SEO戦略の組み立て方(便利なテンプレート付き!)

SEOで大きな成果を上げるにはテクニカルな知識や各手法を理解しているだけでは不十分。サイトの全体像を把握し、いかにビジネスを向上させていけるかという戦略的なマーケティングプランに落とし込み実践していけるかが重要です。とはいえ、MBAを持っているわけでもなく、戦略にはイマイチ自信がない、、そんなあなたのためになぞっていくだけですぐに実行可能なSEO戦略の組み立てガイドをプレゼント。ともすれば、ディテールにこだわりすぎ・細部しか見えていない、と批判されがちなSEO専門家ですが、これを読んで大局観を持ったSEOを実践したい。 — SEO Japan

会社の経営者とSEOコンサルタントが共に大きなメリットを得ることが出来るものがあるとすれば、それは、戦略計画のテンプレートである。マーケティングにおいて、戦略ベースのアプローチが、手法ありきのアプローチに勝ることは周知の事実である。難しいのは、事業を成功に導く戦略を考案する取り組みである。今までこのような戦略を策定したことがない会社にとっては、尚更、難易度は高い。

SEO戦略のテンプレート

SEO戦略のテンプレートとは、道路標識のように従い、マーケティングビジネスに対する、独自の戦略企画書が出来あがるまで、適応、修正、カスタマイズすることが可能な「ルール」(と言うよりもガイドラインに近い)のセットである。

これは容易に繰り返し、再現することが可能なプロセスだが、SEO業界で、SEO戦略を進化させるアプローチとして、誰も実施していないのが不思議である。

それでは、簡単に従うことが可能であり、且つ強力なプロセスを基に会社の戦略を形成したい方のために、これから、SOSTACモデルをベースとした計画テンプレートを作る方法を伝授していく。

SOSTAC計画モデル

1990年代、総合的且つ柔軟であり、様々な顧客のニーズに合わせることが可能なマーケティングシムテムを計画する上で支援するため、PR Smith社によって、SOSTAC戦略フレームワークが提唱された。

SOSTACは、以下の用語の頭文字を取っている:

  • Situation – 現状
  • Objectives – 今後の目標
  • Strategy – 目標を達成する方法
  • Tactics – 計画を実行に移す方法
  • Actions – 担当者は誰か、いつ実施するべきか
  • Control – 計測および記録を行い、目標を達成したかどうかを確認する

優れたマーケティング戦略を描くための、この体系的なアプローチは、シンプルな上にエレガントであり、また、強力且つ効果が高い。そして、SEO戦略を計画するテンプレートのフレームワークとして利用することが可能である。

それでは、SOSTACを詳しく説明していく。

1. Situation / 状況分析 – 現状

マーケティングの取り組みを始める前に、現状を把握しなければならない。SEOの観点では、以下のポイントに注目する:

  • サイトのパフォーマンス
  • 獲得している検索エンジン経由のトラフィックの量
  • コンバージョン率が最も高い、最も優れたキーワード
  • 競合者との比較

実績を評価することで、今後の取り組みの生産性が上がる。適切な問いかけを行い、答えを出す – まずまずの滑り出しと言えるだろう。

a. ビジネスは好調か?経営のプロ、ピーター・ドラッカーは、「ビジネスの調子はどうですか?」と言うセリフからコンサルティングに入る。ウェブトラフィック、セールスの量、収益、資産、負債、キャッシュフロー、経費を調査しよう。ビジネスは軌道に乗っているだろうか?芳しくない場合は、理由を挙げていこう。

b. 長所は何か?業界、または、マーケットの同分野の競合者との違いは何だろうか?なぜ顧客から求められたのだろうか?競合者との差別化をどのように行っているのだろうか?

c. マーケティング戦略を策定しているだろうか?現在のマーケティングキャンペーンとSEOの取り組みに注目しよう。期待通りの効果を上げているだろうか?どのアクティビティの効果が高いだろうか?そのアクティビティは会社にどのような影響を与えているだろうか?

d. 目標は明確に決められているだろうか?ターゲットのオーディエンスは、明確に定義されているだろうか?最高のキーワードを把握しているだろうか?お得意様(および上位のキーワード)の総収益における割合が少ない場合、その点に気づいているだろうか?より一層の支援を行うことに力を入れているだろうか?

e. 弱点はどこか?最もコスト効率が高く、インパクトが強いマーケティングのチャンネルおよびSEOの取り組みを採用しているだろうか?効率を良くするためには、どうすればいいのだろうか?

f. 危機への対策を講じているか?テクノロジーの革新や現状のディスラプトテクノロジーは、事業に悪影響を与える、または事業を閉鎖に追い込むだろうか?あるいは、業界の激しい変化を利用するための対策を練っているだろうか?競合者に、力、多様性、そして、創造性の面で劣っているだろうか?

2. Objectives / 目標設定 – どこに向かうのか?

現状を把握したら、目標と目的を決める必要がある。

a. 最大の目標は何だろうか?なぜ、その会社、またはウェブサイトは存在するのだろうか?綱領を明確に規定しているだろうか?簡潔な「ポジショニング宣誓書」に言い換えることが出来るだろうか?ポジショニング宣誓書では、なぜ事業を運営しているのか、そして、誰にサービスを提供するのかを明記する必要がある。

b. 何を達成するために取り組みを行うのだろうか?利益の獲得が主なモチベーションだろうか?それとも、別の何かを達成したいのだろうか?マーケットに貢献する計画をどのように策定しているのだろうか?

c. どのマーケティングのメソッドに力を入れていくのだろうか?SEO計画のどの要素が、より多くのクライアントをもたらし、セールスへのコンバージョンを改善し、その結果、リピート客の獲得および推薦をもたらすのだろうか?

d. マーケティングでどのような取り組みを実施するのだろうか?リードや条件を事前に満たした真剣な顧客候補を増やそうとしているのだろうか、より多くの直接的な売り上げを成立させようとしているのだろうか、推薦を促そうとしているのだろううか、それとも、ビジネスパートナーを求めているのだろうか?大きな成功を収めたいなら、それぞれの目的に応じて、具体的にメッセージを調整する必要がある。

明確に目標を定義したら、SMARTテストにかけて、最高・最善のターゲットであることを確認しよう。

S – Specific(具体性)。目標は明確であり、具体的だろうか?
M – Measured(計測)。目標は測定することが出来るだろうか?
A – Actions(行動)。どのような行動が、目標を達成させるのだろうか?
R – Realistic(現実性)。目標は実現可能だろうか?
T – Time(時間)。期限内に目標を達成することが出来るだろうか?

現状を把握し、主要な目標を掲げたら、次のステージに進み – 戦略を固めていく。

3. Strategy / 戦略の策定 – 目標を達成するには

戦略は、SEOの取り組みに対するハイレベルな設計図である。ローカルSEO、ブランド構築等に焦点を絞る可能性がある。これは「全体像」を描く段階であり、詳細を決める必要はない。しかし、SEO戦略の特質を明白且つ堅実に描く必要がある。

まずは、焦点の絞り込みを行い、他社よりも良いサービスを提供することが可能なオーディエンスの具体的なグループを決める。このグループの大きさは、会社の規模および範囲に左右される。ただし、ターゲットのマーケットを明確に定義することで、非戦略的なマーケッターが落ちる大きな落とし穴、- 理想の顧客候補は、消費者全員だと言う誤った考え – を回避することが出来る。

顧客候補の検討がついたなら、さらに詳しく把握するステップに進む。買い手の心理を学び、何を求めているのか、そして、いつ求めているのかを正確に解明することで、競争においてアドバンテージを獲得し、また、巨額の利益をもたらす原動力を得ることが出来るだろう。また、このオーディエンスにアピールするためのマーケットのターゲティングを行う取り組みには、楽にコンバージョンを大幅に高める効果が見込まれる。

この知識を基に、ポジショニングを調整し、マーケットでの受け止められ方をコントロールすることが出来るようになる。

4. Tactics / 手法 – 計画を実行に移す方法

全体の強度は、最も弱い部分に左右される。つまり、戦略の強さは、戦略を実行するために用いるアクションによって決まる。

この段階では、実行するステップ、そして、理想の結果を描く。SEOの成果を正確に推測するのは難しいが、合理的な推測を行うのは可能なはずであり、この推測がSEOキャンペーンの道路標識の役割を果たすようになる。

a. どのツールを利用するのか?(SEOを含む)あらゆるタイプのマーケティングの分野に対して、様々なツールが開発されている。しかし、利用するツールの数を絞り、効果的に、そして、巧みに利用するべきである。

b. 取り組みの計画を行う。様々な異なる成果をもたらすために、同じツールを用いることが出来る。適切な理由で適切な取り組みを一つ選ぶことで、成果におけるシナジー効果が期待できる。

c. メッセージを送る。理想の顧客候補に標準を絞ろう。余計な文言は省き、オーディエンスの最大の望みまたはニーズに直接訴えかける必要がある。混乱した顧客候補は、購入を控える傾向がある点を忘れないでもらいたい。

d. 一貫性を保つ。ブランディング、そして、直接的な販売は、反復することでより有益な効果をもたらす。

e. 予算を獲得する。戦略的にマーケティングを行おうとすると、初期の段階でコストが嵩む可能性がある。マーケティングの計画に必要なリソースと資金を、取り組みを実際に始める前に割り当てておこう。さもなければ、失速し、勢いと資金を失ってしまうだろう。

5. Actions / 行動 – 誰が担当しているのか?

戦略と手法の計画を策定したら、次のステップ – 役割の割り振りと期限の設定 – に進む。

役割、そして、タスクを完了する期限を明確に設定していない場合、マーケティングの取り組みはやがて沈滞し、失速する。この段階では、肝心な日々の活動 – 何をするべきか、誰が実行するのか、そして、いつまでに終わらせるのか – を決めていく。週ごとにまとめるのであれ、あるいは、別の時間枠を設けるのであれ、誰もがアクセスし、理解することが可能な素案を提供する必要がある。

a. リーダーを選ぶ。SEOのアクティビティの具体的な要素を担当する個人を選ぶ。

b. 期限を決める。マーケティングカレンダーを策定し、各アクションのステップに対する期限を決める。

c. 実行可能かどうか?能力、スキル、または、資格ではなく、経歴に基づいてタスクを割り当てる方針は、大きな誤りである。

d. 進捗状況を測定する。追跡する基準を決定する。タスクが終わりに近づくと、その点が分かる仕組みになっているか?容易に測定することが出来るのか?どのぐらいの頻度で記録するのか?

e. 結果を文書にまとめる。キャンペーンの進捗状況に関する視覚的なフィードバック、そして、成果を共有することで、チームに活力を与え、協力体制を改善する効果が見込める。現代の複雑なSEOの世界では、協力的なチームの取り組みを行っているかどうかが、成功の鍵を握る。

6. Control / 管理 – 観察 & 測定

SEOプロジェクトのウェブ分析では、進捗状況を確認し、初期の状況分析に照らして見直しを行う。SEO戦略が、時間の経過とともに成長し、進化していく中、フィードバックを行って、戦略の変更および調整を行い、穴を埋め、そして、戦略をより強固なものにする必要がある。

a. 適切に計測を行う。検索ランキングの上昇は確かに重要だが、ビジネスの収益への主なインパクトを計測する方が重要度は高い。

b. 誰が計測を行うのか?スクリプトとソフトウェアの記録のデータが計測を実行する。しかし、データをまとめて、チームのメンバーに提示する取り組みを行うスタッフが必要である。早い段階でトレンドを見つけることが出来れば、アクションを修正し、より優れた成果を上げることが出来るようになる。

c. どのぐらいの頻度でデータを計測するのか? 情報の収集および分析は、一度実行したらそれで終わりではない。理想のスケジュールを立て、予定通りに計測を行うよう努力するべきである。

d. どのようなツールおよびリソースを必要としているのか?計測システムの難易度とコストは、事業の範囲と規模、そして、SEOの取り組みの多様性によって決まる。

e. データをどのように解釈するのか?SEO戦略の分析にどのようなインパクトを与えるのだろうか?計画テンプレートには、事前にこの点を明記しておく必要がある。

f. どのようなバックアッププランを用意しているのか?期待通りに事が運ばなかった場合、どのように態勢を立てなおすのだろうか?計画の変更を誰が決めるのだろうか?いつ変更するのだろうか?あらゆる不測の事態に備えることは不可能だが、幾つか選択肢を用意しておくと便利である。条件が全て平等な場合、最も多くの選択肢を持つ者が勝利を収める点を忘れないでもらいたい。

このように、強力なSOSTACのフレームワークをベースとした手順に従うことで、SEO戦略計画用テンプレートを堅実に組み立てることが出来る。

計画テンプレートを策定することで、収益および利益の増加、主要な事業目標の達成、目標達成の早さの改善、そして、コストの軽減と言う大きなメリットがもたらされる点を覚えておこう。このようなステップを踏むことで、闇雲にSEOのツールを使ったり、標準的なSEOのチェックリストを利用して、最高の結果を願う方針を圧倒的に上回る結果を得られるはずだ。

戦略的な取り組みは、徹底した努力が求められる。初期のコストは嵩むだろう。そして、実を結ぶまでに時間がかかるかもしれない。しかし、実際に効力を発揮すると、競合者を圧倒する成果をもたらし – さらに素晴らしい結果を出すようになるだろう。 

これは、SEO戦略の価値、そして、計画テンプレートを作成する意味そのものである。

全ての道はローマに通ずと言う諺がある。計画テンプレートを基に優れたSEO戦略に到達する多くのルートを見出すことが出来るだろう。私は、SEO業界およびデジタルマーケティング業界に10年以上関わっているが、今回詳しく説明したアプローチの効果は証明済みである。だからこそ、SEO戦略を用意する重要性を理解するものの、どのように戦略を策定すればいいのか分からないその他の会社の経営者、そして、SEOコンサルタントの皆さんにこの方法を伝授することで、手を貸し、モチベーションを与えたかったのだ。

最後に、SOSTACモデルをSEO戦略に適用するため、このモデルを進化させ、計画テンプレートを作成するさらに優れた(または異なる)をご存知の方がいたら、是非、教えてもらいたい。 私は出来るだけ疑問に答え、私なりの方法で支援するつもりである。そこで、コメント、質問、または、提案をコメント欄に投稿するか、あるいは、コンタクトフォームを使って、直接私に連絡を取ってもらいたい。このSEO戦略の重要なトピックに関して、活気ある議論を重ねたい。

Trond Lyngboは、Metronet NorgeのシニアSEOストラテジストであり、10年以上の経験を持つ。Trondは、「Importance of SEO for Your Online Business」と「Power Social Media Marketing」の著者でもある。ツイッターで@TrondLyngboをフォローしよう。


この記事は、SEO Bookに掲載された「How To Devise Your SEO Strategy The Easy Way – With a Planning Template」を翻訳した内容です。

SOSTACモデル、実は私も初めて聞きましたが、日本ではほぼ知られていないようですね。米国でもモデルとしてはマイナーのようですが、至極当たり前のことを整理しただけともいえる(好意的理解です)、分かりやすく実践的な内容、誰でもすぐに参考にできそうです。単純にこのテンプレートに沿って戦略を立て実践していくだけでも、SEO成功の確率は相当上がると思いますね。SEO以外にもあらゆるマーケティング戦略の策定に使えそうですし、戦術はあるが戦略が足りないと揶揄されがちなウェブマーケティング業界、是非多くのマーケッターに活用してほしい内容でした。 — SEO Japan [G+]

SEOは基本的には必要であり可能である


スクーというオンライン講座がある。
黒須敏行氏のSEO対策を考える前に考えるべきことというオンライン講座を聴講したのだ。

黒須氏はアルコブログというSEOブログがあるが、ビジネス的な観点からも掘り下げたユニークな分析を行っているため、ご覧になられている方も多いだろう。

講座の話に戻る。

講師から聴講者に対し質問を投げかけ、
聴講者はチャットで答えると、
講師がそれにレスポンスするといった双方向性のある講義だ。

この講義においては黒須氏の問題提議が巧みだった。
単なる1問1答ではなく、聴講者に考えさせる問いとなっていてた。

設問であるが、

ケース1:「bokete」のSEO対策について
ケース2:「MoneyForword」のSEO対策について
ケース3:「テックマネッジ」のSEO対策について
ケース4:「スクー」のSEO対策について

これらサービスについてPRを目的としてSEOを行うべきか?

なかなか練られた良問だと思った。
一度考えてみることをお勧めしたい。

行うべきというケースと行うべきでないケースがあると黒須氏は回答していた。
行うべきでないケースとして「キーワードがない」「検索数が少ない」ためSEOからの集客ができないのが理由として挙げられていた。
私もこれに基本的には深く同意するのだ。

しかし、私は、

SEOは必要であり可能である

と考えておりSEOにはまだまだ可能性があると信じている。
黒須氏に反論するかのように感じられるかもしれないが、そういうわけでは決してない。
氏の考え方は非常に有用であり一般的に正解である。
そもそもこの記事を書いた理由が、黒須氏の講義に深く感銘を受けたためである。

私の考え方が特殊であり、こんな考え方もあると思って読んでいただければ幸いだ。

さて、やっと本題である。

すべてのビジネス上の行為には目的がある。
目的を達成できなければ、その行為には意味がない。

ではSEOの目的とは何だろうか?

SEOの目的は、

必要とするファインダビリティを確保すること

にある。
こう書くとわかりにくいので、言い換えてみよう。

ファインダビリティとは、サイトの見つけやすさと言い換えればよい。

そして、「必要とする」という観点も同じく重要である。
必要としないキーワードで上位表示されても、SEOの目的は達成されない。

一般的にSEOとはビッグキーワードにおける上位表示の技術を指すことが多い。
ビッグキーワードで上位表示されれば、目に触れる回数が多くなるのでファインダビリティは大きく改善するからだ。
しかし、ビッグキーワードでの上位表示が必ずしもSEOの目的と合致しないことには留意すべきだろう。

さて、「必要とするファインダビリティ」とは何だろう?

もう一度言い換えてみる。

Webサイトを作った目的を達成するために
必要な検索結果からの見つけやすさ

のことだ。
Webサイトを作ることには何らかのビジネス上の理由がある。
手間あるいは、費用をかけて作るので何らかの目的が必ずあるはずなのだ。

それは何か?

「会社パンフレットが必要であるのと同じ意味で会社のWebサイトが必要」

こんな会社は多いだろう。
中小企業におけるWebサイトの目的はほとんどこれだと思う。

会社名で検索したときに検索上位、できれば最上位に表示されることがSEOの目的である。
ここまではSEOすべきである。

通常は何もしなくてもこの程度は達成できるのだが、それすら達成できていないケースも散見される。
冗談のような話であるが、

Flashで全コンテンツが作られていたり、
会社概要のページがパンフレットをスキャンした写真になっていてテキスト情報がなかったり、

などという場合もある。
こんなケースでは、社名で検索した場合でも上位表示されなかったりする。

最低限、会社名で検索して上位表示される程度にはSEOを行わなくてはならない。
現在達成できているのならそれ以上のSEOは不要である。

「地域名 + 業種名」で検索したユーザーを集客したいなら、その程度までSEOを行う必要がある。
例)「高田馬場 床屋」「自動車修理 銚子」

ECサイトなどをやっている場合は、取り扱っている品目や効能などで上位表示を目指さなくてはならない。

さて、黒須氏の質問に戻ろう。

自社の商品やサービスをPRするにあたって、検索からの集客が期待できないケースは確かにある。

黒須氏の例ではないが病気で来店できない人のために、自宅や病室を訪問してメガネを作ってくれるサービスがある。
このサービスをPRするケースを想定してみよう。

このようなサービスを表すキーワードの検索の絶対数が少ないため、検索からの集客が難しい。
そもそも訪問してメガネを作ってもらうという発想が一般的ではない。

病院や老人ホームに直接営業するといった手法が最も重要だろう。

しかし、SEOをしても無駄だとは思わない。
方法はないわけではない。

SEOはリスティングと異なり、いくらサイトに集客しても費用が変わらないというメリットがある。
リスティングは今すぐコンバージョンにつながらない客を集めれば集めるほど、費用対効果が悪化する。

しかし、SEOは今すぐでなくても、将来コンバージョンする可能性のあるユーザーなどを集めてもよい。

メガネの例であれば介護の話題や、地元病院内での小話などの中にあるキーワードから集客して、

「なるほど、出張してくれる眼鏡屋ってものが存在するのか」

と、気付きを与えることができる。
そうすれば、そのようなニーズが発生したときに思い出しコンバージョンに至る。

そのためには2つのファインダビリティを確保する必要がある。

  1. 医療・介護などでのキーワードや、地域キーワードでのファインダビリティを高める
    例)「○○病院 入院」「介護 苦労 自宅」「老人ホーム 春日部」
  2. コンバージョンにつながるキーワードでのファインダビリティを高める
    例)「メガネ 在宅 春日部」「出張 メガネ」「メガネ作成 家で」
    1.にて存在を知った人が、後日サイトを再訪する際に検索するであろうキーワードで検索結果への露出をさせる。

この2段階のファインダビリティを高めれば、Webから集客できる可能性は高いと考えているのである。
ここまでの手間をかけずに、SEOによって集客する選択肢は捨てるという戦略は一般的には正解であろう。
しかし、全く無理ではないと考えている次第である。


まとめてみよう。

必要なファインダビリティを確保するためにSEOは必要である。
また、必要なファインダビリティは、Webサイトに何を求めるかによって変化する。

一見してコンバージョンにつながるキーワードが少ない、あるいは検索数が少ないキーワードしかないビジネスであっても、

サイトやビジネスの存在を知ってもらう。
必要になった段階でコンバージョンにつながるキーワードで集客する。

この2段階のファインダビリティを確保することでビジネスにつなげることは可能である。
しかし手間がかかるためこれを行わないことも戦略としては正解である。

ということである。

「検索エンジン最適化(SEO)クイック チェックシート」が完成しました。あなたのお友達やご家族にもどうぞ!

みなさんの周りにこんな方はいらっしゃいませんか? Blogger などでブログを始めたばかりの方、WordPress を初めてインストールした方、あるいはウェブ サイトを持っているけれども検索経由のアクセスをあまり意識したことがない方。そんな方々に向けて、私たちは「検索エンジン最適化(SEO)クイック チェックシート(pdf ファイル)」を作成しました。これは検索エンジンと相性の良いサイト デザイン 、つまり、サイトのコンテンツを Google や他の検索エンジンが認識しやすくし、視認性を高めるためのコツを簡単にまとめたチェックシートです。日本語を含む 13 の言語で公開していますので、ぜひご覧いただき、印刷、共有、コピーして配布するなどして、みなさんの周りの方々にご紹介ください。

このシートが、ウェブマスターになってまだ日の浅い方や、検索エンジンと相性の良いサイト デザインにあまり馴染みのない方の助けになれば幸いです。さらに詳しく知りたい場合は、より詳細な説明が掲載された 検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド をおすすめします。

また、ウェブマスター ヘルプフォーラム では他のウェブマスターとサイト運営などについて情報交換をすることができます。経験豊富なウェブマスターが多く参加されていて様々なアドバイスが得られますし、Google 社員も参加しています。どうぞご気軽にご参加ください。

SEO効果抜群のWordPressテーマを作るために抑えておくべき7つの項目

SEOを最短で効率的に攻略することを考えた時、WordPressはベストの選択肢の一つだ。 最近では、検索エンジンで上位に表示されているサイトやブログのほとんどがWordPressで作られているほどで、その有効性は、Go [...]

[[ これはコンテンツの要約です。全文を読みたい方は、私のサイトに来てください! ]]

マーケティング・パラダイムの4つの変化

いきなりの大げさなタイトルですが、書いてあることは真っ当です。今日を生きる、そして明日を生きていくマーケッターであれば、理解しておきたい内容。 — SEO Japan

消費者は、ほんの5年前まではなかったブランドへの期待を持っている。マーケッターは、5年前にはなかったコミュニケーションおよびエンゲージメントのチャンネルへのアクセスを持っており、消費者の期待に耳を傾け、それに応えている。マーケティング・エグゼクティブは、自分たちのオーディエンスに手を伸ばして関与し、彼らを忠実で熱心な顧客へと変える最も効果的な方法への鋭い洞察力を持つ必要がある。以下に4つのマーケティング・パラダイムがある。全てのマーケティング・エグゼクティブはこれらのマーケテティング・パラダイムを採用しなければ、それを採用している競合相手に顧客選好で負ける危険がある。

ソーシャルビジネス

マーケティングは1つの事業部ではない。組織全体が各々の役割を理解して、マーケティングプロセスに参加すべきだ。

ソーシャルビジネスとは、以下の特徴を示すものだ:

  1. マネージメントの全レベルからの積極的な参加と同時にマーケティングへの明白なアプローチを採用するためのエグゼクティブレベルのサポート。
  2. 顧客に直接対応する全部門(例外はなし)に関与するコンテンツ戦略へのコミットメント。
  3. ソーシャルメディアチャンネルは目的を達成するための手段であるが故に、コンテンツを配信することおよびオーディエンスとのエンゲージメントを許可することに大きな役割を果たすという理解。
  4. コンテンツ開発、ソーシャル共有、ソーシャルエンゲージメント、結果の測定を容易にするツールとテクノロジーの徹底的な使用。
  5. リーチ、セグメント、ターゲットオーディエンスとのエンゲージメント、クローズド・ループ・マーケティングを含むリード・インテリジェンスへの洞察のための鋭いデータ分析。

これを書いている時点で、ソーシャルビジネスであると心から言うことができる組織はほとんどない。Dell、IBM、Starbucks、Ford Motor Companyが数少ない中に入る。小さな企業の方が、数千人もの従業員を抱える大企業に比べて変えるべき文化のレイヤーが少ないため、ソーシャルビジネスの原則を取り入れ易いところに位置している。

従業員のブランディング

従業員に自分のパーソナルブランドを築くことを奨励することは、優れたビジネス手法だ。従業員が自分のパーソナルブランドを築くことを妨げる組織は、それ自身のブランドを締め付けている。全ての企業は人によって成り立っていて、ほとんどの従業員がデジタルプレゼンスを持っている。企業にとって、従業員が仕事中にソーシャルメディアチャンネルを使用することを禁止することができると考えることは鋭さに欠ける。その代わりに、組織はガイドラインと境界線を設けて、従業員と雇用主の両方にメリットのある方法で従業員が自分のブランドを開発することを奨励すべきだ。従業員と雇用主の間で上手く足並みの揃ったブランディングプランは、ブランドに対する“ハロー効果”を持つことができるのだ。

従業員のブランディングを受け入れる1つの方法は、SAPのMichael Brennerのように従業員に個人ブログを所有することを奨励することだ。彼のブログB2B Marketing Insiderは、B2Bマーケティングにおける彼のソート・リーダーシップの考え方を反映していて、それがMichaelのパーソナルブランドを築くのに役立っていると同時に、彼の雇用主であるSAPの評判を高めている。全ての従業員が企業ブランドと足並みを揃えた個人ブログを持つことに適しているわけではないが、雇用主が双方の利益のために従業員に自分のブランドを築くように奨励して導く方法は他にもたくさんある。

体験を届ける

消費者は、ただ読むだけではなく、あなたのブランドを体験したいのだ。販売促進キャンペーンは、それがトランスメディアキャンペーンである時に最も成功することが多い。これは、消費者に1つの体験を介して参加するように勧め、複数のメディアチャンネルにまたがるターゲット客に触れるキャンペーンのことを指す。B2Cの例が、Ford 2013 Fusionキャンペーンだ。そこでは、消費者は、もし自分が真新しいFord Fusionを貸し出された100人のうちの1人だったなら、何をしたいかを共有するように要請される。このキャンペーンは、テレビコマーシャルとYouTube動画とRandom Acts of Fusionというデスティネーションサイトから成っている。2012年ロンドンオリンピックの最中、私は、ライブイベントともっと多くのことをモバイルアプリで体験した。体験的なマーケティングのB2Bの例は、サプライチェーン・マネジメント・ソフトウェアのメーカー、Kinaxisだ。Kinaxisは、6,400以上のサプライチェーンのプロフェッショナルから成る活気あるオンラインコミュニティを作った。そこで、集まった大勢の人の知恵を(お互いに)体験するのだ。Kinaxisはデスティネーションを提供する。しかし、その体験は、Kinaxisのコミュニティ・マネージャーからのほんの少しの助けはあるが、メンバーに任せられている。

データ駆動型マーケティング

マーケティング・アクティビティの測定は、何も新しいことではない。しかし、マーケティングプランの影響を測定することに対するマーケティング・エグゼクティブへの圧力は、以前にも増して大きくなっている。マーケッターにとって幸運なことに、リーチ、エンゲージメント、センチメント、コンバージョンなどの測定を可能にするデータ駆動型メジャメントツールのリストは増加している。CRMシステムとの統合が、B2Bマーケッターがオンラインマーケティングの結果を測定することを可能する。

これら4つのマーケティング・パラダイムは、消費者行動の素早い変化を示している。マーケティングテクノロジーツールの素早いペースに加えて消費者行動におけるこのシフトが、マーケッターに現在および将来のマーケティング・パラダイムへの自分達の影響力を検討することを要求するのだ。

私は、これらの4つのマーケティング・パラダイム・シフトについて、2012年9月21日にAMAのイベントで話をした。私のスライドはここから無料ダウンロードできる。


この記事は、Find & Convertに掲載された「THE MARKETING PARADIGM HAS SHIFTED FOR CONSUMERS AND BRANDS」を翻訳した内容です。

どれも素直に納得できるものばかりですが、これを実際に実践できるかとなると全く別次元の問題ですよね。とはいえ21世紀を生き残る企業になるためには、どれも避けて通れないパラダイムシフトばかり。同時にエンタープライズ視点で書かれてはいますが、スモールベンチャー・スタートアップも、だからこそ、ここに書かれていることを即実践していける機動力を持ちたいですよね。コンテンツ&インバウンドマーケティングは立派なソーシャルビジネスですし、小規模で会社の知名度がないからこそ個人を押し出したブランディングが重要。施策の効果測定とデータマーケティングはウェブの世界では当然です(どこまで掘り下げるかはともかく)。そしてオフラインと連動した体験マーケティングは私自身もネットビジネスであっても今後もっと活用方法を模索していきたい点です。

時代の変化に惑わされず、前を見てチャレンジしていくのみ。 — SEO Japan [G+]

【2013年版】成功するSEO会社の立ち上げ方

営業力勝負でてっとりばやくネットビジネスで起業したい人が選んだ多くの道がSEO会社。もちろん事業としてきちんと軌道に乗せられるか、長きに渡って運営できるサステイナブルな会社にできるかは経営者次第なわけですし、最近のSEOの難易度アップにより、これまで以上のSEOビジネスで一旗揚げるのは難しくなっています。そんな今だからこそ?アメリカ検索業界でも独特の存在感で多くの人に一目置かれるSEO Bookが成功するSEO会社の作り方について語った記事を。 — SEO Japan

Start your own business

今の仕事にうんざりしているだろうか?

「出世競争を卒業して、自分で仕事を始める」と毎年、新年の始めに誓いを立てている人達がいる。この記事では、自ら検索マーケティングビジネスを立ち上げる際のプロセス、得られる可能性がある機会、そして、回避するべき危険について詳しく説明する。

その前に、まずは、SEOから距離を置く人達が増え始めている理由を考えてみよう。

SEOは終わったのか?

グーグルは、明らかにSEO業界を苦しめている。パンダ、上半分に広告が多いサイトへのペナルティ、ペンギン、著作権違反、EMD、そして、今後行われるアップデートやフィルターによって、SEOの仕事の難易度は、瞬く間に上がっている。

このような難問に直面し、多くのSEO業者は降参し、新しい道に進んでいる。確かに理由としては説得力がある

事実、以前と比べ、SEOの難易度は高くなっている。以前は、「タイトルタグを組み込み、このキーワードをページに挿入し、何度か繰り返し、リンクを獲得し、さらに、アンカーテキストにキーワードが使われたリンクを獲得し、このプロセスが終わったら、再び、キーワードがアンカーテキストに用いられたリンクを増やす取り組みを行う」と言う台本に従っていればよかった。

そうすれば、トップ10にランクインすることが出来る確率は高かった。

今年この台本に従っても、同じ結果は得られない。

グーグルが定めたルールに従ったものの、上位にランクインすることが出来ないサイトは無数に存在する。

しかし、上位にランク付けしてもらえる方法を編み出したと仮定して話を進める。トップ10入りは価値が高いため、そのスキルもまた価値が高いことになる。 グーグルがSEOの成功を阻む取り組みを続けることで、参入のハードルが高くなると言うボーナスがもたらされる。SEOのHow To本を買ったばかりの新人からのプレッシャーは減る。

スキルを持っている人達にとっては、今後の見通しは引き続き良好だと言えるだろう。

SEO業界では、スキルを持った人材が不足していると言う報告が多く上がっている:

「辞職した従業員の後釜を探すのに苦労している。とりわけ、SEOのスキルを持つ人材はなかなか見つからない。」とテンペでTerraleverを経営するクリス・ジョンソン氏は述べている

SEOおよびマーケティング業界のコンサルタントの求人数は、ここ数年間で、大幅に増加している。昨年の10月、CNNMoneyとPayScale.comが、米国内での給与の増加および業界の成長に基づいて、マーケティングコンサルタントをランク付けした調査では、SEOのスペシャリストは2位にランクインしていた。この調査は、過去10年間で41.2%以上の成長率を記録している28万2000以上の仕事を対象としていた。

SEMPOの 2012年のレポートは、SEO業界は、2011年の229億ドルと比べ、2013年には268億ドルの規模に達すると予測している。

従って、需要は増え、SEO/SEMの仕事は難しくなり、その一方で、降参する人達が増加している。

SEOの特性は変化している。 2013のトレンド – SEMPOレポートで強調されている – は、リードの生成およびトラフィックの獲得は今でも求められているが、ブランドの認識度の増加や評判管理等を期待する声も増えている:

調査結果では、トラフィックを増加すると言う分かりやすい目標は、勢いを失いつつあるものの、検索エンジン最適化(SEO)において今も重要な目標の一つに留まっている。それよりも興味深いのは、ブランド/評判を目標に挙げているエージェンシーの数が、2011年の5%から今年の調査では11%に増えている点である。

この分野は参入してみる価値がありそうだ。

小規模な会社が廃業(日本語)に追い込まれるケースが目立つ。かつて、SEOは、大きなブランドに小規模な会社が打ち勝つ手段であったが、残念ながら、この構図は成立しなくなってきた。

この傾向から何を学ぶことが出来るのだろうか?

大企業向けのSEOが台頭しつつある。検索結果ページでの規模および評判管理の利点を軽視するべきではない。

小規模なビジネスに対するSEOのアプローチは、SEOだけでは成り立たず、SEM化を進め – リンク先の記事で紹介した運命を辿らないように、M(マーケティング)に重点を置く必要がありそうだ。大きなブランドの名前が検索結果に表示されていない場合、グーグルは体裁が悪いが、小規模な、一般的なサイトがインデックスから漏れても、同じような知名度の低いサイトが穴埋めするため、気づく人達はほとんどいない。

当然ながら、アルゴリズムにはギャップが存在する。アグレッシブなSEO業者はこのギャップを狙っているものの、すぐに見切りをつけて、新たなサイトを始めることが出来ない正当なサイトに対して、このアプローチを適用するのが難しくなりつつある。

最近のSEOは、SEOが以前から提供してきた価値 – 顧客候補の数、リード、買い手の認知度 – について考える必要がある。技術的な取り組みを、より包括的なマーケティングの観点からアプローチする必要があるのかもしれない。

検索業界に留まる理由

検索は、今も尚非常に興味深いビジネスである。

19世紀後半の百貨店王、ジョン・ワナメーカーは、「広告に費やした資金の半分は無駄であった。問題は、どっちの半分が無駄だったのか分からないことだ」と言う名言を残している。ワナメーカーが生きていたら、検索マーケティングビジネスを気に入っていたはずだ。なぜなら、顧客の心の中に入り込み、提供する商品に関心を持つ人のみに語りかけ、次に起こす行動を記録することが出来るためだ。

検索を利用すると、予算の使い道を100%把握することが出来る。適切にターゲットを絞っていれば、予算が無駄遣いに終わることはない。検索マーケティングはターゲティングを得意にしている。消費者が欲しがっているものを探し、その欲しがっているものを提供するページにマッチさせ、競合者に打ち勝つ取り組みにやりがいを感じるなら、検索マーケティングをお薦めする。SEO、PPC、ソーシャルメディアのいずれかを利用するにせよ、もしくは、その組み合わせを利用するにせよ、条件付きのビジターに対する需要は常に存在する。

次に、他の人のため働くのか、あるいは一人で働くのかを判断する必要がある。どちらの選択肢にもメリットとデメリットがあるので、比較していく。

雇用 or 独立

とりわけ上司のレベルが低い場合、他の人のために働き、運命を自分で切り開くことが出来ない点にストレスを感じる人達がいる。しかし、雇用される際の決まった仕事と見通しがつきやすい点に魅力を感じる人達もいる。また、その一方で、従業員と良い関係を育み、リスペクトしている優れた雇用者に恵まれている人達もいる。

皆さんはどのタイプに当てはまるだろうか?

通常の決まった作業、通常の勤務時間、タスクの専門部署への振り分けに満足しているなら、定着している検索マーケティング企業でSEMの仕事を探すルートが最適だ。制約を受けず、様々な仕事をこなし、そして、全ての見返りが自分に返ってくると言う考えが好きなら、独立して、起業することを薦める。

雇用されるか、または、独立するかを決める前に、自分自身、今持っているスキル、そして、好きな取り組みについて時間を割いて見直す価値はある。

また、目標を設定するべきである。

具体的な目標を定めてもらいたい。見返りが金銭なら、例えば、初年度にXドル/月を稼ぎ、2年目にはXドル/月を稼ぎ、3年目にはXドル/月を稼ぐ – のように測定可能な目標を設定してほしい。測定可能な目標を具体的に決めることで、実現可能な事業計画を策定する上で大いに役に立つからだ。この点に関しては、後ほど説明する。

金銭を目標に掲げる必要はない。仕事や会社から得られる最高の見返りは金銭ではなく、仕事のやりがいだと言えるかもしれない。

独立するなら、好きな時間に好きな場所で仕事をする自由を謳歌せずにはいられないだろう。これもメリットである。例えば、一定した収益や一定したスケジュール等、仕事のスタイルにより関連する目標を立てているなら、雇用者の存在する会社に就職した方が無難である。自主性を重んじているなら、自分でビジネスを切り盛りする方が向いているかもしれない。

目標を短期、中期、そして、長期に振り分けよう。5年後、自分は何をしているのだろうか?来年の今頃は何をしているのだろうか?検索マーケティング業界の場合、5年後にこの業界自体が存続しているかどうかも、そして、存続しているとしても、どのような形式で残っているのか、予測が難しい。

1年目の目標は、SEOに重点を置いているとしても、5年間の計画においては、トラフィックのソースがどのような形式を取っているにせよ、現在、SEOが顧客に提供しているメリットと同じメリット – 条件付きのビジターのトラフィック – を提供する取り組みに力を入れることになるだろう。また、顧客に対する価値提案もほとんど変わらないのではないだろうか。従って、5年計画には、一般的なマーケティングのコンセプトを学び、新しいデジタルマーケティングのチャンネルが台頭する度に学習する取り組みを組み込むべきである。

自分の好きな取り組み、そして、目標を明確に把握することで、就職するのか、もしくは、起業するかの判断が大幅に楽になるはずだ。

また、まずは検索マーケティングをパートタイムで実行する手もある。既に職に就いているなら、副業として多くの収益を手にすることが出来る可能性がある。独立して会社を運営する上では常にリスクが付きまとうが、安定した収入を得ることで、このリスクを著しく軽減することが出来る。また、最初はスローペースで始め、定期的なノルマを達成するプレッシャーを感じることなく、徐々に足場を固めるメリットもある。ただし、SEMに費やす時間が少なく、また、2つの仕事を行うことで、疲れが抜けず、どちらも失敗する可能性がある。また、顧客が必要としている営業時間内に連絡を取ることが出来ないと言うデメリットも考えられる。

当然だが、現在務めている会社と競合しないことを確認し、契約書に競業禁止条項が設けられているかどうかチェックするべきである。

現金を持っているものの、時間に限りがあるなら、とりわけ、多くのSEOが白旗を上げているため、既存のSEO業者を買ってしまう手もある。既存の契約および顧客のリスト、数名の腕の立つ従業員も併せて買うことも出来る。会社の買収はそれ自体が大きなテーマであり、この記事の範囲を超えているが、とりわけ、資金を多く抱えているものの、時間がない場合、検討する価値がある。ゼロから事業をスタートさせるプレッシャーはなく、また、既存の従業員が現場で仕事に励み、日中に顧客に対応してくれるため、会社をパートタイムで経営することが出来るかもしれない。

 

事業計画

現実の世界は常に動いているため、事業計画は、現実の世界の影響を確実に受ける。

ただし、だからと言って、計画の策定を諦める必要はない。

旅行の目的地に辿りつくために、道順が必要とされるように、計画は必要である。地図を持たずに適当に進み、それでも、目的地に辿りつくこともあるが、その可能性は低いはずだ。迷子になる確率が高い。事業計画は、現状を評価し、これから進む方向性を思い出す上で役に立つ。

とは言ったものの、事業計画は常に変更される可能性がある。現実の世界に遭遇すると – マーケットは急激に変動することがある – 頭の中で漠然と計画を思い描いていた頃には考えていなかった機会や危険が姿を現し始める。事業計画は、厳格な骨組みに固定するのではなく、ビジネスと共に変化するべきである。随時更新される文書と同じである。

事業計画に関するHow To本が出版されているほど、この分野は奥が深いが、銀行の融資を求めている場合、もしくは、外部のエージェンシーに正式に事業計画を発表する場合を除き、事業計画は、手短に、明確に、そして、完結にまとめておくべきである。

また、事業計画を策定をすることで、評価を行う上での厳しさが生まれ、アイデアを試行錯誤する上で効果が見込める。事業計画を策定する際、様々な疑問が浮かぶはずだ。収益の目標を達成するには、顧客は何社必要だろうか?この目標に基づき、何名の従業員を雇用することが出来るだろうか?全ての時間を既存の顧客に割り当てる場合、新しい顧客の獲得にどのように時間を割けばいいのだろうか?新しい顧客を獲得するためのマーケティングの予算を計上しているだろうか?

このような疑問は、事業計画で取り上げることが出来る。

典型的な事業計画は、次のポイントを網羅している:

  • 事業のコンセプト – どのような事業を実施するのかを説明し、検索マーケティング業界を説明し、そして、どのように事業を軌道に乗せるかを描く。
  • マーケット – 適した顧客、そして、競合者を特定する。どのようにして当該の顧客を獲得するのか、そして、競合者に勝つのかを説明する。
  • 財務 – 実行する予定の取り組みにかかるコスト、そして、その取り組みで得る予定の収益を記載する。

次のようにセクションを区切って、事業計画を策定していこう:

1. 導入部

現在の立場を特定する必要がある。どのような経緯で事業を始めるのか?何のために事業を行うのか?どのような長所を持っているのか?競合者は誰か?競合者の短所をどのようにつき、長所にどのように対処するのか?能力および生産力をどのように高めていくのか?どのように事業を成長させていくのか?

次に検索マーケティング業界を説明する。トレンドを把握していないなら、SEMPOMarket Research.com、そして、ニールセン等の業界レポートを参考にしよう。

ターゲットのマーケットを特定し、どのように接触するのかを説明する。その検索マーケティングサービスの取り組みを表現し、競合者に明らかに勝る点を強調する。

2. 事業戦略

ターゲットにするマーケットを特定する。どれぐらいの規模のマーケットなのだろうか?成長の見通しはどれぐらいあるだろうか?マーケットのポテンシャルはどれぐらいあるだろうか?事業は当該のマーケットにどのようにフィットするのだろうか?どのような売り上げの目標を掲げているのだろうか?独自のセールスポイントは何だろうか?

目的と目標を具体的に決める必要がある。例えば、「黒字を出す」のではなく、「初年度でXドルの利益を出す」と言う目標を設定してもらいたい。成果を把握することが出来るように、測定可能な目標を掲げる必要がある。

価格決定戦略を解説する。このページには、価格の引き下げ合戦に加わることなく、価格設定を行う方法に関するアイデアが提供されている。どのように製品を販売していくのか説明する。どのようなタイプの広告およびマーケティングを利用するのだろうか?コアとなる価値を描写する。何を信じているのだろうか?どのような主義を掲げているのだろうか?成功する上で一番重要な要素を説明する。成功するためには、何をしなければいけないのか?

3.マーケティング

簡潔なSWOT分析を用意する。複雑なプロセスのように聞えるかもしれないが、SWOTとは、マーケティングにおける、Strength(強み)、Weakness(弱点)、Opportunities(機会)、そして、Threats(脅威)を分析するだけである。

既に実施したマーケットリサーチを組み込むべきである。配信チャンネルを描写し、戦略パートナーを挙げ、プロモーション計画を説明し、そして、マーケティングの予算を用意しよう。ターゲットのマーケットの視点で、皆さんの会社は、どの程度信憑性があるように見えるだろうか?

4. 管理構造

誰が参加し、その人物はどのようなスキルを持っているのだろうか?さらにスタッフを増やすつもりだろうか?どの節目で雇用するのだろうか?トレーニングおよび慰留に関して、どのような計画を持っているのだろうか?この問題を社内で解決する必要はない。必要に応じて、請負業者を利用する手もある。

誰がアドバイザーを務めているのだろうか?会計士、弁護士、メンター、ファイナンシャルプランナー等。このセクションは、資金調達を求めている場合、特に重要である。なぜなら、銀行は、プロの助言を得て、事業を運営している点を把握することを望んでいるためだ。

導入を検討しているスタッフの管理システムを紹介する。

5. 資金予算と予測

出来る限り、次のポイントをこのセクションで網羅しておきたいところだ:


推測するのは難しいかもしれない。そのため、最良のシナリオ、最悪のシナリオ、その中間のシナリオを想定しよう。こうすることで、推測する上で、また、実際にこのような状況が発生した際の対処方法を考える上で、ある程度、枠を得ることが出来る。

キャッシュフローは、圧倒的に最も重要な検討事項である。多くの顧客を獲得し、製品を購入し、さらに注文してもらったとしても、出ていく金額の方が多いなら、やがて会社は廃業に追い込まれるだろう。キャッシュフローを維持するために、どのようなタイプのクレジットが必要なのか考えてもらいたい。

6. まとめ

計画の主要な部分を再び述べ、現状と今後の方向性を強調する。事業計画は常に見直す必要があるため、次回見直しを行う日付を明記しておこう。

事業計画は、面倒であり、苦労してまで策定する価値はないと考える人もいるかもしれない。しかし、事業が思い通りに進んでいないことが分かると、時間、労力、そして、資金を大幅に節約することが出来る。また、実際に資金を投じる前に、紙で事業をシュミレーションする価値はある。この時点では、まだリスクが発生しないためだ。また、事業計画書から、収益を手に入れ、成長するチャンスがあるかどうかが見えてくる。計画でつじつまが合わないなら、実際に事業を行っても、同じ結果に終わるだろう。

ブランディング

良いネーミングが必要だ。

会社が最後を迎えるまで付きまとうため、優れたネーミングに時間、そして、お金を費やす価値はあるはずだ。

会社について考えてもらう時、何をイメージしてもらいたいだろうか?すぐにイメージが湧く名前が必要である。

検索マーケティング等、競争の激しい業界では、一般的な、説明的な名前は全く目立たない。「検索マーケティングエージェンシー」は、サービスを正しく描写しているかもしれないが、このような名前は、他社との差別化が難しい。一方、「RedFrog」のような変わった名前は印象には残るものの、提供するサービスの内容が全く見えてこないと言うデメリットがある。

また、他社の商標登録された社名と重複する名前は避けなければならない。訴訟問題に発展する可能性があるためだ。完全に一致するドメインを利用することが出来るかどうかも、判断材料の一つになるだろう。なかなか名案が出ないなら、ブランディングのエキスパートに相談してみる手がある。ただし、高額な料金を請求されるだろう。

ユニークなブランド名を利用すると、容易に上位にランクインすることが出来る点に留意しておこう。変わった名前の場合、覚えてもらえる確率は高い。従って、競争の激しい業界では、個人的には、一般的で説明的な名前よりも、ユニークなネーミングを薦める。また、名前にタグラインを加えて、不安を取り除くことも可能である。

優れたロゴも必要だ。99designsをチェックしておこう。ロゴは、画面上だけでなく、モノトーンの紙の上でも、見栄えが良いことを確かめる必要がある。

検索ビジネスモデル

事業の土台として採用することが可能な検索マーケティングのモデルが、幾つか存在するので説明していく。

コンサルタント

すぐに思いつく検索マーケティングモデルは、検索マーケティングの取り組みを介して、他の会社を支援するコンサルタンティング業務である。外部のコンサルタントの需要、そして、その需要がどこで発生しているのかについて考えてもらいたい。

大企業は大きなエージェンシーの採用を好む傾向が見られる。大企業は、組織内に検索チームを抱えている可能性がある。外部のコンサルタントを雇うよりも、フルタイムのスタッフを雇った方が安くなるポイントがある。このポイントとは、フルタイムの給与と採用にかかるコストを足した金額である。

しかし、大企業が、自分が提供しているサービスを必要としており、他の会社からはなかなか得られない場合、一匹狼、または、少数名のコンサルタンティング会社を雇うことがある。この隙間を埋めることが出来る検索マーケティングコンサルタントは多くはないが、内部の検索チームにトレーニングを行い、助言を与えるために採用されることがある。

外部のコンサルタントに対する需要の多くは、社内に検索のスペシャリストが存在せず、また、検索マーケティングを多用しているわけではないため、損益の面で辻褄が合わない小規模な会社で発生している。

他の人達がどのように事業を運営しているのかを見る権利がある点は、コンサルティングモデルの長所の一つと言えるだろう。

アフィリエイト/ディスプレイアドバタイザー

アフィリエイトは、サイトをSERPのトップ10に導き、リードとトラフィックを稼ぎ、その後、第三者に売る。ディスプレイアドバイタイザーは、広告を掲載するためのスペースを提供するため、コンテンツを配信し、クリックスリー率で利益を得ることが多い。

収益が見込めるニッチには既に大勢の競合者が存在している可能性が高く、競争が激しいことを覚悟しておこう。また、グーグルは、ここ数年、薄っぺらいアフィリエイトサイト – つまり、独自の、有益なコンテンツを多く提供することが出来ないアフィリエイト – を叩くことに執念を燃やしており、グーグルに狙われている点に留意しておく必要がある。

短所は、多様化しなければ、グーグルの攻撃を受けた次の日には収益が枯渇してしまう点である。また、本格的に多様化を実施するためには、マーケットおよび戦略の面で多様化を行う必要がある。この取り組みを実行しない場合、いつかゼロから出直さなければいけなくなるだろう。アルゴリズムの変更は、変更によって、コンサルティングサービスに対する新たな需要が生まれるため、顧客と深いレベルで関係を構築しているコンサルタントには有利に働く。一方、多くの顧客に利益の少ないコンサルティングを実施している会社にとっては、アルゴリズムのアップデートは、アフィリエイトよりも大きなダメージを受ける可能性がある。なぜなら、突然、大勢の顧客から非難されるためだ。また、幾つかの主要なプロジェクトを優先しているアフィリエイトとは異なり、問題が発生した際に多くの顧客を無視する行為は現実的とは言えない。全ての顧客にとって、自分のプロジェクトこそが最も重要なのだ。そして、この主張は的を射ている。

一部の検索マーケッターは、リスクを分散させるため、アフィリエイトとコンサルティングを組み合わせ、サービスを多様化し、多くのコンサルティングベースのビジネスモデルには付きものの閑散期に対処している。

ツールベンダー

検索のプロのコミュニティは非常に大きい。そのため、ソフトウェアツール、データ、アドバイス、その他のサービスが求められている。SEOBookはこのモデルを組み合わせている。私達(SEOBook)は、有料ツールを提供する一方で、コミュニティフォーラムを介して、コンサルティングも実施している。時間を大切にしない人達には向いていないが、時間の価値を重んじているなら、その他の多くのフォーラムに溢れるノイズがない状態で、コミュニティから短時間で多くの情報を得ることが出来るだろう。参加する際にハードルが設けられているため、メンバーがa)既に成功しているb)SEOの価値をよく分かっているかのいずれかであり、公開する情報のレベルが高くなる。

現在の検索マーケティングの仕組みにおいて苦労している領域を探してみよう。恐らく、他の人達も同じような悩みを抱えているはずである。この苦労を軽減することが出来るなら、資金を投じる価値はあると言える。検索コミュニティは、本当に役に立つツールやサービスが登場した場合、惜しみなく口コミで宣伝する傾向がある。ただし、同分野に参入するサービスプロバイダーが増加すると、機能面での有利性を維持することが難しくなると言うデメリットがある。実際にこの状況に追い込まれた場合、マーケティング戦略の差別化に焦点を絞る必要がある。

統合モデル

多くのSEO/SEMは複数のビジネスモデルを組み合わせている。

PPCとSEOは、相性が良い。どちらも検索のトラフィックである。キーワードの選択およびパフォーマンスの測定においては、技術面での取り組みに違いが見られるが、基本的に似たようなスキルが求められる。

アフィリエイトとディスプレイ広告は、顧客の仕事においてバランスが良く、様々なソースから収益を得ることで、リスクを軽減することが出来る。

統合モデルの大きなメリットは、様々な分野を見る機会に恵まれている点である。検索業界の人達は雄弁だが、販売することが目的の場合、実際の実力はたかが知れている。従って、自分のサイトを持ち、そのパフォマーンスに応じて、成功/失敗しているなら、売ることに固執する人達とは、異なるレベルでアルゴリズムを理解することが出来るだろう。ただし、あまりにも多くのプロジェクトに手を出すと、何もマスターすることが出来なくなってしまう。

明確に分野を特定する

このようなアプローチを採用する場合、出来れば急速に成長している分野を探し出すべきである。SEOコンサルタンティングのマーケットは、参入のハードルが低いために、混沌としているが、その地域のSEOプロバイダーのマーケットは、たいして混雑していないのではないだろうか。

フルタイムでSEOを実施することが出来ないものの、クライアントにSEOサービスの提供を望むウェブデザインの会社があってもおかしくはない。このようなエージェンシーを3つ、または、4つ「顧客」として獲得すれば、フルタイムの仕事になるはずだ。営業が好きではないなら、または、営業を行う時間が限られているなら、恐らく、このモデルはフィットするだろう。デザイン会社が実際の営業を行ってくれる点だけでなく、既に営業する顧客ベースが存在する点もプラスに働く。

デザインエージェンシーは、新たにスタッフを雇用するためにコストをかけることなく、さらにサービスを加えることが出来るため、この構造を好むことが多い。他の会社に薦めてもらえる可能性もある。また、エージェンシーに請求することになるため、請求のプロセスが簡素化されるメリットもある。

具体的にニッチを選ぶべきである。誰のためにサービスを提供するのだろうか?具体的に何をするのだろうか?「検索マーケティング」では、範囲が広過ぎる傾向が最近見られるため、旅行業界限定の検索マーケティングを実施してみてはいかがだろうか?

あらゆる人達にあらゆるサービスを提供しようとしたところで、うまくいくはずがない。とりわけ小さい会社では無理がある。事実、小さい会社を運営するメリットは、多額の経費を支払っている大きなマーケティング会社には割に合わない、特定の分野に的を絞ることが出来る点である。自分の興味と趣味を考え、フィットする分野があるかどうか探してみよう。興味がある分野で検索マーケティングを行っている会社は、満足のいくサービスを提供しているだろうか?その答えがNoなら、既に当該の分野のことを熟知しているため、宣伝する上で、大きなアドバンテージを持っていることになる。

顧客を強く意識するべきである。顧客は是が非でも解決する必要がある問題は、どのような問題だろうか?レストランは、ウェブサイトを上位にランク付けさせる必要はないかもしれないが、電話をかけてもらい、予約してもらう必要はあるはずだ。そこで、SEOとPPCを使ってリードをもたらし、顧客に各レストランのメニューを提供する、レストランの予約サイトを運営する手が考えられる。この場合、掲載、または、リードの数に応じてレストランに料金を請求することが可能である。

同じようなアイデアを基に会社を立ち上げたのが、トリップアドバイザーである。

商談

通常の仕事と、自分で会社を運営するスタイルの最大の違いは、とりわけ営業部門で働いたことがない場合、自分で交渉を行わなければならない点だ。 特に技術者として9時から17時まで働いている場合、少なくとも、顧客候補や供給業者と直接交渉を行う機会は少ない。

商談はゲームだ。買い手は、出来るだけ価格を下げようと試み、売り手はより多くの契約を勝ち取ろうとする。

商談において一番大事なことは、例えば、どちらかが「騙された」気になるのではなく、双方が何かしらメリットを得るような、両者が得をする商談を成立させる必要がある点だ。検索マーケティングのコンサルティングにおいては、一定の期間、協力関係を築き、変更を行うために味方になってもらう必要があるため、特にこの点は重要である。

買い手が断然に有利だと考えがちだが、その考えは誤っている。買い手から声がかかると言うことは、提供しているサービスを求めていることは明白である。買い手のビジネスにプラスの影響を与える何かを持っているのだ。

しかし、商談をうまくまとめるために、相対的な地位を理解する必要がある。一般的な検索マーケティングサービスを提供し、同じサービスを提供する10社が入札している場合、気に入られているなら話は別だが、恐らく、弱い立場にいる。個人的には、気に入られていない場合、他社と競合する状況を避けるようにしている。

ここで、ニッチの特定が重要になってくる。競合する会社が少ない分野で、ニッチを明確に特定している場合、ユニークなセールスポイントを得ていることになる。また、買い手が何を望んでいるのかを把握している場合、交渉を有利に進めることが出来る。だからこそ、事業計画でこの領域を明確に記述しておくことが重要なのだ。この取り組みを怠ると、同じようなサービスを提供する競合者と戦う場合、価格を下げるしか手はなくなるため、価格交渉の面で譲歩せざるをえなくなる。

ウォルマートのようなビジネスモデルを大規模に展開する場合を除き、値下げは、事業を維持する上では理想的な手段とは言えない。

損益の分岐点を明確に設定し、利益を得られないようなら、撤退する必要がある。始めたばかりの頃は、なかなか撤退する勇気が湧いてこないかもしれない。しかし、幾つか顧客を獲得し、推薦してもらうことが目的であり、また、現時点では、特に価格は気にしていない場合は、例外である。このようなケースでは、常に高めに値段を設定するものの、期間限定で特別なディスカウントを行っていると伝える必要がある。この一言を忘れると、顧客にいつも安いと勘違いされてしまう。

商談では、まず、顧客が何を求めているのかを明らかにしてもらうべきである。その後、自分が求めているものを伝えよう。双方が合意すれば、一件落着、どちらも得をする。しかし、現実には、同意する点もあれば、同意できない点もあるはずだ。それで問題ない。納得できる点は後回しにして、同意できない点において、両者が得をする条件を探し出すことに集中しよう。ニーズに見合う契約内容に仕上がるまで、議論を重ねていくべきである。

まとめ

自分で事業を立ち上げる取り組みは、胸が躍り、解放感を味わうことが出来るだろう。しかし、事業を成功に導くためには、検索マーケティングキャンペーンと同じように、厳しく接し、そして、計画性を持ってアプローチしなければならない。多くの上司の役目を、一人の上司が兼任するようなものである。

まずはやってみることを薦める。自分の会社を運営する取り組みは、実際にやってみるまで分からない。そのため、今の仕事を辞めて、独立することを新年の誓いとして掲げたなら、挑戦してみよう。

幸運を祈っている。そして、この記事が役に立つことを願っている :)


この記事は、SEO Bookに掲載された「How To Start Your Own Search Marketing Business」を翻訳した内容です。

起業の教科書的な内容でしたが、簡潔かつ丁寧に書かれた記事で、個人レベルのSEOコンサルタントを超えて会社としてスケールさせたい人には勉強になる点が多い記事だと思います。

しかしSEOスペシャリストの給与が米国で上がりまくっていることは喜ばしいことです。会社レベルで成功できるかはともかく、日本でも確実に人材不足&需要があるはずなのですが、未だSEOを軽視している&代わりがきく仕事に従事(結果、低賃金)している業界人が多いのは何故?と思ったりもする私です。

記事にもあるように大企業・大規模サイト向けのエンタープライズSEOのニーズは特に高いと思うのですが、意外とこの分野のプレイヤーは少ないままですよね。SEOの知識がある人自体は日本でも増えていると思うのですが、そもそもSEOをやっている人はどちらかというと個人や小規模サイトでのSEOでウェブ運営の知識経験がある人が中心で(実際、私もそうですが)、大規模サイト運営の経験が少なさそうなのもエンタープライズSEO市場が開拓されない理由な気がします。さらに大企業・大規模サイトの運営に携わる人は、なんだかんだいっても検索やSEOを軽視している、二の次に人が考えている人がまだまだ多く結果、エンタープライズSEOが普及しない状態になっている面もありそうです。誰かこの分野で一旗揚げてみようと思うチャレンジャーがいれば、この記事を参考に是非。 — SEO Japan [G+]

リーン・アントレプレナーの時代

小規模に始めるスタートアップ、その名もリーンスタートアップが新しい起業の形として昨年日本でも話題になりました。色々な批判もありながら、デジタル時代ならではの起業スタイルとして市民権を得つつあるリーンスタートアップ、その延長線上で、新たに「リーン・アントレプレナー」という言葉が提唱されているいうことで、早速その内容をチェック。新手のバズワードかと思いつつ筆者が著者「ザ・リーンスタートアップ」でお馴染みのエリック・ライズとくれば、興味レベルも増してしまいます。 — SEO Japan

去年5月、長い間Lean Startupを提唱しているBrant CooperとPatrick VlaskovitsがFAKEGRIMLOCKのイラストを使ってThe Lean Entrepreneurと呼ばれる新しい本に取り組んでいるというニュースをシェアした。今、その新しい本が全国の書店に並ぼうとしている。

彼らが私に前書きを依頼してきたこと、また、以下に抜粋を投稿することを許可してくれたことを光栄に思う。2012年のカンファレンスの後、私はそれをそのムーブメント全体の成長と進化をじっくり検討する機会として捉えた。

BrantとPatrickがThe Lean Entrepreneurでやったことで私が気に入っていることの1つは、起業家がどのように新しいベンチャーに取り組み、リスクを最小限にし、成功する手段を学んでいるかの数多くのケーススタディだ―これらのケーススタディが、ガレージ・スタートアップや企業経営者のような人達に語りかけるだろう。

詳細なケーススタディの例:

  • 1999年、オンラインの自動車販売の需要を検証するため、後にCarsDirect.comとなるMVPを築いた伝説的なBill Gross。
  • 新しい車両カテゴリーを作るためにLean Startupを使ったLitMotorsアプローチ。
  • 本当の痛みを伴う正真正銘のアーリーアダプターを浮上させるために“高いハードル”の新手法を作っているAppFog。
  • 国を出ることによって開発されたEmbrace幼児保温器。Rob Emrichはどのように学び、自らの非営利企業Road of Lifeを拡大したのか。(ソーシャル起業家は注目!)
  • アパレルMVPを築いてそれらをターゲットの顧客コミュニティで素早く検証しているBetaBrand。
  • インターネットのスピードで動くことを学んでいるTelecom O2。
  • 500 Startupsおよび、アーリーステージの投資では何が機能し何が機能しないかに関するその加速されたフィードバックのループ。
  • 人々の生活を変えるためにデジタルファブリケーションと3Dスキャンニングの新生テクノロジーを繰り返し活用しているScott Summitt。
  • David MarcusとBill Scottの指揮の下、製品体験を向上するためにLean Startupを採用することによって自身を再定義およびリエンジニアリングしているPayPal。
  • 仮説検証を介してセールスファネルにある問題に取り組むために部門の枠を超えたチームを築いて権限を与えているKISSmetrics。
  • 社内革新とスタートアップの新しい試みを養育することを計画している分野とLean Startupを結合する方法を大企業に見せているIntuit社。
  • Berkeley Pizza:ファーマーズ・マーケット内のピザから着席形式のレストランまで。

The Lean Entrepreneurに関して私が気に入っているもう一つのことは、BrantとPatrickがこの本をスタートアップのように扱っていることだ。1つの例が彼らのマーケティングにある。今日の環境では、それは価値を提供することが要求される。これは、製品を指し示してその製品の価値を説明するということよりも、マーケティングが価値そのものを提供するという意味だ。

ブックキャンペーンの一部として、BrantとPatrickは、以下を含む4つの無料オンラインビデオクラスを提供するためにGeneral Assemblyとチームを組んだ:

リーンなUXリサーチのテクニック、迅速なプロトタイピング、開発者の雇用方法、成長するハッキング

本の予約をすると、これら全てのクラスにアクセスすることができる―実際にはもっと多くの特典がある。2013年2月10日までは彼らのサイト上で予約が可能で、その後はAmazonでできる。

最後に、私がThe Lean Entrepreneurのために書いた前書きをシェアしたいと思う。2013年に入った今、Lean Startupのムーブメントがどこまで進んだのかをじっくりと考えるのにふさわしい時だ:


2008年8月に初めてブログを書き始めた時、私は何が起こるか見当もつかなかった。その頃、スタートアップブログはあまり“クール”ではなかった。多くのベンチャーキャピタリストが、私にそれをしないようにアドバイスした。

私の個人的なバックグラウンドはエンジニアで、勤めていた会社はWebベースのスタートアップだったため、私はそれについて書いた。それらの会社の成功と失敗にについて説明することに苦労しながら、私は、継続した展開や顧客開発やアジャイルの超加速された形式のような原則について議論した。リーン・マニュファクチャリングを掘り下げて考えた時、私は、ぴったりと一致するコンセプトと専門用語を発見した。その結果が、私がThe Lean Startupと呼んだ新しいアイディアだ。

私はいくつか基本的なセオリーから始めた:スタートアップとは、極度の不確かさの土壌で育つようにデザインされた組織であり、予測と計画に根付いた従来のマネージメントテクニックはその不確かさの前では上手く機能しない。それ故に、私たちには、イタレーションと科学的学習と迅速な実験のためにはっきりとデザインされた新しいマネージメントツールキットが必要だった。

当時私は、そのセオリーはハイテクスタートアップやウェブをベースにした環境のような特定の業界に結びついているのかもしれないと偶然として捉えていた。とはいえ、リーンは、巨大な自動車生産会社であるトヨタから現れたのだ。私は、Lean Startup原則は他の種類のスタートアップや不確かに支配された他の分野のビジネスにおいても機能するという信念を述べた。

しかし、私は次に起こることに対する準備はできていなかった。私は、私たちがスタートアップの作られる方法を変えることを望んでいたが、4年以上早送りして自分がその進化に驚かされることを知らなかった。新生コミュニティは、一人前のムーブメントへと花開いた。新規および経験豊富な起業家は共に、ケーススタディやカンファレンスや数多くのブログで自分たちのLean Startup体験を堂々とシェアする。情熱的な実践者によって生み出された本やワークショップやコースは、Lean Startup原則を独自に作る方法を生徒に教えるために、経験を語り、考えを共有し、ツールを作り出す。多くの投資家、アドバイザー、メンター、さらには有名な起業家アイコンさえも、Lean Startup言語を話す。

それは大きなテントだ。私たちは、顧客開発、破壊的イノベーションの理論、テクノロジーライフサイクル採用理論、アジャイル開発という、巨人の肩の上に立つ。ユーザー体験のプロ、デザイン思考実践者、販売やマーケティングやオペレーションやさらにはアカウンティングの機能的な領域みたいに、相補的な考え方が、一体となって私たち皆を高める実践を共有する。

Lean Startupはメインストリームとなった。これはいくつかのマスタープランの一部だった、私はあらゆる規模の企業が―ハイテク界のはるか外側で―Lean Startupを採用することを最初から知っていた、と言えたらいいのだが。The Lean Startup: How Today’s Entrepreneurs Use Continuous Innovation to Achieve Radically Successful Businessesを発行する年に、アメリカ連邦政府のようなモンスターを含む多くの巨大組織が、より高速で、より競争が激しく、情報であふれかえった今日の世界に立ち向かうためには、新しい手法が必要とされることに気が付くだろうと予測していたなら良かった。実際には、この変化は全て、私たちの誰もが想像した以上に早く全面的に発生した。そして、もうお分かりのように、私たちはまだ始まったばかりだ。

だから私は、あなたが手にしているその書物に興奮しているのだ。The Lean Entrepreneurには、それらの新しい手法に関することが書いてある。Brant CooperとPatrick Vlaskovitsは、Lean Startupや顧客開発のような新しいアイディアの最も早い採用者の中にいる。彼らの新しい著作物は、そのレンズを3つの重要な焦点に向けている:不確かなビジネスの試みの針を動かすために、顧客とやり取りし、実験を行い、すぐに使用可能なデータを使用する方法だ。

彼らの全ての著作物と同様、彼らのものは単なる理論の本ではない。BrantとPatrickは、これらの分野それぞれに素晴らしい戦術的な奥行きを提供している。

彼らはこんな疑問に答えようと努めている:あなたが組織としてどのような場所にいるとしても、どこで自分のLean Startupアクティビティに焦点を合わせるべきかを知るのか?Lean Entrepreneurは、組織が無駄を省いた方法でビジネスモデルの課題を特定してそれに基づいて行動するのを助ける新しい考え、ツール、アクティビティを提供する。従来のリーン思考の教えに従って、BrantとPatrickは、組織が製品開発やマーケティングやセールスなど価値を生み出すために自分たちがすべきことを仮定するのに役立つ価値発見プロセスを紹介する。これらのビジネスモデルの前提は、テスト、測定、イテレートの機が熟している。

さらに、あなたが生み出す価値は、それを必要とし、求め、強く願い、最終的にはあなたが作ったものの最終的な価値を判断する顧客なしでは意味がない。BrantとPatrickは、あなたが自分の顧客セグメントをじっくりと考えるのを手助けすることにかなりの時間を費やす。彼らは、賢くそして科学的な手法の姿勢で、あなたの顧客理論のどこが間違ってきるかを発見するのを手助けする。

誰もが良いストーリーを好むものだ。BrantとPatrickはたくさんの起業家にインタビューし、ハイテク内外のスタートアップおよび大企業の数えきれないほどのケーススタディを記録した。1998年に遡ったクラシックなWizard of Oz法のMVPさえもあるのだ!

間違いなく、BrantとPatrickは始めからここにいた。彼らは、2010年4月にThe Entrepreneur’s Guide to Customer Developmentを自費出版した。最初から、彼らは実践者でありメンターであり、ペイント・バイ・ナンバーのアプローチに従うのではなくリーンに考えること―素早く、敏しょうで、継続的な学習―を起業家に勧めていた。過去2年にわたって、彼らは世界中を旅して、Lean Startupについて話し、アドバイスし、教えてきた。

The Lean Entrepreneurは、私たちがイノベーションと不確かさに取り組む方法を改善するためにデザインされた原則と実践の増していくライブラリに追加する大切な一冊だ。それがスタートアップであれ、Fortune 100であれ、非営利であれ、政府であれ。

私は、BrantとPatrickが友人であり同僚であることを幸運に思っている。この本からあなたが価値のある考えを獲得し、あなた独自のLean Startupを作り、そしてもっと重要なことに、あなたが世界を良い方向へ変えることに成功することを期待している。

Eric Ries,
2012年12月、サンフランシスコにて


この記事は、Startup Lessons Learnedに掲載された「The Lean Entrepreneur is here」を翻訳した内容です。

実は書籍のタイトル&紹介記事だったわけですが、ケーススタディ満載で起業家&スタートアップ研究家?であれば必読な雰囲気の内容ですね。そしてエリック・ライズの序文も熱い。 — SEO Japan [G+]

インバウンドマーケティングと雪合戦の7つの類似点

何かと話題のインバウンドマーケティングですが、さて今回はインバウンドマーケティングと雪合戦に類似点を探そうという面白ネタながらもインバウンドマーケティングを理解しきれていない人には密かに役に立つかもしれない記事をどうぞ。– SEO Japan

1月12日の日曜日、シアトルの人々は世界最大の雪合戦、Snow Dayのために集まる。ダンプトラックが、新しいギネス記録をうち立てることを試みる5000人の人達に162,000ポンドの雪を届けることになっている。また、それはBoys and Girls Clubs of King Countyのための資金集めのイベントだ。

一体これがインターネットマーケティングと何の関係があるというのか?あなたが思っている以上に、雪合戦は、最近話題のインバウンドマーケティングに似ているところが7つあるのだ…

1. 行動計画が必要不可欠

行動計画なしでも人生もしくは雪合戦である程度の成功はするかもしれない。しかし、敵に圧倒的に勝ってフィールド全体を支配したいのなら、前もって計画を立てなければならない。インバウンドマーケティングプランには、注目を集めること、自分自身を見つけやすくすること、顧客に価値を提供することが含まれているべきだ。

2. 新しいテリトリーを探求する

インターネットが登場してしばらく経つが、そのランドスケープはあらゆる戦場と同じくらい速く変化している。Googleがアルゴリズムをアップデートするたびに、私たちは戦略を見直して、新しい戦術を作る。あなたが最新のコンテンツを作っているにしろ、大急ぎでカタパルトを作っているにしろ、適応が生き残るためのカギだ。

3. 汚いことをする人もいる

成功を約束してリンクの束を販売するインターネットマーケッターもいる。これはインバウンドマーケティングではない。スノーボールの中に石を入れる卑怯者のように、彼らは短期的には成功するかもしれないが、たくさんの副次的なダメージがある。自分が他人にしてもらいたいように他の人にすることだ…

4. 優位な立場を得る

あなたはGoogleで1位になりたい。その極めて貴重な頂点のポジションは、客があなたを見つけるのに役に立つ。一度自分の旗を立てると、自動的に自分がターゲットになるということを予期しよう。そこに到達する時には自分の立場を守る準備をしておくのだ(ステップ1参照)。

5. 小さくても勝つことができる

インターネットで勝つために、メガストアである必要はない。実際、小さいことには利点がある。適切な設定があれば、とびきりの要塞にしろ素晴らしいサイトデザインにしろ、敵に気付かれないようにしながら客の心(または飛んできたスノーボール)を掴むことができる。そう、もしあなたがカメラなしで超最高の動画を作ることができるのなら、何でもできるのだ。

6. 短期間で資本化する

旬の話題は、シアトルの雪と同じくらいにはかなく美しい。人々は、解ける前の一瞬の間それについてとても沸き立つ。コンテンツ戦略の一部(一部だけ)は、ホットなトピックをつかんで簡単にコンテンツで成功することも含まれるべきだ。

7. チームワークが最高の戦略

2010年に韓国で行われた雪合戦世界記録に勝つためには、5,388人の参加者が必要とされる。それは、5,387人のスノーボールを投げる見知らぬ人と対抗するすか、あなたを支援する友人とチームを組むか、を意味する。同じことがインバウンドマーケティングにも当てはまる。なぜなら、インターネットは時にこんな風に見えるからだ:

あなたが攻撃プランを練るのを助けてくれる経験のある人とチームを組むことを検討しよう。

シアトルセンターで1月12日に行われるSnow Dayに登録するのを忘れないように。一緒に世界記録を出し、チャリティのためにお金を集め、楽しい時間を過ごそう。


この記事は、Portentに掲載された「7 Ways Inbound Marketing is Like a Snowball Fight」を翻訳した内容です。

インバウンドマーケティングというか、、、何でも当てはまりそうな内容でしたし、ちょっと切れ味に書ける記事でしたかね?ま、こちらもタイトルに釣られて訳してしまったわけですが。。。汗 突っ込みどころ満載ですが、お許しください。ちなみに、このスノーデーのイベント、無事に世界最高記録を更新したようで何よりでした。サイトが1ページ&今風の作りでイベント用の簡易サイトの見本として参考になる点は多そうなので興味があれば是非! — SEO Japan [G+]

Google Readerから乗り換えを検討したいRSSリーダー一覧

来てしまいました、ついにこの日が。RSSリーダーとしては圧倒的存在だったGoogle Readerが今年の7月でサービス終了するそうです。日米、ブログ界隈はこの話題で持ちきりですが、個人的にはブロガーは日々情報収集のためRSSリーダーを使っている人が多そうですし、この盛り上がりぶりは若干バイアスかかった状況な感じもしなくはないです。しかしかつてはRSSの可能性を信じ、本を2冊も出してしまった私としては、今回の決定に思う所は色々あります。とはいえ、日々SEO Japanのネタ発見用にGoogleリーダーを愛用していただけに、代替リーダーを至急見つける必要もあるわけですが。。。と、思っていたら早速The Next Webが乗り換え用のRSSリーダー一覧表を作ってくれたのでここに紹介します。 — SEO Japan

 

GoogleがGoogle Readerを打ち切りにする。この製品は徐々に先細ってはいるが猛烈なロイヤルユーザーベースがあり(私や他のTNWスタッフを含む)、たくさんの関連RSSサービスがこのReader APIコードを頼りにしている。それは、このサービスの停止が幅広いインターネットユーザーに影響を与えることを意味し、多くのサービスが落胆した人達をかき集めるためにあちこち動き回っている。

Feedly―フィードを雑誌のようなレイアウトに変えるブラウザ・プラグイン―は、Google Reader APIのクローンを作るためにそのプロジェクトを詳細に練り上げ、人気ソーシャルアグリゲーターFlipboardは、“あなたのRSSフィードの備えをした”と言い、オープンソースNewsblurはReaderインポートに対処するためにもっと多くのサーバーを追加している。そして、Reeder―これもGoogleに依存している―は、“Google Readerと共に死ぬつもりはない”

恐らく、Googleからのニュースの後に、生き残るために慌てている他のサービスもある。

Feedlyは、以前からこのサービス停止を予期していたし、不吉な前兆があったことは事実であるため、そのプロジェクト―ReaderからのRSS購読の移行―は、現在進行中であると言っている。TechCrunchが詳しく話しているように、GoogleはReaderに対する取り組みとリソースを着実に削減してきたが―ついには去年の2日間の停止があった―、多くの人が気付いていないかもしれないのは、Readerが他の数多くのサービスに動力を供給していることだ。

Instapaper創設者のMarco Armentは、この件について面白い見解を持っている。

Google製品からの開発の欠如が“デスクトップRSSクライアントの市場を破壊した”と主張して、Armentは、デスクトップとモバイル両方におけるRSSクライアントおよびリーダーは、短期的に苦しむかもしれないが、この打ち切りは“実質的なイノベーション”をもたらすことになると言う。

優れた代替品が成熟して幅広くサポートされるようになるまでは、一時的に最悪かもしれないが、長い目で見ると、大丈夫、これは素晴らしいニュースなのだ。

‘Google Readerを維持する’請願書(Googleがそれをオープンソース化するという望みがある)はすでに2,000以上のデジタル署名を獲得している。Feedly.comNewsblur.comがダウンすること―恐らく膨大な量のトラフィックを経て―、そして、この件について書いた数えきれないほどのブログ投稿が生じたことを考えると、Readerの終了は多くの人に穴を残すだろう。

もしあなたも代わりを探しているのなら、Lifehackerが代替物に目を向けた役に立つ記事を書いている。以下はその一部だ:

- Feedly: ブラウザ・プラグイン、iOS、Android

- Reeder:: iOS、Mac

- Netvibes: デスクトップ、iOS、Android

- FeedDemon: Windows?[修正:創設者によると、FeedDemonは公式に終了した。]

- Flipboard: Android、iOS

- Newsbar-app: Mac

- Taptu: Android、iOS、BlackBerry、Nook

- NewsBlur: Web、iOS、Android

- HiveMined: 近日中

その他の提案がある場合、またはあなたがRSSアプリに取り組んでいる(特にGoogle Reader機能を再現したもの)場合は、教えて欲しい。

面白いことに、MediafedTaptuを所有するRSS界の大手―が1月の終わりにQriusをローンチした。この製品は、ソーシャル時代におけるRSSの試みであり、最初は非公開の試用期間で、今年の終わりに公開する予定だ。Readerニュースがその計画を促進させることがない限りは。

アップデート:ホワイトハウスに請願することもできる―こちら

見出しの画像:brittgow / Flickr


この記事は、The Next Webに掲載された「As Google Reader is killed off, Flipboard, Feedly and others step up with RSS alternatives」を翻訳した内容です。

英語版サービスの紹介だけで恐縮ですが、日本の場合はLivedoor ReaderかMy Yahoo!なんですかね。私も夏までにどこかに落着けないといけないですが(選んだツール次第ではSEO Japanの更新に大きく影響が出そうですし)、その一方、実は私も現在、ニュースリーダーを夏までにリリースすべく開発している最中であり、チームの仲間と早速「RSSリーダー機能をつけるべきか」のディスカッションをした所です。結論からいうと、フォロワービジネスをしても限界があるし、RSSリーダーに代わるニュースリーダーとして他にない機能開発に特化して勝負しよう、、という結論に達したのですが、さてさて。

記事にもありますが、今回のGoogle Readerの終了が新しいニュースリーダー時代の幕開けになることは間違いないかなという気もしています。既存のRSSリーダーの延長線上で進化したツールになるのか、それか新しい種類のニュースリーダーが新時代の情報収集ツールとして普及するのか、興味はつきませんし、その分野で新サービスを提供しようとしている私にとっては、久々にエキサイティングすぎるニュースでもありました。 — SEO Japan [G+]

ネット業界最強の4社に学ぶ起業家的教訓

Apple、Amazon、Facebook、そしてGoogle、、、今日のネット業界を代表する最強の4社であり、米国では「4社のギャング」ともいわれ常に注目を浴びる存在です。今回はそんな4社にスタートアップ・起業家的教訓を学んでみようという興味深い記事を。今ではネットを超えて世界を代表する企業に成長した4社ですが(Facebookは実績はまだまだですが)、Appleといえばガレージから始まったベンチャーで有名、AmazonとGoogleは90年代に生まれ、Facebookに至っては創業10年にも満たない会社です。どれもかつてはスタートアップだったわけで、それが急成長した理由、そしてそこに学べる秘訣が何か見つかるかもしれません。 — SEO Japan

FastCompany.com より、ギャング・オブ・フォーのCEO達の画像

成熟したビジネスと同様、全てのスタートアップは、今日のビジネス界において急成長と成功のスタンダードを築いたAmazonとAppleとFacebookとGoogleからできる限り多くのことを学ぶ必要がある。数年前にEric Schmidtによって“ギャング・オブ・フォー”と名付けられたこれらの企業は、疑いもなく、今日のインターネットで消費者およびビジネスの革命を推し進めている。

The Age of the Platform”の著者Phil Simonを含む多くのテクノロジー評論家によると、これらの4社は、1つの製品もしくはサービスというよりも、ビジネスモデルとしてのアプリケーション付きプラットフォームの台頭を実証している。あなたは、彼の結論を信じられないかもしれないが、説得力のあるビジネスモデルを築く方法に関して彼が提供する教訓から多くのことを学ぶことができる:

  1. 小さく動け。“大きいこと”とそれに付随する全ての問題―官僚体制、政治、内紛など―がどんなビジネスモデルをも危険にさらす。官僚体制と過度な民主主義はスピードを殺す。堅苦しく柔軟性のないマネージメント構造を避けるために組織を再編成するのだ。
  2. オープンで協力的になれ。大企業もスタートアップも、あらゆる種類の新しいベンチャーやパートナーシップやオファリングに対してオープンでなければならない。アプリケーション・プログラミング・インターフェース(API)をオープンにして、デベロッパーやパートナーや消費者が自由に使えるようにするのだ。
  3. 合理的な買収、拡張、運営を探し求めよ。底深さと幅広さの両方の観点から、自分のコア・コンピテンシーを強化するために、戦略的な買収をすることを計画すること。拡張には、一から作るのではなく、既存のソリューションとプラットフォームを活用するのだ。
  4. 小さく賭け、実験を奨励せよ。この時代に将来有望な企業は、数多くの異なる小さなプロジェクトと数多くのアイディアを開発する。確かに、大部分が失敗をすることになるのだが、最も成功する製品は小さなアイディアやサイドプロジェクトから生じることが多い。
  5. 失敗をし、不確かさを受け入れろ。賭けが小さければ、失敗は悪いことではないし、そこから学ぶことができる。公開前に完璧を求めることは、助けになるというよりも害を与える。モデルを作るためには、いちかばちかやってみる意思がなければならない。安全は、新しいリスクだ。
  6. テクノロジーに対する期待を和らげる。効果的なプラットフォームを築くことは時間がかかるし、通常、それはゆっくりとけん引力を示す。常に自分が必要とするよりも多くのコンピューターリソースを買うこと。良い第一印象のためには足りないよりは多すぎる方が良い。
  7. 賭けに出る時を知れ。断固として、新しい経済、ビジネスの実体、テクノロジーに適応することを誤って拒む人や企業が多い。テーブルの上にある大金を手放したい人などいないが、一千を節約して大金を無駄にしないようにすること。
  8. 幅の広さは底の深さに勝る。真のプラットフォームは、多角的だ。1つのニッチなエリアにおいてかなりの底深さを持つことは重要だが、強固なプラットフォームは、既存ユーザーと顧客に新しいユーザーインターフェースを学ぶことやデータの転換を要求せずに、数々の製品を追加して進化する。
  9. ニッチに狙いを定めている時は、素早く決断力を持って動け。忍耐と惰性を混同するな。あまりにも長く待ちすぎることは、チャンスが永遠に消えてなくなること、または他の誰かがあなたの先を越すかもしれないことを意味する。期待は和らげるが、賭けに出るのだ。
  10. 既存のツールを使用せよ。ゼロから独自のツールや基本機能(政策)を作ることは、全ての会社にとって、時間がかかり、お金もかかる、単に不必要なことだ。開拓地を使うことによって、ビジネスは、セレンディピティと露出と相互作用を増やす。

新しいプラットフォームを築くことは、必ずビジネスの成功を保証するものではない。プラットフォームは、コンピューターの出現以来、オペレーティングシステムやネットワークやAPIという形で存在してきたにもかかわらず、今日では新しいプラットフォームがテーブルステークスになっていると、懐疑派の人は指摘するかもしれない。旧式のサイトを持つビジネスは、信頼性と顧客を犠牲にし、世界全体の目に触れなくなるというリスクがある。

新しいプラットフォームビジネスモデルは決して終わることはない。それぞれが、様々なやり方や方向に拡大し続けなければならない。今日のめまいがするような変化のペースは、弱まる兆しを見せない。だから、今日これらの教訓に注意を払い、大いに異なる明日のためにできる限り備えるために、自分にできる全てのことをするのだ。


この記事は、My Venture Padに掲載された「10 Entrepreneurial Lessons From the ‘Gang of Four’」を翻訳した内容です。

まず「アプリケーション付きプラットフォーム」という考え方は面白いですね。そして紹介されている10のアドバイスは、どれも起業家が常に心に留めていたいものばかりだったと思いますが、どちらかというと苦戦している日本の大企業に実践してほしい内容のような気もしたのは、私だけでしょうか。 — SEO Japan [G+]

Facebookのエッジランクの仕組みを理解する

気づいてみれば日本でも見事に普及したFacebookですが、そのマーケティング活用となると、まだまだ米国に比べても取り組みが遅れているようです。SEO的な観点から見ると、Facebook上の情報露出に多分に影響を与えるといわれるエッジランクに注目すべきですし、SEO Japanでもエッジランク最適化の記事を紹介したことがあります。最近の仕様変更でエッジランクがますます重要になったともいわれるFacebook、今回は改めてそのエッジランクについて解説した記事をブライアン・ソリスからご紹介します。 — SEO Japan

先日、フェイスブックは、ブランドが重要な投稿やアップデートのリーチを高めることが可能な機能を導入した。しかし、この機能を利用するには、料金を支払う必要がある。価格は、ファンの人数によって異なる。この新しい機能の追加は、エッジランクアルゴリズムの変更と同時期に行われた。エッジランクとは、ストリーム内外の投稿を自動的に絞り込むシステムである。結果を整理して検索の意図にマッチさせるグーグルのページランクと同じように、フェイスブックは、エッジランクを使って、エンゲージメントを最適化し、スパムを最小限に抑えている。

この一連の変化が加えられた後、多くのマーケッターやエグゼクティブが、無料投稿のリーチが大幅に落ちたと指摘するようになった。マーケッター達は、フェイスブックが、リーチを確保するためには、有料機能を利用しなければいけない環境を作り出すために、変更を加えたと考えたため、当然、フェイスブックは非難の矢面に立たされたのであった。

この問題が最も大きな注目を集めたのは、億万長者のダラス・マーベリックスのオーナー、マーク・キューバン氏が、脅しとも取れる攻撃的な批判を行い、全てのコミュニティの取り組みをその他のソーシャルネットワークに移すと述べた時であった。

ツイッターの中で、キューバン氏は「フェイスブックは大きなへまをした!」と述べ、さらに、続きのツイートで「これは1つ目のステップだ。マーベリックスの主要なサイトを、タンブラや新しいマイスペースに移すことを検討している」と告げ、フェイスブックに警告を与えた。同氏は、マーベリックスのフェイスブックのページが、23万人のファンに接触するためには、3000ドルから1万ドルのコストがかかる点を指摘したスクリーンショットをツイートで公開した。しかし、実際に計算すると、一人当たりにかかるコストは0.003ドルであり、妥当であることが分かる。残念ながら、多くのエキスパートはこのポイントを見逃していた。

 

しかし、批判はこれで終わらなかった。ソーシャルメディアエージェンシーの、We Are Social、そして、分析用の観測 & 追跡ツールを開発するSocialbakersが、エッジランクがアップデートされた後、自然の投稿のリーチが平均で40%減少したと発表した。

それでは、全体的に無料の投稿のリーチは下がったのだろうか?

その通りだ。

その結果、全体的なスパムの量は下がったのだろうか?

その通りだ?

フェイスブックは、リーチを減らし、より多くの広告を売るためにエッジランクを変更したのだろうか?

それは考えられない。

全てのブランドが、マーク・キューバン氏と同じようなリアクションを起こしていたら、利益もファンも失ってしまうだろう。これは、2012年の年明けに、GMがフェイスブックの広告から撤退した(日本語)際に投稿した記事で説明した。

エッジランクの仕組み

批判を行う前に、あるいは、実りの少ない議論に拍車をかける前に、エッジランクの仕組みを理解してもらいたい。ペイドメディア(有料)の戦略、アーンドメディア(無料)の戦略、あるいは、オウンドメディア(自己保有)の戦略を統括しているにせよ、目標および適切なメトリクスに関して、情報を得た上で決断を下すためには、まずは、難題と機会を理解する必要がある。

単刀直入に言わせてもらうと、フェイスブックは、エッジランクだけでなく、企業およびコミュニティ全体にとって有意義な手法で、ネットワークを活用する方法をブランドに理解してもらえるようにもっと努力するべきである。いずれにせよ、私達はどこかで行動を起こさなければならない。

ニュースフィード、エンゲージメント、そして、有料投稿: その仕組み」と題された記事の中で、フェイスブック広告のエンジニア、フィリップ・ジゴリス氏は、マーケッターを教育しつつ、作り話を一掃しようと試みた。このエントリでは、エンゲージメントおよび最適化のストーリーが展開されている:

どのようなタイプの投稿が良い反応を得ているのか観察する取り組みが、今まで通り、鍵を握っている。ページインサイトを使って、良いエンゲージメントをもたらしているのは、どのタイプのコンテンツ – 動画、投稿、質問等 – なのか、反応が鈍いのはどのタイプのコンテンツなのかを特定しよう。ページパブリッシングガイドに目を通し、投稿のベストプラクティスを学んでもらいたい。また、ページ投稿のターゲティング機能を使って、メッセージに反応を示す可能性が高いオーディエンスに接触しよう。そして、反応の良い投稿に対しては、宣伝して、リーチを拡大し、より多くのユーザーのニュースフィードに届けることを薦める。

ニュースフィードに投稿が掲載されるかどうかを判断するエッジランクの基本的な要素は、何だろうか?

1) フェイスブックは、ユーザーが以前作者の投稿に参加したことがあるかどうか、または、友達が投稿に反応をしめしているかどうかを見ている。

2) ユーザーのソーシャルグラフおよびネットワークが、コンテンツに反応を示すか否かで、ニュースフィードに表示されるコンテンツが左右される。

3) エッジランクは、例えば、写真、動画、調査等、過去に同じようなタイプの投稿に参加したことがあるかどうかを確認している。

4) コンテンツやページのホストが、その他のユーザーから苦情を受けている場合、そのコンテンツがユーザーに表示される可能性は低くなる。

ソーシャルメディアの最適化 = 新たなSEO

エンゲージメントは、リーチを拡大する上で重要な役割を担う。

今回の議論は、遥かに重要であり、生産的な議論を隠してしまっている。企業は、通信社に料金を支払ってプレスリリースを出したり、テレビやラジオの広告枠を買って、出来るだけ大勢の人達に接触する方法と同じような方法で、フェイスブックがメッセージを配信する上で手を貸してくれるものだと誤解している。フェイスブックはソーシャルネットワークであり、コミュニケーション、共有、そして、発見に手を貸すサービスである。10億人以上のユーザーがフェイスブックをデジタル版の家と見なしていることから、ソーシャルな経済活動が発生するのは当然である。そのため、この関係は努力して手に入れるものであり、双方の価値、娯楽、そして、権限を基にコミュニティが構築される点を学ばなければならない。

1回いいね!しただけで、オプトイン、または、マーケティングスパムを購読したことにはならない。これはあくまでも表現の一つであり、あらゆる情報を求めていると宣言したわけではない。コミュニティのサイズに関わらず、ユーザーはマーケティングのメッセージを待っているわけではない。現実として、ブランドのメッセージを目にするのは、コミュニティのほんの一部である。いいね!したことがあったとしても、ユーザーは、友達、家族、その他のブランド、そして、重要な団体やイベントもフォローしている。その全てがコンテンツを配信しているなら、リアルタイムで注目を争うことになるが、適切なコンテンツを使って、適切なタイミングで注目を求めると言う考えに切り換えるべきである。

関連性をベースとして、反響を呼ぶことを考慮し、エッジランクにアプローチしよう。有料であれ、無料であれ、ソーシャルメディアの最適化(SMO)を通して、投稿を最適化することで、リーチを拡大することが可能だ。エンゲージメントがリーチにプラスの影響を与えているなら、読む/見る/聞くことが出来るだけではなく、共有可能なコンテンツを提供する必要がある。いいね!、コメント、シェア、タグ等は、ソーシャルエフェクトに拍車をかけ、アップデートの寿命と量を改善するだろう。共有が可能かどうか、または、SMOが完了しているかどうかを考えずに、単純に配信、または、有料投稿を行っているだけでは、無駄に終わってしまう。

これはあらゆるソーシャルネットワークに共通する。

有料のオプションを利用するにせよ、自然なエンゲージメントに投資するにせよ、それぞれの戦略の裏にある意図は同じでなければならない。有益で、意味のあるコンテンツを提供する必要がある。ユーザーに関連するコンテンツを与える取り組みに力を入れることで、共感を得られる可能性は高くなる。この共感こそが、時間の経過とともにエッジランクにプラスの影響を与えていくのだ(RRS)。

この記事は、もともとAT&TのNetworking Exchangeに投稿されたものである。


この記事はBrian Solisに掲載された「What Your Business Needs to Know About Facebook’s EdgeRank」を翻訳した内容です。

基本的な内容でしたが、最新のFacebook、特にニュースフィード周りの仕様を理解するのにちょうど良い記事でした。エッジランク最適化を実践するなら、やはりこちらのエッジランク最適化も併せて読みたいところです。 — SEO Japan [G+]

ニュースメディア系サイトにおけるSEOで重要な5つのポイント

コンテンツマーケティングがSEO的にも注目される最近ですが、コンテンツといえばインターネット黎明期からあるニュースやメディア系サイトが注力してきた分野。同時に多くのニュースメディアがマネタイズに苦戦してきたわけですが、もしかするとせっかくのコンテンツが検索エンジンに正当に評価されずそのコンテンツの質と比較して十分なトラフィックを得られていないケースもあるかもしれません。そこで今回はニュースメディア系サイトがSEOで意識するべきポイントをまとめた記事をサーチエンジンランドからご紹介。あなたのコンテンツ、検索エンジンに正しく評価されていますか? — SEO Japan

SEOのサイト評価は、全て同じではなく、少なくともある程度は、固有の要素を持たせるべきである。なぜなら、価格設定やSEOの評価は、人によって異なるためだ。また、サイトのタイプによって、ニーズが異なる点も留意してもらいたい。

例えば、20ページで構成されるB2Bのリード生成用のサイトの評価における本質的な課題および焦点は、大規模なeコマースサイトを評価する上で考慮し、取り組む重要事項とは大きく異なる。

パブッリシングやニュースメインのサイトに対するSEOの評価にも同じことが言える。そこで今回は、パブリッシング系のウェブサイトのSEO評価を行う際に重視する必要がある5つの大事な点を挙げていく(あらゆるSEOの評価において検討しておきたい典型的な対策以外で)。

拡大可能且つ柔軟なインフォメーションアーキテクチャ

インフォメーションアーキテクチャの見直しは、あらゆるサイトにとって重要だが、特にパブリッシングサイトにとっては、次の事実を考慮してサイトを構築することが肝要である:

  • 1日/1週間に複数のコンテンツを加える可能性が高い
  • コンテンツの大半は、一刻を争う
  • コンテンツのアグリゲーションは、静的なカテゴリのページよりも(そして、場合によってはホームページよりも)、大幅に自然な検索トラフィックを運ぶことが多い

そのため、アーカイブしたコンテンツを(リンクの価値の大半を保有する)サイトのホームページの近くに配置する(例えば、2、3回のクリックの範囲)様々な方法を特定し、新しいページにより多くのリンクの価値を与えるべきである。この取り組みを行う上で、大半のサイトにおいて、効果のある方法を幾つか挙げていく:

ページネーション

数字のページネーションを含む(1、2、3、4等)、ホームページとカテゴリページに「以前 & 次」リンクを用意する単純な構造から、より古いコンテンツをサイトのカテゴリページとホームページに近づけることが可能な構造に移すと、サイトのインフォメーションアーキテクチャを「平らにする」ことが出来る。当然ながら、ここでは通常のページネーションのベストプラクティスに従う必要がある

An example of deeper pagination to get more archived content closer to the home page.

インデックスのインデックス

その他のリンクの集まりに対するリンクの集まりとして機能するページを作成することで、1つのページにつき100本以上のリンクを持つページを持つことが出来るようになる。すると、大量のコンテンツをメインのページから数クリックの距離に置くことが可能になる。

ここでは、ページをクリックする人達にとって有益なリンクの集まりを提供するために何を実際に作ればいいのか、そして、個別のブログの投稿に関連するどのようなデータを持っているのかを考慮する必要がある。例えば、タグやその他の分類法が考えられる。

誰がウィジェットを検索しているのか

最も時間の面で関連する投稿に多くのリンクの価値を与えるため、分析データを活用して、ナビゲーションボックス内で、昨日または先週最も多くの検索トラフィックが寄せられた投稿を維持するウィジェットの構築を検討しておきたい。

また、人気の高い記事を前面に押し出すその他の方法を用いて、新鮮さに焦点を絞ったウィジェットで、最も話題になっているコンテンツ、例えば、最も共有された/コメントを集めたコンテンツに対して、リンクの価値を流すことも可能である:

An example of a popular posts widget on Search Engine Land.

 

パブリッシングに特化したインフォメーションアーキテクチャを構築することで、各種の用語で上位にランク付けさせる確率を高め、また、より多くのトラフィックを集めようとしているページのランクを高めやすくなるだろう。

タグ & カテゴリの利用

パブリッシングサイトのタグとカテゴリは、SEOにとって厄介な存在になり得る。まずは、以下の幾つかの問いに答えてもらいたい:

  • 誰がコンテンツをタグ付けし、どのような基準を用いてタグ付けを行っているのか?
  • 新しいタグのページを作成する上で/投稿に特定のタグを与える上で、どれだけ考えを巡らせているのか?
  • 過剰な量のタグページが作られているか(リンクの価値が薄まり、複数の薄いページが一つの投稿を収容するケース)?
  • カテゴリの構造にどの程度考えを巡らせているか?
  • 現在のタグおよびカテゴリの構造によって、ユーザーはどれだけ恩恵を受けているのか?

上述した問いの多くは、クライアントに対して答えを用意しておく必要があり、また、大半の場合、既存の構造を使って、ユーザーに対する利便性を考慮しなければならないだろう(SEOの観点では、完璧な最適化とは言えなくても)。

しかし、完全に、または、ほとんど無計画にカテゴリやタグの構造が作られていることが多く(特にタグ付け)、現在の構造を一から考え直さなければいけない可能性もある。どのような構造が用いられてにるせよ、インフォメーションアーキテクチャはSEOにとって重要である

グーグルニュースの導入 & 最適化

リード生成およびeコマースのサイトに主に取り掛かっているなら、グーグルニュースが絡む状況には遭遇したことがないはずだ。ここでは、基本的に2つの問題について考えてもらいたい:

グーグルニュースに掲載されていないものの、掲載されるべきである

質の高い、ニュースをベースとしたコンテンツを数多く投稿している場合、グーグルニュースに取り上げてもらうべきだと指摘しよう。掲載の条件の詳細は、このページで確認することが出来るが、基本的に次のようなコンテンツをグーグルニュースは取り上げる:

  • 固有の、ニュースをベースとしたコンテンツ(この条件は問題なくクリア可能だ)
  • 個別の投稿のURLは、3つの数字を含み、固有である必要がある(URL内の日付によってこの条件は満たされる)
  • ページとリンクがクリーンであり、クロール可能なHTMLが用いられている(この条件もクリアしているはずだ)

このページからサイトを投稿することが出来る。

投稿すると、サイトのレビューが行われる。また、グーグルニュースのサイトマップをウェブマスターツールズを介して投稿する取り組みも推奨しておきたい(このオプションは、グーグルニュースから承認を受けるまでは、利用することが出来ない)。この件に関しては、このページで詳細を確認してもらいたい。

グーグルニュースの対象になっているものの、コンテンツが表示されない

メインの自然検索アルゴリズムのランキングと同じように、グーグルニュースのランキングを改善するベストプラクティスに関する様々なアイデアが存在する。次にチェックしておきたリソースを幾つか挙げていく:

ランキング要素として上述した要素の幾つか – 例えば、頼りにされるサイトを構築する、コンテンツを共有してもらう、コンテンツにリンクを張ってもらう、誰よりも早くストーリーを配信する – は当然のような気もするが、次のようなあまり明白ではない要素もあるので注意してもらいたい:

  • 目立つタグを活用する – グーグルは、特定のコンテンツに対して、目立つタグを介して、質の高いコンテンツと指定する機会を与えており、質の高い、オリジナルのレポートを、リライトした薄いコンテンツやフィードから再配信したコンテンツと区別することが出来る。
  • パフォーマンスの問題 – グーグルニュースでの上位へのランクインを阻んでいる原因が、技術的な問題の可能性もあるので、パフォーマンスをテストするツールの利用を検討しておこう: http://www.webpagetest.org/http://tools.pingdom.com/fpt/
  • オーサーシップ/グーグルプラスのプロフィールグーグルのオーサーシップをSERPのビジビリティおよびクリックスルー率を改善する手段として実装することを吟味してもらいたい。

このような取り組みによって、あまり目に触れる機会が少なかった質の高いコンテンツをニュースのリスティング内で、より高い位置に掲載することが出来るようになるだろう。

拡大可能なキーワードリサーチ

インフォメーションアーキテクチャとタグ付けの問題と同じような問題が他にもある。複数の個別のコンテンツ(評価を実施する際にコミュニケーションを取る人物とは別の人物が作成していることもある)に対応することが可能なキーワードリサーチを行うため、戦略を修正しなければならない。ここでは、次の複数の取り組みを試みることになる:

  • キーワードのリサーチ – 大量のページに対してキーワードリサーチを実施することは不可能だが、評価の範囲、そして、事前に同意した内容に基づき、階層が最も高いページ(ホームページやカテゴリページ等)に対して、具体的なキーワードのターゲティングに関する推薦を行う取り組みは合理的である。
  • 手取り足取り – 代わりに、リサーチを実施し、キーワードをコンテンツに組み込む方法に関するアドバイスを継続的に提供する取り組みは、全体的により多くのメリットをもたらすことがある。

2番目の方法は、「SEO」とキーワードのターゲティングにうんざりしているジャーナリストやプロのライターを相手にアドバイスを送る場合、スムーズに事が運ばない可能性がある。その場合、次の行動を取ってもらいたい:

  • サイト上の既存のページで、実際にどのような効果をもたらすのかを具体的な例を使って、説明する。こうすることで、「キーワードスタッフィング」を行っているのではなく、より人気の高い用語を考慮し、自然且つ論理的にコピーにフィットするかどうかを判断しているだけである点が伝わる。
  • フィットしない、もしくは、論理的ではないバリエーションを「無理やり」使う必要はない点を強調する(記事を共有してもらえる可能性が低くなるため、SEOにマイナスのダメージを与える)。
  • 十分なリサーチおよび最適化が行われているのは低レベルのコンテンツだけではない点が分かるように、良質なコンテンツを作成しつつ、関連するキーワードのバリエーションを組み込んでいるサイトの例を紹介する(出来れば密接に関連する分野のサイト)。

あらゆる良質なSEOの評価に共通することだが、貴重なアドバイスを送るだけでなく、アドバイスに対して実際に行動に移すことが可能な状況を作り出せるように、構想を練る必要がある。

CPMの相対的価値 & その他の取り組み

SEOの評価を行う上で、クライアントが利益を得ている仕組みを理解する必要がある。コマースサイトなら、セールス、そして、セールスの利鞘が該当する。リード生成サイトの場合、各種のオファーの価値の違い(例えば、見積もりの要請の価値 vs ニュースレターへの登録の価値)、そして、パブリッシングサイトの場合、特定のタイプのコンテンツがその他のコンテンツよりも価値が高いかどうかを尋ね、理解する努力が鍵を握る。

例えば、特定の一連のコンテンツが、サイト全体のバナーに特定のスポンサーをアピールしているなら、当該のコンテンツの価値はとりわけ高いと言えるだろう(そのため、注目に値する)。また、ニュースレターの登録やeブックのダウンロード等の付加的な試みも把握し、可能ならばその価値を数量化したいところだ。

当たり前だが、パブリッシングサイトでSEOの評価を行う上で、考慮するべきポイントは他にもあるが、今回紹介した5つのポイントは、リード生成およびeコマースサイトの評価に取り掛かる場合、確実に考慮するべきである。

皆さんがパブリッシングサイトの評価を行う際、特に何に注目するだろうか?

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「5 SEO Audit Considerations For Publishers & News Sites」を翻訳した内容です。

 

どれも本格的にニュースメディアを運営しているサイトには参考になるアドバイスでした。テクニカルな部分を正しく実装するには、ここに書かれていることをきちんと理解するだけのSEOの知識がシステム開発会社やデザイン会社に必要となりますが。。。さらにコンテンツのSEOに関するマーケティング的なアドバイスもあり、ニュースメディアを運営している人は一度自社サイトのSEOについてこの記事を参考に検証、改善を検討してみてはいかがでしょう?特に古くから運営されているニュースメディアなど表面上のデザインはアップデートされていてもSEOに関してはきちんと対策されていないままのサイトも多い気がします。マネタイズできないと嘆く前に、SEOに再注目してみる価値があると思います。 — SEO Japan [G+]

ブログ運営で生き残るための29のアドバイス

ブログをベースにビジネス活動を行う人も日本でも増えてきましたが、数としては米国と比較するとまだまだ少ないようにも思います。今回は米国の人気ブロガー、クリス・ギャレット氏が語るブログ運営を成功させるための29のアドバイス集を。どれも簡潔ながら、鋭い洞察が満載の充実した内容になっています。 — SEO Japan

ビジネスとして、もしくはビジネスのために、ブログで成功するためには何が必要なのか?

友人であるCoolest Gadgetsを運営するAIが、彼の次のプレゼンテーションで使用する引用句を求めて私に連絡をしてきたので、いつも通り私は、彼が使用できる以上に多くの情報を提供した。そのまま無駄にしてしまうのはもったいないので、ここで記事として書き出すことにした。

これらは唯一の教訓というわけではなく、ほんの始まりである。もし気に入ったなら、ブログに関する41の秘訣が載っている2008年の記事もチェックしよう。

収入の産出

1. ビジネスの収入面を先送りにしないこと。私は長い間“無料人間”として知られていた。そしてそれは、私の記事が$サインを含むと、人々が怒り出すことを意味した。

2. あなたが商売を行っていることを人々に知らせ、それについて謝らないこと!

3. 収益が出始めたら、1つのことに全てを投資しないこと。収益の流れを多様化する。

4. 多様化は、複数の異なる広告ネットワークに参加することを言っているのではない。

ネットワーキング

5. 私は、自分のキャリアとビジネスに最も貢献した最大の要因は、自分のネットワークであるという結論に至っている。ネットワークはあなたの最もパワフルな資産だが、もっと重要なことに、それは、世界経済が劇的に変化する今後数年のうちにさらに大きな役割を果たすことになるだろう。

6. 私がおかした最悪の間違い(何度かある)の1つは、自分は何でも一人でできると考えることだ。私たちは皆スーパーヒーローではない。

7. 誰を知っているかは、何を知っているかよりもますます大きな意味を持つが、もっと重要なのは、誰があなたを知っていて、誰があなたを信用しているかである。

8. 私は“ネットワークを築く”ことを目指していたわけではなかったが、私のネットワークはフレンドリーであることによって自然と大きくなった。ネットワークを通して、私は最新ニュースや業界の変化について学び、新しいツールや戦術やテクニックを発見し、チャンスや仕事のオファーやパートナーシップや経験を得て、紹介や口コミやトラフィックやリンクを引き寄せ、価値あるアドバイスと指導を受けてきた。そして、もちろん、素晴らしい友達を作った。

9. ネットワークの関係を育て引き込むことを優先する。それはあなたにできる最高の投資の1つだ。

ソーシャルメディア

10. ソーシャルメディアは新しいものではない。ソーシャルメディアを何か特別で違うものとして扱わないこと。それは人間のやりとりが単に加速されたにすぎない。そう、モデムBBSやIRCやUsenetの時代以降、ツールは変化したが、同じ過ちと同じ変化がそこにはあるのだ。

11. 自分のアップデートの向こう側には人間がいるのだということを忘れないこと。人をスプレッドシートの中の数字のように扱わないこと。

12. 誰もあなたに何の借りもない。親しみやすく、気前よく、便利で、面白ければ、成功する。

13. あなたを理解しない人々のことを心配せず、あなたが関係を持つ人々に焦点を合わせる。

時間とお金とリソースの管理

14. 私はあらゆる生産性システムを試したが、自分の体調管理が時間管理よりも大切であるということに気が付くまでは、何も役に立たなかった。良い睡眠を確保し、モチベーションがあれば、同じ時間内により多くのことを終わらせることができる。実際、体調管理ができていなければ、ただ何かを始めるだけのために何もかもが必要になる。

15. 完璧ではなく、進歩を目指す。

16. 先延ばしにしているのなら、理由を理解しようとすること。そのタスクまたはプロジェクトのどんなところにあなたは抵抗しているのか。それは恐れであることが非常に多い。失敗の恐怖はもちろんのこと、時には成功への恐れもある。

17. 何かすごいことを達成するためには、安全地帯の境界線を押し広げなければならない。

18. お金を管理することは、私の悩みの種だ。なぜなら、私はとても酷いお金の習慣の問題を持って育ったからだ。お金は良くも悪くもないということを忘れないこと。ただそういうものなのだ。

19. 借金は本質的に悪いものではないが、負債に借りたお金を費やすことは賢くない。

20. 機内と同じように、他人を助ける前に自分自身に酸素マスクを着用すること。

21. 自分が本当に信じているチャリティや大義に施しをするのなら、罪悪感や義務感からお金を渡すよりも本当に役立とうという気になること。

22. 金銭的なことや法律的なことについてセカンドオピニオンを得るのは構わないということを忘れないこと!

ビジネスを築く

23. 販売およびカスタマーサービスは、優れた製品を持つことと同じ位に大切だ。確かに、優れた製品はほとんど勝手に売れるように思えるが、私は、多くの優れた製品がマーケティングの下手くそな試みが原因で売れ残るのを目にしてきた。

24. あなたがどのように人々を扱うかが、あなたが口コミ、レビュー、証言広告、リピート客を獲得するかどうかを決定するのに大きな役割を果たす。

25. あなたのビジネスに携わる全ての人が販売に携わり、あなたのビジネスに携わる全ての人がマーケティングに携わるということを忘れないこと。私たちは、大小全てのやり取りを基にあなたの全ビジネスを判断する。

26. 自分が接して欲しいと思うようなやり方でビジネスを運営する。

27. ブートストラップと資金援助されたビジネスの両方に取り組んだことがあるが、私はブートストラップの方を好む。外部のお金を使うよりも、収入を生み出す資産を増やし、事業資金支出を持つのだ(そして自己投資する)。

28. 時には、外部のお金を使うことも理にかなうが、投資を得ることはコントロールを諦めることを意味することを忘れずに。

29. 数字や課題を知り、自分のビジネスを推進しそれらのメトリクス及び制約を中心にシステムを築く。

最後に

あなたは、上の教訓の中で私がツールやテクノロジーに関して話していないことに気が付くだろう。それには理由がある。ツールは変化するが、人は簡単に変化しない。私がオンライン記事を書き始めた頃は、HTML、FTP、GIF画像を使っていた…しかし成功か失敗かを決めるのはコンテンツと人間関係だった。私がプログラミングの記事、後にコンサルティングとフリーランスから広告収入を得た時、それは私が使ってワープロソフトや私のフォトショップの技術が理由ではなかった。私がオンラインコースを運営する時、私がPremiseやAmemberのようなウェブサービスを使っているのかを購入前に尋ねる人は誰もいない。

これらの経験が私に気付かせてくれるのだ。そこから得た教訓は、ブログを基盤としたビジネスと同じくらい簡単に、オフラインのリアルビジネスやeコマースビジネスにも簡単に適用できるということを。

ここで共有したいレッスン、もしくは議論したいことはあるだろうか?コメント欄でシェアして欲しい…


この記事は、Chrisg.comに掲載された「29 Blogging Business Survival Tips」を翻訳した内容です。

ソーシャルメディアからマネタイズ、ネットワーキングに時間管理まで様々なアドバイスが満載&どれも経験に裏打ちされた説得力あるものでした。また最後に出てきた「ツールは変化するが、人は簡単に変化しない」という言葉も重かったです。 — SEO Japan [G+]

PowerPointを使うとバカになる?

プレゼンに関する記事を定期的に配信しているSEO Japanですが、プレゼンといえば世界共通で使われているのがPowerpoint。便利なツールであることは間違いありませんが、時にその便利さによる弊害が批判の的になることもある存在、今回はそんなPowerpointについてカリスママーケッターでもありプレゼンターでもある(Google本社でデジタルマーケティングについて講演!)ミッチ・ジョエルが語ります。– SEO Japan

ビジネスや人生の中で、あなたはどれくらい多くの愚かなプレゼンテーションを見てきただろうか?

円グラフもしくはものすごい量の言葉が詰め込まれたグラフに耐えなければならない退屈なスライドがどれ位あっただろう?話し手が文字通りあなたの目の前にあるスライドの中身を声に出して読んでいるだけのプレゼンテーションを何回見てきただろう?演台の後ろで口ごもりながらスピーチを(下手くそに)読んでいるのを聞いたことは何度あるだろう?PowerPointによる死に関するコンテンツ(従来メディアとオンラインの両方で)は膨大な量だ。

なぜ私たちは―社会として―我慢するのだろう?

それは、私たちが真剣に目を向け、内破し、再発明する必要がある最後のメディアフロンティアの1つだ。そう、プレゼンテーションソフトウェア(PowerPoint、KeynotePreziなど)は、メッセージを伝えるのに役立つ単なるツールであるのに、それを超えてプレゼンテーションソフトウェアがメッセージであるという所にまで行ってしまったのだ…そして、それは真のメッセージではない(そのことはMarshall McLuhanを泣かせるだろう)。最近発売されたWalter Isaacson著のスティーブ・ジョブズの伝記の中で、ジョブズは、ミーティングでのプレゼンテーションソフトウェアの使用を撤廃することによってどのようにiMacフェーズの間Appleを再発明したかを説明している。彼は、人々がビジネスの問題やそれをどのように解決するかについて考えるのではなく、その制作物とスライドデッキのプレゼンテーションに依存していると感じた。伝記の337ページで、ジョブズはこう言っている:“自分が何を話しているのか分かっている人にはPowerPointは必要ない。”

それがコンテンツなのだ。

それは当たり前のことのようだが、プレゼンテーションはコンテンツと同程度にしか良くならないという考えは忘れ去られてしまった。それはかなり基本的なことだが(それに当たり前だ)、事実なのだ。結局のところ、人々は何かを忘れるかもしれないことを心配して箇条書きを使用したり(つまり自分のコンテンツを十分に分かっていないということだ)、手の込んだチャートを使用したり(視覚化しなければ何かをきちんと説明することができないことを意味する)、しゃれた写真や動画を使用する(彼ら独自のコンテンツがつまらないという事実に対する気晴らしとしての役割を果たすため)。

優れたプレゼンテーションを作って提供する簡単でてっとり早い方法が1つある…

自分のコンテンツを知ること(徹底的に)。もしそうでないなら、自分にこう尋ねるのだ:“もし自分自身が心から分かっていなくて、箇条書きや下手なグラフの裏に隠さなければならないのなら、私はこのネタを主題専門家として話すべきなのだろうか?” つまりこういうことだ。すごい画像、面白い動画、パワフルなインフォグラフィック、箇条書き、棒グラフは、プレゼンテーションがそれらなしでも―100%そっくりそのまま―完了されることができる限りは、いかなるプレゼンテーションにおいても組み込むべき素晴らしいコンポーネントなのだ。大部分の人は、何らかのマルチメディア形式を使用したが、その全てのメディアはボーナスだった。それは話し手のメッセージをより明るくよりパワフルな形で押し出すための船の役目を務めていたのだ。

問題は、多くのプレゼンターがプレゼンテーションはプレゼンテーションであると感じていることだ。そうではないのだ。

プレゼンテーションは、そのコンテンツとプレゼンターがそれをどのように届けるかで始まる(そして終わる)。あなたはPowerPointを捨てなければならないわけではないが、それを必要としていない。もしもそれを加えることによって自分のプレゼンテーションを増強することができるのなら、ぜひともそうすることだ。もしもソフトウェア、オーディオビジュアル、マイクの種類などが、あなたのプレゼンテーションがどのように受け取られるかに影響を与えるのなら、あなたは自分が伝えていることのルーツやそもそもなぜ自分はそれを伝えているのかに立ち返る必要がある。それについて考える簡単な方法がある…

優れたプレゼンテーションの3つのC:

  1. Content(コンテンツ): 私は何を示すように頼まれているのか?ここでのストーリーは何か?どのようにしてそれを簡単な方法で伝えることができるのか?どのようにしてそれを全てまとめるシンプルなストーリーを作ることができるのか?
  2. Compelling(説得力): 私はどれくらい自分のコンテンツをよく知っているのか?私は、ボディーランゲッジや言葉を使って自分のコンテンツを届けることにどれくらい長けているのか?自分のプレゼンテーションを記憶に残り実行可能なものにするために他に何ができるのか?私はこのネタを自分のプレゼンテーションの中で説得力のあるものにすることにどれくらい上手か?
  3. Compassion(共感): どのようにして人々を感情的に私と繋がらせることができるのか?私はオーディエンスについてどれくらい気にかけているか?私はコンテンツについてどれくらい気にかけているか?どれ位感情を伝えることができるか?

優れたプレゼンテーションは偶然起こるものではない。

人々は、最高のプレゼンテーションも能力であるということを忘れている。それらは技術なのだ。最高のプレゼンター(最高の俳優やアーティストやミュージシャンのように)は、プレゼンテーションの練習、研究、パフォーマンスに尽力する。それは簡単に習得できる技術ではない(人によっては何年もかかるし、適切なコーチング、メンタリング、インストラクションを必要とする)。スティーブ・ジョブズは、ぶらりとステージに出て、うまくいくように願っていたわけではなかった。彼は、コアメッセージから部屋の照明がどのように設置されるかまで全てのことに異常なほどに取り組んだ。彼は、これに時間と努力を注がない人を愚か者だと感じていた(つまり、彼は、ほとんどの人は愚か者だと思っていたのだ)。スティーブ・ジョブズは最上のプレゼンターだった。あなたも、コンテンツに焦点を合わせてPowerPointから一歩離れれば、そうなれる。

あなたが追加したいプレゼンテーションの秘訣は何だろう?


筆者について:ミッチ・ジョエルは数々の受賞歴を誇るカナダ発のデジタルマーケティング/コミュニケーションエージェンシー、Twist Imageの代表です。2008年にはカナダで最もソーシャルメディア上で影響力のある人物、そして40歳以下で最も有名な40人の一人、さらに世界で最も影響力のあるオンラインマーケッター100人の一人に選ばれました。著書である「Six Pixels of Separation」(Grand Central Publishing – Hachette Book Group)は、ビジネス/マーケティング書として英語圏で大ベストセラーになっています。ミッチのブログはこちらから。


この記事は、Six Pixels of Separationに掲載された「Is PowerPoint Making Us Stupid?」を翻訳した内容です。

とりあえずジョブスの「自分が何を話しているのか分かっている人にはPowerPointは必要ない。」にやられました m(_ _)m 記事本文もミッチ・ジョエルだけにシンプルながら深くてタメになる内容。最近流行の画像多用、1ページ1メッセージのビジュアルプレゼンもいいですけど、やっぱり大事なのはその内容ありきだよね、と同じく最近注目のコンテンツマーケティングにも通じる話でした。Slideshareを使ってパワポでコンテンツマーケティング、ってややこしい話もあるんですが、表面上のテクニックや手法はあれど、最後はコンテンツの内容と質が勝負です。– SEO Japan [G+]

デザイン&開発コミュニティに分かってもらえないSEO

SEOをウェブデザインや開発の初期過程から導入し、理想のSEOを行っていくことは全てのSEO担当者の理想。とはいえ、デザイナーや開発者にSEOの意義と役割を理解してもらい、導入の支援を受けることは相変わらず難しい課題の一つです。今回はとあるSEO専門家が人気ウェブデザインブログの編集者とのやり取りを元に、SEOへの不理解さについて嘆いた記事を。その内容にSEO担当者なら共感&納得、デザイナーや開発者ならさて何を思うのでしょうか。 — SEO Japan

先日、私はウェブデザインで有名なスマッシングマガジンに対する記事を作成し、ゲスト投稿として提供した。SEO専門のエージェンシーが最近どのような取り組みを行っているのかを実証し、デザイン/開発コミュニティがSEOに関して抱く誤解を解くため、私は当該の投稿を作成した。

以下に私が投稿した作品を掲載する。また、eメールの最後には、配信を見送ったスマッシングマガジンの編集者による返信を加えている。 スマッシングマガジンと何度かeメールを交換したものの、同サイトには、いまだに私が指摘するSEOの取り組みを信じてもらえていない。SEOに関する誤解はポール(スマッシングマガジンのブログの作者)だけが抱いているわけではなく、世界有数の規模を誇るデザイン関係のブログにも存在する。こんなにeメールの交換でイライラしたことはない。心からスマッシングマガジンには、当該の記事に対して、SEO業界の関係者が作成した記事を投稿してもらいたいと願っている。

以下に私のゲスト投稿を掲載する:

SEOの専門家またはSEOエージェンシーの仕事は、主にウェブサイトにビジターを集め、検索エンジンから得る収益を増やす取り組みを支援することだ。そのためにSEOが利用する戦略は、時と場合によって変化し、オンラインコミュニティの一部の認識と実際のSEOの取り組みの間には大きな隔たりがある。

先日、ポール・ボーグ氏が投稿したエントリの冒頭で、同氏は読者に対して、SEOへの投資を止め、様々な作業に力を入れるべきだと主張していが。その様々な作業と言うのは、良質なSEOエージェンシーが常に実施しているはずの作業であった。これでは、運動するのではなく、ジョギングやサイクリングを始めるべきだと言っているようなものだ。問題はSEOへの投資を止めるべきか否かではなく、新しいSEOの世界を理解していない人達が存在することだ。

過去、平均的なSEO業者は、以下のような手法を実施していた可能性がある – これは古いSEOであり、現在のSEO戦略に組み込むべきではない:

  • 多数のキーワードを加えるためだけにコンテンツを最適化する
  • 面白味に欠けたブログのエントリを作成する
  • ディレクトリに投稿する
  • 記事のシンジケーションを行う
  • リンクを交換する
  • サイドバーやフッターのリンクを買う
  • 有料の投稿を売るためだけに存在するブログで有料の投稿を行う

このような行為を毎月クライアントのために実施している業者は、今でも数多く存在する。しかし、だからと言って、このような手法にSEOが集約されているわけではない。2012年、グーグルは多数のペナルティを発動し、多くの質の低いSEO業者のクライアントにペナルティが適用されていた。一部のサイトはいまだに低迷している。

一方、良質なSEOエージェンシーは、毎月、次のような取り組みを行っているはずである:

  • ユーザーにサイトを好きになってもらえるように、優れたデザイン、コンテンツ & ユーザビリティを構築する
  • クライアントの実際のブランドの強みと専門技術を使って、拡大可能且つ自然なリンク構築を策定する。- データの公開、イベントの実施、実在するブロガーやジャーナリストとの関係構築等
  • Q&A、レビュー等、ユーザーが作成したコンテンツを用いて、ロングテールのキーワードをターゲットに絞る
  • 以前の業者が配置した可能性のある劣悪なリンクを一掃する – 劣悪なリンクは、グーグルの怒りを買うため、マイナスの影響をもたらす
  • コンバージョン率等のデータを分析し、セールスを改善する新たな機会を探し出す
  • ソーシャルネットワークで熱意のあるユーザーに共有してもらう点を考慮し、魅力的なバイラル & ソーシャルキャンペーンを策定する
  • リンクおよびソーシャルネットワークのユーザーの注目を集めるコンテンツマーケティング戦略を立案する
  • 問題およびペナルティのトラブルシューティングや解決を行う(意外と一般的に行われている)

上述した取り組みの多くは、デザインエージェンシー、PRエージェンシー、あるいは、インハウスのチームでも実施することが出来るように思えるかもしれない。その考えは恐らく的を射ているだろう。SEO業者を採用する主な理由は、SEOのトラフィックのストリームを担当し、適切に優先順位が付けられていること、そして、実行に移されていることを確認する点である。この取り組みを担当する人または業者がいない状態では、何かを見過ごしたり、遥かに質を上げることが出来るにも関わらず、行動を起こさない等の問題が発生する。

最近のSEOエージェンシーの仕事は、デジタル戦略エージェンシーの取り組みに一致するものの、この点を受け入れ、SEO、デザイン、開発、そして、その他の関連する全ての分野は、1年前と比べ、大幅に統合されていることを理解する必要がある。

SEO業界は、優れたデザインとユーザビリティを、サイトに価値を加え、クライアントが目標を達成する上で役に立つ手段として受け入れている – デザイン & 開発コミュニティにもそろそろ同じようにSEOを受け入れてもらいたい。受け入れてもらえないなら、1日中リンクと関係の構築を行うものの、SEOの功績を認められず、SEOの改善を報告せず、そして、SEOの改善に対する報酬を得ないPR業界の二の舞になるだろう。

スマッシングマガジンからの返信を以下に掲載する:

紹介してくれた多くの問題は、コンテンツマネージャーやコンテンツストラテジストが取り組む仕事であり、なぜ「SEOエージェンシー」と呼ぶのか分からない。主要なSEOのエキスパート(SEOmoz等)が実際に何をしているのか、そして、ウェブサイトのオーナーはどのようなメリットを受けているのか知りたい。SEOに関連する幾つかの戦略やアイデアは、SEOの専門家による実際の取り組みを説明する上で、とても分かりやすいのではないだろうか。

どうやら、上述した取り組みが、SEOエージェンシーの主な仕事ではなく、おまけに実施している仕事だと感じているようだ。

アップデート: スマッシングマガジンが、同サイトが私の投稿を拒否したわけではなく、オーディエンスにマッチするように少し変えてもらいたいだけだったと言う点を明記して欲しいと言ってきた。オーディエンスに合わせるために文章を変えると、正直な見解を述べると言うこの投稿の意図を損ねることになり、私自身、編集する気にはならなかった。


この記事は、Branded3に掲載された「Why design & development blogs need to embrace SEO」を翻訳した内容です。

記事で書かれているSEOエージェンシーの作業、実際の所はかなり高度な内容で、日本でも大半のSEO会社が提供していないサービスも含まれていると思いますが、かといってデザインや開発会社、マーケティング会社が代わりにやっているかというとそうでもないんですよね。彼らがそういった作業をできるかというと、SEOの理解度・知識含めて限界がある気もしますし、最近話題のコンテンツマーケティングもサービス提供会社が増えてはいますが、コンテンツに特化した所が大半で、SEO的なサービスは提供できていないでしょう。その意味では、新手の次世代SEOに対する需要は相当あると思いますが、これまでのSEO会社が効果的なコンテンツ開発やソーシャルキャンペーンを行えるかというと、テクニカルな作業に特化した会社が多く、それはそれで疑問もあります。

実際、私の会社でも、リンク周りのサービスは一通り行っていますが、コンサルは最低限ですし、コンテンツ開発はインフォグラフィック等、パーツレベルで提供するのみ、最も力を入れているコンバージョン最適化はSEOと別にLPOサービスとして行っています。会社規模も小さく、中途半端に何でもやらず、大手代理店や企業を特化したサービスでサポートする存在として位置付けていることもありますが、ここに書かれているようなSEO関連サービスを包括的に提供できる企業がもっと出てくると日本のSEO業界ももっと盛り上がり、かつ周りから理解と協力を得られていくかもしれませんね。誰か頑張れー、じゃなくて私の会社もサービス拡充は続けていきますし、一緒に頑張りましょう! — SEO Japan [G+]

顧客は獲得するのではない、産み出せ。

顧客獲得、、、全てのビジネスの基本&重要課題として当たり前のように使われるこの言葉ですが、自らのスタートアップ起業の経験から「獲得」という言い方に疑問を感じた筆者が語る、新しい顧客の作り方のお話を。 — SEO Japan

自分の会社を成長させる最も簡単な方法は何だろうか?顧客を獲得すること、だろうか?

私は初めて起業家になった時、その基本原理に従って行動していたが、始めたばかりの頃は顧客を獲得する作業にはとてもお金がかかる。さらには、どうやってあなたは自分が獲得するべき顧客が誰なのか知るのだろう?

Google AdWordsキャンペーンやFacebook広告を始めることは、簡単そうに聞こえるかもしれないが、自分が獲得すべき顧客の種類を正確に知らなければ、あなたはたくさんのお金を失うことになるだろう。さらに、たとえあなたがどんな顧客を求めるべきか知っているとしても、お金を失うことがあるのだ。

だから、もしあなたがまだ始めたばかりなら、顧客を獲得することではなく、顧客を産み出すことに自分のエネルギーを集中させるのだ。では、どうやって顧客を産み出すのか?

その製造過程には3つのステップがある:

  1. 自分の市場を注意深く選択する
  2. 約束を果たす
  3. 自分の秘密のソースを加える

それでは、顧客を産み出す方法を紹介していこう:

自分の市場を注意深く選択する

あなたのターゲット市場は誰なのか?

カリフォルニア州ロサンゼルス在住の年収100,000ドル~150,000ドルの18歳~35歳の男性だろうか?それは、古典的なターゲット設定の例だ…しかし、たとえあなたがそのニッチにターゲットを絞ったとしても、それは上手くいかないだろう。

なぜ?

ロサンゼルスに住む年収100,000ドル~150,000ドルの18歳~35歳の男性がみんな同じ問題に直面しているわけではない。

これが重要である理由は、もしあなたが間違った層にターゲットを絞って、自分が作ろうとしている製品もしくはサービスに対するフィードバックを得ても、あなたのビジネスを脱線させる可能性のある情報を得ることになるからだ。最もしたくないのは、自分の理想の客が買いたいと思わないものを作ることだ。

APPfogがどのように姿を現したかのストーリーは、自分の市場を注意深く選択することの良い例だ。Hack Newsによく出入りしている創設者のLucasは、アプリケーションの開発と展開のこととなると自分と同じような問題を抱えた人たちがいることに気が付いた。しかし、これらの人々が自分のターゲット市場にいると仮定する代わりに、彼はテストしてみることにしたのだ。

彼は、人々が彼のAPPfogサービスに登録することができるランディングページを開設した。実際にはその製品は作られておらず、ただ彼は、どれくらいの人がアプリケーションの開発と展開に役立つサービスを求めているかを理解することができるように、そう思わせるようにしたのだ。

24時間以内に800人が彼のサービスに登録した。そして、4週間後には4000人がそれに登録した。

Lucasは自分のソリューションには需要があることを知ったため、彼らにベータ版をお知らせして欲しいかどうかのアンケートに答えてもらうことにした。そのアンケートは、主にフリーアンサーの質問が含まれていて、完了するのに30分の時間が必要だったため、伝統的なマーケティングの常識には反していた。

当然あなたは、多くの人がそれに回答しなかったと思うだろう。しかし、彼のソリューションに対する需要はとても高く、彼は2000人の人から回答を得ることができたのだ。これによって、彼は、自分のターゲット層にいない人々を取り除くこともできた。なぜなら、深い痛みを抱えた人だけがそのようなアンケートに答えたからだ。

驚いたことに、4000人中2000人がこのアンケートに回答したのだ!彼は同じ問題を共有し、それを深く受け止めている人のグループを見つけた。

そして、それはウェブベースの製品もしくはサービスだけに留まらない。Betabrandは、適切な市場を見つけることにとても注意深い会社だ。それが顧客を産み出す最初のステップであることを彼らは知っているのだ。

新しい衣料品を発売することを検討する時にはいつも、彼らは、最初に顧客グループを見つけ、その後で彼らを使って服のアイディアをテストする。

彼らは、“自転車通勤パンツ”のコンセプトをテストした。後ろポケットに入っている旗を垂らして、ハンカチを折り上げると、路上での可視性を向上する反射物になる。それらをしまえば、仕事に適したスラックスになる。

洋服の一つ一つの新しい記事が、実用最小限の商品だ。彼らは100着くらいしか作らず、ターゲット市場に手を差し伸べて、様子を見る。そして、自転車通勤パンツは人気爆発したが、気が付くべき重要なことは、全てのアイディアを成功させることではない。失敗を最小限にするために、新しいアイディアに向けた衣料品を少ない量で試しに作って、上手くいったら、その製品を継続して改善するのだ。上手くいかなければ、そのアイディアをお払い箱にする。

同じような種類の成功を作り出したいのなら、あなたは、自分の情熱的なアーリーアダプターになるかもしれない人を描く必要がある。つまり、あなたの製品が完璧ではないとしても気にせず、今それを欲しがる人達のことだ。

そして、彼らを探しに行き、彼らと付き合い、彼らのことを深く理解すること。10人をあなたの“顧客諮問機関”に迎え入れるのだ。そうしている時には、あなたがその中の1人であることだけでは十分ではないことに気が付くこと。世間にあなたと同じような考えの人が多くいることを確かめに行き、そして実際に彼らの問題を理解するのだ。

約束を果たす

顧客製造の次のステップは、彼らの痛みを解決する手助けをすることだ。つまり、あなたは自分が約束したことを果たさなければならない。この時点であなたはすでに、深く受け止めている痛みもしくは情熱を持っている人々のグループを特定しており、あなたはどうにかしてそれに対処することになる。

その痛みを解決して約束を果たすには、あなたのブランドおよび会社全体がその一部でなければならない。あなたが顧客とする全てのやり取りがその約束、そしてあなたがそれを守る能力に影響を与える。これには、製品が含まれるが、マーケティング、販売、流通、返品プロセス、サポートなども入る。

これの良い例がZapposだ。彼らはただ靴を売るだけではなく、最高の買い物体験をあなたに提供する。彼らはランダムに翌日配送料金を無料にアップグレードする。もしくは、自分が購入した靴に満足しなければ、たとえ6か月履いた後でも、質問を尋ねられることなく返品させてくれる。

では、どうやってあなたはZapposのように約束を守るのか?あなたは、痛みまたは情熱に対処する必要があるが、機能に焦点を合わせないこと。どのように彼らを感じさせる必要があるのかに集中し、それを提供するものだけを作る計画をするのだ。

Appfogは、2000人のアンケート回答者を満足させ続けるために絶対に必要とされるものを作ることだけでこれを行った。彼は、フロントエンドに3つか4つの機能、そしてそれをサポートするバックエンドを作った。これは、情熱的な顧客は産み出さなかったが、学び続ける顧客を産み出した。

製品を築く時には、シンプル・イズ・ベターを頭に入れておくこと。全ての人に全てのことを、というのは失敗のレシピだ。大企業は、シンプルな価値命題を届ける複数の製品ラインと複数のモデルに向かって成長することによって大企業になる。世界全体のために問題を解決する複雑な製品を作ることによってではない。

あなたは、顧客の生活にプラスに影響を与えるどんな約束をするのだろうか?自分の約束を果たすために必要な最小限の機能は何だろうか?それらの疑問について解明し、自分の顧客諮問機関に投げ入れて自分が順調に進んでいることを確かめるのだ。

あなたの秘密のソースは何?

もしあなたが満足した顧客を産み出したいのなら、彼らはその約束は自分たちのために作られたことに気が付かなければならないし、もしあなたが情熱的な顧客を求めるのなら、彼らは並外れてすごいものが作られたと感じなければならない。それは、喜びかもしれないし、安心かもしれないし、お世辞かもしれない。あなたは何かしら意義のある方法で彼らの生活を変えなければならない。顧客は、特別に感じる時に情熱的で、それは彼らが自分の体験を共有する時だ

大きな成長を達成するためには、あなたはこの情熱を呼び起こさなければならない。あなたは望ましい行動を誘導することによってしばらくの間情熱を見せ掛けることができるが、それは持続可能なことではない。大幅なディスカウントを提供したり共有すると表彰したりするソーシャルメディアプログラムは、人々にあなたのFacebookページを“いいね!”してもらったり、友人に伝えてもらったりするかもしれないが、そのプログラムがなくなったとたんに、うわさもなくなる。

あなたが使っていて、気に入っている製品について考えるのだ。あなたが好きな製品におけるあなたの行動は何が違うのか?その製品または会社の何があなたに一線を越えさせるのか?

ここに、情熱的な行動を作り出すことに企業が取り組むための方法がいくつかある:

  • チャリティーにお金を寄付したり、社会的大義を導入するTomsは、購入されるごとに1足靴を寄付することによってこれをしている。
  • 並外れたカスタマーサービスを提供する – ZapposとNordstromは、素晴らしいカスタマーサービスを提供することで有名な会社だ。例えば、Nordstromは一生涯の返品ポリシーを持っている。
  • 役に立つ製品を作る – 人々がBasecampを好むのは、最も多くの機能を有するからではなく、それが使い易いからだ。
  • 信条に訴えるAmerican Apparelは、他の国で作られた服を着ることはアメリカ経済を傷つけると感じる人がいるために、アメリカ製の洋服だけを販売する。
  • 要求されている以上の働きをする – つまり、期待以上の体験もしくは期待以上に機能するもの。

情熱を作り出すことは、あなたの製品またはサービスに直接関係する必要はない。私が運営しているサービス、KISSmetricsCrazy Eggでは、ブログを通して情熱喚起を作り出す。それが私たちの秘密のソースだ。人々は私たちのコンテンツをとても気に入っている。なぜなら、たとえライバルの製品について教えることを意味するとしても、私たちが理想の顧客を教育するからだ。

CopybloggerのBrian Clarkは、これを最小実現可能オーディエンスと呼ぶ。

あなたは以下の時に最小実現可能オーディエンスを持つ:

  • 自分のコンテンツがよりオーディエンスの役に立つように適用及び進化するために、コメント、Eメール、ソーシャルネットワーク、ソーシャルメディアニュースサイトから十分なフィードバックをもらっている時。
  • 既存のオーディエンスやアーンドメディアによるソーシャルメディア共有のおかげで自然とオーディエンスを増やしている時。
  • あなたが提供している無料の教育以外にオーディエンスが問題を解決するため、もしくは欲求を満たすために何を必要としているかについて十分な見解を得ている時。

最初にオーディエンスを築くことは、あなた独自のマーケットセグメントを作るようなものだ。

あなたは、説得力があり価値を追い求めるコンテンツによって引き寄せられた似たような人々のグループを作っているのだ。次第にあなたはこれらの人々を深く理解するようになり、彼らが望む製品に対する見解を得るようになるだろう。

顧客諮問機関にも自分の秘密のソースを使うべきだ。もし彼らがそれに情熱的になれば、他の人も同じようになる可能性が高い。

最後に

顧客を獲得しようとすることは何も悪いことではないが、始めたばかりの時は顧客を産み出すことに焦点を合わせるべきだ。ほんの少しのお金で顧客を産み出せるというのに、新しい会社が顧客を買うことに焦点を合わせるのはお金がかかりすぎるし、危険すぎる。

さらに、私はそれが大企業と張り合う最高の方法であることが分かった。あなたはGoogleやMicrosoftよりも多くの金を手にすることは決してないが、もしあなたが起業家の原則を学び、それらを自分のビジネスに適用すれば、競争で優勢になるだろう。

あなたは、顧客を獲得することに対比して顧客を産み出すことについてどう思うだろうか?


この記事は、Quick Sproutに掲載された「Don’t Acquire Customers, Manufacture Them+」を翻訳した内容です。

言葉遊びといえば遊びかもしれませんが、ターゲット顧客を掘り下げ、その顧客層に響く製品サービスを提供していくことの重要性を理解できる記事でした。確かに「獲得」という響きは既にそこにあることが前提の言葉に聞こえますし、ともすれば間違ったり曖昧なターゲット顧客設定のまま、事業を進めかねない危険性も孕んでいるかもしれません。実際に多くの新製品がそれで失敗するわけですし。もちろんターゲットを正確に見極めたとしても、今日のような多種多様な製品サービスが存在する市場で勝利していくには「秘密のソース」でいかに他社と差別化していけるかが大事なのでしょうね。 — SEO Japan [G+]

Google+でオーソリティを築く7つの方法

日本ではイマイチ普及が進んでいないGoogle+ですが、Google検索+他サービスとの連携も進み、これからのSEOには活用が必須になりつつあるような気配でもあります。今回の記事では、いち早くGoogle+の普及が進んでいる米国から、Google+を活用してSEOにもソーシャルメディアマーケティングにも重要な「オーソリティ」をネット上で築いていく方法を7つ紹介します。 — SEO Japan

Googleは1つのシンプルな原則の下に作られた―他のウェブページよりも重要なウェブページがある。

その重要性はどのように定量化されるのか?理想的には、それは、人々がそのページは他のページよりもそのトピックに関して自分たちを満足させると考えているという事実に基づく。

Googleは、ウェブページの重要性をそれを指し示したリンクの量とそれらのリンクがやって来るサイトをGoogleがどれくらい信頼しているかによって評価することによって検索技術の顔を変えた。

しかし、1998年以降、ウェブは急速に変化してきた。たくさんの人がウェブサイトやブログを始め、自分の好きなものにリンクをすることができるが、大部分の人はソーシャルメディアシェアリング(ソーシャルメディアでの共有)を介して自分の好きなものに賛成票を投じる。

そのことがソーシャルシェアリングを検索エンジンが使用する大きなシグナルにする…しかし、TwitterとFacebookは必ずしもGoogleに協力的ではない。そして、最近までは、そのウェブページ自体―ライターではなく―がストーリーの中心部分だった。

Author Rankの始まり

Googleは常に、優れたライターは優れたコンテンツを作ることができることを認識していた。そして、より良いコンテンツがエンドユーザーにとってより良い検索結果をもたらす(Googleの重要なビジネス目標である)。より優れたコンテンツの制作を促す自然な方法の1つが、ライターに報いることだ。

それを踏まえて、彼らは、2005年にAgent Rankと呼ばれる特許を申請した

Agent Rankは“エージェント”(ライターやその他のコンテンツクリエイターのこと)のためにデジタルシグネチャを作ることになっている。そして、彼らのコンテンツに対する大衆の反応(コメント、ソーシャルシェア、リンク)に基づいて評価スコアを累積する。

ここで重要な特徴は、このスコアが“ポータブル”だったことだ。それは、特定のサイト(ウェブを横断しない)に結びついていたのではなく、人物(誰が?)に結びついていたのだ。しかしながら、あなたが“エージェント”を特定するためのプラットフォームを確立しないかぎり、それをするのは不可能だ。

つまり、本末転倒だったのだ。

なぜウェブライターはGoogle+に関心を持つべきなのか?

Google+は、ソーシャルメディアプラットフォームというより、全てのGoogle製品をGoogle+の機能に移行したバックプレーンソーシャルレイヤーだ。

Google+のVic Gundotraはこんなことを言った:

私たちにはすでにユーザーがいる。私たちはただ彼らをGoogle 2.0にアップグレードしているだけだ。

その上、Google+は、アイデンティティプラットフォームで、Agent Rankを成功させる必要があった―それは、実際のAuthor Rankアルゴリズムにもう一歩近づいたもう一つのシグナルである。

では、あなた―ライターにとって、その話の教訓は何なのだろう?なぜあなたは気にかけるべきなのか?もしあなたが、以下のことを気にかけているコンテンツクリエイターならば…

  • 自分の評判
  • 自分の仕事
  • オンラインオーソリティを確立すること
  • オーディエンスを築くこと(それは他のソーシャルサイトよりもG+の方が早く起こる傾向がある)
  • 自分のウェブサイトやブログにより多くのトラフィックをもたらすこと
  • Eメールニュースレターの購読者リストを増やすこと
  • 売り上げと機会を増やすこと

・・・あなたにはGoogle+アカウントが必要だ

しかし、アカウントを作るだけでは十分ではない。あなたは、Googleが(TwitterやFacebookとは違って)必ず見ることができる方法であなたのコンテンツに対する共有シグナルを強化するために、Google+で信ぴょう性があり信頼できるプロフィールを築く必要がある。

それをするための7つの方法を紹介する:

1. 自分のGoogle+のオーディエンスを増加させる(Twitterより早く)

Author Rankのスキームでは、Google+のプロフィールがあなたの証明可能なアイデンティティとなる。そして、あなたの評判に影響を与える7つの要因がある:

  • あなたが所有するフォロワーの数。
  • あなたのコンテンツが獲得するリシェアの数。
  • あなたが獲得する+1の数。(ところで、誰かがあなたのコンテンツに+1すると、それは単にあなたのコンテンツが票を獲得するだけでなく、あなたも獲得する。あなたの評判はこのプロセスの中で上昇する。)
  • アクティビティ。定期的に投稿しているか?コメントしているか?リシェアやプラスワンをしているか?

Google+プロフィールの素晴らしい点は、それがTwitterやFacebookでできることよりも早く成長するように思えることだ(もしまだあなたがGoogle+をやっていないのなら、それを始めるもう一つの理由でもある)。

それでは、どうやってGoogle+のオーディエンスを増加させるのか?まず始めに、結局のところ、それはソーシャルメディアプラットフォームであるということを思い出すこと―つまり、あなたはそれをそのように扱う必要があるのだ。

  • 確かな略歴を作る―優れたG+の略歴は、あなたが誰で、何をしていて、なぜG+に存在し、どんな種類のコンテンツを共有するのかを簡単にまとめたものから始まる。必ず、略歴の中にある紹介、職歴、学歴、住んだことのある地域の欄にキーワードを織り込むこと。
  • 関係を築く―自分の知っている人をフォローすることから始め、知り合いになりたい人をフォローすることへと分け入っていく。バンバンとやり取りをする
  • コンテンツを共有する―オリジナルの投稿を作成し(テキストでも写真でも動画でも)、リンクを共有し、他のG+ユーザーのコンテンツをリシェアする。記事のリンクを共有する時には、見出しを作り、自分の考えを簡単に説明したものを追加し、コメント欄での議論を促すような質問で締めくくること。
  • コミュニティに参加する―コミュニティについてはすぐに詳しく話すつもりだが、ここでは、ネットワークを築くための強力な場所であるとだけ言わせてもらう。
  • コメントを残す―投稿、写真、人々がタグ付けされた写真にコメントを残す。考えさせられるような質問をする。他のGoogle+ユーザーに言及する(“+”と人物名を入力すると、Google+が選択肢を表示する)。

あなたは、自分の生活を犠牲にせずにGoogle+のお決まりのことを成し遂げ、大きな結果を得ることができる。もしあなたがインターネット上で交流していないのだとしたら、商工会議所のイベントか何かでそれをしなければならないのだ―それは時間を食うし、お金がかかるし、退屈なことがある。

どちらを選ぶかはあなた次第だ。

2. サークルを使って自分のブログへのトラフィックをターゲットにする

ソーシャルメディアの基本ルールを忘れないようにしよう:ソーシャルメディアはチャンネルであって、キャンペーンではない。実際、あなたは、ソーシャルメディアオーディエンスを、自分のブログ読者を増やすことに向けた1つのステップとして見ることができる。

しかしながら、共有する全てのことが自分のオーディエンス全体の目に触れるTwitterやFacebookとは異なり、Google+が提供する利点は、自分のオーディエンスを区分して、ふさわしいコンテンツを届ける手助けをすることができることだ。

Google+サークルが、あなたにそのようなことをさせてくれる。

サークルでは、自分のオーディエンスをトピック固有のグループに分割することができる。例えば、コピーライター、フィクションライター、政治、ブラックユーモア、家族のためのサークルを作って、それらのサークルそれぞれに関連したコンテンツを共有することができる。

この戦術の素晴らしい点は、自分のコンテンツとのやりとりの比率が高いことだ。かなりインタラクティブなサークルをいくつか作っている(さらにハングアウトでバンバンと交流している)Martin Shervingtonに聞いてみよう。

あなたが政治的状況について何が何でもわめかねばならないとしよう―それを自分の一般的なオーディエンスにシェアすることは、意味がないかもしれない。実際、一般的に、TwitterもしくはFacebookでは、そうやってあなたはフォロワーを失う。

しかし、もしあなたが政治的な発言専用のサークルを持っていれば、オーディエンスの規模の割に高いアクティビティの比率を獲得するだろう。その他のトピック固有のサークルにも同じことが当てはまる。

ところで、あまり多くのサークルを作りすぎることは避けたい(そうしなければ、あなたは次第にサークル疲れに苦しむことになるだろう)。そして、1つ以上のサークルで大きなオーディエンスを育てるのは大変なため、自分の中核となる読者グループに1つのサークルを充てるのだ。

3. ハングアウトを頑張る

Google+における卓越した機能の1つが、ビデオチャット機能―ハングアウトだ。

最初の公開時には、最大10人とのハングアウトをホストすることができた。会話の最中はみんながみんなを見ることができる。

これは、カジュアルなワインチャットや、世界中にいる同僚とのゆるいブレインストーミングのセッションや、小企業のミーティングにとって素晴らしい結果となった。

その後、Googleは、大衆に対してライブビデオセッションを配信することができる機能、ハングアウト・オンエアをリリースした。Tommy Walkerは、たくさんの魅力的なオンエアショーを作っていて、一番最近のものが、Brian ClarkとDoug PrayとJohn JacobsenをフィーチャーしたStorytelling, Marketing and Modern Mediaだ。

この動画が見られない人は、ここをクリックしてYouTubeで見よう

さらにあなたは、毎週もしくは毎月のインタビューシリーズをホストすることによってファンを築くために、ハングアウトを使用することもできる。そして、定期的にそのイベントの普及を促進すれば、あなたは確固たるオーディエンスを築き始めるだろう。

4. 自分のコンテンツの命を最大限にする

私は、Google+にいくつかの記事を書いてそれらを自分のブログ上で拡大してきた。

これはとてもうまくいっている。なぜなら、Google+上でトラフィックを獲得して、その後、自分の購読者と検索トラフィックを介してトラフィックを獲得するからだ。もしくは、あなたはそれを最初にブログに投稿して、その次にGoogle+に投稿することもできる。

どちらにせよ、これがあなたのコンテンツの命を伸ばす。

私は自分のブログに投稿した後、オリジナルのGoogle+投稿にそのブログ記事へのリンクを付けて編集する―さらに、そのブログ記事にオリジナルのGoogle+投稿へのリンクを含めるのだ:

ところで、複製コンテンツの問題については心配しなくてもいい。John Mueller(Googleのウェブマスターツール・マネージャ)によると、あなたのコンテンツがあなた自身のサイトに由来することを認識することにGoogleはかなり長けている

5. 限られたトピックに取り組む

いろいろな意味で、Google+はWordPressのような普通のブログプラットフォームである。文字制限はないし、全ての投稿を編集することができるし、画像や動画を公開することもできるし、自分の投稿をフォーマットするために簡単なマークアップを使用することも可能だ:

  • ボールド体 – 次のように、ボールドにしたい言葉の前後にアスタリスク(*)を追加する:投稿の中では*これらの言葉がボールドになる*。これは見出しを作る方法でもある。
  • イタリック体 – 次のように、イタリックにしたいテキストをアンダースコア(_)で囲む:私はGoogleが_好きだ_。
  • ストライクアウト(線で削除) – ストライクアウトしたい言葉をハイフン(‐)で囲む:私はFacebookが‐好きではない‐嫌いだ。

公開すれば、このフォーマッティングが表示される。

そのような完璧に近いブログフォーマットであること(なぜ実際にはそうではないのかに関して詳しいことは項目7で読んで欲しい)が、あなたがそれをそのように扱うことを可能にする。実際、あなたは自分のGoogle+アカウントを使って、自分のメインブログでは取り上げていないかもしれない特定のトピックについて掘り下げることができる。

例えば、私の個人ブログの主な焦点はウェブライティングに関することだが、フリーランサーとして働くことについてのたくさんのコンテンツを共有していた時もあった(Google+の前)。

これは私のオーディエンスと常に一致するわけではなかったため、Google+のローンチをきっかけに、そこでは私は自分の仕事とインスピレーションを与えられる投稿にもっと焦点を合わせた。

  • あなたの読者は、あなたのコーナーストーンコンテンツが理由であなたのブログを購読した。その使命からあまりにも外れれば、あなたは彼らを疎遠にするかもしれない。
  • 検索ボットはあなたのサイトをクロールし、あなたのブログのトピックを決めるために言葉を評価する。広く関係のないトピックを載せれば、ブログの焦点を薄くする傾向があり、それはボットを混乱させる。

つまり、Google+はあなたのブログに適さないコンテンツのための素晴らしい販路なのだ。

6. コミュニティを作る

最近、Google+がコミュニティプラットフォームをリリースした。これは、基本的には、共通の興味を中心とした人達のグループだ。人気コミュニティには以下のようなものがある:

コミュニティに参加すると、そのコミュニティで共有された投稿を自分のGoogle+ストリームに表示させることから始まる。それは、似たような考えを持つ人たちとネットワークを築いたり、特にあなたがそのコミュニティ内で投稿したり共有したりコメントしたりする場合は、幅広いオーディエンスの正面に出たりするのに優れた方法だ。

やる気があれば、コミュニティの創設者や議長になることだってできる。もしあなたのコミュニティの人気が高まれば、あなたは自然と注目を集めて影響力を持つようになる。

7. 自分の全てのコンテンツをGoogle+に置く(これをしてはいけない)

これは魅力的だが、賢明な人はしない間違いだ。

自分のコンテンツをGoogle+だけに築くことは、デジタル小作制度以外の何物でもない。そして、何回も言っているように、あなたが自分のコンテンツをソーシャルネットワークまたは“無料”プラットフォームに置いても、本当の意味ではあなたはコンテンツを所有していない。

あなたがこれを問題だと思わないなら、4月30日にPosterousが廃業する時、それと共に1500万のブログと6300万ページのコンテンツが削除されるということだけ言わせてもらう。

ではなぜこのアイディアについて触れたのか?それが魅力的だからだ。それには理由がある。

一つには、Google+から転がり出てきた多くの著名人が外部のウェブプロパティを見捨てた―Kevin Roseが最も悪名高い。

次に来るのは、テクノロジーライターのMike Elganだった。彼のGoogle+プロフィールがこれだ:

伝統的なブログサイトおよびサービスを使って10年間ブログを書いた後、私は1年前にそのアプローチを捨てて、Google+でブログを書き始めた。なぜって?Google+がはるかに優れた最高のブログプラットフォームだからだ。

200万人以上のフォロワーがいて、一貫してトップ10に入るGoogle+ユーザーであるMikeは、Google+で成功している。それは、彼がテックライティングの世界で長年成功してきたことが役立っているのだ。

もちろん、それが“最高のブログプラットフォーム”であるかどうかは議論の余地があるが、もしたとえそうだったとしても、それは危険な賭けだ。

一つに、Google+は、Google+からEメールアドレスを得ることを許可していない(オンラインでビジネスを経営したいと思うのは罪だ)。そして、コンテンツをダウンロードすることはできるが、それはバカみたいに面倒だ。また、外部ブログを持つことが、実際にはGoogleでの検索ランキングの助けになるかもしれない…。

外部ブログ/ウェブサイトを保持することは、実際にGoogleがあなたにして欲しいことなのだ。

つまり、それはAuthor Rankを装備するための包括的なスキームの一部なのだ。あなたのサイト上、およびあなたが配信することを選んだ他のどんな場所でも、あなたのコンテンツの主なホームというよりもそれに到達するための1つのチャンネルとしてのGoogle+を備えた、あなたの作品。

そして、私たちの考えでは、最も説得力のある主張とは?あなたのコンテンツと評判は、あなたに属するべきだ。Facebookでなければ、Googleでもないし、Tumblrでもない。あなただ。

よく聞いて…

改良された検索ランキングのこととなると、Google+でオーディエンスを築くことが、あなたがコンテンツクリエイターとしてできる最も賢いことなのかもしれない。

なぜって?Googleは、正確なAuthor Rankスコアを提供するために自分たちの検索アルゴリズムを微調整している―それはガラクタの山から優れたコンテンツを特定する根本的に異なる方法だ。

Author Rankを、自分の評判やコンテンツについて気にかける人(あなたがそうであると思う)に対する報酬であると同時に、匿名著者に対するペナルティとして考えるのだ。

次の連載ではGoogleのSearch Plus Your WorldとなぜそれがGoogle+をコンテンツクリエイターの最も重要なソーシャルネットワークにするのかついて探求するので、お楽しみに。

ところで、あなたはどうやってGoogle+でオーソリティを築いているのだろうか?あなたの意見を下のコメント欄で共有しよう…


この記事は、CopyBloggerに掲載された「Seven Ways Writers Can Build Online Authority with Google+」を翻訳した内容です。

流石コピーブロガー、圧巻の情報量と充実度でした。SEO、ソーシャル限らずオーソリティの構築が最重要ともいえる最近のウェブマーケティング。Twitter、Facebookも効果的ですが今後を見据えてGoogle+までカバーしておけば、いずれ日本でも役立つ日が来るはず?って、まずは私自身ももう少し使っていかないといけませんが・・・汗 — SEO Japan [G+]

たった1記事で8万人に読まれる文章を書けるようになるライティング術

WEBマーケティングにおいて、ライティングの技術は必要不可欠だ。 決して大げさではなく、サイトやブログにどれだけ集客出来るかも、ランディングページからどれぐらいの売上をあげられるかも、メールマガジンを使って見込み客をリピ [...]

[[ これはコンテンツの要約です。全文を読みたい方は、私のサイトに来てください! ]]

PageRank を渡す有料リンクについて覚えておいて頂きたいこと


このブログ記事は、ガイドライン違反となるリンクの売買を行っているサイトの運営者に向けて、サーチ クオリティ チームの Matt Cutts が英語版のウェブマスター セントラル ブログで掲載したメッセージです。日本においても、悪質なリンク操作を行っているサイトに対して厳格に対処を行っていますので、ブログ記事をご確認の上、サイトの運営状況について改めてご確認ください。

Google では以前から PageRank を渡すリンクを売買することは Google の ウェブマスター向けガイドライン (品質に関するガイドライン) の違反となるとお伝えしてきました(ブログ記事前段後段)。このポリシーについてご理解いただき、日頃のサイト運営時に忘れないで頂くために、繰り返し情報発信を行ってきました(記事下部の関連ブログ記事一覧をご覧ください)。

もし、誰かが PageRank を得るために、「あなたのサイトからのリンクを購入させて欲しい」、「リンクを含んだ PR 記事を掲載してほしい」といった問い合わせをしてきたらご注意ください。PageRank を渡すリンクを売買することやそうした有料リンクの埋め込まれた PR 記事は Google のガイドライン違反となり、Google はそうしたガイドライン違反に対して、対策を講じます。その結果として、Google ツールバーで表示されるサイトの PageRank の減少や、それだけでなく、Google 検索上でのそのサイトの信頼が失われる事態が起こりえます。もちろん、サイトの検索結果上での掲載順位の低下につながることもあるでしょう。

もしあなたのサイトから他サイトへの不自然なリンクに関して Google ウェブマスター ツール 上に警告が届いた場合、その警告には PageRank を操作する意図で設定された可能性のある、自サイトからの人為的または不自然なリンクがないかどうかを確認するようにというメッセージが含まれているはずです。このメッセージが届いたということは、あなたのサイトが Google 検索のインデックス上での信頼を失ったということを意味します。

この問題を解決するには、あなたのサイト上にある、有料リンクや PageRank を操作する目的の PR 記事から PageRank が他のサイトへと渡らないように設定してください。それらを削除するか、あるいは各リンクに rel=”nofollow” 属性 を指定してください。修正が完了し、サイト上から PageRank を渡す有料リンクがなくなったことを確認した上で、再審査リクエスト を送信してください。もしあなたのサイトに手動によるスパム対策がされていた場合、Google はリクエストを審査します。審査が完了すると、審査結果がウェブマスター ツール上に届きます。

Google はこの問題を非常に深刻にとらえています。Google 検索のインデックス上での信頼の喪失、Google ツールバー上での PageRank の低下、検索結果の掲載順位の降下や、極端なケースでは Google 検索上からサイトが削除されるといった事態を避けるためにも、ウェブマスターのみなさまには PageRank を渡すリンクの売買を避けることを強くお勧めします。


関連記事
有料リンクについて
Google が有料リンクを信頼しない理由
有料リンクでガイドライン違反にならないために


誰でもちょっと人気になれるブログの書き方8つの方法


広報業務やブランディングのためにブログを運営しているが、文章を書くのは苦手という人は多いだろう。
私自身も子供の頃は、作文が死ぬほど嫌いだった。
原稿用紙2枚の作文がいつまでも書けなくて、泣きそうになりながらいつまでも居残りしていたことを思い出す。

これほど文章を書くのが嫌いであっても、ブログはいくらでも書けるようになる。

どうでもいいことを書くだけではない。
イメージアップにつながったり読者を増やすような有用性のある記事を書ける。

書き方がわからなくて苦しんでいる人には、役に立つと思うので是非読んでいただきたいのである。

では、まとめてみよう。

1.テーマを統一する

ブログのテーマを決めたらテーマから逸脱しないこと。
テーマはニッチであればあるほどよい。
これには3つのメリットがある。

  1. 様々なテーマで書くと固定の読者が増えない
    例えばタラバガニのレシピをテーマとすると決めたら、ずっとそれを書く。
    カニ料理がとりわけ好きといった人は固定読者になってくれる可能性は高いだろう。
  2. その分野の権威になれる
    特定の分野に徐々に詳しくなって、他を圧倒するクオリティの記事を書けるようになる。

    ネットには様々な情報が転がっていて、様々な人がすでに書いているような情報にはあまり価値がない。
    しかし狭く絞ればたいていはその分野で質・量ともにトップレベルになることが可能だ。

  3. 検索エンジンから集客できる
    特定のテーマに絞ってブログ記事を数多く書くと、関連するキーワードで徐々に上位表示されるようになる。

    タラバガニのレシピについて毎回書くと、検索エンジンは、
    「タラバガニのレシピについて詳しいブログだな」
    と認識するようになる。

    そうなればこっちのものである。
    様々なキーワード(例:タラバガニ しゃぶしゃぶ/タラバガニ さばき方/たらばがに 缶詰 美味しいレシピ/タラバガニ うどん)で検索上位に表示されるようになる。
    一つ一つの検索からの来訪は少なくても、ちりも積もれば山になる。のみならず、いつかは「タラバガニ レシピ」といった重要なキーワードで上位に表示されるようになるだろう。

2.自分が面白い・上手いと感じる人の文章をまねる

できる限りまねるのである。
パクリになるのではないか?と気になるかもしれないが、まったくそんなこと考える必要はない。
まねてみるとわかるはずだ。

「同じようには書けない。絶対無理!」

それがあなたの限界であり、個性でもある。
私も作家の文体をひたすらまねて書いてみた時期があって、あまりの隔たりに、

「才能違い過ぎ。無理」

って思ったのだが、そのうち、
違う人間なんだから当たり前だよな。と思った次第である。
それでも、文章のリズムの取り方とか、語の組み立て方などは自然と身についた気がする。
お手本は大事だということだ。

3.結論を端的に先に持ってくる

3.から先はテクニカルな話である。

「私が言いたいのは○○です。
その理由は・・・。」

冒頭から最後まで飽きさせず読ませる自信がなければ、こんな構成にするのが無難である。

ビジネスの現場においては、誰もが時間がない。
だから、先に結論を述べて、理由を後に述べるようにする。
ブログの記事も同じだ。

最後まで読まないと何が書いてあるかわからない文章は、読んで時間を損する可能性があるから読みたくないのである。

4.文を短くする

「。」が来るまで人間の頭はとりあえず文章の全体について、判断することを避け保留状態を保つ。
しかし、あまりに文章が長くなると、保留状態の情報が多すぎて頭の中が飽和してしまう。
長くなったら区切るように工夫するべきだ。

5.不要なことは書かない

書こうか?書くまいか?迷うならば書かないほうがよい。
文章は短くすればするほど、主題が際立ってわかりやすく印象に残るようになる。
「ついでだからこれも書いておこう」
といった内容については、有益である、面白い、わかりやすくなるといったメリットがなければ削るべきだ。

6.あいまいな語彙を極力排除する

「それ」「これ」などの指示代名詞なんかなくても示しているものがわかることが多い。
「そして」「だから」などの接続詞がなくても文章はたいていつながる。
「こと」「もの」は文章の印象があいまいになる。具体的に言い換えるか、省いたほうがよい。
つい楽なので使いがちなのだが、ここは我慢する。

この種の抽象的な意味しか持たない語が多くなると、文章全体が薄い印象になる。
極力省いて文章を書くと引き締まった印象になる。

あいまいな語彙として、

「思う」「ではないか」「と考えられる」

といった推測も極力控えるべきだ。
ビジネスの現場でもそうだろう。

「あんたの推測はいらないから確かな情報をくれ!」

と言われるのが普通だ。
他人のブログを読む人の多くは貴重な時間を割く以上は、確からしい情報から何らかの確信を得たいのだ。

7.漠然とした語彙はたいてい不要

「という」「といった」「こと」「もの」といった漠然とした語彙はたいてい不要。
省けないか?
を考えるとライティング上達のヒントが得られる。

8.抽象的な言葉で強調しない

抽象的な言葉でむやみに強調すると文章がダサくなる。

「すごく美味しいタラバガニをいただいた。」

「すごく」という言葉がついても大して強調されている気がしない。
むしろ稚拙な印象を受ける。

どう美味しいのか?具体的に説明したほうがよい。

「身が締まっていて美味しい」
「とろけるように柔らかく、磯を思わせる香りと凝縮したうまみが素晴らしい」

といった具体的にイメージが湧く表現を使うべき。
グルメ番組でも

「すごく美味しい」

と、何のリアクションもなしに語ったら、番組として成立しない。
ブログでは基本的に文章でしか伝えられないので、文章で表現しなければならない。

具体的に形容することにはもう一つの効用がある。

「すごく美味しいタラバガニ」
と書くよりも、

「磯を思わせる香りと凝縮したうまみが素晴らしいタラバガニ」
と書くほうが、特徴的な語彙が数多く文章の中に含まれる。
特徴的な語彙、言い換えれば専門性が高い語彙が含まれるほど、検索エンジンは検索キーワードに対する適合性が高いと判断して上位に表示させるようになる。

単なる感想文よりも、専門的な論文の方が上位に表示されやすいのはこれが理由である。

できる限り具体的に、その分野の知識を駆使して、濃く、濃く、あくまで濃く書くことで検索エンジンから高く評価されるのだ。


最後に簡単にまとめてみよう。
  • 一つのテーマを深く掘り下げ
  • 自分の理想とする人の文体をまね
  • 結論から先に書き
  • 曖昧だったり抽象的な語彙を省き
  • できる限り具体的に書く

ことによって固定ファンをつかみ、かつ検索エンジンからの集客力をアップすることができるのである。