モバイル店内オーダーサービス「SelfU」に新型コロナ対策として体温管理機能が加わる

モバイルオーダーの「O:der」やキャッシュレス決済のソリューションを開発・運営するShowcase Gigは6月10日、店内向けのモバイルテーブルオーダーサービス「SelfU」(セルフ)に新型コロナウイルスをはじめとした感染症対策として「従業員体温管理」機能を実装したことを発表した。

同機能は、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、日本フードサービス協会が公開している「外食業の事業継続のためのガイドライン」に記載されている「従業員の健康チェック」を推進するためのもの。スタッフが各自で検温した値をSelfUに手入力することで、店舗側で一元管理が可能になる。感染症予防はもちろん、体調の優れないスタッフの早期発見や事前のシフト調整などが容易になる。

SelfUは2019年秋にリリースされた、店内での飲食時に自分のスマートフォンを使って注文や決済が可能なサービス。同社によると、ダイニングレストランや焼肉店、居酒屋などでの導入が進んでおり、店舗内の省人化に貢献しているという。コロナ禍の現在では、利用者がスタッフとのソーシャルディスタンスを確保したうえで注文や決済が可能というメリットもある。

なおSelfUは、飲食業における非対面におけるビジネスモデルの構築・サービス提供を支援する、経済産業省の「令和2年度補正サービス等生産性向上IT導入支援事業特別枠」(IT導入補助金特別枠)の補助金対象サービス。同社もIT導入支援事業者に採択されたことで、SelfUを導入した飲食事業者は最大4分の3、上限450万円の費用補助を受けられる。

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Showcase GigがJR西日本グループと資本業務提携、西日本エリアでもモバイルオーダー、キャッシュレスを加速

左から、JR西日本イノベーションズ 代表取締役社長の和田裕至氏、Showcase Gig代表取締役の新田剛史氏

モバイルオーダープラットフォーム「O:der(オーダー)」を提供するShowcase Gig(ショーケース・ギグ)は9月19日、西日本旅客鉄道と資本業務提携契約を締結し、JR西日本の子会社のCVC、JR西日本イノベーションズから出資を受けたことを明かした。調達額は非公表だが、数億円規模とみられる。

Showcase Gigはこれまでに、JR東日本グループJR九州グループとも資本業務提携。JR西日本グループとの提携により、西日本エリアにおいても、同社にモバイルオーダープラットフォームの導入を進めていく予定だ。

O:derの特徴は、スマホから事前に注文し決済することで、飲食店などで前述のプロセスなしに商品を受け取れること。顧客は行列に並ばずにすみ、店舗側はレジスタッフを削減し、より効率の良いオペレーションを運用することが可能だ。

JR西日本グループは「中期経営計画2022」において、「駅からはじまるまちづくり」をコンセプトとして掲げ、まち全体の価値向上させることを目指している。だが、駅ナカ、駅ビルを中心とした商業施設の待ち時間を解消するべき、など、課題を感じている。

JR西日本グループは出資目的を「商業施設の待ち時間短縮、利便性向上の推進、およびJR西日本エリアでの導入店舗拡大によるShowcase Gigの企業価値向上」と説明。今回の提携により、Showcase Gigのモバイルオーダーをはじめとした「実店舗へのデジタルプラットフォームの提供」を通じ、JR西日本グループが運営する商業施設での新たな店舗体験の創出を目指す。キーワードは「待ち時間解消」、「事前予約、決済」など。そして顧客が「多くの店舗の中から自分の行きたいお店、欲しい商品を見つけやすくなるなど、新たな店舗体験の創出に力を合わせて取り組んでいく」という。

両社は「ショッピングセンター共通ポイントおよびおまとめアプリ」の「WESPO(ウエスポ)」を共同開発し、9月4日にリリースしているが、これに関しても今後、機能を拡充していく予定だ。

Showcase GigはモバイルオーダープラットフォームのO:der以外にも、飲食店でスマホから注文できる「SelfU」、そしてセルフ注文決済端末「O:der Kiosk(オーダーキオスク)」を提供している。O:der Kioskは、JR東日本グループとShowcase Gig(ショーケース・ギグ)が共同開発した端末だ。

JR西日本イノベーションズ代表取締役社長の和田裕至氏は「今後、(Showcase Gig)のサービスを活用し、お客様が券売機や店頭で並ぶことなく、キャッシュレスで商品を受け取ることができる店づくり、店舗におけるオペレーションが軽減される働きやすい店づくりの実現を期待しております」とコメント。

Showcase Gig代表取締役の新田剛史氏は「本提携により、顧客体験の向上、店舗運営の効率向上、キャッシュレス率の向上など、これからの時代に必要な店舗の在り方を実現していきたいと思います」と意気込む。

JR東、セルフ注文決済端末「O:der Kiosk」を駅ナカ店舗に初導入、「R・ベッカーズ」池袋東口店で利用可能

「R・ベッカーズ」池袋東口店に導入された「O:der Kiosk」

ジェイアール東日本フードビジネスは9月4日、JR東日本スタートアップの協力のもと「R・ベッカーズ」池袋東口店に新型のセルフ注文決済端末「O:der Kiosk(オーダーキオスク)」を導入した。JR東が駅ナカ店舗にO:der Kioskを導入するのはこれが初めてだ。このセルフ注文決済端末は本日より利用可能となった。

R・ベッカーズ池袋東口店では事前注文と決済が可能なモバイルオーダーサービスの「O:der(オーダー)」を導入済み。更にセルフ注文決済端末を導入する運びとなった同店舗を、JR東は「未来型店舗」と位置付けている。JR東日本グループでは、今後も未来型店舗を増やしていくほか、端末の多言語化を計画している。

O:der Kioskは、JR東日本グループとShowcase Gig(ショーケース・ギグ)が共同開発した端末。クレジットカードや交通系電子マネーによる決済に対応している。この注文端末の導入は、店舗側には、注文受付や会計業務の軽減や店舗オペレーションの効率化、省人化などのメリットがある。R・ベッカーズ池袋東口店においては1人分のレジ人員を削減できる見込みだという。また、顧客にとっては、レジの待ち時間の軽減、加えて注文した商品の調理進捗をデジタルサイネージで確認可能、などの利点がある。

ジェイアール東日本フードビジネスの代表取締役社長、山際貞史氏によると、O:der Kioskはまだ「開発の途上」。同社は今後、現金への対応や操作性の向上、また外国人対応のための多言語化を検証する。「来年度、東京オリンピックもある。それまでには(未来型店舗を)広げていきたい」(山際氏)。

ジェイアール東日本フードビジネス代表取締役社長、山際貞史氏

O:derを開発するスタートアップ、Showcase Gigの代表取締役社長、新田剛史氏は「2013年(O:derサービススタート当時)、スマホで事前注文し、決済、飲食店の店頭で受け取るという形のサービスはまだ世界でも例がなかった。今年、2019年、モバイルオーダーが国内でもかなり色々なところでスタートし、注目が集まってきた」と話す。だが「モバイルオーダーを広げたいが、同時にバックアップとなるハードウェア端末を持っていないと一気には広がりにくいという課題を抱えていた。特にSUICAなどの交通系電子マネーが利用できる端末でないと国内では意味がないと考えていた」と加えた。

Showcase Gigの代表取締役社長、新田剛史氏

JR東日本スタートアップとShowcase Gigは2018年10月に資本業務提携を結んでいるが、今後も両社で協力し、未来型店舗を増やしていくことで、モバイルオーダーならびにセルフ注文決済端末の普及を加速させていく。

「海外では、モバイルオーダーとデジタルキオスクが両方セットアップされている店舗が、とてつもなく増えている状況だ」(新田氏)国内で初めて両方が揃うのが、未来型店舗として位置付けられているR・ベッカーズ池袋東口店。「未来型店舗という形での進化が、今日を皮切りに始まっていく」(新田氏)

Showcase Gigが店内モバイルオーダー&ペイサービス「SelfU」を発表

モバイルオーダー&ペイプラットフォーム「O:der(オーダー)」などを手がけるShowcase Gigは3月4日、O:derの各種機能を用いた店内向けモバイルオーダーサービス「SelfU(セルフ)」を3月5日より開催される「リテールテック JAPAN 2019」にて初公開すると発表した。同社はSelfUの提供を今夏より開始する予定だ。

O:derはスマホなどからの事前注文・決済によりレジの混雑の緩和やキャッシュレス化を可能とするプラットフォーム。そして本日発表されたSelfUでは、例えばレストランを訪れた顧客は、スマホを商品注文端末として使用し、店内のテーブルから注文ができる。店側には専用注文端末を購入する必要が無い。スマホ上で決済を完了させることも可能だ。

店側にとってのメリットは注文業務や決済業務をなくすことからなる注文ミスなどの防止。従業員は注文業務以外に集中できるようになり、一例だが、「よりスピーディーな配膳業務」などができるように。

顧客側のインセンティブとしては、詳しい内容が気になるが、「ゲーミフィケーション」をはじめとしたギミックなど「顧客が楽しめるお得な要素」により「スマートで、楽しい」注文体験を実現するという。同サービスは日本語以外にも、英語と中国語に対応する。

Showcase Gigいわく、既存のテーブルオーダーシステムを導入する際にはWi-Fi などのネットワーク回線工事が必要となるが、SelfUでは顧客自身がスマホを使い商品注文を行うことに加え、キッチンなどに注文を伝える各種機器をモバイル回線で接続するため、導入時のWi-Fi工事は不要だ。

Showcase Gigは本日、SelfUの提供開始に合わせるかたちで「完全キャッシュレス」な体験型飲食店を今夏オープンすると併せて発表している。SelfUを用いた店内からのモバイルオーダー体験が可能で、「エンターテイメント性溢れた注文演出」などが期待できるそうだ。

O:derはPOSレジやデジタルサイネージなど、従来の端末とも連携可能なモバイルオーダー&ペイプラットフォームで、全国のおよそ1200店舗の飲食・小売店舗が同プラットフォームを活用したサービスを利用している。

東京・大手町の上島珈琲店が現金不可に、「O:der」アプリからの注文で初回半額

モバイルオーダー&ペイプラットフォーム「O:der(オーダー)」などを手がけるShowcase Gigは2月1日、ユーシーシーフードサービスシステムズが運営する上島珈琲店の大手町フィナンシャルシティ店がキャッシュレス店舗になったと明かした。

大手町フィナンシャルシティ店には、ショーケース・ギグが提供するO:derのスマートフォンアプリ (iOS/Android 対応)が導入され、利用者は来店前に注文および決済を済ませることで並ばずにキャッシュレスで商品を受け取ることができる。アプリはiOSAndroid、どちらにも対応している。

なおO:derからの初回注文は会計が半額になる。期間は本日より2月28日まで。

利用方法は、まず来店前にPCもしくはスマホよりサイトへアクセスし、商品を選択後、受取時間を指定。そしてクレジットカード情報を登録(初回のみ)し決済した後、指定時間に店頭にて商品を受け取る。

同店舗は本日2月1日より現金不可、キャッシュレスに。O:derを使わない場合、店頭での決済方法は、UCCグループの業態の店舗で利用できるプリペイド式カード、クレジットカード、電子マネー、QRコード決済などが使える。

同店舗の場所は大手町駅付近の大手町フィナンシャルシティノースタワーの1F。

Showcase Gigは先月、横浜市にオープンした「Largo Cafe & Bar Lounge presented by UCC」にO:derの導入提供を開始した。

同社提供のO:derはPOSレジやデジタルサイネージなど、従来の端末とも連携可能なモバイルオーダー&ペイプラットフォームで、全国のおよそ1200店舗の飲食・小売店舗が同プラットフォームを活用したサービスを利用している。

Showcase Gigが三井住友カードと資本業務提携、渋谷にはカフェも開設

「THE LOCAL」

モバイル決済やオムニチャネル領域のサービス提供するShowcase Gigは3月8日、三井住友カードとの資本業務提携を発表した。両社は今後、モバイル決済ソリューションやO2Oなどの領域で協業を進める。またこれとあわせて本日3月10日、Showcase Gigのソリューションを導入したカフェを東京・渋谷にオープンした。資本提携による調達額・出資比率は非公開。ただし億単位の資金を調達したとみられる。

2社は3月より実店舗向けセルフオーダーシステム 「O:der by Self(オーダー バイ セルフ)」を共同で提供するほか、Showcase Gigがこれまで提供して来たモバイルウォレットサービス「O:der(オーダー)」に関する包括的な協業を進めているという。

O:derは、導入店舗のユーザーがアプリ上で事前に商品を注文・決済し、受取時間に店舗でQRコードを見せるだけで商品を受け取ることができるという、事前注文・事前決済を実現するセルフオーダーシステムだ。スタンプカード機能なども提供している。

O:der by SelfではO:derアプリからの事前注文・決済に加えて、O:der導入店舗に専用のセルフ注文・決済端末を設置する。これによって、O:derのアプリをインストールしていない来店者であっても、注文とクレジットカード決済を自身で完結できるという。

このO:der by Self導入の第1弾として、Good CoffeeとShowcase Gigは本日、キャッシュレス/デジタル コーヒースタンド「THE LOCAL」を東京・青山にオープンしている。

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