GoogleのVR連作ビデオ、今回はファッションべったりでスーパーモデルのクローゼットに侵入する

GoogleのDaydream用の仮想現実ビデオシリーズ、その最新作はすみからすみまでファッション、大胆なお洋服選びで知られるセレブたちのクローゼットに入り込む。

GoogleがVogue誌と共作したそのSupermodel Closets(スーパーモデルのクローゼット)と題するビデオは、モデルのワードローブへ仮想的に忍び込み、彼らの衣類を見たり、ファッション哲学を聞いたりする。

仮想現実に手出ししている企業が徐々に気づいてきたのは、360度カメラで撮ったコンテンツなら何でもおもしろい、ことはない、ということだ。激しい抗議のデモや、きれいな風景などは、360度カメラで撮るとすごい臨場感を与えるかもしれないが、Googleが学んだと思われるのは、たとえばGoogle I/OカンファレンスのキーノートをVRヘッドセットを着けてウォッチしたからといって、得られるものは何もない、ということ。

Supermodel Closetsシリーズは、Googleの最新のJump 360カメラを使って、クローゼットのような狭いスペースでも4Kの立体画像を捉えている。

モデルのクローゼットを覗くこの新シリーズがピューリッツァー賞を取るとは思われないが、VRを探検の道具として使って、めったに行けない場所に人びとを連れて行くという、VRならではのミッションをうまく強調している。KardashianやJennerたちのように、ソーシャルな共有の術を心得ている人は世の中にあまりいないし、着るものに彼らほどめちゃめちゃ凝る人たちも珍しい。VRなら、そんな珍獣たちの生活に入り込んで見物できるし、とっくに見飽きてしまっていると思っていた超有名人たちの、実はあまり知らなかった私生活を、ちらっと見ることもできるのだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

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TechCrunch Japan

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