ASMRを企業のブランディングに活用する「SOUNDS GOOD」が渋谷でノイズの展覧会を開催

オーディオブックを中心に展開するオトバンクQUANTUMと共同で運営しているブランデッドオーディオレーベルの「SOUNDS GOOD」。東日本のASMRをサンプリングネタとしてばら撒くなどユニークな取り組みを行ってきたSOUNDS GOODだが、今度は青森県の特別協賛のもと、渋谷と青森の環境音や生活音を含む「ノイズ」を写真と映像で体験できるイベント「THIS SOUNDS GOOD?展 #渋谷x都市 #青森x農林水産業」を開催すると発表した。

SOUNDS GOODは、以前に紹介した通り、企業の「特有の音」、例えば「山手線大塚駅周辺のまちの個性を表す音」や「工業用バーナーの燃焼音」をASMR化し、音声コンテンツにすることでブランディングに活用するという試みから始まった。

SOUNDS GOODいわく、本日発表されたイベントは「特定の地域や場所でアーティストが自由にノイズを集音することにより、アーティストならではの視点で“音の資産”を発見し、その場所の魅力を引き出すとともに、身近なノイズ (環境音・生活音)を楽しむカルチャーを提案していく新しい取り組み」。

会場には写真が展示されており、来場者は中央にあるQRコードを読み込むことで、ノイズを視聴することができる。渋谷を代表し、「荘子it(Dos Monos)」、「ermhoi (Black Boboi)」、「関口シンゴ (Ovall)」、青森を代表し、地元出身の「ナカコー」の計4組のアーティストが音を集めた。映像作品も展示され、会場にはアーティストたちが制作した楽曲が流れている予定だ。

  1. TSG_展_展示画像サンプル_渋谷

  2. TSG_展_展示画像サンプル_青森

会期終了後、アーティストが集音したノイズならびに制作した楽曲はSoundCloudにアップされ、アーティストが音を集音している様子の映像はYouTubeなどで公開される。また、アーティストが集音したノイズは、音楽を制作する全てのアーティストに無料で提供される。

特別協賛の青森県庁は「私たちが普段農林水産業の現場で感じている雰囲気を、アーティストを通して音で伝えられるという点に魅力を感じ、今回参加させていた だくことにしました」とコメント。同県が農林水産業の魅力を新たな手法で発信するプロジェクトに取り組む中でSOUNDS GOODを知ったという。

「青森県出身アーティストでもあるナカコーさんが自ら音を集めてくれるとのことで、どんな青森県の魅力を引き出してもらえるのかと楽しみにしています」(青森県庁)

「THIS SOUNDS GOOD?展 #渋谷x都市 #青森x農林水産業」は3月5日から3月11日まで、渋谷ヒカリエ8F の イベント、ショップスペース「MADO」で開催される。

JR東日本の「ASMR」をサンプリングしてトラックを作ろう

オーディオブックを中心に展開するオトバンクQUANTUMと共同で運営しているブランデッドオーディオレーベルの「SOUNDS GOOD」。

企業の「特有の音」、例えば「山手線大塚駅周辺のまちの個性を表す音」や「工業用バーナーの燃焼音」をASMR化し、音声コンテンツにすることでブランディングに活用するという試みだ。

ASMRはAutonomous Sensory Meridian Responseの略で、よく“音フェチ”などとも言われる、脳や感情に働きかける“気持ちいい音”のこと。

そのSOUNDS GOODが、JR東日本、東京ガス、ユカイ工学のASMR音源を楽曲制作のサンプリング素材としてプロアマ問わず全てのトラックメイカーに無料での提供を開始した。営利目的での利用も可能だ。

「企業とリスナー、若手アーティストの間に新たな関係性を構築する」ことを目的としている。

企業ASMR音源使用申請フォームを記入することで素材を入手することが可能だ。

ただ、必須条件として、トラックを配信する際に、タイトルに「Sampling – “企業名(英語) on SOUNDS GOOD”」と記載する必要があったり、細かい注意点も多かったり。例えば、「複数社の音源を同時にサンプリングすることはご遠慮ください」とある。

だが、トラックメイカーにもメリットがあり、SOUNDS GOODが気に入ったトラックに関しては同レーベルのTwitterやInstagram、SoundCloud、YouTubeなどで紹介されたりする。また、SOUNDS GOODの公認アーティストとして、SOUNDS GOODから有料での楽曲制作を依頼されるというチャンスもある。

SOUNDS GOODの公式アーティストたちが制作した楽曲も公開されているので、トラックメイキングする際には参考にしてみては。

ASMRを企業のブランディングに活用するレーベル「SOUNDS GOOD」がローンチ、JR東などが参加

本を音声で楽しむオーディオブックを中心に展開するオトバンクは3月5日、QUANTUMと共同でブランデッドオーディオレーベルの「SOUNDS GOOD」を設立し、本日より運営を開始したと発表した。

SOUNDS GOODの特徴は企業の“特有の音”をASMR化し、音声コンテンツにすることでブランディングに活用し、企業とリスナー、若手アーティストの間に新たな関係性を構築する。

ASMRはAutonomous Sensory Meridian Responseの略で、よく“音フェチ”などとも言われる、脳や感情に働きかける“気持ちいい音”のこと。

第一弾参加企業は東京ガス、東日本旅客鉄道、ユカイ工学の3社。「工業用バーナーの燃焼音」「山手線大塚駅周辺のまちの個性を表す音」「製品プロトタイピングの過程で発生する独特な音」などを収録したASMR音声コンテンツを「SOUNDS GOOD」上で4週にわたり順次公開する。

  1. TOKYOGAS_01

  2. s_YUKAI_01

  3. JREAST_01 (1)

加えて、小林うてなTOSHIKI HAYASHI(%C)KSK(MGF)の3組の気鋭のアーティストが「SOUNDS GOOD」上のASMR音源に関して、心地よさや面白さなど“音楽的視点”から語る。

さらに、上記3組に加え、藤牧宗太郎(citrusplus)tajima halを加えた合計5組のアーティストがSOUNDS GOODのコンテンツをサンプリング・アレンジした楽曲を制作し、各自でSoundCloudなどの音楽配信プラットフォームで順次公開する。

  1. 小林うてな

    小林うてな
  2. TOSHIKI HAYASHI (%C)

    TOSHIKI HAYASHI (%C)
  3. KSK (MGF)

    KSK (MGF)
  4. 藤牧宗太郎 (citrusplus)

    藤牧宗太郎 (citrusplus)
  5. tajima hal

    tajima hal

たとえば工場の製造ラインで発生する特徴的な音や、製品使用時の音といった、企業の“特有の音”はこれまであまりブランディングに活用されてこなかった。ブランドを象徴する音や声をブランディングのアセットとして捉えASMR音源化し、企業と消費者との新たな接点を作り出すのがSOUNDS GOODの狙いだ。

オトバンクいわく、今回を第一弾とし、今後も第二弾、第三弾といった形で、定期的に様々な企業固有の音を扱った音声コンテンツを配信していく予定だという。

SoundCloudで聞ける第一弾のコンテンツは以下の通りだ。