The Planetary Societyのチーフサイエンティストであるブルース・ベッツ(Bruce Betts)氏は、帆の展開のライブストリーミングを見て、「計画どおりにうまくいっている」と語った。展開時の画像は、宇宙船が次に地上局との通信圏域に入った時に得られるだろう。画像が得られたら、本誌の記事もアップデートしよう。
これはOrionにとって最初の宇宙飛行ではなく、2014年にExploration Flight Test 1が行われ、無人のカプセルが打ち上げられ4時間宇宙を飛行し、地球を2周したあと地上へと帰還した。このミッションではSLSではなくDelta IVロケットが利用され、Artemis以前の重要なシステムのテストが実施された。
アポロ11号の月面着陸から50周年を迎えたNASAは、今さまざまな方法で祝っている。その中には、世界中どこにいようと、スマホさえあればだれでも体験できるものもある。NASAのARES(Astromaterials Research & Exploration Science=宇宙材料研究探査科学)部門は、史上初めて採取された月の土と石の詳細な3Dモデルを公開した。それは人類として初めて月面に降り立った宇宙飛行士、ニール・アームストロング氏が持ち帰ったもの。
かさばる部品を宇宙に打ち上げるのではなく、その場で3Dプリントしてしまうことを目指すプロジェクトが、その技術を実証するために、NASAから7370万ドル(79億円強)の契約を獲得した。これまで数年に渡って開発が続けられてきたMade In Space(メイドインスペース)社のArchinaut(建築宇宙飛行士的な意味の造語)は、早ければ2022年には打ち上げが予定されている。
当然のことながら宇宙空間での製造は、月面およびその周辺でしっかりとした存在感を確立することを計画している国にとっては大きな関心事だ。25万マイル(約40万km)の距離を配送するよりも、必要な場所で製造を行う方が遥かに簡単だからだ。Archinautや宇宙プリンティングに関わるMade In Spaceの他のプロジェクトに関しての情報は、同社のブログで追いかけることができる。