iOS 11のSafariは、シェアしたリンクからGoogle AMPリンクを削除する

iOS 11では、SafariでGoogle AMPリンクの記事をシェアしたとき、リンクを元の形式に戻すことになった。これを聞いてホッとしている人がいることだろう。MacStoriesの編集者、Federico ViticciがiOS 11 beta 7で見つけた。

[大変結構:AMPページをiMessageやリーディングリストにシェアするとき、iOS 11のSafariはAMPのゴミを自動的にURLから除去してくれる。いいぞ、Apple ]

Googleの高速読み込み方式であるAMPを使ったページは、プラットフォームに依存しない高速読み込みを求める消費者にとっては理想的だが、パブリッシャーは概してこれを嫌う(正当な理由がある)。ユーザーを本来のリンク先ではなくGoogleドメインに渡すため、かつてオンラインメディア世界の基礎をなしていた、検索由来のトラフィックを流出させることになるからだ。

今年Googleは、画像圧縮その他の細かい改善によってAMPリンクの読み込みが2倍速くなったと発表した。果てしないスピードよりも純粋性を重んじるわれわれにとって、iOS 11のこの小さな変更は、9月を待ちわびるもう一つの理由になりそうだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Google主導のAccelerated Mobile Pages(AMP)プロジェクトをBaiduなどアジア太平洋地区の検索大手がサポート

Googleが今日(米国時間3/7)、BaiduとSogouとYahoo Japanの検索結果は直接、Accelerated Mobile Pages(AMP)へ接続される、と発表した。

2015年に発表されたAMPは、Webページの高速ロードを可能にするGoogle主導のオープンなフレームワークだ。これは通常のWebページが、Facebook Instant Articlesのような高速ロードの配布チャネルに対抗できるための手段、と考えられる。

Googleは今それを、アジア太平洋地域に普及させようとしているようだ。とくに、同社によると、BaiduとSogouを合わせて中国の検索市場の90%を握っている、という。

今朝はニューヨークで、Google主催による初めてのAMPデベロッパーカンファレンスが行われ、この発表はそのステージ上で行われた。Googleのエンジニアリング担当VP David Besbrisが行ったキーノートによると、上記のパートナーシップによって“AMPページのリーチがものすごく増加”し、一つのファイルがどの配布プラットホーム上でも同じように振る舞うというパブリッシャーへの約束が満たされることになる、という。

Besbrisは曰く、 “AMPページもWebも均質な規格だが、配布プラットホームは違いが大きい”。

すでに、Bing, Pinterest, LinkedInなどもAMPをサポートしている。Besbrisによると、LinkedInでは、AMP化した記事ページは、読者がそこで過ごす時間が通常ページに比べて10%増えた、という。またYahoo傘下のTumblrは、そのすべてのブログをAMP化する予定だ。

Besbrisによると、AMPはもともと、ニュース記事の高速ロードをねらっていたが、今ではeコマースなどそのほかの分野に拡大している。彼は、すべての表示をAMP化したメッセージングアプリまで見せたが、それもやはりAMPの本来のターゲットではなかった。彼は、“アプリケーションが利用することは考えていなかった。あくまでもコンテンツのための規格だった”、と述べた。しかし言うまでもなく、メッセージングアプリの表示出力もコンテンツの一種だ。だから、静的な記事だけでなく、いろんなコンテンツでAMPを利用できるのだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))