LuminaryがAlexaデバイスでサブスクベースのポッドキャストを開始

「ポッドキャストのNetflixを作る」ことをミッションとするLuminary(ルミナリー)が、サービスの有料会員を獲得する新たな方法を試している。同社が米国時間12月17日に立ち上げたのは、EchoスピーカーなどのAlexaデバイスで、音声コマンドを使ってポッドキャストのコンテンツをストリーミングできるスキルだ。加えてLuminaryは、Alexaの音声操作でサブスクリプションを提供する最初のポッドキャストサービスになる。

リスナーはAlexaに「Start My Free Luminary Trial」(ルミナリーの無料トライアルを始めて)と呼びかけることで、Luminary Premiumへの1カ月の無料アクセスができるようになる。あるいは「Alexa, Subscribe to Luminary」(アレクサ、ルミナリーを申し込んで)と言えば米国内で月額7.99ドル(約880円)のサブスクリプションをスタートできる。

この施策については反対する人もいて、ポッドキャスト番組をLuminaryから取り下げるケースも多く見られたが、同社は生き延びた。Luminaryのライブラリは成長し、米国時間12月17日の時点で有料の独占ポッドキャストが40種類ほどある。その中には、Trevor Noah、Lena Dunham、Martina McBride、Russell Brand、Team Coco、The Ringer、Roxane Gay + Tressie McMillan Cottomといった大物の番組も含まれる。

これまでLuminaryは、ポッドキャストのネットワークであること、ネットワークの外も含めて一般的にポッドキャストを放送するアプリであることの二股をかけていた。LuminaryのiOSアプリでもAndroidアプリでもウェブアプリケーションでも、有料会員は同社のオリジナル番組だけでなく、そのほかの好きな番組を聴ける。でもAlexaに限っては有料会員のみが対象だ。ただし上記のように1カ月の無料トライアルはある。また独占番組のサンプル回もサインアップする前に聴ける。

有料会員になれたら、Alexaのスキルを使って有料番組を前回停止したところから聴けるし、自分の好きな番組のストリーミングだけでなく、推奨番組を教えてもらえる。Echo Showのように画面のあるAlexaデバイスではアートの作品や説明が映し出される。

音声アプリを設計したのは同社とパートナーしたニューヨークのデジタルエージェンシーのRAINで、ここは音声と会話的AIが専門。そしてLuminaryの初めての音声プラットホームのローンチを手がけた。

Luminaryがデビューしたのは今年の初めだが、すでにそのサブスクビジネスは1億ドル近い投資を得ている。しかし、「無料で広告入りの一般公開番組をLuminaryの有料サービスに惹き寄せるための餌として使っている」と怒っているポッドキャスト制作者も多い。またLuminaryは、完全で正確なアナリティクスをポッドキャストの発行者に送っていなかった(これは後日改めた)。また、大手メディアの一部は番組の取り下げを求めた。具体的には、SpotifyのGimletとParcast、The New York TimesのThe Daily、The Joe Rogan Experience、Endeavour Audio、PodcastOne、Barstool Sportsなどだ。

Spotifyは自分が投資した企業が独自の独占ライブラリを育て、サードパーティのアプリから広告なしで配布されているのだから頭にくるのも当然だ。しかしLuminaryが予想しなかったのは、そのアプリを自分のコンテンツの配布方式の1つとしか見なさないポッドキャストの多さだ。つまりOvercastやPocket Casts、AppleやGoogleのポッドキャストアプリのように。

今回AlexaスキルをローンチしたことによってLuminaryは、有料サービスに注力しやすくなった。ポッドキャストが広告に依存するのでなく、クリエイターが自分の作品に金を払ってもらえる。同社はAlexaをローンチした理由として、スマートスピーカーはモバイルデバイスとPCに次いで3番目に多く、ポッドキャストの聴取に使われているからだと語る。

ちょうどAmazon(アマゾン)も、Alexaデバイスでのポッドキャスト聴取に投資を増やしている。り同社は先週、Echoデバイス上のAppleとSpotifyのサポートを加えたのだ。さらに今では、ユーザーは自分のデフォルトのポッドキャストサービスを指定できる。Luminaryのユーザーは、そんなデバイス内蔵の便利さを享受できない。代わりにユーザーは「Alexa, Open Luminary」(ルミナリーを開いて)と言う必要がある。

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

本年Q2、もっとも売れたスマートスピーカーはGoogle Home Mini

Amazonのプライムデーで一番売れたのはEcho Dotだったかもしれない。しかしStrategy Analyticsの最新レポートによれば、2018年の第2四半期にもっとも売れたスマートスピーカーは、GoogleのHome Miniであるようだ。全世界での出荷台数を見ると、Echo Dotの220万台に対してHome miniは230万台となっている。

いずれもエントリーレベルのスマートスピーカーだが、この2台を合わせると、全出荷台数の38%を占めることとなるようだ。

本年の第2四半期には、1170万台のスマートスピーカーが出荷されたとのこと。その中で5台中4台がAmazonないしGoogleのデバイスであった。

Echo Dotに続くのは、フラッグシップモデルとなるEchoで、140万台だった。そしてAlibabaのTmail GenieおよびGoogle Homeが80万台で続く。

AppleのHomePodはトップ5に入っていない。しかしQ2における出荷台数シェアでは6%を占めているようだ。

高額ながら高機能を目指したHomePodだが、まずまずの成績をあげているということがいえるのかもしれない。

売上額に占める割合についてみれば、Home MiniとEcho Dotをあわせて17%である中、AppleのHomePodは単独で16%を占めている。200ドル以上のものに限定すれば、HomePodが70%のシェアを占める。

なお、Strategy Analyticsのレポートによれば、今のところはまだシェアは流動的で、登場してくる新製品により大きく変動するだろうとのことだ。

「市場の成長率に着目したメーカーの積極策により、この12ヵ月でスマートスピーカー製品は大幅にその数を増やしました」とStrategy Analyticsのバイスプレジデントを務めるDavid Mercerは言う。「SumsungやBoseなどといった巨人たちも、スマートスピーカー市場への参入タイミングをはかっているところです。ブランドの拡大を目指して動き始めるとともに、消費者にとっては高級モデルを中心に選択肢が増えることが考えられます」とのことだった。

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(翻訳:Maeda, H

Amazon Echoの普及でスマートホーム市場が元気になりそうだ

AmazonのEcho系列は今年の早期に顔ぶれを一新し、ベーシックなEchoをバージョンアップ、スマートホームのハブとしてのEcho Plusを導入、そして頑丈なEcho Dotは変わらなかったが、相変わらずコスパの良いデバイスだ。

その新しい陣容によってこのデバイスは、市場をさらに拡大した。今月はカナダでも発売されたから、今ではカナダ人であるぼく自身のアパートで、たくさんのEchoデバイスを試している。この陣容一新の最大の功績は、目新しい小物デバイスという印象が消えて、近未来の日常家庭用品というイメージになったことだ。つまり、どの家庭にも必ずあるべき、新しい消費者電子製品だ。

Amazonも明らかに、この感じ方を強めようとしている。新しいAmazon Echoはほぼ全体が布で包まれているし、ソファーなどの家具の仲間のような印象も、偶然ではなく意図的だ。インテリアの一部のような感触は、このスマートスピーカーが従来のオーディオスピーカーのように固定式ではなく、本棚でもテーブルでもどこへでも置けることにも由来している。どっかに隠す必要もない。そして全体が布だから、目ざわりでない。小物電子製品を、日常の中で気に障(さわ)らないものにするためには、こんなデザインが必須だろう。

ぼくのところでは、まさにそのとおりで、Echo(とEcho PlusとEcho Dot)は、照明のスイッチやカウチや電子レンジなどと並ぶ家庭用品だ。その最新世代は、音質が良くなったなどの改良がある。新しいEchoだけでなく、Echo Plusも音は良い。まあ、似たような製品だけどね。

うちでは複数のEchoで、Hueのライト(スマート電球)をコントロールしている。スイッチは、もう随分長く使っていない。そのほか、ホームシアターのコントロールや、Nestのサーモスタットによる温度コントロール、ニュースや天気予報、キッチンのタイマーなどにも使っている。今ではEchoを使うことが自然な習性になっているので、手でスイッチを操作するなど昔のやり方がすごくかったるい。昔のやり方がすごく不便、ということは全然ないのに。

しかし、若干の疑問もある。たとえばスマートホームのハブを統合したEcho Plusは、家庭用デバイスのワイヤレス接続に二つの主なスタンダードがあるのに、一つしかサポートしていない。でも今のところ、それは気にならないし、Echoは日に日に、コーヒーテーブルや皿洗い機などと同じく、頼りになるデフォルトの生活用品になっていく。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

YouTubeがAmazon Echo Showに復帰、VimeoとDailymotionも視聴可能に

‘画面つきのEcho’、Amazon Echo Showがデビューしたときは、画面があってビデオを見れてインターネットに接続するデバイスとしては当然ながら、YouTubeアプリも含まれていた。しかしEcho ShowのYouTubeプレーヤーには、YouTubeの規約に違反しているところがあったため、Googleが早速抗議して取り下げさせた。

しかし今日(米国時間11/21)の Voicebotの記事によると、YouTubeがEcho Showに戻ってきた。それは前とはかなり変わって、Webやタブレットなどの上で見るおなじみのYouTubeとほぼ同じだ。つまりEcho ShowのYouTubeアプリは、YouTubeの利用に関してGoogleとYouTubeが定めている要求を受け入れたのだ。

Echo Show上の最初のYouTubeは、あくまでも音声コマンドを重視していたと思うが、今度のはみんながすでによく知ってるYouTubeだ。ちょっと、複雑な心境だね。でもなにしろ、YouTubeが戻ってきたことは良い。Echo ShowはYouTubeのために生まれたようなものだから。キッチンのカウンターに置いて、煮物が煮えるのを待ちながら、YouTubeビデオを見て暇つぶしするんだよ、みんな。

でも今度のAmazon Echo Showは、VimeoやDailymotionのビデオも見られる。Amazonのスポークスパーソンは、こう言ってる:

Vimeo, YouTube, それにDailymotionなど、これまでよりも多くのビデオをEcho Showでお客様にご提供できることは、わたくしどもの喜びであります。これからは、さらに多くのビデオソースをご提供してまいります。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Google Homeにタッチスクリーン方式のデバイスが登場か、検索のコードにその気配

Google Home用のタッチスクリーン型デバイスをGoogleがテストしている、という証拠がまた一つ。AndroidPoliceが指摘するGoogle検索アプリケーションの最新バージョンのコードには、新しいオンスクリーンインタフェイスを持つデバイスを参照している箇所がある。そのv7.14.15のコードには、オンスクリーンメニューとファンクションの長いリストがあり、それをコードネームQuartzというデバイスが利用している。メニュー中のYouTubeの再生は、Amazon Echo Showが最近取り下げたファンクションだ。

本誌TechCrunchの9月の記事でも、GoogleがタッチスクリーンインタフェイスのあるGoogle Homeデバイスを作っている、と報じた。二つの情報筋が、その社内コードネームは“Manhattan”だと確認し、画面サイズはEcho Showと同じ7インチだ、と言っていた。情報筋の一人は、Googleの社員から直接情報を得ていた。二人とも曰く、そのデバイスはYouTube, Google Assistant, Google Photos, そしてビデオ通話をサポートする、と。また、Nestなどのスマートホームデバイスをコントロールするスマートハブとしても機能する、と。

AndroidPoliceの今回の記事は、これらの詳細の多くを確認しているようだ。そのコードレビューAPK Teardownが開示しているのは、複数のオンディスプレイ機能、対話的タイマー、32種のアイコンを用いる天気予報などだ。YouTubeビデオの再生と、最低限のWebブラウザー、それにフォトギャラリーやお店のリスト付きGoogle Mapsなどもある。

現時点でGoogleは、そんなデバイスがあることを確認していないが、少なくともそのアイデアがあるとか、内部的にテストしていると考えても、無理ではない。家庭の中心的な情報ハブは、各社が目指してきた製品であり、その最新例がAmazon Echo Showだ。Amazon Echoに一歩々々追いつく努力をしているGoogleが、次にEcho Showのクローンをめざしても、おかしくはない。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

テレビに映ってるアニメのキャラがAmazon Echoに命令して大量のランダムな買い物を

Amazon Echoを持ってると、こんなやばいこともある、という例。起動する言葉さえ分かってればだれでもEchoに命令できるから、テレビに映ってるアニメのキャラクターでも、あなたの家のEchoを操作できる。20年の長寿を誇るアニメ番組South Parkで、まさにそれが起きた。

これが、それだ:

[AlexaにいたずらをするSouth Park]

このアニメを見ている部屋にEchoがあったら、Amazonのあなたのショッピングカートが、ランダムに選ばれたがらくたでいっぱいになってしまうだろう。

音声で操作するアシスタントには、このような危険性がある。悪質な広告が音声でAlexaに命令して、あなたに製品を買わせてしまうかもしれない。South Parkのボックスセット、とか。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))