代替肉製造Beyond Meatのファーストフードチェーン開拓は試行錯誤

植物由来の食肉向け代替タンパク質の生産者で上場会社のBeyond Meat(ビヨンド・ミート)は現在、代替肉分野に進出する企業が消費者の舌に訴えることの難しさを学ぶ教材となっている。

カナダのレストランチェーンであるTim Hortons(ティムホートンズ)がメニューからBeyond Meatの商品を外したのと同じ日に、フライドチキンチェーンのKFC(ケンタッキーフライドチキン)はBeyond Meatの鶏代替肉の試験販売を米国ノースカロライナ州シャーロット、テネシー州ナッシュビル、ケンタッキー州全域の新店舗に拡大すると発表した。KFCが行う消費者需要測定のための試験販売は、昨年8月にアトランタの店舗で1日限定で実施したのが最初だ。

Beyond Meatは1月29日、KFCの66のレストランが鶏代替肉を受け取ると語った。最高経営責任者のEthan Brown(イーサン・ブラウン)氏はYahoo Financeに対し、Beyond MeatにはKFCのすべての店舗からの需要に十分対応する能力があると述べた。

「アトランタで得た反応は、高品質でおいしい植物由来代替肉に対する消費者需要の高まりを裏付けた。KFCのチームと共に、見た目、味、食感が鶏むね肉と変わらない植物由来の鶏肉を開発した。研究開発チームが成し遂げたことを非常に誇りに思っており、植物由来の鶏肉の今後の開発継続も楽しみにしている」と、Beyond Meatの創業者兼最高経営責任者であるブラウン氏は声明で述べた。

いいニュースだが投資家が鶏を数え始めるのは孵化するのを待ってからが賢明だろう。もしくは、エンドウタンパクと他の成分の混合物が鶏肉に似た食品として形になってからだ。

実際、Tim HortonsがBeyond Meatの取り扱いを中止したタイミングは、Beyond MeatのライバルであるImpossible Foods(インポッシブルフーズ)がBurger King(バーガーキング)に提供するImpossible Whopper(インポッシブルワッパー)の売り上げ低下と同時期だった。これらの動きは、ファーストフードチェーンにおける消費者の代替肉への関心低下の可能性を示している。

ただ、Tim Hortonsのドアが閉まっても、Beyond Burgerを喜んで迎えてメニューの幅を広げる飲食店でドアが開く。1月27日、新たにDenny’s(デニーズ)が全店舗でBeyond Meat Burgerの取り扱いを始めた。この提携により同社は、提携中止の決定がほかにあったにもかかわらず、資金が豊富なライバルであるImpossible Foodsを突き放しつつある。

Beyond Meatの生産能力は、McDonald(マクドナルド)との提携を決めた要因の1つだったようだ。Impossible Foodsの最高経営責任者であるPat Brown(パット・ブラウン)氏が今月初めロイターとのインタビューで言及した。

Denny’sは昨年、ロサンゼルスの複数のレストランでBeyond Burgerを導入し、今後は全米1700カ所以上の店舗に展開する予定だ。

画像クレジット: Beyond Meat

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(翻訳:Mizoguchi

植物由来の乳製品代替品スタートアップ「Califia Farms」が約248億円を調達

乳製品の代替品を手がける企業のマーケットが、まさに沸いている。

2019年12月に、スタートアップのPerfect Day Foodsが乳製品の代替品のための資金として1億1000万ドル(約121億円)を調達したと発表した。そして今度は、オーツ麦とアーモンドミルク由来のさまざまな製品(コーヒー、ジュース、乳製品不使用のスナック)を製造するCalifia Farmsが、新たに2億2500万ドル(約248億円)を調達した。

このラウンドには、カタール投資庁、シンガポールの政府系ファンドのTemasek、カナダのClaridge、香港を拠点とするGreen Monday Venturesなどが参加した。

Temasekとしては、驚異的に成功したBeyond Meatへの投資に続くものとなる。Beyond Meatは植物由来人工肉の企業で、ダンキン、マクドナルド、カールスジュニアなどのフードチェーンと提携している。Beyond Meatの華々しい株式公開は、昨年最も成功したIPOのひとつだ。

以前に投資していたSun Pacific、Stripes、Ambrosiaに加え新しい投資家からの資金を得て、Califia Farmsはオーツ麦由来製品を拡充し、さらに新しい製品ラインをスタートさせる。同社は、調達した資金を生産能力の増強、研究開発、地域の拡大にも使うとしている。

2010年に設立されたCalifia Farmsは、乳製品の代替品を作るスタートアップのひとつだ。乳製品の代替品は、植物由来の原料または遺伝子組み換え生物を使って乳製品を構成するタンパク質と糖質を生成し作られる。

乳製品の市場は1兆ドル(約110兆円)を超える。この市場の一部を獲得するために、Perfect Day、Ripple Foods、Oatlyといった企業が資金を調達してきた。

Califia Farmsの創業者でCEOのGreg Steltenpohl(グレッグ・ステルテンホフ)氏は発表の中で「1兆ドルを超える乳製品とコーヒー飲料の業界では、継続的なディスラプションの機が熟している。加工が最小限で栄養豊富、そして地球と動物の両方にとってより良い食品の摂取を通じて自身の健康状態を変えたいと思う人々が世界中にいるからだ」と述べている。

Califia Farmsの資金調達にあたっては、Barclaysがファイナンシャルアドバイザーとプレースメントエージェントを務めた。

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(翻訳:Kaori Koyama)

Eclipse Foodsの純植物性アイスクリームがニューヨークとサンフランシスコの高級店に登場

植物性の代替食品が今ホットだ。食べ物の中で最もクールと言われるものにさえ、そのホットなやつは侵入してきた。それはアイスクリームだ。

植物性の乳製品を作るEclipse Foods(エクリプス・フーズ)が、若者に人気の高級アイスクリームブランドであるHumphry Slocombe(ハンフリー・スロコム)やOddfellows(オッドフェローズ)と契約して、その製品を原料に使ってもらえることになった。

これまであった植物性の乳製品は味や舌触りまで真似ていなかったが、Eclipse Foodsによると彼らの製品は動物の乳と区別がつかない。しかも、アレルギーを起こさない原料を使用している。

米国時間11月9日から、ニューヨークとサンフランシスコのお店の棚には、植物から作ったOddFellowsHumphry Slocombeの職人芸的アイスクリームがある。

Eclipse Foodsは350万ドルの資金を、Redditの共同創業者であるAlexis Ohanian(アレクシス・オファニアン)氏と、彼の投資会社であるInitialized Capital、Gmailを作ったPaul Buchheit(ポール・ブックハイト)氏、そしてDaiya Foodsの元会長であるEric Patel(エリック・パテル)氏らから調達した。

オファニアン氏は声明で「また植物性食品に投資できてうれしい。創業者のAylon(エイロン)とThomas(トーマス)は食品科学のエキスパートだから文句なしだ。アイスクリームの品質は本物の乳製品で作ったものと区別できないし、今後もっともっと良くなるだろう。植物性食品のニーズは今高まっているし、このように値段が高くなくて、持続可能な作り方をされてて、そしてもちろんおいしい製品はそのニーズにぴったり合う」と語っている。

競合他社に比べるとEclipse Foodsの手法は単純明快だ。遺伝子を組み換えた原料は使っていない。植物性挽きの分野では、Impossible FoodsよりもBeyond Meatに似ている。

Eclipse FoodsのCEOであるAylon Steinhar(エイロン・スタインハート)氏は「同社は高価なバイオテクノロジーを使ってここまで来たわけではない。使ってるものは、植物と、機能性植物蛋白質に関するわれわれの専門知識と、複数の植物の単純な組み合わせ方だ」と語る。

創業者のスタインハート氏は、植物による食品革命を志す非営利団体のGood Food Instituteの専門科学者だった。相棒のThomas Bowman(トーマス・ボウマン)氏は、植物性食品の先輩企業JUSTの製品開発部長だった。Eclipse Foodsは高名なアクセラレーターであるY Combinatorから今年の3月にローンチした。

関連記事:Launching from YC, Eclipse Foods casts a long shadow over the $336 billion dairy industry(YC卒のEclipse Foodsが3360億ドルの酪農乳業界に挑む、未訳)

スタインハート氏によると「原料はコーンやキャッサバなど安いものばかりなので、今後の規模拡大にもあまり資本はいらない」とのこと。

現在同社が歩んでいるロードマップは、最初Pat Brown(パット・ブラウン)氏のImpossible Foodsで作られ、その後同じく植物性の蛋白質による代替食品を追究する数十社ものスタートアップによって複製されたものだ。それは、今回のアイスクリームの例が示すように、有名なシェフや職人芸的なブランドをパートナーとして、彼らの比較的高く売られている製品の仲間入りをすること。マクドナルドやバーガーキングのソフトクリームコーンや、ウェンディーズのあのおいしいフォレスティの路線ではない。

シンプルなバニラアイスクリームではなく、Eclipse Foodsの植物性アイスクリーム原液はOddFellowsではミソチェリーやオリーブオイル・プラムアイスクリームに使われ、Humphry Slocombeではスパイシーなメキシカン・ホットチョコレートに使われる。

同社の今後の計画では、Beyond MeatやImpossible Foodsのバーガーを売ってるような店舗でも売っていくつもりだ。ボウマン氏は「バーガーキングのどの店にもImpossible Whopperがあって、Carl’s Jr.のどの店にもBeyond Famous Starがあるような時代になったら、どのレストランでも純植物性のアイスクリームを扱うだろう。アレルゲンがないし、遺伝子組み換え作物を使ってないし、粘着剤も弾性剤も安定剤も何も使っていない」と語る。

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

完全栄養の麺・パンをリニューアルしたベースフード、まもなくアメリカでの販売を開始

完全栄養の主食「BASE PASTA(ベースパスタ)」ならびに「BASE BREAD(ベースブレッド)」を開発してきたフードテック領域のスタートアップ、BASE FOOD(ベースフード)。

同社は7月1日、BASE PASTAならびにBASE BREADをリニューアルしたと発表した。BASE PASTAは「BASE NOODLE(ベースヌードル)」に一新、BASE BREADは常温保存が可能となった。

また、同社の代表取締役社長、橋本舜氏はTechCrunch Japanの取材に対し、今秋には同社商品のアメリカでの販売を開始する予定だと明かした。

完全栄養の主食をリニューアル

BASE FOODいわく、従来商品のBASE PASTAに対し、「雑穀感が強い為、アレンジしにくい」「あわせるソースが限られてしまう」などの声が挙がっており、また、和洋中を問わず様々なソースに合わせて食べられるようにするため、同社はBASE PASTAを改めBASE NOODLEとしての販売を開始した。

確かに、BASE PASTAは味に癖が強かったのに対し、BASE NOODLEはよりスッキリとしている印象だ。

橋本氏いわく「10種類以上の原材料を使って作る麺というのは他にはないので、それぞれの配合の仕方や順番、加えて、製麺する時の工程の順序などを工夫したことによって、より歯切れやツルッと感、美味しさが改善している」が、詳しい内容は企業秘密とのことだ。

ソースは「コクと旨みのボロネーゼソース」「とろとろ玉ねぎとアンチョビのソース」「具材たっぷり 中華風あんかけソース」「ピリ辛 台湾まぜそばソース」の4種が用意されている。以前はより多くのソースが用意されていたが、整理して4種類にした。橋本氏いわく、以前の麺は癖が強く市販のソースにはあまり合わなかったが、BASE NOODLEでは十分美味しく食べることができる。

日清食品が3月にパスタで完全栄養食の新ブランド「All-in PASTA」の展開を開始したため、「PASTAからNOODLEに変更したのはこのためか?」と聞いたところ、橋本氏は「NOODLEの構想はもともとあった」と回答。

「大手が入ってくるとスタートアップは厳しいという話を多くの人がするが、実際はそんなことはない。スタートアップは『このプロダクト』『このビジョン』に専念・集中している。一方、日清は多くのプロダクトがある中でのAll-in PASTA。同社が参入したことによってBASE FOODの客が減った印象はなく、むしろ、認知が相当大きくなっている」(橋本氏)

また、このPASTAからNOODLEへの名称変更には、「焼きそばなどにして食べるような工夫が広がってきている中、PASTAという名前の場合、一見の客はPASTAとしてしか食べられないと勘違いしてしまう」(橋本氏)といった、マーケティング面での理由もある。

1食で1日に必要な栄養素の1/3を含み、一般的なパスタと比べて糖質45%OFFのBASE NOODLEには以下の栄養素が含まれている。

完全栄養パンのBASE BREADは常温保存が可能な商品へとリニューアルされている。

2月に同商品が発表された時、「冷凍での保存」が必須なため「解凍が手間だ」と僕は感じた。BASE FOODいわく、ユーザーからも「冷凍庫に入りきらない」「冷凍便での配送受け取りが面倒」といった声が挙がっていたという。

そのため、常温でも商品が届いてから約1ヵ月保存できるようBASE BREADは改良された。

橋本氏いわく「保存料を加える形ではなく、水分や酸素、アルコール、酸性アルカリ性などの細かな工夫により、完全栄養かつ、一定の消費期限があるものを作り上げている」が、こちらに関しても詳細は企業秘密。

1食で1日に必要な栄養素の1/3を含み一般的なロールパンに比べ糖質35%OFFのBASE BREADに含まれる栄養素は以下のとおりだ。

今秋にはアメリカでの販売も開始予定

BASE FOODは2018年、米国法人を立ち上げ、サンフランシスコにオフィスを開設。現在は日本人のアメリカ代表と食品開発のCTOが米オフィスに常駐しており、アメリカ人も3人採用している。

橋本氏は「販売開始も近い」と話し、今年の秋にはアメリカでの発売を開始する予定だと明かした。同社は設立当初より海外展開を目指していたのだという。

「もともと海外展開を予定していたので、ガラパゴス化しないように、アメリカや中国でもできるようなビジネスモデルでやっている。それは『D2C掛けるフードテック』。ゆえに、どちらかというと日本市場のほうが厳しい。日本にはD2Cで買うようなミレニアル世代が少ない上、フードテックの認知度も低い。ただ、同じやり方をD2Cもフードテックも既にあるアメリカでやると、より楽に広められると思っている。アメリカの方が日本よりスピーディーに立ち上がる可能性は十分にある。アメリカ人の社員もいるので日本人としての不利もない」(橋本氏)

現在、アメリカでは植物性の肉を製造するBEYOND MEAT(ビヨンド・ミート)などにより、フードテック領域が話題だ。橋本氏はBEYOND MEATに関して「(同社が)解決する課題は、国連SDGsのサスティナビリティ関連の話であり、『買い物にいくのが面倒だ』などといった話ではない。地球規模の社会課題解決をするために、『肉』という人類史上変わらなかったものをひっくり返そうとしている。それがフードテックの面白いところだ」と話した。同氏はBEYOND MEATのビジョンに強く共鳴しているようだった。

「BEYOND MEATは肉をプラントベースのものに入れ替えることによって、評価されている。入れ替える理由は、『美味しいから』。従来のものは美味しくなく、ビーガン向けだったので市場は小さかった。だが、BEYOND MEATは美味しいので『一般人向け』。海外の投資家はBASE FOODを全く同じように見ている。肉と同じくらい大きい市場は主食くらいしかないと思うが、BASE FOODは炭水化物中心の主食を栄養バランスの良い主食に切り替えようとしている。その理由は『美味しいから』」

有機食フードデリバリーのTrifectaがBeyond Meatの植物性ミートを採用

有機食のデリバリーサービスTrifecta(3連勝)がBeyond Meatと提携して、後者の植物性獣肉代替食材を前者の献立に利用していく、と両社が発表した。

同じ獣肉代替植物性食材でも、最大のコンペティターであるImpossible Foodsのようにレストランなど業務用を狙うのではなく、Beyond Meatは食料品店の通路から消費者直行を目指している。デリバリーサービスという業務ユーザーを経由するのは、今回が初めてだ。

Trifectaは、新たに食材に植物性蛋白質を採用することによって、ケトン・ダイエッターやヴィーガン、ベジタリアン、古代食ダイエターなどの人々のニーズに対応したい、と考えている。

TrifectaのCEOであるGreg Connolly氏は声明でこう述べている。「Trifectaは健康やフィットネスに関心のある人びとの間で急速に日常的定番のような名前になりつつある。すでに植物性食材の多い製品はあるが、高タンパク、低炭水化物、低飽和脂肪のものはまだない。だからBeyond Meatは、そんな我が社にとってぴったりの会社だ」。

Trifectaの食事セットやお弁当などは、USDA(米農務省)指定の材料で、しかも食肉は冷凍されず野生または草だけを食べていた動物の肉を使用している。また、消費者の多量養素(macronutrient)ニーズにも応じている。同社の食品は冷蔵庫で冷やされたケースに入れられ、完全に調理されすぐに食べられる状態で届けられる。同社の食事製品は米国すべての州で利用できる。

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

バーガーキングとインポッシブル・フードが完全植物性インポッシブル・ワッパーを発売

植物性の代用肉を作っているImpossible Foods(インポッシブル・フーズ)と、ファストフード大手Burger King(バーガーキング)が、インポッシブル・ワッパー(Impossible Whopper)を発売する。

ニューヨーク・タイムズの記事によると、Burger Kingがインポッシブル・ワッパーを売り出すのはセントルイス界隈のお店で、全国展開はそのあとになる(もちろん日本はまだ)。そしてこれは、手の込んだエイプリルフールのジョークではない。

インポッシブル・バーガーを最初に売ったのはBurger KingではなくてWhite Castle。同店は今でも、米国東北部地区でインポッシブル・スライダーを売っている。

関連記事: 完全植物性のひき肉が大衆的ハンバーガーショップに進出、菜食人口の増大にも対応

でも、肉なしパティのメーカーとパートナーする最大の挽き肉消費企業といえば断然、Burger Kingだろう。

代用肉市場におけるImpossibleの最大の競合相手で、完全植物性のパティを提供している上場企業Beyond Meatも、Carl’s Jr.に独自のビーフレスバーガーを提供している。

シリコンバレー出身のImpossible Foodsは、これまで快調だった。今年のCES(Consumer Electronics Show)では、高級レストランや大手の国際的ファストフードチェーン(複数)とも契約を結んだ

8年前の創業時にKhosla Venturesから700万ドルの支援を受けたImpossible Foods hasは、その後今日まで一部転換社債も含め3億8900万ドルの資金を調達した。最近ではシンガポール政府が支援するグローバルな大手投資企業Temasekや、中国の国有投資ファンドSailing Capital(中国共産党の金融サービス企業Shanghai International Groupが支えている)なども同社に投資している。

これをきっかけにBurger Kingは、代用鶏肉や、Memphis Meatsのような細胞培養肉など、そのほかの代用肉製品にも手を広げていくのか、今後を注目したい。

参考記事

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

アメリカ政府の最新報告書によると気候変動の被害額は今世紀中に年間$500Bに達する

【抄訳】
気候変動の社会的影響に関するアメリカ政府の新しい報告書は、何も対策が為されなかった場合、さまざまな気候学的事象がこの国にもたらす被害額は2090年までに年間5000億ドル近くになる、と指摘している。

議会が作成している全米気候評価報告書(National Climate Assessment、NCA)は、気候変動の影響に関する報告書で、10あまりの省庁にまたがるおよそ300名の著述で構成されている。その1000ページにわたる報告書は、アメリカの農業や労働、地勢、そして健康に及ぼす気候変動の影響を取り上げている。

報告書の第二巻は、国の政策立案者に向けた、地球温暖化がアメリカに及ぼす影響を詳述している。

それが公開された現時点は、国の現在の政権が、自らの省庁が挙げている増大して止(や)まない証拠をあらゆる手段を駆使して反駁し、グローバルな気候変動の影響を抑えるべき国内的および国際的な責任から逃れようとしている

報告書は、対策が取られなかった場合のアメリカの厳しい状況を詳しく描写しており、気候変動が国にもたらす多くの変化の中には、不可逆的(回復不能)なものも多い、と述べている。

【後略】
〔以下、報告書原文と解説。報告書第I巻は2017年に公開され、ネット上の各所で共有されている。この記事が取り上げている、最近公開されたばかりの第II巻は、まだネット上で共有されていないようだ(11月24日現在)…担当部門のページ上でもcoming soonになっている。〕

〔関連記事: Y Combinatorが気候変動対策スタートアップを募集(未訳)〕

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa