Microsoft Edgeブラウザーがエクステンションをサポート、その初のプレビューを公開

MicrosoftのWebブラウザーの長年の弱点のひとつが、エクステンションだった。しかし今日的な新しいブラウザーEdgeを提供しようとしている同社では今日(米国時間3/17)から、Windows Insiderプログラムにサインアップしたユーザーが、エクステンションをサポートしたEdgeの最初のプレビューリリースを試用できる。

もちろんこれは、それほど意外ではない。Microsoftが発表するEdgeの公開ロードマップには、つねにエクステンションが載っていたが、その機能がいつ実装されるのかが、はっきりしなかった。

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Microsoftは、遅くなった理由を、エクステンションがブラウザーのセキュリティを破らないようにするため、と言っている。

EdgeのゼネラルマネージャーDrew DeBruyneが今日のリリースノートにこう書いている: “前にもみなさまと共有しましたように、弊社の最高のプライオリティは、Microsoft Edgeを確実に、われわれの作りうるもっとも安全で、信頼性があり、最速のブラウザーにすることです。過去20年間の経験がわれわれに教えたのは、低品質な、ときには悪意すらあるアドオンが、ブラウザーのセキュリティと信頼性とパフォーマンスの問題の、大きな原因であることです。このことを念頭に置いて私たちは、顧客がその正しい動作に確信を持ってエクステンションをブラウザーに加えられるような、Microsoft Edgeの構築に専念してきました”。

今のところ、Edgeの実動エクステンションは3つしかない: Microsoft Translator, Reddit Enhancement Suite, そしてMouse Gesturesだ。もうすぐ、AdBlock, Adblock Plus, Amazon, LastPass, Evernoteなども提供される。

当面、エクステンションのインストールはマニュアル(手作業)で行うが、将来的にはWindows Storeから直接インストールできるようになる。

Microsoftは、同社がW3CのBrowser Extension Community Groupに参加していることを強調している。このグループのねらいは、ブラウザーエクステンションのための標準APIを作り、デベロッパーたちの、‘ひとつ書けばそれがどのブラウザーでも動く’状態を作り出すことだ。

今回のアップデートで、(主なブラウザーには前からあった)タブのピン止め(固定タブ)がサポートされ、またコピー&ペースト機能の改良が行われた。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Windows版Chrome、1月よりWeb Store外サイトからの拡張機能インストールを禁止

GoogleのChromeブラウザは、1月よりChrome Web Storeで扱っていない拡張機能のインストールをできなくするのだそうだ。

Googleは最近、ブラウザからの警告を増やしたり通知なしのインストールを不能にするなどの手段で、悪意のある拡張機能を排除しようと努力中ではあるが、徹底的な排除のためには、さらなる規制強化が必要であると判断したようだ。また、Googleによれば、Windows利用者からの不満の第一は、あやしい拡張機能がインストールされてしまって、ブラウザの設定が上書きされてしまったり、思った通りの動作をしなくなってしまうということであるとのこと。そうした声にも対応しようとしているわけだ。悪意ある拡張機能はChrome Web Storeを経由せずにインストールされるのがほとんどであるとして、外部サイトからの拡張機能インストールを禁止してしまうのが早道であると判断したのだ。

開発中の拡張機能をローカルからインストールすることは、これからも行える。またグループポリシーを活用して、社内利用者のブラウザに拡張機能をインストールするようなことも行える。また、今回の変更はChrome Appsには影響しない。

開発者の方には何か問題があるだろうか。今回の方針変更でWeb Storeへの登録が必要となってしまった人もいるだろう。しかしこれはGoogleのそもそもの方針でもあったことだ。それに、拡張機能開発者のほとんどは、既にWeb Storeを利用していることだろう。開発者のほとんどには、さほど深刻な影響はないものと思われる。面倒があるとすれば、サインアップ時に5ドルの費用がかかる程度のことだ。

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(翻訳:Maeda, H