選ばれたエンジニアのみが加入できるマーケットプレイスのCodementorが160万ドルを調達

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Codementor(法人名はPeer Idea Inc.)は現地時間14日、シードラウンドで160万ドルを調達したと発表した。同社のオンライン教育ビジネスをフリーランス・ディベロッパー向けのマーケットプレイスへと進化させるためだ。

マウンテンビューに拠点を置き、台湾に開発オフィスを設けるCodementorは、シアトルのアクセラレーターであるTechStarsの卒業生だ。本調達ラウンドでリード投資家を務めたのはWI Harperだ。Codementorはこれまでに、Techstars500 Startups、そして個人投資家などから120万ドルを調達している。

Codementorの創業者兼CEOであるWeiting Liuは、「創業した当初のCodementorは、コーディング・ブートキャンプのようなものでした。しかし、オンデマンドでメンターを提供するというサービスは、既存のオンライン学習サービスの隙間にあるギャップを埋めることができる1つのピースなのではないか、ということに気がついたのです」と語る。

WI HaperのパートナーであるYvonne Chenは、今後Codementorはマッチング・アルゴリズム強化に注力すべきだと話す。同社のマッチング・アルゴリズムでは、助けが必要なプログラマーやフリーランスの人材を求める企業と、能力のあるエンジニアを自動でマッチングさせることができる。

「成功するための鍵となるのは流動性です」とChenは語る。「様々な専門分野を持つディベロッパーとマッチングさせるまでの時間を短縮するために、経営資源を投下するのです。これが実現すれば、今後10年間におけるエンジニアリング人材と企業との協働のあり方を、大きく変えることができるかもしれません」。

Codementorには現在、助けを求める1万5000人のプログラマーと5000人のベテラン・ディベロッパーがいる。彼らの専門分野となるプログラミング言語は様々だ。

Codementorのメンターとして認定されるためには、ビデオ面接に合格する必要があり、他のディベロッパーから高い評価をつけられた者でなければならない。他のディベロッパーから高い評価を受けた上位2%のメンターのみが、Codementorで仕事を受注できるという仕組みだ。

Codementorの競合となるのは、数多くあるフリーランス・マーケットプレイスや、ソフトエンジニア向けの求人を掲載している求人サイトなどだ。その一部の名前をあげただけでも、Freelancer.com、GitHub Jobs、Guru.com、Upwork、Topitalなど、様々なサービスがある。

Weitingは、招待されたエリート・フリーランサーしか加入できないマーケットプレイス、そして、それにメンターシップを組み合わせた同社のハイブリット・モデルこそが競合他社との違いであり、それこそがエンジニアの卵やベテラン・エンジニアたちを惹きつける要因になると主張している。

[原文]

(翻訳: 木村拓哉 /Website /Facebook /Twitter

Jay-Zも出資する「プライベートジェットのUber」、JetSmarterが1億500万ドルを調達

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プライベートジェットのマーケットプレイスを展開するJetSmarterは現地時間12日、シリーズCで1億500万ドルを調達したと発表した。JetSmarter CEOのSergey Petrossovによれば、プレマネー・バリュエーションは15億ドルだったという。

今回の大型ラウンドで調達した資金を使用して、同社はアジアとラテンアメリカ地域へのビジネス拡大を目指す。同時に、アメリカ国内のフライト数とルート数の拡大も予定している。

先日TechCrunchでも紹介したJetSmarterのアプリでは、同社のマーケットプレイス上にあるプライベートジェットの予約をすることができる。ユーザーに付き添う人の数が多ければ、ジェットを貸し切りで利用することも可能だ。

アプリのダウンロード自体は誰でもできるが、実際にJetSmarterのサービスを利用する前には、軽いバックグラウンドチェックと、「コア・メンバーシップ」として初年度に1万5000ドルを支払う必要がある。メンバーシップに加入したユーザーは以後、さまざまな経路を飛行するプライベートジェットを「無料で」予約することができるが、メンバー以外の人が同乗する場合には同乗者用の運賃を支払う必要がある。ジェットを貸し切る場合にも料金が発生する。

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JetSmarterのアーリーステージから出資をするサウジアラビアの王族メンバーと、ヒップ・ホップ界のスターであるShawn “Jay-Z” Carterは、今回のラウンドで出資比率をさらに高めている。

本ラウンドから資本参加している新規投資家は、アブダビを拠点とするエクイティファンドのJetEdge、ロンドンのKZ Capital、そして、名称非公開のカタールのプライベート・エクイティファンドと戦略的投資家たちだ。

現在、JetSmarterのサービスはビジネス旅行や観光旅行のハブであるニューヨーク、シカゴ、フォートローダーデール、ラスベガス、アトランタ、ロンドン、パリ、モスクワ、ドバイ、ミラノなど、50の地域で利用することができる。Petrossovによれば、同社は2017年の終わりまでに80から100の地域でサービスを展開することを目指している。

また、JetSmarterはアメリカ国内におけるフライト数の拡大も目指しており、フロリダ-ボストン間、ニューヨーク-ワシントンD.C.間、サンフランシスコ-シアトル間のルートなどを今後追加していく予定だ。

今回の資金調達の発表にあわせて、XOJETのプレジデント兼CEOであり、プライベート・エクイティファンドのTPGでシニアアドバイザーを務めるBradley Stewartが、JetSmarterの取締役に就任したことも発表されている。JetSmarterは以前からXOJETと業務提携しており、このパートナーシップによって同社は北米地域のフライト数を拡大することができた。

JetSmarterと競合関係にあるのは、定額制の「飛び放題」サービスを提供するSurAir、JetSmarterと同じくメンバーシップ制を採用しているWheelsUpStrataJetなどがある。

Jay-Zも出資していたBlackJetやBeaconなどの同業他社が失敗していくなか、JetSmarterはプライベートジェット業界で急速に成長を続けている。

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JetSmarter CEOのSergey Petrossov

「私たちは同業他社とは違います。JetSmarterでは予測アルゴリズムを利用して需要を予測し、それを地域ごとに把握しています。これにより、各マーケットが供給過剰の状態になるのを防ぎ、そこにある需要にちょうど見合った分だけフライトを供給することができるのです。他社はフライトを過剰に供給してしまう場合もあり、座席利用率が20%ということもあります。私たちはジェットを回送させることはありません。そして、フライトの座席利用率は90%です」とPetrossovは語る。

JetSmarterは自社でジェットを所有していない。その代わりに、自社でパイロットを雇い、ジェットのオーナー、オペレーター、キャリアと共同でジェットの管理と整備を行うことで、規制の多い航空業界のコンプライアンスに対応している。

Petrossovや投資家は、ソフトウェアを活用して固定資産をできるだけ減らしたJetSmarterのビジネスモデルを「空のUber」と比喩することが多い。

同社はUberと同じく、サービスの「オンデマンド性」を強化していきたいと考えている。メンバーシップに加入していないユーザーでも数種類のフライトを利用できるような仕組みだ。可能性として、メンバー以外のユーザーが1マイルあたり1ドルの運賃でボストン-ニューヨーク間のプライベート・フライトを利用できるようなサービスが考えられるだろう。

Petrossovは、「私たちがやろうとしているのは、空の旅の楽しさを復活させることなのです」と語る。

[原文]

(翻訳: 木村 拓哉 /Website /Facebook /Twitter

不動産取引プラットフォームのOpenDoorがシリーズDで2億1000万ドルを調達:リスキーなビジネスモデルという評価を跳ねのける

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本日(現地時間11月30日)午後、Norwest Venture PartnersはOpenDoorにシリーズDで2億1000万ドルの巨額出資を完了したことを発表した。OpenDoorは今回調達した資金を利用して、同社が展開する不動産取引プラットフォームを10都市に拡大することを目指す。

OpenDoorの特徴は、自社で不動産の在庫を抱えているという点だ。不動産の再売却価格を予測するために同社が導入している予測分析のアルゴリズムは複雑である一方で、実際の不動産取引フローはかなり効率化されている。

ユーザーがOpenDoorで不動産を売却したいと考えている場合、そのユーザーは同社から不動産の売却価格を提示される。その売却価格に納得がいけば、ユーザーはOpenDoorに不動産を売却する。その後同社は不動産を修繕し、利益を得るために他のユーザーに売却するという仕組みだ。

OpenDoorは買い手を惹きつけるために、セルフサービスの不動産見学を随時開催している。スマートロックとセキュリティカメラによって実現されたサービスだ。OpenDoorで不動産を購入する際には、180項目もの住宅の品質審査とワランティ、そして30日間のキャッシュバック保証がついてくる。

昨年の今頃、同社はシリーズCで8000万ドルを調達している。すべてのラウンドを合わせると、同社の合計調達金額は3億2000万ドルになる。OpenDoorのバリュエーションがユニコーンとして認められる10億ドルにすでに達している可能性は高い。

本ラウンドにはNorwest Venture Partnersの他にも、NEAKhosla VenturesGGV CapitalAccess IndustriesFifthWallLakestarSVB CapitalCaffeinated CapitalFelicis Venturesが参加している。OpenDoorで経営執行役会長を務めるKeith Raboisは、Khosla Venturesのパートナーも務めており、同VCが本ラウンドにも参加していることは注目すべき点だといえる。CrunchBaseによれば、Khosla VenturesがOpenDoorに資本参加したのは2014年のシリーズAからだ。今回のラウンドまではKhoslaが同社の筆頭株主だったが、今日のラウンド後の出資比率はまだ分からない。

Norwest Venture Partnersは今回の出資にあわせて、OpenDoorが「数百万ドル」の負債を抱えていることを公表している。この負債は同社が不動産の購入に利用した資金だ。通常、フィンテック企業やマーケットプレイスが資金を借り入れる際には、その前に彼らのビジネスモデルがもつ可能性を証明することが求められる。

このビジネスモデルの話がうますぎると感じている者は少なくない。多くのメディアでは、景気の下降局面で同社のビジネスモデルが抱えるであろう問題について触れている。遠慮なしに言えば、景気下降局面で売れ残った住宅を多く抱える企業の株価はこうなってしまう。

それに対してOpenDoorは、同社の「摩擦のない」マーケットプレイスによって全体のリスクを減らすことができると主張している。また、経済的なメルトダウンが発生した場合には、住宅の売り手はどんな値段でも良いのでOpenDoorに売却したいと考えるため、どんな状況でもOpenDoorは利益を得ることができるとも話している—ほとんど不可能とも言える将来予測が可能だと仮定すればだが。

同社は現在200名の従業員を抱えており、OpenDoorのサービスはダラス/フォートワース地区とフェニックスで利用可能だ。これらの地域におけるOpenDoor上での不動産取引のボリュームは約6000万ドルとなっている。

[原文]

(翻訳: 木村 拓哉 /Website /Facebook /Twitter

Gfreshが2000万ドルを調達、海産物の売買のかたちを変える

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中国では平均可処分所得の増加とともに、海産物の消費量が増えている。しかし生で食べられる魚や甲殻類については、中国の国境をまたいで売買・輸送するのが難しい。

さらに過剰漁獲が問題になっている中、活魚を輸送する際の複雑さや、衛生・関税に関する規制対応の結果、毎年何トンもの海産物が廃棄されている。

上海を拠点とするスタートアップのGfreshは、効率的に中国全体および国外へ生の海産物を売買・輸送できるように、モバイルマーケットプレイスを開発するとともに物流サービスを提供している。

Gfreshの共同ファウンダーAnthony Wanによれば、同社はシリーズAで約2000万ドル(1億人民元)を調達し、ラウンドにはAlibaba傘下の投資会社Riverhill Fundと、RenRenという中国で人気のSNSに早くから投資していたLegend Capitalが参加していた。

すでにこのディールは8月にクローズしていたが、本日Gfreshは、中国で行われたQingdao Seafood Expoにて、Alibabaの共同ファウンダーであるSimon Xie Shihuangを同社の取締役に迎えると発表した。

Regs Groupという、家具輸送サービスを提供している大手企業のスピンオフとして2年前に誕生したGfreshは、これまでに2億ドル分の活魚を卸してきた。

Gfresh is a mobile marketplace for sales of live seafood.

Gfreshは活魚を扱うモバイルマーケットプレイス

同社はAndroid・iOS向けアプリのほか、ウェブアプリも準備しているが、現状ほとんどのユーザーがAndroid端末からアクセスしているとWanは話す。

プラットフォームの販売者側では、在庫や産地、魚種、品質、価格が設定可能だ。さらに、販売者は全体の販売価格や需要に関するデータを確認でき、これをガイドとして値段を設定することができる。

そしてユーザーがGfresh経由で海産物を購入すると、同社はGpayのエスクロー口座にその料金をおさめる。

また、少量の注文であれば、Gfreshが複数の注文をまとめてひとつのコンテナで輸出の手配を行い、それぞれの送り先に応じた、衛生基準や関税に関する書類の準備まで行うようになっている。

さらに商品到着時は、Gfreshが所定の港や空港まで冷蔵車でピックアップに向かう。

その後Gfreshは注文の品を卸業者のもとまで届け、そこでは検査官が受け取り時にビデオ撮影をするようになっている。これには、箱の中のロブスターが何匹が死んでいたり、高級食材である浮き袋の箱に十分な海水が入っていなかったりといった問題が発生した際に証拠を残しておく意味がある。

商品に何か問題があれば、Gfreshは販売額を割り引きし、残りの金額を事前に合意した条件に従って販売者へ支払う。Gfreshは将来的に、購入者が携帯電話やタブレットを使って、自分たちで品質管理のためのビデオを撮影するようになると考えている。

このようなビデオ撮影やエスクロー口座の使用は、世界中を飛び回って見込み顧客に会うための予算や詐欺を防ぐ手立てを持っていない、小規模もしくは職人気質の生産者にとっては大きな助けとなる。

またGfreshがバッチ輸送を行っていることから、小規模生産者は、輸出業者の提示する価格に屈することなく、限られた量の海産物を販売することができる。

「マーケットプレイスが、ホテルの予約や靴の購入のかたちを既に変えている一方で、私たちがGfreshを設立するまで、水産業界ではまだ握手とFAXに頼って取引が行われていました」とWanは説明する。

Gfresh cofounder Anthony Wan.

Gfreshの共同ファウンダーAnthony Wan

海産物の生産ハブとなっているオーストラリアのオークランドやシドニー、カナダのバンクーバーなどにオフィスを構えるGfreshは、シリーズAでの調達資金を、増員や新拠点の設立のほか、新たな”リバースオークション”機能のローンチに向けて使っていく予定だ。

生ものの在庫を抱える水産業では、シアトルからシドニーを含む主要な市場において、リバースオークションが1番人気の競りの形だとWanは話す。

長期的な計画として、Gfreshは同社のサービスとアプリをアジア以外の地域にも展開するとともに、例えば(生きていなくても)新鮮な魚やフルーツのように、傷みやすくて輸送の難しい活魚以外の商品を取り扱っていきたいと考えている。

 

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(翻訳:Atsushi Yukutake/ Twitter

Facebookがフリマ機能「Marketplace」をローンチ、Craigslistの牙城に迫る

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すでに4億5000万人が毎月Facebookの「販売グループ」を訪れている。Facebookは今回、自社アプリ内にピアツーピアの買い物専用のタブをローンチしたことを発表した。

Facebook Marketplace(マーケットプレイス) は、自分と関連性の高い順にソートされた商品を見たり、近くにいる人が販売している商品を購入しり、自分の物も手早く掲載して売りに出すことができる機能だ。Facebook Messengerと連携しているので、相手と交渉したり、会う約束を取り付けたりすることもできる。Facebookのプロフィールのおかげで、Craigslistのように匿名した状態ではなく、どのような人と取引をしているかを知ることが可能だ。

Marketplaceは本日、アメリカ、イギリス、オーストラリア、ニュージーランドでモバイル向けにローンチする。もし人気が出れば、世界各国への展開やウェブ版の展開も行うだろう。しかし残念ながら、この機能には詐欺や悪行を抑制するような双方向の評価システムがない。また、Messenger経由でネイティブに使える専用の支払いオプションもない。これはユーザーの手間になるものの、詐欺の懸念の多い配送より、直接会って取引することを奨励しているということだろう。

「Cragslistが広まったことは、地域内で取引したいというニーズが大きいということだと思います」とMarketplaceのプロダクトマネージャー Bowen Panは言う。

Facebookは現在、Marketplaceに企業ページを許可していないが、将来的には、企業や個人が販売している商品のためにニュースフィードの広告やスポンサード掲載を購入できるようにし、収益を得ることもできるだろう。PanはTechCrunchに「素晴らしい体験を人々に提供するプロダクトを開発できていることが分かり、それに価値があるなら企業にもこの機能を紹介することを検討したいと思います。そのあと、この機能をマネタイズできるかどうかを検討したいと思います」と話す。

FacebookはMarketplaceに大きく賭けていると言える。なんせ、MarketplaceはiOS版FacebookのMessengerへのショートカットアイコンのあった位置にあり、ナビゲーションバーの主要部分に据えているのだから。絶好の位置にあることで、レジ横の衝動買いのような体験をデジタルでも再現することができるかもしれない。

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ソーシャルな買い物

Facebookは引き続き インターネットを食いつくす果てしない道を進んでいる。ウェブで人気のある、全ての活動の自社バーションを作成し、人々のエンゲージメントと収益源を得ようとしている。より多くのコマース体験を取り込むほど、Facebookは広告で間接的に収益を得ることができる。この他にもFacebookは、従来の小売店向けにショッピングタブの開発をしているところだ。

Facebookは10年近く、地域コマースを取り込もうとしてきた。2007年、彼らは初めて、人々が売りたいもの、物件案内、求人などのクラシファイド広告の掲載ができる「マーケットプレイス」の機能を試した。しかし、それは人々の関心を多く得ることができず、2009年にMarketplaceのコマースプラットフォームを担うOodleに移管している。2014年には提供を停止した。

そして昨年、Facebookはもう一度似た機能を試した。グループに「For Sale(販売中)」の投稿オプションを追加した。これはFacebookの全ユーザー17億1000万人のうち、4分の1ほどユーザーが毎月使用している。2015年10月から、Facebookは本日ローンチしたMarketplaceの前身となる「Local Market」機能の検証を開始した。

composer_usFacebook Marketplaceには3つの主要機能がある。

  1. 商品検索
    Marketplaceを開くとまず、ユーザーのコミュニティー内において購入可能な商品がフィルタリングして提示される。掲載商品のタグやFacebookのテキスト分析AIの情報、そしてユーザー自身が「いいね!」したページやMarketplace内で閲覧した商品の情報を合わせ、ユーザーにとって関連性の高い順で商品をリテスティングしている。「この商品はまだありますか?」や「商品の状態を教えてください」といった予め用意されたメッセージがあるので、交渉も始めやすい。
  2. 販売する
    このサービス用に新たにプロフィールを作成する必要もなく、Marketplaceでなら品物の写真を撮影し、説明文を加え、売り出し価格を設定して、あとはリスティングに投稿するだけだ。
  3. 近くで売っているものを検索する
    家具や電化製品といった特定のカテゴリーの商品を検索する機能に加え、地図から位置情報、カテゴリー、価格などをフィルタリングした商品を検索できる。欲しいものを見つけたらそれを売っている売り主のおおよその位置が分かる。具体的な位置は売り主が教えてくれない限り分からない。

「欲しいものが決まってなくとも、ユーザーにとって関連性の高い商品を提示します」とPanは言う。

Craigslistは最も一般的なコマースの共通点を最小限抑えることでアメリカで人気を得てきた。Cragislistは非常に単純な仕組みで、柔軟性があり、他のライバルが出てくるかなり前にローンチしていた。Craigslistには強い引力があり、機能が少ないにも関わらず販売者も購入者もこのサービスに戻るのは、需要と共有を最も多く集めているからだ。

しかし近年では、Cragislistから特定の機能を奪う形で成功した専門分野のサイトが登場した。例えばレビュー、カレンダー、決済機能を内包するAirbnbはCraigslistから短期の賃貸物件のマーケットプレイスを奪った。座席表やフィルタリングオプションを備えたStubhubはチケット再販売分野を確立した。


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まだどこもCraigslistからピアツーピアーの売買の立ち位置を奪うことには成功していない。しかし、Facebookはそれができるかもしれない。その理由は大きく3つある。

信頼性

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Craigslistでは、リスティングの掲載情報や直接的なコミュニケーション以外で、これから会って取引するかもしれない販売者や購入者のことをほとんど知ることができない。しかし、Facebookのプロフィールからはたくさんの情報を知ることができる。

詐欺師が偽アカウントで多くの友人を獲得することは難しい。相手がプロフィールを埋めていて、友人も多くいるなら、その人がどういった人であるか知ることができる。そこで得られる情報、あるいは情報が欠如しているのなら、その人に直接会うというリスクのある行動を取るかどうかを決めるヒントになる。加えて、双方が互いの名前を警察に出したり、職場を特定したり、ソーシャルメディアで批判することができると分かっていれば、良い態度で接し、信頼の置ける行動を取ることを促すだろう。

Marketplaceに欠落している最大の機能は、購入者と販売者が互いに評価する機能だ。商品の状態が掲載している内容より悪かったり、販売者が最後になって価格をつり上げようとしたり、相手が遅刻したり、来なかったりした時、メモを残すことができない。

ついでに見れる便利さ

人々は大抵何か特定のものを探してCragislistを訪れることが多いだろう。けれど、私たちはすでにFacebook、Messenger、Instagramで毎日50分近くを過ごしている。Marketplaceの機能はFacebookのMoreタブの中に埋もれている機能の1つではなく、たった1タップで見ることができる。

すでにユーザーが使っているアプリにMarketplaceを構築することは、街の中心に市場を作るのと同じだ。ユーザーは退屈した時にMarketplaceを見るかもしれない。Messengerが広く使われているおかげで、販売者と購入者は互いの電話番号を知らずとも簡単にチャットを始めることができる。他のコマースプラットフォームの中は、コミュニケーションの部分でFacebookに依存しなければならないものもあるだろう。さらにFacebookが課金することもない。ユーザーは決済手段は自分で決め、追加料金は必要ないなのだ。

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使いやすさ

Craigslistを始め、他の多くのパアツーピアのコマースプラットフォームは、1ページに大量のテキストのリスティング情報を載せることに注力し過ぎている。誰でもいつもカメラを持つようになる前に作られたウェブ向けのサイトだからということもあるが、これらのサイトはブラウズするのが楽しいものではなかった。また、ユーザーの行動や興味関心についての情報がないため、ユーザーの好みを把握することもできない。Marketplaceは写真を軸としたモバイルファーストの設計だ。そして、ユーザーとの関連性の高い順による商品のソートは、商品のブラウズ体験を効率的で魅力的なものにしている。

これらの特徴は、ユーザーにランダムなブラウズを促すことになるだろう。ユーザーは、販売者が早く処分したいがために、従来の小売店ではありえないほど大幅に値引きした商品を見つけることができるかもしれない。そういった要素は蚤の市やガレージセールで掘り出し物を見つけるのに似ている。機能の検証期間中、洋服、車、家具などが最も人気のあるカテゴリーであることが示された。

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MarketplaceはOfferUp、LetGo、Wallapop、Close5を始め、他のCraglisitの後釜を狙うスタートアップと競合することになる。ただ、Facebookには需要と供給を同時に育てなければならない鶏と卵の課題もある。ユーザーにとって便利なのは、これを利用するのに新しいアプリをダウンロードする必要がないということだ。それにFacebookはMarketplaceをアプリタブの中央に掲げたので、見逃すこともないだろう。

次の問題はFacebookはMarketplaceを広めるためのプロモーションをするか、そして体験の安全性をいかにして守るかだ。「Facebookのユーザーは本当の自分を表明してサービスを利用しています」とPanはどの購入者も販売者も、彼らのプロフィールが他のユーザーに認められている状態のメリットについて話す。

偶然の出会いとショッピング

Facebookが他のMarketplaceユーザーに迷惑をかけている場合、PanはFacebookが商品の掲載を削除したり、Marketplace機能からそのユーザーをバンするなどの対応を行うとした。Marketplaceでは、銃、アダルトサービス、違法な物の売買を行うことはできない。

しかし、Facebookは決済における詐欺や他の問題などに関しては責任は取らない。これはeBayのように他のEコマースサイトやプラットフォームにはある商品の決済機能がない理由のひとつでもある。ソファーを購入するために相手先を訪れて強盗に遭ったり、あるいはカメラの代金を支払ったにも関わらず商品が届かないということがあった場合には警察に相談する必要がある。「私たちの役目は購入者と販売者をつなげることだと考えています」とPanは説明する。

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Facebookは動画消費で使った手法をショッピングにも応用することができるだろう。「偶然の発見を促す」ことだ。ユーザーはYouTubeを使う時のように、特定の動画を見るためにFacebookを訪れるわけではないが、Facebookで最終的に動画を見ているのは、プラットフォームが賢く動画をニュースフィードに挿入しているからだ。そのようなカジュアルな動線はコマースにも適応することができるだろう。

「多くの人は商品をブラウズしているというのが分かりました。特定の商品を探しているのではないのです。彼らはフィードをスクロールして、何か面白そうなものがないか見ているのです」とPanは言う。「サンデーマーケットやモールを回る人々のオフラインの購買行動と部分的に似ています。特定の欲しいものがあるわけではないのですが、商品を見る気持ちはあるのです」。

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(翻訳:Nozomi Okuma /Website

「ブルドーザーと掘削機のAirbnb」Dozrが190万ドルを調達

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工事業者間で重機の貸し借りができるプラットフォームのDozrが、シードラウンドで250万カナダドル(米ドル換算で190万ドル)を調達した。

カナダのオンタリオ州にあるKitchenerを拠点とするDozrを利用すれば、掘削機やスキッドステアローダー、ドローン、産業用ロボットなどをレンタルすることができる。器材を単体で借りることもできるし、その器材を操作できる免許を持ったオペレーターも一緒にレンタルすることも可能だ。

2015年に創業のDozrはすでに2000社以上の顧客を抱え、同社のマーケットプレイスには合計で5000万ドル相当にものぼる器材がリストアップされている。

今回のシードラウンドは、Fairfax Financial Holdings Ltdの傘下であるFair Venturesからの単独出資だ。

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Dozrのアプリを利用すれば、同業者から設備をレンタルすることができる。

Fairfaxのグループの中には、保険業および再保険業を手掛ける会社がある。その中のひとつ、Federated Insuranceは実際、Dozrのプラットフォーム上で重機のオーナーに対して保険を販売しているのだ。

現状はカナダ市場にフォーカスしているものの、Dozrの投資家たちは将来的なアメリカ市場への進出も期待しているところだ。

より短い期間の目標としては、今回調達した資金を利用してプラットフォームに新しい機能を追加する予定だとしている。さらに、セールス、マーケティング、プロダクト、エンジニアリング部門の人員を強化する。

Dorzの創業者は全員、建設業界での経験を持ち、さらに全員が家族のメンバーでもある。KevinとTim Forestell兄弟、そしてKevin Forestellの妻のErin Stephensonだ。

プラットフォームに追加される予定の新機能は、ビデオのアップロード機能だ。重機をプラットフォームにリストアップする際に、一緒にビデオもアップロードできるようになる。

「ビデオの要素をDozrに加えることによって、レンタル時や返却時の器材のコンディションを見ることができます。実際の仕事の現場において、その器材がどのように使われていたのかということも見ることができるのです」とKevin Forestellは話す。

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Dozrの共同創業者たち。Tim Forestell、Erin Stephenson、Kevin Forestell。

映像を利用することで、器材のコンディションを「キーキー音」などから判断することができるかもしれない。また、保険会社にとっても利点がある。レンタル前に撮影したビデオを利用すれば、レンタル中の故障や事故の原因が貸した側にあるのか、もしくは借りた側にあるのかをはっきりさせることができるからだ。

同社は現在、PCとモバイルのブラウザで動作するマーケットプレイスを提供している。だが、今回のシード資金によってモバイルアプリの開発にも着手する予定だ。

Fair VenturesのGerry McGuireは、シェアリングエコノミーのコンセプトは建設業界や重機業界にも通用するとの判断からDozrへの出資に踏み切ったと話す。

産業設備は高額であり、かといって仕事を受注した時に設備がなければ困ってしまう。産業設備のユーザーは常にこのような選択を迫られているとFair Venturesは話す。

「設備を購入することを選択した場合、設備の稼働率の問題に向き合わなければなりません。それを考えれば、過剰設備のレンタルを可能にし、設備が必要でありながらそれを購入することを望まない業者のニーズを満たすことは道理にかなっていると言えるでしょう」と彼は語る。

Yard Club、 Getable,、EquipmentShareなど、米国市場においてDozrと同じく産業設備のマーケットプレイスを提供するスタートアップが彼らの競合となる。

Dozrは、器材のオーナーに直接提供する保険や、器材と併せてレンタルできるオペレーター、そしてなにより、長い間この業界で荒波を乗り越えてきた創業者たちの経験こそが、これらの競合とDozrの違いだと話す。

[原文]

(翻訳: 木村 拓哉 /Website /Facebook /Twitter

 

オンデマンドで造園業者を探せるPlows & Mowzが、Scienceなどから150万ドルを調達

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オンデマンドで造園業者や住宅修理業者を探せるサービスを運営するPlows&Mowzが、ロサンゼルスを拠点とするスタートアップ支援のScienceと匿名のエンジェル投資家から150万ドルを調達したと発表した。

Dollar Shave Clubのエグジットに成功したScienceが、次の投資先として選んだのはマーケットプレイス業界だ。

Plows&Mowzのビジネスのアイデアが生まれたきっかけは、共同創業者Wills Mahoneyの故郷であるニューヨーク州シラキュースを襲った約4年前の大吹雪だ。

Mahoneyの母親は自宅に閉じ込められ、道路に出るためには雪をかき分けて出るしかなかった。近所の人々は予備の除雪機を使って仕事に向かっていた。

故郷のシラキュースとミネアポリスでサービスを開始したPlows & Mowzは、その後ボストン、ニューヨーク、インディアナポリス、カリフォルニア州ローリーにもビジネスを拡大した。

「住宅オーナーの65%がプロの造園業者を利用したことがありません。その主な理由は、シーズンごとの契約にかかるコストが高いことが原因です」と共同創業者のAndrew Englanderは話す。「私たちのサービスでは、雪かきや芝刈りなどのサービスを提供する業者をスマートフォンを通して探すことができます。いま存在する造園業界の構造を変えることなく、シームレスに業者と住宅オーナーをマッチングさせているのです」。

シーズンごとの契約ではなくオンデマンドでサービスを提供することで、業者はこれまで獲得が難しかった顧客にもアプローチすることが可能になると共同創業者の2人は語る。

同社の料金体系は、月額料金と1回ごとの料金の2つのタイプに分けられる。

アプリでは事前にそのサービスにかかる料金を確認することが可能で、住宅オーナーと業者の両方が事前にコストを確認することができるようになっている。

「従来では業者が現場に行き、住宅の広さなどを確認したうえで見積もりを出すのが通例でした」とMahoneyは話す。「私たちのサービスでは、その見積もりプロセスは一瞬で完了します。そして業者も素早く仕事に取り掛かることができるのです」。

Plows & Mowzに業者として参加するためには、商用規模の設備、人員、そして100万ドルまで保証する賠償責任保険に加入しなければならない。

Plows & Mowzのプラットフォームでは、これまでに5万6000件のマッチングが成立している。その多くが芝刈りサービスだ。

「私たちのビジネスでは、雪かきサービスを利用した顧客が次第に芝刈りサービスも利用するようになり、そして次には落ち葉の除去サービスも利用するようになるだろうと考えてきました」とEnglanderは話している。

[原文]

(翻訳: 木村 拓哉 /Website /Twitter /Facebook

Peek.comが1000万ドルを調達、Yelpとのパートナーシップを通じて販路を拡大

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Peek.comは「1000億ドル規模のアクティビティ市場におけるOpenTable」になるため、エクイティファイナンスで1000万ドルを調達したと、同社の共同設立者兼CEOのRuzwana Bashirが発表した。

サンフランシスコを拠点とし、ユタ州のソルトレイクシティにも複数のオフィスを構えるPeek.comは、旅行者や地元の人に向けて、ツアーやテイスティング、レッスンといったアクティビティの検索・ブッキングサービスをオンラインとモバイル経由で提供している。

Peek.comのウェブサイトには、認証済みのカスタマーレビューが掲載されているほか、当日予約の可否もチェックできる各アクティビティの空き状況が表示されている。

現在80人のフルタイム従業員が勤務しているPeekは、Peek Proと呼ばれるオンラインツールも提供しており、ツアーオペレーターがオンラインやモバイル端末でツアーの運営を行うのに利用されている。

Bashirによれば、ツアーオペレーターはウォーキングやカヤックのほか、ボートやヘリコプターに乗ったり、工場見学やSegwayに乗ったりと屋外での活動が多いため、Peek Proはまずモバイル向けに開発が行われた。

さらに彼女は、ツアーオペレーターが気に入っているPeek Proの人気機能が、デジタル免責同意書だと語った。

「水辺に立って今からアリゲーター鑑賞ツアーに行こうとしている中、クリップボードと紙と鉛筆をツアー客に配るのは不便ですからね」

Peek.comはツアーオペレーターからの手数料が主な収入源で、Peek.comか、Peek Proを利用しているオペレーターのウェブサイトを通じて予約されたアクティビティが手数料の対象となる。

Peek.comは「トラベルテック」として、Viator.com (現在はTripAdvisor傘下)、Zozi.comIfOnly.comなどのアクティビティブッキングサイトの競合と認識されているが、Bashirは、彼女のビジネスが旅行と「垂直統合型SaaS」という2つの同じくらい重要な要素から成り立っていると語った。

同社のシリーズAに参加した投資家は、全て富裕層の個人で、機関投資家や企業は含まれていなかった。

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ツアーやアクティビティを紹介するPeekのオンラインマーケットプレイス。

投資家には、Trulia設立者で現在はPeek.comの取締役も務めるPete Flint、TPG設立者のDavid Bonderman、元Oracle社長で長年のベンチャーキャピタリストでもあるRay Lane、Hyatt HotelsのGigi PritzkerとMichael Pucker、そして以前から支援を行っているEric Schmidt、Jack DorseyさらにはTravelocity元CEOのCarl Sparksらが名を連ねる。

Sparksは、Peek.comのマーケットプレイス上の選びぬかれたツアーや、各ツアーに関する高品質なコンテンツ・レビューを賞賛していた。

彼はさらに「消費者は、宿泊施設から移動手段やアクティビティまで、どの製品カテゴリーにもすぐに欲求を満たしてくれるのを期待していますが、(これまでは)アクティビティに関しては、ほとんどが紙のカレンダーで管理されていたこともあり、それが不可能でした。しかし今では、彼らは朝目覚めた後に携帯電話を何回かタップすれば、その日の午後の楽しいアクティビティを予約することができます」と話していた。

Peekの取締役で、Truliaの設立者でもあるPete Flintは、Peekが既に市場の中で良いポジションにあり、各取引でしっかり利益を生み出すことができていると述べた。彼はさらに、新たな従業員の雇用がPeekの次の成長フェーズを支えるカギになると考えている。

ふたりとも、調達した資金が、引き続き優良ツアーオペレーターをPeekのプラットフォームへ誘導するのに利用されるだろうと話した。また、Sparksは、Yelpとのパートナーシップのように、旅行業界の中でパートナー企業を増やすことで、Peekの提供する素晴らしい旅行体験を一般消費者が知るようになり、さらに同社の成長を加速させると語った。

Yelpとのパートナーシップのほか、PeekはHawaiian AirlinesとVirgin Americaにアクティビティ情報を供給している。

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(翻訳:Atsushi Yukutake/ Twitter

オンデマンド型の営業員マッチングサービスのUniversal AvenueがシリーズAで1000万ドルを調達

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ストックホルムを拠点とするUniversal Avenueは、現地に住むの営業員を必要な時に必要な人数だけ採用できるサービスを展開するスタートアップだ。普段は顧客企業の手助けをする同社であるが、同社が今回発表したディールは、彼ら自身のためのものだ。現地時間7月11日、Universal AvenueはシリーズAにおいて1000万ドルの資金調達を完了したことを発表した。約1年前に行われた、シードラウンドの「延長戦」で調達した500万ドルなどを合わせると、同社の合計資金調達額は1700万ドルとなる。

今回のラウンドをリードしたのは、Fidelity Internationalの自己勘定投資部門であるEight Roadsだ。他にも、Universal Avenueの既存出資者であるNorthzoneやMOORなども今回のラウンドに参加した。

Universal Avenueの共同創業者兼CEOのJohan Jiljaとの電話インタビューによれば、同社のマーケットプレイスには3つの参加者が存在する。まず第一に、現地に住むセールスパーソンたちだ(同社は彼らを「ブランド・アンバサダー」と呼んでいる)。Universal Avenueを通してセールスの仕事を手に入れ、そこから歩合制の収入を得ることが彼らの目的となる。次に、B2Bのオンライン/デジタル企業だ。SaaSを提供する企業などがその例であり、新しいマーケットへの進出を考えていたり、マーケット調査をしたりする際にUniversal Avenueを利用するのだ。そして最後の参加者は、そのようなデジタル・サービスを購入することでメリットを得る可能性のあるローカルのビジネス・オーナーたちだ。

ほとんどの場合、B2Bのビジネスが対面の営業抜きで相手の意思決定者にアプローチするのは難しい。このことがSaaSを提供する企業やスタートアップがビジネスを拡大する際の足かせとなっており、Universal Avenueはこの問題を解決することを目指しているのだ。

B2Bビジネスが事業を拡大する際、進出先の国や地域に支社を構えたり、地元のエージェンシーにアウトソーシングするという手段が一般的だ。このような方法にはコストやリスクが伴ってしまう一方で、Universal Avenueのオンデマンド・モデルではそのリスクを抑えることが可能なのだ。

Universal Avenueはプラットフォームを利用する顧客企業と、それに見合ったレベルの営業員をマッチさせるためのマーケットプレイスだ。だがLiljaによれば、それぞれのクライアントには専属の営業員がつくようなシステムになっているという。それを考えると、そのようなシステムでは人材を有効活用できず、純粋なオンラインのマーケットプレイスよりもスケーラビリティに欠けるのではないかという意見もありそうだ。しかしLiljaによれば、いったん第一回目のトライアルが終わったあとは、比較的スムースにリピートを獲得することができているという。

新しいマーケットで自らの製品やサービスをテストしようとしている企業に対して柔軟な選択肢を提供しているという点で、Unibersal Avenueが他企業の事業拡大の手助けとなっていることは間違いない。Universal Avenueのユーザーは、顧客を実際に獲得することができて初めて利用料金を支払う必要がある。このオンデマンド・モデルによって、通常であればユーザーが負うべきリスクを代わりにUniversal Avenueが、ひいては歩合制で報酬を得る営業員が背負うことになるからだ。

Universal Avenueは今回調達した資金によってイギリス市場でのさらなる成長を目指すと当時に、今年後半にはアメリカ市場にも進出する予定だとしている。同社はイギリスの他にも、スペイン、ギリシャ、スウェーデン、ノルウェー、フィンランドでビジネスを展開中で、これまでに顧客としてSpotify BusinessやDripApp、Shopifyなどを獲得している。

[原文]

(翻訳: 木村 拓哉 /Website / Twitter /Facebook

経済圏の拡大に向けてハンドメイド作品のマーケットプレイス「Creema」が総額11億円を調達

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ハンドメイド作品のマーケットプレイス「Creema」を運営するクリーマが総額11億円の資金調達を実施したことを発表した。グロービス・キャピタル・パートナーズをリードインベスターとし、既存株主のKDDI Open Innovation Fund、SMBCベンチャーキャピタル、そしてクリーマ創業者の丸林耕太郎氏が出資している。今回、ファウンダーで代表取締役社長を務める丸林氏に話を聞いた。

Creemaはクリエイターがハンドメイド作品を掲載し、買い手は気に入った商品をサイト上で購入できるC2Cマーケットプレイスだ。作品カテゴリーや素材、モチーフ別に240万点以上の掲載作品からお目当てのものを探したり、気に入った作家をフォローしたりすることができる。アクセサリーや時計などのファッション雑貨が多いが、陶器や家具、アート作品などもある。2016年4月からは食品の取り扱いも始めている。

クリーマ創業者の丸林耕太郎氏

クリーマ創業者の丸林耕太郎氏

Creemaの理念は「ものづくりを頑張っている人がフェアな評価を受けられるサービスであること」と丸林氏は言う。丸林氏は学生時代、DJや楽曲製作など音楽活動に打ち込んでいたと話す。そこでは音楽やファッション関係のクリエイターとの接点が多くあったが、実力があって努力していても、必ずしもそれが収入や評価に結びつくものではないという状況に違和感を感じたという。丸林氏はセプテーニ・ホールディングスを経て、独立した。新規事業を考える際、数あるアイディアの中からハンドメイド作品のマーケットプレイスに取り組むことに決めたのは、クリエイターの才能や頑張りが正当に評価される環境ができると感じたからだと話す。作品の評価は主観的なもので、見る人によって価値を感じるものは違うだろうが、買い手と作品が直接つながることで、より多くの作品が評価されることになると丸林氏は説明する。

Creemaで掲載している作品の一部

Creemaには現在6万人ほどのクリエイターが登録している。クリエイターは趣味としてものづくりをしている人や美大生などが多いそうだ。中には、趣味と副業を兼ねて作品をCreemaに出品していたものの、人気が出て、ものづくりを専業にするために独立した人もいると丸林氏は話す。ハンドメイド作品と言えば低価格だと思われがちだが、Creemaには高額商品も多いそうだ。サービスを開始した当初、インターネットで作品を買う人なんていないと思われていたと丸林氏は言う。しかし、今ではCreemaの作品は安いから購入されているのではなく、良い作品であれば5万円、10万円でも購入につながることが分かってきたと丸林氏は話す。

Creemaバッグ特集

上記はCreemのバッグ作品の特集だが、5000円の帆布トートバッグから2万円のカゴバッグといった高単価のものも並んでいて、どの作品のデザインも仕立ても良さそうな印象だ。

Creemaは2010年5月にローンチし、2014年6月にはKDDI Open Innovation Fundから1億円を調達した。Creemaはクリエイターの売上高に基づき、8%から12%の成約手数料を得るモデルで運営している。出品自体は無料でできる。Creemaの流通総額は年間450%以上成長し、5年連続の成長を果たしたと丸林氏は説明する。

この成長の理由は、買い手のハンドメイド作品に対する価値観が変わってきていることも影響しているのではないかと丸林氏は話す。例えば時計を買うにしても、ブランド商品より世界に1つしかない作品やクリエイターのこと、あるいは作品のストーリーを知った上で気に入った商品を購入することに価値を感じる人が増えているのではないかという。Creemaでは、買い手がクリエイターに連絡を取ることもでき、作品に関する質問をしたり、オーダーメイドや発注数の相談したりといったコミュニケーションを通じてクリエイターのファン構築にもつながっているという。Creemaでは他にも5000名以上のハンドメイド作家が集まるイベント「HandMade In Japan Fes」を東京ビッグサイトで主催したり、常設ショップ「クリーマストア in ルミネ新宿2」を商業施設内に出店したりなど、リアルの場でも買い手とクリエイターの接点を作る施策を行ってきたという。

今回の資金調達ではマーケティング、開発、採用に力を入れる計画だという。クリエイターを支援する新規事業やサービスの海外展開も視野に入れているそうだ。ハンドメイド作品のC2Cサービスと言えばGMOペパボが展開する「minne」やNASDAQに上場し、日本からも利用できるニューヨーク発の「Etsy」などがある。競合は何社かあるが、丸林氏はこれまでCreemaがクリエイターにとって価値のあるサービスとして確立するためのサービス開発に注力してきたという。今回の資金調達、そしてリピーターからの購入が流通総額の大半を占めるようになったことを機に、今後マーケティング活動を強化してCreemaの経済圏を広げていく計画という。また、Etsyに関しては世界で初めてハンドメイド作品の経済圏を作ったことは尊敬しているとしつつも、C2Cでは買い手とクリエイターのコミュニケーションも重要であり、各地域に密着したサービスが台頭する余地もあると考えていると丸林氏は話す。

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