Microsoft、HoloLensのデスクトップ・エミュレーターを今月末に公開―3000ドルも支払わずに開発が可能

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Microsoftのミックス・リアリティー〔AR/VR混合〕プラットフォーム、HoloLensアプリ開発には興味があるが、デベロッパー・キットを3000ドルで予約するのはためらっている読者も多いだろう。いかにも高価な投資だった。今日(米国時間3/25)、Microsoftは 「HoloLensのハードウェアを実際に所有していなくてもアプリが開発できるデスクトップ版のHoloLensエミュレーターが近く利用できるようになる」と発表した

このエミュレーターは、Microsoftの他のHoloLens向け開発ツールと同様、HoloLensハードの実機の第1回出荷が予定されている3月30日以前に入手可能になる。エミュレーターを利用すれば、デベロッパーは、シミュレーションされた部屋の中を歩きまわる、キーボード・コマンドを打つ、マウスやXboxコントローラーを試すなどができる。

エミュレーターには、標準でリビングと寝室という2タイプの部屋の家具配置を含めた空間地図が同梱される。 Hololensを所有しているデベロッパーは現実の部屋をHoloLensでスキャンして新たな空間地図を作成し、その中でエミュレーターを使うこともできる。

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エミュレーターは独自のHyper-Vバーチャル・マシンを備えており、アプリのVR開発に関する限り、アプリはエミュレーターを相手にしていることを気づかないという。

ホロ・アプリ開発の標準ツールはMicrosoftが最初に基本的なアプリ開発のデモを公開したときから変わっていない。アプリ開発にはVisual StudioとUnityが使えることが必要だ。HoloLensアプリの開発を助けるため、今日、Microsoftはビデオ・チュートリアルその他のドキュメントの提供していくと発表した

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

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TechCrunch Japan

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