MOOCの元祖Courseraの社長Daphne Koller曰く: 2014年はMOOCの成熟の年

今朝(米国時間9/10)のDisrupt SFでは、MOOCの草分けCourseraDaphne Koller社長が、同社は教育分野の営利企業だ、という世の中の通念に反発した。彼女に言わせると、Courseraはテクノロジ分野の営利企業なのだ。

本誌TechCrunchのスタッフライターFrederic Lardinoisが、彼女のプラットホームでは一(ひと)クラス平均の終了率…受講者総数のうちそのコース(課程)を終了した者…が5%だと聞いているが、という質問をぶつけた。Kollerは、その質問に狼狽しなかった。彼女が挙げた数字によると、最初からそのコースを終了するつもりで受講してくる人の70%が終了しているから、いろんなオンラインのアクティビティの中では終了率が高いほうだ、という。

〔ここにスライドが表示されない場合は、原文を見てください。〕


同社はこの数字をもとに、今後はもっと生徒の自己管理性の高い学習や、開始日を限定しないクラスを多くしていく、という。Kollerによると、たとえば、会員登録をした週にクラスの(コースの)開始日があると、熱心な生徒が多くなるそうだ。たしかに、開始日が来年の1月だと、当人はそのころ何をしてるか分からないから、会員登録をしただけでは、強い学習動機にならないのだ。

今のオンライン教育の中には、卒業率が低い、料金が高い、奨学金ローンは簡単に下りるが生徒は貧困のスパイラルに陥(おちい)る、といった評判の悪いところもある。学歴を経済的セキュリティにできる、というオンライン学習への夢が、食い物にされ、裏切られるのだ。Courseraのやり方は、それらとまったく違っている。クラスの卒業(==合格)証書はわずか50ドルだ。卒業証書なんか要らない、という勉強の仕方でもよい。

しかし、Courseraの卒業証書を持ってることは、実際に就職の役に立つのだろうか? Kollerによると、Courseraの卒業証書を持ってる人の約70%は、LinkedInのプロフィールにそのことを記している。また、雇用者の60〜70%は、求職者がCourseraの卒業証書を持ってることをプラス評価に数える。

トークの終わりにLardinoisは、2012年にはMOOCが派手に騒がれただけだったし、2013年には伸び悩んだ。では、2014年はMOOCにとってどんな年になるか、とKollerに尋ねた。彼女はそれに答えて曰く、2014年には大規模なオンラインクラスを支える技術が成熟に達して、空騒ぎではない意義ある影響を社会に与えるだろう、と。

さて、彼女の説は正しいだろうか。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


TechCrunch Disrupt:日本から参加のアイ・トラッキングVRヘッドセットのFOVEがプレゼン

FOVEはアイ・トラッキング・テクノロジーを採用してより優れた没入型体験を与えようとするVRヘッドセットだ〔TechCrunch Japan記事〕。消費者向けVRプロダクトにアイ・トラッキングを利用したのはFOVEがおそらく世界初だろう。FOVEは東京に本拠を置くスタートアップで、小島由香CEOとロックラン・ウィルソンCTOがTechCrunch Disruptサンフランシスコのステージでプレゼンを行った。

FOVEという名前はfield of view(視野)とfovea( 網膜中心窩)という網膜の中心にあってもっとも感度の高い部分を意味する単語から来ている。Foveヘッドセットは、アイ・トラッキング、頭の位置のトラッキング、方向センサーを組み合わせ、視線の動きだけで360度を見渡せる。FOVEのバーチャル・リアリティーは画面全体に焦点が合っている他のシステムとは異なり、ユーザーが注視した部分に焦点を合わせてレンダリングする。これによってさらに現実に近い奥行き感が得られる。これもアイ・トラッキングによってユーザーが画面のどこを見ているかを認識することによって可能になっている。

FOVEを利用すればユーザーは、たとえばゲームのキャラクターと目を合わせてアイコンタクトを取ったり、武器の狙いを素早くつけたりすることが可能になる。敵の姿を見た瞬間にもう狙いがついているわけだ。

特許出願中であるため、共同ファウンダーたちは詳細に触れることを避けたが、FOVEのアイ・トラッキングには人間の目に感じない赤外線を用いており、精度と反応速度を上げているという。

「重要なのは、ユーザーの視野をまったく妨害せずに精密なアイ・トラッキングを可能にした点だ」とCTOのウィルソンは説明した。

FOVEのライバルとなり得るのは、Oculus Riftを始めとして、ソニーのProject Morpheusなどがある。しかし共同ファウンダーたちはFOVEはこれらのライバルと競争して市場シェアを奪おうとは考えていないという。FOVEはOculus Riftが開いた市場をさらに拡大し、消費者に映画アイアンマンのスーツを着たような体験を居間にいながらにして与えようとしている。FOVEでは、当初、高い没入体験を与えることが必要なハイエンドのゲームをターゲットと考えている。

現在このスタートアップはMicrosoftのロンドンに本拠を置くベンチャー・アクセラレーター・プログラムに選定されて資金援助を受けている。まだ具体的な交渉に入っているわけではないが、将来MicrosoftのXboxにFOVEのテクノロジーを提供する可能性もある。ウィルソンCTOは「一つの問題は価格だ。ゲーマーはコンソール機以外のアクセサリーに金を出したがらない」と述べた。FOVEではまだ価格を決めていない。

ただしFOVEが狙っているのはゲーム分野だけではない。ALS〔筋萎縮性側索硬化症〕や脊椎の負傷などにより重度の運動障害を負っている人々に手を使わず、視線だけで文字を入力したり、さまざまな機器を操作したりする能力を与えることができる。

日本の大学では、さらに自閉症のような症状に対してもFOVEが応用できると考えて研究が行われている。またロンドンの企業はFOVEを利用して四肢まひ障害のある人々が他人の手を借りずに周囲を見回すことができるようにしようとしている。またアスペルガーや自閉症の人々は他人とアイ・コンタクトを取ることが困難なばあいが多い。FOVEはこうした人々が恐怖を感じずにキャラクターとアイ・コンタクトが取れる仮想現実を構築するのにも役立つという。

FOVEは現在、プロトタイピングの最終段階にあり、量産型の開発に入っている。来年にはKickstarterでゲーム開発者向けSDKのキャンペーンを行う予定だ。消費者向け製品は、早ければ2016年に出荷できるという。FOVEは日本でエンジェル投資家から支援を受けているが、さらに本格的な資金調達を計画している。.

〔スライドショーは原文参照〕

審査員とのQ&A

Q: ゲームの開発をどうやって進めていくつもりか? 卵とニワトリの関係で、ユーザーベースが広がらないとデベロッパーを引きつけることが難しい。いまのとろFOVEにはユーザーベースがない。

A: われわれのテクノロジーは強い興味を引き起こすと考えている。アイアンマン・スーツのようた体験を居間で体験できるテクノロジーだ。消費者とデベロッパーともに関心を示してくれるものと考えている。

Q: この分野でFOVEがコントロールできない技術的障害はどんなものがあるのか?

A: われわれがコントロールできないような大きな技術的障害は少ない。頭の位置のトラッキング精度を改善するためにソフトウェアの改良を続けている。これがいちばん大きな課題かもしれない。しかし近く十分な解決ができると信じている。

Q: すると主要な課題はどうやってデベロッパーにこのテクノロジーを売り込むという点ということか?

A: イェス。われわれはFOVEが驚くべきクールな体験を与えられることをデモしてユーザー、デベロッパーを説得していく。また応用分野やゲームだけでなく、ALSのような重度の運動障害を負った人々を助けるための研究が日本で行われている。

Q: FOVEの価格は?

A:Oculus Riftよりはやや高価となりそうだ。FOVEはより高度なユーザー体験を提供する分、ハードウェアのコストも高くなる。

Q: ハードウェアから上がる利益は規模の拡大に対応できるのか?

A: 十分な利益率が確保できると考えている。われわれはハードウェアを日本国内で調達しているが、調達先は極めて優秀な企業で、十分に競争力のある価格を出してもらっている。

Q: 10から30%くらいの利益率を確保できるか?

A: それより高くできるだろう。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


電脳グリルPalateで誰でも簡単に料理の天才になれる


 
 
エリート族のための健康的な調理器具といえば、長年George Foremanがスタンダードだったけど、Big Georgeもそろそろ、グラブを脱ぐ時が来たようだ。今年のTechCrunch Disrupt SF 2014でデビューしたPalate Smart Grillを見ればね。

このスマートな(==電脳)グリルは、どんな食材でも、その重量、組成、ユーザが求める加熱度などに応じて完璧に調理し、モバイルデバイスからコントロールできる。

CEOのEric Normanは曰く、“iPadで数回タップすればPalate Smart Grillは調理を開始する。グリルの温度コントロールは精度が高く、ユーザの指定通りの加熱状態に仕上げる。このグリルなら、調理の過不足(焼き過ぎなど)が起きないから、お客が一時間遅れても、まずい料理を出す心配がない”。

〔ここにスライドが表示されない場合は、原文を見てください。〕


それはどんな魔法なのか? Normanに説明させよう:

Palate Smart Grillの精密な調理温度管理には、食材を真空パックしたりお湯に浸す過程がない。この電熱グリルの調理板はセンサを内蔵していて、温度を摂氏0.2度の精度でコントロールする。iPadアプリから行う温度管理も、レア〜ミディアム〜ウェルダンといった大雑把な指定ではなく、もっと細かい設定ができる。たとえば、低温で調理した料理を、最後の仕上げに300度(摂氏)で短時間加熱することもできる。温度設定は、精密性においても、設定温度の範囲においても、市販のすべてのグリルを上回っている。

この製品を初めて見たのは数か月前だけど、なかなかすばらしい。このグリルから出てくる料理は、事前の細かい指定通りに完璧に調理されている。最後の短時間の高温加熱で、料理の表面がカラメル状になる機能だけでも、買う価値はある。

作者はEric NormanとDon NormanとJim Reich。このプロダクトは今日(米国時間9/9)、サンフランシスコのTechCrunch Disruptでローンチした。



〔ここにスライドが表示されない場合は、原文を見てください。〕

審査員のQ&A

Q: どうやって使うの。ぼくでもできる?
A: ワンタッチです。あなたにも、こんなステーキを焼けますよ。

Q: デザインはどう?
A: 美しいと思います。カウンタートップに置いて自慢できるような製品を作りたい、と思いました。

Q: 製造工程は?
A: 最初は各部品間の相性が良くなかったけど、ハードウェア開発ではそれはよくあることです。とくに、電熱ヒーターとセンサの相性がね。その組み合わせの、機械的な部分で工夫しました。いずれ、クラウドファンディングで資金を得て本格的な生産に入ろうとおもいます。

Q: 技術のオリジナリティは?
A: いくつかの特許がありますが、それらはどれも、表面的な工夫ではなくて本質的なものです。温度設計やコントロールのアルゴリズムでは、とくに苦労しました。無意味なやり過ぎ、という部分はありません。みんな、これの開発過程で成長したんです。食材の中に温度計を突っ込んでなんかいないのに、なぜ精密な温度管理ができるのか、それを、ちょっと考えてみてください。

Q: 調理はすべてこの製品がやるの?
A: コントロールの部分はすべてやります。レシピを決めて、素材を切ったり混ぜたりするのは人間ですが。

Q: これは料理のしろうと向け?それともプロのシェフ向け?
A: 開発スタッフの中にはシェフも一人います。彼は、素材の水分がまったく失われないことに、感激していました。とてもジューシーな料理ができるんです。世の中のシェフたちも、大感激すると思います。

Q: 魚は料理できる?
A: 魚も、すばらしいですよ。

Q: 背丈が高いようだが?
A: それは大きな問題ではないと思います。精密な温度管理のためには、相当広い範囲の熱量を測定する必要があるのです。それが、このグリルの最大の特長です。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Disrupt SF 2014ハッカソンの優勝はShower With Friends、準優勝はBlitzとInteractive Markdown

TechCrunch Disrupt SF 2014のハッカソンには、132あまりのチームが参加して、力作と怪作を競いあった。 Nerfガンとピザとほとんど寝ない人たちに占められたその夜、Disruptのステージには次から次と作品のプレゼンが登場した。そして土曜日(米国時間9/7)の午後には審査団が召集され、最優秀作はShower With Friendsに決まった。それはおそらく、誰も予想しなかった作品だ。

優勝: Shower With Friends

Shower with Friendsはハードウェアの作品で、シャワーから出る水道の水の流量をモニタして節水を助ける。このハードウェアにおまけで付いているモバイルアプリは、友だちとシャワーの水消費量を競って、もっとも少なかった人が優勝するゲームだ。そのほかにShower with Friendsでは、今日シャワーを浴びた時間、使った水量、それらの過去数日との比較などができる。データを友だちと共有したり、比較競技をすることもできる。例のアイスバケツ浴びのように、最少または最多の水量を互いに競ってもよい。

 
 

準優勝#1: Blitz

BlitzはiOSアプリで、通知の画面に特定のページや機能へのショートカットを出す。たとえば、あなたの家への道順がすでに記されているGoogle Mapsのページへのショートカットなんか、通知の種類によっては便利かもしれない。あるいは、今いる場所から某所へのUberの料金がわかり、OKなら即Uberを呼び出せる、とか。Blitzのそういう機能は、ディープリンク(deep linking, アプリ内リンク)や、Venmo、YelpなどのAPIを利用して実現している。この機能はiOS 8でiOS本体も初めて提供することになり、ユーザのスマートフォンの利用効率をぐっと上げてくれるだろう。


 
 

準優勝#2: Interactive Markdown

Interactive Markdownは、バックエンドのコードをブラウザのフロントエンドで動かす、というChromeのエクステンションだ。オープンソースでGitHubにあるので、誰もが今日からでも使える。このエクステンションのいちばん感動的な機能は、クライアントサイドのコードだけでなく、Python、Ruby、NodeJS、Javaなどなどで書かれたサーバサイドのコードや、Androidのアプリも動かせることだ。Interactive Markdownは、 Androidのモバイルアプリの動作をユーザのブラウザ上に実現するためにVNCを利用し、その大量のリクエストに応えるためにDigitalOcean上のCoreOSクラスタと、そのサーバへのリバースプロキシを利用している。結果はHTML5のCANVAS上へ描画される。この、Androidアプリをまるまるストリーミングするやり方は、デスクトップでも、モバイルデバイスでも有効だ。また、ビルドプロセスをDockerでセットアップすることにより、いろんな言語で書かれたサーバコードを、自分たちがGoogleのGo言語で書いた汎用的なバックエンドプラットホームで動かしている。


 
 

Shower With Friendsは賞金5000ドルを手にし、上記3チームはTechCrunch Disrupt SFの本選への出場機会を得る。またパートナー各社は、iPad miniやXbox Oneなどの自社製品を、それらをうまく利用している作品に賞品として提供する。

今年のハッカソンの審査員は、Stephen Garcia(Netflixのプロダクトイノベーション部長)、Jhilmil Jain博士(GoogleのAndroidユーザ研究部長)、Sahil Lavingia(GumroadのファウンダでCEO)、Morgan Missen(Mainのファウンダ)、Nicholas Mitrousis(AKQAの技術部長)だ。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


オープンソースソフトのバグフィクスにインセンティブを払うサービスシステムGit Bounty

オープンソースのソフトウェアを使っていてバグらしきものに遭遇したけど、自分にはバグフィクスのためにコードを精査しているひまもないし、原作者も今ほかのことで忙しいらしい、というときは、コミュニティの力に頼るしかない。そういうときのために、モントリオールからDisrupt SFのハッカソンに参加したフランス系カナダ人のチーム(一人は本物のフランス人)が考えたGit Bountyは、バグフィクスをやってくれるプログラマにインセンティブを提供する。直してもらいたいバグとお礼の金額を指定して、Git Bountyにポストするのだ。

Git Bountyを作ったAngus MacIsaacとAdam Burvill、Anton Shevchenko、Nathan Boiron、Martin Coulombeの5人は、モントリオールのデベロッパOsedeaで仕事をしている。これのアイデアを思いついたのは、先週の金曜日(米国時間9/5)だった。

“ハッカソンには、なにか有意義で便利なもので参加したかった”、OsedeaのCoulombeは言う。実は最近同社は、いつも使っているオープンソースのフレームワークのバグフィクスを、2000ドル払って第三者にやってもらったことがある。同社のチーム自身がバグフィクスをやると、人と時間を取られすぎて、本来の仕事が遅れてしまうからだ。

Git Bountyの正式ローンチはDisrupt SFの終了後を予定している。Coulombeが言うには、“こういうサービスの需要は十分あると思う。オープンソースのコミュニティがどれだけ利用してくれるか、結果を見たいね”。今後は、バグフィクスだけでなく、新しい機能、‘こういう機能がほしいけどなぁ、自分にはやってるひまがない’機能の実装も、インセンティブの対象にしたい、と。

チームはこのハッカソンに参加したことを機会に、新しいPHPフレームワークLaravelを勉強した。Git Bountyの通知機能にはTwilioのAPIを、支払決済にはStripeを使っている。

長期的には、インセンティブの額から同社がマージンを取ることを考えている。‘取る’というより、Git Bountyという活動への自発的な‘寄付’がいいかな、とCoulombeは言っているが。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


UberのCEO曰く:UberPoolのような相乗りサービスが成立するためには膨大な規模が必要


オンライン配車サービス業界は、1台の車に多くの客を乗せるために、同じ行先の客同志をつなげる方法を模策している。しかし、今日のDisrupt SF 2014で、Uberのファウンダー・CEO、Travis Kalanickは、この種のサービスが成り立つためには膨大な規模が必要だと語った。

今年Uberは、12億ドルの調達ラウンドを完了し、評価額は180億ドルに上った。その資金でUberは、配車サービスのライバル、Lyftとの激しい価格競争を展開しており、両社ともに新規顧客の獲得に奔走している。

Uberは、機能面でもLyftと争っている。新サービスのUberPoolは、行先が同じ客同志が相乗りできるしくみだが、同じく最近サンフランシスコで開始された類似サービスのLyft Lineと競合する。いずれも他の客と相乗りする利用者には割引料金が適用される。

「要するに、ボタンを押すと車が来て拾ってくれて、目的地へ向かう間、他の誰かも同じ方角に向かっているということ」とKalanickは話した。「何が違うかと言えば、バスは家から半マイル離れた角に停車すること」。

Kalanickは、LyftがUberPoolを真似していなと認めたが、誰であれ、この種の相乗りサービスを成功させるのは難しいと語った。「結局のところ、問題は流動性だ」。

「もし事業を始めたばかりだったら、とても無理だったろう」と彼は言った。「たくさんの人々とたくさんの経路を確保する必要がある。一つには流動性、一つにはサービスそのもの ― 失敗する可能性のある要素は多い。

Uberにとって、この新サービスは彼らがこの数ヶ月間試みてきた数多くの実験の一つにすぎない。ニューヨークでは、UberRUSHという運送サービスを実験中で、ロサンゼルスではUberFRESHという食品配達サービスをテストしている。これらは、同社が運用しているUber X、UberBLACK、UberSUV等の配車サービスに加えて実施されているものだ。

Uberは、将来の製品ライン多様化を見据えるのかもしれないが、今のところその中核である配車サービスに焦点を絞っている。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook