分散ファイル共有サービスの老舗BitTorrentをブロックチェーンの若手スタートアップTronが買収

ファイル共有サービスBitTorrentの今日(米国時間7/24)のブログ記事によると、同社はブロックチェーンのスタートアップTronの一部になった。買収の噂は先月の中ごろから流れていたが、これで確実となった。BitTorrentは詳細を述べていないが、Tronはブロックチェーンという未開の世界への比較的新しい参入者だ。買収額は1億2600万ドルと言われている。

BitTorrentはもちろん、そこらのひよっ子ではない。同社は2004年にサンフランシスコで生まれ、Napster以前の時代におけるファイルシェアリングの代名詞とも呼べるプロトコルを開発した。

BitTorrentによると、現在のアクティブユーザーは全世界で約1億、彼らはクライアントとして主にBitTorrentとBitTorrent Nowを使っている。後者はビデオや音楽の用途が多い。同社は今後も、これらクライアントのメンテナンスを継続し、Tronのサンフランシスコ・オフィスから“Tronのグローバルなビジネス開発とパートナーシップへの強力なサポートを提供し、また、世界最大の分散エコシステムとしてのビジョンを追求していく”、という。

Varietyの記事によると、BitTorrentは最近、買収をめぐるユーザーの懸念を解消するために、“今後もこれまでのサービスをそのまま継続する。将来的にも暗号通貨の採掘に弊社のサービスを提供する予定や計画はない”、と言っていた。

しかし今後の計画については、まだ何も発表されていない。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Google Cloudが古典的ファイルシステムを必要とするアプリケーションのためのストレージオプションを用意

Google Cloud Platform(GCP)のストレージオプションが、新たにまた一つ増える。そのCloud Filestoreと名付けられたサービスは、来月ベータでローンチするが、それは要するに、クラウド上の完全な管理を伴うnetwork attached storage(NAS)だ。これにより、ストレージに対して従来的なファイルシステムのインタフェイスを必要とするアプリケーションを、GCP上で動かせるようになる。

従来のようにストレージの利用インタフェイスとしてオブジェクトストレージやデータベースしかないGCPのような環境で標準的なファイルシステムを使いたければ、それ専用に恒久的に使うハードディスクを使ってファイルサーバーを急ごしらえするしかない。Filestoreはそんな面倒を取り除き、ユーザーが必要に応じて簡単にストレージを確保できるようにする。

Filestoreは、高スループット、低レイテンシー、そして高IOPSを約束している。料金体系はプレミアムとスタンダードの2種、そしてプレミアムは、1GB/月が30セントで、ストレージの容量にかかわらず700MB/sのスループットと30000IOPSを約束する。スタンダードは1GB/月が20セントで、パフォーマンスは容量でスケールし、Filestoreに10TB以上を保存するまではピークパフォーマンスに達しない。

GoogleはFilestoreをロサンゼルスで行われたエンターテインメントとメディア関連のイベントでローンチした。その業界には、共有ファイルシステムを必要とする大量のエンタープライスアプリケーションがあり、またそのような種類のエンタープライスアプリケーションは、他のさまざまな業界にもたくさんある。

Filestoreベータは来月ローンチする。ベータ時点では、アップタイムの約束はなく、またベータを終えるETAもまだない。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

プログラマーのための即席ファイル共有ツールTransfer.shはコマンドラインで使う

今日このごろファイル共有ツールはあまりにもありふれている。Dropboxがあり、Google Driveがあり、iCloudがある。でも、コマンドラインで迅速容易にシェアしたい、と思ったらどうだろう? そこでプログラマーのRemco Verhoefは、Transfer.shを作った。

このサービスは要するにファイルダンプで、curlでtransfer.shにファイルを送ると14日間保存されて、その後自動的に削除される。たとえばぼくは、この画像を、自分の.bashrcにちょっとコードを加えることによってアップロードした。

このシステムは、よくある、必要な仕事だけをしてくれる小さくて巧妙なツールの例だ。Verhoefは、仕事中に簡単にファイルをアップロードしたいから、これを作った。

彼曰く: “ぼくがこのアプリケーションを作ったのは、sshシェルの中から誰かにログのデータをシェアする必要があったからだ。そこでぼくは、コマンドラインを使ってcurlでファイルを簡単にアップロードしたり変えたりできるWebアプリケーションを作った。コンテンツを暗号化したり、それらに対してgrepなどを使ったりもできる。curlは、ほとんど、どんなプラットホームにもあるからね。アプリケーションはオープンソースにしたから、ほかの人たちも使えるし、みんなぜひ、自分のサーバーを動かして使ってほしい”。

“ビジネスモデルなんか、ないよ。今でもサイトを動かしているのは、一種の礼儀だな。でも人気が出てきてユーザーが増えてるから、このまま動かすのは難しい”、とも言っている。彼には自分のデベロッパーショップがあって、ICOのセキュリティなど、いろんなプロダクトを売っている。

Verhoefは、彼のプラットホームのセキュリティは約束していない。単純に便利なツールであるだけだ。彼は、ファイルをgpgにパイプしてアップロードすることを勧めている。

このプロダクトが、善いことだけに使われていないことが、彼のチームの不満だ。

“たくさんの人たちが使っている。ログファイルをアップロードするために使っている人もいれば、隠し撮りビデオを全部エクスポートするやつもいる。マルウェアやボットネットなどの配布に悪用されることもある。でもそれらは、なるべく早く見つけてやめさせている。ポルノサイトがポルノ写真のサーバーとして使ったこともあるが、それを見つけたときは、写真を全部、犬と子猫の写真にリプレースしたよ”。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa