Search Console で構造化データのモニタリングする

構造化データに関する前回の記事で、構造化データとは何か、なぜサイトに追加すべきなのかという点について説明しました。Google では構造化データを重視しており、関連する検索機能の強化やツールの改良に継続的に取り組んでいます。そのため、Google はウェブマスターやデベロッパーの皆様による構造化データの実装および診断を支援するソリューションの開発に力を注いでいます。

この記事では、サイトの構造化データをモニタリングし、最大限に活用するために、Search Console でできることについて説明します。また、より有用な新機能についてもご紹介します。以下が新たに追加される内容です。詳細については記事の中で取り上げます。

  1. 構造化データの構文エラーを集計できるように、「解析不能な構造化データ」の項目がレポートに追加されました。
  2. 拡張レポートに、サイトリンク検索ボックスロゴの項目が追加されました。

構造化データ全体のパフォーマンスをモニタリングする

Search Console では、ウェブサイトで構造化データに関する問題が新たに検出されるたびに、アカウント所有者にメールが送信されます。しかしながら、既存の問題が悪化した場合には、メールは送信されません。そのため、定期的に Search Console を確認する必要があります。

毎日そのような作業を行う必要はありませんが、すべての機能が意図したとおりに動作しているか、時折確認することをお勧めします。ウェブサイトへ変更を加えた際にはしばらくして Search Console で変更が上手く行ったかどうかを確認するのを習慣づけるのも良いかもしれません。

サイトの特定の構造化データ機能に関するすべてのエラーについて把握しておきたい場合は、左側のサイドバーにある拡張メニューに移動し、確認したい機能をクリックします。すべてのエラーと警告、正常な項目について、概要を確認できます。

冒頭で述べたとおり、今回、新たにサイトリンク検索ボックスロゴの項目がレポートに追加され、サイトの構造化データについてより詳細に把握できるようになりました。レシピ、イベント、求人情報などの既存のレポート項目に加えられています。レポートの詳細については、Search Console ヘルプセンターをご覧ください。

では、ここで拡張レポートのサンプルを見てみましょう。レポートに表示されるのは、拡張レポートの中でもページで検出された項目のみです。次のような内容を確認するのに役立ちます。

  • エラー、警告、正常な項目の傾向の確認: 棒グラフの上のボックスで色分けされた項目をクリックすると、それぞれの詳細が表示されます。
  • ページごとのエラー、警告の確認: 棒グラフの下の個別の行をクリックすると、現時点で問題の影響を受けているページが例示されます。
画像: レシピの拡張レポート

今回、解析不能な構造化データに関するレポートも導入されています。これは、構造化データの構文エラーなどにより、Google による機能タイプの識別が妨げられているケースを集計するものです。機能タイプの識別ができないことから、機能別のレポートを生成するのではなく、このようなケースの集計を行うことにしています。

サイトに追加しようとした構造化データが解析されなかった場合には、データの種類にかかわらず、このレポートを確認してください。解析の問題が発生しているということは、サイトでリッチリザルトを活用できる機会が失われている可能性があります。下のスクリーンショットは、実際のレポートの様子です。さらに、レポートに実際にアクセスすることもできますし、ヘルプセンターでレポートについて詳しく確認することもできます。

画像: 解析不能な構造化データに関するレポート

URL レベルで構造化データをテストする

ページが正常に処理されているか、またはリッチリザルトが有効になっているかを確認したい場合や、特定の URL でリッチリザルトが表示されない原因を突き止めたい場合には、URL 検査ツールを使用できます。このツールを使用することで、改善すべき部分を URL レベルで把握でき、対処すべき内容がわかりやすくなります。

Search Console の上部にある検索ボックスに URL を貼り付けると、拡張した項目に関連する構造化データの正常動作部分や、エラーまたは警告が生じている部分を確認できます。下にレシピの場合のサンプルを示します。

画像: URL 検査ツール

上のスクリーンショットでは、レシピに関してエラーが発生しています。レシピの項目をクリックすると、エラーに関する情報が表示されます。さらに、エラーの右側にある小さなグラフアイコンをクリックすると、詳細を確認できます。

エラーについて確認し、修正を行ったら、[修正を検証](下のスクリーンショットを参照)をクリックしてください。Google が本当に問題が修正されたかを検証します。[修正を検証] ボタンをクリックすると、いくつかのテストがすぐに実施されます。ページがテストに合格しなかった場合は、Search Console にすぐに通知が表示されます。問題がなかった場合は、該当するページの他の箇所が Search Console で再処理されます。

画像: 構造化データのエラーの詳細

Search Console が役に立った事例や、構造化データとともに使用することでより便利になった事例などがありましたら、ぜひフィードバックをお寄せください。フィードバックは、ウェブマスター フォーラムからお送りいただけます。

Search Console で Discover のパフォーマンス データの提供を開始しました

Discover は、検索をしていなくてもお気に入りのトピックに関する最新情報を入手できる機能として広く利用されています。そしてこのたび、ウェブマスターのみなさんがご自身のサイトへの Discover 経由のトラフィックを詳細に把握できるように、Google Search Console に新しいレポートを追加しました。このレポートにより、関連性の高い統計情報を共有し、次のような疑問に対する回答を見つけられます。

  • 自分のサイトはユーザーの Discover にどのくらい表示されているか?どのくらいのトラフィックがあるのか?
  • Discover で特にパフォーマンスの高いコンテンツはどれか?
  • 従来の検索結果と比べて、Discover ではコンテンツのパフォーマンスがどのように変化しているか?

Discover とは

Discover は Google 検索の一機能で、検索をしていなくてもお気に入りのトピックに関する最新情報を入手できます。ユーザーは、Google アプリや Google.com のモバイル版ホームページで、または Pixel スマートフォンのホーム画面から右にスワイプすることで、Discover を体験できます。2017 年のリリース以降、Discover は大幅な成長を遂げており、今や 1 か月のアクティブ ユーザーは 8 億を超えます。関心の高いトピックに関する記事や動画などのコンテンツを表示してユーザーを引き付け、新しい情報の探索を促しています。ユーザーは、トピックを直接フォローできます。また、表示させたいトピックや表示させたくないトピックを Google に伝えることもできます。さらに、Discover の魅力は最新情報の表示だけではありません。レシピから社会情勢、ファッション動画まで、公開日に関係なく最適なウェブ コンテンツを表示します。Discover 用のサイトの最適化方法については、こちらのガイドをご覧ください。

Search Console における Discover

新しい Discover レポートは、Discover に表示された実績が十分にあるウェブサイトに表示されます。なお、2019 年 3 月からのデータが表示対象となります。最適なコンテンツ戦略を策定し、公開日を問わず、魅力的な情報をユーザーに見つけてもらえるようにするうえで、このレポートがお役に立てば幸いです。

レポートについてご不明な点やご意見などありましたら、ウェブマスター ヘルプ フォーラムまでお寄せいただくか、他のチャネルよりお問い合わせください。

ウェブサイトのトラフィックが正規 URL に統合されます

現在 Search Console の検索パフォーマンス レポートでは Google 検索で表示された URL に、関連するすべての指標が記載されています。この仕様では詳細なデータがわかる反面、プロパティの管理は難しくなります。たとえばサイトのモバイル版と PC 版が複数のプロパティにわかれている場合、同じコンテンツの検索データをすべて表示するには、複数のプロパティを開かなければなりません。

この問題を解消するため、Search Console では今後、検索指標の割り当て先を、Google 検索に表示された URL ではなく(Google が選択した)正規 URL にデータを統合することにしました。この変更には次のような利点があります。

  • 同一のコンテンツに対するすべての検索指標が(1 つの) 正規 URL に統合されます。特定のコンテンツの全体像を 1 つのプロパティで把握できるようになります。
  • 複数のモバイルページや AMP ページがある場合でも、すべてのデータ(一部のモバイル URL が正規となった場合はその URL を除く)が (1 つの)「正規の」プロパティに統合されます。
  • AMP レポートやモバイル フレンドリー レポートのユーザビリティが向上します。現在これらのレポートでは、エラーは正規ページ プロパティに関連付けられますが、表示回数は Google 検索で表示された URL が属するプロパティに関連付けられています。変更後は、表示回数とエラーが同じプロパティ内に表示されます。

移行時期

すべてのパフォーマンス データは 3 月末に移行が完了する予定です。データの継続性を確保するため、Google では統合済みデータの表示を 2018 年 1 月から開始しています。ユーザーの皆様は、移行期間中の数週間に新旧両方のバージョンを表示して、移行による影響や変化をご確認いただけます。

API とデータポータルをお使いの皆様: Search Console API は 3 月末に正規データに変更されます。

現在のデータへの影響

  • 個々の URL レベルでは、トラフィックが正規以外の URL(重複した URL)から正規 URL に移行されます。
  • プロパティ レベルでは、代替プロパティ(モバイルサイトなど)のデータが「正規のプロパティ」に移行されます。正規化がプロパティ レベルではなくそのページで行われ、モバイル プロパティにも正規ページがある可能性があるため、代替プロパティのトラフィックがゼロにならないこともありますが、ほとんどの場合はプロパティ レベルの大部分のデータが 1 つのプロパティに移行されます。また多くの場合、AMP プロパティ トラフィックはゼロになります(自己参照正規化ページを除く)。
  • トラフィックに関する重要な情報を失うことなく、デバイス、検索での見え方(AMP など)、国などのディメンションで引き続きデータをフィルタリングできます。

トラフィックの変化について、以下に例を挙げましたのでご確認ください。

変更に向けた準備

  • 各種プロパティに対するユーザー アクセスを変更するかどうかを検討してください。たとえば正規プロパティに新しいユーザーを追加する必要があるか、既存のユーザーが正規プロパティ以外のプロパティに引き続きアクセスする必要があるか、などです。
  • カスタム トラフィック レポートを作成していた場合は、トラフィック移行に適応するよう変更してください。
  • 特定の URL の正規 URL は、URL 検査ツールで確認できます。
  • 現在のシステムを使用して計算したトラフィック データを保存するには、パフォーマンス レポートの [データをエクスポート] ボタンまたは Search Console API を使用してデータをダウンロードしてください。

サイト内で起こりうるデータの変化について、いくつか例を挙げました。以下の例で、正規サイト(example.com)と代替サイト(m.example.com)のトラフィック数がどのように変わるかをご確認ください。

重要: 以下の例では、PC 版サイトにすべての正規ページが含まれ、モバイルサイトにすべての代替ページが含まれているものとします。実際には、一部の代替ページが PC 版サイトに、一部の正規ページがモバイルサイトに含まれている場合もあります。特定の URL の正規ページは URL 検査ツールで確認できます。

総トラフィック

現行バージョンでは、トラフィックが正規プロパティと代替プロパティで分かれています。新バージョンでは、すべてのトラフィックが正規プロパティに属するようになります。


正規プロパティ
(http://example.com)
代替プロパティ
(http://m.example.com)
現行バージョン

正規 URL に基づいた新バージョン

差異+0.7K     |        +3K-0.7K        |          -3K

ページ別のトラフィック

ページ別の重複 URL と正規 URL のトラフィックの変化は、ページビューで確認できます。次の例は、正規ページと代替ページに分割されていたトラフィックが、すべて正規 URL に属するようになったことを示しています。


正規プロパティ
(http://example.com)
代替プロパティ
(http://m.example.com)

現行バージョン

新バージョン

差異

+150     |        +800

-150     |        -800

モバイル トラフィック

現行バージョンでは、すべてのモバイル トラフィックが m. プロパティに属しています。新バージョンでは、次に示す [端末: モバイル] フィルタを適用すると、すべてのトラフィックが正規プロパティに属するようになります。


正規プロパティ
(http://example.com)
代替プロパティ
(http://m.example.com)

現行バージョン

新バージョン

差異

+0.7K      | +3K

-0.7K      | -3K

まとめ

最初は少々混乱されるかもしれませんが、この変更によってサイトのトラフィック データは、今よりもずっと簡単にトラッキングできるようになります。ご不明な点がある場合は、ウェブマスター ヘルプ フォーラムをご利用ください。

Search Console の新機能ドメイン プロパティをご紹介します

Google では、Search Console でウェブサイトを包括的に管理するため、すべてのバージョンのウェブサイト(http、https、www あり、www なし)を Search Console に追加することをおすすめしています。しかし、すべてのプロパティのデータを手動で集計するのは大変な手間で、ドメイン全体が Google 検索でどう「認識」されているか把握するのを難しくしていました。そこで、Search Console に新たに「ドメイン プロパティ」を追加し、同じドメインのすべてのウェブサイトのデータを簡単に集計、検証できるようにしました。

ドメイン プロパティには、同じドメイン名のすべての URL のデータが表示されます。Search Console にウェブサイトを登録することで、同じドメインのすべてのプロトコル、サブドメイン、パスのデータが集約されるため、手動でデータを集計する必要はありません。モバイルページ用に「m.」で始まる URL を使用している場合でも、HTTP から HTTPS に移行する場合でも、サイトのデータが Search Console に自動的に集約され、Google 検索でドメイン全体がどう認識されているかを簡単に把握できます。

すでに DNS の確認が済んでいる場合は、これから数週間のうちに新しいドメイン プロパティが自動的に作成され、すべてのレポートに反映されます。新しいドメイン プロパティを手動で追加したい場合は、プロパティ タイプの選択画面から新しいドメイン プロパティを追加し、DNS レコードの確認を行ってください。なお、今後は可能な限りドメイン プロパティを使用することをおすすめします。

ドメイン プロパティは、皆様からのご意見に基づいて開発しました。貴重なご意見をお寄せいただき改めて感謝いたします。今回の変更により、サイト管理の手間が軽減され、手動でデータを集計しなくても全体像を把握できるようになることを願っております。ご不明な点などございましたら、ヘルプ フォーラムでお気軽にご質問ください。引き続き、皆様からのご意見もお待ちしております。Search Console のフィードバック機能をご利用ください。

新しい Search Console で重大な課題に取り組みましょう ~ 今後のロードマップのご紹介

Google では昨年、さまざまな新機能を備えた新しい Search Console正式版としてリリース(英語)しました。新しい Search Console では、サイト所有者の皆様がより重大な課題に取り組めるようにすることを目標とし、ユーザーの利便性を第一に新機能の開発に力を注ぎました。その結果、従来の Search Console の古い機能を一部廃止することができ、新しい Search Console にさらに機能を追加して改善する余地ができました。

2019 年 3 月末までに予定している Search Console の変更点は以下のとおりです。

新しいインデックス カバレッジ レポートのクロールエラー

皆様からのフィードバックで多かったのが、Search Console のクロールエラーの一覧でどのエラーを優先的に解決すべきかわかりづらいというご意見でした(存在しない URL のクロールは通常の動作ですが、解決する必要のない 404 エラーが大量に報告されることがありました)。どの問題を重要視すべきかを再検討し、サイトのインデックス登録に使用するパターンを変更したことで、重要度の高い問題を特定しやすくなりました。この変更が、より迅速な問題解決と再クロール リクエストにつながるものと確信しています。これに伴い、パソコン、スマートフォン、サイト全体のエラーを示す従来のクロールエラー レポートを廃止します。エラーの認識や報告の方法は今後も改善してまいりますので、ご要望などございましたらツールからフィードバックをお送りください。

クロールエラー レポートの廃止に伴い、同じ内部システムをベースとするクロールエラー API も廃止することにしています。現在のところ、代替となる API を提供する予定はありません。この変更については、API をご利用の皆様に改めてお知らせいたします。

インデックス カバレッジのサイトマップ データ

新しい Search Console への移行に伴い、サイトマップ レポートを一新します。新しいサイトマップ レポートは従来のサイトマップ レポートのほとんどの機能を継承し、さらに画像や動画などの情報を充実させることを予定しています。また、サイトマップ ファイルで送信した URL については、インデックス カバレッジ レポート内でサイトマップ ファイルを使用してどの URL をトラッキングするかを選択できるようにしました。これにより、注視しておきたい URL を簡単にトラッキングできるようになります。

Fetch as Google は、URL 検査ツールに置き換わります

新しい URL 検査ツールを使用すると、皆様のウェブサイト上の URL をさまざまな観点から検査できます。現在のインデックスの確認だけでなく、最近変更した URL のライブチェックも可能です。このツールを使用することで、URL に関する詳しい情報(HTTP ヘッダー、ページリソース、JavaScript コンソールログ、ページのスクリーンショットなど)も確認できます。ページの再クロールをツールから直接リクエストできるため、Google 検索への追加や更新がスムーズに行えるようになりました。

ユーザー管理機能を [設定] に統合

ユーザー管理インターフェースを改善し、これまで複数の場所に分かれていたユーザー管理機能を新しい Search Console の [設定] に統合しました。これに伴い、古い Search Console のユーザー管理機能は廃止となります。

構造化データ ダッシュボードにカテゴリ別のレポートを追加

サイトへのリッチリザルトの実装を容易にするため、新しい Search Console にいくつかのレポート(求人、レシピ、イベント、Q&A)を昨年追加しました。新しいレポートには、このような機能を今後も追加していく予定です。ページ上の構造化データの解析中に見つかった構文エラーについても、重大な問題を見過ごすことがないよう集計してレポートに表示することにしました。

リッチリザルト機能でサポートされていないその他の構造化データタイプは、今後は Search Console のレポートには表示されません。これにより、重要性の低い問題に気をとられることなく、Google 検索への表示に影響する可能性のある問題に集中できるようになります。

廃止された古い機能

新しい Search Console では、不可欠と思われる機能に絞り込んだ結果、いくつかの機能を廃止することになりました。廃止された機能は以下のとおりです。

HTML の候補 - 重複したタイトルや短すぎるタイトルを見つけることができるのは便利ですが、Google のアルゴリズムもここ数年で進化し、より効果的なタイトルを生成できるようになってきています。また、ウェブサイトをクロールしてタイトルと説明を抽出できる便利なツールも登場しています。

プロパティ セット - 一部で高く評価されてきた機能ですが、利用者が少ないことから廃止することになりました。ただし、ウェブサイトをもっと包括的に把握したいというニーズがあることがわかりましたので、Search Console アカウントをドメイン全体にわたって(スキーマタイプやサブドメインに関係なく)管理するための機能を追加する予定です。今しばらくお待ちください(本機能につきましては、英語記事となりますが公開しました)。

Android アプリ - 関連する機能のほとんどは、ここ数年で Firebase コンソールに移管されました。

ブロックされたリソース - この機能を追加したのは、モバイル フレンドリーでないためにブロックされた CSS や JavaScript のファイルを特定し、ブロックを簡単に解除できるようにするためでした。この問題は数年前に比べるとかなり減少し、このツールの利用者数も大幅に減っています。また、ブロックされたリソースは URL 検査ツールで直接特定できるようになっています。

フィードバックをお待ちしています!

これらの変更は皆様の作業フローに影響する可能性があるため、可能な限り早い時期にお知らせすることにしました。ご不明な点、ご要望などございましたら、新しい Search Console から直接フィードバックをお送りください。詳細なフィードバックをご提供いただける場合はヘルプ フォーラムをご利用ください。スクリーンショットなども含めることができます。新しくなった Search Console が長きにわたって皆様のお役に立ち、サイトに影響する問題に集中して Google 検索をさらに有効に活用できるようになるものと確信しております。

皆様にとって幸多き一年となりますよう。

URL 検査ツールなど、Search Console に新機能を追加しました

数か月前に新しい Search Console をリリースしましたが、その後も機能の拡充を続けています。ここでは、その最新の状況についてお知らせします。

「URL 検査」ツール

Search Console に関するご要望で最も多かったものの 1 つが、「Google 検索が特定の URL をどう認識しているのか、もっと詳しく知りたい」というものでした。こうした声にお応えし、Google 検索をより透明性の高いものにするため、本日新しいツール「URL 検査」のリリースを開始いたしました。URL 検査ツールを使用すると、各ページのクロール、インデックス登録、検索結果の配信に関する詳細情報を Google のインデックスから直接入手できます。

所有するページの URL を入力すると、最終クロール日とそのステータス、クロールやインデックス登録のエラー、そのページの正規 URL などがわかります。ページが正常にインデックス登録されていれば、ページ内で検出された拡張機能(リンクされている AMP バージョン、レシピや求人のリッチリザルトなど)の情報やステータスもわかります。

有効な AMP 拡張機能でインデックス登録されている URL

ページがインデックス登録されていない場合は、その理由を調べることができます。新しいレポートには、ページの noindex robots メタタグと Google の正規 URL に関する情報が追加されています。

HTML 内の noindex メタタグが原因でインデックス登録されていない URL

ワンクリックで同じ問題が発生しているページの一覧が開きますので、問題を分析して、修正するのに役立ちます。

新しい URL 検査ツールが、Google インデックス内の新規ページや既存のページの問題解決に役立つことを願っております。本日より順次リリースを開始し、数週間以内にはすべての方にご利用いただけるようにする予定です。

その他の変更点

URL 検査ツールのほかにも、Search Console に新しい機能やレポートを追加しています。

フィードバックをありがとうございます

Google では、皆様からお寄せいただいたフィードバック、アンケートの回答、使用統計情報などに常に注意を払い、Search Console の改善に役立てています。インデックス カバレッジ レポートや AMP レポートの新しい問題検証フローも多くの方にご利用いただいていており、これまでより迅速に問題を修正できているように思います。また、メールや [検証の詳細] ページによる検証プロセスの改善も高く評価いただき、チーム一同大変喜んでおります。

こうしたフローの改善やバグの修正には、皆様からのご意見、ご要望が欠かせません。フィードバックをお寄せいただいたすべての方に感謝いたします。

今後の展開

新しい Search Console はまだベータ版ですが、毎月のように機能やレポートを追加しています。さまざまなフィードバック方法を用意しておりますので、今後もご意見、ご要望などございましたらぜひお知らせください。

ユーザーからのフィードバックが Search Console の改善に役立ちました

新しい Search Console のベータ版が、いよいよ本格稼働しました。Google ではこれまで、皆様からのさまざまなフィードバックに耳を傾け、ユーザーの声をデザインに反映するための新たな方法を模索してきました。今回の新しいリリースでは、当初はユーザーの主要な目標をサポートする機能の構築に注力してきましたが、今後数か月は機能の拡張を進めていく予定です。UI にマテリアル デザインを採用するなど長らく期待されてきた変更点もある一方で、多くの機能は、Search Console ユーザーである皆様に継続的にご協力いただいた結果、実現したものです。

ユーザーのご意見を伺うにあたっては、主に次の 3 種類のコミュニケーション チャネルを利用してきました。

  • ヘルプ フォーラムのトップレベル ユーザー - ウェブマスター ヘルプ フォーラムトップレベル ユーザーの方々には、フォーラムに投稿されたトピックを提起するという重要な役割を担っていただいています。トップレベル ユーザーは、Google の検索チームと定期的にコミュニケーションをとり、Search Console ユーザーという大規模なコミュニティを支える存在です。
  • オープン フィードバック - 従来の Search Console についてのフィードバック コメントを分析し、ご要望が特に多かったリクエストを特定しました。このフィードバックは、Search Console の [フィードバックを送信] ボタンをクリックして送信できます。このフィードバックにより、昨年多く寄せられた「検索アナリティクス(検索パフォーマンス)レポートで 90 日以上のデータを見たい」というリクエストについて、その詳しい理由を把握することができました。前年の同時期との比較が必要だということがわかったため、16 か月分のデータを利用できるようにしたその決断が正しかったことを確認できました。
  • Search Console パネル - 昨年新たに構成されたコミュニケーション チャネルです。あらゆる規模のウェブサイトから Search Console ユーザーを無作為に 400 人選び、1 つのグループとしてご協力いただいています。このパネルのメンバーは年間を通して、サーベイによる新しいコンセプトの検証からインタビューやユーザビリティ テストに至るまで、ほぼすべてのデザインの試行錯誤の過程に参加してきました。Search Console パネルメンバーの皆様には、仮説検証からデザインを改良するまでに役立つ有益なフィードバックを提供していただいています。

こうした取り組みの一環として行ったもののひとつが、検索パフォーマンス レポートについて新しく提案されたデザインのテストです。具体的な目的は、「比較」機能と「フィルタ」機能の使い方がわかりやすいかどうかを確認することでした。できるだけリアルに感じられるテストにするため、実際のデータに接続した本物に近いプロトタイプを使用しました。このプロトタイプでは、本番用コードが 1 行も記述されていない状態でも、テスト参加者が自由にユーザー インターフェースを操作できるようにしました。

このテストでは、「比較」機能が見落とされることが多いことがわかりました。そこで、[新規] チップをクリックすると開く統合されたダイアログ ボックスに「フィルタ」と「比較」が表示されるデザインに変更しました。このデザインに加えて他のデザインについても、ユーザビリティや利便性を最適化できるよう引き続きテストを行いました。

ユーザーからのフィードバックは、実際のデザインの細部だけでなく、構成に関する判断にも取り入れています。たとえば、ユーザーのフィードバックを基に、Search Console の中心となる情報アーキテクチャを大きく変更した結果、新しい Search Console 内のナビゲーションやプロダクトの構成も大きく変わりました。エラーに関するレポートとインデックス カバレッジレポートは当初は別々であったため、同じエラーが複数検出されてしまいました。これらのレポートを 1 つにまとめて包括的に把握できるようにしたのも、ユーザーのフィードバックを受けた結果です。

公開日が近づくにつれて、さらに大規模なテストをいくつか実施しました。30,000 人のユーザーを対象に、新しい Search Console の一部のレポートと既存のレポートを比較する A/B テストを行いました。問題の修正率を記録して、新しい Search Console の方が良好な結果をもたらすことを確認し、テストについて調べるためフォローアップのアンケートを送信しました。この最新のフィードバックから、エクスポート機能が、単にあると便利というよりむしろ多くのユーザーにとって欠かせない機能であることがわかりました。また、最初のリリースで詳細なヘルプページを用意するという点でも、フィードバックが役立ちました。

新しい Search Console は、現在すべてのサイトでご利用いただけるようになっています。Google では、Search Console のフィードバック ボタンやユーザーパネルなどの手段を通じてご協力いただきながらデザインを進めることを重視しています。最良のプロダクトを作ることができるのは、ユーザーの皆様のおかげです。

新しい Search Console を試してみる

新しい Search Console は、まだ完成したわけではありません。今後取り入れてほしいという機能がありましたら、ぜひ Search Console 上のフィードバックボタンからお知らせください。皆様からのフィードバック、お待ちしています!

新しい Search Console をご紹介します

数か月前、一部の方を対象に新しい Search Console のベータ版のユーザテストを開始したことをアナウンスしました。そしてこの度、Search Console のすべてのユーザーのみなさまにこのベータ版をご利用いただけるようになりましたことをお知らせします。どなたでも Google 検索上のウェブサイトの掲載状況を最適化する、よりシンプルになったこのプロセスを試すことができるようになります。新しい機能には、検索パフォーマンスインデックス カバレッジAMP ステータス、および Job Posting のレポートが含まれます。新しい Search Console をご利用いただく準備ができましたら、メッセージをお送りし、お知らせします。

Google は、みなさんが日々利用されており、最も人気のある機能を中心に新しい Search Console に追加することからはじめました。この機能追加はまだ完了していないため、今後も引き続き新しい Search Console(ベータ版)では従来の Search Console の機能を追加していく予定です。新しい Search Console が完成するまで、両方のバージョンを並行して提供します。この両バージョンはナビゲーションバーのリンクを介して簡単に行き来できるため、みなさんは両方のバージョンを使用できます。

新しい Search Console は、ゼロからの再構築となりました。これは、可能な限り実用性のあるインサイトをユーザーに提供し、それらに沿ったガイドを行うことで、あらゆる未解決の問題をユーザー自身が解決できるような相互に作用する問題解決モデルを構築するためです。社内のコラボレーションをシンプルにするために、ご自身の組織内でレポートを共有する機能も追加しました。


検索パフォーマンス レポート: 16 か月分のデータをご利用いただけます!


もしあなたが検索アナリティクスを日頃からご利用いただいているなら、新しい検索パフォーマンス レポートもきっと気にいるでしょう。検索アナリティクスでより長い期間のデータが見たい、という機能を待ち望んでいた方も多いと思います。新しいレポートでは、長期的な傾向をより簡単に分析し、前年度の比較を可能にするために、16 か月分のデータをご利用いただけます。近い将来、このデータは Search Console API(英語) 経由でも利用可能になります。


インデックス カバレッジ : Google のインデックスの包括的なレポート


新しくなったインデックス カバレッジ レポートでは、あなたのウェブサイトの URL のインデックス状況を確認することができます。正しくインデックス登録されている URL、潜在的な問題に関する警告、Google がいくつかの URL のインデックスを作成していない理由などを表示します。このレポートは、新しい問題が検出されたときに警告を出したり、修正状況を管理しやすくするなど問題の解決状況をトラッキングする新機能に基づいて構築されています。

それらはどのように機能するのでしょうか。
  1. 問題の原因を調べていくと、URL のサンプルが表示されます。エラーが発生している URL をクリックすると、ページの詳細が表示され、問題の原因を把握するのに役立つ診断ツールへのリンクが表示されます。
  2. 検索の問題を解決するには、社内の複数のチームが関与することがよくあります。適切な人が現在のステータスやそこに発生している情報にアクセスできるようにすることは、サイトをすばやく改善する上で重要です。新しい Search Console のほとんどのレポートでは、レポートの上部にある [共有] ボタンを使用して、レポートに共有可能なリンクを作成できます。問題が解決されたら、共有を簡単に無効にすることができます。
  3. 新しい Search Console は、問題が解決したことをユーザー自身が確認するのに役立つだけでなく、それに従って Google がインデックスを更新するのにも役立ちます。これを行うには、報告されている問題を選択し、[修正を検証] をクリックします。Google は、影響を受けた URL を優先度を上げてクロール・再処理し、サイトの問題をこれまで以上に迅速に解決することに役立ちます。
  4. インデックス カバレッジ レポートは、サイトマップ ファイルを送信しているサイトに最適です。サイトマップ ファイルは、検索エンジンに新しい URL や更新された URL を知らせるのに適した方法です。サイトマップ ファイルを送信することで、インデックス カバレッジ データにサイトマップ フィルタを使用できるようになり、URL の正確なリストに絞ることができます。

検索機能の拡張 : AMP および Job Posting ページを改善する

新しい Search Console は、AMP や Job Postings などの検索機能の実装支援も目的としています。これらのレポートは、Google がこれらのトピックについて特定したエラーと警告の詳細を提供します。インデックス カバレッジ レポートでご紹介した機能に加えて、2 つの追加機能を備えたレポートを追加しました。
  • 最初の機能は、問題を修正するプロセスでより速いフィードバックを提供することを目的としています。これは、[修正を検証] ボタンをクリックすると、いくつかの瞬間的なテストを実行することによって実現されます。あなたのページがこのテストに合格しなかった場合は、すぐに通知します。それ以外の場合は、影響を受けたページを再処理します。
  • 2 番目の新機能は、検証処理中に肯定的なフィードバックを提供することを目的とし、(検証に失敗した URL または保留中の URL に加えて)修正済みと認識された URL のリストを提供するよう検証ログの項目を拡張します。

AMP レポートと同様に、新しい Search Console は Job Posting レポートを提供します。あなたのウェブサイトに求人情報を掲載している場合は、Google for Jobs (現時点では特定の地域でのみ利用可能)で求人情報を直接表示することができます。


フィードバックをお待ちしています

信頼できる熱心なベータテスターからのフィードバックがなければ、このような改善をすることはできませんでした(フィードバックがどのように Search Console の改善に役立ったのかについては今後またお伝えする予定です)。もちろん、みなさんからのフィードバックも同様に重要だと考えています。混乱を招くものや間違っているものを発見した場合、または本当に気に入った機能がある場合は、サイドバーのフィードバック機能を通じてお知らせください。また、新しい Search Console のモバイル対応については今後対応予定です。

最後に、新しい Search Console のテストユーザーから最近寄せられた励ましのコメントを共有してこのブログの締めくくりとしたいと思います。

「新しい Search Console はシンプルでよく練られており、これまでそうなって欲しいと期待していたような UX となりました。修正の検証を実行したり、結果を電子メールで受け取ることもできます。それらは弊社サイトのページに影響を与えた厄介な AMP のエラーと警告の修正に大いに役立ちました。何より、検索アナリティクス レポートのデータの参照範囲は現在 16 ヶ月分にまで及んでおり、これは弊社の業務において大きな変革をもたらしました」 -  Noah Szubski, Chief Product Officer, DailyMail.com

ご不明な点などございましたら、お気軽にウェブマスター ヘルプ フォーラムでお知らせください。

Google セーフ ブラウジングのサイト ステータス ツールが更新されました

Google セーフ ブラウジング(英語)で提供するツールは、マルウェア、望ましくないソフトウェア、ソーシャル エンジニアリングなどのインターネット上の脅威からユーザー自身を保護する目的でご利用になれます。Google の警告はよく知られているとおり、ユーザーが危険なサイトに移動しようとしたときや、危険なファイルをダウンロードしようとしたときに表示されます。Google は他にも、サイト ステータス ツールのように、ユーザーがウェブページの安全性の現状を、そのページにアクセスしなくても確認できるツールを提供しています。

このツールは Google のセーフ ブラウジングに関する透明性レポート内でご利用になれます。Google の透明性レポートの他のセクションと同様に、このサイト ステータスのデータを提供することで、オンライン エコシステムのセキュリティと健全性に関して、一般ユーザーがよく見通せるようになります。サイト ステータス ツールを使用するには、ツールにウェブページを(URL、ウェブサイト、またはドメインとして)入力します。そのウェブページに関するセーフ ブラウジングの最新の解析結果に加えて、トラブルシューティングのヘルプと関連資料への参照情報が表示されます。

Google はこのたび、サイト ステータス ツールの新バージョンをリリースしました。新しいバージョンでは、結果の表示が簡潔で明確になり、設計が調整されています。この変更により、セーフ ブラウジングの警告を受け取ってからツールにアクセスするユーザーや、Google でのマルウェアやフィッシングの検出についてオンラインで調べようとするユーザーにとってより使いやすいツールになりました。ツールのユーザー インターフェースも整理され、説明はわかりやすく、結果はさらに正確になりました。また、連携している自律システムの詳細な技術的データの一部を、透明性レポートの不正なソフトウェア ダッシュボードに移動しました。

インターフェースこそ整理されましたが、診断情報の詳細が表示されなくなったわけではありません。詳細について調べようとするユーザーは、セーフ ブラウジングの透明性レポートの他のセクションで深く掘り下げることができます。一方、サイト所有者は Search Console で詳細な診断情報について確認することができます。透明性レポートの目標の 1 つは、ポリシーとセキュリティの複合的な問題を明らかにすることであり、今回の設計の調整によって実際に、ユーザーにとって明瞭さが増す結果となることを願っております。

フィーチャーフォン用のクロールとインデックスが変わります

フィーチャーフォン」のような機能が限定されたモバイル端末は、コンテンツの表示に特別なマークアップやトランスコーダーを必要とします。しかし、WAP や WML を使ってフィーチャーフォン対応のコンテンツを提供するウェブサイトはかなり減ってきています。Google ではこうした状況を鑑み、フィーチャーフォン向けコンテンツのクロール方法を以下のように変更しました(注: 今回の変更はスマートフォン向けコンテンツには影響しません)。

1. フィーチャーフォン用 Googlebot の廃止

今後は、フィーチャーフォン用のユーザー エージェントを検索のクロールに使用しないことになりました。

2. 「handheld」リンク アノテーションを使用してフィーチャーフォン向けコンテンツを動的に配信

一部のサイトでは、フィーチャーフォン向けのコンテンツを、ユーザーのユーザー エージェントに基づいて動的に配信しています。この設定を認識するための方法として、次のようなフィーチャーフォン用の自己参照型代替 URL リンクを、デスクトップ向けやスマートフォン向けのページに追加していただくことになりました。
<link rel="alternate" media="handheld" href="[現在のページの URL]" />

以前のガイダンスでは、「vary: user-agent」HTTP ヘッダーを使用する方法のみを紹介していましたが、今回の変更に合わせてフィーチャーフォン ページの作成に関するドキュメント(英語)を更新しました。お手数をおかけしますが、このリンク要素をサイトに追加していただきますようお願いいたします。Google がこのリンク要素を認識しユーザーにとって適切だと判断すれば、引き続きフィーチャーフォン用の URL が検索結果に表示されます。

3. Search Console のフィーチャーフォン ツールを廃止

フィーチャーフォン用 Googlebot を廃止するということは、フィーチャーフォン用の特別なサイトマップ拡張機能、Fetch as Google のフィーチャーフォン オプション、フィーチャーフォン用のクロールエラーは必要なくなります。一方、サイトマップとその他のサイトマップ拡張機能(動画Google ニュースなど)、Search Console のその他の Fetch as Google オプションは引き続きサポートします。


今回の変更は、影響を最小限に留めることを心がけました。ほとんどのサイトはフィーチャーフォン向けのコンテンツを配信していないため、これらの変更の影響を受けるサイトは限られるはずです。一方、フィーチャーフォン向けコンテンツを配信しているサイトの運営者様におかれましては、世界中のフィーチャーフォン ユーザーが引き続きコンテンツを快適に利用できるようご協力いただけますと幸いです。

ご質問がありましたら、お気軽にウェブマスター ヘルプ フォーラムまでお寄せください。

コンテンツ キーワードが廃止されます

Search Console がまだウェブマスター ツールと呼ばれていた初期の頃、コンテンツ キーワードは、Googlebot によるクロールで検出されたウェブサイトのキーワードを知るための唯一の方法でした。また、Google がページを問題なくクロールできることを確認したり、サイトがハッキングされていないかを確認できる便利な機能でした。

その後、Googlebot がページをどのように取得しているかについては、サイト内のあらゆるページに対して瞬時に確認することができるようになりました。また、検索アナリティクスでは、どんなキーワードによる検索で自分のサイトが表示されたかも確認できます。ハッキングについても様々な種類について Google から自動で通知が届くようになりました。その一方で、コンテンツ キーワードについては、表示されたキーワードについて、ユーザーの間でしばしば混乱が見られました。この状況に鑑み、このたび、 Search Console のコンテンツ キーワードを廃止する運びとなりました。

ページ上の単語(キーワード)は、現在も Google やユーザーがあなたのページを理解するうえで依然として重要です。Google のシステムは改善されましたが、まだあなたの思いを読み取ることまではできません。そのため、自分のサイトはどんなサイトなのか、何を見てほしいのかを明確にする必要があります。あなたのサイト、商品、サービスの特徴を訪問者にしっかりと伝えましょう。

これまでにコンテンツ キーワードに表示されたキーワードの中で、印象深いキーワードにはどのようなものがあったでしょうか?ぜひコメント欄でお知らせください!

ご意見やご感想がございましたら、以下のコメント欄やウェブマスター ヘルプ フォーラムでお気軽にお問い合わせください。

ウェブマスター フォーラムに寄せられた AMP に関する質問をご紹介します!

Google ウェブマスター セントラルでは、ここ数週間にわたって、 Accelerated Mobile Pages を詳しく紹介する記事を投稿してきましたが、お役に立ちましたでしょうか。一連の投稿では以下のような話題を取り上げました。

また、Google 検索で AMP を使用し始めるにあたって、さまざまな質問がウェブマスター フォーラムに寄せられています。ここでは、特に寄せられることの多い質問を取り上げます。

Q:サイトに追加する AMP ページの作成を検討しています。AMP にはどのようなメリットがありますか。また、どのようなサイトやページが AMP に適していますか。

ユーザーは待つのが嫌いです。コンテンツがすばやく読み込まれることを望んでいます。AMP 形式を使用してモバイル端末にコンテンツをすばやく読み込むことで、サイトやページの魅力をさらに高めることができます。ある研究によると、コンテンツの読み込みに 3 秒以上かかると、40% のユーザーが他のページに移動することがわかっています。The Washington Post では、AMP の採用により記事の読み込み時間を 88% 短縮した結果、モバイル検索からのリピーターが 23% 増えました。

AMP 形式は、あらゆるタイプの静的なウェブ コンテンツ(ニュース、レシピ、映画情報、製品ページ、レビュー、動画、ブログなど)で大きな効果を発揮します。

Q: Search Console にログインすると、既に問題を解決したはずの AMP ページのエラーが表示されます。これらのエラーがまだ表示されるのはなぜですか。

これは、AMP ページに加えた変更が Search Console に反映されるまでに 1 週間ほどかかることによるものです。詳しくは、こちらの投稿(英語)をご覧ください。Google の Webmaster Trends Analyst、John Mueller が、Search Console の待ち時間の問題について解説しています。

Q: 作成した AMP ページが Google 検索に表示されません。どうしたらよいですか。

Google 検索に表示されるのは、有効な AMP ページのみです。新しいコンテンツが常に有効であることを確認しましょう。AMP ページが有効かどうかを確認するには、AMP HTML Web ValidatorChrome または Opera の拡張機能、cron ジョブなどによる自動処理を使用してください。

また、基本的には、AMP ページに schema.org 構造化データを含めることをおすすめします(JSON-LD を推奨)。特にニュース パブリッシャーの場合は重要で、有効なマークアップ プロパティが含まれているニュース コンテンツは、Google 検索結果のトップニュース内に表示される可能性があります。構造化データをテストするには、構造化データ テスト ツールをお試しください。

他にご不明な点などございましたら、下のコメント欄または Google+ の Google ウェブマスター コミュニティからお問い合わせください。フィードバックもお待ちしています。質問がある場合は、お気軽にウェブマスター ヘルプ フォーラムに投稿してください。

Google Search Console をサイトの AMP 化にも活用しましょう

AMP ページをサイトに実装したばかりという方は、Search Console を使用して、どの AMP ページが Google に検出されインデックスに登録されているか確認してみましょう。

Search Console は、Google 検索結果におけるサイトのパフォーマンスを監視、管理するのに役立つ無料のサービスです。Accelerated Mobile Pages も Search Console で管理できます。AMP ページは、Search Console に登録していなくても Google 検索結果に表示されますが、Search Console に登録することで、どの AMP ページが検索結果の表示対象になっているかを把握できるようになります。

Search Console を使用するには、無料のアカウントを作成するか、こちらからログインしてサイトの所有権を確認します。

Search Console でサイトを設定したら、[検索での見え方] > [Accelerated Mobile Pages] をクリックして Accelerated Mobile Pages レポートを開くと、Google がどの AMP ページを検出しインデックス登録したかを確認できます。次に例を示します。

このレポートには AMP 関連の問題が一覧表示されるため、インデックス登録されなかった AMP ページの問題を特定し解決に向けて取り組むことができます。

また、Google 検索での AMP ページのパフォーマンスは、Search Console の検索アナリティクス レポートで確認できます。このレポートを見ると、AMP ページがどのクエリで検索結果に表示されたかがわかります。AMP ページの指標を他の結果と比較したり、AMP ページの表示状況が時間の経過とともにどう変化したかを確認できます。

AMP ページの指標(クリック数、インプレッション数など)を表示するには、[検索での見え方] > [検索での見え方でフィルタ] > [AMP] を選択します。

(注: Google によるページのクロールは一定期間ごとに実施されます。Search Console アカウントを作成したばかりであるか、または AMP ページを実装したばかりである場合、まだページがクロールされていない可能性があります。スケジュール設定されたクロールを待つか、クロールをリクエストしてください。)

Search Console で AMP ページを管理してみて気付いたことがありましたら、下のコメント欄または  Google+ の Google ウェブマスター コミュニティからフィードバックをお願いします。質問がある場合は、お気軽にウェブマスター ヘルプ フォーラムに投稿してください。

Search Console でプロパティ セットを使って複数のサイトをまとめて集計する

モバイルアプリ、モバイル ウェブサイト、デスクトップ ウェブサイトなど複数のプロパティに分かれている検索の統計情報を集計したい場合、これまでは 1 つずつ追跡して合算するしかありませんでした。しかし、このたび Search Console に導入された「プロパティ セット」により、複数のプロパティ(アプリとサイトの両方)を一つのグループにまとめ、グループ全体のクリック数や表示回数を一つのレポートとして集計できるようになりました。

使い方は簡単です。

  1. プロパティ セットを作成します。
  2. 同じグループにまとめるプロパティを追加します。
  3. 数日でデータの収集が始まります。
  4. 検索アナリティクスで結果を分析できます。

プロパティ セットに含まれているプロパティのすべての URI は、検索アナリティクス機能では単一の存在として処理されます。つまり、ホスト別に集計された検索アナリティクス指標が、プロパティ セットに含まれているすべてのプロパティの合計として集計されます。たとえば、プロパティ セット内のサイトのすべてのクエリについて、クリック数や表示回数を一目で把握できます。

この機能は Search Console のすべてのプロパティで使用できます。ウェブサイトを世界各国で展開している場合、サイト内に HTTP と HTTPS が混在している場合、部門別やブランド別にサイトを分けている場合、検索アナリティクスですべてのアプリをまとめて監視したい場合などは、プロパティ セットを使用することで指標を簡単に追跡できるようになります。

ここで、ベータ版テストに参加した方の感想を紹介します。

Search Console と前身のウェブマスター ツールが提供され始めたころから一番欲しいと思っていた機能がこれだったんです。実際の機能性も期待どおりです。Google のエンジニアがベータ版テストのフィードバックをしっかり理解してくれているということですね。本当にありがとう!
-- オリバー・アンドリュー氏(Abondance)

この機能はあと数日でご利用いただけるようになります。これにより、Search Console での複数のプロパティの追跡が容易になるはずです。ご質問やフィードバックなどございましたら、ウェブマスター ヘルプ フォーラムに投稿してください。また、今回の新機能に関するヘルプ記事も併せてご覧ください。

追記: 今後リリースされる機能のベータ版テストへの参加をご希望の場合は、ベータ版テストへの参加登録を行ってください。後ほど Google からご連絡差し上げます。

新しいモバイル フレンドリー テスト ツール

モバイルを重視する Google にとって、モバイル ユーザーがアクセスしやすく、使いやすいサイトが増えるのはとても喜ばしいことです。こうしたサイトがさらに増えるよう、このたび Google では新しいモバイル フレンドリー テスト ツールをリリースしました。

新しいツールは、Search Console のモバイル ユーザビリティ レポートのリンクから、または直接 https://search.google.com/search-console/mobile-friendly から利用できます。

更新版のツールでは今後、新機能が徐々に追加される予定です。以前のモバイル フレンドリー テストに代わって皆様にお使いいただけるものと期待しています。

ご自身のウェブサイトや興味のあるサイトで、新しいツールをぜひお試しください。ご意見やご感想がございましたら、以下のコメント欄やウェブマスター ヘルプ フォーラムでお気軽にお問い合わせください。

2015 年に Google が実施したウェブスパムへの対策

検索は強力なツールです。場所やデバイスの違いを気にすることなく、いつでも、どこからでもユーザーが様々なコンテンツにアクセスする手助けをします。Google サーチ クオリティ チームでは、関連性が高く、そしてスパム サイトの表示されない、高品質な検索結果をユーザーに提供できるように日々取り組みを進めています。Google ではアルゴリズムと手動によるスパム対策を組み合わせて、ウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)に違反するようなスパム サイトが検索結果に表示され、ユーザーが誘導されたり、損害を受けたりすることがないように対策しています。
今日は、2015 年にどのようなスパムのトレンドが見られたか、そうしたスパム サイトに対して Google がどのような対策をおこなったか、そしてウェブマスターのみなさんと共に健全なウェブエコ システム構築のために進めてきた取り組みについてご紹介します。

2015 年のウェブスパム トレンド

  • 2015 年は、不正なハッキングの被害に遭うサイトが非常に多く見られました。– 前年に比べ 180% の増加が観測されました。ご自身のサイトがハッキングの被害に遭わないようにぜひ予防策を実施してください。
  • 価値のない質の低いコンテンツを含むスパム サイトについても増加が見られました。こうしたサイトは、ほとんど、あるいは、まったく価値の無いコンテンツを掲載していたり、他のサイトからコンテンツを盗用していたりします。こうした手法は、ユーザーに意味のある付加価値をもたらしません。

2015 年に実施したウェブスパムへの対策

  • スパム対策、そしてユーザーの利便性を高めるための検索結果の改善の大半は、アルゴリズムによって実施しました。例えば、不正なハッキングが行われたサイトへの対策としてアルゴリズムの変更を実施しました。
  • アルゴリズムで対処できないスパムについて、手動による対策を実施しました。2015 年、430 万通以上のメッセージをウェブマスターに送信し、手動による対策がサイトに実施されたことをお知らせし、問題の解消をサポートしました。
  • ウェブマスターが、再審査リクエストのプロセスを通じて、スパムとなっていた箇所のクリーンアップを実施し、問題を解消したサイトの数は、前年と比較し 33% 増加しました。

検索ユーザーとウェブマスターのみなさんと共に

  • 40 万通以上のスパム レポートを世界中のユーザーのみなさんからお送りいただきました。レポートに優先順位を付けた後、65% のレポートに対して調査を実施し、その内 80% をスパム サイトと判定しました。クリーンなウェブ エコ システムを築いていくため、スパム レポートを送ってくださったみなさん、ありがとうございました!
  • 17 言語にて、のべ 200 回以上のウェブマスター オフィスアワーやイベントを実施しました。Google にとって、ウェブマスターのみなさんと直接お話しする場は、ウェブマスターのみなさんをサポートをしたり、ウェブマスターのみなさんから多くの貴重なフィードバックをいただく重要な機会です。
  • ウェブマスター ヘルプ フォーラムはウェブマスターへのサポート チャンネルとして、さらに成長を続けました。トップレベル ユーザーのみなさんが実に 35,000 以上の質問に回答してくださったりと、参加者同士によるディスカッションで膨大な数の問題が解決しました。また、2015 年 10 月に実施された 「トップレベル ユーザー サミット 2015」では、全世界に 56 人いるウェブマスター ヘルプ フォーラムのトップレベル ユーザーのみなさんに参加いただき、より良いサポートのあり方やツールの改善について積極的な議論がなされました。トップレベル ユーザーのみなさん、いつも多大な貢献どうもありがとうございます!

Google ではこれからもスパム対策の技術を向上させていきます。また、ウェブマスターや検索ユーザーのみなさんと共に、健全なウェブのエコ システムの構築に貢献していきます(Google サーチ クオリティ チームでは、スパム対策以外にも、より良い検索結果提供のための改善を続けています)。共にスパマーと戦い、多くのユーザーが、探している情報に瞬時に辿り着ける Google 検索の提供にご協力いただきありがとうございます。これからも Google 検索をどうぞよろしくお願いします!


Advanced Hosting Meetup:参加企業が決定しました

ホスティング サービス運営者のみなさまと、Google 検索と相性の良いサービス運営や、サービス上のスパム サイト対策について情報交換、対策の実施を進める Advanced Hosting Meetup プログラムプログラム発表後、多くのサービス運営者様からお申し込みを頂きました。この度プログラムに参加して頂くサービス運営者のみなさまが決定し、早速第 1 回のミーティングを開催、プログラムがスタートしました。

プログラム参加者のみなさま
参加企業のみなさま(敬称略・順不同、カッコ内は主なご担当サービス名)
ミーティングの様子

第 1 回目のミーティングでは、互いの自己紹介の後、早速参加者同士での活発なディスカッションがおこなわれ、3 か月間に渡るプログラムのスタートを切りました。今後、月 1 回のミーティングおよびオンライン上でのディスカッションを続け、スパム対策や大規模サービス運営上の工夫などについて情報交換や実験等を進めていきます。

プログラムの内容および結果は、プログラム終了後、当ブログでご紹介します。

プログラム参加者のみなさま、健全なウェブ エコシステムを実現していくために、皆で頑張りましょう!よろしくお願いいたします。

Search Console における AMP エラー レポートのプレビュー

Google ではこのたび、Accelerated Mobile Pages(AMP)を実装するニュース コンテンツが増えてきていることから、Search Console でエラー レポートのプレビューを提供し、近く公式にローンチされる AMP へ皆様が対応できるようサポートします。また、皆様からの早期のフィードバックをいただけるようお願いいたします。このレポートは、[検索での見え方] の [Accelerated Mobile Pages] でご覧いただけます。また、このレポートは、ウェブサイト全体の AMP の実装に関する問題を見つけやすくすることを目的としています。Google 検索において AMP の利用を開始するには、該当するページに対応する有効な AMP ページを作成し、そのページが schema.org の NewsArticle マークアップを使用していることを確認して、ページ同士を適切にリンクする必要があります。

AMP エラー レポートでは、サイトの全体的な状態の概要を確認できますし、さらに特定のタイプのエラーや URL について個別に確認することもできます。このプロセスによって、よくある問題をすばやく特定でき、サイトでの AMP の実装に関する問題を体系的に解決することが可能になります(必要な作業は、該当ページに使用するテンプレートやプラグインの調整程度で済む可能性があります)。

AMP についてや、AMP があなたのサイトに適しているかについて関心をお持ちの場合は、検索における AMP のデモのプレビューやAMP の仕組みの詳細、AMP のスタートガイドをご覧ください(リンク先はすべて英語)。あなたのサイトに AMP が適していると思われるなら、CMS にプラグインをインストールするだけで簡単に AMP を実装できる可能性があります。ご利用の CMS の提供元にご確認ください。ただし、Google 検索ではまだ AMP を公式にローンチしていないため、準備にはまだ多少の時間が必要となります。お使いの CMS やプラグインの提供元にフィードバックをお送りいただき、対応をしばらくお待ちください。最新情報について詳しくは、AMP プロジェクトのブログ(英語)をご覧ください。

この取り組みはまだ始まったばかりで、AMP エラー レポートの最初の一歩に過ぎません。このレポートは近日中に改善される予定ですので、皆様からのフィードバックをお待ちしております。ご利用いただいたうえでのご意見やご感想がございましたら、ウェブマスター ヘルプ フォーラムまでお寄せください。

「Advanced Hosting Meetup」を実施します

この度、ホスティング サービス運営者のみなさまを対象にしたプログラム「Advanced Hosting Meetup」を開催します。このプログラムでは、3 か月間にわたってサービス運営上の工夫やスパム対策について情報交換、アイディア交換、共同での実験や調査等を行います。

ブログなどのホスティング サービスは、無料または低コストで簡単に利用できることから広く利用されています。一方で、サービスの運営においては、大規模サービスであるが故の運営上の工夫や、サービス上でのスパム行為への対処等、専門的なノウハウが求められることも多いでしょう。

Google サーチ クオリティ チームでは、これまでもホスティング サービスを運営するみなさまと、大規模サービスの運営、特にスパム サイト作成に利用されず、Google 検索と相性の良いサービスとするにはどうすればいいか等について考える場を設けてきました(ブログ記事 ハングアウト)。

こうしたイベントを通じホスティング サービスの方にお会いする中で「他のサービス運営者との情報交換は非常に役立つので、さらに続けたい」、「大規模サービス運営ならではの疑問をさらに解消する場が欲しい」というお声をたくさん頂きました。そこで今回、当プログラムを開始することとしました。

このプログラム では 2016 年 1 月から 3 月までの 3 か月間、Google サーチ クオリティ チームおよびプログラムに参加する他のホスティング サービス運営者のみなさまで、月に 1 回程度のミーティング(参加者のニーズに合わせて回数は変動します)、日常的なメール等でのコミュニケーションを通して、Google 検索と相性の良い大規模サービス運営やスパム サイト対策といったトピックについて、参加者同士の情報交換やディスカッションを実施します。プログラムを通して、参加者が具体的な成果(サービス運営上の改善、サービス上のスパム サイト減少等)を達成することを目指していきます。

参加のメリット 

  • ノウハウの具現化:普段のサービス運営の中でなかなか手がつけられないサービスの改善アイディアや効率的なスパム対策について、参加者同士で知見を持ち寄り、共同で実験や調査を行うことで、一サービスで取り組むよりも効率的、効果的に実際の施策に結びつくような場になればと思っております。
  • サービスの信頼性向上:検索エンジンと相性の良いサービスであること、スパム サイトの存在しないサービスであることは、ユーザーからの信頼や高い評価を得る上でも良い影響があると思われます。参加者のプログラム内での取り組みについては、後日当ブログ等でご紹介させて頂けたらと思っています。

お申込み

参加を希望するホスティング サービス運営者の方は、こちらのフォームから 2016 年 1 月 21 日(木)23:59 までにお申し込みください。プログラムの性質上、申込多数の場合は選考によって参加企業数を絞らせて頂く場合もありますので予めご了承ください。参加企業が決まり次第、当ブログにて発表いたします。

Advanced Hosting meetup プログラム概要

開催概要

ホスティング サービス間で Google 検索と相性の良い大規模サービス運営やスパム サイト対策といったトピックについて情報交換、ディスカッションを行う場を設ける。具体的アイデア、アクションプランが生まれ、各サービスのさらなる改善につながるきっかけを提供することを目指す。

スケジュール

  • 本日:プログラム開催の発表、参加企業の募集開始。
  • 2016 年 1 月:プログラム参加企業の決定。プログラム開始。
  • 以降、月 1 回程度のミーティングを実施。各ミーティングでは以下のような内容を想定しています(参加者のニーズに応じてミーティングの内容は変更する可能性があります)。
  • 1 月:プログラム キックオフ、参加者の自己紹介、プログラムの目標設定 
  • 2 月:参加者からのベストプラクティスの紹介(1)、Google team からの最新スパムトレンドのご紹介、ディスカッション
  • 3 月:参加者からのベストプラクティスの紹介(2)、Google team からの大規模サービス運営に関する Tips ご紹介、ディスカッション、プログラムの振り返り 期間中、ミーティング以外にもメール等を通して日常的に情報交換、ディスカッションを行います。
  • 2016 年 3 月:プログラム終了。
  • 2016 年 4 月:実施内容および成果の公開。
  • ご参加にあたって(参加要件)

    プログラムの性質上、以下の参加要件を設定させて頂きます。
    • ホスティング サービスを運営していること。
    • 期間中月に 1 回、2~3 時間程度のミーティングへの参加、およびメール等での日常的なコミュニケーションが可能であること。
    • Google 検索と相性の良いサービス運営およびスパム対策を目的としたサービスの仕様変更、機能の改善・追加等を実施できる可能性があること。
    • 自社で実施している Google 検索と相性の良いサービス運営およびスパム対策等の内容について可能な範囲でプログラム内で紹介頂けること。
    • プログラム中の取り組み内容について、当ブログ等 Google のサポート チャンネル上で後日公表することに同意頂けること(会社、サービス名を含む)。

    みなさまと実りある 3 か月を過ごせることを楽しみにしております!

    ハッキングされたサイトの再審査リクエストに対するサポートについて

    2015 年現在、ハッキングされたサイトの数は 180% 増加し、ハッキングされたサイトからの再審査リクエストの数は 300% 増加しています。Google では、ウェブマスターが初めからハッキングを防止できるよう、ブログ記事「サイトの不正なハッキングをいち早く見つける 3 つの方法」や #NoHacked キャンペーンなどの取り組みを通じてサポートしています。今回は、実際にハッキングの被害にあってしまったウェブマスターに向けて、再審査リクエストをより迅速に、容易にするために、Google が現在努力を注いでいる以下の3点についてご紹介します。

    1)コミュニケーションの改善
    2)ツールの改善
    3)継続的なフィードバック ループ

    1. ハッキングされたサイトのウェブマスターとのコミュニケーションの改善

    昨年、Google では再審査プロセスに「審査担当者からのお知らせ」機能を導入しました。この機能により、再審査リクエストに応じて各ケースに合った具体的な例やアドバイスをウェブマスターに提供できるようになりました。2015 年の現時点までに、ハッキングに関する再審査リクエストが承認されなかったウェブマスターの 70% 以上に対し、カスタマイズしたお知らせを送信し、まだハッキングされたコンテンツが残っている箇所やそれらを見つけ出す方法を具体的にお伝えしてきました。その成果は良好であり、ハッキングに関する手動による対策がサイトに適用されてから、ウェブマスターが問題を解決し、その手動による対策が解除されるまでの平均所要時間を 29% 短縮することができました。

    詳細なガイドを含む「審査担当者からのお知らせ」の例と、ハッキングされたテキストやハッキングされたページのカスタム例

    Google では、2 回目となる #NoHacked キャンペーンも実施し、ハッキングの防止と復旧をより細かくサポートしました。これは、サイトのセキュリティを改善する方法と、サイトが侵害された場合にサイトを修正する方法に焦点を当てたキャンペーンでした。最初の投稿は ブログ記事「#NoHacked キャンペーンを開始します: 不正なハッキングの標的にならないようにするには」でご覧いただけます。

    2. ツールの改善(ハッキングに関する手動による対策の自動解除など)

    昨年、Google では Fetch as Google ツールに「取得してレンダリング」機能を導入しました。この機能により、ウェブマスターはウェブサイトが Googlebot にどのように見えているか正確に確認できます。この機能がハッキングからの復旧に役立つのは、多くのハッカーが挿入するクローキング コンテンツは、人間のユーザーには表示されませんが、Googlebot などの検索エンジン クローラは認識できるからです

    今年は、サイトがハッキングされた場合のトラブルシューティングも 23 言語で公開しました。これに沿うことで、ウェブマスターはハッキングから復旧するための基本的な手順を確認できます。ご利用の際は、トラブルシューティングが役に立ったかどうかをお知らせいただけると助かります。Google では、トラブルシューティングの機能性と効果の向上に引き続き努めていきます。

    さらに、Google ではハッキングに関する手動による対策の一部について、自動解除のベータ版テストも行っています。Search Console で [部分一致] に「ハッキングされたサイト」に対する手動による対策が表示されている場合、ハッキングされたコンテンツが存在しなくなったことが Google のシステムで検出されると、その手動による対策が自動的に解除されることがあります。手動による対策が表示された場合はこれまでどおり再審査リクエストを送信することをおすすめしますが、「ハッキングされたサイト」に対する手動による対策の表示が消えても驚かないでください。

    [部分一致] に表示される、ハッキングされたサイトに対する手動による対策の例: ハッキングされたコンテンツが存在しなくなったことが検出されると、手動による対策が自動的に解除されることがある

    3. フィードバックの提供をお願いし、対策を講じる

    このようなコミュニケーションとツールの改善は、ハッキングされたサイトのウェブマスターから寄せられたフィードバックによってもたらされました。たとえば、今年の初め、Google では米国のマウンテン ビューとアイルランドのダブリンにおいてブレインストーミング セッションを開催し、ハッキングに関する再審査プロセスを経験したウェブマスターを招待しました。また、ハッキングに関する再審査を経験したウェブマスターを対象にサンプリング調査も行いました。その結果、再審査プロセスに不満を感じたウェブマスターは 15% のみでしたが、これらのウェブマスターが直面した主な課題として、ハッキングされたサイトに関する通知とハッキングの解決方法がわかりにくいということが判明しました。このフィードバックは、ハッキングからの復旧に関する詳しいブログ記事だけでなく、最新の #NoHacked キャンペーンの多くのコンテンツの執筆において役に立ちました。

    (高解像度バージョン)https://goo.gl/photos/TkvkwYt23MpVHBwz6

    ダブリンでは地元のウェブマスターとのミーティングの後に、ハッキングに関する再審査プロセスを改善する方法についてブレインストーミングを行いました

    Google では、上記の方法だけでなく、ハッキングされたサイトに関するウェブマスター ヘルプや、セキュリティ、マルウェア、ハッキングされたサイトに関するフォーラムのセクションを通じて、ハッキングされたサイトのウェブマスターを引き続きサポートしていきます。ハッキングされたウェブサイトからの復旧をどうすれば Google がより適切にサポートできるか、ウェブマスター ヘルプ フォーラムGoogle ウェブマスター コミュニティへご意見をお寄せください。