ご注意! 企業向けチャットサービスのSlackに不具合発生中

2015-11-24-slack

企業向けチャットサービスのSlackに現在不具合があるようだ。

Flickrの共同ファウンダー、Stewart Butterfieldが開発したSlackはエンタープライズ・チャットルームとして最近大人気だ。そのSlackに何か問題があるとTechCrunchの社内で判明したが、その後、Twitterのレポートでも確認された。

@SlackHQは公式ツイートで次にように述べている。

〔Slackに間歇的な接続問題が起きている。われわれは全力で問題の所在を調査し、解決を図っている。すぐにアップデートの予定。〕

Slackのシステム・ステータスのページも同様の内容を述べている。.

困っているのはTechCrunchだけではないようだ。

〔SlackがダウンしてるときにSlackの本社では何を使ってコミュニケーションしてるのだろう?〕

われわれはSlackに問い合わせ中だ。何かわかればすぐにアップデートする。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

このところ大企業づいてきたSlackが、彼らの便宜のためにユーザグループ制を導入

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Slackが成功した最大の理由は、社内コミュニケーションの円滑性と透明性を高めたことにある。今度はそのエンタプライズメッセージングサービスが、User Groups(ユーザグループ)を導入することによって、より大きな集団のコミュニケーションを支えようとしている。

この新しい機能では、通知をたとえば特定の部課だけに送ることができる。社内の技術者だけ、とか、カスタマサービスの連中、マーケティングの連中などのユーザグループを設定して、そのグループ全体に瞬時に通報できる。このところ大きな企業の全社的な採用を目指しているSlackにとってこのグループ制は、それを支える骨格の一つだ。この機能が使えるのは、有料プランのユーザのみである。

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このグループ制の導入と並行してSlackでは、初めてサインオンしたユーザを、設定に従って自動的に特定のグループに入れることができる。たとえば新社員たちがSlackを使い始めるとき、この機能があればアドミンの面倒な作業も不要になる。

また、Slackのアクティブなユーザグループのすべてを、PingやOneLoginなどのSSOプロバイダを伴うActive Directoryにマップできる。これにより、多数のグループをSlackに加えることが、簡単にできるようになる。

全社員が毎日のようにSlackを使うようになると、これらの機能がきわめて重要だ。今や170万もの人たちがSlackを使って、毎日チャットしている。

ところで、任意の時点でそのときSlackを使っている人はどれだけいるか? 答は100万名である。うち、有料ユーザは47万名だ。

これらの機能はすべて、大企業顧客を増やしたい、彼らのニーズに奉仕したい、というSlackの意欲の表れだ。今では、eBayやSpotifyもSlackのユーザなのだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。

Slackのためのアドオン・アプリケーションを作るHowdyが$1.5Mを調達、メッセージングは次世代の開発プラットホームだ!

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オンラインの各種プラットホームは今非常に多様化しているが、デベロッパはつねに、もっと良い乗り物はないか、と探している。今そんな彼らが群がり始めている‘新しいプラットホーム’が、主に企業で愛用されているグループメッセージングサービスSlackだ。

オースチンのHowdyも、そんな、Slackに乗ろうと決めたスタートアップの一つだが、そのヴィジョンについにVCがお金を出した初めての企業でもある。Howdyはユーザがカスタマイズできるチャット・ボットアプリケーションで、Slack上のチームのためにタスクを自動化して実行する。その同社がこのほど、Bloomberg BetaとTrue Ventures、投資家グループOutlier、および数名の個人投資家たちから、150万ドルを調達した。

Howdyの最大のメリットは時間の節約、とくに会議の時間だ。SlackにHowdyをプラグインしておくと、チームの各メンバに同報メッセージを送ったり、ステータスアップデートを集めてアーカイブし、それをみんなが見れるようにする。つまり、会議が長たらしいステータスアップデートになるのを防ぎ、メンバの関心を意思決定に向ける。ついでながらHowdyは、みんなのランチの注文を集めることもできる。

Howdyの協同ファウンダBen Brownによると、今はまだベータだが、今後は月額会費制にしたい、という。まだその詳細は、煮詰まっていない。しかし彼の信念によると、メッセージングのアプリケーションに乗っかったアプリケーションは、これからの“大きな開発機会”になりつつあるのだ。

この点に関してきわめて強気の彼は、今後はそのほかの企業向けメッセージングサービスもやりたい、と言っている。第一番は、ユーザ数が100万を超えて伸び続けているSlackだが。

Slackは8月のアップデートで、サードパーティのコンテンツに対しもっとオープンな姿勢をとることになったから、その点でもSlackを一番に選んだのは賢明だ。Brownによると、Slackは同社に対してきわめて協力的で、Slackのプラットホーム統合チームと毎日のように話し合っている、という。

まあ最近は、サードパーティの統合に関する熱意の失せた企業が目立つけどね。急に突然、APIの公開をやめるところもあるし…。そう、みなさんお分かりと思うが、今私は、F社T社のことを話しているのだよ。

Brownはこれまで、数社の協同ファウンダだったこともあり、初期のソーシャルネットワークを2006年にCNetに120万ドルで売った経験もある。ソフトウェアデザインのコンサルタントでもある。そんな彼に、もっと大きなプラットホームの言いなりになりながら新しいスタートアップをやっていく気はあるか、と聞いたら、答えはノーだった。

“Slackとの協働にはきわめて前向きだ。Slack用の商用プラグインは2か月後には市場でブームになるだろう。うちはたまたま、初期の集団に属しているけどね”、と彼は語った。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。

Facebookの〈Dislikeじゃない〉ボタンは、絵文字だけになるかもしれない

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どうすれば、共感の気持ちを簡潔かつ明確に言語を越えて伝えられるだろう?

Dislikeボタンは長年Facebookユーザーから最も要望の多かった機能だ。そして今週ついにCEO Mark Zuckerbergは、あなたが自然災害や家族の死等の悲しい知らせを投稿した時、人々が「あなたの気持ちを理解し、そのことを伝えたがっていることを表現する」方法を開発中であることを明らかにした。

多くのニュース機関はこれを、FacebookがサムズダウンのDislikeボタンを作っていると、誤って解釈したが、実際にZuckが言ったのは、「単なるDislikeボタンは作りたくなかった。なぜならFacebookを人々が他人の投稿にアップやダウンの投票をするフォーラムにはしたくないからだ。それはわれわれが作りたいコミュニティーの姿だとは思えない」だった。

Slack Reactionsでは、このボタンはどんな見た目になるのだろうか? 当初私が推したのは “Sorry” で、それは簡潔で明白で翻訳可能だからだった。しかしよく考えるうちに、絵文字の方が良い選択肢である気がしてきた。

その機能ならもうSlackにある、と言いたい人がいるかもしれない。職場のチャットアプリであるSlackでは「リアクションを追加」することが可能で、膨大な標準絵文字リストまたは会社がアップロードしたカスタムメイドのアイコンを選んで投稿に返信できる。

しかし、Slackのシステムは触れ合いを大切にするメッセージングアプリではうまくいくかもしれないが、制約がなさすぎる。もしみんなが異なる絵文字を選んで返答すれば、絵文字の山が出来てしまう。多くの絵文字は、楽しいけれどもその意味はあまり明確ではない。ピザにどんな意味があるのか? 丸顔? それともペンギン?Screen Shot 2015-09-17 at 3.17.52 PM

だから私は、Facebookが共感ボタン等Like以外の感情を表現する方法のお手本にするなら、Pathのリアクションに似たものがよいと思う。

Path ButtonsPathの投稿に絵文字やスタンプで応答するにはコメント機能を使う。ただし、ハートアイコン(LikeのPathバージョン)を押すと5つの選択肢が現れる。

  • ハート ― 実質的にLikeと同じく、好意を表す
  • スマイル ― Likeに似ているが、好意よりも自分のポジティブな反応
  • ウィンク ― 誰かのユーモアに対する笑いや感謝
  • 驚き ― 衝撃あるいは疑念のリアクション
  • しかめつら ― 悲しみ、共感、あるいは同情の表現

この5つの絵文字を使って、実に様々な共通する感情を表現することができる。タップするとその絵文字が投稿の下に積み重ねられていく。

Freeのファウンダーで、Path創設当時のデザイナーだったDanny Trinhは、当初PathではHappyからSadまでのスライドつまみを使って感情を伝えようと思っていたと私に話した。しかし、それは早くもなく包括的でもないように思えた。

次にTrinhは、リアクションを核となる感情に凝縮することを思いついた。以前彼はアップ/ダウン投票のアイデアを広めたDiggで働いていた。彼は私に、人々が有名人の死等の悲しいニュースにアップ投票することの気まずさを訴えた。Pathのより親密なSNSアプリには、もっと微妙な感情表現が欲しかった。彼が提案したのはこれだった。

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Pathは様々な感情カテゴリーの実験を行った。そしてTrihnによると、共同ファウンダー・CEOのDave Morinが「膨大な感情カテゴリーを分類した資料を堀り起こして検討した結果、この5つに落ち着いた」。これによって、どのリアクション絵文字も即座に認識できる非常に簡潔なインターフェースが可能になった。

私は同様のしくみがFacebookでも使えると思う。他のソーシャルアプリのデザインをパクることを尻込みする会社ではない、特にPathに関して。最近Facebookは、近況の投稿でPathスタイルのフライアウトボタンをテストした。去る2013年、FacebookはMessengerの送信ボタンをテキスト入力前はサムズアップに変えた ― Pathのチェックマークと同じように

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Pathのチェックマーク(左)はFacebook Messenger(右)のテキスト入力前に表示されるLikeボタンの元になったと思われる。

もしFacebookが悲しい顔の絵文字や限られた種類の絵文字を追加すれば、インターフェースをあまり乱雑にすることなく、Like以外の感情を共有するための、万人に理解可能な方法を提供できるだろう。

うまくいけば、絵文字フィードバックはFacebookのニュースフィード順位アルゴリズムに、たとえLikeできない記事でも、何が重要で何がよく読まれたかを教えられるだろう。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Trelloの有料版‘Business Class’がアップデート、GitHubなどさまざまなサードパーティツールを統合

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2013年にプロジェクト管理サービスTrelloは、企業向けの有料サービス’Business Class‘をローンチし、そこにGoogle Appsの統合や、ユーザ全員ではなく部署別担当別などの管理機能を導入した。今日(米国時間9/15)同社は、この‘Business Class’をアップデートし、SlackやGitHub、Salesforceなどサードパーティツールの統合を導入した。

この新しい統合のことをTrelloはPower-Upと呼んでいるが、これによりTrelloがさらに使いやすくなる。たとえばこれまでのようにSlackとTrelloを別々に使うのではなく、Trelloのボード上のカードを数時間後にリマインドせよ、とTrelloに告げておくと、その時間にSlackがリマインダーをポップアップする。これまでの統合では、Trelloのカードやリストやボード上に何か基本的なアクティビティがあったとき、Slackのアップデートもらうだけだった。

さらにGitHubの統合では、コミットメッセージやプルリクエストなどGitHubの詳細情報を、Trelloのカードのリアルタイムなアップデートで見ることができる。このほか、BoxやGoogle Drive、Google Hangouts、Dropbox、Twitter、Evernote、Salesforce、Mailchimp、Help Scout、appear.inなどのサービスも今回のアップデートで統合される。

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これらの統合化はTrello Enterpriseのユーザに提供され、今回のアップデートの目玉だが、さらに‘Business Class’のユーザにはボードのコレクション機能が提供される。これは複数のボードを種類別タイプ別人数別などにグループ化できる機能で、ボードを、調べる目的別に容易にフィルタリングできるようになる。

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小粒度の管理機能や、企業の機密情報の保護などは、これまでの‘Business Class’と変わらない。たとえばチームへの新規参加者や、外部ビューワー(‘見物人’)をアドミンの権利で決めることができる。

‘Business Class’のアップデートには、プライオリティのサポートも含まれ、料金はユーザ一人あたり月額10ドルだ(アクティブユーザにしか課金されない)。既存のユーザには割引料金が適用されるが、古いバージョンをそのまま使い続けてもよい。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa