Pinterestは、Googleのイメージサーチのヘッドを務めていたLi Fanを、エンジニアリングの新しいヘッドとして雇用したと発表した。
Pinterestの最も特徴的な技術は、検索によるものか従来のフィードに由来するものかに関わらず、写真内のオブジェクトを検索し、その技術を使って利用者に最も相応しいコンテンツをランク付けて表示するというものである、そうしたプロダクトを検索するユーザーは、ほぼ間違いなくそれを購入したいと考えている。それが意味することは、利用者の関心と商用プロダクトの両方に対して、提示されるプロダクトが重要だということだ。
Pinterestの商取引に対する野望が拡大するにつれ、このことはますます重要になっている。ユーザーに写真内のオブジェクトを検索する機能を提供すれば ‐ たとえユーザー自身が撮影したものであっても ‐ それは購入にとても興味のあるプロダクトへと彼らを導いてくれる。その意味で、Pinterestのビジュアルサーチ(Pinterest自身が他のものより素早く抜きん出たものになろうとしてきたもの)はマーケティング担当者にとって、ユーザーを購入の瞬間により引き寄せるために使える最高のツールの1つになりつつある。
Pinterestのコンテンツのほとんどはビジネスから来ている、プロモーションコンテンツだったりユーザーが単にプロダクトをサービスに対してまとめて投稿したものだ。その結果、マーケティング担当者が自身のプロダクトを様々な状況 ‐ ランダムに見たり、検索したり、保存して購入したり ‐ 下でユーザーの前に提示することを助ける幅広い宣伝ツールを、Pinterestは用意している。
またPinterestは、プロダクトを宣伝するマーケティング担当者と、Pinterestユーザーの両方を対象にして、ビデオに焦点を当てた新しい一連のツールも提供し始めている。驚くことではないが、それらの製品のコアコンポーネントとして、動画内の要素に対するビジュアルサーチツールが開発され続けている、そしてビジュアルサーチの専門家でスタッフを強化し続けることが、そうした努力への鍵となるだろう。
同社のエンジニアリングの前ヘッドだったMichael Lopp(2014年6月入社)は、 今年初めの4月中旬に同社を去っている 。過去数年間で去って行ったのはLoppだけではない。同社のモバイルならびにプロダクトエンジニアリングのヘッドとして10ヶ月働いたMark Smallcombeの例もある。
Fanは過去8年ほどGoogleでシニアエンジニアの役割を果たしたが、その前はBaiduの検索担当副社長だった。
ということで、最終的にこの人事は驚くようなものではないのだ。しかし興味深いのは、表向き静かな1年を過ごしてきた後で、Pinterestがとても積極的な買収と雇用に乗り出したように見えることである。同社は最近InstapaperとHighlightの開発チームを獲得した、沢山のより小さな会社に関しては言うまでもない。
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(翻訳:Sako)