Google Mapsを超える高性能低料金の地図APIを提供するMapfitが$5.5Mを調達

あなたがデベロッパーで、アプリケーションに方向や位置に関する機能を加えたくて、Google Maps Platformを使うことにすると、コストが急激に高くなる。今日(米国時間6/12)550万ドルの資金調達を発表したMapfitは、デベロッパーの利用料金でGoogleに挑戦することを、約束している。同社が提供するジオコーディングサービスと、ベクターグラフィクスによる地図は、Google Mapsと変わらぬ正確さを誇り、ときにはGoogleより優れている。〔OpenStreetMapなどもベクターベースの地図を提供。〕

中でもとくにMapfitは、95%のアドレスに関しては、建物の正しい入口が分かり、ドアツードアのナビゲーションもできる。またMapfitによると、同社のベクターベースの地図は、ほかのサービスに比べてマップタイルが95%小さい。同社のサービスはそんな従来的なタイルも提供し、また3Dのビルディング(下図)や公共交通機関の情報もサポートする。

同社は2015年に創業され、データソースは商業的なものやオープンなものを含め、さまざまなものを利用している。同社はそれらのデータを独自に処理し、検証し、独自のアルゴリズムでアドレスと整列し、また歩行者入口、車両入口などの情報も加える。

Mapfitの利用は、その試用など、非商用プロジェクトなら無料だ。有料プランの料金は月額49ドルの“成長プラン”が、25万ビュー、15万のジオコードリクエスト、そして15万の方向リクエストをサポートする。モバイルのSDKやWebのユーザーの数に制限はない。これらを超えたリクエストは1000リクエストごとに50セント、月額1499ドルのエンタープライズプランでは、ビュー数が500万だ。〔料金表ページ

今度の資金は、起業家と投資家たちから成るグループが出資者だ。そのメンバーは、Cavalry Ventures, Weihua Yan(Diapers.com, Quidsi), Roderick Thompson(ePlanet Capital, Baidu, Skype), Auren Hoffman(SafeGraph, LiveRamp), Daniel Waterhouse(Balderton), Jeroen Seghers(Sourcepoint), Matias de Tezanos(Hoteles.com, PeopleFund), そしてJoost de Valk(Yoast)である。

参考サイト

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

地図上のピンやメモ情報などを(旅行目的などのために)完全にカスタマイズできる便利アプリRelay

relay

今の地図アプリケーションは、どこかへ行くためのナビ役とか、目当ての企業やお店を探すためなど、実用目的で使うことが多くて、“おもしろい”とか“楽しい”という要素はあまりない。そこで、このたび登場したRelayは、それを変えようとする。この単純だけどうまくできてるアプリは、ユーザーに今度の旅行のためのカスタムマップを作らせてくれるので、一枚の地図の上に行きたい場所や行くべき場所をすべて載せて、それらを視覚化できる。

たとえば、行ってみたいレストランや、美術館や劇場のような観光スポット、買い物をしたいお店、ホテルやAirbnbの宿などをピンできる(下図)。一枚の地図の上にすべてのピンが表示されるので、どこに何があってどれぐらい遠いか、なんてことを一瞬で把握できる。

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Relayのデザインはユーザーの便宜をよく考えているので、とてもシンプルだ。ごてごてしていない。

カスタムマップは同時に何枚でも作れる。どれにもピンを置ける。また、それぞれの目的地にメモを付けられるから、忘れてはいけないことなどを、書いておける。また企業の電話番号やWebサイトのURLなどの便利情報は、アプリ自身が提供してくれる。

それぞれのピンは、名前を変えたり、“すでに行った”とマークしたり、行き方を教えてもらったりできる。つまりRelayは、ふつうの地図+個人的ナビ情報、というアプリだ。

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このアプリは新しいスタートアップの製品ではなくて、カナダのデジタルプロダクトデザイナーOliver Brooksの個人的作品だ。ふだんはヴィクトリア(ブリティッシュコロンビア州)のデザイン企業MetalLabのデザイン部長で、同社はSlack, Coinbase, TED, Brit + Co.などの顧客を抱えている。

彼自身がモバイルアプリを作るのはこれが初めてだが、前にフリーで仕事をしたことはある。彼がRelayをデザインし、友だちの友だちのデベロッパーCraig Merchantがコードを書いた。

Brooksによると、このアプリの発想は彼自身の旅行経験から得ている。そのとき体験した問題を、解決しようと思ったのだ。

“Google MapsもApple Mapsも、ピンとかメモの記入など、カスタム化がいっさいできないのは、腹立たしいよ。じゃあ、自分でやろう、と思ったんだ。便利で使いやすいアプリを、作りたかっただけさ”、と彼は言う。

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夜とか週末などの余暇時間を利用したので、完成までに2年かかった(!!!)。でも、できあがったときには満足感があった。

実際にはこういう余暇プロジェクトは、途中で放棄されることが多い。

今はピンの色をApple Mapsの流儀(業種別、など)に従っているが、数週間後のアップデートではユーザーが選べるようにしたい。今、共有の形式はメールの添付ファイルだけだが、次のバージョンではアプリ内にカスタムマップのディープリンクを置けるようにしたい。まだRelayをインストールしていない人のために、App Storeのページを指してもよい。

RelayはiTunes App Storeで1ドル99セントだ。

私は近くTechCrunch Disruptのためにニューヨークへ行くので、このアプリをiPhoneの第二画面の目立つところへ置いている。

それと、Brooksはビデオを作ることも好きだそうだ:

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

より正確な地図を作るGoogle MapsのGround Truthプロジェクトがついに50か国をカバー

2008年にGoogle Mapsのチームが立ち上げたプロジェクトGround Truthは、Googleが持っている地図データと各地のボランティアの知見を合わせて、もっとも正確な地図を作る、というねらいがあった。そのプロジェクトはささやかにスタートしたが、今日はこれまでカバーしていなかった台湾マレーシアポーランドルーマニア、それにロシアの一部を加えることが発表され、これで計50か国がサポートされることになった。

これらの国では今後地図がより詳しくなり、たとえば、歩行者専用道路や、車の右左折禁止、大学のキャンパスの詳細などもわかるようになる。

Ground Truthでは、各国政府や各種専門機関によるデータや、GoogleがStreet Viewや衛星画像の(コンピュータビジョンアルゴリズムによる)解析から得たデータも利用される。そしてさらに、人間の手作業による訂正や情報の追加が行われる。

以下は、Ground Truthを詳しく説明している長いビデオだ:

また、ロシアと台湾とマレーシアやで地図データをクラウドソーシングしていくためのツールとしてMap Makerが、これらの国向けにも今日から提供される。ポーランドやルーマニアなどそのほかの国ではすでに可利用だ。Googleによると、とくにこれらの国では、ボランティアのコミュニティの努力が、ベースマップをオンライン化していくためにも欠かせない、という。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))