「60」という数字を紐解くインフォグラフィック

ちょっと見回すと、私たちの身の周りには、時間、角度、方角、歴史、科学などに関する数字があふれています。そこで、2014 年 6 月に創立 60 周年を迎えたジャックスが公開した、「60」という数字にまつわる情報を集めたインフォグラフィックをご紹介します。– SEO Japan

奥深い!「60」という数字にまつわるさまざまな情報
※画像をクリックすると株式会社ジャックスのサイトに飛びます。
「60」という数字を紐解くインフォグラフィック

「60歳」は還暦、「60兆個」は体重「60kg」の平均的男性の細胞の数。
今から「60年前」には、映画「ローマの休日」(アメリカ公開は1953年)をはじめ、「ゴジラ」「七人の侍」などの数多くの名作が日本で公開されました。

このように、「60」にまつわる情報をさまざまな視点で集め、グラフィック化してみることで、歴史や慣習、人間の神秘に触れることができます。

他にも、「60時間」「60度」「60本」などにも深い意味が隠されています。是非チェックしてみてください。

「60」という数字を紐解くインフォグラフィック(株式会社ジャックス)

「60」という数字にまつわる情報について、いくつご存じでしたか?思わず誰かに話したくなる情報ばかりですね。(※本インフォグラフィックは弊社がデザインをお手伝いさせて頂きました。) — SEO Japan [G+]

数字だけ見比べる競合分析にどれだけ意味があるか


SEOの競合分析系のツールは数多く存在する。
私はそういったツールを使うことを否定するものではないのだが、使える局面は限定的でありそれに頼ることは危険だという話をしたい。

ツールで分析できる内容というのは、大体こんな感じである。

  1. ページ数あるいはインデックス数
    site:ドメイン名
    で検索結果に表示されるページ数
  2. Googleページランク
    ページランクを見るためのプラグインで見ることができる
  3. ドメインエイジ
    Whoisサービスを使えば取得可能
  4. ページの中の単語数
  5. 形態素解析エンジンを使えば取得可能
  6. ページ内のSEO対象キーワード出現数
    HTMLのソースを見てカウントする
  7. W3Cバリデーションチェック
    HTMLの正しさのチェック
    Another HTML-lint gatewayなどでチェック可能
  8. ページ応答速度
    Google社謹製のツールPageSpeed Insights
    Pingdomなどで計測可能
  9. 被リンク数
    OSE(Open Site Explorer)
    などで取得できる被リンクの数
  10. アンカーテキスト割合
    OSE(Open Site Explorer)
    などで取得されたアンカーテキストを集計して割合を出す
  11. 被リンクIP数
    nslookupサービスを使い、IPを調べれば取得可能

1から7までが内部要因でそれ以降が外部要因だ。
様々な競合分析ツールがあるが、基本的にはこれらの組み合わせで大体成り立っているといっていい。

たとえば、ページオーソリティ・ページ価値といった指標は(まあこれ以外考えられない)リンク元のページのページランクを勘案したのちに、全て合算するといった手法を使っているものと思われる。

さて、これのどこが問題なのだろうか?

まあ、これらの数字は一面の真実(っぽいもの)を表現してはいる。
しかし、下記の点において不十分なのだ。

ツールで分析できる内容というのは、大体こんな感じである。

  1. ページ数あるいはインデックス数
    site:ドメイン名で示される数は正確とは限らない。また、インデックス数が多いことが評価につながるとも限らない。
    内容の薄いページ、重複するページはむしろインデックスから排除しなくてはならない。
    この手のツールを使って、ページ数が非常に多い競合サイトを見ていると上記のようなページの排除ができていないケースが非常に多く見受けられる。
    あくまで目安の一つにしか過ぎないのである。
    まあ、使うケースはあまりにもダメダメなサイトのWebサイトのオーナーから「なんで上がらないんでしょう?」と聞かれたときに「競合は数百ページ、数千ページありますよね。それに比べたら貴社サイトの30ページは少なすぎますよね・・・」といったことを説明するときに使うぐらいである。
  2. Googleページランク
    最近はあまりページランクはあてにはならない。
    ページランクが低いページの方が上位に表示されているケースも少なくない。
    また、
    「貴社サイトはページランクが0と低いですよね。だから上がらないんですよ。」
    と言ってみたところで自分でページランクを上げる術はないのだから、行動指針としてはほとんど役に立たない。
    ページランクは上げるものではなく、結果として上がるものなのだから「努力が足りないのではないか?」という推測による結果を述べているようなもんだ。
  3. ドメインエイジ
    昔はドメインが古いほうが圧倒的に強いことが多かったが、現在はそれ程の差はなくなった。
    とは言えこれも、
    「ドメインエイジが新しいから上がりにくいですよね。」
    って言ってみたところでこれこそまどうにもならない。何の足しにもならない。
  4. ページの中の単語数
    単語数と順位には関係がある。
    とは言え、単語数はSEOの観点から考えるべきものではない。
    ユーザーにとって必要な情報が十分にあるか?といった観点でコンテンツを作ればその結果が単語数である。
    ユーザー視点で見て十分な情報があるどうかという視点で見るべきであり、
    「単語数が少ないから上がらないんだわ」
    と考えると大局を見失う。
  5. ページ内のSEO対象キーワード出現数
    これもあくまでも参考程度だ。
    多すぎても少なすぎてもいけないとも言われたりもするが、別に気にする必要もない。キーワード比率が50%を超えている(5%ではなく50%である)ような例でも上位表示しているケースもある。
    この数字から読み取れる教訓はほとんどないと言っていい。
  6. W3Cバリデーションチェック
    GoogleはあくまでもHTMLチェッカーではない。
    人間が見てわかる程度の正しさであれば通常は問題ない。これを見ても何もわからないし何の参考にもならない。
  7. ページ応答速度
    SEOの観点ではなくユーザーの利便性の観点で応答速度は高めなければならない。。
  8. 被リンク数
    これはSEO業者のセールストークに使われている可能性を考えたほうがよい。
    「リンクが少ないから上がらないんですよ」
    といった感じである。また、リンクの数といっても正確な数字もわからないし、リンクの1本1本の価値も違うので、一概には何とも言えない。
    確かに上位のページは被リンクが多いし、ページランクが高いページからのリンクも多いかもしれない。
    とは言え、これも目安にしか過ぎない。よしんば、正確にわかったとしてもそれが何になるか?という話でもある。
    人為的なリンクであればともかく、自然なリンクは増やそうとしてもそうそう増やせるものでもない。
  9. アンカーテキスト割合
    これが分かったしてもそれがいったい何なのだ?という感じである。
    自サイトの分析をするのであれば意味はある。アンカー過剰はネガティブな要因になる可能性があるので気を付けなくてはならないかも知れない。
    競合サイトの心配をする必要はないわけだし、ましてや競合で上位サイトと同じようなアンカーテキストの割合に近くなるようなチューニングを施すなんてSEO背策は愚の骨頂でしかない。
  10. 被リンクIP数
    人為的な被リンク対策を行っているSEO業者のセールストーク以外にこれは考え付かない。
    「当社のリンクはIP分散がなされていて効果抜群です」
    という言葉を裏付けるため以外にこんな分析に意味があるだろうか?

あまりこのような分析そのものには意味がないと私は考えている。
意味があるケースとしては、

上位表示を狙うには完全に力不足のオーナーに対して競合との差を認識してもらう場合。
上位に表示されているサイトがなぜ上位表示されているかを説明する場合。

この二つであると思う。
だから、何をしようといった次のアクションを考えるのはこれらの分析だけからはできない。
あくまで判断材料の一つであって、それだけを見て、

「ではリンクを買おう」
「ページを競合より増やそう」

と考えることは危険であるということを述べて終わりたい。

Android の App Indexing が誰でもご利用いただけるようになりました!

もしあなたがウェブサイトと Android アプリを両方持っているのなら、それらを連携させることで、スマートフォンやタブレットから Google で検索しているユーザーにとって、検索結果からアプリへの起動を非常に簡単にすることができるようになりました。

検索結果に表示されるアプリのディープリンクは、あなたのアプリが既にインストールされている端末の検索結果において、アプリ内のコンテンツへのアクセスをより容易にします。ウェブサイトのページを対応するアプリ側の部分へと接続することで、サイトオーナーとして、適切なコンテンツを、適切なタイミングでユーザーに見せることができるようになります。


いくつものアプリが既に App Indexing を実装しています。今週の Google I/O で、ディープリンクの設定、サイトのアプリへの接続、パフォーマンスやエラーのトラッキングといった一連のプロセスをより容易にするための機能を発表いたしました。

簡単に始められます

このたび、アプリのディープリンクをインデックスさせるために必要なプロセスを大きく簡易化しました。アプリが既に HTTP によるリンクをサポートしているのであれば、
あなたの URL 群がインデックスされると共に、Google はアプリとサイトの繋がりを発見し、検索結果でディープリンクを使用したアプリへの直接的な遷移を可能にします。

アプリのディープリンクの発見とインデックス作業を Google に任せることもできますが、あなた自身がこれらのディープリンクを埋め込み、公開することをおすすめします。もしあなたのアプリがカスタム ディープリンクスキームをサポートしている場合は特にそうです。そのためには、2 つの方法があります:
  • 各ウェブページに対して、rel="alternate" 属性を持った link 要素を <head> 部分に埋め込むか、サイトマップを利用して android-app URI を指定する。デベロッパー サイト上で実装方法を確認できます。
  • App Indexing API (英語)を利用する。
また、このたび、アプリページをインデックスする際に発生した問題について報告を行う新しい機能をウェブマスター ツールに追加しました。ここでは、各アプリページとウェブページのペアについて検知されたエラーと、デバッグのためのサンプル アプリ URI確認することができます。


また、それぞれの問題について、その詳細なデバッグ方法も確認することができます。アプリのディープリンクの QR コードも含まれていますので、携帯電話やタブレットで簡単にリンクを開けます。エラーが検知された場合、ウェブマスター ツール上でメッセージもお送りいたします。


App Indexingは既に日本のデベロッパに導入されており、たとえば次のようなアプリですでに実装されています。


ぜひ App indexing をお試しください。何かご質問があれば、ウェブマスター ヘルプ フォーラムへ!

[寄稿] 品質スコアを気にするインハウス担当者、気にしないリスティング広告代理店

寄稿記事4発目。最近も少し界隈で話題になっておりました、リスティング広告の「品質スコア」に関わる問題。今回は仕組みとしての話ではなく、実際には現場で起こっている”駆け引き”に関わるお話で、共感できる方も多いのでは。スタビライザー小松氏の執筆です。

品質スコアの捉え方

最近、リスティングの品質スコアの話題をしばしば目にします。寡聞にして存知上げませんが、インハウス・代理店側双方ともに品質スコアがKPIになっていることはほとんどないと思います。

それなのに、度々話題に上る「品質スコア」って何なんでしょうか?

代理店側からは「品質スコアはこういう仕組みなんです」とか「目標達成してるから低いままで問題ない」とかの代理店側の見解を多くみかける一方、品質スコアが低くてどうすれば上がるのか、上げ方が分からず悩んでいる担当者が多くいるということもまた事実なのです。

弊社は、代理店として広告運用の代行をすることもありますが、広告主側のWebマスターとして代理店と打ち合わせすることも多々あります。この記事では、インハウス担当者、代理店の双方の視点から、品質スコアをどう捉えれば良いかについてご説明します。

※前職ではこちらに取り上げて頂きました。
実践 インハウス・リスティング広告 「丸投げ体質」から脱却するSEM成功の新条件

SEOでいう検索順位とちょっと似てる?かも

オーガニック検索で問い合わせを増やしたい、アクセス数を増やしたい場合、ほとんどの場合でSEOを実施することになりますが、この場合もSEOの順位より、自然検索経由のアクセス数、CV数を主なKPIとしている会社が多いのではないでしょうか。「順位だけ上がってもさ、全然売り上げに繋がらないじゃない」ではどの会社も困るわけですね。

SEOを外注し圏外から1ページ目下部くらいに表示され、問い合わせ(売上)もアクセス数も仮に対目標150%目標達成!となっても、目標達成して良かった。となるのは一瞬のこと。更に目標数値が高くなって、SEOに対する要求も強くなる。

そして、経営層から『目標達成したのは良かった。SEOで1ページ目下部にいてこの数値だからもっと上位に来ればもっと売り上げ上がるよね?』と言われます。担当者としてはそこで

『いや、SEOってのは特定のキーワードの順位だけじゃなく、様々なキーワードで…。』
『アクセスして来た人をCVしてもらう為、アクセス解析をして…。』

などと言ってみるものの、

『それは分かった…。それなら1位にしてから、それをすれば更にいいよね!』

と気軽に言われます。上司なのでここで無駄に争っても仕方ない訳です。

※編集者注:

もしホワイトハットなSEOを行う場合ですと、実際には、「○○とか○○のような施策を行うとまずはこういう結果が見えまして、そういうのを積み重ねることが、このキーワードでの上位表示にも繋がるんですよね」というような順序になることが多いです。ヘッドキーワードで上位にしてから周辺を強化するのではなく、外堀から強化していって最終的に中核が伸びてくるようなイメージでしょうか。

弊社のサイトも「アプリ」とかで上位表示されたのは月間1000万PV超えたくらいからでした。まあこの辺はジャンルに大きく左右されうるものですが、順番としてはそういう感じになります。サイトをどう強化していくのかイメージ出来る方であればこの辺りはすんなりかと。

品質スコアを巡る社内の会話は…

品質スコアの話題ってこれと非常によく似ています。

リスティングの運用を代理店に依頼して目標数値達成しました!という場合も喜びはつかの間、経営層からは

『それは良かった。それなら来月から同じ予算でもっとCV増やして』
『予算減らして同じ数字達成して』

のようなことを言われるようになり、更にハードルが上がるなんてことがよくあります。

しかも、どこからか品質スコアってやつを上げるとクリック単価下がるらしいという噂を聞きつけた上司から

『CV同じのまま品質スコア上げて予算下げて』
『予算同じでいいから品質スコア上げてCVもっと増やして』

などとインハウスの担当者は言われることもしばしば。

そこで、インハウス担当者としては

『品質スコアよりもユーザーのニーズに叶った広告文を…』
『デバイスやマッチタイプを工夫して…』

などと、ごくマットウなことを言ってみるものの、先ほどのSEOの例と同じく

『品質スコアを10にした上で、さらにそれやったら?』

と気軽に言われます。上司なのでここで無駄に争っても仕方ない訳です。

また、外注しないで自社で行っている場合でも、何でこのキーワードで上に出せないの?と突っ込まれることも多々あります。

『品質スコアが高いほど、広告の掲載順位を決めるオークションで有利になり、より安い費用で上位に広告を掲載することができます。』

ってはっきりとAdWordsヘルプに書いてくれちゃっているので、なおさら『品質スコアを上げないと…』などという話になる訳です。Googleも公式サイトに品質スコア上げれば安くなるって書いてあるだろ!って言われてしまったらインハウス担当者としては品質スコアなんとか改善しなきゃ、と悩むことになるのです。

そして、こういう時に代理店側に品質スコアの話が行くことが多いのです。なので、「この時点で目標達成してるので気にしないで下さい。品質スコア上がってもCV取れるとは限りませんし。」という当たり前すぎる回答が来ると、担当者としては(目標は達成しているわけですし)代理店に強く言えないのですよね…。

完全に板挟みになります。本質ではないことなのかもしれませんが、担当者が仕事をしやすい環境で仕事を出来るということも成果を出す上では大切なことだったりします。

※編集者注:

ちょっとズレるかもしれませんがSEOでも似たようなことがありまして、例えば企業向けに広告掲載の営業をしているWeb媒体さんに、「いや送客数もPV数も順調に伸びてますし、ビッグキーワードの順位にこだわっても仕方ないですよ」とか安易にいうと多くの場合、普通に怒られます。「広告の営業コストが上がったり、掲載企業からクレーム来るんだよ」と。

つまり「このキーワードで○位のサイトです」というのがビジネスにおいて(Webの本質かどうかの話ではなくて)重要なファクターだったりすることもあるわけです。あまり無責任なことは言ってはいけません。

 

品質スコアはクリック率と密に連動していると言われています。が、クリック率を上げる施策が必ずしもCVを取る施策につながらないこともある。ちょっと刺激的な広告文でクリック率は高いものの実態を反映せずCVRが悪化するなんてこともあります。

ユーザーの為に広告文を変えたり、マッチタイプを工夫してCV数を増やす。そういう施策を続けることで結果品質スコアに反映されてくるので、品質スコアから入っても必ずしも成果が出るとは限りません。

リスティング広告やSEOに限らず、このWebサイトは誰に見て欲しいのか?見た人にどういうアクション取って欲しいのか?を考え続けて運用しないと枝葉末節にこだわることになり、結果的に上手く行かないことが多いのではないでしょうか?

結論

リスティング広告代理店の方

目標達成しているから品質なんて全く関係ないよね!と言わず、少しだけ耳を傾けてください。。現場では色々な事情があり、インハウス担当者はちょっと困っている場合があります。

インハウス担当者の方

品質スコアが悪くても、昇給しなかったりボーナス少なかったなんてことは自身の経験ではありません。もし言われてもあまり過度に気にしないようにしましょう!

書評 渡辺隆広著「ネットショップSEO2014」


久しぶりにSEOの書評である。

kindleの電子本である。
紙の本だとすると91ページ相当ということで、ボリュームも小さく挿絵などもなく、でも818円という強気の値段設定。
でもこの本は絶対に買いである。

ネットショップSEOと書いてあるが

  1. CMSを導入するサイト
  2. ニュースサイトなど多くのコンテンツを保有するサイト
  3. CGM的な要素があるサイト
  4. 大量の情報を扱うサイト

上記のようなサイトを運営しているWebマスターは必読である。

また、

  1. CGMサイトを構築するシステムエンジニア
  2. Webディレクター
  3. Webコンサルタント

といった職業の方にも役に立つだろう。

またSEO担当者やSEOコンサルタントも読むべきである。というか必読といって差し支えないと思う。
渡辺氏ぐらいのレベルのコンサルタントであれば、必要ないのかもしれないがほとんどの人にとっては多くの気づきがあるはずだ。
少なくとも私は至らない点が多いので、この本には多くの学びを得たのである。

最低限のSEOの知識があればわかるよう平易に書いてあるのだが、深い含蓄が込められている。
(とは言え機動戦士ガンダムのたとえは難しくてよく分かりませんでした。すいません・・・)
サラッと書かれている一文の中に込められた過去の経験に想いを致す。
そこに至るまでに試行した数々の試みなどが脈打って伝わってくるようだ。

kindleにブックマークをしながら読んだら、たったの91ページしかない本なのに、ブックマークだらけになった。

この本は書かれている情報の質に比較してとても安いと断言する。
これだけの知見をごく短い時間とわずかな金額で手に入れることができるのは素晴らしいことだ。

私として最も印象深く役立った一節を引用してみる。

過去のコンテンツをアーカイブしておきたい(2013 年のクリスマス用コンテンツを「/xmas2013/」、2014 年のクリスマス用コンテンツを「/xmas2014/」に格納する)ケースでは、たとえば、当年(2013年)のクリスマス商戦ページは「/xmas/」にしておきます。
そして、翌年( 2014 年)のクリスマスを迎える前には、まず「/xmas/」にある 2013 年分のコンテンツを「/xmas2013/」フォルダへ移動し、そして「/xmas/」には 2014 年分のクリスマス用のコンテンツを格納する、というふうにします。
以降は同様に、2015 年になったら 2014 年分は「/xmas2014/」、2015 年は「/xmas2015/」……といった具合に、つねに最新の年のコンテンツが「/xmas/」に入るようにすれば良いのです。

各々URLにはリンクといった資産があるため、変えずに同一にするべきだが、毎年変わるようなページはどうすればいいか?といった話である。
これは言われてみればごくごく当たり前なのだが、SEOの知識で無理やり考えようとするとわけが分からなくなる例だ。URLが変わったらリダイレクトしなきゃ…って考えるとわけがわからなくなる。

2013 年のクリスマス用コンテンツを「/xmas/」から「/xmas2013/」に格納し、「/xmas/」には2014年のコンテンツを用意する場合に、商戦が始まる半年ぐらい前から「/xmas/」から「/xmas2013/」リダイレクトさせてやるようにして、クリスマス商戦が始まったら「/xmas/」には改めて新しいコンテンツを作り、リダイレクトを解除する????

表層的なSEOにとらわれて考えるとこんなややこしいことを考え始める。
運用として不自然で手間がかかるし、SEO的な観点で考えてもこれまた駄目だ。

※以下は蛇足で、どうでもよい話なので読まないこと推奨である。

なぜSEO的な観点で駄目かというと、本来最も評価を高めなければならない今年の商戦の/xmas/というURLの評価は上がりにくくなる。最終的にはリダイレクトを解除しても、/xmas/というURLにリンクの価値が即座にわたることはなく、また相当部分が失われてしまう可能性もある。
で、昨年のページに対して張られていたリンクであるが、その昨年の内容だから張られていたとしても、結局最終的にリダイレクトも解除されてしまうので、そのコンテンツそのものに対するリンクは残すことができない。
結局、この方法はSEO的にもデメリットしかない。これなら最初から/xmas2013/というURLで公開した方が遥かにましである。

脱線が長くなった。

検索エンジンに対して新しいURLに評価を渡してやることに極端にとらわれる必要はないってことだ。
渡辺氏の書いている解決策は自然で、ごく普通に考えればこうなるという当然の帰結である。

この例をはじめとしてごく普通にごく自然にごくシンプルに考えることが最も正しいことを教えてくれる。
正しい考え方によって、ユーザービリティもSEOも両立させられることが分かる。

この本は知識を身に着けるというよりも、正しい考え方を学ぶ本だと言える。

またWebサイトは作って終わりではなく、普通は作ったところからがスタートだ。拡張、更新が命である。
通常SEOは静的な状態においてどうなすのが正しいのかという視点で語られることが多い。
どのように運用していくべきか?についても含蓄のある示唆が数多く含まれている。


分量も少なくさらっと読めるので是非一読されたい。

簡単に読める本は一見馬鹿にされがちだが、難しいことをわかりやすく簡単に表現することは並大抵ではできない。
血肉にするほど深い理解がなければできないことである。このようなものを書けるのはやはり業界の第一人者だからだろう。

「一覧ページに掲載するリスト数は?」「内部リンクのパスってどう指定すればいいの?」などの質問にSEO現場のプロが答えます

先日schoo(スクー)さんにて、SEOの放送を行わせていただきました。SEOを勉強し始めたばかりの方、制作会社のディレクターさん、SEOを外注されているWeb担当者さんなど、「ホントはSEOのこともっと知らなきゃいけないんだけど・・・」といった方むけに、サイト改善のエッセンスをかいつまんでお話しました。

録画:http://schoo.jp/class/709/
スライド:http://www.slideshare.net/motohojitsukawa/seo-for-35748590

放送では生徒(視聴者)からコメントや質問がもらえて、ライブでやりとりしながら進められるという仕組みになっているのですが、ありがたいことに沢山の質問をいただき、ああやっぱりこういう所が気になるんだなというところが実感できました。その場で答えられなかった質問もありましたので、講義のフォローアップとして気になる人の多そうな質問をピックアップしてお答えします。

今回ピックアップした質問

技術的な質問

個人サイト(自営店舗)を自身で運営しています。季節によってサイトを訪れるユーザーの目的となるキーワードが違うことが想定される場合、HTMLタグの対策キーワードをコロコロ変えてもいいものなのでしょうか?
一覧ページに掲載するリスト数はどのように決めていますか?
内部リンクをhttp:// から指定しろというSEO指示を受けたことがありますが大きな意味はあるのでしょうか?
見出し及びリンクの「画像置換+altタグ」か「文字+CSS3装飾」の選択は’リンクの重み付け’に影響を及ぼしますか?
descriptionの文字数の目安ありますか?

SEO会社一般に関する質問

やはり個人でやるのと、業者に頼んでやってもらうのとでは、全く違うのでしょうか?
良質なSEO会社の見極め方を教えてください。
今後、Googleの仕様変更などにより、SEOの在り方やSEO事業の存続に影響はありますか?悪質なSEO業者が駆逐されるのは当然として、真面目にやっている業者はどうなのでしょうか?

ヴォラーレのSEOに関する質問

SEOコンサルをする場合、コンテンツの提案はどんな事をしていますか?
SEOをバリバリ頑張るのと、広告含めた予算のバランスはどう提案されてますか?

その他

SEOにおいてschooのここが素晴らしい!というのはありますか?
参考する書籍があれば教えて下さい。/ おすすめのSEO本はありますか?

技術的な質問

個人サイト(自営店舗)を自身で運営しています。季節によってサイトを訪れるユーザーの目的となるキーワードが違うことが想定される場合、HTMLタグの対策キーワードをコロコロ変えてもいいものなのでしょうか?

店舗サイトということは、商品を販売する小規模なECサイトか、店舗への来店をうながすような案内サイトでしょうか。実際に見てみないことにはわかりませんが、季節によってユーザーの検索ワードが代わる場合でも、特定のページに含むタグをコロコロ変えることはあまりおすすめできません。

検索エンジンの評価はURLごとに各キーワードに対してひもづけられるので、時期によってタグを変えてしまうと、各キーワードに対してどういった評価を下せばいいのか?ということが検索エンジン側で適切に判定しづらくなってしまいます。

具体的にどのような内容なのかは分かりませんが、例えば対策としては、ユーザーが検索するであろうキーワードが季節ごとに複数分かっているのであれば、それに対応するページをそれぞれ作成し、いつ、そのキーワードで検索されても対応できるようにするのが良いでしょう。毎度毎度タグを変更する必要もないですし、検索エンジンからの評価も安定します。

一覧ページに掲載するリスト数はどのように決めていますか?

特にSEO的にいくつであるのがベスト、という一般的な正解はありません。一覧ページにどれだけ個々の情報を掲載するのかによっても判断は変わるでしょう。

基本的にGoogleはページャーでつながれた一連のページはひとまとめに処理しようとしてくれます。ただしリストに掲載された個別のページへのリンクをクローラーが回りやすいかどうか、という点で言えば、あまり細かく切り分けてページャーで遷移させまくるというのはクローラビリティの観点からあまり良い状態とは言えません。

かといってあまり1ページあたりの掲載数を多くし過ぎるとページの読み込み速度に影響を与えたりスクロールして閲覧するのに苦労したりとユーザビリティに影響を与えたりもするので、「掲載して問題ない範囲で多めに」というのが一般的な判断軸としては無難かなとは思います。

内部リンクをhttp:// から指定しろというSEO指示を受けたことがありますが大きな意味はあるのでしょうか?

相対パスではなく絶対パスでリンクを指定するという話ですね。これが実際にどういう意図で指示されたものなのかは不明ですが、いくつか意味は考えられます。ここでは詳細は割愛します。

  • Googleが絶対パスを推奨しているため
  • サイト内でクローラーが発見するURLを統一するため
  • コンテンツを自動で無断転載されたときなどにリンク飛び先のURLを自社サイトに戻すため

などでしょうか。とは言え絶対パス、相対パスによるSEOの効果の差異はほとんどのケースではほぼ皆無と考えて良くて、あくまで運用上の都合やコストなどを優先させるべきという考えで問題ありません。わざわざ全ての相対パスを絶対パスに書き換えなんていう作業は決して必要ありません。

見出し及びリンクの「画像置換+altタグ」か「文字+CSS3装飾」の選択は’リンクの重み付け’に影響を及ぼしますか?

リンク1本は1本なので、そのリンクが受け渡すパワーとしては変わらないと考えて良いと思います。また、テキスト理解という意味でのベストプラクティスを考えれば「文字+CSS3装飾」が正解ですが、画像置き換えも一般的に広く浸透している技術なので検索エンジンが問題なく処理してくれる可能性が高いと思います。

ただリンクのパワーの問題というよりは、見出し等でいちいち画像を読み込ませるのか、という意味で考えるとユーザビリティ上及びSEO上の影響が出てくる可能性がなくはないかなと思います。

結論としては、画像によるビジュアル的な表現が必要な場合には見出しに画像を使用するで全く問題ありませんが、CSSでの装飾された文字で十分なものであればテキストで記述しましょう、といった判断で良いと思います。

descriptionの文字数の目安ありますか?

meta descriptionについては特にSEO上の重要な加点になる要素ではありませんので、あくまで検索結果上での見え方を重要視すべきという考え方で良いと思います。つまり考えるべきポイントは検索されそうなキーワードが含まれるか(太字表示されるため)、であったり、内容が理解できて検索結果でクリック候補に入れてもらえるかどうか、などです。

その上で文字数については、表示文字数も考慮すれば50~100文字くらいであれば問題はないかと思います。スマートフォンの検索でのアクセスが多い場合にはスマホの検索結果表示も意識して、前半50文字程度でキーワードが含まれ内容が理解できるように工夫すると良いと思います。

SEO会社一般に関する質問

やはり個人でやるのと、業者に頼んでやってもらうのとでは、全く違うのでしょうか?

業者に頼むメリットってなんですか?という質問と捉えて回答します。まず当然頼む会社によってまったく異なりますが、色々なサイトに実務で関わった結果として得られた知識や経験の有無は大きいかなと思います。

サイトの構造をこうすべき、SEO上この施策は影響が大きい、小さい、意味が無い、逆効果、などの要件については、やはり実際にどのくらいサイトのSEOに取り組んできたか、検索エンジンの特性や動向を理解しているかによって理解レベルが変わりますので、実績のある会社に頼むのであれば「成果が出る可能性が高い」というメリットは享受できるかと思います。

特に大きなサイトのSEOを行うのであれば、忙しい担当者が聞きかじりの知識でどうにかなるほど簡単なものではありませんし、改修に費用がかかったり、現状のトラフィックに悪影響を与えるなどのリスクがある中で自分の知識だけを信じて改修に取り組んでいくというのは相当な勇気が必要だろうと思います。

もちろん中にはSEOの専門家並みとかそれ以上の知識を持つインハウスSEO担当者の方も一部いらっしゃいますが、全体から見ればごく稀なケースです。

ただもちろんコンテンツの良し悪しやその内容がより重要性を増す中で、そのサイトのサービス自体の専門家ではないSEO会社がそうした全て代行するというのは多くの場合は現実的ではないですし、そこはうまく分業するところかなと思います。

設計や仕組みづくりなど専門的な知識や経験が必要な部分に関しては必要に応じて専門家の知見を利用し、自社サービスに大きく関わるコンテンツについては社内でリソースを確保して体制を作るというのが理想的かと思います。

良質なSEO会社の見極め方を教えてください。

一般的にお答えするのは難しいです。各社とも得意・不得意が必ずあります。そして会社単位ではなく実務担当者が誰かというレベルでも大きな差が出ます。個人的には”相性が良いかどうか”というのが正直長く取り組んで結果を出すコツなのではないかなと思ったりもしていますが、もし選定しなければならない立場にあるのであれば、選ぶポイントとしては

  • SEOに取り組むことによって何を実現したいのか(上位表示、何位にしたい、とかではなく、ビジネスとして何を達成したいのか)、という具体的なゴールを持つことと、それを担当者に伝えること
  • それに対して「具体的な」解決策を提示してくれるかどうか
  • 相手の会社の得意な領域、不得意な領域について率直な回答を求め、明確な回答を得られるか
  • どのような仕事の進め方をするのか、それは現実的に上手く行きそうか
  • 提案された内容に、「なんかすごそう」「プロっぽい」とかそういうレベルではなく、理解して納得して取り組む価値があると思えるか
  • 取引条件が合うかどうか

こうしたことでしょうか。

※参考※
SEO会社って何を基準に比較・選定したら良いんですか?
[寄稿] 元インハウスSEO担当者が語る、失敗しないためのSEO会社の選び方、付き合い方

※編集者注:

全てにおいてこの会社が一番良いです!という会社は知るかぎりは思い当たりません。

ちなみに営業担当者のレベルで言えば、「実績があります」「ノウハウがあります」「最新のアルゴリズムの動向を把握していますので常に最適な状態を保てます」「○○(大手)さんのSEOやってます」「ペナルティ受けたこと一回もありません」みたいな自社の営業トークと自慢話や”フカシ”しか出来ない担当者であれば、担当者を変えてもらうか会社を変えるかはしたほうが良いかなとは思います。

 

今後、Googleの仕様変更などにより、SEOの在り方やSEO事業の存続に影響はありますか?悪質なSEO業者が駆逐されるのは当然として、真面目にやっている業者はどうなのでしょうか?

既にかなり影響はでてきていると思います。かつてのような人工リンク一辺倒のやり方で継続的に上位を維持できる可能性は年々低下傾向にありますので、SEO会社全般としても取り組み自体をリンク以外にシフトしなければならない状況にはあります。

同時に市場の認識も変化して、リンク中心ではない手法のSEOを行いたいという企業も少しずつですが増えてきておりまして、リンク以外のノウハウが自社にない状態では、すぐに別方向にピボットも難しいのでそうした会社は苦しいのではと思います。

逆にリンク中心のSEOで一定以上の成果をあげられる専門会社は今でも存在していますし、今後も一定数は残ると思います。ただし、それはそれでかなりの覚悟を持ってやられている会社でなければそうは出来ないと思いますので、そういう会社はかなり少数だと思います。

※編集者注:

実際には、ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、最近は事業をシフトするか、撤退、事業譲渡、倒産、といった動きが目立ちます。

 

Googleの仕様変更によってSEO自体がしづらくなるかというと、特にそういうことではありません。仕様変更によって使えなくなった手法はたくさんありますが、逆に言えばそれだけです。

SEO上で考慮すべき項目は数えきれないほどたくさんありますし、多くの場合は優先順位も明らかです。それを一つ一つ整理して提示して、実現可能なところから実行していくだけです。

※参考※
自然リンクを狙ってSEOの成果を出せる人は普通にスゴイと思う、という話と将来的なSEO事業の向かう先について
Googleがアルゴリズムを変更する目的とSEOの役割
“ホワイトハットSEOが上手くいかない”という人へのアドバイス

※編集者注:

リンク→リンク以外への転換については、個人事業や少人数の組織ならまだしも、組織規模が大きくなると更にいろんな障壁があり本当に難しいと思います。既存の販路(特に代理店への依存度が高い場合)、既存の人材スキル、スキルを持つ人材の維持(離職防止)、新規採用、教育、標準化、リンク用インフラの処理、既存サービスの顧客、ほかにも色々と大きな障壁があります。外から見ているよりも「リンク中心のSEOから、リンクを使わないSEOをお金をもらえるレベルで組織的に提供するようにシフトする」ことはそうそう簡単なものではありません。

大げさに言えば、SEO事業としてくくっていても、それぞれはビジネスモデルとしてほとんど別物です。つまり単なる方向転換、ではなく既存のビジネスを一度破壊して新たに再構築するくらいの覚悟が必要なことだと認識しています(もちろんこれはもともとの状況にも依るのでしょうけど)。

と、ここ数年は本当にこのビジネスモデルの移行をしていくにあたり僕自身も色々大変な思いをしてきましたので長々と補足しました。誰かが知ってるとか出来るとかでは全然ダメで、みんなが出来る必要がある、それがビジネスとして成立する、というのが本当に大変なことです。そしてメンバー個々人のレベルの引き上げという意味では今後も際限ないのでまだまだチャレンジングです。

 

ヴォラーレのSEOに関する質問

SEOコンサルをする場合、コンテンツの提案はどんな事をしていますか?

もちろんサイトによってまちまちです。ただ、面白いことをやりましょうとか流行りの手法を使いましょうとかそういうのは違うと思うのですね。一つ一つ整理して、必要なコンテンツを洗い出して作っていくように地道な提案をしています。あまり派手なことは提案しません。

例えば既成品を販売するサイトと、オーダーメイドで作って販売するサイトでは同じテーマでも必要なコンテンツは異なります。情報収集期間を長くとるサービスを紹介するサイトと、ふと困った時に探して選んで見つけて申し込むようなサービスを紹介するサイトでも、コンテンツの戦略も重要性も大きく変わります。

自分のサイトに来て欲しい人、彼らが知りたいこと、彼らに知ってほしいことをまずは明確にして、それは良質な自然リンクの獲得につながるものなのか、或いは商品を比較選定される上でのポジティブな材料と成りうるコンテンツなのか、例えばそういうことを考えながらコンテンツを考えていきます。

※参考※
Webサイトに必要なコンテンツとSEOについて
「ユーザー」から出発するWebコンテンツ企画の5ステップ【基本編】
元雑誌編集者が語る、あなたの”コンテンツマーケティング”が上手くいかないワケ

SEOをバリバリ頑張るのと、広告含めた予算のバランスはどう提案されてますか?

当たり前っぽい回答ですが期待できそうな投資対効果による判断となります。

SEOに取り組み、自然検索流入を改善することで大きな成果を上げられる可能性が高い(伸びしろが大きい)のであれば、SEOに積極的に投資してもらうように提案します。分かりやすい例では、規模の大きなコンテンツなのに実装が甘いために相応な検索流入が得られていない、リスティング広告には月に500万円投資している、であれば、短期間で一気にサイトにテコ入れしてSEO側の改善をしましょうという提案が出来ます。

逆にサイトの多方面の改善で自然検索を伸ばすにはそれなりの期間やコストを要するため、そこに見合った効果をあまり見込めないのであれば、SEOはそこそこに、広告を中心としたマーケティングを優先させるべきです。常にSEOに全力投球する必要はどこにもありませんし、SEOに取り組んでも期待できる効果が全体から見て微小なのであれば、こんな面倒なことやっている場合ではないことがほとんどと思います。時間と労力ばかりかかって何も得られませんし。

※参考※
SEO対策とリスティング広告の共通点/相違点
SEO対策を実施するメリット

その他

SEOにおいてschooのここが素晴らしい!というのはありますか?

なんとも答えづらい質問ですが、外から見て言えるレベルの回答としては、現状でSEOはそこまで優先して意識していないのではないかな、と思います。今は、基本的に生放送を中心として、schooのアカウントor講師本人or講師の所属団体がソーシャルメディア上で拡散して集客/スクー自体のファンがサイト巡回中に放送を発見して視聴、という流れが主流かと思いますし、現状ではそれでかなり集客はできているのではないかと思います。

これまで蓄積した放送情報及び受講者の投稿によるテキストコンテンツといった独自の情報資産に加え、ユーザー参加が非常に活発なメディアになっているため新たな仕組みのユーザー投稿型のコンテンツなども促進しやすいだろうといった特性もありますので、SEOを本格的に実践することで、もっともっと検索結果での露出を改善していくことは出来ると思います。

参考する書籍があれば教えて下さい。/ おすすめのSEO本はありますか?

ということで定番の本を紹介します。下2つは最近出版されたものでお勧めです。

このあたりでしょうか。

まとめ

あまりまとまりのない感じにはなってしまいましたが、でてきた質問は現場でも割とよく聞かれるような質問であったりというところで、一つくらいは参考になる問答があればなあと思います。

ちなみに最近はこんな形でスクーさんで声をかけていただいたり、自分でもちょっと大きめにセミナーを開こうとしていたり外に向けて発信することが増えて、認知度が上がっているんだなあととても嬉しくなります。スクーさんの方は会社でチャンネルを持たせて頂いているので、また何度かやると思いますので引き続きよろしくお願いいたします。

中古ブランド品、プレゼントとしてアリ?ナシ?を探るインフォグラフィック

日本最大のリユースデパートを展開するコメ兵が、高級ブランド品のプレゼント事情を可視化したインフォグラフィックを公開しました。女性にブランド品をプレゼントするなら「12万円のバッグ」が間違いない・・・!?– SEO Japan

ブランド品の価値観を、左右で男女別に比較

高級ブランド品男女の価値観調査※画像をクリックするとコメ兵のサイトに飛び、全体をご覧いただけます。

コメ兵がブランド品に興味がある男女800人に対して行ったアンケート調査によると、中古・新品に関わらず普段持ち歩いているブランド品の数は平均3個。時計、財布、バッグが定番アイテムのようです。

高級ブランド品男女の価値観調査恋人や配偶者からプレゼントされるなら何が欲しいか、その期待金額をみると、男性1位は「時計(49.3%)」で期待金額は約18万円、女性1位は「バッグ(45.8%)」で期待金額は約12万円でした。
普通のプレゼントの期待金額で考えると高いと感じる方も多いかもしれませんが、ブランド品をプレゼントしてもらうなら、このくらいの金額でないと身に着けづらい、という事情もありそうです。

中古のブランド品、プレゼントとしてあなたはアリ?ナシ?
高級ブランド品 男女の価値観調査(コメ兵)

男性の約3割が「妻や恋人からのプレゼントは中古ブランド品でもいい」と回答したデータを見る限り、女性より男性の方が、プレゼントとしての中古ブランド品をポジティブ捉えているようですね。(※本インフォグラフィックは弊社がデザインをお手伝いさせて頂きました。) — SEO Japan [G+]

Googlerからのアドバイス付き!再審査リクエストの返信の新バージョン。

先週行われたSMX Advancedで、Googleのマット・カッツ氏が新しいバージョンの再審査リクエストの返信を行えるようにしているという記事を掲載しました。(前回の記事はこちら。)この新しいバージョンの再審査リクエストの返信画像をSearch Engine Roundtableが紹介しています。該当サイトの再審査リクエストの担当者からのアドバイスが添えられていますが、どういった内容なのでしょうか?– SEO Japan

*記事内のリンク先は全て英語となっています。

先週、我々はGoogleが再審査リクエストを拒否する際に、今までよりも多くのフィードバックを添付できるように取り組んでいる、とお伝えした。

今回、読者の一人に送られた再審査リクエストの画像を入手することができた。この新しい再審査リクエストには、不合格の旨を伝えるテンプレート文章の下部に、”A note from your reviewer”(レビューを行った者からの注意書き)という文章が添えられている。

下記の画像は@johnedwarddoyle氏によって、Twitterでシェアされているものだ。

*画像の上部はテンプレート文章。再審査リクエストの不合格、該当のリンクのサンプル、否認ツールの使用について、数週間は再度の審査は行わない旨、などが記載されています。

テンプレートの文章に続き、このサイトの再審査リクエストを担当したGooglerからの(テンプレートではないタイプされた)手書き文章が記載されている。

このアドバイスは実際に目を見張るような内容である。以下に該当の文章を記載する。

“あなたのサイトのバックリンクを再度確認する際、ウェブマスターツールのアカウント内で、あなたのサイトのカノニカルバージョンも確認して下さい。より多くのリンクデータがあるはずです。カノニカルについての詳細はこちら(https://support.google.com/webmasters/answer/44231?hl=ja)を参照してください。”

*上記、カノニカルの詳細は原文では英語版へのリンクとなっています。

Googlerからのメッセージは、「あなたのサイトへは未だ多くの低品質なリンクが存在しています。また、あなたは間違ったデータを参照しているように思えます。正しいデータを取得するために、ウェブマスターツールでカノニカルURLのレポートを確認して下さい。該当のリンクのデータを取得できるはずです。」といったものだ。

このアドバイスは非常に有益なものだと感じている。カノニカルURLの確認というアイデアをもたないSEO担当者やWebマスターが多くいるはずだからだ。

この件についてのディスカッションはTwitter上でも行われている。


この記事は、Search Engine Roundtableに掲載された「Google’s New Reconsideration Requests With A Note From Your Reviewer」を翻訳した内容です。

先週のマット・カッツ氏による発言から1週間もたたないうちでの報告となりました。修正・対応すべき箇所を伝えてくれるのは非常に助かりますね。リンク以外が原因の場合や日本語を含む多言語のバージョンなども気になるところですが、なかなか再審査リクエストが通らないWebマスターにとっては嬉しい対応なのではないでしょうか。– SEO Japan

Googleより容赦無し?Appleのアプリランキング操作の『即アウト』的な排除規制が、実際わりと厳しい模様

同じ”ランキング”に関わるテーマでも、今回はiPhoneやiPadを代表とするiOSアプリを主題とした話題です。つまりGoogleでの検索ではなく、「App Store」の中の話です。とりわけ新情報というわけではありませんが、「本格的な動きが見られた」という意味では新しいかなと。

App Storeのランキング操作に関わる仕組みを持つiOSアプリがゴッソリとストアから排除されるように規制強化

ランキングの人為的な操作を排除することでユーザーの利便性の向上を図りたいのは、なにもGoogleだけではありません。ランキングの品質改善は、ユーザーにランキングを提示する仕組みを持つ多くのプラットフォームにとって、避けては通れない課題の一つなのです。

Appleのアプリストア「App Store」でも、ランキングの公正化のための取り組みとして、人為的にランクの操作をする目的のプロモーションを排除する動きが厳しくなっているということがつい先日、話題になりました。まとまっている記事としてはこのようなところをご覧頂ければと思います。

※2つ目、3つ目のURLについては、訂正も入れられていますが「規約がずいぶん厳しくなった」ではなくて「もともと言われてたことが本格的に実行されてきているようです」という意図ですね。タイトル内の「規約厳格化」の表記で誤解する人も中にはいそうでしたので、念のため補足。

“記事の公開時、「規約を発表」とありましたが、「すでにある規約を厳密に運用し始めた」の誤りでした。”

“以前からAppleはリワード付きの広告を禁止していた。しかし、実際には規約は厳格に運用されず、「厳密には違反しているようだが、何も言われない」という状況になっていた。”

 
さて、挙がっている話題をまとめますが、

“規制の対象となるのは、報奨で誘ってビデオの視聴をすすめるツール、ソーシャルに共有するとおまけがもらえるもの、プレイしているゲームの中でほかのアプリを見つけさせるもの、などだ。この規制はアプリ業界全体に影響を及ぼし、アプリの成長や市場拡大のためにこれまで一般的に使われていた方法を“リセットする”効果を持つだろう。”
ビデオを見たりソーシャルな共有で“ごほうび”をくれるアプリはApp Storeから締め出しへ…iOS 8の大改革

ということで、何かしらのインセンティブ(報酬)と引き換えにユーザーに何らかのかアクション(広告の閲覧、アプリのインストール、Facebookでのシェアなど)を求める仕組みを持つアプリは、アプリストアからリジェクトされる、つまりストアに掲載されなくなるということですので、その間は一切新規のインストールを獲得出来ません。重めです。

そういう規制がここにきて本格的に運用され始めたようです、というのが今回の話題の主旨となります。ここからは、この話題を背景から掘り下げて行きましょう。

App Storeの人気ランキングってどうやって決まるの

Appleのアプリストア「App Store」は、利用したことがある方は分かると思いますが、アプリの人気ランキングには、「総合」「有料アプリ」「無料アプリ」のような全体的なランキングと、「仕事効率化」「ビジネス」のようなカテゴリ毎のランキングが存在します。

アプリのランキングには、総合的なランキングとカテゴリごとのランキングがあり、有料アプリ、無料アプリ、どちらも含むランキングから探すことが出来ます

こうしたランキング決定ルールについてはGoogleと同様公表されてはおりませんが、やはり「一定期間内にどれだけ多くの人がインストールしたか」という要素は大きいようです

※もちろんGoogle検索と同じで、インストール数が全てではありませんが、主たるランキング決定要因の一つにはなっている、ということです。だからApple側としても本腰入れて規制をせざるを得ないわけです。

 

そして、iOSでアプリをインストールするユーザーのうち、App Storeの人気ランキングを参考にインストールするアプリを選ぶユーザーはやはり多く存在します。

従って、「一定期間のうちにどれだけインストールされるか」でランキングが上がるか上がらないかが決まり、ランキングが上がればその後のインストールの促進にもなるわけです。

つまり、iOSアプリにおいて継続的にインストールを増やすために、

  • 短期間でのインストールを増やし、人気ランキング上位に食い込む
  • App Storeユーザーへのリーチが増え、オーガニックなインストールも増える
  • その後も継続的に一定量のインストールを獲得し続け、ランキングを維持する

大きくこのような施策が一般的に行われています。

従って、まずは「短期間でのインストール促進」というのはこの流れの起点となることですので、ここが上手くいくかどうかがアプリマーケティングの鍵を握る、と言っても過言ではない状態でした。

何かしらの報酬を対価としてアプリのインストールを促進するプロモーションが普及

「何かしらの報酬を対価としてアプリのインストールを促進するプロモーション」て何やねん、ということですが、砕けて言えば「ここからこのアプリをインストールしてくれたら、コイン○枚プレゼント!」みたいなやつです。

逆に、「コイン○枚あげるから、その代わりこのアプリインストールしてよ」とも言えますね

そしてこういう形式でインストールを増やしまくったアプリが人気ランキング上位にいるというのは、何か本質的な「人気ランキング」と言うには違和感ありますよね、というのはWeb検索に関わる仕事をされている方であれば慣れ親しんだ文脈だと思います。

また直接的なインストール促進以外にも、同じような意図で、ポジティブなレビューの投稿やソーシャルメディアでのシェアを報酬付きで促すようなプロモーションも広く行われています。

とにかく、このようなランキングの人為的な操作につながるような行為を何かしらの報酬を対価としてユーザーに促すような仕組みについては、実はもとから規制するとされていました

しかし、Googleのかつてのガイドラインと同じく、「そんなこと言ったっていくらでもやれちゃうし、やってるやつたくさんいるし、現にランキング上がりまくりじゃん」状態であった、ということですね。

Google検索とApp Storeの違い

Google検索ランキングとの大きな違いとして、掲載されているコンテンツ(アプリ)は全てAppleの規定に基づく人的な審査を通過したものですので、Web検索よりも掲載時点でのコンテンツ品質をある程度は担保しやすい、という点が挙げられるかなと(App Storeの場合は審査時に体裁整えて通してしまえば、、という抜け道はあるのでしょうけど、さすがにいずれはその辺も対応されるかと思いますし)。

また、それに付随し、コンテンツ量はGoogleのように”兆”とかの規模にはなり得ませんので、あくまでアナログな規制であっても機能しやすいという点も今回の話題には直結します。(ちなみにApp Storeの場合は特定の仕組みを自動検出する精度とかはどうなんでしょうかね?)

したがって、Googleのようなアルゴリズム依存ではなく、プラットフォーム側の運用ルールをどのように引くか、どのように運用するか、という改善のみで大きく規制を加速することが可能ということです。

その前提で、Google検索のリンク売買のアレと比較すると

若干こじつけだったりしますが概ねこんな対比は分かりやすいかなと思います。

App StoreとGoogleで対比して考えます。  App Storeの事情。 ・インストールが多いアプリは人気があるというロジック ・だからインストールが増えるとランキングが上がりやすい ・何らかの報酬と引き換えにインストールを促す機能を持つアプリがある ・何らかの報酬を払って得たインストールでランキングをあげようとしているアプリがある ・ユーザーの自発的なインストールでないのであればランキングに反映したくない ・報酬と引き換えにユーザーにアクションを促す機能を持つアプリに規制を入れる ・アプリストアからのリジェクト(排除):ストアに掲載されない ・問題となる部分を修正して再審査を行い、問題がなければ規制解除  Google側の事情。 ・リンクがたくさんあるサイトは人気があるというロジック ・だからリンクが増えるとランキングが上がりやすい ・何らかの報酬と引き換えにリンクを提供しているサイトがある ・何らかの報酬を払って得たリンクでランキングを獲得しているサイトがある ・ユーザーが自発的に貼ったリンクでないのであればランキングに反映したくない ・報酬と引き換えにリンクを提供しているサイトに規制を入れる ・検索結果からのインデックス削除:検索結果に表示されない ・問題となる部分を修正して再審査を行い、問題がなければ規制解除

という感じですね。Googleに慣れている方であれば特に違和感なく飲み込める話題だと思います。

今回のケースはGoogleのリンク売買の例に例えれば「リンクを売っているサイトは問答無用でインデックス削除ね(=検索結果に表示されなくなるよ)」ということになりますので、Googleで言えば最も重度のペナルティを、割とバシバシ行っているということです。

現実には、Googleのインデックス削除は、本当に低品質なサイト(アフィリエイトリンクばっかりとかリンク提供以外の目的がないとか)を除いては、よほどのことがない限りは一般的なサイトでそう起こりうるものではないのですが、Appleの場合はその辺は容赦ないみたいですね。

しかもGoogle検索で言えば、大事に作ってきたメインのサイトがそうなる、とかそういうレベルのことですので、アプリ関係者としてはそれなりに大きい変更と言えそうです。

ちなみに:実際この規制運用の強化によりどうなったか

ちょっと又聞きの情報なので不確かではありますが(関係者の方、もしも不適切でしたら訂正追記しますのでご指摘頂けますと幸いです)、結構色々話は聞きます。

結論から言えば、とりあえず、Appleは割と本気出してきているようです。

少なくとも上記の規制の対象と言われている

  • インセンティブ付きで他アプリのインストールを促進する仕組みを持つアプリ
  • インセンティブ付きでソーシャル拡散等を促す仕組みを持つアプリ

のような代表的な規制対象の仕組みを持つアプリは割とガシガシリジェクトされているみたいです。

また、ユーザーにインセンティブ付与が有りだろうと無しだろうと、アプリの中で他のアプリインストールを推奨するようなものも含めてアウトになっている的な噂もあります(これはあくまで噂)。

インセンティブの有無に関わらず、アプリの中で他所のアプリをプロモーションするのはヤメレ、という意図がそもそもあるのかもしれません。ぶっちゃけそれくらいはええやんとか思ってしまいますが。普通に広告してるだけだし。。(※もちろんそれ以外でアプリ内に表示される通常の広告ネットワークなどは特に規制の対象ではありません)

ちなみに、Webを通じたインセンティブ付与の広告とかについては特に規制とかないんですけどね。アプリの中にそういう仕組みを持ってたらダメよ、ということなので。

※この辺については、アプリ内でのインセンティブ付与の排除の背景として、「ランキング操作の禁止」だけではなく「そんなところでインセンティブとして付与しちゃったら、Appleに課金してもらえないじゃないの」という意図も多分にあるのかなと思いますがどうなんでしょうね。媒体(アプリ)としてはアドオンで課金されるより広告で得られる報酬が高いのであれば普通そちらを選びますし、事実今でもインストール成果報酬型の広告って単価かなり高く設定されますし。

 

まとめ

アプリの関係者の方々にとっては何だかんだ言ってもそれなりにはインパクトのある規制強化なのではないかなと。少なくともGoogleがここ何年もかけて取り組んできた規制レベルを、それに比べれば結構な短期間でズバンと進めてきたのが今のAppleということですので。

実際には、監視をかいくぐってうまいことやることが出来ないわけではないと思いますので、どこまで厳密にこの規制をAppleが運用していけるか分かりませんが、Googleのそれに比べれば現実的に運営側の努力と工夫である程度対応できるコンテンツ量ではないかな、などと考えますと、

アプリマーケティングの世界では、定められたルールの中でちゃんとプロモーションするにはどうしたらよいか、というのを考えていかなきゃ行けないよね、がキレイ事ではない時代はそんなに遠くないかもしれないですね。

※今回の件、おそらく「そういうプロモーションをしてるアプリを規制する」だとめちゃくちゃハードル上がると思うんですけどね。外的要因が絡むので検知と判断が難しいので、今Googleが右往左往してることと似たようなことを何だかんだすることになると思いますし。あくまで、「そういう仕組を持っているアプリ」への規制、ということで、根本からそういうプロモーションをやりづらくしようとしているのが現状でしょう。Googleも、最近のリンク系ペナルティの話題を聞くに、表面的なリンク対策への対応よりも、根本的な原因の検出と排除に注力するポイントをシフトしてきているようにも見えますし。

 

ともかく、GoogleにしてもAppleにしても、特定のプラットフォームに依存したビジネスを行うにあたっては、プラットフォームが許容する中でどうやって勝っていくか、を考えるのは普通です。

その中で、現時点での勝ちパターンを追求することで勝てている勝負も多くあると思いますが、一方で、プラットフォーム自体のルールや仕様の変更によりその勝ちパターンが一気に破綻する、といった可能性は常に考慮しておかないといけませんよね。

ということで、普段と違った話題をお伝えしました。別事業でアプリ紹介サービスを運営しておりますのでたまにはアプリ界隈の話題も良いかなと。(長い割に薄い内容ですみません)

最後に:SEOセミナーのお知らせ

すみませんただの告知でしかないのですが6月24日(火)に僕とグループマネージャーの實川の2人でセミナーやります。Googleのこれまでとこれから、SEOのこれまでとこれから、実際に業務としては何をしていくべきか、事例を交えてポイントに分けてお話します。ご興味ある方は是非。
セミナー詳細:“リンクを買わないSEO”を成功させるための、Web担当者向け実践SEOセミナー

ペナルティでなくても検索順位が大きく下がってしまう原因


順位が大きく下がった場合にはペナルティではないか?
と焦るかもしれない。というか焦る人がほとんどだろう。

しかし、ペナルティとは限らないということを今回は書いておきたいのだ。

※ペナルティという言葉が一般的に使われる状況は実際はあいまいで、二つの意味を含んでいる。
ネガティブな要因によってアルゴリズムによる順位計算の結果大きく順位が下がる場合と、スパムを発見されたことによってオペレーターが手動で順位を下げる「マニュアルアクション」の2種類がある。
詳しくはSEO Japanの記事Google、手動ペナルティをほぼ100%ウェブマスターへ報告をご覧ください。
今回はネガティブな要因によって順位が大きく下がる現象、前述の2つをひっくるめてペナルティということにする。

何故にこのようなお題で書いてみたくなったのかというと、ペナルティではないのに順位が落ちた際に、ペナルティかと思っていじくって逆にまずいことになってしまっているサイトを数多く見てきたからである。

ペナルティでもないのに、ナチュラルリンクも否認してしまったり、サイト構造をユーザービリティやSEO的な観点において改悪してしまったりといったことがよく見られる。
このようなことを防ぐための考慮点についてまとめてみたのだ。

1.クローラーが巡回できなくなっている

これは意外に多い。
レンタルサーバーがスパムに対応するために海外からのアクセスを遮断した結果、Googleのクローラーも弾いてしまっているケースだ。このような場合はGoogleウェブマスターツールで確認できる。
クロールエラーの使い方(Googleウェブマスターツール)という非常に分かりやすく、役立つ良記事がnanapiにあるのでご確認いただきたい。
脱線するのだが、最初この記事を見たときは、

「なんでこんなすごい記事がnanapiにあるのだろう?」

と思ったら、記事の最後を見たら辻正浩氏が書いているとあり「さもありなん」と思った次第だ。
ちなみにこの記事であるが、ソフト404の解説は必見である。

2.一時的に下がっただけ

本当に何も原因がなくても一時的に下がる場合がある。
何も修正しなくても1か月ぐらいしてヒョッコリ順位が戻ったりするようなケースもあるので、スパムにあたるようなことをやっておらず、クローラーが正常に回ってこられているのであれば、とりあえずは静観するのが吉であることが多い。

3.同一ドメインの他のページがある

無料ブログなどを使っているとよく生じる問題である。

同一ドメインで検索上位に表示されるのはたいてい1ページのみである。
そのため同一ドメインで(サブドメインが別でもこの問題は生じる)別のページが自分のページの順位を追い抜くと、自分のページは圏外に飛ぶことが多い。
これはごく普通に見られることでやむを得ないことである。

私としては同一ドメインであったとしても、別の人が管理しているブログであればこのような制限に引っかかるのはGoogleのアルゴリズムが間違っていると思っているのだが、現実はそうなのだから仕方がない。

対応策としては独自ドメインに移転するしかない。

4.ほぼ同一のコンテンツが他のサイトにある

原則的に同一のコンテンツについては検索結果上位に2ページ以上表示されない。
代表的なページのみが上位表示されて、あとは表示されなかったり検索順位が著しく下になる。
代表的(とGoogleがみなす)なページと、自分のページの評価が非常に近くても順位は大きく隔たってしまう。

2ちゃんねるのまとめ系サイトを運営しているWebマスターが順位が下がったと言って、Googleに怒りをぶつけているといったケースを見たことがある。
Googleはそもそもその種のサイトを評価しないと最初から明言しているのだから、その種のサイトを作ってGoogleが評価しない怒るのはお門違いなのだ。

アフィリエイトをやるのならまとめサイトではない他の手法を選んでもいいはずだ。
それにもかかわらず、わざわざGoogleが評価しないと言っているまとめサイトをやるのであれば、Google以外から集客を考えるべきなのだ。

5.コンテンツに価値がない

そもそもコンテンツに価値がないケースである。
コンテンツにさほど有用性がなくても順位が上昇する場合もなくはない。

しかし、アルゴリズムの進歩や順位の再計算によってこのようなコンテンツはいずれ順位が下がる。
順位が下がったのは、

あるべき順位に落ち着いた

ということなのだ。
今までの順位のあたりの周辺のサイトと自サイトを冷静に見比べてみて、価値が相応だと思えるかどうかを一度考えてみるのはよいことである。
今の順位が不当に低いと思えば腹が立ったり困惑したりするだろうが、もともとが良すぎだったと思えば納得できるはずだ。これから上げていけばいいと腹をくくるか、あるいはこんなもんで相応だと納得すればいいのだ。


なんにせよ、ペナルティ以外の要因によって検索順位が大きく下がることがあるということを覚えておくのがよい。
これらとペナルティを峻別するため一番大切なことは「気持ちを落ち着けて冷静になる」ことであると最後に述べておくのである。

Googleが再審査リクエストを拒否する場合、より詳細な情報を提供する予定。

6/11(水)、6/12(木)にアメリカのシアトルでSMX Advancedが開催されています。今回はSEO Japanとしては参加していませんが、マット・カッツ氏が参加したキーノートの内容をサーチエンジンランドが配信しています。再審査リクエストについてのGoogleの新しい取り組みの発表のようですが、Webマスターにとっては嬉しい内容のようです。 — SEO Japan

Googleの検索スパムチームのトップであるマット・カッツ氏が、シアトルで行われているSMX Advancedで発言した。彼のチームは再審査リクエストを拒否する場合、サーチクオリティチームからその詳細を併せてWebマスターに返信するように取り組んでいるとのことだ。

つまりは、サーチクオリティチームがレビューと拒否するという内容を返信する際、Googleの表明としてより詳細な情報を詰めるための”ボックス”を用意しているということだ。

Googleは再審査リクエストを送ったWebマスターに対し、より詳細な返信を提供していなかったか?いや、彼らはしている。リンクが原因の場合は数本の例を示しているし、他の原因の場合も一般的なカテゴリーとして伝えている。しかし、Googleは今以上の詳細な情報を提供するつもりのようだ。

それには、Webマスターに対しての、Googleからの個別のアドバイスや推奨なども含まれている。

そのため、Webマスターはより詳しい返信をGoogleからもらえると期待して良い。本日分の再審査リクエストから開始されるようだ。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「Google Reconsideration Request Rejections May Include More Details」を翻訳した内容です。

SMX恒例のキーノートセッション。Advancedでは毎回のようですが、Googleからマット・カッツ氏がゲストスピーカーとして参加しているようです。ペナルティを受けてしまったサイトオーナーにとって、より詳しい情報を頂けるのは非常にありがたいですね。(もちろん、ペナルティを受けないことが一番なのですが。。。)今回は速報記事ですが、今後は詳細な記事や実際にGoogleから届いた内容なども公開されるかもしれませんので、そちらの方も楽しみです。 — SEO Japan

YouTube SEO – 検索エンジンが動画の内容を格付けする仕組み

Googleのウェブ検索に続き世界第二位の検索エンジンともいわれるYouTube。米国では以前から活用されてきた動画マーケティングですが、日本でも最近動画を公開して注目を浴びようとする企業も少しずつ増えているようです。YouTube等の動画SEOについては色々なことがいわれてはいますが、ウェブサイトのSEOに比べるとまだまだ黎明期なこともあり、絶対的なルールはまだないようです。動画SEOを攻略するには、まずは最大動画サービスのYouTubeから、そしてYouTubeの動画評価の仕組みを理解することから、ということでSEO by the SeaによるGoogleの動画関連特許の記事を。 — SEO Japan

グーグルやユーチューブで動画を検索するとき、動画の内容ではなく、テキストを基に動画が結果にリストアップされている可能性が高い。当該の検索アルゴリズムは、動画のタイトル、そして、動画をアップロードした人物が入力した説明文およびタグに注目しているのだろう。しかし、動画の注釈もまた、動画が関連する用語やフレーズを特定する上で重要な役割を果たしていると考えられている。

例えば、以下の動画はグーグルの新しいレシピ検索のオプションを告知しており、新しい機能に関する詳細を提供している。しかし、動画に付随するテキストは、加えられた機能の詳細を説明する人物が、グーグルの料理長 スコット・ジアムバスティーニ氏だと言う事実にどれも言及していない。 [Google executive chef]を検索すると、ユーチューブの検索結果にはこの動画は表示されない。しかし、現実には表示してもらいたいところだ。

また、動画が検索結果でランキングされる上で、閲覧数、コメントの本数、そして、評価するの数、プレイリストに加えられる頻度等、その他の要素も鍵を握っているだろう。

動画に関連するテキストのコンテンツのみに依存すると問題が生じる。まず、説明文が、数多くのシーンや様々な内容を含む長い動画をうまく説明することが出来ていない問題が考えられる。また、多数の動画を持つサイトで、クエリに応じて返される結果の数が、多数に上る可能性があることも問題の一つである。

検索エンジンは、最初のフレームから得たスクリーンショットを表示するものの、中心となるフレームや動画の最後のフレームの方が、クエリに最適な動画を特定する上で役に立つ可能性があり、当該のサムネイルが動画のコンテンツを適切に描写しているとは言いきれない。

このような問題は、すべて動画の実際のコンテンツを無視していると言う共通点を持つ。それでは、検索エンジンが実際の音声およびビジュアルコンテンツを使って、関連する検索用語を判断することが出来たとしたらどうだろうか?

検索エンジンが、多数の動画のフレームとフレームに関連するキーワードのキーワードの関連スコアを記録するインデックスを動画から作成してくれたら、動画の内容を容易に理解することが出来るようになるのではないだろうか。

このようなフレームは、それぞれの動画の画像や音声に含まれているアイテムを基にキーワードに関連付けられると考えられる。また、グーグルは、動画の最初、中間、または最後のフレームを選ぶ代わりに、フレームのイメージをサムネイルとして使い、検索結果に表示することもあり得る。

過去にグーグルが公表した特許には、検索エンジンが、動画内の特定のキーワードに関連する画像と音声を特定し、そして、インデックスすることで、動画のインデックスを改善する仕組みが描かれている:

関連性を基にした画像の選択
考案: Gal Chechik、Samy Bengio
委託先: Google
米国特許申請番号 20110047163
付与日: 2011年2月24日
申請日: 2009年8月24日

概要

動画の検索結果をユーザーが入力したキーワードのクエリに応じて表示するシステム、コンピュータが読める記憶媒体、そして、コンピュータ実装メソッド。動画のホスティングシステムは、機械の学習プロセスを用いて、ラベル付きのトレーニングデータセットからメディアコンテンツの特徴をコンテンツのキーワードの記述を関連付ける主要なキーワードのモデルを学ぶ。

このシステムは、学習したモデルを使って、動画で見つかった特徴を基に、キーワードのクエリに関連する動画の検索結果を提供する。さらに、このシステムは、学習したモデルを用いて、動画を表す1つないし複数のサムネイルの画像を特定し、表示する。

グーグルの従業員が綴った複数のホワイトペーパーにも、動画インデックスの今後の展開が示唆されている:

特許で描かれているシステムは、動画の注釈インデックスに依存して、検索者が探している動画、もしくはクエリに関連する可能性がある動画の一部を見つける支援を行う。

例えば、海で泳ぐイルカのシーンまたは画像を含む動画は、「イルカ」、「泳ぐ」、「海」等のキーワードで当該の動画の一部にラベルを貼っている可能性がある。

動画の一部をクエリに対して格付けする際に役に立ちそうな方法が多数この特許には掲載されている。

クリックスルーのデータは、キーワードが特定の動画にとって適切かどうかを判断する際に役に立つと考えられている。クエリに対する同じサムネイルの画像が、多くの検索者によって選ばれると言うことは、クエリの用語と動画との関連性の高さを裏付けていると言っても過言ではないだろう。

動画の画像と音声、そして、関連するメタデータを持つストック画像および音声クリップを含む、ラベルが貼られたトレーニングデータセットの間の類似性の検索は、ラベルが貼られていない画像と音声を特定する上で役に立つかもしれない。グーグルによる類似性検索の例は、グーグルの類似イメージ検索で確認することが出来る。

この特許および先程紹介したホワイトペーパーは、動画の画像と音声をキーワードと一致させるために使われるラベルを用いて関連付けを行う類似性検索を支えるテクノロジーをもっと詳しく説明している。

タイトルやデスクリプション等の動画に関連するメタデータが、継続的に検索エンジンに用いられる一方で、動画の内容の付加的なデータが、動画の検索結果を大幅に改善する可能性はある。

また、ユーチューブの動画でグーグルの料理長が特集されている場合、料理長を容易に見つけることが出来るようになるだろう。


この記事は、SEO by the Seaに掲載された「How a Search Engine Might Rank Videos Based Upon Video Content」を翻訳した内容です。

限りなく基本的な話ではあったのですが、最終的には動画を解析してテーマやキーワードを動画に自動で付与するような仕組みが作られるのですかね。その処理を全ての動画に適用するには恐ろしい処理量が求められそうで、一瞬非現実的な気もしますが、Googleであればいつか普通にできるようになるのかもしれません。 — SEO Japan [G+]

非営利団体/NPOのためのSEO講座

SEOというと、これまで企業や商用サイトを中心に利用されてきたウェブマーケティング手法です。とはいえ、NPO、非営利団体にとっても本来は有効活用されるべき存在ではないでしょうか?特にNPOが対象とするイシュー関連の検索時に自身のウェブサイトを上位表示させることは、そのイシューに興味を持った人にそのNPOの存在を知ってもらうことができる貴重な機会なわけです。今回はそんなNPOのための検索マーケティング講座のお話を。 — SEO Japan

すべてのSEOキャンペーンが損益計算書を最優先しているわけではない。検索エンジンマーケティングを活用して、目標を達成しようとする政治活動、権利擁護団体、そして、非営利団体の数が増加している。

このタイプのキャンペーンにも同じメトリクスを当てはめたくなる。結局、トラフィックはトラフィックであり、コンバージョンはコンバージョンである。しかし、関心事をベースとしたキャンペーンは異なる効果をもたらすことがよくある。この種のサイトは、通常、別のタイプのコンバージョン – つまり当該の事柄に対する人々の気持ちを変える点に焦点を絞っているのだ。

定量化するのも、追跡するのも難しいはずだ。eコマースの成功を測るようにお金に換金することも出来なければ、どれほどの人の心を変えたかを知るため、トラフィックに頼ることも出来ない。

しかし、朗報がある。インターネットを利用し、決定を下す人が増えており、そして、その多くが検索結果の1位を完全な真実と見なしつつあるのだ。

関心事ベースのSEOキャンペーンは誰が行っているのか?

  • 政治活動。 オバマ大統領以外にも巧みにオンラインキャンペーンを実施している政治家はいる。地域の政治キャンペーンは、重要な用語で上位に格付けされることで、または、関心を高めるために、戦略的にアドワーズの広告を用いることで、絶大な効果を発揮する。このタイプのキャンペーンは、オンラインの評判管理(候補者の名前で検索した際に1ページ目に表示される内容の管理)と従来のSEO(“無党派”が検索するキーワードを見つけて、そのキーワードで上位にランクインするためにコンテンツを獲得する)を組み合わせることが多い。
  • ロビー活動団体。誰が「high fructose corn syrup」(高濃度のフルクトースコーンシロップ)の結果や「gun control」(銃規制)の結果を管理しているのだろうか?政治の支持団体は政治色の強い用語で上位にランクインするため、多額の資金をつぎ込むことがある。
  • 慈善団体。 多くの慈善団体が、従来の活動と共に特定の見解を広げる使命を持っている(社会、宗教等)。また、多くの団体が、オンラインでの活動を寄付を募るために行っており、究極の使命を達成するための資金源を得ている。
  • その他の支援団体。 誰もが意見を持っている。予算が絡む意見もある。実りの良い関心事ベースのキャンペーンの中には、特定の法律や見解を変えようとする団体によって実施されているものもある。

関心を煽るためにSEOを利用するべき3つの理由

1. SEOは、この類のキャンペーンに対して、ほかに例を見ない“メッセージコントロール”の力を持つ。大半のPRおよび広告キャンペーンは、「Tax Cuts」(減税)と「The Rich」(富裕層)、または、「Government Spending」(政府支出)と「Deficits」(赤字)等、2つのフレーズの間に自動的な相関関係を作ろうと試みている。

2. SEOは、この層関係をマッチすることは出来ないかもしれないが、次善策、つまり、強い反応をもたらさない用語を採用し、1ページ目にランクインすることで、同様の結果を得ることが出来る。

3. SEOは、PRやダイレクトメール等の従来の手法を補う効果がある。PRのヒットをリンクに変え – このリンクを使って、賛否両論のトピックに対する1ページ目の結果をコントロールすることが出来るなら、その他の宣伝目的のアクティビティの力を倍増させることが出来るだろう。同様に、ウェブサイト上の多くのヘッドラインやコール・トゥ・アクションのA/Bテストを実行し、効果の高かったものを多額のコストを要するダイレクトメールキャンペーンに利用することも可能だ。

関心事ベースのキャンペーンを行うには

関心事ベースのSEOキャンペーンは、通常のSEOキャンペーンとほぼ同じである。広範なキーワードリサーチで始まり、オンサイトの編集、そして、長期的なリンク構築へと移行していく。以下に重要な違いを挙げていく:

多くの関心事ベースのキャンペーンは、迅速に対応し ? 際どい問題の議論に一連のリンクや主張を捧げることで大きな利益を得られる。例えば、Peter G. Peterson Foundation(ピーター G. ピーターソン・ファウンデーション)のような団体は、赤字の減少に関する強力なリンクおよびホワイトペーパーを集め、このトピックを取り上げているジャーナリストやブロガーに公開している。ラピッドレスポンスキットは、ブログのコメント、特に価値が低い場所において、テンプレートとして役に立つだろう。

オーガニックな結果だけにとどまらず、グーグルグランツは非営利団体に無料のアドワーズ広告を与える。グーグルは、コストパークリックの上限を1ドルにする条件で、最高で1万ドル/月分のアドワーズのクリックを団体に与えている(コストパークリックが1ドルを少しだけ上回っている同様の用語を探すことで、非営利団体に寄付目的のトラフィックをもたらすキーワードを特定することが出来る可能性が高い)。

グーグルグランツの最適な利用方法は、関心事に若干関連しているトラフィックの多いキーワードを探し出し、ユーザーをさらにチャリティーを意識したトピックに導くランディングページ(オーガニックな検索にも利用する)を構築する方法である。

    SEOが「関心事」キャンペーンを受け入れる理由

    一部のSEO業者は、非営利団体のクライアントの仕事を嫌がる傾向が見られる。大規模なキャンペーンに必要な予算の持ち合わせがなく、オンサイトのコピーを最適化するのが困難な“メッセージに焦点を絞った”スタイルのサイトが多いからだ。しかし、この手のクライアントの仕事を引き受けるメリットは大いにある:

    • 良質なケーススタディーを行える。 「芝生の手入れ用の商品の販売に手を貸した」、または、「弁護士のウェブサイトへのトラフィックを増やした」と言う自慢も悪くないが、自分の会社が実施したキャンペーンにより、「人々の暮らし向きがよくなった」、または、「人命を救った」と言う自慢の方が遥かに価値がある。
    • お偉方と知り合うことが出来る。 多くの慈善団体は、地域の事業のコミュニティで活発に活動している委員を抱えている。マーケティングの戦略について、大勢のCEOが集まる場所で説明することが出来る機会はあまりないが、非営利団体の役員にSEOキャンペーンの結果を紹介することはまさにこの取り組みと一致する。
    • モラルの向上に役立つ。 良いことをすると、良い気分になる。非営利キャンペーンに取り組むことで、従業員が世の中を良くしている気持ちになる。
    • 質の高いリンクを獲得出来る。 現実を直視しよう。不適切な状況においても、「フォローされるリンクを手に入れられるのか?」と自問し、対応するのがSEOだ。.orgのサイトは検索エンジンから自動的に収益がもたらされるわけではないものの、多数のリンクが寄せされる。また、たいていの非営利団体はパートナーからのリンクを快く受け入れてくれるはずだ。

    「関心事」ベースのSEOキャンペーンで高まるのは人気だけである。オンラインで得た情報を基に決定を下す人が増加しており、また、不況下では、非営利団体はマーケティングの予算を賢明に使う必要がある。

    SEO業者にとっては、このようなキャンペーンに取り組むと言うことは、ただ単にチャレンジを楽しむだけではなく、売り上げの経路よりも重要な要素において、一石を投じる意味もあるのだ。

    この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


    この記事は、Search Engine Landに掲載された「SEO For A Good Cause: Supporting Advocacy & Non-Profit Campaigns」を翻訳した内容です。

    どちらかというと、SEO業者に対してNPOのSEOを格安か無償でやってあげましょう、という記事でしたね 汗 最も、NPOだからといって本来のSEO施策が変わるわけではないわけですが。ちなみに私も過去に無償でNPOのSEOを行い、それなりに効果を出した経験はありますが、確かに上に書かれているような特典もあるのかもしれませんが(別に対外的にアピールするでもなく人を紹介してもらうでもなく)、それを手がけた自分が多少なりとも良いことをした気になれたことが大きかったですかね。。。日々、特に以前はグレーゾーンギリギリの所で勝負していただけに 汗

    何らかの社会問題を解決すべきイシューとして取り組むNPO、必ずそれに興味を持って検索している人たちはいるわけですし、NPOのSEO、もっと活用されるべきと思います。 — SEO Japan [G+]

    [寄稿] 初心者でも失敗しない、リスティング広告代理店の上手な選び方

    株式会社スタビライザー小松氏による寄稿3記事目、リスティング広告代理店の選び方について。やろうと思えば自社でもできることを外注するのであれば、そのメリットを十分に享受するために良い代理店を選ぶポイントを知っておくことは特に不慣れな発注担当者にとっては非常に重要ですね。

    リスティング広告代理店選びは難しい

    以前こちらのブログでSEO会社の選び方についての記事を寄稿したところ、「リスティング会社の選び方はどうするんだ?」というご意見を頂きましたので、私のこれまでの経験をもとに失敗の少ない比較方法や選ぶためのポイントをお伝え致します。今回はリスティング広告を初めて外注しよう方向けの記事です。

    ※リスティング広告運用に関するテクニカルな話題は別なサイトに多数掲載されているのでそちらを参照してください。

    さて、SEO会社選定では要約すると以下のポイントで選んだ方が失敗が少ないという話をしました。

    1. しっかりとした情報を発信しているかを見極める
    2. 信頼出来る人と交流を作り、人づてに紹介をもらう
    3. 順位の提案ではなく収益につながる提案かを見極める
    4. 明らかな新人に単独で担当させない。

    それに比べると、リスティングの外注先を選ぶのは私の経験上ホントに難しいと思います。

    以下、SEO会社の選び方のポイントと比較しながら説明します。

    「しっかりとした情報を発信しているかを見極める」について

    SEO会社の担当者や中の責任者がSEOに関するブログで情報を発信していたり、SEOのセミナーを開催しているところもあります。

    積極的にそういうことをしている会社(人)は、そうでない場合に対して、信用できる確率が比較的高い。あまりメディアに登場しない凄腕のSEO会社ももちろんあるのですが、初心者ではそれはなかなか判断しづらいです。

    リスティング広告運用はSEOよりもはるかに属人的要素が強いと思っています。特に、外部に向けて情報発信している人がアカウントを作成し運用まで行うとは限らない(そうでない場合が多い)ので、会社選定が間違ってはいなくても、SEOに比べると精度が落ちがちです。

    編集者注:
    もちろんSEOでも属人性を完全に排除することは出来ませんので同様の側面はあります。ただし広告運用はあくまで運用実務担当者がスキルがダイレクトに結果に反映されやすいという点でより属人的、というのは間違ってはいないかなと思います。属人性を排除するためのルール作りはSEOもリスティングも重要だと思いますが、ここも属人化することのメリットデメリットのバランスの問題で、個人的には属人化の排除で失われるものは大きいかなと思う派です。

    「信頼出来る人と交流を作り、人づてに紹介してもらう」について

    自分の友人・知人でSEOを実施している会社はたくさんあると思います。取引実績のある会社からの紹介だと丁寧に対応してもらった、というケースは多くの方が経験されていることかと思います。

    SEOも例外ではなく取引実績のある会社の紹介だときちんと対応してくれる可能性は高くなります。

    どうしても知り合いがいないなどの場合は、インハウスのSEO担当者が集まるイベントが定期的に開催されているのでこちらで知り合った方から実際の評判を聞いたり、紹介してもらうのも手です。

    これは、リスティング広告の話題で行ってもやはり正しいです。実績のある会社からの紹介であれば紹介された方も最大限、失敗しないよう対応して頂けます。

    「順位の提案ではなく収益につながる提案かを見極める」について

    そのキーワードで上位表示されるとキーワードの意図とサイトはマッチしているので収益が上がるとか、そのキーワードでは上位表示されても収益につながらないからこっちのキーワードが良いなど、依頼者の利益につながる話が出来ない会社や担当者と付き合っても、絶対にろくなことがありません。

    こちらは、リスティング広告は検索順位の話ではないので該当はしませんが、収益に繋がる提案か?と言う部分は同じと言えます。

    「明らかな新人に単独で担当させない」について

    新人が担当の会社に依頼する場合でも、コンタクトは担当の人とするにしても必ずその人を単独で担当させないことです。出来れば、そのプロジェクトの責任者は誰で、施工項目の監修は誰が行うのか、なども教えてもらい、早い段階で顔合わせはしておくべきです。

    営業担当とアカウント運用者は別なことが多いのでできれば運用者に会うor直接コンタクトを取るようにしましょう。新人営業でもベテラン運用者が成果を出す場合もあるし、ベテラン営業が来て、物凄い期待感を持って始めても運用者が新人というケースもあります。

    これらの理由から、SEO会社とリスティング会社では、同じWebマーケティングというくくりではありながらも、違うという部分がご理解いただけると思います。

    端的に言うならば、SEO会社は「実績(※1)」リスティング広告代理店は「人(※2)」。で選ぶ、と言いかえてもが良いかと思います。

    ※1:「上位表示○○%の実績!」「難関キーワード『○○』で1位!」という実績ではありません。自社と類似したケーススタディを持っているか、過去のSEO施工内容は信頼できるものか、という意味です。そういう意味で有識者や経験者からのポジティブな紹介は失敗率を大幅に下げてくれます。

    ※2:人とは、営業担当者ではなく、あくまで「誰が運用するか」「誰が監修するか」という意味での運用面での「人」を指します。

    補足:SEOとリスティング広告では業務内容も求められるスキルも全く違う

    どちらにしても、まずは、SEO会社とリスティング広告代理店では、それぞれの仕事が「全く違う業務」ということをご認識ください。

    「検索」「売上を上げるという使命」は共通ですが、その業務内容や求められるスキルは全く異なります。そのため、上記のように選定基準も全く変わってきます。

    例えば、カラダに異常があったときに、体にメスを入れる外科医と、投薬で治す内科医では、「医療」「体を正常にするという目的」は共通ですが、その手法は全く異なりますよね。

    SEM(検索エンジンマーケティング)の現場でも、同じことが起こっているとご認識ください。

    違うのは分かった。じゃあ、どうすればいいんだ??

    ここまではSEO会社とリスティング広告代理店の比較のもとで解説を行いました。じゃあ、どうすればいいの?ということについてこれから解説をしていきます。

    少額で良いので、まずは自分でリスティング広告を運用してみる

    これです。とにかくまずはこれが重要です。

    SEOと違って自分でアカウント作って運用することはそこまで難しくありませんし大きな時間やコストを要する取り組みでもありません。とにかくまずは自分でやってみるのです。

    そうすると、多くの場合は上手く行きません。というか、上手く行ってるのかどうかすら分からない、という方が正しいと思います。

    ですが、ひとまずはそれで良いのです。これはプロモーションではなく、学習に対する投資と考えた方が良いかもしれません(許容できるコストの中でやるようにしましょう)。

    ある程度の試行錯誤を重ねた上で、「もう自分たちでは無理!」という状態のアカウントを見せてどう改善するのか代理店の方から提案をもらうと良いです。

    少しの期間や金額でも、自分で経験していると、代理店の方が今のアカウントの内容や結果をどのように捉え、今回の提案をしているのか?という様に、提案の理解度が格段に変わってきます。

    自社での運用がどうしても出来ない場合はどうするの?

    もちろん、全てのケースでそうした学習投資が出来るとは限りません。人的余力の問題、社内的な事情や時間的な緊急度などにより、なかなか学習のためのテスト運用にコストを割けない場合もあるでしょう。

    • 土日対応、年末年始どうする?
    • LPのアドバイスくれるの?
    • アカウント構成の提案ある?
    • アクセス解析まで見てくれるの?別料金なの?
    • (運用の)担当者はどういう実績のある人なの?

    リスティング広告代理店の営業を呼んで聞きたいことはこのように山ほどあっても、自分に知識や経験が乏しい場合、聞いてもそれが良いのか悪いのか、場合によっては本当なのか嘘なのかの判断も出来ないと思います。

    そういう場合でしたら、(実際やるやらないは別にして)、自社のビジネスやターゲット層について理解してもらった上で、

    「GDN(Googleディスプレイネットワーク)やYDN(Yahoo!ディスプレイネットワーク)であればどういう訴求でどういうサイトに出していくのか?」

    こちらを担当者に質問してみてください。いわゆる「ディスプレイ広告」のマーケティングについて、提案を求めてみるのです。

    その回答を聞いて、「うちの顧客やマーケティングをちゃんと理解してくれている」「問い合わせがありそう、売れそう」という感覚を持てれば、その人はおそらくターゲットの行動が推測出来ていて、リスティング広告でも成果が出すことを期待できます

    GDNやYDNについての質問に的確な回答が返せない、ターゲットの行動をあまり想像できていない、という人ですと、検索も含めてリスティング広告でコンバージョンを上手に取っていくのは難しいかもしれません。

    編集者注:
    これはなるほどーと思いました。GDNやYDNでどういう面に出すかとか誰に出すか、とか、どんな広告をどのタイミングで見せるか、とかをパパっと話せる人って、最低でもそれなりに広告とかマーケティングに慣れてる人か実力ある人だと思いますし。ちなみにこれは自社で運用したことがある無しに関わらず聞いてみるべき質問かなと思います。

    そういう意味ではSEOでも同じような質問が色々考えられそうですね。もちろん必要なスキル領域が割と広いので何パターンか質問用意しておく必要がありそうですけど。

    まとめ

    それでは、今回のおさらいです。リスティング広告の代理店を選ぶ時は、

    1. まずは少額で良いので自分でやってみる
    2. その上で、(できれば紹介してもらった)代理店から改善提案をもらう
    3. GDN・YDNで広告を出す場合のターゲット選定が間違っていないか聞いてみる

    これらを確かめてみてください。

    SEO会社の選び方のときにもお話しましたが、全てをSEO会社・リスティング運用会社におまかせするということは、正解にも不正解にもなり得ます。

    まるっとお願いすることでパフォーマンスが上がるということはもちろんよくあります。しかしながら、自身の知識・知見が無い場合、担当者とキャッチボールを行うことができません

    その結果、機会損失・営業損失が生まれ、仮に優秀な広告運用担当者がついても、良い結果が得られないことも少なからずありえます。

    もちろん、全ての機能を知り、全ての運用を出来る必要はありません。そんなことが出来るWeb担当者はごく一部です。ただし、これから始めることをまずはご自身でも少しずつ理解を行うことは大切なことです。

    Webマーケティングの世界は目まぐるしく変化します。事業をきちんと回すためにも、優秀な担当者と付き合うことはプラスになります。

    そうした「人選び」ができるようになるためにも、まずはご自身から初めて見る。というのは是非チャレンジしてみてください!

    【超・保存版】ユニバーサルアナリティクスがよく分かる!実務者向け徹底解説

    先日、ユニバーサルアナリティクスって何が違うの?その機能や移行方法など徹底解説という記事を書きましたが、今回はユニバーサルアナリティクスの実務編として細かな設定方法などをまとめました。

    調査~テスト~執筆まで3週間がかりでした。。設定方法などでお困りの方に、少しでもお役にたてましたら本当に幸いです。また、十分に確認はとったつもりですが、万が一誤りありましたらご指摘下さい。。

    この記事の内容

    セッション定義変更に関して
    カスタム変数とカスタムディメンションとカスタム指標に関して
    基本的なスニペットの置き換えに関して
    イベント
    e コマース
    仮想ページビュー
    ソーシャル インタラクション(ソーシャルプラグイン)
    クロスドメイン トラッキング

    あくまで、今回は実際にテストしてみて動いたものを載せています。サイトによっては全く同じ設定にしても何かが原因で動かない!ということもあるかもしれませんがその場合はサイトのシステムを把握している人などに相談していただければいいかと思います。

    ※コードのUA-0000000-0やexaple.com/hogehoge.comなどはサンプルとしての記載ですので各自のサイトに合わせて変更してください。

    セッション定義変更に関して

    ユニバーサルアナリティクスでは参照元サイト経由の訪問が別セッションとして計測されます。

    この文章をみてどういうことか理解できる方は読み飛ばしていただいて大丈夫です。個人的にはよくわからなかったので実際にテストをしてみました。そして、そういうことなのか!という驚きがあったのでまとめてみます。

    関係ありそうなサイト

    • クロスドメインの設定はしていないけど別サイトに飛んだり元ドメインに戻ったりするサイト
    • 様々なサイトからリンクをもらっていて参照元経由のアクセスが多いサイト(?)

    の場合は特に関係ある話になると思います。

    どんな影響があるのか?

    ユニバーサルアナリティクスにしたらセッションが増えた、参照元の数が増えた

    サイトによりけりなので、大きな影響はないかもしれないですが、Google アナリティクスとユニバーサルアナリティクスで数字が異なる場合はこの計測方法の違いの影響な可能性があります。

    例えば私は、調べ物をしていていろいろなキーワードで検索して、いろんなサイト入ってそのリンクから他のサイトに遷移して。。というのをずっと行っていると何回も同じページに様々な参照元からランディングしてしまうことがよくあります。

    こういった場合これまでは同一セッション内なら何度同じサイトに入ってもセッションは1であったのに対してユニバーサルアナリティクスでは別セッションになっているので、セッション数が増えてしまう可能性があります。

    コンバーションの参照元がすべて同じドメインになってしまう

    クロスドメインの設定を行っていない場合とユニバーサルアナリティクスで参照元除外を行っていない場合です。

    例えばtest.com内のリンクからexample.comにランディングして、hogehoge.comというドメインのフォームを使い、コンバージョンをhogehoge.com/thanksというページに設定していたとします。

    1セッションで異なるドメイン

    従来のGoogleアナリティクスは、上記例の場合コンバージョンページ( hogehoge.com/thanks )の参照元は test.com のままですが、ユニバーサルアナリティクスの場合、参照元が変化すると別セッションになってしまうので参照元がすべてexample.com / referral になってしまいます。

    従来のGoogleアナリティクスではどう計測されていたか?

    不慣れな方のために、そもそもセッション(ちょっと前まで訪問数と記載されていました。)とはなんでしたっけ?という話を簡単にします。

    同一の訪問者が閲覧を開始してから終えるまでの一連の流れ。のことを指します。終了はどのタイミングかというと下記のような状況で切り替わります。

    • ブラウザを閉じる
    • 午前0時
    • 30分以上操作をしない
    • キャンペーン、ソースの変更

    ※utmzが更新されるタイミングなのですが、細かい話になってしまうので、詳細はアナリティクスでの訪問数の算出方法でご確認ください。

    例えば下記のようにサイトを遷移したとします。

    1セッションでの推移

    そうするとこのサイトは参照元/メディアはyahoo / organic、セッション1で、このセッションでのページビューは3となります。

    ※もしここまででちょっと良くわからない場合は下記サイトを参考にしてください。
    参考1:クリック数、訪問数、ユーザー数、閲覧開始数、ページビュー数、ページ別訪問数の違い
    参考2:訪問数とページビューの違いについて

    では本題です。下記のような動きをした場合、各指標の値はどうなるでしょうか。

    2セッションでの遷移

    従来のGoogleアナリティクスの場合、参照元/メディアはhogehoge.com / referral、1セッション、ページビュー6になります。

    ユニバーサルアナリティクスではどうなる?

    ユニバーサルアナリティクスでは参照元サイト経由の訪問が別セッションとして計測されます。したがって、

    2セッションでの遷移

    参照元/メディアは hogehoge.com / referral と test.com / referral、2セッション、6ページビュー(1セッションは3ページビュー)になります。

    以下に実際にテストした結果のキャプチャをそのまま(サイト名とかは編集しました)載せています。テスト環境は1サイト全ページに従来のGoogleアナリティクスとユニバーサルアナリティクスで異なったプロパティIDのトラッキングコードを入れています。ブラウザはchromeです。

    集客>すべてのトラフィック

    従来のGoogleアナリティクスの場合
    Googleアナリティクスすべてのトラフィック

    ユニバーサルアナリティクスの場合
    ユニバーサルアナリティクスすべてのトラフィック

    行動>サイトコンテンツ>すべてのページ

    従来のGoogleアナリティクスの場合
    Googleアナリティクスすべてのページ

    ユニバーサルアナリティクスの場合
    ユニバーサルアナリティクスすべてのページ

    カスタム変数とカスタムディメンションとカスタム指標に関して

    前回の記事にも載せたのですが、少し詳細にしてみました。

    具体的にできること

    • AボタンをクリックしたユーザーをAグループ、BボタンをクリックしたユーザーをBグループと分類してその行動の違いを比較
    • ログインした状態でのセッションとログインしてない状態でのセションでの行動の違いを比較
    • 誰の記事が問い合わせにつながっているか

    など設定次第ではいろいろなことができます。

    また、ユニバーサルアナリティクスでは外部データをインポートする時にそのデータの独自のディメンションと指標をそのまま設定し、レポート画面で使うこともできます。

    カスタム変数とカスタムディメンションとは?

    まず、カスタム変数は従来のGoogleアナリティクスの機能の名前です。

    カスタムディメンションはユニバーサルアナリティクスでの機能の名前です。ただ、カスタムディメンションはカスタム変数のパワーアップ版という感じなのでまとめて説明します。

    2つともディメンションなので何か数字を計測するのではなくPVや訪問数などアナリティクスレポートで見れる数字にオリジナルなグルーピングしてあげる機能です。

    ちょっとイメージしにくいかもしれないですが、レポート画面で「行動>サイト コンテンツ>すべて」のページを見ていたとします。

    例えば、ページビューが一番多いページは一体どこからの流入が多いんだろう?と思ったらセカンダリディメンション>集客>参照元を設定してみたり、サイト全体の直帰したセッションと直帰以外のセッションを比較をしたいときはセグメントを設定してみたりすると思います。

    そのセカンダリディメンションとかセグメントに自分が指定した分類が追加されるイメージです。

    ※自分で設定することができ、自由度が高い分あまり必要性を感じなかったり、よく意味がわからないのであれば無理に設定する必要はないと思います。

    用語

    あまり馴染みのない用語が出てくるので先にまとめます。
    色は下に記載した追加するコードと合わせてあります。(わかりやすくなればと思い・・・)

    index:変数番号(必須)
    変数を区別する番号で、整数の1から5までの5つのいずれかを割り当てることができます。

    • カスタムディメンションではdimension、1から20まで設定可能
    • カスタム指標ではmetric、1から20まで設定可能

    name:変数の名前(必須)
    カスタム変数の名前で文字列。レポート画面上ではカスタム変数(キー)の名前として表示されます。

    • カスタムディメンションではdimensionValueとアナリティクス設定のカスタムディメンションの「名前」
    • カスタム変数ではmetricValueとアナリティクス設定のカスタム指標の「名前」

    value:変数に対応する値(必須)
    カスタム変数の値で変数名とペアになる文字列です。例えば「name」が性別、「value」は男性、女性といった使い方。通常一つのカスタム変数の名前に対して複数の値が存在します。レポート画面上ではカスタム変数(値)の名前として表示されます。

    • カスタムディメンションではSOME_DIMENSION_VALUE
    • カスタム変数では(デフォルトのコードで123となっている部分)

    ※変数をセットするトリガーには

    • ページを表示した時
    • リンク/ボタンをクリックした時
    • フォームを実行した時

    などがあります。

    scope:利用用途番号(オプション)
    変数の利用用途。指定しない場合は3の扱いになります。1はユーザーレベル、2は訪問(セッション)レベル、3はページレベルを意味します。ユニバーサルアナリティクスでは管理画面「範囲」で設定します。

    ※スコープ詳細

    - ビジターレベル:
    ビジター レベルの変数は、サイトへ訪問したユーザーの全てのセッションと閲覧した全てのページに関連付けられます。例えば購買を行なったユーザーや会員登録済みのユーザーなど、セッションをまたいで、長期的なトラッキングを行なう場合に適したレベルです。スコープは 1 を指定します。

    - セッション レベル:
    セッション レベルの変数は、ユーザーのセッションと閲覧した全てのページに関連付けられます。たとえばログイン機能を持ったサイトのように、異なる利用形態を選択できるサイトで、訪問ごとの傾向を比較する際に適したレベルです。スコープは 2 を指定します。

    - ページレベル:
    ページ レベルは、訪問中に閲覧したページに関連付けられます。変数をページ毎に変更することもできます。例えば筆者別やキャンペーン対象商品別などの軸でコンテンツをグループ化して利用状況を確認する場合に適したレベルです。スコープは 3 を指定します。

    ユニバーサルアナリティクスでは
    ページは「ヒット」という表記になっています。

    従来のGoogle アナリティクスとユニバーサルアナリティクスでの違い

    カスタム変数は5個(公式は)、カスタムディメンションは20個まで設定できるようになっています。

    カスタム変数のスコープは、「ユーザー」「セッション」「ページ」、カスタムディメンションのスコープは「ユーザー」「セッション」「ヒット」という名称に変更になっています。

    追加するコード

    従来のGoogle アナリティクス
    _setCustomVar(index, ‘name‘, ‘value‘, scope)

    ユニバーサルアナリティクス
    管理画面プロパティ>カスタム定義>カスタムディメンションで名前等を登録してから出てきたコードをカスタマイズします。
    var dimensionValue = ‘SOME_DIMENSION_VALUE‘;
    ga(‘set’, ‘dimension1′, dimensionValue);

    具体的な設定方法

    ※カスタムディメンションのコード書き換えまでは前回の記事を参考にしてください。

    http://example.comというサイトで http://example.com/g_member/complete のページにアクセスしたユーザーを「ゴールド会員」とカテゴライズするとします。

    従来のGoogle アナリティクスの場合
     
    _gaq.push(['_setCustomVar', 2, 'membership', 'gold', 1]);
     

    ※indexが2なのはこのサイトで2つ目だったからです。
    このコードを下図のようにトラッキングコードに含めます。
    カスタム変数のコード

    ユニバーサルアナリティクスの場合
     
     var 会員 = 'gold';
    ga('set', 'dimension1', 会員);
     

    このコードを下図のようにトラッキングコードに含めます。

    カスタムディメンションのコード

    レポート画面での見え方

    ディメンションなので従来のGoogleアナリティクスでもユニバーサルアナリティクスでもカスタムレポートやセカンダリディメンション、セグメント等、濃い緑字に薄い緑色ので表示されるものなら設定できると思います。

    従来のGoogleアナリティクスの場合は「ユーザー>カスタム>カスタム変数」で見ることができます。
    カスタム変数キー

    キーをクリックすると値が見られます。
    カスタム変数

    ユニバーサルアナリティクスの場合特にレポートに項目があるわけではないので、カスタムレポートを作成したり、セカンダリディメンション等で選択する必要があります。
    セカンダリディメンション

    カスタムディメンションを選択すると自分が名前で指定した項目が表示されますので選択するとそのルールでカテゴライズされた数値を見ることができます。
    カスタムディメンション設定済すべてのトラフィック

    補足

    実際にはvalueの部分の値は変数として取得することが多いです。

    http://example.com/member/completeにコードを設置した時にvalue(SOME_DIMENSION_VALUE)に会員の種類(レギュラー、ゴールド、プラチナ等)を入れられるようにすればそれらでセグメントすることも可能になります。

    注意点

    そういった変数を使用する場合の設定方法はサイトごと異なるので実際カスタムディメンションの設定をしたい場合は技術者や制作会社の方にこういう風な値を取りたいですと伝えて、公式のURL( Custom Dimensions & Metricsカスタム ディメンションとカスタム指標 )をみて設定してもらったほうが安全かと思います。

    トラッキングコードに追加をする場合もあるので何かミスがあったら計測データそのものに影響してしまう可能性もあります。

    また、ぺージレベルの場合はイベントでも同じような数字がとれるので、カスタムディメンション(変数)は設定数に上限があるので何を使うかはきちんと決めたほうがいいと思います。

    カスタム指標

    これはこれまでのアナリティクスにはなかったものです。設定方法はカスタムディメンションと似ています。こちらは指標なので実際にみたい数字を計測するイメージです。

    ※自分で設定することができ、自由度が高い分あまり必要性を感じなかったり、よく意味がわからないのであれば無理に設定する必要はないと思います。
    ※すべてヒットに対して紐付けられます。

    追加するコード

    (コードを発行するまでのフローは前回の記事をご確認ください。)

    var metricValue = ‘123‘;
    ga(‘set’, ‘metric1‘, metricValue);

    具体的な設定方法

    http://example.comというサイトでhttp://example.com/g_member/complete のページにアクセスしたユーザーを「ゴールド会員」とカテゴライズし、その数をカウントする場合の設定です。

     
    var ゴールド = '1';
    ga('set', 'metric2', ゴールド);
     

    上記のコードをhttp://example.com/g_member/complete のページのトラッキングコードに追加します。

    カスタム指標のコード

    水色の部分は先ほど設定したカスタムディメンションです。

    レポート画面での見え方

    これは実際の計測した数値の部分なので、デフォルトのままでは数字が表示されません。ですので必要なディメンションと組み合わせてカスタムレポートを作成します。

    セグメント、リマーケティングリスト等、青字背景水色のものが表示されるとこの一部でなら設定できると思います。

    カスタムレポート

    カスタム指標セグメント

    基本的なスニペットの置き換えに関して

    イベント

    具体的にできること

    ページ遷移しないページでのアクションを計測することができます。

    • PDFのDLボタンのクリック数を計測
    • 外部サイトへのリンクのクリック数を計測

    など、比較的いろいろなサイトで設定されていて使われやすい設定だと思います。独自の名前を付けられるので、他の担当者から引き継ぐ場合などは名前付けのルールとかを確認しておいたほうがいいかもしれません。

    基本コード

    従来のGoogleアナリティクスの場合

     
    _trackEvent(<span style="color: #ff99cc;">category</span>, <span style="color: #99ccff;">action</span>, <span style="color: #800080;">opt_label</span>, <span style="color: #cc99ff;">opt_value</span>, <span style="color: #ff6600;">opt_noninteraction</span>)
     

    ユニバーサルアナリティクスの場合

     
    ga('send', 'event', '<span style="color: #ff99cc;">category</span>', '<span style="color: #99ccff;">action</span>', '<span style="color: #800080;">opt_label</span>', <span style="color: #cc99ff;">opt_value</span>, {'<span style="color: #ff6600;">nonInteraction': 1</span>});
     
    補足

    category(必須)
    一番大きな分類。イメージ的には大カテゴリ的な役目です。

    例えば資料や動画などそれをクリックしたら得られるもの。みたいなイメージです。

    action(必須)
    動作を記入します。

    クリックとかダウンロードなど、イベントを計測するタイミングでどういうことをするのか。みたいなものを設定するイメージです。

    opt_label(任意)
    詳細な分類を記入します。

    例えば、categoryで資料と設定したらその資料のタイトルや分類番号などを記入するイメージです。

    opt_value(任意)
    数値を記入します。

    資料がDLされたら100円分の価値がある。と思ったら100と記入します。個人的にはこの数字が入っていたほうがレポート画面でどのくらいのインパクトがあったかみれて面白いのでだいたい設定します。また、

    「downloadTime」など、別の場所で定義した変数から得られる値を割り当てたりすることができます

    と公式に書かれているので変数を入れることもできるみたいです。

    opt_noninteraction(任意)
    直帰率に影響を与えたくない場合に「true」にします。

    例えばexample.comのサイトに訪れて、そこからhogehoge.comというサイトのリンクをクリックしたとします。

    この時にhogehoge.comへの遷移数をイベントで計測していてたとしたら、別サイトへの遷移という行動を行ったので直帰とはみなされない、というのがデフォルトですが、ランディングしてすぐに他のサイトに遷移しているんだからそれは直帰扱いにしたい。という時にこの設定を「true」にします。

    気をつけないといけないのは何も設定しないとデフォルトのままなので直帰扱いにならない。ので気をつけてください。

    具体的な設定方法

    従来のGoogleアナリティクスの場合

     
    <a onmousedown="_gaq.push(['_trackEvent', 'link', 'click', 'cake', 500, true]);" href="http://example.com/">Googleアナリティクス</a>
     

    ユニバーサルアナリティクスの場合

     
    <a onmousedown="ga('send', 'event', 'link', 'click', 'ice', 300, {'nonInteraction': true});" href="http://example.com/">ユニバーサルアナリティクス</a>
     

    従来のGoogleアナリティクスとユニバーサルアナリティクスどちらでも計測可能

     
    <a onmousedown="_gaq.push(['_trackEvent', 'movie', 'DL', 'music', 1000 , true]);ga('send', 'event', 'movie_U', 'DL_U', 'music_U',  1000, {'nonInteraction': true});" href="http://example.com/">両方</a>
     

    ※計測の確認をするため「movie_U」というように_Uと記入してありますが普通に設定するときは_Uとか入れずに従来のGoogleアナリティクスとユニバーサルアナリティクスのカテゴリー等の名前は同一で問題ないです。

    イベントのコード

    ※注意※
    通常onMouseDownではなくonclickを使用することが多いのですが、今回テストした時にonclickでうまく計測されないことがあったため、onMouseDownになっています。

    この辺りの使い分けに関して気になる方は下記サイトをご確認ください。ざっくりいうと、イベントとしてカウントするタイミングがクリックしたときか、マウスを押した時か。みたいな違いです。

    参考1:Googleアナリティクスでの外部リンククリック計測3つの手法の利点と欠点を整理してみた
    参考2:リンクのクリックやダウンロードを「イベント」として計測する! イベントトラッキングの使い方と注意点[第65回]

    レポート画面での見え方

    「行動>イベント」の画面でのレポート画面の比較です。

    従来のGoogleアナリティクスの場合
    GAイベントレポート

    ユニバーサルアナリティクスの場合
    UAイベントレポート

    注意点

    カテゴリー当の名前を何も考えず適当に設定するととても見にくくなるし、他の人が見てもわかるようにしないといけないので、ある程度カテゴライズしたり、今後こういうところにイベントを設定したいから、こういう名前がいいな。みたいな名前付けのルールを決めておいた方がいいかと思います。

    e コマース

    具体的にできること

    特にeコマースサイトで使用すると便利です。どの商品がいついくら分売れたかの情報を計測できるので、どの流入元から一番良く売れたか、とか売上をアナリティクスで計測したデータと一緒にみれます。

    特定の商品を購入した人でフィルタやセグメントすることも可能になります。

    また、カスタム変数やユーザー属性をと合わせてセグメントを設定すると特定のブランドを購入した女性と男性の(年代別の)サイト内遷移の比較。等の細かいデータを見ることができます。

    基本コード

    eコマースで設置するコードは2つあります。注文毎(トランザクション)の情報を送信するコードと商品毎(SKU)の情報を送信するコードです。

    従来のGoogleアナリティクスの場合
    注文毎

    _gaq.push(['_addTrans',
    '1234', // transaction ID - required
    'Acme Clothing', // affiliation or store name
    '11.99', // total - required
    '1.29', // tax
    '5', // shipping
    'San Jose', // city
    'California', // state or province
    'USA' // country
    ]);

    商品毎

    _gaq.push(['_addItem',
    '1234', // transaction ID - required
    'DD44', // SKU/code - required
    'T-Shirt', // product name
    'Green Medium', // category or variation
    '11.99', // unit price - required
    '1' // quantity - required
    ]);

    参照:Ecommerce Tracking – Web Tracking (ga.js)

    ユニバーサルアナリティクスの場合
    注文毎

    ga(‘ecommerce:addTransaction’, {
    ‘id’: ‘1234‘, // Transaction ID. Required.
    ‘affiliation’: ‘Acme Clothing’, // Affiliation or store name.
    ‘revenue’: ’11.99′, // Grand Total.
    ‘shipping’: ’5′, // Shipping.
    ‘tax’: ’1.29′ // Tax.
    });

    商品毎

    ga(‘ecommerce:addItem’, {
    ‘id’: ‘1234‘, // Transaction ID. Required.
    ‘name’: ‘Fluffy Pink Bunnies‘, // Product name. Required.
    ‘sku’: ‘DD23444′, // SKU/code.
    ‘category’: ‘Party Toys’, // Category or variation.
    ‘price’: ’11.99′, // Unit price.
    ‘quantity’: ’1′ // Quantity.
    });

    参照:e コマース トラッキング – ウェブ トラッキング(analytics.js)

    補足:コード内の各データ項目の意味
    注文毎

    transaction ID(必須)

    注文ID。固有の番号です。1回のトランザクションごとにトランザクションidは別の値を発行してください。
    (↑テスト環境でこれを固定にしていたら1セッション1回しかトランザクションがカウントされず焦りました)

    ※商品ごと(addItem)と同じでないといけないです。

    Affiliation or store name(任意)
    ショップ名。ここにユーザーIDを出力するようにしていることもあるそうです。
    コンバージョン>eコマースのデフォルトでは特に見かけないですが、フィルタやディメンションとして使用できます。

    total(必須)
    合計金額。
    ※ユニバーサルアナリティクスでは必須ではありません(Grand Total)。

    tax(任意)
    税金。

    shipping(任意)
    送料。

    city(任意)※ユニバーサルアナリティクスでは廃止
    市区町村。コンバージョン>eコマースのデフォルトでは特に見かけないですが、フィルタやディメンションとして使用できます。

    state or province(任意)※ユニバーサルアナリティクスでは廃止
    都道府県。コンバージョン>eコマースのデフォルトでは特に見かけないですが、フィルタやディメンションとして使用できます。

    country(任意)※ユニバーサルアナリティクスでは廃止
    国。コンバージョン>eコマースのデフォルトでは特に見かけないですが、フィルタやディメンションとして使用できます。

    商品毎

    transaction ID(必須)
    注文ID。固有の番号です。1回のトランザクションごとにトランザクションidは別の値を発行してください。
    ※注文ごと(addTransaction)と同じである必要があります。

    SKU/code(必須)
    ※ユニバーサルアナリティクスでは必須ではありません。
    商品コード。商品分類の中で一番小さい単位です。

    product name(任意)
    ※ユニバーサルアナリティクスでは必須になります。
    商品名。商品分類の中で真ん中の単位です。

    category or variation(任意)
    商品カテゴリー、ブランド名。商品分類の中で一番大きい単位です。

    unit price(必須)
    ※ユニバーサルアナリティクスでは必須ではありません。
    単価。

    quantity(必須)
    ※ユニバーサルアナリティクスでは必須ではありません。
    個数。

    具体的な設定方法

    まず管理画面で アナリティクス設定>ビュー設定>e コマースの設定 をオンにします。

    その後先ほどの基本コードをコピペしてサイトに合わせてコードを書き換えます。トラッキングコードの中に書いてもいいし、(下のコードでいう従来のGoogleアナリティクスのような感じです。)含めなくても問題ありません。(下のコードでいうユニバーサルアナリティクスのような感じです。)

     
    var id = parseInt(Math.random()*100000);
     

    これはトランザクションIDにランダムの数字を付与するように設定してあるものです。デフォルトのコードではないのでよくわからない方は使用しないでください。

    任意の項目は記入しなくても問題ないですが、削除してしまうのではなく”(ブランク)にしてください。

    従来のGoogleアナリティクスの場合

     
    <script type="text/javascript">
    var id = parseInt(Math.random()*100000);
      var _gaq = _gaq || [];
      _gaq.push(['_setAccount', 'UA-0000000-1']);
      _gaq.push(['_trackPageview']);
    _gaq.push(['_addTrans',
        id,           // transaction ID - required
        'test shop1',  // affiliation or store name
        '1000',          // total - required
        '80',           // tax
        '500',              // shipping
        'Shinagawa',       // city
        'Tokyo',     // state or province
        'JPN'             // country
      ]);
    
    _gaq.push(['_addItem',
        id,           // transaction ID - required
        'cookie002',           // SKU/code - required
        'チョコクッキー',        // product name
        '焼き菓子',   // category or variation
        '108',          // unit price - required
        '1'               // quantity - required
      ]);
      _gaq.push(['_trackTrans']);
    
      (function() {
        var ga = document.createElement('script'); ga.type = 'text/javascript'; ga.async = true;
        ga.src = ('https:' == document.location.protocol ? 'https://' : 'http://') + 'stats.g.doubleclick.net/dc.js';
        var s = document.getElementsByTagName('script')[0]; s.parentNode.insertBefore(ga, s);
      })();
    
    </script>
    
     

    Googleアナリティクスeコマースタグ

    ユニバーサルアナリティクスの場合

     
    <script>
    var id = parseInt(Math.random()*100000);
    ga('require', 'ecommerce', 'ecommerce.js');
    
    
    ga('ecommerce:addTransaction', {
      'id': id,                     // Transaction ID. Required.
      'affiliation': 'test shop2',   // Affiliation or store name.
      'revenue': '1000',               // Grand Total.
      'shipping': '500',                  // Shipping.
      'tax': '80'                     // Tax.
    });
    
    ga('ecommerce:addItem', {
      'id': id,                     // Transaction ID. Required.
      'name': 'ショートケーキ',    // Product name. Required.
      'sku': 'cake001',                 // SKU/code.
      'category': 'ケーキ',         // Category or variation.
      'price': '200',                 // Unit price.
      'quantity': '1'                   // Quantity.
    });
    
    ga('ecommerce:send');
    </script>
    
     

    ユニバーサルアナリティクスeコマースタグ

    レポート画面での見え方

    コンバージョン>eコマース で見ることができます。トランザクションは今回ランダムの数字を割り振るように指定しているので適当な数字になっています。

    従来のGoogleアナリティクスの場合

    コンバージョン>eコマース>商品の販売状況の各プライマリ ディメンション
    Googleアナリティクスeコマースレポート

    コンバージョン>eコマース>トランザクション
    Googleアナリティクストランザクション

    ユニバーサルアナリティクスの場合

    コンバージョン>eコマース>商品の販売状況の各プライマリ ディメンション
    ユニバーサルアナリティクスeコマースレポート

    コンバージョン>eコマース>トランザクション
    ユニバーサルアナリティクストランザクション

    また、セグメント、セカンダリディメンション、フィルタ、カスタムレポートなどで取得した値でカテゴライズして数値を見ることができます。

    フィルタ設定

    セグメント設定

    注意点1:コンバージョンとトランザクションの違い(GA/UA共通)

    コンバージョンとトランザクション数は一致しないことがあります。

    eコマースの設定はほぼコンバージョンページと同じページ(サンクスページ等)に設定すると思うのですが、

    • コンバージョン:セッションごとに各目標ごとに1回のみ計測される
    • トランザクション:セッション関係なく何回でも計測される

    という仕様だからです。ですので、サイト内で1回購入したあとで、買い忘れに気づいてもう一回購入する場合コンバージョンは1ですが、トランザクション数は2になります。

    例えば様々な資料DLがコンバージョンのようなサイトの場合で、DLのサンクスページが同一の場合、目標が1つだったりすることがあります。

    その場合、実際は大量の資料がDLされているのにアナリティクス上ではあまりコンバージョンしていないように見えてしまいます。

    そういう場合にはイレギュラーですがeコマースの設定を使ってみるのもいいかと思います。どの資料がどれだけDLしたかを把握しやすくなります。

    注意点2:Eコマースの設定はシステム仕様に従う(GA/UA共通)

    先ほど解説したtransaction IDなどの各データ項目はほぼ全て、サイトごとに持っている変数を記入することが出来ます。逆に言えば、いろいろなサイトに出ているeコマースの設定の例と全く同じ設定にしてもそれが自分のサイトでも動くかどうかというとそうとは限りません。

    もしECのシステムや外部のショッピングカートのシステムを使用している場合は「”お使いのシステム名” eコマース 設定方法」などと検索して、まず自分のサイトでeコマースの設定が可能かどうか確認してみてください。

    そうするとヘルプページや設定方法のページが出てくるかと思うのでそれをみて、理解できるのであればそのままの通り設定していただければいいかと思います。

    その他にドメインが同じなのか、異なるかによっても設定方法は変わってくるので、よくわからない場合や、さらに何かカスタマイズしたい場合は知識のある人、技術者に相談して設定してもらうほうがいいです。

    とても便利な機能ですがJSや対象のサイトのシステム周りの知識のない人からすると設定が難しいので無理に設定することはおすすめできません。

    仮想ページビュー

    具体的にできること

    イベントとほぼ同じです。

    • ページ遷移しないページでのアクションを計測
    • PDFのDLボタンのクリック数を計測
    • 外部サイトへのリンクのクリック数を計測

    が行えます。

    イベントの機能が備わる前からあった設定らしいので、仮想ペービューのパワーアップ版がイベントみたいなものです。ですので仮想ページビューでできることはイベントでもできます。

    仮想ページビューとイベントの違い

    設定方法
    仮想ページビュー

    パス名またはページ名を設定します。

    イベント

    カテゴリ、アクション、ラベルを設定します。

    レポートの表示
    仮想ページビュー

    他のページ同様、コンテンツの1ページとして計測されるのでページビューとしてカウントされます。

    イベント

    行動>イベントで表示され、イベント数としてカウントされます。

    使い分け

    どうやらほぼ違いはないようなので使い勝手のいいように使えばいいかと思います。設定方法が違いますが、どちらもコンバージョンとしての設定は可能です。

    個人的にはページ遷移しないタイプの問い合わせフォームとかの場合は、ページビューとしてカウントされても良いと思うので仮想ページビューで問題無いと思います。

    逆に外部サイトへのリンクのクリック数はページビューとしてカウントしたくないのでイベントのほうがいいかと思っています。

    基本コード

    _gaq.push(['_trackPageview', page_path);

    ga('send', 'pageview', 'page path']);

    補足:データ項目の意味

    page_path/page path(必須)
    レポートで表示させたいパスを指定します。

    具体的な設定方法

    例えば外部サイトへのリンクに仮想ページビューを設定する方法です。

    従来のGoogleアナリティクスの場合

     
    <a onmousedown="_gaq.push(['_trackPageview', '/google_analytics/pv']);" href="http://example.com/">Googleアナリティクス</a>
     

    ユニバーサルアナリティクスの場合

     
    <a onmousedown="ga('send', 'pageview',  '/universal_analytics/pv');" href="http://example.com/">ユニバーサルアナリティクス</a>
     

    仮想ページビュータグ

    レポート画面での見え方

    行動>サイトコンテンツ>すべてのページ で通常のページと同じように扱われます。

    従来のGoogleアナリティクスの場合
    Googleアナリティクス仮想ページビューレポート

    ユニバーサルアナリティクスの場合
    ユニバーサルアナリティクス仮想ページビューレポート

    注意点

    イベントと違い仮想ページビューを除いた、または仮想ページビューだけの数値はデフォルトではみれないので、それらを見たいのであればフィルタやセグメントの設定を行う必要があります。

    ソーシャル インタラクション(ソーシャルプラグイン)

    具体的にできること
    • facebookのいいね!、いいね!取り消し、コメント付きシェア数
    • twitterのツイートボタンクリック、ツイート数

    の計測ができるようになります。(google+は何も設定しなくとも計測されています。)

    基本コード

    _gaq.push(['_trackSocial', socialNetwork, socialAction, socialTarget, opt_pagePath]);

    ga(‘send’, ‘social’, ‘socialNetwork‘, ‘socialAction‘, ‘socialTarget‘, {‘page’: ‘optPagePath‘});

    補足:各データ項目の意味

    socialNetwork(必須)
    Facebook、Twitterなどのメディアを指定します。

    socialAction(任意)
    ※ユニバーサルアナリティクスは必須
    いいね!、送信、ツイートなどの操作を指定します。

    socialTarget(任意)
    ※ユニバーサルアナリティクスは必須
    URLを表す文字列。targetUrlって記入してある例をよく見かけます。

    optPagePath(任意)
    ページのURLのパス部分です。値の最初の文字は「/」にする必要があります。

    具体的な設定方法

    コピペで簡単!Google AnalyticsでFacebook/Twitterのシェア数を自動集計する方法の記事に書かれているコードを使用させていただきました。

    最初にfacebookやtwitterから必要なコードを作成して、それを指定の場所に設置してください。
    Like Button
    Twitterボタン

    その後下記コードを指定の場所に設置してください。

    従来のGoogleアナリティクスの場合

    下記コードをの前に設置してください。トラッキングコード内に含めなくて大丈夫です。

     
    <script type="text/javascript">
    function extractParamFromUri(uri,paramName){if(!uri){return}var uri=uri.split('#')[0];var parts=uri.split('?');if(parts.length==1){return}var query=decodeURI(parts[1]);paramName+='=';var params=query.split('&');for(var i=0,param;param=params[i];++i){if(param.indexOf(paramName)===0){return unescape(param.split('=')[1])}}}twttr.events.bind('tweet',function(event){if(event){var targetUrl;if(event.target&&event.target.nodeName=='IFRAME'){targetUrl=extractParamFromUri(event.target.src,'url')}_gaq.push(['_trackSocial','twitter','tweet',targetUrl])}});
    </script>
    
    <script type="text/javascript">
    window.twttr=(function(d,s,id){var t,js,fjs=d.getElementsByTagName(s)[0];if(d.getElementById(id))return;js=d.createElement(s);js.id=id;js.src="https://platform.twitter.com/widgets.js";fjs.parentNode.insertBefore(js,fjs);return window.twttr||(t={_e:[],ready:function(f){t._e.push(f)}})}(document,"script","twitter-wjs"));
    </script>
    
    <script type="text/javascript">
    FB.Event.subscribe('edge.create',function(targetUrl){_gaq.push(['_trackSocial','facebook','like',targetUrl])});FB.Event.subscribe('edge.remove',function(targetUrl){_gaq.push(['_trackSocial','facebook','unlike',targetUrl])});FB.Event.subscribe('message.send',function(targetUrl){_gaq.push(['_trackSocial','facebook','send',targetUrl])});
    </script>
     

    Googleアナリティクスソーシャルプラグイン

    ユニバーサルアナリティクスの場合

    ユニバーサルアナリティクスのトラッキングコード内で、</script>前に設置してください。

     
    FB.Event.subscribe('edge.create', function(targetUrl) {ga('send', 'social', 'facebook', 'like', targetUrl);});
    FB.Event.subscribe('edge.remove', function(targetUrl) {ga('send', 'social', 'facebook', 'unlike', targetUrl);});
    FB.Event.subscribe('message.send', function(targetUrl) {ga('send', 'social', 'facebook', 'send', targetUrl);});
    window.twttr=(function(d,s,id){var t,js,fjs=d.getElementsByTagName(s)[0];if(d.getElementById(id))return;js=d.createElement(s);js.id=id;js.src="https://platform.twitter.com/widgets.js";fjs.parentNode.insertBefore(js,fjs);return window.twttr||(t={_e:[],ready:function(f){t._e.push(f)}})}(document,"script","twitter-wjs"));
    twttr.ready(function (twttr) {twttr.events.bind('click', function (e) {ga('send', 'social', 'twitter', 'click', window.location.href); });
    twttr.events.bind('tweet', function (e) {ga('send', 'social', 'twitter', 'tweet', window.location.href);});});
     

    ※上記サイトのコードをそのまま使用させていただいたところテストサイトではうまく計測できなかったので最初の3行の後半の

    {ga(['send', 'social', 'facebook', 'like', targetUrl]);});
    {ga(['send', 'social', 'facebook', 'unlike', targetUrl]);});
    {ga(['send', 'social', 'facebook', 'send', targetUrl]);});

    の”{ga(“で括られている”["と"]“を削除しています。

    ユニバーサルアナリティクスソーシャルプラグイン

    レポート画面での見え方

    集客>ソーシャル>プラグインで見ることが出来ます。
    ソーシャルプラグインレポート

    注意点

    facebookやtwitterの仕様変更などでコードがうまく使えなくなる可能性もあります。facebookはiframe版では計測できないそうです。

    クロスドメイン トラッキング

    具体的にできること

    ショッピングカート等に外部システムを使用している場合にデフォルトの設定のままだとうまく計測できないのを、参照元などの情報をきちんと継続させて計測することができます。
    ※今回テストしたのは異なるドメインの場合です。

    example.comhogehoge.comという2サイトを1つのプロパティとして計測する前提で例を出していきたいと思います。

    基本コード

    通常のトラッキングコードに追記します。

    従来のGoogleアナリティクスの場合

    トラッキングコードにはドメインごとに違うコードを追加します。

    example.comに貼るコード
    pageTracker._setDomainName(‘example.com‘);
    pageTracker._setAllowLinker(true);

    hogehoge.comに貼るコード
    pageTracker._setDomainName(‘hogehoge.com‘);
    pageTracker._setAllowLinker(true);

    該当するリンクにもコードを付与する必要があり、example.comからhogehoge.comにいくリンク全てとhogehoge.comからexample.comにいくリンク全てに下記コードを追加します。

    _gaq.push(['_link', this.href]); return false;

    この別ドメインのリンクはJQueryで一括設定をすることができます。詳しくは知識のある人が技術者に聞いてみてください。

    ユニバーサルアナリティクスの場合

    example.comhogehoge.comのトラッキングコードの一部を書き換えます。

    ga(‘create’, ‘UA-XXXX-Y’, ‘auto’);

    となっている部分を下記のように変更します。

    ga(‘create’, ‘UA-XXXX-Y’, ‘auto’, {‘allowLinker’:true});

    また、下記2行を追加します。

    example.comに貼るコード

    ga(‘require’, ‘linker’);
    ga(‘linker:autoLink’, ['hogehoge.com'] );

    hogehoge.comに貼るコード

    ga(‘require’, ‘linker’);
    ga(‘linker:autoLink’, ['example.com'] );

    複数ドメインある場合は

    ga(‘linker:autoLink’, ['123.com','789.com'] );

    というように”,”で増やします。

    補足

    ユニバーサルアナリティクスではリンクに対してコードは付与しなくてOKになりました。とても楽になります!

    今までクロスドメインの設定はすべてのクロスリンク部分のコードの書き換えが必要だったためドメインをまたぐ計測の敷居が高かったかと思うのですがユニバーサルアナリティクスではこれを自動化する仕組みをGoogleが提供してくれたおかげで

    ga(‘require’, ‘linker’);

    このlinkerという記述をすると、linkerライブラリというものを読み込んでくれて面倒な設定をしなくてよくなっているようです。素敵ですね!!

    具体的な設定方法

    従来のGoogleアナリティクスの場合
    1. トラッキングコードの変更
    2. 各リンクを変更
    3. フィルタを設定

    の3つを行います。

    1.トラッキングコードの変更
    example.comに貼るコード

     
    <script type="text/javascript">
    var _gaq = _gaq || [];
      _gaq.push(['_setAccount', 'UA-00000-1']);
      _gaq.push(['_setDomainName', 'example.com']);
      _gaq.push(['_setAllowLinker', true]);
      _gaq.push(['_trackPageview']);
    
      (function() {
        var ga = document.createElement('script'); ga.type = 'text/javascript'; ga.async = true;
        ga.src = ('https:' == document.location.protocol ? 'https://' : 'http://') + 'stats.g.doubleclick.net/dc.js';
        var s = document.getElementsByTagName('script')[0]; s.parentNode.insertBefore(ga, s);
      })();
    </script>
     

    hogehoge.comに貼るコード

     
    <script type="text/javascript">
    var _gaq = _gaq || [];
      _gaq.push(['_setAccount', 'UA-0000000-1']);
      _gaq.push(['_setDomainName', 'hogehoge.com']);
      _gaq.push(['_setAllowLinker', true]);
      _gaq.push(['_trackPageview']);
    
      (function() {
        var ga = document.createElement('script'); ga.type = 'text/javascript'; ga.async = true;
        ga.src = ('https:' == document.location.protocol ? 'https://' : 'http://') + 'stats.g.doubleclick.net/dc.js';
        var s = document.getElementsByTagName('script')[0]; s.parentNode.insertBefore(ga, s);
      })();
    </script>
     

    2.各リンクを変更
    example.comに貼るコード
    TOPに戻る

    hogehoge.com側に貼るコード

     
    <a href="http://example.com/form" onMouseDown="_gaq.push(['_link', this.href]); return false;">お問い合わせフォーム</a>
     

    GAcross1_code

    GAcross2_code

    クロスリンク

    3.フィルタの設定
    ここはざっくりと設定のみ載せさせていただきます。この画面のように設定して下さい。

    ドメイン表示フィルタ

    フィルタの種類:カスタムフィルタ

    フィールド A : 引用 A ホスト名 (.*)
    フィールド B : 引用 B リクエストURI (.*)
    出力先 : 構成 リクエストURI $A1$B1

    フィールド A は必須:はい
    フィールド B は必須:いいえ
    出力フィールドを上書き:はい
    大文字と小文字を区別:いいえ

    と設定します。これでドメイン名が表示されるようになります。(フィルタはそれ以降のデータを書き換えてしまうので、もしなにか不安だったら別にビューを作成しておいてそちらにフィルタを設定するほうが安全かと思います。)

    ※目標URLがドメインを含んでいないままでしたらドメインを含めたものに変更してください。レポートで表示されるものを記入しないと計測できません。

    ユニバーサルアナリティクスの場合
    1. トラッキングコードの変更
    2. 参照元除外設定
    3. フィルタの設定

    の3つを行います

    1.トラッキングコードの変更
    example.comに貼るコード

     
    <script type="text/javascript">
    (function(i,s,o,g,r,a,m){i['GoogleAnalyticsObject']=r;i[r]=i[r]||function(){
      (i[r].q=i[r].q||[]).push(arguments)},i[r].l=1*new Date();a=s.createElement(o),
      m=s.getElementsByTagName(o)[0];a.async=1;a.src=g;m.parentNode.insertBefore(a,m)
      })(window,document,'script','//www.google-analytics.com/analytics.js','ga');
    
      ga('create', 'UA-0000000-0', 'auto', {'allowLinker':true});
      ga('require', 'linker');
      ga('linker:autoLink', ['hogehoge.com'] );
      ga('send','pageview');
    </script>
     

    UAcross1_code

    hogehoge.comに貼るコード

     
    <script type="text/javascript">
    (function(i,s,o,g,r,a,m){i['GoogleAnalyticsObject']=r;i[r]=i[r]||function(){
      (i[r].q=i[r].q||[]).push(arguments)},i[r].l=1*new Date();a=s.createElement(o),
      m=s.getElementsByTagName(o)[0];a.async=1;a.src=g;m.parentNode.insertBefore(a,m)
      })(window,document,'script','//www.google-analytics.com/analytics.js','ga');
    
      ga('create', 'UA-0000000-0', 'auto', {'allowLinker':true});
      ga('require', 'linker');
      ga('linker:autoLink', ['example.com'] );
      ga('send','pageview');
    </script>
     

    ユニバーサルアナリティクスクロスドメインコード

    2.参照元除外設定
    最初に説明させていただいたように、参照元が変更してしまうと別セッションになってしまうのでデフォルトのままだと遷移した時に別セッションになってしまいます。

    なので、参照元除外にexample.com,hogehoge.comという形で登録してあげる必要があります。設定方法は前回の記事の参照元除外をご確認ください。

    最初hogehoge.comだけを登録したらいいのかと思いhogehoge.comだけ登録したらexample.com/formhogehoge.com/thanksexample.comと遷移したときにhogehoge.com/thanksにいく時に別セッションとカウントされてしまいましたので気をつけてください。

    3.フィルタの設定
    従来のGoogleアナリティクスと同様ですので割愛します。

    レポート画面での見え方

    crossrepo

    注意点

    きちんと情報が引き継がれているとサイトをまたぐリンクをクリックした時に、

    従来のGoogleアナリティクスの場合は

     
    
    http://example.com/test.html?__utma=000000000.000000000.0000000000.000000000.000000000.1&__utmb=111111111.1.1.111111111&__utmc=222222222&__utmx=-&__utmz=123456789.0123456789.4.8......
    
     

    ユニバーサルアナリティクスの場合は

     
    
    http://example.com/test.html?_ga=1.123456789.123456789.000000000
    
     

    というような感じで数字がアドレスバーに表示されます。

    この文字列が表示されるのがいやな場合はどうやらスクリプトでどうにかできるそうです(長くて汚いutm_*パラメータ付きURLをキレイにするGoogle Analytics用の少しマニアックなスクリプト)が、ユニバーサルアナリティクスでも対応してるかどうか検証しておりませんので、どうしても気になる方は近くの技術者に相談していただければいいかと思います。

    慣れていないとややこしい部分があるので、この設定も不安なら知識を持っている人が技術者に頼むほうがいいかと思います。ただ、ドメインをまたぐ計測が面倒なので外部への遷移へのリンクをイベントとかで計測していた場合はユニバーサルアナリティクスにすることで設定が楽になっているので機会があれば設定してみてください。

    あと、今回のタグや設定はテスト環境では有効でしたが、もしかしてサイトによってうまく設定ができない等の不具合もあるかもしれないので、設定したあとの確認は忘れずに行ってください。

    補足

    サブドメイン計測の場合の設定方法のみ記載しておきます。

    従来のGoogleアナリティクスの場合

     
    _gaq.push(['_setAccount', 'UA-0000000-1']);
     

     
    _gaq.push(['_trackPageview']);
     

    の間に

     
    _gaq.push(['_setDomainName', 'example.com']);
     

    を追加してください。

    ユニバーサルアナリティクスの場合

     
    ga('create', 'UA-0000000-0', 'example.com');
     

     
    ga('create', 'UA-0000000-0', {'cookieDomain': 'example.com'});
     

    に変更してください。

    ユーザー タイミングとサンプリング

    簡単にまとめさせていただきます。ユーザータイミングの設定に関しては Googleアナリティクスのトラッキングコード設定入門をご確認ください。

    サンプリング

    サンプリングとは?

    PVやヒット数が多いサイトでは、Google アナリティクスが設けている上限値に達してしまうことがあります。
    Google アナリティクスの上限としては

    ・By sampling the hits for your site or app, you will get reliable report results while staying within the hit limits for your account. The limit on the number of hits for a standard GA account is 10M hits/month.

    とあるように、1,000万PV/月の上限が定められており、それ以上の値は自動的にサンプリング(全ての測定データのうち、適当な数だけが採取されて集計対象になる)されるようになっています。

    こうしたデータを予め任意の割合でまびいて抽出できるのが、このサンプリング機能です。
    またこのユニバーサルアナリティクスのサンプリング機能は、初回訪問時にそのユーザをサンプル対象とするか決めるので、サンプリングがなされても直帰率や訪問率に影響を与えることなく測定をすることができます。

    具体的な設定方法

    従来のGoogleアナリティクスの場合
    トラッキングコードに以下のコードを追加します。

     
    _gaq.push(["setSampleRate", サンプルする割合(%)]);
     

    ユニバーサルアナリティクスの場合
    既存のトラッキングコードのcreateの部分を以下のように修正します。

     
    ga('create', 'UA-XXXX-Y', {'sampleRate': サンプルする割合(%) });
     

    こうすることで、データを間引く(サンプリング)ことができます。

    例えば

     
    ga('create', 'UA-XXXX-Y', {'sampleRate': 50});
     

    としておくと、100人のユーザのうち50人のみのデータを抽出して測定対象とすることができます。

    まとめ

    以前の記事と合わせて設定の利点とめんどうな点等を考えてユニバーサルアナリティクスへの移行を考えてみてください。

    大きなサイトほどいろいろな設定をおこなっているはずで、移行のための準備が大変になると思うのでそういった場合はサイトのシステムに関わっている方に相談して見てください。

    ちなみに、今回この記事を書くにあたって全てテストをしてみたのですが、公式等に書かれている通りに設定したはずがなぜか動かない、とか説明されてる通りの動きにならない。。みたいなことが多々あり開発室の人に助けてもらいました。

    それをふまえて弊社開発室のブログでもエンジニア向けのAnalytics設定に困ったときのまとめの記事を書いてくれたので開発の人間にうまくやりたいことが伝わらなかった場合はぜひこちらのブログを見せてみてください。

    参考:基礎からわかるGoogleアナリティクスのトラッキングコード設定入門

    参考サイト/本

    最後に、こちらの記事作成にあたり大変参考にさせて頂いた書籍や記事をご紹介します。

    最後まで読んで頂き本当にありがとうございました。

    タバコに関する意識調査をまとめたインフォグラフィック

    2014年4月より、消費税の増税に伴う値上げが話題となったタバコ。これを機に禁煙した人も多いといわれる中で、男女6,450人を対象にタバコに関する意識調査を実施し、調査結果をインフォグラフィックにまとめたので紹介します。 — SEO Japan

    プレスリリース専用インフォグラフィック「タバコの意識調査」男女ともにタバコを吸う人は少数派。男性の73.8%、女性の86.3%はタバコを「吸わない」と回答しています。タバコの煙に関しては、タバコを吸わない男女のほとんどが、人のタバコの煙は「正直嫌だ」(男性86.3%/女性91.8%)と感じています。1日2箱以上タバコを吸うヘビースモーカーでさえも、男性の50%が、女性に至っては75%が、人のタバコの煙は嫌だと感じていることから、分煙化が進んでいる背景が垣間見えます。


    「タバコに関する意識調査」は、2014年6月10日に配信された“プレスリリースと連携したインフォグラフィック”です。アイオイクスは、「瞬時に伝わるプレスリリース」として、プレスリリースと連携したインフォグラフィックを提唱しております。 — SEO Japan [G+]

    サイトの移転をより容易に

    ウェブマスターの皆様にとって、サイトの移転ほど厄介で悩ましい問題はないかもしれません。このたび Google では、スムーズなサイト移転をサポートすることを目的に、Googlebot と相性の良い移転の方法についての詳細なガイドを作成しました。では、サイト移転とは正確には何であり、それを適切に行うにはどうすればよいのでしょうか。


    サイト移転の基本


    一般的に、サイト移転とは、以下のいずれかの方法でコンテンツを移動させることです。
    • URL を変更せずにサイトを移転する: URL 構造には変更を加えずに、ウェブサイトをホストしている基底のインフラストラクチャのみを変更します。たとえば、www.example.com を、同じ URL とサイト構造を維持したまま別のホスティング プロバイダに移行する場合などがこれにあたります。
    • URL を変更してサイトを移転する: この場合、ウェブサイトの URL の変更にはさまざまなパターンがあります。
    • プロトコル: http://www.example.com を https://www.example.com に変更する
    • ドメイン名: example.com を example.net に変更する
    • URL のパス: http://example.com/page.php?id=1 を http://example.com/widget に変更する
    サイトの移転が適切に行われていないケースや、サイトの移転を問題なく完了するうえで非常に重要となる手順が踏まれていないケースも多く見られます。そこで Google では、ウェブマスターの皆様が適切にサイトの移転を計画、実施できるよう、ヘルプセンターのサイト移転ガイドラインを更新しました。また同時に、このガイドラインに沿ってサイトの移転が行われた場合にサイトの移転を検出して処理できるよう、クロールとインデックス登録のシステムの改良も続けています。

    レスポンシブ ウェブ デザインへの変更


    モバイル用の URL を別に設定している場合や動的配信を行っている場合にウェブサイトでレスポンシブ ウェブ デザインを使用するよう変更するにはどうすればよいか、といった質問も増えつつあります。この設定の変更について詳しくは、スマートフォン向けサイトの推奨事項についてまとめたサイトに新たに追加されたこちらのページをご覧ください。

    ご不明な点がある場合はウェブマスター ヘルプ フォーラムで質問してみてください。

    Googleの新たなイノベーション – 検索、モバイルに続く一手とは?

    Googleといえば今や単なる検索サービス企業から、世界最先端技術企業のイメージを多くの人に持たれていると思います。Google Mapのような革命的な地図サービスに始まり、自動車操縦のオートメーション化、そして最近では東大発のロボット企業やドローン技術の買収でも注目を浴びています。検索サービスからスタートし、今やデジタル領域で最大手の広告プラットフォームとなったGoogleが何故、このような最新技術に興味を持っているのでしょう?その背景にあるGoogleが目指す新たなイノベーションをカリスマ的存在のデジタルマーケッターとして知られるミッチ・ジョエルが考える。 — SEO Japan

    検索エンジンが、ロボット & ドローン(自動操縦機器)を開発する会社の買収に走るのは、正常だろうか?

    プロのマーケッターなら、Googleのここ数年の活動に首を傾げているはずだ。検索エンジンとして地位を確立した(そして、広告プラットフォームを最適化し、3500億ドルの時価総額を持つまでに成長させた)企業が、生まれたばかりの、未来志向のテクノロジーに資金を投入することを理解するのは容易ではない。広告、そして、ソフトウェアのライセンス事業から主に収益を得ているGoogleに対して、ロボットや自動操縦機器は、どのように関わってくるのだろうか?

    Googleのイノベーション 第一期

    Googleは、劇的なイノベーションを2度経験している(この2つのイノベーションの間には、多くの同様のイノベーション、そして、小規模なイノベーションが行われていた)。まずは、Googleが検索を極めた、第一期を理解することが重要である。「検索」は、決まった形を持たず、インターネット上で作られた、様々な相違するデータ、コンテンツ、そして、情報を整理する能力そのものである。これには、プログラムから記事に至るまで、あらゆるアイテムが含まれ、(数年の歳月を経て)Google検索なしでは、何かを探す(思い出す)ことなど想像出来なくなるほど進化していった。当然ながら、検索には、世界の情報を整理するだけでは、莫大な収益を得られないと言う問題がある。Googleは、キーワードベースの広告を発明したわけではないが、間違いなく、このアプローチを極めたのはGoogleである。パフォーマンスベースの広告の時代を導いたGoogleは、検索エンジンマーケティングを、最も効果が高い広告の形式に数えられるほどまでに成長させたのであった。つまり、コンテンツを検索するユーザーに、検索のUXを妨げない、コンテキストをベースとした広告が表示される仕組みである。さらに、消費者が広告をクリックした(つまり、興味を示した)場合のみ、料金が発生する入札ベースを採用し、広告をブランドやメディア企業に販売するようになった。数年を経て、Googleは、オファーを従来のバナー広告の代わりに、このタイプの広告の表示を望む個人のウェブサイトにまで、販売を拡大していった。その後、Googleは、GDN(Google Display Network)を構築するべく、戦略的な買収を行っていった。2006年のYouTubeの買収もまた、Googleの第一期イノベーションにおいて、大きな意味を持っていた。その数年後、TrueViewによって、消費者が視聴している広告(そして、スキップしている広告)を学習する試みが行われ、オンライン動画で有効なCMのタイプを理解することが可能になった。数年以内に、TrueViewは、キーワードと同じように、効果的なパフォーマンスベースのCM広告へと成長する可能性を秘めている。Googleがウェブを席巻した第一期を大局的に見るなら、comScore Media Metrixによる2014年2月のデスクトップのウェブサイト Top 50ランキングをチェックすると良いだろう — 2億2200万人を超えるユニークビジターのうち、Googleのウェブサイトは、1億8700万人以上のユニークビジターを占めていたのであった。

    Googleのイノベーション 第二期

    2006年、Googleは、Androidと呼ばれる、当時知名度が低かったモバイル OSを買収した。当時、メディアの専門家は、この買収に当惑していた。しかし、Androidの買収は、大胆な行動ながら、モバイルの分野で大きな勢力を得る原動力となった。現在、Googleは、モバイル対応のプラットフォームでアプリを構築するだけでなく、モバイルの接続が行われる実際のプラットフォームを運営するようになっている。 消費者がデスクトップのPCとラップトップから、スマートフォンとタブレットに移るにつれ、Googleは、モバイル業界にイノベーションを与え、手中に収めるようになった。Apple、そして、爆発的な成功を収めたiPhoneiPadとの互角の戦いも忘れてはならない。それでも、Android(そして、Androidを支えるGoogleのアプリとモバイルウェブサイト)は、モバイルで一大勢力を形成している。事実、comScoreが2014年2月の米国のスマートフォン加入者シェアを調べた結果、Googleが占めるモバイルウェブの割合が明らかになった — スマートフォンメーカーとして1位に輝ているのはApple(41.3 %)だが、Androidは、スマートフォンプラットフォームにおいて、52%のシェアを獲得して、1位を獲得している。さらに衝撃的なのは、スマートフォンの閲覧およびアプリのオーディエンス全体の90%近くがGoogleのサイトで占められている点である。要するに、Googleはモバイルも制しているのだ。

    Googleのイノベーション 第三期

    Googleのような企業は、どのように業績を伸ばしていくのだろうか?事業の規模を拡大する機会は、減りつつある(3000万人が新たに特定のアプリを利用したところで、Googleが急激に成長するわけではない)。その答えは、現在、インターネットを利用していない人達をネットに結びつける取り組みである。珍しいことではない。デジタルの分裂は、ずっと前から議論の対象になっていたはずだ(持つものと持たざる者の間に存在する溝)。事実、Googleのエリック・シュミット会長は、ビジネス書「The New Digital Age – Reshaping the Future of People, Nations and Business」(新たなデジタルの時代 – 人、国、企業の未来の再建)(Googleの職員、ジョレッド・コーヘン氏と共同で執筆)の中でこのトピックを詳しく取り上げている。インターネットに接続していない人達が50億近く存在する。(現時点で)「スマート」もしくは「オンライン化」されていない機器は無数にある。Googleは、この規模に狙いを定めなければならない。そのため、イノベーションを無人操作機、ロボット、そして、人工知能に集中させているのだ。無人操作機(ドローン)は、この最後のネット非接続地域にインターネットを提供する力をGoogleに与える。ロボットは、機械が動き、考え、そして、人間の介入をある程度必要としない状態で、働くことが出来ると言うアイデアに基づいている。それには、機械学習機能をベースとする新しいタイプの演算コードと構造が必要になる(コンピュータをプログラミングして、別のコンピュータに対して、命令を下し、この作業を継続することで、改善され、さらに多くの命令を与えることが可能になる)。先日のドローンを開発するTitan Aerospaceの買収、あるいは、ここ数年の8社(あるいはもっと多く)のロボット開発を行う企業(あの有名なBoston Dynamicsもその一つ)に対する買収に大きな注目が集まっているものの、1月下旬にGoogleがDeepMindを買収した理由は十分にクローズアップされているとは言えない。

    コンピュータを賢くする

    Googleは、DeepMindの買収に5億ドル近い資金を投入したと報じられている(と言っても、割と最近、Nestの買収に30億ドル以上を投じていたため、あまり大きな金額には見えないかもしれない)。DeepMindは、買収時には、無名であったが、このロンドンを拠点に活動するテクノロジー企業は、コンピュータが、人間のように学習し、動くことが出来るように支援する人工知能を開発していたと言われている。この人工知能、ネットに接続するデバイスを増やす取り組み、そして、無人操縦機とロボットの買い取りを考慮すると、想像は膨らむ一方である。マーケッターの観点では、奇妙であり、Googleのイメージとはかけ離れているように見えるものの、視野を広げることを厭わない考えを持っているなら、Googleが、ビジネスモデルをメディアに依存するのではなく、テクノロジーと世界を結びつける取り組みに関心を寄せていることは、容易に想像がつくはずだ。企業にとっても、この点を理解することは重要である。もしかしたら、今後のマーケティングでは、単純に、投じる広告費を効率良く利用することではなく、Googleの後に続き、よりグローバルなレベルで、テクノロジーを通じて、より大勢の人達に接触する取り組みが、成功を左右する可能性がある。



    筆者について:ミッチ・ジョエルは数々の受賞歴を誇るカナダ発のデジタルマーケティング/コミュニケーションエージェンシー、Twist Imageの代表です。2008年にはカナダで最もソーシャルメディア上で影響力のある人物、そして40歳以下で最も有名な40人の一人、さらに世界で最も影響力のあるオンラインマーケッター100人の一人に選ばれました。著書である「Six Pixels of Separation」(Grand Central Publishing – Hachette Book Group)は、ビジネス/マーケティング書として英語圏で大ベストセラーになっています。ミッチのブログはこちらから。


    この記事は、Six Pixels of Separationに掲載された「Google’s Third Wave Of Innovation」を翻訳した内容です。

    Googleの歴史と現状、今後の可能性が短く的確にまとめられた流石の内容でした。ウェブマーケティングに関わっているとGoogleに対してどうしても検索や広告等、ネットサービス企業という認識を持ってしまいがちですが、そんな低レベルの認識ではGoogle、そしてデジタルの進化には到底ついていけそうもありませんね。記事にもあるように、これまでのような検索やモバイルと違い、ネットの世界にわかりやすい広大な市場がある状況ではなくなりつつあるだけに、今後のGoogleの進む道が非常に興味深いです。私は私で、この記事を何度も読み直して小規模ながら次の一手を考えたいと思います。。。 — SEO Japan [G+]

    Facebookの進化をザッカーバーグのプロフィールで振り返る

    最初の誕生から数々のアップデートを遂げてきたFacebook。その進化の変遷をCEOマーク・ザッカーバーグのプロフィールページで振り返ってみようという面白企画をMashableから。 — SEO Japan

    Zuckheadshot

    2008年のSXSWで笑顔を見せるマーク・ザッカーバーグ
    画像: Flickr — Kris Krug

    マーク・ザッカーバーグは、きっと変化が好きなのだろう。

    ここ数年、Facebookは、様々なデザイン変更を敢行し、サイトの改善に取り組んできた。「あいさつ」する機能や「ミニフィード」でアクティビティを表示する機能等、小さな変更もあれば、2011年に導入されたタイムライン(「人生の出来事」を投稿し、大きなカバー写真を加えることが出来る)等、大きな変更もあった。

    Facebookの過去の変化を振り返るなら、ザッカーバーグCEOのプロフィールの移り変わりを見るのが一番だ。

    現在まで、ザッカーバーグCEOは、節操もなくページの調整/変更を繰り返し、Facebookの新しい機能をアピールしてきた。それでは、マーク・ザッカーバーグCEOのプロフィールを顔写真と共に振り返っていこう。

    アクセスはあるのにコンバージョンが取れない場合に確認すべき6つのポイント


    いくらアクセスが取れたとしてもコンバージョンが取れなければ意味がない。
    検索順位がいくら上がっても、ロングテールで集客できたとしても成功しているとは言えない。

    よくあるのがブログといったコンテンツで集客していて、ブログ自体はアクセスがそこそこ取れるようになってきたものの、コンバージョンに結びつかないというケースだ。

    最終的にコンバージョンが取れないならブログを運営する労力は無駄だ。
    コンバージョンが取れているのかを吟味せねばならない。

    少々本題から外れるがブログ運営の功罪に書いておこう。
    業務の一環として社員にブログを書かせている会社は多い。
    無料ブログを使って書かせている会社は、労力対効果を見ているのだろうか?と心配になる。

    結局無料ブログを一生懸命書いても、Amebloといったブログ自体の評価が高まりこそすれ、自社サイトの評価は高まらない。
    また無料ブログはそのブログの中でアクセスが完結するように作られているので、自社サイトにアクセスを誘導しにくい。

    無料ブログを使って会社のブログを運営されている方は、一度当該ブログから自社サイトにどれだけ誘導できているのかを確認することをお勧めする。
    その方法がわからないのであれば、Webサイトの運営自体を見直したほうがよい。

    趣味であればともかく、費用対効果がまったくわからないビジネスは基本的にはあり得ない。
    費用対効果がまったくわからない状態で何らかの投資を行うことはないはずだ。

    ところが、ブログの運営に関してはこれがまかり通っている。

    私が思うのは、

    「社員の人件費は無料だから」

    って考えられているからかもしれない。
    どうせ日本の多くの会社は残業をさせたとしても残業代なんか払わないから、多く働かせてもコストアップしないという現実があるせいなのではないかと考えたりしている。
    とは言えサービス残業は隠れたコストであって、従業員の気力・体力を使っており会社の支出するコストとしてはゼロではない。
    また、クリエイティブな発想というものは、就業時間内には生まれにくいものなので、残業は会社の創造性を損なっている可能性がある。

    ベルトコンベアによる流れ作業といった仕事であれば、創造性は必要ないのかもしれないが、会社のブログを更新するような立場や職種であるならば、創造性を発揮するべき立場であるだろう。
    もし、ブログの更新に経営的意味がなく、残業になってしまっているのであれば即刻止めねばなるまい。

    横道にそれてしまったので本題に戻ろう。

    コンバージョンが取れていない場合、確認すべきポイントである。

    1.アクセス解析が正しく動いているか?

    アクセス解析が正常に動作していないことはありがちである。
    特にサイトのリニューアルやページの変更を行った後で、コンバージョンが取れなくなったケースはこれを真っ先に疑わなければならない。

    2.問い合わせフォームは正しく動作しているか?

    これが正しく動作していないこともよくある。というかありがちである。
    何度も私は実際に経験している。
    それだけではなく、会員登録のフローが難しすぎて最終的にたどり着けないといったケースもある。

    そもそもこんな記事を書いてみようと思い立ったのはこれが理由だ。
    今日大手の家電量販店のECショップで大型家電を買おうと思い立ったものの、会員登録が難しく結局途中でギブアップしてしまった(本当に難しかったのだ)という出来事があったためである。

    これでは100%、Amazonに勝てるわけがないわってしみじみ思った次第。
    買うつもりなのに買えないのだから・・・

    3.本当にコンバージョンが取れていないのか?

    ブログといったコンテンツは、購入といった意図を持った人は検索からは来ない。
    何か知りたいことがあり、その答えを見つけに来ることがほとんどだ。
    答えを知ってしまえば直帰するのが普通である。

    しかし、このようなことが何度かあると、ユーザーはサイトのファンとなりいずれコンバージョンに至ることがある。

    このような場合はアクセス解析で確認する場合には、直接のコンバージョンではなくアシストコンバージョンも確認しなければならない。

    ブログページに来たことがあるユーザーがその時ブックマークしたり、あるいはサイトの存在を知り、後日サイト名などで検索したりリスティング広告をクリックしたりする場合は多くある。
    このような場合は、アシストコンバージョンとして計測されるので、これを評価せねばならない。

    言い換えれば、

    「このコンテンツがなかりせばコンバージョンにつながらなかったユーザー」

    と言ってもよい(必ずしもそうとは限らないがその可能性が高い)。
    これも含めて評価すると、コンバージョンの数字は変わってくるかも知れない。

    4.コンテンツがターゲットとしているユーザーと一致しているか?

    一致しないユーザーをいくら集めたとしてもコンバージョンするわけがない。
    これは特にSEO・SEMについて言いたいことである。

    アクセスを集めること自体はそれほど難しいことではない。
    しかし、ターゲットとなるユーザーを集めることは難しい。
    アイドルのゴシップ記事などを書けば、アクセスは集められるかもしれないがコンバージョンにはつながらないだろう。
    そこまで極端な例ではなくても、キーワードツールを使って検索数からコンテンツを発想しマーケティングの視点が欠けてしまうとこのようなことが普通に発生する。

    ナチュラルリンクを得るために、ターゲットとするユーザーと違うコンテンツを作成することは戦略的にはありだ。
    しかし、それはあくまでコンバージョンを獲るための過程であることに留意せねばならない。

    5.コンバージョンへの導線は適切か?

    非常に抽象的な表現だが商品やサービス紹介といったページに誘導する仕組みが必要になる。
    これが全くない、あるいは弱ければいくらせっかくアクセスを集めたとしてもコンバージョンにつながらない。
    そのページを見ている人に対して、興味のありそうな商品やサービスを「適切」に見せる必要がある。
    過度に見せるのではない、あくまで適切に見せるのである。

    コンテンツを見ている人は何かを買おうと思っていることはまれだ。
    そんな人に対して、

    「買え買え!」

    と勧めたら逆に嫌がられるだろう。適度に、適切に見せることが大切だ。

    6.ブランディングを損ねていないか?

    アクセスをとろうとするあまりに、余りにもSEOをゴリゴリにやりすぎたり、コンバージョンが欲しくて広告をベタベタ張りすぎたりしていないか?
    あるいは、会社やブランドの信頼性を伝えることができているか?
    といった点を第三者の視点で見て評価しなくてはならない。

    余りにSEOをやりすぎると負のオーラーが漂う嫌な雰囲気のサイトになることがある。
    そうなっているサイトも多いのでその観点は忘れないで欲しい。