Dropboxは、ユーザーがDropboxに保存したPDFファイルを、iOSアプリを使って編集できるようにしたことを発表した。Androidも近く対応する予定。広く使われているファイル形式に関するこの対応強化は、先月発表されたAdobeドキュメントクラウドへのDropbox統合を始めとするAdobeとの提携に続くものだ。
既に両社は、Dropboxに保存されたPDFファイルをデスクトップ版Adobeアプリから利用するしくみを提供している。これはファイルの閲覧だけでなく、ファイルに加えた変更が終了時に自動的にDropboxに反映されるものだ。
このたび、これと同様の統合がDropboxのiOSアプリにも追加された。ユーザーはDropboxに保存したPDFファイルに注釈やコメントを付けたり、Acrobat Readerアプリで電子的に署名して変更をDropboxに保存したりできる。
Androidの対応は来年初めになる、と同社は言っている。
iOSユーザーが新機能を利用するには、変更を加えたいPDFファイルをiPhoneまたはiPadのDropboxアプリで開いた後、「編集アイコン」をタップすればよい。すると端末内の Adobe Acrobat Readerが開く。
この新たな統合は両社にとって理にかなっている。多くのAdobeユーザーがファイルストレージとして既にDropboxを使用しており、一方Dropboxはファイルの保存と共有だけでなく、編集も可能にすることで同社のビジネスユーザーの利便を改善できる。
先月Dropboxは、Paperを発表してドキュメント協業分野への参入に名乗りを上げている。Paperは共有ホワイトボードにチェックリスト、リッチメディアの埋め込み、@メンション等の機能を加えたもので、Google Docsと競合する。
しかし、ドキュメント編集に焦点を当てた提携はDropboxにとってこれが初めてはない。同社は以前Microsoftと組んでMicrosoft Officeファイルの編集に対応している。Officeのモバイルアプリとの同様の統合によって、モバイル版DropboxでもOffice 文書を編集できる。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)