Instagramがアナウンスしたところによれば、アクティブなビジネスプロフィール数が2500万を突破しているのだそうだ。6月の1500万から大いに伸びていることになる。
Instagramはさまざまなデータ(9月には、月間のアクティブユーザーが8億を突破し、デイリーでも5億となり、公告主も200万を突破したとアナウンスしていた)を公開してくれている。しかし今回の発表は、Instagramを顧客とつながるためのビジネスツールとして活用しようとする企業の増加を示すもので、非常に興味深いものだ。さらに、Instagramアカウントのうちの80%以上がビジネス・プロフィールをフォローしており、さらに2億人が日々ビジネスプロフィールをチェックしているという数値も明らかにされている。
ビジネスプロフィールを使えば、プロフィール画面で各種ビジネス情報を提供できるようになったり、詳細なデータ解析ができるようになっている。Instagramが、このビジネスプロフィールの機能を提供しはじめたのは1年半ほど前のことだった。そこからの急成長は注目に値する。
Instagramのビジネス部門でディレクターを務めるVishal Shahによれば、ビジネスプロフィールを外部のウェブサイトにリンクさせていない企業が50%に及ぶとのこと。すなわち、InstagramはInstagramとして完結する、ないし主要ビジネスツールとして利用する方式が主流となっているのだ。Instagramネイティブとして展開するビジネスプロフィールが成功をおさめているケースが多いのだそうだ。
ただ、ビジネスプロフィールが増加すれば、一般利用者からの注目を集めることが難しくなるということはあるのではなかろうか。Instagramの親会社たるFacebookでも、Facebookページを展開しても、オーガニックなアクセスを得ることが難しくなっているということがしばらく前から言われてきている。ニュースフィードの中で扱うコンテンツを増やしていることも、ビジネス利用者が埋没するきっかけとなってしまっている。
しかしShahによれば、Instagramでは状況が異なるとのこと。フィードやInstagramストーリーを充実させつつ、検索やハッシュタグを意識した投稿をすることで、効果的に大きな注目を集めることができるとのこと。
ビジネスプロフィールへのアクセスの3分の2は、プロフィールをフォローしている人以外からもたらされているらしい。Shahは、今後こうしたデータを詳細に分析するツールを用意することで、ビジネスプロフィールのさらなる利用拡大を目指していきたいとしている。
なお、オンライン広告をめぐっては、公告の透明性ということが大いに語られる昨今となっている。InstagramやFacebookなどの巨大プラットフォーマーが、誤った情報を提供することがあってはならないということが言われるようになった。Shahによれば、この点についてもInstagramはFacebookと連携しながら十分な注意をしているとのことだ。Instagramも、Facebookの展開する透明性イニシアチブ(transparency initiative)に参加していくことにしているのだそうだ。
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(翻訳:Maeda, H)