AmazonのPrime Videoがついにグローバル化でNetflixも本格的な競合へ

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Netflixは1月にグローバルな拡張を行い、世界のほとんどの国で視聴できる唯一のビデオストリーミングサイトになった。でもAmazonがその競合サービスの大規模な国際展開をほのめかしてからは、Netflixの一人舞台は短期間で終わりそうになってきた。

Amazon Prime Videoを今利用できる国は、アメリカ、イギリス、ドイツ、オーストリア、日本の5か国だ。もうすぐインドが加わる。しかしAmazonがこぼした重量級のヒントによると、12月からは一挙に世界の200のマーケットに拡張するらしい。

ただしそれには、いろんな‘ただし’が付く。

まず、今のところグローバルな展開が確認されているのは、イギリスの人気モーターショーTop GearのリメイクThe Grand Tourだけだ。しかし現状では未確認だが、それと同時または直後に、全世界のピーク時オーディエンス3億5000万というTop Gearの人気に乗った、ほかの番組もローンチするかもしれない。

それは現時点での計画だが、Wall Street Journalの記事はAmazon筋の説として、同社のビデオサービスは今、“大規模なグローバル展開の瀬戸際にある”、と書いている。

Amazonが2億5000万ドルを払ったとされるThe Grand Tourそのものは、昨日(米国時間11/16)からPrime Videoで見られるし、またAmazonのCEO Jeff Bezosのツイートと、この番組のスターが出てくるYouTubeビデオによると、12月からグローバルになる。

しかも、一部の国ではすでに今週から見られるらしい。ある記事によると、オーストラリアのユーザーは今Web上でそのサービスにアクセスできている。ただしモバイルアプリはまだない。それに、ほかの国でも、秘(ひそ)かに静かに、すでにそんな状態になってる可能性もある。今でなければ近未来に。

Netflixは、インディー映画のMubiや、東南アジアのiFlixなどニッチな競合相手が多いが、Amazonは待望のグローバルな競争を持ち込むだろう。

そして次の拡張は、Amazonの音楽サービスかもしれない。それは先週初めてアメリカの外でローンチし、イギリスに上陸した。ほかには、インドでは苦戦Primeを中国に持ち込む、そして東南アジアの将来性に色気を示す、といったところ。AmazonはPrime Videoなどのメディアサービスのあるところが、各地地元のeコマースより有利かもしれない。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

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TechCrunch Japan

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