2019年後半に発売されたMove(ムーブ)は、実にSonos(ソノス)らしいBluetoothスピーカーだった。それは同社伝統の高級指向のアプローチから、ポータブルなフォームファクターを強調する方向へと進む試みの1つだった。プレス向け写真にはポーチの中やプールサイドに置かれた商品の画像が目立っていた。
しかし米国時間3月9日に登場したRoam(ローム)はフルポータビリティーへとさらに大きく一歩を進め、より小さく、軽く、堅牢、防水なデザインで、JBLなどの会社の人気商品と同列に並べられるものだ。価格もいっそう受け入れやすい169ドル(約1万8400円)で、Moveの最低価格と比べて半分以下だ。
もちろんもっと安いポータブルBluetoothスピーカーは他にいくらでもある。ちなみにJBLのFlip 5の方がおよそ40ドル(約4300円)安く売られている。しかし、これにお金を払う理由の1つはSonosのエコシステムだ。そういうわけで、中心になるのはSonosのサウンドベースだろう。そして(会社にとって)ありがたいことに、スーツケースに放り込める互換スピーカーを長らく待ち望んでいたSonosユーザーがたくさんいることは間違いない。
標準のBluetoothとWi-Fi接続に加えて、システムはSonosの新しいSound Swap機能を使って、Play / Pauseボタンが押されたとき、次に近いスピーカーに音楽再生を切り替えることができる。スピーカーは100種類以上のストリーミングサービスに対応しており、もちろんSonos Radioもその1つだ。さらにAlexa(アレクサ)とGoogleアシスタントまたはAirPlay 2経由で制御することも可能だ。
ここに書いた情報は昨今のビジネス状況のどおり、すべてバーチャルの発表から得たものなので、サウンドについて具体的に語ることはできない。それでも、私はこれを非常にすばらしくてかなり高価なMoveからの廉価版と考える。しかし改めていうが、これは特にフレキシビリティを考えて買うスピーカーである。このスピーカーは1回の充電で10時間再生可能で、使わなければ10日間持続する。
発売は4月20日の予定だ。
カテゴリー:ハードウェア
タグ:Sonos、スピーカー
画像クレジット:Sonos
[原文へ]
(文:Brian Heater、翻訳:Nob Takahashi / facebook )