コンテンツ最適化 – コンテンツとSEO、モバイル、データ構造化の未来

コンテンツマーケティングが注目される昨今ですが、単にユーザーに価値がある記事を書いているだけでは不十分。平均制作費100億、広告宣伝費100億のハリウッド映画とはいわずとも、魅力的なコンテンツだからこそ、そのマーケティングは最大限やっておきたいものです。今回はコンテンツを効率的に発信するためのテクニックをSEO、特にモバイル対応とデータ構造化の観点から伝授する記事を。 — SEO Japan

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過去のSEO、そして、シンプルだった時代を振り返ることはあるだろうか?

SEOは、以前から常にコンテンツを中心とした取り組みであったが、コンテンツの最適化の意味は、数年を経て、大きく変わった。以前、SEO業界は、コンテンツとSEOを別物と捉えていた。全く別の分野に属し、最適化の段階で両者が揃うのは、ほんの一瞬であった。

この時代、コンテンツのSEOは、キーワードリサーチ、オンページの最適化、そして、その他の少数の手法で構成されていた。SEOの担当者は、別個のコンテンツ作成チームが作ったコンテンツに対して、キーワードを幾つか散りばめ(特にヘッダーやタイトルタグ等の目立つ場所)、アンカーテキストリンクを巧みに配置していた。

その後、「コンテンツは王様」と呼ぶ時代が到来し、キーワード主体のコンテンツが、品質の高いコンテンツへとシフトチェンジしていくのであった。検索エンジンは、良い結果をユーザーに提供するため、「過剰に最適化」されたコンテンツ、そして、怪しいリンク構築の手法の取り締まりに乗り出した。優れたコンテンツは報われるべきであり、有益なシェア、そして、信頼に値する被リンクを自然に集めるはずだ、と言う考えが、この方針転換を支えている。

テクニカルへの比重が高まるコンテンツの最適化

最近、コンテンツの最適化は、さらに技術的な領域へと向かおうとしている。SEOとコンテンツの間にあった垣根を打ち壊し、質の高い、検索フレンドリーなコンテンツを作ったら、今度は、ユーザーと機械が、どのようにコンテンツにアクセスするのか、考えなければならなくなった。

スマートフォン、タブレット、デスクトップを含むすべてのデバイスで、優れたユーザー体験を提供することは、検索エンジンが、コンテンツの意味を理解する上で有効なセマンティックマークアップと共に、SEOで、重要視されるようになった。

検索結果の質は、数年前よりも確実に改善されている。また、検索体験は遥かに高度になり、コンテンツとSEOの融合において、今まで以上にテクニカルな手法が求められるようになった。

この記事では、コンテンツとテクニカルSEOが重なる2つの領域を検証していく。素早くユーザー体験をこの重なりに適応させ、流れを自分に引き寄せておきたいところだ。

コンテンツ & モバイル

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現在、自然の検索の62%において、デスクトップとスマートフォンでは、異なる結果が表示される。この傾向は、BrightEdgeが、今年の早い段階で実施した調査「2014 Mobile Share Report」で判明し、コンテンツをデバイスに届ける際の目安となる。

このように、モバイルデバイスの利用が急激に増加し(マット・カッツ氏は、今年中にモバイル経由のクエリがデスクトップのクエリを上回る可能性があると言っていた)、モバイルユーザーにコンテンツをどのように見せるのかが、企業にとって大きな課題となっている。

ComScoreのこのレポートは、米国でのスマートフォンの浸透率が、2014年の年末までに、74%に達すると推測している。つまり、コンテンツとモバイルをウェブサイトでどのように両立させれば良いのかを解明する必要があるのだ。

そのためには、コンテンツを配信する方法(モバイルの構造)をまず決定し、次に、デバイスにメッセージを合わせていくべきである(メッセージは、どのように異なるのだろうか?)。

Googleのダレン・プレザンス氏は、BrightEdgeブログ(私が勤務する会社)の取材に対して、「コンテンツをデジタル化するだけで満足し、モバイルにコンテンツを合わせる取り組みを怠っているサイトは、とても多い。アプリ内、そして、モバイル体験と連動した、コンテンツ作成の新たな段階が存在する。」と指摘していた。

コンテンツは、作成され、デバイスのタイプに合わせて調整される。その結果、全体的な体験が根本的に改善される。今まさに起こりつつあるモバイルコンテンツ革命に備えるため、まずは次の取り組みに力を入れてもらいたい:

  1. モバイルデバイス経由でコンテンツにアクセスすることが可能な環境を作る。ユーザーがモバイルデバイスを使ってサイトにアクセスしたものの、スムーズに利用することが出来なかった場合、すぐに立ち去ってしまう。さらに、モバイルの検索結果のランキングが下がる可能性もある。
  2. モバイルの構造を賢く選択する。 モバイルのソリューションには違いがあり、モバイルの構造によって、テクニカルな実装の問題が起きる頻度も異なる。
  3. デスクトップ、モバイルで表示するコンテンツを決定する。 モバイルユーザーは、デスクトップユーザーとは、異なるニーズを持つ可能性がある。ユーザーの目標と意図を見出し、コンテンツを使って満たす方法を決定しよう。

コンテンツをモバイルに備える方法を詳しく知りたい方は、Marketing Landに投稿した記事「レスポンシブデザインは万能薬ではない」を参考にしてもらいたい。

コンテンツ & 構造化データ

まるで、コンテンツだけでは不十分だと言うように、コンテンツのマークアップを考慮し、実装するべきだと指摘を行う人達が増えつつある。これは廃れることがない戦略であり、ウェブサイトにプラスに働く。

デュアン・フォレスター

これは、Bingのデュアン・フォレスター氏の発言であり、同氏は、セマンティック検索の進化に備えるべきだと提唱している。SEO業界の大勢の関係者は、このコンセプトを「文字列ではなく、物事」と呼んでおり、– 検索エンジンが、単純にウェブ文書内のキーワードの文字列だけではなく、エンティティを特定する試みを行っている現状を表現している。

ここ1、2年の間に、Googleを筆頭とする検索エンジンは、セマンティック検索に向けて、前進を続けてきた。Googleのナレッジグラフ(2012年にリリース)の改善に加え、検索製品へのインフラのアップデート(ハミングバード)が敢行され、SEOにおける新たな革命が始まろうとしている。

ただし、方針はすぐに変わることを肝に銘じておいてもらいたい。SEOの関係者にとっては常識だが、最適化は、「キーワードXをここに配置する」ような取り組みではなくなった。コンテンツの最適化には、検索エンジンが、コンテンツを正確に理解し、エンドユーザーに提供してもらえるようにするため、テクニカル SEOのアプローチが多数採用されている。

セマンティック検索の進化に対して、サイトのコンテンツを備えるために、次のポイントを考慮すると良いだろう:

  1. schema.orgマークアップを実装するプロセス。サイトの既存のコンテンツをマークアップする計画を練り、続いて、新しいコンテンツに対するマークアップの計画を考案し、配信プロセスに組み込む。マークアップは、検索エンジンを助けるだけでなく、検索エンジンのユーザーの体験を改善する効果もある(例えば、リッチスニペット)。
  2. セマンティック検索の仕組みを深く理解する。セマンティック検索は、テクニカル SEOの関係者の間で話題に上がることが多いものの、企業が理解し、利用するためには、こなさなければならない課題は多い。今後の計画を練られるように、このコンセプトを詳しく調べておく必要がある。

このトピックを学ぶ上で、参考になる記事を幾つか紹介しておく:

フォレスター氏は、BrighEdgeとのインタビューで、「検索エンジンが、マークアップされたデータの利用を強化するにつれ、豊かなユーザー体験が生じるようになる。ユーザー体験、SERPの並べ替え等の実験を勝ち抜いたソリューションは、今後、長期間にわたって有効に働くはずだ。ただし、マークアップ(評価)されなければ、競争に参加することは出来ない。」と巧みに指摘していた。

コンテンツ & SEOに対応する

検索のメカニズム、そして、検索エンジンの目標を理解する者が、SEOの最先端に君臨する。過去のSEOは、今思えば単純だったと感じるかもしれないが、当時は、手法を学習し、実装するために必要なリソースは、現在よりも遥かに少なかった。

SEOにおいて重要性が今後も変わらないのは、体験であり、その体験は、作成するコンテンツのタイプ、そして、コンテンツを提供する方法に左右される。

(ストックイメージ: ライセンス契約の下、Shutterstock.comの作品を利用した)

この記事は、Search Engine Landに掲載された「The Future Of Content & SEO: How To Stay On Top」を翻訳した内容です。

データ構造化はともかく、モバイル対応をSEOと呼んでいいかは意見がわかれそうですが、検索エンジンからのトラフィックを最大化するという意味では広義のSEOですかね。そんな分類はどうでもいいのですが、データ構造化はまだまだ日本で導入が遅れていますし、今年中には着手して来年完成させる位のスケジュール感は持っておきたいですね。モバイル対応は特にB2Cにおいては、PCメインのサイトであっても最早モバイル経由のアクセスが普通に多い時代、PCサイトで見られてるから別にいいや、ではなくモバイル最適化していない機会損失を考えて何か対応できることがあればやっていきたいものです。 — SEO Japan [G+]

SEOの賢者、ペンギンアルゴリズムを語る。

SEO Bookのアーロン・ウォールが米国SEO業界の重鎮二人とペンギンアップデートに関して語りつくしたインタビュー記事を。普段は表には出てこない米国のSEO事情が垣間見えて大変興味深い内容となっています。 — SEO Japan

Googleが、大きなアルゴリズムのアップデートを行うと、大勢のウェブマスターは、慌ててデータをチェックし、ランキング、および、検索トラフィックに関する変化を確かめ、続いて、トレンドを見出し、変化を解明しようとする。

大きなアルゴリズムの変更が行われる際、通常、私はジョー・シンクウィッツとジム・ボイキンに連絡を取る。先日も、ペンギンアルゴリズムに関して、この二人に意見を求めた。

今回は、次のトピックについて話し合ってもらった:

  • ペンギンアルゴリズムとは?
  • どのようなインパクトをもたらすのか?
  • なぜ、しばらくアップデートされていないのか?
  • 問題が、ペンギンに関連しているのか、あるいは、ペンギンとは関係ないのかを判断するには、どうすればいいのか?
  • (ペンギン、および、手動のリンクペナルティからの)回復のプロセス
  • その他諸々

今回のインタビューのために、特別に発注した絵を以下に掲載しておく。
Pang Win.

このイメージをウェブサイトに埋め込みたい方は、以下のコードをコピー & 貼り付けしよう。

現在までに、5回のペンギンアップデートが行われている:

  • 2012年4月24日
  • 2012年5月25日
  • 2012年10月5日
  • 2013年5月22日(ペンギン 2.0)
  • 2013年10月4日

しばらくの間、アップデートは行われておらず、まだ復帰することが出来ていない大勢のウェブマスターにフラストレーションを与えている。それでは、早速、インタビューに移ろう…

根本的に、Google ペンギンとは何か?

ジム・ボイキン: ペンギンとは、ペナルティを引き起こすリンクフィルターだ。

ジョー・シンクウィッツ: 根本的には、品質の低いリンクプロフィールを持つサイトに罰を与えることを目的とした、アルゴリズムベースのバッチ処理のフィルターだと見て良い。

ペンギンでは、通常、どの程度ランキング、および、トラフィックの減少が生じるのか?

ジム: 30-98%。一部では、トラフィックに関しては、ほとんど変わらない「手動の部分的なマッチング」も見られたが…これは稀なケースだ。

ジョー: ほぼ全面的な減少だと言えるだろう。もう少し詳しく説明しよう。ペンギン 1.0は、後のペンギンとは一線を画す。初回のペンギンは、ほぼ固定のフラグ形式を採用していたが、後のペンギンは、初回ほどシビアではない。

初回のアップデートが行われた1ヶ月後、再びアップデートが行われ、その後、約6ヶ月おきに行われるようになった。前回のアップデートから既に10ヶ月が経過している。なぜ、ペンギンのアップデートは、頻度が少ないのか?また、なぜ、前回のアップデートから、期間が長くあいているのか?

ジム: 良い質問だ。誰もが6ヶ月おきにアップデートが行われると考えていたが、既に6ヶ月以上経過している…マット・カッツが休暇を取っているからか…あるいは、逆に、次回のアップデートの予定時期が、まだまだ先であるため、マットは休暇に出掛けたのか…もしくは、Googleは、ペナルティを受けたウェブサイトに、半年間以上、苦痛を味あわせたかったのかもしれない。

ジョー: 1.0は、サイトを301することを厭わない場合、一時的に逃れることが可能であった。1.1以降は、リダイレクトしてもダメージが出るようになった。最新のアップデートまでに、随分と長く時間がかかっているのは、出来るだけ大きな苦痛を与えたいからだと私は思う — Googleは、ウェブマスターを苦痛から、まだ解放するつもりはなく、どんなに低姿勢で懇願しても、許してもらえない。その上、クリーンなリンクプロフィールのほぼ全てを否認してしまう輩がいる。そもそも、「汚い」リンクと「綺麗」なリンクを区別するのは、容易ではない。

ジム: 大半のウェブマスターは、一部のリンクを否認し、続いて、さらに否認するリンクを増やす…1年待って、全てのリンクを否認している気がする :)

ジョー: 同感だ。

ジム: その後、Googleは、…からかい半分で…ペナルティから解放する。

ジョー: 98%以上のリンクを否認したサイトを見たことがある。Wikipedia、Yahoo!ディレクトリをはじめとする、素晴らしいソースのリンクもその中に含まれていた — 勿体ない。

ジム: 同じようなサイトを私も知っている。ほとんどの人は何も分かっていない…トラフィックが落ち、ペンギンに捕まったに違いないと考え、リンクの否認を始める人達が多過ぎる。

ジョー: その通りだ。パンダに捕まったものの、すぐにリンクを否認したがる人達は多い。まずは、落ち着くことが必要だ。

ジム: ペンギンペナルティからの解放を約束するサービスが存在する。と言っても、リンクの全てを否認するだけだ。確かに、手動のペナルティからは解放されるかもしれないが、これでは何も残らない。

ジョー: ついでなので、ペナルティから逃れることを約束するのは、まやかしに過ぎないと言っておこう。

ジム: あるいは、サイトに寄せられている全てのリンクを否認しているだけだ。

たった今言及した「サイトに寄せられている全てのリンク」の件は重要だと思う。それでは、どのリンクのソースを利用するべきなのか?また、Google ウェブマスターツールのデータは、どの程度網羅しているのか?ウェブマスターツールのデータは、サイトを復帰させる上で十分なのか?

ジョー: 十分とは言えない。Ahrefs、Majestic SEO、ウェブマスターツールで、手動のアクションを見つけ、リンクを一掃したにも関わらず、Googleに、ウェブマスターツールのデータリストには掲載されていなかったリンクを問題視されたケースに遭遇したことがある。事実、1年間にわたって、リンクの否認と削除ばかり行ってきた優良ドメインを買ったクライアントを私は抱えている。Googleは、休む余裕も与える気も、仕切り直しさせる気もない。

ジム: まず…Googleからリンクを得ているなら、サイトのwwwバージョンと非wwwバージョンの被リンクを考慮する必要がある。一つだけではなく、両方の被リンクを取り出さなければならない。つまり、ウェブマスターツールを使って、wwwと非www版を検証する必要がある。

弊社では、まずは、この作業から始めることが多い。原因と思われる大きなパターンを見つけたら、Open Site Explorer、Majestic SEO、そして、Ahrefsを開き、同じ被リンクを探し出し、さらに、パターンに一致するリンクを引っ張り出す。ただし、Googleで被リンク分析を最初に実施するようにしている。

先ほど、パンダに捕まったものの、勘違いして、リンクを否認する人達がいると言っていたが、ペンギン、パンダ、手動のリンクペナルティを見分けるにはどうすればいいのか?

ジョー: Googleは、アップデートを重ねて繰り出し、見分けにくくしている。この点を鑑みると、良い質問だと思う。ペンギンは、リンクを最も重要視している。簡単に見つけられるものの、修復するのは最も難しい。初めてウェブサイトを訪れる際は、アンカーの%、リンクのソース等を確認する。ペンギンと手動のリンクペナルティの大きな違いは(ウェブマスターツールを確認していない場合)、タイミングだ — 時限爆弾とスナイパーの違いと言うことも出来る…大勢のウェブマスターが、不満をもらしているなら、アルゴリズムだ。数名が文句を言っているなら、手動のアクションが行われたのだろう。手動のアクションの場合、ウェブマスターツールに通知が届いている。パンダに関しては、まずは、ページ上で、悪質なキーワードスタッフィング、薄いコンテンツ/コンテンツの重複を発生させる奇妙なインフラ構造等をチェックして、エンゲージメントの数値、さらに…外部でサポートされているページ:インデックスされているページの合計の比率を検証するようにしている。

ジム: 手動に関しては、何度も投稿を繰り返し、判断してもらうことが出来る。アルゴリズムのアップデートの場合、次回の更新を待ち、十分に対応を講じて、復帰させてもらうことを願うしかなく、まさに踏んだり蹴ったりの状態だ。

手動ペナルティに関して、Googleとやり取りをすること自体は、特に問題視していない。少なくとも、答えを得られるからだ。

トラフィックが減ったら、パンダとペンギンが行われた日付と照らし合わせれば、見極めることが出来る。アップデートの日付とは関係なく、トラフィックが減っていたら、ペナルティではなく、ただ単に、その日は、たまたまトラフィックが減っただけなのかもしれない。

ジョー: このインタビューを受けている最中に、スタッフから連絡をもらい、domain.com/?var=var&var=varのようなURLで、手動アクションに拒否された、と言う報告を受けた。実際には、既に、ドメイン全体が否認されていた。検索のことをよく知らない第三者が、適当にレビューしただけでは、何とも言えない。

ジム: その通り。昨日、SEOchatに投稿した記事で同じ指摘をした。レビューの担当者は、絶対に真剣に検証を行っていない。

復帰を100%保証するソリューションは、まやかしに過ぎないと指摘していたが、復帰する確率はどの程度あるのか?また、復帰に力を入れる意味があるのは、どのようなケースか?反対に、新しいサイトを始めた方が無難なのは、どんな時か?また、双方を同時進行すると良いのは、どんな時か?

ジム: 私はサイトを守る努力をしている。「このサイトは、もう手遅れだから、新しくサイトを始めた方が良い」と言ったことは一度もない。リンクは非常に重要であり、サイトに向かうリンクをたった数本でも救うことが出来るなら、私は手を尽くす。二つのサイトに取り組むアプローチは好きではない。コンテンツが重複する問題を生みだし、また、2つのサイトに対応しなければならないためだ。

ジョー : 何に違反したかに左右される。パンダ、手動アクション、そして、ペンギンの2回目以降のアップデート(理論的には、最新版の更新も含む)から、サイトを復帰させることに私は成功してきた。ただし、ペンギン 1.0に捕まったサイトの救出を要請されても、料金は受け取れない…無料でアドバイスを送り、データベースを追跡するリストには加える。ただし、確実にペンギン1.0であり、否認ツールを利用した結果、回復したものの、技術的な理由ではなく、意図的に回復するケースは、ごく稀である。

短い期間において、うまくやれば、リダイレクトとカノニカルは、今でも一定の効果をもたらす…ただし、戦略を変更するほど、改めて力を入れるような取り組みではない。

否認プロセスに関して、先ほど、一部のリンクを否認し、時間の経過と共に、さらに多くのリンクが否認している、と述べていたが、Googleは、主に苦痛をもたらすために、プロセスを長引かせているのだろうか?あるいは、集めたデータを何らかの方法で活用しているのだろうか?

ジョー: 間違いなく、わざと長引かせている。数学的な観点から見て、下降を引き起こす閾値はX%で、回復を引き起こす閾値はX-10%だと考えられる。さらに、当初、Googleは、否認のデータを大いに気に入っていたものの、神経質になり、何でも否認する行為が続出してしまった。このシグナルをもてあそぶため、意図的に多くの質の高いサイトを否認する巨大なネットワークを持つ集団を私は知っている :)

ジム: 苦痛を与えるためだ :) … データを活用しているかどうかは不明だが、その可能性はある。Googleなら、無料でリンクを手に入れましょう-directory.com等のサイトからのリンクを大勢のウェブサイトが否認していることを容易に特定し、「誰もこのリンクを信頼していないようなので、このサイトを追放し、リンクのカウントをやめる」判断を下すことが出来る。

自分達が所有しているツールで、同じ行為をすることが可能だ…ドメインが否認リストに登場する回数を数え、否認した回数を数えよう…例えば、spam.comが20回否認リストに登場し、20回とも否認している…あるいは、good.comが20回にわたって登場し、1度も否認していないなら、簡単に判断することが出来る。Googleも同じようなことをしているはずだ。

Googleが、引き延ばしていると仮定すると、手動ペナルティにおいて、追加の要請で、作業をスケールアップさせていく中で、苦痛を味わい、苦労をしていることをGoogleに分かってもらうため、徹底した取り組みを行う意味はあるのか?初回の取り組み、次回の取り組みにおいて、どの程度のリソースをつぎ込めばいいのか?通常、いつ頃回復するのか(再審査リクエストの回数)?

ジョー: 「否認」および「申告」を行う際は、さらに深い苦痛の留意事項が存在する可能性を自覚した上で、複数のレベルで実施するようにしている。1回目の挑戦で復帰したケースもないわけではないが、通常、3回以上、再審査リクエストを投稿する。

ジム: 2、3回、再審査リクエストを送信する必要がある…私は最初から「大胆」な取り組みを行い、さらに「スケールアップ」させていく。

と言っても、これはサイト全体のペナルティの話だが…

サイト全体のペナルティが、一部に縮小されることもある。一部に縮小されたら、遥かに容易に、影響を受けていないページに向かうリンクを残しながら、問題を特定し、対応することが出来るようになる。

サイト全体のペナルティは、サイトを壊滅させる…一部のペナルティでは、ランク付けの対象になるものもあれば、対象にならないものもあり…サイトの一部に限定されていれば、問題を解決する自信が湧いてくる。

先ほど、良質なリンクを否認してしまう、あるいは、否認する必要がないにも関わらず、リンクを否認してしまうミス、そして、新しいサイトに対処する際に、過去の否認のデータを活用することが出来ると言っていたが、自分で回復作業を行う方が良いケース、または、プロを雇って代行してもらう方が無難なケースを挙げてもらいたい。被リンクプロフィールの規模に応じて、大体のコストを算定する際に役立つ目安はあるのか?

ジョー: 知識に左右される。ペナルティの原因を自分で作ってしまった場合、すくにプロを雇うよりも、まずは、その原因を解消する試みを行うことも出来る。苦痛に「全力を注いでいる」姿を見せることで、1度目の否認が却下された際に、必死さが伝わる可能性がある。また、機会費用(選択肢Aを採用することで失われた選択肢Bを採用した際に得られた利益)にも左右される。予想される修復の可能性を考慮し、修復につぎ込む自分の時間の価値を考えると良いだろう。

ジム: 私の会社では、分析に5000ドル、そして、リンクを削除するプロセスに新たに5000ドルを課金する。高過ぎると思うかもしれないが、良質なリンクを削除してしまうと、そして、劣悪なリンクを残してしまうと、壊滅的なダメージを被る可能性がある。まさしく科学的な取り組みであり、誤ってしまうと、5000ドル以上の被害が出る…私自身がこのサービスを販売しているように、プロに相談することを薦める…そもそも、リンクの専門家ではないにも関わらず、なぜ自分でやろうとするのか、私には理解できない。

ちなみに、このサービスでは、追加費用なしで、サイトを回復させることが出来るまで責任を持って対処する。

ジョー: 良い心掛けだ。

ジム: どうも。

先ほど、既に否認されているリンクを理由に、再審査を却下されるケースに触れていたが、Googleのレビューワーが多くのミスを犯すことを考えると、否認ツールを使うよりも、積極的にリンクを削除した方が良いのか?リンクを削除する最良の戦略を教えてもらいたい。

ジョー: DDoSかな。

ジム: そういう手があったか(笑)。

ジョー: リンク否認サービスを利用する際は、素直に、そして、正直になるべきだ(1本1本対処していくよりも、私ならツールを使って、まとめて実施する)。

ジム: 実際に、リンクを削除する人は1%程度である。Googleに対して、リンクを削除することに疲れたとアピールするのが、本当の狙いだ。

ジョー: ペナルティを科されたことをリンクの所有者に伝えよう。自分のウェブサイトが、被害を受けているため、整理しているだけであり、無理なお願いをしていることを弁えて、礼儀正しく要請する必要がある。

私のサイトは、ドメインの規模が大きいため、様々な戦略の対象にされたこともある。かつては、料金を払って私のサイトにリンクを張った人物から、要請を受けることなく、いきなり訴えられたこともある。

ジム: 3回ほど削除を申請し、リンクに関するメッセージを送ったなら、再審査リクエストを投稿する際に、Eメールを送信した相手、送信した時期、そして、リンクを削除したサイト、nofollowしたサイトをスプレッドシートにまとめて紹介しよう…と言っても、これは、あくまでもGoogleに「アピール」することが狙いである。

ジョー: その通り。強制ではない。ウェブマスター達は、既にリンクを削除する作業に追われ、疲労している。

SEOと言うよりも、事業に関する質問だが、回復にかかる費用に対する予算の編成と同じぐらい、サイトがペナルティを受けている間の利益の減少に対応することも重要である。そこで、手動のペナルティから回復するまで、通常、何ヶ月を要するのか問いたい。また、どのタイミングで人員整理に踏み切ればいいのか?裏でSEOに対する取り組みを行いつつ、その他のマーケティングのチャンネルにも積極的に力を入れるべきか?

ジム: 手動のペナルティから回復するまでに、通常、2-4ヶ月間を要する。回復にも色々種類がある。手動のペナルティが解除され、最大で5%回復したものの、以前と比べると、90%低い場合もある。手動ペナルティの解除は、リンクプロフィールに優れたリンクが残されているなら、喜ぶことが出来るが、全てのリンクを否認しているなら、何も残らない。「回復」したらどうなるのか?と問われることがあるが、それは、残っているリンクに左右される…それでも、ペナルティを受ける前の状態に戻ることはない。

ジョー: 変動するコスト次第だ。コストが固定されているなら(条件が同じだとすると)、人員を削減するまでに、ある程度待つことが出来る。一方、2500ドル/月をリンクに用意しているなら、生き残るために、出来るだけ早く対応した方が良い。

その他のチャンネルへの取り組みに関しては、1つのチャンネルを極め、その他の複数のチャンネルをある程度マスターするアプローチは、非常に重要だと言っておこう。他のチャンネルのエキスパートを雇って提携を結ぶことが出来るなら、それが一番だ。ある大手の会社は、SEOでは、平凡であったが、TVとラジオでも実績があるため、多くの問題を抱えても、良い成果を残すことに成功していた。また、Eメールアドレスの収集を忘れずに行ってもらいたい。Eメールは、適切に利用する限り、今でも価値は高い。

長い間、ペンギンがアップデートされていないのは、ウェブマスターが、武器としてリンクを利用することに恐怖を感じるようになり、また、ライバルのサイトを葬ろうと試みることで発生する誤検出をGoogleが出したくないからだと私は考えている。苦痛を与えるためではなく、この動機を私が挙げるのは、Googleは、いつでも回復を遅らせることが可能であり、その一方で、アップデートで新たなサイトにペナルティを与えることが出来るためだ。先程、2度目のペンギンのアップデート以降、ペナルティがリダイレクトにも送られるようになったと話していたが、ウェブマスターは、ペナルティを受けたサイトを競合者のサイトに向けているのだろうか?

ジョー: その通りだ。また、競合者の自然なリンクにも向けている。私は、長年、ネガティブ SEOを非難してきた…2012年1月、初めての手動アクションが発生した時からだ。あの手動ペナルティが転機となった。現在、リンク構築に投資して、自然にサイトのランキングを上げるよりも、ライバルのサイトをランクを下げる方が、経済的である(この点に関しては、かなり自信がある)。

ネガティブ SEO向けのリンク戦略に関する話題は尽きることがない。この手法は、驚くほど浸透している。事実、大企業から、週に数回、ネガティブ SEOの実行を要請される。混雑した状態を正常に戻すのが、ブランドだと、誰かが言っていたような気がするが…

ジム: 間もなく、月に1度のペースで被リンクを監視するようになる。事実、ある大企業は、毎週、最新の否認リンクリストをGoogleに提出している。

その点に関連することだが、先制否認について問いたい。どのようなケースで、事前に自らリンクを否認するべきなのだろうか?このタイプの取り組みに特に注目する必要があるのは、どんなサイトだろうか?

ジョー: Fortune 500に挙げられない会社は、不利な立場にある。少なくとも、リンクプロフィールには注意してもらいたい — 私なら、何か大きな問題が浮上しない限り、先制してリンクを否認するアプローチは取らない。

ジム: 自分のサイトに対して、先制否認を行ったことがある。劣悪な被リンクを一掃するために、先制否認を行うべきだと私は思う。

ジョー: 私は認可サービスを始めたくて仕方がない…数千ドルで、否認を一掃するサービスだ :))

ジム: コンビを組んで、そのビジネスを始めよう :)

ジョー: 後で打ち合わせしよう。

ジム: ペンギンペナルティから地球を救おう。Googleのために、リンクを綺麗な状態に戻すのだ。

ジョー: Googleを救うのか?それとも、Googleから救うのか?:) また、時間があったら、刑罰の持続期間に関する法律の書籍を見習い、Googleのペナルティの種類に関する本を書きたいと思う。知名度の低いサイトを使って、RapGeniusと同じ行動を取っていたら、修正を行ったとしても(因みに、RapGeniusは修正を行っていない)、今でもペナルティの解除を待っているはずだ。なぜなら、基本的に、Googleは、直接的にも間接的にも私のサイトに資金を投じていないからだ。

SEO業者は、Google VenturesやGoogle Capital向けのプレゼンの資料を作るサービスを始めるようになるのだろうか?名称は、BeatThatPenalty(BeatThatQuote)?あるいは、BanMeNot(BugMeNot)でも良いかもしれない ;)

ジョー: あるいは、元Googleの従業員から資金を絞り出す手もある…ブランドを狙うベンチャーキャピタルのおかげで、Googleの元従業員が立てる計画には、続々と資金が投じられている。Googleでは、ボタンやフォントの色を変えることが主な仕事だったのかもしれないが、大ピンチを覆す力を持つ人物と今でもつながっている可能性があるためだ。

Googleの投資を受ける以外で、競争の激しい分野に参入する際に、SEOのリスクを減らす良質な方法を知っていたら、教えてほしい。

ジム: 今後は、特定のフレーズを狙って、上位へのランクインを試みる方法は薦められない。時間がかかり過ぎる。

ジョー: Googleへの依存を軽減すると、力を得られる。仕事の面接だと思ってもらいたい。その仕事をどうしても必要としているのだろうか?必要とする度合いが低ければ低いほど、交渉しやすくなる。Google以外のチャンネルからの収益が増えれば、重要なブランドのシグナルを得ている可能性が高い。

ジム: 素晴らしい作品を提供しなければならない。その結果、ブランドは構築されていく…この取り組みを優先させてもらいたい…手っ取り早くランクを上げる手法を採用し、Googleからペナルティを受けるリスクを背負う覚悟があるなら、話は別だが。

ジョー: 同感だ。プレミアムドメインの獲得 + SEOオンリーの取り組みを行う回数はめっきり減った。有効だった時期もあったが、現在は、状況が変わっている。

一部の人達(非リンク構築業者)は、SEO業者がリンクのことをあまりにも深く考え過ぎていると茶化している。コアのコンテンツ、UX、そして、ソーシャルメディアは、なぜ、リンク構築よりも、重要だと考えられているのだろうか?

ジム: リンクは、今でもGoogleのアルゴリズムで最も重要度が高い要素である — 無視することは不可能だ。ウェブで言及してもらえるような作品を用意し、出来れば、リンクを張ってもらいたいところだ。今でもリンクは、一番大事なアイテムである…リンクに次いで、優れたコンテンツ、UX等にも力を入れる必要がある。

ジョー: CopyPress(私が経営する会社)は、コンテンツを販売している(お願いだから、誰かコンテンツを買って下さい。私には幼い子供が3人もいるんです)。しかし、最高のコンテンツだけあれば、全てが解決するわけではないことを指摘しておく。ユーザーが一人もいない状態で、UXに力を入れることが出来るのだろうか?リンク構築、トラフィックの購入、注目の獲得は、SEOにおいてだけではなく、マーケティング全般において、重要である。Googleは、リンクを票として利用している。多様性は、変化し、進化していくものの、大半は今でも変わっていない。来年、または、再来年にリンクが消え去るとは、私には思えない。

例えば、私は大学生の頃に詩に関する本を2冊執筆した。内容には自信があったが、出版したことも、注目を集めようと試みたこともない。それでは、実際に、この本は、どれぐらい読む価値があるのだろうか?宣伝、そして、普及させなければ、推測に頼るしかない。

最後に、時間を割いて、今回のインタビューを快諾してくれたお二人に感謝したい。


SEOの賢者について:

ジム・ボイキンは、Internet Marketing Ninjasの創設者であり、CEOでもある。また、Webmasterworld.com、SEOChat.com、Cre8asiteForums.comを含む複数のコミュニティサイトを運営している。ジム・ボイキンは、自然な被リンクを集めるデジタルコンテンツの作成、および、ペナルティから復帰するため、リンクを分析し、不自然なリンクを否認する取り組みを得意としている。

ジョー・シンクウィッツ、通称、Cygnusは、CopyPress.comで最高収益責任者を務めている。ビーチでの散歩、必要なコンテンツの供給、そして、ランキングを上げるアドバイスの提供に生き甲斐を感じている。


この記事は、SEO Bookに掲載された「Understanding The Google Penguin Algorithm」を翻訳した内容です。

日本に負けじと、いやそれ以上に米国のSEO業界も大変なんだなぁ、と思わずにいられない内容でしたが、日米問わず共通の悩みは多そうですね。インタビューの端々に出てくる普段は余り耳にしない米国のリアルな現場界隈の話が聞けてとても新鮮な記事でもありました。 — SEO Japan [G+]

今、知っておくべきリンク構築の7つの常識

コンテンツマーケティングがSEOの中心になってきたといっても、Googleのアルゴリズム上、リンクがウェブサイトの評価の重要指標であることには変わりありません。とはいえ、かつての有料リンクに代表される人任せの手軽なリンク構築が通じていたのは過去の話。今日のリンク構築は、コンテンツマーケティングに負けじと丁寧に時間をかけて取り組んでいく必要があります。そんな最新のリンク構築事情を幾つかの基本ルールにまとめ上げてくれた記事をサーチエンジンランドから。 — SEO Japan

CMO(最高マーケティング責任者)、クライアント、あるいは、クライアントの上司等々…検索を理解してくれない人達と私は仕事をしてきた。

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それは致し方ない。ランキングで1位を獲得する複雑な要素を関係者全員が理解してくれるとは、さすがに期待していない。SEOは、理論としては単純だが、実際の作業は大変であり、また、GoogleがSEO業者を贔屓してくれるわけでもない

しかし、同じことを何度も何度も説明するために、このビジネスを始めたわけではない。そこで、リンク構築とSEOについて、重役の方々に知って欲しい7つのポイントを挙げていく。

1. 上位にランクインするためには今でもリンクが必要

誰が何と言おうと、リンク構築はまだ健在である。情報を探すために、検索エンジンが用いられる限り、そして、検索エンジンがランク付けをリンクに頼る限り(実際に頼っている)、リンク構築が消えることはない。

当然だが、現在のリンク構築の手法は、かつての手法とは大きく異なる。そのため、混乱が生じている可能性がある。ディレクトリへのリスティング、アーティクルマーケティング、そして、ゲスト投稿は、コンテンツマーケティング、自社サイトでのブログの運営、コンテスト、そして、プレゼントに取って代わったのだ。

2. 必要なリンクの本数は不明

100本?10本?それとも、1本?上位にランクアップするために必要な本数を特定することは出来ない。

そもそも、リンク構築に関して、分かっていることは少ない。もちろん、手法、そして、どんな成果を期待できるのか結果に関しては、心得ている。リンクの量よりも、質が重要である点も理解している。しかし、いつリンクの価値が効力を生じるのかを特定することが出来るほど、検索エンジンのアルゴリズムを理解しているわけではない。

1位にランク付けされるために必要なリンクの本数は、ターゲットにするキーワード、自分のサイト、競合者の取り組み、そして、その日のGoogleの気分(と言うのは冗談だが、実は当たっているのかもしれない)に大きく左右される。

3. 良質なコンテンツの隠し場所

「コンテンツは王様」と言うフレーズは、リンク構築のエキスパートを奈落の底に突き落とした。リンクを獲得し、上位にランクインするには、読み、シェアし、リンクを張りたいと思うような良質で、魅力的なコンテンツを用意する必要があることは誰でも知っている。しかし、このコンテンツをどこからか調達する必要があるものの、その場所は、今のところ存在しないことも明白である。

良質なコンテンツを作るには、自分のサイト、そして、ユーザーにとって、適切なコンテンツを特定するために、多くの時間を割く必要がある。その後、自分のサイト、そして、ユーザーのために当該のコンテンツを作成する作業に移る。この作業にも膨大な時間がかかる。Facebookのちょっとした投稿でも、正しい表現を見つけ出すために10-15分を要することがあり、ブログの記事やレポートを作るつもりなら、数時間、数日間、場合によっては、数週間かかることもある。

4. 「ちょっとリンクを入手する」ことが可能な場所は存在しない

ナルニア王国を見つけて欲しい、と言われるようなものだ。また、万が一、このような場所を知っているとしても、誰も明かしたりはしない。

コンテンツと同じように、リンクの獲得は、キーワード、サイト、業界、そして、その他の様々な様子に左右される。リンク構築戦略は、サイトに対して調整することが可能であり、通常は、ゼロの状態から、取り組みをスタートさせることになる。

優秀なリンク構築の専門家は、リンク構築に着手する際に、頼りになる場所を幾つか持っている。この場所、そして、関係の経過を常に追っており、始めに利用する場所を確保していると言えるが、それだけでは、大きなインパクトを与えるには不十分である。

5. ただ単に「リンクを下さい」とお願いすることは出来ない

単刀直入にリンクを求める行為は、赤の他人に「20ドル下さい」と言うようなものだ。リンクを獲得(日本語)するためには、何らかの策を講じる必要がある。優れたコンテンツを作る取り組みが該当することもあるが(No. 3を参照)、リンクの話をする前に、相互的な関係を構築しなければならないことが多い。

アウトリーチ(接触)は、1人にアタックして、1本のリンクを得る類の手法ではない。100名に接触しても、100本のリンクを得られるわけではなく、しかし、だからと言って、資金を無駄に費やすわけではない。弊社のアウトリーチ戦略から浮上する機会は、2つか、3つしかないかもしれないが、海外のリンク構築業者が約束する1000本のリンクよりも(No. 2を参照)、この限られた機会の方が価値は遥かに高い。

6. 時間がかかる

何本リンクを獲得すればよいのか分からないように、上位にランクインするまでに(あるいは、PR3からPR5に到達するまでに)、どれぐらいの時間がかかるのかも、私達には分からない。しかし、経験上、たとえ適度な期待をしていても、それ以上に時間がかかることが多い。

リンク構築は、時間のかかる取り組みであり、検索エンジンが、リンクをインデックスして、評価を行い、オーソリティを特定するまでにも時間がかかる。通常、4ヶ月目に差し掛かると、成果が現れないことを理由に、クライアントは、フラストレーションを抱え始め、リンク構築戦略の効果に懸念を持つようになるが、通常、5-6ヶ月目に入ると、徐々に効果は出てくる。

7. リンク構築をやめるとランキングは下がる

「3ヶ月間にわたってリンク構築を行い、その後、中断し、経過を見ることは出来るだろうか?」

残念ながら、これは無理なお願いである。ジムに3ヶ月間通い、その後、ジム通いを止めた状態で、体重を維持することは出来るだろうか?

リンク構築は、持続/継続的なプロセスであり、目標を達成した時点で切り換えることが可能な「維持モード」は存在しない。検索エンジンは、リスティング、そして、アルゴリズムをコンスタントに再評価しており、リンクとコンテンツを新鮮な状態に保つことしか、検索エンジンに自分のサイトが妥当である点を理解してもらえる方法はない。リンク構築を中断して、1ヶ月間はランキングを維持することが出来る可能性はあるが、何もしないと進歩を台無しにしてしまう

最後に、重役陣にリンク構築について知っておいてもらいたいポイントを他に何かご存知なら、コメント欄で発表してもらいたい。

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「7 Things I Wish Execs Knew About Link Building」を翻訳した内容です。

内容自体はどれも納得、しかし実際にリンク構築を始めてみようと思うと、リンク先の発見からアウトリーチの方法まで勉強すべきことは多くありそうです。結局、コンテンツマーケティングを通じて自然リンクを地道に獲得していく手法が一番効率的な気がしなくもありませんが、その中でリンク構築のテクニックで活用できるものは基本に忠実、かつ発想豊かに活用していきたいですね。 — SEO Japan [G+]

Googleが先週末にかけて、ヨーロッパとドイツのリンクネットワークにペナルティを与える。

リンクに対するGoogleの取り締まりが厳しくなっていますが、ヨーロッパのリンクネットワークが、再度、Googleからペナルティを受けた模様です。今回のメインターゲットはドイツのネットワークのようですが、通例通り(?)Googleはこの手の情報は公開しています。– SEO Japan

*記事内のリンク先は全て英語となっています。

昨日、@gfiorelli1に報告を受けたのだが、Googleが”リンクに対しての手動ペナルティのメールを大量に送った”とのことだ。スペインが特に多いらしい。

Googleは今朝、これについてTwitterで報告している。GoogleのJohannes Mehlem氏によると、ドイツとヨーロッパのリンクネットワークをターゲットにしたようだ。

「我々はヨーロッパとドイツのリンクネットワークにアクションを起こした。詳細はドイツのGoogleのブログで。」

Googleはリンクネットワークについて、ドイツとヨーロッパのWebマスターに警告を続けてきた。Googleはドイツの大規模のエージェントにアクションを起こしている。また、ドイツ、イタリア、スペインのリンクネットワークにも、過去に、ペナルティを与えている。Googleはポーランドその他の国もターゲットにしており、アメリカを含め、世界中でリンクネットワークはターゲットの対象となっている。

今回はどのネットワークがターゲットになったかは分からないが、この傾向は止まないだろう。@Jenstar氏は先週に打撃を受けたネットワークがあると考えているようだが、Googleは認めてはいない。また、これに関しての不満の声も目にしていない。(仮にペナルティを受けたのであれば、この状況は不自然だ。)

繰り返しになるが、この警告は昨日の朝のものだ。先週からのランキングの変動と関係があるかは疑わしい。

Twitterでのディスカッションはこちら。

追記1: 掲示板とコメントによると、Rankseller.deとTeliad.deがターゲットの一部のようだ。


この記事は、Search Engine Roundtableに掲載された「Google Penalizes Link Networks In Europe & Germany Over Weekend」を翻訳した内容です。

ペナルティの報告はマット・カッツ氏が行うのが定番でしたが、氏が休暇中とはいえ、Googleの取り締まりが緩むことはやはりないようです。今年の春頃に、ヨーロッパのいくつかのネットワークがペナルティを受けた後、日本のリンクネットワークもターゲットにされました。こうした話題は海外で多く聞かれますが、記事にもある通り、世界中のリンクネットワークが対象となっていることは間違いないでしょう。
– SEO Japan [G+]

Googleがペンギン3.0を本日ローンチ??

最後のペンギンアップデートから長い時間が経過していますが、GoogleのJohn Mueller氏がこの件についてのコメントを出しています。(非常に短いコメントですが)また、Search Engine RoundtableのBarry Schwartz氏は8月中のアップデートを以前から予想しています。果たしてペンギンアップデートは近いうちに行われるのでしょうか???– SEO Japan

*記事内のリンク先は全て英語となっています。

Googleがペンギンアップデートを最後にローンチしてから10ヶ月が経っている。Googleはその理由を、「ペンギンをリフレッシュすることは、非常に複雑なプロセスだからだ」、としている。

しかし、今朝、John Mueller氏がGoogle+ハングアウトでちょっとしたヒントを与えており、それによると、ペンギンアップデートがそろそろローンチされるということだ。(動画内の21分40秒位)彼によると、”エンジニアは現在取り組んでおり”、”(最後のアップデートから)非常に長い時間が経っている”ことを認めている。また、”そう遠くない将来”ではあるが、”今朝ローンチするわけではない”と述べている。本当だろうか?本日の午後かもしれないのではないか?Googleはこの手の大きなアップデートを金曜日の夕方に行うことを好んでいる。

下記に動画を掲載する。

トラッキングツール(MozcastSERPs.comSERP MetricsAlgoroo)は、この一週間、僅かな揺れを示している。また、フォーラムではこの話題について、引き続き議論されている。

WebmasterWorldのスレッドで、あるSEO担当者が、「おそらく、ペンギンかパンダのアップデートが行われようとしているのでは?」といった質問しており、彼によると大きな変更があったようだ。

「8/9(土)の6:00am(東海岸時間)からトラフィックの増加が見られた。以前、3/14に(トラフィックの)40-45%がヒットされ、2ヶ月後に、33%まで回復した。しかし、8/9からさらなる回復を見せ、昨日の時点で17%を下回った。これは、3/14以前の水準だ。これがトレンドによるものなのかはわからないが、この土曜日に起こった何かによってポジティブな影響があったようだ。」

BlackHatWorldのスレッドでは、「ここのところの変動をもとに考えてみると、本日ペンギンのアップデートが行われるのでは?」といった発言がある。おそらく、Googleはテストの範囲を拡大させており、そろそろ全てのWebサイトが対象になろうとしているのではないだろうか?

ともあれ、本日の午後にローンチされなかったとしても、数週間以内にローンチされることは驚きではない。


この記事は、Search Engine Roundtableに掲載された「Is Google Launching Penguin 3 Today?」を翻訳した内容です。

上記記事は8/15(金)に作成されたものです。そのため、記事中の”本日”は8/15(金)を指しますが、8/18(月)の時点では、アップデートの情報は見られません。動画内でJohn Mueller氏が”ペンギンアップデートは事前にお知らせしない”と改めて発言しているので、Barry Schwartz氏が言うように、いつ行われても驚きではないかもしれません。– SEO Japan [G+]

Googleのブランド贔屓について専門家がガチバトル

Googleがブランド力のあるサイトを高評価する傾向があることは以前からいわれていますが(参考インフォグラフィック)、今回はそんなGoogleのブランド贔屓についてSEOの専門家が意見を熱く交わした記事を。 — SEO Japan

今年行われたSMXでのランド・フィッシュキン氏によるキーノート、「The SEO Revolution Will Not Be Televised」(SEO革命は放映されません)は、大勢のオーディエンスを魅了していたが、私もそのうちの一人であった。同氏は、アクティブなプレゼンターであり、優秀なマーケッターでもある。個人的な意見だが、実際に賞賛に値する人物だと思う。

Moz Founder and COO Rand Fishkin discusses Google’s bias toward strong brands with Bryson Meunier.

とは言ったものの、プレゼンの最中に、「検索結果のブランドの独占および贔屓が、ついに現実のものになった」と発言した際は、思わず耳を疑った。

弊社、Resolutionでは、世界で有名な企業を何社か顧客に持っているが、本当にGoogleが大手ブランドを贔屓しているなら、これほど早いペースで弊社が収益を伸ばすことは不可能であり、実際に、ブランドは、SEOに今まで以上に資金を投じている。

これは、2014年にSEOの予算を増やす予定があると答えた社内のマーケッターは47%(エージェンシーのマーケッターに関しては、実に69%)であった一方、減らすと答えたマーケッターは5%のみであった現状と一致する。

Googleが、自然にブランドを贔屓しているなら、なぜ、ブランドは、わざわざSEOに多額の資金を投じる必要があるのだろうか?代わりに、ブランディングに資金を投じるべきではないのだろうか?答えは明らかだと私は思う。Googleの検索では、ブランディングだけでは、目立つことが出来ないため、SEOにも投資しているのだ。

また、2年前、SMX Westでのアーロン・ウォール氏が行った主張への反対の証拠を示したことがあったが、個人的な見解では、この傾向は今でも変わっていないと考えている。

Googleの1ページ目で有名なサイトを含むクエリが、過去2年で約27%増加したことを示すMozcastのグラフをランド・フィッシュキン氏は、プレゼンで紹介していた。そこで、その見解をより深く理解するため、実際に本人に連絡を取ることにした。

私は、この問題を過去に議論したことがあり、ブランドへの贔屓が存在すると言う主張には、懐疑的な立場を取っている。しかし、闇雲に信じているわけではなく、あくまでも科学者として、この問題に向き合っている。そのため、ブランドへの贔屓が実在し、実証するデータがあるなら、喜んで考えを変える用意はある。

ランド・フィッシュキンの提言: ブランドになれ…と言うけれど

フィッシュキン氏に実際に話を聞き、そして、プレゼンを聞いた限りでは、全体的なメッセージに関しては、誤っていないと私は思った。ブランドへの贔屓が話題になる度に、Googleの偽善者行為が指摘されるか、あるいは、競争の激しいキーワードにおいて、ブランドには勝てないと言う不満が噴出する。しかし、ランド・フィッシュキン氏は、正々堂々と勝負し、ブランドになれと提言している。

ブランドの構築に苦労している会社が、検索においても苦労しているとしても、このプレゼンのアドバイス自体は間違えていない。

ターゲットにするキーワードには、現実的な視点で考える必要がある — 知名度、予算、そして、リソースの面で全て上回るサイトと競争する方針は、現実的とは言えない。SEERのウィル・レイノルズ氏が、3月にオレゴンで行われたIRCE Focus: Web Designのプレゼンテーションで、この点を巧みに実証していた。レイノルズ氏は、Googleが、キーワード[dresses]で、Macys.comよりも、レイノルズ自身が運営する知名度の低いドレスストアをなぜ上位にランク付けするべきなのかと力説していた。

このような大手企業のサイトを、一時的な小手先の手法を用いて倒そうとするのではなく、サイトと製品の質を改善して、アウェアネス、自然のリンク、そして、シェアを増やしていくべきである。ビジネス、そして、ブランドを構築することに力を入れる必要があり、ブランドの強さ、人気、そして、オーソリティの代わりのような扱いを受ける数値ばかりに固執しないでもらいたい。

ちなみに、私はこの考え方を100%支持している。ただし、ブランドの贔屓に関する考え方は変わらない。私は今でもブランドの贔屓は存在しない、と言う立場を取っており、万が一、存在するとしても、それは因果関係ではなく、相互関係によるものだと考えている。事実、誰でも知っているような有名なブランドの中には、ブランド名自体は有名であっても、Google検索で苦戦しているものもある。ブランドがスパムを行うことが出来る点、そして、実際にスパムを行うと、一般のサイトと同じように、Googleにペナルティーを科される点を覚えておこう。

そもそもブランド贔屓とは?

Google検索が、ブランドによって独占されている、とはどんな状態を指すのだろうか?ブランディングの「他の製品と見分けるため、あるいは、区別するために、名前、シンボル、もしくは、デザインを作る」と言う定義は、曖昧であり、ウェブサイトのあらゆるアイテムが含まれてしまうことになる。 プレゼンでの発言の真意をフィッシュキン氏に尋ねてみたところ、次のような答えが返ってきた:

SEOの関係者は、Googleが、ノンブランドよりもブランドを優先する、と昔から推測していたことを私は強調したかった。事実、Googleの重役は、「ブランドは、清潔な状態を取り戻すための解決手段だ」と何度も発言しており、また、Googleの社内では、積極的にSEOを行うウェブサイトが、良質なコンテンツと優れた製品を提供するサイトよりも優先されるのは、おかしいと言う考えが根強く存在すると私は思っている。さらに、ペンギン、ハミングバード、そして、パンダ等のアルゴリズムの変更(そして、その他の小規模な変更)により、検索結果で、ブランドを目立たせるための全面的な贔屓が強くなっている。

その上、アルゴリズムの贔屓と共に、ブランドを助ける二次的なインパクトが数多く存在する。Googleは、ソーシャルシグナル、ユーザーデータのシグナル、利用データのシグナル、そして、各種のデータを利用することが可能であり、Googleに評価される優れたアイテムをブランドはより多く持っていると言える。また、事実として、過去5年間、多くのブランドが、SEOに真剣に資金を投じるようになり、目標達成に向けて力を入れている。

さらに、私はRap Geniusが10日間のペナルティーを受けた後、Googleに復帰した件に関する意見を尋ねた。すると、ランド・フィッシュキン氏は、Googleがブランドを贔屓している領域をもう一つ挙げた:

Rap Geniusの件は、ブランドが、小さなサイトとは別の扱いを受けている何よりの証拠である。Rap Geniusは、検索結果を操作する試みを行ったために、ペナルティーを受けたものの、すぐに復帰した。小規模なサイト(あるいは、知名度の低いブランド)のSEOを実施したことがある専門家なら、ペナルティーが、数ヶ月間、数年間、あるいは、Rap Geniusが行ったような行為に手を染めた場合は、永遠に続くことを理解している。その他にもExpedia、BMW、そして、Google自身も、操作を試みた結果、ペナルティーを受けていたが、通常のGoogleの懲罰と比べると、警告程度でしかなかった。

つまり、ランド・フィッシュキン氏は、Google検索におけるブランドの独占に貢献している5つのファクターがあると指摘している:

  1. 検索結果でブランドをより目立たせるアルゴリズムの贔屓。
  2. ユーザーが期待する大きなブランドを検索結果で優先することをGoogleが明言している。この方針は、最終的に、アップデートによって、優先されるようになる。
  3. 理論上、必ずしもノンブランドではなく、ブランドを支援する各種のデータをGoogleが利用することが出来る。
  4. ブランドが、SEOの取り組みを強化し、ノンブランドによる上位へのランクインがますます難しくなっている。
  5. ペナルティーに関して、Googleがブランドを大目に見る傾向がある。

これは、過去に同じ主張を行った大勢の人物が挙げる理由と同一である。

ブランドの贔屓の定義はこれで終わったので、ランド・フィッシュキン氏が挙げた5つのファクターを一つずつ詳しく見ていこう。

1. アルゴリズムのアップデートにおける贔屓

ペンギン、パンダ、そして、その他のアップデートによって、ブランドと比べて、小規模なウェブサイトがダメージを受けてきた経緯は、誰もが知っている。しかし、Googleのアップデートによる、ネガティブな影響をブランドが受けていないことにはならない。

Demand Mediaと言うサイトを覚えているだろうか?同サイトに関する関心が最高潮に達していた時、Demand MediaのIPOは、15億ドル前後の時価総額を記録していた。しかし、Google検索で目立つために、薄っぺらいコンテンツを作っていたその他の小さなブランドと同じようにパンダによって、Demand Mediaは壊滅的なダメージを受けたのであった。また、パンダは、有名な自動車雑誌のMotor Trend、さらに、Yahoo!が所有するAssociated Content(その後、Voiceに名称を変更)も攻撃していた。

ブランドは、ペンギンにも痛めつけられていた。Dish Networkは、ペンギンがリリースされると、トラフィックを27%落としていたSalvation Army、REEDS Jewelers、そして、その他の有名なブランドもペンギンアップデートが原因で、検索結果でのビジビリティを大幅に失っていた。

このようなメジャーなアルゴリズムのアップデートによって、さらに多くの小規模なサイトが、壊滅状態に追い込まれたのであろう。それは、残念だったとしか言いようがない。しかし、Googleは、薄っぺらいアフィリエイトのコンテンツをターゲットにしていることを明言しており、また、大きなブランドよりも、アフリエイトや小さなサイトの方が多いのが現実である。

その上、経験上、大きなブランドは、通常、評判を貶める可能性がある行為に関しては、嫌う傾向がある。ブランドにとっては、ペンギンとパンダが一掃を試みた類のランキングを操作する短期的な戦略からは、得られるものが少なく、反対に、失うものが多い。ブランド贔屓の複雑な局面を取り上げるまでもなく、これだけでも、大きなブランドよりも、小さなブランドの方が、アップデートの影響を受ける理由は明らかである。

2. Google内に存在するブランド贔屓

確かに、エリック・シュミット氏は、2008年にパブリッシャーとエディターに向けて、「ブランドは問題ではなく、解決策である。ブランドは、清潔な状態を取り戻すための解決策だ」と発言していた。しかし、この発言の直後に、次のように述べていたことはあまり知られていない:

Googleは、パブリッシャーの方々に成功して欲しいわけではない。ランキングを上げる基本は、関連性を上げることだ。

センセーショナルな見出しが報道されるものの、それが真実の全てではない。

Googleの従業員は、他の機会でも、アルゴリズムに加える変更において、ブランド贔屓が存在すること、あるいは、ペナルティーに関して、特別扱いしていることを否定している。例えば、Googleのスパム対策を統括するマット・カッツ氏は、2009年にこのように語っていた:

Googleの社内では、少なくとも、検索ランキングチームにおいては、ブランドのことを考えていない。代わりに、信頼、オーソリティ、評判、PageRank、質の高さ等を考慮している。

フィッシュキン氏によるプレゼンと同じようなプレゼン、そして、「現在、ブランドはメジャーなランキングの要素になった」と断言するこの記事と同じような記事に何度も遭遇しているため、Googleは、態度を明らかにする必要があると私は思った。しかし、この記事を投稿するにあたって、Googleにチャンスを与えたものの、「現時点で、特に言うことはありません」と言う答えが返ってきた。

この問題は、大半のSEOの関係者がGoogleを信頼していない事実と関連しているのではないだろうか。しかし、「ブランドは、清潔な状態に戻す解決策だ」と言う発言を信じているにも関わらず、その他の発言には耳を塞いでしまうのは、矛盾しているとしか言いようがない。

Googleは、信頼、オーソリティ、評判、そして、高品質を贔屓しているが、このような要素はブランドに限定されているわけではない。サイトの品質に向上をブランドの構築と結びつけて考えることは可能だが、同じだとは限らないことを理解しておく必要がある。

3. Googleのリンクシグナルを超越した多様化はブランドに有利に働く

この主張は、Googleが、リンクのデータを軽視し、代わりに、ソーシャルシグナル、ユーザーのデータ、エンティティ等を網羅するようになると、ブランドが最も得をする、と言う考えに基づいている。この考えが正しいとは私には思えない。

FacebookとTwitterで特に人気が高いエンティティ(人物、地名等)のタイプを見ていくと、ソーシャルメディアでファンとフォロワーを獲得する点に関しては、ミュージシャンが圧倒的に強いことが分かる。

When you break down the top followed entities on Facebook and Twitter, brands are shared much less than other entities.

FacebookとTwitterでフォローされているエンティティを分類すると、ブランドはその他のエンティティと比べて、シェアされている回数が圧倒的に少ない(クリックすると拡大して閲覧することが可能)。

また、「ブランド」を拡大して解釈し、その他のサイトとの違いを示す名前を持っていることを理由に、全ての上位のサイトをブランドと認識したとしても、この名前がなくても健闘しているノンブランドは存在する。

例えば、Zyngaが所有するゲーム、Texas Holdem Pokerは、ブランドではないものの、15位であり、7000万名のFacebookのフォロワーを抱えている。同様に、basketball(バスケットボール)は、5700万人にいいね!されており、football(サッカー)は、4400万人に、そして、pizza(ピザ)は、それぞれ、3300万人にいいね!されているが、どれもブランドではない。反対に、2013年のブランドリストで94位であったPizza Hutのフォロワーは、ノンブランドのピザのフォロワーの3分の1である。

ブランドはエンティティであり、そのエンティティは、ハミングバード、そして、ナレッジグラフのおかげで、優遇されるはずだが、エンティティだと言う理由でブランドが、Google検索で活躍しているとすると、ブランドであると言う事実は、二次的だと言っても過言ではない。

そこで、フィッシュキン氏に、ブランドではなく、エンティティを思い描いているのではないか、と尋ねたところ、「確かにその通りだが、名前がよく知られている強力/影響力の強いブランドは、さらにシグナルを加えており、その結果、エンティティを優遇する機能を超えて、ランキングを強化している可能性がある」とフィッシュキン氏は指摘した。

4. ブランドはSEOに力を入れている

この点に関しては異論は全くない。様々な規模のブランドが、実際に、SEOを始めとするデジタルマーケティングに力を入れている。

ブランディングサービスを提供するInterbrand社が世界の一流ブランドと特定したブランドのうち、66%はウェブサイトで何らかの形でSEOを実施している。LinkedInで、ブランド名と用語「SEO」を検索すれば誰にでも分かることだが、一流ブランドの多くは、SEO専用の従業員を抱えるか、業者にアウトソースし、フルタイムで実施させている。実は、この比率は66%を上回る可能性がある。なぜなら、SEOを実施した経験を持つデジタルマーケティングのエキスパートを抱えているものの、SEOを実施している、もしくは、実施したことがあると明記していない企業が多く存在するためだ。

ただし、ブランドが、ある程度、力を入れていると言っても、SEOが有効だとは限らない。SEOを実施していると認めたブランドのうち、63%が、2012年以来、検索結果でのビジビリティが下がったと指摘している。SEOのスタッフは、状況を変えるために採用されたはずだが、力を入れ始めたばかりであり、まだ結果は出ていないのが現実である。

66% of top brands are doing SEO, but it hasn't necessarily led to success... yet.

ブランドの66%がSEOを実施するものの、必ずしも成果が表れているわけではない。

それでも、資金を投じていることは事実だ。SEMPOは、今年、State of Search(検索の現状)レポートでここまで詳しいデータをリリースしているわけではないが、昨年、同サイトは、SEOに300万ドル以上投じたと答えた企業が5%に達し、前年の1%から増加したと報告していた。

SEMPO figures showing investment in SEO at more than $3 million annually 5% of total respondents.

SEMPOの図表 — 300万ドル/年以上をSEOに費やす会社が5%を占める。

このグラフからは、SEOに資金を投じるサイトが、大きなブランドなのか、あるいは、規模は小さいものの予算を潤沢に持つブランドなのかを判断することは出来ない。しかし、その多くは、平均的なSearch Engine Landの読者の方々が携わるウェブサイトよりも、規模が大きいのではないだろうか。

5. Googleは大きなブランドに甘い

この点に関しては、納得できる部分もある。大規模なブランドのサイトで14年間に渡ってSEOを実施してきたが、小さなブランドでは手が届かないレベルの技術にアクセスしていた大企業は1社しかない。反対に、その他のサイトと同じように、ウェブマスター向けのヘルプフォーラムに質問を投稿するよう求められることの方が多い。この扱いは矛盾している。

多くのSEO業者と同様に、私は世界的な企業のSEOを担当したことがあるが、マット・カッツ氏を含む、Googleのエンジニアと会って、ランキングの改善について話し合ったことはない。このような事態がクライアントに起きるのは、異例であり、先程も申し上げた通り、1度しか見たことがない。

Rap Geniusに関しては、ブランドと言うよりも、ベンチャーキャピタルに支えられたスタートアップであり、Googleは、同じような違反を行ったサイトと比べて、甘い処分を与えたと言えなくもなく、残念であった。しかし、Rap Geniusは、今でも同分野のAZLyricsに負けている。歌詞を探す際には、いずれかのサイトを指定しているわけではないため、ブランディングが原因ではない。

ペナルティーが軽いと言う主張は、全てが正しいわけではない。大きなブランドが、インデックスから削除されると、たとえ2週間であれ、多くの小規模なサイトが一生かかっても得られないような金額の収益を失ってしまう。

数年前、ある企業から相談を受けたことがある。この企業が採用していた大手のSEO業者が、リンクを購入したため、ナビゲーショナルな用語で1ヶ月間に渡って、6ページ目に格下げされてしまったようだ。同社は、売り上げが100万ドル減ると推測していた。この業者は秘密保持契約を結んでいるため(そもそも、SEOコミュニティにとって、発表するメリットはない)、メディアで報じられることはなかったが、実際に起きた出来事である。100万ドルが、軽いと思うなら、私よりもSEOで利益を得ているとしか考えられない。

しかし、確かに、Googleは、ペナルティーに関しては、ブランドを大目に見ている節がある。ランド・フィッシュキン氏が、プレゼンで説明していたように、無理もない処置だと言える。ユーザーが欲しい情報を見つけることが出来ず、検索の質が下がるなら、必要以上に長くインデックスから排除するのは、自殺行為に等しい。

例えば、The Sandlotと言うシカゴ北西部の郊外に個人的に好きなハンバーガーショップがある。以下に、今年のGoogleトレンドの検索量を掲載する:

Like most smaller brands, new northwest Chicago burger joint, The Sandlot, barely registers on Google Trends.

大半の小さなブランドと同様に、シカゴ北西部のハンバーガーショップ、The Sandlotは、Googleトレンドに登録されていない。

ご覧のように、登録する上で十分な量の検索が行われていない(残念で仕方がない。是非、この店のTwo-n-Twoを試して欲しい)。

そして、次に、The Sandlotに味が近いと言う意見が多いFive Guysの検索ボリュームを記したチャートを掲載する:

Many more searchers for Five Guys would suffer if extensive penalties for larger brands were applied.

Five Guysの検索は多く、大きなブランドに対するペナルティーが長期化されると、ユーザーが困る。

Googleが、The Sandlotを検索結果から消しても(The Sandlotはウェブサイトを持っていないため、簡単に消すことが出来る)、どこに行ってしまったのかと考え、店舗に足を運んで、SEOのプロを雇った方が良い、とおせっかいを焼く人はほとんどいないはずだ。大半のユーザーは、別のハンバーガーショップを検索する。

一方、もしも、GoogleがFive Guysを検索結果から消してしまったら、大勢のユーザーが気に掛けるはずだ。なぜ、Five Guysを検索しているのに、Five Guysの情報をGoogleが返してくれないのか分からず、Yahoo!やBingで代わりに検索を行う人も出てくるかもしれない。

Five Guysをインデックスから外す行為が、Googleの検索の品質を落とすと思うなら、McDonald’sを結果から外したら、どうなってしまうか考えてもらいたい。ブランドに加え、検索エンジンのユーザーまでもがペナルティーを与えられるようなものだ:

Extensive penalty for McDonald's would penalize all of these brand searchers, and Google, as well.

McDonald’sに長期間に渡ってペナルティーを与えると、McDonald’sを検索したユーザー、そして、Google自身も困る。

そのため、確かに、ある意味、ブランドを大目に見る傾向はある。なぜなら、Googleは、ユーザーが求めている結果を提供する必要があり、そのユーザーはブランドを求めているためだ。その他のエンティティにも言えることだが、ブランドは、別のサイトが取って代わることが出来ない特徴を持っている。

2年間で27%増加した理由

それでは、ブランド贔屓が、アルゴリズムに反映されていないとしたら、Google.comの1ページ目の「Big 10」を含むクエリが、過去2年間で、27%増加しているのはなぜだろうか?実は、様々な理由が考えられる。

まず、ここで取り上げている問題を確認しておこう。フィッシュキン氏が、プレゼンで取り上げたMozcastのチャートでは、Googleの1ページ目での、以下の「Big 10」のドメインを含むクエリの比率が記されていた。

domain-bias-mozcast

ランド・フィッシュキン氏がプレゼンで用いたスライド — 過去2年における1000のキーワードでの、大きなサイトによるランキングが、12%から16%に改善されたことが、ブランドの独占を証明している。

以下に、2014年5月8日時点での、Big 10を挙げていく。ただし、米Googleで多くのビジビリティを獲得しているサイトに応じて、サイトが変動する可能性がある:

  1. en.wikipedia.org
  2. www.amazon.com
  3. www.youtube.com
  4. www.ebay.com
  5. www.facebook.com
  6. www.webmd.com
  7. www.walmart.com
  8. www.pinterest.com
  9. twitter.com
  10. allrecipes.com

Mozcastが追跡した1000のキーワードにおいては、ピーク時で、上のドメインは、クエリの16%で1ページ目に掲載され、最も低い時点では、12%近くまで下がっていた。Mozは、過去2年間で、27%の割合で増加していると指摘していた。

この増加は、検索結果でのブランドの独占を示唆しているのだろうか?私が示唆していないと思う理由を幾つか挙げていく:

1. 大きなサイトではあるが、必ずしも大きなブランドではない。トップ 10のサイトのうち、Interbrandの2013年版トップ 100ブランドに入っていたブランドは、3-5つのみであった。その他のサイトは、明らかに大きなサイトではあるが、ブランドが大きければ大きい程、Google検索で取り上げてもらえる確率が高いと言う主張を証明しようとしているなら、「Big 10」の70%が、ブランドの規模を計測するプロの基準で大きなブランドではないなら、この理論には無理がある。

また、トップ 10のブランド(Interbrandのリストによると)は、Big 10には入っていないため、27%の増加に、ブランドの規模や力が関係している可能性は低い。

2. ブランドは、追跡したクエリの84%に対して、1ページ目の検索結果に掲載されていない。この場合、独占と言うと、少なくとも50%を支配する必要があるのではないだろうか?12%から16%に上がっただけでは、どう考えても独占とは程遠い。

3. そもそも、クエリのうちブランドの用語が占める比率が分からない。1000のクエリと言うだけでは、その全てが、Facebookに関わるクエリなら、検索結果の1ページ目でFacebook.comが占める割合は、16%を超えるはずである。クエリがブランドの用語でも、ナビゲーショナルな用語でもないなら、それはまた別の問題だが、Mozcastの説明では、この点には一切触れられていない。

16%と言う比率が、検索結果のブランドの独占状態を表していると考えたとしても、その他の、より可能性の高い理由が原因だと考慮すること出来るのではないだろうか?:

A. 大きなブランドと品質、オーソリティとリンクの間に強い相互関係が存在する。これは必ずしも因果関係を示しているわけではない。

B. Googleは、様々な事柄に関連するサイトに見返りを与えており、そのうちの一部がブランドである。SEMRushとSearchMetricsで上位のサイトが持つ共通点を確認したところ、最も目立った共通点は、そのうちの幾つかが大きなブランドであった点ではなく、多くのトピックに関連している点であった。

大きなブランドと考えるかどうかは別にして、Wikipediaが、InterbrandがNo.1に選んだブランド、Apple.comよりも8倍多くの検索トラフィックを獲得しているのは、Wikipediaがより大きなブランドであるからではない。コンピュータとiPhoneだけでなく、様々な事柄に関連しているため、Appleよりも多くのトラフィックを獲得しているのだ。

事実、SEMRushによると、Wikipediaは、Apple.comよりも、キーワードの数自体が、8倍多いようだ。SEMRushでApple.comがトラフィックを獲得している領域を調べてみると、その多くが、Appleとは関係のないナビゲーショナルなキーワードであることが分かる。App Storeのおかげで、Appleは、インターネットで有数のブランドにおいて1ページ目にランクインしており、そのため、自分達のブランドの力に加えて、トラフィックを獲得する原動力となっているのだ:

Apple's app store is a platform that allows them to be highly relevant for high volume navigational terms.

AppleのApp Storeは、ナビゲーショナルな用語に対する関連性を高める基盤となる(クリックすると、拡大して表示することが可能)。

C. Googleは、エンティティに見返りを与えており、ブランドは、そのエンティティのタイプの一つである。

D. Googleが大きなブランドを重視している理由として挙げた上の根拠は、アルゴリズムとは全く関係がない(ブランドに長期間にわたって罰を与えると検索の品質を落とす、ブランドもSEOに力を入れている等)。

結局、疑いは晴れず

ブランドが、Google検索において、他のサイトよりも優先されていると考えることになった要因について、インタビューに応じてくれたフィッシュキン氏に感謝している。本人にも伝えたように、私は大勢の人達がフィッシュキン氏を知る前から、同氏のレポートを読んできたし、たとえ、同意することが出来なくても、その意見を尊重してきた。

フィッシュキン氏と同じように、私も疑り深い人間であり、疑り深い人間と言う者は、オッカムのかみそり論(出来るだけ仮定を少なくして、証明を行うべきと言う理論)を持ち、身近な問題を理解するために不要なセオリーを除外する傾向がある。この問題を詳しく検証してみた結果、ブランド贔屓が、様々な形式において、存在するとは、今でも私には思えない。データが、このセオリーを裏付けていない。観測された現象は、データがなくても、説明することが出来る(はずである)。

SMX Westでのランド・フィッシュキン氏のプレゼンに刺激を受けて、ブランドの構築を始めたなら、そのまま続けてもらいたい。先程も申し上げた通り、「弱点を探して、利用する」SEOの時代は幕を閉じつつあり、終わって良かったと私は思っている。 この手法は、消費者にとって、全く役に立つことはなく、SEOではなく、単なるスパムである。

しかし、ブランドを構築する際は、それだけやっていれば、Google検索で上位にランクインすることが出来ると考えないでほしい。会社、そして、SEOにとって、ブランドを構築することで得られるメリットは存在するが、Google検索で上位にランクインする要素は、もう少し奥が深い。

追伸

重要な考えを一緒に積み上げていくことを目指し、私は、投稿する前に、この記事の最終的な草稿をフィッシュキン氏に読んでもらった。草稿に関する同氏のフィードバックを以下に掲載し、その後に、私のレスポンスを綴っていく。

2段落目で、ブランドが、SEOで成功をしていたら、会社が今ほど順調に成長していなかった、と指摘しているが、この論理は、あまりにも大ざっぱであり、関係がないように思える(私の主張、そして、取り上げてられていたアーロン・ウォール氏の主張と比べて)。事実、主張を弱めてしまっている。

ご指摘には感謝する。ブランドがSEOで成功していたら、私の会社が今ほど順調に成長していなかったことは重要ではない。弊社は、様々な規模のブランドをSEOで成功させるべく支援している。もちろん、SEOにおける成功が、私の会社にマイナスに働くことはなく、恐らく、間接的にではあるが、ある程度プラスに働いているのだろう。とりわけ、ブランドの構築に全く時間を費やしていないなら、尚更である。

しかし、現実として、ブランディングに莫大な資金を投資し、大規模な、信頼されるブランドを作り上げたものの、SEOの業者を雇って、検索でのビジビリティを改善している企業は多く、ブランディングが、Googleで目立つために一番重要だと言う見解には、やはり賛同しかねる。

ブランディングはSEOの一部であり、既にブランド構築を行っているブランドは、SEOにも投資するべきだと言っているように聞こえるが、この主張は、私が今までのキャリアの中で仕事をした大勢の重役クラスには通じない。必ずしも私の理論ではないが、重役の多くは、既に信頼されるブランドを構築しているため、SEOを不要だと考え、代わりに予算をブランディングに割り当てることを望む。フィッシュキン氏が、この主張とは、距離を置いていることが分かり、ほっとした。しかし、このように解釈されていても、何ら不思議はない。

「ブランドはスパムをする可能性があり、– 実際にスパムをすると、他のサイトと同じように、Google検索でペナルティーを科される」と指摘しているが、この業界の関係者なら、誰も賛同しないはずだ。確かに大きなブランドもペナルティーを科されるものの、ペナルティーの厳しさは、大きなブランドではないサイトとは大きく異なる。

この点に関しては、記事の後半で説明している。ペナルティーは異なるものの、期間以外にも、厳しさを示す要素は存在する。事実、ブランドは、収益の面で、大きなダメージを受け、そして、検索エンジンのユーザーが、人気の高いブランドを検索するものの、当該のブランドが表示されない場合、検索の品質が下がってしまう。また、この手の話をする関係者の多くは、大きなブランドを顧客に持っていないと私は考えているため、私の主張が受け入られないのは、無理もないのかもしれない。

ブランドとして、Demand Mediaを挙げていたが、私は(そして、他の大勢のSEO関係者も)、Demand Mediaが、数あるメディアサイトの中で、サイト、そして、コンテンツにおいて、強力なブランドを作る取り組みを思い切り失敗させたサイトだと考えている。事実、Demand Mediaは、圧倒的に劣悪なブランドを持つ、圧倒的に大きな会社である。そのため、Demand Mediaが提供するゴミを一掃する行為は、Googleがブランドを優先する典型的な例だと私は思う。

この指摘は興味深く、ある程度、同意することが出来る。しかし、マーケティングにおけるブランドの基礎的な定義を大きく超えており、この点を説明するために別の用語を利用するべきだと私が考える根拠を後押ししている。

Demand Mediaは、明確に、その他の製品とは異なるアイデンティティを確立し、差別化を行った。さもなければ、ここまで大きく成長することは不可能であったはずだが、Google検索ではプラスに働かなかった。 プレゼンで用いられていたブランディングと言う用語は、品質、オーソリティ、そして、信頼性により力を入れる取り組みを意味していたのだろうが、範囲が広いブランドの領域を外し、品質、オーソリティ、そして、信頼性と言ってくれていたら、混乱をある程度抑えることが出来たはずであった。

個別の例と総合的なスタッツを比較する手法は、主張を行う上で、全く向いていない。Googleが一部のブランドにペナルティーを与えているからと言って、あるいは、一部の大きな企業が苦戦しているからと言って、ブランドが、総じて、ビジビリティを失っているとは言い難い。

だからこそ、Interbrandのデータで補足をした。ブランディングのエキスパートが、世界で大きなブランドとして選んだ100のブランドは、総合的に見て、Google検索でビジビリティを失っていた。しかし、個々の例を見ていくと、現実が、「Googleがあらゆるケースでブランドを贔屓している」と言うセオリーと矛盾している点を裏付けられる。

マット・カッツ氏の言葉: 「ブランドに関して考えているわけではない。信頼性、オーソリティ、評判、PageRank、高い品質等を重視している」は、Googleのブランド贔屓の典型的な例である。なぜなら、ブランドとノンブランドの最大の違いは、(PageRank & 品質が高くても)消費者の信頼、オーソリティ、そして、評判を持っているかいないかの違いだからだ。

この点には、同意しかねる。Merriam-Webster(辞書)も同意しないはずだ。Entrepreneur.comはブランディングを、「他の製品と見分けるため、あるいは、区別するために、名前、シンボル、もしくは、デザインを作る」マーケティングの取り組みと定義していた。

フィッシュキン氏が、ブランド構築を、消費者の信頼、オーソリティ、そして、評判の構築と考えていることは良く分かった。しかし、Googleは、一部の専門家の見解とは異なり、ブランドをランキングの要素とは見ていない。Googleは、良質なブランドの副産物を見ているだけであり、それが、消費者の信頼であり、オーソリティであり、そして、評判なのだ。また、Googleは、ブランドのコンセプトを持ち出すことなく、今までもこういった要素を見てきた。

ブランドのコンセプトを持ち出すと、不要に物事を複雑にしてしまい、問題にぶつかってしまう。消費者の信頼、オーソリティ、そして、評判を確立したブランドを作るだけでは、Google検索で良い結果を残すことは出来ない。事実、Interbrandがリストアップした全てのブランドが、この3つの要素を全て兼ね備えている。

Google検索をブランドが独占する時代が到来したと言うニュースを聞き、大喜びした、大きなブランドの従業員は絶対に大勢いるはずだ。SEOが滅亡し、予算を別の場所に当てることを願っている人達のことだ。この点に触れているわけではないようだが、このような考えには反対する。なぜなら、実際に予算をSEOから外してしまうと、損をしてしまうからだ。

この引用を使って、主張を裏付けようとしているが、実は逆効果だ。記事の後半で、ブランドのみに限られたことではないと指摘しているが、実際には、間違いなく、ブランド、そして、ブランディングの領域であり、ブランド構築をマーケティングの一部として実施することを私が勧める理由である。

ブランド構築に力を入れる方針を勧めることに、全く問題はない。ただし、Googleがブランドを重視しているのではなく、ブランド構築の副産物として考慮している要素を見ている点を、オーディエンスが理解していることが前提である。また、ブランド構築に多くの時間を費やし、Google検索にほとんど影響が現れない可能性がある点を理解していることも前提である。プレゼンテーションのリアクションを見る限り、この点は全く理解されていないと思う。

Interbrandの選択を妥当なリストとして利用するのは、如何なものかと思う。なぜなら、私は「大きなブランド」のみを取り上げているのではなく、ブランディングに力を入れ、ブランドの要素 — 個性、信頼、評判、オーソリティ、消費者の認識 — を手に入れたサイトを対象としているからだ。

確かにその通りだが、リストアップされたブランドは、莫大な資金を投じ、世界有数のブランドを作り出した企業ばかりである。Google検索でビジビリティを失っている事実は、「ワールドワイドなブランドに近づくと、Googleの検索システムで(直接敵、そして、間接的に)より多くのメリットを得られる」と言うフィッシュキン氏のセオリーとは相容れない。Googleでのビジビリティを失っているのは、ワールドワイドなだけでなく、規模が大きく、信頼されているブランドであり、Googleのシステムで大きなメリットを得られるはずではなかったのだろうか?

長過ぎて読まなかった方のためのまとめ

この記事では、ブライソン・ムニエ氏とランド・フィッシュキン氏が、Google検索におけるブランド贔屓について、議論を行っている。どちらも強固なブランドの構築は、SEOを含む、様々な理由で、重要だと考えている。しかし、ムニエ氏は、ブランドの構築が、Google検索のビジビリティを高めると言う主張を裏付けるデータが十分ではないと指摘している。

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。

この記事は、Search Engine Landに掲載された「Quantifying Brand Bias In Search Results With Rand Fishkin Of Moz」を翻訳した内容です。

大半はランド・フィッシュキンの考察ではありましたが、SEOの今後もふまえて色々と勉強になる内容でした。オーソリティを益々重視していくであろうGoogleのアルゴリズム、ブランドが結果有利になることは自然の流れというか仕方ない気もしますが、コンテンツマーケティング等を活用して自分自身でブランドを作っていくこともまだまだ可能。「結局有名ブランドには勝てない」と諦めず、チャレンジしていきたいものですね。 — SEO Japan [G+]

クライアントサイトへのSEO導入講座 – 入門編

従来の有料リンク型SEOビジネスが崩壊し、SEO事業そのものから撤退する企業も増えている日本のウェブ業界ですが、同時にSEO自体のニーズは増えており、SEO会社はより総合的なSEOサービスの提供を求められ、またこれまで以上にSEOを依頼されるウェブ制作会社も多いのではないでしょうか?そんなサービス側企業のために、SEOの正しい導入法を説明した記事をSEO Bookか。SEO Japanの読者には参考になる情報かもしれません? — SEO Japan

クライアントのサイトを最適化する取り組みに慣れていない方のために、あるいは、復習したい方のために、この取り組みのガイドラインを作成することにした。各トピックの最後に、参考になる詳細な記事を紹介する。

SEOのエキスパートによって、アプローチは異なるものの、大半のクライアントのプロジェクトにおいて、共通する領域を挙げていく。

ルールがない

私が知っているSEOの最高のルールは、SEOには「絶対的なルール」がほとんど存在しないと言う原則だ。Googleは、ブラックボックスであり、完璧なデータを得ることは不可能である。そのため、原因と結果を特定することは難しく、多くの実験と推測が必要になる。うまくいったら、継続する。うまくいかなかったら、中止する。

チャンスは、「ルール」に網羅されていない経緯で姿を現すことが多い。多くの機会は、クライアント、そして、マーケットの分野によって異なるため、柔軟性を維持し、新しい関係やネットワーキングの機会に気を配ると良いだろう。SEOは、サイトとサイトの間にある関係(リンク)、そして、コンテンツを取り上げてもらう力(ネットワーキング)に左右される。

クライアントのサイトのSEOに取り掛かる際は、既にある程度の地位を築いたサイトに対応することになるため、古い問題を抱えている可能性が高い。また、自分のサイトとは異なり、サイトを完全にコントロールすることは出来ない難しさにも直面する。何らかのアイデアを実行に移す前に、アイデアのメリットを納得してもらう必要がある。受け入れてくれる人もいれば、立場をハッキリさせない人もいれば、拒否する人もいるだろう。より確実なデータ、そして、より信頼できるビジネス上の根拠を提供すれば、納得してもらえる確率は高くなる。

クライアントのサイトにSEOを実施する際に最も重要なことは、秘術やコードで目をくらませるのではなく、SEOが、正真正銘の事業における価値をもたす仕組みを分かってもらう姿勢である。

1. 戦略

クライアントのサイトを最適化する取り組みの第一ステップは、ハイレベルな戦略を構築することだ。

「古きを温めて新しきを知る」 – 孔子

まずは、調査に専念しよう。クライアントの事業、そして、マーケットの現在の位置に関して、学べるものは何でも学ぼう。過去の業績、現状、そして、今後の目標を知ることが重要だ。クライアントをインタビューしよう。クライアントの方が、ビジネスのことを良く理解している。また、深い関心を示せば、きっと喜んでもらえるはずだ。

  • 何を得意としているのか?
  • どの製品、または、サービスが一番売れているのか?
  • どのような製品やサービスを用意しているのか?
  • 競合者と比較して、苦手としている領域はあるのか?
  • どの会社がライバルに該当するのか?
  • どの会社と提携を組んでいるのか?
  • マーケットの部門は変化しているか?変化しているなら、どのように変わりつつあるのか?この変化をチャンスに変える方法を考案することは可能か?
  • 過去、パフォーマンスが良かったのは、そして、良くなかったのは、どのキーワードの分野か?
  • 何を求めているのか?トラフィックを増やそうとしているのか?コンバージョンを増やしたいのか?接触範囲を広げたいのか?何をもって成功とするのか?
  • 他の広告キャンペーンを利用しているのか?利用しているなら、どの領域をターゲットにしているのか?SEOと組み合わせることは可能か?
  • インターネット以外に進出しているか?広告キャンペーンを行っているのか?当該のキャンペーンはどの領域をターゲットにしているのか?SEOと組み合わせることは可能か?

一部のSEOコンサルタントは、出来るだけ多くのキーワードでサイトのランキングを上げることを仕事と考えている。「より多くのキーワードで上位にランクインする」、もしくは、「より多くのトラフィックを獲得する」は、事業、および、マーケティングの目標に左右されるため、計測可能なビジネスの利益にはつながらない可能性がある。既にターゲットにしている具体的な機会に力を入れることで、利益を得られる企業もあれば、より広い範囲への接触を求める企業もある。事業の目標とマーケットの分野を理解した上で、この目標と環境に応じたSEOキャンペーンを策定することが重要なのは、このためだ。

この類の分析は、特定のランキングや競合者のランキングについて話し合う際に、力を発揮する。SEOは、魔法の杖のような存在であり、力を入れていない領域でもクライアントのサイトを1位に引き上げることが出来る、などと期待させるべきではない。たとえSEOによって、このような軌跡が起きたとしても、ビジターはその他のリスティングをクリックして、オファーを比較することが出来てしまうため、クライアントに、大きな利益とは見なしてもらえない可能性がある。

クライアントの市場の分野を出来るだけ理解してもらいたい。クライアントや競合者がまだ満たしていない、変わりつつある要望等、チャンスのある領域を探し出すのだ。顧客の立場で考える必要がある。顧客を探し、質問に答えてもらおう。顧客がインターネットで姿を現す場所にアクセスすると良いだろう。 顧客が用いる言葉とニーズを、インタビューで集めた知識と組み合わせれば、効果的なキーワードとトピックを特定することが出来るはずだ。

文書にまとめよう。書き留めておく必要がある。戦略は、時間の経過とともに変わるが、サイトの現状、そして、目指す位置を描く基本的な合意点を維持するためだ。 事業の目標と一致させ、そして、目標を達成して、採用した戦略が、正真正銘の計測可能な価値を与えることを裏付けてもらいたい。これが、クライアントによるSEO業者の良し悪しの判断基準となり、今後のSEOサービスを維持するか、そして、拡大するかを決める目安となる。

参考になる記事:

- デジタル時代のマーケティング戦略を支える4つの原則
- 5ステップで楽に製品のポジショニングを行う方法[pdf]
- テクノロジーマーケッターよ、マーケティング戦略を文書に残せ

2. サイト監査

一部のサイトは、乱雑で、技術的な問題を持ち、キーワードのチャンスを逸している。
既にあるもの、そして、ないものを数量化する必要がある。

  • Xenu Link SleuthScreaming Frog等のサイトクローラーツールを用いて、URLのリスト、タイトルの情報、リンクの情報、そして、その他のデータを得る。
  • リンク切れを全てリストアップする。
  • 迷子のページをリストアップする。
  • タイトルのないページをリストアップする。
  • 重複するタイトルを持つページをリストアップする。
  • キーワードの組み合わせが弱いページをリストアップする。
  • robots.txtをチェックする。robots.txtファイルを使うと、驚くほど簡単にクロールを拒否することが出来る。

リンク切れは、低品質のシグナルである。Googleにとって低品質かどうかは議論の余地があるが、少なくとも、ユーザーには質が低いと見なされる。リンク切れを定期的にチェックするシステムが存在しないなら、すぐに用意するべきである。迷子のページとは、一つもリンクが向けられていないページを指す。このようなページは、重複しているページの可能性があり、その場合は、削除するべきである。または、リンクを向けて、クロールしてもらい、上位にランクインする可能性を高くする必要がある。ページのタイトルは、それぞれ異なるものを使い、キーワードの用語と一致させ、クリックしてもらうために、魅力的なタイトルを作る必要がある。顧客のニーズに語り掛けるリンクは、魅力的に映る。robots.txtを慎重にチェックして、クロールしてもらう必要がある領域がブロックされていないことを確認しよう。

初期のサイト監査の一環として、Googleのウェブマスターに登録して、問題の存在を確認したり、競合者分析ツールで過去のパフォーマンスをチェックして、トラフィックが激減した時期があるかどうか確かめると良いだろう。ランキング、および、トラフィックが急激に落ちた時期があるなら、ウェブ分析ツールで、時期を特定し、激減した際のデータを分離して、この時期に関連する可能性があるペナルティーを確認してもらいたい。

参考になる記事:

- 被リンク、壊れたページ、破損した画像はSEOの足を引っ張る
- 被リンクを直し、不要なビジターの喪失を阻止する3つの簡単な方法
- Screaming Frogの55通りの利用方法
- Robots.txt入門

3. 競合者分析

この取り組みをサイト監査の一環として行うケースもあるが、競合するサイトの技術的な問題ではなく、どのようにマーケットで位置づけているのか、そして、どのような方法で行っているのかを重視するため、ここでは別々に取り扱う。サイト監査では、通常、技術面での分析が行われる。

この取り組みを行う際に便利な、様々なツールが存在する。私はSpyFuを利用している。このツールのレポートツールの特に有効な機能は、Adwordsのポジションの価値に対して、SEOのポジションの価値を推測する機能だ。すると、ランクを収益で表し、SEOサービスの料金を支払う意味がある点を証明することが可能になる。

このような競合者分析を実施すると、競合するサイトで、どんなコンテンツが良い成績を挙げているのか、どんなコンテンツが勢いを得ているのか分かる。良いパフォーマンスを見せている競合者のコンテンツをリストアップしよう。続いて、リンクが送られている場所を調べ、リストにまとめてもらいたい。その後、競合者の成功を手っ取り早く真似し、拡大していくのだ。

ランキングにおいて競合する「競合者」が、パートナーになり得るケースもある。クライアントと業界が異なるものの、重なる領域で、上位にランク付けされている可能性もある。リンクを得る相手として、仕入れ先として、広告の掲載先として、あるいは、コンテンツを掲載するサイトとして、向いているかもしれない。同分野で上位にランク付けされているものの、直接的な競合者ではないサイトを記録しておこう。

Adwordsのキーワードの価格でランクの価値を推測するツールを使うと、競合者のポジションの価値を推測することが可能になる。クライアントのサイトが、競合者よりも低くランク付けされている場合、ランクを上げるために投じる時間と労力の推定される利益の価値を明らかにすることが出来る。また、改善のスピードを比較して、競合の基準として用いることも可能である。競合者と同じ取り組みを行わなければ、追いつくことは出来ない。SEOに継続的に力を入れ、目に見える成果を得ているなら、同じ取り組みを行う必要があることを示す証拠になる。

参考になる記事:

- 競合者分析 [pdf]
- イラストで説明 – SEO競合者分析の流れ
- 競合者分析: 4つのステップでSEOヒーローになる方法

4. サイトの構造

きちんと整理されたサイトは、ユーザビリティの面でも、そして、SEOの面でも有益である。次にどこに行くべきかが、ユーザーにとって明白なら、エンゲージメント(参加)のスコアに加点される。クライアントが、ユーザビリティのコンサルタントを採用しているなら、協力してもらえる確率が高い。

テーマを中心にサイトを編成すると良いだろう。Googleは、異種混合のページよりも、同様のトピックでまとめられたページを好むことは、各種のケーススタディによって証明されている(以下の動画の1分25秒から視聴しよう)。

  • エラーの処理後のクロールを基に、スプレッドシートを作る。
  • 売り上げが最も多い製品、そして、サービスを特定する。この製品とサービスは、最も目立つ位置に置き、サイトの階層の最も高い場所に配置するべきである。あまり売れていないアイテムやカテゴリー、そして、戦略的に重要ではないアイテムは、低い階層に置く。
  • 分析により、既に多数のトラフィックを獲得しているページは、階層の高い位置に移して、目に触れる機会を増やす必要がある。
  • 季節限定の製品は、買い物のシーズンの前に、注目してもらう必要があり、シーズンが過ぎたら、重要度は低くなる。
  • 出来るだけ、ページを同様のトピックにまとめよう。例: acme.com/blue-widgets/、acme.com/green-widgets/等。
  • 被リンク分析を行い、サイト内部のアンカーテキストが、タイトルとページのコンテンツと一致していることを確認する。

全てのページをスプレッドシートにリストアップしておくと、ページをテーマ別でまとめる上で有効である。同様のコンテンツのディレクトリにまとめることが出来るなら、それに越したことはない。戦略文書を使って、どのページを改善すればいいのか、どのページを追放すればいいのか特定すると良い。内部のページランクスカルプティング — つまり、ページランクを一部のページに流し、その他のリンクにはnofollowを使って、リンクジュースを他のページに転送させない手法に力を入れている人達がいる。Googleは、このアプローチを軽視しているが、重要度の低いページをサイトの構造の低い位置に置きつつ、重要な製品やカテゴリーにサイトワイドでリンクを張り、リンクの価値を流すことは可能だ。収益につながるページを優先し、重要ではないページは左遷しても構わない。

モバイルも重要だ。コンテンツがモバイルデバイスで動かないなら、検索結果でトップにランク付けされても、あまり意味はない。

参考になる記事:

- サイトのアーキテクチャ & 検索エンジンを成功に導く要素
- SEOを考慮したウェブサイトアーキテクチャの最適化(スライドによるプレゼン資料)
- SEOガイド: インフォメーションアーキテクチャ

5. クロール & リダイレクトを有効にする

サイトが十分にクロールされていることを確認してもらいたい。全てのURLが、Googleのインデックスに含まれている点を確認するため、ウェブマスターツール/その他のインデックスレポートツールにサインアップすると良い。

  • サイトマップを登録する
  • 既存のrobots.txtをチェックする。スクリプトリポジトリやその他のドメイン関連のディレクトリ等、重要ではない領域から、robotsを締め出すべきだ。
  • ページを移動する必要があるなら、あるいは、存在しないページへのリンクを持っているなら、ページリダイレクトを使って、整理しておこう。
  • 404エラーが表示されたページをリストアップする。404ページに有益なナビゲーションを用意し、ビジターが「戻る」をクリックしない環境を作る必要がある。

301を使ってページをリダイレクトするメソッドは受け入られている。301は、ページが永遠に場所を移動したことを検索エンジンに伝える。ドメインを変えた際、あるいは、サイトの別のバージョンに向かうリンクを持っている際も、リダイレクトは重宝する。例えば、Googleは、http://www.acme.comhttp://acme.comを別のサイトと見なすため、どちらかのサイトを選び、リダイレクトすることが可能だ。

以下に、301の仕組みを説明する動画を掲載する:

ページのリダイレクトを怠ると、ページに割り当てたリンクジュースをフル活用することが出来なくなる。

参考になる記事:

- サイトマップとは
- 最強ガイド: 301リダイレクト
- クロール & インデックスの基準

6. 被リンク分析

被リンクは、今でもメジャーなランキングの要素である。サイトに向けられている質の高いリンクの数が多ければ多いほど、検索結果で上位にランク付けしてもらえる。しかし、最近では、リンクはサイトにダメージを与えることもある。しかし、全体的なリンクのプロフィールが強い場合、質の低いリンクが幾つかあっても、問題をもたらす可能性は低い。そこで役に立つのが、マット・カッツテストだ。リンクの大半をマット・カッツ氏に見せることは出来るかどうか、考えてみよう。出来ないなら、ペナルティーに関して、リスクの高い戦略を採用していると言えるだろう。自分でサイトを管理しているなら、対応することが出来るものの、クライアントのサイトの場合、対応が難しい。クライアントが、積極的なSEOがもたらすリスクに気づいていない場合は、尚更だ。

  • 既存の被リンクのリストを作る。質が低く見えるリンクを見つけたら、削除を検討する。
  • 全てのリンクが、適切なページに向かっていることを確認する。
  • 主な競合者がリンクを獲得しているサイトをリストアップする。
  • リンクを獲得したいサイトをリストアップする。

リンクの獲得には、直接リンクを掲載するか、もしくは、リンクに値するサイトを作る必要がある。業界のディレクトリ等、一部のサイトでは、料金を支払って、掲載してもらうことが可能だ。リンクを張るターゲットとして、魅力的なサイトにする手もある。

どこから見ても利益目的のサイトにリンクを導くのは、なかなか難しい。事業に関連する慈善事業への出資を検討すると良い。地元の商工会議所からリンクを獲得することも出来る。関連する研究を行う教育機関と関係を構築し、出資する、もしくは、何らかの形で参加することも可能だ。

競合者にリンクを向けているサイトを確認しよう。当該のリンクを、競合者は、どのように手に入れたのだろうか?同じ方法を採用しよう。ホワイトペーパーを利用してリンクを獲得していたなら、同じようにホワイトペーパーを利用する。ニュースがリンクの獲得につながっていたなら、クライアントのサイトでもニュースを利用する。競合者にリンクを与えたと思われる方法を実施するべきだ。その後、結果を評価し、結果に応じて、取り組みを強化/減少させると良いだろう。

また、競合者がリンクを得ていないサイトからもリンクを獲得する必要がある。そこで、求められるリンクのリストを作成しよう。次に、リンクを獲得するための戦略を考案する必要がある。コンテンツの提供、議論への参加、業界ニュースの提供、 インタビュー、あるいは、特集の作成が、リンクをもたらす可能性がある。「何が必要なのか」尋ね、必要なものを与えよう。

当然だが、リンク構築は継続的な取り組みである。サイトが大きくなると、自然にリンクは集まってくる。それ自体が、リンク獲得戦略である。競合者を、重要度、そして、消費者の関心の面で、上回る必要がある。その上で鍵を握るのが、コンテンツ戦略である。業界がリンクを張りたくなるようなコンテンツを用意しているだろうか?持っていないなら、作成しよう。業界がリンクを張りたくなるようなサイトではないなら、利益の追求ではなく、情報に特化したサイトを開設する方法もある。Signal Vs NoiseやBasecampsブログ等、一般的な業界のトピックについて、従業員が記事を投稿するブログを用意している会社もある。このタイプのブログは、完全に利益を追求しているサイトよりも、リンクを得られる可能性が高い。

リンクを追う前に、まずは、どのようなサイトがリンクを受けているのかを把握し、自分のサイトをそのカテゴリーにフィットさせるよう心掛けるべきである。

参考になる記事:

- Link Guruのデブラ・マスタラーに訊く
- 拡大可能なリンク構築の手法
- クリエイティブなリンク構築のアイデア集

7 コンテンツの評価

キーワードのリスト、競合者のランキング、そして、収益の面で特に有益なワードを特定したら、コンテンツを精査し、作り上げる作業に移る。

キーワードの用語を網羅するコンテンツを用意しているだろうか?用意していないなら、作成する必要のあるコンテンツのリストに加えておこう。用語にマッチするコンテンツを持っているなら、同じトピックのクライアントのコンテンツと比べて遜色ないかどうかを確認してもらいたい。 ページを拡大する、もしくは、より詳しい内容にすることは出来るか?サイト内部でより多く/より質の高いリンクを加えることは可能か?動画、オーディオ、画像等、異なるタイプのコンテンツを融合すると、プラスに働くか?

見過ごしているキーワードの領域に対して、コンテンツを作成する必要がある。既に提供されているコンテンツをコピーするのではなく、当該の用語で、最もランキングが高い/最も有益なコンテンツを確認し、どうすればもっと良くすることが出来るのか考えてみよう。組み込む、または、発展させることが可能な最新の業界分析、または、レポートはあるか?新しい情報は人気がある。知らないことを学びたい欲求を人間は持っているためだ。「私も」的なコンテンツも有効ではあるが、チャンスを最大限に活かしているとは言い難い。リンクを獲得する確率が高くなるため、そして、エンゲージメントのレベルが高まるため、既に存在するコンテンツよりも有益なコンテンツを作ってもらいたい。ビジターは、同じ情報を別の場所で得られるなら、躊躇なく移動するはずだ。

キーワードの共起について考えてみよう。狙っているキーワードに対して、容易に関連付けることが出来る用語を探すべきだ。この分析の役に立つ様々なツールが開発されているが、Adwordsのリサーチツールを使えば、自力で探すことが可能である。キーワードに関連するキーワードを確認すると良いだろう。Googleの共起アルゴリズムは、Adwordsと自然検索の双方に対して、同じ動きをする可能性が高い。

また、ビジターがページをどのように利用するのか考えてもらいたい。ページの内容は、容易に判断できるだろうか?ユーザーが次に取るべき行動は、明らかだろうか?ぎっしり詰まったテキスト、そして、気を散らす広告は、サイトの利用の弊害となるため、ユーザビリティが一定の基準を満たしていることを確認しよう。読みやすいサイズのテキストを使い、平均的なビジターが、目を細めなくても読める環境を作るべきである。見出しと段落を使って、分割すると良い。インターネットのユーザーは、正しい情報を見つけたことを確認するため、文章を飛ばし読みする傾向がある。この記事が作成されたのは、10年以上前だが、今でもこの記事の指摘は的を射ている。

参考になる記事:

- コンテンツマーケティング VS SEO
- Google アナリティクスを使ってコンテンツを分析する方法
- コンテンツベースのSEO戦略は失敗する

8. 外部のサイトにリンクを張る

外部にリンクを張っていないサイトは、不自然に映る。Googleのスパム対策を統括するマット・カッツ氏は、以前、次のように指摘していた:

言うまでもなく、Googleは採点方法を調整するタイミングを明かしたりはしない。PageRankを蓄積しているドメインを見つけ出すのは簡単だ。これも、スコアの要素の一つである。ハブ系のスコアを最小限に抑えつつ、オーソリティ系のスコアを高めるために全力を尽くしているなら、その他大勢のサイトとは、一線を画すことになる点を、覚えておいてもらいたい。

  • アウトバウンドリンクを全てリストアップする。
  • アウトバウンドリンクが、補足するかどうか、つまり、同様のトピック/テーマを取り上げているか、または、事業に関連しているかどうかを特定する。
  • 外部サイトにリンクを張っていないページをリストアップする。

外部へのリンクは、品質のシグナルであり、優れたPRの取り組みでもある。ウェブマスターは、被リンクに注目し、どのように言われているのか気になるため、リンクを辿って、サイトを訪問する。クライアントのサイトが比較的新しいなら、これは関係を構築する手法として、有効である。他の会社、そして、人物を高く評価すれば、多くのウェブマスターは、見返りを与えてくれる。

良いリンクは、人間関係を構築する最高の手段となる。

また、サイトのビジターの役にも立つ。やがて、ビジターはサイトを去るため、優れた信頼できるサイトに導くことで、評価アップを勝ち取ろう。ライバルにリンクを張ることが嫌なら、業界のブログ、ニュースサイト等の情報源、もしくは、関係を構築したいサイトにリンクを張るアプローチを検討してもらいたい。競合しない分野の取引先や緊密に関連する会社にリンクを張る手もある。信頼できるサイトもターゲットに挙げておこう。価値の低いサイト、もしくは、リンクスキームの一翼を担うサイトにリンクを向ける行為は慎むべきだ。リンクスキームに加担しているサイトを特定するのは容易ではないが、通常は、リンク交換スキームが用意されているか、ビジターが読む可能性の低い明白な有料リンクが掲載されている。リンクを交換するスキームは避けてもらいたい。リンクネットワークの一員と見られるだけでなく、そもそも、時代遅れである。

参考になる記事:

- 外部のサイトにリンクを張る5つの理由
- リンクと関係のドミノ効果
- リンク構築 101: 過去の関係を利用する

9. 継続する

SEOは、一度実施したら、放置するような取り組みではない。

クライアントに、一度最適化キャンペーンを行えば、効果が永遠に続くなどと期待させるべきではない。虫の良い話に聞こえるかもしれないが、真実である。検索は変化を続け、また、競合者とマーケットは変動するため、SEOを継続的に実施する必要がある。たった1つのマーケティングキャンペーンで事が足りると考えている企業は、滅多にない。 SEO業者にとって大変なのは、あらゆるマーケッターにも共通することだが、継続的な投資が、見返りをもたらす点を証明することだ。

  • 競合者の監視、つまり、競合者のランキングの変動、新たなライバル、戦略の変更をチェックする。効果のある取り組みを特定し、真似する。
  • 分野の監視 – Google トレンド、キーワードのトレンド、フォーラム、ニュースリリースをチェックする。すると、新たなキャンペーンの観点に対するアイデアが生まれる。
  • レポート – クライアントが、料金を払って得た成果を確認することが可能な環境を作る必要がある。
  • 情報の入手 – クライアントは、サイトに変更を加え、新たなマーケッターを採用する。そのため、今後もSEOのアドバイスを必要とする。

クライアントのサイトに対するSEOを語ると、本が1冊出来上がってしまう。実際に、執筆されている。今回は、表面的な部分を取り上げただけだが、有難いことに、各トピックの領域への対処に関する素晴らしい情報が、豊富にインターネット上に溢れている。

人助けをしたいなら、クライアントのサイトのSEOにこれから着手する人達に送るアドバイスをコメント欄で発表してもらいたい。「こんなアドバイスを送って欲しかった!」と言うアドバイスをどしどし送ってあげよう。


この記事は、SEO Bookに掲載された「Guide to Optimizing Client Site 2014」を翻訳した内容です。

追加の参考記事が全て英語なのは仕方ありませんが、SEOを本格的にウェブマーケティングに活用するための導入方法がステップ・バイ・ステップで解説された素晴らしい記事だったと思います。どちらかというと特定キーワードでの順位向上のみに焦点が当てられてきた日本のSEOですが、既存のSEO会社はもちろんウェブマーケティング会社や制作会社がこういったサービスを提供していけるようになれば、日本のSEOのレベルが何段も上がっていきそうですね。 — SEO Japan [G+]

時代の流れに左右されない有効なリンク構築の基礎

人口リンクはもう終わり、これからはコンテンツマーケティングの時代とはいわれるものの、Googleのアルゴリズム上、どうしても無視できないのがリンク構築。今だからこそ改めて考えたいリンク構築のあり方をじっくり考えてみた記事をサーチエンジンランドから。 — SEO Japan

Googleは1998年にサービスを開始して以来、順調に成長し、世界で最も人気の高い検索エンジンになった。shutterstock_178290377-chain-link-old-text 2013年、2兆1610回の検索が行われ、世界の検索市場の67%を占めるまでになった。

成長し、進化を遂げるにつれ、Google検索は、ユーザーの疑問に対する答えを見つけ、問題に対する解決策を発見し、リサーチを実施し、さらには、友達や信頼するアドバイザーからのフィードバック、推奨、そして、提案を得ることが可能な人類史上「最高の秘書」になると言う夢に向けて、順調に前進している。

消費者が、製品やサービスの調査に検索エンジンを利用する機会が増えているため、SEOに力を入れる企業には、大きなチャンスが転がり込んでいる。

役目を期待通りに果たすため、Googleは、ユーザーに提供する価値を基に、コンテンツを格付けしなければならない。Googleは、各種の要素を用いて、検索エンジンのランキングを決めているが、その中でも(今のところ)とりわけ重要なのが被リンクの質と量である。

Googleがリンク構築を嫌う理由

ウェブにおいて、リンクは、事実上、「票」に等しい。良質で、有益で、信頼されるコンテンツは、より多くのリンクを獲得する。満足したユーザー、そして、消費者によって与えられた本物のリンクは、質の高いコンテンツとして認めた証拠である。だからこそ、Googleをはじめとする検索エンジンは、リンクを高く評価しているのだ。

しかし、ウェブサイト、そして、オンラインビジネスの経営者が、積極的にウェブサイトに対する「票」を集めようとすると(リンク構築)、本当の自分よりも良く見せようとしていると受け止められてしまう。そのため、Googleは、特定の方法で、リンク構築を行う人達を嫌うのである。

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「適切」なリンク構築の方法、「誤った」方法、そして、「不正」な方法が存在する。 リンクは、収益面での利点を得る上で有益であり、競合者をランキングで上回る効果が見込めるものの、大量のリンクを獲得して、検索エンジンのランキングでトップに立つのは、難しい。適切なタイプのリンクを適切な方法で獲得することが、重要である。

リンク構築は筋肉を増やすようなもの

筋肉をつけたいと仮定する。ステロイドを使えば、身体を大きくして、筋肉の量をすぐに増やすことが出来る。あるいは、定期的な運動、ウェイトトレーニング、そして、しっかりと栄養を取ることで、適切に筋肉を増やす手もある。

1つ目の方法は、瞬発的な勢いをもたらし、その後、身体に危害をもたらす。2つ目のアプローチは、時間はかかるものの、長期的に良い体形を維持し、健康面でのメリットも得られる。

リンク構築は、筋肉をつける行為に似ている。正当なリンクを高い価値を持つサイトから、妥当な期間を経て獲得するのは、大変な取り組みだと思うかもしれない。しかし、このリンクが、検索ランキングに与える影響は、劇的であり、長期に渡って継続される。

近道を利用すれば、短期間に大量のリンクを獲得し、SERPで素早く上位に躍り出る効果はあるかもしれないが、急激にランクが落ちる、あるいは、インデックスから追放されてしまう憂き目に遭う可能性がある。

早い段階で、リンク構築界のベン・ジョンソンランス・アームストロングにはならないように心に決めるべきである。最初から、適切にリンク構築に取り組もう — さもなければ、不適切なリンク構築を行ったため、Googleからペナルティーを受けたJ.C. Pennyと同じ轍を踏むことになるだろう。

複雑化したリンク構築

もう一つ大事な要素がある。スポーツのドーピンング検査とは異なり、Googleは、定期的にルールを変更し、そして、新しいルールを加えている。 妥当、そして、ホワイトハット(適切)だと考えられていた手法が、現在はスパム扱いされている(例: ゲスト投稿)。)

過剰に利用され、スパマーに悪用される可能性があるリンク構築の手法に対しては、検索エンジンは、継続的に再評価し、ウェブサイトのランク付けにおいて、特に価値の高いリンクの種類を切り替えている。

要するに、たとえルールの範囲内であったとしても、過去の取り組みが原因で、ランキングを落とす可能性があるのだ。手動ペナルティーを科されなくても、サイトに集めたリンクが、大幅に価値を下げられ、ランキングを落とし — そして、その結果、収益を失ってしまうこともある。

ウェブサイトのSEOを改善したいなら、様々な選択肢と可能性がある中、安全な取り組みに励み、場所に関わらず、必要な時はいつでも、どんなデバイスを使っていても、確実に顧客に見つけて貰える環境を作り出す必要がある。

策略的な投票は不自然

これから、リンクを構築すると仮定する。上位のウェブサイトを分析して、より高いランクを獲得し、Googleの信頼を得るために何が必要なのかを特定する。しかし、自然なリンク構築をGoogleが望んでいることも忘れてはならない。

ここで、考えてもらいたいことがある。外部のコンテンツとページ — ブログの記事、インフォグラフィック、その他のウェブコンテンツ — にリンクを掲載し、自分のサイトに返るリンクを張るのは、自然だろうか?それとも不自然な行為に該当するだろうか?

次に、反対に、検索エンジンの構築、あるいは、何らかの投票プロセスの設定(選挙キャンペーン等)を自分で行う状況を想像してもらいたい。立場上、ユーザーに信頼のおける、品質の高い情報を裏付けるアルゴリズムを作るために、努力するのではないだろうか?また、重複する偽の票を投じたり、自分自身に票を投じたりして、このプロセスを操作しないように監視するのではないだろうか?

このような票がカウントされないように、全力を尽くすはずだ。あるいは、不可能(違法)にすることも検討するのではないだろうか?投票システムが安全であり、結果が信頼に値することを裏付ける方法を見つける取り組みが、何よりも重要であり、関心が高い。

これは、まさにGoogleが、実現に向けて — 四六時中 — 努力している取り組みである。

コンテンツマーケティングとゲスト投稿: 今後の効果

現在、数あるリンク構築の手法の中で、特に人気が高いのが、コンテンツマーケティグとゲスト投稿だ。まずは、一歩下がり、詳しく検証していこう。

このような手法は、自分自身に票を投じていることにはならないのだろうか?

Googleが進化の過程で、自己リンク構築のメリットを取り除く — 最悪の場合、「不正」行為として、罰を与えることは、常識なのではないだろうか?

リンクのためだけにゲスト投稿を行っているなら、その戦略を考え直した方が良い。役に立つため、問題を解決するため、ニーズを満たすため、もしくは、圧倒的な価値を提供するため、リンクを張りたくなるような質の高いコンテンツを作ると、長期的にさらに有益な効果を得られるだろう。

これは、「闇雲に周りと同じ行動を取り、他の誰かの提案を繰り返していると、SEOの寿命を短くしてしまう」と言う、よくあるケースの一つであり、場合によっては、収益とブランドのイメージを傷つけてしまう可能性がある。

独特なコンテンツを、そして、目立つコンテンツを作ろう。たとえ長時間を要するとしても、適切な取り組みを行うために、時間を割くべきである。このアプローチは、長期的に利益をもたらし、まさに、時代に左右されないSEOとリンク構築の模範と言えるだろう。

勢いを得る、または、「バイラル化」するコンテンツの作成にこだわるべきではない。それよりも、買い手候補を助けるにはどうすればいいのかを真剣に考えてもらいたい。これから投稿する予定のコンテンツから、どのようなメリットを得られるのか、真の価値をどうすれば提供することが出来るのか、良く考えておこう。

良質なコンテンツを作るためには、理想の顧客が何を考えているのか、理解しなければならない。「ユーザーの意図」を正確に特定する必要がある。

  • 問題と願望を特定する。
  • 顧客候補を助ける解決策を考案する。
  • 信頼の置ける、正直な専門家として認識してもらう。
  • 信頼を勝ち取り、製品やサービスを必要とする際、頼りになる人物、または、会社になる。

品質の高いコンテンツ作る取り組みを中心としたSEO戦略を採用すると、ブランドは成長し、自然にユーザーに見てもらえる機会は増えていく。新聞、雑誌、そして、信頼されるブログやウェブサイトになれる確率は高くなる。「トップ 10」リストや「推奨する情報源」のサイトとして取り上げてもらい、より大勢のターゲットのオーディエンスに接触することが可能になる。

「マーケティング」を行うことなく、この成果を得られることが、何よりも嬉しい。良質なコンテンツを作成する上で、次の取り組みが鍵を握る:

  • 解決策を提案する。
  • 有益なコンテンツを提供する。
  • 役に立つ。
  • 信頼を育む。

信頼してもらえなければ、名前を挙げてもらうことも、リンクを張ってもらうことも出来ない。信頼は何よりもまして重要である。リンクを得ることだけが目的なら、中止するべきだ。ウェブサイトのランキングを高めることだけが狙いなら、長期的にランクを維持することは出来ないため、良い戦略とは言い難い。

理想の顧客、そして、関係を構築したいオーディエンスに出会える可能性があるサイトで、記事を投稿するなら、つまり、ゲスト投稿で得られるリンクが、ブランドアウェアネスの改善、知名度の向上、信頼度アップ、リファラートラフィックの増加等のメリットのおまけなら、強力なリンクと考慮されなくなったとしても、ゲスト投稿を行う価値は大いにあると言えるだろう。

薦められないリンク目的のコンテンツ

コンテンツを提供するものの、交換条件としてリンクを要請する場合、自然なリンクに該当するだろうか?

フォーラムの署名からのリンクは、自然なリンクに該当するだろうか?

別の場所で投稿した記事の情報源としてリンクを掲載する場合は、どのように判断されるのだろうか?

プレスリリースはどうだろうか?

独断的な結論を出す必要はないが、このような取り組みが、被リンクの価値を評価しようと試みるGoogle等の検索エンジンが直面する問題を、さらに難しくしていると言う指摘には、納得してもらいたい。

Googleはこの厄介な問題の原因を根絶しなければならない。

この方向性の第一歩として、Google オーサーシップやGoogle+等の取り組みが、検索結果の質の改善に貢献している。自分自身のリンクの価値がなくなり、また、可愛い子猫の写真や笑っている赤ちゃん等の写真を含む無益なリンク(ソーシャルネットワークで勢いを得ることは出来る)が軽視される未来に、Googleが向かっていると仮定しよう。

この未来に残るのが、自然なリンクである。信頼した人が、「マーケティング部門」として送った「票」が、リンクを介して、トラフィックを、そして、リードをもたらす。リンクが「nofollow」かどうかは関係ない。なぜなら、コンテキストが適切だからだ。

そこで、リンクの獲得に走る前に、このポイントをよく考えてもらいたい。

SEOとリンク構築の負の側面shutterstock_160952141-blackhat

分かっていることを挙げていく:

  1. Googleは信頼されている — だからこそ、私達はGoogleを使って、購入する製品、そして、店を決定している。
  2. SERPで上位にランクインすると、適切なトラフィック、そして、売り上げが増える。
  3. 現時点では、会社、そして、ウェブサイトのオーナー側が、ランキングに影響を与えることが出来る(インチキをして、上位に君臨することも可能)。

Googleのガイドラインを違反しても、法律を破ることにはならない。犯罪とは見なされないためだ。イチかバチかのギャンブルと言い換えることも出来る。検索ランキングを操作することで、多額の収益を得られる可能性もある。これが、「ステロイド派」、そして、近道をして、より多くの利益を得る人達を引きつけている要因である。

しかし、Googleの立場になって、考えてもらいたい。製品やサービスを購入する前に、Googleを利用する人は多い。SERPでリストアップされていた結果が、ユーザーの行動に影響を与えるのだ。

Googleは、検索エンジンが、ユーザーの意思決定において、重要な役割を果たしていることを理解している。検索エンジンを調整する優秀なエンジニア達は、特定のキーワードや検索用語のランク付けに影響を与える卑劣な試みを行うことが出来る点を分かっている。Googleのエンジニアは、事業のオーナーが、検索エンジンのランキングを操作する仕組みを監視しており、遅かれ早かれ、スパム丸出しのリンク構築の手法を特定し、価値を引き下げるようになるはずだ。

リンク構築は「悪者」か?

答えは皆さん自身で出してほしい。個人的には、悪者ではないと思うものの、何を求めているかに、左右されるのではないだろうか?

現状では、自己票、そして、自己レビューをGoogleにカウントさせる方法は数多く存在する。このような手法は、ある程度、アルゴリズムを歪め、検索結果の質に悪い影響を与えてしまう。SEO by the Seaを運営するビル・スロースキ氏が、このようなネット版なりすまし対策の問題について、素晴らしい記事を綴っているので、目を通しておこう。

だからこそ、Googleは、常にアルゴリズムの改善に取り組み、問題を掻き消す方法の特定に力を入れているのだ。この変更から、事業、そして、ウェブサイトが、メリットを得るには、SEOとリンク構築のアプローチを今すぐに最適化する必要がある。経験豊かなSEOコンサルトに相談すると、最も効果が高い。

ストック写真はShutterstock.comの許可を得て利用している。

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「Link Building Fundamentals To Future-Proof Your Online Business」を翻訳した内容です。

中々に読み応えがある、&考えさせられる記事でした。SEO界隈では、コンテンツマーケティングならぬコンテンツSEOという言葉も流行っているようですが、ともすればリンクを集めるため「だけ」のコンテンツをいかに作るかということに注力がおかれたり、とりあえずロングテール狙いで品質問わず大量のコンテンツを作成するケースも見られるようです。後者の場合は、有料リンクスパムが大量コンテンツスパムに変わっただけの気がしなくもありませんが、前者はコンテンツの有益性や品質と、バイラル性のバランスの兼ね合いが求められる所ですね。

最もバイラル力のあるコンテンツの作成もそれなりに発想と実力が求められるものではありますが、ターゲットユーザーやサイトの特性、ビジネスの種類等との関連性なくしては本質的な効果はないのでしょうけど。とはいえ、たまに猫の動画を紹介して多少のリンクを得ることにそれ程の悪があるとは私には思えませんが。。。などと、SEO業者の飲み会のネタになりそうな話題でした。 — SEO Japan

SSLのランキング要素になったことに対するSEO業界の反応

長期出張と休暇が続き、記事更新をご無沙汰してしまい失礼しました。今日からまた真面目に更新していく予定ですのでおつきあいください。さて、最初の記事は私が休暇中に話題となっていた、GoogleがSSL対応のサイトの評価を上げることを正式に発表したという話題から。日本でも様々な意見があるようですが、米国でも多くの議論が巻き起こっているようです。SEO識者がTwitterで発言した様々な意見をサーチエンジンランドが記事にまとめてくれたのでご紹介。 — SEO Japan

https-browser2-ss-1920現在、SEO業界では、Googleの最新のランキングシグナル — 「SSL証明書の利用が、検索ランキングにプラスに働く件」が大きな注目を集めている(因みに、ウェブホスティング業界も騒然としている)。Googleは、今のところ「とても軽いシグナル」だと指摘しているものの、Googleは、全てのウェブサイトのオーナーに、HTTPSへの切り替えを求めているため、時間の経過と共に強くなる可能性はある。 軽いかどうかは別として、検索マーケッター達は、今朝、このニュースにTwitter上で反応していた。以下に、私が気に入ったツイートを幾つか紹介していく。

ライアン・ジョーンズ
@RyanJones
ちなみに、現時点では、SSLに切り換えるよりも、大きなSEOのインパクトをもたらす取り組みは腐るほどある。

 

ビル・スラウスキ
@bill_slawski
SSLに切り換えたところで、サイトの情報は何も変わらない。HTTPSはランキングシグナルとして適切なのだろうか?

 

メリッサ・ファッチ
@SEOAware
命令に従順に従う私達を見て、Googleのスタッツは爆笑しているのではないだろうか?また、無理難題を突き付けてくるはずだ。

 

ベン・ホール
@Ben_Hall
Googleはドメインレジストラを作り、SEOに対して高額なSSLの利用を促し、そして、SSLを売り始めるかもしれない…。

 

サイラス・シェパード
@CyrusShepard
いい加減なGoogleオーサーシップの写真ではなく、SSLに投資しておくべきだった。

 

ジェニファー・スレッグ
@jenstar
「弊社のSSL証明書を使ってGoogleの検索ランキングを上げましょう」と謳う安全証明書の広告が、間もなく登場すると思う。

 

ローレン・ベイカー@lorenbaker
SSL証明書の業界に携わっていないことを、今日ほど悔やんだ日はない。

 

クリス・ギルクリスト
@hitreach
6月-9月のSSL証明書の売り上げは、恐ろしい勢いで増える気がする。

 

ダン・シルバー
@Dan_Silber
今日から新しいSEOサービスを提供します!それはSSLの導入です。有名なウェブホスト会社でSSLの導入に5年間携わった経験があります。これで確実に上位にランクインすることが可能です!

 

ジョン・ヘンショー
@RavenJon
SSL万歳!

レイ・ホフマン
@sugarrae
@RavenJon GoogleがSSLを奨励するなら、サイトを「動かした」と考慮されることなく、サイトを切り換えられるようにしてもらいたい。

 

バリー・シュワルツ
@rustybrick
SSLのサイトのランキングをGoogleが贔屓することに、何かネガティブ/デメリットはあるのだろうか?

デレク・エドモンド
@DerekEdmond
@rustybrick 小さな会社の経費が増えるだけだ。また、Eコマースサイトを運営している人を除き、SSLが何を必要としているのか、ほとんどの人が理解していない。

 

インゴ・ボウサ
@supaswag
Google様へ たった今SSLを導入しましたが、まだ「cheap plumber in Shfeffield」で1位を獲得していません。一体、これはどういうことでしょうか?

 

HTTPSと、もう一度言ってみろ
アレイダ・ソリス
@aleyda
そろそろ、やめてもらえませんか?ヨロシク:) RT @dejanseo #https

了解した。そろそろお開きにしよう。いや、もう1点だけ紹介させて欲しい。

マイケル・グレイ
@graywolf
$ssl_start = “Aug 2014″) {$seo_flag = true};

 


この記事は、Search Engine Landに掲載された「SEO Industry Tweets Its Reactions To Google’s SSL Ranking Boost」を翻訳した内容です。

どちらかといえば、というか全体的に否定的な意見が多いですね。お金の勝負になりかねませんし、運用者の負荷を無駄に増やすだけの気もしますが。意図的なリンクSEOの費用負荷を増やすメリットはあるかもですが、総合的に考えるとどうなのでしょう。もちろん、ランキング決定要素の1つにしかすぎませんし、そこまで気にする必要がないといえばないかもしれませんが、SEO激戦区では仮にどこかのサイトが SSL全面採用で順位が高い場合、他の競合大手が仕方なくSSL採用を行わざるえない、というようなケースも発生してくるかもしれません。そう考えると検索エンジンの影響力って怖いですね。。。しかし誰かのツイートにもありますが、今後はSSLの販売トークで「SEOに効果的!」なんて言葉が踊るのでしょうか。 — SEO Japan

アメリカの最新トレンドから見るSEOの未来~Crossfinity × seoClarity 共同セミナーより~

2014/07/07(金)に、弊社パートナー会社であるクロスフィニティ社と米国でエンタープライズ型SEOツールを提供しているseoClarity社が主催のセミナーが開催されました。前回の記事では、SEOの重要性とツールを使用した戦略のお話でしたが、今回の内容はアメリカにおけるSEOの最新トレンドとなっております。世界的な企業の導入実績もあるseoClarityですが、共同設立者であるMitul Gandhi氏(TwitterGoogle+)に今後のSEOの展望についても語って頂いております。– SEO Japan

SEOにおける変化
(過去)          (未来)
デスクトップ    →  マルチデバイス
一般的な検索結果  →  ローカル化された検索結果
キーワード     →  コンテンツ
リンク       →  オーソリティ

モバイルは巨大な市場
Googleの全検索数のうち、33%がモバイルから。
また、61%のユーザーがモバイルからの検索を毎日行っている。

デバイス毎のトラフィックの変化
2012年ではモバイルとタブレットが占める全体のトラフィックの割合は18%。
1年後の2013年では、27%と急上昇している。

モバイルの最適化は重要
Webマスターツールでもモバイルのデータが別に取得・分析できるようになる。また、モバイル向けのサイトと行った結果、劇的なトラフィックの増加を見せた例もある。

ローカル化された検索結果
94%のスマートフォンユーザーがローカルの情報を探している。
“給与処理”での検索結果はシカゴとニューヨークの場合で異なる。1位に表示されているサイトはそれぞれの地域の会社。

ローカルコンテンツの最適化
“給与処理”での最適化以上に、”給与処理 テキサス”での最適化を目指す。Googleマップとの連携やローカルコンテンツの作成を開始し、対象のキーワードの拡大を図る。

コンテンツ最適化
ユーザーのアクションにはいくつかのステージがある。発見、調査、購入、エンゲージメントなどだ。それぞれのステージにいるユーザに向け、彼らの答えとなるコンテンツを作成することが重要となる。

発見ステージ
購入にあたり、どんなオプション・選択があるかを考えている段階。そのため、使用するキーワードは一般的・漠然としたものになる。例えば”フラットスクリーンテレビ”など。

調査ステージ
それぞれのオプション・選択の良い点と悪い点を探す。また、他の人はどのように考えているか?(レビュー)について調べる。使用されるキーワードは”一番良いフラットスクリーンテレビ”、”フラットスクリーンテレビ 比較”など。

購入ステージ
自分が求めているブランド(製品)を売っているところを探す。キーワードはかなり具体的になり、”ソニー 42型 液晶テレビ”などになる。

エンゲージメントステージ
その製品を使用するにあたり、サポートを受けられるところを探す。例えば、”ソニー42型液晶テレビ リモートプログラミング 方法”など。

クライアントの質問を理解する。
“液晶テレビ”についてのコンテンツの例。”液晶テレビとHDテレビとではどちらがよいか?”、”LCDテレビとDLPテレビの違いについて”、”LED液晶テレビとは何か?”、”LCDテレビのメリットとは?”など。

答えを提供する
母の日に最適なギフト、$50,000以下のSUVでベストな車種は?

コンテンツのパフォーマンスの分析
トラフィック数の増減など。

オーソリティの構築
GoogleのCEOであるエリック・シュミットによると、「検索結果内において、オンライン上の証明されたプロフィールに結び付けられた情報は、結び付けられていない情報よりも上位に表示される。」とある。Google+のオーサーシップが非常に重要になってくるだろう。

seoClarityの機能
SEOにおけるあらゆる指標を計測し、現在行っているSEOの取り組みのパフォーマンスを計測することができる。100以上の視覚化の方法があり、デイリーでデータを計測することにより、あらゆるKPIの比較が可能。また、独自に動かしているクローラーから日本語のデータを取得しており、競合の順位やコンテンツの取得も可能。さらに、これらの膨大なデータを利用することで、自社が作成すべきコンテンツのアイデアを得ることもできる。こうした機能を活かすことで、今回のセミナーでお話したトップトレンドのSEOを実践して欲しい。

従来のマスターゲットではなく、顧客やユーザーの細かいセグメント設計が今後のSEOにおける課題の一つとして挙げられると思います。そのために必要な様々なデータの計測や分析、また、ユーザーインテントの理解など、SEOツールを導入することで効率的に行える分野は多々あるでしょう。今まで行っていた作業の簡略化+今まで行えていなかった作業の実行ができれば、導入するメリットは十分にあると感じています。ご興味のある方はぜひこちらにお問い合わせ下さい。– SEO Japan

SEOをもっとも費用対効果の高いマーケティングチャネルにする方法~Crossfinity × seoClarity 共同セミナーより~

2014/07/07(金)に、弊社パートナー会社であるクロスフィニティ社と米国でエンタープライズ型SEOツールを提供しているseoClarity社が主催のセミナーが開催されました。SEO Japanも共催という形でサポートさせていただきましたが、そのセミナーの内容を掲載させていただきます。前・後半の2回に分けてお伝えしますが、前半のセミナーはSEOがもたらす利益と戦略方法についての内容になっています。– SEO Japan

seoClarityについて
・2004年に設立。
・アメリカのシカゴを拠点として活動
・2,000以上の企業での導入実績
(DELL、Toys“R”Us、Zappos等)

Mitul Gandhi氏について
seoClarityの共同設立者、チーフアーキテクト。フォーチュン500企業を含むインターネット関連のトップ企業へのコンサルティングを10年以上行う。米ロチェスター工科大学でMBAを取得。SMX、SES、Pubconなどでのスピーチ実績や、MSN Money、USA Today、Search Engine Landへの寄稿も行っている。
Twitter
Google+

検索は強力である
ユーザーの91%がオンライン上のアクティビティを検索から開始している。

ブランド認知度の向上
検索結果上位に表示されることにより、ブランドの認知度が80%向上。

SEOとPPC
70%以上のユーザーが広告リンクを無視している。SEOへのフォーカスは必要。
eBay、Amazon、AlibabaなどはSEOへ非常に注力している。
業界TOPになるためには、チャネルへの注力は必須であり、検索は主要なチャネル。

SEOとはマーケティングである。
SEOの理想的なモデルは、
1.顧客のニーズの理解
2.コンテンツの作成
3.最適化とディストリビューション
4.結果の分析
というような形である。

SEOにおける要素
Googleのアルゴリズム内では200以上の要素が関連している。

SEOにおけるマトリックス
ページスピード、サーチボリューム、バックリンク、コンテンツ、ソーシャル、HTML要素。。。。

SEO担当者の仕事内容(SEOツールを使用しない場合)
1.データ収集(33%)
2.レポート作業(22%)
3.リサーチや分析(22%)
4.(売上や順位上昇に直接関わる)実務(17%)
5.教育活動(6%)

SEO担当者の仕事内容(SEOツールを使用した場合)
1.(売上や順位上昇に直接関わる)実務(70%)
2.教育活動(14%)
3.リサーチや分析(10%)
4.レポート作業(5%)
5.データ収集(1%)

seoClarityが業務の効率化・最適化に貢献できる
上記の通り、SEOにおける要素、見るべき指標は多岐にわたる。それ故、SEO担当者が一日に費やす時間の多くを占め、結果として実務の時間が取れなくなっている現状がある。seoClarityが扱う項目は、バックリンク、コンテンツ、ソーシャル、レポート、分析など多岐にわたるため、SEO担当者が行う作業の多くを賄うことができる。

SEOの機会
自社のビジネスに関連しトラフィックを直接産むコアなキーワードの他に、自社ビジネスに関連するキーワードがある。コアなキーワードは数が少なく競合性が高いが、多くのトラフィックが期待できる。関連キーワードは、1キーワードあたりのトラフィックは少ないかも知れないが、キーワードの数は非常に多く、これらのキーワードをいかに拾えるかが重要だ。SEOツールの導入により、日々の作業を簡略化させ、関連キーワードに注力するモデルを構築することが効率的なSEOと言えるだろう。

Googleのアルゴリズムの複雑化やマーケティング手法の変化に伴い、SEO担当者の作業範囲はますます増加する傾向にあると思います。こうした日々の作業を効率的かつ、大規模に処理をすることがSEOツールの導入の大きなメリットです。日本ではまだ認知度が高くはないと思いますが、ご興味のある方はぜひ問い合わせていただければと思います。
– SEO Japan

Googleのマット・カッツ氏が長期休暇に入る旨を発表

GoogleのWebスパムチームのトップである、マット・カッツ氏が長期休養に入ることを自身のブログで発表しました。サーチエンジンランドのダニー・サリバン氏がその内容を伝えています。 — SEO Japan

“特別なエンジニア”のタイトルを持つマット・カッツ氏がGoogleのWebスパムチームのチーフとしての責務から離れる準備をしている。氏は自身のブログで10月いっぱいまで休暇を取ると発表した。

2000年からGoogleでの仕事を開始し、2004年からWebスパムチームの指揮を取り始めたが、彼の中で最も長い休暇となるだろう。また、今回の休暇はある”期日”によるものだとしている。彼のブログから引用すると、

「Googleに入社した際に、私と妻は、4-5年程働くという考えに同意していた。これは先月も2006年にも伝えていたことだ。そして、結局ほぼ15年間たってしまったが、今は、より妻の近くにいたいと考えている。彼女も私が近くにいることを望んでいるし、物理的には離れていても私の心は常にそばにいたと感じている。」

カッツ氏によると、今年の10月まで休暇を取るとしている。休暇中、彼は仕事関連のe-mailの確認すらしないとしている。また、今回の休暇の背景に何か特別なイベントがあるわけではなく、彼の妻との長い約束を果たすためだということを強調している。

彼が休暇中の間、誰が彼の後を引き継ぐかは明らかになっていない。Googleからのアドバイスとして以下のソースを活用することを薦めている。

Google’s webmaster forums
Office Hours Hangouts
Google Webmaster Central account on Twitter
Google Webmasters Central account on Google+
Google Webmaster Central blog
Google Inside Search blog
Google’s webmaster videos
Google Webmaster Central
Google’s Webmaster Academy
Google help documentation for webmasters
Google’s SEO beginner’s guide

*上記リンク先の一部は英語ページとなっております。

また、先月のSMX Advancedでの動画も掲載しておく。

Search Engine Landから、あなたの休暇がより良いものとなるよう、願っています。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「Head Of Google’s Web Spam Team Matt Cutts Is Going On Leave」を翻訳した内容です。

Webスパムチームのトップとして彼の発信する情報に多くのSEO担当者が注目していると思います。非常に良い知らせの時もあれば、胃が痛くなる情報もあったでしょう。結果として敵を作りかねない立場の中、常に明るくユーモアのあるキャラクターで多くの人に愛されていると思います。休暇中の後任はまだ発表されていないようですが、こちらも引き続き注目していきたいですね。– SEO Japan

Googleのナレッジグラフから検索トラフィックを獲得する方法

知識としては持っていても今いちSEOに活用しきれていないという人は私も含めて多いと思います。今回はナレッジグラフを具体的に検索エンジンからの集客数アップにつなげる方法をカリスママーケッターのニール・パテルが解説してくれたありがたい記事をお届けします。ナレッジグラフの基本的な知識と具体的なSEOへの活用方法がわかる内容です。 — SEO Japan

traffic

Googleが、2012年5月16日に導入したナレッジグラフは、検索コミュニティに大きな衝撃を与えた。当時のレポートは、Googleが、人口知能に進出し、大幅に賢くなったと伝えていた。

ナレッジグラフが導入されてから2年が経過するものの、ナレッジグラフ最適化(Knowledge Graph Optimization: KGO)の重要性を的確に理解しているSEOのエキスパートは、まだまだ少ない。

Googleが「賢くなった」なら、ウェブサイトを運営する側も賢くならなければならない。 ただし、システムを操作するために「賢くなる」のではなく、あくまでも、ユーザーが検索を行い、求める情報を得る仕組みを理解するために、賢くなってもらいたい。

Googleの目標は、ユーザーに最も正確な検索結果を出来るだけ早く提供することだ。マーケッターも同じ目標を持つ必要がある — つまり、ユーザーが求めているものを正確に提供する必要がある。当然、サイトを運営しているなら、自分のサイトが検索結果に表示されることを望む。それなら、ナレッジグラフを意識して、ウェブサイトを最適化する取り組みを行うべきである。

しかし、その前にナレッジグラフとは何かを確認していこう:

ナレッジグラフとは?

ナレッジグラフは、Googleが、問いに答え、情報を直接提供する手段である。

ナレッジグラフを理解する際は、「What is the knowledge graph?」(ナレッジグラフとは)で検索を行うと良い。表示される結果は、ナレッジグラフそのものであり、SERPの上部に表示される。ナレッジグラフでは、大きなフォントが用いられ、グレイの専門のボックスが設けられる。

knowledge graph

もっと具体的に説明していこう。ナレッジグラフ(KG)とは、– Search Engine Landによると — 「人物、場所、物事に関する事実(エンティティ)、そして、このエンティティのつながりを理解する」テクノロジーを指す。

実際のKGを確認すると、仕組みを理解してもらいやすいので、例を挙げていく。

「famous actors」(有名俳優)で検索を行うと、次のGoogleのSERPが返される。上部の写真のカルーセルが、ナレッジグラフの結果である:

knowledge graph actors

「Colorado Rockies」の検索結果では、ナレッジグラフの結果が大きなスペースを占めている:

rockies

「best sandwich shop in San Francisco」(サンフランシスコで一番おいしいサンドイッチ屋)で検索を行うと、カルーセルの結果とマップが表示される。どちらもKGである。

sandwich

個人の人物に関する結果は、クエリの表現に左右される。例えば、「who is the ceo of google」(GoogleのCEOは誰)と入力すると、次の結果が返された:

ceo

しかし、「who is Larry Page」(ラリー・ペイジは誰?)と検索すると、次の結果が表示される:

larry page

ナレッジグラフは、場所、そして、Google+のアカウントを含む様々な要因に応じて、パーソナライズされた結果を提供する。次にGoogleが提供するパーソナライズされた結果の例を挙げる:

ip address

ナレッジグラフの仕組み

複数の興味深いアルゴリズムのテクノロジーが、ナレッジグラフを動かしている。そのうちの幾つか紹介していこう:

  • セマンティック検索 — ナレッジグラフがインプットを理解する上で、原動力として活躍するのが、セマンティック検索である。KGは、様々なデータのポイント — ワードのバリエーション、類義語、コンセプトのマッチング、自然言語、IPの場所、検索のコンテキスト — を考慮して、より具体的な結果を提供する。Googleは、最近のアルゴリズムのアップデートの多くで、セマンティック検索の力を強化してきた。
  • エンティティのインデックスと曖昧性の解消 — ナレッジグラフは、あらゆる事柄 – 名詞、物、エンティティ – を列挙し、他の事柄と結びつける壮大な取り組みである。この「事柄」は「エンティティ」と呼ばれる。そして、エンティティの振り分けを行うプロセスは、エンティティの認証と曖昧性の解消(Entity Recognition and Disambiguation: ERD)と呼ばれる。これから説明していくが、エンティティの力を理解することは、KGOにおいて、重要な鍵を握る。
  • ユーザーの行動 — 個人的に面白いと思ったのは、ナレッジグラフは、ユーザーの行動に大きく左右される点だ。先程紹介したクエリ「what is the knowledge graph」に対して、ナレッジグラフ自体は、Google独自の用語ではあるものの、SERPには、Googleではなく、Wikipediaのページをグラフ化したコンテンツが掲載されている。この事実だけをとっても、Googleが、アルゴリズムを介して、(私の知る限り)Google自身の結果ではなく、Wikipediaの結果を優先していることが分かる。これは、大半のユーザーが、Wikipediaを情報源として利用していることが影響している。CTR、自然なトラフィック、直接的なトラフィックを含む検索トラフィックのパフォーマンスが優れているため、Wikipediaには、ユーザーのクエリに対する最高の答えが含まれていると考えられる。

これでナレッジグラフとは何か、そして、その仕組みを理解してもらえたはずなので、検索トラフィックを増やすために必要な作業を検証していこう。

エンティティのキーワードを使ってコンテンツマーケティングを継続する

基本的なレベルで、キーワードを利用しよう。ナレッジグラフ(KG)は、エンティティの認証および曖昧性の解消を行うシステムとして、キーワードを「エンティティ」と考慮する。KGは、特定のエンティティを認識し、曖昧性を取り除き、データベース内のその他の無数のエンティティに関連付ける。

キーワードを利用しない状態では、ウェブサイト上のページを特定の検索クエリに結びつける作業は難航する。

Schemaマークアップを可能な限りあらゆる場所で利用する

Schemaマークアップは、ナレッジグラフで、自分のサイトのコンテンツをグラフボックス内に表示してもらうための、最も手っ取り早く、それでいて、最も効果的な方法だと言えるだろう。SchemaのマークアップはGoogleの検索結果の36%に表示されることが判明している。従って、Googleが、Schema マークアップを持つページを優先していると推測することが出来る。そのため、出来る限りSchema マークアップを利用してもらいたい。

様々なウェブサイトに対して、マークアップの選択肢が用意されている。ナレッジグラフは、有益な結果を生成する上で、このマークアップに大きく依存しているため、サイトのエンティティにSchemaを利用するべきである。

大勢の方々が、マークアップに、既に慣れ親しんでいるはずだ。以下に映画のマークアップの結果を掲載する:

movies

サイトで利用することが可能なSchemaは他にも数多く存在する。

例えば、レシピをサイトで利用しているなら、Schemaを使って、料理の作り方、料理のタイプ、調理時間、材料を特定すると良いだろう。

recipe

Googleは、入力する全てのSchemaのデータに対して、全てのナレッジグラフのデータを取り上げるわけではないが、確実に一部のSchemaを採用する。また、セマンティック検索とマークアップが、時間の経過とともに、アルゴリズムにとって、より重要になるにつれ、さらに多くのSchemaが返されるようになるだろう。

下の結果で、マークアップがナレッジグラフの結果をどのように提供しているのか、注目してもらいたい。Googleは、マークアップがなくても、結果をマークアップとして読み込んでいる。その上、Googleは、準備時間、カロリー、評価、そして、レビューを特定するマークアップに対して、KGの結果を提供する。

stir fry

上記のマークアップは、ナレッジグラフの結果を生成するマークアップのタイプのほんの一例に過ぎない。その他にもサイトに利用することが可能なSchemaは、数多くある。Schema.orgのサイトに各種のSchemaが紹介されているので、一度、確認してもらいたい。

Google+のページを最適化する

ナレッジグラフは、Google+から直接多くの情報を引き寄せる。そのため、Google+のページを最適化している企業、そして、団体は、KGOにおいてアドバンテージを持っていると言えるだろう。Google+のページを最適化すると、結果的に、ナレッジグラフに対する最適化につながる。

例を挙げて説明しよう。カリフォルニア州のサンホセで、美味しいレストランを探しており、「eatery in san jose」(レストラン サンホセ)で検索を行うと仮定する。すると、表示されたナレッジグラフのカルーセルには、写真、レビュー、ルートが、関連するレストランのGoogle+のページから直接掲載されていることが分かった。

eatery

特定のレストラン、例えば、Flames Eateryをクリックすると、クエリは自動的に変化し(検索フィールドに注目)、SERPにさらに多くのGoogle+のデータが掲載されるようになる。Googleにログインした状態で検索を行うと、Googleのサークルに追加してレストランを「フォロー」することも、レビューを作成することも出来る。

flames

Google+は、レストランの営業時間、メニューを含むその他の重要な情報を用意することが可能であり、検索エンジンのユーザーは、ナレッジグラフの結果でこの表示を入手する。

顧客のレビューを促す

KGの結果の中で、とりわけ多く表示されているのが、レビューである。Googleは、検索、および、地図の検索結果において、グラフを作る際にレビューのテキストを当てにする。そこで、ユーザーのインプットが、Googleマップ内のナレッジグラフのデータに与える影響を確認しておこう:

ruby skye

当然ながら情報が豊富に詰まった詳細なレビューは、有益な結果を提供する。

レビューを要請する方法は、この記事では取り上げるつもりはないが、検索の関連性、さらには、ナレッジグラフの結果にインパクトを与える点を覚えておいてもらいたい。

Freebase MID(sameAs)を利用する

Freebaseは、エンティティのデータベースであり、MID(Machine Identification: 機械ID)を全てのエンティティに割り当てる。ある程度知名度が高いエンティティには、FreebaseでIDが与えられている可能性が高い。

freebase

Googleは、2010年にMetawebを買収し、Freebaseを入手した。Freebaseは、今でもクリエイティブコモンズのライセンスを受けるものの、同団体が作るデータは、Googleのナレッジグラフのデータベースに完全に組み込まれる。従って、ブランドのエンティティをFreebaseと結びつけると、構造化したデータをFreebaseのデータと相互に関連させることが可能になり、エンティティの曖昧性の解消を促進させ、KGの結果を整える上で有効に働く。

この相互的な検証がプラスに働く方法の一つが、sameAsプロパティである。AJ Kohns氏は「エンティティカノニカル」と表現している。itemprop=”sameAs”マークアップを加えると、簡素なナレッジグラフのコンテンツを提供する上で欠かせない、曖昧性の解消を即座に実施することが出来る。

エンティティ(人物、物事、会社等)が、Freebaseのデータベースに含まれていなくても、簡単に追加することが可能である。

schema

Wikipediaを助ける

Wikipediaは、明らかにナレッジグラフの情報源の一つとして認識されている。Wikipediaの正確で、信頼され、尚且つ、有益な情報に貢献することが出来る。ただし、Wikipediaは、SEO/KGOの手段ではなく、ナレッジグラフの情報源である点を忘れないでもらいたい — そして、ウェブサイトを成功に導く要素の一つでもある。

先程も申し上げた通り、KGOはSEOではない。KGOでは、オンラインマーケティングの客観的で、ユーザーの情報を意識した見解が求められる。

Googleを助ける

最後になるが、Googleがナレッジグラフの結果を精査する取り組みを、「not useful」、「useful」、もしくは、「awesome」で評価することで支援する手もある。これは、今回紹介した方法の中で、結果への影響力は最も低いと思われる。ただし、少なくとも挙げておきたかったため、最後に紹介した。

それでは、意見をGoogleに伝える方法を伝授しよう。

ナレッジグラフのボックスの下に、通常、「フィードバック」が用意されている。このフィードバックをクリックすると、結果に関する意見を伝えることが出来る。

cheesesteak

レスポンスを求めるポップアップが現れることもある:

feedback

個人的には、私の意見が、Googleの壮大な取り組みに大した影響を与えることが出来るとは考えていない。しかし、Googleが、検索の能力を改善する上で手を貸すことが出来るなら、助けてあげるのも悪くはないはずだ。

結論

ナレッジグラフに対する最適化は、その場しのぎの解決策でもなければ、巧妙なトリックでもなく、あくまでも、信頼を優先したマーケティングの取り組みである。ユーザーに有益な情報を与え、最善の決定を下してもらうことが、KGOの中核を占めている。

ナレッジグラフの結果に対して、その他に最適化する方法をご存知なら、是非、発表して頂きたい。


この記事は、Quick Sproutに掲載された「How to Get Search Traffic from Google’s Knowledge Graph」を翻訳した内容です。

ディテールにこだわりすぎるニール・パテルだけにそこまでやる必要あるのかという網羅ぶりでしたが、結果ナレッジグラフが影響を与える・ナレッジグラフに影響を与える要素が幅広く理解できたのではないでしょうか。とりあえずSCHEMAを押さえたマークアップはSEO的には今後必須になりそうです。日本ではウェブ制作会社へのSEOリタラシーの低さもあってか全体的に導入が遅れ気味のようですが、とりあえずSEOを気にしているサイトであれば今年中に対応しておきたいですね。 — SEO Japan

SEOの健康診断を10分で行う方法

出張が続いて更新を怠っており失礼しました。今日からまた地道に記事投稿を再開させていただきます。ということで、久々の記事はあなたのサイトのSEOの状況を10分でチェックしてみようという日常的にSEOに取り組んでいない方にはピッタリの記事を。 — SEO Japan

seo

SEOに詳しいものの、全体像をつかむことに苦労しているデジタルマーケッターは多い。

そのため、ウェブサイトのSEOを一目で理解する能力は、重要であり、磨きあげていく必要がある。大変だと思うかもしれないが、実は、10分もあれば全体像を把握することが可能である。しかも、高価なツールを利用する必要もない

今回紹介するステップを参考にして、ウェブサイトの健康をチェックし、競合者の取り組みを確認し、SEOを改善する上で必要な作業を発見してもらいたい。

これから、大まかな概要を説明していく。今回は、具体的なSEOの分析方法を取り上げるつもりも、オフサイトSEOを詳しく検証するつもりもない。あくまでも、手っ取り早くサイトの脈を測ることが目標だ。それでは、早速、プロセスを紹介していく:

  • ステップ 1: ドメインオーソリティを調べる。
  • ステップ 2: サイトの読み込み時間を特定する。
  • ステップ 3: サイトマップをチェックする。
  • ステップ 4: robots.txtをチェックする。
  • ステップ 5: メタコンテンツをチェックする。
  • ステップ 6: H タグをチェックする。
  • ステップ 7: オンサイトのコンテンツをチェックする。
  • ステップ 8: キーワードをテストする。

ステップ 1: ドメインオーソリティを調べる

ドメインオーソリティ(DA)は数字、または、得点で表され、サイトに割り当てられる。0点から100点で計測され、100点に近ければ近いほど、オーソリティは高くなる。DAのスコアが高いサイトは、検索結果で優先される。サイトのDAは、年月が経過し、SEOの取り組みが行われ、そして、信頼されているサイトからリンクが張られるにつれ、高くなっていく。DAは、サイトを評価する上で、最も重要な情報だと言っても過言ではない。

Open Site Explorerにアクセスして、サイトのURLを入力し、「search」をクリックするだけで、ドメインオーソリティを知ることが出来る。

open site explorer

左上の数字に注目しよう。この数値が、サイトのドメインオーソリティとなる。

open site explorer da

サイトが、DAのパフォーマンスを把握することが出来るように、表を作っておいた。

DA 評価
1-10 弱い — サイトは生まれてから日が浅く、強さに欠ける。まだまだ成長させていく必要がある。
11-20 及第点 — 良好なレベルには達していないものの、改善を続けている。さらに成長させていこう。
21-30 割と良い — SEOを行っている兆候は見られるものの、改善する余地はまだまだある。
31-40 良い — 大半のスタートアップは、31-40に属する。決して悪い数値ではなく、もうすぐ軌道に乗れそうだ。
41-50 とても良い — 調子が上がってきた。高く評価されており、多くの良質なショッピングサイトが、このカテゴリーに該当する。
51-60 素晴らしい — DAのスコアが後半に達し、軌道に乗った状態だ。良い位置につけていると言えるだろう。
61-70 とても素晴らしい — このレベルのDAは、知名度が高く、多くのリンクを獲得し、当該の分野で大きな権威を持つ優れたサイトを表す。多くの.eduサイトは、このカテゴリーに該当する。
71-80 優秀 — SERPで上位にランク付けされ、当該の分野で大きな影響力を持つ。ちなみにQuick Sproutは73を獲得している。
81-90 とても優秀 — 一流のサイト。目的を達成したと言える。
91-100 並外れて優秀 — Wikipedia、Facebook、New York Times等、お馴染みのサイトが、このレベルのDAを獲得している。恐らく、このレベルに達することは出来ないだろう。ここまで辿り着けるサイトは、ほんの一握りに過ぎない。

 

教訓: DAが低いなら、SEOを強化する必要がある。

Step 2: サイトの読み込み時間を特定する

Googleは、短時間で読み込まれる場合のみ、サイトを上位にランク付けする。遅いサイトは、SEOが十分が行われていない。遅いかどうかを把握する方法を伝授しよう:

Pingdomにアクセスして、URLを入力し、「test now」(今すぐテストする)をクリックする。

Pingdomは、サイトのパフォーマンスと読み込み時間を分析する。次のようなレポートをすぐに得ることが出来る。

pingdom

この数字自体には、あまり意味はない。数字の下のメッセージ 「Your website is faster than 95% of all tested websites」(テストした他のウェブサイトと比べて、95%早い)は、他のサイトとのスピード勝負において、有意な立場にあることを示唆している。再び、改善が必要かどうかを特定しやすいように、次の表を作っておいた。

サイトスピード 評価 対策
0-1 秒 素晴らしい そのままで良い。
2-3 秒 十分に早い サイトのスピードは、最優先課題ではないものの、数ヶ月後にスピードの改善を行うことを薦める。
4 秒以上 遅い スピードの速いホストに切り換える、読み込みを遅らせる要素を取り除く、画像のサイズを最適化する、CDN(Cloudflare等)を利用する、あるいは、その他のスピードを改善する取り組みを行う必要がある。

 

教訓: 遅いサイトには、SEOを改善する余地が残されている。

ステップ 3: サイトマップをチェックする

サイトマップを用意しているだろうか?サイトマップは、当該のサイトが、整理されており、容易にインデックスすることが可能である点をGoogleに伝える。これは、SEOにおいて、プラスに働く。

ただし、ウェブサイトのSEOのスコアを確認しているだけであり、適切なサイトマップの手順をこの段階で気にする必要はない。詳しく知りたい方は、私が作成した講義コースでサイトマップに関する詳しいhow-toガイドに目を通しておこう。

  • サイトを所有しているなら、サイトマップを持っているかどうか、既に分かっているはずだ。
  • 所有していないサイトを調べているなら、URLを入力し、次に、「sitemap.xml」(場合によってはfullsitemap.xmlと入力しなければならないこともある)と入力する。
  • それでもサイトマップが見つからないなら、Googleのクエリ — ウェブサイトのURL、スペース、その次にsitemap.xml(例えば、example.com sitemap.xml)を利用する。
  • これでもサイトマップが見つからないなら、サイトマップを持っていない可能性が高い。サイトマップが実在するなら、SEOの面で良い兆候だと言える。

sitemap

サイトマップは、あまり見た目が良くない。以下にCNN.comのサイトマップを掲載する。

cnn

サイトマップを持っていないなら、この無料プラグインを使って、(WordPressの)サイトに簡単に加えることが可能である。

教訓: サイトマップがない状態では、適切にSEOが行われているとは言えない。

ステップ 4: robots.txtをチェックする

良質なSEOが実施されたサイトには、robots.txtファイルが加えられている。トレーニングコースの一部で、robots.txtを詳しく説明している。ここでは、robots.txtが存在すること、そして、robots.txtがサイトの重要なエリアのインデックスを拒否していないことを確かめてもらいたい。

ブラウザーで[yourdomain]/robots.txtと入力しよう。

例:

wikipedia

大半のサイトはrobots.txtファイルを持っている。皆さんのサイトも持っているはずだ。中には、クローラーと砕けた会話を交わすウェブマスターもいる。

wikipedia robots

ほとんどのrobots.txtファイルは、クローラーがインデックスすることが出来ない場所の一覧で構成されている。

robots.txtが存在し、重要な部分に対するインデックスの拒否が行われていない点を確認してもらいたい。

以下にQuick Sproutのrobots.txtを掲載しておく:

quicksprout robots

教訓: robots.txtがない、もしくは、サイトの重要な場所でコンテンツのクロールを拒否しているなら、SEOの面で問題があることを示唆している。

ステップ 5: メタコンテンツをチェックする

主なメタの要素を用意している点を、次の手順に従って確認してもらいたい:

  • ホームページにアクセスする。
  • ソースコードを見る。Chrome for Macでは、キーボードのショートカット — Command + Option + Uを利用すると良い。ブラウザーによっては、ソースコードを見るには、「開発ツール」や「表示」メニューを利用する。

quicksprout view source

ソースコ-ドで<title> タグを探す。CTRL + Fを押し、次に<title>と入力すると簡単に見つけられる。すると、ページのタイトル(存在する場合)が表示される:

source

ソースコードでmeta description(meta name=”description” content=)を検索する。コードを一行ずつ読んでいくのではなく、CTRL + Fを押すと、容易に求めているアイテムが見つかる。

source description

この2つのメタタグは、重要であり、サイトに用意しておくべきである。メタキーワードに関しては、ランキングの要素から外されたため、含める必要はない。

教訓: メタタグは、SEOにとって重要であり、サイトに用意しておく必要がある。

ステップ 6: H タグをチェックする

正しいメタコンテンツに加え、ヘッダータグ(H タグ)もまた、欠かせないアイテムの一つに挙げられる。少なくとも、H1タグを、理想を言えば、H2タグ、H3タグ、さらには、H4タグも利用してもらいたい。

ソースコードを表示させて、Hタグを検索しよう。

CTRL +Fを使って、H1、H2、H3、H4タグをそれぞれ探すと良い。

headings

教訓: 適切なHタグは、良質なSEOにおける、欠かせない材料である。

Step 7: オンサイトのコンテンツをチェックする

上位にランク付けしてもらうためには、サイトに継続的に、最新のコンテンツを投稿しなければならない。一貫してコンテンツを作成しない状態では、息の長いSEOを実現するのは、容易ではない。

  • 自分でウェブサイトを評価しているなら、アクティブにブログを投稿しているかどうか、既によく分かっているはずだ。
  • 競合者、または、クライアントのウェブサイトを評価しているなら、ブログ、または、コンテンツのソースを容易に見つけることが出来る。サイトのホームページにアクセスして、「ブログ」のリンクまたは「記事」のリンクを探そう。Quick Sprout(私のサイト)では、コンテンツマーケティングを重要視しているため、ブログを目立つように工夫している:

blog

ブログが見つからないなら、もう少し真剣に捜査を行おう。このGoogle 検索 — inurl: …com ブログ — を試してみよう。

crazyegg blog

CrazyEgg.comは、コンバージョンを活性化するためのランディングページであるため、ブログのリンクを用意することは、重要ではない。しかし、CrazyEgg.comが、コンテンツマーケティングを重視しているかどうか、調べてみることにした。

このクエリで検索を行った結果、CrazyEgg.comはブログを運営していることが判明した:

crazyegg blog

新しく、一貫してコンテンツが投稿されているかどうかは、ブログの健康のバロメータとなる。

実際に、Crazy Eggのブログにアクセスすると、最近の記事が投稿されていることが分かる。

crazyegg consistent

さらに詳しく調べると、一貫してコンテンツが投稿されている点も明らかになった。

教訓: 健全なコンテンツマーケティングは、優れたSEOにとって欠かせない要素の一つである。

ステップ 8: キーワードをテストする

最後の評価の対象は、クエリでのパフォーマンスである。

  • まず、出来るだけ良い結果を得るため、Googleからサインアウトする必要がある。
  • ターゲットにしているロングテールのキーワードを検索しよう。最新のGoogleのランキング結果をレポートするサービスが存在するが、今回は、お金をかけずに調べる方法を紹介しているので、従来のメソッドを活用する。Googleで検索を行い、ランキングを確認しよう。

ここでは、例として「hashtags online presence」を検索した。これは私が上位へのランクインを望んでいた実際のロングテールのフレーズである。結果を以下に掲載する:

rankings

自分、もしくは、競合者が狙っているキーワードのリストを作って、一つずつ確認していくことを薦める。

Google SERPの位置 SEOの強さ
1 最高に素晴らしい
2 素晴らしい
3-4 良好
5-10 普通
2ページ目 まあまあ
3ページ目 改善する必要あり

 

教訓: 楽に評価のプロセスを行うため、上の表を使って、GoogleのSERPでのランクを基に、サイトのSEOの強さを特定しよう。

結論

今回は、ウェブサイトのSEOの強度を把握する簡潔で簡素な方法を紹介した。全ての疑問が解決されるわけではないかもしれないが、サイトのパフォーマンスを把握する上で役に立つはずである。

このメソッドの最大のメリットは、コスト、そして、手間をかけることなく、求める情報を得られる点である。特別なツールの使い方を学ぶ必要も、購読料金を支払う必要もない。少しリサーチを行うだけで良い。何度か作業を繰り返していくと、ほぼ反射的にキーボードのショートカットを押し、検索を行い、適切なSEOの要素を確認することが出来るようになる。

にわか仕立ての方法をその他に知っているなら、是非、コメント欄で発表してもらいたい。


この記事は、Quick Sproutに掲載された「How to Score Your Website’s SEO in 10 Minutes or Less」を翻訳した内容です。

どれもシンプルながら、どのサイトでも一度は試してみたいポイントを押さえた良い記事だったと思います。普段からSEOに取り組んでいてもこういう客観的評価テストは意外と行っていなかったりするケースも多いと思いますし、定期的にこういうチェックをしてみるのもサイトのSEOの健康状態を確認するためにも良さそうですね。 — SEO Japan

Googlerからのアドバイス付き!再審査リクエストの返信の新バージョン。

先週行われたSMX Advancedで、Googleのマット・カッツ氏が新しいバージョンの再審査リクエストの返信を行えるようにしているという記事を掲載しました。(前回の記事はこちら。)この新しいバージョンの再審査リクエストの返信画像をSearch Engine Roundtableが紹介しています。該当サイトの再審査リクエストの担当者からのアドバイスが添えられていますが、どういった内容なのでしょうか?– SEO Japan

*記事内のリンク先は全て英語となっています。

先週、我々はGoogleが再審査リクエストを拒否する際に、今までよりも多くのフィードバックを添付できるように取り組んでいる、とお伝えした。

今回、読者の一人に送られた再審査リクエストの画像を入手することができた。この新しい再審査リクエストには、不合格の旨を伝えるテンプレート文章の下部に、”A note from your reviewer”(レビューを行った者からの注意書き)という文章が添えられている。

下記の画像は@johnedwarddoyle氏によって、Twitterでシェアされているものだ。

*画像の上部はテンプレート文章。再審査リクエストの不合格、該当のリンクのサンプル、否認ツールの使用について、数週間は再度の審査は行わない旨、などが記載されています。

テンプレートの文章に続き、このサイトの再審査リクエストを担当したGooglerからの(テンプレートではないタイプされた)手書き文章が記載されている。

このアドバイスは実際に目を見張るような内容である。以下に該当の文章を記載する。

“あなたのサイトのバックリンクを再度確認する際、ウェブマスターツールのアカウント内で、あなたのサイトのカノニカルバージョンも確認して下さい。より多くのリンクデータがあるはずです。カノニカルについての詳細はこちら(https://support.google.com/webmasters/answer/44231?hl=ja)を参照してください。”

*上記、カノニカルの詳細は原文では英語版へのリンクとなっています。

Googlerからのメッセージは、「あなたのサイトへは未だ多くの低品質なリンクが存在しています。また、あなたは間違ったデータを参照しているように思えます。正しいデータを取得するために、ウェブマスターツールでカノニカルURLのレポートを確認して下さい。該当のリンクのデータを取得できるはずです。」といったものだ。

このアドバイスは非常に有益なものだと感じている。カノニカルURLの確認というアイデアをもたないSEO担当者やWebマスターが多くいるはずだからだ。

この件についてのディスカッションはTwitter上でも行われている。


この記事は、Search Engine Roundtableに掲載された「Google’s New Reconsideration Requests With A Note From Your Reviewer」を翻訳した内容です。

先週のマット・カッツ氏による発言から1週間もたたないうちでの報告となりました。修正・対応すべき箇所を伝えてくれるのは非常に助かりますね。リンク以外が原因の場合や日本語を含む多言語のバージョンなども気になるところですが、なかなか再審査リクエストが通らないWebマスターにとっては嬉しい対応なのではないでしょうか。– SEO Japan

Googleが再審査リクエストを拒否する場合、より詳細な情報を提供する予定。

6/11(水)、6/12(木)にアメリカのシアトルでSMX Advancedが開催されています。今回はSEO Japanとしては参加していませんが、マット・カッツ氏が参加したキーノートの内容をサーチエンジンランドが配信しています。再審査リクエストについてのGoogleの新しい取り組みの発表のようですが、Webマスターにとっては嬉しい内容のようです。 — SEO Japan

Googleの検索スパムチームのトップであるマット・カッツ氏が、シアトルで行われているSMX Advancedで発言した。彼のチームは再審査リクエストを拒否する場合、サーチクオリティチームからその詳細を併せてWebマスターに返信するように取り組んでいるとのことだ。

つまりは、サーチクオリティチームがレビューと拒否するという内容を返信する際、Googleの表明としてより詳細な情報を詰めるための”ボックス”を用意しているということだ。

Googleは再審査リクエストを送ったWebマスターに対し、より詳細な返信を提供していなかったか?いや、彼らはしている。リンクが原因の場合は数本の例を示しているし、他の原因の場合も一般的なカテゴリーとして伝えている。しかし、Googleは今以上の詳細な情報を提供するつもりのようだ。

それには、Webマスターに対しての、Googleからの個別のアドバイスや推奨なども含まれている。

そのため、Webマスターはより詳しい返信をGoogleからもらえると期待して良い。本日分の再審査リクエストから開始されるようだ。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「Google Reconsideration Request Rejections May Include More Details」を翻訳した内容です。

SMX恒例のキーノートセッション。Advancedでは毎回のようですが、Googleからマット・カッツ氏がゲストスピーカーとして参加しているようです。ペナルティを受けてしまったサイトオーナーにとって、より詳しい情報を頂けるのは非常にありがたいですね。(もちろん、ペナルティを受けないことが一番なのですが。。。)今回は速報記事ですが、今後は詳細な記事や実際にGoogleから届いた内容なども公開されるかもしれませんので、そちらの方も楽しみです。 — SEO Japan

YouTube SEO – 検索エンジンが動画の内容を格付けする仕組み

Googleのウェブ検索に続き世界第二位の検索エンジンともいわれるYouTube。米国では以前から活用されてきた動画マーケティングですが、日本でも最近動画を公開して注目を浴びようとする企業も少しずつ増えているようです。YouTube等の動画SEOについては色々なことがいわれてはいますが、ウェブサイトのSEOに比べるとまだまだ黎明期なこともあり、絶対的なルールはまだないようです。動画SEOを攻略するには、まずは最大動画サービスのYouTubeから、そしてYouTubeの動画評価の仕組みを理解することから、ということでSEO by the SeaによるGoogleの動画関連特許の記事を。 — SEO Japan

グーグルやユーチューブで動画を検索するとき、動画の内容ではなく、テキストを基に動画が結果にリストアップされている可能性が高い。当該の検索アルゴリズムは、動画のタイトル、そして、動画をアップロードした人物が入力した説明文およびタグに注目しているのだろう。しかし、動画の注釈もまた、動画が関連する用語やフレーズを特定する上で重要な役割を果たしていると考えられている。

例えば、以下の動画はグーグルの新しいレシピ検索のオプションを告知しており、新しい機能に関する詳細を提供している。しかし、動画に付随するテキストは、加えられた機能の詳細を説明する人物が、グーグルの料理長 スコット・ジアムバスティーニ氏だと言う事実にどれも言及していない。 [Google executive chef]を検索すると、ユーチューブの検索結果にはこの動画は表示されない。しかし、現実には表示してもらいたいところだ。

また、動画が検索結果でランキングされる上で、閲覧数、コメントの本数、そして、評価するの数、プレイリストに加えられる頻度等、その他の要素も鍵を握っているだろう。

動画に関連するテキストのコンテンツのみに依存すると問題が生じる。まず、説明文が、数多くのシーンや様々な内容を含む長い動画をうまく説明することが出来ていない問題が考えられる。また、多数の動画を持つサイトで、クエリに応じて返される結果の数が、多数に上る可能性があることも問題の一つである。

検索エンジンは、最初のフレームから得たスクリーンショットを表示するものの、中心となるフレームや動画の最後のフレームの方が、クエリに最適な動画を特定する上で役に立つ可能性があり、当該のサムネイルが動画のコンテンツを適切に描写しているとは言いきれない。

このような問題は、すべて動画の実際のコンテンツを無視していると言う共通点を持つ。それでは、検索エンジンが実際の音声およびビジュアルコンテンツを使って、関連する検索用語を判断することが出来たとしたらどうだろうか?

検索エンジンが、多数の動画のフレームとフレームに関連するキーワードのキーワードの関連スコアを記録するインデックスを動画から作成してくれたら、動画の内容を容易に理解することが出来るようになるのではないだろうか。

このようなフレームは、それぞれの動画の画像や音声に含まれているアイテムを基にキーワードに関連付けられると考えられる。また、グーグルは、動画の最初、中間、または最後のフレームを選ぶ代わりに、フレームのイメージをサムネイルとして使い、検索結果に表示することもあり得る。

過去にグーグルが公表した特許には、検索エンジンが、動画内の特定のキーワードに関連する画像と音声を特定し、そして、インデックスすることで、動画のインデックスを改善する仕組みが描かれている:

関連性を基にした画像の選択
考案: Gal Chechik、Samy Bengio
委託先: Google
米国特許申請番号 20110047163
付与日: 2011年2月24日
申請日: 2009年8月24日

概要

動画の検索結果をユーザーが入力したキーワードのクエリに応じて表示するシステム、コンピュータが読める記憶媒体、そして、コンピュータ実装メソッド。動画のホスティングシステムは、機械の学習プロセスを用いて、ラベル付きのトレーニングデータセットからメディアコンテンツの特徴をコンテンツのキーワードの記述を関連付ける主要なキーワードのモデルを学ぶ。

このシステムは、学習したモデルを使って、動画で見つかった特徴を基に、キーワードのクエリに関連する動画の検索結果を提供する。さらに、このシステムは、学習したモデルを用いて、動画を表す1つないし複数のサムネイルの画像を特定し、表示する。

グーグルの従業員が綴った複数のホワイトペーパーにも、動画インデックスの今後の展開が示唆されている:

特許で描かれているシステムは、動画の注釈インデックスに依存して、検索者が探している動画、もしくはクエリに関連する可能性がある動画の一部を見つける支援を行う。

例えば、海で泳ぐイルカのシーンまたは画像を含む動画は、「イルカ」、「泳ぐ」、「海」等のキーワードで当該の動画の一部にラベルを貼っている可能性がある。

動画の一部をクエリに対して格付けする際に役に立ちそうな方法が多数この特許には掲載されている。

クリックスルーのデータは、キーワードが特定の動画にとって適切かどうかを判断する際に役に立つと考えられている。クエリに対する同じサムネイルの画像が、多くの検索者によって選ばれると言うことは、クエリの用語と動画との関連性の高さを裏付けていると言っても過言ではないだろう。

動画の画像と音声、そして、関連するメタデータを持つストック画像および音声クリップを含む、ラベルが貼られたトレーニングデータセットの間の類似性の検索は、ラベルが貼られていない画像と音声を特定する上で役に立つかもしれない。グーグルによる類似性検索の例は、グーグルの類似イメージ検索で確認することが出来る。

この特許および先程紹介したホワイトペーパーは、動画の画像と音声をキーワードと一致させるために使われるラベルを用いて関連付けを行う類似性検索を支えるテクノロジーをもっと詳しく説明している。

タイトルやデスクリプション等の動画に関連するメタデータが、継続的に検索エンジンに用いられる一方で、動画の内容の付加的なデータが、動画の検索結果を大幅に改善する可能性はある。

また、ユーチューブの動画でグーグルの料理長が特集されている場合、料理長を容易に見つけることが出来るようになるだろう。


この記事は、SEO by the Seaに掲載された「How a Search Engine Might Rank Videos Based Upon Video Content」を翻訳した内容です。

限りなく基本的な話ではあったのですが、最終的には動画を解析してテーマやキーワードを動画に自動で付与するような仕組みが作られるのですかね。その処理を全ての動画に適用するには恐ろしい処理量が求められそうで、一瞬非現実的な気もしますが、Googleであればいつか普通にできるようになるのかもしれません。 — SEO Japan [G+]

非営利団体/NPOのためのSEO講座

SEOというと、これまで企業や商用サイトを中心に利用されてきたウェブマーケティング手法です。とはいえ、NPO、非営利団体にとっても本来は有効活用されるべき存在ではないでしょうか?特にNPOが対象とするイシュー関連の検索時に自身のウェブサイトを上位表示させることは、そのイシューに興味を持った人にそのNPOの存在を知ってもらうことができる貴重な機会なわけです。今回はそんなNPOのための検索マーケティング講座のお話を。 — SEO Japan

すべてのSEOキャンペーンが損益計算書を最優先しているわけではない。検索エンジンマーケティングを活用して、目標を達成しようとする政治活動、権利擁護団体、そして、非営利団体の数が増加している。

このタイプのキャンペーンにも同じメトリクスを当てはめたくなる。結局、トラフィックはトラフィックであり、コンバージョンはコンバージョンである。しかし、関心事をベースとしたキャンペーンは異なる効果をもたらすことがよくある。この種のサイトは、通常、別のタイプのコンバージョン – つまり当該の事柄に対する人々の気持ちを変える点に焦点を絞っているのだ。

定量化するのも、追跡するのも難しいはずだ。eコマースの成功を測るようにお金に換金することも出来なければ、どれほどの人の心を変えたかを知るため、トラフィックに頼ることも出来ない。

しかし、朗報がある。インターネットを利用し、決定を下す人が増えており、そして、その多くが検索結果の1位を完全な真実と見なしつつあるのだ。

関心事ベースのSEOキャンペーンは誰が行っているのか?

  • 政治活動。 オバマ大統領以外にも巧みにオンラインキャンペーンを実施している政治家はいる。地域の政治キャンペーンは、重要な用語で上位に格付けされることで、または、関心を高めるために、戦略的にアドワーズの広告を用いることで、絶大な効果を発揮する。このタイプのキャンペーンは、オンラインの評判管理(候補者の名前で検索した際に1ページ目に表示される内容の管理)と従来のSEO(“無党派”が検索するキーワードを見つけて、そのキーワードで上位にランクインするためにコンテンツを獲得する)を組み合わせることが多い。
  • ロビー活動団体。誰が「high fructose corn syrup」(高濃度のフルクトースコーンシロップ)の結果や「gun control」(銃規制)の結果を管理しているのだろうか?政治の支持団体は政治色の強い用語で上位にランクインするため、多額の資金をつぎ込むことがある。
  • 慈善団体。 多くの慈善団体が、従来の活動と共に特定の見解を広げる使命を持っている(社会、宗教等)。また、多くの団体が、オンラインでの活動を寄付を募るために行っており、究極の使命を達成するための資金源を得ている。
  • その他の支援団体。 誰もが意見を持っている。予算が絡む意見もある。実りの良い関心事ベースのキャンペーンの中には、特定の法律や見解を変えようとする団体によって実施されているものもある。

関心を煽るためにSEOを利用するべき3つの理由

1. SEOは、この類のキャンペーンに対して、ほかに例を見ない“メッセージコントロール”の力を持つ。大半のPRおよび広告キャンペーンは、「Tax Cuts」(減税)と「The Rich」(富裕層)、または、「Government Spending」(政府支出)と「Deficits」(赤字)等、2つのフレーズの間に自動的な相関関係を作ろうと試みている。

2. SEOは、この層関係をマッチすることは出来ないかもしれないが、次善策、つまり、強い反応をもたらさない用語を採用し、1ページ目にランクインすることで、同様の結果を得ることが出来る。

3. SEOは、PRやダイレクトメール等の従来の手法を補う効果がある。PRのヒットをリンクに変え – このリンクを使って、賛否両論のトピックに対する1ページ目の結果をコントロールすることが出来るなら、その他の宣伝目的のアクティビティの力を倍増させることが出来るだろう。同様に、ウェブサイト上の多くのヘッドラインやコール・トゥ・アクションのA/Bテストを実行し、効果の高かったものを多額のコストを要するダイレクトメールキャンペーンに利用することも可能だ。

関心事ベースのキャンペーンを行うには

関心事ベースのSEOキャンペーンは、通常のSEOキャンペーンとほぼ同じである。広範なキーワードリサーチで始まり、オンサイトの編集、そして、長期的なリンク構築へと移行していく。以下に重要な違いを挙げていく:

多くの関心事ベースのキャンペーンは、迅速に対応し ? 際どい問題の議論に一連のリンクや主張を捧げることで大きな利益を得られる。例えば、Peter G. Peterson Foundation(ピーター G. ピーターソン・ファウンデーション)のような団体は、赤字の減少に関する強力なリンクおよびホワイトペーパーを集め、このトピックを取り上げているジャーナリストやブロガーに公開している。ラピッドレスポンスキットは、ブログのコメント、特に価値が低い場所において、テンプレートとして役に立つだろう。

オーガニックな結果だけにとどまらず、グーグルグランツは非営利団体に無料のアドワーズ広告を与える。グーグルは、コストパークリックの上限を1ドルにする条件で、最高で1万ドル/月分のアドワーズのクリックを団体に与えている(コストパークリックが1ドルを少しだけ上回っている同様の用語を探すことで、非営利団体に寄付目的のトラフィックをもたらすキーワードを特定することが出来る可能性が高い)。

グーグルグランツの最適な利用方法は、関心事に若干関連しているトラフィックの多いキーワードを探し出し、ユーザーをさらにチャリティーを意識したトピックに導くランディングページ(オーガニックな検索にも利用する)を構築する方法である。

    SEOが「関心事」キャンペーンを受け入れる理由

    一部のSEO業者は、非営利団体のクライアントの仕事を嫌がる傾向が見られる。大規模なキャンペーンに必要な予算の持ち合わせがなく、オンサイトのコピーを最適化するのが困難な“メッセージに焦点を絞った”スタイルのサイトが多いからだ。しかし、この手のクライアントの仕事を引き受けるメリットは大いにある:

    • 良質なケーススタディーを行える。 「芝生の手入れ用の商品の販売に手を貸した」、または、「弁護士のウェブサイトへのトラフィックを増やした」と言う自慢も悪くないが、自分の会社が実施したキャンペーンにより、「人々の暮らし向きがよくなった」、または、「人命を救った」と言う自慢の方が遥かに価値がある。
    • お偉方と知り合うことが出来る。 多くの慈善団体は、地域の事業のコミュニティで活発に活動している委員を抱えている。マーケティングの戦略について、大勢のCEOが集まる場所で説明することが出来る機会はあまりないが、非営利団体の役員にSEOキャンペーンの結果を紹介することはまさにこの取り組みと一致する。
    • モラルの向上に役立つ。 良いことをすると、良い気分になる。非営利キャンペーンに取り組むことで、従業員が世の中を良くしている気持ちになる。
    • 質の高いリンクを獲得出来る。 現実を直視しよう。不適切な状況においても、「フォローされるリンクを手に入れられるのか?」と自問し、対応するのがSEOだ。.orgのサイトは検索エンジンから自動的に収益がもたらされるわけではないものの、多数のリンクが寄せされる。また、たいていの非営利団体はパートナーからのリンクを快く受け入れてくれるはずだ。

    「関心事」ベースのSEOキャンペーンで高まるのは人気だけである。オンラインで得た情報を基に決定を下す人が増加しており、また、不況下では、非営利団体はマーケティングの予算を賢明に使う必要がある。

    SEO業者にとっては、このようなキャンペーンに取り組むと言うことは、ただ単にチャレンジを楽しむだけではなく、売り上げの経路よりも重要な要素において、一石を投じる意味もあるのだ。

    この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


    この記事は、Search Engine Landに掲載された「SEO For A Good Cause: Supporting Advocacy & Non-Profit Campaigns」を翻訳した内容です。

    どちらかというと、SEO業者に対してNPOのSEOを格安か無償でやってあげましょう、という記事でしたね 汗 最も、NPOだからといって本来のSEO施策が変わるわけではないわけですが。ちなみに私も過去に無償でNPOのSEOを行い、それなりに効果を出した経験はありますが、確かに上に書かれているような特典もあるのかもしれませんが(別に対外的にアピールするでもなく人を紹介してもらうでもなく)、それを手がけた自分が多少なりとも良いことをした気になれたことが大きかったですかね。。。日々、特に以前はグレーゾーンギリギリの所で勝負していただけに 汗

    何らかの社会問題を解決すべきイシューとして取り組むNPO、必ずそれに興味を持って検索している人たちはいるわけですし、NPOのSEO、もっと活用されるべきと思います。 — SEO Japan [G+]

    顧客生涯価値(CLV)から考えるSEMのポテンシャル

    SEMの効果検証を行う際、一般的にはコンバージョンを元にした比較的単純な計算を行うケースが多いと思います。一部の大型商品を除けば、顧客生涯価値(CLV。。日本ではLTVの方が一般的でしょうか)、その顧客がその後行う取引も考慮することがより深い・正しい効果検証には必要になりますよね。今回は顧客生涯価値を踏まえたSEMのプランニングについて考えた勉強になる記事をサーチエンジンランドから。 — SEO Japan

    理髪店の外に立ち、お客さんを呼び込む仕事を与えられたと仮定しよう。ぼさぼさ頭のサラリーマンが歩いていたら、大声で呼び込むものの、スキンヘッドの男性を見ても、熱心にアピールする気にはならないはずだ。

    この例は、Google Adwordsが、Enhanced cost-per-click(エンハンストコストパークリック)機能を説明するために用いたものである。この機能は、コンバージョンに導く可能性が高いオークションを特定し、自動的に入札額を上げて、売り上げを獲得するために投じた資金に「身を粉にして働かせる」ことを意図している。cpaclvwee 強力なコンセプトであり、当然のことながら、SEMコミュニティでは、支持者が増えつつある。

    この論理をさらに前に進めることが出来ると仮定しよう。素晴らしい顧客 — 忠実で、長期間にわたり、繰り返し買い物をする可能性が高く、初回のコンバージョンを最終的に大幅に上回る買い物客 — を集める確率が高い広告グループ(またはキーワード)を特定することが出来たら、どうするだろうか?

    このような顧客を獲得するために、進んで支出を増やす気はあるだろうか?その可能性は高いはずだ。

    今年の1月、PPCは、コンバージョン全体の15%を占め、昨年の1月からは1%シェアを増やしていたものの、有料検索のチャンネルは、自然(2013年:26% -> 2014年:30%)やeメール(2013年:12% -> 2014年:15%)等のその他のチャンネルの爆発的な成長により、輝きを失っている。 ちなみに、これは、無料で米国のオンラインショッピング業界を調査し、100以上の米国のオンラインショッピングサイトからデータを集めるCustora Pulseが計測したデータを、オンラインショッピング分析サービスのCustora情報開示: 私の勤務先)が作成し、更新したスタッツである。

    つまり、PPCは今でも成長を続けているものの、有望な新しい顧客を無限に獲得しているわけではない。そのため、有料検索プログラムでは、獲得を後押しする顧客の長期的な価値に焦点を絞ることが肝要である。

    検索マーケッターが得られるチャンス

    SEMの管理への従来のアプローチでは、コンバージョンの価値を、そのコンバージョンを獲得するために費やすコストに対して、追跡することで、具体的な広告グループやキーワードへの見返りを改善する取り組みを行う。私達は、このプロセスを、即時の見返りの管理とイメージする。以下に、シンプルなスタッツの例を挙げていく:

    • 平均のコストパークリック(CPC): $3.00
    • コンバージョン率: 20%
    • コスト/コンバージョン(トランザクション): $3.00/20% = $15.00
    • 価値/コンバージョン (=トランザクションの量): $30.00

    利益: $30.00/$15.00 = 2x

    コンバージョンが、新しい顧客に該当すると仮定してみよう。通常、初回の購入では、ビジネスにおける長期的な価値の一部のみを得ることになる。そのため、初回のコンバージョンを得るための金額を$30以下に抑えたくても、顧客の長期的な価値を考慮すると、この金額は$45、そして、$50へと跳ね上がる可能性がある。

    顧客の生涯価値(CLV)を考慮する

    抜け目のないデジタルマーケッターは、顧客獲得戦略を顧客の生涯価値(CLV)に合わせる重要性を以前から心得ている。CLVは、特定の顧客から「生涯」得られる収益の全額を指す。CLVには、初回のコンバージョンだけでなく、今後行う可能性がある購入も含まれる。

    全ての顧客が同じではない点は、マーケッターなら分かっているはずだ。一度きりしか購入しない顧客もいれば、忠誠心の高い、常連の買い物客になる顧客もいる。そして、高い価値の顧客を集めているチャンネル、アフィリエイト、そして、広告ネットワークを特定することが出来れば、そのチャンネルに対する投資を増やしたいはずである。これは、単なる机上の空論ではない。事実、各種の有料検索の用語で獲得した顧客の長期的な価値が、最大で30%も異なるケースは日常茶飯事である。

    その上、この違いの多くは、初回の注文の金額ではなく、今後、繰り返し購入を行うかどうかの可能性に左右される。つまり、SEMプログラムを即時の見返りのみを考慮して編成すると、利益をみすみす見逃してしまうのだ。最高の価値を持つ顧客をもたらす広告グループを特定することが可能なら、新たな顧客の獲得から十分に見返りを得られることを把握し、支出を増やすことが出来るのではないだろうか。

    CLVを考慮して有料検索を最適化

    それでは、CLVを活用して、顧客獲得マーケティングプログラムの利益を増加させるには、どうすればいいのだろうか?まずは、様々なキャンペーンで獲得を試みている顧客、広告グループ、キーワードに対する見解を得て、この見解を使って、SEM戦略を導くことが重要である。その方法を伝授しよう。

    ステップ 1: トランザクションの計測基準から顧客中心の計測基準に変更する

    Google Analyticsのeコマースタグを用いると、固有のオーダーIDに関連するデータを引き出することが可能になる。このデータをデータベース内のオーダーIDと一致させることで、顧客とオーダーを関連付けられるようになる。つまり、「キーワード Xから幾らの収益を得たのか?」等の問いから、「キーワード Xを介して得た顧客は誰か?」等の問いにレベルアップすることが可能となり、有料検索を介して獲得したそれぞれの顧客を、当該の顧客を獲得したキャンペーン、広告グループ、そして、キーワードと照合することが出来るのだ。shutterstock_84816412-measuring-tape

    ステップ 2: 顧客の生涯価値を特定する

    コホート分析等のツールを使えば、過去の顧客の各種区分への支出に関する見解を得ることが出来る — 例えば、ある広告グループで獲得した顧客の1年間の支出額の平均と、別の広告グループで獲得した顧客の1年間の支出額の平均を比較することが可能だ。生涯価値を推測する機能を持つマーケティング分析ソフトウェアもある。このツールは、各種の有料プログラムで獲得した新しい顧客のCLVを — キャンペーンやキーワードを最近立ち上げたばかりであっても — 素早く、そして、正確に特定する(顧客の生涯価値、そして、その計算方法の詳細は、Custora Uの顧客の生涯価値コースを参考にしてもらいたい)。

    ステップ 3: 顧客単価(CPA)を考慮する

    各種広告グループの顧客のCLVを特定したら、次に、それぞれの顧客を獲得するために現在支払っている金額を把握する。一定の期間内(例えば、前四半期)のキャンペーン、広告グループ、キーワードへの支出額を、当該のルートで獲得した新たな顧客の人数で割ってもらいたい。例えば、ある広告グループに前四半期で$2,500を投じ、100名の顧客を新たに獲得したなら、CPAは$25になる。

    ステップ 4: 望ましい比率を探し出す

    続いて、平均のCLV:CPAの比率が高い広告グループやキーワードを特定する — つまり、新しい顧客の生涯価値が、獲得のコストを遥かに上回る広告グループを探すのだ。 特定の広告グループが、著しく価値が高い顧客を引き寄せている可能性がある。あるいは、特定の広告グループに対する競争が少なく、平均のクリック単価の低下につながっていることもあり得る。もしくは、特定の広告グループのコンバージョンの大半が新しい顧客であり、新しい顧客の獲得を支えるために、リピーターに費やす「経費」を抑えることに成功したのかもしれない。いずれにせよ、高いCLV:CPAの比率は、有料検索への支出額を増やす機会を示唆していると言える。

    ステップ 5: 真の機会を特定する

    CLV:CPCの比率が高い広告グループを特定したら、支出を増やすと実際に効果があることを確認する作業に入る。見返りの多いキャンペーン、広告グループ、キーワードからより多くの顧客を獲得することが目標である。特定の広告グループが、既に必ず上位に入っているなら、入札額を上げたところで、顧客の獲得にはつながらない(ブランドの検索用語が、「幻」の機会として現れることが多いのは、このためだ)。真の機会とは、入札額を上げると、平均のポジションを上げるポテンシャルを持つ機会を指す — 例えば、平均の入札順位が、1.5、またはそれ以下。

    shutterstock_177128498-experimentステップ 6: テストして、学習する

    チャンスのある広告グループに対して、最高のCPA(または最高のCPC)を10%ずつ上げ、平均のポジション、CPA、そして、CLVへのインパクトを計測していこう。テストと結果の計測の最終段階は、CLVベースの有料検索戦略を成功に導く上で非常に重要である。SEMの支出の投資対効果を時間の経過とともに計測することで、継続して、入札のアプローチを次第に調節し、新しい機会をもたらす広告グループを発見し、戦略の総合的な効果を裏付けることが可能になる。

    始動

    CLVを中心とした有料検索戦略の最適化は、簡単な取り組みではない。そのままの状態で、生涯価値を基に自動的に入札額を設定し、管理することが可能なソリューションは存在しない(ただし、最高で30日間クッキーの期間を融通することが出来るツールは存在する)。しかし、CLVを使って、SEMプログラムを導くと、顧客を獲得する取り組みの利益は増えていく。見返りの高いキャンペーン、広告グループ、キーワードに投資することで、SEMに投じる資金を有効に活かし、長期的な価値をもたらすようになるだろう。

    画像: Custora

    この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


    この記事は、Search Engine Landに掲載された「6 Steps To Boost The Profitability Of Your SEM Acquisition Program」を翻訳した内容です。

    キーワードや広告で変わるのは単純なコンバージョン率だけでなく、コンバートした顧客がその後行う取引回数にまで及ぶ可能性は十分にあるわけですし、それを考慮しつつSEMを展開していくと、SEMの費用対効果はさらに上がりそうですね。 — SEO Japan [G+]

    ペンギンアップデート3.0事前対策マニュアル

    パンダアップデート4.0が実施され、次はパンダアップデート3.0か?!と恐怖に慄いているSEO業者(汗)の方も多いことでしょう。徹底したコンテンツマーケティングを活用したSEOで歴代のアップデートを切り抜けてきた米国のカリスマウェブマーケッター、ニール・パテルがペンギンアップデート3.0を予測し、その事前対策を考えた記事を。日本の有料リンクSEOを崩壊させたペンギンアップデートですが、Googleがリンクを評価要素として重要視しているのは変わらない現在、あくまで一つの考察ながら意図せぬ順位下落を避けるためにも読んでみる価値はありそうです。 — SEO Japan

    penguin 3

    Googleによると、ペンギン 2.0は、英語の米国のクエリの2.3%のみに影響を与えたようだ。「2.3%のみ」と言う表現を用いたが、今までのアルゴリズムの導入の中では、3番目に規模が大きいアップデートであった。影響を受けたのはクエリだけではなく、ペンギン 2.0の登場は、多くのサイトのウェブトラフィックにインパクトをもたらしたのであった。中には、トラフィックが90%減少したと報告したウェブマスターもいた。平たく言えば、ビジネスは破壊され、収益を得ることは出来なくなったと言うことだ。

    現在、大規模なアップデートが再び投入されようとしている — ペンギン 3.0だ。

    ただし、心配する必要はない。今回は、ペンギンの現状に関するニュースを提供し、ペンギンに備える方法を伝授していく。

    ペンギンの番号

    ペンギンに関する話をしようとすると、混乱を招いてしまうことがある。何匹ペンギンがいるのだろうか、そして、新しいペンギンの番号は何番になるのだろうか?

    GoogleとSEO業者の番号を付ける方式が異なるため、混乱を招く一因となっている。ダニー・サリバン氏、そして、同氏率いるSearch Engine Landは、整数を使ってペンギンアップデートに番号を与えている。ペンギン 1、ペンギン 2、ペンギン 3、そして、ペンギン 4と名づけている。

    一方、Googleのスパム対策を統括するマット・カッツ氏は、アップデートの規模の大小を表すために、少数を用いている。

    どの方式を好むにせよ、ペンギンのアップデートが4回行われていることに変わりはない。そのうちの2つは大きく、残りの2つは規模が小さかった。一方、出番を待つ、5番目となるペンギンアップデートは、大きなアップデートになると言われている

    それでは、Googleが用いる、より大勢の人達に受け入られている番号付けの方式を用いて、ペンギンアップデートの歴史を駆け足で振り返っていこう。

    ペンギン 1、オリジナルのペンギン — 2012年4月24日

    このアルゴリズムの変更は、Google史上最大のアップデートであり、平等な環境を作るために導入された。ペンギン 1は、過剰最適化のサイトを葬る使命を帯びていた。

    ペンギン 1.1 — 2012年5月25日

    オリジナルのペンギンを初めて更新した1.1は、ほとんど波風を立てなかった。

    ペンギン 1.2 — 2012年10月5日

    2012年の秋に行われたペンギンのアップデートでは、品質の高いサイトに見返りを与えるための改善が行われた。ペンギン 1.2では、英語のクエリの0.3%が影響を受けた。

    ペンギン 2.0 — 2013年5月22日

    ペンギン 2.0は、大規模なアップデートであった。多くのクエリ、そして、多くのサイトが影響を受けていた。ペンギン 2.0は、質の低い被リンク、そして、何よりも過剰に最適化されたアンカーテキストを嗅ぎ分ける能力をアップさせた。

    ペンギン 2.1 — 2013年10月4日

    このアップデートに関しては、それほど重要ではないと指摘するウェブマスターもいる。しかし、2.0が投入された際に、恐らく、身を潜めていたであろう一部のサイトは、ついに見つかってしまった

    そして、今、再び、ペンギンが投入されようとしている。ペンギン 3.0になるのだろうか?3.0なら何が起こるのだろうか?

    ペンギンの意図

    あらゆるアルゴリズムのアップデートは、より関連する検索結果を返し、スパムに対抗することを最終的な目標に掲げている。

    ペンギン 2.0も例外ではない。Googleは、ペンギンと言う呼び名が定着するまでは、「ウェブスパムアップデート」と呼んでいた。つまり、ペンギンはウェブスパムを狙っているのだ。しかし、実際に何に照準を当てているのだろうか?

    • スパムな被リンク — ペンギン 2.0の最大のターゲットは、有毒、つまり、スパムな被リンクであった。品質の低いサイトからのあらゆる被リンクがターゲットになった。
    • 完全一致のアンカーテキスト — ページの名前と同じアンカーテキストもターゲットになった。例えば、example.com/cheap-cell-phonesに向かうアンカーテキスト「cheap cell phones」は、ペンギン 2.0の登場により、格下げの対象となった。
    • 最適化されたアンカーテキスト — 同様に、キーワード、とりわけ競争の激しいロングテール、ショート、または、ヘッドタームを持つアンカーテキストは、ペンギン 2.0の攻撃を受けていた。「top cell phones」や「best smartphone」等のショートアンカーは、過剰最適化と見なされた。
    • 有料リンク — ペンギン 1.0と同じように、Googleは、ペンギン 2.0を用いて、有料リンクへの包囲網を狭めようとした。明らかに金銭のやり取りが行われていると見られるリンクは、- 一部の目立たないリンクも含め – ペナルティーを課された。
    • 関係のないリンク — 大半のオーソリティの高いサイトからのリンクは、リンクプロフィールを強化する傾向があるものの、Googleは、被リンクのトピックの関連性を的確に判断するようになった。会計ソフトウェアに関するウェブサイトが、ペットフードサイトからのリンクを受けると、ペンギンの出動を促す可能性がある。

    ペンギン 3.0のターゲット

    次のメジャーなペンギンアップデートの導入は、ペンギン 2.0のターゲットをより厳しく処罰する可能性が高い。以下に、ペンギン 3.0が焦点を絞ると私が推測するターゲットを挙げていく:

    • 最適化されたアンカーテキスト — ご存知のように、完全一致とキーワードが豊富に詰まったアンカーテキストの時代は幕を閉じようとしている。ペンギン 3.0の支配下では、さらにこの手法に対する警戒レベルが上がる。アンカーテキストの最適化には手を出さない方が良い。勘の良いSEOのエキスパートは、最終的に、アンカーが検索に与える影響は制限されると以前から推測している。共引用と共起へ向かうトレンド、そして、よりソーシャルなウェブの台頭により、単純に被リンクは、今までの影響力を維持することが出来なくなる。この流れについていく上でも、アンカーの最適化は意味がないどころから、明らかに危険である。
    • 品質の低い被リンク — 質の低いサイトからのリンクは、出来れば避けておきたい。正当なサイトに、怪しげなサイトからリンクが送られると、まっとうなサイトが怪しく見えてしまう。サイトに対するリンクを管理する立場にあるなら、オーソリティレベルが同等、または、高いサイトからリンクが寄せられていることを裏づけるべきだ。
    • ゲストブログネットワークからのリンク — Googleは、PostJointやMyBlogGues等のアーティクルネットワークに対する統制を強めている。マット・カッツ氏が、ゲスト投稿ネットワークを仕留めると言ったのは、冗談ではない。Googleは、既に行動を起こしており、今後も統制を強めていくだろう。そして、ペンギン 3.0では、アルゴリズム自体に指令がインプットされるのではないだろうか。

    危険かどうかを把握する方法

    ペンギン 2.0は、全てのサイトに影響を及ぼしたわけではなく、この点に関しては、ペンギン 3.0も同じはずである。安全を期するには、コンテンツとリンクプロフィールを常に評価するべきである。ペンギン 3.0に襲われるかどうかを特定するために、まずは、ペンギン 2.0の影響を受けたかどうかを把握してもらいたい。

    そのためには、Panguinを利用すると良いだろう。

    このサイトは、分析データを用いて、アルゴリズムのアップデートと共にタイムラインに掲載する。サイトが、アップデートと同時期にトラフィックを落としているなら、当該のアップデートの影響を受けたと考えられる。また、ペンギン 2.0の影響を受けたものの、何も対策を講じていないなら、ペンギン 3.0の影響を受ける確率は高いと言えるだろう。

    このツールにサイトを接続すると、下の画像のグラフと同じようなグラフが表示されるはずである:

    tool penalty

    右側のアルゴリズムのアップデートを使って、ペンギンアップデートのみを表示しよう。次のサイトは、5月22日のペンギン 2.0、そして、10月のペンギン 2.1の影響を受けているようには見えない。

    tool penalty

    サイトが、以前のペンギンアップデートの影響を受けたことがあるなら、ペンギン 3.0に狙われる恐れがある。今のうちに対策を講じておいてもらいたい。

    対策

    ペンギンのターゲット、そして、サイトの危険度を理解したら、実際に行動を起こしてもらいたい。

    リンクプロフィールの評価を行うと良いだろう。ペンギン 3.0が導入され、ペナルティーを受けたら、徹底した評価を嫌でも行わなければならなくなる。手動ペナルティーの結果は、延々と続く。したがって、ペナルティーの長期的な影響に苦しむよりも、積極的に行動を起こし、今のうちにリンクプロフィールを評価しておくことを薦める。

    それでは、評価を重点的に行うべき分野を簡単に説明してく。

    ゲスト投稿ネットワークからのリンクを全て削除する

    ゲスト投稿ネットワークを過去に利用したことがあるのなら、出来るだけ早くリンクを削除するべきである。ゲスト投稿ネットワークのアカウント、または、自分で取っておいた記録を用いて、どのサイトからリンクを得たのか特定しよう。

    このリンクに対する権限を持っているなら、今すぐに削除してもらいたい。権限を持っていないなら、サイトのオーナーやウェブマスターに連絡を取り、代わりに削除してもらおう。

    スパムサイトからのリンクを全て削除する

    思っている以上に多くのスパムサイトからリンクが送られてきているかもしれない。簡単な検査を行うだけで、認識していなかった、多数の質の低いサイト、リンクディレクトリ、トピックが異なるサイトが見つかる。このようなサイトからのリンクは、なるべく早く削除するべきである。今後のアルゴリズムのアップデートにおいて、重大なペナルティーの対象になるためだ、

    ここでは、厳しい態度で臨んでもらいたい。正当な可能性があるサイトを救うことが目的ではない。スパムの可能性があるサイトを全て削除する必要がある。多くのリンクを削除して失敗する方が、劣悪なリンクを残して失敗するよりも、まだ救われる。優れたリンクはいつでも加えることが出来る。手動のペナルティーを受けてしまうと、被リンクを削除するプロセスで手を緩めたことを、後悔するはずである。

    完全一致のアンカーテキストのリンクを全て削除する

    続いて、完全一致のアンカーを削除する。URLのアンカーを多数抱えているのではないだろうか。このタイプのリンクは完全一致とはカウントされない。完全一致は、ページのURLではないタイトルが、アンカーテキストと一致する際に発生する。 先程触れた例「example.com/cheap-cell-phonesに向かうcheap cell phones」は、削除するべきリンクの典型的な例である。

    最適化したアンカーリンクを全て削除する

    次に最適化したアンカーを削除、または、無効化していってもらいたい。過剰に最適化されているアンカーを用いているなら、削除しよう。削除するプロセスを躊躇したくなる気持ちは分かる — 価値を加えている可能性があるリンクを削除しなければならないのだ。しかし、この作業は、Googleに対して、健全なリンクプロフィールを持っている点をアピールする上で、欠かせない取り組みである。

    ゲスト投稿リンクをnofollowにする

    とりわけ、検索結果を操作するために、ゲスト投稿を介して多くのリンクを構築してきたなら、過去を振り返り、ゲスト投稿した全てのサイトを再び訪れるべきである。当該のサイトに自分のサイトへ向かうリンクをnofollowにしてもらうよう要請しよう。ゲスト投稿した記事でキーワードを詰め込んだアンカーテキストを使っていないことを願う。なぜなら、ペンギン 3.0に襲われる確率が高くなるからだ。

    幸いにもアカウントを持っているなら、ログインして、自分でリンクにnofollowを加えることが可能だ。

    結論

    ペンギン 3.0を回避するための行動は、その他のペナルティーを回避する行動とほとんど変わらない。ただし、ペンギンアップデートの過去のターゲットに関して、守備を固めるために対策を多少調整する必要がある。

    危険だとは思っていなくても、上述した作業を行うことで、リンクプロフィールを改善する効果が見込める。ウェブサイトを整理する取り組みが害を及ぼすことはない。無害であり、むしろ、有益である。

    ペンギン 3.0に関する考えを聞かせてもらいたい。そもそも、ペンギン 3.0は、本当にやって来るのだろうか?


    この記事は、Quicksproutに掲載された「How to Avoid Getting Slaughtered by Penguin 3.0」を翻訳した内容です。

    えーと、結論からいうと、SEOのリンク対策は一切やるな!、というお話でした。終了 m(_ _)m

    というわけでもないでしょうが、ペンギンアップデートの大打撃に限らず定期的なアルゴリズム調整で発動するペナルティを受ける可能性は常にあるリスクを下げたければ、ここに書かれていることはどれもリスク要素ではありますし、「全て削除」とはいわずとも、過度なリンク対策は控えておいた方が良さそうであるのは間違いありませんね。 — SEO Japan [G+]