強みを伸ばせば後発でも業界のリーダーに成長できるーベイジ枌谷氏に聞く強みの見つけ方、育て方

前回はナイルの顧問である株式会社ベイジ・枌谷力氏に、情報発信の極意を教えていただきました。

今回は情報発信を含む日頃のマーケティング活動などにおいて、鍵となる自分たちの強みを明確にする方法をお伺いします。

この記事の内容

  • 自社の強みを伸ばし続ける「強みをつくるトライアングル」とは何か?
  • 後発でも業界のリーダーになる方法は、異分野との組み合わせ。事業成長につながる「異分野」を見つける3つの考え方

 

「強み」は自然に生まれるものではなく、意図的に作り出すもの

――前回、企業の情報発信において、根底に流れるメッセージの大切さをうかがいました。

 

ただ、これから情報発信に取り組まれる企業のなかには、自分たちが打ち出すべきメッセージや、自社の強みをどう見つけたらいいのか、悩まれる場合もあると思います。ベイジさんは「BtoBに強い制作会社」という強みをどのように見つけられたのでしょうか。

枌谷さん:まず大前提として、強みは自然に生まれるものではなく、意図的に作り出さなければいけないもの、と考えています。「BtoBに強い」というベイジの強みも、かなりマーケティング的に作ってきたと自分では思ってるんですね。

 

――そうなんですね。強みはすでにあるものを伸ばしていくものだと思っていました。どのようなステップで強みを作り上げてきたのでしょうか。

枌谷さん:私は「学習」「交流」「発信」という3つの活動を回すことで、強みが作られると考えています。

強みを作るトライアングル

 

枌谷さん:これが強みになるかもしれないと決めたら、まずその分野について「学習」する必要がありますよね。本を読んだり、イベントに参加したりして、インプットをする。その成果をアウトプットするために、SNSやブログなどで「発信」します。発信することで反応があり、SNSのフォロワーや同じ業界の人などとの「交流」が生まれるでしょう。

 

交流によって新たな学びがあり、さらに勉強を重ね、その成果を発信して……と、3つのサイクルを回し続けることで、それぞれの活動に厚みが増し、強みが作られると思っています。

 

――なるほど。学習、発信、交流のサイクルを意識して動けば、情報発信を続けるモチベーションも保てそうですね。

株式会社ベイジ 枌谷さん01

枌谷さん:そうですね。そしてこのトライアングルの中で、強み作りの重要なエンジンになりえるのは、「交流」ではないかと思っています。交流によってリアクションがあれば、また情報発信しよう、ブログを書こうという気持ちになりますから。SNSの反応はもちろん、お客さんや社内から「あのブログ読んだよ」と実際に声をかけられるのも嬉しいですよね。「コンテンツを作ったことで交流が生まれている」と実感するのが、モチベーション高く学習や発信を続ける秘訣ではないでしょうか。

――交流が生まれると楽しくなるのは、Twitter道場でも実感しています。楽しいからこそ学習・発信を継続できますね。

※Twitter道場…枌谷氏が道場長を務めるナイル社員が個人のTwitterアカウントで情報発信をする取り組み。

 

「サブカテゴリ」でのリーダーを目指す

――先ほどの「強みを作るトライアングル」のサイクルでは、まず自分の思う強みについて「学習」する必要がありました。では、学習対象となる「自分の思う強み」自体は、どのように決めていったらよいのでしょうか。

枌谷さん:私なりにいくつか心がけていることがあるのですが、「流行の後追いをしない」は結構大事だと思っています。例えば有名なプロダクトライフサイクル理論を引用すると、導入期から成長期、成熟期とプロダクトが盛り上がり、飽和期を経て衰退期に至る、という一連の流れがあります。

 

プロダクトライフサイクル理論

 

枌谷さん:この図の各項目は、発表用に適当に作ったものなのであまり真剣に捉えてほしくないのですが、既に市場に浸透し、飽和期以降の市場の中で強みを作ろうとすると、強い競合も既におり、そのような中でゼロから強みを作っていくのは一筋縄ではいきませんよね。経済的に体力がない企業だと特に難しい。そういう意味で、安易な流行の後追いは避けるべきと考えています。

と考えると、導入期にある市場で戦うのが一番競争が少なく楽に思えるのですが、その市場自体が成長軌道に乗らずに終焉してしまう可能性もあります。そのため、成長期にある市場に目を付けて、その中で強みを磨いていくのが、理論上は一番リスクも少なく美味しいように思います。ただ、自分のやりたいことがあって、それが既に成長期を超えていることもありますよね。

 

――はい、ナイルが得意とするSEOも飽和期に入りますね。

枌谷さん:そうですね。ベイジが得意とするウェブ制作も飽和期にありました。では、成長期を越えた市場で強みを作るはどうすればいいか。これに関しては、ブランドの大家、デービッド・A・アーカー教授の著書『カテゴリー・イノベーション』の影響を多分に受けているのですが、成長期を超えた市場で戦う時は、「サブカテゴリ」を作って、その中のリーダーを目指せばいいのだと思います。

 

 カテゴリの考え方

 

枌谷さん:私たちで言えば、既に飽和した「ウェブ制作」というメインカテゴリでは、ベイジはフォロワーに位置していると言わざるをえません。そこで「BtoB」というサブカテゴリを作り、「BtoB」×「ウェブ制作」という掛け合わせでリーダーとなることを目指しました。

 

――要素を掛け合わせることで、あえて狭い範囲でのリーダーになる……ということですね。ただ、ニッチな市場を目指すと、それだけ仕事が限定されてしまう怖さも感じます。

枌谷さん:わかります。ベイジが「BtoBが強みです」と前面に打ち出したのも、実は昨年のことなんですよ。

 

――そうだったんですか!ずっと言われているイメージがありました。

枌谷さん:BtoB分野のウェブ制作については、2012年から力を入れてきたので、長い間サービスメニューとして持ってはいたんです。登壇やSNSなどでも、「BtoBに強い」というのはずっと言い続けてきました。

それでも自社サイトのタグラインにそこまで明確に「BtoB専門」と書かなかったのは、言い切ることで顧客が減ってしまうのではないか、という怖さがあったからです。ただ、年を経るごとにBtoBの問合せ数が増えてきたことを踏まえて、昨年ようやくコーポレートサイトのトップに「我々はBtoBに強い制作会社です」とはっきり言うようにしたんです。

 

株式会社ベイジ 枌谷さん

BtoBに舵を切った結果、さらに問合せ数が増えているので、判断は間違ってなかったと思います。問合せ数の増減は複雑な要因で決まるものなので、このタグライン変更のおかげで問合せが増えたとは断言できませんが、対象を絞り込むことを過剰に恐れる必要はないんじゃないかな、とはこの件で思いました。

とは言え、狭すぎるサブカテゴリだと本当に集客に問題が生じることもあると思うので、サブカテゴリは安易に決めるのではなく、状況の推移も観察しながら、戦略的に、慎重に決める必要はあるでしょうね。

――ぜひ、問い合わせが増えるようなサブカテゴリの切り方を知りたいです!

 

自分の得意分野と掛け合わせる「異分野」の見つけ方

――ではベイジさんは、どのようにしてサブカテゴリを「BtoB」に決めたのでしょうか。

枌谷さん:我々がやりたい「ウェブ制作」は飽和期にありますので、ウェブとは別の分野を掛け合わせることを考えました。掛け合わせる分野には条件があります。「重なる領域の市場規模が大きい」「重なる領域に競合がいない・少ない」、そして「自分が得意もしくは関心がある」の3つです。

 

異分野との掛け合わせ その1

 

枌谷さん:この3つを満たす異分野こそが、自分の強みを作るサブカテゴリになります。「BtoB」は、まさにこの条件を満たすものでした。

 

異分野との掛け合わせ その2

 

枌谷さん:「BtoB」の市場規模はとてつもなく大きいんですが、BtoBの得意なウェブ制作会社というのが、目を付けた当時はほぼゼロで、今も明言している会社は1~2社しかいない状況です。加えて、私自身BtoBの仕事が大好きで、熱意を持って取り組めている。ベイジにとって最高のサブカテゴリと言えます。

 

――逆に、この3つの条件が当てはまらない例には、どのようなものが考えられるでしょうか。

枌谷さん:例えば「音楽」を異分野として掛け合わせてみましょうか。私は音楽が好きなので、「自分が得意もしくは関心がある」という条件は満たせるのですが……。

 

異分野との掛け合わせ その3

 

枌谷さん:音楽自体の市場規模は大きく、ソーシャルメディアやウェブ広告への投資は活発なものの、経験則的に、ウェブ制作への投資は多く見込めないと考えました。重なる領域の市場規模が小さいので、サブカテゴリとしては適切ではないと判断できます。

 

異分野との掛け合わせ その4

 

枌谷さん:こちらは「UXデザイン」を重ね合わせた図です。UXを扱うウェブ制作会社は多いので、重なる領域の競合が多すぎます。また、これも私見ですが、UXデザインの市場自体がそこまで大きなものではないと思うんです。そう考えると、「UX×ウェブ制作」にフォーカスして強みを磨くのも、得策ではないな、と。

 

――なるほど、他の例を見ると、ちょうどよいサブカテゴリを見つけるも簡単ではないことがわかりますね。逆に「BtoB」を見つけたことが奇跡のようにすら思えます。

枌谷さん:正直「いいもの見つけたな」という感じですね(笑) でも、他にもウェブ制作と相性の良い分野もあるんですよ。

 

異分野との掛け合わせ その5

 

枌谷さん:例えば「コンテンツ制作×ウェブ制作」。コンテンツ制作は市場規模も大きいですし、「コンテンツ制作に強いウェブ制作会社です」と名乗っている会社もあまり見かけない印象があります。もし、もう一つウェブ制作会社を作っていいと言われたら、間違いなくこの分野で作りますね。

 

異分野との掛け合わせ その6

 

枌谷さん:あと、ウェブ制作のサブカテゴリからは離れますが、最近ベイジで伸びている組み合わせが「業務システム(SaaS)×UIデザイン」ですね。市場規模が大きい割に競合がいないので、この組み合わせを見つけてから力を入れています。

「BtoB×ウェブ制作」も「業務システム(SaaS)×UIデザイン」も共通するのは、まず自分たちが強みを発揮できそうな市場な領域なりを見つける。それからトライアングルを使って強みを育てる。私の強みの作り方は、いつもこのパターンです。

 

――なるほど。見つけた強みは「市場規模」「競合の有無」「自分が得意もしくは関心がある」の視点で自社事業と相性を見極め、「強みをつくるトライアングル」で強みを伸ばし続けるのですね。引き続き「強みのトライアングル」をまわしながら、自社の強みを伸ばしていきます。本日はありがとうございました!

強みを伸ばせば後発でも業界のリーダーに成長できるーベイジ枌谷氏に聞く強みの見つけ方、育て方ナイル株式会社 - ナイルのSEO相談室で公開された投稿です。

オウンドメディア、Twitter…情報発信の極意をベイジ・枌谷さんに聞いてみた

オウンドメディアなどで企業が情報発信をする場合、打ち出すべきメッセージや、書き手の確保など、どのように決めればよいのでしょうか? BtoBマーケティングを得意とし、情報発信に積極的に取り組んでいるナイルの顧問・株式会社ベイジの代表取締役 枌谷力氏に話を聞きました。

この記事の内容

  • 株式会社ベイジが情報発信で意識しているのは「自社の価値観を伝えること」「顧客にとってフェアであること」
  • 株式会社ベイジ、ナイル株式会社のコンテンツ制作体制や、記事を書く際の具体的な進め方、記事のネタリストなど
  • 情報発信の核になる企業文化を見つけるヒントは、一社員が抱く業界への違和感や、仕事の姿勢の中にある

 

価値観が合わない顧客と出会うのは、マーケティングの「失敗」


――ベイジさんでは、オウンドメディア「Knowledge/baigie」の他に、 スタッフによる「ベイジの日報」 を定期的に更新されています。記事を見た企業からの問合せも多いかと思いますが、広く情報発信すると価値観が合わない企業にも多く知れ渡ってしまい、その結果、問い合わせや営業での説得コストが上がる、といったことはないでしょうか?その場合、どういうアプローチを取るのでしょうか。

枌谷さん: これはそもそもの話になるのですが……。価値観が合わない企業からのアプローチが多い時点で、ベイジでは「自分たちのマーケティングが失敗している」と考えています。

「価値観を変える」「新しい価値観を作る」 という行為は、とてもハードなものです。価値観が合わない人を説得によって動かすのは、ほぼ無理だと思うんですね。そうではなく、価値観を共有できる顧客に出会うために、マーケティングに力を入れるべきだと考えています。


株式会社ベイジ 枌谷さん01

――そもそも価値観が合わない顧客から問合せが来ないようにする、と?

枌谷さん:そうですね。ビジネスである以上、問合せをいただいてお会いしたうえで「やっぱり御社とは合いません」と断るわけにはいきません。最初の段階で相手に「こことは肌が合わないな」と感じてもらえば、問合せすら発生しませんよね。そういう状態を作るためにも、やはり情報発信が欠かせないと思います。

 

――たしかに情報発信でお客様の属性は変りますよね。 ナイルも「ナイルのSEO相談室」と「コンテンツハブ」の2つのメディアで情報発信していますが、発信内容が全く異なるので、お問い合わせ内容もお問い合わせいただく企業の属性も異なります。ベイジさんでは価値観が合う顧客と出会うために、どんな情報を発信されているのでしょうか。

枌谷さん:価値観が合う顧客と出会うためには、「○○に役立つ10のポイント」といったコンテンツではなく、自分たちがどんな意志を持っているのか、どんな哲学を持っているのかを主張したコンテンツが大事だと思っています。

その前提として、自分たちならではの「メッセージ」を持つことが大事ですね。他社と横並びにならないメッセージを開発すれば、サービスの優越や価格だけで選ばれることもなくなります。

分かりやすい例で言うなら、サイボウズさんはテレワーク推進や、サイボウズ式というメディアで情報発信をしていますよね。自分たちのプロダクトの訴求以前に、「みんなの働き方をもっと良くするんだ」といったメインメッセージを強く打ち出されている企業だと思います。 テレビCMやイベント活動も活発で、そうした動きから働き方や生産性を本気で考えていることが伝わるメッセージを発信し、共感を得ることで、 彼らのプロダクトが価格や機能での競争から抜け出し、ブランドで選ばれるようになるのだと思います。

 

――ほかにグループウェアの会社はありますが、「サイボウズといえば〇〇」がひらめきますものね。これがブランドで選ばれるようになるきっかけとなり、価値観の合う顧客と出会うことにもつながるんですね。

 

業界の顔色をうかがうより、顧客に対してフェアでありたい


――先ほど「自分たちがどんな哲学を持っているのかを語る」とおっしゃっていましたが、具体的には、ベイジさんではどんなメッセージを打ち出してきたのでしょうか。

枌谷さん: 情報発信を始めた2011年当初はそこまで戦略的ではなくて、私が書きたいことを書いていただけなんですが(笑)

「既存のウェブ制作って間違っている部分が沢山あるよね」というメッセージは情報発信の根底に流れていたと思います。当時からウェブ制作の発注や、ウェブ制作会社のアプローチの仕方などに、強い違和感があったんです。

例えば、「多くの採用サイトが間違っていると私が思う理由」という記事が社長ブログにあります。

 

「求職者をなめている採用サイト」なんて見出しもあって、採用サイトを作っている競合他社が見たら自分たちの悪口を言われてると感じるかもしれない。でも、私には本当に求職者を舐めているように思えたし、同業他社ではなく、採用担当者に刺激を受けてほしかったので、あえて強い言葉を選びました。

キーボード


――強烈な見出しですね…。そのような記事を出して、業界内の反応などは気にならないでしょうか?

枌谷さん:正直、あまりベイジのことをよく思ってない会社もいるでしょうね。

ただ基本的には、同業者よりも、顧客やユーザーにとって何が一番いいのかを一番に考えて、メッセージを考えています。 業界の顔色をうかがって好かれようとするより、顧客やユーザーに対してフェアでありたいと考えてて、その信念からブレないと自分で思えることは、堂々と発信するようにしています。

 

――ナイルは、数年前まで「業界内で評判になる記事を書くこと」を情報発信では最も大切にしていました。しかし最近は、もちろん同業界の方も大切ですが、お客様や、お客様ではなくてもSEOや分析、コンテンツマーケティングに困っている方に情報を届けることを最優先にしています。

枌谷さん:そうですよね。先ほどの採用サイトの記事も、ユーザーである採用担当者にとって説得力がある内容になるよう意識しました。

実際、この記事をきっかけに何社かオファーもいただいたんです。強いメッセージに嫌悪感を覚える人もいるかもしれませんが、信念に共感してファンになってくれる人も、それ以上いるのだと感じています。

 

――背景に信念がある言葉は、やはり説得力も違ってくるでしょうね。

枌谷さん:もちろん内容に納得感があり、突っ込まれる隙がない文章を書くことが前提です。とはいえ、全てのコンテンツをこうしたカラーで塗り固めるべきではなく、「会社のキャラクターを紹介する」などの緩いコンテンツが混じっててもいいでしょう。読まれるためのパッケージングというのも必要ですから。 コラムだったり、取材記事だったり、SNSでの発信だったり……その隅々にメッセージが息づいていると、勝手にそれがブランドになって、同じサービスを提供しても違う目で見られるようになるのかなと思います。

 

情報発信において会社がやるべきは「書きたい人を支援する」こと


――情報発信に取り組んでいる企業では、空き時間に社員が持ち回りで書くようなケースが多いと思います。社員のモチベーション維持も課題のひとつですが、ベイジさんではどのように取り組まれていますか?

枌谷さん:書きたくない人に強制的に書かせるのは、とても生産性が悪いですよね。

「書きたい人を見つけてきて支援する」というのが、会社がやるべきことだと思います。

ベイジの場合だと、一番書きたいのは私なんですね。そこに協力してくれる社員がいる。なので、記事の企画を一緒に考えたり、最終的な文章のブラッシュアップを巻き取ったりと、私もかなり強く介在しています。書きたい人が中心になっていかないと、企業活動としてはうまくいかない気がしますね。

 

――書くことに慣れている人が責任者でなければ、更新が止まってしまいますよね。

枌谷さん:そうなんです。ナイルさんではどうやっていますか?

 

――ナイルのオウンドメディアは、記事の書き方についてはライターに依頼することもあれば、社内のコンサルタントにヒアリングをして執筆することもありますね。
編集や公開責任の持ち方は枌谷さんと似た考え方です。普段から趣味でブログをよく書いていた人、いちばん書きたがっている人が担当しています。あと、ナイルにはコンテンツ制作のサービス提供のため、社内にプロの編集者がいるので、彼らも携わってくれています。ネタ出しはどのようにされていますか?

枌谷さん:ネタとなるリストを共有して、記事を書く本人たちに「これの知識を学びたい」「これを調べながら書きたい」というものを選んでもらうようにしています。特定の知識を身につけてほしい人には、逆にこちらから「このネタを書いてみない?」と提案することもありますね。もちろん、本人に書きたい気持ちがあるのが大前提です。

 

――弊社でもネタはSEO相談室の担当者が出しています。もちろんコンサルメンバーからも、とても興味深いテーマを出してもらえることがあります。ネタ出しも一苦労ですよね。

枌谷さん:ネタ出しにも時間はかかりますし、センスも必要なので、そこまで書き手の能力に依存してしまうと、成果が出ないまま時間を割くことになってしまいます。記事のネタは思いついたらリストにアップしていて、まだ記事にはならない、アイデアレベルのものも別にまとめてメンバーに依頼する時のネタのストックにしています。

▼ナイルのネタリスト

ナイルのネタリスト

▼株式会社ベイジさんのネタリスト

株式会社ベイジさんのネタリスト


――枌谷さんも、とても時間をかけてコンテンツ制作をしていらっしゃるのですね。情報発信はすぐに成果が見えるものではないので、あまり時間はかけないでほしいという社内の声も聞こえそうですが。

枌谷さん:こんなことをいうと期待はずれかもしれませんが、情報発信は時間がかかって当然ですよ(笑)


――自分だけが時間がかかっているのではないか?と少し不安だったので安心しました(笑)ちなみにベイジさんでは、書くネタが決まってからは、どのようなフローで公開まで進まれますか。

枌谷さん:いきなりゼロから書くのはハードルが高いので、見出し案から出してもらうか、あるいはそれも難しいスタッフの場合は、最初はZoomなどで時間を取って議論して、記事の原案を作るようにしています。口頭レベルで「こういうことを書きましょう」と話しながら、見出しなどの骨子は一緒に作っています。調べて文章を書いたり、図を作ったりなど、肉付けする作業は本人に任せて、仕上がったら私のほうで細かい部分を調整します。こうすることで、一定の質を担保するようにしていますね。


――編集長ですね!

枌谷さん:本当にそうですね(笑) ネタのリストで担当者や進捗を管理していますし、記事執筆のスケジュール調整にも介在していますから。「何月何日何曜日の何時から何時まで書く」という時間を確保してしてもらうようにしています。「好きなときに書いてね」だと、どんどん後回しになってしまいますので。


――「ナイルのSEO相談室」でもそうしていますね。コンサルメンバーのヒアリングタイムや、SEOにより詳しいメンバーによる原稿確認タイムを事前にカレンダーで確保させてもらい、その時間内で対応してもらっています。 こうして発信を続けて、問合せが増えたと実感するまでは、どれくらいかかりましたか。

枌谷さん: 途中でいろいろ試行錯誤したのもありますが、「ブログ見ました」と仕事をいただけるようになるまで、3年くらいかかっています。普通の会社は3年も待てずに諦めると思うので、やはりマネジメントする人自身が「書きたい人」であり、熱量が一番高くないと、難しい取り組みではないでしょうか。

――やはりそのくらいかかるものなのですね。


企業哲学の見つけ方


――先ほど企業哲学のお話が出ましたが、そのようなメッセージはどのようにして見つけましたか?

枌谷さん:ナイルさんはSEO業界のなかで、違和感を覚えている部分はないんですか?

株式会社ベイジ 枌谷さん02

――そうですね…。私個人としては、たまに「SEOは広告と違い、お金をかけなくても工夫次第でなんとかなる。だから中小企業ほど取り組むべし!」みたいなメッセージを見ると違和感があります。今の時代は、ユーザーに選ばれるコンテンツを作るために、一定お金も、社員のリソースもかけなければいけません。

枌谷さん:確かに、企業によっては「SEOは投資対効果がいいですよ」というアプローチもありますが、SEOにかけるリソースを考えると、そうならない場合もあるでしょうね。

 

――ええ。ナイルでは、SEOにリソースをかけるべきではないと気づいたら、お客様に正直にお伝えしていますね。あとは、これも個人的な考えですが「SEOはコンテンツが大事だ!」というのが一人歩きしてしまい、技術的な知識の重要性があまり認識されていないような気もしています。検索エンジンはまだコンテンツを見つける手段として完璧ではないからこそ、SEOコンサルタントがいます。どんなによいコンテンツをつくっても、検索エンジンとユーザーをつなぐ知識がなければ、そのコンテンツをユーザーに見つけてもらうのは難しくなってしまいます。

枌谷さん:そうですね。特定の課題やテーマに対して、それを解決する革新的な技術や思想を率先して提案し、業界内の「第一人者」としてのポジションを獲得することを「ソートリーダーシップ」といったりします。それは単に売り上げを伸ばしてシェアNo.1になることではなく、自分たちがこだわる信念や正義を掲げ、時に身を挺して業界や顧客に貢献し続けることで築き上げられるものだと思います。我々のようなマーケティング支援会社もこういう視点を持っていいし、持つことが強いブランドづくりにもつながるのではないかと思います。

 

――もう少し詳しくお伺いしてもいいですか?

枌谷さん:はい、もちろんです。例えばSEOに関する社会課題というと、Googleが世界中の天才を集めてWeb上のコンテンツを検索者に届けることに取り組んでいますが、一方で「ほしい情報にたどり着く」というシンプルな課題が実は解決されていないんですよね?


――そうです。優秀な検索エンジンですが、まだ完璧ではありません。だから我々がいます。

枌谷さん:そうですよね。そういう社会課題的な視点からSEOに取り組むナイルとしてのメッセージや主張を決めて、もっとSNSやブログで発信してもいいかもしれないですね。

先ほどの話で言えば、検索エンジンなどの機械では完璧に実現できていない

「『正しくて、ほしい情報が手に入る』という社会課題を、人の力で補ってサポートするのがSEO」
「それを事業として長年取り組んでいるナイルは、単に上位表示する、セッション数を増やす、ではなく、『正しくて、ほしい情報が手に入る』という社会課題に取り組んでいる会社である」
「それによって、社会が少しでも前進するためのお手伝いをしている」

ともいえるのではないでしょうか。

そういう自らの思想や信念を明確にして、情報発信や活動を積み重ねていけば、単なるSEOやマーケ支援の一企業ではなく、ソートリーダー的な見方をされるようになるのではないでしょうか。


――ありがとうございます。普段からの仕事の姿勢や、一社員が持っているような業界への違和感、考え方などに、企業の哲学のヒントがあるんですね!

 

結果が付いてくるから、人が動くわけではない

――企業哲学のような大きなメッセージを打ち出すうえで、会社の実態とメッセージのバランスも気になります。ある程度影響力を持った会社でないと、「いいこと言ってるけど実際はどうなのか」と、メッセージが空回りする可能性もあるのではないでしょうか。


枌谷さん:確かに、裏付けもないところでメッセージを前面に出すと、「ただかっこつけてるだけ」に見えますよね。

ナイルさんは実績もすでにあるし、先ほどのような企業哲学を発信しても空回りはしないと思いますが、もし実績をこれから積む場合、会社の影響力と歩調を合わせることは必要ですね。内々に秘めた「核」は持っておくべきでしょう。「社会課題の何に答えてるの?」「何のためにサービスを提供しているの?」という問いに、すぐに答えられる状態であったほうがいいと思いますね。


――ベイジさんでは情報発信から成果につながるまで3年ほどかかった、と聞きましたが、枌谷さんは「結果が出てないのに大きなことを言うのも……」といった、照れや恥ずかしさを感じることはありませんでしたか。

枌谷さん:恥ずかしさはないですね。嘘をついたり、かっこつけたりしなければ、恥ずかしさを感じることはないかなと。ただ、謙虚さは必要だと思います。今でも、うちより成功している会社なんて山ほどありますし、まるで自分が成功者であるかのように振舞うのは間違っていますが、そのことと、自分の主張をしっかり述べることは、別なんじゃないかな、と思います。
ちょっと脱線になるんですが、『アンヴィル!』という映画の話をしてもいいですか?

――『アンヴィル!』ですか…?

枌谷さん: はい、脱線はちょっとだけですよ(笑)2009年に公開された映画で、50代の2人組メタルバンド「アンヴィル」の音楽活動を追ったドキュメンタリーなんです。

彼らは80年代にヒットを飛ばしたものの、その後鳴かず飛ばずになるんですが、それでもロックスターになることを夢見て20年以上活動している。

全然結果を出していないのに、その様子がすごく説得力に溢れてるし、心を動かされるんですよね。なぜなら、信念を持っているから。

結果が付いてくるから、人が動くわけじゃないんだなと思うんです。 自分はこういうことをやりたいと信念を熱く語り続ける。そうすれば、いつかそのメッセージを受け止めた人が現れる。そういうことなんじゃないかな、と思います。

――多くの企業が情報発信に取り組む時代になりましたが、そんな中で自社のメッセージが印象に残るには「核」や「信念」のような、きれいごとだと言われてしまうことを勇気をもって発信し続けることなんですね。本日はお忙しい中、ありがとうございました!

 

オウンドメディア、Twitter…情報発信の極意をベイジ・枌谷さんに聞いてみたナイル株式会社 - ナイルのSEO相談室で公開された投稿です。

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Googleアラートを利用してリンクビルディングを行う方法

SEOの施策を行うにあたり、決して避けては通れない施策の1つとして、リンクビルディングが挙げられます。

順位上昇への寄与は考えられますが、自然なリンクを獲得することは難しく、作業の時間もかかります。そのため、少しでも作業時間を節約したいと思いますが、どういった手法が効果的なのでしょうか。

そこで、今回はニール・パテル氏が推奨する、Googleアラートを活用したリンクビルディングの手法を紹介いたします。

リンクビルディングには苦労がつきものだ。しかし、Googleがそれを簡単にする機能を提供していることをご存知だろうか?

私は大いに真剣だ。Googleは無料のツールを我々に提供しており、そのツールはリンクビルディングを楽にしてくれる。

Google Search ConsoleGoogle Analyticsなど、あなたが既に使用しているツールのことではない。

Googleは実に様々なツールを提供している。その中には、聞いたことはあるが使用したことはない、といったツールもあるだろう。

今回の記事では、Googleアラートを活用したリンクビルディングについて、ご紹介したいと思う。

Googleアラートとは何か

巷で言われるように、Googleに載っていなければ、それは存在しないものと同義である。

Googleは世界で最も有名な検索エンジンである。Googleのデータベースには数千億のWebページが含まれており、そのサイズは100,000,000ギガバイト以上だ。

その巨大なサイズ故、Googleは他のあらゆるSEOツール(私が作成したUbersuggestも含む)よりも頻繁にWebページをクロールすることができる。これこそが、Googleアラートがリンクビルディングに活用できる大きな理由である。

では、Googleアラートとはどんなツールだろうか?

前述の通り、Googleは他のどんなリンクビルディングやSEOのツールよりも巨大なデータベースを保持している。そのため、彼らのデータベースを使用すればリンク獲得の機会を容易に発見することができるだろう。また、数千億のWebページのデータを確認するために、余計な時間を費やさないことが理想だ。

Googleアラートはあらゆる対象、トピック、キーワードについての通知を作成できる。

つまり、新しいWebページがリンク獲得につながる何かについて語った場合、Eメールでその通知を受け取ることができる。

例を示してみよう。

さあ、ここからはセットアップの作業を1つ1つ確認していこう。被リンクを獲得する機会を、あなたも得られるはずだ。

Googleアラートのセットアップの方法

まずは、Googleアラートにアクセスしよう。

下記のような画面が表示されるだろう(ページの右上からサインインしていることをお忘れなく)。

WWWやhttpsの部分を含めないドメイン名を入力しよう。

私の場合、neilpatel.comと入力することとなる。

上記のようなアラートのプレビューが見られるはずだ。しかし、新規のWebサイトの場合、何も表示されないかもしれない。それでも、問題はない。

そして、「アラートを作成」ボタンの隣りにある、「オプションを表示」をクリックしていただきたい。

設定は下記が良いはずだ。

■頻度:1日1回以下

■ソース:ブログ、ウェブ
→ソースはこの2つを設定しよう。ニュースは無関係な結果が表示されることが多く、さらに、ニュースサイトからリンクを獲得することは困難であるからだ。

■言語:英語(もしくは、あなたがターゲットとしている言語)

■地域:すべての地域
→私はすべての地域をお勧めするが、あなたがターゲットとしている地域でも構わない。

■件数:すべての結果

■配信先:自身のメールアドレス

そして、「アラートを作成」ボタンをクリックしよう。

1日に最大1回、あなたのWebサイトやドメインについて言及したページのリストがEメールで送付される。

上記のプロセスを繰り返し、下記についてのアラートの作成もお勧めする。

■ドメイン名
→これについては完了しているはずだ。

■ブランド名
→私の場合「Neil Patel」というアラートを作成している。

■商品名
→サービスや商品を販売している場合は、それらについてのアラートも作成できる。私の場合、「Ubersuggest」というアラートを作成している。

■業界用語
→自身の業界に関連するものについてのアラートも作成しよう。あなたの業界について人々が語っている場合、そこにはリンク獲得のチャンスがあるはずだ。私の場合、「disital marketing」、「online marketing」、「SEO」というアラートを作成している。

■Eメールアドレス
→あなたのEメールアドレスについて誰かが言及した場合のアラートも作成しよう。これも、リンク獲得のチャンスとなるはずだ。

私のGoogleアラートのスクリーンショットを掲載しよう。

2つの単語から成る言葉の場合、クォーテーションマークが付いていることがわかるだろう。

例えば、「Neil Patel」というアラートは作成していない。

「”Neil Patel”」というアラートを作成している。

なぜなら、2つの単語から成る言葉の場合、クォーテーションマークがなければ、関連するアラートとならないからだ。例えば、「online marketing」の場合のアラートを見てみよう。

次に、クォーテーションマークが付いている場合の例を挙げる。

その違いがおわかりだろうか?

リンクを獲得する方法

アラートの設定は完了した。次はリンク獲得についてだ。

もちろん、アラートを受信した時点で、その誰かがリンクを設置している可能性もある。そのため、全てのアラートがリンク獲得の機会となるわけではないが、それでも、多くの場合が機会となるはずだ。

一般的に、半分以上は、リンク獲得の機会となるだろう。

アラートのタイプにもよるが、より簡単にリンクを獲得できる機会も存在する。では、これらの機会でリンク獲得というコンバージョンを達成するための方法を見ていこう。

ドメイン名

ドメイン名が言及されている場合、既にリンクが設置されていることも多いだろう。

そうした場合、特にあなたがすべきことはない。すでにリンクを獲得できているからだ。

ドメイン名が言及されているにも関わらず、リンクが設置されていない場合は、下記のようなメールを該当のWebサイトのオーナーに送付しよう。

タイトル:ミスをしていませんか?

こんにちは、〇〇さん

まず、[〇〇のドメイン]の記事[URL]にて、私について[自分のドメイン]言及してくれたことに、お礼を申し上げます。

お忙しいでしょうから、端的にお伝えします。

言及していただいている私のドメインを、私のWebサイトへのリンクにしていただけないでしょうか?作業はそれほど煩雑ではないはずです。しかし、あなたのそうした作業から発生するトラフィックが、私のような小さな会社の大きな助けとなるのです。

よろしくお願いいたします。

[名前]

追伸:もし、私がお手伝いできることがあれば、遠慮なくお申し付けください。

ブランド名

ブランド名の場合、その機会は50対50だ。およそ半数の人が、あなたのブランドを言及した際に、あなたのWebサイトのリンクを設置してくれているはずだ。

リンクを設置していない残りの半分については、下記のようなEメールを送付しよう。

タイトル:お忘れではないですか?

こんにちは、〇〇さん

私は非常に光栄に思います。

〇〇さんの記事[記事のタイトル]で、私について[ブランド名]言及してくれたことに、お礼を申し上げます。

[対象記事のURL]

とても嬉しかったです。

本当にありがとうございます!

既に私について言及していただいているにも関わらず恐縮ですが、記事中のブランド名に私のWebサイトへのリンクを設置していただくと、本当に助かります。

お手数ですが、依頼させていただけないでしょうか?

お忙しいところ、申し訳ございません。

[名前]

追伸:もし、私がお手伝いできることがあれば、遠慮なくお申し付けください。

商品名

商品名の場合、70%〜80%の確率で、あなたのWebサイトへのリンクを設置してくれているはずだ。設置していない方へは、下記のようなEメールを送付しよう。

タイトル:そうしようと思っていましたでしょうか?

こんにちは、〇〇さん

こちらの記事[記事のURL]で、私について[ブランド名]言及してくれまして、誠にありがとうございます。

本当に感謝しています!

既に私について言及していただいているにも関わらず恐縮ですが、こちら[商品名]から、私のWebサイトへのリンクを設置していただけないでしょうか?そうすれば、あなたの記事を読んだ人が、その商品[商品のURL]を簡単に見つけることができるはずです。

お忙しいところ、申し訳ございません。

改めて、私に言及してくれまして、ありがとうございます。本当に助かりました。

[名前]

追伸:もし、私がお手伝いできることがあれば、遠慮なくお申し付けください。

Eメールアドレス

Eメールのアドレスについて言及するケースは稀ではある。

また、言及されたとしても、リンクは設置されていないだろう。

Eメールアドレスにリンクの設置を依頼することは、困難ではある。しかし、Eメールアドレスを削除し、コンタクトページへのリンクに置き換えていただくことは、考えられる。

その場合の私が使用しているEメールのテンプレートを記載しよう。

タイトル:プライバシーの問題

こんにちは、〇〇さん

〇〇さんのこちらのページ[URL]で、私のEメールアドレス[自身のメールアドレス]を言及していただき、ありがとうございます。

大変恐縮ではありますが、Eメールの代わりに、我々のコンタクトページ[URL]を言及し、リンクを設置いただくことは可能でしょうか?

プライバシーの理由から、Eメールではなく、コンタクトページ経由でユーザーと連絡をとりたいと考えているからです。

お忙しいところ恐縮ですが、よろしくお願いいたします。

[あなたの名前]

このテンプレートの場合、追伸を設けていないことにお気づきだろう。追伸を記載することで通常は成功率がアップするが、Eメールアドレスの場合、プライバシーを理由としているため、多少かしこまった内容のほうが良いはずだ。

理想的には、リンクは獲得したいが、Eメールの共有は控えたいはずだ。なぜなら、多くのスパムメールが来てしまうからである。

業界用語

ほぼすべての場合で、業界用語のアラートには、あなたのWebサイトへのリンクは含まれていないだろう。また、このグループは、あなたが受け取るアラートの中でも最大規模のグループであるはずだ。

各アラートの内容を確認し、Webページのコンテクストを見てみよう。

あなたのWebサイトがすでに取り扱っている内容に言及しており、あなたのWebサイトのほうがより詳しい内容であれば、リンクを獲得できる可能性は高い。

例えば、SEOについての記事で、リンクビルディングについて書かれているとしよう

しかし、その記事では、実際にリンクを獲得する方法までは言及されていない。そうした場合、実際にリンクを獲得する方法が書かれているあなたの記事を紹介するため、該当のWebサイトのオーナーに連絡を取ろう。

私が使用しているEメールの内容は下記だ。

タイトル:フィードバックについて

こんにちは、〇〇さん

こちらの記事[記事のトピックとURL]、非常に興味深く拝読しました。

記事を読んだフィードバックを送付させていただければと思います[あまり高圧的な内容にしない]。〇〇[リンクを受けたいURL]について書かれていますが、非常に詳細な内容というわけではないと感じています。

こちらを修正されますと、より多くの価値を読者に提供できるようになるのではないでしょうか。

もし、詳細について書かれる時間がないのであれば、私の記事[URL]では詳細に言及されていますので、よろしければリンクをご設置いただければと思います。

ご意見いただければ幸いです。

[名前]

追伸:もし、私がお手伝いできることがあれば、遠慮なくお申し付けください。

どのようにして連絡を取るか

受領した各アラートのタイプごとに、どういったEメールを送るべきか、理解できたはずだ。次は、もちろん、各Webサイトのオーナーに連絡を取る作業となる。

では、どのようにして、彼らのEメールアドレスを知るべきだろうか。

最も単純な方法は、コンタクトページに行き、Eメールアドレスの記載やコンタクトフォームがあるかどうかを確認することだ。

また、サービス規約やプライバシーポリシーも確認しよう。

その他の手段としては、Hunterの使用が挙げられる。ドメイン名を入力すれば、連絡が取れる人のリストが表示される。

無料プランでは、月に50回のリクエストが可能だ。施策の開始段階としては、十分な量だろう。

結論

Googleアラートはリンク構築を容易にする手段であり、私も愛用している。

優れている点は、リンク構築の機会の通知を得ることができることだろう。非常に多くの時間を節約できるはずだ。

もし、さらなる時間を費やすことができる場合に、もう1つの戦略を紹介したい。

バックリンクチェックツールにアクセスし、競合のURLを入力しよう。

次に、「検索」をクリックすれば、下記のようなレポートが表示される。

これらは、競合サイトにリンクを設置しているWebサイトのリストである。このリストの興味深い点は、それがソートされているということだ。

リストの上部にあるWebサイトほど、権威性のあるWebサイトとなる。一般的に、リストの下部にあるWebサイトからのリンクよりも、上位表示に寄与する影響は強い。

リストに記載されている各Webサイトをクリックし、連絡することが自然な相手であれば、リンクの設置を依頼しよう。

一般的に、競合サイトのコンテンツよりも詳細なコンテンツであれば、リンクを設置してくれる可能性は高い。下記のような内容のEメールを送付しよう。

こんにちは、〇〇さん

一点、質問させてください。

読者にとってあまりためにならないWebサイトへのリンクを設置していると、読者はどのように思うでしょうか?

あまり良い印象は与えず、あなたのWebサイトへの信頼性も損なってしまうのでは無いでしょうか?

この記事[URL]では、こちらの記事[競合サイトのURL]へのリンクが設置されています。

この記事では、こちらのトピック[競合サイトが扱っていないトピック]は扱っておりません。

私が書いたこちらの記事[自身の記事URL]では、こちらのトピック[競合サイトが扱っていないが、あなたは扱っているトピック]を扱っています。

私のWebサイトへリンクを張ることに、〇〇さんが興味が無くても、私は問題ないです。私の関心は、ただ、読者であり、あなたも読者について最善を尽くしたいはずでしょう。

敬具

[名前]

追伸:もし、私がお手伝いできることがあれば、遠慮なくお申し付けください。

この記事で紹介した手法を実践すれば、あなたもリンクを獲得できるはずだ。

それほど難しい作業ではなく、あなたにもきっとできるだろう。あなたがすべきことは、この作業に費やす時間を確保し、大量のEメールを送付したにも関わらずリンクを獲得できなかったとしても、落ち込まないことだ。

Eメールの送付は営業活動であり、誰だって初めから完ぺきに行えるわけではない。繰り返し修正し、適応すればいい。

今回紹介したステップに何らかの疑問があったり、不明に思う箇所があれば、ぜひSNSにて言及してほしい。

リンクビルディングに役立つツールは多くありますが、もちろん、それらは全てサードパーティ製のツールです。

今回の記事はGoogleのツールを活用した施策であり、非常に興味深く読ませていただきました。実際にリンク設置を依頼する場合、(日本ではカルチャーが異なるため)紹介されたEメールのテンプレートには手を加える必要がありそうです。

レポートデータとしても活用できそうですし、データを溜めていけば推移も見られ、またそこから新しい知見が得られそうですね。

この記事は、NEILPATELに掲載された「How to Build Links Using Google Alerts」を翻訳した内容です。

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投稿 Googleアラートを利用してリンクビルディングを行う方法SEO Japan|アイオイクスのSEO・CV改善・Webサイト集客情報ブログ に最初に表示されました。

マイクロコピーの改善で成果は上がる?ブランドにも影響を与える細部の重要性

マイクロコピーをご存知だろうか? Webサイトの中でも細かい部分のコピーライティングのことだが、Webマーケティングの経験の浅い人は特に軽視しがちだ。 ユーザー体験をより素晴らしいものにするためにマイクロコピーは重要な役 […]

リッチリザルトと Search Console に関するよくある質問

数週間前、リッチリザルトと Search Console をテーマに、Webmaster Conference Lightning Talks を再度開催しました。その際のライブチャットでは、多くの視聴者の方からご質問を頂きました。できる限りその場で回答したのですが、私たちのタイピング スピードではすべてにお答えすることができませんでした。そこで、頂いたご質問についてのフォローアップをこのブログ投稿で行うことにしました。

動画をお見逃しの方は、下記でご覧いただけます。リッチリザルトを使い始める方法と、Search Console を使って Google 検索での見え方を最適化する方法を説明しています。

サイトに構造化データを実装すると、競合他社のサイトよりも上位にランキングされますか?

構造化データ自体は一般的に、ランキング向上につながる要素ではありません。ただし、構造化データがあると Google がページの内容を理解しやすくなるため、関連性がある場合に表示されやすくなったり、さまざまな検索機能の対象になったりします。

e コマースのカテゴリページで使用するのにおすすめの構造化データはどれですか?

カテゴリページで商品をマークアップする必要はありません。商品をマークアップするのは、ページの主たる要素が単一の商品である場合のみです。

構造化データにはどのくらいの量のコンテンツを含めればよいですか?その量に上限はありますか?

ページに実装できる構造化データの量に上限はありません。ただし、一般的なガイドラインを確実に遵守してください。たとえば、マークアップの対象コンテンツは常にユーザーに表示され、ページの主たる内容を表している必要があります。

「よくある質問」のクリック数と表示回数は、正確には何に基づいていますか?

「よくある質問」のページには、特定のトピックに関する質問と回答の一覧が掲載されています。「よくある質問」のページを適切にマークアップすると、検索結果にリッチリザルトを表示し、Google アシスタントのアクションで対応できるようになります。これにより、想定するユーザーにリーチしやすくなります。このリッチリザルトでは、ユーザーは特定の質問に対する回答(質問への回答を含むスニペットなど)を展開したり折りたたんだりできるようになります。Search Console では、このようなリッチリザルトが検索結果に表示されるたびに表示回数としてカウントされ、ユーザーがクリックしてウェブサイトにアクセスした場合にクリック数としてカウントされます。ここで、検索結果の展開・折りたたみのためのクリックは、ユーザーがウェブサイトにアクセスするためのものではないため、クリック数としてはカウントされません。「よくある質問」のリッチリザルトに対する表示回数とクリック数は、検索パフォーマンス レポートの [検索での見え方] タブで確認できます。

クチコミのホストサイトが作成したクチコミがリッチリザルトに表示されることはありますか?

クチコミを、その対象となる企業やコンテンツ プロバイダが書いたり提供したりすることは禁じられています。Google のクチコミ抜粋のガイドラインでは、「評価は、ユーザーから直接入手する必要があります」とされています。企業自身が書いたクチコミの公開はガイドラインに違反しており、手動による対策が実施される可能性があります。

Google では使用されないスキーマタイプがありますが、それらも使用すべきなのはなぜですか?

Google は多くのスキーマタイプをサポートしていますが、他社の検索エンジンではその他のタイプを使用してリッチリザルトを表示する場合があります。実装をおすすめするのはそのためです。

検索で、これまでに表示されたリッチリザルトが表示されない場合があるのはなぜですか?

Google のアルゴリズムは、さまざまな要因(検索履歴、位置情報、デバイスのタイプなど)に応じて検索結果を調整し、ユーザーにとって最適と思われる検索エクスペリエンスを生み出します。また、ある機能が別の機能より適していると判断することもあれば、通常の青色リンクが最適であると判断することもあります。リッチリザルトのステータス レポートを確認して、有効な項目の数の減少やエラー数の急増が見られない場合は、実装に問題ありません。

動的に生成された構造化データを確認するにはどうすればよいですか?

構造化データの実装をチェックするための確実な方法は、Search Console で URL を検査することです。これにより、特定のページの、Google のインデックスに登録されたバージョンの情報を取得できます。公開ツールのリッチリザルト テストを使用して確認することもできます。これらのツールで構造化データが表示されない場合、マークアップは機能していません。

WordPress で構造化データを追加するにはどうすればよいですか?

構造化データを追加するためのさまざまな WordPress プラグインが利用可能です。また、テーマ設定もご確認ください。一部のタイプのマークアップがサポートされている場合があります。

構造化データ テストツールのサポート終了に伴い、リッチリザルト テストは Google 検索でサポートされない構造化データをサポートするようになりますか?

リッチリザルト テストは、Google 検索でリッチリザルトをトリガーする構造化データをすべてサポートします。Google が他の構造化データタイプに対応する新たな機能を追加する際には、リッチリザルト テストにもそのサポートを追加します。Google は、構造化データ テストツールのサポート終了を準備する一方で、汎用ツールを Google の外部でサポートする方法を調査する予定です。

引き続きご注目ください

以前の Lightning Talks をお見逃しの方は、WMConf Lightning Talks 再生リストでご覧いただけます。今後の動画についてもお見逃しないよう、YouTube チャンネルへのご登録もお忘れなく。また、ぜひ YouTube のプレミア公開で、各エピソードのライブチャットや Q&A セッションにご参加ください。

投稿者Daniel Waisberg, Search Advocate

検索エンジンがWebサイトに”ペナルティ”を与える理由とは?

かつてほどではなくなりましたが、検索エンジンによる”ペナルティ”(あえて、こうした表現を使用しますが、Googleは”ペナルティ”という表現を用いません)は多くの議論を呼ぶトピックでした。特にSEOへの知識が乏しいWebマスターなどにとっては、大きな脅威であり、絶対に避けるべきものという認識があったと感じています。

しかし、ブラックハットの手法が蔓延していた時代は過ぎた今、”ペナルティ”はどう捉えられるべきなのでしょうか? 以前、GoogleのSearch Qualityチームにも属していた、カスパー・シマンスキー氏の記事を紹介します。

ペナルティは文字通り、応急処置として見られるべきだ。

検索業界で発生する討論において、検索エンジンのペナルティほど、反響を呼ぶ議題は他にない。

この繊細な話題に対する意見を一定の角度からしか持たず、少数のWebサイトを除き、全てのWebサイトがペナルティを受けているようだとする主観的な見解が強まっている。

しかし、情報が溢れているにも関わらず、確信よりも多くの誤解が蔓延しているようだ。

その結果、根拠のない恐れが、Webサイト運営者の間で拡大している状況を招いている。

Webサイトにペナルティを与えることを含め、Google検索に関わる仕事を経験してきた著者による個人的な見解に強く影響されている意見ではあるが、検索エンジンがペナルティをなぜ、そして、どのようにして与えるかを明らかにしたいと思う。

注視すべきは、検索市場の鍵となるプレイヤーである。今回の記事は、 DuckDuckGoEcosiaなどを含めた全ての検索エンジンを対象とした内容の提供は目指していない。

彼らは皆、ともすれば無気力な競争や散発的なイノベーションにとどまるようなものに対し、勇敢な努力を持って貢献しているが、これらの検索エンジンによるWebサイトへのペナルティを与えるアプローチは、今回の記事の主題を変えうるものではない。

多くの場合、検索エンジンによるペナルティは大きく恐れるものではないのだ。

なぜ検索エンジンはWebサイトにペナルティを与えるのか?

そもそも、検索エンジンは営利企業であり、彼らの主目的は、収益を作り出すことだ。

この目的を達成するためには、ユーザーの満足度を高く保ちつつ、運営費用は低く抑えなければならない。

同時に、製品としての検索は非常に複雑であると覚えておくことは重要だ。

ランキングをつけるための処理能力はもちろん、クローリングと処理の初期段階で求められるデータは大量であり、常に増加し続けている。

いかなる時も、全世界の利用可能なデータの約20%はすぐに消え去り、別の20%は変化の過程にあり、さらに別の20%は全く新しい、もしくは、誕生して間もないデータである。

逆説的には、変動は、検索におけるたった一つの定数要素である。それゆえ、拡張性のあるアルゴリズム的な解決が好まれることは、大きな驚きではない。ここで、検索エンジンのペナルティについてのよくある誤解の一つが生まれる。

検索エンジンの「アルゴリズムによるペナルティ」に影響を受けたサイトを紹介する実体験のレポートや数え切れない記事がある。どれもが、根本的に間違っている。

「アルゴリズムによるペナルティ」に影響を受けたWebサイトは、いまだかつて存在しない。アルゴリズムは、情報を計算し、結果を返すために設計された、純粋なインプット派生型の数学的公式なのである。

検索エンジンが理想通りに作用し、あらゆるインプットを十分に読み込めるほど完ぺきに近くなれば、この話は終わりである。こうした夢想的なシナリオでは、ペナルティなど存在しない。

しかし、そのようなことは起こり得ないことを我々は知っている。アルゴリズムは、常にテストを繰り返し、試行錯誤をしているにも関わらず、失敗することもあるからだ。

これが起こった場合、ペナルティは現実となる。アルゴリズムではなく、ルールの例外なのだ。

モチベーション、最も重要な目的、コスト意識などから、検索エンジンはペナルティを与えることに積極的ではない。

ペナルティを与えることはコストが掛かり、個別的で、限定的であり、再現が難しい(または不可能)。そして、最悪なことに、製品の改善に寄与しないのである。検索エンジンは、ペナルティを与えることを嫌う。

なぜなら、純粋なビジネスの観点からすれば、報酬を得られないからである。一般的なイメージと異なり、法的な問題はペナルティがまばらに与えられ、全ての事実が考慮されている理由とならない。

結局の所、検索エンジンに対する訴訟に成功し、裁判所の命令に基づき順位が回復した個人や組織はいないのである。検索エンジンとインデックスは私的な所有財産なのである。

なぜ、ペナルティのアプローチは異なるのか?

一言で言えば、ペナルティを与えることは、リソースの再設置を要する小規模なシステム障害の表れであり、あらゆる類の報酬が約束されない。

こう考えると、多くの検索エンジンが自身のリソースをペナルティの賦課に費やすことに積極的でないことがわかるだろう。

かつての巨大企業の中でも、検索の忘却へと徐々にスライドしていく前、別の時代の話として、Yahoo!は歴史的な例として挙げられる。

まだYahoo!がマーケットシェアを大きく獲得していた頃、完全にどちらか一方の戦略でなかったにせよ、厳格なアプローチを採用していた。

ガイドライン違反が発覚したWebサイトは、「ランキングの降格を受ける」、もしくは「違反内容が悪質であった場合は完全にインデックスから削除される」のどちらかであった。

これらの、いわゆる”判決”は、EDBと呼ばれるデータベースに、内部的には永久に格納された。”最悪なWeb”(WOW:worst of web)のロングテールのインデックスと同義ではないが、品質の低いコンテンツとして保存された。

EDBに格納されたWebサイトは、復活の期待もあった。「検索結果から消えたWebサイト」や「特定のキーワードで順位が改善されたWebサイト」などの状況を示す複数の熱心に作られたフォームがあり、悔い改めたWebサイトの運営者にとっての、救済を約束したものであった。後に、Yahoo! Site Explorerは、同様の双方向のコミュニケーションと解決機会を提供している。

より最近ではBing、特にGoogleは、よりニュアンスのあるアプローチを採用しているようだ。

BingのWebマスターガイドラインを違反したWebサイトに取るアクションは、ブラックハットSEOのテクニックがもたらす、望まれない影響を和らげるようにしている。それが実用的、もしくは、効果的でなかった場合、悪質なWebサイトのランキングは下げられ、もしくは、Bingの検索結果から完全に消去されてしまう。

しかしながら、Bing Webmaser Toolsからの事前の警告は期待できない。

究極的には、Bingのペナルティは永遠に残るようだが、自身の考えを後悔するWebサイト運営者に対しては、希望の光もある。

Bingは、Support Formを通して、双方向のコミュニケーションを提供している。返信までの期間は保証されていないが、個々のWebサイトのペナルティについて、Webサイト運営者が問い合わせることができるという事実は称賛に値する。

時間と努力は要するが、Bingによるペナルティは解消されうる。

Googleはきめ細かく、選択的で、違反内容によって固有の、より洗練されたアプローチを採用している。また、Google Search Console経由で、Webサイトの運営者へ積極的にアプローチしている。

ペナルティの影響に対する準備がないため、紛らわしいネーミングにも関わらず、メッセージは警告とは違うものとなっている。

Googleからのメッセージを受けとった時点で、そこに言及されているペナルティは、例えまだ実感できずにいようとも、すでに発動している。

公式には手動スパムアクションとして呼ばれる手動ペナルティに対し、Googleは一定の期間が経過した後の解除を容認している。

また、他の検索エンジンと異なり、Webマスター向けガイドラインに快く従う意志のあるWebサイト運営者に対し、良好な状態に戻すための、再審査リクエストと呼ばれる公式のプロセスを採用している。

ここで重要なことは、前述したドキュメントの中には、アルゴリズム的な実験の評価を行うエンジニアをアシストし、雇用された契約者によって排他的に使用される品質評価ガイドラインは何も関係していないということだ。

再審査リクエストには、より良く理解するだけの価値はあるが、公式な返答期間は存在しないと認識することが重要である。返信を受けるまでに、数ヶ月間かかる場合もある。それにも関わらず、Googleは送付されたリクエストの手動レビューを経験のある雇用者に委ねる方法を選んでいる。

Google Search Consoleから送られる情報は乏しく、再審査リクエストを送付しても、ガイドライン違反が解消されている限り、Googleの手動ペナルティの全てを抹消することは可能である。

なぜ、検索エンジンはWebサイトを気にかけるのか?

BingとGoogleはWebサイトのオーナーに対し、労働集約的で親切なアプローチを採っているが、一般の人々は検索エンジンの一部にある厳しいアクションのみを見ようとする。

フォーラムに投稿される「ペナルティを受けた」Webサイトの誇張された愚痴の99.9%が、SEOにおける不十分なシグナル(最適化されていないこと)が理由で生き残ることが難しくなっているという事実はほとんど知られていない。こうした議論の殆どのケースが、実際にはペナルティを受けていないサイトを指している。

一貫した悲観的な意見は、検索エンジンが個々のWebサイトを気にかけている可能性を、あらゆるオンライン業界について示唆している。気がつけば、検索エンジンを感情的に好いたり嫌ったりする意見が芽生えてきた。これは根本的に間違っている。

なぜなら、検索エンジンは個々のWebサイトや、それらの検索結果でのパフォーマンスに対して、全く関心が無いからである。

検索エンジンの興味は、ユーザーの満足度のみである。特定のクエリに対する個々のWebサイトのビジビリティは、結果には影響しない。これが、検索エンジンがWebサイトにペナルティを与えることや、過去に与えたペナルティを解除することに、一部のリソースしか割いていないことの理由となる。

この冷静な姿勢に対する裏返しが存在する。ペナルティの解除や回復のみならず、不正行為を防ぐこともできるのだ。

既知の不正行為との関連という理由でペナルティを与えられることはなく、こうしたWebサイトの検索結果におけるビジビリティは、過去の水準以上に達することもある。

ペナルティをどう捉え、対処するか?

ペナルティは文字通り、応急処置として見られるべきだ。

ペナルティは時折、ほぼ例外的な規模の場合がある。検索エンジンにとっては、反響を呼ぶ議論などではなく、痛い点であるのだ。迅速に対処すべきものではあるが、運営におけるメインステージでは決して無い。

検索エンジンが、オンラインマーケターのような小規模な特定のグループのために、ペナルティの問題へ僅かながらでもリソースを割り当てたことは、信用に値する。

しかし、発生頻度は稀であることから、ウェブマスターのコミュニティ内で不当な注目を集めていると言えるだろう。

検索エンジンのペナルティは、非常に恐ろしい恐怖ではなく、オンラインでの生活と商業における事実として見られるべきだろう。

ドライバーが車を運転するたびにタイヤがパンクしてしまうことなど無いように、例えタイヤがパンクしてしまったとしても、それがそのドライバーに永久的に影響することはないはずだ。

技術の優れたWebマスターやサイト運営者でも、どこかの時点で、検索エンジンのペナルティに対処した経験はあることだろう。プロとしてのキャリアの中で、複数のペナルティを経験したこともあるかもしれない。

そうだとしても、これらがキャリアにおける致命的な瞬間になることは考えにくい。それらは、わくわくする冒険の中で出会ったデコボコの道に過ぎない。

そして、ペナルティに対処する中で得られた経験が、今まで経験したことのないオンラインでの成長を導くことになるはずだ。

この記事は、Search Engine Landに掲載された「Search engines penalize websites – but why?」を翻訳した内容です。
「検索エンジンはWebサイトにペナルティを与えることに積極的ではない。なぜなら彼らの注力はユーザーの満足度であるからだ。」という意見は非常に説得力があると思います。

検索エンジンは好んでペナルティを与えるのではなく、ガイドラインを違反したサイトに対し、それがユーザーの満足度に悪影響を与えるため、然るべき処置を行う、といった形でしょうか。

また、あくまでユーザーの満足度を第一としたアルゴリズムの作成に取り組んでおり、その結果として順位が下降するWebサイトも存在する、ということでもあると思います。

こうした背景を考えたところで、Webサイトに対する施策(より良いWebサイトを作る)が変わることはありませんが、その重要性をより実感できた記事でした。

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「CVから遠いキーワードで記事を書いてもCVはとれない」というのは本当なのか?

CVから少し遠いキーワードで記事コンテンツを書いてもCVは獲得できるのか?という質問をよくいただく。Webマーケティング業界での一般的な認識は、CVから遠いキーワードで記事を書けばPVは増やせるがCVはほとんど増えないと […]

SEOに予算・リソースを割けない場合、「指名検索」だけは押さえましょう

こんにちは。ナイルの青木です。今回は指名検索(サービス検索)について語っていきたいと思います。
※指名検索とはサービス名や会社名などのキーワードを含む検索キーワードを指します。例えば、「ナイル」や「ナイル SEO」などです。

指名検索をきちんとしていないと、機会損失の可能性が大きくなります。

・指名検索は検索回数が少ないものが多いので「特に対策はいらない」
・自社の名前だから、「放っておいても順位はとれる」
と考えている方も多いのではないでしょうか。

確かにSEOは今とれていないキーワードを対策し、獲得していくというものと考える方も多いと思いますので、その気持ちはわかります。

ただ、考えてみてください。
「サービスに興味がある人」と「サービスに興味がない人」どちらが将来的に顧客になりやすいでしょうか。
また、「サービスに興味を持った人が別のサイトを見てしまう」「検索した時に、求めている情報がない」という状況を考えると、指名検索の対策も重要であることがわかると思います。

指名検索は適切な対策をすれば順位もつきやすく、効果が見えやすい施策でもあります。
今回は以下の目次に沿って説明しますので、指名検索の大切さを理解していただけますと幸いです。

そもそも指名検索とは

指名検索は冒頭でも述べたように、サービス名や会社名などのキーワードを含む検索キーワードを指しますが、色々と種類があります。

1.サービス名、会社名
 例「ナイル株式会社」「SEO HACKS」
2. 人名
 例「青木創平」
3 .型番
 例「CF SV9」
4 .間違ってしまったケース
 例「せお」(SEOを、日本語入力するミス)


1、2のオーソドックスな指名検索の対策はもちろんですが、3の型番なども非常に重要な指名検索になります。みなさんも製品を比較する際などに型番で検索することもあるかと思いますが、キーワードによっては型番での検索が多い場合などがあります。

4の間違えてしまったユーザーへの対策は大切です。最近はGoogleも「次の検索結果を表示しています」という形で対応する場合もありますが、検索キーワードによってはそのままの検索結果になることもあるため、まずはGoogle Search Consoleで流入キーワードを確認してみましょう。

Googleで誤った検索をした場合の例
※上記の通り、検索エンジンがうまく汲み取ってくれるときもありますので、いつも対策が必要という訳ではないです。

指名検索を対策できないと…

そんな指名検索が対策できないとどんな不都合があるのでしょうか。

1. 他社(他人)が作成したコンテンツで判断される可能性

ビジネス上重要であったり、流入数が狙えそうなキーワードは自社の指名検索でもブログなどの他のサイトがコンテンツを用意していることもあります。
そうした場合は自社サイトが1位に表示されず、ユーザーが他の情報を見た上で、情報を判断することもありえます。その情報が必ずしも「間違った情報」というわけではないですが、自社の伝えたいものと違う場合もあります。
また、自社サイトではなく他サイト経由での商品購入などの、売上に影響が出る場合もあります。
販売代行やパートナーなどで自社より検索結果が上位の場合は、ユーザーからすると違いがわからずに、そのままそこで購入ということも十分に考えられますね。

2. そのキーワードで検索順位が1位なものの、内容が最適でないケース

指名検索は適切なページがない場合でも、サイト内の関連するページが1位に表示されることがあります。(そのサイト、サービスに関連する情報を優先しているものと考えています。)
1位は1位で良いのですが、ユーザーが求めていない情報の場合などは、遷移しても満足せず直帰してしまうということもあります。
また、放っておいて、より適切なコンテンツが出た際に、順位が下がるということも考えられます。

3. 指名検索に対応するページのCVRは一般的に他のページよりも高い

指名検索で対応するページは、多くはTOPページやサービス、製品を紹介するページが多いです。そういったページは、記事ページなどの他コンテンツに比べると一般的にCVにつながりやすい傾向にあります。例えば、SEOHACKSでは20年3月でブログページに比べ、TOPページのCVRは約10倍ほど高くなっております。
これはそのサービス、製品に比較的興味があることや、申し込みなどの導線が設けられていることが影響していますが、そういったページで流入を取りこぼすのはビジネス上でマイナスになることがわかると思います。

3つほど並べましたが、結局のところ一番の問題は「機会損失」にあると思います。冒頭でも書きましたが、興味を持ってくれたユーザーに情報を提示できないのは損でしかありません。

指名検索の対策の流れ

ざっと書いてみると、以下のようになります。通常のSEO対策とそう変わりはありません。

1. どんなキーワードで検索されているか(されうるか)確認

ポイントは「指名検索は必ずしも正式表記ではない」ということです。
例えば、「Nサービス」というサービスを運用していたとして、指名検索を考える際にまず「Nサービスの掛け合わせキーワードを対策しよう」と考えると思います。しかし実際には「ナイルサービス」と検索しているユーザーや「Mサービス」と間違って検索している場合もあるかもしれません。
対策するキーワード自体はGoogle Search Consoleを使って流入キーワードを確認したり、場合によってはサジェストキーワードの確認で一気に出せますので、その分掛け合わせの根幹になるようなキーワード部分をしっかりと調査してみてください。

2. そのキーワードのランディング状況を確認

キーワードの選定が完了したら、そのキーワードでの自社サイトの順位を確認してみてください。
全て1位が理想ですが、自社の関連サイトが1位に表示される場合などの例外もあります。
また、1位をとれていても、「本当にそのページが表示されて問題ないか」を確認してみてください。「遷移後のコンバージョンを意識すると、このページではなく…」ということがあるはずです。

3. 適切な対策

キーワードに対応するページがない場合は、ページの作成を検討してください。リソース的に難しい場合は、類似ページにコンテンツ追加などで対応を考えてみましょう。
また、コンテンツはあるのに…という場合は、titleタグのチューニングを検討してみてください。

ここまでは、一般的なSEO対策とそう変わりませんが、以下のような場合もあります。

4. 検索結果の最適化

特定のキーワードで1位に表示されていたとしても「本当はこのページではなくて、他のページを表示させたい」とか「このページは表示させたくない」などもあると思います。指名検索に限った話ではありませんが、指名検索は特に多い印象です。
完璧に表示させるページを操作することはできませんが、noindexを使用したり、重要ページに内部リンクを集めたりと手は打てます。

5 .サイトリンクの最適化

サイトリンクとは検索結果の下部に表示されるリンクのことで、主にそのページ内のグローバルナビゲーションなどに設定されている重要なページへリンクが表示されます。
結構意図しないものが表示されることがありますが、これも操作することはできません。主要な対策としては、
「ページ上部やグローバルナビゲーションに設置するリンクに、表示させたくないものは含めない」
「アンカーテキストを表示させたいキーワードを意識する」
などがあります。

6.効果測定

上記のような対策を行いましたら、効果測定を行ってください。
測定期間は施策にもよりますが、指名検索の場合は「ターゲットキーワードの順位」「CTR」「CV数」「狙ったページが表示されているか」などを効果測定の対象とすると良いです。
「CV数」に関してはそのページへ自然検索ランディング時の数値で測定すると効果がわかりやすいです。

まとめ

「SEOをがっつりやるのはちょっと…」という方は多いと思います。「実際そのキーワードを対策したとしても、流入増えるのかわからないし、流入増えたとしても売上につながらないかもしれない。」そんな不安はSEOにはつきものです。
しかし、今回紹介してきました指名検索最適化は、そんな不安を抱えている人こそやってみてほしいです。
なぜなら、「指名検索はあなたのお店にいこうとしている人たちが検索しているキーワード」で、ビジネスに影響力があるキーワードだからです。
進めていく上でのキーワード調査、対応するページの作成、その後の効果測定などでお困りのことがありましたら、ぜひナイルにお声がけください。

SEOに予算・リソースを割けない場合、「指名検索」だけは押さえましょうナイル株式会社 - ナイルのSEO相談室で公開された投稿です。

2020年以降に必要なSEOの考え方をまとめたチェックリスト41項目

もはや常識となりつつありますが、SEOのプロジェクトを行う際の対象範囲は、年々(日増し?)に増えていきます。

各施策についての知識はありつつも、優先順位は適切なのか、抜け漏れはないのか、常に確認を行うことが大事です。そのような場合、対象範囲を網羅したチェックリストがあれば非常に便利です。

今回はSEMrushが作成した、41の項目をまとめたチェックリストを紹介いたします。SEMrushの機能紹介が多めですが、内容も有用なものとなっています。

Googleの検索結果の上位に表示され、オーガニックのトラフィックを増加させる手助けとなるSEOのチェックリストをお探しだろうか。

我々は2020年にSEOで成功を収めるために必要な究極のチェックリストを作成した。あなたが知るべき、41のベストプラクティスを扱っている。

SEOの基本から、オフページのシグナルを分析する際に確実に知っておくべきことまで、このリストを使用することで、あなたのサイトがベストプラクティスに基づいていること、見過ごした問題によって足止めを食うことがないことを確証できるだろう。

このガイドで扱う、主要なカテゴリーは以下の通りである。

当SEOチェックリストの使い方

我々はこのチェックリストをSEOの主要な領域を扱ういくつかのセクションに分けている。基本、キーワードリサーチ、テクニカルSEO、オンページSEO、コンテンツ、そして、オフページSEOである。

あなたのWebサイトが、これらのポイントの多くをすでにカバーしている可能性もある。もしそうであれば、それは素晴らしいことだ。

しかし、あらゆるWebサイトは改善の余地があり、あなたが見落としているベストプラクティスの領域もいくつかあることだろう。

このチェックリストで扱うポイントの中に、あなたのWebサイトとは関係のないものも含まれているだろう。それでも問題はない。

このリストを一通り確認し、あなたのサイトと関わるポイントを調べ、課題を解決し、可能な限り、機会を最大化させよう。SEOの成功は、チェックリストを潰していくことだけで叶うものではない。

しかし、競合のWebサイトを凌駕するためには、少なくとも、このチェックリストで紹介されるほとんどのポイントを確実なものとすべきだ。

SEOの基礎のチェックリスト

SEOの基本的な部分をおろそかにしていれば、競争の激しいキーワードで上位に表示されることは難しいだろう。

ここで紹介するポイントは単調な作業が多い。しかし、こうした基本的な施策の実践が、SEO戦略の成功を導くのだ。

1.Google Search ConsoleとBing Webmaster Toolsをセットアップする

Google Search Consoleはオーガニックのビジビリティとトラフィックを成長させるために必要なデータ、また、サイトのパフォーマンスに関わる計り知れないほど重要なインサイトを提供してくれる、必須のツールである。

このツールがそれほどまでに重要な理由、セットアップの方法、その他の詳細は、こちらの決定版ガイドをご参照いただきたい。

Bing Webmaster Toolsもデータとインサイトを提供しており、Google Search Consoleと同様、重要なツールである。

これらのツールを使うことで、ユーザーがあなたのWebサイトを検索結果で見つけるために使用したキーワードの表示、サイトマップの送信、クロールエラーの特定、などが行える。

もし、セットアップが済んでいないのであれば、今すぐ行っていただきたい。

2.Google Analyticsをセットアップする

正しいデータが無ければ、正しい判断はできない。

Google Analyticsは「何人のユーザーがあなたのWebサイトに訪れたのか」「どういった人が訪問しているのか」「彼らはどのようにエンゲージしたのか」などのデータを提供してくれる無用の分析ツールである。

初心者がこのツールについて知るべき全ては我々の決定版ガイドを参照していただきたい。セットアップの方法、最も有用なレポートの見方などを扱っている。Google Analytics無しでは、SEO戦略を成功に導くことは難しいだろう。

また、Google AnalyticsとGoogle Search Consoleを連携し、データを互いにインポートすることも重要だ。

3.SEOのプラグインをインストールし、設定する(WordPressを使用している場合)

使用しているCMSがWordPressであるならば(Webサイトの35%がWordPressを使用していることを考えると、その可能性は十分にある)、SEOのプラグインをインストールし、設定することで、Webサイトを適切に最適化するのに必要な機能を手に入れることができる。

先日、WordPress SEOのチェックリストを公開したが、この記事では、おすすめのSEOのプラグインを紹介している。どのプラグインを選択するかは個人の好みに落ち着くことになるが、これら3つのプラグインは優れた選択肢だと考えている。

もし、WordPressではないCMSを使用している場合は、専用のプラグインか、モジュールか、あなたが必要な機能が含まれているものか、どれが必要かを開発者に相談しよう。

例として、Plug in SEOはShopifyアプリの中で最も人気のあるアプリの1つである。

4.サイトマップの生成と送信

サイトマップの目的は、検索エンジンがどのページをクロールするか、どのページが正規のページであるのか、を判断する手助けとなることである。

サイトマップはクロールされ、インデックスされるべき、あなたのWebサイトのメインコンテンツを特定するURLのリストである。

Googleは下記のように表現している。

サイトマップはサイト内のどのファイルが重要かを Google に伝えるだけでなく、重要なファイルについての貴重な情報(ページの最終更新日、ページの変更回数、すべての代替言語ページなど)も提供します。

引用:https://support.google.com/webmasters/answer/156184?hl=ja

Googleはサイトマップの複数のフォーマットをサポートしているが、XMLが最も一般的だ。また、通常、サイトマップは「 https://www.domain.com/sitemap.xml 」に置かれる。

WordPressを使用しており、前述したプラグインをインストールしているのであれば、サイトマップの生成は標準の機能として備わっている。

その他の場合は、XMLサイトマップを作成できる生成ツールが複数存在している。また、我々が最近公開したサイトマップの究極ガイドにおすすめのツールを紹介している。

サイトマップを生成した後、Google Search ConsoleとBing Webmaster Toolsから送信しよう。

また、robots.txtファイルにもサイトマップを設置しよう。

5.robots.txtファイルを作成する

非常に単純に言えば、robots.txtは検索エンジンへ、そのページやファイルがクロールやリクエストが可能かどうかを伝えるものだ。

一般的には、Webサイト内の特定のセクションのクロールを防ぐことに用いられる。Webページのインデックスや、Googleの検索結果に表示されることを防ぐためには使われない。

robots.txtファイルは、https://www.domain.com/robots.txtに設置される。

すでに設置しているか確認しよう。

まだ設置していないのであれば、作成しよう。現時点では、クロールを防ぐ必要のあるページがなかったとしても。

WordPressのSEOのプラグインの中には、robots.txtファイルの作成と編集機能があるプラグインもある。しかし、他のCMSを使用しているのであれば、テキストファイルを使用して手動で作成し、ルートドメインにアップロードする必要がある。

robots.txtファイルの使い方については、このビギナーズガイドが詳しい。

6.Search Consoleで手動アクションを確認する

珍しいケースではあるが、手動アクションを課されている場合、ネガティブな影響を受けていることがわかるだろう。

一般的に、手動アクションは、GoogleのWebマスターガイドラインに明らかに違反したり、意図的に操作しようとすると発生する。それは、ユーザー生成のスパム、構造化データの問題、不自然なリンク(リンク元もシンク先も)、内容の薄いコンテンツ、隠しテキストなど、スパムと呼ばれる行為だ。

ほとんどのWebサイトは手動アクションによる影響は受けたことがないだろうし、今後も受けないだろう。

いずれにせよ、Google Search Consoleの「セキュリティと手動による対策」タブでその状態を確認できる。

手動アクションを受けた場合、このセクションで確認することができる。また、新しいプロジェクトに参画したり、別のサイトを引き継いだ場合、手動アクションの有無はあなたがまず初めに確認すべきものの内の1つだ。

7.Googleが実際に自身のWebサイトをインデックスできることを確認する

WebサイトがGoogleにインデックスされないことはよくある。

実際、ステージング環境から本番環境へWebサイトを移す際、開発者が誤ってNoindexタグを設置してしまったことにより、そのサイトのインデックスが突然消されてしまうこともある。

あなたのWebサイトが実際にクロール可能で、インデックス可能であることを確認するために、SEMrushのサイト監査ツールを用いることもできる。

自身のWebサイトをクロールさせよう。もし、どこかのページがブロックされたのであれば、検索エンジンもクロールとインデックスができないだろう。

インデックスされるべきメインページが、本当にインデックス可能であるかをダブルチェックしよう。後になって問題が発覚するという自体を未然に防ぐことができるからだ。

自身のサイトが正しくGoogleにインデックスされるかわからないだろうか? ジェイソン・バーナードがYoutubeであなたのWebサイトを適切にインデックスさせるための手段を教えてくれる。

キーワードリサーチのチェックリスト

しっかりとしたキーワードリサーチのプロセス無しでは、正しいキーワードで上位に表示されることはないだろう。

そして、正しいキーワードで上位に表示されなければ、本来得られるはずの頻度で、トラフィックがコンバージョンにつながることもない。

ここでは、SEO施策の成功を得るために必要な、キーワードリサーチのチェックリストを紹介しよう。

8.競合サイトを特定する

キーワードリサーチを開始する最も素早い方法は、競合サイトがターゲットとしているキーワードを探すことだ。

競合サイトの分析に費やす時間に、無駄な時間など無いと考えている。

SEMrushのドメイン概要のページで、自社サイトと競合サイトのドメインを入力しよう。同じ領域で争っている競合サイトとの、ビジビリティの比較が簡単に行える。

9.主要な「マネー」キーワードを探す

あなたにとっての主要な「マネー」キーワードを知ることが必要だ。つまり、リード、セールス、コンバージョンを発生させるキーワードである。

これらは、ヘッドタームやピラーページのキーワードとも呼ばれる。

一般的に、こうしたキーワードは検索ボリュームが多く、トピックのレベルでもカテゴリーのレベルでも、あなたのオファーをまとめる競合性の高いキーワードである。例えば、「NFL ジャージ」のようなヘッドタームである。

キーワード概要の機能を使い、自社の製品やサービス周辺のキーワード調査を行うことで、あたなにとってのヘッドタームを特定することができる。

主要なキーワードに基づいた、コンテンツ戦略を学ぶための包括的なガイドをお探しの場合は、こちらのチュートリアルを参照していただきたい。

10.ロングテールのキーワードを探す

ロングテールのキーワードを含めないキーワード戦略をキーワード戦略と呼ぶことはできない。

ヘッドタームと比べるとボリュームは少なくなるが、ロングテールのキーワードは、コンバージョン率が高い。

SEO戦略は、ヘッドタームと同様、ロングテールのキーワードもターゲットにする必要がある。関連するキーワードも含めて上位表示されるよう、Webサイトを最適化するという意味で(あらゆるコンテンツで関連するロングテールのキーワードもターゲットとする)、また、鍵となるコンテンツをサポートするコンテンツの作成もするという意味でも。

ロングテールのキーワードの発見を手助けするために、キーワードマジックツールの使用を勧める。

主要なキーワードを入力し、対象の国を選んだら、キーワードのリストが表示される。全体、フレーズ、完全一致、関連キーワードなどの種類で絞り込むことも可能だ。

さらにロングテールのキーワードのアイデアが必要である場合は、トピックリサーチツールを使うことで、コンテンツ全体で使用可能なキーワードを発見できるだろう。

11.キーワードマップの作成

ターゲットキーワードを特定した後は、それらを自社サイトの各ページに割り当て、差異があるか確認しよう。

こちらのキーワードマッピングのガイドでは、下記と記載されている。

最もシンプルな形式では、キーワードマッピングは、あなたがターゲットに選んだキーワードのフレームワークであり、あなたのサイト構成を映し出すものだ。マップの最終的な目標は、どこの箇所を最適化すべきか、何のコンテンツを作成すべきか、より多くのトラフィックを獲得するために新しいページをどこに設置すべきか、などを判断する手助けとなることだ。
-アンドレア・ルール

適切なページで適切なキーワードをターゲットにしていることを確認するために時間を割くことは重要だ。この記事で紹介されているプロセスを踏むことは、正しいスタートを切り、SEO戦略を押し進める手助けとなるだろう。

12.上位表示されているページの検索意図を分析する

Webサイトのコンテンツが検索者の検索意図に合致していることを確認しよう。

ターゲットキーワードで表示されているページを分析し、あなたのコンテンツがそれに応えているか確認する時間を取ろう。

例えば、全国レベルでのキーワードをターゲットとしているとしよう。キーワードのボリュームは多く、難易度も高いはずだ。しかし、検索結果がローカルの結果を返しているのであれば、上位表示されることはおそらくないだろう。

Googleが上位に表示しているコンテンツの検索意図を理解していないのであれば、検索者の検索意図に合致したコンテンツを作成することは難しい。

このガイド内の検索者の意図を特定する方法を参照して欲しい。とっかかりとして、検索意図の種類ごとに分類している下記の図は役に立つだろう。

13.よくある質問を特定する

よくある質問を知ることで、あなたのサイト内のコンテンツによって、より良い答えを提供できるようになる。また、多くの人が検索エンジンを「アンサー・エンジン」と呼んでいることを忘れないで欲しい。

キーワード概要のツールでキーワードを入力すれば、月間の検索ボリュームと共に、それらに関連する質問のリストが得られる。

手始めに特定のキーワードを入力すれば、とっかかりとして、また、気づきを得るためのリストとして、有用なはずだ。

加えて、AlsoAsked.comのようなツールも有用だ。「People Also Asked」の結果を返してくれ、あなたのコンテンツで答えるべき質問やアイデアを発見することができるだろう。

14.ターゲットキーワードで上位表示されることが、どの程度難しいかを理解する

新しいWebサイトの場合、その領域の権威として認められるまでは、競合性の高いキーワード上位表示されるのに苦労するだろう。受け入れがたいことかもしれないが、事実なのである。

あなたのクライアントや上司の期待値との齟齬をなくすため、ターゲットとするキーワードで上位表示されることがどれほど困難であるかを理解する必要がある。

ここでも、キーワード概要の機能を使用する。ターゲットキーワードを入力すれば、それぞれのキーワードの難易度が表示される。新しいWebサイトが1ページ目に表示される難易度を示している。

テクニカルSEOのチェックリスト

テクニカルSEOは、しっかりとした土台を構築し、Webサイトがクロールとインデックスが可能であることを確かなものとする手助けとなる。

ここでは、あなたが注意を払うべき、ベストプラクティスの中でも最も共通の領域を説明する。

15.HTTPSを使用していることを確認する

今は2020年である。HTTPSがランキング要因となったのは、2014年だ。

WebサイトでHTTPSを使用しない言い訳などない。もし、未だにHTTPを使用しているのであれば、今が改善すべき時だ。

ブラウザに表示されるURLを見ることで、あなたのWebサイトがHTTPSであるかどうかを簡単に確認できる。

南京錠のマークが表示されていれば、あなたのWebサイトはHTTPSだ。表示されていなければ、HTTPSではない。

16.Googleのインデックス内であなたのWebサイトの重複バージョンを確認する

Googleが1つのバージョンのみをインデックスできるようにすることはとても重要だ。

  • https://www.domain.com
  • https://domain.com
  • http://www.domain.com
  • https://domain.com

これらは全て、あなたのWebサイトの異なるバージョンであり、全てが1つのバージョンを指す必要がある。

wwwの有りと無し、どちらかを選ぶのはあなた次第だ。しかし、最も一般的なバージョンは、https://www.domain.comである。

他の全てのバージョンは、主要なバージョンに向けた、301リダイレクトを設定すべきだ。ブラウザのアドレスバーにそれぞれのバージョンのURLを入力することで確認できる。

もし、リダイレクトが設定されているのであれば、何も問題は無い。しかし、異なるバージョンにアクセスが可能な状況である場合は、リダイレクトを可能な限り早く設定しよう。

17.クロールのエラーを発見し、修正する

Google Search Consoleのデータを見れば、クロールのエラーをすぐに確認できる。

カバレッジレポートを表示し、「エラー」と「除外」のページを見ることができる。また、「警告」と「有効」のデータも見られる。

ここで表示されるエラーの修正に時間を割こう。また、詳細を確認し、除外されているURLの原因を調査しよう(多くの場合、解決すべき理由が存在する。例えば、404エラーやcanonicalページの不備等だ)。

18.サイトスピードを改善する

遅いサイトはユーザー体験を損なう。

実際、Googleはページエクスペリエンスのアップデートをアナウンスしている。2021年の開始を予定しており、ユーザー体験をランキング要素として扱うようになるアップデートだ。

自身のWebサイトの読み込み速度を確認し、十分に速かったとしても、ユーザーはさらなる改善を求めることを認識しておこう。

読み込み速度の遅いWebサイトを待ってくれるユーザーはいない。今は、2020年だ。

サイト監査ツールを使用して自身のWebサイトをクロールすれば、読み込み速度の遅いページを特定できる。また、GoogleのPage Speed Insightsを用いれば、詳細な情報が得られる。さらに、我々が作成したガイドを読んでいただければ、改善についてのアドバイスも得られるだろう。

19.内部と外部のリンク切れを修正する

リンク切れもユーザー体験を損なう要素だ。予測していたページに遷移しないリンクをクリックする人は誰もいないだろう。

内部リンク、外部リンク共に、リンク切れのデータはサイト監査レポートで入手できる。指定されているURLを更新するか、リンク自体を削除するかして、修正しよう。

20.HTTPSページに設置されているHTTPのリンクを発見し、修正する

多くのWebサイトがHTTPからHTTPSへ移管しているが、内部リンクがHTTPページを指したまま、ということはよくある。

仮に、リダイレクトを設定しており、ユーザーをHTTPSのページに遷移できていたとしても、これは不要なリダイレクトである。可能な限り早く、アップデートするべきだろう。

これに該当するリンクの数が少ないのであれば、CMSで手動でアップデートしよう。しかし、サイト全体(状況としてはよくある)の場合は、ページのテンプレートをアップデートするか、データベースの変更が必要になるだろう。

状況が不確かな場合は、開発者に相談しよう。

21.Webサイトがモバイルフレンドリーであることを確認しよう

モバイルフレンドリーであることは、将来の導入が予定されている、ページ エクスペリエンス アップデートの鍵となる要素だ。

しかし、モバイルフレンドリーであることを重視する理由は、2020年9月から(※)全てのWebサイトを対象にモバイル ファースト インデックスへの移行を始めるからである。

※2021年3月に延期となりました(Prepare for mobile-first indexing (with a little extra time)

これにより、モバイルフレンドリーな体験を提供していないWebサイトは、オーガニックのビジビリティの獲得に苦労することになるだろう。

自身のWebサイトがモバイルフレンドリーであるかどうかは、Googleのモバイルフレンドリー テストで確認することができる。

22.SEOフレンドリーなURL構造を採用する

SEOフレンドリーなURL構造を採用すれば、検索エンジンがページをクロールしやすくなり、それらが何についてのページなのかを理解しやすくなる。ページURLはシンプルで、わかりやすいものにすべきだ。

SEOフレンドリーなURLは下記のようなURLだ。

https://www.domain.com/red-shoes/

また、わかりにくいURLとは下記のようなURLだ。

https://www.domain.com/category.php?id=32

  • 単語をわける場合はハイフンを使用しよう。アンダーバーは使用しない。
  • URLは可能な限り短くする(Backlinkoによる調査(※)では、短いURLは上位表示される傾向があることが示されている)

※参考:1,180万の検索結果を分析した結果、自然検索のランキング要因についてわかったこと

23.構造化データを追加する

GoogleがセマンティックWebを構築し続ける中で、構造化データのマークアップはますます価値が高まっている。

構造化データをまだ使用していないのであれば、実装してみよう。

Schema.orgのボキャブラリーには、人、場所、組織、ローカルビジネス、レビュー、など非常に多くの構造化データのフォーマットが含まれている。

構造化データを用いることは、検索結果であなたのWebサイトを目立たせることに役立つ。例えば、下記の画像のように、レビューや値段を表示させることが可能だ。

SEMrushが作成した、初心者のための構造化データのガイドを参照していただきたい。もしくは、Googleの構造化データ テストツールを使用し、自身のWebサイトが構造化データを実装しているかどうか分析しよう。

※注:リッチリザルトテストツールの正式リリースに伴い、構造化データテストツールの提供終了が予定されています。
リッチリザルト テスト – Google Search Console

24.Webサイトのページの深さを確認しよう

理想的には、Webサイト内のあらゆるページに到達するために、3クリック以上必要とさせないことだ。

そのためには、Webサイトの構造をフラットにするために再構築する時間を要することになる。ページの階層が深くなればなるほど、ユーザーや検索エンジンはそれらのページを発見する可能性が低くなる。

3クリック以上を必要とするページは、サイト監査のレポートで特定することができる。

25.一時的な302リダイレクトを確認する

302リダイレクトは、そのリダイレクトが一時的なものであることを示唆する。一方、301リダイレクトは、その移転は恒久的なものであるサインとなる。

301の代わりに302が使われることはよくある。Googleは、302リダイレクトがPageRankを受け渡すことを認めているが、302リダイレクトが将来のどこかのタイミングで除去されることがないのであれば、301に更新する必要があるという事実は変わらない。

302リダイレクトはサイト監査のレポートで、一時的なリダイレクトのページとして表示される。

26.リダイレクトチェーンとリダイレクトループを発見し、修正する

あなたのWebサイトは、ユーザーや検索エンジンを複数のリダイレクト(リダイレクトチェーン)を辿らせるべきではないし、リダイレクトループも発生させるべきではない。

単純に、リダイレクトは、AというページからBというページへ移動させるために使用すべきだ。

サイト監査レポートでは、リダイレクトチェーンとリダイレクトループによる問題を検知する。リダイレクト先のURLを更新、もしくは、リダイレクトループを発生させている要因の除去や更新によって、これらの問題を解決することができる。

オンページSEOとコンテンツのチェックリスト

優れたコンテンツと優れたオンページでの体験が無ければ、Webサイトを上位表示させ、オーガニックのトラフィックを増加させることは難しいだろう。

これは、Webサイト内のページでも、ブログの記事にもあてはまる。競争が激しい今、重要な検索キーワードで上位表示させるために、他のブログを凌駕する可能性のあるステップは全て踏むべきだろう。

下記で紹介するチェック項目を確認し、検索エンジンのためではなく、ユーザーのためのコンテンツを作ろう。

27.重複や切り捨てられるタイトルタグ、タイトルタグが設置されていないページを発見し、修正する

タイトルタグの最適化はSEOのとても基本的な項目だ。実際、ページの順位上昇を手助けするSEO担当者が真っ先に確認する項目だろう。

タイトルタグは、そのページが何についてのページなのかを検索エンジンに伝える。また、タイトルタグは固有な内容にすべきだ。

重複したタイトルタグはあるべきではなく、切り捨てられる(長すぎる)タイトルタグは検索結果画面では一部が非表示になってしまう(タイトルタグの後に3つの点が表示され、一部が非表示であることを示している)。

また、タイトルタグが設置されていない(空になっている)ページがないことも確認すべきだ。

これらの問題はサイト監査のレポートで確認でき、該当のページのタイトルタグを更新・改善することで、対応できる。

28.重複したメタディスクリプションと、メタディスクリプションが設置されていないページを発見し、修正する

メタディスクリプションは何年間も直接的なランキング要素として使われていないが、通常、検索結果画面のタイトル下に用いられる。

他のWebサイトではなく、あなたのWebサイトをクリックしようとユーザーが考える手助けとなり、オーガニックのCTRへ、ポジティブにもネガティブにも作用する。

メタディスクリプションが設置されていない場合、Googleは該当のページのコンテンツの一部を検索結果に表示させる。

しかし、これにはナビゲーションのテキストや他の要素も含まれるため、ユーザーの注意を引く文言とはならないだろう。重複したメタディスクリプションを設置している場合は、クリックを促すような固有の説明文を表示するようにしよう。

29.複数のH1タグの設置を発見し、修正する

H1タグは、コンテンツの主要な見出しとなり、ページごとに1つだけ設置されるべきだ。

サイト監査のレポートでは、H1タグが複数設置されているページを特定する。このレポートをもとに、各ページでH1タグが1つしか存在しないよう、修正すべきだ。

複数のH1タグが存在してしまう理由として、ページの主要な見出しに加え、ロゴもH1が設置されているケースが多い。

また、H1タグにはメインとなるターゲットキーワードを含めるべきだ。正しいコンテンツにタグ付けしていることを確認しよう。

30.タイトルタグ、メタタグ、ページコンテンツを改善する

ページタイトルとメタタグが最適化されていないのであれば、メインキーワードだけでなく、関連キーワードでの上位表示の機会を損失していることになる。

Google Search Consoleのパフォーマンスレポートを確認し、表示回数は多いが、クリック数と順位が低いページを探してみよう。

これらのページは、該当のクエリとある程度の関連があるとGoogleに認識されているということだ。しかし、こうしたキーワードをコンテンツやタグに含め、最適化するという行為を怠っていることも意味する。

これらを考慮し、該当のページの最適化を再度行うことで、クリック数と順位の上昇が期待できるだろう。

31.コンテンツの監査と削除

ここしばらくの間、SEO担当者はコンテンツの精査を行うことで良い効果を得ている。つまり、順位がつかず、価値を追加せず、サイト内に存在すべきでないコンテンツを削除するということだ。

コンテンツの監査と、内容が薄く、重複し、品質の低いコンテンツの削除に時間を費やすことは過小評価されているだろう。

あなたのWebサイトに価値を追加しないコンテンツがあれば、すぐにアクションを起こすべきだ。

ケビン・インジが作成した、SEMrushを使用したコンテンツの削除方法についてのガイドを読むことから始めていただきたい。この作業を効果的に行うために必要なアドバイスが得られるはずだ。

32.画像にはaltタグを付与する

画像最適化には気を配るべきだ。説明的なファイル名で画像に適切な名前をつけ、画像のサイズと品質を最適化することは、SEOの領域ではあるが、しばしばないがしろにされてしまう。

最低限、各ページのメイン画像が、その画像を適切に表すaltタグを使用していることを確認しよう。

33.内部リンクを改善する

内部リンクは、SEOマーケティングにおけるリンクビルディングの中でも、最もないがしろにされることが多い領域の1つだ。内部リンクの戦略を改善することに時間を費やすことで、目に見える成果を比較的早くもたらしてくれることが多い。

Webサイト内の権威のあるページから数本の内部リンクを追加するだけで、手早く成果を得られることもある。

内部リンク戦略の実行については、このガイドを参照していただきたい。他のページからのリンクが必要なページの特定や、Webサイトを横断して広めることができる権威性のあるページの特定などが可能になる。

また、サイト監査のレポートでは、内部リンクが1本しか設置されていないページのリストも手にすることができる。

関連トピック:アンカーテキストとは何か?あなたが知るべき全て

34.キーワードのカニバリゼーションを特定し、修復する

キーワードのカニバリゼーションはSEOにおいて最も誤解を生む領域の1つだ。多くの人が思うことに反し、キーワードのカニバリゼーションは各ページの検索意図にかかる問題であり、コンテンツ内やタイトルタグ内で使用されるキーワードという単純な問題ではない。

カニバリゼーションの問題を抱えている場合、検索エンジンがどのページを表示すべきか迷ってしまうため、競合性の高いキーワードでの上位表示は難しくなってしまうだろう。

カニバリゼーションについてのこちらのガイドを読めば、問題の特定と修正についての知識が得られるはずだ。

35.孤立したページを発見し、修正する

Webサイト内のページは、他のページからのリンクを少なくとも1本は受けるべきだ。

Googleがリンクをたどってクロールすることができなければ、本来では得られるはずの権威性や上位表示も叶わない。

内部リンクを辿って到達することができないページをサイトマップでGoogleに伝えているのであれば、サイト監査のレポートで「サイトマップに掲載されている孤立したページ」としてレポートで確認することができる。

こうしたページには、関連した他のページから、少なくとも1本の内部リンクを設置しよう。

36.コンテンツは最新の内容になっているか

コンテンツは古くなり、いずれ廃れてしまう。時間が経つにつれ、自然と起こることだ。

しかし、古いコンテンツを更新することは、大きな成果を得ることができる最も簡単な施策の1つである。

Search Engine Journalのダニー・グッドウィン氏は、こう述べている。

コンテンツを更新することにより、順位の上昇、リンクの獲得、トラフィックの増加、ソーシャルの共有、新規顧客の獲得、などの効果が期待できる。”コンテンツマーケティング”における”マーケティング”を忘れてはならない。

コンテンツ内の情報が古くなっていたり、新鮮な視点で情報を更新できるのであれば、すぐに実行しよう。

いずれにせよ、古い情報のコンテンツは最適な体験をユーザーに提供できない。そのため、Googleがそうしたコンテンツを上位に表示することはないだろう。

オフページSEOのチェックリスト

2020年、SEOを成功に導きたいのであれば、オフページのSEO要素について目をつむることはできない。リンク構築に限らず、オフページでやるべきことは多い。それぞれ説明しておこう。

37.競合サイトのリンクプロフィールを分析する

競合サイトのリンクプロフィールについての知識が無ければ、他サイトを出し抜く戦略を立てることはできない。

競合サイトのコンテンツを調査するのと同様、リンクプロフィールの分析にもリソースを割くべきだ。

バックリンク分析のツールを使えば競合サイトのリンクプロフィールの分析を行うことができる。競合サイトに向けられたリンクの品質や権威性を把握できるだろう。

38.リンク交差分析を行う

競合サイトへはリンクを貼られており、あなたのWebサイトへは貼られていないリンクはあるだろうか?

リンク交差分析を行えば、競合サイトがすでに得ているリンクを、自身のWebサイトも獲得できる機会を得られるだろう。

バックリンク分析のツールでは、最大で5ドメインを選択し、競合サイトへリンクを張っているドメインのデータを見ることができる。

もしも、競合サイトの全てにリンクを設置しており、あなたのWebサイトにだけリンクを設置していないサイトがあれば、リンクの設置を依頼する好機と言える。

39.リンクが設置されていないメンションをリンクにする

プレスからの取材を受けているPRチームがあれば、あなたのビジネスには言及しているがリンクは設置されていない記事を発見できる可能性が高い。

これは、リンクの無いブランドメンションと呼ばれる。ブランドモニタリングツールは、リンクが設置されていないメンションを特定するのに役立つ。また、こちらのガイドを参照いただければ、リンク設置の依頼に至るまでの方法を学べるだろう。

40.新しいリンク構築の機会を発見する

新しいリンク構築の機会は常に探索し、実行すべきだ。しかし、これには時間がかかってしまう。

優れたリンクを構築する機会を常に探すべきだと強く思うが、適切なツールを使用すれば、それにかかる工数も削減できるはずだ。

リンクビルディングツールは非常にシンプルでわかりやすく、リンク構築の新しい機会を継続的に表示してくれる。それらのデータを見て、アプローチできるWebサイトを発見しよう。

数分間で、新しいリンク構築の機会が把握でき、その情報を自身の戦略に組み込むことができるだろう。

41.Googleマイビジネスの設定と最適化

オフページの要素は、単にリンクだけにとどまらない。もちろん、重要なランキング要素ではあるが。

ローカルビジネスを経営している場合、Googleマイビジネスの登録は必須と言える。さもなければ、競合サイトに訪問客を奪われてしまうだろう。

Googleマイビジネスの内容の最適化には時間がかかる。しかし、ビジネスを提供している範囲内の顧客に適切な内容を提供できれば、あなたのWebサイトに訪れてくれる機会も増えるだろう。Googleマイビジネスの最適化に費やす時間を確保すべきだ。

Googleマイビジネスによって、あなたのブランドのビジビリティを改善するために、こちらのガイドをご参照いただきたい。

以上が、初心者も上級者も確認すべき41のチェックリストだ。あなたのWebサイトの最適化に寄与する方法が少しでも見つかれば幸いだ。

すでに自身のワークフローとして用いている優れたチェックリストがあれば、ぜひ教えてほしい。

この記事は、SEMrushに掲載された「The Only SEO Checklist You Will Need in 2020: 41 Best Practices」を翻訳した内容です。
記事中にもある通り、チェックリストをなぞるだけでは、SEOを成功させるのは難しいです。

しかし、プロジェクトの進捗の確認や知識の共有など、こうしたチェックリストがあれば非常に便利ですね。

今回の記事に対し、不要な項目の削除や、独自の項目を追加するなどし、オリジナルのチェックリストの土台として利用する手もあります。ぜひ有効活用してみてはいかがでしょうか。

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初めてSEOを勉強する場合、何から手をつけたらいいのか悩んでしまうかもしれません。最初は、SEOの根幹となる考え方を理解することが重要です。まずは、SEOの基礎知識を習得するうえで、おすすめしたい5冊をご紹介します。

1.10年つかえるSEOの基本

10年つかえるSEOの基本

ナイル取締役が執筆した本書は、SEO初心者が読むには最適な1冊。すぐに変化してしまうSEOのトレンドではなく、普遍的な“SEOの考え方”を押さえられます。

会話形式なので、SEOについて楽しみながら理解できるのも、おすすめしたいポイント。SEOに関する思考を整理したいときや、基本に立ち返りたいときにも活用できます。

 

おすすめポイント
  • 会話形式で解説しているのでわかりやすい
  • ページ数が少ないので読みやすい
  • 基本的なSEO施策を網羅していて、思考の整理にも最適
  • 読了時間:2時間

 

10年つかえるSEOの基本』土居健太郎

技術評論社、1,480円+税、136ページ、Kindle版有

 

2.いちばんやさしい新しいSEOの教本

いちばんやさしい新しいSEOの教本

経験豊富な講師陣が、SEO施策に関するポイントを1つずつ解説。業種ごとのサイトマップやキーワードマップなど、活用しやすいサンプルも盛り込まれています。ナイルのコンサルタントは全員読んでいるのでは?というほど、必読の1冊です。

SEOはテクニックが重要なイメージがありますが、方法論だけを知っていてもうまく生かせません。「10年つかえるSEOの基本」と合わせて読むことで、基本となる考え方を押さえながら、この本で方法論を学ぶのがおすすめです。また、SEOについて知りたい内容を、索引から調べられるので、手元に置いておくと役立ちますよ。

 

おすすめポイント
  • 基本的なSEO施策を網羅できる
  • SEO施策の背景を理解できる
  • 知りたい情報を索引で調べられる
  • 読了時間:4時間

 

いちばんやさしい新しいSEOの教本 第2版―人気講師が教える検索に強いサイトの作り方』安川洋、江沢真紀、村山佑介

インプレス、1,580円+税、256ページ、Kindle版有

 

3.沈黙のWebマーケティング

沈黙のWebマーケティング −Webマーケッター ボーンの逆襲− ディレクターズ・エディション

伝説のウェブマーケッター「ボーン・片桐」が大活躍!ストーリー形式でウェブマーケティングの全体像を把握できる1冊。ページ数は多いのですが、会話劇が中心なのでスラスラと読めるはず。

物語は、とあるオーダー家具会社のウェブサイトが、検索順位を急激に下げたところから始まります。現場感のある課題が出てくるので、似たようなシチュエーションで悩んだときに参考にしやすいでしょう。

 

おすすめポイント
  • ストーリー仕立てで読みやすい
  • マーケティングあるあるな展開の連続
  • 実際に活かせるマーケティング要素が盛りだくさん
  • 読了時間:5~8時間

 

沈黙のWebマーケティング -Webマーケッター ボーンの逆襲-』松尾茂起、上野 高史(イラスト)

エムディエヌコーポレーション、2,200円+税、496ページ、Kindle版有

 

4.沈黙のWebライティング

沈黙のWebライティング —Webマーケッター ボーンの激闘—〈SEOのためのライティング教本〉

沈黙シリーズ第2弾。ウェブマーケッター「ボーン・片桐」が活躍するストーリーを通じて、SEOライティングのノウハウを学ぶことができます。

舞台になるのは、栃木の老舗旅館。「栃木 温泉」といったキーワードで検索上位を狙う記事をどう作るのか?実際に具体的な記事で紹介しています。ほかにも、商品を選んでもらう文章の書き方、文章を生まれ変わらせるリライトのコツ、バズにつながるコンテンツ作成のコツといった、ライティングに関する内容が網羅されています。『沈黙のWebマーケティング』とセットで読んでおきたいところ!

 

おすすめポイント
  • SEOライティングが体系的に学べる
  • 具体的な文章が紹介されているのでライティングのコツがわかる
  • 沈黙のWebマーケティング』と合わせて読むと理解が深まる
  • 読了時間:5~8時間

 

沈黙のWebライティング —Webマーケッター ボーンの激闘』松尾茂起、上野高史(イラスト)

エムディエヌコーポレーション、2,000円+税、632ページ、Kindle版有

 

5.わかばちゃんと学ぶ Webサイト制作の基本

わかばちゃんと学ぶ Webサイト制作の基本〈HTML5・CSS3〉

4コママンガを交えながら、初心者向けにウェブサイト製作の基本を解説。サイトの作り方について、基本的な内容を理解するのにぴったりです。HTMLやCSSの基本、JavaScriptやPHPの概要が詰め込まれているので、ウェブサイトの作り方の背景を知ることができます。

必要なソースコードを書き込めるサンプルデータも無料でダウンロードできるので、実際にサイト作りをしながら理解していくといいですよ。

 

おすすめポイント
  • 4コママンガでウェブサイトの作り方がわかる
  • 初心者向けなので理解しやすい
  • サンプルデータもダウンロード可能
  • 読了時間:サンプルデータの作業も含めて6~8時間

 

わかばちゃんと学ぶ Webサイト制作の基本』湊川あい

C&R研究所、2,200円+税、304ページ、Kindle版有

 

現場で役立つ!実践的な内容を含んだ5冊

  • 現場のプロから学ぶ SEO技術バイブル
  • 1億稼ぐ「検索キーワード」の見つけ方
  • たった一人の分析から事業は成長する 実践 顧客起点マーケティング
  • できる100の新法則 Google Search Console
  • オウンドメディアのつくりかた

基本的なSEOの知識を理解しただけでは、実際の現場で悩む場面も少なくありません。そこでマーケティングやメディア全般の考え方や、裏側の技術面も知っておくことをおすすめします。ここからは、実際に運用する際に役立つ5冊をご紹介します。

6.現場のプロから学ぶ SEO技術バイブル

現場のプロから学ぶ SEO技術バイブル

良いコンテンツを作っても順位が上がらないのは、技術的な施策に不足がある可能性があります。SEOの施策や手順をはじめ、どのように実装していけば効果的なのか、SEOの技術をまとめた1冊です。エンジニアではなくても、実装にまつわる内容を知っておくといいでしょう。

本書では、MFI、リンクビルディング、サイトの高速化、Googlebotの制御などの方法が書かれています。技術に関する知識が章立てでまとめられているので、気になる箇所だけ読めるのもうれしいポイントです。

 

おすすめポイント
  • SEOの技術面の知識を得ることができる
  • マーケティングやSEO担当だけでなくエンジニアにも役立つ
  • 章立てで構成されているのでわかりやすい
  • 読了時間:記録なし(流し読みをしたあと、手元において必要なときに読むスタイルのため

 

現場のプロから学ぶ SEO技術バイブル』西山悠太朗、小林睦

マイナビ出版、2,980円+税、432ページ、Kindle版有

 

7.1億稼ぐ「検索キーワード」の見つけ方

1億稼ぐ「検索キーワード」の見つけ方—儲けのネタが今すぐ見つかるネットマーケティング手法 1億稼ぐ「検索キーワード」の見つけ方—儲けのネタが今すぐ見つかるネットマーケティング手法

検索結果の上部の広告スペースに表示させられる「リスティング広告」。本書では、リスティング広告のキーワードの考え方が書かれていますが、SEOのキーワードを考えるうえでヒントになる部分が多くあります。

リスティング広告のキーワード選定の考え方は、SEOにおいてコンバージョンに近いキーワードを探すときに役立ちます。コンバージョンにつながるキーワードを見つけていきましょう。

 

おすすめポイント
  • 年商1億円を達成した著者が“売れる市場”の見つけ方を伝授
  • リスティング広告のキーワードの探し方からヒントをもらえる
  • コンバージョン施策を検討したいときにも役立つ
  • 読了時間:5時間

 

1億稼ぐ「検索キーワード」の見つけ方—儲けのネタが今すぐ見つかるネットマーケティング手法』滝井秀典

PHP研究所、514円+税、240ページ、Kindle版有

 

8.たった一人の分析から事業は成長する 実践 顧客起点マーケティング

たった一人の分析から事業は成長する 実践 顧客起点マーケティング

「スマートニュース」をアプリランキングで100位圏外からNo.1へ伸ばした著者が確立した「顧客ピラミッド」「9セグマップ」「N1分析」を公開!顧客起点マーケティングの考え方から、未購買顧客を顧客化、さらにロイヤル顧客化するアイデアをつかむことができます。

中でも「N1分析」という考え方は、SEOのキーワードを考えるうえで非常に有効。たった一人の“N1”を分析すると、その人がどんなキーワードで、どんなときに、どんな答えを求めて検索しているのか、イメージしやすくなります。キーワードの選定や、コンテンツ制作で活かせるアイデアにつながるでしょう。

 

おすすめポイント
  • 顧客起点のマーケティングを学べる
  • とくに「N1分析」はSEOに生かしやすい
  • キーワード選定やコンテンツ制作でアイデアが生まれる
  • 読了時間:5時間

 

たった一人の分析から事業は成長する 実践 顧客起点マーケティング』西口一希

翔泳社、2,000円+税、240ページ、Kindle版有

 

9.できる100の新法則 Google Search Console

できる100の新法則 Google Search Console これからのSEOを変える 基本と実践 できる100の新法則シリーズ

キーワードの掲載順位やクリック率などを知ることができるGoogle Search Consoleは、SEO強化に必須なツールです。一方で、多機能であるがゆえに使いこなすのが難しい面があります。本書ではGoogle Search Consoleについて、項目ごとに解説しているので、知りたい情報から探して読めるのがメリットです。

全体をざっと読んで「こんな機能があるんだな」と把握してから、Google Search Consoleを触ってみるのがおすすめです。ただし、Google Search Consoleはアップデートされ続けており、多少本書の内容が当てはまらないことがありますので、その点は注意してください。

 

おすすめポイント
  • Google Search Consoleの機能が理解できる
  • 必要なところを絞って読むことも可能
  • 知らなかった機能を知るきっかけにもなる
  • 記録なし(流し読みをしたあと、手元において必要なときに読むスタイルのため)

 

できる100の新法則 Google Search Console これからのSEOを変える基本と実践』村山佑介、井上達也、できるシリーズ編集部

インプレス、1,800円+税、240ページ、Kindle版有

10.オウンドメディアのつくりかた

オウンドメディアのつくりかた - 「自分たちでつくる」ためのメディア運営

読者から愛されるメディアをどのようにして自分たちでつくり、続けていくことができるか。新たにオウンドメディアを立ち上げる際や運営に課題がある場合に、最適な1冊です。

目的の立て方、チームの作り方、インフラ側の準備、コンテンツの作り方など、オウンドメディア全般におけるノウハウが詰まっています。

 

おすすめポイント
  • オウンドメディアの立ち上げや課題がある場合に役立つ
  • オウンドメディア全般のノウハウがわかる
  • 愛されるメディア作りのヒントが詰まっている
  • 読了時間:4.5時間

 

オウンドメディアのつくりかた 「自分たちでつくる」ためのメディア運営』鷹木創、大内孝子(編著)

ビー・エヌ・エヌ新社、2,000円+税、228ページ、Kindle版有

 

10冊の本をヒントにSEOの理解を深める

検索順位を上げるためには、技術的な面やマーケティングの思考などさまざまな視点から考えることも重要です。SEOの知識だけに捉われず、幅広く知っておきたいところ。今回ご紹介した10冊の本をヒントに、SEOの理解を深めてみてください。

SEOを学ぶならこの10冊!基本から実践までおすすめ本をナイルコンサルが紹介ナイル株式会社 - ナイルのSEO相談室で公開された投稿です。

SEOツールのおすすめをコンサルタントが正直に説明します

SEO対策を行う場合、欠かせないのがSEOツールです。SEOの観点からウェブサイトの内容をチェックしたり、現在の検索順位をキーワードごとに確認したり、対策すべきキーワードを洗い出したりと、膨大な作業をツールを使うことで効率よくこなしていくことができます。

SEOツールには無料のものと有料のものがあり、さらに目的に応じて様々なサービスが各社から提供されています。本記事では主なSEOツールと、その活用方法について解説していきます。

とくに良く使うツールに★をつけています。

ウェブサイト全体を調査するSEO分析ツール

Ahrefs (★)

SEO対策を進めるにあたり、まず行わなければならないのは自社サイトの現状を把握することです。ユーザーがどんなキーワードで流入しているのか、被リンクの数はどれくらいか、どこからどんなアンカーテキストでリンクされているのか等を調査することで、適切なSEO対策につなげることができます。

AhrefsはSEOコンサルタントから非常の信頼を集める調査ツールです。ダッシュボードにドメインを入れるだけでウェブサイトの状況を一覧することができ、Google Consoleと同等レベルのチェックが可能です。特に被リンクと流入キーワードの詳細なデータはSEO対策の戦略構築に欠かせません。

被リンク数はもちろん、サイト内での被リンクの多いページ、SNSでのシェア数、アンカーテキスト情報、オーガニック検索数、検索キーワード、競合しているサイトなど、様々な情報を深堀りして調査することができます。

まさにウェブサイトの健康診断ともいえるツールであり、SEO対策のスタート地点となるサービスです。

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ナイル株式会社 - ナイルのSEO相談室
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検索順位チェックツール

GRC(★)

キーワードの検索順位をボタン一つで大量に調べられるのが「GRC」です。多くのSEOコンサルタントやマーケターが愛用しています。

全機能を利用するにはライセンスを購入する必要のある有料ツールですが、機能を考えると決して高くありません。ライセンス購入後、ソフトをダウンロード、インストールして使用します。

GRCの特徴は、PCでの検索順位とモバイルでの検索順位の両方をそれぞれ確認できる点です(ただし両方と契約する必要があります)。

検索順位を確認できるツールとしては他にGoogle Consoleが有名ですが、Google ConsolePCとモバイル、どちらかの検索順位しか確認することができません。どちらになるかは、GoogleMFI(モバイルファーストインデックス)が適用されているかどうかで決まります。つまりユーザー側でコントロールできないのです。その点、GRCはどちらも確認することができます(ただしPC版とモバイル版、両方の契約が必要です)。

また、直近の順位変動や過去の順位変動をグラフでわかりやすく表示したり、起動時や指定時刻に順位をチェックしたり、競合サイトの検索順位を追跡したりすることもできます。多彩な機能を備えており、検索順位をチェックしたいときはまずこれといえる優秀なツールです。

Serposcope

GRCと同じく検索順位を調べることができるツールです。


Open source rank checker for SEO - serposcope.serphacker.com

機能面はほぼGRCと同じですが、インターフェースはGRCよりも少し使いにくいところがあります。また、日本語版や日本語サポートも用意されていないので、その点も注意が必要です。

メリットは完全無料で利用できる点。GRCと同等の機能が無料で使えるのは破格です。とりあえず無料で検索順位を確認したい場合や、普段はGRCを使っているけれど何らかの理由で使えない状況になったときの代替に便利です。

検索順位チェッカー

無料でキーワードの検索順位がチェックできるツールです。ダウンロードやインストール、会員登録などは不要で手軽に使える点が優れています。GoogleYahooBingといった主要な検索エンジンの順位を100位まで調べられます。PC版だけでなくモバイル版の検索順位もチェックできます。

弱点は一度に5つまでのキーワードしかチェックできないこと。数百〜数千といった大量のキーワードを一気にチェックしたいときはGRCSerposcopeを使用する方が無難です。

有料でもいいので高機能なツールが使いたければGRC、多少の不便はあっても高機能かつ無料なツールが良いならSerposcope、チェックしたいキーワードが少なく手軽に無料で確認したいときは検索順位チェッカーというふうに使い分けると良いでしょう。

ランキングチェッカー

ランキングチェッカーも完全無料で主要な検索エンジンの順位を確認できるツールです。

機能としてはほぼ検索順位チェッカーと同じです。一度に確認できるキーワードは5つまで。GoogleYahooBingにおける検索順位を100位まで調査できます。チェックできるのはPC版の順位だけでモバイル版はありません。

オホーツク

検索順位チェッカーやランキングチェッカーと同じく検索順位をチェックできる無料ツール。こちらは300位まで確認することができます。ただし、一度に確認できるキーワードは3つまでと限定的です。


Keywordmap|Webマーケティングの調査・分析ツール - Keywordmap for SEO|Webマーケティングの調...

トラフィック遷移やSNSでの反響なども調査することができます。Google Analyticsが扱いづらいと感じている場合は、代替ツールとしても便利です。

どのページがどんなキーワードで検索順位上位に表示されているのか、キーワードの検索ボリューム、CPCなどが一覧で確認でき、自社サイトの強みと弱みを知ることができます。同様の調査を競合サイトに対して行うことも可能です。自然検索だけでなく広告の出稿キーワードについても調査することができます。

Googleキーワードプランナー(★)

Googleが公式に提供する無料のキーワード調査ツールです。

指定したキーワードの検索結果と関連キーワード、検索ボリュームなどを調べられるので、SEO対策におけるキーワードの選定に役立ちます。検索ボリュームは月ごとやデバイスごと、地域ごとに傾向を見ることもできます。

Googleトレンド(★)

検索トレンドをチェックするためのGoogleの公式ツールです。


Google トレンド - Google Trends

Googleで検索されているキーワードの検索ボリュームの推移を調べることができます。国や期間を指定して調査することができ、特に検索数が上昇したキーワードは「急上昇ワード」としてピックアップされます。時期や地域によって検索キーワードのボリュームがどのように上下するのかを知ることで、先を読んだSEO施策が打てるでしょう。

パスカル(★)

パスカルは検索結果の上位に表示されるウェブサイトの内部施策を可視化してくれるツールです。


圧倒的に使いやすいSEOツール【パスカル】 - コンテンツSEOツール・パスカル

解析対象となるのは検索順位に影響を与えている項目です。ページの文字数やキーワードの使用数、見出しタグの文字数やキーワード使用数、strongalt属性といったSEO対策に重要なタグなどを抽出して解析し、最適な状態と比較して現状がどうなのかを教えてくれます。

自社サイトだけでなく競合サイトとの比較分析もできるので、検索上位のサイトに比べて自社サイトは何が不足しているのかを知る手助けにもなるでしょう。

この他、流入キーワードや関連キーワードの分析、検索ボリューム予測、Google Search Consoleとの連携など多くの機能を備えています。

ラッコキーワード( 旧:関連キーワードツール( 仮名・β版 ))(★)

キーワードを入力すると、サジェストキーワード(関連キーワード)に加えて「Yahoo!知恵袋」と「教えて!goo」の投稿の中からそのキーワードが使われている投稿をピックアップしてくれるサービスです。

たとえば「東京 レストラン」と入力してみると、夜景のきれいなレストランについて質問している投稿やディズニーリゾート内のレストランについて質問している投稿などが見つかります。つまり、「東京 レストラン」でSEO対策しているのであれば、夜景がきれいに見えるレストラン情報やディズニーリゾートのレストランについてのコンテンツを用意しておくと良いことがわかります。

質問サイトで質問されている内容は、まさに一般のユーザーがそのキーワードに関して疑問に感じていること。ここから、コンテンツを用意するべき関連キーワードが見つかるというわけです。

SEO難易度チェックツール

SEO対策の難易度はキーワードによって異なります。検索順位を上げやすいキーワードもあれば、上げるのが難しいキーワードもあります。競合サイトの多いビッグワードは検索順位を上げるのが難しく、競合サイトの少ないスモールワードは比較的SEO対策しやすいのです。なかなか順位の上がらないビッグワードよりもスモールワードに注力した方が良い場面は多いです。

そうしたキーワードごとのSEO難易度をチェックできるのが「SEO難易度チェックツール」です。

キーワードを入れるとSEO難易度、競合上位10件のうちタイトルやトップページにキーワードが含まれている数がわかります。CPCや関連キーワードも合わせて調査できるのが便利です。

コンテンツ制作でおすすめのツール

検索順位を上げるためにはユーザーのニーズに沿ったコンテンツを充実させる必要があります。コンテンツを制作する際に役立つツールを紹介します。

ラッコツールズ(★)

ラッコツールズはキーワードを入力すると、検索上位のサイトを分析して文字数や見出しタグ、Whois情報など様々なサイト情報を抽出してくれる無料のツールです。直接対象のURLを入力しても調べることができます。

特に見出しタグはSEOで重要な役割を果たす要素。見出しタグの設定をする際の参考になるでしょう。

コピらん

別のコンテンツとテキストが似通っている場合、Googleに重複コンテンツと判断されることがあります。重複コンテンツはペナルティを受けることがあるので、絶対に避けなければなりません。とはいえ、意図せず重複コンテンツになってしまうこともないとはいえません。

そこで便利なのが「コピらん」です。

入力したテキストを自動的に分解し、他のサイトで使われていないかどうかをチェックできます。コンテンツを制作した際は、念のためテキストをコピらんに入力してみると良いでしょう。

Google Search Console(★)

自社サイトにおける検索パフォーマンスを確認することができるツールです。


Google Search Console - search.google.com

Google Search Consoleをチェックすることで、検索ワードの観点から自社サイトの分析を行うことができます。ユーザーがどんな検索ワードで自社サイトに流入してきたか、自社サイトが特定の検索ワードでどれくらい表示されたのか、表示された回数のうちクリック数はどれくらいだったのか。検索に関する詳細な情報を分析することで、自社サイトにどのような改善が必要かが見えてくるでしょう。

競合調査ツール

SEO対策を行う上で競合分析は欠かせません。競合サイトにおけるキーワードごとの検索順位や被リンク数、広告出稿の状況、内部施策といった情報を入手することが競合分析の第一歩です。それらの情報はただサイトを眺めていてもわかりません。ツールを利用して効率よく情報を入手しましょう。

SEMrush(★)

競合調査だけでなくSEOに関する様々な情報を可視化できる非常に高機能なツールです。

無料でもある程度の機能が使えますが、有料プランにすることでSNS分析など便利な機能が追加で使えるようになります。

全体的には先に紹介したAhrefsと似ていますが、自社サイトと競合サイトを比較したレポートが作成できるなど競合比較についてはSEMrushの方が便利です。

また、SEO対策だけでなくリスティング広告やSNSのマーケティング業務を効率化することができるのも便利な点です。

similarweb

SEMrushに機能は似ていますが、similarwebは競合サイトの情報を入手する目的に特化しています。


Pardon Our Interruption - www.similarweb.com

競合調査だけならどちらを利用しても問題ありませんが、業務の効率化や施策のアイデアを考える上ではSEMrushの方が使いやすいでしょう。

SEOツールのおすすめをコンサルタントが正直に説明しますナイル株式会社 - ナイルのSEO相談室で公開された投稿です。

GoogleがYouTube検索のアルゴリズムを解説。関連性・エンゲージメント・品質の3要素が重要

今やGoogle検索に次ぐ検索プラットフォームといっても過言ではないYouTube。

Googleは2006年にYouTubeを買収し、その後驚異的なグロースに成功しています。

今回はYouTubeの検索アルゴリズムについて、Googleが公式に発表した情報を紹介する内容となっています。いわゆる通常のSEOにも共通する要素が多分にあり、SEOにも役立つ内容となっております。

Googleは、動画共有プラットフォームの内部構造に特化した新しいドキュメントで、YouTube検索がどのように機能するかを説明した。

YouTubeの仕組みを説明するためのより大きな取り組みの一環として、GoogleはYouTubeの検索結果に関するよくある質問に回答するための新しいドキュメントを公開した。

Googleは、YouTubeプラットフォームのすべてのコンポーネントを詳細に紹介するHow YouTube Works(YouTube の取り組み)というまったく新しいサイトを作成し、公開している。

ここでは、検索と発見に関する様々なセクションのハイライトをいくつか紹介しよう。

YouTube検索

YouTubeの検索ランキングシステムは、毎分アップロードされる500時間を超えるコンテンツをソートし、クエリに対して最も関連性の高い結果を表示する。

YouTube検索では、検索結果を順位付けするときに、次の3つの主要な要素を優先して評価する。

  • 関連性
  • エンゲージメント
  • 品質

各要素の詳細は以下のとおりだ。

関連性

YouTubeのランキングアルゴリズムは、関連性を判断する際に多くの要素を調査する。

具体的な要素まで触れているわけではないが、タイトル・タグ・概要欄・動画コンテンツなどの要素について指摘している。

エンゲージメント

YouTubeの検索アルゴリズムには、特定のクエリに対する特定の動画の総再生時間など、ユーザーからのエンゲージメントシグナルの分析が組み込まれている。

「エンゲージメントシグナルは関連性を判断するための貴重な方法でもある」とGoogleは述べている。

品質

YouTubeは品質を判断するために、SEO担当者によく知られている信号を使用している。

最後に、品質のために、当社のシステムは、特定のトピックについて専門性、権威性、信頼性を示すチャネルを決定するのに役立つ信号を特定するように設計されています。

専門性・権威性・信頼性は、SEO担当者の間でもE-A-Tとして知られている。

Googleは、Google検索においてもこれらのシグナルの重要性を強調しているため、良く知られていることだろう。

※参照:Surprising Facts About E-A-T

その他の要因:パーソナライゼーション

上記3つの主な要素に加えて、YouTubeはユーザーの検索と視聴データを考慮し、各ユーザーにとっての関連性を判断しようとしている。

同じクエリに対して、検索結果がユーザーによって異なることは珍しくない。

例えば、スポーツの動画をよく見ているユーザーが「クリケット」を検索する場合、クリケットを含む自然の動画ではなく、スポーツクリケットを特集する動画をおすすめする場合があります。

YouTubeの検索と再生の履歴はいつでも消去可だ。消去した場合、YouTubeの検索結果にこれらのシグナルが反映されることはない。

信頼できる情報源を調達する

YouTubeは、適切なタイミングで、信頼できるソースからのコンテンツに優先順位を付けることについて言及している。

これには、ニュース・政治・医療情報・科学情報などのコンテンツのカテゴリを含めることができる。

これらの領域においては、信頼性が重要だ。

音楽やエンターテイメントなどの他の分野では、YouTubeは関連性・新規性・人気度などのシグナルを見る可能性が高くなる。

※関連:How YouTube Generates & Ranks Suggested Videos

YouTubeのレコメンド

動画投稿者(コンテンツクリエイター)がYouTubeで発見される検索以外の機会は、レコメンド(関連動画)だ。

YouTubeのトップページと「次の動画」セクションでは、次に何を見るべきかという提案としておすすめの動画を共有している。

レコメンドを決定する際には、次のような多くのシグナルが考慮される。

  • 閲覧と検索の履歴
  • 登録しているチャンネル
  • ロケーション
  • 時刻
  • 動画の視聴維持率
  • ランダムな調査によるユーザーからのフィードバック

ユーザーは、「興味なし」ボタンをクリックすることで、自分へのおすすめ動画を微調整することができる。これにより、今後、同様の動画をレコメンドしないようにYouTubeに指示できる。

YouTubeのアルゴリズムの詳細については、「YouTubeの取り組み」を参照してほしい。

この記事は、Search Engine Journalに掲載された「Google Explains How YouTube Search Works」を翻訳した内容です。
「YouTubeはGoogle検索よりアルゴリズムが単純」と言われることもありますが、正確には「ユーザー行動に最適化された独自のアルゴリズムを採用している」と言った方が良いでしょう。

Google検索は明確な目的を持って利用することが主だと思いますが、YouTubeは習慣として開いて見ることが多いはずです。

プラットフォームによってユーザーのニーズや行動は変わってくるので、そういったユーザーの背景を想像しながら活用していきたいですね。

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投稿 GoogleがYouTube検索のアルゴリズムを解説。関連性・エンゲージメント・品質の3要素が重要SEO Japan|アイオイクスのSEO・CV改善・Webサイト集客情報ブログ に最初に表示されました。

「Webで戦っていてはだめ」美容(脱毛、エステなど)のWeb集客ノウハウ

ナイルでは様々な業界のWebマーケティング支援を行っています。
今回は美容関係(エステ、脱毛、美容鍼などの医院や店舗)の集客方法についてコンサルタントの経験を簡単にまとめました。

興味のある方は事例も見てみてください。

また、もっと踏み込んだ内容が気になる方は、メルマガで読者からの質問にお答えしているので、よろしければメルマガも登録してみてください。
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医院・店舗のサイトで集客するにはWebだけで戦ってはだめ

悩みを抱えている人とのリアルな接点を忘れない

美容関係で集客したい場合、「施術を受けたい」、「悩みがある」のは、そこに住んでいる人がターゲットです。Webの世界だけで完結しようとせず、医院や店舗を構えているエリアで、リアルでも接点を持てるようにすることが重要です。

弊社でもご提案を行う際は、近くの結婚式場、大学などと提携ができないかなど、地域の施設との接点をどう持つのか?をWebマーケティングと合わせてご提案しています。
ネット上だけでの戦いにしてしまうと、どうしても価格勝負や、広告費勝負になってしまう商材もあります。たしかにできるだけ安い病院やお店を選びたいユーザーもいますが、自身の見た目に関することなので、慎重に情報を集める人も多くいます。安さ以外のアピールポイントを見つけ、それをどこで、いかに伝えるのかがポイントです。

また、リアルで接点をもつ場合も、リアルでの訴求内容とWebサイトでの訴求内容にずれがないように注意してください。もし、価格が少しでも違っていたり、店舗の特徴などが違っていると、信頼を失ってしまいます。このようなことを防ぐために、バラバラに考えるのではなく、Webマーケティングとセットで他の施策や広告も考えていきましょう。

クリニック・エステでの集客のポイント

広告費がどんどん増えている場合

美容の場合、やはり集客で頼りになるのは、広告型のプラットフォーム型のメディアだと思います。まつげエクステや整体院などを探すとき、ホットペッパーでまずは調べる人も多いでしょう。

しかし、利益率の観点で、こうした広告メディアに頼らない、あるいは広告費を徐々に減らしながら、集客したい医院や企業もあると思います。

その場合、まずは「手軽に検索できる広告型のプラットフォームを避けているユーザーに刺さるものはなにか」を考えることがポイントです。ただし、これがとてもむずかしいことです。

たとえば、ホットペッパーを見れば大体地元の美容関係のお店の情報が載っているはずです。それにも関わらず、ホットペッパーではなく、Googleでわざわざ検索しているのは、なにか理由があるはずです。

ざっと考えられる理由としては以下のようなものです。

1:独自の割引制度を狙っている

ホットペッパーよりも、医院やお店が独自で行っている割引の方が割引額が高いのではないか、と考えている場合です。そのため、あえてホットペッパーではなく、自分でお店や医院を探し、お店や医院が運営しているサイトから問い合わせようとしています。

もし初回の割引などをしている場合は、こうしたお客様のために料金のご案内ページにある割引の説明が分かりにくくないか?、TOPに割引の案内はあるか?見直した方がよいでしょう。

2:専門性の高い医院や、お店を探している

専門性の高い会社が、まとめサイトにまとめられていたり、広告を打ったりしていないのではないか、と考えているケースです。

その場合は値段ではなく、安心感、信頼感で勝負する必要があります。そのため写真を増やす、可能であれば医師や技術者の紹介ページにより詳細に施術への思いや経歴を書くなどしていきます。また「きちんとした会社なら、ホームページもきちんとしているはずだ」と考えて、ホットペッパーではなく検索でサイトを確認している可能性もあります。

結論から言えば流入キーワードからなぜそのキーワードで検索してくれているのかを考え、自社のサイトがその検索で知りたかった答えを与えられているのかを考えることになります。
上記はあくまで一例で、他の可能性も考えられるので、キーワード調査は慎重に行いましょう。

キーワード調査についてはこの記事も参考にしてみてください。

SEOで「勝てる」キーワードの選び方!カスタマージャーニーを活用しよう

地名×施術名で上位表示するには?

そうはいっても、いまの世間の状況下だとひとまずWebの世界でできる施策から始めていくことになると思います。

医院や店舗のサイトにWebで集客するならば、はやり「地名×目的」(例:「五反田 脱毛」「五反田 エステ」「五反田 美容鍼」)、のように地名と症例、地名と施術名の掛け合わせで上位表示を狙いたいですよね。

地名で検索結果の面をとるならば、スタンダードな取り組みはtitleタグなどにきちんと地名を入れることと、MEOです。

そして意外かもしれませんが、順位を上げるには内部リンクの改善も、とても効果的です。

エステ・脱毛など美容関係のSEO

たとえば、五反田と横浜に医院があるクリニックで五反田院と横浜院のページがあるとします。

それぞれのページへ内部リンクを集めたり、サイト内に自然な文脈で回遊しやすいように内部リンクを修正していくと、そのページの順位が上がっていきます。

titleタグやMEOをやりきるのは重要ですが、実は内部リンクもとても効果的だと実感しています。

▼titleタグや内部リンクを直したサイトのクリック数の例

美容関係(脱毛、エステなど)の集客のため施策を行った成果の例

一方で、やってしまいがちなのが「地名を入れたコラム記事を作る」というものです。

しかし、これは以下2点の理由でお勧めしません。お客様から提案されたこともありますが、実施しませんでした。

1:検索意図にマッチしない

記事は「脱毛 やけど」「美容鍼 あと」など、解説が必要なものを専門的に分かりやすく説明するから価値があります。「五反田で脱毛するなら、ウチの医院が良い理由」を3000文字や5000文字の記事にしても、上位表示は難しいでしょう。「五反田 脱毛」でユーザーが知りたいのは、五反田にどんな医院があるのか、価格、雰囲気、どんな施術があるのか、などです。よってクリニック単体の紹介ページで上位表示できるように取り組むことを推奨します。

2:そもそも「地名×施術名」で記事を書くこと自体が難しい

もし、どうしてもコラムやブログ記事に地名を入れたいというのであれば、コラム記事の最後の方に「五反田で脱毛をお考えの方はナイルクリニックへ」のような形式で一文を入れることを推奨します。

メディアは特性を生かしたコンテンツ制作体制をまずは整えよう

ここまでは医院やお店の美容関係の集客方法を考えていきました。では、もし美容関係のメディアの場合は、どうやって集客の戦略を考えるのが良いでしょうか。

メディアは地名の戦いではなくなるので、熾烈な戦いになりますがビックキーワードで上位表示することがメディアが生き残るために重要です。しかし、ビッグキーワードは上位表示できるまでに時間がかかることがほとんどです。なので、ビッグキーワードの中でもサブになるキーワードを狙って、細かい流入数も重ねていきます。

脱毛ならば「子供にやらせたいけれど何歳からやればいいのか」「金属アレルギーだけど大丈夫なのか」「痛いと聞くけど痛み止めはあるのか」などです。

医院や店舗のサイトでも、上記のテーマで記事を書くことはできます。しかし、医師や施術者の好みで書きにくいテーマがあったり、痛み止めを用意していないなど医院の都合でその話題をかけなかったり、先生が忙しくて監修できない記事があったりします。

一方メディアだと、監修はお金を払って有識者に頼めることが多いので、その分コンテンツの幅が広げやすい傾向があります。Webサイトの形だけではなくて、医院なら医院のメリット、メディアならメディアのメリットを活かしてコンテンツ制作体制を整えていくのがポイントです。

キーワード戦略を立ててコンテンツ制作を始めようとしても、体制ができていないと戦略を実行にうつせません。そのため記事を計画的に量産できる体制づくりをまずは考えるのをおすすめします。

まとめ

今回はエステやまつげエクステなどのサロン、脱毛などを行う医院など美容をテーマにした実店舗型のサイトの集客と、メディアの集客について簡単に説明しました。

競合が多いテーマですが、悩みを抱えている人や、施術で失敗しないように一生懸命情報を探している人は多いです。顧客接点の持ち方や、情報発信の工夫のしがいがある領域だと思いますので、少しでも参考になれば幸いです。

「Webで戦っていてはだめ」美容(脱毛、エステなど)のWeb集客ノウハウナイル株式会社 - ナイルのSEO相談室で公開された投稿です。

コンテンツマーケティング初級講座 / メディア運用を制する3つのポイント

こんにちは。バズ部広瀬です。 9月にコンテンツマーケティング入門者向けの新セミナー開催が決定いたしましたのでそのお知らせです! 今回の講座タイトルは コンテンツマーケティング初級講座/メディア運用を制する3つのポイントで […]

SEOのエキスパートを目指すために最適な21の方法

「SEOのエキスパート」という肩書を考えるにあたり、そもそも検索アルゴリズムがブラックボックスであることや、対象範囲が拡大の一途を辿るという状況を考えると、どの段階までいけば「SEOのエキスパート」と呼べるのか、なかなか定義が難しいです。

もちろん、他の業種もそうではありますが、自分自身の力量を把握する際、悩ましい気持ちになったりします。

今回の記事は、「SEOのエキスパートになる方法」という記事ですが、自身のスキルアップを図る際の指針となりそうな内容です。初心者の方にはもちろん、中級者以上の方にも、SEOのレベルアップの参考になればと思います。

あなたはSEOのエキスパートを目指したいと考えているだろうか。

もしそうであるならば、それは素晴らしいことだ。

この記事では、真のSEOのエキスパートになるために、あなたが知るべき21の項目を紹介する。

あなたがSEOのエキスパートになることを望んでいるとするなら、その理由を私は十分に理解できる。

SEOを愛すべき理由は沢山ある。

SEOはとても魅力的だ。

SEOは変化が激しく、長期間の需要がある領域だ。

しかし、SEOは、お金儲けのための手段や、在宅ワークの手段として考える人も引きつけてしまう。

いくつかのブログ記事を読み、専門用語を学び、終了。Linkedinの役職を「SEOエキスパート」に変更する。

この変更は数日間で行われる。

数時間の場合さえある…(´・ω・`)

これは数冊の医学書を読み、自身を医者と呼ぶようなものだろう、上手くいくはずはない。

SEOのエキスパートになることは、他の領域と同様、時間や努力や経験が必要とされるのだ。

単に、自身をSEOエキスパートと名乗るだけでは十分でない。

SEOはもはや経験や歴史の浅い分野ではないのだ。

何十年もSEOに従事しているエキスパートもいる。

彼らの足跡をたどる準備はできているだろうか?

ここから、SEOのエキスパートになるために知るべき、21の項目を紹介していこう。

1.SEOの基本を理解する

SEOのエキスパートになるためには、まずは基礎から始めよう。オーディエンスと検索エンジンがどのように影響し合うのかを理解し、コンテンツを効果的に最適化する方法を理解する必要がある。

SEOの基礎は3つの要素に分割することができる。

・ユーザーが求め、期待し、必要とするコンテンツの種類。それらは、全てユーザーインテントに関係している。
・検索エンジンがどのように機能しているか、その内部的な仕組み
・Webサイトを最適化するために必要なツールやテクニック

これらのバックグラウンドが無ければ、「何」を説明できても、「なぜ」を説明することはできないだろう。

15年間、この業界で働いた者としての経験であるが、理由を知ることは、あなたを際立たせることにつながる。

SEOの高度な側面に入り込むにつれ、1つ1つの理由を知ることで、より効果的になる。

Search Engine JournalはこうしたSEOの基礎を扱った電子書籍を作成しているので、ぜひ、ご確認いただきたい。

2.自身のWebサイトを構築する

SEOの基礎を理解したら、その知識を実際に使用してみよう。

多くのプロフェッショナル達が、Webサイトを構築し、課題を克服することが、最も学びになると述べている。

Razorfishのライアン・ジョーンズ氏は、Search Engine Journal Showでのインタビュー時に、下記のように述べている。

ビッグブランドを相手に、いきなりSEOを始めるべきではない。自身のWebサイトでSEOを始めるべきだ。ブログでも、アフィリエイトサイトでも、アプリでも、何でもいい。自身のためにSEOを行い、腕を磨こう。

HTMLを学び、あらゆるタグを覚え、テストする。

コンテンツに調整を加え、検索結果画面にどう影響するかを知る。

興味のあるトピックを選ぼう。コンテンツが作成しやすいはずだ。

コンテンツのライティング以上に、最適化に時間をかけよう。

3.WordPressを学ぶ

Webサイトの1/3はWordPressで作られている。

そのため、SEOのエキスパートになるためには、WordPressについても学んでおく必要があるだろう。

WordPressは広く普及しているだけでなく、SEOにとって最適なCMSである。

WordPressはSEOのパフォーマンスに直接的(例:メタタグ)にも間接的(例:ユーザー体験)にも関係する多くの機能を有する。

Kinstaが作成した有益なリソースのリストを読むことから始めよう。

4.Google AnalyticsとGoogle Search Consoleを学ぶ

SEOのプロフェッショナルはコンテンツの最適化や、施策の効果を分析するために、複数のツールを使用している。

Google AnalyticsとGoogle Search ConsoleはあらゆるSEOの領域における、必須のツールである。

Google Analyticsは測定とレポートのためのツールだ。

Google Search ConsoleはWebサイトの最適化に役立つ。

SEOのエキスパートになるためには、これら2つのツールをマスターすることが求められる。

5.SEO関連の記事を毎日読む

SEOのエキスパートになるためには、「努力が必要である」と前述した。

SEOについての記事を毎日読むという決意が必要だ。

主要な検索エンジンは、日々、改良を加えている。それらの変更は、あなたのWebサイトのランキングにも影響してくる。

SEOについての記事を毎日読み、知識を最新のものにしておこう。

どの記事を読めば良いだろうか? まずは、この記事で紹介されている25のソースから始めてほしい。

6.検索エンジンの仕組みを理解する

あなたの運命の多くを、検索エンジンが握っているように感じられるかもしれない。まさにその通りだ。

これが、あなたがクローラーについて知る必要がある理由となる。

これらのボットが、あなたのコンテンツの品質や関連性についての決定を下すのだ。

いくつかの主要な要素は、こうした決定から派生する。

検索意図、関連性、コンテンツの品質、リンク、ユーザビリティについて理解することは、「アルゴリズムがなぜそのような方法で作用するのか」をより良く把握する手助けとなる。

検索エンジンはブラックボックスだ。その製品の背後に隠れている秘密のソースを明らかにすることはない。

しかし、既知の要素を用いることで、Webサイトを最適化し、自身を優位にさせることができる。

Googleの各種特許を理解したければ、ビル・スロースキー氏による、SEO by the Seaのブログを読もう。

もしくは、我々が作成した、検索エンジンの仕組みの記事を読んでいただきたい。

7.Googleの品質評価ガイドラインを読む

その背景をさらに深く理解するために、Googleの品質評価ガイドラインを確認しよう。

GoogleはWebサイトの評価者を雇用している。品質評価ガイドラインは、評価者が見るべき要素について書かれている。

品質評価ガイドラインは、短いガイドではない。

品質評価ガイドラインの要約バージョンのほうが親しみやすいかもしれない。いずれにせよ、E-A-Tとして知られる概念は覚えておくべきだ。

・Expertise(専門性)
・Authoritativeness(権威性)
・Trustworthiness(信頼性)

要約バージョンは初級者や中級者にとって有益だろう。しかし、エキスパートになるためには、オリジナル版を読むべきだ。

評価者はSEOのプロフェッショナルではない。一般の人々だ。

検索エンジンのボットと同様、評価者もあなたのWebサイトのパフォーマンスに影響を与える。

8.検索結果画面を確認する

検索結果画面は、全てのアクションが起こる場所だ。

検索結果画面 (SERPs:Search Engine Results Pages)の各要素を確認しよう。

・検索結果画面はどのように構成されているか?
・どのようなコンテンツを表示しているか?
・うまく立ち回っている人は誰か?

検索キーワードによって、検索結果画面が変化することに気がつくだろう。

「アルフレードソースの作り方」と「アルフレードソース」の検索結果画面の違いを見てみよう。

質問を検索ボックスに入力しているため、レシピの強調スニペットが表示される。

右側にナレッジパネルが表示されている。

Googleはキーワードの裏に隠れているインテントについての決定を下し、ユーザーが最も気にいるであろうフォーマットでコンテンツを提供している。

そのため、検索結果画面の確認を怠らないようにしよう。

可能な限り、多くの検索結果画面を見るべきだ。

9.テクニカルSEOを学ぶ

テクニカルSEOは、Webサイトのクロールとインデックスを容易にするために必要な作業である。

テクニカルSEOには、ユーザビリティ、サイトスピード、構造化データ、JavaScript、その他、Webサイトの仕組みに影響するあらゆるメカニズムが対象となる。

これらの要素は、「検索結果画面の何位に表示されるか」において、重要な役割を果たす。

優れたコンテンツがあったとしても、サイトスピードが遅かったり、多くのバグがあったりすれば、パフォーマンスに影響してしまう。

競合コンテンツが多数ある中、テクニカルSEOの確固たる土台があることは、SEO戦略を成功に導くことにつながる。

詳細は、テクニカルSEOガイドの記事を参照していただきたい。
※参考:テクニカルSEOガイド(基礎編)

10.コンテンツの戦略、作成、最適化、プロモーションについて学ぶ

テクニカルSEOは検索エンジンがより効果的にWebサイトをクロールし、インデックスする手助けとなるが、コンテンツの理解は、ユーザー体験、サイト滞在時間、リンクなどの改善の手助けとなる。

キーワードを第一としたコンテンツ戦略は過去のものだ。

ハミングバードとRankBrain以降、コンテンツはユーザーを第一とし、作成することが求められている。

しかし、コンテンツを公開するだけで、ユーザーがそのコンテンツを見つけてくれるとは限らない。

検索エンジンが、そのコンテンツをどのように分類するかを理解する手助けとなるために、コンテンツにはコンテキストを追加するという最適化が必要となる。

また、コンテンツをサポートするためのプロモーション戦略も重要だ。

SEOはそれ単体では不十分である。他のマーケティング・チャネル(例:ソーシャルメディア、Eメール)の貢献も、そのコンテンツの成功と失敗に影響するのだ。

11.リンク構築の戦略を採用する

リンク構築は、SEOを勉強する際、最初に学ぶものの内の1つだろう。

また、怪しげなアドバイスが多い領域の1つでもある。

リンク構築を成功させるためには、リンクの量ではなく、質が重要となる。

そのためには、優れたレポートと関係性の構築が必要だ。

リンク構築において、関係性は非常に重要である。私は、PointVisibleに「How To Write A Perfect Guest Post Pitch (We Asked 84 Editors)」を寄稿するよう依頼された。結果として、Search Engine Journalへの優れた被リンクを獲得することができた。

初心者の方は、我々が作成した「初心者のためのリンク構築」という電子書籍を参照していただきたい。

さらに詳細を知りたければ、リンク構築ガイドの上級編を確認していただきたい。

12.チェックリスト信者にならない

チェックリストの項目を追うことに集中し、柔軟性を欠いたり、ルーティン作業が意味をなさなくなったことに気が付かなかったり、といった事態は避けよう。

検索エンジンは常に変化している。

それに対応する力が求められるのであり、チェックリストの項目のみを追うことは、To-Doリストを盲目的に従うことを意味する。

時間が経つにつれ、To-Doリストの項目は古くなり、新しいアップデートに対応できない内容になってしまう。

その結果、チェックリスト信者であることは、Webサイトのパフォーマンスにネガティブな影響を与えてしまうだろう。

そうではなく、オープンなマインドで、結果重視の考え方を持とう。

Webサイトの順位が下がった場合、チェックリストの項目に固執するのではなく、クリエイティブに考えてみよう。

誰かに助けを求めたってかまわない。変化に備えよう。

チェックリストの考え方にのみ支配されるべきではない。

ここからは、あなたの継続的な成長を助けてくれる、優れた情報ソースを紹介していく。

13.Facebookグループに参加する

FacebookにはSEOプロフェッショナルのための、活動的で有益なグループが多数存在する。いくつか紹介しよう。

Global SEO Network

Digital Marketing Questions

SEO Tips, Tricks & Tools

Facebookグループに所属することで、既存の同業者とのネットワークにアクセスすることができる。

SEOのグループのみを探すのではなく、マーケター、コンテンツ作成者、ソーシャルメディアのプロフェッショナルなどが所属するグループも探してみよう。

ECサイトやBtoBマーケティングに興味があれば、そうした領域のグループを探そう。

Facebookでアクセスできるネットワークの数は、比類なきものである。

14.TwitterでSEOのエキスパート達をフォローする

たまには、典型的なブログやニュースサイトから一息つくことも必要だろう。

TwitterでSEOのエキスパート達をフォローすることで、彼らの知識に触れる機会を手にすることができる。

最新ニュース、議論への参加、判断が難しいトピックに対しての見解、などを得るためにTwitterを活用しよう。

まずは、有名なSEOブログがすでにフォローしているSEOのエキスパート達をフォローしよう。

Twitterで適切な人々をフォローすることで、あなたのSEOの知識が磨かれ、まだ聞いたことのない意見を得る機会となるだろう。

確実にフォローすべきSEOエキスパート達のリストを作成しているので、ぜひ、ご確認いただきたい。

15.SEOやマーケティングのカンファレンスに参加する

SEOのスキルをレベルアップさせるための手段として、イベントに参加するという方法がある。

カンファレンスやウェビナーは、コンテンツマーケティングの特定の側面について学ぶための優れたリソースだ。

対面のイベントは現在自粛されているはずだが、オンラインカンファレンスは多数行われている。

多くのSEOのプロフェッショナルが頭を悩ませるトピックに対し、エキスパートによる見解が語られている。

費用は高いかもしれないが、優れたカンファレンスへは投資する価値がある。

イベントへの参加は、業界のエキスパート達から直接意見を聞ける機会となる。

今年度と来年度に開催される有益なイベントをまとめた記事があるので、ぜひ、ご参照いただきたい。

16.ポッドキャストを視聴する

読むこと、見ることに疲れたのであれば、聞けばいい。

ポッドキャストは近年盛り上がりを見せている領域であり、SEOを扱うポッドキャストもある。

通勤時間、料理を支度しているとき、運動している時などで聞いてみよう。

ポッドキャストは、複数のタスクを抱えながら、頭に活力を与えるための優れた方法だ。

複数のフォーマットがあり、長さを表示してくれ、自分の好みに合わせることができる。

先入観があることは認めるが、The Search Engine Journal Showを、ぜひ、聞いてほしい。今日のSEOの様々なトピックに対するアドバイスや知見が得られるはずだ。

17.自身のネットワークを育てる

あなたは全てを知っているわけではない。全ての答えを持ち合わせているわけではない。

SEOにおいて、ずっとこの状態は続く。

しかし、問題は無い。

JavaScript SEOのエキスパートはリンク構築についての知識が全く無いかもしれない。

コンテンツの戦略とプロモーションに長けている人は、テクニカルSEOを苦手としているかもしれない。

ある時点で、あなたは他の人からの助けが必要となるはずだ。

そのため、コネクションの構築を始めよう。

関係性を作るために、ソーシャルメディアを活用しよう。TwitterやLinkedInなどのプラットフォームは非常に便利だ。

コネクションを構築し、ネットワークを育てるための優れた方法は、情報を積極的に共有することだ。

受け取るだけではいけない。情報を与え、受け取ろう。

関係性は、双方向であることをお忘れなく。自身の経験や専門性を共有してみよう。親密な関係を築き、それを持続することが大事だ。

時間が経つにつれ、こうしたコネクションは自身をエキスパートとして見てくれるようになるだろう。

また、他社が共有したコンテンツに対してのコメントや共有も積極的に行おう。

最終的に、信頼できる人達とネットワークを築くことは、トラブル対応、アドバイス、戦略などを学ぶ優れた機会となるはずだ。

18.無料のレッスンを受ける

SEOを学ぶ優れた方法の1つとして、豊富に存在する無料の情報を活用することが挙げられる。

もちろん、無益な情報も含まれている。

しかし、著名な会社や人物による品質の高い無料レッスンも豊富にあるのだ。

例えば、Mozは彼らの知見をトピックごとに分けて公開している。

また、SEMrushLynda.comのコンテンツも確認していただきたい。

19.継続的に学び、自身のスキルセットを育てる

エキスパートになるための終着点はない。

また、より有能なエキスパートになるための、SEOに適応する他のスキルは山ほどある。

Web開発、コピーライティング、グラフィックデザインなどもその対象だ。

特定の業界について学んだり、特定のタイプのコンテンツに特化したりすることも良いだろう。

継続的にスキルセットを拡大していくことは、あなたの専門性に磨きをかけ、自身を知識のソースとする地位を得られるはずだ。

また、あなた自身の価値向上にもつながる。より多く、稼ぐことができるだろう。

20.失敗からは学び、成功は繰り返す

SEOは科学ではない。そして、エキスパート達もトライ・アンド・エラーを繰り返し、学んできた。

失敗は避けることができない。失敗から学び、前へ進もう。

反対に、上手くいった経験があれば、それを書き留めよう。成功を再現するためだ。

その効果が見えなくなるまで、継続しよう。そして、それが失敗となった時、そこから学べばいい。

ポイントは、学習と改善を止めないことだ。

21.忍耐強くあれ

この記事の冒頭で述べた通り、SEOのエキスパートになるためには時間が必要だ。

アルゴリズムの変化の波に乗ろう。検索ツールのアップデートに振り回されないようにしよう。自身のコミュニティを形成しよう。

そのどれもが一朝一夕にして為しえるものではない。

しかし、SEOへの情熱があれば、いつか報われ、需要のあるキャリアを築くことができるはずだ。

まとめ

SEOのエキスパートになることは、世界を広げるきっかけとなる。

スタートアップでの主要な役割を果たすことができる。50年以上続く企業のWebサイトの露出を高めることができる。新興企業が新しいオーディエンスを獲得する手助けをすることができる。小売店が営業目標を達成する手助けをすることができる。

信頼される人物となるために、学ぶべきスキルは多くある。

しかし、忍耐強さ、誠実さ、学習への意欲から、その全てが始まるのだ。

この記事は、Search Engine Journalに掲載された「How to Become an SEO Expert」を翻訳した内容です。
具体的なテクニックやアドバイスというよりも、SEOのエキスパートとなるために学習が必要な領域の説明と紹介、といった内容でした。おそらく、紹介された領域の中で、「知らなかった」という領域はなかったかもしれません。

しかし、全ての領域を完ぺきに行える人は少ないのではないでしょうか? 記事内にもある通り、継続して、自分の領域を広げていきたいですね。

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投稿 SEOのエキスパートを目指すために最適な21の方法SEO Japan|アイオイクスのSEO・CV改善・Webサイト集客情報ブログ に最初に表示されました。

【事例】構造化データ実装による順位・クリック数・セッション数などの成功事例

この記事では構造化データを実装することにより、順位・クリック数・セッション数・クリック率がどの程度増えたのかをご紹介します。

今回は「FAQ(よくある質問)」に構造化データを実装し、リッチリザルトを表示した結果の成果をご説明します。
構造化データを実装することで、どのような数値成果が実際に得られるか、あまりイメージが湧かない方も多いのではないでしょうか?
この記事ではそのような方の参考になれば幸いです。

また構造化データが何か分からない方も、本記事を一度読んでみた上で、構造化データの関連記事を見ていただくと、構造化データが一体何なのか、自社のサイトにどんな貢献をする可能性があるのか、イメージできるようになると思います。

「よくある質問(FAQ)」のリッチリザルトとは?

FAQ(Webサイトにある、よくある質問のページ)のリッチリザルトは、特定のトピックに関する質問と、回答が、meta descriptionの下にリスト形式で並び、質問をクリックすると対応する回答が表示されます。

▼検索結果のイメージ

FAQのリッチリザルトのイメージ

引用:検索ギャラリーを見る 

もし構造化データを実装していない場合、検索結果にはmeta descriptionまでしか表示されません。
FAQの リッチリザルトを表示させるためには構造化データを実装する必要があります。具体的な実装方法はGoogle検索ディベロッパー (構造化データを使用して「よくある質問」をマークアップする)をご参照下さい。

構造化データとは

構造化データとは、HTML上のデータを検索エンジンが理解しやすいようにタグ付け、データに意味を付与することです。

たとえば今回の記事では、構造化データを実装することで検索エンジンに「この文章はFAQである(質問と回答の関係になっている)」と理解させることができ、それに適した検索結果(リッリリザルト)になるイメージです。

構造化データを実装するメリットは、主に2つあります。

①検索エンジンがサイトコンテンツの把握を容易に行えるようになる
②検索結果にリッチスニペットを表示できる

今回は「②検索結果にリッチスニペットを表示できる」ことで得られる成果についてご説明いたします。

構造化データについてよくわからないな、という方は、初心者向けに解説している記事もありますので、以下を読んでみてください。

構造化データにより表示されるリッチリザルトの種類

構造化データを実装することで表示される、リッチリザルトの種類は以下のようなものがあります。

  • Article
  • パンくずリスト
  • Event
  • よくある質問(FAQ)
  • ハウツー(How-to)

など。

その他、Googleが発表しているリッチリザルトの種類はGoogle 検索デベロッパー(ガイド検索ギャラリーを見る)を参照下さい。

その中でこの記事では「成果に結びついた事例」の1つとして、「よくある質問(FAQ)」に構造化データを実装した事例を取り上げます。

よくある質問(FAQ)構造化データを実装した成功例

実装した2つのサイトでクリック率、オーガニックセッション数、順位が向上しました。

電子機器メーカー様事例

▼クリック数1.24倍、CTR1.25倍に増加しました。

2020-07-28_13h20_05

※Google Search Consoleでの結果 期間:実装前日60日間、実装翌日から60日間の比較

 

▼オーガニックセッションが1.24倍増加しました。

2020-07-28_13h21_44

※Googleアナリティクスでの結果 期間:実装前日60日間、実装翌日から60日間の比較

 

▼検索結果順位の推移。メインキーワードAおよびサブキーワードで1位を獲得しました。

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※Googleでの検索順位

BtoB向けサービス業様事例

▼クリック数1.39倍、CTR1.05倍増加しました。

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※Google Search Consoleでの結果  期間:実装前日60日間、実装翌日から60日間の比較

▼オーガニックセッションが1.38倍増加しました。

2020-07-28_13h24_03

※Googleアナリティクスでの結果

期間:実装前日60日間、実装翌日から60日間の比較

▼検索結果順位の推移。メインキーワードAおよびサブキーワードで順位が向上しました。

2020-07-28_13h24_31

※Googleでの検索順位

成果として、2社の事例では各々のオーガニックセッション数、クリック率、CTR率、順位が向上しました。

実は、実装前に「ユーザーが検索結果上のFAQの内容で満足してしまい、FAQ構造化データを実装することでクリック率等が減少するのではないか?」とクライアント様より懸念の声がありましたが、結果は上記の通り良好なものでした。

まとめ

構造化データの重要性・有用性をFAQリッチリザルトの成功例を取り上げて紹介いたしました。構造化データにより表示されるリッチリザルトの種類はFAQ以外にも多岐に渡るため、サイト特性や状況にあった構造化データを実装することで流入増加等の成果が見込める可能性があります。Web集客に課題をお持ちのお客様のヒントになれば幸いです。

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【事例】構造化データ実装による順位・クリック数・セッション数などの成功事例ナイル株式会社 - ナイルのSEO相談室で公開された投稿です。

レッドオーシャンの保険業界。SEOで集客の勝ち筋を見つけるには?

SEOの世界には「保険」や「クレジットカード」「脱毛」など、検索のレッドオーシャンが存在します。
今回は「保険業界」のSEO戦略の考え方について解説します。

この記事では、

  • SEO施策を行う前に考えておくことは、「保険に入る前のユーザーの動き」
  • 「保険に入る前のユーザーの動き」ごとにSEO対策の考え方が変わる

についてお話します。もっと具体的な内容が知りたい方は、お問い合わせいただくか、メルマガでQ&Aも実施しているので、そちらからご質問ください。

保険契約前のユーザーの動きから考えよう

当たり前のことを書いてしまいますが、保険の種類によって対策の方向性は大きく変わります。
まずは保険契約前のユーザーの動きから、保険を大きく2つの種類に分けてSEO対策の方向性を考えてみましょう。

大きく分けると、保険は「ちゃんと検討したい保険」と「手軽に申し込みたい保険」があります。

 

保険業界のSEOの考え方

①ちゃんと検討したい保険

ユーザーが申し込みする前に、自分できちんと本、ネット、周囲の評判などを調べる行動をとる保険です。
たとえば生命保険などがそうですよね。

  • 簡単に申し込まない保険
  • 一度申し込めば、ずっとその保険と付き合ってくことが多い
  • 契約期日が長い保険

などが当てはまる保険は、ユーザーはかなり真剣に保険の情報を集めます。

②手軽に申し込みたい保険

一方で、保険の中には、あまり深くは考えずに、手軽に申し込みたいものがあります。
海外旅行保険はその最たるものです。
旅行に行く前に空港ですっと申し込んで、海外旅行帰ってきたらもう契約は終わりです。

保険を申し込む前のユーザーの動きは大きく上記の2つに分かれますが、はっきりと分かれるわけではなく判断が難しいものもあります。

たとえば自動車保険の場合は、普段使いの車で保険に入る場合は①ちゃんと検討したい保険ですが、旅行先などでレンタカーになると②手軽に申し込みたい保険になります。
このように同じ種類の保険でもユーザーの保険申し込み前の動きは異なるので、自社がターゲットとするユーザーがどのような心理で申し込みまでの動きをしているのかはきちんと考える必要があります。

 

①ちゃんと検討したい保険のSEO対策(生命保険など)

これらの保険は、①ちゃんと検討したい保険 に当てはまります。

こういった保険には、いろんな種類の検索キーワードがあります。実は特定のキーワードの順位の話だけでいえば、ちゃんと検討したい保険は大手のドメインではなくてもSEOで勝ち目があることも多いです。

「ちゃんと自分で調べて入りたい」ので、ユーザーはさまざまなキーワードで検索をして情報を集めています。
しかし、そのキーワード1つ1つに、正しい情報や、ユーザーが知りたい情報を記載しているページは意外となかったりします。
たとえば、生命保険の場合、以下のようなキーワードが検索されています。

生命保険 うつ病 ばれる

生命保険 精神疾患

生命保険 タトゥー

入会前にユーザーは様々なキーワードで検索をするけれども、大手サイトでも、そこまで細かいニーズを拾うようなコンテンツは用意されていないことがあるのです。
こういったキーワードを押さえていくと、「これこれ!この情報が知りたかったんだ!」とユーザーが思えるコンテンツを提供できます。

考え方として大切なのは、順位を取ると言うよりは「検索キーワード」に対して接客をする、というアプローチです。

 

保険業界のSEO対策~生命保険など~

検索キーワードに丁寧に答えるコンテンツを作っても、大手のドメインの方が評価されることはよくあります。
しかし、興味深いのは、真剣に調べているユーザーは求めている答えを見つけたいので、多少順位が下方でも検索結果をクリックして情報を集めようとしている傾向があることです。

これまでの経験からいっても、生命保険や、医療保険のようなサービスの場合、検索結果1位のサイトの内容だけをみて、契約を決めることは、かなり少ないと考えられます。
そのため、もし大手のドメインのサイトではないとしても、検索キーワードを1つ1つ分析していき、ユーザーの不安を取り除けるように丁寧に接客をするイメージでコンテンツをつくるところから行うことが多いです。

②手軽に申し込みたい保険の場合(海外旅行保険など)

②手軽に申し込みたい保険 に分類するものは、検索キーワードの対策の優先度は下がります。もちろん重要ではありますが、上記の保険ほど投資対効果はよくないです。

海外旅行保険は、もう旅行行く前になんなら空港で申し込んじゃえ、ぐらいの勢いではないでしょうか?そのため、上記に比べると検索をされる機会が少ないのです。
ちゃんと調べて選ぼうか、というユーザーはいるので、そのような人に向けてコンテンツを作っておくことは賛成です。
しかし、生命保険などに比べると、検索される機会が少ない分、企業としての投資対効果を考えると優先度は下がります。

では、どのような施策が最重要なのかといえば、メインワードをとることになります。
メインワードに対応するランディングページの内部リンクの整理、コンテンツの精査、回遊をしやすくする、など、特定のぺージを徹底的に磨いていく方が、投資対効果は高まる傾向があります。

 

保険業界のSEO対策~海外旅行保険など~

 

まとめ

今回はSEOのテクニックの話ではなく、保険の業界に絞ってSEOにおける重要な考え方を記載しました。あくまで経験による話にはなりますが、

  • 保険加入前のユーザーの行動をよく考える
  • ユーザーの行動が「よく調べるもの」ならば、調べる際に検索を活用する場面が多いはず。よって、その検索キーワードに対して1つ1つ接客するコンテンツを作成する
  • ユーザーがよく調べずに入会する傾向がある保険の場合は、保険のメインキーワード「〇〇保険」での上位表示をとことん狙っていく

ことが、SEOでお問い合わせを獲得するまでの投資対効果が高いのではないかと考えます。

当然例外はあるかと思いますが、この考え方がこれから保険業界でSEOを強化していきたい企業のご担当者さまの参考になりましたら幸いです。

またナイルでは保険業界やクレジットカードなど金融業界の事例が多くあります。よろしければこちらも参考にしてみてください。

ほけんの窓口グループ株式会社運営の「ほけんの窓口」で、集客面とサイトの利用状況の改善をサポート 

【インタビュー】三井住友カード、「セミインハウス」によるサイト作成を実現。事業主とベンダが良好な関係を保つための「2つの愛」とは

レッドオーシャンの保険業界。SEOで集客の勝ち筋を見つけるには?ナイル株式会社 - ナイルのSEO相談室で公開された投稿です。

検索結果1位のクリック率は25%超。Google検索のCTR最新調査データ

SEOによる流入予測を立てる際に重要になってくるのは、検索ボリュームと順位別のクリック率(CTR)です。

「1位が21.12%、2位が10.65%、3位が7.57%…」というデータを見たことがある方は多いと思いますが、これはInternet Marketing Ninjasが2017年に出した調査データでした。

2020年現在で3年ほど経っており、データとしては古くなってきた頃合いですが、この度シストリックス社から最新の調査データが発表されました。

今回は検索結果(SERP)のレイアウトがCTRにもたらす影響についての調査データを紹介した記事であり、参考となる内容となっています。

何十億人もの検索結果を調査した結果、Googleで検索するユーザーのうち、25%以上が自然検索結果の1位をクリックしていることが判明した。

新たに発表された調査データによると、Googleの検索結果の1位の平均CTRは28.5%であった。

シストリックスは、ユーザーがSERPに対し、どのように関与しているかを理解するために、8000万以上のキーワードと数十億の検索結果を分析した。

平均CTRは1位以降で急激に低下し、2位と3位のCTRはそれぞれ15%と11%となっている。

驚くべきことではないが、Googleの10位のCTRは2.5%という驚異的な数字になっている。

ユーザーが検索結果の2ページ目にほとんど進まないことはよく知られているが、あまり知られていないのは、1位から10位までのクリック数に大きな差があることだ。

この研究は、Google検索結果の1ページ目におけるCTRの理解を深めることを目的としている。

ここでは、1位のCTRが13.7%と46.9%の間で揺れ動く原因となる可能性があるものについての情報と、研究から得られたより多くの重要な知見を紹介したい。

Google検索のCTR

Googleの検索結果のCTRによってどのような影響を受けるかは、SEOにおいて特に重要だ。

結局のところ、多くのSEO担当者の仕事は、Googleの1ページ目にコンテンツをランクインさせることだ。

順位よりも重要なのは、それらのページへトラフィックを誘導することである。

誰もそのページでクリックをしない場合、最初のページの結果に何が表示されるのが望ましいのだろうか。

これは、1ページ目の順位によって生成されるトラフィックの量が大きく異なることを示しています。

例えば、2位のページは、6位のページよりも平均3倍以上のクリックを得る。1位のページは、10位のページと比べて、10倍以上のCTRを獲得する。

Googleの2ページ目においては、CTRが1%未満だ。そのため、この調査では検索結果の1ページ目のみに焦点を当てている。

1ページ目に表示されたページのCTRに影響を与える要因のいくつかを紹介したい。

Google検索のCTRに影響を与える要因

Google検索結果のCTRに影響を与える最大の要因は、検索結果(SERP)のレイアウトである。

ほとんどのクエリがよく見慣れた10個の青いリンクページを展開するが、一部のクエリでは別のレイアウトが展開される。

これまでに参照したデータはすべて、10個の青いリンクページレイアウト内での順位を指しています。

ここでは、その他のSERPのレイアウトとそれぞれのCTRについての情報を紹介する。

サイトリンクを含むSERP

検索結果のサイトリンクは、CTRを高めることがわかっている。

サイトリンクを持つ1位のページは、実に46.9%のCTRを誇る。

これは、特定のウェブサイトが検索されたときにサイトリンクがGoogleによって表示されるという事実に起因していると考えられる(指名検索)。

つまり、サイトリンクのあるSERPの1位が全クリック数のほぼ半分を占めるのは理にかなっている。

強調スニペット

強調スニペットが表示されているSERPのCTRは、平均より5.3%ポイント低い。

この研究では、検索結果に強調スニペットが表示されているWebページにはメリットがないとしている。

実際、検索結果の最初の1位に強調スニペットが表示された場合のCTRは、2位と3位が平均を上回っています。

ナレッジパネル

ナレッジパネルのあるSERPはCTRにも打撃を与えており、1位のクリック数は28%ではなく16%にとどまっている。

この研究では、検索者はナレッジパネルで必要な答えを得るため、これらのSERPはクリック数が少なくなるとしている。

1位と2位のCTRは、平均と比較して大幅に低下している。多くのユーザーは、探している情報をナレッジパネルで見つけているように見える – 特にスマートフォンでは、ページがロードされるたびに多くの時間がかかる

Google広告によるSERP

CTRは、SERPの上位が広告で埋め尽くされている場合、すべてのポジションで平均を下回っている。

しかし、Google広告のレイアウトは、ナレッジパネルのレイアウトよりも自然検索結果への影響が少ない。

ナレッジパネル付きのSERPでは12ポイントの減少であるのに対し、Google広告は10ポイントのCTRの減少をもたらす。

その他の注意事項

これらは、この調査の対象となった様々な検索結果のレイアウトの一部の情報である。

全体を通じて、この調査では、潜在的なクリックを評価する際に考慮すべき要素は、キーワードの検索ボリュームだけではないことが証明されている。

この分析からわかるように、キーワードに対する検索結果のレイアウトも評価に含める必要がある。検索ボリュームと検索結果のレイアウトの組み合わせにより、実際の潜在的なユーザー数を測ることができる。

検索結果のレイアウトがCTRに与える影響の詳細については、「Why (almost) everything you knew about Google CTR is no longer valid」を見てほしい。

この記事は、Search Engine Journalに掲載された「Over 25% of People Click the First Google Search Result」を翻訳した内容です。
1位が28.5%、2位が15.7%と、2017年に発表されたデータより、CTRのポイントが高くなる結果となっていました。

このデータを参考として、「平均よりCTRが低いページのタイトルを変えてみよう」「3位以内を目指そう(10%超)」といった意思決定に役立てることができそうです。

CTRの高め方については、「500万の検索結果を分析した結果、自然検索のクリック率についてわかった10の事実」も合わせてご覧ください。

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