ユカイ工学と共同開発、STEM通信教育「ワンダーボックス」にロボットの組み立てを通し学べる「メカニクスラボ」登場

EdTech(エドテック)スタートアップのワンダーラボは、STEM領域の通信教育プログラム「ワンダーボックス」のための新しいトイ教材「メカニクスラボ」を、ロボティクス領域スタートアップのユカイ工学と共同で開発し提供を開始する。

ワンダーボックスは、4歳から10歳の児童を対象に、遊びを通して思考力・創造力・意欲を育てる通信教育プログラム。その教材として新たに提供される「メカニクスラボ」は、自分で簡単なロボットを組み立てることで、電池とモーターの関係を学んだり、単純な構造のため試行錯誤が楽しめたり、多くの発見や探究心が引き出されるというもの。

ワンダーラボは、2021年12月末から2022年1月にかけて、ワンダーボックス会員向けに「メカニクスラボ作品コンテスト」を開催しており、子どもたちが自由に遊んでいる様子が見てとれる。

 

子ども向けSTEM教材開発のワンダーラボが資金調達、累計調達額3.1億円に到達

子ども向けSTEM教材開発のワンダーラボが資金調達、累計調達額3.1億円に到達

子ども向けアプリ・タブレット教材開発・運営などを行うワンダーラボは3月3日、第三者割当増資による資金調達を発表した。引受先は旺文社ベンチャーズ、EduLabのグループファンドEduLab Capital Partnersがそれぞれ運営するファンド。2020年7月実施の小学館からの資金調達を経て、3社からの合計調達額は3億1000万円となった。

調達した資金は、主にプロダクトの開発体制の整備や人材採用、プロモーションに投資し、成長を加速させる。また、海外展開に向けた調査・体制整備も積極的に行う。

2014年創業のワンダーラボは、STEM教育領域の子ども向けデジタル教材の開発・運営を手がけるEdTech(教育テック)分野のスタートアップ。

2017年にリリースした思考力育成アプリ「シンクシンク」(Android版iOS版)は、抽象思考の基礎となる思考センスを育てる問題を多数収録し、150カ国のべ150万人に利用されているという。また学力・非認知能力の両面に効果があることが実証実験で明らかになっている(慶應義塾大学 伊藤寛武氏、慶應義塾大学SFC研究所 葛西慧子氏、慶應義塾大学 中室牧子氏による「CAI(Computer-aided instruction)は生徒の認知能力を上昇させるのか?」)。

またSTEM教育領域の通信教育「ワンダーボックス」も、これまでにないデジタルとリアルを組み合わせた教材として2020年4月にリリースした。

EdTech分野では、マシンラーニングなどを用いた学習の効率化・最適化にスポットライトがあてられがちだが、同社は、「子どもの『知的なわくわく』を引き出す」ことにこそ、その時代の最高の技術や知見を活用していくとしている。

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Googleもスペシャルスポンサー、教育テックのワンダーラボがSTEAM分野「トイ」募集コンテスト思考力育成アプリ「シンクシンク」(Android版iOS版)を手がける教育テック(EdTech)領域のスタートアップ「ワンダーラボ」(旧花まるラボ)は2月22日、トイアイデアコンテスト「STEAM Toy Contest 2021」の開催を発表した。募集締切は5月13日で、結果発表は6月下旬予定。大賞には賞金30万円が授与される。スペシャルスポンサーはハナヤマ、Google、小学館。

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STEAM Toy Contest 2021は、子どもから大人まで、知的好奇心を刺激し、心が踊るような「トイのアイデア」を募集するというコンテスト。STEAMの5分野に当てはまりそうなトイのアイデアの提出を求めている。STEAMは、Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Art(芸術)、Mathematics(数学)の頭文字を取ったもの。

「トイ」とは、主に小学校低学年の子どもから大人までが「遊び」として楽しめるものを指す。形式(デジタル/アナログ、パズル・ボードゲーム・カードゲーム・謎解き、など)は問わない。子どもも理解でき、楽しめる内容であることを重視する。複数応募可能。

「新しい」という点については、ゲームのルールが新しい、技術の使い方が新しい、形式が新しい、体験が新しい、頭の使い方が新しいなど、なにか凡庸でない部分が見受けられるほど評価は高くなるとしている。

またすでに完成しているものでも、アイデアベースでもかまわないものの、応募時点で商品化されておらず、その予定がないものに限るとしている。

  • 募集内容:STEAMの5分野に当てはまりそうなトイのアイデア。STEAMは、Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Art(芸術)、Mathematics(数学)を指す。応募時点で商品化されておらず、その予定がないものに限定。複数応募可能
  • 一般部門応募資格:年齢・国籍不問。個人応募限定
  • キッズクリエイター部門応募資格:小学生まで。国籍不問。個人応募限定
  • 募集締切:5月13日
  • 結果発表:6月下旬予定。イベントサイトで結果発表
  • 賞金・賞品:STEAM Toy大賞(賞金30万円)、各部門優秀賞(賞金5万円)。キッズクリエイター賞(スポンサー企業・主催よりオリジナルグッズやトイ贈呈)
  • 審査基準:ワクワクする気持ちを引き出すようなアイデアか、子どもから大人まで楽しめるアイデアか、新しさのあるアイデアか、実現可能なアイデアかなどを中心に様々な観点で吟味し、総合的に判断

同コンテストにおいて発表・制作された作品などに関し、主催者から応募者へ、共同開発、製品化または事業化などの申し出をする可能性があるという。その場合条件などについて協議を行いたいとしている。

また主催者のワンダーラボは、日頃より数多くの研究開発を行なっているため、主催者が独自で考案したアイデアと応募者のアイデアが偶然にも同一または類似する可能性を挙げている。そのような場合でも、応募者が主催者の故意を立証できない限り、主催者は一切の責任を負わないものとしている。

2014年創業のワンダーラボは、子どもたちが本来持っている「知的なワクワク」を引き出すためのコンテンツを開発・運営しており、国際的な算数大会の問題などを多数製作・監修している、STEAM/STEM教材・思考力教材製作のパイオニア。

2017年にリリースした思考力育成アプリ「シンクシンク」は、日本e-Learning大賞 Edtech特別賞受賞、海外でGoogle Play Awards 2017/2019 TOP5などを獲得。同アプリは抽象思考の基礎となる思考センスを育てる問題を多数収録し、世界中に配信しており、JICA・慶應義塾大学との実証実験では、学力・非認知能力の両面に高い効果が確認されているという。

また、三重県と「教育振興のための包括協定」を締結し、2018年度より同県全土への教材提供やアドバイスを実施。カンボジアではJICA・政府との協働案件として同国への思考力教育の導入を推進するなど、国内外で官学と連携した取り組みを行っている。

2018年11月には、世界最大の教育ベンチャーのコンペ「Global EdTech Startup Awards」(GESA)の日本予選にて最優秀賞を受賞した。

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