確定:Microsoftは6/12〔日本時間〕のE3でXbox Scorpioを発表する

さきほどMicrosoftからメディア関係者向けに招待状が届いた。同社によれば「最初の4Kゲーム機」となるXboxの次世代機、コード名ScorpioがいよいよE3で発表される。われわれは以前から今年のE3プレス・イベントがScorpioのデビューの舞台となるだろうと予想していたが、木曜日のブログ記事でMicrosoftもこれを確認した。

E3プレス・イベントは太平洋時間6月11日PM2:00〔日本時間6/12AM6:00〕に開催される。Scorpioの詳細はここで全世界に公開される。すでに報じたとおり次世代Xbox、Project Scorpioのデベロッパー版のスペックと機能についてわれわれはかなり詳しい情報をつかんでいる。

ゲーマーにとってビッグニュースは、たとえば、GPUがXbox Oneとくらべて4.5倍、PlayStation 4 Proとくらべても1.4倍に強化されたことだろう。また4K Blu-rayを備え、ACコンバーターが同梱される。

ただし製品版が最終的にどうなるかはE3まで待たねばならない。出荷時期と価格も明らかされることを期待している。Gamasutraのおかげで、現在の段階でもデベロッパー版のハードウェアについてはデザインや外観を含めていろいろなことが分かっている。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Xbox One Scorpioは6TFOPSの強力ゲームマシン―Microsoftがベールを少し上げる

Microsoftは6月のE3カンファレンスを待たず次世代Xbox、Project Scorpioの内容を公開した。Digital FoundryEuroamer.etで怪物マシンのスペックを見ることができる。 予想どおり、Scorpioはゲーム専用機の中では格段に優れたハードウェア性能だ。

このマシンのGPUは毎秒6兆回の浮動小数点数演算を実行できる―つまり6TFLOPSだ。この性能はXbox Oneに比べて4.5倍、ソニーのPlayStation 4 Proの1.4倍だ。

この性能は相当のものだが、Nvidia GeForce GTX 1070とほぼ同等で、1080, 1080 Tiなどには及ばない。Scorpioではネイティブで4K、60コマのビデオがサポートされるが、このレベルはパソコン・ゲーマーには耳新しくはないだろう。

ゲーム専用機でこの性能を確保するために、MicrosoftはAMDの協力を得て、40のRadeon演算素子を1つのチップに搭載し、TSMCに製造させている。クロックは1172MHzで冷却システムはかなり重労働となるだろう。

ScorpioのCPUは8コア、 2.3GHzだ。RAMは12GBで、うち4GBはOS専用に割り当てられる。こうしたハードウェアの性能を活かすために、メモリの速度326GB/sに速められている。さらにMicrosoftはDirect3D 12 APIを用いたAPIコールをGPUでネイティブに処理させている。

ゲーム世界全体を見れば革命的とまではいえないが、Xbox Oneからは大幅なアップデートだ。Project Scorpioは非常に高価な最強のゲーム・パソコンほど強力ではない。 しかし居間にゲーム専用機を一台置いておきたいユーザーにとっては朗報だろう。

Digital Foundryの記事にも新マシンのサイズは掲載されていなかったが、多くの面でXbox One Sに似たものになるようだ。接続性もほぼ同様(Kinectポートはない)で、ACアダプターと4K Blu-rayを備える。オーディオチップは現行と同じだが空間オーディオ対応などいくつか新機能が追加されている。音像の定位に優れた空間オーディオは拡張現実ヘッドセットなどに有効だろう。

Project Scorpioに関する情報は豊富だ。Microsoftはによれば、次世代ゲーム専用機の開発は2016年6月からスタートしたという。ScorpioはXbox One Sの後継機ではなく、Xbox One Sも引き続き販売される。

すべてのXbox OneゲームはXbox One SとScorpioの双方で動作する。ただしScorpioの方が性能が上で描写が美しいし、フレームレートも速い。読み込み時間も短縮される。ソニーもすでにに強力なゲーム専用機、PlayStation 4 Proを昨年発表している。次世代ゲーム専用機に関してはソニーとMicrosoftが先行したようだ。

Microsoftは6月11日のロサンゼルスで開催される予定のE3 2017プレス・イベントでさらに詳しい発表を行う予定だ。Gears of
War 5, Halo 6、Forza 7などがScorpioではるかにリアルな描写でデモされるだろう。6月のイベントでは価格について知りたいところだ。

〔日本版〕 上のビデオはDigital Foundryのもの。サイトで記事を開くにはDigital Foundryの登録が必要なようだ。同じくトップにリンクがあるEurogamer.netの記事、Inside the next Xbox: Project Scorpio tech revealedは非常に詳しい。またScorpio、Xbox One、PS4 Proのスペックを比較した表が掲載されている。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Xbox One Sよりもさらに強力なProject ScorpioはVRゲーム向け、2017年に発売予定

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たしかにXbox One S今日のイベントのビッグニュースだったが、Microsoftはもうひとつの大きなサプライズをひそかに用意していた。Project Scorpioが、それだ。ステージに最後に登場したXboxのトップPhil Spencerが、“Xbox Oneファミリーの最新メンバー”を紹介し、派手な“予告編”を見せた。その中では、デベロッパーたちも相当興奮している。

このゲーム機(“コンソール”)は2017年のホリデイシーズンに発売され、Xbox Oneのゲームにも完全に対応している。同社の位置づけによると、Xbox OneとOne SとScorpioは三人兄弟なのだ。ただし、処理能力は大幅にアップされ、VRゲーム対応、となっている。

[今日が…目の前の空間全体がゲーム空間となる…未来の始まりだ。]

そのビデオは、内部をちょろっと見せてくれただけだが、発表されたスペックによると、CPUは8コア、GPUは6テラフロップスで4K対応、“これまでで最強のコンソール”だそうだ。早めに発表したのはデベロッパーの関心をそそるため。そしてもちろん、今年のE3の立ち上げに花を添えるためだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))