Instagramが同社の動画サービスIGTVでのショッピング機能を拡大、Reelsでのテストも計画

Instagramが米国時間10月5日朝、Instagram ShoppingサービスをIGTVに拡張すると発表した。IGTVとはInstagramの操作が簡単なスマートフォン向け動画サービスで、クリエイターやインフルエンサーに彼らのInstagram上のユーザーベースをもっと直接的に収益化する方法を与え、さらに企業やブランドがそのフォロワーに商品を売ることができるものだ。Instagramによると、TikTokに対抗する新しい機能であるReelsの上でも近くショッピングのテストを始める。

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ここ数年でショッピングは、Instagramの大きな部分を占めるようになった。

Instagramの発見タブに2018年に個人化されたShoppingチャンネルが加わり(未訳記事)、そこにユーザーが欲しそうな(とInstagramが思う)品物が並んだ。その後Shopping機能はStoriesになり、2019年はチェックアウトをローンチした。それは写真の中に欲しいものがあったらそれを買える、という機能だ。さらに2019年の夏Instagramは専用のShopセクションの設計を変更し(未訳機維持)、Facebook Payを使えるようにした。

今やInstagramでは、製品を見てそれを買うというアクションをIGTV、Instagram Live、そしてStoriesで行うことができる。

IGTVでは、ユーザーは購入の完結をアプリ内のチェックアウト、または売り手のウェブサイト上でできる。便利なのは、アプリをいちいち切り替えなくても購入と決済が最後までできることだ。その方法ではInstagramが手数料を徴収し、それが同社の新たな収益源になっている。しかも最近は新型コロナウイルスのパンデミックのおかげでeコマースが加速され、ネットで買い物をする人がこれまでになく増えている。

Instagramによると、買い物ができるIGTVの動画は今後、Instagram Shopの上でも見つかるようになるという。

ショッピングをInstagramの中心的機能にする意図が同社にあるため、Reelsが買い物可能になっても意外ではない。

InstagramのCOOであるJustin Osofsky(ジャスティン・オソフスキー)は「デジタルクリエイターとブランドは新しい文化をInstagramにもたらし、Instagramを訪れる人はそこからインスピレーションを得ている。ショッピングをIGTVとReelsに導入して、動画からでも容易に購入できるようにしたい。またそれによって売り手は、彼らのストーリーをシェアし、顧客に到達し、売上を得る」と声明の中で述べている。

ショートビデオが買い物を誘発することに気づいたのは、Instagramだけではない。TikTokの部分買収を狙ったWalmart(Walmartリリース)は、「ソーシャルコマース」というトレンドの成長を狙っており、そこではソーシャルメディアとオンラインショッピングの結合が商品への需要を急増させていた。それは、ジェネレーションZを狙った現代版のQVCのように、スマートフォンの小さな画面にブロードキャストされる。

対照的にTikTokは、今のところソーシャルコマースを本格展開していない。リーバイスとのパートナーシップ(未訳記事)のように、一部の広告でテストを行ったくらいだ。それはパンデミックの初期に、インフルエンサーが作った広告をユーザーのフィードで見せ、リーバイスのウェブサイトに誘導した。ユーザーのTikTokのプロフィールにeコマースのリンクを入れたり、動画からショッピンできる機能も試した(未訳記事)。

InstagramはReelsへのショッピングの導入について、2020年の後半としか発言していない。

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カテゴリー:ネットサービス
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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa