演奏を聴きながら自動的に楽譜をめくる音楽教育アプリTonaraが中国のインターネット大手Baiduから$5Mを調達

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イスラエル発のシートミュージックアプリTonaraが、中国の巨大インターネット企業Baiduとこれまでの投資家Carmel Venturesから500万ドルの資金を調達した。Lool Venturesも、この投資に参加した。

Baiduは中国最大の検索サービスだが、同社の企業開発担当シニアディレクターPeter Fangが、Tonaraの取締役会に入る。Tonaraによると、Baiduの支援により中国における事業拡大を加速できるという。

Baiduが投資している海外企業として、TonaraのほかにUberが挙げられる。同社はUberの、中国における戦略的パートナーでもある。

Tonaraアプリのそのほかのデジタルシートミュージックアプリとの違いは、演奏者の演奏にリアルタイムで“聴き入り”、練習や公演のときページを自動的にめくることにある。もうひとつの同社のアプリWolfieは、音楽を教える人のための教授と評価のツールだ。

Tonaraの新CEO Guy Baumanによると、中国ではBaiduとの協働により主にWolfieの販売促進に力を入れていく。

Baumanはこう述べる: “中国市場は単なるデジタルシートミュージックの市場にとどまらず、音楽教育市場としてのポテンシャルが大きい。中国でピアノを習っている人は5000万人以上おり、ヴァイオリンは1000万から2000万人が習っている”。

“Wolfiは教師が生徒を教え、やる気を出させることが主体で、ほかのアプリのように間違いの指摘や修正が主力ではない。このような、教えることに最適化されたツールを中国の巨大なオーディエンス人口に提供できることは、本当にすばらしい”。

中国でTonaraは、Wolfieのローンチに加え、中国の音楽学徒と教師のため専用のプロダクトとサービスも、今後提供して行く予定だ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

BaiduのAndroidアプリが二つもGoogle Play Storeで人気急上昇、その背景要因は?

中国の検索エンジンBaiduは、6月にGoogle Play Storeで急伸し、App Annieの最新のグローバルアプリインデクスによると、ランクが一挙に7階級上がってダウンロード数のトップテン入りを果たした。

Baiduの成長は本業の検索とは無縁で、App Annieのデータによると、DU Battery SaverおよびDU Speed Boosterという二つのアプリが躍進の主力だった。またそのほかの人気急伸アプリと同様、Googleが店頭で目立つ扱いをしてくれた効果も大きい。とりわけ優遇されたのがインドネシアで、Baiduのアプリの総合ダウンロード数ではこの国がトップだった。たとえばBaiduのBattery Saverアプリが、ここではとくに大きく伸びた。Baiduによると、このアプリは2012年9月のリリース以降1000万回以上ダウンロードされた。

DU Speed Boosterは、デバイスのスピードを最大60%アップすると称するアプリケーションで、合衆国、ブラジル、タイなどで6月に最大のダウンロード数を達成した。

これら二つのBaiduのパフォーマンスアップアプリは、無料と有料のバージョンがある。そもそもBaiduが成功している市場は、大量のローエンド機〜ミッドレンジ機が使われている国々だから、ハードウェアの性能をアップするアプリに人気があるのも当然だ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


「不自然な大量アクセス」の理由を説明しない百度、ユーザーはどこまで信じるべきか

スマートフォンの草創期から人気を博してきたAndroid向け日本語IME(日本語入力)である「Simeji」。2011年末に中国検索大手のBaidu(百度)が買収したが、このSimejiにまつわる騒動が起こっている。

2013年末にも日本語入力に関する騒動が

2013年12月に、百度の提供する日本語IME「Baidu IME」およびSimejiで、入力した文字情報が同社のサーバに送信されていたことが明らかになった。

これに対して百度は、Baidu IMEは利用規約によりユーザーに事前許諾を得ていること、またクラウド変換(文字変換をクラウド上で実行するというもの)のオンオフ設定ができるようになっていることを説明。さらにSimejiについても利用規約への同意を得ているとした上で、「クラウド変換がオフになっていてもクラウドにアクセスする不具合があり、修正版を提供している」と説明し、修正版のSimejiを公開。ユーザーの感情はさておき、ひとまず事態は収拾に向かっていったようだった。

その約半年後に起こったのが今回の騒動だ。すでに一部のウェブメディアやブログでも語られているが、ここで改めて紹介すると次の通りとなる。

顔文字サーバに送られた不自然な大量アクセス

ワンタップ操作で登録された顔文字をクリップボードにコピーして利用したり、顔文字を編集してあらたな顔文字として登録したりできるIO Inc.のスマートフォンアプリ「みんなの顔文字辞典」(iOS/Android)。このアプリの顔文字を保存するサーバに対して、4月10日の午後8時過ぎから午後10時頃にかけて、2時間で合計40万回以上のアクセスがあったという。

IO Inc.の石本光明氏の説明によると、アクセスは断続的なもので、1分間に5000〜6000回にも上る時間帯もあったそうだ。性質が異なるために参考にならないかもしれないが、これは2010年に問題になった愛知県岡崎市の図書館ウェブサイトへの大量アクセスの100倍の数字(岡崎市のケースは1秒に1回のアクセスだった)である。

またアクセスの都度、アクセス元のIPアドレスは変更されていたという。ちなみにそれらのIPアドレスは、whoisから百度が所有しているものだということが明らかになっている。

しかしこのIPアドレス、加えてユーザーエージェントが妙なのである。百度では、検索のためのクローラーについて詳細を公開しているが、これが今回大量にアクセスのあったIPアドレス、ユーザーエージェントとは異なるものなのだ。さらには、通常クローリングされたくない内容を明記してサーバ上に置いておくファイルである「robots.txt」の内容を無視してのアクセスだったという。

アクセスの際に使用した検索キーにも疑問が残る。検索キーは「はやってんの?」「おれに?」といった話し言葉そのものから「たっちゃんも」「ひろしに」といった、まるで名前を呼びかけているようなものとなっている(石本氏が公開した検索キーの一部がこちら)。それこそ冒頭で紹介したクラウド変換で収集したテキストではないのかとも思えてくる。もう少しはっきり言えば、Baidu IMEやSimejiの入力内容がユーザーの知り得ぬところで利用されているのではないかという疑いが生まれてくるということだ。

石本氏も、「あくまで可能性の1つ」と前置きをした上で、「話し言葉を検索キーにして顔文字のサーバにアクセスすることで、登録されている顔文字を取得しようとしたのかもしれない」と語る。みんなの顔文字事典では、顔文字と説明(読みがななど)が対になって登録されている。前述の検索キーを例に挙げれば、「おれに?」という言葉の変換候補として最適な顔文字をこのサーバから取得しようとしていたのではないかとも考えられるということだ。

同氏は翌日の4月11日にSimejiのサポートアカウント「@Simeji_jp 」に対してこの不自然な大量アクセスについて問い合わせており、そのやりとりが「バイドゥのIPアドレスから短時間のうちに30万回を超える不審なアクセス」としてtogetterにまとめられている。その中で石本氏はSimejiのサポートとのDM(ダイレクトメッセージ)でのやりとりの一部も公開しているが、Simejiのサポートアカウントからは「故意に攻撃を仕掛けてたわけではない。語彙収集部門のクローラーbotによる過剰なアクセス」という釈明がなされている。

ただ誤解がないように書いておくと、石本氏は突然DMを公開したわけではない。「直接会って説明と謝罪をする」と話す百度に対して、石本氏は「故意ではないが、異なるIPアドレスから短時間で40万回以上のアクセスをした理由」を書面で回答して欲しいと依頼していた。しかし百度側は書面について触れることなく「直接会う」の一点張りだったそうだ。すでに石本氏がTwitterで最後の質問を投げてから2週間以上が過ぎている。

“検索キーの疑念”は否定。だがその正体については即答しない百度

この騒動に対して百度に電話で問い合わせをしたところ、同社の広報担当はまず、今回の騒動に対して「担当者が日本にいないため回答できない」と説明した。

百度の開発はそのほとんどが中国に集中しているとは聞いていたが、Simejiに関わるプロダクトマネージャーらは日本人だったはずだ。「本当に関係者が日本にいないのか、広報では回答できないのか」と改めて尋ねると、「技術的な内容もあり、広報では対応できない。内容は(指定のアドレスに対して)メールで送付して欲しい」とその答えが変化した。また会話の中で時折「事務局が対応する」という説明を受けたのだが、この事務局がそもそも広報と別の組織なのかどうかについても、詳細の説明はなかった。

技術的な内容には回答できないとしていた同社広報だが、前述のtogetter上のやりとりついては「事実である」と答えている。加えて、検索キーに関して「Baidu IMEやSimejiユーザーのクラウド変換の内容ではないのか」という疑念があるとぶつけたが、その疑念に対しては否定した(しかしながら、それではどんなデータを検索キーにしたのかと尋ねると、また「書面で質問を投げて欲しい」として回答をもらえなかったのだが…)。

Simejiのインストール数は、Google Playで見ると500万〜1000万件となっている。基本的に日本語圏のみで利用されているアプリであるし、この数字は決して小さい数字ではない。もちろん累積の数字なので、現在どの程度のユーザーが利用しているのかは分からないが、不自然な大量アクセスを起こした理由を説明してくれないことには、ユーザーは離れていくばかりではないだろうか。


中国Baidu、モバイル広告好調で3Qは前途有望につき時間外取引で株価14%アップ

Baiduのモバイル広告ビジネス強化の努力が、ようやく実を結んだようだ。投資家たちは中国検索巨人の第3四半期の見通しに自信を深めたようで、株価は時間外取引で14%アップの15.72ドルへの急騰した。同社のQ3売上予測は、14.22億ドル(87億RMB[人民元])~14.6億ドル(89.6億RMB)で、対前年比39.7%~43.3%の伸びだ。

Baiduの2013年Q2の純利益は4.5%減の4.508億ドル(26.44億RMB)、総売上は38.6%アップの12.32億ドル(75.61RMB)だった。

オンライン広告売上は、38.3%増の12.2億ドルで、Baiduのアクティブ広告顧客数は前年比33%増の46万8000社だった。広告顧客当たり売上は約2623ドルで、対前年比3.9%増、前四半期からは11%増だった。

「第2四半期は着実に進展し、過去最高となる5万8000の新規オンラインアクティブ顧客を増やした」とBaudu CEOのRobin Liが声明で言った。「モバイルプラットフォームの採用によって勢いを得ると共にモバイル収益が改善された。モバイル売上は今期初めて総売上の10%を超えた」

Baiduは、最近合併交渉中であることを発表したQihoo 360およびSogou.comなどのライバルによる検索市場の競争激化を受け、モバイルでの地位強化のために目立った買収を繰り返している。先週、Baiduは中国のアプリ配信プラットフォーム大手91 Wirelessを19億ドルで買収すると発表した。Liは、「作るより買う方がいい、なぜなら時間の節約になるから」と言った。

今年の第1四半期、Baiduは研究開発費を増加した。前年には広告売上増加およびモバイルビジネス強化のために、注目される投資をいくつか行った。中国版YouTubeであるYouku-Tudouとの戦いに備え、昨年11月にはオンラインビデオサイトのiQiyiに出資し、PP Streamを買収した。

「最近行った投資によって、重要な戦略的領域である検索、位置情報サービス、アプリ配信、およびオンラインビデオにおけるBaiduの地位を強化できる。われわれの市場をリードする技術、革新的新製品、および他に類を見ない顧客価値提案は、当社を中国インターネットの中心であり続けさせるだろう」。

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(翻訳:Nob Takahashi)