あなたのSEOを劇的に改善する内部リンク構築戦略

意図的な外部リンク構築がペナルティ発動につながりかねない最近の「リンク構築」事情、中には外部リンク構築への取り組み他自体を全く止めてしまうサイトも増えているようです。外部がダメなら内部リンクの最適化に徹底的に取り組む!なんてサイトがもっと増えてきても良い気がしますが、意外となされていないのが現状だったりも。ということで、今回はサーチエンジンランドから内部リンク構築に関するガイド記事を。正しく行えば必ず集客に貢献するだけに、これを機会にあなたの内部リンク最適化を見直してみては。 — SEO Japan

「リンク構築」と言うワードを聞いた際に、一番初めに思いつくわけではないかもしれない。また、リンク構築において、セクシーな取り組みの一つには、挙げられないだろう。しかし、強固なリンク構築戦略を実行する上で、欠かせない取り組みの一つだと私は確信している。

…と言うことで、今回は、内部リンク構築について説明していく。

一斉に「えー」と言う声が聞こえてきそうだ。

心配する必要はない。アンカーテキストについて、長々と話すわけではない。代わりに、ロジカルな内部リンク構築戦略、そして、肝に銘じておいてもらいたい、より技術的な領域を幾つか挙げていく。

内部リンク構築戦略が重要である理由

SEOは、重要度の異なる多くのパーツで構成される、多角的な取り組みである。内部リンクが一番大事なパーツだと指摘しているわけではないが、確実に大事なパーツの一つに数えられる。

内部リンクは、SEOの取り組みの基盤となる。どのページを最も優先して欲しいのか、そして、どのページとどのページがテーマに関して関連しているのかを、検索エンジンに示すことが出来る。このようなシグナルは、価値、そして、意味をページに反映する上で、検索エンジンにとって、心強い味方になる。そのため、戦略的な内部リンク構築を介して、このシグナルを管理する取り組みを怠ると、検索エンジンの独断に翻弄されることになる。

グーグルがサイトに滞在する限られた時間の中で、どこにランク付けして欲しいのか、そして、どのページを優先しているのかに関して、検索エンジンを混乱させてしまうのは、何よりも悔やまれる。

内部リンクに関するロジカルな考え方

次のように内部リンク構築を見ている人達が多い:

internal linking

私はデザイナーではないので悪しからず。

この場合、「The Hulk」は最も重要なページである — つまり、グーグルにインデックスしてもらい、上位にランク付けしてもらいたいページだ。そのため、リンクを張る行為が論理的であるかどうか、あるいは、背景が一致しているかどうかに関わらず、その他の全てのページから、The Hulkページにリンクを張っている。

その結果、とんでもないことになる。このように内部リンクを構成してしまうと、検索エンジン、そして、ユーザーを混乱させてしまう。数百、もしくは、数千ページでこの方針を採用しているなら、尚更、ダメージは大きい。

その代わりに — あらゆるSEOおよびリンク構築の領域で推薦していることだが — ユーザーがウェブサイトをどのように移動しているのかについて、もっと真剣に考え、現在地に応じて、どの情報を有益と見なすか、考察してもらいたい。例えば、ページ Aの情報は、ページ Bに関連しているだろうか?ページ Aを読む人は、ページ Bも読みたいと思うだろうか?

通常、eコマースサイトは、この取り組みを巧みに実行している。ModClothを例にとって考えてみよう(同社のドレスが好きなこと以外は、このサイトを紹介する理由はない)。

mod-cloth-internal-linking

このページは、同様のスタイルのドレス、最も人気が高いドレス、そして、戻る/購入の情報に向けられた内部リンクを持つ。また、買い物客には、同じ生地、もしくは、カテゴリーの製品をタグを介して、閲覧する選択肢が与えられている。 唯一欠けているのは、ドレスを補うアクセサリ、マッチする靴、宝石、バッグ等の一連のリンクのみである。

ご覧のとおり、ModClothの内部構築戦略は、検索エンジンの結果ページを操作するのではなく、ユーザーに価値を提供することを重要視している。その結果、ユーザーが直感で理解することが可能であり、最も関連するキーワードに対して、最も重要なページを自然に優先する、内部リンクの構造が作られている。

もう一点例を挙げよう。現在、私はウェブサイトのデザイン変更を行っており、提供するサービスを今よりも巧みに提示することを、目標の一つに掲げている。効果的にこの取り組みを行うため、まず、単純に「自分がビジターだったら、そして、User Experince Designのサービスページにアクセスしたら、他に何を見たくなるのか」問い掛けることから始めた。この問いのおかげで、有益で、ロジカルな内部リンクに関する多くの優れたアイデアが生まれた。その一部を以下に挙げていく:

  • ポートフォーリオ: このページで、ビジターは、User Experience Designの仕事のサンプルを容易に確認することが出来る。
  • ケーススタディ: ビジターは、最近のクライアントの成果を確認することで、弊社の仕事の価値を見出すことが出来る。
  • スタッフ: ビジターは、User Experience Designのエキスパートをチェックすることが出来る。
  • 関連するブログの記事: 詳しい情報を求めるビジターのために、User Experience Designに関する詳細な記事、または、ニュース記事を用意しておく。
  • 関連するサービス: このページは、ビジターが検討する可能性のある付随する/関連するサービスのリストを提供する。

その結果、サービスページが、ウェブサイトのその他のセクションとどのように関連しているのかを、明確に理解することが出来るだけでなく、ページに掲載したい情報をリストアップしたことで、デザイナーの仕事が大幅に楽になった。

繰り返すが、検索エンジンに上位にランク付けしてもらいたいページではなく、ユーザーが有益だと考える情報を考慮することで、スパムすることなく、SEOの目標を達成する内部リンク構築戦略を策定することが可能になる。

内部リンクに関する技術面での検討事項

「テクニカルなSEO」に対して、別々に実施する特定のタスクのセットだと言うイメージを持っている人は多い。しかし、実際には、とりわけコンテンツの重複が考慮される領域においては、内部リンク構築戦略に、多くの技術的な領域を盛り込まなければならない。コンテンツの重複に関しては、他のページからリンクを張るページのバージョン、正規化しているページのバージョン、サイトマップ内のページのバージョン、そして、グーグルがインデックスしているページのバージョンが、一貫していなければならない。

実際にホームページで私が直面した問題を介して、このポイントを説明していく — www.352media.comはホームページの理想的なバージョンであった。そのため、このページのその他のバージョン(352media.com、/default、/default.aspx、/Default)から301 リダイレクトを設定して、重複するコンテンツを除去した。

リダイレクトを実装した後、問題は解決されたと私は推測した。しかし、その他のホームページのバージョンが、引き続き、検索結果に表示されていることが判明した。型破りなカノニカルタグがこの問題の原因であった:

  • “www.352media.com” から “www.352media.com/default.aspx”
  • “www.352media.com/default.aspx” から “www.352media.com/Default”

問題は、混乱したシグナルをグーグルに送っていた点である。ホームページの各種のバージョンから、www.352media.comにグーグルを導いていたものの、実際にグーグルがこのページに到達すると、今度は、たった今訪れていたページの方が、コンテンツを読みやすいと伝えていたのだ。

ブログでも同様の問題を抱えていた。グーグルのウェブマスターツールで、投稿/インデックスの比率に食い違いが見られたことで、この問題は明らかになった。ブログの記事にインデックスされたURLが、期待していたURLとは異なるケースが数多く見られたのであった:

  • 望ましいURL: http://www.352media.com/blog/Summing-Up-SEO-September.aspx
  • 実際にインデックスされたURL: http://www.352media.com/blog/post.aspx?id=3d843bb3-76b9-41c3-91b9-c80f92ac75af

さらに調査を行ったところ、再び、グーグルに混乱するシグナルを送っていたことが分かった。内部および外部のリンクにおいて、全て望ましいバージョンのURLを用いていたものの、2つ目のURLが正規化のバージョンだとグーグルに伝えていたため、このURLがインデックスされていたのだ。このように、どれだけ真剣に内部リンクの計画を練ったとしても、テクニカル SEOを戦略に盛り込んでいない状態では、失敗する。

結論

強固な内部リンク構築戦略は、頻繁にキーワードリッチなアンカーテキストを使って、ただ単に最も重要なページにリンクを張る方針を超越している。ユーザーのニーズを考慮し、技術的な面で一貫性を確保することで、自然で、直感的で、尚且つ、コンバージョンの目標と合致する内部リンク構築戦略を策定することが可能になる。

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、a href=”http://searchengineland.com/”target=”_blank”>Search Engine Landに掲載された「The Hitchhiker’s Guide To Internal Linking Strategy」を翻訳した内容です。

この記事はこの記事で参考にはなりますが、もう一歩具体策に踏み込んでほしかった気もします。実際、上位表示を達成したキーワードフレーズに対して対象コンテンツやページを設定し、適切な内部リンク最適化を行っていくだけでサイトの評価が高ければかなりのランキングアップを実現することも可能と思います。外部リンク対策を意図的にしかけにくい今日、プロアクティブな内部リンク構築がもっと見直されていっても良い気がする最近です。 — SEO Japan [G+]

あなたのサイトの検索ランキングが落ちた理由と7つの解決策

度重なる、そして継続的なGoogleのアルゴリズム更新にふと気が付くと検索エンジン経由のランキング、そしてトラフィックが大幅に変化していた、なんてことが普通にある時代になってきました。その時その時の順位に一喜一憂しすぎても仕方ないということもありますし、あなたのサイトのプロフィールがたまたまその時のアルゴリズムに嫌われた(もしくは好かれた)なんてこともあるでしょうし、放っておけば次回の更新で自然と直ることもあるかもしれません。とははいえ、何かサイト側の問題がないか確かめてみたくなるのが、何か改善できる施策があれば行ってみたくなるのがウェブマスターのSEO魂。ということで、Quick Sproutからあなたのサイトの検索ランキングが落ちた理由と7つの解決策を。 — SEO Japan

drop rankings

毎日のように頻繁に投げ掛けられる質問がある:

ランキングが落ちています。どうすればいいですか?

SEOは、ロングテールを重視する方針に切り換えているため、ランキングの追跡には、私は懐疑的な立場を取っている。そもそも、検索のトラフィックが、四半期ごとに増えているなら、ランキングを気にする必要はない。

しかし、ランキングの追跡にこだわり、ランキングを維持することを望む方々のために、特定のキーワードでランキングが落ち始めていることに気づいた時に、実施することが出来る7つの取り組みを紹介していく。

ソリューション #1: 内部リンク構築

ここ最近、内部リンク(サイト内のページ間でリンクを張る)の利用を忘れてしまう誤りをよく目にする。また、内部リンクを利用していても、キーワードリッチなアンカーテキストを用いているサイトが多いが、この方針は薦められない

冒頭で、フレーズ「検索はロングテールを重視する方針に切り換えている」から、Quick Sproutのロングテールに関する記事にリンクを張っている。これは、内部リンク構築のお手本である。

こうすることで、ロングテールのSEO関連のキーワードで上位にランクインさせる効果が見込める。内部リンクを活用する際は、キーワードを詰め込んだアンカーテキストを回避することが重要である。そのため、私なら、アンカーテキスト「ロングテール SEO」を使って、ロングテールのSEOに関する記事に繰り返しリンクを張る行為は控える。

キーワードリッチではないアンカーテキストを採用する戦略は、効果がとても高く、実際に、Mashableは、内部リンク構築の取り組みのおかげで、ワード「YouTube」でグーグルのSERPの1ページ目にランクインしている。

mashable youtube

ただし、内部リンクを加え始めた瞬間に成果が現れるわけではないので、注意してもらいたい。 通常は、内部リンクの効果が現れ始めるのは、3ヶ月後である。また、単純に過去のウェブページや投稿から大量に内部リンクを無理やり構築するべきではない。あくまでも徐々に実施し、また、新しいページにもリンクを張っていく必要がある。

ソリューション #2: サイトのスピードを上げる

2010年、グーグルは、サイトのランキングを決定する際に、サイトのスピードを考慮していることを明らかにしたグーグルがサイトが読み込まれるスピードを気にする理由を考えてもらいたい。 読み込みに時間がかかるウェブサイトを上位にランク付けすると、そのサイトをクリックしたユーザーはストレスを抱える。その結果、ユーザーがグーグルを利用する機会は減り…最終的にグーグルの収益が少なくなる

それでは、サイトのスピードを改善するには、何をすればいいのだろうか?ここでは、技術的なタスクを次々と挙げていくわけではないので、安心して頂きたい。その代わりに、シンプル且つお金のかからないソリューションを紹介する。

pagespeed google

それは、Page Speedだ。このサービスに登録し、技術を必要としないステップに従うだけで良い。ウェブサイトの読み込みの時間が短縮されるはずだ。

ソリューション #3: リンクを構築する。ただし、ランキングが落ちたページは対象ではない

ランキングが落ちると、最初にどんな対策が脳裏に浮かぶだろうか?もっとリンクを増やす必要がある、と思うのではないだろうか?

ランキングが落ちたウェブページに対して、大量のリンクを急激なペースで構築してしまう人は多い。グーグルは賢く、不自然なペースでリンクが増えていれば、すぐに気づく。そのため、ランキングが落ちたページに過剰な量のリンクを向けると、ランキングはさらに落ちてしまう。

しかし、その他の内部のページにリンクを張り、キーワードリッチなアンカーテキストを避けると、ランキングが安定するだけでなく、上がる可能性もある。この戦略は、サイト全体のオーソリティを高める効果があり、その結果、全てのキーワードにおいてランキングが高くなる。

リンク構築に関するアイデアを求めているなら、このガイドをチェックすると良いだろう。必要な知識をすべて得られるはずだ。

ソリューション #4: ウェブページを更新する

この戦略は、今回するソリューションの中で最もシンプルであり、尚且つ、最も効果が高い。

グーグルは、新鮮ではない、古いページよりも、新しいページを上位にランク付けすることを望む。そのため、更新したコンテンツや画像をウェブページに加えると、UXの改善につながる。

すると、サイトに滞在する時間が長くなり、サイトにリンクを張る確率、さらには、ソーシャルウェブでコンテンツをシェアする確率は高くなる。

Instagramのフォロワーを増やす方法を紹介する私のブログの記事が、良い例だ。ピーク時、この記事は、グーグルから1ヶ月間で12万1550名のビジターを獲得していた。

instagram google rankings

しかし、この記事で提供していたアドバイスは、古くなり、ランキングは落ち、最終的に、ビジターは1万4952名まで減った。

このコンテンツをアップデートしたところ、再び、この記事を読み、Facebookでシェアしてもらえるようになった。90日以内に、トラフィックは月間6万2885名まで回復した。ピーク時と比べると、それでもまだ少ないが、継続してトラフィックは増えており、3-6ヶ月後には、ピーク時のトラフィックに戻るだろう。

ソリューション #5: クリックスルー率を改善する

グーグルのウェブマスターツールのアカウントにログインすると、グーグルがクリックスルー率を記録していることに気づくはずだ。

click through google rankings

ランキングを高くすることで、検索トラフィックを増やすことが出来る。また、クリックスルー率を改善することで、同じ効果が望める。検索エンジンが、ランキングに対して、クリックスルー率が非常に低いことに気づくと、リスティングがあまり適切ではないことを意味するため、ランキングを落とされてしまう。

この問題に対処するため、タイトルタグとメタディスクリプションを最適化(日本語)するべきである。以下のキーワードをメタタグ内で利用すると、クリックが増える効果がある:

  1. How to
  2. [リストに関連する数字]
  3. 無料
  4. あなた
  5. アドバイス
  6. ブログの記事
  7. なぜ
  8. ベスト
  9. テクニック
  10. すごい

あるには、グーグルのオーサーシップを介して、クリックスルー率を高くする手もある。

google authorship

顔写真を検索リスティングの隣に加えると、その他の多くのリスティングよりも目立ち、クリックスルー率を150%アップさせることが出来るかもしれない。オーサーシップを活用する際は、次の4つのステップに従うだけで良い:

  1. プロフィール写真に顔が明瞭に映った写真を使う。
  2. コンテンツの各ページに自分の名前が記載された署名欄を用意する(例 著者: スティーブン・レヴィ)。
  3. 署名欄の名前がグーグル+のプロフィール上の名前と一致していることを確認する。
  4. コンテンツと同じドメインのEメールアドレスを認証する(例 stevenlevy@wired.com)。

ソリューション #6: デザインを最適化する

モバイルおよびタブレットデバイスは、ラップトップやデスクトップよりも遥かに早いペースで増加している。ウェブサイトが、全てのデバイスのタイプと互換性が取れている状態だと、ランキングを高く保つことが出来る確率は高まる。

検索エンジンのユーザーの大部分が、携帯電話を利用しているなら、モバイルフレンドリーではないサイトを継続して上位にランクインさせるのは、グーグルにとっては、適切な方針とは言えない。

グーグルアナリティクスを介して、ウェブサイトを訪問する際に用いられているデバイスのタイプを確認することが出来る — 携帯電話、タブレット、ラップトップ、そして、デスクトップコンプータ。

ビジターが利用しているモバイルデバイスのタイプを特定したいなら、グーグルアナリティクスにログインして、「ユーザー」、「モバイル」、「デバイス」の順にクリックしていく。

analytics devices

良質なモバイルUXを提供するためには、まずは、サイトが早く読み込まれる点を確認するべきである。なぜなら、誰もがスピーディーなネット環境を持っているとは限らないためだ。その際は、先程紹介した、グーグルのPage Speedを使うと良い。

次に、ウェブサイトのデザインをレスポンシブにすることで、モバイル、または、タブレットで優れたUXを提供することが出来る。こうすることで、スクリーンのサイズに関わらず、デザインが自動的に適応するようになる。

Quick Sproutは、レスポンシブデザインの良い例だ。iPhoneやタブレットからこのサイトを開くと、次のようにサイトが表示されるはずだ:

responsive design

レスポンシブデザインを作りたいなら、このチュートリアルを参考にしよう。

ソリューション #7: ソーシャルシェアを増やす

最近、ソーシャルシェアがランキングに影響を与えるか否かに関する議論がヒートアップしている。答えがどちらであれ、ソーシャルシェアが増えると、トラフィックは増える。そして、ウェブサイトにアクセスするビジターが増えると、自然にリンクを張ってもらえる確率は高くなる。そして、リンクが増えると、ランキングは高くなる

そのため、もっとソーシャルシェアを獲得するべきである。

ウェブページのソーシャルシェアを増やす効果のある、シンプルな7つの方法が存在する:

  1. ウェブページにソーシャルシェアボタンを掲載する。Sharebarのようなブログで利用しているプラグインと同じように、有益なコンテンツを含むページにはソーシャルボタンを加えておくと良い。
  2. ブログを運営しているなら、読者にTwitterやFacebookを介して、特定のウェブページをシェアして欲しいと頼むことが出来る。お願い攻勢は、効果が高い。;-)
  3. 影響力の強いソーシャルメディアユーザーを知っているなら、お願いして、ウェブページをシェアしてもらうことが出来る。
  4. Triberrを使ったことがないなら、チェックしてみてもらいたい。
  5. Twitter 広告を購入して、有料でシェアを増やす手もある。
  6. Facebook広告を介して、フェイスブックのシェアおよびいいね!を増やすことも出来る。
  7. eブックの贈呈と引き換えに、ソーシャルシェアを求める。

まとめ

SEOはロングテール戦略に移っているため、ランキングの追跡が有効な方針だとは、私には思えない。しかし、ランキングをチェックして、継続的に改善していきたいなら — とりわけ、ランキングが落ち始めているなら — 上述した手法を活用すると良いだろう。

全ての手法を組み合わせて利用すると、最高の成果が得られるが、それでも、すぐにランキングが戻るわけではない。通常は、実際に成果が現れるまでには、上の手法を実施し始めてから2、3ヶ月を要する。

ランキングが落ち始めたら、皆さんなら、どのような対策を講じるだろうか?


この記事は、Quick Sproutに掲載された「Why Your Search Rankings Are Dropping (and 7 Ways to Fix It)」を翻訳した内容です。

検索ランキングが落ちたかどうか以前に、どれも本来中長期的なSEOの中で取り組む作業でしたね。リスト記事のレベルを超えて有益な内容でした。気になる個所があれば、あなたのサイトでも是非取り組んでみては?冒頭に出てきた「検索のトラフィックが、四半期ごとに増えているなら、ランキングを気にする必要はない。」を最も参考にのんびりSEOに取り組みたいところですが、そうもいえないのが格闘するウェブマスターの日々。 — SEO Japan [G+]

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どのようにSEO戦略を決定しているだろうか?

この質問に答える前に、まずは基本に戻って考えてみよう。

SEOとは?

「Search Engine Optimization」(検索エンジンの最適化 — SEO)は、若干誤解を招くことがあり、奇妙な用語だと言わざるを得ない。そもそも、検索エンジンを最適化しているわけではない。

SEOは、ウェブマスターがウェブサイトの最適化を始めたことで生まれた。具体的に言うと、ウェブマスター達は、サイトのソースコードを最適化して、検索エンジンにアピールしていた。サイトのデザイナーやコピーライターに任せた場合と比べ、検索結果でより高いランキングを獲得することが、SEOを実施する目的であった。デザイナーは、うっかりサイトをクロール不可能にしてしまい、検索エンジンの目には映らなくなってしまうことがあったのだ。

しかし、SEOは、クロール可能にするだけの取り組みではなかった。

SEOのプロは、上位にランクインしているページを精査し、ソースコードを確認し、時にそのままコピーし、調節を加え、その後、ページを再び配信していた。Infoseekが検索業界をリードしていた頃は、この作業を行うだけで、すぐに上位にランクインすることが可能であった。

私自身、この作業を行い、効果を実感していた。

当時、これはハッカーの面白いトリックだと思っていた。この頃、このようなランキングは、重要なのではないかと考えるようになった。当然だが、他の大勢のウェブマスター達も同じ考えを持つようになった。ヤフー!のディレクトリでも同じようなゲームが行われていた。ヤフー!は、アルファベット順にサイトを掲載していたため、「AAA…何とか」とサイトを名付けるウェブマスターが続出した。また、スパイダーを追跡し、新しいスパイダーを見つける行為に固執するウェブマスターも多かった。そして、ウェブサイトを自分に有利になるように、ウェブサイトを導いていた。

検索エンジンには操作がつきものである。多くの見返りが得られるためだ。

しかし、その後、新種の検索エンジンの登場によって、操作が難しくなる。コードを最適化しているだけでは、上位にランクインすることが出来なくなったのだ。その他にも重要な要素が存在した。

それは被リンクの本数だ。

そのため、SEOは、ページのコードを最適化するだけの取り組みではなくなり、リンクを獲得する試みも含まれるようになった。この段階で、SEOは、技術的なコーディングを実践する取り組みから、マーケティングを実践する取り組みへと姿を変えた。ウェブマスターは、その他のウェブマスターに接触し、リンクを張ってもらえるように説得しなければならなくなった。

生まれたばかりの新興企業であったグーグルは、リンクの本数を重要視し、賢いアルゴリズムを使って、「悪意のあるリンク」と「良質なリンク」を見分ける試みを始めた。面白いことに、グーグルは、当時、グーグルをスパムすることは出来ないと主張していた。

ウェブマスター達は、スパムすることで、グーグルの主張に真っ向から対応した。

と言うよりも、グーグルは、大勢のウェブマスターの行為を少なくとも社内では「スパム」扱いしていたのだ。そして、当初の思い上がりを後悔することになった。ウェブマスター達は、「良質」に見えるリンクを探すようになり、実際に、獲得に成功することもあった。

そして、グーグルは、それ以来、ウェブマスターの抵抗に対応しなければならなくなった。

リンク構築は、SEOが生まれる以前から行われていたが、ランキングのスコアとして、リンクの本数がカウントされるようになると、リク構築は、SEOに融合されるようになった。最近のSEOのスタッフは、リンク構築はSEOの一部として受け入れているが、申し上げた通り、もともとはSEOには含まれていなかった。

このブログでは、マーケティングとSEOの違いを問うコメントが投稿されることがよくある。マーケティングとSEOは別物だが、SEOの歴史をひも解くと、常にマーケティングの要素が絡んでいたことが分かる。外部リンクの獲得は、PR、関係構築、または、マーケティングに分類することも可能である。しかし、リンクの獲得がSEOではないと主張する人はいない。

最近、グーグルに大きな変更が加えられている。数年間のスパンで展開されていく可能性のある変化である。また、この変化が行われることで、リンクの分析によって、メタタグの最適化の効果が大幅に落ちたように、従来型のSEOの効果が大幅に落ちている。

パンダは、個別の変化でもなければ、特効薬でもないと私は思う。パンダは、明らかに、ユーザーによるSERPの利用に関するデータ(直帰率)、サイトに滞在する時間、ページビュー等をベースとしているものの、容易に推奨事項を絞ることは難しい。パンダの攻撃を受けたサイトに対応するには、ユーザーのエンゲージメントに応じた「最高のコンテンツ」を探し出し、改善することが求められる。

グーグルは、セクターごとに異なるアルゴリズムを適用している可能性がある。そのため、あるセクターに用いたSEOの手法が、別のセクターでは役に立たない。また、グーグルは、エンゲージメントの計測値にも注目して、ユーザーがクリックした結果を実際に求めていたかどうかを判断しようと試みている。PPCのランディングページにおけるグーグルの取り組みを見れば、この傾向は一目瞭然である。同じ要素の計測が行われている。頻繁に、そして、すぐにユーザーがクリックして戻る場合、当該のランディングページのスコアは落とされる。SERPでも同じ仕組みが用いられていると考えられる。

そのため、かつてリンク構築がSEOに導入されたように、エンゲージメントもSEOに盛り込まれるようになる。SEOが終わったと見る人もいるだろう。実際に、より有益な関連性の計測の影で、メタタグの最適化やその他のコードの最適化が軽視されるようになっており、一部において、SEOは終わったと言える。

しかし、目標は変わっていない。

戦略の決定

それでは、SEO戦略をどのように策定すればいいのだろうか?今後、どのような戦略を採用すればいいのだろうか?

グーグルのウェブマスターガイドラインを熟読する人もいれば、スパム対策を統括するマット・カッツ氏の動画を見る人もいる。そして、全てグーグルの指示に従っていく。このアプローチには特に問題は見当たらない。

一方、グーグルのウェブマスターガイドラインを読み、マット・カッツ氏が提供する全ての動画を見て、行間を読み、全く反対の取り組みを行う人達もいる。このアプローチにも問題があるわけではない。

どのような戦略を用いるかに左右されるのだ。

グーグルに何もかも決めさせる方針には、グーグルに好きな時にゴールポストを動かされてしまう問題がある。現実として、アイテム Aにリンクを張る行為が認められていても、今後は認められなくなる可能性が高い。プレスリリースを大量に投稿するつもりなら、キーワードを大量に盛り込む前に慎重に考えてもらいたいことがある:

これは、大勢のウェブマスターが理解していないなかった可能性のある大きな変化である。グーグルは、ガイドライン違反に該当する不自然なリンクの例として、「別のサイトで投稿される記事やプレスリリース内で最適化されたアンカーテキストを持つリンク」を挙げている。取り上げられた例、そして、「別のサイトで投稿される」と言うフレーズが大きな鍵を握る。プレスリリースや記事を自分のサイトで投稿し、同じアイテムをワイヤーや記事投稿サイトで配信しているなら、「最適化されたアンカーテキスト」が用いられたリンクに関しては、nofollowにしておく必要がある。

グーグルのガイドラインに従うには、過去に遡って、多くのリンク構築の取り組みを解除しなければならないだろうか?あるいは、グーグルの指摘がなければ、確かにプレスリリース内のリンクが、過剰に有効に働いていたかもしれないと納得するだろうか?それとも、グーグルが好む、または、好まない取り組みにウェブマスターが力を入れることをグーグルが願うものの、既に緩和する手法を見つけているため、実際には全く気にしていないと考え、グーグルは、裏の裏をかいていると考えるだろうか?

大量のゲスト投稿もまた、ウェブマスターガイドラインで違反扱いされている。アーティクルディレクトリ内でのキーワードが大量に詰め込まれたアンカーもグーグルの怒りを買う。戻るボタンをブロックして、収益を得る方法までもが「詐欺」であり、ペナルティーの対象になると考えられている。

上位にランクインしているサイトを見つけて、そのサイトの取り組みを真似し、プラスアルファを加えるような単純な戦略は、ガイドラインに抵触するのだろうか?競争の激しいニッチを避け、実現しやすい目標に専念しているだろうか?すべての要素を推測し、網羅する試みを行っているだろうか?量産して、ダメになったら見捨てているだろうか?一つのサイトで長期的な取り組みを行っているだろうか?ソーシャルメディアとマーケティングを盛り込んでいるだろうか?それとも、SEOの取り組みから除外しているだろうか?説得する力を存在価値に挙げているだろうか?

個人的な影響力、そして、資金、黄金、あるいは、グーグルの許可なく、管理することが可能な影響力について考えてもらいたい。歴史を振り返ると、人々は、カルマを求め、災難に対する「準備」として、社会的な信用に投資し、コミュニティに善意を注入していた。

私達は、グーグルによって管理(操作)された経済の中で働く「検索マーケッター」、あるいは、「検索エンジンのオプティマイザー」なのかもしれないが、私達の存在価値は、説得する力にかかっている。マーケットで説得する力は、グーグルに勝るのだ

皆さんはどのような戦略を利用しているのだろうか?また、今後、異なる戦略を採用する予定はあるだろうか?


この記事は、SEO Bookに掲載された「What is Your SEO Strategy?」を翻訳した内容です。

昔からSEOをやっていた人にはある種懐かしい記事でもありました。SEOは元々どちらかというと広告予算がない中小企業や個人が、検索エンジンの裏をかいて上位表示&集客を目指すゲリラ的手法として登場・進化してきましたから、どうしてもスパム的な扱いをされてきたのはある種仕方ない面もあるのですけどね。そもそも当時は検索広告自体がありませんでしたし。それから15年、今やネットでも主流のマーケティングチャンネルに成長した検索エンジンでもありますが、検索エンジンのアルゴリズム、そしてSEOもかつての姿からは劇的に進化しています。業界歴10年以上のベテランSEOの皆さん、時代に即したあるべきSEO戦略を練って結果を出し続けていきたいですね。 — SEO Japan [G+]

SEOの過当競争がもたらすオーソリティの肥大化

Googleのアルゴリズム進化で過度なリンク構築手法が大幅に制限されつつある最近のSEO。できればするべきでないとわかっていても、やらざるえないという理由でリンク構築合戦的な装いもあったこれまでの順位争いを冷静に分析した記事を。– SEO Japan


数年前、季節によって収益が大きく変動するクライアントを担当したことがあった – と言うよりも、このクライアントが属する業界では、アグレッシブなリンク構築の手法が必要とされる、季節限定の強烈なラッシュが存在した。同じ分野に、特定のタイプのSEOが過剰に存在する状況であった – 現在、私はこの類の分野をCompetitive Backlink Crossover: CBC(競合する被リンクの重複)と呼んでいる。私が採用された時、次のような状況であった:

  • 同分野の全てのサイトが、2ヶ月間でターゲットのページに対するページのオーソリティが15ポイントも急増するほど、有料リンクを詰め込み、積極的にリンクを買い、借りていた。
  • 同分野の全てのサイトが、短期間で1万ドルを超える予算をリンクの購入に費やしていた – 恐らく、2万 – 3万ドルの間であったと思う。
  • 同分野の全てのサイトが、コストを除き、リンクを獲得する壁がない状態で、競合者が買ったリンクを積極的に買い、全く価値をもたらさずに、オーソリティを肥大化させる現象が起きていた。
  • 同分野の全てのサイトが、借りることで、リンクの大半を構築していた。その結果、多額の資金を投じているものの、純粋なオーソリティの獲得はサイト全体で非常に少なかった。

このような状況に身を置かれたクライアントと関わったのは、この時だけだが、同じような環境 – あるSEOのタイプ、つまり、“競合者分析”のエキスパートのおかげで、極端にオーソリティが肥大化する環境 – に直面するサイトは他にも多く存在するはずである。

この「競合者分析」を行うSEOは、独自の被リンクを獲得するスキルを持っていないことが多く、有料リンク、ディレクトリ、そして、ゲスト投稿等の取り組みによって、その他のサイトからドメインのオーソリティを構築する戦略を採用している。効果は高いものの、「オーソリティの肥大化」は、もともとのサイトのオーナーにダメージを与えることで有効に働く。とりわけ、競合者リサーチのスキルを少しでも持つ別のSEO業者も同じ分野に参入し、競合する被リンクの重複を増やそうとしているなら、尚更マイナスの影響は大きくなる。

このような状況になると、この一見“旨みのある”ドメインオーソリティ/ホームページのオーソリティが、実際のレベルをはるかに超えてしまうことになる – なぜなら、SEO業者なら、全く同じリンクを自動的に模倣することが出来てしまうからだ。そのため、この分野全体が、リンクを吸い上げる行為に走り、名前だけの製品を除き、実際のコンテンツが作られなくなる状態に発展する。そして、アグレッシブな競合者分析が行われている分野で生き残るためには、このプロセスを続けなければならなくなるのだ。

二次的なマーケットの成長

当然だが、この現象で得をするのは、多額の予算を割いて、サイトの価値を維持し、競争に負けないためにリンクの購入に走らなければならないサイトのオーナーではなく、サイトのオーナーにリンクを売る/再現するために仕事(ゲスト投稿)を命じる側の人達である。そのため、メリットは、リンク販売のシステムに流れ(特に旅行、ファイナンス、デザイン)、サイトのオーナーは、価格を上げる一方、コンテンツの作成に対するコストを下げるようになる – 検索エンジンにアピールするためだ。その結果、「高いオーソリティ/ページランク/関連性」と考えるゴミのようなものを得るために必死に争う、流動的で、安定感に欠ける環境が生まれる。言うまでもなく、競合者も同じリンクを獲得していることが原因である。

この「オーソリティの肥大化」のシステムは、他の業界には存在せず、嘆かわしいシステムだと言わざるを得ない。劣悪なリンク、三流のコンテンツ、さらには、SEOの利鞘を少なくしつつあるリンクの売買にプラスに働くシステムで汚染された、薄いインターネットを生み出すからだ。遅かれ早かれ(現在のよに)、マーケットは、「反転」することになる。つまり、賢いアフィリエイト/サイトのオーナーが、同じシステムでウェブサイトを複製しようと試み、より大きなリスクを冒して上位へのランクインを狙う代わりに、競合者分析に力を入れているウェブマスターにリンクを売る行為に焦点を絞る状況である。

ファイナンス業界では、現実にこの現象が起きており、The Yakezieと呼ばれる複雑な個人のファイナンスネットワークによって、事実上、SEO離れが促されている。また、パディー・モーガン氏が、平均的な有料リンクの合計を$285と算出した旅行業界でも同じことが起きている。

モーガン氏が受けた金額は、法外な金額であり、下手な交渉の結果であることを指摘しておく。しかし、交渉スキルを持たない状態で(そして、予算が経営陣に承認されている状態で)、闇雲に有料リンクを求める人が増えると、誰もが軟弱な土台の上に高い建物を作ろうとするシステムが生まれてしまう。

ペンギンさんの登場

「オーソリティの肥大化」、そして、この現象が作り上げたマーケットは、ペンギンアップデートが初めて導入された時、その複雑さ、および、後退する(そして、進化する)運命が明らかになった。グーグルによって、サイトワイドリンクが撃退されると、さらに悪い方向に向かっていくとになった。マーケットの多く、- そして、当該のマーケットを支えていたサイト - が大きなダメージを負ったのだ。

しかし、グーグルの狙いとは裏腹に、ウェブは今でも自己中心的であり、リンクエコノミーは生き残っている – 有償のゲスト投稿、有償のインフォグラフィックの投稿、そして、有償のブログの記事の投稿は、効果的に行い、以前のような堕落した態度を改善して行えば、今後も、少なくとも部分的にグーグルに支持してもらえるはずである。

オーソリティの肥大化も健在であり、“うわべだけ”のブロガーで構成された貪欲なネットワークによって、予算は食いつくされつつある。この現実、そして、現状では、当該の分野を動かす肥大化したオーソリティに身を任せることは出来るものの、ランキングを持続させるための労力は、費やす価値はないと言わざるを得ない。例えば、もともと自分のリンクが掲載されていたウェブサイトが、基礎的な競合者分析のスキルを持つ別のSEO業者に強奪される前に、その価値を確保することに成功している、もしくは、競合者が、競合者リサーチが実施する価値のある戦略であることを理解しているSEO業者を雇うことが出来ないほど、競合するサイトがひどい等、あまりにも多くの要素を自分に有利な状況に導かなければいけないためだ。

現実として、部分的なオーソリティの肥大化が、遅かれ早かれ発生する。「キーワードディレクトリ」の検索は必ず行われるだろう。行わなければ、負けてしまうからだ。それでも、リンクレポートを月末に投稿する際に、あるいは、リンクのリストを使って打ち合わせを行う際に、リンクが今後競合者が獲得する可能性が高いことを理解したところで、前に進めるわけではなく、むしろ、泥沼にはまるだけである。SEOを雇う価値がある分野のウェブサイトにとって、このタイプのリンクは、すぐに明らかにされ – その結果、妥協点に戻るか、もしくは、収益の反転をさらに活性化させ、実際には2人目のリンクを獲得するサイトに損失をもたらすディレクトリに対する価格は、釣り上げられることになる。

オーソリティの肥大化を回避する

SEO業者は、オーソリティの肥大化を回避するため、出来ることは全て実施するべきである。基本的には、怠惰な姿勢が原因で発生する行為である – 競合者/似た分野を楽に吸収してリンクを構築しようとしているのだ。先ほども申し上げた通り、競合者が持つリンクを自分のサイトでも手に入れる行為は、ある程度は、実施するべきである。そして、この行為が既に根付いている分野では、積極的に実施しなければならない。

しかし、その他の分野では、競合者リサーチを介したオーソリティの肥大化は、今のところ起きていない。そして、未来のウェブマスターのROIを重要視するなら、回避するべきである。このような分野のコンテンツは、今でも重要な価値がある。価値がなくても、独自の、真似できない手法でリンクを構築している(スパムに近いとしても)。しかし、特定のタイプのSEO – 競合者リサーチによるリンクの獲得を得意とするSEO – が分野に参入し、同様のSEO業者がさらに集まってくると、ランキングを落とした3位、4位のサイトが、SEOに力を入れ、SEO業者を雇い、利鞘がなくなるまで、オーソリティを肥大化させる、潰し合いが行われる。

このような状況は、明らかに収益を大幅に減らし、たとえ利益が新たなプレイヤー(リンクを販売するマーケット等)に動いていても、全く魅力はない – 醜いサイトワイドの有料リンクや、作者の経歴欄のトピックから外れたリンク等。

軟弱なコピー可能なリンクプロフィールではなく、再現不可能なリンクプロフィールを作る

同じように、ある程度関連性のある競合者から補助的なリンクを奪い、新たな分野に反映させるスキルを持つ、優秀なSEOのエキスパートなら、まずは立ち止まって考え直すべきだと私は思う。60を超えるドメインオーソリティを構築し、「こんなにすごいリンクは絶対に手に入らない」と競合者に思わせるようなリンクプロフィールを構築することで、評価、才能、そして、敬意を得たはずである。サイトワイドのブログロールで構成される80以上のドメインオーソリティでは、このうような評価は得られない。同様に、真似することが出来ないリンクを持つサイトに対して感じる劣等感も、この点のリンクプロフィールからは感じられない。

私なら、長期的にクライアントの利鞘を減らすことになる、競合者と被リンクが重複するリンクが90%を占める、退屈で、余分な80のドメインオーソリティよりも、競合者に真似することが出来るリンクが一つもない、ドメインオーソリティが60のサイトをまずは構築する。自分自身の競合者リサーチのスキルを近隣の分野に解放せずに、このルートを辿ることが可能である。多くのリンクを得ることが出来ても、質は低く、短期的に利益を増やす以外はメリットはない。この手法に頼ると、最終的に分野全体からSEOの利益を枯渇させてしまうことになる(そして、その他の分野の収益まで食ってしまう)。

ディレクトリに手っ取り早くリンクを加える方が、簡単だと感じるかもしれないが、後にリンクレポートを振り返り、競合者が全てのページに存在し、あらゆる「関連するブログ」が有料リンクファームのように見えることに気づいた時、後悔するはずである。

SEOのエキスパート(そして、ウェブマスター)は、容易に再現することが出来ない独自のコンテンツを作ることで、現在、そして、今後、最大限の収益を得ることが出来る。これなら、維持することが可能であり、そもそも、楽しいはずだ。もちろん、収益を自分のものにすることが出来る点も嬉しい。競合者からリンクを盗んでも構わないが、競合者に盗まれるリンクを構築する行為だけは止めてほしい


この記事は、Ross Hudgensに掲載された「Authority Bloat: An SEO Industry Problem」を翻訳した内容です。

これまで有料リンクを購入する際に「皆がやっているからやらないと上がらないので仕方なくやる」という建前というか本音が存在していたのもまた事実と思いますし、そんな時代を懐かしく思い起こさせる記事でした。今でも多少はそういう面もあると思いますが、今後部隊をコンテンツマーケティングに変えて同種の争いが行われていくのでしょうか? — SEO Japan [G+]

マイクロデータとschemaの現状 – 構造化マークアップをSEOに活かすには

昨年行われたSMX Advancedで議論された構造化マークアップに関するセッションの書き起こし記事を。少し前のイベントになりますが、もちろん今でも十分通じる内容です。 — SEO Japan

advanced13_upclose 先週、私はSMX Advancedセッション「マイクロデータ & Schemaからリッチスニペットへ: 高度なSEO向けのマークアップ」に参加した。このセッションでは、エリザベス・オスメロスキ氏が進行役を務め、Searchmetrics社を設立したマーカス・トバー氏、Scripps Network社でSEMディレクターを務めるジュリア・ゴース氏、そして、Koshkonong LLCJのCEO、スティーブン・スペンサー氏が、講演者に名前を連ねていた。

このセッションが始まる前、スポンサーのブルース・クレイ氏が、スティーブン・スペンサー氏と私に対して、複数のschema/マークアップのタイプをデータハイライターと一緒に同じページで – 同時に – 用いた結果、グーグルが検索クエリに応じて異なるリッチスニペットを表示していると指摘していた。例えば、一つのクエリでレビューの星印、別のクエリでオーサーマークアップ等を表示させることが出来るのだ。実に興味深い指摘であった。キーワードの検索のタイプによって、異なる表示が呼び出される可能性は十分にあると思う。

Stephan Spencer, Elisabeth Osmeloski, and Marcus Tober

Science of SEOを運営するスティーブン・スペンサー氏が先陣を切り、RDFaの現在のバージョンが1.1であることを明かした。スペンサー氏は、60枚以上のスライドを用いて会場を沸かせ、リッチスニペットマークアップのタイプを簡単に説明していった。

以下に同氏が発表したプレゼンの内容を簡潔に箇条書きで紹介していく。

リッチスニペット:

  • リッチスニペットは、グーグルのリスティングでクリックスルー率を高める効果がある
  • オーサーの顔写真
  • 動画のサムネイル
  • 星評価
  • 製品ページについて
  • カテゴリページについて(全体的な評価に基づく)

グーグル+のオーサーシップマークアップがもたらすメリット:

  • クリックが増える
  • 検索エンジンのユーザーがページを訪問した後に「戻る」をクリックした際に、追加のリスティングが表示される

More listings appear with author snippets if a user visits the page then hits the back key to return to the search results!

グーグルのオーサーシップが不発に終わることもある。例えば、スペンサー氏が綴った本「The Art of SEO」に著者として強力した作者の名前が、スペンサー氏のサーチエンジンランドのオーサーページで言及されていたものの、エリック・エンゲ氏の写真がスペンサー氏の写真に代わって表示されていた。

優れた動画のサムネイルを得る方法 – 対応済みのフォーマットの一つをオンページのマークアップに加える:

  • schema.org/VideoObject(推奨)
  • Facebook Share
  • ヤフー!のRDFa

その他のアドバイス:

  • コードを実装した後に、グーグルの構造化データテストツールを使って検証する
  • Facebook Share 動画マークアップを利用する
  • 動画のXMLサイトマップを投稿する
  • shema.orgのリッチスニペットを活用する:
    • Reviews(評価)
    • Aggregate Reviews
    • Products/Offer
    • Breadcrumbs
    • Events

Ratings & Reviews:

  • http://schema.org/Rating
  • 必ずしもSERPに表示されるわけではない。信用に左右される
  • ビジビリティ、信用、CTRを改善する

Aggregate Reviewsを利用するアプローチは賢明である。

Site example that uses Aggregate Reviews at the Product page level.

http://schema.org/AggregateRatingと連動する。

Product/Offer:

  • Product http://schema.org/Product
  • Offer (製品の販売) http://schema.org/Offer
  • 検索エンジンに製品に関連するデータを与える
  • 今のところSERPに加えられる情報は価格のみ
  • SERPで価格が表示されるとCTRが高くなる

Breadcrumbs:

  • http://schema.org/WebPage
  • ブレッドクラムリンクをSERPに加える
  • リスティングが目立つ
  • サイトへのリンクをSERPに追加する
  • CTRを高くするポテンシャルを持つ

Examples of Breadcrumbs in Rich Snippets

Events http://schema.org/Event

現在地のschema(店舗や娯楽施設向け)

グーグルのデータハイライターの使い方:

  • ウェブマスターツール > 最適化 > データハイライターの順にアクセスする
  • 以前はウェブマスターツールのみでセマンティックマークアップを作るために利用されていた
  • ページにコードを加えない
  • 競合するサイトはマークアップを見ることが出来ない
  • テクノロジーに不慣れなクライアントやサイトに向いている
  • 大規模なサイトに対して、拡大しにくい(ただし「ページセット」を構築することは可能)
  • 記事、イベント、地域の店、製品、映画、レストラン、ソフトウェアアプリ、TVのエピソードに向いている

How-To: 構造化データ マークアップ支援ツール

  • ウェブマスターツールズ > その他のリソース > 構造化データ マークアップ支援ツールの順にアクセスする
  • ハイライターと同じように同じデータのタイプをマークアップする
  • 実際のHTMLコードをアウトプットする
  • ウェブページやeメールに対して利用することが可能
  • どんなサイトでも試すことが出来る
  • ページごとに実施する
  • 小さなサイト、または、開発者に対してコードの例を作る際に役に立つ

オープングラフ

  • フェイスブックでデータをマークアップする
  • http://developers.facebook.com/docs/opengraph/
  • 場所のマークアップをベースとした、センスの良い新しい機能が用意されている
  • 詳細 – http://searchengineland.com/seo-for-facebook-open-graph-search-150772
  • オープングラフがつけられた場所のページが“いいね!”されると、それぞれの場所にフェイスブックページを加える(とてもスマートな機能だと思う)
  • フェイスブックで場所のページを簡単に構築することが出来る

どのタイプのセマンティックマークアップを使うべきか?

  • RDFaを取るか、schema.orgを取るか?
  • 検索エンジンが作ったschema.orgは検索フレンドリーである
  • schemaの方が分かりやすい
  • RDFaは、W3Cの標準に準拠している
  • 新しいRDFa Liteは基本的にschemaと同じ
  • 次のページを読んでから決める:
  • http://manu.sporny.org/2012/mythical-differences/

スティーブン・スペンサー氏は、RDFa Liteが最も魅力的な選択肢だと指摘していた。

スペンサー氏による今後の予想:

  • schemaでサポートされるデータのタイプが増える
  • セマンティックデータのSERPへの統合が進む
  • 検索エンジンはSERPで直接データをさらに表示するようになる
  • データ自体を提供するだけでなく、データに価値を加えるにはどうすればいいのか?

推奨する取り組み

  • サイトのSEOを改善するため、今後何をすることが出来るのか?思いつく取り組みを3つ書き出し、実行に移す
  • 少しづつ作業を進めていく必要がある点を肝に銘じておこう
  • スペンサー氏が推奨する取り組みから一つ選び、実行すれば、ライバルを一歩リードすることが出来る

スティーブン・スペンサー氏が行ったプレゼンを全て見たいなら、次のスライドに目を通そう:



スペンサー氏に続いて、SearchMetricsマーカス・トバー氏がプレゼンを行った。

トバー氏は、(ゴミのスライドを見せながら)ウェブには大量の役に立たないアイテムが溢れていると指摘した。同氏は、一年間にどれだけ多くのページ/サイトが生まれているかを棒グラフで説明した。

Amazon.comはschemaを利用していないものの、グーグルはAmazonのサイトの構造を理解しているため、リッチスニペットを使って表示している。

トバー氏は、続いて“スニペット”に関する推奨を行った。

まず、SERPで若干表示が異なる映画のレビューサイトと製品/価格サイトの比較を行った。次に、検索「apple pie」を用いて、レシピのマークアップの統合の違いの例を紹介した。

Searchmetricsは、41万5000を超えるドメインから6万以上のキーワードを分析した。

アメリカのドメインでschemaを統合していないドメインは1%未満であった(0.27%)。

同社はschemaを利用したサイトのSEO ビジビリティを分析した。すると、schemaを持つサイトは、持たないサイトよりも69倍ビジビリティが高いことが判明した。

schemaはコンテンツのタイプに応じて振り分けられている:

Schema Use by Popularity

Distribution of site type categories according to Schema use.

schemaのタイプが最も浸透しているのは、ページで用いられている1つまたは2つの要素(SERPに表示されるschemaのタイプの数)。

共有されるコンテンツの平均的な評価のスタッツ:

  • 4-5 星: 63.42%
  • 2.5-3.5 星: 31.16%
  • 0-2 星: 5.42%

schemaが使われているサイトのランキングの平均は#22。使われていないサイトのランキングの平均は#25。この違いは、大きなブランドがschemaを統合している、または、schemaを使うサイトのビジビリティが高いためだと考えられる。

平均で、schemaが導入されている場合、コンテンツは3位上のランキングに値する。

続いてScripps Network Interactiveジュリア・ゴース氏がプレゼンを行い、メジャーなフード/レシピサイト(Food Network、Food.com、Travel Channel、HGTV等)に対するレシピのリッチスニペットを実施した際の経験談を語った。

2010年、グーグルはScripps Networks Interactiveを含むフード部門のサイトに接触し、hRecipeマイクロフォーマットをレシピページに加えるよう要請した。同社はこの要請を快諾した。

なぜグーグルはレシピに対してこのマークアップを加えたかったのだろうか?ゴース氏は、フードはポルノのような魅力があるからだと答えていた。食べ物の写真を撮影して、インターネット上でシェアする行為を望む人達を活用する考えは、理に適っていると言えるだろう。

同氏は、画像の検索結果で表示されたレシピのスニペットの例を紹介していた。

ゴース氏は、レシピ/オーサーのマークアップを混合した例に触れ、オーサーマークアップがレシピの価値を落とすと述べていた(オーサーマークアップ付きのページが1位にランク付けされていたため、この指摘にはあまり納得することが出来なかった)。

ゴース氏は、3つのページが全く同じSERPで同じクエリに対して上位にランク付けされているSERPの例も紹介していた。

リッチスニペットを導入することで、トラフィックが約42%増加したようだ。

Traffic improvement on Food.com after incorporating hRecipe Microformat

FoodNetwork.comのCTRは、導入後の60日間で10%増加していた。

同社はhRecipeとschemaをしばらく同時に利用していた、完全にschemaに切り換えた後、グーグルでのスニペットの表示に特に変化は見られなかった。ビング、ヤフー!、そして、グーグルからのトラフィックは増加しなかったようだ。ヤフー!の表示は異なっていた – 特殊なレシピはページを取り上げていたものの、検索結果内のインラインのリスティングは表示していなかった。

グーグルはリッチスニペットを貪欲に求めている。

Scrippsはその他のマークアップも統合しているようだ。

動画に対しては、スニペットの表示には一貫性が欠けており、サムネイルが表示されることもあれば、されないこともある。グーグルがフェイスブックのオープングラフコードのイメージを取り込むこともある。

同社は、司会者に対して人物のschemaを利用しているものの、司会者のウェブサイトとランキングで競合している。司会者のイメージは、グーグルのナレッジグラフの検索結果で、経歴ページへのリンク付きで表示されている。

マイクロフォーマットからschemaへの変更は、トラフィックには特に影響を与えなかった。動画にschemaとpersonを組み入れた結果、トラフィック、そして、当該のサイトのページのランキングにプラスの効果をもたらしたようだ。

まとめ

構造化データマークアップを初期の頃から導入してきた検索マーケッターとして、検索エンジンがもたらした制限の中で、イノベーションを起こすのは、非常に難しいと私は考えている。結局、構造化データマークアップを使うかどうか(もしくは、データハイライターを使って、グーグルがデータを解釈しやすくするかどうか)が鍵を握ることになる。

それでも、3名のプレゼンターは注目に値する指摘を行っていた:

  • スティーブン・スペンサー氏が明かした、戻るキーを押すと、オーサースニペット付きの別のリスティングが表示されると言う情報は、とても興味深い。パブリッシャーのクライアントに対して、オーサーシップのマークアップの導入を説得する際に、この点を教えてあげたい。
  • 失敗は構造化データを調整して、結果を最適化することで挽回することが出来る。
  • Aggregate Review(schema)は、カテゴリまたは複数のアイテムを持つインデックスページにとって、大いに役に立つ可能性がある。例えば、ある販売サイトの「Thin Screen TVs」に対するメインのカテゴリページ、もしくは、地域の宿泊施設を紹介するサイト上の「Hotels」のリスティングページ等だ。メインのカテゴリページは、ナビゲーショナル、または、隙間の要素が強いページであり、リッチスニペットのマークアップに欠けていることが多いため、上位へのランクインが難しい。マイクロフォーマット「Aggregate Reviews」は、このようなページのschemaとして活路を見出す可能性がある。
  • 古いマイクロフォーマットのマークアップ、RDFaに固執した方がいいのか、schema(マイクロデータ)に移行した方がいいのか、もしくは、同時に双方を使った方がいいのか、一時期良く分からない時があった。現在、schemaは十分にサポートされており、schemaへの完全な移行を躊躇せずに実行することが出来る環境が整ったと私は確信している。
  • マーカス・トバー氏は、schemaマークアップがとても有利であり、一部の特定のタイプのコンテンツにとって、ランキングおよびパフォーマンスの面で、schemaは唯一の武器だと発言していた。
  • ジュリア・ゴース氏は、プレゼンの中で、schemaの利用によって、ヤフー!のSERPのレシピの上に掲載される画像のカルーセルに加え、画像ナレッジグラフと画像検索結果にコンテンツが表示される可能性が高くなると言う意外な指摘を行っていた:
    Carousel of Images in Yahoo! Recipe Search Results
  • ページとコンテンツのタイプによっては、稀に、あるタイプのリッチスニペットが別のタイプのスニペットよりも価値が高くなる。このようなケースでは、サイトのパブリッシャーは、慎重に相対的な優位性を評価して、schemaを選別することで、SERPの表示をコントロールする必要がある。
  • しかし、SERPでオーサーマークアップを利用したブログは、Food.comのレシピのリッチスニペットほどの効果が見られなかったと言う指摘は、少し信頼性に欠けているように思えた。なぜなら、オーサーマークアップを持つブログのページが1位にランク付けされていたためだ。しかし、レシピの詳細に加え、食べ物のサムネイルのイメージを持つスニペットは、オーサーの名前と顔を表示するスニペットと比べ、確かにクリックしたくなるかもしれない。ただし、グーグルが、レシピ + オーサーシップのハイブリッド を同時に表示することを私は証明した。グーグルは、ハイブリッドのスニペットの表示を継続的に変更しており、一つのマークアップの選択肢を別のマークアップの代わり利用することで表示を操作しようと試みるのではなく、表示の選択をハイブリッドのマークアップに頼れるように、進化させていくのではないかと私は見ている。

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「From Microdata & Schema To Rich Snippets: Markup For The Advanced SEO」を翻訳した内容です。


同種の記事は何度か紹介しているSEO Japanですが、イベントのセッションレポートはまた違う視点で見れて頭の整理になる点も多いですね。 — SEO Japan [G+]

Googleの「ゲスト投稿はペナルティ対象」騒動を一刀両断

日本では余りこれまで有効活用されてこなかったゲストブログ、他のブログやサイトに自分の記事を掲載してもらい、そこからリンクを得る、一種のホワイトハットなリンク構築手法として海外ではかなり活用されてきました。ところが最近、余りにSEO目的で質を伴わない記事や、手法が行き過ぎた例が出始めたため、Google自らゲストブログはペナルティ対象になりうるという宣言を出す始末。ゲストブログ自体を完全否定した発言ではなかったと思いますが、こういう時には少なからず大騒ぎする皆さんが一定数表れるのも日米問わずまた事実ですよね。米国を代表するコンテンツマーケティングブログであり、自身のサイトにも多数のゲスト記事を掲載しているコピーブロガーがそんな騒動に一言。 — SEO Japan

Guest Blogging is Not Dead

最近、グーグルのスパム対策を統括するマット・カッツ氏が、ゲスト投稿に関して、相手選手を罵倒したリチャード・シャーマン(アメフト選手)のように激しく口撃した。

ゲスト投稿の衰退と崩壊」と言うタイトルが与えられた記事の要点をまとめると、次のような内容になる:

ゲスト投稿は、かつて、インターネットユーザーに接触する上で信頼のおける手法であった。しかし、現在は、スパム行為が横行している。そのため、ゲスト投稿を配信するブログは、グーグルのお仕置きの対象になると考えるべきだ。

以下に、実際の記事の一部を抜粋する:

もうダメだ。ゲスト投稿は終わった。スパム化が進み過ぎたからだ。

Copybloggerでは、ゲストの寄稿者が記事を配信している。同じことをサイトで行っている方もいるははずだ。また、ゲストとして記事を1度、2度、あるいは、何度も投稿したこともあるのではないだろうか?私達は、とんでもないヘマをしてしまったのだろうか?一人残らずお仕置きを食らうことになるのだろうか?

そんなことはない。しかし、私の言葉を鵜呑みにしてもらっても困る。

ゲスト投稿は終わっていない

カッツ氏のブログの記事が、ツイッターユーザーの間で広まり始めた頃にツイートを投稿した、CopybloggerのCEOの言葉なら信頼することが出来る:

本物のメディアを作るためにサイトを運営している人にとって、この「ゲスト投稿の危険性」を指摘する現象は、バカバカしいと思えるはずだ。

— ブライアン・クラーク(@brianclark)2014年1月20日

その後、次のように解説している:

@MichelleDLowery @mattcuttsが、数名の寄稿者を抱えるオンラインマガジンに言及しているはずがない。

— ブライアン・クラーク(@brianclark)2014年1月20日

@MichelleDLowery 厳しく品質の基準を設定している雑誌のように対応すれば、全く問題はない: @mattcutts

— ブライアン・クラーク(@brianclark)2014年1月20日

そして、最後に究極の教訓を送っている:

@joehall 確かに君の言う通りだ。しかし、@mattcuttsの発言に応じて、サイトのタイプを変える必要があるのか?たとえ何があろうと、品質を優先するべきだ。

— ブライアン・クラーク(@brianclark)2014年1月20日

何があろうと質を優先するべきだ

万が一、コンテンツが、ゲスト投稿と言う形式を採用していることを理由に、質の高いコンテンツを提供しているサイトにペナルティーを与えるなら、グーグルは検索エンジンとして失格である。一方、仮想のアルゴリズムの変更を追求する戦略を採用しているなら、その時点で、私達もパブリッシャーとして失格である。

品質を求める戦略は無敵だ。

ゲスト投稿は、「終わった」わけでも、滅亡したわけでも、破滅したわけでもない。厳しい基準を設け、オーディエンスを適切にもてなし、目先の利益ではなく、長期的に成功を収めることが出来るように心掛けるべきである。

つまり、スパマーのように振る舞うべきではない。こう言えば、分かってもらえるはずだ。

このシンプルな原則に従っていれば、外部の寄稿者による記事を配信していても問題ない。そして、他のサイトに寄稿していても問題ない。

グーグルが愚かなら、そして、パブリッシャーがスパマーなら、確かに危険な状態に身を置かれていると言えるだろう。しかし、そんなことは、マット・カッツ氏に言われるまでもなく、誰にでも分かるはずである。

アップデート: 誤解を解く

マット・カッツ氏は、次のようにゲスト投稿に関する記事をアップデートしている:

追加: ほとんどの人は私の言いたいことを理解してくれたようだが、もう少し情報を加えたいと思う。私は大切なものを取り上げようとしているのではない。今でも、ゲスト投稿を行う理由は数多くある(見てもらう機会を増やす、ブランディングを行う、接触範囲を拡大する、コミュニティを構築する等)。このような理由は、グーグルが生まれる前から存在し、今後も消えることはない。実に素晴らしい、質の高いゲストブロガーも存在する。検索エンジンに対する最適化を行う(SEO)ためのゲスト投稿に言及している点をハッキリさせるため、少しタイトルをいじった。

また、私は数名のライターを抱えるブログに言及しているわけでもない。Boing Boingのような数名のライターが所属する品質の高いブログは、ウェブが生まれる前から存在し、魅力的であり、素晴らしく、そして、有益である。

私が強調したいのは、品質の低い多くのサイト、あるいは、スパムサイトが、リンク構築の手法として「ゲスト投稿」にしがみついており、このスパム行為は右肩上がりに増え続けている、と言うことだ。そのため、見知らぬ人から連絡があり、ゲスト投稿を提案されたら、まずは疑うべきである(少なくとも注意してもらいたい)。


この記事は、Copybloggerに掲載された「Matt Cutts Declares Guest Blogging “Done” … Are We All Screwed?」を翻訳した内容です。

最後はマット・カッツのフォロー発言まで紹介されていましたが、まさしく読んで納得の記事でした。「バカバカしい」ことは気にせず、優良メディア作りに励むのみ。 — SEO Japan [G+]

知ったかぶりのSEOのアドバイスに気をつけろ

自称SEOの専門家は無数にいますが、皆が皆自分でSEOのテクニックを日々実験しアルゴリズムを体感した上でSEOを語っている人は限られるかもしれません。本やネットで得た知識や、多少のサイト運営経験やクライアント仕事で「百戦錬磨のベテラン」のごとく語れる強心臓の持ち主はともかくとして、日々SEOを自ら実践しているSEOエキスパートでも常にアルゴリズムが進化し続けるGoogleを前に何事も絶対とはいいきれないもどかしさを感じることはあるでしょう。ある程度の経験を積んでこれば世の中に溢れるSEO情報を見た際に自分の感覚である程度物事を判断できるようになるとは思いますが、初心者であれば海外情報派のSEOプロや実戦勝負のアフィリエイター含めて様々な情報が溢れるこの世界、一体何をどこまで信じていいのかわからない、という方も多いでしょう。今回はSEO Bookから世の中に溢れるSEOに関するアドバイスを正しく読み解くための記事を。 — SEO Japan

SEOが生まれて間もない頃は、大勢の専門家が、ブラックボックステストを実行し、検索エンジンが見返りを与えるページを確かめていた。

ブラックボックステストは、IT業界で用いられる専門用語であり、機械やコンピュータプログラムの内部の仕組みに関する知識を必要とするタイプのテストではない。どちらかと言うと、システムが、入力に対してどのように反応するのかを見るためのテストである。

そのため、長年の間、SEOとは、テストを行い、検索エンジンの反応を見る取り組みであった。ランキングが高くなれば、SEOの担当者は、相関関係と因果関係が等しいと推測し、ランキングを上げたと思われる原因の手法を大幅に増やす。当該のトリックが、繰り返し実行することが出来るなら、因果関係に関して、少なくとも、検索エンジンが新しいアルゴリズムのコードを導入し、ブラックボックステストの段階に後戻りさせるまでは、確固たる結論を導き出すことが可能であった。

ただし、すべてのSEOの関係者が、テスト段階に戻ったわけではない。一部のSEO業者は、自分では、ほとんどテストを行わず、その他の業者に依存している。その結果、SEO業界では、「真実」だと思われる事柄に関して、誤解を招きやすい環境が生まれ — 多くの誤った情報が、絶対的な真実と考えられるようになるまで、至る所で繰り返されるようになった。例えば、「有料リンクが、危険をもたらす」と言う指摘がある…確かにダメージを与える可能性はあるが、有料リンクを利用していない方が、より大きなダメージを受ける可能性もある…すべてケースバイケースである。

テストしている手法の状態を正確に把握することは出来ないため、SEOのテストは、確実な結果をもたらすわけではない。つまり、テストしているトリックが、今後も持続するとは限らない。例えば、リンクを増やしたところ、ランキングが上がったものの、テストしている最中に、グーグルが導入していた新しいエンゲージメントのアルゴリズム等、別の要因によって、ランキングが上がった可能性もある。そのことを知らなかっただけだ。

以前は、このテストを実施するのは、遥かに楽だった。アップデートが規則的なスケジュールで行われていたためだ。次回のアップデートが行われるまでは、アルゴリズムは変化しないとある程度推測することが出来るため、因果関係が、今よりも明白であった。サーチエンジンランドを運営するダニー・サリバン氏は、2013年の年明けに、Mozで検索の歴史を分かりやすく説明していた:

歴史を振り返ると、SEOのテストが徐々に難しくなった理由が見えてくる。以前と比べると、見つけ出す必要がある不確定要素の数が遥かに多くなったのだ。また、検索エンジンは、賢くなった。SEO関係者によるブラックボックステストを妨げるには、ターゲットを動かし続ける手法が有効である。 ひっきりなしにコードの変更を行い、黙っていればよい。あるいは、ある領域で行った小さなコードの変更を大々的に発表しつつ、重要な変更を別の場所で実施して、無駄な努力をさせる手もある。

これが今日のSEOを巡る状況だ。

しかし…ここから文句のコーナー :)

バカバカしいにも程がある、と表現せざるを得ないSEOの専門家達がいる。

最近、私はある記事に遭遇した。ただし、記事にリンクを張るつもりはない。なぜなら、リンクを張ると、不安を拡散させる人達に見返りを与えてしまうためだ。また、悪口を言うことは、重要ではない。この記事は、一つのタイプのサイトから、幾つまでならリンクを得ても「安全」なのかを指摘していた。

問題は、反対の証拠を容易に発見することが出来る点である。この記事のケースでは、SERPにざっと目を通すだけで、サイトのタイプ YからX本以上のリンクを獲得しているものの、上位にランクインしているサイトを見つけることが出来る。すると、この指摘は何だったのか?と言う疑問が湧く。上位にランクインしているサイトは、「安全ではない」のだろうか?大勢のSEOの専門家は、善意でアドバイスを提供している。グーグルの公式の推奨事項を繰り返していることも多い。しかし、その結果、反対の証拠が巷に溢れている場合、アドバイスを受けた人達を騙してしまうことになる。

今日のSEO業界を一言で表すなら、「リンクの被害妄想」がピッタリだ。

実際に起きていること

実際に効果のあるリンク構築の取り組みに関しては、絶対的なルールはほとんど存在しない。様々な分野の1位のサイトの被リンクプロフィールを確認すれば、ある一定の法則に気がつくはずだ….

それは、一定の法則が存在しない法則である。

一部のサイトは、明らかに自動キャンペーンからリンクを獲得しているものの、ランキングに影響を与えているようには見えない。その一方で、信頼できるリンクばかりを集めているものの、下位に沈んでいるサイトがある。何が重要なのか?何が重要ではないのか?他にどんな要素がカウントされているのか?質問に答えてもらうことでしか、正確に事態を把握することは出来ない。

グーグルは、週末に幾つかの大きなリンクネットワークを葬ったと言われている。グーグルのスパム対策を統括するマット・カッツ氏は、Anglo Rankの名前を具体的に挙げていた

それでは、リンクネットワークを利用しても効果がないなら、なぜ、グーグルは、リンクネットワークを葬ったことを強調しているのだろうか?それは、リンクネットワークが有効だからだ。何でそんなことが言えるのだろうか?多くの利益が出る分野のSERP、そして、企業が進出していない分野(つまり、メジャーなブランドに独占されていない分野)のSERPをチェックすれば、すぐにアグレッシブなリンクネットワークは見つかるものの、「正当」な被リンクのプロフィールは、なかなか見当たらない。

当然、ブランドのサイトなら、デジタルマーケティングにおいて、もっと理想的なアプローチを取ることが出来るため、アグレッシブなリンクネットワークからは、リンクを向けてもらいたくないはずだ。しかし、このような証拠を目にすると、一部のSEOの関係者が惜しみなく提供しているアドバイスが空っぽに見えてしまう。このようなアドバイスは、憶測に基づいているのだろうか?それとも、グーグルの推奨事項を繰り返しているのだろうか?もしくは、テストの結果を根拠としているのだろうか?リンクネットワークの効果があるか、あるいは、効果はないものの、ランキングには影響を与えないのだろう。さもなければ、このようなサイトが上位にランクインすることはない。

この手のアドバイスは、無料で提供されている。それもそのはずだと私は思う。

リスク管理

要はリスクの問題である。

このタイプのサイトは、最終的にペナルティーを受ける可能性があるのだろうか?その可能性はある。しかし、「使い捨てのドメイン」アプローチを用いるサイトは、リンクを獲得するためなら、どんな手も使う。なぜなら、上位にランクインしないことが、リスクに該当するためだ。ペナルティーを受けることは、ゲームオーバーではなく、仕事を行う上での危険に過ぎない。

ブランドにとってドメインが重要なら、「SEO」の定義によるが、SEOから距離を取った方がいいかもしれない。デジタルマーケティングの大半は、従来の考え方(アルゴリズムを意識して最適化を積極的行って、上位にランクインさせる)においては、SEOに当たらない。デジタルマーケティングの多くの領域は、人に対する最適化をベースとしており、SEOを二次的なメリットと考えている。もちろん、この考え方に問題があるわけではない。実際に、多くのサイトにとって理想的なアプローチであり、事実、私達も推奨している。大半のサイトは、この一連の流れのどこかに帰着する。しかし、どこに流れ着くのであれ、必ず管理するべきマーケティングのリスクが存在する。「パフォーマンスが良くない」をリスクと見なす考えは、軽視されている気がする。

アドバイスに従う前に、実際のSERPで起きていることを確認し、その後、リスクを評価するべきである。SEOの関係者が何らかのルールを提案したら、効果があるように見えるケース、そして、効果がないように見えるケースを探し出すと良いだろう(後者の方が面白い)。直に問い合わせ、そして、テストを行うことで、貴重なSEOの見解が得られるのだ。

SEOには、芸術の要素と科学の要素が存在する。テストすることは出来るが、あくまでも一定の範囲内である。テストを越えた未知の部分には、芸術の要素が対応する。この芸術を巧みに実施する取り組みは、現実と証拠のない事実を見極める上で有効である。

そのためには、経験が必要である。

しかし、事実を確認していれば、何が正しいのか、自ずと見えてくるはずだ :)


この記事は、SEO Bookに掲載された「Beware of SEO Truthiness」を翻訳した内容です。

特にリンク構築においては常にペナルティのリスクもありますし、多少なりとも意図的なリンク施策を行っていく上で、様々な考察がネット上に溢れているだけに、悩ましいところではあります。グレーゾーンの安全圏レベルで取り組んでおくのが無難とは思いますが、そもそもそれがどこまでかを判断するにもそれなりの経験と知識がいりますよね。なんというか、実用的というより考えるきっかけをくれるような記事ではありましたが、自ら経験を積むしかないという結論は私の前段のコメントと一緒になってしまい、楽な道はない、という話でもありました。 — SEO Japan [G+]

エンタープライズSEOの秘訣 – SEO用業務計画のフレームワーク

エンタープライズSEOを成功させるためのフレームワーク作りの取り組みを解説した大手企業のウェブマーケティング/SEO担当者には参考になる記事をサーチエンジンランドから。 — SEO Japan

信じられないような話だが、企業のウェブサイトを担当する上で、最も厳しい取り組みは、方針の決定ではない。企業のウェブサイトにおいては、通常、改善する点は山ほどあり、作業リストは永遠と続いている — SEOを完璧に実施し、すべて適切な処置が施された「神」サイトであってもだ。

意思決定よりも大変なのは、このタスクを特定し、優先順位をつけ、実施しつつ、開発部門や関係部署の上司を含む全ての関係者から支持を取り付ける取り組みである。

私の知り合いの一流のエンタープライズ(企業)SEOの担当者は、全員、この難問に対処する方法を編み出している。規模が大きく、厄介な問題を分割し、対処可能な範囲で解決していくためのフレームワークをもたらす、システム、プロセス、そして、手法を既に確立している。

経営の世界では、このプロセスは、「業務計画」と呼ばれている。業務計画は、プロセスのフレームワークとして価値が高く、理解するべきであり、あらゆるプロジェクトに応用することが出来る。

SEO向けの業務計画

以下に、ウィキペディアによる業務計画の定義を掲載しておく:

業務計画とは、戦略的な目標と目的を戦術的な目標と目的に結びつけるプロセスを指す。業務計画は、節目、成功の条件を描写し、一定の業務期間において、戦略計画をどのように、あるいは、どのパーツを業務に導入するのか説明する… 業務計画は、年間の運営予算に対する基礎であり、そして、根拠でもある。

数年間を費やし、私も、とても簡単に実行し、大きな成果をもたらす業務計画へのアプローチを見出すことに成功した。このアプローチは、次の3つのシンプルな問いに対する答えに左右される:

  • 今、どこにいるのか?
  • どこに向かいたいのか?
  • どうすれば辿り着くことが出来るのか?

where are we now

それでは、早速、SEOの計画にどのように応用することが出来るのか検証していこう。

今、どこにいるのか?

SEOプロジェクト(あるいはSEO以外のプロジェクト)に着手する際は、まずは、現状を明確に把握しなければならない。SEO版の個人一般教書演説のようなものだ。要するに、現在の状況をしっかりと理解する必要がある。過去と比べてどうなのか、SEOの全ての領域において、どのように成長してきたのか、あるいは、どのようにパフォーマンスを下げてきたのかに至るまで、現在の状況をしっかりと網羅しなければならない。

下の図は、私が考慮する領域、そして、各領域で確認するポイントのサンプルを描いている。それぞれの領域では、もっと多くの要素をチェックしなければならないが、言いたいことは分かってもらえるはずだ。

results chart

(上から)結果 ・トラフィック・コンバージョン

ビジビリティ ・ランキング・ソーシャル

アセット ・コンテンツ・関係/リンク

基礎 ・アーキテクチャの問題・機会

内側から(基礎から)、あるいは、外側から(結果)から着手することが出来る。どちらからでも構わない。

注記:

  1. 現状の計測値として、ビジビリティから手を付ける過ちがよく見受けられる。「2014年はセマンティックマークアップの年になる」(日本語)でも触れたように、目的は、出来るだけ高いランクを獲得することではなく、出来るだけ多くのトラフィック(そして、成果)を獲得することである。
  2. まるで単一の製品を提供しているように、会社全体のウェブサイトのSEOを実施する過ちも回避してもらいたい。少数派の企業を担当しているな話は別だが、恐らく、多数の製品、サービス、そして、オファーを抱えているのではないだろうか。

分割は、強力なツールであり、パフォーマンスをより細かいレベルまで掘り下げて確認し、パフォーマンスにおける違いを特定する上で効果的である。米国の大統領が、経済が2%成長したと宣言したとする。これは朗報だが、詳しく調べてみると、工業生産高は4%増加したものの、消費者支出が0.5%下がっていたことが分かった。この情報は、力を入れるべき場所を教えてくれる。

現状を把握する点においても、同じことがいえる。パフォーマンスのレポートを事業分野ごと、または、事業部ごとに分割するために必要な取り組みを行い、それぞれの領域のパフォーマンスを理解しなければならない。

どこに向かいたいのか?

全てのマーケッターが、トラフィック、そして、コンバージョンを増やすことを目的に掲げている(また、そうするべきである)。様々な方法で、これから向かう目的地を特定することが出来るものの、個人的には、競争の状況を確認し、向かう場所に関して、自分自身を鼓舞する方法を好む。どんな業界に属しているのであれ、必ず、自分よりも優れた会社が一つや二つはあるはずだ。

競合者分析ツールは、検索の世界の自分の現在地を把握する上で大いに役立つ。

しかし、ライバルだと思い込んでいる会社だけでなく、自然の検索結果で実際に叩きのめされている本当の競合者を特定する必要がある。計測したキーワードに対する上位のサイトを集め、それぞれのドメインが持つSERPのシェアを視覚的に示すと、とても分かりやすい。

例えば、小売り大手、Searsの経営陣は、ターゲットやウォルマートが競合者だと考えているかもしれないが、検索においては、販売する各製品ラインによっては、数百社以上のライバルが存在する。

Searsに対する本当の競合者レポートを以下に掲載する(Searsが実際に成功しているキーワードを恣意的に集めてみた):

pie chart 1

画像をクリックすると、拡大する

以下の画像は、appliance(電化製品)に対するレポートだ:

pie chart 2

画像をクリックすると、拡大する

違いに気づいただろうか?また、「通常」の競合者に該当する競合者は含まれていただろうか?

各ランキングに重みづけを行う、または、さらに質的な計測を加えることで、より詳しいデータを得られるものの、この点は、別の機会で説明することにする。

どこに向かいたいのか?を決めるためには、競合者の情報を集め、分析し、自分の情報に対して、分割して、SEOの各取り組み(基礎、アセット、そして、ビジビリティ)のギャップを特定する必要がある。こうすることで、それぞれの領域の機会を見つけることが出来るようになる。

明らかなギャップに関しては、競合者が最適化を行っているものの、自分の会社は行っていない領域 — 自分の会社は持っていないコンテンツを競合者は持っている、もしくは、自分が持っていない関係を競合者は持っている — を調べれば特定することが可能だ。さらに、セマンティックマークアップ、内部リンク等、競合者のオンサイトの取り組みを調査する手もある。自力でこのタイプのデータを獲得するつもりなら、時間がかかることを前もって知っておいてもらいたい。しかし、その価値は十分にある。

どうすれば辿り着くことが出来るのか?

プロセスのほぼ最後のステップに当たるのが、現在地と目的地の間のギャップを埋める方法を特定する取り組みである — つまりSEOロードマップの策定だ。そのために必要なタスクを挙げていく:

  • 優先する、ハイレベルのプロジェクトのリストを作る。
  • プロジェクトを小規模なサブタスクに振り分ける。
  • 優先順位と影響を各タスクに割り当てる。
  • インパクトを予測する。

大量のキーワード、そして、コンテンツを持つ企業のサイトを運営している場合、予測は、難しいかもしれない。

単純に、分かっているキーワードを全て取り上げ、CTRの曲線に基づいて、すべて1位(あるいは3位以内)を獲得したら、トラフィックはどれだけ増えるのかを予測するミスがよく見受けられる。季節による影響、ターゲットのキーワードの個別のランキング、そして、競争の激しさのレベルを考慮していないため、これは、恐らく、予測の方法として最悪の部類に入るだろう。

時間を割いて検索量の傾向を調査し、初日から12ヶ月後までのランキングの改善計画を策定してもらいたい。続いて、集めたキーワードのデータに応じて、推測を行う。こうすることで、サイトの残りの部分に対して、推測を行う確固たる基盤が出来上がり、社内で分かち合えば、適当に予測する場合と比べて、遥かに大きな自信を得ることが出来るようになる。

結論

今回紹介した業務計画のフレームワークは、ロードマップを作る際の大事な要素に焦点を絞っているものの、– 実際の業務計画のインパクトを計測、監視、そして、反映する能力の重要性を決して忘れないでもらいたい

このフレームワークは、SEOを管理する方法に対して、今までとは違う見解を得る上で役に立つはずだ。

取り組みへの予算やサポートを要請する前に、業務計画を策定することで、詳細で周到な計画を裏付ける効果が見込めるため、必要な支持を得ることが出来るようになるだろう。

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「Secrets Of Successful Enterprise SEO Part 1: Operational Planning For SEO」を翻訳した内容です。

以前に比べればSEOに対して協力的な人は増えているのではと思いますが、そうはいっても企業規模が大きくなればなる程、組織の構造が複雑であればある程、皆の支持を取り付けることはまだまだ至難の業とは思います。この記事が少しでも悩めるSEO担当者の救いとなることを願っています・・・。 — SEO Japan [G+]

SEOのリンク構築を助けてくれる7種の支援者たち

有料リンク等、あからさまな外部リンクによる上位表示が壊滅的に難しくなった今日のGoogle、そうはいってもリンク構築が重要なSEO施策の1つであることには変わりありません。アイデアを捻ってリンクを張ってもらえそうなコンテンツを投入し続けることが王道ではありませんが、実はあなたの周りにはあなたのリンク構築を助けてくれるとても素敵な皆さんがいるかもしれません。そんな素敵なリンク支援者について考えた記事をサーチエンジンランドから。 — SEO Japan

最近のリンク構築は、実際の関係の構築に力を入れており、質の高いリンクを人間関係抜きで獲得する行為は、非常識のように思えてしまう。ディレクトリや記事の投稿等の取り組みが、今でも行われていることは事実だが、結局、人間がその投稿を認可することになるのではないだろうか?

関係の構築は簡単な取り組みではないのかもしれない。しかし、貢献することを望む人達は実在する。その上…既に知り合いになっている可能性もある。つまり、探す場所を分かっているかどうかが、成功を左右する:

1. ブランドのことを話題に取り上げている人達

現在、ブランドに言及しているものの、リンクを取り上げていないサイトを特定する取り組みは、最も基本的なリンク構築の手法の一つに数えられる。なぜなら、当該の人物は既にブランドを取り上げる決断を下しており、ブランドや製品をサイトで取り上げてもらえるように説得する必要はない。また、サイトのオーナーはリンクを加えるだけで良い。

リンクが張られていない言及を探し出す取り組みを取り上げた素晴らしい作品があるので、是非、目を通しておいてもらいたい:

2. ブランドを取り上げたいと望む人達

ウェブ上には、既に20億ページが存在し、その上、ひっきりなしに新たなコンテンツが加えられている。そのため、新たな話題を求めている人達は多い。私もその一人である。そのため…そのブランドに関するストーリーを書きたがっている人物を探すことが、鍵を握る。以下に、主要な手法を幾つか挙げていく:

  • 記事の監視
  • ツイッターの監視
  • HARO(Help a Reporter Out)のクエリ

もっとアイデアが必要なら、「今すぐにリンクを構築する効果のある5つのPR戦略」と「PRでリンクを獲得するための8つのステップ」を読んで、レポーターやブロガーからリンクを獲得する機会を探してもらいたい。

3. 従業員

従業員は、会社が手に入れることが可能なリク構築の資源の中でも、特に有効である。従業員は、(理想では)仕事にやりがいを感じ、会社を愛し、そして、友達に自分の仕事を知ってもらいたいと思っているはずである。従業員にブログを運営させることが出来るなら、記事を複数のプラットフォームでシェアしてくれる可能性は高い。

LinkedIn Sharing

私が昔勤めていた会社では、会社のサイトにリンクを張る方法をeメールで説明していた。このメールでは、次のアイテムが挙げられていた:

  • eメールの署名欄
  • ソーシャルネットワーク
  • 個人のサイト

従業員にブランドを取り上げてもらうには、他にどのような手があるだろうか?以下の記事を確認して、ヒントを学び、刺激を受けてもらいたい:

4. 友達 & 家族

昨年、Scarborough Researchは、自分自身をブロガーと考える母親が、アメリカには390万人存在すると報告していた。現在、グーグルで、「mommy bloggers」(母 ブロガー)を検索すると、800万以上の結果が返ってくる。実際に、皆さんの母親は、そのうちの一人だろうか?あるいは、友達の中に、該当する人がいるだろうか?

友達と家族は、リンク構築において過小評価されている関係である。友達、または、家族であるため、躊躇しているのだろう。しかし、フェイスブックのユーザーは、平均で130人の友達を持ち、リンクトインのユーザーの21%は500-999のコネクションを持っている。友達と家族のつながりは、思っている以上に範囲が広い可能性があるため、遠慮せずに頼むべきである。

Full Infographic at SocialBarrel

SocialBarrelでインフォグラフィック全体を見ることが出来る

また、同じ業界の友達の存在も忘れないでもらいたい。人、そして、関連するコンテンツをシェアする意欲は、検索マーケティング業界の魅力の一つだと個人的には思う。

5. 顧客

個人的に、口コミ、そして、顧客の力は、リンク構築のトピックの中で、特に好きな部類に入る。顧客は、今まで以上に大きな発言力を持っており、その力を使うことを恐れていない。一方の会社側も、顧客に話をしてもらう機会を今まで以上に持っている。

熱狂的なファン」を作るのは大変だが、リンクを遥かに超える大きな見返りを得ることが出来る。以下に参考にしてもらいた記事を幾つか挙げていく:

顧客にブランドについて話してもらい、記事で取り上げてもらうと良い。リンク構築の手法として優れているだけでなく、ビジネスにとっても有効である。

6. ブランドの支持者

顧客および熱狂的なファンと同じように、ブランドの支持者もまた、貢献することを望んでいる。ブランドの支持者は、ブランドに好印象を持っているものの、顧客とは限らない。

例えば、私はMailChimpが大好きだが、現在は、利用していない(過去に利用したことはある)。私は同社のブログ、そして、会社の雰囲気を良い印象を持っており、マスコットのフレディを尊敬している。MailChimpが、伝えたい情報を持っている時、もしくは、新しい記事を投稿する時、喜んでシェアする。また、他の人達にも躊躇せずに薦める。

Don't dress up Freddie!

フレディにオシャレをさせないで!

ブランドの支持者を特定する方法を知りたい方もいることだろう。ブランドの言及を探す方法と同じ方法で、ブランドを話題に上げている人やコンテンツをシェアしている人を探すことが出来る。Social MentionTopsyFresh Web Explorer、そして、Google+ Ripples等のツールは、この作業を始める上で便利だが、ソーシャルリスニングツールの利用を私は強く薦める。

7. 提携先 & 代理店

クライアントのために外部サイトのキャンペーンを行う際は、基礎的な取り組みから着手する — そのうちの一つが、提携先と代理店への協力要請である。

サービス業界の多くの企業においては、提携先の企業が、新たなビジネスを推進する上で、そして、既存のビジネスを補足する上で、重要な役割を担う。そもそも、すべての分野で専門家になることは出来ないはずである。

既存の提携先を評価する際に実施してもらいたい作業を挙げていく:

  • 既存の提携先のページを持っているかどうか確認する
  • ブログの記事の交換を検討する
  • レビューを求める
  • 協力してイベントを開催する
  • ブログでインタビューする(もしくはハングアウトを開催する)

上述した手法は、リンク構築にプラスの効果をもたらすだけでなく、良好なビジネスの関係を構築する上でも貢献する。

代理店にも同じことが言える。代理店は、製品を売ること、そして、リンクを張ることに協力するはずである。メーカーなら、代理店のウェブサイトの取り扱い品目のセクションをチェックしてみよう。代理店の多くが、メーカーのウェブサイトにリンクを張るはずである。

Line Card Links

その他の協力者

リンク構築に役に立つネットワーク、そして、コネクションを誰もが持っている。友達、家族、あるいは、顧客が、頼む相手として相応しいとは思えないかもしれないが、実際に尋ねてみなければ、分からないこともある。

リンク構築の役に立つ知り合いがいるかどうか考え、今年のリンク構築キャンペーンで良いスタートを切る方法を検討してみよう。

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「The 7 Types Of People Who Want To Help You Build Links」を翻訳した内容です。

いわれてみるとどれも当たり前の候補者たちですが、実際に戦略的に活用しているケースは意外とない気もします。上手に活用すればあなたのサイトの評価もきっと上がるはず・・・? — SEO Japan [G+]

大手企業がインハウスの検索マーケティングチームを結成する完璧な方法教えます。その2。

パート1からの続き。こういう記事って意外とないので参考になります。 — SEO Japan

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私は「エンタープライズレベルの検索マーケティングチームを結成」に関する二部構成のコラムを始めた。 パート 1は、SERPで上位にランクインする上で、足を引っ張りかねない技術的な要素、そして、編集上の要素を含め、SEOにとって重要な要素を振り返ったところで終わった。

私の推薦に従っているなら、評判の高い検索リーダーを雇用し、チームメンバーを選び、レポートが認められ、そして、検索部門は、他の社内の部門と連携が取れている状態になっているはずだ。

パート 1では、SEO部門の理想的な構造 — SEO部門が形成された際に、担当する職務に関する重要な要素を指摘した。しかし、パート 2では、有料検索、ソーシャルメディア、そして、第三者ベンダーを異なる視点で説明していく。

有料検索とソーシャルメディアキャンペーンは、各種のキャンペーン管理ソフトウェアを使って、巧みに管理していくことが可能だが、ここでは、キャンペーンの管理と責任に関しては、割愛させてもらう。

それよりも、第三者のベンダーの採用に関する見解を含め、このようなチャンネルにおいて、ビジネスを成長させる際に検討してもらいたい、実証済みのレベルの高いテクニックを挙げていく(こちらの方がより重要度は高いと言えるだろう)。パート 2では、職務を説明する形式を取らずに、レベルの高い、売上げに、そして、純利益に漸進的な増加をもたらすためのテクニック、そして、例を幾つか提供していく。

最初の大きな問題: 有料検索の管理

有料検索キャンペーンの管理は、仲介に似ている。

有料検索チームは、検索予算の大部分をコントロールすることが多く、アドワーズのキャンペーンのみに力を入れる傾向が見られる。この予算は、制御がきかなくなることがあり、SEOとローカルとソーシャルとモバイルへの投資が合わせて5万ドル/月の状況で、あっと言う間にアドワーズに35万ドル/月を投じてしまう。

経験上、検索部門で長期的に効果のあるROIを実現するには、この割合を逆にした方が良い。有料検索の取り組みは、短期的な収益の目標達成には貢献するものの、SEO、ローカル、ソーシャルメディア、そして、モバイルへの投資は、今後、多くの収益を得られる効果が見込める。

ゼロからスタートするなら(割合としてはごく僅かだとは思うが)、予算の割合を管理し、コントロールしやすい状況にある。しばらくの間、有料検索キャンペーンを実施しているなら、– とりわけ、予算が先程挙げた予算の割合のように、バランスが取れていないなら、もう一度金額を確認した方が良いだろう。

収益に関するスプレッドシートを比較すれば、SEO、ソーシャル、ローカル、そして、モバイルもまた、検索の予算に対して、良好な見返りを与えることが分かるはずだ。パフォーマンスに応じて予算を振り分けるべきである。SEOが右肩上がりで伸びる一方で、有料検索が、横ばいの状態になっているのではないだろうか?

過去の経験に基づく例を挙げる: ある企業は、有料検索に年間2000万ドルを費やし、1億ドルの利益を得ていた(素晴らしい)。一方、SEO、ローカル、ソーシャル、そして、モバイル部門は、100万ドルの予算を得るのがやっとの状態であったが、1000万ドルの利益をもたらしていた(パフォーマンスとしては、こちらに軍配が上がる)。

各チャンネルのパフォーマンスを参考にして、私達は有料検索の予算を50%減らし、7500万ドルの利益を得た(ROIは大きく改善された)。そして、SEO、ローカル、ソーシャル、そして、モバイルへの投資を1000万ドルに増やし、1億2500万ドルの利益を獲得した。

このように、2100万ドルの資金を投じて、1億1000万ドルの収益を得ていた状況(1ドルの投資につき、5.24ドルの利益)から、2000万ドルを投資して、2億ドルの収益を得る状況(1ドルに対して、10ドルが返ってくる計算)に改善したのであった。明らかに、企業全体にとって、プラスに働いていることになる。

検索ディレクターは、検索チームを全体として考えながら、個々のパフォーマンスに応じて、各チャンネルに予算を配分していく必要がある。自己満足やエゴを優先する余裕はない — 全員が会社全体の利益を考慮しなければならない。通常、有料検索は「最適なチャンネル」ではなく、そのため、予算全体の大部分を配分するべきでない。

ソーシャルメディアの要点

SEOとソーシャルメディアは、ホットケートとシロップのように、相性が良い — 検索エンジンの大好物である。2010年12月に時計の針を戻すと、グーグルが、ソーシャルサイトのデータをランキングシグナルとして利用していると、マット・カッツ氏が動画の中で明らかにしていた。その後も、グーグルは、積極的にソーシャルシグナル(動画)をランキングアルゴリズムに導入していった、と見て間違いないだろう。このソーシャルシグナルには、シェアの数、いいね!の数、+1の数、ツイートの数、そして、リツイートの数等が含まれると見られる。

先日のブルームバーグ TVのインタビュー(動画)で、グーグルのリード検索デザイナーのジョン・ワイリー氏は、グーグル検索の15%は、ソーシャル関連の用語やクエリであり、状況が大きく変わっていると話していた。 ウェブは巨大であり、グーグルは、30兆もの個別のアドレスを探し出し、1日に200億サイトをクロールし、毎月、1000億の検索を処理していると主張している。

グーグルだけで、昨年、500億ドルの売上げを獲得し、そのうちの87%が検索に関連していたことを考慮すると、今まで見たことがない15%の検索に答えるため、検索エンジンが、全力で取り組むのは、当然と言えば当然である。

検索、ソーシャル & セマンティックウェブ

ここで、検索とソーシャルがセマンティックウェブに出会う。検索クエリの意図を理解し、ユーザーの意図に自信を持って結果を明確にマッチさせる取り組みを、セマンティック検索と呼ぶ。

コンテンツで使われる限られたキーワード以外を理解してもらうため、ツイッター、フェイスブック、そして、グーグル+等のソーシャルメディアで、明白な手掛かりを残す必要がある。ブランド、ウェブサイト、製品、そして、サービスに関する会話や雑談を作り出す必要がある(例えば、特売、クーポン、プロモーション、コンテスト等を通じて)。

ソーシャルシグナルは、どう考えても強力である — 多くのウェブサイトのビジターは、コメント、レビュー、いいね!、シェア、再シェアを介して、サイトと交流している。これが、セマンティック検索を通して、関連し、再び結びつく、多くのつながりを生み出す。検索、そして、ソーシャルメディアのデータが全てのつながりを結びつける仕組みを深く理解している、ソーシャルメディアチームとマーケッターは、検索のビジビリティを最大限に高める取り組みに最も向いている。このチームは、キーワードよりも遥かに強力な、具体的なトピックに関連するSERPで、ウェブサイトを上位にランクインさせることが出来る。

モジではなくモノを意識せよ

調査をほとんど行わなくても、ある結論が導き出される。2012年5月16日に投稿された「ナレッジグラフの導入:モノを認識する検索エンジンに向けて」を読むと、グーグルが、キーワードから距離を置き、現実の世界の「モノ」、そして、「モノ」の間の関連性を理解することに力を入れている点が分かる。ソーシャルメディアは、この方針において、明らかに大きな役目を担っている。

このデータで武装すると、検索ディレクターとソーシャルメディアマネージャーは、検索エンジンに統合する全ての要素を用いて、とても効果的なソーシャルメディア計画を立案することが可能になる。

ベンダーに注意: 危険区域

テレビ番組のドッグ・ウィスパラーでは、ドッグトレーナーのシーザ・ミラン氏が、噛みつく犬を「危険区域」の犬と呼んでいた。第三者ベンダーを選択する際は、ミラン氏に倣い、危険区域のベンダー、つまり噛みつくベンダーに注意してもらいたい。

オンラインマーケティングエージェンシー、検索エージェンシー、SEMツールのプロバイダー、SEOプラットフォーム、検索アナリスト等、検索のベンダーは多種多様である。ベンダーは、様々な姿形をしている。その中には、騙すことに長けたベンダーも混じっている。

私は大勢の優秀な人達と仕事をした経験があるが、残念ながら、日常生活にも言えるように、その知性を悪用する人達が中にはいる。検索のベンダーを選ぶ際は、細心の注意が必要であり、ここで真価を発揮するのが、検索リーダーである。検索リーダーは、経験を豊富に持っており、業界内の信頼のおけるベンダーのネットワークを心得ている。

絵に描いた餅を追いかける危険区域のベンダーを退ける一方で、ニーズと欠点に関して、成果をもたらすことが出来るベンダーを迎えたいところだ。

第三者ベンダーを選ぶ際は、セキュリティ、サイトのスピード、そして、グーグルが策定するルールの順守、の3つのポイントを考慮する必要がある。この3つのポイントに関しては、今まで以上に社内のスペシャリストが入念に検査し、ブランドとウェブサイトの評判を守る必要がある。

危険区域のベンダーは、グーグルのウェブマスターガイドラインを違反する可能性がある。ベンダーがホワイトハットな手法の利用を怠ったため、先日のペンギンおよびパンダアップデートで、多くのウェブサイトが打撃を受けていた。実際にいくつのサイトがペナルティーを受けたのかは分からないが、ペナルティーを解除する取り組みに長けた友人は、最近、多忙を極めている。

また、グーグルのルールに従っていたものの、グーグルがルールを変えてしまう状況を経験したこともある。そのため、グーグル、ヤフー!、そして、ビングの毎月の変更に全力で対応しなければならない。この領域に関しても、優れた検索リーダーがいると安心である。

最後になるが、ネイティブの最適化に勝るものはない点を肝に銘じておいてもらいたい。自分のドメイン/サブドメインでコンテンツの管理/配信する方針が正解だ。そのため、知識、テクノロジー、または、コンテンツを、ネイティブのサイトに反映することを受け入れてくれるベンダーを探すべきである。検索エンジンをネイティブのドメインから移動させ、第三者のコンテンツを持ち出す、埋め込みウィジェット、リダイレクト、そして、プロキシページをはじめとする手法の利用は避けよう。

これは個人的な感想だが、現在、グーグルは、第三者のプロキシページ、つまり、主要のドメイン(クライアント)が所有していない、あるいは、提供していない、SEOでランキングを高めるためのページを認めているような気がする。グーグルは、すべてのサイトではなく、恣意的に一部のサイトでのみこのページを許可しているように思える。しかし、このルールが覆され、第三者のコンテンツに依存しているウェブサイトのSEOが、役に立たなくなる日がやって来ると私は推測している。自分が所有していないアセットであり、今後のアルゴリズムの変更に左右されるアセットに、わざわざ資金を投じる価値はあるのだろうか?長期的な視点で考えると、割に合う取引だとは私には思えない。自分でコンテンツを作り、自分のドメイン、または、サブドメインから配信するべきである。

結論

全体像を分かっている検索リーダーを雇用し、強固な検索部門、そして、インハウスSEOチームを形成しよう。コアの管理者の階層を構築し、検索部門とその他の関係する部門との協力体制を作るべきである。そして、ウェブサイトのSERPのランキングに影響を与える、技術面および編集面での要素を含む、あらゆるSEOの要素に従うと良いだろう。また、有料検索とソーシャルメディアの要素に対応し、第三者のベンダーを採用する際は、細心の注意を払う必要がある。

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「Building An Enterprise-Level Search Marketing Team: Part 2」を翻訳した内容です。

完璧にこの体制を整えられる余裕がある企業は限られていると思いますし、そういう企業に限ってリスティング広告はともかくSEOに至ってはほぼ取り組んでいない状態の企業がまだまだ大半なのが現状なんですけどね。広告、SEO含めサーチマーケティングを120%活用している企業でさえ、ここで紹介されている必要人材を一人で全て行っているケースが多いと思います。だからこそ中小企業、ベンチャー&スタートアップにチャンスがあるわけですし、大手企業のマーケッターでSEO Japanを読んでいる人は相当レアとは思いますし、いたとしても社内でここに書かれている話を通せる環境にある人は少数と思いますが(本人の能力というより組織上)、5年後10年後の世界で勝利するには信じて続けるしかない。 — SEO Japan [G+]

大手企業がインハウスの検索マーケティングチームを結成する完璧な方法教えます。その1。

SEOのアウトソースで生きているSEO Japanがこんな記事紹介していいの?という内容ですが、いいんです。SEOに自信があるからできるんです!と拡大解釈してもらえたら、ということで。完全に大手企業向けの内容ではありますが、私自身の経験からいっても数名のスタートアップでも学べることはあります。 — SEO Japan

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数年前、一流のオンラインショッピングサイトを運営する会社の依頼を受け、エンタープライズレベルの検索マーケティングチームを作る取り組みに携わった。この仕事で得た教訓、そして、達成した結果は大きく、検索マーケティングチームを結成する必要がある人達のために、この経験を伝えたいと思う。

基盤: 検索リーダー

まずは自然の検索の取り組みを統率するリーダー、つまり自然の検索を専門とする経験豊かな人物を探すことから着手してもらいたい。

検索リーダーは、長年に渡り、成果を上げ、プラスの効果を与え続けてきた実績を持つ人物が該当する。恒久的な雇用契約を用意するのではなく、知識を伝えるエキスパートを探すべきである。リーダーには、通常の従業員の4倍の給与が与えられることもあるが、前年比150%の収益の増加が見込める。

また、リーダーの尽力により、最大で600:1の投資収益率を実現することも不可能ではない — つまり、1ドルの投資についき、600ドルの収益を得ることが出来る。そのため、コストに関しては、あまり気にする必要はない。長期的な視点で考えれば、些細な金額である。

リーダーへの報酬は、半分を給与として、残りの半分を業績に応じて支払うことを薦める。リーダーに対して、トップダウンのサポートを約束してもらいたい。リーダーを支援し、リーダーの意見に耳を傾け、エゴを捨てて、リーダーの言った通りに行動するよう重役に呼び掛ける必要がある。

誰かのキャリアや報酬を脅かすことが目的ではない。リーダーは、重役の大半よりも多くの報酬を受け取る。しかし、この状況が発生するのは、あくまでも、業績に応じたボーナスが支払われる場合のみである — 収益が大幅に上がることが条件であり、実際にそうなれば、チームの責任者、そして、チームのメンバーに対する評価も高くなるだろう。

もどきではなく、真のエキスパートを雇用する必要がある。本物のリーダーは、コネクションのネットワークを通じて職務を遂行し、分からないことは事前に認める。しかし、何をすればいいのか、そして、誰に尋ねればいいのかは分かっている。また、リーダーは、実際の作業に携わらず、指導と指示に徹する。

リーダーは、エキスパート達を指導し、それぞれの専門分野を遂行させる。本物のリーダーは、謙虚であり、「コミュニケーションスキル」に秀でている。社内の全従業員にリーダーが接触することが可能な環境を作るべきである — 事業の特定のセグメントにリーダーを隔離する、または、押し込める方針は認められない。リーダーに行動の自由を認める必要がある。2-5年間はリーダーを雇用する計画を立ててもらいたい。

検索ディレクターを任命する

次に、優秀な検索ディレクターを選出する — 出来れば、ビジネスモデルを深く理解し、助言に耳を傾けることが出来る、社内の人物が適している。検索ディレクターには、SEO、有料検索、そして、ソーシャルメディアの3つの検索のセグメントのスタッフを管理する能力が要求される。意外に思われるかもしれないが、ソーシャルメディアも含まれる。

リッチメディア、ウェブサイト、IT、ブランディング、分析、レポート等、その他の部門、そして、マーケティング部門の重役および最高技術責任者と連携することが可能な人物を選ぶ、または、雇用しよう。また、検索ディレクターにはユーモアのセンスも求められる — 信じられないかもしれないが、いずれユーモアが必要なときが必ずやって来る。

部門の階層

ベンダーの小切手にサインする権限を持つ、マーケティング部門のシニアバイスプレジデント(責任者)の直属の部下として、リーダーを迎え入れる必要がある。該当する責任者には、エゴを捨て、リーダーを完全にサポートしてもらわなければならない。

検索ディレクターを同じマーケティング部門の責任者の下に配置し、ディレクターと責任者と直接連携するようリーダーに求める。これで向かうところ敵なしのトリオが誕生したことになる。このトリオによって、毎月、そして、毎年、検索およびSEOの利益は増えていく。

報告

まずは、報告書を作成する必要がある。ブランド、および、非ブランドの自然検索の収益を報告書に別々に記録していく。有料検索とソーシャルメディアもまた別々に記載しなければならない。

リーダーのボーナスを決め、そして、非ブランドの自然検索の収益(つまりSEOの収益)に期待する額を策定する。1日前のスタッツと結果を毎日従業員に提供する必要がある。また、週、月、四半期、そして、年に一度、業績を報告する取り組みも求められる。

全体像と日々の成果を社員全員が分かる環境を作らければならない。データを隠すのではなく社内の誰もが見られるように公開する必要がある。こうすることで、モチベーションを維持し、責任感を持ってもらうことが出来るようになる。

検索と部門が協力する体制を作る

コアの管理レベルの主導者(リーダー、マーケティング部門の責任者、検索ディレクター)を中心として、あらゆる部門と協力する体制を構築することが出来る。部門の構造は、会社によって異なるかもしれないが、どの企業においても、社内の複数の基盤が該当する。以下のセグメントに対して責任者がいるはずであり、この責任者は、検索チームと連携する必要がある:

  • ウェブサイト
  • IT
  • ネットワークオペレーションセンター
  • ブランディング
  • マーケティング
  • 販売
  • リッチメディア
  • モバイル
  • アフィリエイト
  • レポート
  • 分析
  • 法務
  • 広報
  • 店舗を持つ場合、店舗に対する上記のセグメント

社内の全従業員に、検索部門の存在、そして、検索部門の取り組みを把握してもらいたい。

コアの管理トリオの結成、報告、そして、その他の部門との連携の確立を終えたら、次に、マネージャーとアナリストでチームを結成する段階に移る。

SEOを動かすマネージャーの採用

マネージャーを雇用しよう。SEO、有料検索、そして、ソーシャルメディアに対して、それぞれマネージャーを任命しておきたいところだ。マネージャーは検索ディレクターに報告し、チームの分析の全ての責任を持つ。また、マネージャーは、チームを管理し、そして、日々の戦略に基づいた取り組みを実施していく。

マネージャーは、オンラインマーケティングキャンペーンの企画および実行の経験を豊富に持ち、また、ベストプラクティスの知識を把握し、そして、人付き合いに長けたベテランがふさわしい。

このような人物は、組織で非常に重要である。十分な給与を払い、出来る限り、お礼や賛辞を送り、見返りを与えよう。SEOの取り組みを動かすのは、マネージャー達である。

検索チームの構成

会社の規模によっては、各マネージャーに対して、最高で5名のアナリストを与え、毎日目標を達成していってもらいたい。また、SEO、有料検索、そして、ソーシャルメディアのセクションにそれぞれ1名ずつインターンを派遣しよう。 

インターンは、上司に当たるアナリストがマネージャーに昇格する、あるいは、仕事を辞めると、アナリストに昇格する。インターンは、戦略的な目標と目的を達成するため、迅速に配置転換を行うことが出来る。今後のアナリスト候補およびマネージャー候補として、常に優れたインターンを数名維持しておくことを薦める。

当然、上述したメンバーの人数は、組織の規模に応じて、柔軟に変更してもらって構わない。ただし、同様の構造を用いると、巨大なエンタープライズの検索部門であっても、チームを管理するために必要な要のポジションを全て網羅することが出来るようになるだろう。

詳細にこだわる: SEOチームの要素

オンラインマーケティングチームを構成する際の基礎はこれで全て網羅した。次に、検索部門内の各チーム(SEO、ソーシャルメディア、有料検索)に焦点を絞って説明していく。

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SEOの要素には、ウェブサイトの検索結果の上位へのランクインを妨げる可能性のある全ての技術的な要素、および、編集に関する要素が含まれる。その中には、以下のSEOのベストプラクティスのリストも含まれている。ただし、このリストに限られるものではない:

  • リンクの評価と獲得
  • キーワードの発見/有料検索のテスト/最適化
  • タイトルの要素、メタタグ
  • セマンティックマークアップ、RDFa、マイクロデータ
  • ホスト名 DNS、サイトとページの読み込みのスピード
  • 内部リンク構築とリダイレクト
  • URIの構造、リンク切れ、行き止まりのページ
  • アンカーテキスト、イメージの最適化
  • 重複するコンテンツ、ワード数不足
  • robots.txt、セッション ID、サーバーおよびクロールのエラー
  • ローカル、モバイル、ソーシャルメディアのベストプラクティス
  • 店舗検索を介したコンバージョンツール
  • ソーシャル/SEOの統合

パート I: まとめ

一流の社内SEOチームを結成したいなら、全体像を理解するSEOリーダーを雇用するべきである。スピードアップにつながるためだ。

実績を持つ検索のエキスパートは、検索チームのメンバーを採用し、構成していくだけでなく、適切に機能し、トップレベルの重役とスムーズにコミュンケーションを取ることが可能なチームを介して、収益およびROIを高めていく。コストに関しては、心配しなくてもよい。やがて、取り戻せるためだ — 自然な検索は、適切なトラフィックの源として、利益が期待できる分野である。

次回のコラムでは、引き続き、有料検索とソーシャルメディアの要素を取り上げ、さらに、第三者のベンダーの利用に関するアドバイスを提供する予定だ。

続きはこちら


この記事は、Search Engine Landに掲載された「Building An Enterprise-Level Search Marketing Team: Part 1」を翻訳した内容です。

GoogleとFacebookによるセマンティックウェブへの取り組み

セマンティックウェブやナレッジグラフにデータ構造化、そしてGoogleやFacebookの取り組みについて学べる記事を。基本的なことが幅広く網羅されており概要を理解するのに最適です。 — SEO Japan

検索業界ではイノベーションが活発に行われている。その中でも、ナレッジグラフは、改善を続け、そして、ユビキタスな存在になりつつある。この点を考慮し、セマンティックウェブのコミュニティとSEOコミュニティは、頻繁且つオープンなコミュニケーションを一貫して行っている。

今後、SEOの取り組みを行い、この情報を検索マーケティングキャンペーンに活かすためには、、ナレッジグラフの仕組みを深く理解し、そして、セマンティックウェブのマークアップを確実に把握しなければならくなるだろう。

ナレッジグラフは単なる文字列ではない

2012年5月12日、グーグルは、ナレッジグラフを導入し、ブログの記事「ナレッジグラフを導入: 文字列ではなく、アイテムを」の中で、このサービスの説明を行った。このタイトルから、グーグルが、検索クエリをキーワードのグループ(文字列)として理解する取り組みから、実際のエンティティ/コンセプト/物(アイテム)として理解する取り組みへ進化させようと努力していることが伝わってくる。

Google Knowledge Graph1

schemaマークアップには、検索エンジンが理解することが出来る方法で「アイテム」を表示させる効果があるが、グーグルは、マークアップがない状態でも「文字列」を「アイテム」に関連付ける能力を高めつつある。

例えば、検索クエリ[things to do in encinitas] – 文字列 – とschemaのマークアップを使って表示させることが可能な[tourist attractions in encinitas] – アイテム – では、共に全く同じナレッジグラフの結果が返されている。ご自分で好きな場所を選んで試してもらいたい。

Results_String1

Entity Search

検索の文字列をナレッジグラフのエンティティの結果を出すために様々なメカニズムが用いられているはずだが、この点は、「文字列」から「アイテム」(セマンティック検索のアプローチ)への転換を行う目的の一つは、「アイテム」を見つけやすくすることである。

ナレッジグラフの起源

グーグルのナレッジグラフに盛り込まれている情報の多くは、もともとdbpedia(ウィキペディアの「グラフベース」版または「リンクで結ばれたデータ」版)、そして、フリーベース(グーグルがメタウェブを買収して、獲得したサービス)にもともと用意されていたものだ。以下に、この類の記事でよく見かける図表を掲載しておく。

例として、生命科学と生物医学に関するデータベース、MEDLineを取り扱う無料のデータベース、PubMedを取り上げみよう。PubMedは、ddpediaのオープンデータのネットワークの図表の中に含まれている。

Linked Data Pubmed

医学や心理の疾患について、グーグルで検索を行うと、ナレッジグラフの結果が返される。下の画像は、ナレッジグラフに掲載されるPudMedの結果の例をである。エントリに表示されている、「National Library of Medicine」のURLをクリックすると、Cause(原因)、Symptoms(症状)、Tests(テスト)、Treatments(治療)、もしくは、Prognosis(予後)をクリックした場合と同じように、PudMedのURLに導かれる。

depiction pubmed

このメカニズムは、昨年の暮れにグーグルが行ったナレッジグラフに医療情報を加える決断の延長線上にあると思われるが、それでも、オープンデータのネットーワクの図表に記されたデータセットの相関関係は、注目に値する。

グーグルはセマンティックウェブの調査を実施中

グーグルが、デニー・ブランデチッチ氏を正社員に迎えた点も注目を集めている。ブランデチッチ氏は、グーグル、そして、Allen Institute for Artificial Intelligenceが資金を提供したウィキデータプロジェクトを統括した人物である。

グーグルが、セマンティックウェブの人材に投資したのは、今回が初めてではない。schema.orgを統括するダン・ブリックリー氏もまた、グーグルによって採用されている。グーグルが検索エンジンに今後もセマンティックウェブのテクノロジーを統合していくのは、明白である。

フェイスブック、構造化メタデータをユーザーの投稿に加える

フェイスブックは、もともとデータの構造化を行っている。ユーザーがプロフィールに加える基本的なユーザーの情報もその一つである。しかし、フェイスブックは、構造化データの細かさに限界があるため、トラフィックの収益化に問題を抱えてきた。グラフサーチは、この領域に対して、興味深い変化を加えた。

フェイスブックは、この方針を継続しており、最新のメカニズムでは、この領域が大きく改善されている。ユーザー自身の構造化データを投稿に加えることが可能になっており、同社のソーシャルグラフの利便性と収益性に飛躍的な進化をもたらした。グラフサーチを米国全土の英語を利用するユーザーに公開した直後、この機能の告知が行われた。

感情のマークアップ言語

W3Cは、提唱した感情マークアップ言語について、次のように薦めている: 「ウェブが、ユビキタス化、双方向化、そして、多様化するにつれ、テクノロジーは、感情を含む、人間の要素に対応する必要性に迫られている。」

この方針に従い、フェイスブックは、ユーザーが、投稿に対してムードとアクティビティを加えることが可能な、魅力的な機能を新たに加えた。感情を特定するために、自然言語処理、そして、その他の人工知能技術を利用する必要はなくなったのだ。現在、ユーザーは、ムードを伝えるだけでよい(フェイスブックが提供するリストから、自分で選ぶことも可能)。以下にフェイスブックがユーザーに提供しているオプションのイメージを掲載する。

FB Mood Metadata

ムードを使ってユーザーの意図を測定

ムードは、とりわけ、広告スポンサーにとって、ユーザーの意図を計測する上で、素晴らしいメカニズムだと言えるだろう。 例えば、女性のユーザーが悲しんでいる場合、欲しかった靴を買って、気分転換しようと考える可能性がある。あるいは、独身のユーザーが、寂しい思いをしているなら – 出会い系のサイトに登録(もしくは契約の更新)する確率は高いだろう。

マーケッターは、素晴らしいアプリ、プレゼントサービス等を作ることが出来るが、ユーザーの行動に関する構造化された良質なデータセットのおかげで – 顧客維持の課題に関して(出会い系サイト、あるいは、その他の購読サービス)、推測分析エンジンが、とても精度の高い推測を行う事が出来るようになっている。

これは、メタデータの追加により、感情分析の仕事が省略される、典型的な例である。このタグ付けされたデータは、後に機械学習/トレーニングにも利用することが出来る。広告スポンサーは、感情、そして、その感情に関連する情報を把握することが出来るため、“推測”する必要がなくなるのだ。

アクティビティを介して情報を集める

広告主は、ユーザーのアクティビティから、ユーザーの行動(そして、ユーザーが行動を起こすタイミング)を把握する。残念ながら、この記事を作成している時点では、1つのオプションしか選ぶことが出来ないため、マルチタスクは難しそうだ。

FB Activity Data

この情報は、フェイスブックが広告スポンサーに提供する情報にとって、大きくプラスに働く可能性がある。グラフサーチに盛り込まれかどうかは微妙だが、自分と同じムードで、現在、同じアクティビティを行っている、あるいは、興味を示している他のユーザーを見つけたくなるはずである。そして、友達になったり、交流を楽しむようになるだろう。

イノベーションの早さの重要性

冒頭で触れたように、検索におけるイノベーションの早さに関して、現在の検索業界で、早いペースで起きている変化に対応し、「複数のテクロノジー間」の相互作用に携わることが重要になった。そのためには、セマンティックウェブのグループとSEOのグループが緊密にコミュニケーションを取り、SEOの担当者が、最新の検索のノウハウを吸収することが可能な環境を作り出すべきである。

  • セマンティック検索、グラフサーチ、ナレッジグラフ、そして、ソーシャルグラフは、メジャーな検索エンジンおよびソーシャルエンジンにおいて、欠かせない要素である。
  • グラフサーチを活用する方法を理解することは、検索マーケッター全員の命題である。
  • 感情マークアップ言語を使って、ユーザーの意図を計測し、アクティビティを通じた情報を集める取り組みから、広告スポンサーはメリットを得ることが出来る。
  • 存在する矛盾: イノベーションは、「複数のテクノロジー間の相互作用」によって、ペースを早めつつある。現在のイノベーションのペースについていく上で最も効果的な方法は、無料の、利用可能なリソースを活用し、自分自身もミックスの一部になることだ。
  • 複数のテクノロジー間の相互作用とは、セマンティックウェブのグループ、そして、SEOのグループ等の間でコミュニケーションを取る取り組みを差す。これは、トレンド、そして、最新のノウハウを把握する上で、重要な役割を果たす。

現在、SEOを担当していて、セマンティックウェブを学びたいなら、meetup.comを使って、近郊のセマンティックウェブミートアップに参加しよう(無料)。例えばセマンティックウェブ 101のようなイベントが定期的に開催されている。

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「Leveraging Search Algorithms In A Semantic Search World」を翻訳した内容です。

実はこの記事昨年後半の記事で配信を出しそびれてしまっていたのですが、既にGoogleもFacebookもその取り組みはその後さらに進んでいると思われます。。。自らのプラットフォームでないでデータが産み出されるFacebookと外部データを利用するGoogleではその取り組みも自然と変わるわけですが、この記事のように両者を比較するとまた気づきもありますね。 — SEO Japan [G+]

ハミングバード時代に検索のプロが考慮するべきschema.orgの7つのポイント

構造化データマークアップ、今後のSEOの基本になるとも思われる要素ですが、まだまだ導入サイトは少ないのが現状です。導入時の基準になる情報自体はschema.orgで公開されていますが、シンプルすぎるデザイン含めコーダーや開発者でなければ入りにくい難易度の高そうな雰囲気がかもし出ています。そこで今回はサーチエンジンランドからschema.orgの説明及び導入方法を特にハミングバード稼働後のGoogleを対象に解説してくれたお役立ち記事を。 — SEO Japan

2011年6月2日に立ち上げられたschema.orgは、主要な検索エンジンがサポートする構造化データマークアップを提供してきた。schema.orgが登場して以来、このマークアップが多くのウェブサイトに実装されるようになった。しかし、schema.orgのマークアップを導入しているのは(あるいは、コンテンツ管理システムによって実装されているのは)、テクノロジーに長けるサイト、そして、職務に忠実なウェブマスターのサイトのみである。確かに、この構造化マークアップを実装する作業は面倒であり、ウェブマスター達は、時間を割いて、schemaの本当のメリットをフル活用する取り組みを怠りがちである。

セマンティック検索(日本語)を中心とする新しい時代に足を踏み入れるにつれ、さらに多くのウェブサイトがマークアップが導入するようになる、と私は推測している。グーグルのハミングアードアップデート(日本語)、そして、ナレッジグラフへの依存が高まることで、schema.orgの重要性はさらに高くなるはずである。

グーグルは、エンティティおよびカテゴリーをベースとしたクエリに対応するため、インターネット上のエンティティを結びつける取り組みを強化していく中、schema.orgのマークアップは鍵を握る存在となる。グーグルは、ウェブを分類化し、特定のエンティティのポイント(日本語)を識別することを望んでいるが、この願いを実現する手段が、schema.orgである。

それでは、schema.orgについてSEOの関係者に知っておいてもらいたい7つのポイントを挙げていく。

1. schema.orgはコラボレーションプロジェクトである

schema.orgは、単一の検索エンジンが受け入れているマークアップではなく、グーグル、ビング、ヤフー!、そして、ヤンデックスによるコラボレーションプロジェクトである。このプロジェクトに参加する検索エンジンは、すべてschema.orgをサポートしているが、これは、マイクロフォーマットやRDFa等のその他のタイプのマークアップには見られない特徴である。

現在、グーグルは、その他のタイプのマークアップの代わりに、schema.orgを加えるよう推奨している点も注目に値する。つまり、マークアップの標準として認定されているのだ

Call out from Google

グーグルの指摘

schema.org(リンク先は英語)により、Google、Microsoft、Yahoo! のいずれでも認識できるボキャブラリを使用して、ウェブサイトのページで多様な種類のアイテムをマークアップできるようになりました。詳しくはこちらをご覧ください (ただし、Google では既存のリッチ スニペットのマークアップを引き続きサポートします)。

つまり、何らかの構造化データマークアップを導入するつもりなら、schema.orgを選ぶべきである。

2. すべてのマークアップがリッチスニペットを作るわけではない

現在、schema.orgは、大量の情報を検索エンジンに伝える力を持っているものの、すべてのマークアップがリッチスニペット、もしくは、強化型検索結果を生成するわけではない。「リッチスニペット」とは、SERPのリスティングに表示される、メタデスクリプションではない要素を差す。グーグル(そして、その他の検索エンジン)は、構造化マークアップのデータをリッチスニペットとして解釈し、表示する仕組みを頻繁に変更している。

リッチスニペットに関して、グーグルは、イベント、音楽、団体、人物、商品、レシピ、レビュー、ソフトウェアアプリケーション、動画等、リスティングを様々なタイプのコンテンツとして表示することが出来る。このサイトの読者の多くは、このコンセプトに慣れ親しんでいるはずだが、よく理解していない方のために、幾つか例を挙げて説明する。このリッチスニペットを検討する際は、通常のリスティングと比較して、クリックスルー率を上げるかどうか考えると良いだろう。

リッチスニペット – イベント

Rich Snippet Events

リッチスニペット – イベント

リッチスニペット – 音楽

Rich Snippet Music

リッチスニペット – 音楽

リッチスニペット – レシピ

Rich Snippet Recipe

リッチスニペット – レシピ

忘れずに現在、グーグルがサポートしているリッチスニペットのリストに目を通しておいてもらいたい。多くのケースでは、強化されたリスティングは、CTRを高める効果があり、その結果、言うまでもなくランキングを改善すると私は実感している。この点を実証するため、様々な刺激的な調査が行われているが、その大半は、リッチスニペットを用意することで、より多くのビジターをもたらすと指摘している。

3. schema.org vs オープングラフ

ある意味、schema.orgは、フェイスブックのオープングラフプロトコルに似ているものの、より広範な用途に利用することが出来る。shema.orgのFAQページの一部を掲載する:

フェイスブックのオープングラフは、その目的を果たすものの、ユーザー体験を改善する上で検索エンジンが必要な詳細な情報を用意していない。ウェブページは、様々な要素で構成されていることがあり、トピックが一つだとは限らない。フェイスブックのオープングラフを介してコンテンツをマークアップする場合であっても、schema.orgは、ページ上の具体的なエンティティに関する詳細を提供する新たな手段を与える。

ナビゲーションにおけるグーグルの区分けが進むと、shema.orgのマークアップと緊密に連動し、フェイスブックの検索における区分けのドロップダウンと同じようなデザインになるのではないかと推測する人もいる。事実、ある程度、このコンセプトと既に足並みを揃えている。

因みにフェイスブックのグラフ検索は、オープングラフプロトコルを巧に活用しているように思える。実際に、見事に区別されている。ドロップダウンをチェックしてもらいたい。

Facebook Search Engine

フェイスブックグラフ検索

グーグルが、エンティティをつなぎ合わせ、shcema.orgの助けを借りて分類化していく中で、ナビゲーションは、schema.orgの手法に忠実に従うようになると考えられる。

4. つなげる

文字列ベースのクエリの重要な点は、1つの主なエンティティから派生する検索であり、つながりである。schema.orgは、まさにこのニーズに対応している。例えば、schema.orgを使うと、人物を特定することが出来る。さらに、その人物の特徴、つまり、その子供、誕生日、学歴、死亡日、性別等々を特定することも可能である。以下に特徴の幾つかを掲載する。

Schema.org Thing Person Markup

schema.orgのPersonのマークアップ

ここで、schema.orgがSEOに与える影響を考えてもらいたい。

この情報を使って、データをマークアップする方法を改善することが出来る大きなウェブサイトは、検索エンジンにおいて、当該の情報のプロバイダーとして採用される可能性がある、と私は考えている。そうなると、グーグルが、この情報をどのように処理するのかが気になる。ナレッジグラフに加えるのだろうか、グーグルカードの中で提供するのだろうか?あるいは、何らかの形でウェブページを返すのだろうか?また、リッチスニペットを作ることで、このマークアップは、検索のリスティングを変えるのだろうか?

検索が、今後の数ヶ月間、そして、数年間で進化していく中、SEOのエキスパートは、このような疑問を常に問い掛けることになるだろう。schema.orgを使ってデータをマッピングする大変な作業が、サイトへの検索トラフィックを増加させるのか、あるいは、グーグルに情報を渡して、グーグルが表示するのかどうかを、検索のプロは、見極め必要がある。

今後投稿する記事で、この件をさらに詳しく説明していく。とりあえずは、Barack Obama > How Tall is He(バラク・オバマ > 身長)を検索した際に表示されたカードを見てもらいたい。

How Tall is Barack Obama Example Google Result

バラク・オバマの身長に対するグーグルの結果の例

ここではウェブページを介する必要はない。この検索は、訪問にはつながらない。しかし、これは必ずしも悪い傾向なのだろうか?この訪問がどれだけ有益なのだろうか?繰り返すが、今後の投稿で、より重大なトピックを取り上げていく予定である。

5. schema.orgと言語の最適化

schema.orgのマークアップは、どの言語でも加えることが出来る点を覚えておいてもらいたい。schema.orgは、現在、英語の文書のみを提供しているが、マークアップはその他の言語でも利用することが可能だ。この点は「複数の言語と地域を意識した究極のSEOガイド」に加える必要がある。

6. schema.orgを加える理由

schema.orgマークアップを加えることで、検索エンジンは、ページの内容を遥かに正確に理解することが出来るようになる、とグーグルは指摘している。グーグルは、あるケースでは、schema.orgのマークアップを使って、リッチスニペットを生成しており、今後、さらに多くのリッチスニペットを加える計画を立てている。

たとえば Google では、検索結果に表示されるリッチ スニペットを作成するのに使用します。schema.org のすべてのタイプの情報が検索結果に表示されるわけではありませんが、今後徐々に用途が多様化し、使用されるデータも増えていくことが予想されます。また、マークアップにはウェブページから自由にアクセスできるため、別の組織によってマークアップの興味深い新たな活用方法が発見されるといったこともあるかもしれません。

以前のマークアップで行うことが出来た取り組みは、すべてschemaでも実施することが出来る。それなら、切り替えることに躊躇する理由はない。

7. schemaをウェブサイトに加える方法

それでは、schema.orgを簡単にウェブサイトに実施するにはどうすればいいのか?と言う疑問がここで浮上する。このページに、schema.orgの利用を始める際に有益なガイドが提供されているので、参考にしてもらいたい。実際に、schema.orgをページに加えたら、忘れずに構造化データテストツールを使って試してもらいたい。

まとめ

すべてのページや要素に構造化データマークアップを加える必要はない — 重要なものだけでよい。グーグルは、マイクロフォーマットやRDFa等のマークアップを今後もサポートしていくため、今すぐに切り替える必要はない。

グーグルは、現時点では、schemaマークアップをランキングの要素として利用していないと指摘しているものの、リッチスニペットは、検索結果でウェブページを目立たせる効果があり、より多くのトラフィックをもたらすとも明言している。言うまでもなく、ランキングとトラフィックの増加は、切っても切り離せない関係にある。ユーザーの役に立つなら、ウェブサイトの役にも立つはずである。

その上、音声検索やその他の文字列ベースのクエリが、ウェブ上に拡大していく中(今後の数年間で、大幅に増加していくと私は見ている)、schema.orgは、エンティティ、カテゴリー、そして、コンセプトを結びつける上で心強い味方になるだろう。

schema.orgに関する私の考えに対して、フィードバックをもらえると嬉しい。皆さんのschema.orgプロジェクトが成功することを心から願っている。

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「Schema.org ? 7 Things For SEOs To Consider Post Hummingbird」を翻訳した内容です。

基本を理解する上では参考になる記事だったのではないでしょうか。特にECサイトやデータベース連動型のサイトにおいてはシステム化が必須の要素とは思いますが、意外とまだまだ対応していない商用システムが大半だったりする現状ですし、できることはやっていきたいものです。 — SEO Japan [G+]

リンク構築は時間の無駄…ではない11の理由

「リンク構築」、、、3年後にはかつて存在した懐かしのSEOワード扱いになりそうな雰囲気ですし、実際、現時点で「終わった」と思っている人も多いかもしれません。リンク構築を無視してひたすらコンテンツ制作に精を出すこともまた1つのやり方ではありますが、SEO業界のベテラン、エリック・ワードによるとまだまだリンク構築に意味もある、ということで、最近のリンク構築終焉説を少し皮肉に捉えた彼の意見を。 — SEO Japan

これ以上、リンクを構築する必要はない。今まで、これほど解放された気分を味わったことはない。自由だ。私はコンテンツを見つけやすくするために、長い年月を費やしてきたが、こんな作業を行う必要がないことに、今まで気がつかなかった。163回に及ぶカンファレンスのプレゼンは何だったのだろうか? — 時間の無駄だ。300本を超える記事、カラム、そして、投稿は何だったのだろうか?– デジタル世界のゴミに過ぎない。ソチオリンピックに向けて、完成させた壮大なプロジェクトは何だったのだろうか? — 今、返金の手続きを取っているところだ。

なぜなら、リンク構築が終焉を迎えたことは、誰が見ても明らかである。また、つい最近、友人であり、仲間であり、時折パネルで議論を交わすマット・カッツ氏(必要以上に非難されることが多い)が、ゲストブログを一蹴し、瀕死状態のリンク構築にとどめを刺した。長年に渡って、グーグルをATMのように扱ってきた事実を、マット・カッツ氏のせいにするべきではない。railroad_link

と言うことなので、今すぐにすべてのリンク構築関連、および、宣伝記事関連のアクティビティを中止しよう。コンテンツにおける使命はたった一つ、

最高のコンテンツを提供する、それだけだ。

最高のコンテンツを提供すれば、その素晴らしさを発見し、シェアしてもらえるようになる — これは、1994年の「作れば、訪れてもらえる」アプローチ、もしくは、2010年の「アプリにすれば、ダウンロードしてもらえる」アプローチの2014年ソーシャル版と言える。いいね、ツイート、ピン、そして、プラスを利用することが出来るのに、リンクをわざわざ使う必要はあるのだろうか?<a href>タグは、作成するのが面倒なだけでなく、不自然なリンクの警告をもたらす可能性もある。

どうにかして、ウェブは、リンクを自ら作り出し、端末にダウンロードをもたらす、素晴らしいと言うよりほかに表現のしようのないコンテンツの優れた集まりに進化した。そこで、リンク構築業者(または、リンクストラテジスト、コンテンツパブリシスト、もしくは、その他の呼称)がもう必要でなくなった点を証明するため、リンクのない世界を明らかにする11点の事実を挙げていく。

1. タイトルに「link building is dead」(リンク構築は終わった)と言うワードが含まれる記事は5300本以上ある。実際に確認してもらいたい: http://goo.gl/YatQDIすべての記事が、間違えているとは考えられない — 少なくとも、5300本のうちの1本は、真実を語っているはずだ。

2. ディレクトリは役に立たない(これは事実とは異なる。意図を持たないディレクトリは確かに役に立たない。しかし、トピックベース、業界ベース、分野ベース、そして、管理の行き届いたディレクトリは、トラフィック、そして、信頼性をサイトにもたらす)。

3. プレスリリースは役に立たない(事実ではない。内容がなく、キーワードアンカーばかりのプレスリリースは、確かに戦力にならない。告知する価値のあるプレスリリースは、信頼されている人物に取り上げられる(そして、リンクを張ってもらえる)可能性はある。これは大きな違いである)。

4. 記事のデータベースは役に立たない(事実ではない。大量のコンテンツを網羅し、質の低い記事ばかりが集められた記事のデータベースは、確かに効果がない。ディレクトリと同じように、トピックベース、業界ベース、分野ベース、そして、管理の行き届いた記事のデータベースは、トラフィックと信頼性を与える)。

5. アンカーテキストは役に立たない (事実ではない。アンカーテキストを持つサイトが、長期間にわたってソースとして信頼されてきた点を示すシグナルを以前から形成しているなら、このソースから発せられるアンカーテキストは、役に立つ可能性が非常に高い。また、このタイプのソースは、コントロールすることは出来ない、と言う特徴を持つ。だからこそ、信頼されるのである。例えば、10年間地球温暖化に関するブログを運営してきた大学教授は、その道のエキスパートである。 このブログの地位は、お金に換えることは出来ない。このブロガーは、その他のソースやサイトにリンクを張ることはあり、「キーワード」と呼ばれても仕方のないテキストを利用することもある。しかし、この人物は、SEOと言うワードを今まで一度も耳にしたことがない。それでも、グーグルは、このソースを無視すると思うだろうか?)

6. リンクネットワークは役に立たない(事実ではない。「リンクネットワーク」の定義に左右される。全国的な団体の州別のウェブサイトを集めたら、リンクネットワークになるのだろうか?その通りである。また、この団体に新たに加わり、サイトを立ち上げ、他のメンバーと同じように、リンクを得たら、リンクネットワークの一員になるのだろうか?一員と見なされる — 当然だ)。

7. ウィジェットは役に立たない(事実ではない。リンクを含むソースコードの組み込みをエンベッド、もしくは、求めるウィジェットは、役に立たない。ただし、このタイプのウィジェットとは異なるタイプのウィジェットもある)。

8. 有料リンクを使うと逮捕される。(事実ではない。この件に関しては、特に説明する必要はない)。

9. ゲスト投稿は役に立たない(事実ではない。このコラムは「ゲスト」投稿に当たるはずである。今まさに、この記事を読んでいるのではないだろうか?)

10. インフォグラフィックは役に立たない事実ではない。あらゆる複雑な統計ベースのデータおよび調査結果が、インフォグラフィックのクリエイターによって、まとめられているだろうか?まだ取り上げられていないものもあるはずだ。しかし、その一方で、電子タバコが、健康に良いことを指摘するインフォグラフィックは、7500点に達しており、効果がないのは当然である)。

11. 大金を支払ってリンク構築を依頼した会社が、今度は、必死で追い求めたリンクを削除するために、大金を要求している(残念ながら、大方、事実である)。

上述した11点の指摘は、事実でもあり、誤ってもいる。この指摘が、問題を解決する上で、どのように役に立つのだろうか?現在のリンク構築の環境下では、すべてニュアンスの問題である。すべて効果があるとも、すべて効果がないとも言うことが出来る — 各種の変化する要素や意図に左右されるためだ。

効果があると考えられているあらゆる手法に、弱点が存在する。反対に、効果がないと考えている手法に、効果のあるシナリオが存在する。前からそうだった。リンク構築のエキスパートは、星の数ほどいるものの、検索は、リンク構築のパズルの一つのピースに過ぎず、どう対応すればいいのか心得ているリンク構築のストラテジストは不足している。

適切なコンテンツ、適切な人物、適切な導入

これから、リンク構築が終焉していない理由を一つ挙げさせてもらう。ソチオリンピックのウェブサイトの奥深くに、教職員向けのコンテンツが埋められている。恐らく、こんなコンテンツがあることに気づかなかったのではないだろうか。あるいは、巨大なナビゲーションメニューを使ったものの、見つからなかったのではないだろうか。そこで、私に白羽の矢が立ったのだ。

もし、リンク構築が必要とされていないなら、もし、リンク構築が滅亡したなら、もし、リンク構築が役に立たないなら、私が送信した接触/リンクの要請用のメールに返信してくれたこの人物は、リンク構築が終わったことを知らなったのだろう。

-------- オリジナルのメッセージ --------
件名: Re: 教職員向けのソチオリンピックの教育コンテンツが公開されました
日時: 2014年1月3日 14:56:14 -0000
From: ...学区
To: エリック・ワード <eric@ericward.com>
ワードさん

ソチオリンピックの教育向けの資料およびレッスン計画に関する情報を送って頂き、ありがとうございました。早速、毎週送信するメールに、この資料へ向かうリンクを加え、学区内の500名以上の教職員にURLを紹介しました。来週も、同じリンクをメールに掲載する予定です。
...学区に連絡を取って頂き、感謝しております。
(名前)
コミュニケーション & ディベロップメント部門ディレクター
...学区
(eメールアドレス)
(電話番号)

ご覧の通り、コンテンツに関する情報を提供したところ、リンクを実際に張ってもらえた。信じられないかもしれないが、これは事実だ。と言うことで、今回のコラムは無視して頂いて結構。それでは、これで失礼する。今から、リンク構築に取り組まなければならないからだ。

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「11 Reasons Link Building Is A Futile Waste Of Time ? And One Big Reason It Isn’t」を翻訳した内容です。

私自身もリンク構築が廃れたとは全く思っていませんが、今までのようなドーピング的なスパムトリックは通じなくなっていますし、リンクの対象となるコンテンツをきちんと整備することが過去以上に大事になっていることは事実です。逆にコンテンツ拡充だけに追われてリンク構築をおろそかにすることは、本来のコンテンツの価値を十分にネット上で活かし切れてないとも思いますし、どちらか一方に触れ過ぎずにバランスよく取り組んでいくことが検索経由のトラフィックを最大化するコツかと思います。 — SEO Japan [G+]

許されるブラックハットなSEOとは

Googleのスパム取締りアルゴリズムがかつてないほど進化した今日、インターネット上、または各種検索イベントでもいわゆる「ブラックハット」系の話は余りされなくなりました。以前であれば「タブーだが実は効果がある」というようなSEO裏街道の話だったのが、今や大半のブラックハットSEOは「実践すれば即ペナルティ」ですし当然といえば当然。そんな中、「許されるブラックハットSEO」という衝撃的なタイトルの記事を発見、しかも筆者が毎回レベルの高い記事を書いているロス・ハッジスということで早速紹介したいと思います。 — SEO Japan

ミスター・カッツを呼ぶ前に、ブラックハットの“アイデア”が変化してきたことを知ってもらいたい。以前、ブラックハットと言えば、理想の製品を届けるためにユーザーエクスペリエンスを完全に破壊する形で、上位にランクインすることを目指す、検索エンジンを徹底的に操作する取り組みのことを指した – キーワードでのランキングを高めることのみを意図して、キーワードスタッフィング、クローキング、サイトワイドリンクを行う取り組みが横行していたのだ。

しかし、ミスター・カッツ、そして、カッツ氏率いるウェブスパムチームが、スパム対策を強化していくにつれ、ブラックハットの“ブラックハットらしくなくなり”、やがて、リンクを買う行為に限定されるようになった。以前も申し上げた通り、個人的には浅はかな考え(日本語)だと思う。そのため、この記事では、多くの価値をもたらしている、そして、今後もさらに多くの価値をもたらしてくれるであろうドメインに対して、上述のリンクを埋め込みつつ、ターゲットを絞った、目障りなことが多い、営利目的のアンカーテキスト/おきて破りのバーティカルリンクを提供する行為について考えていきたい。

サイトの価値 – 釣鐘曲線

Alexander Graham Bell Curve

大きな力には、大きな責任がつきものである、と、スパイダーマンのキャラクター、ベンおじさんは語っていた。多くのウェブサイトが、上の釣鐘曲線の餌食になっている – ページランク、または、それ以外の何らかの形で価値を獲得して、サイトを収益化すると、ウェブマスターは、自分が有利な立場にいると考えるようになる。すると、収益を得るために、あらゆる手段に手を出すようになる。その結果、サイトの価値を失い始めていくのだ。

大量のテキストリンクを売る – または営利目的のアンカーテキストリンクを掲載すると、読者からの信頼感が揺らぎ、トラフィックを失い、自然のリンクを獲得することが出来なくなる。 同様に、アルゴリズムの怒りを買い、検索エンジンの視点で見た実際の価値を失う可能性が高くなる – 当然ながら、この2つの要因は絡み合っている。その結果、高いページランクによって得た権威を失い、ウェブマスターは、金銭的な価値を扱うことが出来なくなり、全ては灰と化す。そのため、徐々にランクが落ちるのではなく、急降下することが多い。

ページランクの価値がもっと広い範囲にわたっていたら、そして、頻繁に更新されていたら、どうなっていただろうか?もしかしたら、ウェブはもっと良い世界になっていたのかもしれない。ベンおじさんの余命が、あとどれぐらいなのか、私達には分からないため、この議論は、また別の機会で取り上げるとしよう。

これはSEOにとってジレンマである。SEOのエキスパートは、このようなサイトの黄金時代に採用されることが多い – 何らかの形で営利目的のアンカーテキストを受け入れる決断を下したばかり等、この手のアンカーテキストを売って、収益を得ることで、どんどん下り坂を転がっていく以前の、アルゴリズムの価値が最高点に達している状況である。そのため、SEOの担当者は、時間の経過とともにリンクが価値を増していくようなケースに巡り合うことはない。SEO業者は、このようなジレンマに何度も悩まされているのだ。理想を言えば、ドメインの価値を理解していないナイーブなウェブマスターと仕事をしたいところだが、このような状況は通常長続きはしない。突然、オープンサイトエクスプローラヤフー!サイトエクスプローラに突然現れ、ピラニアが血に吸い寄せられるように、競合者が続々と群がってくる。ランキング1位のサイトがリンクを張っているなら – 1位を獲得するために競合者も同じことをするのは当然だ。

これは厄介な問題である..

それでは、SEOの当事者は何をすればいいのだろうか?営利目的のアンカーテキストは、競争の激しいキーワードで上位にランクインするために必要だが、もともと持っていた価値を失ってしまったウェブサイトにリンクを張ってしまうことがある。このようなリンクを価値が下がるのではなく、堆積されていく場所に張ることができれば最高である。

信じるものは救われると言うが…

サイトの色、ヒートマッピング & リーズナブルサーファー

The Predator surfing the web.

営利目的のアンカーテキストは、目につく。ブログで見かけると、嫌な気分になる。ハッキリ言って、目障りだ。当然、マイナスに働き、最悪の場合、ユーザーを遠ざけてしまう。 問題は、必ずしもハッキリと表面上には現れることがない点である。そのため、多くの優れたサイトでは何の問題もなく見えるため、読者は気づかない。ただし、フッターの奥深くや右下のサイドバーに隠されている、リーズナブルサーファーのような状態を指しているのではない。あくまでも、ウェブ上でとりわけトラフィックの多いサイトの一部で、読者の目の前で、価値を動かしているケースのことである。

なぜこのような現象が起きるのだろうか?サイトがボタンの色を変えて、コンバージョン率を50%高くすることが出来るのと同じ仕組みである – オーディエンスは、特定の要素に引き寄せられるため、ウェブサイトは、オーディエンスの習性を活用し、アンカーテキストのリンクをユーザーの視点が集まらない場所に配置しているのだ。

グーグルが、クリックのパターンにおいて、このような行為を検知し、ユーザーにとって役に立たない領域のリンクの価値を減ずることが出来ると主張する人がいるが、私はその反対だと思う。 グーグルが、サイトごとに、正確にこのような行為を特定していると考えるのは、グーグルが、スカイネット(ターミネータに登場するコンピュータ)に等しいと言っているようなものだ。リーズナブルサーファーモデルがグーグルに導入されており、フッターのリンクが、記事の本文中のリンクほど大きな価値をもたらしていない点を特定することが出来ると言う意見には、私も賛成する – しかし、私の裸の写真でリンクを張り、一番目のリンクにクリックを集めているので、二番目のリンクの方が価値が高いと指摘するのは、人類史上最も進んだテクノロジーだと言わざるを得ない。アルゴリズムは優秀だが、まだこのレベルには達していないはずだ。

また脱線してしまった。ベンおじさんにはあまり多くの時間が残されていないので、本題に戻らせてもらう。グーグルがどのようにリンクを解釈しているにせよ、重要なのはユーザーの行動である。特定のセクションから視線が離れる状況では、有料リンクは目立ってしまう。フッターやサイドバーの隅よりも大きなダメージをもたらすだろう。なぜなら、「このウェブマスターは狡猾」だと思われると、機械的にユーザーを失ってしまうからだ。

ただし、もちろん限界はある。このようなリンクからユーザーの視線を自然に動かすサイトでは、有料リンクが自然に存在するように見える。それでも、20本の営利目的のアンカーテキストのリンクが主要な領域に配置されているなら、必ず見つかる。しかし、その他のリンクとミックスさせ、サイトは今まで通りの取り組みを行っているなら – 優れた、価値をもたらすリンクを自然に獲得している – やはり実施する価値はあるのではないだろうか。

SEOコンサルタントは、この点について考える必要がある。営利目的のアンカーテキストをこのサイトで自然に掲載したとしても、このサイトの未来に影響を与えるようなことになるのだろうか?私の視線は自然にどこに引き寄せられるのだろうか?通常のトラフィックは、この点に関してどのように感じるのだろうか?リンクを評価する際は、いろいろなことを考えなければならない。

ブログのアーカイブに配置されたリンク

時折、ブロガーは、友達のリクエストに応え、アーカイブを過去に遡り、古い記事にアンカーテキストを挿入することがある。メリットは明らかである – ユーザーは、このような記事にアクセスすることはほとんどなく、検索のトラフィックがコンバートする確率が低い(購読)ことを除けば、有力なサイトの記事にリンクを加える費用対効果のメリットは明白だ。

(ブラックハット推進派にとって)許し難いのは、この行為に、有料リンクが全く関わっていないことだ – このようなリクエストをするには、深く、個人的な関係が必要とされるためだ。「ブログアーカイブ」のブローカーは存在しない。現在の定義に則れば、これ以上の“ブラックハット”はない。

このような状況では、この手のリンクは、引き続きリンクを獲得しているホームページからの“1度限り”の取り組みであり、読者は内部で起きている有害な行為には気づいていない。やはり、この行為は、人気の高いウェブサイトで頻繁に行われている。くまなく調べていくとポルノのサイトですら見つけることが出来る。実際に私は見つけたことがある。つまり、このレベルまで堕落する可能性があるのだ。

しかし、クリーンな場合もある。友情/ドメインのオーソリティを苦労して獲得したはずである。友達からリンクを求められたら、私ならAptus保険短期の健康保険のサイトにリンクを張る。友達に手を貸しただけであり、特にやましい気持ちはない。金銭的なやり取りもない。

それは広告?いいえ、画像リンクです

バナー広告が必要だろうか?ただし、ハイパーリンク化されたバナー広告とは、異なる手法がある。イメージのalt tagをキーワードに代えて、アンカーテキストのメリットを元のウェブサイトにもたらす行為は、質の高いシグナルとまではいかないまでも、間違いなく遥かに自然に見える。

質の高いサイトは、広告を掲載しているため、ナイーブな読者にとっては、SEOの価値を得ることが主な目的のリンクは、通常のアドセンスの広告のように見える。間違いなく、この戦略を利用するほど賢いウェブマスターは、“広告”収入を最大限に増やしながら、イメージを維持するスキルを持っているはずである – 少なくとも、帳簿には広告と記載したいはずである。

サービス/推奨広告のプロバイダー & SEO

サービス/ソフトウェアのプロバイダーは、自分のウェブサイトでペナルティーを受けることなく、製品を購入した顧客について堂々と語ることが出来る、ユニークな権利を持っている。アンカーテキストを利用することは出来ないかもしれないが、「イメージのalt」タグの例を見れば分かるように、ソフトウェアを買った人/推奨広告を提供した人に対するメリットとして、容易に実施することが出来るだろう。このような顧客の推奨広告は、サービス/ソフトウェア製品に関して、中途半端な取り組みに終始していたSEOに精通する企業にとって、“転機”となる可能性がある。

あの大手SEO会社のRavenは、私に推奨広告を求め、昔務めていた会社にリンクを張ると提案していたが、思い切りしくじっていたため、私は怒りに任せて、巨大なアフィリエイトのイメージをサイドバーに掲載した。もちろん、これは皮肉だが、リンクの提案が行われた2週間、この証言広告からは、まったくリンクが届かなかった。私は本当にRavenが好きになった。

P.S. – Ravenへ、 Internet Marketing Tools

SEO業者は、クライアントのサイトを上位にランクインさせるためには、何でもしなければならない点を受け入れている、同じような人達を顧客に持つことが多い。ある時点までは、オーディエンスは、あからかさまなアンカーテキストの提案の多くを受け入れる。事実、ある有名なSEO関連のブロガーは、先週、ポルノサイトにリンクを張っていた – それでも、200本を超えるリツイートを獲得していた。さすがに私はポルノサイトは避けるが、これは実際の出来事であり、受け入られている事実には、良質なコンテンツを嫌うSEOブロガーの懐の深さがよく現れている。

サービスのプロバイダー – およびインターネットマーケティングサービスのプロバイダー全般 – は、 – オーディエンスの怒りを買うことなく、劣悪なサイトに自然にリンクを張ることが出来る点を知ってもらいたい。その後も、自然なリンクは引き続き引き寄せられてくる – コンテンツがリンクに値することが条件だが。

ブレンドされた営利目的のアンカーテキスト

時々しか発生しないため(偶然のこともある)、これは最も強力な戦略だと言えるだろう。ブロガーは、URLやウェブサイトを「Tシャツ」や「すごいコンピュータ」のようなアンカーテキストを基に描写する – なぜなら、理に叶っているためだ。そのため、トピックが関連する、一度きりのアンカーテキストのリンクは、オーディエンスに確実に受け入られれる。また、とりわけ強力なキーワードをターゲットにする多くのホームページに対して、グーグルが「最適なURLの取得」を行うきっかけを作ったのが、この行為である可能性もある。なぜなら、トピックが関連していても、あまり理屈に合わないウェブサイトにリンクが向けられることがあるためだ。

SEOにとって問題なのは、妥協点がほとんどないことだ – 上述した指摘をウェブマスターに納得させるのは困難であり、要請をしたところで、常軌を逸した、暴挙だと見なされるのがオチである。試したいなら、1本ではなく、数本のリンクを引き出してみよう – 恐らく、同じような考えを持つSEOのスタッフによって、多くの営利目的のアンカーテキストのリンクが続くようになり、その結果、リンクを掲載したサイトと共にリンクの価値が減っていく“釣鐘曲線”の餌食になるだろう。運良く(もしくは、巧みに)この取り組みに賛同してくれるウェブマスターを見つけたなら、金メダルクラスの価値のあるリンクを獲得したようなものだ。

価値が上がるリンク

他にも戦略はあるかもしれない。その中には、グーグルのウェブマスターガイドラインで承認されていない行為を必要とする戦略もあるだろう。そのため、細心の注意を払って、行動してもらいたい。ただし、この記事からは、「リンクの価値が時間の経過とともにどのように変わるのか」を真剣に考えてもらいたい。価値は上がるのだろうか?下がるのだろうか?上がるプロセスを促すには、どうすればいいのだろうか?

リンクが掲載された後に、ウェブマスターに対してメッセージを綴り、ウェブマスターの見方を「ゴールドを得るために対価を支払う」から変えて、リンクをゴールドにする取り組みを推薦することが出来る日はやって来るのだろうか?自分がSEOサービスで生計を立てていることを忘れるべきではない – 助けてくれた人に力を貸すことで、自分が得をするのだ – その後、そのリンクが最大の価値を得られるように、今度は助けてもらうことが可能になる。

利益はゼロサムゲームではない – 他のサイトを助けて、自分のリンクの価値を積み重ねていってもらいたい。


この記事は、Ross Hudgensに掲載された「How To Act Blackhat And Get Away With It」を翻訳した内容です。

どれもSEOを意図していたとしてもブラックハットかといわれると、グレーゾーンでもないような、ただ大量にやってしまうと一気にグレーゾーン越えする可能性もなくはないものでしょうか。最近のゲストブログ取締り問題にしても日本はともかく英語圏では一大SEO産業と化していましたし、その結果を受けての大掛かりな取り締まりだったわけですし。SEOに限らず、何毎もほどほどの範囲でやっておくのが無難とはいえそうです。それとは別にリーズナブルサーファーとGoogleの評価について書かれていた部分もナルホドと思わせる点が多分にありました。「Googleはそこまでリンクを意識して評価している」ということは簡単ですが、実際の現実性考えると様々な障壁が技術面、リソース面でありそうですし。とはいえ、いずれはそれこそスカイネットのような人工知能ロボットが各サイトでクロール&悪質なSEOが行われていないかチェックしに訪れる、ような時代が来るのでしょうか。。。今も半分似たようなものですけどね。 — SEO Japan [G+]

Googleが故意に不明瞭な表現を心掛ける理由

SEO関連のポリシーについて公式発言をする度に、底に潜む微妙な曖昧さがウェブマスターを混乱に陥れてきたGoogle。もちろん全ての事象を100%明確に言い切ることはGoogleのアルゴリズム上も難しいでしょうし、それを言い切る事自体はGoogleにとっては予想できない(できますか)火種を抱え込むことになりかねないですし、数々の「のらりくらり」発言もわからなくはないです。とはいえ、Googleのアルゴリズムがかつて以上に圧倒的な進化を見せ、大抵のスパムSEOは完全排除しつつある今日のGoogle。実際、公式見解の曖昧さは以前より改善されてきた気もしますが、なんだかんだいっても検索順位に一喜一憂してしまうウェブマスターにとってはさらなる明確さを求めたいのもまたしかり。今回はそんなGoogleの曖昧発言に潜む意図を考えようという面白くもあり学べることもある記事をサーチエンジンランドから。 — SEO Japan

SEOコミュニティには、グーグルに対する不満を募らせている人達が大勢いる。その理由の一つに挙げられるのが、コミュニケーションのギャップの存在である。

と言っても、単純な米国英語と英国英語のような違いではなく、スワヒリ語とラテン語の違いに近い。大勢のパブリッシャー — そして、大勢のSEOのエキスパート — が、グーグルが方針を伝える度に腹を立てている。次の視力検査表には、大勢のSEOの関係者の、グーグルのコミュニケーションに対する感情がよく表れている:

Google Clarity in Communication?

要するに、SEO業界には、グーグルは確かに頻繁にコミュニケーションを取っているものの、同社が意図的に曖昧な表現を用いて、誤解を自ら導き出していると考えている人達が大勢いるのだ。 片や、グーグルは、明確に表現する努力をしていると考えている。このギャップは、なぜ出来てしまうのだろうか?その理由を探っていこう。

戦略 vs 原則

毎回SEOの戦略について、グーグルに尋ねることが、問題が発生する要因の一つになっている。この戦略は大丈夫か?グーグルの立場では、このタイプの質問は、羊の皮をかぶった狼のように思えるのかもしれない?グーグルにとっては、次のように質問が続いているような気がするのだろう:

  1. ゲスト投稿しても問題ないか?
  2. プレスリリースを配信しても問題ないか?
  3. dofollowのネットワークに参加しても問題ないか?
  4. 大量のフォーラムにリンクを落としても問題ないか?
  5. 赤ちゃんから飴玉を取っても問題ないか?
  6. 質の高いコンテンツを作っても問題ないか?
  7. 企業の汚職が起きても問題ないか?
  8. 求めていないリンクを受け取っても問題ないか?
  9. 近親相姦は問題ないか?
  10. ニューヨークタイムズからインタビューを受けても問題ないか?
  11. ソーシャルメディアでコンテンツをシェアした結果、優れたリンクを獲得しても問題ないか?

明確な戦略はスパマーを招く

一つ目の質問でさえ意見が分かれる。「ゲスト投稿しても問題ないか?」と言う問いは、「スピンした大量のブログの記事を、全く編集上の管理が行き届いていない質の低いサイトでばら撒いても問題ないか?」と言い換えることも出来る。SEOの潜在的な戦略に関する質問を受ける際に、グーグルが恐れるのは、この「解釈」である。つまり、「こうやってスパムしてもいいか?」とグーグルには聞こえるのだ。

また、戦略的なレベルで良し悪しをハッキリ示してしまうと、スパマーがさらに暗躍するきっかけを作ってしまう難しさもある。良い戦略について明確な指針をグーグルが策定する度に、スパマーは、質、または、量の面で(あるいは両方)悪用する方法を編み出していく。例えば、ゲスト投稿の質問に関して、答えはYesであるべきだが、SEO業界には、このコンセプトを完全に悪用した連中が大勢いる。

グーグルは、SEOの戦略に関して、ハッキリと意思を伝える行為の危険性を次のように理解しているのかもしれない:

Google Sees Spammers at the Gates

スパム万歳

正直に言うと、私の祖先はノルウェー人であり、スパマーをバイキングに例えるのは抵抗があったが、言いたいことは分かってもらえたはずだ。その結果、グーグルは、 パブリッシャーが従うべき原則を取り上げるようになる。グーグルの結論は次のようなメッセージになる:

Google Prefers to Communicate Principles

インターネット上では、検索エンジンの存在は忘れて行動せよ。

心からの支持の証であるリンク以外は手に入れるな。

影響を与えて獲得したリンクは、良いリンクではない。

コンテンツを差別化せよ。

ビジターに最高の価値を提供せよ。

原則 vs 戦略

グーグルは、原則に焦点を絞っている。なぜなら、多くの質問がグレイゾーンに入るためだ。ゲスト投稿の質問を再び例にとって考えてみよう。適切に実施すれば、全く問題はない。審査の厳しい質の高いサイトにターゲットを絞り、優れた作品を提供しよう。その後、ソーシャルメディアで強力にプッシュし(自分のソーシャルメディアのフィードで宣伝する取り組みは、効果が高い)、効果的な宣伝を心掛け、コンテンツ自身がリンクを獲得する環境を作ってもらいたい。すると、提供元を示すリンクによって、価値がもたらされる。これは、先程挙げたアーティクルスピニングとは、正反対に位置する取り組みである。

グーグルが、SEOについて曖昧な表現をする理由はもう一つある。グーグルは、同社が容易に探し出し、無視することが可能な戦略をスパマーが追求し、時間を無駄に費やさせることに快感を覚えているのだ。 グーグルが、必要以上に明確な表現を心掛けるようになると、スパマー達は、有効ではない戦略を諦めて、グーグルがなかなか検知することが出来ない戦略に取り掛かるようになるだろう。スパマーが目立つ状況は、良い傾向である。

オーソリティを築き上げる戦略

明確な表現に関するグーグルのアプローチは、今後も変わることはないだろう。グーグルが採用する原則を理解し、肝に銘じ、優れたコンテンツの作成、そして、効果的なビジネス(およびコンテンツ)の宣伝に力を入れるべきである。

SEO業界は、リンクを大量に獲得する巧妙な手法を探すよりも、現実の世界の評判を築き上げ、最終的に、その他の信頼されている人達から認めてもらえるような戦略に焦点を絞るべきである。これこそグーグルが求めている行為であり、最高のリンク構築戦略である可能性が高い。

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「Google And SEO Communications: Swahili Vs. Latin」を翻訳した内容です。

気合を入れて前置きを書いたのですが、意外とすんなり終わってしまった汗 記事でした。スパマーが存在する以上、100%全てを明かすことはできない、検索の隙間を突くようなSEOを考える暇があれば良いコンテンツを作りオーソリティを築いてGoogleのアルゴリズム変動に簡単に左右されないサイトを構築せよ、という結論はいつものパターンでした。結論、最初のGoogleの画像が一番面白かったですね m(_ _)m — SEO Japan [G+]

2014年に大きな成果をもたらす11点のSEO戦略

カリスママーケッター(今風にいえばグロースハッカー?)のQuickSprout筆者が送る、10年以上の経験と知識に基づいた極めて有益なSEO記事を。サイトのトラフィックを上げるための、ちょっとした、でも効果的なテクニックが盛り沢山。ウェブマーケティングに長く関わっている人でも目からうろこの内容があるかもしれません。 — SEO Japan

big ideas

グーグルで上位にランク付けされる上で、大事な要素は何か、と問われれば、ほとんどの人が、リンク、コンテンツ、そして、オンページの最適化を挙げる

確かにこの3つの要素は、ランキングに影響を与える。しかし、SEOを11年間に渡って実施してきた経験から言わせてもらうと、SEOの成功を左右するのは、創造力だと思う。私は、試行錯誤を経て、あらゆるサイトのSEOのランクを押し上げる効果のあるトリックを、多数作り上げることに成功した。

SEO業界に11年間在籍している事実に因み、その中から11点の戦略を今回は紹介する。簡単に実行に移すことが出来るものもあれば、時間を要するものもある。しかし、時間を割いて、幾つか実装すれば、検索エンジン経由のトラフィックは増えるはずである。

それでは、早速1つ目の戦略から見ていこう…

戦略 #1: 404エラーページをインデックスされているサイトに導く

404エラーページは、ビジター、そして、検索エンジンに対して、「ページが見つからなかった」旨を伝える。URLを変更したか、あるいは、デザインを変えた際にページを削除した等の理由で、この現象は発生する。

サイトが大きければ大きいほど、404ページの数は多くなる。しかし、一般的な404エラーページを利用する代わりに、次のような面白味のあるページをデザインすることも出来る:

404 ideas

上の404エラーページは、確かに面白いものの、検索エンジンのランキングには、影響を与えることはない。

この状況を修正するため、私は大きなサイトに対して、上のエラーページのように独創的なイメージを使いつつ、サイト内部の25-50点のページに適当にリンクを張る独自のエラーページを用意している。このデザインでは、404が読み込まれる度に、リンクは自動的に変化する仕組みになっている。

こうすることで、インデックスされるページの数が増える。非常に効果が高く、数年前にTechCrunchのSEOを担当した際、404エラーページをこの要領でいじっただけで、30日間で検索エンジン経由のトラフィックを9%高めることにし成功したほどだ。

これは、グーグル内でインデックスされるページが増えれば増えるほど、検索トラフィックを獲得する機会も増えるためだ。

戦略 #2: 恐れずに喧嘩を始める

Zapposは、404エラーページと同じようなコンセプトを用いて、製品対決ページを導入した。Zapposでこのシステムを作ったのは、私の友達であり、インデックスされるページの数を増やし、同社の検索エンジンのトラフィックを引き上げることが目的であった。

zappos product showdown

私の友人は、開発者にこの製品対決ページの作成を依頼した。このページでは、ユーザーは、勝ってほしい製品に票を投じる。

実際には、勝ち負けはない。この製品対決ページは、ページが読み込まれる度に、対決する製品を変えている。こうすることで、インデックスされる内部のページは増えていく。

その結果、検索トラフィックは、10%以上増加した。

戦略 #3: インフォグラフィックを動かす

インフォグラフィックは、コンテンツマーケティングを行う上で有効だが、かつてほどの効果は、見込めない

その理由を説明しよう。

なぜなら、インフォグラフィックは、過去の戦略であるためだ。既に多くのサイトに徹底的に利用されており、同じトピックが何度も用いられている。だからと言って、インフォグラフィックが、トラフィックや被リンクを得る上で、役に立たないわけではない。捻りを利かせる必要があるのだ。

cheetah

このチーターに関するインフォグラフィックには度肝を抜かれた。データの内容がずば抜けて素晴らしいのではなく、特筆すべきは、グラフ内のデータと視覚的なアイテムの動きである。

このコンセプトは、大きな成功を導いている。1170サイトがこのインフォグラフィックにリンクを張っている。たった一つのインフォグラフィックで、ここまで多くのリンクを獲得するのは、容易ではない

動くインフォグラフィックを作ることが出来る人材が周りにいないなら、デザイナーに3Dのインフォグラフィックを作ってもらう手もある:

3d infographic

この3Dのインフォグラフィックデザイナーは、4000ドルの料金を見積もってくれたが、私には少し高過ぎた。しかし、予算があるなら、試す価値はあると言えるだろう。

戦略 #4: 高層ビル作戦

高層ビルの近くを見上げながら、世界で8番目に高い建物は、何メートルあるのか考えたことはあるだろうか?ないはずだ

世界で一番高い建物の高さを思い浮かべることはあっても、2番目、または、3番目以降の建物の高さのことは、気にしないだろう。

人間は、一番大きい、そして、一番良いものを好む習性がある。

高層ビル作戦は、リンク構築向けのコンテンツマーケティングの手法であり、この習性を利用する。

それでは、この作戦の利用方法を手順ごとに説明していくく:

  • ステップ 1: 既に多くのリンクを獲得した他人のコンテンツを探す。グーグル検索、そして、Open Site Explorerを利用すれば、簡単に見つかる。
  • ステップ 2: コンセプトをコピーする。ただし、遥かに質の良いコンテンツを作る必要がある。例えば、自然なリンクを大量に獲得している記事「大きな成果をもたらす捻りを加えた11点のSEO戦略」を見つけたら、「大きな成果をもたらす捻りを加えた101点のSEO戦略」を作成することが可能だ。
  • ステップ #3: 適切な人物に接触する。ブログの記事で言及したウェブサイトとコンテンツをシェアし、また、コンテンツに関してツイートを投稿してもらうと、より多くのトラフィック、および、被リンクを獲得することが出来るようになる。

この作戦の良い例を紹介する: 「55名のSEOのエキスパートが3つの好きなリンク構築ツールを明かす」は、爆発的にヒットし、このサイトの自然なトラフィックは7日間で348%増加した。

348% increase traffic

大規模なコンテンツを作成するために、時間と労力を注ぐことを厭わなければ、高層ビル作戦から大きな成果を得られる。妥協を許さないタイプの作戦であり、二流のコンテンツを作成すると、効果は薄い。

戦略 #5: 特徴を利用して関連するSEOのトラフィックをもたらす

大きければ、大きいほど良い、とは限らない。関連性のないSEOのトラフィックを獲得したところで、顧客どこらか、購読者にもならないため、無駄である。

例えば 私は以前「how to get more Instagram followers」(インスタグラムでフォロワーを増やす方法)に関連するキーフレーズで、グーグルから、12万人/月のビジターを獲得したことがある。

instagram traffic

このキーフレーズでのランキングが落ちても、eメールの購読者数は変化しなかった。そして、収益も落ちなかった。

要するに、インスタグラムに関連するキーワードから得たトラフィックは、コンバートしなかったのだ。なぜなら、理想の顧客は、このキーワードを検索していなかった、あるいは、インスタグラムのフォロワーを獲得する方法に関心を持っていなかったためだ。

無益なSEOのトラフィックを生成しないように、まずは、ユーザーの特徴を把握する必要がある。以下に幾つかユーザーの特徴の例を挙げていく:

personas

理想の顧客が、Techie(コンピュータに精通する人物)なら、コンテンツで、キーワードで、そして、全体的なメッセージで、マイクのような人物に狙いを定めるべきである。例えば、mobile phone(携帯電話)を探しているとすると仮定すると、マイクなら「mobile phone」とグーグルで検索するようなことはしない。代わりに、「Nokia Lumia camera resolution」(ノキア ルミナ カメラ 解像度)で検索をかけるはずだ。Techieは、通常、製品を購入する前に、具体的な情報を探すため、この違いは非常に大きい。

一方、理想の顧客が、コストに敏感なのジェフようなタイプなら(画像右)、ジェフが検索するであろうキーワードに狙いを絞るべきである。携帯電話を買おうとしているなら、ジェフなら「ノキア ルミナ カメラ 解像度」で検索をかけるのではなく、「値引き スマートフォン」で検索を行う。

Quick Sproutのトラフィックが増え始めたのは、2013年の1月である。2013年、過去数年と比べ、私はより多くの時間と資金をコンテンツに投資してきた。しかし、2012年にも同じような取り組みを実施していた。それでも、Quick Sproutの読者の特徴を理解していなかったため、過去の取り組みは全て失敗していた。

過去数年、私は一般的なマーケティングのアドバイスを記事で取り上げることが多かった。なぜなら、私のサイトの平均的な読者は、オンラインマーケッターだと思っていたためだ。しかし、ビジターに対して調査を行ったところ、読者の68.8%が、マーケティングの手法を学ぶ意欲を持つ、会社の経営者であることが判明した。

この点が分かってからは、コンテンツを作成する方法を変更するようにした。誰でも理解し、実行に移すことが可能な手順を追ったアドバイスを提供するようになった。また、理論よりも戦略にターゲットを絞ったコンテンツを作成するよう心掛けた。このタイプのコンテンツの方が、過去のコンテンツと比べて、会社の経営者にとって、メリットが大きいためだ。

その結果、トラフィックは、過去1年と比べ、152.42%増加し、ページビューは259.62%増加した。

traffic comparison

読者の特徴を活用したいなら、時間を割いて、理想の顧客を理解することだ。顧客が、会計士か、あるいは、マーケッターかを把握するだけでは、不十分である。出来るだけ細かい特徴を理解する必要がある。例えば、KISSmetricsの理想な顧客の特徴を以下に挙げていく:

  • マーケティング部門のバイスプレジデント、マーケティングの責任者、あるいは、マーケティング部門のマネージャー
  • SaaSまたはeコマース会社の従業員
  • 年間の売り上げが1000万ドルを超える会社の従業員

上述の基準に当てはまる人物をターゲットに絞ると、製品を購入し、顧客として留まる可能性が高い、顧客候補が残ることになる。

戦略 #6: クリックスルーに対する最適化を行う

ランキングが高ければ高いほど、得られる検索のトラフィックは多くなる点は周知の事実である。そのため、恐らく、ランキングの改善に関しては、既に着手しているのではないだろうか。しかし、クリックスルー率を最適化する取り組みを行ったことはあるだろうか?

検索エンジンの結果ページで、リスティングを見てもらったからと言って、クリックしてもらえるわけではない。

ウェブマスターツールを使って、具体的なキーワードに対するランキングとクリックスルー率を確認することが出来る。

google webmaster tools

上位にランクインしているキーワードを分析することで、改善の余地がある領域を探し出すことが出来る。通常、クリックスルー率が30%なら、順調だと言えるだろう。40%を超えているなら、文句のつけようがない。

私は、63点のグーグルのウェブマスターツールのアカウントを分析し、以下のワードが、とりわけクリックスルー率が高い点に気づいた:

  1. How to
  2. [リスト関連の数字]
  3. 無料
  4. You
  5. アドバイス
  6. ブログ 記事
  7. なぜ
  8. 最高
  9. 手法
  10. 優れた

タイトルタグとメタデスクリプションで、上のワードを利用して、A/Bテストを幾つか行えば、クリックスルー率を最大限に高めることが出来るかもしれない。

また、オーサーシップを介して、クリックスルー率を高める手法もある。以前と比べると、効果は低くなってしまったが、それでも、記事の隣に顔写真を載せることで、目立たせる効果が見込める。

google authorship

コンテンツをベースとしたサイトを運営していなくても、構造化データのマークアップを活用することは可能だ。レビュー、評価、そして、リッチスニペットに至るまで、schema.orgを使えば、可能性は無限大である。

戦略 #7: 頼む、借りる、または、盗む

メリットを得るため、コンテンツを作らなければならないとは、誰も言っていない。事実、Mashableでは、他人のインフォグラフィックをサイトで利用する傾向が見られる。

当然、作品の提供元にはリンクを張っているものの、当該のクリエイターよりも、多くのソーシャルシェア、そして、トラフィックを獲得すると言う、興味深い現象が起きている。

landing page infographic

私はKISSmetricsで同様のコンセプトを試してみた。 Formstackと言う会社から、ランディングページのインフォグラフィックを拝借した。もちろん、この会社にリンクを張り、功績を認めていた。さらに、重複するコンテンツの問題を避けるため、インフォグラフィックの周りに独自のテキストを加えた。

数週間後、「借り物」のインフォグラフィックインフォグラフィックは、1910回ツイートされ、1400回いいね!されていることが判明した。自分達が作ったわけではないコンテンツにしては、悪くないスタッツである。

この戦略は、テキストベースのコンテンツには向いていない。重複するコンテンツの問題を起こす可能性があるためだ。一方、画像や動画のコンテンツを借り、前後に独自のテキストを加えておけば、それなりの結果を残すのではないだろうか。また、忘れずに、作品の提供元にリンクを張っておく必要がある。この作業を怠ると、著作権問題に発展することもある。

戦略 #8: 早ければ早いほど良し

ウェブサイトが読み込まれる速さが、グーグルのランキングに影響を与えることは、あまり知られていない。グーグルは、なかなか読み込まれないサイトを上位にランク付けすると、検索エンジンとして、グーグルを利用するユーザーが減ることに気づいている。

そのため、グーグルは、ウェブサイトの読み込みにかかる時間を改善する手助けをする無料サービス、Page Speedをリリースした。

  • グーグルは、読み込みが0.5秒間遅くなった結果、トラフィックは20%減少した
  • アマゾンのサイトは、読み込みが0.1秒間遅くなった結果、収益の1%を失った…毎年数十億ドルの収益を上げる会社にとっては、大きな痛手である
  • ヤフー!のサイトは、読み込み0.4秒間遅くなった結果、トラフィックが9%減った。

影響を受けるのは、大きなサイトだけではない。Judy’s Bookは、より多くのCPUのパワーとメモリを持つサーバーに切りかえたところ、検索エンジン経由のトラフィックが、20%増加した。メモリのキャッシュを介して、ウェブページの読み込みがスピードアップし、30日以内に、検索トラフィックが20%増加すると言うボーナスを得た。

load time

読み込みの時間が何秒なのか、または、改善するにはどうすればいいのか分からないなら、ここにURLを入力すれば、ウェブサイトをスピードアップさせる上での推奨事項を挙げてもらえる。

戦略 # 9: コンテンツの長さはランキングに影響を与える

グーグルのSERPの1ページ目にランクインしている、ウェブページの平均ワード数をご存知だろうか?

500ワード?1,000ワード?あるいは、1,500ワードだろうか? 実は、2,000ワード以上である。長文のコンテンツがページ 1を制しているのだ。

word count

上の画像のチャートには、ワード数が多ければ多いほど、トップに近づく傾向が表れている。

要するに、次の2つのポイントが重要になる:

  1. 大量のコンテンツを次から次へと繰り出す代わりに、質の高いコンテンツを作る作業に専念するべきである — 詳細で、誤字脱字が少なく、いつまでも新鮮なコンテンツ、つまり、今から5年後、さらには、10年後に読んでも、有益なコンテンツが必要とされている
  2. 詳細なコンテンツが増えてきたら、In-Depth Article(インデプスアーティクル)アルゴリズムを活用するべきである。このタイプのコンテンツは、検索結果ページの詳細なコンテンツを展示する特別な領域で取り上げてもらえる。

実際に、インデプスアーティクル(詳細な記事)アップデートを活用したところ、30日間で、検索エンジン経由のトラフィックが、13.15%も増加した。

in-depth articles

schema.orgが定めるこのルールに従うか、もしくは、このワードプレスのプラグインを利用すれば、このアルゴリズムを利用することが出来る。 グーグルは、広範なキーワードを持つウェブページのみを上位にランク付けすることが多い。例えば、KISSmetricsは、キーフレーズ「SEO」で、インデプスのセクションに取り上げてもらっている。

in-depth articles results

ただし、大量のコンテンツを持っていない場合、トラフィックの増加はあまり期待できない。2000ワード以上の詳細なコンテンツを多数持っていることが、この戦略を有効に活用する上で、理想的な状態だと言えるだろう。

戦略 #10: レスポンシブデザインはモバイルのトラフィックを増やす

モバイルの利用は、デスクトップの利用よりも遥かに早いペースで増え続けているものの、私のサイトの多くでは、モバイルデバイスやタブレットデバイスのトラフィックは、全体の10%を下回っているため、必ずしも、モバイルを活用する必要があると感じたことはなかった。

しかし、KimberlySnyder.netでテストを行った結果、レスポンシブ、または、モバイルフレンドリーなデザインの重要性をまざまざと見せつけられてしまった。このサイトのトラフィックの多くは、デスクトップを経由しているものの、サイトのデザイン変更を行う際に、タブレットでも、モバイルデバイスでも問題なく動くように、レスポンシブを取り入れる決断を下した。

responsive design

レスポンシブデザインを導入したところ、モバイルおよびタブレットのトラフィックは、全体の18%から、56.7%に大幅にアップした。しかも、レスポンシブデザインを立ち上げてから、たった45日間で、これほどの結果が表れていた。

mobile traffic

同じような成果を求めているなら、レスポンシブデザインを導入しよう。ハイスピードでモバイルデータの接続を行えるユーザーは少ないため、デスクトップサイトの必要最低限な機能を持つ、早く読み込まれるデザインが必要になる。

戦略 #11: ツールはコンテンツマーケティングをしのぐ

何を介して、ウェブサイトは多くのリンクを獲得しているのだろうか?コンテンツマーケティング、と言う答えが大半を占めるはずである。この答えは正しいものの、リンク構築の形式として、最も優れているとは断言できない。

事実、マーケットで無料のツールをリリースした方が、最終的により多くの被リンクとトラフィックを獲得することが出来る点が判明している。つまり、コンテンツマーケティングよりも、資金の投じ先として向いているのだ

tool traffic

Quick Sproutで無料ツールをリリースした結果、次の成果を得ることに成功した:

  • ビジター一人当たりのページビューが、1.8ページから、2.35ページに増えた。
  • 直帰率が、74%から、63%に下がった。
  • サイトの滞在時間が、2分10秒から、3分10秒に増えた。
  • ビジターのロイヤルティが上がった。

多くのビジターとリンクをもたらす無料ツールをリリースする際は、使いやすく、需要が高いツールを作ることが肝要である。当該の業界で、特に好調の会社を見れば、リリースするべきツールが何か見えてくるはずだ。

例えばWoorankMozから、私はツールのコンセプトを学んだ。多額の収益を同社にもたらしていた機能を取り上げ、無料でリリースした。

ツールのリリースは、とても効果が高いため、2週間以内に、ソーシャルメディア分析、および、競合者分析レポートをQuick Sproutのツールセットに加え、全て無料で提供する予定である。

結論

今回提供したSEOの戦略集を気に入ってもらえただろうか?ここで言及した11点の変更の中には、実行に手間がかかるものもあるが、大きな成果をもたらしてくれるはずだ。

本気でランキングを高くしたいなら、私と同じ過ちを犯さないでもらいたい。他の人達と同じことをする方針は薦められない。やがて濫用され、効果がなくなるためだ。

現在の検索業界で結果を出すためには、創造力が必要になる。既成概念にとらわれず考えることが出来れば、上位にランクインすることが出来るはずだ。

結果に直結する捻りを加えたSEO戦略が他にあれば、是非コメント欄で発表してもらいたい


この記事は、Quick Sproutに掲載された「11 SEO Changes That Will Give You Big Results」を翻訳した内容です。

具体的な数字を入れているのが一事例とはいえ説得力が上がりますね。日々のSEO、コンテンツマーケティングの質を高めるために効果がありそうな内容ばかりで流石のQuickSprotでした。 — SEO Japan [G+]

次のSEO活用サイトを2014年に考える方法

SEOがある程度のテクニックで実現できた時代には、SEOだけを駆使してアフィリエイトサイトを量産し、それなりの収益を 上げることもできました。Googleのアルゴリズムが進化した今、SEOだけに頼ってサイトの上位表示を達成することは難しいですし、そもそもSEOに依存したビジネスは極めて不安定です。今回はそんな個人のSEOノウハウでこれまで時代を駆け抜けてきたあなたが、今後もその経験と知識を活かしつつさらに活躍していくためのアドバイスをSEO Bookが送ります。 — SEO Japan

個人運営のウェブマスターは、ここ数年、大きな損害を被ってきた。リスクを分散するのは難しくなり、人件費は上がり、接触の難易度は上がり、そして、コストは嵩む一方である。グーグルのウェブスパム対策部門、そして、増え続ける検索警察の方々が、不信感を煽っているためだ。

ウェブは、今でも素晴らしい居場所であり、現在も、輝かしい機会を与えてくれる。一方、オフラインの世界で同じ機会を得るためには、大きな資本リスクを背負わなければならない。

ウェブベースのビジネスモデルで、成功を収めることは今でも十分可能である。しかし、あらゆる戦略に言えることだが、時折、見直しを行う必要がある。そこで今回は、新しいサイトを始める際に私が踏む主要なプロセスを紹介する。

シグナルを探し、ノイズを見極める

ツイッターの世界を支配しているのは、オンラインマーケッター、セレブ、そして、ブランドであり、140文字の制限により、相変わらず、次のような(浅はかな)宣言が吐き出されている:

  • リンクは終わった
  • リンクのことは忘れて、いいね!、+1、リツイート等を獲得せよ
  • ゲスト投稿は終わった
  • インフォグラフィックは終わった
  • SEOは終わった

すべて出鱈目だが、同じ発言を、少しづつ言葉を変えて、何度も繰り返す予言者かぶれが続出する。

そんな時は、ランキングが「重要ではない」と主張する常軌を逸した発言を思い出してもらいたい。この発言は、遅くとも2006年には、姿を現していた。ヒステリックとしか言いようがない。

あるいは、ここ2、3年の間にごり押しが目立った「ソーシャルネットワークのシェアが、新たなリンクになる」と言う発言に目を向けてもらいたい。少なくとも自然な検索の増加に関しては、この主張を裏付けるデータは全く存在しない。

pinnochio

しかし、この「業界のトレンド」により、莫大な収益と検索のシェアが失われている。ここでは、スパムリンクとそうではないリンクの違いを議論するつもりはない。誰も質の低いリンクを獲得するべきだと推奨しているわけではなく、そんなことをする必要はない。

ポートフォリオを確立する

個人のウェブマスターなら、異なる意図を持つサイトを複数運営しているのではないだろうか?私は次のようなサイトを持っている:

  • オンラインでブランドとして認めてもらえるように務めるサイト(少なくとも、その努力はしている)
  • より持続しやすい長期的なプロジェクトに投資するための、純粋な、年季の入った稼ぎ頭のSEOサイト
  • しばらくは、有料のトラフィック、直接的な接触、そして、トラフィックを獲得する第三のメソッドとして、自然な検索と連動するソーシャルキャンペーンで生計を立てるためのサイト
  • 実際にサイト/ブランドの構築を始める前に、新しいアイデアや新しい製品を試すためだけのサイト

また、クライアントのタイプを限定する方針も重要視している。基本的な情報を基にスプレッドシートを作成し、遠くからでも見られるようにすると、とても便利である。

スプレッドシートでは次のカラムを用意する:

  • ドメイン名
  • 意図のタグ(上述した領域から一つ選択する)
  • 月間純利益(複数のカラムを割く)
  • 12ヶ月間継続の純利益
  • 月間/12ヶ月間継続のコスト

ここから、収益がどこから来ているのか、資金はどこに向かっているのかを把握するため、簡単な表を作成する。時間の経過と共に、オンラインブランドの領域(複数のソースからバランス良くトラフィックと収益を得る領域)が、収益とコストの面で、純粋なSEOを追い抜くように努力する。また、中長期の「ブランド育成」が期待できない高額の純粋なSEOを作り過ぎないように注意する。

さらに、クライアントの領域でも増加を望んでいる。しかし、求めているのは適切なタイプのクライアントのみである。誤ったタイプのクライアントは、小規模なチームに壊滅的な影響を与えかねないからだ。

小さく、無駄を省き、そして、採算を取れる状態を維持することは、この戦略の重要な鍵である。借金および経費に関して、この特徴からかけ離れているなら、ネットで長期にわたって生き残る上で、適切な判断を下しにくくなるだろう。

新しいサイトを始めるタイミングを検討する

大半の小規模なチーム、あるいは、個人のパブリッシャーであっても、2-3つのブランドサイトを同時に運営することはできるのではないだろうか(ブランドサイトには、オンラインマーケティングの大半の要素が集約されてくる)。私はまずサイトの該当するカテゴリを決める。

テスト用のサイトは容易に決めることが出来る。新しい製品に対するアイデアが浮かんだら、小さなワードプレスのサイト、そして、ランディングページを開設し、PPCを介してテストを実施する。初期のリサーチでは、既存の「検索」の需要が存在するかどうか、あるいは、自分で需要を作る必要があるかどうかを判断する。

当然、適切にネットワーキングを行っているなら、最初は、主にオフラインの需要を基にオンラインの製品を構築することも可能である。オフラインのネットワーク作りには、経験上、より多くの初期作業、そして、関係者等が必要になるため、基本的には、初期の需要がウェブに存在する製品にこだわるようにしている。

「製品」を検討する際は、次のような「アイテム」を販売することが可能な製品と見なす:

  • 知識
  • 物理的な製品
  • デジタル製品

幾つかの要素を組み合わせることも出来るが、上の3つのアイテムを売れる製品の基本的な種類と私は考慮している。ここから、次の調査を実施する:

  • ブランド名とドメイン(1ワード、もしくは、2ワードのドメインを希望する。キーワードは必須ではない)
  • 検索回数の推測と主要なキーワードのテールの長さ
  • 広範なトピック、または、自分のサイト/製品を挿入することが可能な平面的なトピックで会話が行われているかどうか
  • 製品が、既に人気が高く、広範な製品の一分野になり得るかどうか
  • 当該の製品は、ソーシャルメディアの領域で、成功を収めるチャンスが十分にあるかどうか
  • 既存の製品よりも優れた製品を作ることが出来るか

製品のアイデアの例

例えば、私は不動産をかじっているが、CPR/PMを各不動産の投資家に割り当てるようにしている。大半の製品は、「良い」には該当しない。ソリューションの多くは、単純にあまり良くないか、もしくは、マイクロソフトのDynamics CRM等の複雑なソリューションに仕掛けを加える必要がある。

ウェブ上には、この製品に対する需要があり、現在利用可能なテクノロジーを介して、よりエレガントに、投資の決断および管理に必要な要素を結びつける上で、出来ることは山ほどある。

これは、現在、私が実際に検討している取り組みである。また、より直接的で洗練された形式で、参入することが可能なニッチが存在する、優れた、広範なマーケットを探す戦略の典型的な例である。

ここでは、3つの製品のタイプのうち2つを活用することが出来るかもしれないが、私なら、まずは、オンライン製品のみを取り上げ、その後、トレーニングやコースを展開していくだろう。

製品が必要

product

オンラインの世界で長期的にビジネスを運営したいなら、上下運動の激しい検索サイクルを耐えうる製品とブランドを少なくとも1点は用意する必要がある。クライアントの仕事が製品だと指摘する声もある。その指摘に反論するつもりはない。

しかし、自分で製品やサービスを作り、クライアントに請求するケースと比べ、クライアントの仕事を請け負う場合、藪から棒に、他者の決定(内部の支出の決定、何もかも社内で対応する等)に左右されることが多い気がする。

また、消費者に直接製品を販売する場合も他者に左右される可能性がある。それでも、大勢のスタッフで構成される巨大なチーム、そして、そのチームを管理するチームを必要とする、少数/多数の大規模なクライアントに製品を販売する場合と比べて、SaaSモデル、購読モデル、もしくは、直接製品モデル等を介して、リスクを分散することが出来るメリットはある。

豊富な機会

ウェブ上には今でも無数の機会が存在する。この点は、疑いようもない事実である。広範なマーケットを探し出し、そのマーケット内のニッチを選択する私の戦略は、ここ数年、功を奏している。

まったく関係がない領域を取り上げることもある。関連性について大きく後れを取る領域では、ProBlogger.Net等の掲示板で、当該の業界のサイトを運営し、ソーシャルメディアを積極的に活用しているライターに寄稿を求める。

さらに、オーサーシップのプロフィールを記事に結びつけ、当該の記事をそれぞれのライターのソーシャルチャンネルとサイトで宣伝してもらう。こうすることで、特定の業界において、限られた金額でオーディエンスを増やし、業界の有名で、信頼されている人物と関係を構築する効果が見込める。

何かを売る

熱意と金銭的なポテンシャルのバランスを取るのは難しく、両立しないことが多い。先程掲載した項目を、アイデアを使って前に進む方法、もしくは、そのアイデアにとって、行動を起こすことが理にかなっているかどうかを特定するための指針として利用するなら、確固とした基盤を築くことが出来るだろう。

ここ2、3年間は、大きな変化が立て続けに起きているが、その結果、様々な領域で機会が生まれている。また、「多様化」と言うワード一つで片づけてしまうことも出来るが、理論ずくめのアプローチよりも、より地に根を下ろしたアプローチを採用する方が無難である。

従来のSEOキャンペーンの主な特徴は、あまり変わっていないが、こだわりを捨て、新たな機会を活用しても良いはずである。SEOの黄金時代を個人のウェブマスターとして駆け抜け、複数のオンラインマーケティングで経験を積んでいるなら、尚更だ。


この記事は、SEO Bookに掲載された「How to Think about your Next SEO Project」を翻訳した内容です。

今日のGoogleを前にアフィリエイターとして活躍している人であれば、ここに書かれていることの多くは実施済みか釈迦に説法的な話の気もしますが、何か強引なSEOだけ順位が上げれた時代が少しだけ懐かしくなった私でした。 — SEO Japan [G+]

検索エンジンの世界国別市場 2014年最新版

検索エンジンといえばGoogleのみが注目される国内市場ですが、海外に目を向けると、意外とGoogle以外の検索エンジンが頑張っている国がまだまだあるのも事実。肝心の米国市場でさえ、Bingが頑張っている結果、Googleのシェアは日本より低いです。今回はそんな世界各国の検索エンジンのシェア率をまとめた記事を。米国、ヨーロッパ、中国、韓国、ロシア、他諸々、、グローバル市場の俯瞰に最適。 — SEO Japan

検索は、世界中のインターネットユーザーを結びつける。このつながりを作るきっかけを与えるのが、検索エンジンである。世界的なブランドにとっては、各種の検索エンジンおよび文化に対して、最適化を行うことで、認知度、ビジビリティ、トラフィック、そして、コンバージョンを高める効果が見込める。グローバルなSEO、そして、コンテンツマーケティングは、今まで以上に重要な存在となりつつある。

2013年、検索エンジン業界の強者と弱者が、世界のマーケットシェアを巡って、戦闘を繰り広げた。米国では、今年もグーグルが国内の検索マーケットの大半を獲得していた。その一方で、ヤフー!がシェアを失い、ビングが着実に勢力を伸ばした。

世界全体を見ると、グーグルが覇権を掌握したものの、ロシア、中国、そして、韓国等の国産の検索エンジンは、ホームでは王座の地位を譲らなかった。

世界の検索およびインターネットの利用は、右肩上がりに増加している。毎年、インターネットを利用する地域は増え続けており、デスクトップおよびモバイルでの、売買、そして、ソーシャルメディアでの交流が盛んに行われている。そのため、グローバルなSEOおよびデジタルマーケティングを担当するマーケッターは、日に日に拡大し、ビジネスを行う場所と言う意味において、世界の縮図ともいえるグローバルな市場で、事業を展開するには、迅速に動く必要がある。

グーグル、ヤフー! & ビングの2013年の成果

グーグルは、米国のマーケットの67%を獲得した状態で、2013年に突入した — このレベルのシェアを初めて獲得したのは、2012年11月であった。comScoreが発表した最新のデータ(2013年11月)によると、グーグルは1月から若干シェアを落とした状態、66.7%で2013年を締めくくろうとしている。

 comScore Explicit Core Search Share Report* November 2013 vs. October 2013

comScoreの明確なコア検索シェアレポート

2013年10月と11月の比較

米国全土 — 家および職場

ソース: comScore qSearch

コア検索エンティティ 明確なコア検索シェア(%) 2013年10月 2013年11月 ポイントの変化

明確なコア検索の合計 グーグルのサイト マイクロソフトのサイト ヤフー!のサイト Askのネットワーク AOL,Inc.

**明確なコア検索では、検索結果を利用するユーザーの具体的な意図を反映しないコンテキスト主導の検索は除いている**

ビングは、16.5%のシェアを確立した状態で2013年に臨み、ゆっくりとしたペースではあるものの、毎月着実にシェアを増やし、2013年11月には18.1%までシェアを伸ばした。

一方、ヤフー!にとっての2013年は、シェアを維持することもままならない1年間であり、12.1%が最も高い状態であった。10月になると、シェアは11.1%に落ち、11月のcomScoreの最新のデータでは、11.2%に留まっていることが判明している。

今年のcomScoreのデータから、ビングとヤフー!による、検索のマーケットシェアを巡る戦いが浮き彫りになっている。このレポートを参考にする限り、6月にビングが獲得したシェアと同じ%のシェアをヤフーが失っていた。

ヤフー!のマリッサ・メイヤーCEOは、この問題に関して、マイクロソフトとヤフー!の検索における提携が、期待された効果を上げなかったと指摘している: 「提携を行う目的の一つは、お互いからシェアを奪うのではなく、共にシェアを増やすことであった。」

2013年の始め、comScoreが非公式にリリースした(結局、注目を浴びることになった)調査は、グーグルの世界での人気を取り上げていた。この調査結果を参考にする限り、2012年の12月までに、グーグルの検索回数は1147億回に達し、同社のシェアは約65%に届いていたことから、世界の検索マーケットを牛耳っていたと言える。

Google Still World’s Most Popular Search Engine By Far, But Share Of Unique Searchers Dips Slightly

しかし、この調査があぶり出したのは、現在のグローバルマーケットにおけるグーグルの地位だけではなかった。

アジア太平洋地域 — インターネットの利用と検索エンジンの人気

アジア太平洋圏のインターネットマーケットは、急速な成長を遂げている。事実、10月にはcomScoreが、アジア太平洋地域は、北米に続き、世界2位の広告市場の地位を獲得しており、2014年の年末までに、インターネット広告への出費が、新聞広告への出費を抜くと指摘している。 comScore曰く、2015年には、インターネット広告は、すべての広告の支出の21.9%を占めるようになるようだ。

また、中国等の台頭する国々では、検索に関して、興味深い展開が起きている。

中国 — 百度、最新の動向

中国は、世界で最も人口が多く、インターネットは一般家庭に普及している。comScoreによると、中国のインターネット人口は、アジア太平洋地域 & 世界で一番多い。

Asia Pacific Audiences

アジア太平洋地域のインターネットユーザー人口

成熟した台湾と香港の成長率は同じ

(吹き出し)中国のインターネット人口は、昨年比で4%増加。一方、台湾と香港はともに2012年3月から2%増加

(左から)中国 348,177(000) インド 73,872(000) 日本 73,640(000) ベトナム 16,055(000) オーストラリア 14,371(000) インドネシア 13,628(000) 台湾 11,861(000) マレーシア 11,800(000) タイ 9,485(000) フィリピン 7,432(000) 香港 4,595(000) シンガポール 3,397(000) ニュージーランド 2,895(000)

さらにcomScoreの調査結果を提供する:

  • 中国のインターネット人口は、3億4700万人を超え、その他の地域のユーザーを加えると、4億6000万人に達する。
  • 中国のインターネットユーザーは、平均で150分間/月オンラインショッピングサイトを利用する。
  • 不動産、自動車、美容/ファッションスタイル等の分野で人気の高いウェブサイトは、数百万人のアクティブユーザーを抱えている。

中国のソーシャルメディアの範囲は、平均を超えているものの、利用は平均以下である:

China Social Networking

中国と台湾でのソーシャルネットワークの浸透度は平均を超えるものの、利用は平均以下。成長するポテンシャルは大。

(左)ソーシャルネットワークの浸透のカテゴリ

世界 82% 米国 79% 英国 77% 日本 53% 中国 86% 香港 79 % 台湾 86%

(右)ソーシャルネットワークを利用する平均の時間(分)

世界 324分 米国 363分 英国 448分 日本 88分 中国 69分 香港 251分 台湾 398分

2013年8月の時点で、comScoreは、中国で人気の高い5つのソーシャルネットワークを報告している:

  1. QQ.com Qzone
  2. QQ.com microblogging
  3. SINA microblogging
  4. Pengyou.com
  5. Renren.com

中国には、厳格な検閲の規定が存在するため、国産の検索エンジンを活用する点は理に叶っている。iResearch Globalの第三四半期のデータ からは、中国の検索エンジンの収益が増加していることが分かり、前年と比較すると成長率は41%近く増加している:

Revenue of China Search Engine Market

中国の検索エンジン市場の収益 2012年の第一四半期 – 2013年の第三四半期

収益(元) % 前四半期比の成長率 % 前年比の成長率

注記: 検索エンジン企業の収益とは、検索エンジンチャンネルの代理店の収益を除く、検索エンジンを運営する会社の収益の合計を指す。

ソース: このデータは、企業側が発表した決算、専門家とのインタビュー、そして、iResearchのスタッツモデルを基に算出し、推測している。

2013年第一四半期、iResearchは、過去3年における中国の検索マーケットの収益のシェアを公表した。百度は、約81%にシェアを伸ばし、明らかに市場を制している。一方、グーグル中国は、シェアを約14%まで減らしていた。

Revenue of China Search Engine Market

中国の検索エンジンマーケットの収益 2010年第一四半期 – 2013年第一四半期

注記: 検索エンジン企業の収益とは、検索エンジンチャンネルの代理店の収益を除く、検索エンジンを運営する会社の収益の合計を指す。

ソース: このデータは、企業側が発表した決算、専門家とのインタビュー、そして、iResearchのスタッツモデルを基に算出し、推測している。

検索のシェアに関しては、6月のレポートを参考にすると、百度は約66%のシェアを獲得し、グーグルは3%に急激にシェアを落としていた。

今年(2013年)、中国の検索エンジンは、覇権を巡り、戦略的なバトルを繰り広げた。シェアを獲得するための一つの手段として、合併を用いる動きが見られた。7月、2番目の規模を誇る検索エンジンのQihooが、3番目に大きい検索エンジンのSogouを買収すると示唆する報道があった。しかし、9月には、Sogouが4番目に位置する検索エンジンのSosaを買収すると報じられていた

また、その一方で、密かに中国最大のEコマースサイトのアリババが、Aliyun Searchを立ち上げていた。Aliyunが中国の市場でどこまでインパクトを残せるのかは、今後の展開次第だが、comScoreが10月にリリースした「China Digital Future in Focus 2013」レポートは、アリババのユーザーが、平均で137分間を同サイトで過ごしていると指摘している。これは、2位のサイトの利用時間の約4倍に匹敵する。

韓国 — モバイルとNaver

Webcertainが公開した調査結果によると、韓国の携帯電話の利用は、その他のアジア太平洋地域の国々、さらには、世界の国々に勝っており、世界の平均の3倍に相当する。2013年の第一四半期、インターネットへのアクセスの60%近くがスマートフォンを介して行われたと、Webcertainのグローバルモバイルレポート 2013は指摘している。

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(上)スマートフォンの契約者 3800万人

携帯電話契約のスマートフォンの契約が占める% 67%

スマートフォン契約者数 前年比で18%の増加

インターネットのトラフィックのうちモバイルが占める% 31.3%

(左下)携帯電話 & タブレットの利用

携帯電話およびタブレットを使ってインターネットにアクセスしたインターネットユーザーの%

2011年6月 携帯電話 32.5% タブレット 6%

2012年第二四半期 携帯電話 50.3% タブレット 6.7%

2013年第一四半期 携帯電話 59.6% タブレット 9.7%

(右下)モバイルOSマーケットのシェア

モバイル経由のインターネットトラフィックを占める%

2012年5月 (上から)その他、iOS、アンドロイド

2013年5月 (上から)その他、iOS、アンドロイド

韓国の検索マーケットシェアを最も獲得しているのはNaverだ。インターネット上で韓国語を使ってサイトを成功に導くためには、Naverにリストアップしてもらう必要がある。comScoreによると、Naverのシェアは2011年から減り、一方、グーグルは多少シェアを増やしているものの、まだまだNaverには遠く及ばない。

South Korea Search Market Share

2014年のNaverでのマーケティング

Naverは独自のビジネスモデルを持っている。基本的には、ヤフー!のサイトと同じように、その他のNaverのサイトに導くポータルサイトだが、エンジンでもあり、多面的な検索結果を用意している(グーグルのユニバーサル検索結果に似ているが、より凝ったフォーマットを採用している)。グローバルなブランドは、出来るだけ多くの場所に出没することで、ブランドへのビジビリティを集めることが出来る。

naver-serp-explained - brightedge

NAVER

SERPの説明

(上から)有料リスティング

製品のリスティング

登録したブログ

登録したウェブサイト

登録したサイトでインデックスした画像

自然な結果

エンサイクロペディアのディレクトリ

ソーシャルの結果

ユーザーが作ったコンテンツ

製品のリスティング

雑誌のコンテンツ

ニュースセクション

Naverで成功を収めるには、検索エンジンに登録し、参加を認証してもらう必要がある。Naverでマーケティングを始める上でのヒントを5つ紹介する:

  1. 韓国語を使うことが鉄則。
  2. NaverのKnowledge iNでユーザー生成コンテンツに参加する。
  3. ブログを運営し、積極的に活動する。
  4. Naverの「Cafe」プラットフォームでソーシャル活動を行う。
  5. すべての取り組みで基本的なオンページSEOを実装する。

日本 — ヤフー!、ソーシャルメディア & モバイル

日本は、世界で四番目インターネットユーザーが多い国である。日本では、ヤフー!のサイトの人気が最も高く、モバイルの利用が浸透している。また、ツイッターとフェイスブックがソーシャルネットワークシーンを牛耳り、大勢のインターネットユーザーが、特にエンターテイメント系のサイトで時間を過ごしている。

5月にリリースされたcomScoreのデータによると、ヤフー!は、6万5000人近くのユニークビジターを擁し、利用者が最も多いものの、約6万4000人が利用するグーグルが肉薄している:

Top Web Properties Japan

利用に関して目立つヤフー!とグーグル

ブログサイトも健闘

上位のウェブサイト – 日本

ユニークビジター ビジター当たりの滞在時間(分)

(上から)ヤフー!サイト グーグルサイト FC2 Inc. NHN Corporation アマゾンサイト マイクロソフトサイト サイバーエージェント 楽天 ウィキペディア NTTグループ

日本のインターネットユーザーは、その他のアジア太平洋地域のユーザーや世界のユーザーと比べて、エンターテイメント系のサイトでより多くの時間を過ごしている。2013年5月のデータでは、エンターテイメント系のサイトの滞在時間が、世界では平均3.5-5時間のところ、日本では約5時間と記録されている。

Japan Websites

日本のウェブユーザーは、同地域および世界のユーザーと比べて、エンターテイメント系のサイトで時間を費やす傾向がある

エンターテイメント系のサイト

訪問するウェブユーザーの% サイトで過ごす平均時間(時)

世界 アジア太平洋地域 日本

5月12日 5月13日

また、comScoreは、日本には1億200万人を超えるモバイルユーザーが存在し、34%以上のペースでスマートフォンの浸透が進んでいると報告している。

Japan Smartphone Users

日本でのスマートフォンの浸透は34.8%に到達

昨年比で40%以上の増加

スマートフォンユーザーのシェア – 日本(%)

ヨーロッパ — デジタル情勢

多数の国々で構成されるヨーロッパでは、国によってインターネットの利用に差があるものの、インターネットユーザーの人口は増え続けており、より大きな機会をマーケッターに提示している。2013年の3月にcomScoreがリリースしたデータによると、世界のインターネットユーザーのうち、ヨーロッパは27%を占めている

Worldwide Internet Audience

世界のインターネットユーザーの分布

オンラインユニバースの中心は米国ではない

1996年 米国外 34% 米国 66%

2012年 米国外 87% 米国 13%

アジア太平洋地域 42 % ヨーロッパ 27% 北米 14% 中東・アフリカ 9% ラテンアメリカ 8%

ヨーロッパのデジタル情勢をかいつまんで説明していく(comScore 2013年3月):

  • イタリアのインターネットユーザーは、昨年と比べて17%増え、ヨーロッパで最も増加するペースが早い。
  • トルコは若年層のウェブユーザーが多く、一方、ドイツは熟年層にも浸透している。
  • 2012年12月の段階で、EU5ヶ国(イタリア、フランス、ドイツ、スペイン、英国)のモバイルデバイスの75%をスマートフォンが占め、スマートフォンユーザーは2300万人を超えている。
  • ヨーロッパのインターネットユーザーは、ソーシャルネットワーク、または、ブログで平均6.7時間/月を過ごしている。
  • ヨーロッパのウェブユーザーのうち10人に8人が、ニュースサイトや情報サイトにアクセスしている。
  • スマートフォンユーザーの約14%が、デバイスを介して製品やサービスを購入し、スマートフォン経由の買い物客の37%は、服やアクセサリを買っている。

ヨーロッパでは、グーグルが検索市場を独占しており、シェアの86%を獲得している(米国よりも遥かに高い)。そして、Yandexが2位につけている。

インターネットの利用に関しては、comScoreのデータを見ると、トルコが最も検索回数が多いものの、インターネットを利用する時間は英国が最も多い。

Engagement across EU audiences

ヨーロッパでのインターネットの利用

ヨーロッパでは、平均で27時間弱インターネットが利用されている

(上から)英国 37.3

トルコ 31.0

オランダ 30.6

ポーランド 29.3

フィンランド 27.8

フランス 27.7

ヨーロッパ平均 26.9

ロシア 26.1

ノルウェイ 24.9

ドイツ 24.6

スペイン 23.8

ベルギー 22.4

スウェーデン 22.0

ポルトガル 20.8

デンマーク 20.6

アイルランド 19.5

イタリア 18.5

スイス 16.6

オーストリア 14.4

(吹き出し)ベルギーは、利用時間/ビジターにおいて、ヨーロッパで最も伸びが大きかった。1年前と比べ、インターネットを利用する時間が2時間増している。

また、ヨーロッパのインターネットユーザーは、eBay、フェイスブック、そして、アマゾン等のサイトでも、検索を行っている。

European Websites

ヨーロッパのインターネットユーザーは、グーグルとYandexだけでなく、フェイスブック、eBay、アマゾンでも検索を行う

(右上)検索エンジンのユーザー当たりの検索回数

ロシア — インターネットの利用とYandex

アジアとヨーロッパ諸国の間にあるロシアは、comScoreのデータによると、ヨーロッパのインターネットユーザーの大半を抱えている。そのため、同国の国産の検索エンジン、Yandexが世界で4番目にユーザーが多いことも納得できる。

Europe Countries Online

ヨーロッパ諸国のインターネットユーザーの人数

4億800万人を抱えるヨーロッパのインターネットユーザーの15%をロシアが占める

(左)前年比の成長

(左中央)ユニークビジターの合計

(吹き出し)イタリアとロシアは、特に増加ペースが速い — それぞれ、17%と15%。

Yandexにとって、2013年は浮き沈みの多い1年間であった。Islands(次世代のリッチスニペットテクノロジー)をリリースする一方で、創業者の一人、イリヤ・セガロビッチ氏が帰らぬ人となった

今年(2013年)の始めには、2012年の11月 & 12月の段階で、月間検索クエリの数で、Yandexがビングを上回ったと言う報告が上がってきた。2012年12月、Yandexは、48億4000万件のクエリを処理し、マイクロソフトは、44億8000万件のクエリを処理していたようだ。世界のシェアに換算すると、Yandexが2.8%、一方、ビングは2.5%であった。

Bloombergがリリースしたさらに新しいレポートでは、Yandexの検索のシェアはロシアで62%、グーグルは26%、そして、国産の別の主要な検索エンジンのMail.ruが約9%を獲得していることが判明した。

Yandexは、ウクライナやトルコ等の海外への拡大に向けた取り組みを強化しており、ロシア語以外の言語にも対応している。事実、CNNの報道によると、Yandexは、参入するマーケットで、グーグルに続くNo.2の検索エンジンになることを戦略に掲げているようだ。

また、収益のデータを見る限り、Yandexは順調に成長しており、2013年の第三四半期の収益は、2012年の同時期よりも40%多く、約3億2000万ドルを記録している。

2014年版 世界を見据えた最適化の5つのヒント

国際的なブランドにとって、グローバルな最適化は欠かすことの出来ない取り組みである。検索エンジン、そして、地域の文化には差があるものの、グローバルなSEOを行う上で有効なアドバイスを幾つか提供していく:

1. 地域のユーザーを理解する

グローバルSEOとローカリゼーションを取り上げた9月のコラムでは、各地域と言語において、答えを用意する必要のある重要な問いを提示した。この記事の一部を以下に掲載する:

  • キーワードリサーチ: 自分のビジネスのオーディエンスにとって、どのトピックが重要なのか?フレーズ/キーワードの形で、どのように関心を表現すればいいのか?検索の要求にどのように転換すればいいのか?ヘッドとテールの用語(& グループ)にクローズアップすることは可能か?
  • 競合者分析: 言語、地理、そして、検索エンジンの組み合わせにおいて、競合するサイトはどこか?競合者はどのキーワードに力を入れているのか?そのキーワードは、自分のビジネスおよびオーディエンスにとって重要か(重要なら、ターゲットのキーワードに加えよう)?競合者はどのサイトからリンクを獲得しているのか?そのサイトは、自分のビジネスと関連しているか?そのサイトのユーザーにとって、自分のサイトのコンテンツに向かうリンクは適切か?
  • コンテンツ計画: 再利用するつもりの既存のコンテンツにターゲットのキーワードを盛り込むことは可能か?ただし、無理やり組み込んではならない。可能ではないなら、新しいコンテンツの作成を検討しよう。それぞれの組み合わせのオーディエンスは、どのように情報を取得しているのか?好むフォーマットは何か(例: テキストとビジュアル)?このフォーマットに一致するコンテンツを作る計画を立てているのか?

2. 地域に的を絞ったコンテンツを作る

営業を行う地域のオーディエンスに接触するつもりなら、その地域の文化に見合ったコンテンツを作るべきである。様々な文化圏で、マーケティングを行う際に注意するポイントを幾つか挙げていく:

  • その文化にとって、重要な価値は何か?タブーとされているのは何か?
  • 自国独自のコンテンツの作成に取り掛かっている場合、当該のコンテンツの感情は、別の言語でも、十分に伝わるのか?
  • その他の検索エンジンの言語の要件に従う必要がある — 例えば、Naverで成功を収めるためには、ネイティブの言語を利用する必要がある。
  • それぞれの検索エンジンで、贔屓してもらえるコンテンツのタイプを把握する — 世界共通ではないので注意しよう。

3. SERPのレイアウトを理解する

世界中のマーケッターの大半が、グーグルの検索エンジンを活用しているが、米国のSERPで2013年にもたらされた変更点、そして、この変化が2014年のSEOに与える影響を理解することは重要である。

また、次の取り組みにも力を入れる必要がある:

  • 地域の検索結果のカルーセルを意識して最適化を行う。
  • Naver、Yandex、百度等、その他の検索エンジンのSERPの構成も把握する。
  • ユニバーサル検索の結果とモバイルの検索結果に対して最適化を行う方法を極める。

4. 地域の規制を考慮する

ロシアや中国等の国々は、特別なインターネットの規則を定めている。海外でビジネスを実践するなら、その国で受け入れられる慣習とコンテンツを理解し、ルールに従う必要がある。

以下に、熟知しておきたいトピックを幾つか挙げていく:

5. 適切な人材とテクノロジーを投入する

世界の各地域でマーケティングを行うには、接触を望む地域に人材を配置する必要がある。現在の取り組みをそのまま別のマーケットにコピーしてしまうと、ブランドとオーディエンスが分断されてしまう可能性がある。国際的なブランドなら、言語、条件、コンテンツ、イメージ戦略、スタッツの策定、そして、成果を記録するために用いるテクノロジー選択に至るまで、ありとあらゆる取り組みに貢献する国際的なスタッフの存在が欠かせない。また、地域での検索のパフォーマンス、検索エンジン、デバイス、そして、SERPのタイプを管理する上で有効なテクノロジーを選ぶことも肝要だ。

2014年の全体像を理解する

グローバルなSEOを行う上で、今回紹介した提案は役に立つものの、2014年に向けたより広範なSEO戦略 & コンテンツマーケティング戦略と併せて、実施する必要がある。この全体的な戦略を策定する上で、参考になりそうな情報を挙げる:

  1. 2013年に劇的に変化したSEO & 2014年を勝ち抜くための条件
  2. 安全な検索を千載一遇のチャンスに変える安全な検索の五箇条

2014年、皆さんのSEOとコンテンツマーケティングが成功することを心から願っている。

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「The Global SEO & Content Marketing Landscape」を翻訳した内容です。

筆者が日本のYahoo!のエンジンはGoogleであることを認識しているかは不明ですが、、、グローバル展開したいと思っているあなたには情報満載の記事でした。しかし検索エンジンのシェア以上にインパクトがあったのは、1996年にはインターネットユーザーの66%が米国だったのが、2012年にはたったの13%になっているという事実。それだけアジア、ヨーロッパでネットが普及してきたということでしょうし、今後アフリカや途上国の人口増加も含めても米国市場のシェアは下がる一方でしょうね。セカイで勝負したいと思っている方も米国以外の国に今から目を向けていけば意外な商機&勝機があるかも? — SEO Japan [G+]