Facebook、不評のストーリーカメラを強化。ライブ、GIF動画、テキストを追加

Facebookは反響の芳しくないストーリー機能を強化した。本日(米国時間8/15)Facebookは、同サービスのフルスクリーンカメラに、ライブ中継、2秒間のGIF動画撮影、および背景色付きフルスクリーンテキスト作成機能を追加した。作品はFacebookストーリー、メッセージ、あるいは通常のニュースフィードで公開できる。

新機能によって、FacebookカメラはInstagramのストーリーカメラとほぼ同等になり、用途が広がるとともに、ビジュアルにシェアする方法を求めるティーンのユーザーを引き付けることが期待できる。カメラに内蔵されたARフェイスフィルターをライブ中継と組み合わせることで、顔を見せることなく安心してライブ放送することもできる。

背景色付き投稿機能は、Facebookの近況アップデートで以前から提供されている。カメラのGIFクリエーターは先月テストを行った。そして今月Facebookは、カメラによるライブ中継をテストした。ニュースフィードの投稿エディターでは2016年から同機能を提供している。そしてこのたび、iOSおよびAndroidの全ユーザーに上記の機能が正式提供されることになった。

今年3月にFacebookは、カメラ機能および24時間で消滅するストーリー機能を全世界で公開し、昨年来のInstagramによる代理戦争に続き、Snapchatとの直接対決を宣言した。
しかし、SnapchatクローンのInstagramストーリーとWhatsApp Statusが、いずれもオリジナルを上回る1日当たりユーザー2.5億人を記録している一方で、Facebookはカメラとストーリーの利用者数を公表していない。SnapchatとInstagramが人気を博している欧米では、Facebookカメラを「余分」だと批判する人もいる。フィード画面のトップにあるストーリーのアイコン表示が邪魔だと言う人もいる。現在ストーリーで配信されているコンテンツはごくわずかであり、私の友達でも投稿しているのは4人だけだ。
しかし、ARエフェクト付きカメラを4月に公開し、今回新機能を加えたことで、Facebookが躍起になってカメラ機能を広めようとしていることが見てとれる。Facebookは、いつでもカメラ機能を畳んでInstagramストーリーにユーザーを誘導することができる。しかし、もしMark Zuckerbergがビデオとビジュアルコミュニケーションが未来を担うと信じ、Snapchatに欠けているAR開発プラットフォームを提供することでリードを奪うことに賭けているなら、みんながFacebookカメラを使うトレンドが生まれるまで、批判に耐え続ける覚悟ができているのかもしれない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Facebook、偽ライブビデオの取り締まりを厳格化

Facebookが、ライブビデオの誤解を招く利用方法を禁止しようとしている。同社がTechCrunchに伝えたところによると、Facebookは同サービスのポリシーのライブAPIの項目に、以下の記載を追加した。「このAPIを使って画像のみを公開しないでください(例:静止画像、アニメーション、ループ再生画像などを公開しない)。また、動かないものや風景の映像に関連したライブストリーム投票を行わないでください」。
(日本語版注:本稿掲載時点で日本語版ポリシーには未記載)

このポリシーに違反するビデオはFacebookでの露出度が下げられ、繰り返し違反したパブリッシャーはFacebookライブの利用を制限される。

今年1月にFacebookが2016年のトップ10ライブビデオを発表した後、TechCrunchは偽「ライブ」ビデオの摘発をFacebookに要求した。トップ10の半数は本当のライブとは言えず、静止した背景に重ねられた単なる投票やカウントダウンだった。

Facebookに寄せられたフィードバックによると、視聴者はそうした静止画やグラフィクスのみの中継を面白いライブコンテンツとは感じていない。昨年12月、Facebookはグラフィックスのみのライブビデオで「いいね!」やリアクションを使ってニュースフィードから投票させることを密かに禁止した。

今回Facebookはさらに一歩進めて、ライブ方式の浄化をはかっている。

ライブビデオが人を引き付けるのは、次に何がおきるかを期待する緊急性や意外性だ。もしユーザーが偽ライブビデオに慣れてしまうと、友達やフォローしているパブリッシャーが中継を始めたという通知が来ても、見に行くことは少なくなってしまうだろう。

本誌は、誤解を招くライブビデオのもう一つの形態も追及した:カウントダウンだ。この手の多くはコンピューターグラフィックスをループ映像に重ねたもので、上に貼ったBuzzFeedの年越しカウントダウンが典型例だ。しかしFacebookは、現実世界のカウントダウンが行われてループしてないものは現時点で禁止していない、と私に言った。それでも、投稿したパブリッシャーにネガティブなフィードバックが続くようであれば反応も落ち込むだろう。Facebookは今後もこうした状況を監視していくと言っている。

Facebookは「ライブする」という動詞を自分たちのものにするべくエンジニアリングとマーティングに膨大な資源を費やしてきた。ソーシャルコンテンツをライブで録画、閲覧する第一の場所としての座を維持し、長期的にこの投資を回収するためにはこうしたライブ中継の質を高く保つことが不可欠だ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Facebook上の動画の5分の1がライブ動画に―、問題を抱えつつも前進を続けるFacebook Live

多くの人は、まだ何をライブ配信すれば良いのかわかっておらず、中にはいかがわしい内容や犯罪関連の動画を公開している人もいるが、Facebookはこの度、同プラットフォーム上で公開されている動画のうち、ライブ動画の割合が5分の1に達したと発表した。さらに、ライブ動画の視聴時間も前年比で4倍に伸びたと、動画部門のトップであるFidji Simoは記している

このニュースから、”Live”という単語を自社のものにしようとしているFacebookの努力が報われ始めていることが分かる。

ライブ動画配信は、2015年に予測されていたほど爆発的には成長しなかった。当時は、Meerkatがライブ動画市場を再燃させ、TwitterがPeriscopeを買収し、Facebookもライブ機能のテストを始めており、ライブ動画に大きな関心が寄せられていた。そして現在、利用者数の増加はそこそこという程度で、1億ドルもの広告料を配信者に支払い、巨大なオフライン広告キャンペーンまで展開しながらも、暴力的な内容の動画に関連した問題が発生する中、Facebook Liveをいち早くローンチすることに全力を注ぐという、Mark Zuckerbergの決断に疑いの目を向けている人もいる。

しかし当時のFacebookは、ライブ動画市場の様子をただ指をくわえて見ることによるリスクが大きすぎると判断したのだ。同社は、ライブ動画配信が普及し、人々が何かを配信しようとしたときに、1番に思い浮かべるようなツールになるべく、”Live”という動詞を自分たちのものにしようと動き始めた。

ソーシャルサービスの生死はネットワーク効果にかかっており、最初に上手く新しい機能を導入した企業が、雪だるま式にトラクションを集めることができるようになっている。

例えば、Snapchatがストーリー機能の絶対的な存在となる様子を、Facebookはただ眺めることしかできなかった。その後Snapchatの買収を試みるも、低すぎるとされた提示額のせいで上手くいかず、ストーリー機能の導入に乗り遅れたFacebookは、現在必死に追いつこうとしている。

2015年2月のMeerkatのローンチにメディアが飛びついた後、TwitterがPeriscopeの買収を決めたとき、Facebookは消費者が結婚式やパーティー、スポーツイベント、衝撃的な瞬間を”Periscopeする”という悪夢のような未来を想像した。規模ではTwitterに大きく水をあけたFacebookだが、モバイル動画でのTwitterのカムバックは絶対的に阻止したかったのだ。さらに同社は、Snapchatが”クールな”動画配信で支配的な立場に立つことも防ぎたかった。

結果的にFacebookは急ピッチで開発を進め、2015年8月に有名人を対象にライブ機能のテスト版をローンチした後、翌年1月にはアメリカのiPhoneユーザーに同機能を公開した。The Wall Street Journalによれば、ローンチから間もなく、Facebookは衝撃的なデータを目にする。なんとライブ機能のユーザーの75%は、高校生と大学生だったのだ。つまり、ライブ機能によって、Facebookは若年層のユーザーを獲得し、Snapchatに遅れをとっていたオリジナル・コンテンツの共有サービスを拡大するチャンスを得たのだ。

Mark Zuckerbergは社内のリソースをライブ機能へ投入することを決め、全てのユーザーに同機能を公開すべく、Facebookは社員100人以上を使ってライブ機能の開発にあたった。さらに同社は、国内外のビルボードやバス停、テレビCMでライブ機能の使い方を説明する広告を掲載し、さらに”Live”という単語へのグリップを強めていった。

当時Facebookは、議論を呼びそうなコンテンツによって問題が生まれる可能性を認識していたが、その程度については過小評価していた。これまでに、本来はブロックされるべき暴力事件や自殺の様子が、何十回もライブ配信されてしまっている一方、Philando Castileの銃殺事件など、報道価値のある動画が誤ってブロックされてしまうという事態も起きている。

しかしFacebookは、同社のプラットフォームがライブ動画配信の中心地となれば、コンテンツの質や安全性に関する問題はそのうち解決できるはずだと考えているようだ。ここから、「素早く動いてぶっ壊せ」という、最近Facebookが距離を置こうとしている価値観が未だ健在だとわかる。

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(翻訳:Atsushi Yukutake/ Twitter

パソコンのFacebookからPCゲームがライブストリーミングできるようになった

Facebookはモバイル・ビデオライブストリーミングでTwitch.tvその他のライバルの上手を行こうと努力しているが、今やデスクトップでもすべてのFacebooユーザーがライブストリーミング配信を行えるようになった。ウェブカムその他のプロ向けハード、ソフトをパソコンに接続すればゲームをプレイしているところをライブで公開できる。

以前はページの管理者だけがFacebookのデスクトップからライブストリーミングできた。またゲームのストリーミングができるのもBlizzardのような一部の提携デベロッパーが開発したタイトルに限られていた。しかし今後はデスクトップのFacebookの「近況の投稿」にLiveボタンが表示され、そこからストリーミングを公開できるようになる。

ストリーミングのハード、ソフトが利用して直接ニュースフィードに投稿できれば、 配信者はタイトル、文字、画像などのグラフィックスをスーパーインポーズしてストリーミング映像のクオリティを大きくアップにすることができる。こちらにストリーミングソフトを利用してライブ配信する方法が詳しく説明されている。

Facebook Liveをデスクトップに開放したことで、TwitterのPeriscopeに対して優位となるだけでなく、ずっと以前から存在する有力サービス、YouTube、Ustream、LivestreamやスタートアップのYouNowなどと正面から競争できるようになる。Facebookは私の取材に対して「Q&Aセッションやビデオ・ブログなどの配信ではモバイルデバイスを片手に自撮りした映像はぐらぐらと不安定で、配信者、視聴者双方に好ましくない。デスクトップからのライブはこうした場合に有効な方法となるだろう」と述べた。

Facebookがライブストリーミング機能を積極的に拡大していることは、最終目的が「ライブ」、つまり何か伝えるべきことを持つ人々が即座に放送を行えう分野全体の制覇だということを示唆する。Twitterは2015年の4月にPeriscopeをスタートさせた。Facebookもすぐに後を追ってLiveをリリースし、プロ用放送機器との接続を可能にするLive APIも発表した。PeriscopeにAPIが追加されたのは昨日になってからだった。デスクトップの追加でFacebookはあらゆる環境からライブストリーミングできる能力を備えた。

今のところLiveにはまだ決定的といえるほどのコンテンツはない。また暴力的シーンのストリーミングがいくつか報じられた点についてFacebookは再発防止に努めるとしている。
しかしFacebookが新機能により、ゲームプレイなど重要なストリーミング分野でデスティーションとしての地位を確立できるなら、今後長期にわたってニュースフィードに利益をもたらす広告配信のプラットフォームを確立できるだおる。Facebookの主戦場はモバイル・デバイスだろうが、あらゆる環境でストリーミングできるようになるためにはデスクトップの追加は必須だった。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Twitter、明日、ライブビデオAPIを公開へ―多数のプロ用機器を接続できるようになる

Twitterでライブビデオを公開することがこれまでよりずっと簡単になる。明日朝、TwitterはライブビデオのAPIを公開する予定だ。これによりプロ用の映像機器とTwitterを接続した高品位のライブビデオ・ツイートが可能になる。新APIは現行のPeriscope Producerよりずっと強力な機能を備えている。

先週、新APIについてThe Informationが記事を掲載した。その後の取材でTechCrunchはローンチの期日が明日朝であることを確認した。またTelestream,、Wirecast、BrandLive、Livestream Switcherその他がAPIのパートナーして参加しており、メディアがAPIを利用するのを助ける。Twitterはその内容について詳細を明かすことを避けた。

情報源によると、Twitter’s Live APIは昨年4月にスタートしたFacebook Live APIとほぼ同様の機能でプロ用放送機材とソーシャルネットワークの接続に用いられる。このAPIを用いることで大型ビデオカメラ、ビデオ編集ハードウェア、デスクトップ・ビデオ編集ソフト、衛星中継バンその他から直接Twitterに映像を投稿できるという。

Periscope ProducerはOBDやWirecastのようシステムからビデオを投稿する場合のポータルとなるURLを提供するだけなのに対してはるかに強力だ。ただしPeriscope Producerの利用には高度な技術的知識や準備が必要ないのでセミプロやビデオ・ブロガーの利用には便利だ。【略】

Twitterはその本質が「現在」をリアルタイムで伝えることにあるため、Facebook、Instagram、Snapchatいずれと比べてもrライブビデオのホスティングに適している。Twitterの欠点は映像表示が小さいことだが、新しいAPIはこれを補って「第2のスクリーン」を提供するものだ。これは各種コンテンツ・クリエーターやパブリッシャーなどプロ級のユーザーを惹き付けることになるだろう。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Facebook Live、5月以来の利用者は4倍増。テレビCMと屋外広告を展開

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Facebookは、ライブ動画がセレブだけのものではないことを、みんなに伝えたがっている。Facebookは、米国および英国で、テレビ、ウェブ、街頭、バス、バケッジクレーム等に新たな広告を掲載、何かいい物を見たり、自慢したり、大切なことを言いたい時にライブ中継することを推奨している。

このキャンペーンは、5月以来あらゆる時間帯で利用者が4倍以上に増えているライブ動画の勢いを、さらに加速するかもしれない。ビデオストリームは7大陸に加えて宇宙からも発信され、ユーザーは通常のビデオの10倍コメントを付け、視聴時間はライブ以外のコンテンツの3倍に上る。多くの視聴者が集まるのは著名人のものだが、ほとんどのライブ中継は一般ユーザーによるものだ。

Facebookは、YouTube LiveやTwitterのPeriscopeと、ライブ発信者や視聴者の獲得を争っている。一連の広告で支持者を増やしたいところだ。

ビデオCMをまとめた動画を下に貼った。

Facebookといえば、2012年にユーザー10億人達成を祝った、意味不明で仰々しい「Facebookは椅子のようなもの」というのテレビCMを思いだす。そう、誰の暮らしの中にも存在する、という意味らしい。

新しいキャンペーンは、ずっと直接的で包括的で真っ当だ。どのCMも、ユーザーがライブ中継できるものの例を挙げている。FacebookのCMO、 Gary Briggsによると、「CMのコンテンツはすべて ― どのビデオも写真も ― スマートフォンのFacebook Liveで撮ったもの」だそうだ。通常Facebookは、失敗した製品は放置してリソースを注ぎ込まないので、Liveには大きな可能性を期待しているのだろう。

新広告キャンペーンのキャッチフレーズと場所は以下の通り。

  • テレビ/ウェブの30秒スポット:隠れた才能の持ち主が、隠しておかなくてもよくなった時、ライブ中継するには― 「うまくいってる。もしそうでなくても友達はきっと君のことをすごいと思うよ」。
  • テレビ/ウェブの30秒スポット:何か言いたいことがあって、あとは声に出して言うだけという時、ライブ中継するには ― 「もう一人じゃない。聞いてくれる友達がいる」
  • 15秒スポット:髪を切る直前の子供
  • 15秒スポット:激しい雷雨をビデオに撮っている男
  • 15秒スポット:小さな女の子がギターを弾きながら歌っている
  • 15秒スポット:テディベアの扮装をした犬
  • 15秒スポット:波打ち際を歩いている男
  • バス広告:このすばらしいバスツアーに参加していなくても、すばらしいツアーを案内したい時、ライブ中継するには
  • バス待合所:犬以外の動物を散歩させている人を見た時、ライブ中継するには
  • バス待合所:友達とただ出かけたりした時、ライブ中継するには
  • バス待合所:町で一番のギロピタを買った時、ライブ中継するには
  • バゲッジクレーム:最初のスーツケースが落ちてくるのを全員が待っている時、ライブ中継するには
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    Blank outdoor bus advertising shelter ; Shutterstock ID 426533326
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    Blank outdoor advertising shelter ; Shutterstock ID 372970987
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    Outdoor advertising bus shelter ; Shutterstock ID 323731910

FacebookはこれまでにもFacebook Liveのプロモーションに力を入れており、140以上のニュースサイトやインフルエンサーに対して500億ドル以上を使ってきた。その結果Facebookでライブストリーミングをするコンセプトは浸透したが、今度はユーザーが実際に使うよう仕向けなくてはならない。

YouTubeが自らをウェブ有名人の発表の場と位置づけ、Periscopeが市民ジャーナリズムと専門家のQ&Aに焦点を絞る中、Facebook Liveの広告は、一般人の発信ツールとして位置づけている。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Facebook Liveにリモート・インタビューや視聴者の待合室など重要な新機能追加へ

2016-06-24-facebook-live-broadcast

今日(米国時間6/22)からカリフォルニア州アナハイムで開催されるVidConカンファレンスで、 Facebookはライブのビデオ・ストリーミング・プラットフォームであるFacebook Liveに3つの大きな新機能を追加することを事前告知した。

これにより、別々の場所にいる2人が対話的にビデオをストリーミングする機能、ストリーミング・スケジュールの事前発表機能、それにオーディエンスが待機し、交流できるバーチャル待合室機能がもうすぐこのプラットフォームから利用できるようになる。また先ごろFacebookが買収したMSQRDのバーチャル・フェイス・マスクを着用してストリーミングする機能も追加される。

友達とリモート会話をストリーミング

最大のアップデートはやはり異なる場所にいる2人が会話するビデオが配信できるようになることだろう。これはネットワーク・テレビ局が多用しているリモート・インタビューのFacebook Live版と考えるとわかりやすい。

簡単にいえば、ビデオ・ストリーミングを実行するユーザーが友達をそこに「招待」する形だ。マーク・ザッカーバーグは先週のライブのQ&Aセッションで「ライブのビデオ・ストリーミングに友達やセレブをゲストとして呼べたらすてきだろう」と新機能の追加を示唆していた。

コンテンツの投稿者は新機能を利用してリモート・インタビューができるのはもちろん、友達とライブでデュエットを歌うなどさまざまなクリエーティブな利用法を考え出せる。この機能はこの夏、まず身元確認ずみページのユーザーに公開され、その後一般ユーザーも利用できるようになる。

待合室、ストリーミング・スケジュールの事前発表

Facebookはまたバーチャル待合室機能を発表した。ユーザーはこの待合室に入ってストリーミングの開始を待つことができる。同時に、配信側のクリエーターはストリーミングが開始される日時を事前に決定して周知できる。具体的にはFacebookがユーザーに通知を送るので、ユーザーは配信が始まるのを待つことができる。

この2つの新機能は私がこの記事で指摘したライブ・ストリーミングに付き物の問題を解決しそうだ。つまり、配信者はできるだけ多くの視聴者が集まるまで本番の配信を始めたくないが、最初から見始めた視聴者は配信が始まったものの、なかなか本番にならないので飽きて見るのを止めてしまうというジレンマだ。典型的な「ニワトリが先かタマゴが先か」という状況だが、ライブ配信ではこれまでもずっと問題となっていた。

Facebookが追加する機能により、視聴者は配信が始まる日時を事前に正確に知ることができるようになった。また配信がライブになるまでの時間を配信の視聴を希望する仲間といっしょに待合室で過ごすこともできる。

マスクを着用してライブ・ストリーミング

最後に、ちょっと愉快な新機能を紹介しておこう。Facebookでビデオを配信するクリエーターはMSQRD 〔マスカレード〕アプリを利用してライブで顔にマスクを貼り付けることができる。

MSQRDは、去る3月にFacebookが買収したビデオ・フィルター・アプリで、機能はSnapchatのレンズに似ている。ユーザーはライブ配信の最中でもさまざまなマスクを試してみることができるし、MSQRDが開発したエフェクトも利用できる。

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ライブでのビデオ・ストリーミングは配信側にかなりタフな精神力が必要だ。ユーザーは友達の興味を強くひきつけておけるようなコンテンツを常に持っているわけではない。MSQRD〔マスカレード〕製のおかしなマスクを着用して配信してよいということになれば、ビデオ・ストリーミングに挑戦してみようという勇気をもっと多くのユーザーが奮い起こすようになるかもしれない。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

ザッカーバーグ曰く:議会の座り込みライブ中継にはFacebook Liveも使われている

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民主党が銃規制を求めて抗議する中、共和党が休会を宣言すると議場のカメラは停止した ― そしてスマートフォンカメラのスイッチが入った。座り込みの様子を映し出すPeriscopeの動画は、ネットユーザーの心を捉え、ライブストリーミングアプリは自由のために必要であると声を上げさせた。Mark Zuckerbergはしかし、Facebook Liveを使っている人たちもいる、と言いたいようだ。

「19人の議員が、Facebook Liveを使って、自分の仕事を直接市民に伝えた」と、Zuckerbergは今日(米国時間6/23)の公開記事に書いた。「東海岸時刻午前10時現在、彼らのライブ動画は300万回以上再生されている ― その後も増え続けている」

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300万人はもちろん大した数だが、Periscopeの方がずっと多いに違いない(Twitterはまだ数字を公開していないが、近々出てくると思われる) ― ライブ中継は、テクノロジー好きでストリーミングそのものに興味のある人々の偏狭な世界から、外へ飛び出しつつある。CNNをはじめとする主要ネットワークがリンクを掲載したとき、数百万の人々が見たに違いない。全国放送テレビで見た人も数えるなら、Periscopeで最もよく見られたストリームの一つであることは間違いない。

Facebookの数字は決して軽視すべきものではないが、Periscopeモデルの方がFacebook Liveより、自然発生的でバイラルになりやすいと言えるだろう。19人の議員のうち何人が、Liveの設定をインターンに助けてもらわなければならなかったのだろうか。
第2の疑問:Facebookはいつ、ライブストリーミング用に(また)専用アプリを作るか、既存アプリに専用機能を追加するのだろうか?今が主要ニュースサイトの一面を自社製品で独占するチャンスだとすれば、Live開発チームは今から徹夜し始めるに違いない。

私がこれを書いているたった今、FacebookはLiveの新機能を発表した ― ただし合理化のためではない。待合室が出来たようだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Facebook Live、ゲームストリーミングでTwitchに挑む

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もし、人々がインターネット上で何かに多くの時間を費やしているなら、そこにFacebookが一枚加わろうとすることは間違いない。彼らの新たな探究の旅はゲームストリーミング。TwichとYouTubeに支配されている分野だ。今日(米国時間6/6)Facebookは、World Of Warcraftのメーカー、Blizzardと提携して、同社のゲームにソーシャルログインとFacebook Liveビデオストリーミングを組み込むことを発表した。まずは最新大ヒット作品のOverwatchから。

BlizzardのゲーマーはFacebookでログインできるようになるので、一緒にプレイする友達を探したり、ゲーム内コンテンツをニュースフィードでシェアしたりするのが簡単になる。Facebook Live APIにはプレイ中の画面をライブストリームする機能が含まれている。Facebookユーザーはゲーマー友達がモンスターと戦ってレベルを制覇するのを見ながら、リアルタイムでコメントを残すことができる。

Amazon傘下のTwitchサービスは、毎月1億人が利用しているが、Facebookとつながっているゲームは6.5億人がプレイしているので、この新機能の膨大な可能性が想像できる。

今やビデオゲームは観戦スポーツとなり、FacebookはESPN[米スポーツ専門TV局]への道を進もうとしている。

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FacebookはTwitchに追いつかなくてはならない。Twitchはその〈プレイヤーピクチャー・イン・ゲームプレイピクチャー〉ビデオストリーミングとライブチャット機能を何年もかけて磨いてきた。専用のインターフェース、ビデオクリエーターのための広告や定期利用収益化オプション、および繁栄するゲーマーコミュニティー等、追いつくのは容易ではない。

しかしFacebookは、その巨大なユーザー基盤と高度なストリーミング用バックエンドを活用し、ソーシャルグラフを武器に戦う。

Twitch's dedicated game streaming interface

Twitch’s dedicated game streaming interface

もしFacebookが、ゲームのライブストリーミングはゲーマーだけでなく、一般視聴者にとっての次の大物だと本気で信じているなら、他では得られないようなビュー数をプレイヤーに与えられるだろう。

その昔Facebookは、FarmVilleに後押しされたデスクトッププラットフォームを持つカジュアルゲーム世界の中心地だった。人々は自分のデジタル都市や牧場を維持するために、何時間も考えることなくクリックし続けた。Facebookによる次のゲーミングへ界参入は、ユーザーにとってさらにシンプルかもしれない。自分はプレイすることがない。ただ観戦するだけだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Facebook LiveとTwitter Periscopeに必要なのは「待合室」だ

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ライブストリームの始まりは退屈だ。なぜならホストは多くの人々が見に来るまで本題に入らないからだ。それには数分かかることもある。たとえプッシュ通知やツイートやニュースフィードですばやく告知されていても。

しかしその頃までに当初の視聴者は離れてしまうかもしれないし、録画による再放映では視聴者を引きつけることができない。Facebook Liveビデオは最初の数秒間をニュースフィードで自動再生するるが、出演者が「もうちょっと視聴者が増えるのを待ってるところです」などと言うのを見たい人などいない。

だからFacebookとTwitterは、他のマスメディアを参考にして、ライブストリームがスタートする前から視聴者の興味を引き、彼らを集める方法を考えるべきだ。

Pre-broadcast screens from Facebook Live and Periscope (from left)

Pre-broadcast screens from Facebook Live and Periscope (from left)

映画は、何ヵ月も、時には何年も前からマーケティングを始める。プロモーションキャンペーンがピークを迎えるのは、上映の始まる数週間前だ。封切り日に大成功を収めて、これが時代を象徴する瞬間であることを、他の人々に信じ込ませる必要がある。映画の上映そのものでさえ、開始予定時刻に始まるのは予告編である。映画会社は、観客全員が席に着き期待に胸躍らせていて欲しいと考えている。

コンサートには前座がある。スポーツの試合にはプレゲームショウがある。そしてIT業界では、AppleやGoogleの大きな発表イベントでCEOがステージに登るずっと前から、ストリームを掲載する。

モバイルのライブストリーミングアプリには、待合室が必要だ。

Facebook Live broadcast

Facebook LiveやPeriscopeの放送がすぐに始めないやり方を想像してほしい。ストリームのリンクを他のソーシャルメディアに投稿するのは、カメラが回り始めてからでは面倒あるいは不可能だ。開始予想時刻を設定するか、準備ができても放送開始を待つこともできる。はるか前からストリーミングをスケジュールしておくこともできるが、プラットフォームや見るの待っている人たちは、発信者が寝入ってしまうのを心配するかもしれない。

Facebook Live reactionsストリーミングが始まる前にリンクをクリックした人たちは、待合室に入れられる。そこには、予定開始時刻のカウントダウン、あるいは、じっくり待つようにというメッセージが掲示されている。ストリーミングが実際に始まったら通知を受けるようにして、始まるまで何か他のことしてもよい。ストリームを他の場所で共有してバイラルにする手段も用意される。

待っている間も視聴者が楽しみ続けられるように、FacebookやPeriscopeは、作者の過去のビデオや投稿や、関連のありそうなコンテンツを流すこともできる。視聴者同士でチャットしたり、事前にコメントや質問を送って、主催者がストリーミングを始めるまでにフィードバックや問い合わせを受けることもできる。これは、RedditのAsk Me Anythingの視聴者が、開始前に質問を投稿するのと似ている。

ストリームが始まると、出演者はすぐに本題に入れる。なぜなら視聴者はすでにいるから。これによって、フィードでライブストリームや再放送に遭遇した人が見る最初の数秒間は迫力が増すだろう。

既にFacebookは、長いライブストリームの再放映が退屈だという問題に対処するために、エンゲージメント・グラフ・タイムライン を表示することで、視聴者がビデオで最も人気の高い部分にジャンプできるようにしている。

しかし、クリエーターが事前にファンや友達を集められるようにすることで、ビデオ自身が早く盛り上がり、リアルタイムのフィードバックが増えて、緊急性やライブ感が高まる。待合室によって、有名人はストリーミングに時間を費やす価値があることを理解し、アマチュアは自分の発信するものを欲しがる人がいることを確信できる。予測不能なモバイルライブストリーミングという方式の可能性を最大にするために、FacebookとTwitterは、出演者がもう少し計画的になるよう仕向ける必要があるかもしれない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Facebook Liveに画期的新機能―再生バーが視聴者の反応を示すエンゲージメント・グラフに

2016-05-24-facebook-live-engagement-graph

Facebookがさきほど発表した新機能はビデオの視聴方法を大きく変えそうだ。これまでビデオを見るといえば、そのうち面白くなるだろうと期待して我慢して退屈な画面を見続けたり、忍耐が続かず再生バーで先の方をこっそり覗いて興味ある場面を探したりするのが通例だった。しかし見た目があまり変わらないビデオや画面に向かってホストが話すタイプのビデオの場合、時間を費やして見る価値があるのかどうかを判断するのが非常に難しかった。

しかしFacebook Liveのビデオの場合、システムはどの部分が人気を集めたかを知っている。何か興味を引く場面になると視聴者はライブでコメントしたり絵文字を投稿したりできるからだ。Liveビデオの放映側もこの反応を見ることができる。Facebook Liveのライバル、Periscopeも同様の機能を実装した。

Facebookにインタビューしたところによると、タイムラインで再生されるビデオを一層効果的なものにするために視聴者の反応のボリュームを表示できるるようにしたという。今回の新機能で、Facebook Liveのどの箇所でどれだけの反応が集まったたかが一目で分かるようになった。録画されたクリップの再生バーに視聴者のリアクション量がオーバーレイ表示されので、興味ある場面に直接ジャンプすることもできる。

要するにビデオのどこが評判になったかがすぐ分かり、時間がなければそれ以外の部分をスキップすることができる。

Facebook Live Reactions

FacebookはLiveビデオへの視聴者のリアクションを興味ある部分を探すための基礎として利用する

この機能は逆にライブビデオの放映者側にも影響するだろう。アマチュアのストリーム放映者がビデオをわかりやすくし、テンポを速くめるなどの好影響をもたらすだろう。しかし同時に放映者は視聴者が飽きて切り替えるのをおそれてじっくり話をするのが難しくなるかもしれない。

再生バーがエンゲージメント・グラフになる

Facebookビデオの責任者、Fidji Simoは私のインタビューに対し、「Facebook Liveビデオの視聴時間の3分の2は、録画の再生だ。つまりユーザーはたとえライブの場で視聴ができなくても、ライブ放映されたビデオを好む」と語った。これがFacebookの真似といわれながらもPeriscopeが#Saveという録画機能を新設した理由だろう。

Periscope Hearts

視聴者の反応のリアルタイム表示ではFacebookのLive Reactionsに先んじたPeriscopeだったが、録画機能では後追いとなった

Simoはまた「Facebookユーザーが録画されたライブビデオを見る場合、再生バーに視聴者の反応をオーバーレイ表示するエンゲージメント・グラフ化はビデオのハイライト部分を探すために非常に役立つ。これまでビデオは退屈だとして敬遠していたユーザーもこうしたツールが用意されればビデオ視聴の時間を増やすはずだ」と説明した。

Facebookによると、再生バーのエンゲージメント・グラフはすでに一部のユーザーに公開済みだ。この記事のトップのスクリーンショットで分かるように、再生バーはブルーの波型の表示に変わり、視聴者の反応のボリュームを示すようになっている。視聴者は再生ボタンをスクラブして動かし、反応が少なかった部分をスキップして直接ピーク部分を再生することもできるようになった。FacebookではLiveビデオを録画再生する場合でも絵文字や「いいね!」(「ひどいね!」等も含む)をライブ・ストリーミングの際と同様に表示するとしている。

再生バーに情報を表示する例としては下のスクリーンショットのように、SoundCloudで再生音楽の音量を表示する例が遠い従兄弟に当たるだろう

SoundCloud Visualization

Simoによると再生バーのエンゲージメント・グラフ化はライブビデオに限られるという。「われわれは〔新機能を〕他のビデオに広げる計画はない。これはライブビデオに限って非常に役立つ機能だと考えている」ということだ。

ライブビデオではハイライトの価値が高まる

エンゲージメント・グラフの導入はビデオグラファー側にもいろいろな影響を与えるだろう。ゆっくり時間をとって準備し、クライマックスを盛り上げていくという手法をとりやすくなるだろう。視聴者は再生バーを見て先の方にクライマックスが用意されていることが分かるし、もし急いでいるなら直接その部分を再生できる。ゴールデンアワーのテレビドラマは視聴者が飽きてチャンネルを変えてしまわないよう、CMタイムの前にかならず「はらはらする場面」を入れるように脚本が書かれている。エンゲージメント・グラフ化によってビデオの構成が視聴者によく分かるようになったので、ビデオグラファーは視聴者の関心をかきたてるような面白いシーンを戦略的に配置しておく必要が出てくるかもしれない。

アマチュア・ビデオグラファーの場合、タイムラインで自動的に再生され最初のる数秒は退屈な場面が多い。しかし先の方に面白い場面があるならエンゲージメント・グラフを見ればそれが分かるので、Facebookの友達はビデオを再生してみる気になるだろう。ともかくSimoはそう期待している。

Facebook Live Start broadcast

「ライブビデオはライブで見るのがいちばんおもしろい。しかしいろいろな事情でそれは常に可能ではない。われわれは録画の再生であっても、視聴者がその場に居合わせたかのように感じられるようできるかぎり努力している」とSimoは説明する。

Facebook Live Icon

しかし同時に、視聴者側の行動も変化し、たとえばクライマックスの箇所を過ぎるととたんに誰も見なくなるというような現象が起きる可能性がある。この先にもう面白い場面はないとわかってしまうと、指がむずむずしてくるだろう。エンゲージメント・グラフによって前方に何があるか予め知れることは、線形的、論理的な場面の積み上げを破壊してしまう。ビデオのフォーマットは芸術的というよりむしろ実用的な方向に傾くかもしれない。

しかしモバイルデバイスを利用したライブストリーミングはまだ非常に新しい分野なので、まだはっきりした形が定まっていない。Facebookのエンゲージメント・グラフがどんな効果をもたらすかも含めて今後の動向を注視する必要がある。

Facebookはビデオの民主化の一環としてタイムラインにライブビデオを導入した。またビデオ作成を助ける各種のツールの提供によってビデオの制作件数が急増している。視聴者側で「面白いビデオ」を選り分ける手段が必要とされてくるのは必然的だ。

Facebook Live Video Engagement Graph

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Facebook LiveがAPIを公開、早速パートナーしたライブビデオカメラMevoのLivestreamに話を聞く

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Facebook Liveは、ライブビデオを一気に大々々大衆化した。そしてこれからは、サードパーティのデベロッパーもその波に乗れる。

FacebookのデベロッパーカンファレンスF8で今日(米国時間4/12)、Facebook Liveを利用したいデベロッパーのためにそのAPIを公開する、と発表された。発表の中で、すでに決まっている最初のパートナーの名前…Livestream(Mevoカメラのメーカー), BuzzFeed, Vidpresso, ドローンメーカーのDJI…も明かされた。

FacebookのChris Cox(上図)によると、その目標は“何百人もの人たちが同じ瞬間を同じタイミングで経験できること”、だ。Coxは、このAPIによってハードウェアメーカーもソフトウェアメーカーも共にFacebook Liveを自己のプロダクトに統合できる、とも言った。

Livestreamから、Facebookとの関係について聞いた。同社のMevoカメラは最初、Moviという名前だったが、まるで複数のカメラで撮ったかのようなイリュージョンを作り出す。iPhoneの上でビデオを現場でエディットできるし、特定の部分だけを取り出す自動編集もできる。

Movi iPhone

Mevoは、ライブのブロードキャストしかできないデバイスではないが、ライブで使うとなったらFacebook Liveが恰好の場所だろう…Livestream自身のWebサイトもあることはあるけど。CEOのJesse Hertzbergによると、Livestreamのねらいは、企業がビデオを簡単に共有できるようになること、しかもLivestreamのサイトに限定されずに。

しかも彼によると、ユーザーからの要望でいちばん多いのが、“あのね、FacebookとかTwitchとか、自分の好きなところへストリーミングしたいんだけど”、だった。Livestreamも、この要望は無視できない。

“カメラはできるだけたくさん売りたいから、Facebook Liveを使えることは、拡販の良い機会だよ”、とHertzbergは語る。

さらにHertzbergによると、アーチストや企業などにとって、Facebookはライブイベントをファンや顧客に通知するための絶好の場所だ。LivestreamはすでにパブリッシャーのTastemadeとパートナーして、初のMevoによるブロードキャストをFacebook Live上に作った。そのビデオはこのページの下にあったけど、ライブだから今はない。上のビデオは、このブロードキャスト機能の使い方の宣伝だ。

Mevoカメラは今は予約販売のみで、値段は299ドルだ。発売は、7月を予定している。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Facebookがリアルタイム・モバイルビデオのハブになる―大規模アップデートでYouTubeに攻勢

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今日(米国時間4/5)、Facebookはモバイル・アプリ内からライブ・ビデオを録画、検索、視聴できる専用タブ、Facebook Liveを発表した。FacebookのYouTubeなどに対する全面的攻勢が始まった。

このLiveタブは以前Messengerへのリンクとなっていたアイコンを置き換え、文字通りFacebookのセンターステージを占領している。ビデオはカテゴリーに分類され、Facebook上でワンタップでビデオを共有、視聴することができる。もはやニュースフィードに散らばったビデオのリンクと格闘する必要はない。

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Facebookがライブビデオに賭ける熱意を表すビデオハブ機能はiOS版とAndroid版が用意されており、ここ数週間で世界のユーザーに公開される〔日本版:今朝はまだ日本では公開されていない〕。来るべきアップデートにはビデオハブ以外にもライブビデオ機能を中心とした改良が数多く含まれている。

  • 自サイトでなくFacebookのライブビデオ機能を利用してビデオ放映を行うメディアなどのサイト運営者に対する報酬の支払い 
  • 特定のテーマを共有する家族やグループが利用するFacebookグループでのライブビデオの利用
  • イベント・ページでメンバーを招待し、あるいは報告する際にQ&Aやライブビデオを含めることができる。結婚式に参加できなかった招待者がパーティーの模様をビデオで視聴可能
  • ライブ視聴の際のリアルタイムでコメント書き込み
  • ビデオをアップロードする際、検索されやすくするために内容に応じたタグづけ
  • Facebookの6種類の「いいね!」、「ひどいね!」絵文字が動画に表示される(Periscopeのハート印の表示に似ている)
  • カラー調整フィルターが5種類用意され、ライティング不要で見やすい動画に
  • 動画視聴に友達を口コミで招待
  • 世界で動画をライブ放映しているユーザーのマップ(現在はウェブ版のみ)。
  • Snapchat式の動画への手書き書き込み(発表のみで未実装)
  • ライブビデオの反応の表示。現在ビデオを見ているユニーク・ユーザー数が表示される。さらにビデオ放映の終了後、どの時点で何人が観ていたかを示すグラフが表示可能。

この大掛かりなアップグレードでFacebookはライブビデオの機能に関してTwitter傘下のPeriscopeを一気に追い抜いた。特にライブでビデオを視聴しながらコメントができる機能はベータテストで書き込みを10倍に増やす効果があったとFacebookでは述べている。

ライブビデオ機能は思いつきでFacebookに追加されたというわけではない。Facebookのビデオ機能の責任者、Fidji Simoによれば「このソーシャルネットワークの本質的な機能に根ざし、それらを拡張、強化するもの」だという。【略】

カメラさえあれば「アクション!」だ

Facebookがセレブや著名人を対象としたライブビデオのテストを始めたのは昨年夏にさかのぼる。昨年12月には一般ユーザーもFacebookのタイムラインでライブビデオを視聴できるようになっていた。しかし今回のアップデートで、テレビ局やセレブ、スターだけでなく、誰もがビデオをライブで公開できるようになった。24時間後に削除されるPeriscopeビデオと異なり、Facebook
Liveのビデオは恒久的に保存され、いつでも再生可能だ。

だが先行するPeriscopeは昨年3月に公開されて以來、リアルタイムビデオ共有の代名詞となっている。3月末の時点で公開されたビデオの総数は2億本となり、先月1ヶ月だけで1億本のビデオが共有されている。Facebookが挑戦する相手は巨大で機能も優れており、現時点で市場の支配者であるることは間違いない。

Live Map

Facebook Liveのマップ機能は世界中、誰がどこでライブ配信をしているかを示す

こうした状況hがFacebookがライブビデオ機能をニュースフィードのもっとも目立つ場所に表示した理由だろう。 FacebookのSimoは私の取材に対して「なんであれ先行者に優位性がもたらされるのは確実だ」と述べている。

Facebookページの場合と同様、こうしたプロモーションの努力が結果を出し、ビデオ機能の利用者の数がライブビデオの代名詞となるまでに増えることを期待している。とSimoは「昨夏以來、われわれがメディアやセレブにライブビデオの放映に協力を求めてきたのもライブビデオというコンセプトに慣れ、仕組みを知ってもらいたかったからだ」と述べた。

特にライブビデオが視聴統計の収集と表示に力を入れているのもビデオ放映者がFacebookを利用する理由になるかもしれない。またテレビ局など、プロのエンジニアが放映するビデオのためにAPIも用意されている。これはすでにNew York Timesが放映に利用したことをSimoが認めた。

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さらにSimoによれば Facebookは一部のパブリッシャーに対し、自サイトでなくFacebookでライブビデオを放映するインセンティブとなるべく、ビデオ放映のコストに相当する額がFacebookから支払われるという。【略】

New video destination Android

こうした初期のプロモーションの努力は大いに理にかなっている。オンラインにおけるビデオ広告はマーケティングにおけるもっとともホットな分野であり、ブランドはテレビCMに匹敵する巨額の資金を投じる用意がある。多くのユーザーがFacebookでライブビデオを公開し、さらに多数のユーザーが視聴するようにれば、ライブビデオのユーザーベースは大きく拡大する。ブランドはビデオ間に広告を挿入し、あるいはビデオの末尾に「その他のお勧め」としてプロモーションを行うことができるだろう。

もちろんネットにおけるエンターテイメントはきわめて競争が激しい。Facebookはベストの品質でなければならない。しかしそうであればビデオハブは多くのユーザーやクリエーターを惹きつけることができ、YouTube、Periscope、Snapchat等々に対して優位性を獲得することも可能になるだろう。

FacebookのF8デベロッパー・カンファレンスに行く予定の読者は月曜夜にサンフランシスコで開催されるTechCrunchのプレF8ミートアップにもぜひ参加を。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Facebook、ライブビデオ配信でTwitterのPeriscopeに挑戦―当面米国iPhone向け

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iPhoneユーザーはさっそくライブビデオ配信の準備をしよう。Facebook対Twitterのビデオ・ストリーミング対決だ。今回アップデートされたFacebook Liveでは、ビデオはFacebook本体と連携しており、ソーシャル・ネットワークを利用できる上に後からいつでもビデオを再生できる。ライバルのTwitterのPeriscopeは本体と別個の独立したサービスで再生できるのはビデオ公開後24時間に限られている。

5ヶ月もかけてベータ版に徐々にバグ修正や機能追加を加えた後、とうとうFacebookがライブ・ビデオ機能をアメリカのすべてのiPhoneユーザーに公開した。iPhoneユーザーが近況を投稿しようとすると、写真、スタンプ、場所などの投稿ボタンに並んでビデオのライブ配信のボタンが表示される(Android版は現在作業中だ)。

Facebook Live Rollout

Facebookはライブ・ビデオ機能にまず誰でも知っているセレブを動員した。つづいてMomentsアプリにジャーナリストや著名人が本人だと身元を確認されたアイコンを付して登場した。そしてついにすべてのiPhoneユーザーがライブ・ビデオを利用できるようになった。

ここでMeerkatの話題の話題が出ないのをいぶかしむ読者もいるかもしれない。Meerkatは運営中だが、背後にプラットフォームとなる巨大ソーシャル・ネットワークを持たないためストリーミング・サービスの話題からは除外される。

最大の問題は、ビデオ再生について「その場限り」を強制するPeriscopeの仕様がユーザーに安心感を与えるのかどうかという点だ。24時間で消滅することを知っていれば、送信するユーザーが自意識過剰を免れ、見る方には急いで見なければならないと思わせることができるだろうか? FacebookにはTwitterよりはるかに大きなユーザーベースがあり、ビデオ再生が恒久的にできることはセレブ、著名人を惹きつけるだろう。再生可能期間が長くなれば再生回数も増える。有名人がビデオ配信を使う場合、再生回数は重要な要素となる。

facebook-live-periscope-meerkat

左から、Meerkat、Periscope、Facebook Live、

ユーザーへの通知も大きな差異をもたらす。Periscopeでは連絡相手全員の投稿が通知される。Periscopeの連絡相手は、多くの場合Twitterでフォローしている相手全員となる。Facebookの場合はもう少し控え目だ。ビデオ配信が通知されるのは「親しい友達」に登録されている相手、交流のあるセレブ、興味を抱いたページだけとなる。

次にストリーミングを実際に見る方法だ。Twitterの場合、Periscopesはインラインで表示される。つまりユーザーがビデオを見つけるのは簡単だ。ただしライブ配信が長引く場合はURLはニュースフィードからいった消去され、もう一度続きを見るためには再度共有されねばならない。

Facebookの場合、まずフィードが親しい友達などに制限されるので、リアルタイムで現場からニュースをストリーミングするには具合が悪い。しかしビデオ・ストリーミングに受け手側から大きな反応がある場合、Facebookのシステムは自動的に表示ランクをアップさせ、多くの人がビデオを見つけやすくする。大まかに言って、Twitterの場合、どのビデオを見るかはユーザーが決めるのに対してFacebookではシステムが人気あるビデオを選択して見つけやすく表示する。

しかしライブ・ビデオ配信をめぐるこの両者の対決は、こうした個々の機能の優劣よりも、最終的には、どちらのプラットフォームがメインストリーム・ユーザーの心をつかむか、カメラの前に立って顔を見せようという気にさせるかに重要なポイントがありそうだ。

〔日本版:TwitterのPerisocpeは日本からも利用可能。iOS、Android双方のアプリあり。Meerkatのストリーミング公開ページiOSアプリAndroidアプリ。記事では触れられていないがビデオ通話ができる点では、Googleハングアウト、MicrosoftのSkypeがある。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+