NASAやJAXAが5月末に新型コロナ対策ハッカソンを共同開催

NASAとESA(欧州宇宙機関)、JAXA(宇宙航空研究開発機構)は共同で、新型コロナウイルス(COVID-19)の抑制をテーマとするハッカソンを開催する。5月30日から31日にかけて、パンデミック対策で国際協力のモデルケースともなるべきバーチャルハッカソンになる。このプロジェクトはこれらの宇宙組織が保有する公開データを使用して新型コロナウイルスのパンデミックに対する画期的な解決策を開発することが目的だ。

これらの機関は宇宙事業で常に協力しているが、 「Space Apps COVID-19 Challenge」(新型コロナウイルスアプリ宇宙チャレンジ)と名付けられたプロジェクトでは共有されるデータをベースに48時間のダッシュで役立つ成果を得ようとしている。

衛星が宇宙から収集した観測データは、新型コロナウイルスの拡散経路や地球の生態系、都市にウイルスがどのような影響を与えているのかを推測するために役立つはずだ。

ハッカソン参加者は3宇宙機関が運用する衛星からのデータにアクセスできる。画期的ソリューションとプロダクト開発のためにNASAのデータの使用を奨励しようという目的でNASAがこれまでもSpace
Apps Challengeを定期的に開催してきた。Space Apps Challengeに地域等の制限はなく、実際世界の学生やデベロッパー、研究者が参加してきた。これに日本とヨーロッパの宇宙開発機関が協力し、世界的なスケールでバーチャルハッカソンを行うことになった。このような試みは今回が初めてだ。

またNASAは新型コロナウイルスの拡散に起因する諸問題に対する解決策を探るため部内のクラウドソーシング・プラットフォームを使っている。

画像:Getty Images

新型コロナウイルス 関連アップデート
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(翻訳:滑川海彦@Facebook

パリVivaTechのTechCrunchハッカソンへの挑戦者募集中!

パリの春が伝説に満ちたものであることは疑いようがない。TechCrunchは、そこにもう一つの伝説的な体験を付け加えるために、この光の都(パリの別称)に舞い戻る。VivaTech 2019内で開催されるTechCrunch Hackathonは、エクスポ・ポルト・ド・ヴェルサイユ(Expo Porte de Versailles)で5月17~18日に開催される。

もし読者が開発者、UX/UIデザイナー、もしくは万能テッククリエイターならば、協調し、競い合い、素晴らしいものを生み出すことができるこのチャンスを、見逃さないで欲しい。

ハックコンテンストには豪勢な後援がついているので、参加することで、相当な賞金やその他の素晴らしい商品を獲得することも可能だ。参加は無料だが、もうすぐ締め切られてしまうので無料のハッカソンチケットをすぐに入手してほしい

何千人ものスタートアップの創業者や、ビジネスリーダー、投資家、学者、学生そしてメディアがヨーロッパやその外からも、VivaTechへとやってくるだろう。そのことで、そこは並外れて大規模なハッカソンを開催するのにふさわしい場所となるのだ。

その進め方は以下のようなものだ。

まずチームを結成するか、どこかのチームに参加して、ハックスポンサーたちによって提出された、特定のハックチャレンジに挑戦する。夜を徹して情熱を注いで欲しい。なぜならテックマジックに取り組む時間はわずか24時間しか与えられていないからだ。読者の超強力なコーディングスキルを投入し、動くソリューションを生み出すのだ。

24時間後には作業を終了し、睡眠不足のチームはハッカソン審査員に対して、60秒以内の素早いプレゼンテーションを送らなければならない。各チームは1から5の間のスコアを受け取り、最も高いスコアを得たチームが、スポンサードハックに関連付けられた賞品を獲得する。さらに、TechCrunchが最高のハックに対して5000ユーロ(約63万円)の大賞を授与する。

3点以上の総合得点を受けたチームは、全員がTechCrunch Disrupt Berlin 2019VivaTech 2020のチケットを獲得する。

今回スポンサーのErametから新たに提供された、最新のハックコンテストの詳細を発表できることに興奮している。

21世紀には、金属合金があらゆる場所に存在している。たとえばコンピュータ、電気自動車、衛星などだ。1台のコンピュータの中に最大20種類の合金を見つけることができる。現在の顧客の品質要求は非常に厳しいものである。世界的な鉱山ならびに冶金グループであるErametが、今回求めているのは、顧客に対して、鉱石から最終製品までをカバーする、サプライチェーンに完全な透明性を提供できるソリューションである。その際に品質、環境、社会、そして倫理的な側面が重視される。このチャレンジの勝者が5000ユーロの賞金を受け取るのだ。

その課題が気に入らない場合には、既にEDHECからの課題も公開している。ここでは学生たちが、自分にふさわしいコースとキャリアを選ぶことを助けるプロダクトを作製して、最も優秀なものに5000ユーロが与えられる。

今後数週間のうちに、たくさんのスポンサー付きコンテストを(素晴らしい商品付きで)発表していくので、チェックし続けることを忘れないで欲しい。

VivaTech 2019のTechCrunch Hackathonは5月17-18日に開催される。読者自身のスキルを究極のテストにかけて、自身に相応しい伝説になる準備は整っているだろうか?無料チケットをゲットしてパリのイベントに参加しよう。どんなものを創造してくれるのかを見るのが待ちきれない!

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(翻訳:sako)

Osmoが手で触れることのできるハイテク玩具を生み出している方法

今日の膨大な数の玩具は、子供たちを画面の前に引きつけるハイテクと対話的要素を含んでいる。しかし健康と教育の観点から見た場合、子供たちにとっては、ブロックを使って組み立てたり両手を使って遊んだり、20分に1度は少なくとも20秒間画面から目を離すことが大切だということが、複数の研究から明らかにされて来ている。

2013年のTechCrunch Startup BattlefieldでローンチしたOsmoは、デジタルとフィジカルの橋渡しを行う玩具への特化に注力してきた。「子供たちをスマートフォンやタブレットから引き離すことはできません」と言うのはCEO兼共同創業者のPramod Sharmaだ。その代わりに彼の会社は、子供たちが画面の近くに居ながらもフィジカルな環境に関わるようなやり方を提供している。

TechCrunchはOsmoのパロアルト本社を訪問し、Osmoがどのように新しい玩具やゲームを開発しているのかの舞台裏を探った。Osmoのイノベーションエンジンの1つが、同社が半年に1度開催しているDREAMWEEKハッカソンだ。これは社員たちだけに向けた、5日間に渡るプレインストーミングと、デザインならびに開発訓練だ。

ハッカソンでは、日常的には一緒に仕事をしていない社員たちが一緒になって、新しい玩具やゲーム、あるいはOsmoの既存のプロダクトへの拡張を生み出す。

Osmoの人気プロダクトの1つがインタラクティブなタングラムだ。これは子供たちにピースを並べなおして、iPadの画面に表示される動物の形や、その他の画像を作ることを促す。また別の単語ゲームでは、子供たちに山からアルファベットのタイルを取って、画面上に表示される空きを埋めるように、タイルをタブレットやスマートフォンの前に並べることを促す。直接複数のプレイヤーが、それぞれの単語を完成させるべく、競ってアルファベットのタイルを並べる。

Osmoのソフトウェアはそれぞれのプレイヤーの現在の進行状況を見るために、タブレットやスマートフォンのカメラを利用する。例えば、Osmoタングラムアプリはプレイヤーがお題のイメージを完成したことを判定できるし、Osmo単語アプリは単語を完成したプレイヤーをお祝いすることができる。

その内部ハッカソンの終わりには、Osmoは社員たちがお互いの発表を見ることのできる最終デモデイを開催し、どのコンセプトを実際の開発に進めるべきかをグループとして決定する。この決定は、経営幹部やテーマの専門家からの投票ではなく、より民主的に行われる。とはいえ意見が拮抗した場合には、経営幹部が判断を下すことになる。

SharmaはTechCrunchに対して、「内部ハッカソン」などというものは、もっと大きい会社、例えばFacebookやGoogleまたはMicrosoftのやるものだと思われているものの、Osmoは3年前にこれを、会社の成長のために実行することに決めたと語った。これによって社員の間の緊密な関係が保たれ、イノベーションが特別チームではなく、会社に参加する全員からもたらされるものであるという考えを強化できる。

その最新のハッカソンでTechCrunchが目撃したのは、フィジカルなカードトレーディングゲーム、「自分のヒーローを作ろう」アプリ、そして親たちが自分の子供たちと感情的、社会的につながり、理解することを助けるアプリなどのコンセプトだった。なかでも、最近最も素晴らしかったコンセプトは、単語ゲームのようなゲームを遠く離れたグループや友人同士が一緒に遊べるような機能だ。サマーキャンプで親友になった子供たちが、それぞれの街の家に帰った後でも、お互いにマルチプレイヤー単語ゲームで遊べるのだ。

OsmoのユーザーエクスペリエンスデザイナーのDuygu Danielsは(残念ながら彼女のチームのコンセプトは会社の次期プロダクトには選ばれなかったが)以下のように語った。「今日のイベントを通して、沢山のアイデアを手に入れました…これは私たちがアイデアを試しイノベーションの精神に集中して触れる特別な週なのです」。彼女、および他のOsmo社員たちは、内部ハッカソンを常に楽しみにしていると語っていた。

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(翻訳:Sako)

The Emotion Journalは日々の出来事から、ユーザーの感情をリアルタイムで分析する

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サンフランシスコに住むアプリ開発者のAndrew Greensteinは、数カ月前から日記をつけ始めていた。毎日5分間、日記をつけることを習慣づけようとしたが、そのための時間を割くのは難しかった。それでも彼は日記をつけることがストレスを発散することにつながり、目標を達成する手助けとなると書かれた本を信じ、これを習慣づけようと努力している。

Greensteinは彼のチームメイトと共に、Disrupt London HackathonでThe Emotion Journalを開発した。ユーザーの感情をリアルタイムで分析し、その分析結果を時系列で表示するボイス日記だ。(ここで、ちょっとした注意事項:The Emotion JournalのWebサイトを訪れてみると、セキュリティ警告が表示されるだろう。その理由は、このWebサイトはhttpsコネクションを利用しているが、彼らはまだhttps証明書の支払いを終えていないからだ)

Greensteinは日中の間、デジタル広告代理店のSF AppWorksのCEOとして働いている。しかし、彼と共同創業者のDarius Zagareanは最近になって人工知能に夢中になり、その技術をメンタルヘルスの分野に応用できないかと考えていた。

「今後もこの分野に取り組んでいきたいと思います。なぜなら、人間とコンピューターをつなげるこの分野は、私にとって非常に魅力的なものだからです」とGreensteinは話す。

AIをメンタルヘルス分野に応用するというアイデアが最初に生まれたのは、AppWorks内部で開催したハッカソンでのことだ。そのハッカソンに出場したあるチームが、不安を生じさせる状況を人工的につくりだすアプリを開発し、そのような状況に対するユーザーの反応を向上させるという試みをしたことがきっかけだ。「できるだけAIの技術を身につけておきたいと思っていました。この世界が向かう方向が、AIに向いていることは明らかだからです。感情というファクターをもつこのアプリは、私の心を鷲掴みにしました」とGreensteinは説明する。

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人工知能と感情の交わりを探求していこうと決心した彼は、リアルタイムの感情分析のためにIBM Watsonを利用したThe Emotion JournalをLondon Hackathonの舞台で創りあげた。ユーザーが1日の出来事をThe Emotion Journalに話しかけると、ユーザーの感情に合わせて画面の色が変化する。

The Emotion Journalはその感情の色を時系列で記録する。そのため、ユーザーは自分の感情を分析したサマリーをひと目で確認することができる。「索引可能で、検索可能な日記の必要性について頻繁に話し合ってきました。私たちは過去の出来事から何かを学ぶことができるかもしれないのです」とGreensteinは話す。

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AIと日記を融合することにより、ユーザーに彼らのメンタルヘルスについて多くを教えるThe Emotion Journalだが、このアプリケーションが利用できる期間は限られているかもしれない — Greensteinは、このプロジェクトをデモ版のままにしておくことを望んでいる。だから、このプロジェクトを利用できる今のうちに、ぜひチェックしてもらいたい。

[原文]

(翻訳: 木村 拓哉 /Website /Facebook /Twitter

Disrupt London 2016ハッカソンの優勝はボイス日記のEmotion Journal

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ロンドンにあるCopper Box Arenaでの夜は長かった。このアリーナは、数年前に開催されたロンドンオリンピックではハンドボールの試合が行なわれた場所だ。しかし、今週末にこの場所で開催された試合は、それとはまったく種類が異なるものだった。Disrupt Londonのハッカソンだ。

私たちのハッカソンに初めて参加する者もいれば、毎年のように参加しているハッカーたちもいる。彼らに与えられた課題は、素晴らしくて面白く、それでいてスマートなハックを24時間以内に完成させることだ。

本ハッカソンに参加した63チームが1分間のデモを他のハッカーと審査員に発表する場面では、そこにいた皆が興奮を覚えたことだろう。だが、このハッカソンで優勝して4000ポンドの賞金を勝ち取ることができるのは、その中でたったの1チームのみだ。前置きはこれくらいにして、Disrupt London 2016のハッカソンで受賞を果たしたチームを早速紹介しよう。

優勝:The Emotional Journal

日記をつけるという行為は、毎日欠かさずに行えばストレスの解消に効果があり、自分の目標の達成に役立つことが証明されている。しかし、ほとんどの人にとって、書くことは話すことよりも難しい。そこでこのチームは、IBM Watsonを利用してスマートなボイス日記を創り上げた。ユーザーがこの日記に話しかければ、システムが自動でユーザーの感情を分析し、その結果を保存していく。毎日この日記に話しかければ、ユーザーは自分の感情や体験が時系列にまとめられた分析結果を目で確かめることができる。人工知能を利用して人間のメンタルヘルスを向上するというアイデアは、とても素晴らしい。

TechCrunchライターのKate Congerは、このプロジェクトを紹介した記事をすでに発表している。それくらいクールなプロジェクトだったのだ。

第2位:Sayfe Space

難民はさまざまな悩みを抱えており、それが精神的な問題を引き起こしている。友人や家族からのサポートや、メンタルヘルスの専門家からのサポートが無ければ、その悩みを解決することは難しい。Sayfe Spaceが提供するプラットフォームでは、難民が自分の悩みを自然な形で打ち明けることができる。彼らが置かれた状況に共感し、彼らをサポートしたいと願うボランティアが、匿名性のチャットを通して難民が抱える悩みを解決するという試みだ。このチームもIBM Watsonを利用して自然言語処理を行い、チャットボットとの交流体験を向上させている。

第3位:DoshBot

DoshBotはユーザーの資金管理を助けるAIアシスタントだ。このボットはユーザーの銀行取引に関するデータと位置情報を取得し、それをTwitterやFacebookなどのSNSから得た、ユーザーの感情データと融合する。

[原文]

(翻訳: 木村 拓哉 /Website /Facebook /Twitter)