小中高生クリエーター支援プログラム「2022年度未踏ジュニア」、独創的なアイデアと卓越した技術を持つ17歳以下を募集

日本のイノベーションを加速させることを目標とする未踏は3月14日、独創的なアイデアと卓越した技術を持つ17歳以下のクリエーターを支援する「2022年度未踏ジュニア」の参加者募集を開始したと発表した。対象は、17歳以下の小中高生。応募締め切りは2022年4月9日23時59分。参加費は無料。

未踏ジュニアは、採択されたクリエーターに対し、メンターや専門家による指導に加え、最大50万円の開発資金・場所・機材を提供し、ソフトウェア・ハードウェアの開発を約5カ月間にわたって支援するプログラム。発表会場への交通費、宿泊費など、採択後のプログラムに関する費用は未踏ジュニアが支給する。

2022年度は4月9日まで参加希望者の応募を受け付け、開発プロジェクトの提案書とオンライン面接による審査を経て採択者を決定する。

「2022年度未踏ジュニア」概要

  • 対象:2022年4月1日時点で17歳以下の個人、または17歳以下で構成されたグループ(最大4人)
  • 参加費用:無料(イベントがオフラインで行われる場合、参加のための交通費・宿泊費も支給される)
  • 応募締め切り:2022年4月9日23時59分
  • プログラム期間:2022年6月から10月までの約5カ月間(予定)
  • 応募方法応募の手引き解説サイトの手順に沿って申し込む

支援内容

  • メンターを中心とした、未踏事業修了生によるメンタリング
  • 各グループ最大50万円の開発費用の支援
  • 開発場所・開発に必要な機材の提供
  • 未踏ジュニアスーパークリエーターの認定

未踏では、25歳以下を対象とした経済産業省所管の独立法人情報処理推進機構(IPA)の人材育成プログラム「未踏IT自在発掘・育成事業」を開催し、起業家・研究者などの突出したIT人材を輩出している。これを対象年齢を17歳以下に引き下げたのが、未踏ジュニアだ。2016年の立ち上げ以来、支援する個人・法人が増えたこともあり2018年からは毎年100件以上の応募が集まっているという。2021年度の応募数は123件、採択数は14件、倍率は8.79倍だった。

2021年の成果は公式YouTubeチャンネルウェブサイトで確認できる。

 

IPAが「量子コンピューティング技術実践講座(ゲート式)」の参加者募集を開始

IPAが「量子コンピューティング技術実践講座(ゲート式)」の参加者募集を開始

IPA(独立行政法人情報処理推進機構)は10月13日、量子コンピューティング技術の普及と啓発を目的とした「量子コンピューティング技術実践講座(ゲート式)」の開催を発表した。量子コンピューティング(ゲート式)について学びたい、おもに学生や社会人を対象に、量子コンピューティングの研究開発に携わる専門家を講師に招き、全3回の日程で行われる。参加費は無料。申し込みは、connpassのページより登録。申し込み締め切りは2021年10月25日午後6時。

講演では、量子コンピューティング(ゲート式)の基礎を学ぶ。内容は、専門家による講演、「未踏ターゲット事業」修了生による実例講演、量子プログラムコンテストなど教育機会の紹介、ツールやユーティリティに関する包括的な講義などとなっている。最後に受講者は、自身で行うプロジェクトを想定したプレゼンテーションを行い、講師が講評する。「量子コンピューティングの最新事例に関する知識やプロジェクトアイデアを創出する方法が学べます」とのことだ。

開催概要

  • 日程
    第1回 2021年11月5日18:30~21:00 オンラインによる講義形式
    第2回 2021年12月3日18:30~21:00 オンラインによる講義形式
    第3回 2022年1月16日10:00~18:00 オンラインでのプレゼンテーション
  • 定員:30名(応募多数の場合は抽選)
  • 参加費:無料
  • 応募条件:オンライン受講できるインターネット環境とPCを用意できること。第1回から3回まですべて参加できること(Pythonによる基本的なプログラミングの経験が前提とされている)。一部だけの受講は不可
  • 講師
    佐藤貴彦氏(慶應義塾大学量子コンピューティングセンター 特任講師)
    鈴木泰成氏(日本電信電話コンピュータ&データサイエンス研究所研究員)
    渡辺日出雄氏(日本アイ・ビー・エム東京基礎研究所 部長、工学博士)
  • 申し込み方法connpassのページより登録を行う。締め切りは2021年10月25日午後6時

アジェンダ

  • 第1回
    ・量子コンピューティング技術における課題と取組み(渡辺日出雄氏)
    〜本領域の課題と取り組みのオーバービュー
    ・未踏ターゲット修了生講演
    ・量子コンピューティング教育に関する取組み(佐藤貴彦氏)
    〜量子プログラムコンテスト、入門用教育に関する事例紹介
  • 第2回
    ・未踏ターゲット修了生講演(矢野碩志氏/真鍋秀隆氏)
    ・量子コンピュータ利用環境に関する課題(鈴木泰成氏)
    〜ツールやユーティリティに関する包括的課題
  • 第3回
    ・受講生によるプロジェクト案プレゼンテーション(佐藤貴彦氏、鈴木泰成氏、渡辺日出雄氏)
    ・講評

IPAが高校「情報Ⅰ」の共通必須科目化に伴いITパスポート試験の内容を改訂

IPAが高校「情報Ⅰ」の共通必須科目化に伴いITパスポート試験の内容を改訂

IPA(独立行政法人情報処理推進機構)は10月8日、令和4年(2022年)度から高校で「情報」が共通必履修科目となるのに伴い、ITパスポート試験の出題範囲や「シラバス」の改訂実施を発表した。

ITパスポート(iパス)とは、「ITを利活用するすべての社会人・学生が備えておくべきITに関する基礎的な知識」を証明するための国家試験。開始は2009年。2021年8月末までの間に約131万人が受験し、約59万人が合格している。

日本国民のデータリテラシーに関する幅広い知識を身に付けさせることがiパスの狙いだが、学校教育においては、言語能力、問題発見、解決能力などに加えて情報処理能力も教科横断的に育てる旨が新学習指導要綱に明記され、さらに令和4年度からは、高校で「情報Ⅰ」が必須履修科目として新設されるなど、プログラミング的思考力、情報モラル、情報活用能力を育てる教育の充実がはかられることになっている。

そうしたなか、IPAは、高等学校学習指導要領「情報Ⅰ」にもとづいて、iパスの出題範囲と、ここでは試験の合格を目指した学習指針に利用できる資料を意味する「シラバス」(ver6.0)の見直しを行った。内容は次のとおり。

  • 期待する技術水準:高校の「情報Ⅰ」にもとづき、プログラミング的思考力、情報デザイン、データ利活用などを追加
  • 出題範囲およびシラバス:高校の「情報Ⅰ」に関連する項目、用語例を追加
  • 出題内容:プログラミング的思考力を問う擬似言語を用いた出題を追加。情報デザイン、データ利活用のための技術、考え方を問う出題を強化

試験時間、採点方法、合格基準に変更はない。また、擬似言語を用いた出題について、擬似言語の記述形式やサンプル問題が公開されている。実施は2022年4月の試験からとのことだ。

iパスに関する公開資料

「試験要綱」Ver. 4.7
「試験要綱」Ver. 4.7(変更箇所表示版)
「ITパスポート試験 シラバス」Ver. 6.0
「ITパスポート試験 シラバス」Ver. 6.0(変更箇所表示版)
「試験で使用する情報技術に関する用語・プログラム言語など」Ver.4.3
「ITパスポート試験 プログラミング的思考力を問う擬似言語のサンプル問題」

IPAが量子コンピューティング普及に向け「量子アニーリング・イジングマシンプログラミング実践講座」開催

IPAが量子コンピューティング普及に向け「量子アニーリング・イジングマシンプログラミング実践講座」開催

IPA(独立行政法人情報処理推進機構)は11月13日、量子コンピューティング技術の普及・啓発を目的に「量子アニーリング・イジングマシンプログラミング実践講座」(無料)を全3回の日程で開催すると明らかにした。定員は20名。定員を上回る応募があった場合は抽選となり、抽選結果は12月3日18:00までに連絡を行う。申し込みはconnpassより行える。

開催日時は、第1回:2020年12月11日18:30~21:00(オンライン)、第2回:2021年1月22日18:30~21:00(オンライン)、第3回:2月23日10:00~18:00(オフライン)。第3回はワークショップ形式で、実施会場は東京都内の貸会議室を予定。また第1~3回まで全3回への申込みとなり、一部だけの受講は行えない。

応募条件は、Pythonによる基本的なプログラミング経験、同講座で使用可能なPCを用意できること、第1回および第2回でオンライン受講できるインターネット環境、第3回開催の東京都内の会場に参加できること、第1~3回まで全てに参加できること。

講座では、Pythonによる基本的なプログラミングの経験を前提に、最新の量子アニーリングマシンやイジングマシンを用いたプログラミングの基礎を学ぶ。また、受講者が考えたテーマによるアプリケーションを開発。実機に触れる機会の少ないアニーリングマシンやイジングマシンを実際に利用できる学習機会としている。講師は、最前線で量子アニーリング・イジングマシンを用いた研究開発を実践している企業の開発者と大学の研究者が担当する。

  • 申し込み:「【全3回】量子アニーリング・イジングマシンプログラミング実践講座」より応募
  • 定員:20名。定員を上回る場合は抽選。抽選結果は12月3日18:00までに連絡
  • 応募条件:Pythonによる基本的なプログラミング経験、同講座で使用可能なPCを用意できること、第1回および第2回でオンライン受講できるインターネット環境、第3回開催の東京都内の会場に参加できること、第1~3回まで全てに参加できること
  • 講師:松田佳希氏(フィックスターズ ソリューション事業部 エグゼクティブエ ンジニア)、田中宗氏(慶應義塾大学 理工学部 物理情報工学科 准教授)、棚橋耕太郎氏(リクルートコミュニケーションズ リードエンジニア)、田村亮氏(物質・材料研究機構 国際ナノアーキテクトニクス研 究拠点 主任研究員 東京大学 大学院新領域創成科学研究科 講師)
  • 第1回:12月11日18:30~21:00 オンラインによるハンズオン形式
  • 第2回:1月22日18:30~21:00 オンラインによるハンズオン形式
  • 第3回:2月23日10:00~18:00 オフライン(集合)でのワークショップ形式。実施会場は東京都内の貸会議室を予定

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タグ: IPA(独立行政法人情報処理推進機構)量子コンピュータ(用語)日本