使い慣れたプログラミング言語を使ってクラウドのインフラストラクチャを管理できるPulumiが商用バージョンを開始

シアトルのPulumiを使ってデベロッパーは、自分が知っているプログラミング言語を使ってクラウドインフラストラクチャを指定しそれを管理できる。同社は今日(米国時間10/22)、Madrona Venture GroupがリードするシリーズAのラウンドで1500万ドルを調達したことを発表した。Tola Capitalがこのラウンドに参加し、同社のマネージングディレクターSheila GulatiがPulumiの取締役会に加わる。Madronaからはすでに、元Microsoftの役員でMadronaのマネージングディレクターS. SomasegarがPulumiの取締役会に加わっている。

資金調達の発表に加えてPulumiは今日、その商用プラットホームをローンチした。それは、同社のオープンソース製品をベースとするものだ。

Pulumiの協同ファウンダーでCEOのEric Rudderはこう語る: “これまでは企業とコミュニティの両方からの関心がどちらも大きくて、彼らから大量のオープンソースのコントリビューションが寄せられている。たとえばVMwareとOpenStackのサポートは、コミュニティの尽力によるものだ。だからうちでは、オープンソースのコミュニティの活力が大きいが、それと同時に、商用化への関心も大きかった。つまり企業のチームはPulumiの運用面の充実を求めており、それを彼らのプロダクションに入れることと、プロダクトとして購入できることを要望していた”。

そこで、その機会に応えるべく同社は、チームとプロダクトの両方に底入れするために、新たな資金調達を決意した。そして今では、そのプロダクトには商用バージョンの‘team edition.’(チームエディション)が含まれ、この新しいエンタープライスバージョンには、ユーザー数を限定しないサポートと、サードパーティツール(GitHub、Slackなど)の統合、ロールベース(役割に基づく)のアクセスコントロールとオンボーディング(研修など)、そして12×5のサポート(月-金、昼間のみ)が含まれる。無料でシングルユーザーのコミュニティエディションと同様、このチームエディションもSaaSプロダクトとして提供され、すべてのメジャーなパブリックおよびプライベートクラウドプラットホームへのデプロイをサポートする。

Pulumiへの投資の動機を聞くとTolaのGulatiはこう答えた: “クラウドは今や規定の結論だ。でもエンタープライズがクラウドへ行こうとすると、厄介な問題を多く抱える。しかも、今のエンタープライズは、仮想マシンとコンテナとサーバーレスのすべてを理解し使いこなせねばならない。しかもそれを、1)単一のツールセットで、2)実際のプログラミング言語を使って、3)今日的な最新のスキルを使い、そして4)企業にとってもっとも有効にクラウドを利用しなければならない。率直に言ってPulumiは、このような複雑な課題と、それらをめぐるデベロッパーとITの現実によく応えている。デベロッパーとITは、ランタイムとデプロイの両側面から良好な関係を築かなければならない。それを助けるプラットホームとしては、私の知る限りPulumiがベストだ”。

オープンソースのツールは、今後も開発を続ける。また、コミュニティの構築にも厚く投資していく。同社によると、Pulumiにはすでにこれまでも相当な勢いがついていたが、新たな資金によりその努力を従来の倍にできる。

新たな資金により、オンボーディングのプロセスを容易にし、それを完全なセルフサービス型にしたい。でもそれをすべて企業任せにすることはできないから、Pulumiとしては売る前と売った後のお世話も充実させる必要がある。今現在は、この段階のスタートアップの多くがそうであるように、同社の社員はほぼ全員がエンジニアだ。だから営業の充実が、当面の優先課題になる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

ペットシッター・サービスを展開するRover、3億ドルの企業評価にて4000万ドルの資金を調達

シアトルに拠点をおくRoverが、4000万ドルのラウンドを行なっているところなのだとのこと。

このシリーズEのラウンドでは、Roverの企業価値は3億ドルとなっているのだそうだ。出資するのは、これまでにも出資しているMenlo Ventures、Madrona Venture Group、およびFoundry Groupなどだ。ちなみにRoverは前回にも5000万ドル以上の資金を調達している。

Roverのスポークスパーソンに質問してみたところでは「噂や想像に基づく質問には回答できません」とのことだった。

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Roverのサービスインは2011年で、1泊のペットシッターサービスとしてスタートした。昨年には散歩サービスなどを追加してサービスメニューを拡充している。また、飼い主に散歩状況をわかりやすく伝えるRover Cardなる機能も実装している。

Roverによると年間の収益は合計で1億ドルにも達しているそうで、シッター数も50%増加して6万5000名となっているのだとのこと(ライバルとなるDogVacayは、今年初めの段階でシッター数を2万5000名と発表している)。

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(翻訳:Maeda, H

自分のスマホで簡単な手作業バイトができるSpare5、シリーズAで$10Mを調達

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企業はSpare5を利用して、写真にタグ付けをするとか、コンテンツを分類整理するなどの細かい雑務を、停留所でバスを待っているスマートフォンユーザ(==ひまな人)にやってもらい、その‘賃金’を払う。それはまるでAmazon Mechanical Turkのモバイルバージョンみたいだが、同社はこのたびシリーズAで1000万ドルを獲得した。このラウンドをリードしたのは、Foundry GroupMadrona Venture GroupNew Enterprise Associates(NEA)の3社だ。

同社によればこの新たな資金は、“エンジニアリングとデザインとマーケティングとコミュニティ管理とCRの拡充”に充てられる。

Spare5によると、アメリカ人はスマートフォン上で大量の時間を消費しているから、“コンピュータにとって苦手なデータ関連の問題の解決を手伝う時間”ぐらいあるはずだ、という。

Spare5のCEOで協同ファウンダのMatt Benckeは、次のように語る: “企業はつねに、コンピュータだけでは解決できないデータの問題を抱えている。わが社は、人間にしかできない能力の‘生産性’をテクノロジを利用して増幅している。それは顧客にとって、ほかの方法では得られない、速くてコスト効率の良い成果達成方法だ。オンラインのお店でも、リッチコンテンツのパブリッシャーでも、機械学習エンジンを訓練している企業でも、人間の頭と心にできることが、必要なはずだ。わが社はそういう、人間ならではの能力を、ITに革新をもたらす新しいクォリティおよび価値として提供する”。

同社は、人びとがこのサービスでどれぐらい稼いでいるのか、については口を濁した。でもたぶんその額は、Googleが同社に有利なコメントを書いた人たちに払ったとされる月額8354ドルよりは、ずっと少ないだろう。彼らは、一日に数時間、仕事をしただけだけどね。

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同社によると、Spare5は職業ではなく、今後職業にしていく気もない。支払額は仕事の複雑さやクォリティや生産性によって大きく異なる。だからそれは、‘一定の時給’と見なすことはできない。中には、これまで数百ドル稼いだ人もいる。Spare5は職業でも副業でもなく、ちょっとした手仕事のマーケットプレース、だそうだ。

Amazon Mechanical Turkの場合は、ワーカーの約50%が合衆国で、40%がインドだ。Spare5では、ユーザ*の約90%が合衆国で、男女半々ぐらい、その多くは30歳以下だそうだ。〔*: ユーザ、Spare5を利用する仕事の発注者ではなくて、Spare5のワーカーのこと。〕

Spare5のユーザは登録時に一連の質問をされるし、またFacebook経由で接続しなければならない。仕事は、ユーザのスキルや趣味に基づいて割り当てられる。

“仕事をしてくれる人とその結果のクォリティを維持するために、独自のアルゴリズムを使っている。それには、専門学者が発表しているいくつかのベストプラクティスも含まれている。そのようにして、高品質な結果を企業顧客に届けている”、ということだ。

ひまなとき、Angry BirdsをプレイするよりはSpare5で写真のタグ付けでもした方がいいや、と思える人たちが、今後どれぐらい増えるだろうか。賃金が安過ぎたら、一度で懲りて、またFist of Furyのプレイに戻るだろうけど。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa