スマホ1台で完結する写真・動画加工アプリ「Picsart」はデジタル化が進むこれからのクリエイティブを支えるツールになる

YouTubeやSNSの成熟が進み、クリエイターが個人として活動する機会が増えている。それまで無名だったクリエイターがひと晩で有名になるといった話も珍しくない。インターネットの世界で一旗揚げたい若い世代のクリエイターに選ばれるサービスがPicsart(ピクスアート)だ。

Picsartは写真や動画の編集、加工ができ、サービス上で作品のシェアも可能。さらに他のSNSで投稿することができるサービスだ。すべてをスマホアプリ(もしくはウェブブラウザ)上で完結するのが特徴であり、AIにより誰でも簡単に作品づくりができるだけでなく、他のクリエイターの作品を「Remix(再編集)」して自分の作品をつくることもできる。

現在もZ世代を中心にユーザー数を増やしているPicsartを提供する同社の日本・韓国担当のゼネラルマネージャー石田直樹氏にサービスの現在、そしてクリエイターを支えるサービスであるPicsartのこれからについて話を聞いた。

現在、Picsartはどのような時期になるのでしょうか?新型コロナウイルスの影響は受けましたか?

「アプリは2011年に登場、日本には2019年に上陸しており、現在は成長フェーズ、投資モードにあります。新型コロナの影響もあり、アクティブユーザーが増えました。メインはやはり趣味のためのユーザーですが、クリエイターやインフルエンサーをはじめオンラインビジデスでビジュアルが必要な方も増えました。また、美容師の方がInstagramにアップする写真をPicsartでつくるといった例もあります。ビジネス目的で利用される方が増えており、戦略的にはそんな『プロスーマー』を取り込もうとしています」。

ビジネス目的ではあれば、有料ユーザーも増えているのですか?

「そうですね、たしかに有料率は上がっています。しかし、無料であってもPicsartのメインコンテンツであるパワフルな写真や動画編集のツール、そしてフリー画像やテンプレートが使えるためそれで満足している方がやはりほとんどですが、さらに豊富なストック画像を利用でき、ライセンスも増やすことができる有料版にバリューを感じていただき契約していただいている方も増えています」。

画像クレジット:Picsart

写真・動画加工アプリはたくさん存在していますが、強み、選ばれる理由は何でしょうか?

「Picsartには3つの特徴があります。1つはテクノロジー。背景除去や人物のキリヌキ、レタッチなど現在、AIを利用した機能が3000以上も用意されています。会社には800名以上の社員がいますが、その70%となる大量のエンジニアが、日々、スピード感を持って新しいツールや機能を開発しています。

2つ目がコンテンツ数で、Picsartにはすでに3億以上もの作品があります。それらは眺めて楽しいのはもちろんですが、ただ参照してアイデアの素にするだけでなく「Replay(リプレイ)」で、その編集手順を自動で再現できるので、次々に新たな作品が作れます。ユーザーが簡単にその作品をベースにした自分の作品をつくれるので、ブームも起きやすい。さらにステッカーやテンプレートも豊富です。

3つ目がコミュニティ。Picsartはコンテンツを共有する場でもあり、そのままシェアできます。ユーザー数も増えているので、反響も大きい。もちろん他のSNSなどに作品を投稿することができます」。

どのようなツールが人気ですか?

「人物や顔、服、空など、AIを活用し対象を指定するだけできれいに処理される自動切り抜きツールはよく使われています。フィルターは100以上も用意されており人気です。また、フォントも人気ですね。日本語フォントはかっちりしたものから手書きっぽいものまで、30種類以上用意されています。色を変更したり立体感を出したり、文字列をカーブさせたりする機能などもあり、こちらも人気です」。

やはりZ世代のユーザー向けのサービスなのでしょうか。

「たしかにZ世代はコンテンツの消費と生産の垣根が低い人たちで、スマホ1台で制作から共有まで完結するPicsartは親和性が高いサービスだと思います。そのためZ世代のユーザーも多い。しかしPicsartは『Z世代ありき』のではありません。私たちは、もっと広くビジュアルコミュニケーションで使われるサービスでありたいと考えています。モバイルアプリだけでなくウェブブラウザも提供しています。ビジネスでコンテンツを作る人「プロスーマー」に支持してもらえるツールを目指しています」、

日本と海外でユーザーに違いはあるのでしょうか。

「InstagramやYouTube、TikTokiがあるのでユーザーの情報量も同程度になり、流行の時差はほぼありません。ただし国が違えば好みも違うため、例えば一時、被写体の顔を隠すためにうずまき加工を行うというブームがありましたが、これは日本だけのものでした」。

画像クレジット:Picsart

写真・動画編集アプリ、サービスは今後、どう進化していくのでしょうか?

「人々の活動は現在よりもさらにオンライン上に移っていきます。そこで生まれるのではデジタルな写真・動画へのニーズであり、クリエイターへの需要も増え、その数も増えていくと思います。NFTなど新たな技術の上にあるサービスも登場し、デジタルなビジュアルがマネタイズできる機会も増加します。そこで活躍するクリエイターにPicsartは選んでもらえるツールになっていければと考えております。

Picsartが得意なことはもっと得意に。機能の豊富さがPicsartの特徴ですが、それらはさらに増やしていき、寄せられるユーザーからのニーズは大量のエンジニアたちの力で迅速に応えていきます。また、AIに注力しているため、今後、AIで強化された機能が増えていくでしょう。

たくさんの機能があれば、私たちが意図していなかった使い方をしてもらい新たなクリエイティブが生まれる機会も増えます。Z世代を含む、これからのクリエイターを支えるサービスを提供していきます」。

写真やビデオのデジタル創作プラットフォームPicsart、新APIで開発者向けにクリエイティブツールを提供

デジタルクリエイションプラットフォームであるPicsart(ピクスアート)は、新しいAPIプログラム「Picsart for Developers」を開始したと米国時間2月9日に発表した。Picsartは、消費者とプロフェッショナルの両方を対象に、写真やビデオの編集をより楽しく、より身近にするためのデジタル制作・編集ツールを提供している。同社によると、世界中の消費者がカスタムビジュアル製品や体験をビジネスに求めている中、PicsartはAPIの新規提供により、あらゆる規模の企業がそのニーズに応えられるよう、同社の技術にアクセスできるようにしているという。

これらの新しいAPIにより、企業はPicsartのAIを活用したクリエイティブツールを自社のプラットフォームに直接実装できるようになった。AIを活用したAPIには、背景除去機能、品質を落とさずにコンテンツを拡大・強化するアップスケール機能、任意のソース画像の見た目を転送してスタイルを格上げするスタイルトランスファー機能などが含まれる。画像処理APIには、写真を際立たせるためのフィルターや、明るさやコントラストなどの設定を変えることができるアジャスト機能がある。また、画像処理を高速化するアップロード機能も搭載している。

Picsart for Developersは、デジタル広告、ウェブサイト構築、カスタムマーチャンダイジングなどのクリエイティブ企業を含む8社のパートナーとともに開始される。パートナーは、Photobook(フォトブック)、TPS Engage(TPSエンゲイジ)、Clos(クロス)、Amaze(アメイズ)、Make Your Move(メイク・ユア・ムーブ)、The Flat Lay(フラット・レイ)、Etch4U(エッチ・4U)、Smiley(スマイリー)の8社。Picscartによると、これらの企業との統合は現在稼動している。今後数カ月の間に、招待制でさらに多くのパートナーを追加する予定だ。

「私たちのビジョンは、あらゆるクリエイターをエンパワーすることであり、Picsartは革新的なAI、写真、動画編集機能で市場をリードしています。APIを通じて当社の技術を開発者に提供することは、活況を呈するクリエイター経済を支援できるエキサイティングな方法です」と、Picsartの創業者兼CEOであるHovhannes Avoyan(ホバナス・アボヤン)氏は述べた。「デジタル創作のスピードや、特にジェネレーションZからのコンテンツをパーソナライズし、他と差をつけたいという要望は、より深いクリエイティブな体験を提供することが、あらゆる企業に求められているということを意味します。我々のAPIはそれを可能にします」。

画像クレジット:Picsart

Picsartは2018年にEFEKT(旧D’efekt)を買収して動画市場に参入し、動画を活用するソーシャルメディアクリエイターやeコマースショップを中心に、近年利用者が急増している。2021年12月、Picsartはアプリ内で編集された動画が1億8000万本以上となり、前年比70%増を記録したと発表している。

今回の発表は、Picsartが先日、研究開発会社のDeepCraft(ディープクラフト)を買収したことにともなうものだ。この買収は、現金と株式の両方を組み合わせたもので、7桁台の金額(数億円)だが、正確な条件は明らかにされていない。Picsartは、DeepCraftのAI技術人材と、コンピュータビジョンと機械学習におけるその躍進が、Picsart自身のAI技術を強化し、同社のサービスにおける最近の動画作成の増加をよりよくサポートするのに役立つと述べた。また、同チームは、PicsartのAI研究開発部門であるPAIR(Picsart AI Research)にシニアリソースを追加することで、Picsartを補完することができる。

Picsartは2021年8月、ソフトバンクのVision Fund 2(ビジョン・ファンド2)が主導する1億3000万ドル(約150億円)のラウンドを調達したと発表し、ユニコーンの地位を獲得した。この資金注入により、同社の評価額は10億ドル(約1154億円)の大台に乗った。PicsartのCOOであるTammy Nam(タミー・ナム)氏はTechCrunchに対し、同社には数百万人の加入者がおり、このプラットフォームが成長する余地はたくさんあると語っていた。

画像クレジット:Picsart

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(文:Aisha Malik、翻訳:Yuta Kaminishi)

Snapchatのフィルター、Lightroomの編集機能、Photoshopの柔軟性などを持つパワフルな写真編集ツール「Facet」

ひと言で言えば、Facet(ファセット)は、APIを使ってアクセスできるAI搭載の写真編集ツールを開発した。これにより、Snapchatの写真フィルター、Adobe Lightroomの編集機能、Photoshopの柔軟性、Figmaなどのコラボレーション力を合わせたような、非常にパワフルな写真編集ができるようになる。しかも、このツールは、これまでの写真編集の分野では目にしたことがないことができる。Facetは、Accel(アクセル)、Basis Set Ventures(ベイシスセットヴェンチャーズ)、Slow Ventures(スロウヴェンチャーズ)、South Park Commons(サウスパークコモンズ)の参加とともに、Two Sigma Ventures(ツーシグマヴェンチャーズ)から1300万ドル(約14億8900万円)を調達した。

私はかつてプロの写真家だったこともあり、写真に関する本を20冊ほど書いているので、私は写真に大きな興味を持っている。Facetから写真編集の分野で何か新しいものを提供すると連絡があったときは、かなり興奮したが、その後「非常に困惑した」。創業者や投資家と1時間ほど話をしても、このツールが何なのか、誰のためのものなのか、はっきりと理解できなかった。

しかし、実際にこのツールを使ってみると、すべてが明らかになった。オークランドで開催されたダンスイベントLindy by the Lake(リンディバイザレイク)で撮影したダンス写真をギャラリーにアップロードして、Facetに任せてみた。ウェブベースのエディターは、学習曲線が非常に急で、いわば学習の壁のようなものがあるが、Photoshopでは不可能ではないにしても、難しい編集をすぐに行うことができた。

私が作成したフィルターの1つは「背景を検出し、ぼかして脱色する」というものだ。画像の前景 / 背景の検出は完璧ではなかったが、うまくいった写真については、写真編集ソフトで個々の画像を開いて編集することなく、非常にすばやく写真をポップにすることができた。

左側の画像は、Facetによって背景が自動的に脱色され、ぼかされたもの。右がオリジナルの画像。結果は完璧ではないが、Facetは数分で200枚の写真にこのような処理を行うことができた。これはAI画像編集の驚くべき成果だ。Photos by Haje Kamps, editing by Facet’s AI.

Facetは、膨大な量の写真を用意してプレゼンテーションを行うような商用レベルの画像編集に特化していますが、Photoshopと同様に、画像制作者の創造性次第で何十通りもの使い方が可能だ。

「人々が画像を編集し、その変更を重ねていくとき、私たちはすべての編集を分析し、より大きなコンテンツライブラリに転送する方法を考え、自動的にプリセットを作成します。これは、キャンペーン全体でブランドの一貫性を維持し、すべての製品や写真に一貫性を持たせるために非常に有効です」、FacetのCEO兼共同設立者であるJoe Reisinger(ジョー・ライジンガー)氏は述べている。「例えば、Spotifyのような場合です。アルバムカバーで有名なデュオトーン効果を見たことがあると思います。私たちはそれを作成し、APIエンドポイントで再利用可能な画像編集パイプラインを提供することで、何千枚もの写真を非常に迅速に処理することができます」。

同社の選択・フィルタリングツールは強力で、無限の拡張性を持っている。趣味の写真家が使用できるコンシューマーグレードのプラットフォームを持っているが、同社が本当に輝くのは、クリエイティブなソフトウェア開発者がこのツールを使用してAPIを利用するときだ。

ライジンガー氏は「印刷中心の古いソフトウェアをインターネット時代に適応させようとするのではなく、コンテンツを意識した画像編集プラットフォームで、クリエイターが必要とするツールを一から構築しています」と語っている。

Facetのインターフェースの一例。このスクリーンショットでは、脱色と背景のぼかしをツールに依頼した。うまくいったときは信じられないほどすばらしく、Lightroomに何年も前からできるようになって欲しいと思っていたことだ。うまくいかないとき(中央2枚の写真のように、女性の足だけに色がついていたり、ダンサーの顔を前景として検出できなかったりしたとき)は、少し残念だ。とはいえ、Photoshopのレイヤーファイルとして画像をダウンロードすることができるので、それを整えるのは簡単だし、編集の時間も大幅に短縮されるだろう。the Facet toolのスクリーンショット。

「Facetで気に入っている点は、非同期のコラボレーションが可能なことです。写真のスタイルを定義しておけば、デザイナーはそれぞれの写真を手動で編集しなくても、たくさんの写真に同じスタイルを使うことができます。写真の見た目と感じをプログラムでエンコードし、それを画像間でコピーすることができます」今回のFacetの主な投資家であるTwo Sigma VenturesのパートナーであるDan Abelon(ダン・アベロン)氏は語った。「誰かのスタイルが気に入れば、それを自分の画像に適用することで、リアルタイムなコラボレーションの世界が広がります」。

「これは単に金儲けのためだけではありません。Facetは、クリエイティブなコミュニティやウェブの世界に大きな影響を与えようとしています。ウェブ全体に影響を与えたいという気持ちが伝わってきて、私たちもその点にとても惹かれました」とアベロン氏は語っています。

同社は、シリーズAの次のステップとして、チームの拡大、牽引力の強化、市場参入戦略の構築など、最近拡大した資金を活用していく予定だ。Facetでは、無料トライアルにサインアップして試用することができ、有料プランは、プロフェッショナルユーザーが月額24ドル(約2700円)、APIを必要とするハイエンドチームユーザーが月額50ドル(約5700円)からとなっている。

画像クレジット:Gabriella Achadinha under a CC BY 4.0 license.

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(文:Haje Jan Kamps、翻訳:Yuta Kaminishi)

AIでモデルのポーズを変えるアドビのProject Strike a Poseは

毎年開催されるAdobe MAXカンファレンスの目玉の1つは「スニーク」セッションだ。このセッションで同社は最先端研究をしているプロジェクトをいくつかお披露目する。研究成果は主力製品であるCreative Cloudのアプリに組み込まれることもあれば、クールなデモだけのこともある。2021年のAdobe MAXのスニークで興味深かったものといえば、Project Strike a Poseだ。

こんな課題を解決したいとしよう。使いたいモデルの写真はあるのだが、そのモデルがあなたの希望するポーズをとっている写真がない。こんなときにProject Strike a Poseは、別のモデルがあなたの希望するポーズをとっている写真をサンプルにして、AIプラットフォームのAdobe Senseiの活用により、使いたいモデルがそのポーズをとっている写真を自動で生成する。基本的にはモデルのポーズに関するStyle Transferのようなものだ。

画像クレジット:Adobe

サンプルのポーズと大まかに似せただけでもなく、顔を入れ替えただけでもない結果になるのが印象的だ。少なくとも、このプロジェクトに関わるAdobeのリサーチサイエンティストであるKrishna Kumar Singh(クリシュナ・クマール・シン)氏が見せたデモでは、Project Strike a Poseのニューラルネットワークは、例えばモデルが着ている服、モデルの頭の角度、靴までも適切に再現できているようだった。

しかも、モデルが背を向けた写真が欲しいときにもこのツールを使える。ただし下の写真の通り、髪は若干ずれている。

画像クレジット:Adobe

Adobeはこのプロジェクトで使われているアルゴリズムのトレーニングについては説明していない。しかしこのようなニューラルネットワークをトレーニングするには、モデルがさまざまなポーズをとっているサンプルをたくさん使う必要があるのは明らかだ。シン氏はこれまで敵対的生成ネットワークに関する多くの研究をしてきたので、この新しいプロジェクトはすでにその技術をベースにしている可能性がある。

現時点では実験的な研究プロジェクトで、Maxのスニークで披露されるものはたいていそうだが、これがPhotoshopなどのツールに組み込まれれるかどうかはわからない。もしこれがデモと同じように動作するなら(Adobeは人種の異なるモデルを使ってもソフトウェアに問題はないと言っている)、Photoshopなどのアプリ、さらには画像を操作するスキルがさほど高くない人々がすでに広く使い始めているAdobe Sparkなどでも、この機能は間違いなく多くのユーザーに歓迎されるだろう。

残念なことだが、このようなシステムを悪用する方法も容易に想像できる。ディープフェイクや写真の操作が問題となる現在、技術に明るくない人が有名人、あるいは他の誰かの名誉を傷つけるような画像を簡単に作れてしまう。もちろん今でもそうしたことは可能だが、うまくやろうとすればある程度のスキルは要る。Project Strike a Poseなら数回のクリックでできてしまうのだ。

画像クレジット:Adobe

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(文:Frederic Lardinois、翻訳:Kaori Koyama)

【コラム】データサイエンティストは恐れずに新しい分野に挑戦せよ

編集部注:本稿の執筆者Ilyes Kacher(イリエス・カーシャー)氏は、商品画像をオンラインで一括編集するAIベースのプラットフォーム、autoRetouch(オートレタッチ)のデータサイエンティスト。

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私はフランス出身のデータサイエンティストで、コンピュータービジョンの研究技師としての経験を日本で積んだ後、母国に戻った。しかし今、私はコンピュータービジョンのハブとは思えないドイツのシュツットガルトでこれを書いている。

ただし、みなさんが想像するであろうドイツの自動車技術の仕事をしているのではない。代わりに、パンデミック下の驚きべきチャンスを最もありそうもない場所で私は見つけた。そこはシュツットガルトのeコマースに特化したAI駆動の画像編集スタートアップで、あらゆる小売製品のデジタルイメージングプロセスを自動化している。

日本での経験は、仕事で海外に移住することの難しさを私に教えた。日本では、プロフェッショナルネットワークとの接点を持つことが往々にして必要だ。しかしここヨーロッパでは、多くの都市にアクセスできることが利点だ。パリ、ロンドン、ベルリンなどの都市は、特定技術のハブとして知られていると同時に、多様な雇用機会を提供している。

パンデミックのために完全リモートワークが増加している中、職探しの範囲を広げることで、興味にあう機会がより多く提供される。

意外な分野で価値を見つける、たとえば小売業

私は今、高級小売業からスピンオフしたテック企業で、自分の専門技術を製品画像に応用している。データサイエンティストの視点からアプローチすることで、私は小売業のように巨大で確立した業界への新たな応用に価値を認識見出した。

ヨーロッパには世界的に有名なブランドがいくつもあり、中でもアパレルと靴が代表的だ。その豊かな経験が、数十億の製品と数兆ドル(数百兆円)の市場にイメージング技術を応用するチャンスを生み出している。小売企業の利点は、定常的に画像を処理することで、AI企業が収益を上げ、利益を上げる可能性もあるベースを作ってくれていることだ。

もう1つ、探求すべき分野として、研究開発部門の一部にあることの多い独立部門がある。私は相当数のAIスタートアップが、非常にニッチなクライアントの研究コストとその結果得られる収益のために利益を上げていない分野に取り組んでいるところを見てきた。

データを持っている企業は収益見込みのある企業

私が特にこのスタートアップに惹かれたのは、そのデータアクセスの可能性だった。データはそれ自体非常に高価であり、多くの企業は限られたデータしか利用できない。B2BやB2Cレベル、中でも小売業やフロントエンドのユーザーインターフェースに関わるデジタルプラットフォームと直接つながりのある企業は狙いどころだ。

こうした顧客エンゲージメントデータを活用することは全員の利益になる。将来の研究開発や分野内のその他のソリューションに応用できる他、自社の他部門と協力して弱点を解決することにも使える。

さらにこれは、ブランドが影響を与えるユーザーの関連分野への関心が高ければ高いほど収益の可能性が大きくなることを意味している。私からのアドバイスは、データがすでに管理可能なシステムに保存され、アクセスが容易な企業を探すことだ。そういうシステムは研究開発に有用だ。

難しいのは、多くの企業がそういうシステムを導入していないこと、あるいはシステムを活用できるスキルを持つ人がいないことだ。もし、深い洞察を語れなかったり、システムが未導入の会社があったら、データ活用の方法を導入するチャンスを探してみて欲しい。

ヨーロッパでは最善策には自動化プロセスの開発が関わっている

私は、プロセスとコアシステムを作るチャンスをくれるアーリーステージ企業の成功の秘訣を知っている。私が働いていた会社は、入社当時まだ新しく、ある分野のためにスケーラブルなテクノロジーを開発する仕事をしていた。チームが解決すべき課題はすでに解決していたが、山ほどあるその他の問題を解決するために行うべきプロセスはたくさんあった。

1年に渡る大量一括画像編集を自動化するプロジェクトは、開発しているAIが、同時に複数の可変要素(複数の画像とワークフロー)を横断して独立に動くことように作られていれば、既存の有名ブランドには出来ないことをするテクノロジーだということを教えてくれた。ヨーロッパでこれを実行している企業はほとんどないため、それができる人材は切望されている。

というわけで、ちょっとしたカルチャーショックを恐れることなく、飛び込んでみてはいかがだろうか?

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画像クレジット:Warit Silpsrikul/EyeEm / Getty Images

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(文:Ilyes Kacher、翻訳:Nob Takahashi / facebook

EC商品のリモート写真・動画撮影を容易にするSoonaがシリーズAで約11.1億円を調達

eコマースのエコシステムでますます高まるコンテンツのニーズを満たすことを目指すスタートアップSoonaは、Union Square Venturesが主導するシリーズAラウンドで1020万ドル(約11億1000万円)を調達したと発表した。

2019年にSoonaについての記事を書いたとき、同社のモデルは、24時間以内に動画や写真を提供できる撮影の演出に焦点を当てていた。このスタートアップは現在もオースティン、デンバー、ミネアポリスで撮影スタジオを運営しているが、共同創業者兼CEOのLiz Giorgi(リズ・ジョルジ)氏によると、パンデミックの間に、Soonaは完全なバーチャル / リモートモデルにシフトしたという。顧客はSoonaに商品を郵送し、その後、リモートで撮影の様子を見てすぐにフィードバックを提供し、実際に欲しい写真(各39ドル、約4200円)やビデオクリップ(各93ドル、約1万円)に対してのみ料金を支払うというものだ。

場合によっては、スタジオが必要ないこともある。ジョルジ氏によると、Soonaのフォトグラファーと撮影クルーの30%は自宅で仕事をしているという。

Soonaは現在、Lola Tampons、The Sill、Wild Earthなど、4000社以上の顧客と取引しており、2020年の収益は400%増加した。ジョルジ氏は、より大規模な対面での撮影が可能になったとしても、多くの顧客にとってこのアプローチは理に適っている、と語る。

「オンラインで販売する商品でビジュアルを必要としないものはありませんが、すべてのビジュアルが1日がかりの大規模な撮影を必要とするわけではありません」と同氏はいう。

画像クレジット:Soona

ジョルジ氏は、Soonaのアプローチが「新しいレベルのスケーラビリティ」をもたらしたと考えている。彼女は次のように付け加えた。「Soonaのスタッフはみな、リモート撮影は効果的だと信じています。効率的なだけでなく、ブランドマネージャーをマイアミから飛行機に乗せて、ニューヨークの倉庫で1日過ごさせる必要がなくなり、よほど楽ですからね。(従来の方式は)コストが高いだけでなく、参加者全員にとって時間がかかり、疲れるプロセスでした」。

今回の資金調達は、120万ドル(約1億3000万円)のシードラウンドに続くものだ。ジョルジ氏は、今回のシリーズAによって、Soonaはより多くのコラボレーションツールを備えたサブスクリプション製品を開発し、どのような種類のビジュアルコンテンツが最も効果的かについてのデータを増やすことができるという。

「eコマースのビジュアル・エコシステムを初めから終わりまで支配するチャンスがあります」と同氏は語る。

またジョルジ氏は、投資家にセクシャルハラスメントや差別の苦情に直面したことがあるかどうか開示することを義務づける「candor clause(率直条項)」をSoonaが引き続き採用していることも指摘した。この条項は現在、人種差別、身障者差別、反LGBTQ差別をめぐる苦情にも拡大されている。

「これはある意味、トラブルメーカーの関与を防ぐためのゲートですが【略】投資家と創業者とのより深い結びつきを促すものです」とジョルジ氏は語った。「これにより私たちは、自分たちの価値観や、世界の見方について話し合うことができます。資本やキャップテーブルについて多くのことを語るのと同時に、平等や正義についても話し合えるわけです」。

カテゴリー:ネットサービス
タグ:Soonaeコマース資金調達写真写真編集動画撮影

画像クレジット:Soona

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(文:Anthony Ha、翻訳:Aya Nakazato)

アドビがAppleシリコンMac用ネイティブPhotoshopとディテールを損なわずに画像を拡大する機能を提供

Adobe(アドビ)は、同社の画像処理ソフトウェアが、Apple(アップル)の新しいMac用内製プロセッサAppleシリコン(M1)上でネイティブに動作するように、画像処理ソフトウェアのアップデートを急ピッチで進めている。M1プロセッサの搭載は、2020年末に発売されたMacBook ProとMacBook Airを皮切りに始まっている。LightroomとCamera RawのM1ネイティブ版を出荷した後、今度はAppleシリコンに最適化されたバージョンのPhotoshopのリリースを行おうとしている。このバージョンはAppleのRosetta 2ソフトウェアエミュレーションレイヤー上で動作するIntel版と比較して、大きなパフォーマンスの向上が実現されている。

どれくらい速くなったのだろう?Adobeの内部テストでは、エミュレート版で行われる同じタスクと比較して、Photoshopで提供されている多くの異なる機能で、最大1.5倍のパフォーマンスの向上が見られるとのことだ。しかし、これはほんの始まりに過ぎない。Adobeは、Appleとの協力の下で、Appleシリコン上のソフトウェアから時間をかけてさらなる性能向上を引き出すことを続けていくと述べている。M1フレンドリーな追加機能には「クラウドドキュメント編集への招待」や「プリセット同期」オプションなど、まだ欠けている機能もあるが、そうした機能は将来のバージョンで移植されていく予定だ。

Appleシリコン版のPhotoshopに加えて、Adobeは同梱されるCamera Rawのプラグイン(後でLightroom用にもリリース予定)に、新しいSuper Resolution(超解像度)機能をリリースしている。これは、大規模な画像データセットで訓練された機械学習を使用して、細部を維持したまま写真を巨大なサイズに拡大する機能だ。Adobeは以前、複数の露出を組み合わせて解像度を上げる超解像度オプションを提供していたが、今回の機能は1枚の写真で効果を発揮する。

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それは古典的な「コンピューター、解像度を上げて」式のSF機能を現実のものにした。この機能は、以前Photoshopが導入した「Enhance details(ディテールの強化)」機能の上に構築されている。もしAdobe信者でなければ、おそらくPixelmator Pro(ピクセルメーター・プロ)の「ML Super Resolution」機能を知っているかもしれない。この機能は異なるMLモデルとトレーニングデータセットを使用しているが、ほとんど同じように動作する。

AdobeのSuper Resolutionの動作例(右側)

肝心な点は、AdobeのSuper Resolutionは、水平解像度で2倍、垂直解像度で2倍の画像を出力するということだ。すなわち合計では4倍の画素数となる。このことは、ディテールとシャープネスを維持しながら行われる。つまり、これまではそのような拡大に耐えられなかった画像から大きなプリントを作成することができるようになるということだ。また、今まではぼやけてしまって残念な結果になっていた要素の明瞭な映像を取り出すために、コレクション内の写真をトリミングするのにも最適だ。

この機能は、CoreMLやWindows MLなどをはじめとする、機械学習(ML)ジョブに最適化されたGPUの恩恵を受けている。AppleのM1チップには「Neural Engine」(ニューラルエンジン)と呼ばれるML処理専用エリアが組み込まれているので、こうした用途にはぴったりなのだ。同様に、NVIDIA(エヌビディア)のGPUであるRTXシリーズとそのTensorCores(テンソルコア)もこうしたタスクに適している。

またAdobeは「Photoshop for iPad」についても、同社のクラウドドキュメント非ローカルストレージ用のバージョン履歴などの、いくつかのメジャーアップデートを公開している。またクラウドドキュメントのバージョンをオフラインで保存し、デバイス上でローカルに編集することも可能になった。

カテゴリー:ソフトウェア
タグ:AdobeAdobe PhotoshopApple M1Appleシリコン画像編集

画像クレジット:Adobe

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(文:Darrell Etherington、翻訳:sako)

デジタルデザインのCanvaが静止画・動画から背景を消すKaleidoを買収

動画と画像から背景をドラッグ&ドロップで簡単に消してしまうサービスであるKaleidoが、今急成長中のデジタルデザインプラットフォームのCanvaに買収された。買収額などの詳細は明かされていないが1億ドル(約106億円)前後と推測されている。

これは正しいタイミングで正しい場所にいたという好例だろう。オーストリアの首都ウィーンに本拠を置くKaleidoは、2019年に画像からすばやく簡単に背景を除去する無料ツールremove.bgを発表した(日本語版サイト)。このツールは、邪魔な背景を取り除きたいがPhotoshopを開いて面倒な作業はしたくないという人々に圧倒的な人気を得た。

続いて2020年末にKaleidoはUnscreenを披露した。簡単にいえばUnscreenは動画向けのremove.bgだ。このツールのコンセプトはremove.bgと同じだったが、実現にははるかに複雑なエンジニアリングが必要だった。高性能、単機能のこれらの製品はやがてAdobeのような大きなフレームワークの一部となることが明白だったが、オーストラリアのデザインプラットフォームCanvaがライバルを打ち負かしたようだ。

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テーブルに積まれた本の背景が取り除かれるデモ(画像クレジット:Unscreen)

Canvaはこの買収と同時にプロダクトのモックアップを簡単に生成するSmartmockupsを発表した。Canvaがプロダクトの拡張に意欲的であることを示している。

Kaleidoの共同ファウンダーでCEOのBenjamin Groessing(ベンヤミン・グレシンク)氏はプレスリリースでこう述べている。

Kaleidoはスタート当初から一貫して投資家を介さず、自力で事業を拡大してきました。会社は我々2人のファウンダーとすばらしいエンジニアリングチームによって運営されてきました。スタート当初から黒字であったため、今回の買収は会社が存続するために必要不可欠なものではありません。単に多くの側面で理に適っていると考えたからです。

ドイツのメディアDie PresseDer Brutkastenの報道によれば、関係者はこの買収はオーストリアで最大の現金化だったRuntastic(2億2000万ユーロ、約283億7000万円)に次ぐものと見ているという。また買収額は1億ドル弱と見ている。

買収を祝うカレイドのチーム。メンバー1人ひとりの写真から切り抜いてデジタル的に合成された写真(画像クレジット:Kaleido)

正確な金額がいくらだったかは別として、チームは大いにハッピーなようだ。集合写真はKaleido自身のプロダクトを使ってデジタルで合成されている。

カテゴリー:ソフトウェア
タグ:CanvaKaleido画像編集動画編集買収

画像クレジット:Unscreen

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(文:Devin Coldewey、翻訳:滑川海彦@Facebook

風景とポートレートの編集に強いAIフォトエディターLuminar AIをSkylumが発売

Skylumはここ数年、Aurora HDRやLuminarなどの写真編集アプリで名を知られるようになった。その同社がまったく新しい写真エディタのLuminar AIを発売した。価格は79ドルから(日本では株式会社ソフトウェア・トゥーが税込1万1980円で販売)。MacとWindowsでスタンドアローンのプロダクトとして動作するほか、LightroomやmacOSの写真アプリのプラグインとしても使える。この新しいアプリはゼロから開発され、Lightroomなどでおそらくおなじみの従来からある写真編集機能を多く備えている。しかしこのアプリのポイントは新しいAIベースのツールで、特に風景(と空全般)やポートレートの編集に力を入れているところだ。

このアプリには全部で13種類のAI機能が搭載されている。AI機能によりスライダーをいくつかドラッグするだけで、構図の改善、画像中の空の変更(それに応じてシーンのライトも調整される)、霧・もや・霞の追加、ポートレートの被写体の顔やボディの調整をすることができる。

このようにして、初心者にとっては極めて簡単により良い写真にすることができ、プロにとっては望む結果を短時間で得るツールとなる。

SkylumのCEOであるAlex Tsepko(アレックス・ツェプコ)氏は「AIに対する我々のアプローチは、この分野における最高の頭脳のアプローチと方向性は一致しています。ただし違うのは、この驚くほどパワフルなテクノロジーを我々はヒューマンセントリックに応用していることです。私の経験では、実際にクリエイティブなことに費やしている時間はわずか30%です。Luminar AIは人工知能を使ってこの数字を逆転させます。我々の作ったLuminar AIによって、ユーザーは編集のプロセスにわずらわされることなく成果と写真に集中できます」と説明する。

画像クレジット:Skylum / Jeong Kyu Kim

画像クレジット:Skylum / Iurie Belegurschi

初心者はまずLuminar AIのテンプレートから始めよう。Instagramのフィルターをはるかに超える進化版という感じだ。アプリが自動で画像を分類し(風景かポートレートか、など)、それに合うテンプレートを提案する。仕上がりはクールで出発点としては良いが、この種のツールに投資するならもっと細かくコントロールしたくなるだろう。

Luminar AIの看板機能が、わずか数回のクリックで画像の空を変えるスカイAIだ。空を変えるには、夕暮れなどあらかじめ用意されている空の種類からいずれかを選ぶか、自分でライブラリを作る。どちらの場合も、適用するとアプリが空に応じてシーン全体のライトを調整する。これは驚くほど見事に機能する。もう少しギミックっぽい拡張スカイAIもあり、鳥や飛行機、バルーンを空に追加できる。筆者は使いそうもないが、近いうちにあなたの好きなインフルエンサーの写真にバルーンがたくさん浮かぶだろう。空を少しだけ調整するスカイエンハンサーAIを選ぶこともできる。

画像クレジット:Skylum

よく使われる編集機能としては明るさ、コントラスト、カラーを調整できるアクセントAIツールがかなり便利だ。ストラクチャAIは画像を明瞭にする。

Skylumはこうした調整は不自然にはならないとしているが、一概にはいえないだろう。実際、これは個人の好みによるが、筆者はスライダーをわずか10か20ポイント動かすだけでベストの結果になることが多いと感じた。調整しすぎると過剰に加工された画像になってしまう恐れがある。

ポートレート向けの機能にはボディAI、アイリスAI、フェイスAI、スキンAIがある。これらの機能を使うと、Photoshopなら時間がかかることが多いレタッチ作業を極めて簡単に実行し、被写体の目を際立たせたり歯を白くしたり肌のシミを消したりすることができる。

画像クレジット:Skylum

風景の雲を変えたり写真にボケを追加したりするツールはよほど極端な写真純粋主義者でない限りは問題視するようなものではないが、ボディや顔をわずか数回のクリックで簡単にスリムにできるツールはちょっと話が別だ。

ここでポートレートのレタッチに関する倫理やソーシャルネットワークで容姿を批判することの有害性を議論するわけではないが、特にLuminar AIはボディや顔を簡単にレタッチできる効果的なツールであることを考えれば気をつけておいた方がいいことではある。筆者の場合は、Luminar AIのこうしたツールを使うと不安な気持ちになりがちだ。

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(翻訳:Kaori Koyama)