Googleが広告詐欺に使われる3つの悪質なSDKをデベロッパーに警告

【抄訳】
数日前Googleは、BuzzFeedの調査で広告詐欺が発覚した人気アプリCheetah MobileとKika TechをPlay Storeから外した。そして今日(米国時間12/7)は、Googleのその後の調査により、これらのアプリの広告詐欺に使われた3つの悪質なSDKが見つかった。同社は今メールで、アプリにこれらのSDKをインストールしているデベロッパーに、その削除を要求した。要求に応じない場合は、そのデベロッパーのアプリがPlay Storeから取り去られる。

これらのSDKをインストールしたデベロッパーは、必ずしもそれが悪質なSDKであることを知ってはいない。Googleによると、ほとんどのデベロッパーが知らないだろう、という。

Googleはこのニュースを今日のブログ記事で共有したが、広告詐欺に関与したそのSDKの名前は挙げていない。

しかし本誌TechCrunchは、問題の広告ネットワークのSDKがAltaMob, BatMobi, そしてYeahMobiであることを別の筋から知った。

これらのSDKが使われているAndroidアプリの数をGoogleは共有していないが、しかしブログ記事によると同社はこの状況を深刻に受け止め、被害の規模を推計している。

ブログ記事の中でGoogleのセキュリティとプライバシーおよびAndroidとPlay担当VP Dave Kleidermacherはこう述べている: “報告によるとそれらのアプリは、アプリのインストールアトリビューションを悪用してユーザーが新たにインストールしたアプリのクレジットを詐称し、そのアプリのデベロッパーからダウンロードバウンティ(bounty, おまけ, ごほうび)を集めている”。Googleが追放した3つのSDKは、偽のクリックを作ることによってアプリインストールのクレジットを偽造していることが分かった。

【後略】

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

続報:AdBlock PlusとFacebookの戦いは続く―相互に無効化の応酬

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昨日(米国時間8/11)、Adblock PlusはFaceookの広告ブロックを無効化するアップデートを回避して広告をブロックするアップデートをリリースした。しかしFacebookがTechCrunchに述べたところによれば、AdBlock Plusの回避策は「広告だけでなく友達の投稿や有益なページも削除してしまう不器用な仕様」だという。.Facebookの主張はこうだ。

問題の広告フィルター会社の新しい広告フィルターが広告をブロックするだけでなく、友達の投稿やページもブロックしてしまうことによってユーザーの体験を大きく損なっていることにわれわれは失望した。これはユーザーにとって望ましいことではないのでこの問題への対処を計画している。 広告ブロック・フィルターは洗練さを欠く製品だ。Facebookが広告表示設定のようなツールを提供してユーザーに広告の表示を委ねているのはこれが原因だ。

この「対処計画」はすぐに公開されるらしい〔アップデート参照〕。Facebookの事情に通じた情報源によれば、今日中、あるいは数時間後にもAdblock Plusの広告フィルターを再び無効化するアップデートが公開される。当初Adblock PlusがFacebookの広告をブロックするのに2日かかっていたのに比べるとFacebookに対応はその何分の一かの時間しかかからないようだ。

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アップデート:情報源によれば、FacebookはAdblock Plusの広告ブロックを無効化するアップデートの公開を始めた

アップデート2: 太平洋時間8月12日午前4時30分:Adblock Plusはさらに新しい回避策を公開したとツイートした。

アップデート3:太平洋時間8月12日午前10時05分:FacebookはAdblock Plusの新しい回避策を無効化したと発表。Adblock Plusはこれにもすぐに反撃するとブログ記事で宣言した。「イタチごっこ」が盛大に始まっているのは間違いない。

火曜日にFacebookはウェブの広告をHTMLコードの中に埋め込むことによって広告ブロックソフトのフィルターを回避するようにしたことを発表した。Facebookは広告ターゲティングにおけるユーザー側のオプトアウトをさらに強化し、広告ブロッカーが使われる最大の理由に対処すると同時に、ビジネスとユーザーを結びつけるという重要な機能を果たしていくとした。また広告によって成立しているウェブサービスから広告を奪うのは誤りであるとも指摘した。【略】

このイタチごっこでAdblock Plusは不利な状況にある。一部のプラットフォーム上ではユーザー側はフィルターをアップデートするかマニュアルで編集する必要がある。一日一回のアップデートでさえ遅すぎるかもしれない。FacebookはAdBlock Plusのフィルターを無効化するコードを一方的にリリースすることができるし、ユーザー側では何もする必要がない。つまりAdblock Plusのユーザーが新しいフィルターにアップデートしたときにはFacebookは一足先にそのフィルターを無効化するコードを実装ずみということがあり得るわけだ。

さらに重要な点は広告フィルターによってAdBlock Plus得る収入よりFacebookが失う収入のほうがはるかに大きいことだ。

しかし一方でFacebookはFTC〔連邦取引委員会〕の規定に従い、消費者を誤認させないため、広告に必ずSponsoredと表示しなければならない。このラベルはAdblock Plusがターゲットを特定するのに役立つ。

How Adblock Plus works

この戦いは広告ブロックというソフトウェアの正当性についての議論を再燃させた。広告ブロックを利用するユーザーの考えも多様だ。一部のユーザーは広告ブロックは広告テクノロジーの暴走をチェックし、プライバシーを保護するのに役立っていると感じている。単に広告を見たくない、あるいは広告が読み込まれる無駄な時間を省いてウェブ閲覧を高速化したいというユーザーも多いだろう。

逆にソーシャルメディアやオンライン・ニュース・サービスは広告ブロックに反発している。広告ブロックはメディアとそのコンテンツのクリエーターから正当な収入を奪うものだとしている。また「広告ブロックのデベロッパーは実のところユーザー体験の向上などは考えておらず、ある種のランサムウェアを開発しているだけだ。その証拠に料金と引き換えにフィルターを通過させ広告表示を可能にしているではないか」という主張もある。

オンライン広告テクノロジーは近年大幅に進歩した。広告ブロッカーは洗練を欠くフィルターであり、マルウェアやプライバシーを侵害する広告をブロックする一方で比較的無害なサービスの表示を妨害して収入の機会を奪っている。どちらの側も譲る気配はない。Facebookとクラウドソースされた広告ブロックのハッカーの戦いはまだまだ続くだろう。

画像: Bryce Durbin

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Google、企業のマーケティングを助ける分析ツール、Analytics 360をスタート

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今日(米国時間3/15)、Googleはエンタープライズのマーケティングを助ける一連のツールをリリースした。Google Analytics 360 SuiteはAdobeのMarketing Cloudや類似のサービスの直接のライバルになる。

Analytics 360 Suiteは既存のGoogleアナリティクスプレミアムの直接の後継となるもので、今回のリニューアルでAdometryも360に統合された。

Adometryは2014年に買収されたサービスだが、今後はAttribution 360と呼ばれる。またAnalytics 360にはエンタープライズ版のTag Managerや新規のツール(Audience Center 360、Data Studio 360、Optimize 360)が発表され、企業のマーケティングに新しいソリューションを提供する。

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Googleのプロダクト管理担当の上級ディレクター、Babak PahlavanはTechCrunchの取材に対して、「今回発表されたツールは企業マーケッターに新しいソリューションを提供し、最近普及してきたマルチスクリーン環境でさらに効果的に働けるようにする。マーケティング担当者、特に大企業のマーケティング担当者はデスクトップしかなかった時代の枠組みに依然として縛られていることが多い。しかしわれわれはユーザーの環境の変化を理解している。トレンドがさまざまデバイスの統合〔的運用〕にあることが新ツールの〔リリースの背後にある〕アイディアだ」と説明した。

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360スイートはそれぞれまったく異なる能力を持つ6種類のサービスだが、すべて相互に緊密に連携している。これによりマーケティング部門は強化され、広告部門はカスタマーのニーズをよりよく知ることができる。

新ツールの開発にあたっては、どれほど大量のデータを扱うことになっても使いやすさを失わないこと、またそのデータに基いてどんな行動を起こすべきかがはっきりわかるような情報を提供することが最優先された。

Pahlavanは取材に対して「ツールが複雑すぎると結局使われないことになる。われわれは単純さを心がけた。誰でも使いやすく共同作業もやりやすいツールを開発したところにわれわれのセールスポイントがある」と説明した。

ではこのツールにはどんな機能が含まれているのだろう? Google Analytics 360(メジャーアップデートを受けたGoogleアナリティクスプレミアム)の重要な基盤はDoubleClickも含めてGoogleが収集する膨大なデータを統合して計測可能ににする点にある。

その基盤の上に、Audience Center 360という今回開発された新しいデータ管理のプラットフォームが乗り、ユーザーがさまざまなツールを連携して利用できるようにする。ユーザーはサードパーティーのデータも利用できる。

Optimize 360もまったく新規のツールだが、これによってユーザーはサイトに掲出される広告に用いられるコピー、画像、スニペットに対し簡単にA/Bテストが実行できる。

しかし新規開発のプロダクトの中でいちばん興味深いのはGoogle Data Studio 360だろう。収集されたデータの分析と視覚化はすべてここで行われる。Pahlavanによれば、Data StudioはGoogleドキュメントの共有と作業の共同のテクノロジーを基盤としているという。これにGoogleのビッグデータ分析のプラットフォーム、BigQueryが統合されている。

Tag Manager、Analytics and Attributionは既存のツールに新機能を追加して新しい名称の下に統合したものだ。ただし旧Adometryの場合、Googleは「Attribution 360はゼロから作り直された」としている。新機能については、今後2、3ヶ月かけて順次公開される予定だ。

360スイートのうち4つのプロダクト(Audience Center、Data Studio、Optimize、Tag Manager)は現在、限定ベータテスト中だ。GoogleアナリティクスプレミアムあるいはAdometryをすでに利用しているユーザーは今後数ヶ月かけて新サービスのベータテストに招待されるはずだ。

画像:Justin Sullivan/Getty Images

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

HuluとFox、30秒で終わる新CM方式を提供

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Huluは、CMを見ることに耐えられない人たちのために広告無しプランを導入しているが、Fox Networksとの新たな契約によって、広告付きバージョンでもストレスなくHuluを見られるようになるかもしれない。

今週、FoxとHuluは新たなタイプの広告フォーマット「エンゲージメント広告」をHuluに導入することを発表した。この一種の対話型広告を受け入れることを選択した視聴者は、Foxの今シーズンの番組を、CMの数も長さも少なく見られるようになり、CMによる中断は計2分30秒からわずか30秒へと短縮される。

このエンゲージメント広告は、Foxが昨年2億ドルで買収したtrue[X]とい会社のテクノロジーを利用している。同社は現在も独立して運営されており、その広告技術はABC、Viacom、CBS Interactiveを始めとする数多くの主要放送局で使用されている。

エンゲージメント広告自身は、従来の広告で最大の問題の一つ ― 視聴者が実際にメッセージを見ているかどうかがわからない ― を解決するために生まれた。視聴者はその場にいないかもしれないし、CM中にスマホで遊んでいるか、他のことをしているかもしれない。

しかしエンゲージメント広告は、広告主が視聴者の注意を引いたことを保証する。まず対話用画面が表示されビデオが始まる。しかしある時点で、視聴者は先へ進むために画面を操作しなくてはならない。これによって本当に見ていることが証明される。

例えば、牛乳のエンゲージメント広告なら、消費者はチーズを使ったあらゆる素晴らしい料理のレシピの中から一つを選ぶよう促される。自動車メーカーの広告なら、車のどの部分について視聴者が知りないかを尋ねることもできる。

Huluの視聴者は、エンゲージメント広告を見るか、従来型のCMを見るかを、Fox TVの番組開始前に選ぶことができ、もし前者を選べば30秒間広告と対話した後、番組の残りをCM無しで見ることができる。

あるいは、1回目のCM時間の前にエンゲージメント広告を選ぶオプションが提示される場合もあり、その場合も別のFoxの番組に移るまで邪魔をされることがない。エンゲージメント広告は、視聴者が一時停止ボタンを押した時に選択を促すことも可能で、今すぐ広告に注目することと引き替えに番組の残りをCM無しで見るチャンスを提供する。

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Foxは既に、Fox.comおよび同社のモバイルアプリFox Nowでエンゲージメント広告を導入しているが、Huluで利用できるようになるのは初めてだ。

また、Huluに統合されるテクノロジーは、他のtrue[x]顧客も利用可能で、そこには主要な放送局が名を連ねている。もしこの方式がHuluユーザーで人気になれば、Huluの広告支援モデルを改善しつつ、より良い視聴体験を提供できる。つまるところ、視聴者は広告を「プレイ」することを好まないかもしれないが、30秒間の束縛の方が、絶えずCMに中断されるよりは苦痛が少ない。

「あらゆるデジタル広告モデルは物量のために作られている…質の高いコンテンツを求める広告などない」とFoxの先進広告部門責任者で、買収前のtrue[X]ファウンダー・CEOのJoe Marcheseは言う。「エンゲージメント広告最大の特徴の一つは、広告で金儲けをする方法を探すだけでなく、より良い視聴体験を実現しようとしていることだ」と彼は言う。

エンゲージメント広告は伝統的広告よりも高価であり、表示回数ベースではなくエンゲージメント毎に課金される。しかし、表示頻度は減るため、目的はエンゲージメントで売上を増やすことではなく、同じ金額を少ない広告で稼ぐことにある。

なお、エンゲージメント広告を利用したいユーザーがいつもこれを選択できるわけではない ― 少なくとも今は。現在この広告方式は、現行シーズンの番組で、かつ広告主がキャンペーンを購入した場合にのみ利用できる。

開始時点では、10億ドル規模のスナック企業、Mondelēz Internationalが、Swedish FishおよびHallsのエンゲージメント広告をHuluで放映する。

エンゲージメント広告は現在ウェブおよびモバイルのHuluで放映中であり、いずれこのフォーマットは、Huluが動作するどのプラットフォームでもサポートされる予定だ ― ウェブ、モバイルウェブ、モバイルアプリだけでなくApple TVやRokuなどセットトップボックスでも。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook