ボルボが輸送車に特化した自動運転車の事業部を立ち上げ

Volvo Group(ボルボグループ)が、鉱業や港湾業など、あらゆる種類のロジスティクスのハブ間で物を移動する、業務用専用の自動運転輸送にフォーカスした専門的な事業部を設立した。同社はこれまで、すでに個々のプロジェクトで採石や鉱山、スウェーデンのイェーテボリにある取扱量の多い港などで自動運転技術を導入してきた。

同社は自動運転技術のこの種の利用への需要が増えているのを見て、それに特化した事業部門を作ろうと決めたようだ。新たに作ったグループはVolvo Autonomous Solutionsと名付けられ、その公式ミッションを「自動運転による輸送の開発、商用化、および売り上げを加速すること」とした。そのフォーカスする輸送形式は「大量の品物や素材を一定のルートで一定の受け入れ先へ移動するニーズに対応すること」だ。

「このセクターに期待される成長は顧客からの直接的なフィードバックにも由来している」と同社は言う。Volvo Groupの社長でCEOのMartin Lundstedt(マーティン・ルンシュテット)氏は声明中で、「顧客からの問い合わせが非常に増えている」と述べている。

公式には、Volvo Autonomous Solutionsは2020年の1月まで親会社の傘下というかたちになる。しかし、その後の新しいトップはすでに探しており、同社がこの新興市場のポテンシャルを大きいと見ていることは明らかだ。

消費者向け自動車の自動運転とは違って一定ルートで製品や商品を運ぶ自動運転輸送は、現代のテクノロジーの能力の大きさや多様さによくマッチしている。自動運転をこのように業務用に利用すれば、例えば人間が運転する車の多い都市部における運転の混沌と複雑さを解消でき、また一定のルートを維持することによる輸送効率の向上も期待できる。

[原文へ]

(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

ユーザーのコンピューターに暗号通貨の採掘マルウェアを植え付ける偽のFlashインストーラーが急増

かつて人気者だったWebのプラグインFlashが、まだなかなか死なないとお嘆きのあなた、実はそれは、あちこちに出没するFlashのインストーラーに寄生しているマルウェアも、すぐには死なないことを意味しているのだ。というよりむしろ、彼らの手口はますます陰険になっている。

Palo Alto Networksの最新の調査によると、最近急増しているFlashインストーラーは、暗号通貨を採掘するマルウェアをセキュリティの弱いコンピューターに投下するだけでなく、Flashがすでにあっても、また新たにインストールする。

研究者たちによるとそれは、本物のFlashインストーラーだと思わせるための、騙(だま)しの手段だ。

そのインストーラーを開くと、こっそりとXMRigがインプラントされる。それはオープンソースの暗号通貨採掘プログラムで、コンピューターのプロセッサーとグラフィクスカードを使って採掘を開始する。生成された通貨はすべて、Moneroのウォレットへ吸い上げられ、追跡はほぼ不可能になる。採掘マルウェアがインプラントされたら、次にインストーラーはAdobeのWebサイトから本物のFlashインストーラーをダウンロードして、Flashをインストールする。

研究者たちは今年の3月だけでも、100あまりの偽のFlashアップデーターを見つけた。

Flashという、長年バグの多い、攻撃されやすいプラグインが、今でも頭痛の種になっていることは、皮肉な現象だ。被害者候補のコンピューターにFlashがなくて、マルウェアをプッシュすることができなければ、ハッカーはそのイミテーションを使って、攻撃の足がかりにする。Flashが大きな問題になってからGoogleは、10年近く前に、Flashやその他のプラグインをサンドボックスに囲った。当時もFlashを利用するマルウェアが、蔓延していた。

でもその後、普遍的にサポートされていてFlashより使いやすいHTML5の普及とともに、Flashの利用は急速に衰退した。

Adobeは2020年に、Flashを引退させる予定だ。そのあとは、偽のFlashインストーラーも影を潜めるだろうか?

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa