Facebook(フェイスブック)とInstagramのアプリは米国のユーザーに「2020年の米国大統領選挙は票集計中」というポップアップを表示している。それぞれのアプリのニュースフィードのトップに大きな窓が表示され、大統領選はまだ決着していないことをユーザーに知らせると同時にアプリ内の選挙速報のページへと誘導する。
両アプリとも警告の文言は同一で以下のとおりだ。
「2020年の米国大統領選挙の当確はまだ出ていません。開票プロセスは進行中なので、各種アップデートを見てください」。
またフェイスブックとInstagramはこの警告ポップアップにタイムスタンプを付けている。例えば本記事の執筆時点(東部標準時間11月4日午前9時57分)でのスクリーンショットでは「東部標準時感午前9時のアップデート」であることが示されている。
開票作業は現在も進行中であり、少なくとも今後数日間は続くためタイムスタンプの追加は必要だが、同時にDonald Trump(ドナルド・トランプ)大統領が米国時間11月4日朝に、早すぎる勝利宣言を出した(Axios記事)ためこともあり、重要なものとなっている。
TechCrunchの取材に対してフェイスブックは「この警告の表示は、トランプ大統領が勝利宣言をした直後から始めた」と答えている。また同社はトランプ大統領とJoe Biden(ジョー・バイデン)候補からの投稿に事前に発表した方針に従って警告を表示(Facebookリリース)している。例えばフェイスブックではトランプ大統領からのメッセージには「開票作業は継続中であり選挙結果は(この投稿と)異なるかもしれない」とするポップアップを表示している。ただし、それ以外のトランプ大統領の投稿に対しては特に制限を行っていない。
タイムスタンプの付加はデバイスのアプリが再読み込みされず、キャッシュから過去の時点の警告が表示され、最新の状態との間に矛盾が生じることを防ぐ意味でも重要だ。
これはInstagramで11月3日に実際に問題となった。すでに選挙投票日となっていたにも関わらず一部のユーザーにはキャッシュからの表示(Protocol記事)により「明日がエレクションデーです」というポップアップが表示された。
同じ理由から長時間再読み込みされていないアプリを使っているユーザーの場合、フェイスブックとInstagramのニュースフィードのトップに警告が表示されない可能性がある。しかし現在のところ、この点は大きな問題となっていないようだ。
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カテゴリー:ネットサービス
タグ:Facebook、Instagram、米国大統領選挙
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(翻訳:滑川海彦@Facebook)