Chrome OSがバージョン100の誕生日に新ランチャーを搭載、簡単GIF作成や音声入力改善

Chrome OSチームは、本日、その軽量オペレーティングシステムのバージョン100を発表し、それにともない、プラットフォームにかなりの興味深い変更をもたらした。最もわかりやすいのは画面の左下から横に広がる新しいランチャーで、さらにいくつかの新機能が追加されている。内蔵カメラアプリでは、作成したメディアをGIFとして保存できるようになり、Chrome OSの音声入力機能では、テキストの編集がより簡単にできるようになった。また、新たに登場したChrome OS Flexは、100以上のデバイスが追加サポートされる。開発者向けには、Google(グーグル)はデザインを一新したChromeOS.devサイトを立ち上げた。

ランチャーは、おそらくユーザーが最初に気づく部分だろう。もっとも、タスクバーそのものが移動するわけではなく、Chrome OSのWindowsスタートメニューに相当する部分について話しているだけである。Googleは、開いている他のウィンドウのためにスペースを確保することが目的だと述べている。ユーザーは、アプリの表示順を名前や色(それが好みなら)で整理したり、手動で納得のいく順番に並べることができる(あるいは、筆者のようにカオスにしておいてもいい)。

画像クレジット:Google

そのランチャー内部で、Googleは検索機能を更新した(これまでは、検索結果の簡単なプレビューが表示されていた)。このアップデート後は、ブラウザに入っていく前にも、かなり多くの情報を見ることができるようになる。ショートカットもこの検索体験に統合され、例えばスクリーンショットを簡単に撮ることができるようになった。

画像クレジット:Google

音声入力による編集に関しては、期待通りの体験だ。例えば「delete(消去)」と言えば最後に入力した文字を削除でき、「move to next character(次の文字に移動)」でカーソルを移動させることができるようになった。なぜ今までこのような機能がなかったのかと思うほど、とても率直だが、音声入力に頼っているユーザーにとっては非常に便利な機能追加であることは間違いない(利用するには[設定]で「音声入力」を有効にする必要がある)。

ChromebookカメラのGIF作成は、かなり簡単だ。動画撮影の際に新しくトグルが追加され、それをオンにすると、最長5秒のGIFを作成することができるようになった。

画像クレジット:Google

画像クレジット:aluxum / Getty Images

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(文:Frederic Lardinois、翻訳:Den Nakano)

Chrome OSにSteamが(正式に)やってきた

数日前にGoogle(グーグル)自体がこの発表を誤ってリークしたため、デジャヴのように感じるかもしれないが、同社は本日、米国時間3月22日、Chrome OS上でのSteamOSの提供開始を正式にアナウンスした。

インストールに走る前に、いくつか注意事項がある。これはまだアルファ版であり、より実験的で不安定なChrome OS Devチャンネルでのみ利用可能だ。また、最低でも8GBのメモリ、第11世代のIntel Core i5またはi7プロセッサ、Intel Iris Xeグラフィックスが必要なため、対応デバイスの数もまだ限られている。これは、一般的に非常に手頃な価格のデバイスとしては比較的ハイエンドな構成であり、皮肉にも、主にビジネスユーザー向けのChrome OSデバイスでゲームをプレイできるようになったということを意味する。

対応ゲームのリストもまだ限られているが「Portal 2(ポータル2)」「Skyrim(スカイリム)」「The Witcher 3:Wild Hunt(ウィッチャー3 ワイルドハント)」「Half-Life 2(ハーフライフ2)」「Stardew Valley(スターデューバレー)」「Factorio(ファクトリオ)」「Stellaris(ステラリス)」「Civilization V(シヴィライゼーション5)」「Fallout 4(フォールアウト4)」「Dico Elysium(ディスコ・エリジウム)」「Untitled Goose Game(〜いたずらガチョウがやって来た!〜)」といったゲームが含まれている。全リストはこちらでご覧いただける。

この手のゲームはグラフィックを中以下に設定しないとうまく動かないこともあるが、それにしても、まさかChrome OSで「ウィッチャー」をプレイする日が来るとは思わなかった。しかし、近年SteamがLinuxサポートを大幅に向上させ、Chrome OSがより強力なデバイスに搭載されたことを考えると、いずれにせよ時間の問題だったのだろう。ゲームをするためだけにChrome OSデバイスを買う人はいないと思うし、それにしては対応ゲームのリストが少なすぎる。だが、出張先での仕事の後や退屈な授業中に、1時間(あるいは10時間)「ファクトリオ」でくつろぐことができるようになるのはうれしいことだ。

画像クレジット:Google

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(文:Frederic Lardinois、翻訳:Den Nakano)

グーグル、「一部の」ChromebookにPCゲームストアSteamのアルファ版提供を発表

グーグル、「一部の」ChromebookにPCゲームストアSteamのアルファ版提供を発表

Google

Googleは15日(米現地時間)に開催した「Google for Games Developer Summit」にて、「一部の」ChromebookにPCゲームプラットフォーム「Steam」のアルファ版を提供すると発表しました。2年以上前から「GoogleがChrome OSでのSteamサポートに取り組んでいる」とうわさされていましたが、ようやく正式に発表されました。

Googleは「Steamアルファ版が始動します、PCゲームストアの老舗(Steamのこと)が一部のChromebookで試用できます」と軽く触れているのみで、動画ではそれ以上の詳細には踏み込んでいません。

が、これに先立ちGoogleは「Borealis」(Chrome OS上でSteamをプレイ可能にするプロジェクト)のコード変更に際して、最初にサポート対象となるChromebookの製品リストに言及していました

このリストを見るかぎり最小システム要件があり、事実上は第11世代のIntel Core i5またはi7プロセッサと7GB以上のRAMが必須とされています。つまり、ハイエンド機種を除くほとんどのChromebookでSteamが動かない可能性が高いと思われます。

ほかGoogle公式には、Chromebookのコミュニティフォーラムに「Valve社と協力して」いることや、近日中に初期アルファ版を「一部Chromebook向けのDevチャンネルに公開」するとも表明しています。少しでも早く試したい方は、上記のリストにあったChromebookを購入した上で、Devチャンネルをチェックしてみるとよさそうです。

もともとChromebookの主なメリットは「価格が安いこと」にあり、ゲームを遊ぶために高価なハイエンドモデルを買うのは本末転倒のようにも思えます。当初は最小要件を厳しめにするのはやむを得ないとしても、軽いゲームであれば安価なモデルでも動くよう、徐々にハードルを下げていくことが望まれそうです。

(Source:Google for Games Developer Summit 2022 Keynote(YouTube)。Via 9to5GoogleEngadget日本版より転載)

グーグル、PCやMacをChromebookに変える「Chrome OS Flex」を発表

Google(グーグル)は米国時間2月15日、事実上すべてのPC(および古いIntelベースのMac)にChrome OSを導入することを目的とした、新戦略の早期プレビューとなるChrome OS Flexを発表した。Googleが2020年に買収したCloudReadyの上に構築されているChrome OS Flexは、既存のデバイスの寿命を延ばしたい企業や教育機関のユーザーをターゲットとしているが、USBドライブにアクセスできる人なら誰でも古いPC、あるいは低消費電力の新しいPCの寿命を伸ばすために使用することができる。そこには、明らかに持続可能性(サステナビリティ)という視点がある。

このアイデアは、Chrome OSの完全な体験を事実上すべてのコンピュータに提供するというものだ。しかし現在のところ、PCのコンフィグレーションは無数に存在するため、すべてのコンピュータでChrome OS体験を実現させることはできない。Googleは認証されたマシン(ほとんどがノートパソコン)のリストを公開しているが、他のマシンでも動作する可能性はある。そして、これを試すのは、Chrome OSが明らかにベースとしている最新のLinuxディストリビューションを試すのと同じくらい難しいことだ。

GoogleのChrome OS製品管理ディレクター、Thomas Riedl(トーマス・リードル)氏は、BIOS(基本出入力システム)にアクセスしてUSBドライブから起動するようにマシンを設定しなければならない場合、消費者にとってインストール体験はまだ少し面倒なものかもしれないと述べている。

画像クレジット:Google

Chrome OSとChrome OS Flexは同じコードベースを使用し、同じサイクルでリリースされる予定だ。ユーザーにとっては、両システムは見た目も使い勝手もほぼ同じになるはずだ。ただし、これはまだ非常に初期のリリースであり、ユーザーはすべてがすぐに完璧に動作することを期待すべきではない、とGoogleは明言している。

Androidアプリについてはどうか。Googleの広報担当者が筆者に語ったように、チームは現在、中核のユーザーエクスペリエンスをできるだけ強固なものにすることに注力しているが、Chrome OS FlexでGoogle Play StoreとAndroidアプリのサポートを追加する予定はない。「ですが、もちろん我々は将来のためにChrome OS Flexを改善する方法を継続的に評価しています」と広報担当者は述べた。

画像クレジット:Google

もしあなたが最新のMacやMacBookを使っているなら、Apple独自のハードウェアがそうしたマシン、特にM1を採用している新しいデバイスにLinuxディストリビューションをインストールすることをほぼ不可能にしているのと同じように、残念ながら対象外となる。ただ、2016年以前のほとんどのデバイスは問題なく動作するはずだ。もし白いMacBookをどこかにまだ持っているなら、今がそのMacBookの上に積もった埃を払う時かもしれない。

CloudReadyに基づいているため、Chrome OS Flexには企業向けのコンポーネントもある。Chrome OSに適用される通常のIT管理能力はすべて、Chrome OS Flexにも適用される。企業は、Chrome OSのライセンスをChrome OS Flexのデバイスに適用することもできる(一方で、以前はCloudReadyは別のライセンス体系を採用していた)。

CloudReadyのメーカーNeverware(ネバーウェア)の元製品担当ディレクターで、現在はGoogleでCloudReadyの製品マネージャーを務めるForrest Smith(フォレスト・スミス)氏は、2016年ごろから、企業がデバイスの寿命を延ばすのにNeverwareのサービスを利用するという考えに注意を向け始めたと語った。

「デバイスの寿命を12カ月延ばしたいという人がたくさんいて、彼らはどんな取引もいとわなかったのです。そして、Chrome OSのエコシステムが本格的に導入された2015年、2016年、2017年の3年間は本当にすさまじく、顧客は『Chromebookが思うように手に入らない』とNeverwareに来ていました」という。

リードル氏は「私にとって本当にエキサイティングなことは、非常に興味深いが独立したソリューションであったCloudReadyとその管理サービスをなんとか手に入れ、今ではシームレスに統合したことです」と話した。「ですので、これらのChrome OS Flexのデバイスは、過去にWindowsあるいはMacを動かしていたとしても、アドミンコンソールに表示されます。つまり、Chromebook、Chromebox、Flexデバイスなど、すべてのデバイスを統一されたインターフェースで管理できます。管理者にとって、ずいぶん簡単になります」。

画像クレジット:Google

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(文:Frederic Lardinois、翻訳:Nariko Mizoguchi

グーグルがFast Pair機能をヘッドフォン以外にも拡大、デバイスと生活で使うさまざまな機器をつなぐプラットフォームに

2022年のCESでは、Googleのハードウェアに関する発表はかなり少なくなりそうだが、ソフトウェアでは多くの新機能を発表する予定になっている。中でも重要なのは、これまで主にイヤフォンのペアリングで利用されてきたFast Pairのアップデートだ。新たに追加されたいくつかの機能はGoogle製デバイスとOSを統合するプラットフォームのようなものだと位置づけられている。

「私たちはパートナーと協力して、Fast Pairの機能をウェアラブル、ヘッドフォン、スピーカー、クルマなどのオーディオ接続だけでなく、テレビやスマートホーム機器にも拡張し、瞬時に生活の中にあるあらゆる機器をすべて使い始めることができるようになります」と同社はブログで述べている。

画像クレジット:Google

Googleは、コネクテッドスマートホーム機器向けの統一プラットフォームのようなものを提供することを目的とした「Matter」規格の採用を拡大している。まず、Chromebookの機能が強化され、Chrome OSにインスタントヘッドフォンのペアリング機能が追加された。この機能は数週間以内に提供される予定となっている。

また、2022年後半には、新しいChromebookの所有者は、Android端末を使用してデバイスをすぐに設定することができ、GoogleのログインやWi-Fiパスワードなどを瞬時に移せるようになる予定だ。Android端末でChromebookのロックを解除するすでにある機能に加え、Googleは競争力のあるウェアラブルOSの構築を目指し、Wear OSでもロックを解除する機能を追加する予定だ。

画像クレジット:Google

Fast Pairは、今後数カ月以内にGoogle TVおよびAndroid TV OSデバイスとヘッドフォンを同期し、AndroidのMatterサポートにより、スマートホームデバイスの迅速な立ち上げをサポートする。Googleのヘッドフォンにも自動切り替え機能が搭載され、ユーザーはAndroidデバイス間での接続を切り替えられるようになる。Googleは、Appleのヘッドフォン製品によりダイレクトに対抗するために、空間オーディオ機能とともに、こちらも今後数カ月のうちに登場する予定だ。

Googleはさらに、サードパーティメーカーと提携し、Boseのサウンドバーやスマートスピーカーを皮切りに、Chromecast機能を各社ハードウェアに組み込んでいく予定だ。

画像クレジット:Google

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(文:Brian Heater、翻訳:Katsuyuki Yasui)

グーグルがFast Pair機能をヘッドフォン以外にも拡大、デバイスと生活で使うさまざまな機器をつなぐプラットフォームに

2022年のCESでは、Googleのハードウェアに関する発表はかなり少なくなりそうだが、ソフトウェアでは多くの新機能を発表する予定になっている。中でも重要なのは、これまで主にイヤフォンのペアリングで利用されてきたFast Pairのアップデートだ。新たに追加されたいくつかの機能はGoogle製デバイスとOSを統合するプラットフォームのようなものだと位置づけられている。

「私たちはパートナーと協力して、Fast Pairの機能をウェアラブル、ヘッドフォン、スピーカー、クルマなどのオーディオ接続だけでなく、テレビやスマートホーム機器にも拡張し、瞬時に生活の中にあるあらゆる機器をすべて使い始めることができるようになります」と同社はブログで述べている。

画像クレジット:Google

Googleは、コネクテッドスマートホーム機器向けの統一プラットフォームのようなものを提供することを目的とした「Matter」規格の採用を拡大している。まず、Chromebookの機能が強化され、Chrome OSにインスタントヘッドフォンのペアリング機能が追加された。この機能は数週間以内に提供される予定となっている。

また、2022年後半には、新しいChromebookの所有者は、Android端末を使用してデバイスをすぐに設定することができ、GoogleのログインやWi-Fiパスワードなどを瞬時に移せるようになる予定だ。Android端末でChromebookのロックを解除するすでにある機能に加え、Googleは競争力のあるウェアラブルOSの構築を目指し、Wear OSでもロックを解除する機能を追加する予定だ。

画像クレジット:Google

Fast Pairは、今後数カ月以内にGoogle TVおよびAndroid TV OSデバイスとヘッドフォンを同期し、AndroidのMatterサポートにより、スマートホームデバイスの迅速な立ち上げをサポートする。Googleのヘッドフォンにも自動切り替え機能が搭載され、ユーザーはAndroidデバイス間での接続を切り替えられるようになる。Googleは、Appleのヘッドフォン製品によりダイレクトに対抗するために、空間オーディオ機能とともに、こちらも今後数カ月のうちに登場する予定だ。

Googleはさらに、サードパーティメーカーと提携し、Boseのサウンドバーやスマートスピーカーを皮切りに、Chromecast機能を各社ハードウェアに組み込んでいく予定だ。

画像クレジット:Google

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(文:Brian Heater、翻訳:Katsuyuki Yasui)

中高生向けに「はじめてのAppSheet」、エクシードがGoogleのノーコードツールAppSheet用教材を11月から提供開始

中高生向けに「はじめてのAppSheet」、エクシードがGoogleのノーコードツール「AppSheet」用教材を11月から提供開始

子ども向けプログラミング教室「Tech for Elementary」(TFE)の運営などを行うエクシードは10月13日、中高校生向けにGoogleのノーコードツール「AppSheet」が楽しく学べる教材「はじめてのAppSheet」を、TFE向け教材として2021年11月より提供開始すると発表した。

TEFでは、「ひとりでも多くの子どもたちにプログラミングの機会を提供する」というミッションのもとで、映像授業をベースとしたプログラミング教室を、フランチャイズ事業として展開している。そこでは、ビジュアルプログラミング言語「Scratch」の他、その次の段階として本格的なテキスト形式のプログラミング言語を使ったアプリ開発なども教えているが、プログラミング言語へ歩を進める生徒は全体の2割前後しかいないという悩みを抱えている。

その原因としては、プログラミング言語が難しい、教えられる講師が少ない、追加の授業料を払える保護者が少ない、中学生になると勉強や部活で忙しいといったことが考えられる。そこでエクシードは、Scratchと本格的なプログラミング言語をつなぐ中間的な存在として、GoogleのAppSheetを採り入れ、ノーコードでの本格的なアプリ開発のための映像授業を開発した。

AppSeetは、GIGAスクール構想で導入されている端末のうち約40%を締めるChromeOSで利用できるスプレッドシート「Google Sheets」との親和性がよく、無料で使えるなどの点で選ばれた。本格的なアプリやインターフェイスが構築でき、テキスト形式のプログラミング言語や「情報」科目への興味につながること、さらに、将来の進学や就職にも役立つことが期待されている。

中高生向けに「はじめてのAppSheet」、エクシードがGoogleのノーコードツール「AppSheet」用教材を11月から提供開始

GIGAスクール構想で導入されている端末のOSシェアは、ChromeOSが40.1%、Windowsが30.4%、iOSが29.0%となっている。その他には、AndroidとMacOSを含む。文部科学省「GIGAスクール構想の実現に向けた端末の利活用等に関する状況(令和3年7月末時点)について(速報値)

エクシードは今回の教材提供を、「中高生という時期において、テクノロジー教育が断絶してしまうのではという危惧、危機感と、DX人材や市民開発者の早期育成を民主化することで、IT人材の量的確保に貢献できるのでは、という希望が伴ったもの」だとと話している。

ChromebookでAndroid版MS Officeアプリが9月18日以降利用不可に、ウェブ版への移行推奨

ChromebookでAndroid版MS Officeアプリが9月18日以降利用不可に、ウェブ版への移行推奨

Chromebook(Chrome OS)の特徴の一つが、Android用アプリへの対応。この機能が搭載されているため、ChromebookでWordやExcelといったMicrosoft Officeアプリが必要な際は、Android版を利用できます。

ただしこのMicrosoft純正のOfficeアプリは、残念ながら9月18日(現地時間)以降利用できなくなりそうです。というのも、一部のユーザーが、Chromebook上でOfficeアプリのサポートが終了するとの通知を受け取っているため。

Chromebookの情報に特化したウェブメディアAbout ChromebookがMicrosoftに確認したところ、OfficeのAndroidアプリは9月18日にChromebookサポートを終了し、代わりにOffice.com(Web版Office)を利用する必要があるとの返答を得たとのことです。

なお、今回の処置はChromebookで利用できなくなるだけで、Android上では引き続きOfficeアプリが利用可能なようです。

Microsoftは声明の中で「Chrome OS/Chromebookをご利用のお客様に最適な体験を提供するため」としており、ウェブ版への移行に際し「追加のプレミアム機能を利用できる」とも言っています。

今後、何か新しいバージョンがリリースされるのか、あるいはクラウドPCのWindows 365導入を促す目的なのか、いまのところ、この変更の理由は定かではありません。

ただしどちらにせよ、Officeアプリを利用していたChromebookユーザーにとっては、ウェブ版を利用するか、あるいはGoogle Docなどに移行するのか、といった選択を迫られることになりそうです。

(Source:About Chromebook。Via 9to5GoogleEngadget日本版より転載)

ソニーのIoTブロック「MESH」が教育現場の要望に応えChrome OS・Chromebookに対応

ソニーのIoTブロック「MESH」が教育現場の要望に応えてChrome OS・Chromebookに対応

ソニーマーケティングは6月2日、IoTブロック「MESH」(メッシュ)がChromebookでも使えるようになる「ブラウザ版MESHアプリ」の提供を開始した。同時に、2021年夏には、Android版MESHアプリをChrome OSで使えるように対応プラットフォームの拡張を行うと発表した。MESHはこれまで、iOS、iPadOS、Android、Windows搭載端末に対応していたが、今後はChromebookでも利用可能になる。

MESHは、ボタン、カメラ、人感センサー、温度湿度センサーなど、単独の機能を持つ「MESHブロック」を「MESHアプリ」に無線接続することで、簡単にIoTシステムが作れるというシステム。MESHアプリでは、プログラミング言語の知識がなくても、接続されたMESHブロックやソフトウェア機能を示す「ソフトウェアブロック」を視覚的につなぎ合わせるだけで、「部屋に人が入ってきたら写真を撮影する」とか「気温の変化に応じて植木に水をやる」といったIoTシステムを直感的に構築できる。試行錯誤しながらプログラミングやものづくりを学ぶことができるため、小中学校や子どもを対象としたワークショップなどで広く利用されている。

「ブラウザ版」と「Android版」の追加は、「授業でMESHを扱うために対応端末を拡充してほしい」「コストを抑えながらPC配備を進めたい」といった教育現場からの要望に応えたもの。

「ブラウザ版」では、MESHブロックと端末との接続に専用の中継器「MESHブリッジ」が必要になる。ブロックと端末とはBluetoothで接続されるが、ペアリング設定はMESHブリッジに保存されるので、MESHブリッジとMESHブロックのペアリングを一度行えば、別の端末で使用したいときに、改めてペアリングをせずに済む。ひとつの部屋で大勢が個々のPCを使う学校の授業などでは、毎回ペアリングをする手間や混乱を避けられる。

MESHブリッジ

「Android版」では、Android端末とMESHブロックをBluetoothで直接接続できる。インターネットに接続されていないオフライン環境での利用も可能。ただし、端末を変更した際には、改めてペアリングし直す必要がある。そのため近くの別の端末に誤ってペアリングしてしまうなどの混乱を招く恐れがあるので、端末とブロックの組み合わせをあまり変更しない場合や「小規模な利用シーン」に適しているとのこと。

ブラウザ版MESHアプリは、ChromeブラウザからMESHアプリのページにアクセスするだけで無料で利用できる。Android版MESHアプリは、夏からGoogle Playストアを介し無料でインストールできる予定。MESHブリッジの価格は税込5478円。

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5万800円の2 in 1タイプChromebook「ASUS Detachable CM3」発売、ペンも収納可能

5万800円の2 in 1タイプChromebook「ASUS Detachable CM3」発売、ペンも収納可能

ASUS

ASUSは3月17日、キーボードが着脱する2-in-1スタイルのChromebook、「ASUS Chromebook Derachable CM3」を発売しました。価格はストレージが128GBの一般販売モデルが5万800円(税込)。64GBの教育・法人向けモデルは4万4980円(税込)で4月中旬の発売を予定しています。

キーボードのほか、背面のスタンドも着脱式になっており、すべて外せば10.5インチのタブレットとして利用可能。LenovoのIdeaPad Duetと同様の作りです。

マグネット着脱式の背面スタンド(フレックスアングルスタンドカバー)は、スタンドの出し方を変えることで縦置き、横置きのどちらにも対応します。

5万800円の2 in 1タイプChromebook「ASUS Detachable CM3」発売、ペンも収納可能

ASUS

キーボードは、Surfaceと同じく折曲げにより角度が付けられるタイプです。キーピッチは17.5mm、ストロークは1.5mm。なお、日本販売モデルは日本語キーボードとなります。

5万800円の2 in 1タイプChromebook「ASUS Detachable CM3」発売、ペンも収納可能

ASUS

また、4096段階の筆圧検知に対応するスタイラスペンASUS USI Penに対応しており、ペンは本体に収納可能です。収納する都合上、一般的なペンと比べると細く持ちにくい可能性もありますが、使いたいときにペンを探さなくて済むのは、大きなメリットでしょう。

5万800円の2 in 1タイプChromebook「ASUS Detachable CM3」発売、ペンも収納可能

ASUS

また、Chromebook Detachable CM3は、日本市場で流通するChromebookとしては初めて「ゼロタッチ登録」に対応します。これは、企業や学校などでセットアップする際に、僅かな操作だけで組織向けの必要な設定やアプリが適用される機能です。

このほか、主な仕様としては、ディスプレイが10.5インチ TFT液晶で解像度は1920×1200(16:10)。CPUはMediaTek MT8183 (2.0GHz オクタコア)。RAM4GB、ストレージは128GB(教育・法人向けは64GB)。バッテリー駆動時間は単体で約12.3時間、キーボード接続時には約12時間。

インターフェースは、USB Type-C(USB 2.0)が1ポートと3.5mmジャックで、データ転送や給電もこのUSBポートで行います。外部への映像出力も可能ではあるものの、最大でも1440×900と解像度は低めです。

カメラは、アウトカメラが800万画素、インカメラが192万画素。1W x 2のステレオスピーカーとマイクも搭載しており、ビデオチャットを利用可能です。なお、無線関連は、IEEE802.11 a/b/g/n/ac(2.4GHz/5GHz)とBluetooth 4.2に対応します。

サイズは255.44 x 167.2 x 79mmで重さは約506g。キーボードとスタンドカバーを装着すると約915gで、MIL規格に準拠した高い堅牢性も備えます。

発売を記念した数量限定1万8000円オフのキャンペーンも実施中。

(Source:ASUSEngadget日本版より転載)

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カテゴリー:ハードウェア
タグ:ASUS(企業)ガジェット(用語)Chrome OS(製品・サービス)Chromebook(製品・サービス)Google / グーグル(企業)日本(国・地域)

グーグルがChromebookの10周年を記念しChrome OSに多数の新機能を追加

グーグルがChromebookの10周年を記念しChrome OSに多数の新機能発表

Googleは3月9日(現地時間)、2011年に初めて発売されたChromebookが10周年を迎えるあたり、それを記念して多数の新機能を追加したChrome OS M89をリリースしました。

まず、カバンの中や手の届かない場所にあるAndroidスマートフォンをChromebook上から操作できるPhone Hub機能が追加されます。バッテリー残量や電波強度を確認できるほか、テキストメッセージに返信したり、テザリングを開始したりがChromebook側から可能になります。また、Android上で最後に開いたChromeブラウザのタブも表示できます。Windowsで利用できる、スマホ同期のChromebook版といった機能です。

また、同じGoogleアカウントでログインしている場合に、Androidなどで接続しているWi-Fiにパスワードなど入力することなく接続できるWi-Fi同期の対象デバイスも拡張されます。

さらに、今後数ヶ月でChromebookでもNearby Shareが利用できるようになります。Chromebook同士のほか、Androidデバイスとも簡単にファイルの共有を行えます。

Android版 AirDrop こと「周辺ユーザーとの共有」Nearby Share 提供開始、オフラインでも高速転送。使い方と設定

スクリーンキャプチャ機能も強化され、ショートカットを利用しなくても使えるよう、クイック設定メニューにメニューが追加され、この機能では動画として記録するスクリーンでコーディングも利用できます。キャプチャしたものは、トートと呼ばれるエリアに表示されます。このエリアはキャプチャのほか、直近でダウンロードしたファイルなどが自動的に表示され、よく使うファイルなどを固定しておくことも可能です。

また、クリップボードもアップデートされ、直近5つまでの内容を保持可能となります。クリップボードは、Everythingボタン+Vでアクセスできます。

仮想デスクも強化され、最大8つのワークスペースに対応。再起動しても、すべてのウィンドウがもとのデスクに復元されるようになったとのことです。

これらの新機能含むChrome OS M89はすでにリリースされており、対応デバイスには準備アップデートが配信されます。

Chromebookは、日本ではいまひとつ盛り上がりに欠けていましたが、文部科学省のGIGAスクール構想や、コロナ禍による在宅学習の増加なども受け、教育シーンを中心に徐々に導入が増えてきているようです。

Androidとの連携強化や、クリップボート、トート機能など使い勝手の改善も図ってきた今回のアップデートにより、さらに勢力を拡大できるのか、今後に注目したいところです。

(Source:Google(1)(2)Engadget日本版より転載)

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