高価なゲーム用PCを作っているCyberPowerPCが、AMDのRadeon RX 470を搭載した仮想現実対応PCを、Best BuyやAmazonから499ドルで発売した。VR対応PCとしては新しい安値だが、Oculus Riftを同梱した1099.98ドルの構成もある。二つを別々に買っても、これぐらいにはなる。
VR同梱製品の価格破壊はまだ起きていないが、一流メーカーのVRヘッドセット込みのVR対応機が1000ドルを切るのも、もうすぐだろう。このマシンのプロセッサーはAMD FX 4350クワッドコア、そしてRadeon RX 470はVRの描画を無理なく動かすための専用メモリとして4GBのGDDR5 RAMを使う。システムのRAMは8GB、ハードディスクは1TBと大きいから、いろんなVRタイトルを載せられるだろう。
ぼく自身もCyberPowerPCのこれよりやや高仕様のマシンでOculus RiftやHTC Viveを使っているが、これまでのところ、どのタイトルでも問題ないから、今回のはVRゲームの入門ないし中級機として最適かもしれない。PS4ならゲーム機本体が349ドル、ヘッドセットが399ドルだが、VR体験のクォリティー、とくにグラフィクスの性能は、Oculus+PCが上だ。
Oculus Rift同梱機はBest Buyで買えるが、本格的なVRゲーム体験のためにはTouchコントローラーも持つべきだろう。そのためにさらに199ドルが出て行くけど、とにかくミドルクラスの上の方の人たちにとっては、VR専用PC環境がわりと買いやすいお値段になった、とは言えるだろう。まだまだ小さな一歩にすぎないが。