Googleが衛星画像事業Terra BellaをPlanet Labsに売却、Earthの画像はライセンスにより継続

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本誌TechCrunchが1月25日に報じたように、Googleは、SkySat Earthの画像衛星群を含むTerra Bellaの事業をPlanet Labsに売却することを、金曜日(米国時間2/3)に確認した。しかし売却の条件に複数年のライセンス条項が含まれているので、Google Earthなどの宇宙から地表を見た画像は、従来どおり提供される。

Planet LabsのWill MarshallInが、買収を発表するブログ記事で、SkySatの高解像度の画像衛星を7基入手できたことは“たいへんありがたい”、と言っている。中解像度の画像衛星を、同社は60基保有している。中解像度というのは3〜5メートルの精度、という意味で、Googleの衛星なら1メートル弱の精度を提供できる。だからGoogle EarthやGoogle Mapsの画像は、上図のように非常にくっきりしている。

PlanetはTerra Bellaの能力を宣伝して顧客層を広げたい。今でも同社の事業は順調だが、高解像度の画像を提供できれば、顧客企業が抱える消費者製品の増客にも貢献するだろう。そういう新市場開拓の形はまさに今、Googleへのライセンス提供、という形ですでに一つ実現している。

Terra Bellaも元々はGoogleによる買収の成果で、2014年に5億ドルで取得したSkybox Imagingがその原型だ。Googleは最近、包括的な親会社Alphabetを創設するなど、機構の合理化に取り組んでおり、衛星画像に関しても、機械設備の自社保有よりも専門企業からのライセンス購入の方が合理的、と判断されたのだ。

買収の価額等は公表されていないが、本誌の前の記事では、もうひとつの買い手候補Climate Corporationの予定価額が3億ドルとされていた。

金曜日の朝Planetは、キュビスト(cubist)と呼ばれる小型で低コストの衛星を、新たに88基打ち上げる計画を発表した。一度に打ち上げる人工衛星の数としては新記録であり、打ち上げは2月14日を予定している。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

ビッグデータによる気候予測のスタートアップ、Climate Corporationをアグリビジネスの巨人モンサントが11億ドルで買収

今日(米国時間10/2)のビッグニュースはアグリビジネスの世界的トップ企業、MonsantoClimate Corporationを11億ドル前後で買収したことだ。Monsantoのプレスリリースでは買収金額は9億3000万ドルとなっているが、投資家からの情報によると、Climate Corprationの従業員引き止めのための優遇策などを加えた買収費用総額は10億ドルを超えるという。

Climate Corporationへの投資家にはFounders FundKhoslaGoogle VenturesNEAIndex VenturesAtomicoが含まれる。このスタートアップは機械学習を利用してビッグデータを解析し、気候変動の予測など農業ビジネスのために必須な情報を提供している。

Monsantoはバイオテクノロジーを利用した新品種の種子を始め農業関連のさまざまな商品とサービスを全世界で提供している。買収されたClimateCorporationは名称をそのままに独立の企業として運営を続ける一方、Monsantoはそのビッグデータ解析による情報を世界の農業関係者に提供していく。

今回の買収の発表は世界最大のアグリビジネスの一つであるMonsantoが第4四半期の決算で 予想以上に大幅な2億4900万ドル(1株当たり0.47ドル)という損失を発表したのと同日だった。

Monsantoはこの買収を長期的な業績回復のための布石の一つと捉えている。Climate Corporationの気候変動監視テクノロジーが地球温暖化などマクロ的スケールにおけるリスクマネージメントに大きく寄与すると考えているわけだ。 Monsantoは年来遺伝子組み換えテクノロジー などによる市場占有で小規模なアグリビジネスを圧倒してきた。Climate Corporationの買収がこれまでのMonsantoの戦略のどこに収まるのか注目される。

こちらはMonsantoのプレスリリース

Climate CorporationのCOO、Greg Smirinは私の取材に対し「この買収は双方にとって理想的だ。周知のように地球気候は近年変動が激しくなっている。われわれは以前からMonsantoに親近感を抱いていた。われわれが開発したデータ解析テクノロジーはMosantoの種子ビジネスにきわめて大きな好影響を与えると確信している」と述べた。

Climate CorporationのCEO、David Friedbergは元Google社員で、Googleの最初の企業買収担当幹部の一人だった。IndexのNeil RimerによるとFriedbergはSkypeの買収を社内で提案したことがあるという。 IndexはClimateに最初の30万ドルのシード資金を提供している。

私はMonsantoの世界戦略担当副社長、Kerry PreeteとFriedbergをわれわれのスタジオに招いてインタビューすることができた。

こちらは昨年、Climateが5000万ドルの資金を調達したときのFriedbergインタビュー。

取材協力:Ingrid Lunden

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+