SEOをもっとも費用対効果の高いマーケティングチャネルにする方法~Crossfinity × seoClarity 共同セミナーより~

2014/07/07(金)に、弊社パートナー会社であるクロスフィニティ社と米国でエンタープライズ型SEOツールを提供しているseoClarity社が主催のセミナーが開催されました。SEO Japanも共催という形でサポートさせていただきましたが、そのセミナーの内容を掲載させていただきます。前・後半の2回に分けてお伝えしますが、前半のセミナーはSEOがもたらす利益と戦略方法についての内容になっています。– SEO Japan

seoClarityについて
・2004年に設立。
・アメリカのシカゴを拠点として活動
・2,000以上の企業での導入実績
(DELL、Toys“R”Us、Zappos等)

Mitul Gandhi氏について
seoClarityの共同設立者、チーフアーキテクト。フォーチュン500企業を含むインターネット関連のトップ企業へのコンサルティングを10年以上行う。米ロチェスター工科大学でMBAを取得。SMX、SES、Pubconなどでのスピーチ実績や、MSN Money、USA Today、Search Engine Landへの寄稿も行っている。
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検索は強力である
ユーザーの91%がオンライン上のアクティビティを検索から開始している。

ブランド認知度の向上
検索結果上位に表示されることにより、ブランドの認知度が80%向上。

SEOとPPC
70%以上のユーザーが広告リンクを無視している。SEOへのフォーカスは必要。
eBay、Amazon、AlibabaなどはSEOへ非常に注力している。
業界TOPになるためには、チャネルへの注力は必須であり、検索は主要なチャネル。

SEOとはマーケティングである。
SEOの理想的なモデルは、
1.顧客のニーズの理解
2.コンテンツの作成
3.最適化とディストリビューション
4.結果の分析
というような形である。

SEOにおける要素
Googleのアルゴリズム内では200以上の要素が関連している。

SEOにおけるマトリックス
ページスピード、サーチボリューム、バックリンク、コンテンツ、ソーシャル、HTML要素。。。。

SEO担当者の仕事内容(SEOツールを使用しない場合)
1.データ収集(33%)
2.レポート作業(22%)
3.リサーチや分析(22%)
4.(売上や順位上昇に直接関わる)実務(17%)
5.教育活動(6%)

SEO担当者の仕事内容(SEOツールを使用した場合)
1.(売上や順位上昇に直接関わる)実務(70%)
2.教育活動(14%)
3.リサーチや分析(10%)
4.レポート作業(5%)
5.データ収集(1%)

seoClarityが業務の効率化・最適化に貢献できる
上記の通り、SEOにおける要素、見るべき指標は多岐にわたる。それ故、SEO担当者が一日に費やす時間の多くを占め、結果として実務の時間が取れなくなっている現状がある。seoClarityが扱う項目は、バックリンク、コンテンツ、ソーシャル、レポート、分析など多岐にわたるため、SEO担当者が行う作業の多くを賄うことができる。

SEOの機会
自社のビジネスに関連しトラフィックを直接産むコアなキーワードの他に、自社ビジネスに関連するキーワードがある。コアなキーワードは数が少なく競合性が高いが、多くのトラフィックが期待できる。関連キーワードは、1キーワードあたりのトラフィックは少ないかも知れないが、キーワードの数は非常に多く、これらのキーワードをいかに拾えるかが重要だ。SEOツールの導入により、日々の作業を簡略化させ、関連キーワードに注力するモデルを構築することが効率的なSEOと言えるだろう。

Googleのアルゴリズムの複雑化やマーケティング手法の変化に伴い、SEO担当者の作業範囲はますます増加する傾向にあると思います。こうした日々の作業を効率的かつ、大規模に処理をすることがSEOツールの導入の大きなメリットです。日本ではまだ認知度が高くはないと思いますが、ご興味のある方はぜひ問い合わせていただければと思います。
– SEO Japan

羨ましい!東京湾の花火が見えるマンションを紹介したインフォグラフィック

住まいに関するインフォグラフィックを配信しているLivinGraphics(リビングラフィックス)にて新作インフォグラフィックが公開されました。第6弾のテーマは“東京湾大華火祭を味わい尽くす湾岸タワーマンションMAP”。東京で開催される花火大会の気になる情報をインフォグラフィックで紹介しています。 — SEO Japan

※画像をクリックするとアート・クラフト・サイエンス株式会社、リカサ株式会社が運営する「LivinGraphics(リビングラフィックス)」のサイトに飛び、全体をご覧いただけます。
7~8月は花火大会が目白押し。毎年この時期を心待ちにしている人も多いのでは?湾岸タワーマンションMAPでは、東京湾の花火が見えるタワーマンションをエリア別にご紹介。東京湾大華火祭を楽しむなら、港南・芝浦・東品川エリアや豊洲エリアが良いようです。
※原則として関係者以外のマンションへの立ち入りは禁止されています。勝手に入らないように!

東京・神奈川で開催される花火大会の打ち上げ数をみると、隅田川花火大会は20,000発を超える打ち上げ数で、堂々の第1位。その他、打ち上げ数10,000発以上の大規模な花火大会が東京周辺で多数開催されています。インフォグラフィックでは、花火大会のスケジュールも紹介していますので、花火大会めぐりの参考にしてみてはいかがでしょうか。

なお、花火大会の情報は随時更新されているため、最新の情報は各花火大会の公式サイトをご確認ください。

東京湾大華火祭を味わい尽くす湾岸タワーマンションMAP (LivinGraphics)
※本インフォグラフィックは、弊社がデザインをお手伝いさせて頂きました。

夜景や花火が満喫できる屋上ラウンジは、タワーマンションならではの魅力。マンション購入をお考えの方は、花火が見えるタワーマンションを候補の一つとして検討してみては?– SEO Japan

“成果報酬SEO対策”のビジネスモデルの良し悪しと、これからの形

「成果報酬SEO」「成果報酬SEO対策」とかって昔からランクチェックしてるキーワードを、数年前にサービスメニューから外してここ何年か圏外にあるのがなんか気持ち悪かったのでその辺のワードでひっかかるように記事を書きます。公開から3日経って1ページ目にひっかからなかったらこの一文は恥ずかしいので消します。

成果報酬型のSEOサービスの特徴

検索結果に掲載されるランキングにもとづいて報酬が決められるタイプの契約条件です。順位が上がらなければお金はかからない、順位が上がった分だけお金がかかる、という、「このワードで上位表示したいです」というニーズを持った人にしてみたら普通に考えてこれ以上ないくらいに理にかなったサービス形態でしょう。

一般的に提供されるサービス内容

基本的には内的なチューニングを行った上でリンクによる上位表示を行うことが一般的です。多くの事業者では1KWのみの受注は行わず、周辺の掛けあわせKWなどを合わせて受注して、なるべく最低限は報酬が発生する条件を保ちます。

「1KWだけじゃなくて、色々複合語も対策しておくとCVにつながりやすくなりますよ」「1キーワードだけに焦点あてるより、複合語も含めて対策したほうが逆に上がりやすくなりますよ」「複数やれば単価下げますよ」ということでまあそれっぽい理屈は通ります。

もちろん大規模なサイトでも成果報酬型でやってる場合はあって、数百キーワードとか数千キーワードをキーワード毎に低単価で成果報酬として、上限額を設けて受注する感じでしょうか。

1ワードあたりだいたい数千円~数万円で、全部1位とかになると報酬額が数百万とか千万とかになってしまうので、それを上限200万円でカットするとか。最近はあんまりこういうのはそんなに多くないと思いますので今回の話題の対象からは外します。

成果報酬というメリット

さて、成果報酬とか成功報酬とかいうのは聞こえが良いだけではなく、普通にそれがSEOのサービスとして成立するのであれば、この上なくビジネス的には合理的なモデルだと思っています。

営業活動上のメリット

受注ハードルは低い

「上がるまでお金かかりません」なので初めてSEO会社に依頼する人とかSEOについてそこまで知らない担当者の方でも非常に導入ハードル低く始められます。

営業マンのSEOスキル教育をそこまでしなくて良い

こういうこと言うと怒られるかもしれませんが普通にそう思います。基本的には「SEOで何が重要か」「サービス内容とその価値」「他社はどういうことしてるか」「実績」「料金など諸条件」とかその辺がちゃんと語れれば相手を間違えなければ売れます。

つまりそんなにSEO詳しくなくても売れます。そのため何も知らない人でも売れてしまうという怖さもあります。しかもリンクで上がる時代はそれで十分まともな効果出ていました。

売るのは割と簡単、上げるのも割と簡単、それが拡大した結果が2000年代中盤~後半の上位表示至上主義のSEOビジネスだと勝手に思っています。世間的な需要の盛り上がりに対して、参入障壁があまりに低すぎたんだと思います。

裏方に回れるので代理店拡販がしやすいし、代理店も成果報酬だと売りやすい

リンク中心のSEOビジネスの一番のメリットって、誰でも売れるしどんなサイトにも(顧客を選ばずとも)業務を遂行できることです。コンサルティングは多くの場合、裏方ではあんまり上手く行きません(僕らが不器用なだけかもしれません)。

販売力はあるけど専門チームを持っていないとかリソースがないという企業からすれば、そういう会社が裏方に回ってくれれば、こんなに手軽に売れて粗利確保できる商売もなかったわけですね。

代理店も成果報酬という形態であれば顧客に提案することに大きなリスクを取らなくて良いという考えのもと、積極的に販売してくれたりします。

運用上のメリット

ほとんどの業務を標準化できる

初期の内的チューニングと継続的な顧客サポートを除いては基本的にはリンクの設置とメンテナンスが運用業務の大半を占めるようになります。

ですのでほとんどが自動化、或いは管理者の指導やマニュアル化によりアルバイトとか新人社員などのオペレーターで運用可能なレベルになりますので、標準化を突き詰めることでコストダウンが可能です。

また、同じ理由から、全体的な運用規模が大きくなったとしても業務拡大は比較的用意です。

クライアントに実務力やリテラシーをそこまで求めなくて良い

コンサルティングとかホワイトハットとかそういうのをやろうとすると、基本的には相手がある程度のWebやSEOの理解がある、あるいは知識はなくてもやっていくだけの意欲がある、というのが最低限の条件になります。そうでないところに売り込むとお互い不幸になります。

リンク中心、かつ成果報酬ということであれば、「全部任せるから、やってよ」でも仕事ができますし、クライアントからすれば、業者に任せたら勝手に順位があがったよ、上がるまでは一円もかからなかったよ、ってことで良いことだけです。

報酬体系上、クレームにはなりにくい

かかるのはお金だけではなくて時間による機会損失とかそういうのもありますので、単純にそうとは言い切れませんけど、ただ「上がるまでは業者側も請求できないから」というのは多くの人が納得できる理屈ですのでそういう意味では防衛線になるとは思います。

案件単位ではなくて共通のインフラに一定の投資を行える

リンクビジネスの場合、営業関係の人件費とか広告宣伝費などの販管費は別として、純粋な原価となるものは何かといいますと、

リンクベンダーを使わず自社で内製する場合
  • リンク掲載用サイトを管理するための管理システムの構築&メンテナンス(※)
  • ドメインを買ってサーバーを借りたりする
  • サイトに掲載するコンテンツ用のテキスト
  • レポートや報告書等を作る
  • お客さんの対応をする

※:さすがに全部ベタで作らないでしょうしリンク一括削除とかも出来ないと大変ですし

リンクベンダーのリソースを仕入れている場合

単純に仕入れとして原価が発生します。レポート作ったりを自社でやるならその分の工数も原価となります。自社が成果報酬で販売するのであれば仕入れ先にも同様に成果報酬で依頼するか、固定費の代わりにめちゃくちゃ安くしてもらうかどちらかです。

 

大きくはこのあたりが原価になりますが、このように一定のインフラ投資を行い、一定の営業獲得コストで案件が取得できれば、あとは上がるキーワードが上がってそれを維持できれば投資した分を回収できる、という非常に分かりやすく優秀なビジネスモデルだと思います。

今でこそ、リンクに対しては結構気を使って運用しないといけなかったのですが、昔はほとんどが「色んなクライアントのリンクが共用で掲載されている」形式でしたので、そういう場合、一定のリンク用インフラを構築したら、それを最大まで稼働させていくことで相当な利益を取れていたはずです。

共用のリンクでいくらでも上げられた時代はSEOの営業利益率60%とか70%なんてのはザラだったと色んな人から聞きます。もちろんPL見たわけじゃないのでどこまで本当か知らないですけど。

成果報酬というスタイルのデメリット

もちろん良いことばかりではないのですね。というかそれですべてが上手くいくならみんなそうするのですがそうしないのは「上がらない」とかそういうレベルじゃなくて色々な問題があるわけです。

どちらかが損をする場合も多い、というか報酬の妥当性とか成果ポイントってそこだけ?という議論

依頼者が損をする場合

そこまで難易度の高くないワードであれば、指定ワードの上位表示ってタイトルタグのチューニングくらいで達成されることも多くあるとは思っております。しかし、掲載順位をもとに報酬が決まるということであれば、期間内の報酬はその掲載順位に従って支払う必要があります。何をしているかではなくて何位になっているかで報酬が決まるということの発注者側のデメリットはこういうところでしょうか。

あとは何ヶ月もずーっと上位表示が出来ていなくて今後もすぐには出来そうになくて、報酬発生していない状態で十分なサポートをとかいってもなかなか動きにくいのも業者側の事情としてはあり得るかなと思います。

SEO業者が損をする場合

逆に、どれだけ周辺KWでのランク改善やコンバージョン数の改善が起きていたとしても、特定ワード以外の成果は報酬には反映されません。

ランキングが上がって一定の成果報酬が安定して発生しているので、成果報酬だけどそういうとこまで真面目にやってますという会社さんはそういう場合は損します。

(というかそういう会社はおそらく成果報酬というスタイルをあまり取らないと思いますけど。)

もっと妥当な”成果”ポイントはないものか、とか考えたとしても、目に見えるSEOの改善というのを直接的に反映させるのが検索結果上のランキングだったりしますので、

トラフィックとかCV数とか言っても「これ厳密にどこまでがSEO会社の成果か難しいよね」「仮に他のプロモーションの影響でオーガニック経由CV伸びても成果報酬になるのってなんか違うよね」っていうことでだいたい話が合うことは多くありません。

お互いに結果的に損すること

「このキーワードの順位が上がる以外は割とどうでもいい」という割り切りを持って臨むのなら良いと思うのです。でももしそうでないのであれば、着眼点を必要以上に狭めることになるだけなのです。

そのキーワードの順位に直接的に関わること以外をどうでもよいとするのであれば、SEOとして行うべき施策の大半は価値のない施策となります。業者側も、報酬をもらうことを優先して考えないと商売になりませんので、見るべき視点もその周辺のみに絞られてしまいます。

するとそこで関わる人材が得られるスキルや蓄積される知見も限られます。だから何年やっても上位表示すること以外のスキルが上がらないのですね。そしてリンク使って上位表示できるできないの知見は、その1年後に使えるスキルでない可能性も高いのです。

結果としてそういう担当者とやり取りしていてもクライアント側が得られる知見は限られてしまいます。そしてその知識が正しいものという保証はどこにもありません。その場合、そこで費やした時間とお金は投資ではなくて浪費になります。

成果報酬SEOのこれから

成果報酬、とか成功報酬、とかいうのは単なる報酬条件でしかありませんので今も昔も今後もないわけですが、リンク中心の上位表示SEOが衰退するのに伴い、成果報酬型のSEOビジネスは衰退していくというのは断言できます。

あくまでも顧客にとって採算の取れ得る報酬の範囲内で単価を調整し、上位表示型SEOをビジネスとして成立させるだけのリンク用インフラの開発・運用コストは高まる一方で、更に上位表示達成率や安定性が劇的に改善することは時代の流れからほぼ見込めません。どんどんコストは膨れ上がり、売上期待値が下がるわけです。

作ったはいいけどリンク用サイトのインデックスがゴソっと消されたり、既存のリンク運用システムがあまり成果に貢献しないので一定期間で入れ替える、パターン検出のリスクヘッジとして新しいタイプのものを構築していく、など皆さんが思う以上に結構色んなコストかかるわけですね。

基本的にはGoogleはもうリンク単位ではなくてネットワーク単位でつぶしに来ますので、その検出を避けながら構築・運用しないといけないのです。外から見ている以上にめちゃくちゃ大変です。

「順位による成果報酬」というビジネスは、ほとんどの場合、リンクを駆使してある程度の上位表示成功率が維持できる前提で成り立つサービスです。昔と今は状況が違います。よほど顧客を選ばない限り、あるいは誰かに嫌われる覚悟で営業しないは上手くいかないでしょう。

上位表示が達成できない、達成しても維持できない、その場合は報酬も維持できず顧客も維持できません。どんどん受注単位のLTVが下がるわけですね。

その結果、金額や条件をよほど業者側の都合に合わせて設定しない限りは、徐々に投資回収率80%とか60%とかそれ以下の投資をし続けることになっていきます。それはパチンコとか競馬よりよほど回収期待値は低い投資です。ビジネスとして採算が取れなくなってくるので、何かしら方針を変更するなどの必要が出てくると思います。

では、どう変化していくか

「構築型」のリンクビジネスへの移行

分かりやすいリンクビジネスの移行形態はいわゆる「構築型」とか呼ばれるものです(呼ばれてるのかな?)。このサイトにリンクするために何サイト作って何リンクずつ貼っていくから1サイトあたりいくら下さい、みたいなのをパッケージなりオンデマンドで提供するようなタイプです。

リンク構築するのにかかるコストが一定でかかるので、価格設定もある程度明確にできますが、成果報酬というスタイルは逆に一定コストが確定してしまう分やりにくいです。とはいっても数年前から既にこういう形のものは多くありまして、別に新しいカタチというよりも今では割と標準的なスタイルだと思います。

ある程度コストを許容できるのであれば、大規模にリンクネットワークを展開しないのですぐにペナルティ受けないようにやることはやり方によっては今でもぶっちゃけ可能だと思います。他クライアントとの乗り合いとか量産型ネットワークはさすがにもう厳しいでしょう。

結局は「コスト合えば」というところが一番のネックかなと。で、もっと言えば、企業サイトの場合は普通にリンク集めた方がてっとりばやいですよ、という機会は多いと思います。少なくとも僕が運営者ならよほど厳しいジャンルじゃなかったら買いません。

コンサルティング系サービスへの移行

リンク中心でなくなる以上は、SEOを事業としてやるのであればリンク以外で頑張るしかありません。そうするとおのずとコンサルティングスタイルになるわけですが、そうすると特定キーワードの上位表示による成果報酬というのは業者側の都合でやりたくありません。

リンク以外でSEOやろうとすると、基本的には特定ワードの上位表示以外にやらないといけないことが腐るほどあるからです。逆に言えば、大半の業務はそのキーワードの上位表示に直接的に関わる業務と異なるところにあります。そのため、先ほどお伝えした通りに発注者、業者のどちらかが理不尽な損をしない着地点を決めるのが難しかったりします。

こうした理由で成果報酬は基本的にはあまり妥当ではないですしコンサルティングで成果報酬ってあんまり聞かないですね。条件がほんとにバチッと合うならそれでも良いでしょうけど、お互いに企業としてかなりのコミットをする前提でないとそれはやるべきではないと思います。

ただ成果報酬とかそういう以前に、リンク中心でずっとやってきた人たちがこちらに移行するのは、色々な問題があってとても大変です。移行というかもはや完全に別事業です。なので一部そういう要素を取り入れつつ、薄めていきながら教育しながら採用頑張りながら売上の移行を頑張るということです。ぶっちゃけ大変です。

以上、特に結論も何もありませんが、経験談も含めてお届けしました。

【初心者向け】クローラビリティを改善し、サイトのコンテンツを検索エンジンに正しく発見・認識させる

SEOの文脈で「クローラビリティ」という言葉を聞いたことがある方は多いと思います。クローラーがどのように情報を発見し、受け取るかを理解することで、サイトの改善に役立ててみて下さい。初心者向け記事として大学生の佐々木くんにまとめてもらいました。

検索エンジンの仕組み

検索エンジンは大きく分けてクロール、インデックス、ランキングの3つで成り立っています。検索エンジンはまず数兆ものWebページを「クローラー」と呼ばれるソフトウェアがリンクを辿って巡回しながら各Webページの情報を取得し、その情報をサーバーにインデックスします。

インデックスされた情報は検索エンジン独自のアルゴリズムによってランキング付けされ、そのランキングが検索結果に反映されます。

今回のテーマは「クローラビリティ」ですが、クローラビリティを改善することは、必要なコンテンツを正しく検索エンジンが発見できるようになることに直結します。数十ページのサイトが気にする必要はほとんどありませんが、比較的規模の大きなコンテンツを有しているWebサイトであれば、クローラビリティを考慮したサイトの設計は極めて重要なポイントとなります。

検索エンジンの仕組みに関しては検索エンジンの仕組みを説明しているGoogleの公式ページが説明しているので、まずはそちらをご覧頂ければと思います。

具体的なページを例に比較

検索エンジンは進化し、ユーザーと同じような目線でコンテンツを評価できるようになってきている、という話をよく聞きます。もちろん、人間が良いと思うものを検索エンジンが同じように良いと評価できるように仕組みの改良が行われていますが、現実を見ればまだまだそこには乖離があります。

ということで、当社が運営しているアプリに関する記事を例に、人間が見た場合と検索エンジンが見た場合の両方で比較してみたいと思います。

人間が見た場合

日刊Applivのキャプチャ画像、記事タイトルやキャッチとなるサムネイル画像、記事ランキングなどが画面に表示されている

人間が見た場合はみなさんそれぞれの見方があるとは思いすが、タイトルや本文の内容を見つつ新着記事や月間PVランキングにさらっと目を通す感じかと思います。

検索エンジンが見た場合

ここではGoogleの検索エンジンを例に、Googlebotがどの様にサイトを理解しているのかをSearch Engine Spider Simulatorというツールを使って見てみます。

同じ日刊Applivのページですが、レイアウトも画像もなく、ただひたすら文字情報だけが列挙されている

分かりづらいかもしれませんが、この画像の様に検索エンジンはページ内のテキスト情報のみを取得していると考えて下さい。厳密にはHTML全体を取得し、読み取れたテキスト情報をHTMLタグから分離して解析している、という方が正しいかもしれません。

※実際にGoogleのクローラーがサーバーから受け取っている情報は、ステータスコードやメタ情報などの付加情報と、HTMLファイルそのものです。このあたりの仕組みについては次の記事を参考にしてみてください。

参考:よく見るHTTPステータスコード一覧とその意味を理解する

また、次のように検索エンジンはテキストの他にリンク(link)や、キーワード(keyword)、スニペットに採用される可能性のあるディスクリプション(description)に関する情報をクローリングしてサーバーに情報をインデックスします。ここで発見され取得できたリンクURLは、クローラーの巡回リストに登録され、クロール対象URLとなります。

日刊Applivの記事内で発見されたリンクのURLが羅列されている

メタキーワードやメタディスクリプションといったメタ情報。この記事では特に記述がありませんのでnot foundと表示されている

この様に、人間と検索エンジンではWebページの見方が全く異なる事が分かります。

例を挙げますと、alt属性という、画像の代替となるテキスト情報を入れましょうという話はよく有りますが、このようにテキスト情報としてコンテンツを見た時に、文脈として意味が通るような代替テキストを含めることが正しい、ということは理解できると思います。

例えば、意味を持たない画像情報にはalt属性はalt=”"(空っぽ=意味情報なし)として記述しないといけませんし、逆に、豊富な意味情報を持つ画像であればその意味情報をそのままalt属性に付与しないと文脈として意味が通らなくなってしまいますね。キーワードを含める含めないとかいう話ではなく、こういう使い方を心がけると良いと思います。

検索エンジンの性能とクローラビリティ

Googlebotを例に検索エンジンがサイトをどう理解するのかについて説明しましたが、検索エンジンはGoogle以外にもYahoo!、BinggooBaiduInfoseekAskLycosCUIL!などなど数多く存在し、これらの検索エンジンは決してGoogleと同等の性能がある訳ではありません。

ユーザー体験の検索に特化したり検索ワードの関連性に特化したりと、特定の分野に強みを持つ検索エンジンも存在しますが、総合的に現時点ではやはり、Googleが最もユーザーが見つけたい情報を表示してくれている検索エンジンと言えるような気がしますね。
出典:4大検索エンジン+Cuilの性能を比較してみた

Googleはもちろん、様々な性能の検索エンジンがある中でどの検索エンジンに対しても正確にサイトの情報を理解してもらうには、「クローラビリティ」を考慮する必要があります。

クローラビリティとは
サイトにに対するクローラーの回遊性の事
引用:クローラビリティを100点に仕上げてURLを検索エンジンに正しく伝える

つまり、クローラーがどれだけWebサイトの中を巡回しやすいかの度合いを表す言葉です。クローラビリティが強固なWebサイトは、常に重要なコンテンツが検索エンジンに発見される状態を維持できますので、検索エンジンにとっても優しいサイトだと言えます。

リンクのURLが発見されて巡回リストに登録されなければそのコンテンツが検索結果に表示されることはありませんし、クローラーが読み取れるテキスト情報が不足または不適切な状態では、正しい内容を検索結果に反映できないかもしれません。

特に多くのコンテンツを有するサイト、動的にコンテンツを吐き出すような仕組みを持つWebサイトにおいては、このようにクローラーが正しく情報を発見できて内容を理解できることを前提に作らないと、せっかく公開しているコンテンツが検索結果に反映されないということになりかねません。

参考:SEOで本当によく見る”もったいない”内部リンク設計

さて、クローラビリティを考慮する上でWebサイトを設計するには、

  • クローラーがクローリングしてきた際に正しいHTTPステータスコードを検索エンジンに返す事
  • URLを整理してWebサイトのもつコンテンツをクローラーに過不足なく発見させる事
  • リンクには<a>タグと適切なアンカーテキストを記載する

などといった施策があります。(より詳しい内容はWeb担当者フォーラムの”クローラビリティを100点に仕上げてURLを検索エンジンに正しく伝える“や”titleタグ、metaタグおよびURLの構造 – 『検索エンジン最適化の初心者ガイド』改訂版#4-2“の記事に記載されています)

結び

今後、良質なコンテンツをより多くの人に見てもらう機会を作るには、検索エンジンの性能を過信し過ぎないのが無難ですが、もちろん検索エンジンの性能は歴史を辿ってみてもその性能は確実に高まっているので必要以上に最適化する必要は無くなってきています。

しかし、クローラビリティが軟弱だと検索エンジンによってはサイトの情報を正しく理解してもらえず評価に悪影響をもたらしたり、そもそも情報をクロールされないなど負の結果を招く原因になり得るので、性能の低いクローラーでも情報を理解出来る様に、という考えの元で最適化をする事で、より強固なクローラビリティを実現出来ると言えます。

参考:GoogleのJavaScript理解に100%頼るべきではない、JSなしでも入手できる最小限のコンテンツが必要

重要なコンテンツのクローラビリティを確保することは、検索エンジン最適化における基本的な施策であり、にも関わらずここを疎かにしていることで大きな機械損失を生んでいるサイトは決して少なくないのではないでしょうか。

ユーザーだけでなく、検索エンジンにも優しいWebサイトの構築を目指していきましょう。

5年後SEO業者は何をしているか?


Web&モバイルマーケティングEXPO2014春という東京ビックサイトの展示会があり、SEO業者も何社かブースを出しておりそれなりにまあまあ面白かった。
(リンクを張りたいのだが2014年のページとして適切なページがないので張らない。もう少し考えてほしいものである。もったいない)
被リンク一辺倒という業者はなく、ホワイトハットを謳い文句にした(実際は違うのかもしれないが)SEOサービスにシフトした感があった。

リンクでは飯が食いにくくなったことは私も色々なSEO業者から聞いており、

「いやぁ、最近は本当に上がりにくくなりましたよね・・・」

といった営業担当者の嘆きを聞いたりすることもある。
(どことは言いませんけどね)
今でも被リンクで上がることが多いのも事実であるが、ペナルティでガツンと下がるリスクを考えたら割が合わない。

私は色々なサイトの被リンクを分析したりしているが、ペナルティを食らったサイトを見ていると心配になることがある。
発リンクがある同じページから大量のリンクがあり、それ以外の様々なWebサイトへのリンクが張られている。

結構名前の知られている大手企業や、Webサイトを見ていると良心的な商売をしているような会社も多々ある。
それらの順位を調べていると必ずしもペナルティを受けているとは限らない。
ペナルティを受けてないことが多いのだが、ペナルティ予備軍であると言って差支えない。

コップに1滴ずつ水を垂らしていって、いつあふれるか?
あふれたらアウトだという状況に似ていて、これらのサイトは明日にもペナルティを食らう可能性がある。

実際にはペナルティを食らっていても気が付いていないのかもしれない。
いつも見ているサイトはGoogleでは検索結果上位に表示される(パーソナライズ検索)の働きがあるので、実際は順位が下がっていても気が付いていないのだけかもである。
心当たりがあったら一度確認されることをお勧めする。

さて、やっと本題。

5年後SEO業者は何をしているか?

である。

  1. 完全成果報酬による被リンク販売

    これまでの主流であった完全成果報酬による被リンクを売っているSEO業者は恐らくはまだあると思う。
    完全にSEOスパムを除去することはその頃の検索エンジンにはできていないと私は予想しているのだ。
    しかし、検索順位が上がって成果報酬がもらえる確率が下がる、言い換えれば歩留りが下がってビジネスが難しくなる。

    今と比較して高価なサービスになるだろう。
    歩留りが下がったら一つ当たりの単価を上げるしかないからだ。
    また、進歩したアルゴリズムに対応するためには、被リンクの質を良くしなくてはならないので、これもまたコストの上昇につながる。

    価格帯的にアフィリエイターや中小企業が使えるサービスではなくなるし、かといってブランディングを重視する大企業は使わないだろう。
    ごく一部の高収益キーワードで売り逃げするようなWebサイトで使うか、旬の短い商品のための特設サイトを上げるためといったニッチな用途になってくると思う。

  2. 固定報酬制の被リンク販売
    成果報酬ではなく月額固定、あるいは初回1回のみといった被リンクサービスである。

    現在もこのようなサービスを提供してるSEO業者が多いが、こっちのほうがまだ完全成果報酬よりはビジネスとして残りやすいと思う。
    ペナルティを食らうほどの無茶な張り方ではなく、チョロチョロ張ることで順位はガツンとは上がらないが、

    「ほら、上がったでしょ」

    みたいな有用性の説明をする。
    80位が40位になりましたみたいな感じである。

    あるいは、単独のページではなく多数の下層ページに数本ずつリンクを付けていくといった、サイト全体の底上げといったリンク商品が生まれてくると思う。
    どのキーワードで上がるとも言い切れないので固定報酬制にならざるを得ないし、手間のかかるサービスになりそうなので比較的高額な商品になりそうだ。

  3. 内部改善のコンサルティング
    これで食うのは難しいだろう。
    5年後のGoogleはかなり精度が改善していると想像している。
    クローラービリティが悪くても、論理的にコーディングができていなくても、ページのテーマをそれなりに適切に認識して、相応の順位に近い順位を返すことがかなり多くなっているはずだ。

    よっぽど規模の大きいサイトや、ほんの数パーセントの検索トラフィックの増減が大きな金額の増減につながるようなサイトでもなければ、このようなコンサルティングを頼む意味はなくなっている気がする。

  4. コンテンツ制作業者
    本来検索順位は上げるものではなくて、しかるべき順位まで上がるものである。
    そのしかるべき順位とは、コンテンツの量・質に他ならない。

    制作業者としてのコンテンツの企画力・制作力・デザイン力といった総合力を高めてコンテンツ力でしのぎを削る時代になるのではないか?と思うのだ。
    こうなると、既にSEO業者とは言えないだろうが、これが本来あるべきSEOの姿と言えるかもしれない。

  5. 自社で運営するメディアで食う
    本当にSEOができるならば、自社でメディアを運営したほうが儲かる。
    何故ならば、SEO業者に支払うクライアントは、支払った金額の何倍も何十倍もそこから利益を得ているからだ。

    自社でメディアをもってSEOの力で食う。という方向へのシフトをどのSEO業者も模索していると思う。
    そのためには企画力や、資金力が必要だったりするので簡単ではない。でも、これが成功すれば報酬としてもらえる金額の何倍も何十倍も稼げるのでこれもSEO業者の進む先としては大本命かも知れない。

  6. 異業種に転換する
    SEOの経験や技術が役に立つ業種と言えばWebの制作会社ぐらいしか思いつかないが、この業種は超が付くほどのレッドオーシャンである。
    クラウドソーシングといった発注形態も増えており価格の下降圧力は激しさを増している。正直、Webの制作会社に転換して生き残れるとは思えない。

    むしろ全く違う業種に転換してしまったほうが生き残れるのかもしれない。

  7. 廃業する
    これが実際は多いのではないか?
    前述の全てに失敗したり、資金力がなかったりした場合はこうなる。

    大手は自社メディアの運営やSEO以外の事業の売上比率を増やして生き残り、中小のSEO業者は淡々と廃業していき5年後にはほとんど残っていないのではないか?

    そんな気がしているのである。


どんな業種であってもずっと安泰ということは基本的にはあり得ない。

SEOをやっている担当者は考えなければならないことがあると思う。
SEOというスキルに意味がなくなってしまったらどうなってしまうのか?

5年後を考えたときにどうするべきか?
遠いようで近い将来の話である。

Googleのマット・カッツ氏が長期休暇に入る旨を発表

GoogleのWebスパムチームのトップである、マット・カッツ氏が長期休養に入ることを自身のブログで発表しました。サーチエンジンランドのダニー・サリバン氏がその内容を伝えています。 — SEO Japan

“特別なエンジニア”のタイトルを持つマット・カッツ氏がGoogleのWebスパムチームのチーフとしての責務から離れる準備をしている。氏は自身のブログで10月いっぱいまで休暇を取ると発表した。

2000年からGoogleでの仕事を開始し、2004年からWebスパムチームの指揮を取り始めたが、彼の中で最も長い休暇となるだろう。また、今回の休暇はある”期日”によるものだとしている。彼のブログから引用すると、

「Googleに入社した際に、私と妻は、4-5年程働くという考えに同意していた。これは先月も2006年にも伝えていたことだ。そして、結局ほぼ15年間たってしまったが、今は、より妻の近くにいたいと考えている。彼女も私が近くにいることを望んでいるし、物理的には離れていても私の心は常にそばにいたと感じている。」

カッツ氏によると、今年の10月まで休暇を取るとしている。休暇中、彼は仕事関連のe-mailの確認すらしないとしている。また、今回の休暇の背景に何か特別なイベントがあるわけではなく、彼の妻との長い約束を果たすためだということを強調している。

彼が休暇中の間、誰が彼の後を引き継ぐかは明らかになっていない。Googleからのアドバイスとして以下のソースを活用することを薦めている。

Google’s webmaster forums
Office Hours Hangouts
Google Webmaster Central account on Twitter
Google Webmasters Central account on Google+
Google Webmaster Central blog
Google Inside Search blog
Google’s webmaster videos
Google Webmaster Central
Google’s Webmaster Academy
Google help documentation for webmasters
Google’s SEO beginner’s guide

*上記リンク先の一部は英語ページとなっております。

また、先月のSMX Advancedでの動画も掲載しておく。

Search Engine Landから、あなたの休暇がより良いものとなるよう、願っています。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「Head Of Google’s Web Spam Team Matt Cutts Is Going On Leave」を翻訳した内容です。

Webスパムチームのトップとして彼の発信する情報に多くのSEO担当者が注目していると思います。非常に良い知らせの時もあれば、胃が痛くなる情報もあったでしょう。結果として敵を作りかねない立場の中、常に明るくユーモアのあるキャラクターで多くの人に愛されていると思います。休暇中の後任はまだ発表されていないようですが、こちらも引き続き注目していきたいですね。– SEO Japan

あなたは犬派?猫派?男女1,000人の恋愛傾向をまとめたインフォグラフィック

犬派・猫派では恋愛傾向も違う?男女1,000人を対象に犬派と猫派(犬好き・猫好き)の恋愛傾向に関する調査結果をインフォグラフィックにまとめました。 — SEO Japan

1,000人に聞いた!犬派・猫派の恋愛傾向
犬派猫派の恋愛傾向※大きな画像はこちら
アンケート調査結果によると、その差はあまり大きい訳ではありませんが犬派はS(サディスト)でドラマチックな恋愛を求め、猫派はM(マゾヒスト)でデートは割り勘派など、いくつかの恋愛傾向が見えてきました。

米キャロル大学調査によると、”「犬好き」は元気いっぱい活動的で外交的、「猫好き」は心が広く繊細で内向的”とのことなので、この性格の違いが恋愛傾向にも表れているのかもしれません。

この他にも、「見返りを求める」のは犬派と猫派どちらが多い?などより詳細な調査結果もプレスリリースでご紹介していますので、ご興味がある方はご覧になってみてはいかがでしょうか。

1,000人に聞いた!犬派・猫派の恋愛傾向  ~猫派の女性は遠距離恋愛OK、 犬派の女性は「尽くす」が「見返り」も求める~
※本インフォグラフィックはプレスリリースに添付する想定で作成しています。

個人的には犬ネタよりも猫ネタの方がweb上で話題になる事が多いと感じるのですがこれも内向的な猫派はリアルよりネット好きだから、という解釈をしても良いのでしょうか。今度そういった調査もしてみたいです。– SEO Japan

個性豊かな新世代のデジタル分析ツール6選

サイト解析ツールといえばGoogle Analyticsに始まり、Omniture、SEOでお馴染みのGINZA METRICSなどウェブマーケッターであれば誰でも知っているようなツールが多数存在しますが、米国ではより高度な分析機能に特化した新時代のデジタル分析ツールが続々と登場しているようです。今回はそんな中から、特に厳選した6つのツールを紹介した記事を。どれも個性に溢れる使い方によってはあなたのウェブマーケティングのレベル数段アップさせるかもしれないものばかり。 — SEO Japan

The New Generation Of Digital Analysis Tools

新世代のデジタル分析ツールが次々に登場している。この世代のツールは、スピードを重視し、顧客のデータを統合する機能に秀でている。典型的なツールを使った結果、レポートや分析データが混乱を生じさせているなら、中断し、これから紹介する新しい6つの分析ツールをチェックしてもらいたい。

Heap Analytics

「何もかも手に入れる」がHeap Analyticsが掲げているテーマである。タグの管理と同様に、サイトに少量のコードのスニペットが加えられる。すると、多くのデータがなだれ込んでくる。このデータは、イベントフィードとして、未加工の状態でもたらされる。全てのクリック、タップ、スワイプ、ページが記録される。このようなアクションは、「Facebook いいね!」や「Twitter フォロー」等に分類される。そして、イベントが組み合わされ、スーパーイベントが生成されることもある。例えば「Facebook いいね!」と「Twitter フォロー」を含む「ソーシャルアクション」はスーパーイベントに該当する。

データが「適切」に取得されなかった場合、再び分類が行われる。分析のQAを待つことなく、新しいページもその都度送られてくる。しかし、Heaps Analyticsの本当の実力が発揮されるのは、イベントが特定された後である。

ページビューでデータを分類するその他の分析ツールとは異なり、Heapは、まず、ビジターによる整理を行う。ビジター IDが指定されていない場合は、独自のビジター IDを用いる。続いて、「フォームの一部を入力したユーザー」等の区分が特定され、区分に該当する個人がリストアップされる。さらに、それぞれの顧客に関連するイベントストリームが、IDに加えられ、決定した区分に該当する場合、それぞれの顧客が辿ったルートを簡単に確認することが可能になる。

Heapは、ユニークビジターの人数に応じて、価格が変わるシステムを採用している。50万人のユニークビジターを調査する場合、約2000ドル/月が必要になる。heapanalytics.com/

Lytics.io

Lytics.ioは、全ての顧客データを結びつけ、区分を厳格に絞り込み、その他のマーケティングツールに力を与える。Lyticsは、Eメールアドレスやウェブログ等の少量のデータから着手し、その後、独自のマッチングテクノロジーを用いて、Rapleaf、Facebook、そして、キーワードの検索データを、外部データソースとして使い、顧客の記録に色を塗っていく。最終的に、明確な顧客像を用いた「黄金の顧客記録」が作成される。

一連のルールを介して、Lyticsは、Eメールの送信、メッセージの投稿、さらに、顧客への接触を誘発する細かい区分を生成する。顧客記録には、インターネットを頻繁に利用する時間、位置、頻繁に利用するデバイス、関心、年齢層、そして、心理学的属性のデータが含まれる。

Lyticsの価格は、初期のモデルにおいて約5000ドル/月に設定されている。lytics.io

Nectar

Nectar Online Mediaは、ソーシャルメディアのストリームを統一することでもたらされる「ハイパーパーソナライゼーション」に特化している。また、Nectarは、データを一体化して顧客を総合的に見るだけでなく、顧客を最高のタイミングで行動してもらうことを意図した、スピーディーなトリガーの実施を目標に掲げている。

例えば、販売しているカメラの様々なモデルを展示するページをAさんが閲覧しているとする。Aさんは、特定のモデルを入念にチェックした後、購入せずにサイトを去った。

AさんのFacebookのストリームからデータを確認したところ、イベントが近づいていることが判明した…カリブ海にバカンスに行くようだ。そこで、AさんのFacebookのニュースフィードに100ドルを値引くクーポンを投稿した。次にリマーケティングの手法を使って、Aさんがウェブを利用する際に、カメラと付属品の広告を表示させる。これが、ハイパーパーソナライゼーションである。

Nectarの価格は公表されていない。nectarom.com

Infogr.am

良いか悪いかは別として、見やすさを意識してデータを表示すると、読む量、そして、取り込む量を管理することが出来る。しかし、分析の知識を持つデザイナー、そして、反対に、デザインスキルを持つ分析のエキスパートは少ない。ここで、Infogr.amが役に立つ。

Infogr.amは、既製のインフォグラフィックのテンプレート、そして、カスタマイズ可能なグラフィック、ワードクラウド、そして、アイコンを持つオンラインシステムである。自分のグラフィックと動画をアップロードし、エンベッドすることも出来る。

Infogr.amのシステムは、とても分かりやすい。データを既に用意しているなら、5-10分もあればインフォグラフィックを作ることが可能だ。しかも、その大半は、各種のカスタイゼーションの選択肢を調べることに費やされる。Infogr.amは、静的なシステムであり、インフォグラフィックを投稿したら、数字に手を加えることは出来ない。また、大量のデータを掲載するケースには向いていない。しかし、注目を集めることを目指した有益なサマリーを提供するなら、うってつけのサービスとなる。

Infogr.amは無料版を提供しているものの、テンプレートの選択肢を増やしたいなら、12ドル/月のプロ版の購入を検討しよう。infogr.am

Insight Rocket

Insight Rocketは、自動のマルチチャンネルでのストーリーテリングを可能にする。これは、Tableauのレポートの長所と柔軟性に、主張する力を組み合わせたツールである。Insight Rocketは、スタッツを異なる経緯で解釈する、例えば、ブランドやコマース等の複数のチームを擁する大きな企業に向いている。同じ計測基準を全チームが用いる状況が理想だが、これは稀なケースである。管理するデータを「真実」として表に出す前に、社内で連絡を取り、合意を得る必要がある。

さらに、Insight Rocketには、データの分類を支援する強力なデータ統合チームが控えている。つまり、データが組み合わされ、Tableauのレポートが実施された後、分析スタッフは、自由にデータを研究することが出来る。有益な情報が見つかると、ストーリーのように配信され、Eメールやイントラネットシステムに送り込むことが可能である。その上、ストーリーを踏まえた質問および回答を提供する機能も用意されている。

Insight Rocketの価格は、2000ドル – 10,000ドル/月に設定されており、データのソース、および、必須のサポートに応じて変動する。insightrocket.com

Beyond Core

Beyond Coreは、データ分析の新しい領域を切り開くツールである。真のデータサイエンスの方法、機械学習、そして、自動作成動画を組み合わせている。Beyond Coreは、分析のビギナー、そして、一流の分析のエキスパートに対して、多くの機能を用意している。

ビギナー、または、分析を専門としていないユーザーに対しては、分かりやすいアドバイス機能を提供している。データがシステムに読み込まれると、ユーザーに代わって、マシンが、特に興味深いデータで表を作成する作業を担当し、*その後*、要点を2分間で説明する自動のインテリジェントな動画ナレーションを提供する。分析データを解釈することが出来る人材はほんの一握りしかいないため、このツールは非常に有益である。データの意味を同じ関係者に何度も説明したことがある分析家なら、情報を自動的に送るこの機能を大歓迎するはずだ。

また、Beyond Coreは、高度な分析の取り組みにも対応している。このシステムはHadoopをベースとしており、サンプリングを行うことなく、(数週間ではなく)たった数時間で大量のデータ列を処理することが出来る。データがロードされると、分析担当者は、システムが最適化する列を選択する。その後、計算が始まり、数字を増やす要因が表れる。明らかな答えが表れたら(例えば、保険に加入していない大勢の患者が、病院の費用を上昇させているケース)、当該のグループを排除し、再び分析を行おう。2度目の分析では、より深い相関関係が浮上してくる(分析のやり直しには、通常、数週間を要する)。さらに、多数の変数を加えることが可能であり、初期の変数の選択に対する偏りを取り除くことが可能である。

Beyond Coreはセルフサービス形式のツールであり、価格は500ドル/月~に設定されている。beyondcore.com

ビッグデータ革命は、デジタル分析のスピードとツールに多くの変化をもたらしている。企業の重役陣は、分析スタッフが明らかにするソリューションをまだ知らない。この活躍により、分析の担当者はヒーロー扱いされるだろう。

編集者記: サムネイルで利用した画像は、強力な視覚化ツールのCircosから借りた。


この記事は、Online Behaviorに掲載された「The New Generation Of Digital Analysis Tools」を翻訳した内容です。

「アクセス解析」という言葉が死語に聞こえるハイレベルなツールばかりでした。どれも使いこなすにはそれ相応のマーケティングの知識と経験が求められそうですが、臆せず活用していけば、ウェブマーケティングの効果を劇的に改善できる可能性を秘めていそうですね。あ、もちろんデータアーティストもお勧めです! — SEO Japan

Amazonプロデュースのスマートフォン、Facebookが広告をユーザーに任せる – 米国発Web業界ニュース7月上旬号

数週間ぶりになってしまいましたが、米国ウェブ業界の最新情報をまとめたウィークリーニュースを。表題の内容以外にも各プラットフォーマーからコンテンツマーケティング関連まで気になるニュースが盛りだくさんです。 — SEO Japan


Amazon's fire phone improves on this

今週の3分で読めるウェブマーケニュースでは、・Amazonが電話を超える電話をリリース、・大きなエージェンシーの価値を疑問視するブランドが増加中、・Facebookが広告の選択をユーザーに任せる、・Twitterが運命を左右する決定を下す、・Tumblrの広告がYahoo!に登場、・将来の鍵を握るPRテクノロジー、・マーケティングの間違いを証明する2つのデータ、・消費者に適切にサービスを提供するために必要な変化等の話題を伝える。

それでは、デジタルマーケティング業界に影響を与える重要なリンクをまとめて紹介していく。

毎週、経営者の方々が、最新の変化、レポートする価値のあるアイテム、そして、仕事で役に立つ可能性があるコンテンツを把握することが出来るように、テクノロジー、ソーシャルメディア、モバイル、デジタルコミュニケーション、そして、マーケティング業界の現在のイベントとトレンドに関するリンクを集めて、ニュースレターを提供している。

他にも、役に立ちそうなリンク、ソース、または、アイデアを持っているなら、コメント欄で加えてもらいたい。また、Flipboardを利用しているなら、「This Week in Digital Magazine」を購読すると、リンクを入手することが出来るようになる。

インダストリー

Technology is driving more small agency opportunities with brands

プラットフォーム

  • Facebook
  • Twitter
  • YouTubeは、インディーズのミュージシャンに購読音楽サービスに登録するよう呼び掛けている。登録を拒否すると、YouTubeから削除される可能性がある(The Guardian)。
  • 統合を強化するため、Tumblrのネイティブ広告(因みにYahoo!は「スポンサードポスト」と呼んでいる)はYahoo!の様々なサイトに表示されるようになる(Mashable)。
  • 計測/基準/ビッグデータ

    法律/人事

    コンテンツ

    重要な記事、動画 & オーディオ



    この記事は、Scott Montyに掲載された「This Week in Digital 6/20 2014」を翻訳した内容です。

    しかしこの業界、1週間遅れでニュース配信してしまうと、妙に遅れてしまった感がありますね。。新サービスのリリースはともかく、筆者による気になった記事はどれも読みごたえ十分なので英語に自信がある人は是非原文でチェックしてみてください。 — SEO Japan

    ブログを更新することで得られたメリットと、逆に大変だと思っていること

    土居です。2014年に入って、特に3月くらいから割とまじめにこのブログを更新しています。

    目的はいくつかありますが、色んな人にこのサイトとかうちの会社のことを知ってほしいとかいうこともありますし、もちろんサービスに関する問い合わせとか個別の相談とかが増えれば嬉しいなとも思っています。トラフィックを増やすとかSEOを強化するとかいうのももちろん狙いには入ります。

    あとコンテンツ大事ですよという提案してる身ですので自分たちが最低限は実践してそれなりの結果を見せていないと説得力がないよなというのもちょっとあります。

    あとは、「ああこの会社はこういう感じでSEOやってるのね」という印象を持ってほしいというのがあります。少なくとも「どんな依頼内容、どんな条件でも喜んでお受けします!」とはいきませんので、ある程度は自分たちの特徴を知ってもらえると良いことがたくさんあります。

    ということで、色々とメリットはありますが、一方でそんなに「みんなとにかく書いたらいいよ!」とは決して思っていません。ということで「ブログ論」みたいでどうかなとも思いましたがブログ論にならないようにこのあたりまとめてみました。

    ブログを書くことでメリットと感じていること

    もちろんSEOとかWebとか企業向け、っていう条件に依存する部分も大きいのですが、半分くらいは汎用的に参考にできる内容ではないかと思います。

    トラフィックが増えて知ってもらえる機会が増える

    まあ、これはもう言うまでもなく、というか記事を作って告知すれば人が見に来てくれますし、検索エンジンに認識されれば検索結果にも表示されるようになりますし、何にしてもトラフィックが増えます。

    そして、トラフィックが増えるということはリンクやシェアも得られる可能性が増えます。誰も見てくれないコンテンツは誰からもリンクもシェアもされません。

    言いかえればトラフィックが増えたら増えた分だけ、検索やらソーシャルやら色んなところからトラフィックが更に増えやすくなるということです。リンクが増えればリンクを通じたトラフィックも得られます。という正のサイクルが出来ますので通常ではトラフィックが増えることのデメリットは特にありませんね。

    コンテンツを公開していくことでの直接的に最も分かりやすい成果地点はここです。実際にはブログ含めて月10~15くらい(3月以前は月2~5くらい)の地味なコンテンツ更新ですがトラフィックはこんな感じでちょっとずーーつ伸びております。

    SEO HACKSサイトのトラフィック推移。過去1年間徐々に成長し、2014年3月以降は伸び幅も大きい

    数字は自慢できるほどの規模ではありませんので内緒にしておきますが、更新を頑張り出した3月以降は検索トラフィックも検索以外トラフィックも増えていることはなんとなく分かっていただけるかと思います。

    問い合わせとかセミナー参加が増える

    トラフィックが増えるので、集まるユーザーが自社のターゲットと大きくズレていなければ、当然何かしらより深い接触を持つ機会も増えます。具体的にはうちで言えば、SEOのお仕事の相談とかセミナーへの参加とかです。

    ここが少しずつでも目に見えて増えてくると、ビジネスインパクトという大義名分だけではなく単純なモチベーションの維持と会社として一定のコストを割く根拠付けになります。

    ブログ更新においては「どういう記事が人気が出てPVを稼げるか、バズらせられるか」ではなくて「自分のサイトを見に来てほしいと思う人たちが日常的に調べそうな話題、あるいは今まさに困っていそうなこと」にスポットを当てて情報を更新していくのがおそらく誰にでも出来て、ターゲットとしたいユーザー層にリーチできて、しかも効果に繋げられる考え方です。

    前者は慣れとかセンスとかにも依存する部分が多いと思いますが、後者は実際にお客さんと触れ合う機会が多い人であれば、時間さえ取れれば絶対無理!ってことはないでしょう。

    僕は派手なコンテンツのプロモーションとか全く得意ではありませんので後者みたいな考え方を推奨しています。前者がダメとかでは決してありません。前者みたいなことをやるのも選択肢に入れ、やるならそういうことが得意な人に頼む方が良いと思います。

    リンクがもらえるのでSEOもちょっとずつ良くなる

    ただブログ記事を作って告知するだけではなくて、短期的な反響を得るだけでもなくて、「リンクをもらう」ことももちろん視野にいれないといけないのですが、一応そういうときに頭の片隅でいつも考えていることは

    • 人気とか影響力のあるサイトにリンクされたい
    • なるべく多様なサイトからリンクされたい
    • できれば継続的にリンクを得たい

    などのことです。話題とか自分たちに書けることによってどういうポイントに重きを置くかは変えています。「あーこのテーマだと多分キツイな」とか「この記事なら継続的にリンクもらえるな」とかそういうのは何となく想像しています。さすがに自分が得意な分野では6割くらいは想像通りになります。

    得意な分野だと上手く言って不慣れな分野だとうまくいかないのは、読者のことをよく知ってるかどうかが分かれ目だと思っています。読者のことをある程度でもわかっていれば読者の反応は予想できますし、分かっていなければ予想するのは難しいですよね。という理屈です。

    だからこういうのは自分個人の提案というよりも色々勉強したりクライアントから教えてもらったりとにかくユーザーを知ることから始めないとなかなかいい提案できないです。だからこういうコンサルはとても大変で、ジャンル問わずうまく出来る人はすごい人だと思っています。

    リンク数の推移としては、ahrefsという調査ツールだとだいたいこんな感じです。

    ahrefsによるリンク獲得推移データ。過去1年間、着実に伸ばし特にここ最近は伸び幅も少し大きくなっている。

    まあ特段多くはないですけど、書いた分だけ少~しずつ増えているくらいの感じでしょうか。本音を言えばもっと爆発的にガツーンと行きたいのですがまだそこまでのサイトでもなければ僕の文章力もないので仕方ないのでしょうが。

    ちなみに、人気とか影響力のあるサイトに掲載されるためには、そういうサイトを運営してる人とかその周辺にリーチして読まれて「へーこいつ中々いいこと言ってんじゃん」という評価をもらえることを前提に記事を書くのですが、そのためにまずはその人が好みそうなテーマで記事を書いてみたり。話の主旨をその人の好みに合わせたり。とか少しは工夫しています。

    また、多様なサイトからリンクされるには、SEO関係者しか興味ないマニアックなネタばかりを公開しても仕方ない(リーチできる属性が限られる)のでいくつか工夫が必要で。

    例えば、「SEOだけどめっちゃ業者向けに書く」とか「すごい初心者向けに書く」とか「制作とかの仕事をしてる人向けに書く」とか「リスティングの人に興味持ってもらえそうな話題を書く」とか「アクセス解析とかの人に向けて書く」とか、関連業界だけどちょっとSEOの記事じゃないところに向けて書きます。

    例えば

    この辺りの記事はまさにそんな感じですね。

    高速化、とかステータスコード、とかユニバーサルアナリティクス、とかタグマネージャ、とかその辺はSEOにも関わる話題ですが、それを本業としている人達にもリーチしやすくなります。こういう記事はトラフィックと普段もらえない層からのリンク集めが主な目的です

    公開後の情報拡散がある程度うまくいくとそれなりに反響があり、反響があると検索結果が向上して、その後そのテーマで調べてくれた人がちょくちょくリンクしてくれたりが継続的に発生します。ただこのあたりはこのブログのテーマ的にもブログとかソーシャルとかの利用者層が多いのでそうなりやすいという側面があるのは間違いないのですが。

    1つのコンテンツで何十本も毎回リンクがもらえるわけではありませんが(そういうコンテンツだけを価値とするのであれば、ほとんどのコンテンツの価値が適性に評価されなくなってしまう)、5本のリンクを10回集められれば50本のリンクなので、そう考えれば難しい感じではないですね。これはいつも自然リンク集めに困っている企業さんにアドバイスしている内容でもあります。

    • 情報源としてそれなりに信頼しても良さそう
    • ある程度まとまって網羅された情報 or 細かく具体的なニーズにこたえる内容
    • 検索結果で上位表示されている
    • 見てくれる人がブログとかソーシャルメディアを日常的に利用してる

    この条件が満たされることだけ考えて運営していけば割と継続的にリンクは伸ばせそうですね。先ほど紹介したような、「出遅れた感ある話題をけっこう大げさに網羅してまとめたりしてる」ような記事ってぶっちゃけこの辺が目的だったりします。断片的な情報はめちゃくちゃ多くても、網羅してる記事は割と限られているのでそこを狙ってるだけといえばそうなのですが。

    本筋から外れますが一番最後の要件だけ、そのサイトのジャンルに大きく左右される要素だったりしまして。

    自然リンク<<ブラックハットなリンクなキーワード市場、かつそもそも自然リンクを貼ってくれる人が比較的少ない、という条件ですと頭をひねらないとホワイトハットでは今はまだ厳しいです。

    サイトの利用者そのものがリンクを貼ってくれることを期待できないのであれば、リンクを張ってくれそうな人(属性?)に焦点をあてて、その人たちに情報をリーチしていくような取り組みが必須になります。「集まる」よりも「集める」にフォーカスするわけですね。

    例えば、賃貸物件の一般的なポータルサイトを立ち上げて自然なリンク集めをしようと思っても、「この物件マジ良かったよ!おすすめ!」「品川区のILDKの新築マンションは、例えばこういう物件があるようです。」なんてリンクはまず期待できませんね。

    でもそういうサイトに自然リンクを集めたいのであれば、リンクのターゲットを変えて、彼らがリンクをくれる理由をあの手この手で作らないといけないのですね。特に小規模な事業者であればあるほど、この辺のリンクを取りに行く工夫と貪欲さが必要になります。

    そして正直に言えば、どんなジャンルでも工夫すればある程度までは行けると思いますが、それだけで検索結果の面取り合戦でバチバチ戦えるかと言えばそれはテーマ次第かなあと思います(少なくとも僕のスキルだとそうです)。

    既にある程度知ってもらえている分、営業コストは下がる

    これは、「いつもブログ見させて頂いてます」とか「ちょくちょくセミナー行かせてもらってます」っていうところから始まる商談がどれだけ話が早くてお互いに助かるかというのを体験している人は分かると思いますが。

    受注が決まる、だけではなく出来ること出来ないこと、得意不得意が割と明確な状態をスタートラインに仕事の話ができるので、仕事受ける受けないの話も早いということです。

    相談いただくサイトも、「あーこれなら自分らが上手いことアドバイスできそう」みたいなサイトが割合として多くなります。ココらへんは表面的な数字で現れにくいのですが、確実にそういう効果もあるとは感じます。

    大変だなと思っていること

    ここからは、ありきたりな内容かもしれませんが。

    書くのにめっちゃ時間かかる

    まあ一番のネックはここですよね。僕が書く場合ですとだいたい1記事あたり3~6時間くらいです。他の人が3~4時間くらいかけて書いたものを校正するには、内容によりますが1~5時間程度です。まあどのみち平均5時間くらいかかるんですね、きっと。

    大半の時間は構成考えるのと内容のチェックと、場合によっては記事を書くにあたっての調査や事実確認です。書くことが決まれば書くのはそんなに時間かかりません。

    その割には記事は大したことないね、と感じる方も多いかもしれませんが、結構色々気をつけて書いたりまとめたりすると、僕だとこれくらいかかってしまったりします。完全にそれのみに集中できればもっと短縮できると思いますが他業務の合間を使って書いているのでなおさらですかね。

    例えば、意見や見解なのか事実なのかの区別とか、明確な因果関係とか根拠があるのかないのかとかも分かるようにしたいです。あとは曖昧な場合とか断言できない場合はそういう表記を心がけています。「誤解を恐れずに言えば」とか言い回したまに使いますが、正直言えばかなり誤解を恐れています

    このサイトの記事全般がちょっと回りくどくて読みづらかったり補足説明だらけの文章になっているのは、文章力が欠如している以外にもそのせいもあると思います(多分)。

    一応、ポリシー的なところで言えば、簡潔でキャッチーでライトで読みやすい文章よりも、ちゃんと読んでくれたら役に立つ、とか逆に誰かの迷惑にならない、みたいな文章にすることを優先しています。まあこの辺は運営者の意図次第なので僕が無駄に気にしすぎなのは間違いないと思います。「生」が付くほど真面目な性分なのが玉にキズですね。もっと言えば「は」がつくほど緻密なのも玉にキズです。

    専門分野なので記事の品質を担保するのが大変

    ある程度は話せる、実務ではちゃんとやってる、というのと、ブログという形式のアウトプットとして一定以上の品質で出せるというのはスキルとして全然違うと思っています。つまりそれなりの文章を安定して書き続けられる人はどこの会社も限られていると思うのです(スキルだけではなく業務的な事情も含めて)。もっとライトなテーマなら別ですけどね。

    ですので社内の他の人に書いてもらう場合でも、テーマを決めたり、予め骨格を決めたりして、あとは書く人の得意分野に合わせて書いてもらって、文章とか表現でちょっと気になるところから修正したり、事実に反することが書いてないか、とか誰かが誤解してしまう表記になってないか、とかそういうところも基本的にはけっこう細かく見ます。妥当なツッコミや指摘を頂いたらその旨追記したり引用させて頂いたりします。

    ということで、とにかく分担してみんなで書こうぜ!というのがそんなに簡単にできないというのもまあひとつの悩みですね。現場のメンバーはやっぱり実務を優先しないといけないのでここにリソース割きまくるとかも出来ないですし。

    逆にインターン生とかに勉強がてらSEO用語集とかまとめて記事にしてもらったりはしてますし(もちろん最低限は全てチェックします)、信頼できる方に寄稿して頂いていたりもありますので、現実的な運用に耐えうる体制を組んで更新量を担保することは工夫すれば出来るとは思います。

    その人(その会社)の底が知れることのデメリットも考慮する

    あんまり浅い内容の記事とか変な内容の記事ばかり出してしまうと、検索を中心にトラフィックは増えていくと思いますし一時的に成果と言われるようなものが出ると思いますが、やっぱり印象とかブランドとかいう意味でいうと長期的には何かしらは損ねてしまうんだろうなとは思います。

    ある意味、自分の手の内を多少明かすことなんてのは別に問題ないと思いますが、読者から見てその人(とか会社)の底が知れるというのは微妙かなあと思います。さすがにある程度のリタラシーがある読者さんであればその辺りの分別はつくでしょうし。

    僕個人としては、こういう商売で「広告」という形式ではなくて「情報発信」を通じてユーザーとの接点を増やしていく以上は、こういう目にみえない「読者が受ける何かしらポジティブな印象」みたいなものを少しずつ積み重ねていくことも大事にすべきと思っているんですね。もちろんこのサイトはまだまだですので今後もそういうのを積み重ねていくために頑張ろうと思います。

    逆に、トラフィックがいくらあっても、自分たちにとって重要な読者層に「こいつら、微妙だわ」って思われたら、獲得したトラフィックの価値は激減します。数字だけ見ていたら見えない部分ですので、なおさら自分たちがそうなってしまわないかビクビクしてるという側面も少しあります。ドメイン名でのエゴサーチは欠かせません。

    ですので、SEOについては全ての読者に一定のリタラシ―や判断能力があるわけでは決してないテーマですので、企業としての情報発信にはそれなりの覚悟と責任を持ってやっています。特にWebコンテンツの場合はそれがずっと残ってしまい将来に渡り多くの人に見られる可能性があるのでなおさらかと。一対一でしゃべるのはそういう意味ではある程度気楽なのでいくらでもペラペラしゃべりますけどね。

    ちなみに:「ブログとかでいろいろ情報公開しちゃって大丈夫?」みたいな話

    そもそも本とかブログで書けるような、逆に言えば調べようとすればみんなが調べられる内容などは、ほとんどが一般論ですし手の内というほどのものでは決してないのでいくらでも放出して問題ないという認識です。受験勉強で言えば参考書読めば分かる、一般的な定理とか公式とか汎用的な解法とかが予備校や塾の重要なノウハウと言えないのと同じで。

    本当に大事なのは一般論としての情報ではなく、個々のケースでの施策をどうプランニングするかと、その根拠となる知識と経験です。それは多くの場合で一般化して話せることでは決してありません

    運営してる母体やその規模、ビジネスモデル、掲載されている情報の性質、担当者のスキル、予算、時間的制限、事業的制約など色んな要素が同一でない限り、同じようなサイトでも優先して行う施策は変わるはずです。

    なので一般的なこういう話題はいくらでも出して良いんじゃないかなと個人的には思います。少なくともなんの役にも立たない情報だとは思っていませんし。

    まとめ

    ということで、僕はSEOみたいなテーマでブログを更新する、それによって何かしらビジネス上の成果を得る、というのはけっこう大変なことだと感じています。成功例と失敗例でいえば後者が圧倒的かなと。うちもめちゃくちゃ成功しているかといえばまだまだこれからの積み重ねだと思いますし。

    もちろん良い情報が増えることはとても良いことですので大歓迎ですが、SEOについては明らかに間違った情報(ちょっと違う、はもちろん、ぜんぜん違う、というレベルまで幅広く)が発信される可能性が極めて高いのと、一方でそれを誤った情報として認識できる人が少なすぎる点から、情報の流通はよりカオスになりがちなテーマだと認識しています。なので余計に気を遣います。

    ただ、総合すれば、色々大変なことはあるけど、ちゃんとやれば得られるものは多いので、何だかんだやるべきで、やるならしっかりコストをかけてやるべきと思っています。ただ上記のような理由から、適当な情報をまき散らさないためにできる努力を怠らないことも、情報を積極的に出すことと同じくらい大事なことという認識でございます。

    このブログもいつの間にかそろそろ40記事くらいになりますので、もっともっと成果に繋がると良いなと思います。ということで何かお仕事ありましたら是非くださいますと幸いです。

    以上、今後共よろしくお願いします。

    【リサーチ】5人に1人が「ネットを通じた出会い」でゴールインしていた!

    今の時代、婚活につながる出会いの場は多種多様。リアルで出会う同窓会、合コン、ナンパ、出会いパーティー、お見合いなどに加え、SNSのオフ会、ネットゲームの仲間、婚活サイトなど、様々な出会いのシーンが増えています。そこで、楽天ウェディングが既婚者の男女200名を対象に行った結婚に関する調査結果をご紹介します。 — SEO Japan

    結婚相手に出会った場所
    結婚式場探し・結婚式準備サイト「楽天ウェディング」が既婚者の男女200名を対象に行った調査によると、結婚相手に出会った場所の1位は「職場・アルバイト先」。

    「リアルな交流の場」での出会いが全体の8割を占めています。意外にも、「習い事」「お見合い」「結婚相談所」を押さえて、第5位「出会い系サイト」、第8位「SNSのオフ会」などインターネットを通じた出会いがランクインしました。およそ5人に1人が「ネットを通じた出会い」で結婚相手を見つけていることになります。

    現在の結婚生活はうまくいっていると思う?
    一番気になるのは、やはり現在の結婚生活がうまくいっているかどうか。結婚生活がうまくいっているかを質問してみたところ、「同窓会」「習い事」「ネットゲームのオフ会」「結婚相談所」で出会った場合は、100%がYES(うまくいっている)と回答!生まれ育った環境が似ていることや、趣味を一緒に楽しめることが、幸せな結婚生活のポイントなのかもしれません。

    より詳細な調査結果は、
    楽天ウェディング「どこまで許せる?結婚相手との出会いの場」
    のページよりご覧ください。

    出会いの場がリアルであれネットであれ、結婚まで至った運命の出会いだったことは紛れもない事実。末永くお幸せに!(※本リサーチは弊社がお手伝いさせて頂きました。)– SEO Japan

    Googleのナレッジグラフから検索トラフィックを獲得する方法

    知識としては持っていても今いちSEOに活用しきれていないという人は私も含めて多いと思います。今回はナレッジグラフを具体的に検索エンジンからの集客数アップにつなげる方法をカリスママーケッターのニール・パテルが解説してくれたありがたい記事をお届けします。ナレッジグラフの基本的な知識と具体的なSEOへの活用方法がわかる内容です。 — SEO Japan

    traffic

    Googleが、2012年5月16日に導入したナレッジグラフは、検索コミュニティに大きな衝撃を与えた。当時のレポートは、Googleが、人口知能に進出し、大幅に賢くなったと伝えていた。

    ナレッジグラフが導入されてから2年が経過するものの、ナレッジグラフ最適化(Knowledge Graph Optimization: KGO)の重要性を的確に理解しているSEOのエキスパートは、まだまだ少ない。

    Googleが「賢くなった」なら、ウェブサイトを運営する側も賢くならなければならない。 ただし、システムを操作するために「賢くなる」のではなく、あくまでも、ユーザーが検索を行い、求める情報を得る仕組みを理解するために、賢くなってもらいたい。

    Googleの目標は、ユーザーに最も正確な検索結果を出来るだけ早く提供することだ。マーケッターも同じ目標を持つ必要がある — つまり、ユーザーが求めているものを正確に提供する必要がある。当然、サイトを運営しているなら、自分のサイトが検索結果に表示されることを望む。それなら、ナレッジグラフを意識して、ウェブサイトを最適化する取り組みを行うべきである。

    しかし、その前にナレッジグラフとは何かを確認していこう:

    ナレッジグラフとは?

    ナレッジグラフは、Googleが、問いに答え、情報を直接提供する手段である。

    ナレッジグラフを理解する際は、「What is the knowledge graph?」(ナレッジグラフとは)で検索を行うと良い。表示される結果は、ナレッジグラフそのものであり、SERPの上部に表示される。ナレッジグラフでは、大きなフォントが用いられ、グレイの専門のボックスが設けられる。

    knowledge graph

    もっと具体的に説明していこう。ナレッジグラフ(KG)とは、– Search Engine Landによると — 「人物、場所、物事に関する事実(エンティティ)、そして、このエンティティのつながりを理解する」テクノロジーを指す。

    実際のKGを確認すると、仕組みを理解してもらいやすいので、例を挙げていく。

    「famous actors」(有名俳優)で検索を行うと、次のGoogleのSERPが返される。上部の写真のカルーセルが、ナレッジグラフの結果である:

    knowledge graph actors

    「Colorado Rockies」の検索結果では、ナレッジグラフの結果が大きなスペースを占めている:

    rockies

    「best sandwich shop in San Francisco」(サンフランシスコで一番おいしいサンドイッチ屋)で検索を行うと、カルーセルの結果とマップが表示される。どちらもKGである。

    sandwich

    個人の人物に関する結果は、クエリの表現に左右される。例えば、「who is the ceo of google」(GoogleのCEOは誰)と入力すると、次の結果が返された:

    ceo

    しかし、「who is Larry Page」(ラリー・ペイジは誰?)と検索すると、次の結果が表示される:

    larry page

    ナレッジグラフは、場所、そして、Google+のアカウントを含む様々な要因に応じて、パーソナライズされた結果を提供する。次にGoogleが提供するパーソナライズされた結果の例を挙げる:

    ip address

    ナレッジグラフの仕組み

    複数の興味深いアルゴリズムのテクノロジーが、ナレッジグラフを動かしている。そのうちの幾つか紹介していこう:

    • セマンティック検索 — ナレッジグラフがインプットを理解する上で、原動力として活躍するのが、セマンティック検索である。KGは、様々なデータのポイント — ワードのバリエーション、類義語、コンセプトのマッチング、自然言語、IPの場所、検索のコンテキスト — を考慮して、より具体的な結果を提供する。Googleは、最近のアルゴリズムのアップデートの多くで、セマンティック検索の力を強化してきた。
    • エンティティのインデックスと曖昧性の解消 — ナレッジグラフは、あらゆる事柄 – 名詞、物、エンティティ – を列挙し、他の事柄と結びつける壮大な取り組みである。この「事柄」は「エンティティ」と呼ばれる。そして、エンティティの振り分けを行うプロセスは、エンティティの認証と曖昧性の解消(Entity Recognition and Disambiguation: ERD)と呼ばれる。これから説明していくが、エンティティの力を理解することは、KGOにおいて、重要な鍵を握る。
    • ユーザーの行動 — 個人的に面白いと思ったのは、ナレッジグラフは、ユーザーの行動に大きく左右される点だ。先程紹介したクエリ「what is the knowledge graph」に対して、ナレッジグラフ自体は、Google独自の用語ではあるものの、SERPには、Googleではなく、Wikipediaのページをグラフ化したコンテンツが掲載されている。この事実だけをとっても、Googleが、アルゴリズムを介して、(私の知る限り)Google自身の結果ではなく、Wikipediaの結果を優先していることが分かる。これは、大半のユーザーが、Wikipediaを情報源として利用していることが影響している。CTR、自然なトラフィック、直接的なトラフィックを含む検索トラフィックのパフォーマンスが優れているため、Wikipediaには、ユーザーのクエリに対する最高の答えが含まれていると考えられる。

    これでナレッジグラフとは何か、そして、その仕組みを理解してもらえたはずなので、検索トラフィックを増やすために必要な作業を検証していこう。

    エンティティのキーワードを使ってコンテンツマーケティングを継続する

    基本的なレベルで、キーワードを利用しよう。ナレッジグラフ(KG)は、エンティティの認証および曖昧性の解消を行うシステムとして、キーワードを「エンティティ」と考慮する。KGは、特定のエンティティを認識し、曖昧性を取り除き、データベース内のその他の無数のエンティティに関連付ける。

    キーワードを利用しない状態では、ウェブサイト上のページを特定の検索クエリに結びつける作業は難航する。

    Schemaマークアップを可能な限りあらゆる場所で利用する

    Schemaマークアップは、ナレッジグラフで、自分のサイトのコンテンツをグラフボックス内に表示してもらうための、最も手っ取り早く、それでいて、最も効果的な方法だと言えるだろう。SchemaのマークアップはGoogleの検索結果の36%に表示されることが判明している。従って、Googleが、Schema マークアップを持つページを優先していると推測することが出来る。そのため、出来る限りSchema マークアップを利用してもらいたい。

    様々なウェブサイトに対して、マークアップの選択肢が用意されている。ナレッジグラフは、有益な結果を生成する上で、このマークアップに大きく依存しているため、サイトのエンティティにSchemaを利用するべきである。

    大勢の方々が、マークアップに、既に慣れ親しんでいるはずだ。以下に映画のマークアップの結果を掲載する:

    movies

    サイトで利用することが可能なSchemaは他にも数多く存在する。

    例えば、レシピをサイトで利用しているなら、Schemaを使って、料理の作り方、料理のタイプ、調理時間、材料を特定すると良いだろう。

    recipe

    Googleは、入力する全てのSchemaのデータに対して、全てのナレッジグラフのデータを取り上げるわけではないが、確実に一部のSchemaを採用する。また、セマンティック検索とマークアップが、時間の経過とともに、アルゴリズムにとって、より重要になるにつれ、さらに多くのSchemaが返されるようになるだろう。

    下の結果で、マークアップがナレッジグラフの結果をどのように提供しているのか、注目してもらいたい。Googleは、マークアップがなくても、結果をマークアップとして読み込んでいる。その上、Googleは、準備時間、カロリー、評価、そして、レビューを特定するマークアップに対して、KGの結果を提供する。

    stir fry

    上記のマークアップは、ナレッジグラフの結果を生成するマークアップのタイプのほんの一例に過ぎない。その他にもサイトに利用することが可能なSchemaは、数多くある。Schema.orgのサイトに各種のSchemaが紹介されているので、一度、確認してもらいたい。

    Google+のページを最適化する

    ナレッジグラフは、Google+から直接多くの情報を引き寄せる。そのため、Google+のページを最適化している企業、そして、団体は、KGOにおいてアドバンテージを持っていると言えるだろう。Google+のページを最適化すると、結果的に、ナレッジグラフに対する最適化につながる。

    例を挙げて説明しよう。カリフォルニア州のサンホセで、美味しいレストランを探しており、「eatery in san jose」(レストラン サンホセ)で検索を行うと仮定する。すると、表示されたナレッジグラフのカルーセルには、写真、レビュー、ルートが、関連するレストランのGoogle+のページから直接掲載されていることが分かった。

    eatery

    特定のレストラン、例えば、Flames Eateryをクリックすると、クエリは自動的に変化し(検索フィールドに注目)、SERPにさらに多くのGoogle+のデータが掲載されるようになる。Googleにログインした状態で検索を行うと、Googleのサークルに追加してレストランを「フォロー」することも、レビューを作成することも出来る。

    flames

    Google+は、レストランの営業時間、メニューを含むその他の重要な情報を用意することが可能であり、検索エンジンのユーザーは、ナレッジグラフの結果でこの表示を入手する。

    顧客のレビューを促す

    KGの結果の中で、とりわけ多く表示されているのが、レビューである。Googleは、検索、および、地図の検索結果において、グラフを作る際にレビューのテキストを当てにする。そこで、ユーザーのインプットが、Googleマップ内のナレッジグラフのデータに与える影響を確認しておこう:

    ruby skye

    当然ながら情報が豊富に詰まった詳細なレビューは、有益な結果を提供する。

    レビューを要請する方法は、この記事では取り上げるつもりはないが、検索の関連性、さらには、ナレッジグラフの結果にインパクトを与える点を覚えておいてもらいたい。

    Freebase MID(sameAs)を利用する

    Freebaseは、エンティティのデータベースであり、MID(Machine Identification: 機械ID)を全てのエンティティに割り当てる。ある程度知名度が高いエンティティには、FreebaseでIDが与えられている可能性が高い。

    freebase

    Googleは、2010年にMetawebを買収し、Freebaseを入手した。Freebaseは、今でもクリエイティブコモンズのライセンスを受けるものの、同団体が作るデータは、Googleのナレッジグラフのデータベースに完全に組み込まれる。従って、ブランドのエンティティをFreebaseと結びつけると、構造化したデータをFreebaseのデータと相互に関連させることが可能になり、エンティティの曖昧性の解消を促進させ、KGの結果を整える上で有効に働く。

    この相互的な検証がプラスに働く方法の一つが、sameAsプロパティである。AJ Kohns氏は「エンティティカノニカル」と表現している。itemprop=”sameAs”マークアップを加えると、簡素なナレッジグラフのコンテンツを提供する上で欠かせない、曖昧性の解消を即座に実施することが出来る。

    エンティティ(人物、物事、会社等)が、Freebaseのデータベースに含まれていなくても、簡単に追加することが可能である。

    schema

    Wikipediaを助ける

    Wikipediaは、明らかにナレッジグラフの情報源の一つとして認識されている。Wikipediaの正確で、信頼され、尚且つ、有益な情報に貢献することが出来る。ただし、Wikipediaは、SEO/KGOの手段ではなく、ナレッジグラフの情報源である点を忘れないでもらいたい — そして、ウェブサイトを成功に導く要素の一つでもある。

    先程も申し上げた通り、KGOはSEOではない。KGOでは、オンラインマーケティングの客観的で、ユーザーの情報を意識した見解が求められる。

    Googleを助ける

    最後になるが、Googleがナレッジグラフの結果を精査する取り組みを、「not useful」、「useful」、もしくは、「awesome」で評価することで支援する手もある。これは、今回紹介した方法の中で、結果への影響力は最も低いと思われる。ただし、少なくとも挙げておきたかったため、最後に紹介した。

    それでは、意見をGoogleに伝える方法を伝授しよう。

    ナレッジグラフのボックスの下に、通常、「フィードバック」が用意されている。このフィードバックをクリックすると、結果に関する意見を伝えることが出来る。

    cheesesteak

    レスポンスを求めるポップアップが現れることもある:

    feedback

    個人的には、私の意見が、Googleの壮大な取り組みに大した影響を与えることが出来るとは考えていない。しかし、Googleが、検索の能力を改善する上で手を貸すことが出来るなら、助けてあげるのも悪くはないはずだ。

    結論

    ナレッジグラフに対する最適化は、その場しのぎの解決策でもなければ、巧妙なトリックでもなく、あくまでも、信頼を優先したマーケティングの取り組みである。ユーザーに有益な情報を与え、最善の決定を下してもらうことが、KGOの中核を占めている。

    ナレッジグラフの結果に対して、その他に最適化する方法をご存知なら、是非、発表して頂きたい。


    この記事は、Quick Sproutに掲載された「How to Get Search Traffic from Google’s Knowledge Graph」を翻訳した内容です。

    ディテールにこだわりすぎるニール・パテルだけにそこまでやる必要あるのかという網羅ぶりでしたが、結果ナレッジグラフが影響を与える・ナレッジグラフに影響を与える要素が幅広く理解できたのではないでしょうか。とりあえずSCHEMAを押さえたマークアップはSEO的には今後必須になりそうです。日本ではウェブ制作会社へのSEOリタラシーの低さもあってか全体的に導入が遅れ気味のようですが、とりあえずSEOを気にしているサイトであれば今年中に対応しておきたいですね。 — SEO Japan

    SEOの健康診断を10分で行う方法

    出張が続いて更新を怠っており失礼しました。今日からまた地道に記事投稿を再開させていただきます。ということで、久々の記事はあなたのサイトのSEOの状況を10分でチェックしてみようという日常的にSEOに取り組んでいない方にはピッタリの記事を。 — SEO Japan

    seo

    SEOに詳しいものの、全体像をつかむことに苦労しているデジタルマーケッターは多い。

    そのため、ウェブサイトのSEOを一目で理解する能力は、重要であり、磨きあげていく必要がある。大変だと思うかもしれないが、実は、10分もあれば全体像を把握することが可能である。しかも、高価なツールを利用する必要もない

    今回紹介するステップを参考にして、ウェブサイトの健康をチェックし、競合者の取り組みを確認し、SEOを改善する上で必要な作業を発見してもらいたい。

    これから、大まかな概要を説明していく。今回は、具体的なSEOの分析方法を取り上げるつもりも、オフサイトSEOを詳しく検証するつもりもない。あくまでも、手っ取り早くサイトの脈を測ることが目標だ。それでは、早速、プロセスを紹介していく:

    • ステップ 1: ドメインオーソリティを調べる。
    • ステップ 2: サイトの読み込み時間を特定する。
    • ステップ 3: サイトマップをチェックする。
    • ステップ 4: robots.txtをチェックする。
    • ステップ 5: メタコンテンツをチェックする。
    • ステップ 6: H タグをチェックする。
    • ステップ 7: オンサイトのコンテンツをチェックする。
    • ステップ 8: キーワードをテストする。

    ステップ 1: ドメインオーソリティを調べる

    ドメインオーソリティ(DA)は数字、または、得点で表され、サイトに割り当てられる。0点から100点で計測され、100点に近ければ近いほど、オーソリティは高くなる。DAのスコアが高いサイトは、検索結果で優先される。サイトのDAは、年月が経過し、SEOの取り組みが行われ、そして、信頼されているサイトからリンクが張られるにつれ、高くなっていく。DAは、サイトを評価する上で、最も重要な情報だと言っても過言ではない。

    Open Site Explorerにアクセスして、サイトのURLを入力し、「search」をクリックするだけで、ドメインオーソリティを知ることが出来る。

    open site explorer

    左上の数字に注目しよう。この数値が、サイトのドメインオーソリティとなる。

    open site explorer da

    サイトが、DAのパフォーマンスを把握することが出来るように、表を作っておいた。

    DA 評価
    1-10 弱い — サイトは生まれてから日が浅く、強さに欠ける。まだまだ成長させていく必要がある。
    11-20 及第点 — 良好なレベルには達していないものの、改善を続けている。さらに成長させていこう。
    21-30 割と良い — SEOを行っている兆候は見られるものの、改善する余地はまだまだある。
    31-40 良い — 大半のスタートアップは、31-40に属する。決して悪い数値ではなく、もうすぐ軌道に乗れそうだ。
    41-50 とても良い — 調子が上がってきた。高く評価されており、多くの良質なショッピングサイトが、このカテゴリーに該当する。
    51-60 素晴らしい — DAのスコアが後半に達し、軌道に乗った状態だ。良い位置につけていると言えるだろう。
    61-70 とても素晴らしい — このレベルのDAは、知名度が高く、多くのリンクを獲得し、当該の分野で大きな権威を持つ優れたサイトを表す。多くの.eduサイトは、このカテゴリーに該当する。
    71-80 優秀 — SERPで上位にランク付けされ、当該の分野で大きな影響力を持つ。ちなみにQuick Sproutは73を獲得している。
    81-90 とても優秀 — 一流のサイト。目的を達成したと言える。
    91-100 並外れて優秀 — Wikipedia、Facebook、New York Times等、お馴染みのサイトが、このレベルのDAを獲得している。恐らく、このレベルに達することは出来ないだろう。ここまで辿り着けるサイトは、ほんの一握りに過ぎない。

     

    教訓: DAが低いなら、SEOを強化する必要がある。

    Step 2: サイトの読み込み時間を特定する

    Googleは、短時間で読み込まれる場合のみ、サイトを上位にランク付けする。遅いサイトは、SEOが十分が行われていない。遅いかどうかを把握する方法を伝授しよう:

    Pingdomにアクセスして、URLを入力し、「test now」(今すぐテストする)をクリックする。

    Pingdomは、サイトのパフォーマンスと読み込み時間を分析する。次のようなレポートをすぐに得ることが出来る。

    pingdom

    この数字自体には、あまり意味はない。数字の下のメッセージ 「Your website is faster than 95% of all tested websites」(テストした他のウェブサイトと比べて、95%早い)は、他のサイトとのスピード勝負において、有意な立場にあることを示唆している。再び、改善が必要かどうかを特定しやすいように、次の表を作っておいた。

    サイトスピード 評価 対策
    0-1 秒 素晴らしい そのままで良い。
    2-3 秒 十分に早い サイトのスピードは、最優先課題ではないものの、数ヶ月後にスピードの改善を行うことを薦める。
    4 秒以上 遅い スピードの速いホストに切り換える、読み込みを遅らせる要素を取り除く、画像のサイズを最適化する、CDN(Cloudflare等)を利用する、あるいは、その他のスピードを改善する取り組みを行う必要がある。

     

    教訓: 遅いサイトには、SEOを改善する余地が残されている。

    ステップ 3: サイトマップをチェックする

    サイトマップを用意しているだろうか?サイトマップは、当該のサイトが、整理されており、容易にインデックスすることが可能である点をGoogleに伝える。これは、SEOにおいて、プラスに働く。

    ただし、ウェブサイトのSEOのスコアを確認しているだけであり、適切なサイトマップの手順をこの段階で気にする必要はない。詳しく知りたい方は、私が作成した講義コースでサイトマップに関する詳しいhow-toガイドに目を通しておこう。

    • サイトを所有しているなら、サイトマップを持っているかどうか、既に分かっているはずだ。
    • 所有していないサイトを調べているなら、URLを入力し、次に、「sitemap.xml」(場合によってはfullsitemap.xmlと入力しなければならないこともある)と入力する。
    • それでもサイトマップが見つからないなら、Googleのクエリ — ウェブサイトのURL、スペース、その次にsitemap.xml(例えば、example.com sitemap.xml)を利用する。
    • これでもサイトマップが見つからないなら、サイトマップを持っていない可能性が高い。サイトマップが実在するなら、SEOの面で良い兆候だと言える。

    sitemap

    サイトマップは、あまり見た目が良くない。以下にCNN.comのサイトマップを掲載する。

    cnn

    サイトマップを持っていないなら、この無料プラグインを使って、(WordPressの)サイトに簡単に加えることが可能である。

    教訓: サイトマップがない状態では、適切にSEOが行われているとは言えない。

    ステップ 4: robots.txtをチェックする

    良質なSEOが実施されたサイトには、robots.txtファイルが加えられている。トレーニングコースの一部で、robots.txtを詳しく説明している。ここでは、robots.txtが存在すること、そして、robots.txtがサイトの重要なエリアのインデックスを拒否していないことを確かめてもらいたい。

    ブラウザーで[yourdomain]/robots.txtと入力しよう。

    例:

    wikipedia

    大半のサイトはrobots.txtファイルを持っている。皆さんのサイトも持っているはずだ。中には、クローラーと砕けた会話を交わすウェブマスターもいる。

    wikipedia robots

    ほとんどのrobots.txtファイルは、クローラーがインデックスすることが出来ない場所の一覧で構成されている。

    robots.txtが存在し、重要な部分に対するインデックスの拒否が行われていない点を確認してもらいたい。

    以下にQuick Sproutのrobots.txtを掲載しておく:

    quicksprout robots

    教訓: robots.txtがない、もしくは、サイトの重要な場所でコンテンツのクロールを拒否しているなら、SEOの面で問題があることを示唆している。

    ステップ 5: メタコンテンツをチェックする

    主なメタの要素を用意している点を、次の手順に従って確認してもらいたい:

    • ホームページにアクセスする。
    • ソースコードを見る。Chrome for Macでは、キーボードのショートカット — Command + Option + Uを利用すると良い。ブラウザーによっては、ソースコードを見るには、「開発ツール」や「表示」メニューを利用する。

    quicksprout view source

    ソースコ-ドで<title> タグを探す。CTRL + Fを押し、次に<title>と入力すると簡単に見つけられる。すると、ページのタイトル(存在する場合)が表示される:

    source

    ソースコードでmeta description(meta name=”description” content=)を検索する。コードを一行ずつ読んでいくのではなく、CTRL + Fを押すと、容易に求めているアイテムが見つかる。

    source description

    この2つのメタタグは、重要であり、サイトに用意しておくべきである。メタキーワードに関しては、ランキングの要素から外されたため、含める必要はない。

    教訓: メタタグは、SEOにとって重要であり、サイトに用意しておく必要がある。

    ステップ 6: H タグをチェックする

    正しいメタコンテンツに加え、ヘッダータグ(H タグ)もまた、欠かせないアイテムの一つに挙げられる。少なくとも、H1タグを、理想を言えば、H2タグ、H3タグ、さらには、H4タグも利用してもらいたい。

    ソースコードを表示させて、Hタグを検索しよう。

    CTRL +Fを使って、H1、H2、H3、H4タグをそれぞれ探すと良い。

    headings

    教訓: 適切なHタグは、良質なSEOにおける、欠かせない材料である。

    Step 7: オンサイトのコンテンツをチェックする

    上位にランク付けしてもらうためには、サイトに継続的に、最新のコンテンツを投稿しなければならない。一貫してコンテンツを作成しない状態では、息の長いSEOを実現するのは、容易ではない。

    • 自分でウェブサイトを評価しているなら、アクティブにブログを投稿しているかどうか、既によく分かっているはずだ。
    • 競合者、または、クライアントのウェブサイトを評価しているなら、ブログ、または、コンテンツのソースを容易に見つけることが出来る。サイトのホームページにアクセスして、「ブログ」のリンクまたは「記事」のリンクを探そう。Quick Sprout(私のサイト)では、コンテンツマーケティングを重要視しているため、ブログを目立つように工夫している:

    blog

    ブログが見つからないなら、もう少し真剣に捜査を行おう。このGoogle 検索 — inurl: …com ブログ — を試してみよう。

    crazyegg blog

    CrazyEgg.comは、コンバージョンを活性化するためのランディングページであるため、ブログのリンクを用意することは、重要ではない。しかし、CrazyEgg.comが、コンテンツマーケティングを重視しているかどうか、調べてみることにした。

    このクエリで検索を行った結果、CrazyEgg.comはブログを運営していることが判明した:

    crazyegg blog

    新しく、一貫してコンテンツが投稿されているかどうかは、ブログの健康のバロメータとなる。

    実際に、Crazy Eggのブログにアクセスすると、最近の記事が投稿されていることが分かる。

    crazyegg consistent

    さらに詳しく調べると、一貫してコンテンツが投稿されている点も明らかになった。

    教訓: 健全なコンテンツマーケティングは、優れたSEOにとって欠かせない要素の一つである。

    ステップ 8: キーワードをテストする

    最後の評価の対象は、クエリでのパフォーマンスである。

    • まず、出来るだけ良い結果を得るため、Googleからサインアウトする必要がある。
    • ターゲットにしているロングテールのキーワードを検索しよう。最新のGoogleのランキング結果をレポートするサービスが存在するが、今回は、お金をかけずに調べる方法を紹介しているので、従来のメソッドを活用する。Googleで検索を行い、ランキングを確認しよう。

    ここでは、例として「hashtags online presence」を検索した。これは私が上位へのランクインを望んでいた実際のロングテールのフレーズである。結果を以下に掲載する:

    rankings

    自分、もしくは、競合者が狙っているキーワードのリストを作って、一つずつ確認していくことを薦める。

    Google SERPの位置 SEOの強さ
    1 最高に素晴らしい
    2 素晴らしい
    3-4 良好
    5-10 普通
    2ページ目 まあまあ
    3ページ目 改善する必要あり

     

    教訓: 楽に評価のプロセスを行うため、上の表を使って、GoogleのSERPでのランクを基に、サイトのSEOの強さを特定しよう。

    結論

    今回は、ウェブサイトのSEOの強度を把握する簡潔で簡素な方法を紹介した。全ての疑問が解決されるわけではないかもしれないが、サイトのパフォーマンスを把握する上で役に立つはずである。

    このメソッドの最大のメリットは、コスト、そして、手間をかけることなく、求める情報を得られる点である。特別なツールの使い方を学ぶ必要も、購読料金を支払う必要もない。少しリサーチを行うだけで良い。何度か作業を繰り返していくと、ほぼ反射的にキーボードのショートカットを押し、検索を行い、適切なSEOの要素を確認することが出来るようになる。

    にわか仕立ての方法をその他に知っているなら、是非、コメント欄で発表してもらいたい。


    この記事は、Quick Sproutに掲載された「How to Score Your Website’s SEO in 10 Minutes or Less」を翻訳した内容です。

    どれもシンプルながら、どのサイトでも一度は試してみたいポイントを押さえた良い記事だったと思います。普段からSEOに取り組んでいてもこういう客観的評価テストは意外と行っていなかったりするケースも多いと思いますし、定期的にこういうチェックをしてみるのもサイトのSEOの健康状態を確認するためにも良さそうですね。 — SEO Japan

    「60」という数字を紐解くインフォグラフィック

    ちょっと見回すと、私たちの身の周りには、時間、角度、方角、歴史、科学などに関する数字があふれています。そこで、2014 年 6 月に創立 60 周年を迎えたジャックスが公開した、「60」という数字にまつわる情報を集めたインフォグラフィックをご紹介します。– SEO Japan

    奥深い!「60」という数字にまつわるさまざまな情報
    ※画像をクリックすると株式会社ジャックスのサイトに飛びます。
    「60」という数字を紐解くインフォグラフィック

    「60歳」は還暦、「60兆個」は体重「60kg」の平均的男性の細胞の数。
    今から「60年前」には、映画「ローマの休日」(アメリカ公開は1953年)をはじめ、「ゴジラ」「七人の侍」などの数多くの名作が日本で公開されました。

    このように、「60」にまつわる情報をさまざまな視点で集め、グラフィック化してみることで、歴史や慣習、人間の神秘に触れることができます。

    他にも、「60時間」「60度」「60本」などにも深い意味が隠されています。是非チェックしてみてください。

    「60」という数字を紐解くインフォグラフィック(株式会社ジャックス)

    「60」という数字にまつわる情報について、いくつご存じでしたか?思わず誰かに話したくなる情報ばかりですね。(※本インフォグラフィックは弊社がデザインをお手伝いさせて頂きました。) — SEO Japan [G+]

    数字だけ見比べる競合分析にどれだけ意味があるか


    SEOの競合分析系のツールは数多く存在する。
    私はそういったツールを使うことを否定するものではないのだが、使える局面は限定的でありそれに頼ることは危険だという話をしたい。

    ツールで分析できる内容というのは、大体こんな感じである。

    1. ページ数あるいはインデックス数
      site:ドメイン名
      で検索結果に表示されるページ数
    2. Googleページランク
      ページランクを見るためのプラグインで見ることができる
    3. ドメインエイジ
      Whoisサービスを使えば取得可能
    4. ページの中の単語数
    5. 形態素解析エンジンを使えば取得可能
    6. ページ内のSEO対象キーワード出現数
      HTMLのソースを見てカウントする
    7. W3Cバリデーションチェック
      HTMLの正しさのチェック
      Another HTML-lint gatewayなどでチェック可能
    8. ページ応答速度
      Google社謹製のツールPageSpeed Insights
      Pingdomなどで計測可能
    9. 被リンク数
      OSE(Open Site Explorer)
      などで取得できる被リンクの数
    10. アンカーテキスト割合
      OSE(Open Site Explorer)
      などで取得されたアンカーテキストを集計して割合を出す
    11. 被リンクIP数
      nslookupサービスを使い、IPを調べれば取得可能

    1から7までが内部要因でそれ以降が外部要因だ。
    様々な競合分析ツールがあるが、基本的にはこれらの組み合わせで大体成り立っているといっていい。

    たとえば、ページオーソリティ・ページ価値といった指標は(まあこれ以外考えられない)リンク元のページのページランクを勘案したのちに、全て合算するといった手法を使っているものと思われる。

    さて、これのどこが問題なのだろうか?

    まあ、これらの数字は一面の真実(っぽいもの)を表現してはいる。
    しかし、下記の点において不十分なのだ。

    ツールで分析できる内容というのは、大体こんな感じである。

    1. ページ数あるいはインデックス数
      site:ドメイン名で示される数は正確とは限らない。また、インデックス数が多いことが評価につながるとも限らない。
      内容の薄いページ、重複するページはむしろインデックスから排除しなくてはならない。
      この手のツールを使って、ページ数が非常に多い競合サイトを見ていると上記のようなページの排除ができていないケースが非常に多く見受けられる。
      あくまで目安の一つにしか過ぎないのである。
      まあ、使うケースはあまりにもダメダメなサイトのWebサイトのオーナーから「なんで上がらないんでしょう?」と聞かれたときに「競合は数百ページ、数千ページありますよね。それに比べたら貴社サイトの30ページは少なすぎますよね・・・」といったことを説明するときに使うぐらいである。
    2. Googleページランク
      最近はあまりページランクはあてにはならない。
      ページランクが低いページの方が上位に表示されているケースも少なくない。
      また、
      「貴社サイトはページランクが0と低いですよね。だから上がらないんですよ。」
      と言ってみたところで自分でページランクを上げる術はないのだから、行動指針としてはほとんど役に立たない。
      ページランクは上げるものではなく、結果として上がるものなのだから「努力が足りないのではないか?」という推測による結果を述べているようなもんだ。
    3. ドメインエイジ
      昔はドメインが古いほうが圧倒的に強いことが多かったが、現在はそれ程の差はなくなった。
      とは言えこれも、
      「ドメインエイジが新しいから上がりにくいですよね。」
      って言ってみたところでこれこそまどうにもならない。何の足しにもならない。
    4. ページの中の単語数
      単語数と順位には関係がある。
      とは言え、単語数はSEOの観点から考えるべきものではない。
      ユーザーにとって必要な情報が十分にあるか?といった観点でコンテンツを作ればその結果が単語数である。
      ユーザー視点で見て十分な情報があるどうかという視点で見るべきであり、
      「単語数が少ないから上がらないんだわ」
      と考えると大局を見失う。
    5. ページ内のSEO対象キーワード出現数
      これもあくまでも参考程度だ。
      多すぎても少なすぎてもいけないとも言われたりもするが、別に気にする必要もない。キーワード比率が50%を超えている(5%ではなく50%である)ような例でも上位表示しているケースもある。
      この数字から読み取れる教訓はほとんどないと言っていい。
    6. W3Cバリデーションチェック
      GoogleはあくまでもHTMLチェッカーではない。
      人間が見てわかる程度の正しさであれば通常は問題ない。これを見ても何もわからないし何の参考にもならない。
    7. ページ応答速度
      SEOの観点ではなくユーザーの利便性の観点で応答速度は高めなければならない。。
    8. 被リンク数
      これはSEO業者のセールストークに使われている可能性を考えたほうがよい。
      「リンクが少ないから上がらないんですよ」
      といった感じである。また、リンクの数といっても正確な数字もわからないし、リンクの1本1本の価値も違うので、一概には何とも言えない。
      確かに上位のページは被リンクが多いし、ページランクが高いページからのリンクも多いかもしれない。
      とは言え、これも目安にしか過ぎない。よしんば、正確にわかったとしてもそれが何になるか?という話でもある。
      人為的なリンクであればともかく、自然なリンクは増やそうとしてもそうそう増やせるものでもない。
    9. アンカーテキスト割合
      これが分かったしてもそれがいったい何なのだ?という感じである。
      自サイトの分析をするのであれば意味はある。アンカー過剰はネガティブな要因になる可能性があるので気を付けなくてはならないかも知れない。
      競合サイトの心配をする必要はないわけだし、ましてや競合で上位サイトと同じようなアンカーテキストの割合に近くなるようなチューニングを施すなんてSEO背策は愚の骨頂でしかない。
    10. 被リンクIP数
      人為的な被リンク対策を行っているSEO業者のセールストーク以外にこれは考え付かない。
      「当社のリンクはIP分散がなされていて効果抜群です」
      という言葉を裏付けるため以外にこんな分析に意味があるだろうか?

    あまりこのような分析そのものには意味がないと私は考えている。
    意味があるケースとしては、

    上位表示を狙うには完全に力不足のオーナーに対して競合との差を認識してもらう場合。
    上位に表示されているサイトがなぜ上位表示されているかを説明する場合。

    この二つであると思う。
    だから、何をしようといった次のアクションを考えるのはこれらの分析だけからはできない。
    あくまで判断材料の一つであって、それだけを見て、

    「ではリンクを買おう」
    「ページを競合より増やそう」

    と考えることは危険であるということを述べて終わりたい。

    Android の App Indexing が誰でもご利用いただけるようになりました!

    もしあなたがウェブサイトと Android アプリを両方持っているのなら、それらを連携させることで、スマートフォンやタブレットから Google で検索しているユーザーにとって、検索結果からアプリへの起動を非常に簡単にすることができるようになりました。

    検索結果に表示されるアプリのディープリンクは、あなたのアプリが既にインストールされている端末の検索結果において、アプリ内のコンテンツへのアクセスをより容易にします。ウェブサイトのページを対応するアプリ側の部分へと接続することで、サイトオーナーとして、適切なコンテンツを、適切なタイミングでユーザーに見せることができるようになります。


    いくつものアプリが既に App Indexing を実装しています。今週の Google I/O で、ディープリンクの設定、サイトのアプリへの接続、パフォーマンスやエラーのトラッキングといった一連のプロセスをより容易にするための機能を発表いたしました。

    簡単に始められます

    このたび、アプリのディープリンクをインデックスさせるために必要なプロセスを大きく簡易化しました。アプリが既に HTTP によるリンクをサポートしているのであれば、
    あなたの URL 群がインデックスされると共に、Google はアプリとサイトの繋がりを発見し、検索結果でディープリンクを使用したアプリへの直接的な遷移を可能にします。

    アプリのディープリンクの発見とインデックス作業を Google に任せることもできますが、あなた自身がこれらのディープリンクを埋め込み、公開することをおすすめします。もしあなたのアプリがカスタム ディープリンクスキームをサポートしている場合は特にそうです。そのためには、2 つの方法があります:
    • 各ウェブページに対して、rel="alternate" 属性を持った link 要素を <head> 部分に埋め込むか、サイトマップを利用して android-app URI を指定する。デベロッパー サイト上で実装方法を確認できます。
    • App Indexing API (英語)を利用する。
    また、このたび、アプリページをインデックスする際に発生した問題について報告を行う新しい機能をウェブマスター ツールに追加しました。ここでは、各アプリページとウェブページのペアについて検知されたエラーと、デバッグのためのサンプル アプリ URI確認することができます。


    また、それぞれの問題について、その詳細なデバッグ方法も確認することができます。アプリのディープリンクの QR コードも含まれていますので、携帯電話やタブレットで簡単にリンクを開けます。エラーが検知された場合、ウェブマスター ツール上でメッセージもお送りいたします。


    App Indexingは既に日本のデベロッパに導入されており、たとえば次のようなアプリですでに実装されています。


    ぜひ App indexing をお試しください。何かご質問があれば、ウェブマスター ヘルプ フォーラムへ!

    [寄稿] 品質スコアを気にするインハウス担当者、気にしないリスティング広告代理店

    寄稿記事4発目。最近も少し界隈で話題になっておりました、リスティング広告の「品質スコア」に関わる問題。今回は仕組みとしての話ではなく、実際には現場で起こっている”駆け引き”に関わるお話で、共感できる方も多いのでは。スタビライザー小松氏の執筆です。

    品質スコアの捉え方

    最近、リスティングの品質スコアの話題をしばしば目にします。寡聞にして存知上げませんが、インハウス・代理店側双方ともに品質スコアがKPIになっていることはほとんどないと思います。

    それなのに、度々話題に上る「品質スコア」って何なんでしょうか?

    代理店側からは「品質スコアはこういう仕組みなんです」とか「目標達成してるから低いままで問題ない」とかの代理店側の見解を多くみかける一方、品質スコアが低くてどうすれば上がるのか、上げ方が分からず悩んでいる担当者が多くいるということもまた事実なのです。

    弊社は、代理店として広告運用の代行をすることもありますが、広告主側のWebマスターとして代理店と打ち合わせすることも多々あります。この記事では、インハウス担当者、代理店の双方の視点から、品質スコアをどう捉えれば良いかについてご説明します。

    ※前職ではこちらに取り上げて頂きました。
    実践 インハウス・リスティング広告 「丸投げ体質」から脱却するSEM成功の新条件

    SEOでいう検索順位とちょっと似てる?かも

    オーガニック検索で問い合わせを増やしたい、アクセス数を増やしたい場合、ほとんどの場合でSEOを実施することになりますが、この場合もSEOの順位より、自然検索経由のアクセス数、CV数を主なKPIとしている会社が多いのではないでしょうか。「順位だけ上がってもさ、全然売り上げに繋がらないじゃない」ではどの会社も困るわけですね。

    SEOを外注し圏外から1ページ目下部くらいに表示され、問い合わせ(売上)もアクセス数も仮に対目標150%目標達成!となっても、目標達成して良かった。となるのは一瞬のこと。更に目標数値が高くなって、SEOに対する要求も強くなる。

    そして、経営層から『目標達成したのは良かった。SEOで1ページ目下部にいてこの数値だからもっと上位に来ればもっと売り上げ上がるよね?』と言われます。担当者としてはそこで

    『いや、SEOってのは特定のキーワードの順位だけじゃなく、様々なキーワードで…。』
    『アクセスして来た人をCVしてもらう為、アクセス解析をして…。』

    などと言ってみるものの、

    『それは分かった…。それなら1位にしてから、それをすれば更にいいよね!』

    と気軽に言われます。上司なのでここで無駄に争っても仕方ない訳です。

    ※編集者注:

    もしホワイトハットなSEOを行う場合ですと、実際には、「○○とか○○のような施策を行うとまずはこういう結果が見えまして、そういうのを積み重ねることが、このキーワードでの上位表示にも繋がるんですよね」というような順序になることが多いです。ヘッドキーワードで上位にしてから周辺を強化するのではなく、外堀から強化していって最終的に中核が伸びてくるようなイメージでしょうか。

    弊社のサイトも「アプリ」とかで上位表示されたのは月間1000万PV超えたくらいからでした。まあこの辺はジャンルに大きく左右されうるものですが、順番としてはそういう感じになります。サイトをどう強化していくのかイメージ出来る方であればこの辺りはすんなりかと。

    品質スコアを巡る社内の会話は…

    品質スコアの話題ってこれと非常によく似ています。

    リスティングの運用を代理店に依頼して目標数値達成しました!という場合も喜びはつかの間、経営層からは

    『それは良かった。それなら来月から同じ予算でもっとCV増やして』
    『予算減らして同じ数字達成して』

    のようなことを言われるようになり、更にハードルが上がるなんてことがよくあります。

    しかも、どこからか品質スコアってやつを上げるとクリック単価下がるらしいという噂を聞きつけた上司から

    『CV同じのまま品質スコア上げて予算下げて』
    『予算同じでいいから品質スコア上げてCVもっと増やして』

    などとインハウスの担当者は言われることもしばしば。

    そこで、インハウス担当者としては

    『品質スコアよりもユーザーのニーズに叶った広告文を…』
    『デバイスやマッチタイプを工夫して…』

    などと、ごくマットウなことを言ってみるものの、先ほどのSEOの例と同じく

    『品質スコアを10にした上で、さらにそれやったら?』

    と気軽に言われます。上司なのでここで無駄に争っても仕方ない訳です。

    また、外注しないで自社で行っている場合でも、何でこのキーワードで上に出せないの?と突っ込まれることも多々あります。

    『品質スコアが高いほど、広告の掲載順位を決めるオークションで有利になり、より安い費用で上位に広告を掲載することができます。』

    ってはっきりとAdWordsヘルプに書いてくれちゃっているので、なおさら『品質スコアを上げないと…』などという話になる訳です。Googleも公式サイトに品質スコア上げれば安くなるって書いてあるだろ!って言われてしまったらインハウス担当者としては品質スコアなんとか改善しなきゃ、と悩むことになるのです。

    そして、こういう時に代理店側に品質スコアの話が行くことが多いのです。なので、「この時点で目標達成してるので気にしないで下さい。品質スコア上がってもCV取れるとは限りませんし。」という当たり前すぎる回答が来ると、担当者としては(目標は達成しているわけですし)代理店に強く言えないのですよね…。

    完全に板挟みになります。本質ではないことなのかもしれませんが、担当者が仕事をしやすい環境で仕事を出来るということも成果を出す上では大切なことだったりします。

    ※編集者注:

    ちょっとズレるかもしれませんがSEOでも似たようなことがありまして、例えば企業向けに広告掲載の営業をしているWeb媒体さんに、「いや送客数もPV数も順調に伸びてますし、ビッグキーワードの順位にこだわっても仕方ないですよ」とか安易にいうと多くの場合、普通に怒られます。「広告の営業コストが上がったり、掲載企業からクレーム来るんだよ」と。

    つまり「このキーワードで○位のサイトです」というのがビジネスにおいて(Webの本質かどうかの話ではなくて)重要なファクターだったりすることもあるわけです。あまり無責任なことは言ってはいけません。

     

    品質スコアはクリック率と密に連動していると言われています。が、クリック率を上げる施策が必ずしもCVを取る施策につながらないこともある。ちょっと刺激的な広告文でクリック率は高いものの実態を反映せずCVRが悪化するなんてこともあります。

    ユーザーの為に広告文を変えたり、マッチタイプを工夫してCV数を増やす。そういう施策を続けることで結果品質スコアに反映されてくるので、品質スコアから入っても必ずしも成果が出るとは限りません。

    リスティング広告やSEOに限らず、このWebサイトは誰に見て欲しいのか?見た人にどういうアクション取って欲しいのか?を考え続けて運用しないと枝葉末節にこだわることになり、結果的に上手く行かないことが多いのではないでしょうか?

    結論

    リスティング広告代理店の方

    目標達成しているから品質なんて全く関係ないよね!と言わず、少しだけ耳を傾けてください。。現場では色々な事情があり、インハウス担当者はちょっと困っている場合があります。

    インハウス担当者の方

    品質スコアが悪くても、昇給しなかったりボーナス少なかったなんてことは自身の経験ではありません。もし言われてもあまり過度に気にしないようにしましょう!

    書評 渡辺隆広著「ネットショップSEO2014」


    久しぶりにSEOの書評である。

    kindleの電子本である。
    紙の本だとすると91ページ相当ということで、ボリュームも小さく挿絵などもなく、でも818円という強気の値段設定。
    でもこの本は絶対に買いである。

    ネットショップSEOと書いてあるが

    1. CMSを導入するサイト
    2. ニュースサイトなど多くのコンテンツを保有するサイト
    3. CGM的な要素があるサイト
    4. 大量の情報を扱うサイト

    上記のようなサイトを運営しているWebマスターは必読である。

    また、

    1. CGMサイトを構築するシステムエンジニア
    2. Webディレクター
    3. Webコンサルタント

    といった職業の方にも役に立つだろう。

    またSEO担当者やSEOコンサルタントも読むべきである。というか必読といって差し支えないと思う。
    渡辺氏ぐらいのレベルのコンサルタントであれば、必要ないのかもしれないがほとんどの人にとっては多くの気づきがあるはずだ。
    少なくとも私は至らない点が多いので、この本には多くの学びを得たのである。

    最低限のSEOの知識があればわかるよう平易に書いてあるのだが、深い含蓄が込められている。
    (とは言え機動戦士ガンダムのたとえは難しくてよく分かりませんでした。すいません・・・)
    サラッと書かれている一文の中に込められた過去の経験に想いを致す。
    そこに至るまでに試行した数々の試みなどが脈打って伝わってくるようだ。

    kindleにブックマークをしながら読んだら、たったの91ページしかない本なのに、ブックマークだらけになった。

    この本は書かれている情報の質に比較してとても安いと断言する。
    これだけの知見をごく短い時間とわずかな金額で手に入れることができるのは素晴らしいことだ。

    私として最も印象深く役立った一節を引用してみる。

    過去のコンテンツをアーカイブしておきたい(2013 年のクリスマス用コンテンツを「/xmas2013/」、2014 年のクリスマス用コンテンツを「/xmas2014/」に格納する)ケースでは、たとえば、当年(2013年)のクリスマス商戦ページは「/xmas/」にしておきます。
    そして、翌年( 2014 年)のクリスマスを迎える前には、まず「/xmas/」にある 2013 年分のコンテンツを「/xmas2013/」フォルダへ移動し、そして「/xmas/」には 2014 年分のクリスマス用のコンテンツを格納する、というふうにします。
    以降は同様に、2015 年になったら 2014 年分は「/xmas2014/」、2015 年は「/xmas2015/」……といった具合に、つねに最新の年のコンテンツが「/xmas/」に入るようにすれば良いのです。

    各々URLにはリンクといった資産があるため、変えずに同一にするべきだが、毎年変わるようなページはどうすればいいか?といった話である。
    これは言われてみればごくごく当たり前なのだが、SEOの知識で無理やり考えようとするとわけが分からなくなる例だ。URLが変わったらリダイレクトしなきゃ…って考えるとわけがわからなくなる。

    2013 年のクリスマス用コンテンツを「/xmas/」から「/xmas2013/」に格納し、「/xmas/」には2014年のコンテンツを用意する場合に、商戦が始まる半年ぐらい前から「/xmas/」から「/xmas2013/」リダイレクトさせてやるようにして、クリスマス商戦が始まったら「/xmas/」には改めて新しいコンテンツを作り、リダイレクトを解除する????

    表層的なSEOにとらわれて考えるとこんなややこしいことを考え始める。
    運用として不自然で手間がかかるし、SEO的な観点で考えてもこれまた駄目だ。

    ※以下は蛇足で、どうでもよい話なので読まないこと推奨である。

    なぜSEO的な観点で駄目かというと、本来最も評価を高めなければならない今年の商戦の/xmas/というURLの評価は上がりにくくなる。最終的にはリダイレクトを解除しても、/xmas/というURLにリンクの価値が即座にわたることはなく、また相当部分が失われてしまう可能性もある。
    で、昨年のページに対して張られていたリンクであるが、その昨年の内容だから張られていたとしても、結局最終的にリダイレクトも解除されてしまうので、そのコンテンツそのものに対するリンクは残すことができない。
    結局、この方法はSEO的にもデメリットしかない。これなら最初から/xmas2013/というURLで公開した方が遥かにましである。

    脱線が長くなった。

    検索エンジンに対して新しいURLに評価を渡してやることに極端にとらわれる必要はないってことだ。
    渡辺氏の書いている解決策は自然で、ごく普通に考えればこうなるという当然の帰結である。

    この例をはじめとしてごく普通にごく自然にごくシンプルに考えることが最も正しいことを教えてくれる。
    正しい考え方によって、ユーザービリティもSEOも両立させられることが分かる。

    この本は知識を身に着けるというよりも、正しい考え方を学ぶ本だと言える。

    またWebサイトは作って終わりではなく、普通は作ったところからがスタートだ。拡張、更新が命である。
    通常SEOは静的な状態においてどうなすのが正しいのかという視点で語られることが多い。
    どのように運用していくべきか?についても含蓄のある示唆が数多く含まれている。


    分量も少なくさらっと読めるので是非一読されたい。

    簡単に読める本は一見馬鹿にされがちだが、難しいことをわかりやすく簡単に表現することは並大抵ではできない。
    血肉にするほど深い理解がなければできないことである。このようなものを書けるのはやはり業界の第一人者だからだろう。

    「一覧ページに掲載するリスト数は?」「内部リンクのパスってどう指定すればいいの?」などの質問にSEO現場のプロが答えます

    先日schoo(スクー)さんにて、SEOの放送を行わせていただきました。SEOを勉強し始めたばかりの方、制作会社のディレクターさん、SEOを外注されているWeb担当者さんなど、「ホントはSEOのこともっと知らなきゃいけないんだけど・・・」といった方むけに、サイト改善のエッセンスをかいつまんでお話しました。

    録画:http://schoo.jp/class/709/
    スライド:http://www.slideshare.net/motohojitsukawa/seo-for-35748590

    放送では生徒(視聴者)からコメントや質問がもらえて、ライブでやりとりしながら進められるという仕組みになっているのですが、ありがたいことに沢山の質問をいただき、ああやっぱりこういう所が気になるんだなというところが実感できました。その場で答えられなかった質問もありましたので、講義のフォローアップとして気になる人の多そうな質問をピックアップしてお答えします。

    今回ピックアップした質問

    技術的な質問

    個人サイト(自営店舗)を自身で運営しています。季節によってサイトを訪れるユーザーの目的となるキーワードが違うことが想定される場合、HTMLタグの対策キーワードをコロコロ変えてもいいものなのでしょうか?
    一覧ページに掲載するリスト数はどのように決めていますか?
    内部リンクをhttp:// から指定しろというSEO指示を受けたことがありますが大きな意味はあるのでしょうか?
    見出し及びリンクの「画像置換+altタグ」か「文字+CSS3装飾」の選択は’リンクの重み付け’に影響を及ぼしますか?
    descriptionの文字数の目安ありますか?

    SEO会社一般に関する質問

    やはり個人でやるのと、業者に頼んでやってもらうのとでは、全く違うのでしょうか?
    良質なSEO会社の見極め方を教えてください。
    今後、Googleの仕様変更などにより、SEOの在り方やSEO事業の存続に影響はありますか?悪質なSEO業者が駆逐されるのは当然として、真面目にやっている業者はどうなのでしょうか?

    ヴォラーレのSEOに関する質問

    SEOコンサルをする場合、コンテンツの提案はどんな事をしていますか?
    SEOをバリバリ頑張るのと、広告含めた予算のバランスはどう提案されてますか?

    その他

    SEOにおいてschooのここが素晴らしい!というのはありますか?
    参考する書籍があれば教えて下さい。/ おすすめのSEO本はありますか?

    技術的な質問

    個人サイト(自営店舗)を自身で運営しています。季節によってサイトを訪れるユーザーの目的となるキーワードが違うことが想定される場合、HTMLタグの対策キーワードをコロコロ変えてもいいものなのでしょうか?

    店舗サイトということは、商品を販売する小規模なECサイトか、店舗への来店をうながすような案内サイトでしょうか。実際に見てみないことにはわかりませんが、季節によってユーザーの検索ワードが代わる場合でも、特定のページに含むタグをコロコロ変えることはあまりおすすめできません。

    検索エンジンの評価はURLごとに各キーワードに対してひもづけられるので、時期によってタグを変えてしまうと、各キーワードに対してどういった評価を下せばいいのか?ということが検索エンジン側で適切に判定しづらくなってしまいます。

    具体的にどのような内容なのかは分かりませんが、例えば対策としては、ユーザーが検索するであろうキーワードが季節ごとに複数分かっているのであれば、それに対応するページをそれぞれ作成し、いつ、そのキーワードで検索されても対応できるようにするのが良いでしょう。毎度毎度タグを変更する必要もないですし、検索エンジンからの評価も安定します。

    一覧ページに掲載するリスト数はどのように決めていますか?

    特にSEO的にいくつであるのがベスト、という一般的な正解はありません。一覧ページにどれだけ個々の情報を掲載するのかによっても判断は変わるでしょう。

    基本的にGoogleはページャーでつながれた一連のページはひとまとめに処理しようとしてくれます。ただしリストに掲載された個別のページへのリンクをクローラーが回りやすいかどうか、という点で言えば、あまり細かく切り分けてページャーで遷移させまくるというのはクローラビリティの観点からあまり良い状態とは言えません。

    かといってあまり1ページあたりの掲載数を多くし過ぎるとページの読み込み速度に影響を与えたりスクロールして閲覧するのに苦労したりとユーザビリティに影響を与えたりもするので、「掲載して問題ない範囲で多めに」というのが一般的な判断軸としては無難かなとは思います。

    内部リンクをhttp:// から指定しろというSEO指示を受けたことがありますが大きな意味はあるのでしょうか?

    相対パスではなく絶対パスでリンクを指定するという話ですね。これが実際にどういう意図で指示されたものなのかは不明ですが、いくつか意味は考えられます。ここでは詳細は割愛します。

    • Googleが絶対パスを推奨しているため
    • サイト内でクローラーが発見するURLを統一するため
    • コンテンツを自動で無断転載されたときなどにリンク飛び先のURLを自社サイトに戻すため

    などでしょうか。とは言え絶対パス、相対パスによるSEOの効果の差異はほとんどのケースではほぼ皆無と考えて良くて、あくまで運用上の都合やコストなどを優先させるべきという考えで問題ありません。わざわざ全ての相対パスを絶対パスに書き換えなんていう作業は決して必要ありません。

    見出し及びリンクの「画像置換+altタグ」か「文字+CSS3装飾」の選択は’リンクの重み付け’に影響を及ぼしますか?

    リンク1本は1本なので、そのリンクが受け渡すパワーとしては変わらないと考えて良いと思います。また、テキスト理解という意味でのベストプラクティスを考えれば「文字+CSS3装飾」が正解ですが、画像置き換えも一般的に広く浸透している技術なので検索エンジンが問題なく処理してくれる可能性が高いと思います。

    ただリンクのパワーの問題というよりは、見出し等でいちいち画像を読み込ませるのか、という意味で考えるとユーザビリティ上及びSEO上の影響が出てくる可能性がなくはないかなと思います。

    結論としては、画像によるビジュアル的な表現が必要な場合には見出しに画像を使用するで全く問題ありませんが、CSSでの装飾された文字で十分なものであればテキストで記述しましょう、といった判断で良いと思います。

    descriptionの文字数の目安ありますか?

    meta descriptionについては特にSEO上の重要な加点になる要素ではありませんので、あくまで検索結果上での見え方を重要視すべきという考え方で良いと思います。つまり考えるべきポイントは検索されそうなキーワードが含まれるか(太字表示されるため)、であったり、内容が理解できて検索結果でクリック候補に入れてもらえるかどうか、などです。

    その上で文字数については、表示文字数も考慮すれば50~100文字くらいであれば問題はないかと思います。スマートフォンの検索でのアクセスが多い場合にはスマホの検索結果表示も意識して、前半50文字程度でキーワードが含まれ内容が理解できるように工夫すると良いと思います。

    SEO会社一般に関する質問

    やはり個人でやるのと、業者に頼んでやってもらうのとでは、全く違うのでしょうか?

    業者に頼むメリットってなんですか?という質問と捉えて回答します。まず当然頼む会社によってまったく異なりますが、色々なサイトに実務で関わった結果として得られた知識や経験の有無は大きいかなと思います。

    サイトの構造をこうすべき、SEO上この施策は影響が大きい、小さい、意味が無い、逆効果、などの要件については、やはり実際にどのくらいサイトのSEOに取り組んできたか、検索エンジンの特性や動向を理解しているかによって理解レベルが変わりますので、実績のある会社に頼むのであれば「成果が出る可能性が高い」というメリットは享受できるかと思います。

    特に大きなサイトのSEOを行うのであれば、忙しい担当者が聞きかじりの知識でどうにかなるほど簡単なものではありませんし、改修に費用がかかったり、現状のトラフィックに悪影響を与えるなどのリスクがある中で自分の知識だけを信じて改修に取り組んでいくというのは相当な勇気が必要だろうと思います。

    もちろん中にはSEOの専門家並みとかそれ以上の知識を持つインハウスSEO担当者の方も一部いらっしゃいますが、全体から見ればごく稀なケースです。

    ただもちろんコンテンツの良し悪しやその内容がより重要性を増す中で、そのサイトのサービス自体の専門家ではないSEO会社がそうした全て代行するというのは多くの場合は現実的ではないですし、そこはうまく分業するところかなと思います。

    設計や仕組みづくりなど専門的な知識や経験が必要な部分に関しては必要に応じて専門家の知見を利用し、自社サービスに大きく関わるコンテンツについては社内でリソースを確保して体制を作るというのが理想的かと思います。

    良質なSEO会社の見極め方を教えてください。

    一般的にお答えするのは難しいです。各社とも得意・不得意が必ずあります。そして会社単位ではなく実務担当者が誰かというレベルでも大きな差が出ます。個人的には”相性が良いかどうか”というのが正直長く取り組んで結果を出すコツなのではないかなと思ったりもしていますが、もし選定しなければならない立場にあるのであれば、選ぶポイントとしては

    • SEOに取り組むことによって何を実現したいのか(上位表示、何位にしたい、とかではなく、ビジネスとして何を達成したいのか)、という具体的なゴールを持つことと、それを担当者に伝えること
    • それに対して「具体的な」解決策を提示してくれるかどうか
    • 相手の会社の得意な領域、不得意な領域について率直な回答を求め、明確な回答を得られるか
    • どのような仕事の進め方をするのか、それは現実的に上手く行きそうか
    • 提案された内容に、「なんかすごそう」「プロっぽい」とかそういうレベルではなく、理解して納得して取り組む価値があると思えるか
    • 取引条件が合うかどうか

    こうしたことでしょうか。

    ※参考※
    SEO会社って何を基準に比較・選定したら良いんですか?
    [寄稿] 元インハウスSEO担当者が語る、失敗しないためのSEO会社の選び方、付き合い方

    ※編集者注:

    全てにおいてこの会社が一番良いです!という会社は知るかぎりは思い当たりません。

    ちなみに営業担当者のレベルで言えば、「実績があります」「ノウハウがあります」「最新のアルゴリズムの動向を把握していますので常に最適な状態を保てます」「○○(大手)さんのSEOやってます」「ペナルティ受けたこと一回もありません」みたいな自社の営業トークと自慢話や”フカシ”しか出来ない担当者であれば、担当者を変えてもらうか会社を変えるかはしたほうが良いかなとは思います。

     

    今後、Googleの仕様変更などにより、SEOの在り方やSEO事業の存続に影響はありますか?悪質なSEO業者が駆逐されるのは当然として、真面目にやっている業者はどうなのでしょうか?

    既にかなり影響はでてきていると思います。かつてのような人工リンク一辺倒のやり方で継続的に上位を維持できる可能性は年々低下傾向にありますので、SEO会社全般としても取り組み自体をリンク以外にシフトしなければならない状況にはあります。

    同時に市場の認識も変化して、リンク中心ではない手法のSEOを行いたいという企業も少しずつですが増えてきておりまして、リンク以外のノウハウが自社にない状態では、すぐに別方向にピボットも難しいのでそうした会社は苦しいのではと思います。

    逆にリンク中心のSEOで一定以上の成果をあげられる専門会社は今でも存在していますし、今後も一定数は残ると思います。ただし、それはそれでかなりの覚悟を持ってやられている会社でなければそうは出来ないと思いますので、そういう会社はかなり少数だと思います。

    ※編集者注:

    実際には、ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、最近は事業をシフトするか、撤退、事業譲渡、倒産、といった動きが目立ちます。

     

    Googleの仕様変更によってSEO自体がしづらくなるかというと、特にそういうことではありません。仕様変更によって使えなくなった手法はたくさんありますが、逆に言えばそれだけです。

    SEO上で考慮すべき項目は数えきれないほどたくさんありますし、多くの場合は優先順位も明らかです。それを一つ一つ整理して提示して、実現可能なところから実行していくだけです。

    ※参考※
    自然リンクを狙ってSEOの成果を出せる人は普通にスゴイと思う、という話と将来的なSEO事業の向かう先について
    Googleがアルゴリズムを変更する目的とSEOの役割
    “ホワイトハットSEOが上手くいかない”という人へのアドバイス

    ※編集者注:

    リンク→リンク以外への転換については、個人事業や少人数の組織ならまだしも、組織規模が大きくなると更にいろんな障壁があり本当に難しいと思います。既存の販路(特に代理店への依存度が高い場合)、既存の人材スキル、スキルを持つ人材の維持(離職防止)、新規採用、教育、標準化、リンク用インフラの処理、既存サービスの顧客、ほかにも色々と大きな障壁があります。外から見ているよりも「リンク中心のSEOから、リンクを使わないSEOをお金をもらえるレベルで組織的に提供するようにシフトする」ことはそうそう簡単なものではありません。

    大げさに言えば、SEO事業としてくくっていても、それぞれはビジネスモデルとしてほとんど別物です。つまり単なる方向転換、ではなく既存のビジネスを一度破壊して新たに再構築するくらいの覚悟が必要なことだと認識しています(もちろんこれはもともとの状況にも依るのでしょうけど)。

    と、ここ数年は本当にこのビジネスモデルの移行をしていくにあたり僕自身も色々大変な思いをしてきましたので長々と補足しました。誰かが知ってるとか出来るとかでは全然ダメで、みんなが出来る必要がある、それがビジネスとして成立する、というのが本当に大変なことです。そしてメンバー個々人のレベルの引き上げという意味では今後も際限ないのでまだまだチャレンジングです。

     

    ヴォラーレのSEOに関する質問

    SEOコンサルをする場合、コンテンツの提案はどんな事をしていますか?

    もちろんサイトによってまちまちです。ただ、面白いことをやりましょうとか流行りの手法を使いましょうとかそういうのは違うと思うのですね。一つ一つ整理して、必要なコンテンツを洗い出して作っていくように地道な提案をしています。あまり派手なことは提案しません。

    例えば既成品を販売するサイトと、オーダーメイドで作って販売するサイトでは同じテーマでも必要なコンテンツは異なります。情報収集期間を長くとるサービスを紹介するサイトと、ふと困った時に探して選んで見つけて申し込むようなサービスを紹介するサイトでも、コンテンツの戦略も重要性も大きく変わります。

    自分のサイトに来て欲しい人、彼らが知りたいこと、彼らに知ってほしいことをまずは明確にして、それは良質な自然リンクの獲得につながるものなのか、或いは商品を比較選定される上でのポジティブな材料と成りうるコンテンツなのか、例えばそういうことを考えながらコンテンツを考えていきます。

    ※参考※
    Webサイトに必要なコンテンツとSEOについて
    「ユーザー」から出発するWebコンテンツ企画の5ステップ【基本編】
    元雑誌編集者が語る、あなたの”コンテンツマーケティング”が上手くいかないワケ

    SEOをバリバリ頑張るのと、広告含めた予算のバランスはどう提案されてますか?

    当たり前っぽい回答ですが期待できそうな投資対効果による判断となります。

    SEOに取り組み、自然検索流入を改善することで大きな成果を上げられる可能性が高い(伸びしろが大きい)のであれば、SEOに積極的に投資してもらうように提案します。分かりやすい例では、規模の大きなコンテンツなのに実装が甘いために相応な検索流入が得られていない、リスティング広告には月に500万円投資している、であれば、短期間で一気にサイトにテコ入れしてSEO側の改善をしましょうという提案が出来ます。

    逆にサイトの多方面の改善で自然検索を伸ばすにはそれなりの期間やコストを要するため、そこに見合った効果をあまり見込めないのであれば、SEOはそこそこに、広告を中心としたマーケティングを優先させるべきです。常にSEOに全力投球する必要はどこにもありませんし、SEOに取り組んでも期待できる効果が全体から見て微小なのであれば、こんな面倒なことやっている場合ではないことがほとんどと思います。時間と労力ばかりかかって何も得られませんし。

    ※参考※
    SEO対策とリスティング広告の共通点/相違点
    SEO対策を実施するメリット

    その他

    SEOにおいてschooのここが素晴らしい!というのはありますか?

    なんとも答えづらい質問ですが、外から見て言えるレベルの回答としては、現状でSEOはそこまで優先して意識していないのではないかな、と思います。今は、基本的に生放送を中心として、schooのアカウントor講師本人or講師の所属団体がソーシャルメディア上で拡散して集客/スクー自体のファンがサイト巡回中に放送を発見して視聴、という流れが主流かと思いますし、現状ではそれでかなり集客はできているのではないかと思います。

    これまで蓄積した放送情報及び受講者の投稿によるテキストコンテンツといった独自の情報資産に加え、ユーザー参加が非常に活発なメディアになっているため新たな仕組みのユーザー投稿型のコンテンツなども促進しやすいだろうといった特性もありますので、SEOを本格的に実践することで、もっともっと検索結果での露出を改善していくことは出来ると思います。

    参考する書籍があれば教えて下さい。/ おすすめのSEO本はありますか?

    ということで定番の本を紹介します。下2つは最近出版されたものでお勧めです。

    このあたりでしょうか。

    まとめ

    あまりまとまりのない感じにはなってしまいましたが、でてきた質問は現場でも割とよく聞かれるような質問であったりというところで、一つくらいは参考になる問答があればなあと思います。

    ちなみに最近はこんな形でスクーさんで声をかけていただいたり、自分でもちょっと大きめにセミナーを開こうとしていたり外に向けて発信することが増えて、認知度が上がっているんだなあととても嬉しくなります。スクーさんの方は会社でチャンネルを持たせて頂いているので、また何度かやると思いますので引き続きよろしくお願いいたします。

    中古ブランド品、プレゼントとしてアリ?ナシ?を探るインフォグラフィック

    日本最大のリユースデパートを展開するコメ兵が、高級ブランド品のプレゼント事情を可視化したインフォグラフィックを公開しました。女性にブランド品をプレゼントするなら「12万円のバッグ」が間違いない・・・!?– SEO Japan

    ブランド品の価値観を、左右で男女別に比較

    高級ブランド品男女の価値観調査※画像をクリックするとコメ兵のサイトに飛び、全体をご覧いただけます。

    コメ兵がブランド品に興味がある男女800人に対して行ったアンケート調査によると、中古・新品に関わらず普段持ち歩いているブランド品の数は平均3個。時計、財布、バッグが定番アイテムのようです。

    高級ブランド品男女の価値観調査恋人や配偶者からプレゼントされるなら何が欲しいか、その期待金額をみると、男性1位は「時計(49.3%)」で期待金額は約18万円、女性1位は「バッグ(45.8%)」で期待金額は約12万円でした。
    普通のプレゼントの期待金額で考えると高いと感じる方も多いかもしれませんが、ブランド品をプレゼントしてもらうなら、このくらいの金額でないと身に着けづらい、という事情もありそうです。

    中古のブランド品、プレゼントとしてあなたはアリ?ナシ?
    高級ブランド品 男女の価値観調査(コメ兵)

    男性の約3割が「妻や恋人からのプレゼントは中古ブランド品でもいい」と回答したデータを見る限り、女性より男性の方が、プレゼントとしての中古ブランド品をポジティブ捉えているようですね。(※本インフォグラフィックは弊社がデザインをお手伝いさせて頂きました。) — SEO Japan [G+]