テスラ、Model X 1万1000台を自主リコール

Teslaは、Model Xのごく一部で起きる可能性のあるリアシート調整ケーブルの問題に対して、「十分な注意」のための「未然防止措置」を講じる。同社は自発リコールを発行し、1万1000台のModel Xを対象として検査することを望んでいる ―― ただし実際に問題が発生する可能性があるはわずか3%だと同社は考えている。

Teslaによると問題は内部テスト中に発見され、リアシートのリクライニングを制御するケーブルの引っ張りが強すぎることに関連する。具体的には、シートをフラット状態から通常位置に戻す際、完全なロック状態にならなくなる。その結果理論的には事故に遭った際大人が座っていると問題が起きることになるが、これまでに顧客からこれに関連する問題の報告は受けていないとTeslaは言った。

Teslaは今日(米国時間10/12)、対象車種のオーナーにメールを送り、点検の予約を受け付ける。2016年と2017年両方のModel Xが対象だが、問題が発見された場合でも追加の部品は必要なく修理には約10分しかかからない、とTeslaが言っているのは朗報だ。

また同社によると、リコールにはTeslaのグローバル移動サービスを利用可能で、これは理論的には誰もがサービスステーションにいくことなく修理できることを意味している。現在一部の地域では、修理の30%にこの移動サービスが使われており、先月発行したタカタ製エアバッグのリコールでは40%をこの方法で扱った。

Teslaの広報担当者は以下の声明をTechCrunchに提供した(原文):

Tesla is taking a proactive action to ensure the safety of some of Model X owners who may need an adjustment to their second row seat. Model X has received the highest rating in every category and subcategory in independent safety tests conducted by the National Highway Traffic Safety Administration, and we continue to conduct our own internal testing to ensure that Model X remains the safest SUV in the world.
During recent internal testing, Tesla determined that a small number of cables in the second row fold-flat seats in some 2016 and 2017 Model X vehicles may need to be adjusted. Although Tesla has not received reports of any issues or accidents relating to this condition, we will be conducting a voluntary recall to inspect the affected vehicles and confirm whether any adjustment is needed. Although we have never seen any incidence of it in the field, internal testing has indicated that if the cable is not properly adjusted, the seat back on the left side of the second row seats could move forward during a crash.
Tesla will be utilizing its mobile repair service to conduct repairs as a part of this recall – we can address 100% of these repairs via mobile service, and customers will have the choice to do that or to bring their car into a Service Center. In the past two months, we have conducted roughly 40% of the Takata airbag recall repairs via mobile service, and customer satisfaction results for our mobile service offering are consistently above 97%.

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Galaxy Note 7のリコール案を米消費者製品安全委員会が承認―代替品交換は9/21から

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大惨事となったGalaxy Note 7だが、そのリコール案がやっとアメリカの消費者製品安全委員会(CPSC=Consumer Product Safety Commission)から 正式に承認された。リコールされた製品と代替品の交換がスタートする日付も確定した。9月21日だ。

問題が報じられた当初CPSCは「われわれは正式なリコール案について作業を進めている」という短い声明を発表した。 しかしリコールの正式承認を待たずにユーザーは問題のデバイスの電源を落とすことが勧められた。今日(米国時間9/15)、CPSCはプレス・カンファレンスを開いてさらに詳しい説明を行った。委員長のElliot Kayeは「リコールの開始と同時に消費者に〔リコールの〕チャンスを活かすよう強く勧める」と述べた。

リコール通告の文言も同様に強い口調で「ただちにGalaxy Note7デバイスの使用を中止し、電源を切るよう消費者に求める」と述べている。その勧告に従うべきだろう。やりかけの仕事を続けたり、Instagramの写真を見たりしている場合ではない。すでに92件の爆発、過熱事故が起きており、26回の火傷と 55件の物損が報告されている。CPSCの勧告に従わなければ事故の件数が増えるばかりだ。

これはかなり長引いている問題だ。韓国に始まり世界に広がったNote 7の爆発、過熱に関してSamsungは当初個別に対応していた。Samsungは問題が「それほど深刻なものでない」という態度を取ったが、結局は全面リコールを実施する他なくなった。出荷されたNote 7は世界250万台(アメリカで100万台)存在するものと見られている。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Apple、 2芯AC電源プラグをリコール。「ごくまれ」に感電の恐れ

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珍しいApple製品のリコール ― 同社は一部地域向けのAC電源プラグの自主リコールを発表し、2芯プラグが破損しユーザーが感電する「ごくまれ」なリスクがあるとしている。

ワールドトラベルアダプタキットのユーザーも、このリコールの対象となる。

Appleからの通知:

ヨーロッパ大陸、オーストラリア、ニュージーランド、韓国、アルゼンチン、ブラジル向けに設計された 2 芯の Apple AC 電源プラグ (「ダックヘッド」) がごくまれに故障し、手で触れると感電する危険性があることが判明しました。これらの電源プラグは、2003 年から 2015 年にかけて Mac や一部の iOS デバイスの同梱物として出荷され、また、Apple ワールドトラベルアダプタキットにも含まれていたものです。

Apple にとってお客様の安全は最優先事項です。そのため Apple では、対象となる AC 電源プラグを新設計の電源プラグ (新品) と自主的に無償交換させていただくことにいたしました。対象となる電源プラグをお持ちのお客様は、下記の方法で交換手続きをしていただきますようお願いいたします。

注:その他の電源プラグ (米国、英国、中国、日本向けの AC 電源プラグや、 Apple USB 電源アダプタなど) は本プログラムの対象外です。

Appleは利用者に対して、対象のAC電源プラグの使用を中止し、http://www.apple.com/jp/support/ac-wallplug-adapter/ で、対象アダプターを設計変更された新しい物に交換する方法を調べてほしいと呼びかけている。

自分のアダプターが対象かどうかはどうやって見分ければよいか? Appleによると、対象の2本プラグは、Apple電源アダプターとの接触部のくぼみ(凹部)に、4~5文字が記載されているか、または文字が一切記載されていない、と説明している。

リコールについての詳細は交換プログラムのページを参照のこと。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook