Spotify(スポティファイ)は先月、新型コロナウイルスに関する取り組みの一環として、プラットフォームにアーティストのための募金機能を間もなく加えると発表していた。そして今日(4月22日)、「Artist Fundraising Pick」の立ち上げを発表した。この新機能では、アーティストが自分自身やクルー、そしてSpotifyがすでにSpotify COVID-19 Music Reliefプロジェクトを通じて資金を提供している音楽救済イニシアチブの1つのために寄付を募ることができる。
立ち上げにあたっては、Spotifyは寄付プロセスを簡単にするために、Cash App、GoFundMe、PayPal.meなどいくつかの資金調達を扱うパートナーと共に取り組んでいる。
Cash Appは現在、Spotifyが好んで使っている手段で、Cash Appはまたアーティストのための100万ドル(約1億円)の基金を設置した。Spotifyのアーティストが自分たちのArtist Fundraising Pickとして“$cashtag” を選び、額に関係なく少なくとも1件の募金を確保したら、Cash Appからアカウントに100ドル(約1万円)が入る。これはCash Appの100万ドルが全て提供されてなくなるまで続く。Cash App基金は米国と英国のアーティスト向けだが、世界中のSpotifyユーザーがCash Appを通じて募金できる。
新たな募金ツールを使うには、アーティスト(もしくはSpotify for Artists管理者ユーザー)は自分のArtistダッシュボードにいき、上部にあるバナーの「Get started(始める)」をクリックしてFundraising Pickを提出する。これはアーティストが自分のプロフィールに表示したいトラックを選ぶプロセスに似ている。
そしてオンになったら、ファンはアーティストプロフィールを通じてアーティストに募金できる。Cash Appに加えてPayPalも広く利用でき、 GoFundMeは19マーケットで利用可能だ。
もしアーティストが音楽救援組織のための募金を立ち上げるなら、Spotifyの既存のチャリティー・プロジェクトと関連するものから選ぶことができる。このチャリティー・プロジェクトはMusiCares、PRS Foundation、そしてHelp Musiciansとの提携のもとに先月始まった。今ではローカルのものも含め、幅広い組織が含まれていて、現在も拡大している。
今日の立ち上げでは、一握りのアーティストがすでに新機能を活用している。Tyrese PopeとBoy ScoutsはCash Appを通じて寄付を募っている。MarshmelloはMusiCaresのために、そしてBenjamin IngrossoはMusikerforbundetのために資金を調達しようとしている。
Spotifyは、この機能がアーティストがファンのグローバルネットワークから寄付を募るのをサポートするユニークなものになると考え、立ち上げに素早く取り組んだ。しかし、この手のものをこれまでに立ち上げたことはなかったとも説明し、同社はこれを「初のバージョン」とらえている。今後、同機能はアーティストのフィードバックをもとにアップデートされていくはずだ。
「多くのSpotifyユーザー、そして世界中の人にとって今は極めて困難なときだ。そして困難なときをサポートする多くの正当な理由がある」と同社は発表で述べた。「新機能で我々は純粋に、助けが必要なこの時に関心のある人がアーティストをサポートし、COVID-19 Music Reliefパートナーが音楽のための取り組みを続けるために必要な資金を調達する機会をつくり、我々の産業を浮揚させることがきればと願っている」。
画像クレジット: Getty Images
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(翻訳:Mizoguchi)