小学生向け競プロ「ゼロワングランドスラム2021年度大会」公式キットに採用、「ユカイなピコハンロボットキット」発売

小学生向け競プロ「ゼロワングランドスラム2021年度大会」公式キットに採用された「ユカイなピコハンロボットキット」発売開始

「ロボティクスで、世界をユカイに。」を掲げ、コミュニケーションロボットなどの開発販売を行うユカイ工学は3月30日、ピコピコハンマーを振り下ろす楽しいロボット「ユカイなピコハンロボットキット」の販売を開始した。価格は9900円(税込)。小学生向け競プロ「ゼロワングランドスラム2021年度大会」公式キットに採用された「ユカイなピコハンロボットキット」発売開始

「ユカイなピコハンロボットキット」概要

  • 価格:9900円(税込)
  • 完成ロボットサイズ:W250×D150×H200mm
  • 完成ロボット重量:約260g(電源を含まず)
  • 内容物:ピコピコハンマー(1個)、本体フレームパーツ(16種。計17個)、タイヤ(2個)、回転モーター(2個)、角度モーター(1個)、ココロキット+(1個)、スイッチ(1個)、コネクター(3個)、腕シート(4枚)、カプセル(2個)、結束バンド(長4+短20)、両面テープ(6枚)、ねじ(長6+短3)、ドライバー(1本)、目シール(1枚)、Welcome Guide(1枚)
  • 電源:単4乾電池3本(電池は別売)

ピコハンロボットは、ユカイ工学の教育向けの製品やプログラミング環境を提供する「Kurikit」(クリキット)シリーズから発売される。簡単に組み立てることができ、特別な専門知識がなくともロボットを動かすソフトウェア開発に挑戦できる。小学生を対象とした競技プログラミング大会「ゼロワングランドスラム2021年度大会」の公式競技用ロボットに採用されたものだ。

小学生向け競プロ「ゼロワングランドスラム2021年度大会」公式キットに採用された「ユカイなピコハンロボットキット」発売開始

組み立て後は、タブレットのリモコン画面で操作できる。本体前面には何かが当たるとカウントされるセンサーがあるため、これを利用すれば2台のロボットで対戦して得点を競うことができる。

小学生向け競プロ「ゼロワングランドスラム2021年度大会」公式キットに採用された「ユカイなピコハンロボットキット」発売開始

リモコン操作のほかに、Scratch 3.0(スクラッチ)互換のソフトウェアをロボット専用にカスタマイズしたビジュアルプログラミング環境でプログラムすることもできる。ハードウェアだけでなく、ロボット制御のソフトウェア開発も体験できるということだ。

小学生向け競プロ「ゼロワングランドスラム2021年度大会」公式キットに採用された「ユカイなピコハンロボットキット」発売開始

今回のピコハンロボットの原型は、高専ロボコン出身エンジニアの和田義久氏が開発したものだ。ユカイ工学が毎年実施している学生インターンプログラムに2016年に参加した和田氏は、そこで100円ショップで買える素材でロボットを作ってバトルするという課題に挑んだ。そのとき製作されたものをベースに、ハードウェアエンジニアの高岡亜輝氏が設計した。ビジュアルに関わるデザインはデザイナーの水落裕氏が担当。和田氏はこれを「自分が一番作りたかったロボット」だと話す。「ゼロから創造するのは得意ではないけれど、ロボットやプログラミングに興味がある」という子どもたちに向けたものだという。

小学生向け競プロ「ゼロワングランドスラム2021年度大会」公式キットに採用された「ユカイなピコハンロボットキット」発売開始

左が原型。中央が開発途中のもの。右が製品版

31万名超が参加登録する競技プロのAtCoder、実践を想定したプログラミング検定「アルゴリズム実技検定」実施日程を発表

競技プロのAtCoder、1からプログラムを作成する能力を問う「アルゴリズム実技検定」実施日程を発表

競技プログラミング(競プロ)コンテストサイト「AtCoder」などを手がけるAtCoderは1月28日、「アルゴリズム実技検定」の2022年実施日程を発表した。受験費用は、一般8800円/人(税込)。30名以上の団体受験の場合は7040円/人(税込)。100名以上の団体受験は6160円/人(税込)。

アルゴリズム実技検定は、「アルゴリズムをデザインし、コーディングする能力」、つまり1からプログラムを作成する能力を問う、実践を想定したプログラミング検定。「知識型ではない」「受験者が得意なプログラミング言語を選べる」「アルゴリズム設計力・実装力を図る」という3点の特徴により、これまで定量的な把握が難しかったプログラミング能力を評価することが可能という。

同検定は、自宅や職場からオンラインで受験でき、期間内ならいつでも好きな時間に受験できる(試験時間は試験開始から5時間)。受験を希望する者は、「アルゴリズム実技検定ページ」から申し込む。

なお、第10回試験から受験期間を約3カ月間に延長し、年間を通じていつでも受験できるように変更している。

2022年の実施日程(すべてオンラインで受験可能。試験時間は受験開始から5時間の予定)

  • 第10回:2022年3月5日13:00〜6月3日23:59
  • 第11回:2022年6月4日13:00〜9月2日23:59
  • 第12回:2022年9月3日13:00〜2022年12月2日23:59
  • 第13回:2022年12月3日13:00〜2023年3月3日23:59

またアルゴリズム実技検定では、15問(1問目=9点/2~3問目=8点/4~6問目=7点/7~15問目=6点。100点満点)の問題が出題され、獲得した点数に応じ5段階でランクが認定される(認定証が発行される)。ランクは、エントリー(25~39点)、初級(40~59点)、中級(60~79点)、上級(80~89点)、エキスパート(90~100点)。競技プロのAtCoder、1からプログラムを作成する能力を問う「アルゴリズム実技検定」実施日程を発表競技プロのAtCoder、1からプログラムを作成する能力を問う「アルゴリズム実技検定」実施日程を発表

求められるスキル水準

  • エントリー:標準入出力や、整数型、文字列型の扱い、forやifなどのループや条件分岐といったプログラミングにおける基本的なロジックについて、問題に合わせて適切に組み合わせる能力が問われる
  • 初級:エントリー要件に加え、多次元配列やリスト構造などを用いた、複雑性の高く、コーナーケースも多く含まれる、実装の難しいプログラムを組む能力が要求される。
    また、四則演算や簡単なデータの持ち方の工夫、ソートなどで解決可能な計算量を改善する能力も問われれる
  • 中級:初級の要件に加え、深さ優先探索や幅優先探索などを用いた複雑な全探索や、動的計画法や貪欲法・二分探索といった、高度な計算量の改善を要求する能力が問われる。例えばグラフアルゴリズムでは、最短経路問題や最小全域木などの有名な問題に対するアルゴリズム設計力・実装力が必要となる。
    また、確率や組み合わせを数理的に計算する能力も求められる。単に知識を問う問題ではなく、それらのアルゴリズムを正しく適用できるかが問われる
  • 上級:中級の要件に加え、出題される典型アルゴリズムが増加し、複雑性が増加した問題への対応力が問われる。動的計画法や貪欲法においても、単純に適用できるような問題ではなく、さらに工夫が必要な問題でのアルゴリズム設計力・実装力が必要。例えばグラフアルゴリズムでは、最小共通祖先や最大流問題や最小費用流問題などのより高度な問題に対して、適切にアルゴリズムを設計・実装する能力が問われる
  • エキスパート:出題されるアルゴリズムは上級と同様。アルゴリズムの適用難易度が高い問題への対応力が問われる

AtCoderは、日本最大級の競技プログラミングコンテストサイト「AtCoder」を運営。31万4070名(うち日本人は16万7537名)が参加登録し、毎週開催される定期コンテストには約1万1000名以上が挑戦するという。

その他にも、高度IT人材採用・育成事業として、コンテスト参加者の成績を8段階にランク付けした「AtCoderランク」を利用する転職・求職支援サービス「AtCoderJobs」や、IT人材のプログラミングスキルを可視化できる検定「アルゴリズム実技検定(PAST)」といったサービスを展開している。

東進のアンケートで中高生の8割以上がプログラミングは必要なスキルと認識していると判明、競プロやKaggleに取り組む中1も

東進のアンケートで中高生の8割以上がプログラミングは必要なスキルと認識していると判明、競プロやKaggleに取り組む中1も

東進ハイスクールや東進衛星予備校を運営するナガセは2021年12月29日、東進が実施している「全国統一高校生テスト」と「全国統一中学生テスト」に関連するアンケート調査(2021年10月・11月。10万7450人に調査)で、中高生の8割以上が「プログラミングは必要なスキル」であると認識していることがわかったと発表した。また、「プログラミングができる」と答えた中学1年生は半数を超えていた。

「プログラミングが今後必要なスキルになると思うか」との問いに対して、「とても思う」「そう思う」と答えた生徒の割合は、中学生全体で87.3%、高校生全体で86.0%だった。中学1年生は82.2%なのに対して、高校3年生は86.6%と、全体的に学年が上がるほどプログラミングの重要性を感じていることがわかる。

東進のアンケートで中高生の8割以上がプログラミングは必要なスキルと認識していると判明、競プロやKaggleに取り組む中1も

また、「どの程度プログラミングができるか」との質問に対しては、競技プログラミングやKaggle(カグル)に取り組むレベルから、助けを借りてマウス操作のプログラミングができるという初心者レベルまでの合計の割合が、中学1年生の55.3%がもっとも多かった。学年が上がるにつれてなんらかの形でできると答えた割合が減っているのだが、これは学校でのプログラミング教育の変化に対応している。

2020年度から小学校でプログラミングが必修科目になったことから、現中学1年生は小学校でプログラミング教育を受けている。中学校では2021年度からプログラミング教育が始まっており、高校は2022年度から必修化が予定されている。アンケートの結果は、それにきれいに即した形となった。

大学入学共通テストにも追加され、国立大が試験科目に加える方針を示しているため、プログラミングへの関心はますます高まるものと考えられるという。

東進のアンケートで中高生の8割以上がプログラミングは必要なスキルと認識していると判明、競プロやKaggleに取り組む中1も

競技プログラミングコンテストHACK TO THE FUTURE 2022 for Youth本選が12月18日にオンライン開催

競技プログラミングコンテスト「HACK TO THE FUTURE 2022 for Youth」本選が12月18日にオンライン開催

テクノロジーで多方面に創造的事業を展開するフューチャーは、社会貢献団体フューチャー イノベーション フォーラム主催による18歳以下を対象としたオンライン競技プログラミングコンテスト「HACK TO THE FUTURE 2022 for Youth」の本選を12月18日10時〜20時30分に開催すると発表した。問題が1問出題され、その解を目指したプログラムを製作しスコアを競うという、ヒューリスティック形式の競技となる。

11月3日から13日にかけて行われた240時間の長期予選には96名が参加し、成績上位者10名が選出された。そこに、全国6ブロック(北海道、東北、関東、中部、近畿、中国四国、九州沖縄)から1名ずつ選ばれた6名を加え、合計16名が本選に挑む。大会終了後にはバーチャル空間oViceで表彰式と懇談会が開かれる。上位3名には奨励金が贈られることになっている。

なお同コンテストは、AtCoderのオンラインシステムを利用しており、本選出場権がない方もオープンコンテストでの参加が可能。オープン参加を希望する方のうち、アカウント登録を行っていない場合は、AtCoderでアカウントを作成し、コンテストページから「参加登録」を行う必要がある。詳細は、「」を参照してほしい。

自動車業界の競技プログラミング、自動走行車を制御し走行タイムを競う「第3回自動運転AIチャレンジ」エントリー開始

自動走行車によるサーキット走行タイムをオンライン・シミュレーター上で競う「第3回自動運転AIチャレンジ」エントリー開始

公益社団法人自動車技術会は9月27日、CASE(コネクテッド、自動化、シェアリング、電動化)の推進が急がれる自動車業界を担う、AIおよびIT人材育成を目的とした「第3回自動運転AIチャレンジ(2021シミュレーション)」大会の参加者募集を開始した。「第3回はオンライン環境における自動運転車のシミュレーション競技とし、コンピューターサイエンス、AI、ソフトウェアや情報処理に関わる技術者・研究者・学生等のチャレンジの場、また学習機会を提供致します」とのことだ。

シナリオやルールなどの詳細は10月12日に発表されるが、参加者は、課題に沿ってソースコードを構築し、ローカルでシミュレーションを行い改良を重ねた後、11月2日から12月17日まで、オンラインシミュレーター上で競技を行う。

まだ詳細は明らかにされていないが、公式サイトで公開されいてる2020年の「第2回自動運転AIチャレンジ」のオンライン表彰式の動画を見ると、シナリオの説明や受賞者のシミュレーション映像があり、どんな感じのものかがわかる。シミュレーションには自動運転システム用のオープンソースソフトウェア「Autoware」と、自動運転シミュレーターLGSVL Simiulatorが使われている。

自動走行車によるサーキット走行タイムをオンライン・シミュレーター上で競う「第3回自動運転AIチャレンジ」エントリー開始

Indianapolis Motor Speedway(全長約4km)

応募概要

  • 開催日程:2021年11月2日〜12月17日
  • 競技内容:オンラインシミュレーター上のシナリオを走破できるソースコードを作成、自動運転車両を制御しサーキット走行タイムを競う(スタート地点からゴール地点までの時間を競うタイムアタック)
  • 参加資格:制限なし
  • 参加費:無料

エントリーはこちらから

自動走行車によるサーキット走行タイムをオンライン・シミュレーター上で競う「第3回自動運転AIチャレンジ」エントリー開始

競技プログラミング(競プロ)コンテストサイト「AtCoder」の世界登録ユーザー数が30万人を突破

競技プログラミング(競プロ)コンテストサイト「AtCoder」の世界登録ユーザー数が30万人を突破

AtCoderは7月28日、競技プログラミング(競プロ)コンテストサイト「AtCoder」において、全世界での登録者数が30万人を突破したと発表した。

AtCoderは、31万4070人(うち日本人16万7537人)が参加登録し、毎週開催の定期コンテストに約1万1000人が挑戦するという、日本最大級の競プロサイト。2020年3月以降、コロナ禍により全世界で外出自粛が進んだことが影響し、インド、中国、バングラデシュなど海外の競技プログラマーが急激に増加したという。

また日本国内では、小学校でのプログラミング教育必修化や、コロナ禍で加速した企業のDXなど、プログラミングに関する社会的な関心の高まりに加え、競プロを学ぶ手段が増えたことも影響し、登録者数が例年を上回るペースで増加した。

2012年6月設立のAtCoderは、日本語で競プロを開催する、プログラミングコンテスト運営企業。同コンテスト以外にも、高度IT人材採用・育成事業として、コンテスト参加者の成績を8段階にランク付けした「AtCoderランク」を利用する転職・求職支援サービス「AtCoderJobs」や、IT人材のプログラミングスキルを可視化できる検定「アルゴリズム実技検定・PAST」といったサービスを展開している。

AtCoderが無償提供するオンライン学習コンテンツとして、C++言語を学べる「C++入門 AtCoder Programming Guide for beginners(APG4b)」、またAtCoderユーザー「E869120氏」が企画・製作した競技プロ学習コンテンツ「典型競プロ90問」を公開している。

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競プロ「AtCoder」が東京海上日動火災保険主催のプログラミングコンテストを発表、6月12日開催

競プロ「AtCoder」が東京海上日動火災保険主催のプログラミングコンテストを発表、6月12日開催

日本最大級の競技プログラミング(競プロ)コンテストサイト「AtCoder」を運営するAtCoderは6月4日、東京海上日動火災保険主催の個人戦コンテスト「東京海上日動プログラミングコンテスト2021」(AtCoder Regular Contest 122)の開催を発表した。コンテスト時間は6月12日21時~23時(120分間)。

総合順位1位の者には10万円分のAmazon ギフトカードなど、順位ごとの賞品が用意されている。また学生の場合は、大学生・大学院生・短大生・専門学校生・高専生・高校生・中学生を対象としており、別途順位および賞金を用意している(未成年の参加者は、賞品の受け取りについて保護者の同意が必要)。

同コンテストは、6月12日21時~23時(120分間)の開催時間中に出題されるプログラミング問題に対するソースコードを提出し、獲得した得点を競うというもの。誤答を提出するたびにペナルティが加算される(同コンテストの場合は5分間)。また、参加者のレベルを表すレーティング更新対象は0~2799となっている(レートが2799以下の参加者は、コンテスト結果によってレートが変動)。

東京海上日動は、創業以来140年間、データを基とした数理モデルで事故や災害などのリスクを見える化し、社会に求められる新しい保険商品・サービスを提供し続けてきたという。なかでも、東京海上グループのIT戦略を支える中核会社「東京海上日動システムズ」では、新たなビジネスモデルの構築や既存ビジネスのトランスフォーメーションを推進するなど、最先端のデジタル技術を含め、ITを駆使した付加価値の高いシステムを開発しているそうだ。

ただ、昨今の技術革新や社会構造が高度にデジタル化していく中で、これまで以上のスピード感で変化していくことが求められていると指摘。最先端のデジタル技術、IoT機器や人の行動から生まれた複雑なデータを有効に活用することで、より安心・安全な社会を実現するには、従来以上に高度なアルゴリズム構築力やプログラミング力を持った人材がキーになると考えているという。

そこで同社は、コンテスト参加者が先端技術や複雑化したデータを駆使して、安心・安全な社会の実現に向けた新たなビジネスを生み出している、あるいは誰かの挑戦を後押ししているといった未来を思い描くため、コンテストを主催するにいたったと明かしている。

なお活用できる技術・歓迎する言語としては、フロントエンドの場合はVue.js、React、HTML、CSS、またサーバーサイドの場合はNode.js、Java、C#、Kotlin、Objective-C、Python、R言語、Ruby、SQLを挙げている。

AtCoderは、競技プログラミングコンテストサイト「AtCoder」を運営。20万名超(うち日本人は11万名以上)が参加登録し、毎週開催される定期コンテストには約1万名以上が挑戦するという。

また、高度IT人材採用・育成事業として、コンテスト参加者の成績を8段階にランク付けした「AtCoderランク」を利用する転職・求職支援サービス「AtCoderJobs」や、IT人材のプログラミングスキルを可視化できる検定「アルゴリズム実技検定・PAST」といったサービスを展開している。

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競技プログラミングコンテスト「AtCoder」アルゴリズム実技検定初の公式テキストが登場

競技プログラミングコンテスト「AtCoder」アルゴリズム実技検定初の公式テキストが登場

競技プログラミング(競技プロ)コンテストを運営するAtCoderは2月25日、同社が定期開催している「アルゴリズム実技検定」初の公式テキスト「アルゴリズム実技検定公式テキスト[エントリー〜中級編]」が、マイナビ出版より発売されると発表した。発売日は2月27日で、価格が税込3828円。著者は岩下真也氏と中村謙弘氏。AtCoder代表取締役社長の高橋直大氏が監修を行っている。

  • 書名:アルゴリズム実技検定 公式テキスト[エントリー~中級編]
  • 監修者:高橋直大氏
  • 著者:岩下真也氏、中村謙弘氏
  • 価格:税込3828円
  • 判型:B5変形判384ページ
  • ISBN:978-4-8399-7277-6

AtCoderのアルゴリズム実技検定(Practical Algorithm Skill Test, PAST)は、「アルゴリズムをデザインし、コーディングする能力」(一からプログラムを作成する能力)を問う、実践を想定した日本初の検定。「知識型ではない」「受験者が得意なプログラミング言語を選べる」「アルゴリズム設計力・実装力を図る」という3点の特徴により、従来定量的な把握が難しかったプログラミング能力を評価することが可能となったという。

アルゴリズム実技検定公式テキスト[エントリー〜中級編]は、アルゴリズム実技検定初の公式テキストにあたり、同検定で設けられている5ランクのうち「エントリー」「初級」「中級」の出題範囲を網羅的に解説している。プログラミングの基礎知識から、各種アルゴリズムの解説、数学的な問題解決方法まで、アルゴリズム実技検定に限らずソフトウェアエンジニアに要求される知識を盛り込んだとしている。

書籍内容

  • 1章:アルゴリズム実技検定の挑戦にあたって
  • 2章:問題の解き方
  • 3章:アルゴリズムとコーディング
  • 4章:Pythonを使ったプログラミング[エントリー編](標準入出力、if、for、簡単な数学的問題)
  • 5章:基礎的なアルゴリズム[初級編](二次元配列、各種探索、再帰、数学的な問題)
  • 6章:応用的なアルゴリズム[中級編](各種探索、各種順列、動的計画法、メモ化再帰、計算量改善テクニック、累積和、グラフアルゴリズム)
  • 7章:さらなる得点を狙うために

第6回アルゴリズム実技試験を4月10日に実施

またAtCoderは、4月10日に第6回アルゴリズム実技試験を実施する。リアルタイム受験の場合は4月10日13:00〜18:00(5時間)で試験を終える必要がある。通常受験の場合は、4月10日18:00〜4月24日12:59の間に試験を開始可能。ただしこちらも、受験開始時刻から5時間以内という条件がある。

問題数は15問で、点数は100点満点。点数配分は、1問目=9点、2~3問目=8点、4~6問目=7点、7~15問目=6点。また点数に応じて獲得できるランクは、エントリー(25~39点)、初級(40~59点)、中級(60~79点)、上級(80~89点)、エキスパート(90~100点)の5段階。

問題を解くために利用できるプログラミング言語はC、C++、C#、Elixir、F#、Go、Java、JavaScript、Python、Ruby、Rust、Swift、TypeScriptなど。開発環境、エディター類は自由。コンテスト中の自作ライブラリーの使用、インターネットでの検索も認められている。詳細は「ルール」ページを参照してほしい。

  • 試験名称:第6回アルゴリズム実技検定(Practical Algorithm Skill Test。PAST)
  • 開催日時:リアルタイム受験の場合は4月10日13:00〜18:00。通常受験は4月10日18:00〜4月24日12:59(受験開始時刻から5時間)。
  • 受験方法:オンライン受験。AtCoderIDを使用し、自宅・職場など場所を選ばず受験可能
  • 試験結果:点数・ランクとして試験終了後に即時発表
  • 受験費用(一般):税込8800円/人
  • 受験費用(団体):30名以上は税込7040円/人。100名以上の場合は税込6160円/人
  • 主催・運営:AtCoder

AtCoderは、日本最大級の競技プログラミングコンテストサイト「AtCoder」を運営。20万名超(うち日本人は11万名以上)が参加登録し、毎週開催される定期コンテストには約1万名以上が挑戦するという。

その他にも、高度IT人材採用・育成事業として、コンテスト参加者の成績を8段階にランク付けした「AtCoderランク」を利用する転職・求職支援サービス「AtCoderJobs」や、IT人材のプログラミングスキルを可視化できる検定「アルゴリズム実技検定(PAST)」といったサービスを展開している。

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競技プログラミングの「AtCoder」がSOMPOホールディングスSOMPO Digital Lab主催コンテストを発表

競技プログラミングの「AtCoder」がSOMPOホールディングスSOMPO Digital Lab主催コンテストを発表

日本最大の競技プログラミング(競プロ)コンテストサイト「AtCoder」を運営するAtCoderは2月6日、SOMPOホールディングスのイノベーション部門SOMPO Digital Lab主催の「SOMPO HD プログラミングコンテスト2021(AtCoder Beginner Contest 192)」の開催を発表した。総合順位1位の者には10万円分のAmazon ギフトカードなど、順位ごとの賞品が用意されている。参加登録は後日開始する。

同コンテストは、開催時間中(100分間)に出題されるプログラミング問題に対するソースコードを提出し、獲得した得点を競うというもの。誤答を提出するたびにペナルティが加算される(同コンテストの場合は5分間)。順位は総合得点で決定される(同点の場合は提出時間の早い者が上の順位になる)。

SOMPO Digital Labは、AIやIoT技術などの先端技術に関する内製開発にもチャレンジしており、論理的思考力を持ち、手を動かしながら問題解決を行えるAtcoderユーザーに、世の中を一緒に良くしていく取り組みの仲間になって欲しいと考えてコンテストを開催するとしている。

SOMPO Digital Labは、損保ジャパンを中核とするSOMPOグループ全体のDXを推進。各グループ事業会社のR&Dを支援して顧客体験価値を向上させる商品・サービスの開発、新たなテクノロジーを活用した業務効率化、既存事業領域とは一線を画した新たなビジネスモデルの構築などに取り組んでいるという。

また、グループ内への技術展開の際には、必要に応じて社内エンジニアによるアプリケーションの内製開発や、データサイエンティストによるデータ解析も行っている。介護事業における品質・生産性向上や保険事業における既存業務効率化などの課題解決などでは、エンジニアとデータサイエンティストが協調してプロジェクトを推進しているそうだ。

AtCoderは、日本最大の競技プログラミングコンテストサイト「AtCoder」を運営。20万名超(うち日本人は11万名以上)が参加登録し、毎週開催される定期コンテストには約1万名以上が挑戦するという。

その他にも、高度IT人材採用・育成事業として、コンテスト参加者の成績を8段階にランク付けした「AtCoderランク」を利用する転職・求職支援サービス「AtCoderJobs」や、IT人材のプログラミングスキルを可視化できる検定「アルゴリズム実技検定・PAST」といったサービスを展開している。

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