日本と世界の中堅企業を比較したインフォグラフィック

日本人のクレジットカード保有率は87%、平均3枚持っているそうですが(JCB調査2013)、企業の経費支払いに法人カードが使われるシーンを見ることはまだまだ少ないと言えます。アメリカン・エキスプレスが行った調査によると、アメリカ、ドイツ、メキシコなど7ヵ国の中堅企業の中で日本はクレジットカード、電子決済の導入率が最下位でした。世界と日本の中堅企業の意識の差を、インフォグラフィックで見てみましょう。
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日本の中堅企業は現金主義
インフォグラフィック決済手段世界7ヵ国の中堅企業(年間売上高が5.1億~1020億円)の財務意思決定者に対して、経費の主な支払い方法を質問したところ、日本の半数以上が「現金」と回答しました。アメリカ・イギリスの13%と比べて日本の現金主義(53%)が目立っています。また経費などの一元管理システムの導入率も、7ヵ国の中で日本が最も低いという結果も出ており、やっぱり紙での管理が一番、と考えられているようです。

日本の企業が求めているのは、優秀な人材?
インフォグラフィック先6ヵ月の優先事項日本以外の国は「ビジネスの成長」が今後6カ月の最優先事項だと回答した一方で、日本は「ビジネスの成長」と「人材確保・育成」が同率で1位でした。

優秀な人材は「企業理念や文化」で維持できる?
インフォグラフィック自分の会社が社員を維持できている理由会社が社員を確保し維持する上で最も大切な事ってなんでしょうか。
他国では「給与や待遇など」を上げた国が多く欧米では30%以上だったのに対して、日本はたったの14%。代わりに「企業理念や文化」が社員を引き留めていると考える企業が多いようです。オーストラリアでは「フレキシブルな労働時間」が1位なのも考え方の違いが表れていて面白いですね。

調査結果の詳細は「アメリカン・エキスプレス世界7カ国中堅企業調査」をご覧ください。

なお、インフォグラフィックの全体画像はここからダウンロード(PDF)できます。

大企業のように新卒を育てるよりも、即戦力のある”優秀な”人材を採用したい、という日本の中堅企業の欧米的な意識が顕著に表れていますが、その人材を維持する理由には大きな違いがあり、さらに折角採用した優秀な人材も、本来の業務より、紙で提出する経費清算の処理に追われてしまっているかも…という状況も垣間見える調査結果でした。(※本インフォグラフィックは弊社がデザインをお手伝いをさせて頂いた経緯でご紹介しました)– SEO Japan

【リサーチ】40代〜50代の管理職が重視しているビジネスマナーとは?

日本のビジネスシーンでは、暗黙のルールとなっている慣例や慣習も多く、常識的な振る舞いをしているつもりでも「非常識」「マナーがなっていない」と認識されてしまう可能性もあります。また、世代によって常識も変わるもの。そこで、弊社がリサーチをお手伝いさせて頂いた「日本のビジネスマナー、ホントに押さえておくべき常識って?」をご紹介します。 — SEO Japan

オフィス訪問時や会議などで押さえておきたい常識
【リサーチ】40代〜50代の管理職が重視しているビジネスマナーとは?40代〜50代の管理職者400人を対象に、オフィス訪問時や会議などにおける複数のマナー項目について聞いたところ、それぞれ過半数は「気にしない」という回答でした。その中で一番「気にする」という回答が多かったのは名刺に関するマナーで、38.3%が「気にする」「どちらかといえば気にする」と回答。「名刺を渡したら、見ずにそのまましまった」(44歳/男性)というコメントをはじめ、「名刺を片手で受け取られた」(52歳/男性)「名刺を机の上に置きっぱなしにする」(42歳/女性)などを気にする意見が多数あり、受け取り方やしまうタイミングまでしっかり見られているようです。

上司よりも早く帰っても問題ない?勤務態度編
部下が「定時に帰宅する」「上司より先に帰る」ことを気にする上司はどれくらいいるのでしょうか?
「部下が定時に帰宅する」ことを気にする上司は22.5%、「自分よりも先に帰宅する」ことを気にする上司は10.5%という結果で、全体の9割程度は「仕事ができていれば早く帰っても問題ない」と回答しました。もちろん、「仕事ができていれば」ということが前提ですが、付き合い残業などの習慣は過去のものとなりつつあるようです。

より詳細な調査結果は、サーブコープジャパン オフィシャルブログ「【40代・50代の管理職400人に聞く!】 日本のビジネスマナー、ホントに押さえておくべき常識って?」のページをご覧ください。

全体的に細かいビジネスマナーについては気にしない寛容な上司が多いようでしたが、「名刺交換」のマナーに関しては厳しくチェックされているようです。注意すべきところにしっかり注意を払えば、逆に好感度をアップさせることができるかも!?ポイントを押さえて日々の仕事に役立ていきたいですね。– SEO Japan

Uberの評判が急降下、Facebookが社内ソーシャルネットワークを開発? – 米国発Web業界ニュース11月下旬号

続けて米国ウェブ業界ニュース後半編を。日本でも有名なUberが色々とやらかしてしまっている、という一件と、Facebookが新規事業で社内SNS製品の開発に取り組んでいる、という気になる話題、その他諸々盛り沢山。 — SEO Japan

What Uber felt like this week
今週のウェブマーケニュースでは、・迷走するUber ・高まるモバイルの重要性 ・世界のネット人口 ・スパム投稿の取り締まりを強化するFacebook ・過去のツイートを整理 ・Snapchatが支払いサービスを始める ・Amazonがホテル予約サービスを開始 ・Uberと提携を結び、ポッドキャストへの進出を目論むSpotify ・計測ツールに投資するべきタイミング ・Googleがコンテンツの質を判断する基準 ・支払いシステムの未来 ・2014年に出版されたお薦めのビジネス書等の話題を伝える。

それでは、デジタルマーケティング業界に影響を与える重要なリンクをまとめて紹介していく。

毎週、経営者の方々が、最新の変化、レポートする価値のあるアイテム、そして、仕事で役に立つ可能性があるコンテンツを把握することが出来るように、テクノロジー、ソーシャルメディア、モバイル、デジタルコミュニケーション、そして、マーケティング業界の現在のイベントとトレンドに関するリンクを集めて、ニュースレターを提供している。ニュースレターを購読することも可能だ。

また、Flipboardを利用しているなら、This Week in Digital Magazineを購読すると、同じリンクを手に入れることが出来る。

お知らせ: 来週は感謝祭と重なるため、次回のリリースは、再来週になる。



インダストリー

  • ここ数ヵ月の間、Uberの会社としての考え方を疑問視する声が頻繁に上がっていたが、今週、昼メロのような展開がUberを襲った。Uberの重役の一人が、Uberについて批判的な記事を書く記者の個人情報を得るため、リサーチャーや調査報道記者を雇うべきだと示唆した(re/code)
  • テクノロジー企業とPandoDailyのような内部事情をスクープするメディアによる、シリコンバレー恒例のケンカに過ぎないと思うかもしれないが、New York Timesもこの話題に飛び付き、また、国防省はこの重役の発言と距離を置くと発表している(Bits Blog & BuzzFeed)
  • 一流のベンチャー投資家に、無慈悲と傲慢がUberの活動の源にあると言われ、また、大勢の読者を抱えるデジタルメディアにはUberは最低な問題を抱えていると言われている。この悪評を何とかする必要がありそうだ(Business Insider & Vox)
  • テクノロジー、プライバシー、そして、法律に関する上院の小委員会で会長を務める上院議員のアル・フランケンから書簡が届くと言うことは、100%問題を抱えている(U.S. Senate)
  • 木曜の夜、なぜかUberの財務情報の機密資料がプレスにリークされた(Business Insider)
  • ホワイトハウスのアドバイザーを務めた経験を持つデビッド・プラウフをポリシー & コミュニケーション部門のトップに迎えた点、そして、「対立」するジャーナリストへの宣戦布告とも言える発言が明るみに出た点を考慮すると、今回のリークは、政治活動において主な問題から注目を逸らすための意図的なリークを思い起こさせる

  • 2014: ブラジルは日本を追い抜き、インターネットユーザーが世界で4番目に多い国になる
  • 2015: メキシコはドイツを上回り、8位を確保する
  • 2016: インドが米国を抜き、2位に躍り出る
  • 2017: インドネシアが日本を抜き去り、5位になる
  • 2018: 中国は毎年ユーザーを増やし、7億5000万人を突破する

The future of the internet, as seen globally

プラットフォーム

  • Facebook
  • 関連する記事: IBMはVerseと呼ばれるクラウドベースのEメール & ソーシャルコラボレーションツールを立ち上げている(WSJ)
  • 特別なニーズに対するメインのアプリの限界を悟り、Facebookは、管理とつながりを改善したGroupsアプリをリリースした(Facebook)
  • Forresterは再び中途半端な調査と共に、 企業はFacebookとTwitterに無駄に資金を費やしている と主張した。(ジャーナリストとしては見識に欠ける)ネイト・エリオットは、企業はソーシャルネットワークで顧客との関係を構築していないと頓珍漢な指摘を展開している。どうやら、大半の企業が、消費者への広告ばかりに気を取られ、関係構築への適切な手順を踏んでいない点を理解していないようだ。もちろん、理想的な成果とは程遠い。自社メディアで確固たる地位を確立させる必要がある点は認めるが、各種のプラットフォームと方針をマーケティング戦略で考慮する必要がある(WSJ CMO Today & SHIFT Communications)
  • What brand resources customers use
    いつも通り、Forresterは、中身ではなく、上辺だけを見ることに関しては他の追従を許さない。

    • Twitter
  • Squareと手を組んだSnapchatがSnapcashと呼ばれる友達に送金する機能を導入し、支払いサービスに参入した(re/code)
  • Eコマースに関連する話題をもう一つ提供する。セキュリティを優先したソーシャルネットワークのElloがTシャツの販売に乗り出した。これは、中心的な資金調達戦略ではないものの、Elloは広告を掲載しないことを宣言しており、ビジネスモデルとしてグッズ販売を頼りにしている可能性がある — シェアエコノミーに向かいつつある現在のトレンドとは、必ずしも一致しているとは言い難い(re/code)
  • Yahoo!はMozillaと提携を結んだ。その結果、今後5年間、FirefoxではGoogleの代わりにYahoo!がデフォルトの検索エンジンとなる。これは、「選択肢とイノベーション」を推奨する取り組みの一環である(The Mozilla Blog)
  • AmazonはAmazon Travelを立ち上げる。これは、特定の地域のホテルを予約するサービスであり、TripAdvisorをAmazonのサイトに突然組み込むようなものだ(Skift)
  • コラボレーティブエコノミー

    オーディオ

    • 一部の情報通のメディアが、Spotifyの最新版のコードに「Magic」と言う言葉とポッドキャストが含まれていることに気づいた。Spotifyは、ポッドキャストのストリーミングサービスを提供する準備を進めているのだろうか?この見立てが正しいなら、iTunesの対抗馬になる可能性がある。ただし、iTunesはiOSデバイスに確実にインストールされると言うアドバンテージを持っている(TechCrunch)
    • Spotifyと言えどもうかうかしていられない – 新たな動画ストリーミングの選択肢を音楽好きのユーザーに与えるサービス、YouTube Music KeyをGoogleがリリースした(Gizmodo)
    • ポッドキャストの台頭により、新聞と同じように、ラジオは衰退していくのだろうか?(Seth Godin)

    計測/基準/ビッグデータ

    コンテンツ

    重要な記事、動画 & オーディオ

               

    画像ソース: Jesus Solana(Flickr)

    この記事は、Scott Montyに掲載された「This Week in Digital November 21 2014」を翻訳した内容です。

    皆が使い慣れているFacebookが社内SNSツールを開発するとなると、既存製品にとっては中々の競合が登場することになりますね。果たして実際に、そしていつ登場するのでしょうか。。。Uberに関しては既存業界を破壊するチャレンジャーですし、多少の無謀さは必要なのかもしれませんが、日本であれば絶対につぶされていそうですね汗 今後の展開に引き続き注目です。 — SEO Japan

    iPhone99台でプロポーズした男の結末、Pinterestのタレント事務所 – 米国発Web業界ニュース11月後半号

    コンバージョン祭(おかげさまで大盛況でした)の余韻で?SEO Japan更新がおろそかになってしまいました m(__)m これから年末にかけてノンストップで記事発信していきたいと思います。最初の数本は、11月後半~12月前半の米国ウェブ関連の最新ニュースを。私も情報収集を怠っていたので、さらっと流し読みでキャッチアップ。 — SEO Japan

    Philae - a spic and span landing on a comet今週のウェブマーケニュースでは、・ロケットが彗星に着陸 ・中国の独身はカネがかかる? ・ネットの中立性に関する議論が過熱 ・Facebookがプライバシーポリシーを改善 ・Twitterがネイティブ動画の導入を予告 ・Yahoo!が動画広告プラットフォームを買収 ・進化するInstagram ・CMOの在職期間が長くなる ・Lyftの成功を妨害しつつ、自分は着々と資金を調達するUber ・ポッドキャストブームが到来 – 新しいポッドキャストが150万ドルの資金を調達 & マーケッター向けのポッドキャストのデータベースが誕生 ・AmazonとHachette、ようやく合意に至る等の話題を伝える。

    それでは、デジタルマーケティング業界に影響を与える重要なリンクをまとめて紹介していく。

    毎週、経営者の方々が、最新の変化、レポートする価値のあるアイテム、そして、仕事で役に立つ可能性があるコンテンツを把握することが出来るように、テクノロジー、ソーシャルメディア、モバイル、デジタルコミュニケーション、そして、マーケティング業界の現在のイベントとトレンドに関するリンクを集めて、ニュースレターを提供している。

    他にも、役に立ちそうなリンク、ソース、または、アイデアを持っているなら、コメント欄で加えてもらいたい。また、Flipboardを利用しているなら、「This Week in Digital Magazine」を購読すると、リンクを入手することが出来るようになる。


    インダストリー

    • 今週、欧州宇宙機関(ESA)は、10年前に打ち上げたフィラエが彗星への着陸を成功させた。ライブストリーム、写真、ツイート、報道、そして、無人探査機マニアがこの歴史的イベントを見守った(Rosetta)
    • 中国では、11/11は独身の日と呼ばれる(1が4つ並ぶことが理由らしい) – 中国版のバレンタインデーとも言える。セールスに関しては、ブラックフライデーを上回る(eMarketer)
    • 事実、昨年、Alibabaはこの日だけで57億5000万ドルのセールスを記録した。今年は昨年を上回る93億ドルに達した(Yahoo!)
    • いくら寂しくても、99台のiPhone 6Sを購入し、ショッピングモールにハートの形に並べてプロポーズした結果 – ノーと言われるよりはマシなはずだ。悲しい出来事だが、明るい面を見てみよう。iPhone 6Sをタダでもらえるかもしれない(TheNanFang)
    Chinese mobile shopping spikes on Singles Day
    • AOLの「デジタル預言者」ことShinghyのワイルドで、奇妙な世界を覗いてみよう。失敗続きのこの会社が、こんな人物を雇う余裕があることの方が意外だ(The New Yorker)
    • Forresterは、CMOの平均在職期間は2015年が終わる頃には60ヶ月にまで伸びると指摘している。Spencer Stuartが今年の始めに45ヶ月と報告していた点を考慮すると、大きく進歩したと言えるだろう。デジタル、および、データに対する注目が高まるにつれ、この重要な分野で進化を遂げるために、より長い時間が必要になったのだろう(WSJ CMO Today)
    • 伝説の競馬場、チャーチルダウンズ競馬場(ケンタッキーダービーの開催場所)がゲームメーカーのBig Fishを8億5000万ドルで買収した(re/code)
    • オバマ大統領が挑戦状を叩きつけ、今週、ネットの中立性が再び議論を巻き起こした(USA Today)
    • 思った通り、反対派は声を荒げていたが(Twitter)、全体像を見極め、ユーモアを交えた主張を行う人もいた(The Oatmeal)
    • この問題がよく分からないなら、トークショーで司会を務めるジョン・オリバーの解説を参考にしよう。簡単な言葉で説明している。通信会社は、規制、FCCの規約、そして、その他の難解な政策ばかりを強調してきた。「悪いことをしたいなら、退屈な情報で包む」と、うまく事が運ぶためだ。


    プラットフォーム

    • Facebook
    • Facebookが利用を強制したMessengerアプリのマンスリーユーザーが5億人を突破した。それでも、Facebook自体のユーザーの半分以下に過ぎないが、強制的に実装させるアプローチが、どのような成果を上げるのか明らかになった(The Verge)
    • Facebookは、ニュースフィードの上部でエボラ出血熱の根絶に対する支援を呼び掛け始めた。ユーザーが、実際にFacebookは何をしているのか尋ねると、マーク・ザッカーバーグ代表が冷静に反論した(AdWeek)
  • Twitter
    • 製品に関する大きなニュースが舞い込んできた。2015年から、ユーザーはTwitterで動画を録画し、アップロードすることが可能になる。このサービスにより、TwitterはYouTubeのライバルになると見られている(Variety)
    • さらに、Twitterは、自分自身でタイムラインを作ることを面倒に感じる新しいユーザーに向けて、即座にパーソナライズされたタイムラインを作成する機能、そして、会話を非公開にする機能(カスタマーサービスにおいて活躍する場面が出てくる)の開発に取り組んでいる(Twitter)
    • 製品部門、エンジニアリング部門、メディア部門、ニュース部門の上級副社長、クリエイティブディレクター等の重役が続々とTwitterを去り、退職する幹部が続出する理由に注目が集まっている(Slate)
    • コメディアンのビル・コスビーは、Twitterのオーディエンスに対して、コスビーの画像を用いて、ミームを作って欲しいと要請した。すると、過去の犯罪の疑惑に結び付けられてしまった。(NY Post)
  • Instagram
  • Yahoo!は動画分野への進出を強化しており、動画広告プラットフォームのBrightrollを6億4000万ドルで買収した。これで、GoogleとFacebookに差をつけられてしまった広告収益を改善することが出来るかもしれない。Yahoo!のデジタル広告収益のシェアは、今年、5.8%まで下がってしまった(The Guardian)
  • ピンフルエンサー – つまり、ピンタレストのインフルエンサー – を対象としたタレント事務所が誕生した(re/code)
    • ちなみに、ブックマーキングがスキルとして認められることが分かっていたなら、私はDeliciousのフィードの代理を探していたはずだ。現時点では、Flipboardのブローカーに落ち着いている

    コラボレーティブエコノミー

    • フレッド・ウィルソンの考えは的を射ているようだ: Lyftの乗車および収益は2014年で5倍に増加している(Fast Company)
    • タクシーとGPSに関する詳細は、この投稿の最後に紹介する記事で確認してもらいたい
    Uber's vision for the taxi industry
    タクシー業界に宣戦布告したUber

    計測/基準/ビッグデータ

    • 「相関関係と因果関係は異なる」と言う表現を一度は耳にしたことがあるはずだ。関係している可能性は高くても、必ずしも行動 – リアクションの順番で起きるとは限らない。この順番をひっくり返したところ、相関関係がない状態で因果関係が存在する事実に気づかされることもある。難解なコンセプトであるため、リンクを張った記事に目を通すと良いだろう。要するに、「偏執狂的だからと言って、誰もが傷つけようとするわけではない」と言うことだ(Awaken Your Superhero)
    • 事務職ではない従業員に連絡を取るのは難しい。また、連絡を取ることが出来たとしても、計測するのは至難の技だ。Red E Appはこの問題の解決策を考案した(Cite World)

    法律/人事

    • Facebookのプライバシーポリシーは長く、分かりにくい(先程紹介したジョン・オリバーの指摘を参照)。しかし、Facebookは、この難解なプライバシーポリシーの簡潔で、分かりやすいバージョンを作成した(The Verge)

    コンテンツ

    Quality trumps quantity content on new metrics from Chartbeat

    重要な記事、動画 & オーディオ

  • McKinsey Strategy Practiceの創設者、ロンドンビジネススクールの教授、そして、大企業の元ストラテジストが戦略の未来について興味深い見解を提供している(McKinsey)
  • Amazonは、出版業界と長年良い関係を築いてきた。Hachetteと長い間揉めていたが、ついに電子書籍の価格において合意に至った(NPR)
    • AmazonがHachetteと大勢の著者と対立した経緯を知りたい方は、この記事に目を通しておこう(Vanity Fair)
  • ロンドンのタクシドライバー向けのテストとして有名なThe KnowledgeにGPSが戦いを挑んだ – The Knowledgeとは迷路のようなロンドンの街を隅から隅まで記憶しなければならない超難関のテスト – さて、その結果はいかに?(New York Times Magazine)

  • この記事は、Scott Montyに掲載された「This Week in Digital November 14 2014」を翻訳した内容です。

    日本でもYoutuberの事務所が出てきていますが、米国ではPinterestですか。そのうち、Instagramもあるかも?しかし中国のiPhoneプロポーズは、、、ロマンティックというか何というか、、需要もあり転売容易な国ですが、集めた努力は認めてあげたい。 — SEO Japan

    SEOにおいて金で解決できることとできないこと


    世の中金が全てだという人はさほど多くはないだろう。
    少なくとも私の周辺には存在しない。
    しかし、そういう意見を持っている人はある一定数は存在しているはずである。

    私はどうかというとお金には執着しない質だ。
    しょせん、お金では値札がついているものしか買えないのである。
    (まあ、大富豪といったレベルになれば、話も変わってくるだろうがまあ一般的な話としてだ)

    自分が欲しいと思っている物事はそれなりにあるが、自分自身あるいはその周辺の人々の努力でしか手に入らないものばかりである。

    SEOの知識や技術とか、プロジェクトを円滑に回すことができる能力とか、上手に文章を書けるようになることとか・・・、

    色々たくさんある。これらのうちのたった一つでもお金では買えない。

    SEOについて考えてみよう。

    基本的には同じである。
    日常の運用の全ては人の手を通じて実現される。

    誰かの努力によってのみ達成される

    と言い換えてもいいだろう。
    金で解決できることとはでは何だろう。

    これは実は簡単である。

    ほとんどの場合個人が実現したいことは、自分自身の力によって達成したいという前提がつく。
    しかし、サイトの運営で達成すべき目標というものは誰が行ったとしても何ら問題ない。

    もし、金にモノを言わせて外部から優秀な人物を招聘すれば全て解決することができるはずだ。

    しかし、これは考えないこととする。
    金だけで解決できる問題は何か?
    と問題を限定したい。

    現実問題としてある程度潤沢に金は使えるプロジェクトはあっても、人を自由にできるプロジェクトはほとんど存在しないだろう。
    人に関しては原則的に現有メンバーでプロジェクトを遂行するしかないのが通常は前提である。

    さて、やっと本題に入ることができるのだ。

    SEOで行うべきことを分解して金で何とかなるのかならないのかを一つ一つ考えてみたいのだ。

    1. 検索エンジンにやさしいサイト作り
      唯一SEOのテクニカルな側面であり、狭義のSEOとはこれを指すといってよい。

      強調したいキーワードを検索エンジンに伝える。
      クローラビリティを高める。
      論理的な構成を検索エンジンに分かりやすくする。

      といった実装をそのサイトに即してどのようにするのが最善かを考える仕事である。
      これを行わないと元々は100伝えるべき内容が、検索エンジンには20とか40ぐらいしか伝わらないといった状況になる。

      SEOに詳しい担当者がいない場合は、この部分だけは外部コンサルタントの助力をあおぐことが正解であることが多い。
      サイトの規模が大きく検索エンジンからの集客がビジネス上重要であれば、金を払って依頼するべきだ。
      このようなコンサルタントの報酬は安くはないが、費用対効果は悪くないのでお金で何とかすべき問題であると言える。

    2. コンテンツの作成
      コンテンツの作成がSEOなのか?というと難しい問題である。
      良いコンテンツこそが検索エンジンから評価されるというのが原則なので、検索エンジンからの集客には良いコンテンツが欠かせない。
      コンテンツはSEOと不可分なのだが、そのものはSEOではないと言えよう。

      テストでいい点を取ることを目的としていなくても、普段から勉強をしている人はテストでいい点が取れるのと一緒だ。
      コンテンツ作成は勉強であり、テストの点数は検索順位に譬えればよかろう。
      勉強をせずにいい点数だけ取ろうというのはズルをしなければ不可能であり本来のあり方ではない。

      コンテンツとSEOが不可分であるというのはこういうことである。

      コンテンツを作るのは外注が可能だ。
      ただし、企画といった部分のコントロールはある程度自分たちで行わねばならないだろう。

    3. 被リンクを得ること
      なんだかんだと言いながらも現在もまだリンクである。
      リンクが全くないサイトの順位が上がることは少ない。

      これは「はい」でもあり「いいえ」でもある。
      リンクと言うものは一種の人気投票のようなものだが、金を払ってサクラを動員するって方法、つまり人工リンクは金で買えるからである。

      しかし、あくまでサクラはサクラなので、サクラであることがバレてしまったら逆に人気が失墜するという現象が起きる。
      これがペナルティと呼ばれる現象だ。

      本当の人気は金では買えない。これが答えである。

    4. 検索エンジンからの集客戦略の立案
      そもそも論の話である。

      どのようなユーザーを集客するべきなのか?
      どうすればそのようなユーザーを検索エンジンから集客できるのか?
      集客しただけでは成功とは言えない。どうやってコンバージョンにつなげるかといった道筋はどうするか?

      といった諸々を考える必要がある。
      外部のコンサルタントに依頼することもできるだろうが、アドバイスの域を出ない。
      自社の商品、サービス、顧客を知っているのはあくまで自社の担当者だけである。

      これは金で部分的にしか買えない部分である。

    さて、ここまで書いてきたが結局のところ、多くの部分は金で買えるが買えない部分もあり、買えない部分が重要なポイントでもある。

    という非常に月並みな結論に落ち着いた。

    とは言え、SEOサービスを購入するのはその会社なり担当者なりの力量を見抜く力が必要である。
    品質の悪いSEOサービスをとんでもない金額で販売している会社もあり、高ければいいというものでもない。
    ここが難しいところで、見極めがとても難しく自信がなければ、金を払うという選択肢は除外したほうがいいと思うのである。

    2.5軒に1軒は空き家に?日本の空き家事情をまとめたインフォグラフィック

    今回も住まいに関するインフォグラフィックを連載しているLivinGraphics(リビングラフィックス)から新作をご紹介します。第9弾のテーマは“空き家率”。日本に迫り来る、「お隣さんは空き家」時代到来の前兆とは? — SEO Japan

    増え続ける空き家
    2.5軒に1軒は空き家!?日本の空き家事情をまとめたインフォグラフィック※画像をクリックするとアート・クラフト・サイエンス株式会社、リカサ株式会社が運営する「LivinGraphics(リビングラフィックス)」のサイトに飛び、全体をご覧いただけます。

    人口は1年で23万9000人も減っているのに(人口動態統計/2013年)、住戸数は1年で67万戸も増え続けている日本。このままでは2040年の空き家率は約40%、つまり2.5軒に1軒は空き家という状態になると推測されています。

    ちなみに67万戸と言ったら長崎県の住戸総数と大体同じ。この数字の異常さが分かります。

    最も空き家率が高いのは山梨県

    国内で最も空き家率の高い都道府県は山梨県(17.2%)、最も低いのは宮城県(9.1%)です(平成25年)。ベスト5まで見てみると、四国の空き家率が深刻に見えます。

    インフォグラフィックの全体像はこちらのページでご覧になれます。
    2.5軒に1軒は空き家!? 迫り来る! お隣さんは空き家時代(LivinGraphics)

    インフォグラフィックでは、その他にも空き家を解体しないほうが税金が低い日本の税制や、空き家率が30%を超えた当時のドイツの状況など、空き家についての情報を幅広く紹介しています。日本の未来を考える一つのヒントとしてご参考ください。
    ※本インフォグラフィックは弊社がデザインをお手伝いさせて頂きました。
    SEO Japan

    [寄稿] 「検索順位で1位になる」ことがSEOの成功なのか?を、事例を踏まえて考えてみる

    スタビライザー小松氏からの寄稿記事、久々にSEOにフォーカスした内容です。「1位になる」と言っても流入可能なキーワードは限りなくありますが、今回はとりわけビッグキーワードとされているキーワードでの順位は重視されるべきなのか?という話題です。

    SEOは全ての悩みを解決する魔法の杖ではない


    「金槌をうまく使える人は、すべてのものを釘と見てしまう。」

    という譬えがある。
    リスティング広告のコンサルタントとして有名な阿部氏はこれから、リスティングが得意な人は何でもリスティングで解決しようと考えてしまう傾向がある、ということを述べている。

    これはリスティングだけではなく、他の販促手法にも言えることだ。

    アフィリエイト広告も運用を細かく丁寧にやれば大きな成果を生み出すし、SEOもピントがずれていない限り継続していけばそのうち確実に成果が出る。


    ちょっと横道にそれるがSEOにおけるピントのずれとは、集客するユーザーがずれているケースを指す。
    コンテンツマーケティングで、「検索ニーズがあるから流入を大きく増やせるし、スパムにならないという」という理屈で、自社商材と全く関係のない妖怪ウォッチのコンテンツを大量に作ってしまったという例があるそうだ。詳しくは「SEOのロングテール戦略とコンテンツマーケティングの話」をご覧いただきたい。とても示唆に富んだ記事である。

    さて、SEOであるが、私は特に近年においてはSEOだけで完結することは難しくなってきていると思うのだ。

    近年はコンテンツ作成による検索エンジンからの集客がSEOの根幹と言われているが、コンテンツだけでは集客は完結しない。

    集客とはサイトにユーザを連れてくることによって終了するのではなく、コンバージョンが得られて初めて目的を達成する。
    コンテンツというものを商品の売り込みを目的としないユーザーのためになる情報だと定義するならば、コンテンツだけではコンバージョンに至らない。

    コンバージョンを取るためにはコンテンツではなく売り込みのページ、セリングが重要なのだ。
    これはSEOにさほど寄与しないかも知れない。
    しかし、充分な情報量や、競合と比較した場合の優位なポイントを明示しない限りコンバージョンにはなかなかつながらない。

    コンテンツそのものはサイトにユーザーを集めることはできるが、その先の購入という行動を起こさせることは難しい。
    セリングのページの充実があって、初めてコンテンツに存在意味が生まれると私は考えている。

    セリングはSEOという観点で考えるというのではなく、

    競合と比べてどこがいいのか?
    買うにあたっての阻害要因は何か?

    を考えて、必要充分な情報を提示することが重要である。

    この発想は何かというとマーケティングに他ならない。

    そもそもコンテンツSEOもユーザー視点での必要な情報を提供する行為であり、これもまたマーケティングである。
    SEOはSEOで完結するのではなく、マーケティングに包含される概念である。

    さて、コンバージョンを取るためには、最低限コンテンツとセリングのページが必要であることを述べたが、これではまだ十分ではない。

    これで確かにコンバージョンは取れるだろう。
    しかし、これだけでは十分な成果を得ることは難しい。

    コンテンツとセリングの間には隔たりがある。

    コンテンツを見て役に立ったと感じたとしても、それがコンバージョンにつながる可能性は高いとは言えない。
    コンテンツからセリングへの橋渡しが必要となる。

    様々なコンテンツやセリングを作りこむことで、検索結果への露出を増やすことで、再訪を促すのももちろん有効なのだが、これは決定打とはいいがたい。
    再訪させるためには、様々なニーズを満たすキーワードで検索結果に露出をはからなければならないが、狙ってもうまくいかないことも多い。

    様々な手法を駆使して再訪を促し、セリングページを見せなければならない。

    そのための手法とは、リマーケティングであったり、検索広告向けリマーケティングであったり、ディスプレイネットワーク、Facebook広告、メールマガジン、アフィリエイト広告といったあらゆるオプションが考えられる。
    これらを選択、組み合わせ、最終的にコンバージョンを高める絶え間ない努力が必要だと私は考えている。

    SEOの担当者がこれらの全ての手法を熟知することは不可能だと思うのだが、そのメリット・概要を押さえておくことは必須だと思う。

    一人の担当者で押さえることができる領域は多くはないのだが、結局のところ細かいテクノロジーを知らなくても、それらの集客ソリューションが消費者にとって、どのような意味をもたらすか?を理解すれば、ある程度の見通しを立てることは可能だと思うのだ。

    コンバージョン率改善で最初、二番目、三番目にテストするべき3項目

    コンバージョン祭Weekにお届けする今回の記事は、テストを行う際に、どこから始めたら良いの?というコンバージョン改善初心者に贈るコンバージョン率改善の基本ステップ的な記事を。事例も含めわかりやすい内容になっており、SEO Japanで紹介している記事がディープすぎるという初心者テスターの方には最適かも。 — SEO Japan


    What to Test First, Second, Third

    ウェブサイトのテストは、非常に重要度が高い。しかし、どうでもいいことに貴重な労力を投じている人達は多い。ボタンの色を変えたところ、1.2%改善したものの、オファーを手直しすれば、320%改善する可能性もある。 結果を大幅に改善する変更のテストから着手するべきである。

    コンバージョンの最適化のことがよく分からないなら、まずはこの記事を読むべき(日本語)だ。

    何を最初にテストするべきか?

    最初にオファーをテストするべきだ。オファーは、ビジターに与えるモノではなく、ビジターが — 特定の行動を起こすことで(ニュースレターに参加する、製品やサービスを買う、無料トライアルを始める等)ビジターが得られると理解するモノである。

    実際に得られるものと、ビジターが得られると考えているものは大きく異なることが多い。オファー、そして、伝えるアプローチが、大きな違いをもたらす。

    以下にニュースレターへの参加を呼び掛けるオファーを掲載する:

    説得力に溢れる(?)オファーだったのではないだろうか?残念ながら、この手のオファーはとても多い。「Join our FREE newsletter」(無料のニュースレターに参加しましょう)とオファーで言っておきながら、実際にはニュースレターを購読させている。

    コールトゥアクションボタンの色を緑やオレンジに変えてテストすることも出来るが、インパクトはとても小さい。オファー「JOIN MY FREE NEWSLETTER」が駄作であることは明白である。

    Eメールの購読率をアップさせたいなら、良質なオファーを考案(& 提供)しなければならない。

    最高のオファーをいきなり作ることが出来る可能性は非常に低い。必ず2つのオファーを用意し、スプリットテストを行うべきだ。オーディエンスが何を求めているのかを発見することが、主な目的である。オーディエンスの望みとニーズにオファーがマッチしているなら、結果に出るはずだ。

    効果の高いオファーを見つけたら、さらに結果を良くする努力をしよう。チャレンジャー(新しいバージョン)を作り、効果の高かったオファーのバージョンと同時にテストにかけ、比較してもらいたい。

    あらゆるタイプのコールトゥアクションに同じ原則が当てはまる。

    製品を買ってもらいたいなら、お金を払って何を得られるのか明確に伝える必要がある。あるいは、オファーを異なる方法で提示するべきだ。オファーを改善する上で役に立つこの11点のチェックリストを参考にすると良いだろう。

    オファーをテストしていこう。コンバージョン率に大きな影響をもたらすはずだ。

    二番目に何をテストするべきか?

    ヘッドラインと価値提案をテストする

    ヘッドラインは、ビジターが最初に目にする要素である。価値提案は、「競合者ではなく、このサイトからなぜ買うべきなのか?」と言う疑問への答えを提示する役目を持つ。

    この例を確認してもらいたい:

    上の画像では、ヘッドラインは、大きなフォントを用いたテキストであり、その下のテキストの段落、そして、右側の画像が、価値提案を構成する。

    消費者は気が短く、ページの最初の一部分しか読んでくれない。ヘッドライン、もしくは、価値提案が、注目を掴むことが出来ない、そして、もっと知りたいと思わせることが出来ないなら、その時点でセールスは見込めない。

    上の例では、もっと良いヘッドラインを用意することが出来たはずだ。分かりやすいが、インパクトが薄い。コンバージョンと結果を改善する効果にもっと焦点を絞ると、もっと良いヘッドラインに生まれ変わる気がする — なぜなら、それがサービスを依頼する理由だからだ。

    ヘッドライン、または、価値提案が曖昧になっているかどうか(「もっと力をつけましょう」、意味のないものになっているかどうか(ようこそ!)、そして、そもそも、存在するかどうかを確認してもらいたい。

    (製品のカテゴリーによっては)大半の顧客は製品を購入する前にリサーチを行い、様々なサイトをチェックする。そのため、オファーだけでなく、ヘッドライン、そして、価値提案を差別化する必要がある。

    ウェブデザインサービスを提供する会社にとって、ウェブサイトを作りますと言う価値提案は、稚拙だと言わざるを得ない。なぜなら、全ての競合者が全く同じことをするためだ。しかし、どんなことをするかを告知しているだけの企業はとても多い。これだけでは不十分である。

    どのように優れているのか、どのような違いがあるのかを説明しなければならない。ヘッドラインを若干曖昧にすることは不可能ではないが、続いて、明確で具体的な文章を用意する必要がある。

    三番目に何をテストするべきか?

    大きく、目立つボタン、および、ボタンのコピーをテストする

    目立たせるだけ?– その通りだ。効果はあるのか?– 驚くほどある。

    アンネ・ホーランドにインタビューした際、次のような話をしてくれた:

    私達は、毎年テストアワードを開催しているのですが、今年は、幅が300ピクセルのワイドなボタン(既に割と大きい部類に入ります)を3倍大きくしたサイトに、最優秀テスト賞を送りました。あんなに大きな投稿ボタンは見たことがありません。画面の半分近くを占めていました。しかし、驚くことに、反応率はアップしたのです。

    ボタンの色をあれこれと気にするのではなく、サイズにこだわろう。ページの上半分に、大きく、明確な言葉のボタンを掲載しよう。クリックした後に起きることを明確に伝えると、クリックしてもらえる確率は高くなる。

    SAP BusinessObjectsは、通常の青いリンクを大きなボタンに変えて、コンバージョン率を32.5%改善することに成功した。この例に習い、主なコールトゥアクションを目立たせ、見つけやすい場所に置き、様々なアイデアをテストしよう。

    コンバージョンをアップさせる原則

    上述したポイントを考慮する際は、次の原則を常に頭の片隅に置いておこう:

    • 分かりやすさは、説得力に勝る。曖昧なメッセージを避け、具体的に説明するべきだ。また、不必要に大袈裟なメッセージも回避しよう。
    • ユーザーは会社に関心があるのではなく、ユーザー自身、そして、問題に対する解決策を重視している。この点をコピーに反映させよう。
    • 過ぎたるは及ばざるがごとし。邪魔をする可能性のある余分なアイテムは全てそぎ落とすべきだ。 ユーザーをコンバートさせる上で貢献する要素のみを維持しよう。ユーザーを適切な方向に導いてあげるのだ。
    • ユーザーが必要とする情報を全て提供するコピーこそが、最高のコピーである。情報不足によって、セールスの半分が失われる。ユーザーが自分自身を納得することが出来る情報を与える前に、「買ってくれ」と頼むべきではない。

    トラフィックが少ない場合

    トラフィックが少ないなら、狙いをより十分に絞る必要がある。登録ボタンを黄色にするか、または、オレンジ色にするか等、たいして重要ではない変更に貴重な時間を費やすことは許されない。

    Amazonのようなサイトなら、1%コンバージョン率がアップするだけで、利益が大幅に増える。小規模なビジネスにとって、1%の増減は、ほとんど影響がない。1%よりも、100%の改善を目指そう。

    テストの結果が妥当かどうかを判断する前に、統計的な有意性を達成する必要があり、トラフィックが少なければ少ないほど、この有意性を得るまでにかかる時間は長くなる。 信頼のおけないデータに基づいてビジネスの決定を下すと、自滅する可能性が高いため、テストをスピードアップすることは出来ない。

    トラフィックが少ないなら、多変量テストを避け、スプリットテストにこだわろう — 遥かに早く最終的な回答を得られるためだ。

    MarketingExperimentsは、良い例を紹介している: 3000/月のビジターを獲得し、過去のコンバージョン率が7%の場合、6つの組み合わせ(2の支払いのデザイン x 3つのカートのデザイン)をテストすると、妥当な結果が得られるまで、最長で3年間を要することもあり得る。

    最後のアドバイス

    1. 一度に1ページずつ最適化しよう。コンバージョンに出来るだけ近いページ(製品ページや買い物かごの画面等)を選び、コンバージョンを解決するべきだ。なぜなら、最も利益を増やすポテンシャルが高いからだ。
    2. ウェブサイトが目も当てられないくらいひどいなら — テストしても時間の無駄だ。新しいサイトを作ろう。ちょっと調整するだけでは、見にくいアヒルを白鳥に変えることは出来ない。

    この記事は、ConversionXLに掲載された「What to Test First, Second, Third」を翻訳した内容です。

    コンバージョン率改善というと、どうしてもボタンの色や写真、コピーなどミクロ的な話が注目されがちですが、最初にテストすべきなのは「オファー」であり、それが最も重要、という点は意識したいですね。テストは多数やっていても、肝心のオファーはそのまま、というテストおたくな方も意外といるのではないでしょうか。初心者もベテランも読みたい記事でした。 — SEO Japan

    広告の信頼性は地に落ちたか?

    ネイティブ広告ブームで広告の在り方や信頼性が改めて問われていますが、今回はSEO業界の隠れたご意見番SEO Bookが最近のインターネット広告に対する彼の見解を語ってくれました。今日の広告にまつわる課題を再認識できる、読み応えありすぎの内容。ウェブに関わる人であれば是非。 — SEO Japan

    インターネットは、広告で成り立つメディアである。Googleは、ほぼ全ての資金を広告で賄っている。Facebookも同じだ。この現実を反映するように、デジタルマーケティングの支出は、右肩上がりに増えている:

    米国のインターネット広告の収益は、2013年の第4四半期では121億ドルに達した。同年の第3四半期の収益(106億ドル)から14%増加し、2012年の第4四半期(103億ドル)からは17%増えている。2013年を通してのインターネット広告の収益は、427億8000万ドルに達し、365億7000万ドルであった2012年から17%増加している。

    その中で、最も多くの資金が投じられていたのは、検索広告であったが、この傾向は徐々に変わりつつある:

    2013年第4四半期では、検索は41%を占めているが、モバイルデバイスが、デスクトップコンピュータから検索関連の収益を動かした結果、2012年第4四半期(44%)から若干シェアを落としていた。2013年第4四半期の検索の収益に関しては、50億ドルに達し、46億ドルであった2012年第四半期から10%増加している。

    デジタル広告で成長している分野は、モバイルである:

    モバイルの収益は、2013年第4四半期時には、全体の19%に達し、23億ドルが投入された。2012年の第4四半期の時点では、12億ドル(11%)であり、92%増加したことになる。

    有名なベンチャーキャピタリストのメアリー・ミーカー氏は、先日、このトレンドを浮き彫りにする分析結果を発表していた。

    このように、インターネット広告の市場は、拡大を続けているが、ウェブインターネットの利用は減っている。 一方、モバイル & タブレットの利用は、急速に増えているものの、このメディアに投じられる広告の支出は、比較的少ない。モバイルは、大きなチャンスではあるが、モバイル広告は一筋縄ではいかない。また、多くのモバイル広告のクリックは、意図的ではなく、広告の入札額を下げる原因になっている。

    これはモバイル限定の問題である。広告全般に通じる問題も存在する。この問題の根底にあるのは、信頼、そして、信頼の欠如である。この状況は、SEOサービスを販売する側には、プラスに働くかもしれないが。

    まずは、背景を少し確認していこう…

    知識が増えた

    広告の最盛期は、1950 – 1960年代であった。

    当時、大半の消費者は、十分に情報を持っていなかった。少なくとも、タイムリーな情報は、なかなか得られなかった。この類の情報が欠如していたため、広告業界の思う壺であったのだ。広告代理店は、消費者が持つ問題に解決策をマッチさせる上で役に立つ情報を提供した。言うまでもなく、広告業者は、広告主に利益になるように、消費者の問題を作り上げていた。問題がない時は、でっち上げることもあった。

    しかし、現在、インターネットにより、消費者は、分野を問わず、リアルタイムの情報を得ることが出来る。製品を容易に比較することが可能であり、広告の基本 — 偏った情報提供 — が損なわれている。大勢の消費者が、広告を邪魔な存在と見ている。広告スポンサーが、消費者の目の前に「適切なタイミング」で広告を出すことが出来ても、その製品を頻繁に購入するとは限らない。

    例えば、携帯電話が、「Gordon’s Steak Houseの目の前にいます。メガフィーストメニューを堪能して下さい!」とユーザーに通知したとする。この場合、ユーザーは、その他の多数のレストランのメニューと、リアルタイムで、比較することが可能である。また、別のレストランで満足しているなら、この通知を迷惑な行為だと考える可能性が高い。

    「知ること」は誰にでも出来る。クリック1回で「知ること」が可能だ。情報が惜しみなく公開されているなら、広告スポンサーによって押し付けられる情報を選ぶ可能性は低い。

    この傾向は、コンテンツの作成における問題を引き起こしている。広告の効果が落ちると、広告スポンサーは、支出を減らすか、あるいは、予算を別の場所に移すことになる。すると、広告をベースとした一般的なウェブコンテンツモデルは、どうなってしまうのだろうか?

    広告主導の無料コンテンツモデルは続けられなくなる可能性がある

    テレビ、そして、ウェブで、実際にこの傾向が表れている。

    テレビは、苦戦を続けており、Netflixのビジネスモデルに押されている。大量のコンテンツが存在する。しかし、オーディエンスが幅広く分割されているため、多額の資金を投入するスポンサーが不足している。その結果、多くのテレビ広告の効果は低下を続けることになる。しかし、NetflixとSpotifyで実証されているように、消費者は、月額料金と言う形で、コンテンツに対して、直接、代金を支払うことには同意している。

    ウェブ広告に対する消費者の行動の長期的なトレンドは、芳しいものではない。

    バナー広告が、初めて登場したのは、1994年である。このバナー広告のクリックスルー率は、なんと44%であった。もちろん、物珍しさもあったはずだ。また、初のバナー広告は、情報があまり存在しない環境下で提供された点も注目に値する。ウェブは、ほぼナビゲーションそのものであった。

    現在、無数のコンテンツが存在する。Facebookの広告の平均のクリックスルー率は、たった0.04 %である。広告スポンサーは、Facebookの広告で2%や3%のクリックスルー率を実現することに成功すると、大喜びする。

    デジタル広告は、もはや斬新ではなく、クリックスルー率は、大幅に低下している。消費者は、広告が自分達に関係ないと感じているだけでなく、広告が直接ニーズに訴えかけているとしても、無視する術を既に習得している。広告がクリックされる確率は、わずか2-3%程度だ。

    そもそも、広告をクリックする必要がない。簡単に情報を入手することが出来るためだ。広告主は、顧客候補に何を提供しようとしているのだろうか?

    新鮮さが消え、さらに、Facebookによるポリシーの変更の影響を受け、ブランドのエンゲージメント(参加を介した交流)も急激に落ち込んでいる:

    Simply Measuredの最新のレポートによると、Facebookでフォロワーを多く獲得しているTop 10のブランドのエンゲージメントの合計は、ブランドが、投稿するコンテンツを20.1%増やしたにも関わらず、前年と比べると、40%も減ったようだ。

    広告は機能していないのか?

    ウェブで配信されるコンテンツの大半は、広告で成り立っている。

    しかし、エリック・クレモンズ氏は、新鮮さが失われると、単なる邪魔者として扱われるため、従来の広告のメソッドはもともと機能しなくなる運命にあったと指摘している。事実、誰も邪魔されたくはない。

    ここで考えてもらいたいことがある。検索のアドバンテージは、邪魔な広告とは一線を画している点ではなかっただろうか?検索では、ユーザーが何かを求めている。しかし、クレモンズ氏は、それでも、検索結果は、誤った方向に導くと感じているようだ:

    誤った方向に導く、あるいは、顧客が検索しているウェブサイトとは別のウェブサイトに導く。これがGoogleのビジネスモデルだ。Googleは、キーワードに対する支払いを企業に求め、そして、企業の製品を検索エンジンのユーザーが検索する際に用いる可能性が高いキーワードに対して、適切な金額を支払うことが出来なかった場合、消費者を競合者に無理やり導くと脅している — 誤った目的地へ導く作戦は、強要するのではなく、脅すことで、そして、キーワードに対して要求した金額を、企業が実際に支払うことで、抜群の効果を発揮する。この取り組みでは、求めていない会社にユーザーを向かわせることが多い — 消費者が好む企業の入札額が低かったことが理由である。

    料金を支払う者が「関連する」サイトとなる:

    拡大することは不可能だ。全てのウェブサイトが、有料検索から収益を得られるわけではなく、最終的に、一部のサイトは、別の収益モデルを探さなければならなくなるだろう。

    PPCで上位に位置する企業は、支払いに応じた企業である。全ての会社が多額の資金をつぎ込むことが出来るわけではないため、全ての会社が、良い位置に表示されるわけではない。そのため、ユーザーに表示されるアイテムは、必ずしもユーザーが求めるアイテムではなく、最も多くの金額を提示した会社 – + 品質スコア – が表示されるのだ。

    しかし、現在、このチャンネルの計測基準が大幅に変化しており、零細企業 – 中小企業が、AdWordsを使って利益を得ることは不可能、もしくは、不可能に近い状態である。事実、ほとんどの小規模な会社は、AdWordsを使うと元が取れない。この点は、大企業にも当てはまるものの、大きな会社は、意に介さない。これは重要な違いであり、AdWordsを利用する小さな会社が、散々苦しんだ挙句、消滅に追い込まれる原因である。

    同様に、自然の検索も大企業に独占されることが多い。アルゴリズムが直接的、もしくは、間接的に作用した結果である。大きな会社は、PRを行う余裕があり、勢いがあり、ブランドの知名度が高く、そして、広告キャンペーンを実施しているため、認知度、エンゲージメント(参加を介した交流)、そして、リンクの獲得を有利に進めることが出来る。小さな会社の場合、同じような取り組みを行うことは出来ないため、実りの良い、競争の激しい分野で、小さな会社が勝つことは、難易度が非常に高い。

    PPCに関しては、小規模なサイトを犠牲にして、様々な大企業のリンクが、検索エンジンのユーザーに提供される。その他の広告主体のメディアと同じように、Googleは、大きなスポンサーに恩義を受けている。1998年にヤコブ・ニールセン氏は次のように指摘していた:

    最終的に、お金を出す者が、支配する。現在、販売を行わない多くのウェブサイトは、広告で資金を得ている。そのため、広告スポンサーに支配され、ユーザーにとって役に立たなくなる。

    割り込むタイプの広告が機能しない状態で、広告は規模を拡大することが出来るのか?

    情報を得られるようになった結果、顧客の行動が変わった

    問題は、メディアではなく、メッセージであり、信頼されていない、望まれていない、そして、必要とされていない事実そのものである。

    消費者は広告を信頼していない。この点を証明する文献が多数執筆されている。広告は全く効果がないのだろうか?
    消費者は広告を求めていない。この点を裏付ける文献もまた数多く存在する。自分自身の行動、ウェブサーフィン、早送り、そして、TVの前を離れてスナックを取りに行くタイミングについて考えてもらいたい — コマーシャルが放映されている最中なのではないだろうか?
    消費者は広告を必要としていない。 インターネット上には、数えきれないほど多くの信頼されているコンテンツが配信されている。やはり、この点を裏付けるデータもある。インターネット広告、または、インターネット上のレビューから、どのように製品に対する意見が形成されているのかを考えてほしい。
    広告を掲載する場所には不自由しない。場所を巡る競争は、エスカレートすることもある。価格は、Googleを除く、全ての関係者にとって、ますます引き下げられていく。

    広告の規模を変更することが出来ないなら、広告をベースにする多くのコンテンツは、崩壊する。広告は、インターネットを支えることが出来ないのかもしれない:

    現在、再び、お馴染みの結果を伴って、この業界の真実が鮮明に表れつつある。インターネット広告の収益で成立する会社は、一般的に思われているよりも、遥かに少なく、シリコンバレーは、再び「核の冬」を迎えようとしている。

    Adsenseから追い出されるパブリッシャーが後を絶たない。理由もなく、閉鎖に追いこまれているパブリッシャーも多い。Googleは、組織的にパブリッシャーを排除しているようだ。広告ベースのウェブパブリッシングは、成長が約束されていたのではなかったのだろうか

    AdSenseの収益の落ち込みは、歯止めがかからず、20%収益を伸ばしていた2012年(AdWords(19%)よりも勢いがあった)とは正反対である。オンライン広告には、業界全体に影響を与える重大な課題が存在する。Googleは、広告をクリックする価値が低下していると指摘している。また、モバイル広告への転換も、低下を加速させている。なぜなら、デスクトップ広告の収益の分断を引き起こしているためだ。
    サンフランシスコを拠点に営業する広告ネットワーク、Say MediaでCEOを務めるマット・サンチェス氏は、先日、「モバイルがメディアを破壊している」と警告していた。
    デジタルパブリッシングは、絶体絶命のピンチを迎えている…モバイルの収益とデスクトップの収益の間には5倍の差がある…モバイルへのシフトチェンジが、あまりにも早いため、この差が目立っている。この状況が続くと、大惨事を迎えることになるだろう。

    消費者が、ほぼリアルタイムで情報を得る状態では、価格は下落する。旅行。消費財。簡単に比較することが可能な製品は、価格が低下し、利鞘が減少している。多くの消費者製品のカテゴリーで、売り上げが増加しているのは、プレミアムな製品のみである。例えば、ビールの売り上げは、軒並み低下しているが、高級志向の特別なビールは、反対に売り上げを伸ばしている。平凡な製品だけではなく、優れた製品が存在することに気づく消費者が増えるにつれ、このマーケットのセクターは成長していく。高級志向の醸造所は、より個人的な関係を顧客と築いており、単なる「そこそこ」の製品ではなく、顧客が素晴らしいと感じる製品を提供している。

    マスマーケティングは、コストが高い。投じた資金の大半は、無駄に費やされることになる。「平凡」な製品やサービスは、消費者のニーズに完璧にフィットするアイテムには勝てない。平凡なレベルでは、もはや通用しなくなっており、底なしの広告予算を持っているなら話は別だが、素晴らしい製品やサービスを作り、ピンポイントでターゲットを絞る必要がある。

    有料広告を信頼していない消費者に、どうすれば接触することが出来るのか?

    消費者は、自分が信頼する情報源に向かう。信頼される情報源に対する需要は、常にある。

    Trip Advisorは、旅行商品を販売するチャンネルとして、大きな力を持つ。商品に対する信頼度は高い。ただし、ユーザーは、Trip Advisor自体を信頼しているのではなく、そのプロセスを信頼しているのだ。このサイトのユーザーは、旅行の目的のメリット・デメリットについて、会話を交わしている。分かりやすく、邪魔をすることも、惑わすことも、気を散らすこともない。消費者は、このようなアイテムを求めている。

    信頼を全面に押し出すアプローチは、広告の問題を回避する方法の一つである。このアプローチはSEOとの相性が良い。信頼の置ける情報を、Trip Advisorのように、分かりやすく、信頼できる形で提供すれば、直接的な販売の手法を用いる会社に勝てる可能性は高くなる。消費者は、以前と比べて、巧みに後者の広告を無視するようになっている。

    問題は、広告のように見せることなく、広告から、ネガティブな体験を排除する取り組みである。邪魔をするのではなく、また、誤った場所に導くのではなく、信頼を基に長期的な関係を構築することが、重要である。ウェブの土台となったダイレクトマーケティングモデルとは対照的な、関係構築のプロセスとして、広告を見るべきである。

    ランド・フィッシュキン氏が、このプレゼンでウェブの購入のプロセスを説明してくれている。特にウェブにおいて、消費者が顧客になるプロセスでは、後半のステージのみを重要視するべきではない。時間の経過と共にゆっくりと構築されていく関係として、考慮する必要がある。消費者は、情報を比較するプロセスを経て、ウェブサイトにアクセスする。まさに、消費者の信頼を確立するプロセスそのものである。

    Amazonは、広告に依存していない。同社は、信頼されている目的地である。何かを買いたくなったら、直接、Amazonを訪問する。Amazonの戦略には、Amazonで製品を購入すればするほど、今後、さらにAmazonで買い物をする機会が増える「フライホイール」と呼ばれる概念が存在する。Amazonは、大量の広告に頼るのではなく、関係の構築に力を入れている。同社は、仲介業者を省き、直接、消費者に製品を販売している。

    Buzzfeedのように、コンテンツをバイラル化する手法も問題を解決してくれる可能性がある。しかし、一時的な解決策にしかならないだろう。この手法もまた信頼の問題を抱えており、また、斬新さも次第に薄れていく:

    「この広告をバイラル化させる」と言う考え方は、バイラル化したコンテンツの大半が、途方もなく低俗である事実を無視している。その次に浮かぶのが、今まで通り、量頼りのアプローチである。しかし、コミュニケーションのシステムが弱まると、ゴミのような広告しか残らなくなる。家、そして、Eメールの受信箱に不要なダイレクトメールが届くように、MySpaceには、くだらないバナー広告が大量に掲載される。プラットフォームは、量を介して収益を補おうとして、広告の価格を下げている。

    問題はコンテンツの供給ではない。新聞が苦戦しているのは、新聞紙の束もまた、消費者にとって、邪魔であり、誤りを導くためである。具体的にターゲットが絞られていないことが主な原因だ:

    The New York TimesをTwitterでフォローすると、新聞紙をめくっている気分になる。ツイートは、前に投稿されたツイートとは、全く関係がない。これは、人物やブランドを消費者がフォローする理由とは正反対に位置する。The New York Timesが、ユーザーとのエンゲージメントにおいて、大きな問題を抱えているのは当然だ。ユーザーがつながりを持ち、参加するアイテムを一つも提供していないのだ。

    いずれ、ソーシャルネットワークも信頼の問題を抱えることになるだろう — 既に抱えている可能性もある。広告に頼ると、スポンサーのスパイにならざるを得なくなる。データのプライバシーに関する懸念は高まっており、プライバシーが侵害されれば、当該のサービスの利用を止めるだろう — 代わりのサービスは掃いて捨てるほどある。一方、ユーザーとも分け前を与えるアプローチが答えとなる可能性もある。Lady Gagaは鋭い感性を持っている

    友達が友達に「売る」(薦める)環境には、十分な信頼が存在する。

    SEOを成功に導きたいなら、消費者の信頼を勝ち取ろう

    SERPはあまり信頼されていない。PPCも信頼されていない。検索キーワードと広告だらけのサイトも信頼されていない。そこで、長期的な今後の戦略として、信頼されない広告から、信頼される広告に移行するべきである。

    信頼される環境は、広告のようには見えない。嘘偽りのないプラットフォームとして分類されるだろう。AmazonとTripAdvisorが良い例だ。自社のサービスについて誠実であり、良いものだけでなく、悪いものも明らかにしてくれる。Wikipedia等のサイト、そして、アドバイスを提供するサイトもこのカテゴリーに該当する可能性がある。他にも色々な例を挙げることが出来るが、このタイプの環境は、実際に目にすれば、実感することが出来る。

    明らかな広告とは一線を画す、具体的で、適切なサイトは、信頼してもらえる。初めての訪問から関係が始まる。自社のニーズをビジターに押し付けるには、良いタイミングとは言えない。代わりにビジターが信頼することが出来るものを与えよう。Trip Advisorは明言している: 「旅行者が信頼しているホテルを探しましょう。」

    Teslaは、信頼関係を理解している。最近、Teslaは、特許のオープンソース化に踏み切った。これは、他の何よりも評判を上げる効果がある。明らかに、Telsaは、最新のモデルの車を特別価格で押し付けるよりも、長期的な関係と信用を築くことを重視している。隠し立てしない同社のアプローチは、親しみを感じさせるものがある。

    まずは、信頼を勝ち取ること。物を売るのは、それからだ。なぜなら、信頼を得られない状態では、どこにでもある広告と何ら変わらないからだ。消費者は比較する。消費者は情報を求める。従って、事前に関係を構築していないなら、数ある選択肢の一つでしかない。SEOは、信頼を基に関係を育むには、うってつけのチャンネルである。そこで、SEOサービスをクライアントに販売しているなら、信頼を構築するSEOのポテンシャル — そして、価値の提案 — について話し合うと良いだろう。

    これはSEOの良い副作用だと言えるだろう。また、その他の形式の広告に対する防衛手段でもある。


    この記事は、SEO Bookに掲載された「Have We Reached Peak Advertising?」を翻訳した内容です。

    最後はSEO BookだけにSEOの話に落とし込まれていますが、SEOに限らず企業がマーケティングを行っていく上でクリアすべき課題について考えさせられる記事でした。私もSEO屋ではありますが、最近はSEO以外のことにほとんどの時間を費やしている気がしますが汗、広告、SEO、ソーシャル、コンテンツ限らず、いかにユーザーと向き合い、信頼を勝ち得ていくか、それが全てな世界になりつつあるのを実感する日々です。 — SEO Japan

    データドリブンマーケティングを理解するための7のキーワード

    今週はコンバージョン改善記事を連投中ですが、コンバージョン率改善を目指す上で重要なのがデータに基づくマーケティング、つまりデータドリブンマーケティングです。最近、微妙にバズワードになりつつある雰囲気も感じるこのワードですが、流行に左右されて本質を見失わないために、その内容をきちんと理解しておきたいものです。今回はデータドリブンマーケティングを7つの関連キーワードから理解しようという記事を紹介します。 — SEO Japan


    Data-Driven Marketing Terms

    今後、データドリブン(主導)の戦略や活動が、より一層展開されていくことになる。そのため、今のうちに、押し寄せるデータの波を迎え撃つ準備を進めておこう。

    アトリビューション

    ラストクリック(購入前の最後の接点に全ての功績を認める方針)は、ブランディング、そして、従来のマーケティングが、下火になっていた、オンラインマーケティングの初期段階において、大きな注目を集めていた。しかし、ここ数年、ファンネル全体、そして、購入までのパスでマーケティングを実施する戦略の効果が証明され、大きな難題として、マーケッターの前に立ちはだかるようになった。

    多くのツールや手法が、成熟期に入っている。従って、2014年においては、購入までのパスの全ての接点を特定し、評価する試みによって、どのように広告予算を用いるのか、そして、どのメッセージを、いつ、どこのオーディエンスの部分に提示するのかが決まるようになる。

    Google アナリティクスのマルチチャンネルファンネルとアトリビューションモデリングを使って、マーケティングの支出を管理する方法を学ぼう: Google アナリティクスのアトリビューションモデリング & マルチチャンネルファンネル

    ビッグデータ

    「今年はモバイルの年になる」(少なくても4年前から言われ続けている気がする…)と同じぐらい、「ビッグデータ」と言う用語を何度も聞かされているはずだ。Cardinal Pathの情報戦略を統括するステファニー・ハメル氏は、「Excelに押し込めないものは全てビッグデータに相当する」と分かりやすくビッグデータを定義している。

    2014年においては、あらゆるタイプのデータ — 構造化されたデータ、構造化されていないデータ、ソーシャルのデータ、クリックストリームのデータ、顧客のデータ、売り上げのデータ等 — を集めて、大きなスケールで、正しい決定を下す際に役に立つテクノロジーや手法を適用する必要がある。

    ビッグデータの詳細、そして、力を入れるべき分野を詳しく知りたいなら、Cardinal Path社のハメル氏が作成した記事に目を通しておくことを薦める: ビッグデータ – デジタルアナリストに与える影響

    顧客分析

    マーケッターは、顧客のデータを集め、そして、調べて、価値のレベルを把握し、生涯価値を割り当て/推測し、個人に特化したメッセージ、行動やアトリビューションに応じたメッセージを送る取り組みを長年続けてきた。

    現在、消費者は、前例のないレベルで、拡大を続けるデータの足跡を残しており、マーケッターは、顧客の全体像を間近で見ることが出来る — 最善の顧客、最悪の顧客、常連の顧客、さらには、避けたい顧客さえも把握することが可能である。これは、とても特殊なデータであり、徹底的に掘り下げ、見つけ出すべきである。

    スピードが最優先され、また、顧客のデータの融合を行う、新世代のデジタル分析ツールを学びたいなら、次の記事を参考にしよう: 新世代のデジタル分析ツール

    データサイエンス

    データサイエンスは、レポートを読むだけでなく、実用的な情報を得る行為を指す。現代のデータサイエンティストは、数学的なモデルや統計的な手法を用いて、RやSAS等のツールの力を活用し、– それが運営のメソッドであれ、メッセージのテストであれ、あるいは、売り上げの推測であれ — 調べているトピックに関して有益なストーリーをもたらす。

    優秀なデータサイエンティストは、現在も、そして、今後も需要が高く、データの収集、分析、予測分析を含むマーケティング戦略を実行し、ほぼリアルタイムで、推奨事項、さらには、プログラムのアクションを改良するスキルを持つ。

    レポートを読むだけのグループ、または、有益な情報を得るグループのどちらのグループの属しているかを知りたいなら、次の記事に目を通しておこう: そのKPIが無意味な理由 & 対策

    データの視覚化(データ・ビジュアライゼーション)

    分析ツールが集めた大量のPDFを受け取ることがあるなら、大半のレポートが役に立たなくなりつつある点に気づくはずだ。この類のレポートを受け取るのは、「これがデータです。解明して下さい」と言われているのと同じだ。

    データの視覚化(データ・ビジュアライゼーション)とは、決定を下す上で有効な、有益な見解を得られるデータを、分かりやすく選択し、提示をする試みを指す。基本的なものでは、円グラフや線グラフが該当する。しかし、最近では、インタラクティブなモーショングラフ、ネットワークツリー、地域別のオーバーレイ、そして、ヒートマップに至るまで、様々な選択肢が存在する。データへの投資に対する見返りは、複雑なデータを魅力的で、分かりやすく表現するグラフィックとして現れ、情報を知識へと変えることが可能になる。

    次の記事を読んで、効果的なグラフを作り、データに応用する方法をマスターしよう: 効果的なデータの視覚化

    オムニチャネル

    既にオムニチャネル計画の策定を要請されているのではないだろうか?購入へのパスは、デバイス、メディア、場所、そして、時間を横断している。このようにマルチチャネルマーケティングは進化しているため、消費者が、マスメディア、検索、ソーシャル、モバイル等で、自社の製品を探している際に、その場にいるだけでは、十分とは言えなくなった。

    現在、データをまとめて、消費者と顧客候補が行う相互的な活動の複雑な組み合わせを理解する上で、ITとマーケティングの調整が、重要な鍵を握っている。例えば、お店で、探している製品を見つけるため、あるいは、(動画広告か何かで学んだ)チェックインした顧客のみが利用可能なクーポンを探すために、買い物客が使うモバイルアプリをイメージしてもらいたい。これでもシンプルな部類に入る。

    個人情報(PII)

    PII(Personally Identifiable Information)とは、特定の人物に関連付けることが可能なデータのポイント全てを指す。eメールのアドレス、クレジットカード番号、住所等が該当する。

    この件には、法律、倫理、そして、実務の面が絡んでいる。最高の分析データ、そして、アクションの一部は、集約し、匿名化したデータから得られる点を覚えておいてもらいたい。例えば、ターゲット候補となる、利益を多くもたらすユーザーの層を特定することが出来れば、名前やeメールアドレスを知らない状態で、このユーザー層、そして、類似するユーザーの匿名のクッキーに狙いを絞ることが可能になる。ダイレクトメールの送信、勧誘電話、あるいは、個人に特化したメールブラスト等が、PIIを介したつながりを作る取り組みに挙げられる。

    最後になるが、2014年を迎えるにあたって、今回紹介したポイントを胸に刻み込んでもらいたい。私が参加する飲み会にたまたま出席する機会があったら、熱い議論を是非交わしたいと思う。


    この記事は、Online Behaviorに掲載された「Top Data-Driven Marketing Terms」を翻訳した内容です。

    どこかで聞いたことはあるけど、実は余り意味が分かってなかったキーワードがあったかもしれません?これでデータドリブンマーケティングが理解できるかというと、何ともいえませんが、一応この辺りのキーワードを押さえておけば、最低限の話はできそうです。 — SEO Japan

    ペルソナを作る際に必要な10の問い

    コンバージョン祭Weekということで「コンバージョン改善記事祭り」にもなっているSEO Japanですが、今回は視点を変えてペルソナ作成に関する記事を。コンバージョン改善を考える上で、ユーザーのペルソナを考えることが重要なのは誰もが分かっているとは思いますし、それなりにペルソナ作成は行っていると思いますが、なんとなく感覚的にやっている方も多いのではないでしょうか?今回は人気マーケッターのハイディ・コーエン氏がペルソナを考える上で問うべき質問をまとめた「ペルソナ101」的記事を紹介します。 — SEO Japan


    Persona Definition - 12 marketing attributes

    ラテン語で、persona(ペルソナ)は、俳優の仮面を意味する。そのため、演劇の登場人物との関係が深い。

    さらにストーリーの作成に解釈を拡大すると、ペルソナは特定の人物の考えを表すキャラクターと定義することが出来る。

    この人物は、著者の代弁者の役割を果たし、その人物の主観的な人柄を強調し、著者のアイデア、信念、そして、意見を表現する。

    ただし、実際の人物(故人を含む)に似ていても、ペルソナは架空のキャラクターである。

    また、ペルソナは、当該の人物が生活する環境における一連の特徴を仮定する。情報、チャンネル、そして、デバイスが爆発的に増加する状況を踏まえ、マーケティングを行う目的で、ペルソナが取り入れられ、そして、適応されているのは、この役割においてである。

    その理由を説明しよう。

    オーディエンス、そして、オーディエンスの潜在的な願望を理解すると、より効果的なコミュニケーションを生み出すことが出来る。ソーシャルメディア、コンテンツマーケティング、そして、モバイル(または、インターネットに接続したデバイス)が激増しており、マーケティングペルソナの存在が欠かせない時代が到来している。マーケティングでは、オーディエンスに直接語りかけ、共感を得ることが出来なければ、相手にしてもらえなくなってしまう。

    ペルソナを使ってマーケティングを改善する手法は、昔から用いられてきた。マーケティングのメッセージを改善するため、ダイレクトマーケッターは、顧客獲得および過去の購入行動のデータを用いて、ユーザー層、心理、そして、興味に関して、オーディエンスを理解する試みを行ってきた。

    平均で、アメリカ人は、1日に12時間14分間もメディアに触れている。そのため、消費者が理解する前に、必要とする、そして、望む情報を提供しなければならない。マーケッターにとって、ペルソナは、従業員の考えを一致させる効果がある。

    ペルソナの定義 — マーケティングペルソナの主な10の特徴

    マーケティング分野のペルソナは、以下の10の重要な特徴を網羅する。
    Persona Definition - 12 marketing attributes

    具体的にオーディエンスを理解し、より効果的なマーケティング用のコンテンツとコミュニケーションを作り出してもらうため、この10の特徴を疑問形式で提示していく。

    ペルソナに関する疑問に答える際は、別人を演じなければならない俳優のように、細部にまでこだわってもらいたい。

    1. ペルソナは誰か?

    • 名前は何か?何歳か?
    • どのような風貌をしているのか?どんな服を着ているのか?
    • どんな教育を受けてきたのか?
    • どこに住んでいるのか?田舎で暮らしているのか?それとも都会で暮らしているのか?
    • どんな生活を送っているのか?

    2. ペルソナはどんな仕事に就いているのか?

    • 仕事は何か?どんな肩書きが与えられているのか?
    • 仕事、または、職業に基づいて身分を明かしているのか?
    • いくら稼いでいるのか?
    • お金に関してどんな考えを持っているのか?ケチか?それとも、太っ腹か?
    • 予算を守っているか?定期的に節約、投資を行っているか?
    • どのような支払い方法を用いているのか?現金派?デビットカード派?クレジットカード派?電子決済派?

    3. ペルソナの仕事以外の興味/趣味は何か?

    • ペルソナの趣味は何か?外見、または、中身に焦点を絞っているか?
    • ペルソナは、仕事以外で、何に情熱を注いでいるのか?
    • この個性はペルソナの人生をどのように彩っているのか?どこにペルソナは力を入れているのか?

    4. ペルソナは健康か?幸せか?

    • ペルソナは健康だろうか?健康ではないなら、どのような問題を持ち、生活にどのような影響を与えているのだろうか?
    • どのような食生活を送っているだろうか?食事制限をしているのか?
    • 定期的に運動しているだろうか?しているなら、どのような運動を、どこで実施しているのか?

    5. 何がペルソナを動かすのか?

    • ペルソナはどんな考え方を持っているのか?
    • ペルソナは、政治、宗教、その他の大きな問題に関して、どんな信念を持っているのか?
    • ペルソナはどんな願望を持っているのか?何がイライラさせるのか?
    • 人生における目標は何か?
    • 人生において、家族はどのような役割を持っているのか?

    6. ペルソナにとって重要なのは誰か?インフルエンサーは誰か?なぜか?

    • ペルソナの生活において、役割を持つ人物の中で、誰が重要なのか?なぜ重要なのか?伴侶、子供、親、友達、上司、同僚、そして、ソーシャルメディアの友達について考えてもらいたい。
    • インフルエンサーは、購入の意思決定に関わっているのか?最終的に意思を決定するのは誰か?

    7. ペルソナは、過去にどんなタイプの製品を購入しているのか?

    • どのようなタイプの製品を購入しているのか?誰から購入しているのか?大体、月々、または、一年でどれぐらい買っているのか?
    • 見せびらかすため、あるいは、長期的な価値を考慮して、品物を購入しているのか?

    8. ペルソナはどのメディアを利用しているのか?

    • 定期的にどんな情報を求めているのか?
    • どのようなメディアチャンネルを使っているのか(テレビ、ラジオ、雑誌、新聞、インターネット)?
    • 購入する前、購入中、購入した後、どんな情報を求めているのか?

    9. ペルソナはどのソーシャルネットワークに参加しているのか?

    • ペルソナは、ソーシャルメディアで、発言しないタイプか?コメントを残すタイプか?あるいはコンテンツを積極的に投稿するタイプか?ソーシャルメディアのペルソナに関する詳細は、この記事を参考にしてもらいたい。
    • ペルソナは、1日、または、1週間で、どれぐらいの時間をソーシャルメディアで過ごしているのか?
    • 過去の購入は、ソーシャルメディアの影響を受けていたか?ペルソナは、買った商品をソーシャルメディアでシェアしているか?

    10. ペルソナはどのデバイスを使っているのか?

    • ペルソナはスマートフォンを使っているか?仕事用とプライベート用のスマートフォンを別々に所有しているか?
    • 定期的に、どのアプリ/機能を利用しているのか?
    • 他にどのデバイスを使っているか?コンピュータ(PC)、タブレット、ゲーム機器、Eリーダーを利用しているか?
    • 車内ではどんなデバイスを使っているのか(車を持っている場合)?

    マーケティングペルソナは架空のキャラクターであり、ターゲットの市場の明確な人物の特徴を表現し、伝える役割を持ち、量的、そして、質的な情報に基づく。

    ターゲットの層と製品が一致していたとしても、マーケッターの優先事項と顧客の優先事項は同じではない点を理解する必要がある。

    他にどのような問いを加えればよいだろうか?


    この記事は、Heidi Cohenに掲載された「Persona Definition: 10 Essential Marketing Persona Attributes」を翻訳した内容です。

    具体的な質問項目が豊富にあり、ペルソナを考えるヒントになる記事だったのではないでしょうか。デモグラフィック的な属性だけでなく、サイコグラフィックに関しても深く考えることが特にコンバージョンを考える上では大事そうですね。コンバージョン改善に悩んでいる方は、様々な施策を行う前に、改めてペルソナについて考え直してみると新たな知見が得られるかもしれません。 — SEO Japan

    検索ユーザーがモバイル フレンドリー ページを見つけやすくするために

    スマートフォンなどの携帯端末で Google の検索結果をタップした時、表示されたページのテキストが細かすぎたり、リンクの表示が小さかったり、またはすべてのコンテンツを見るには横にスクロールしなければならなかったりといった経験はありませんか?これは主に、ウェブサイトが携帯端末での表示に最適化されていないことが原因です。

    この問題はモバイル検索ユーザーの利便性を妨げることになります。そこで本日 Google では、ユーザーが目的の情報をより簡単に見つけることができるようにするために、モバイル版の検索結果に [スマホ対応] というラベルを追加します。
    この変更は、今後数週間で順次日本を含む世界中で公開する予定です。Googlebot によってクロールされ、以下の条件を満たしたページは、[スマホ対応] ラベルが適用される可能性があります。
    • 携帯端末では一般的でないソフトウェア(Flash など)を使用していないこと
    • ズームしなくても判読できるテキストを使用していること
    • ユーザーが横にスクロールしたりズームしたりする必要がないよう、コンテンツのサイズが画面のサイズと一致していること
    • 目的のリンクを簡単にタップできるよう、それぞれのリンクが十分に離れた状態で配置されていること
    ページがモバイル フレンドリーの条件を満たしているかどうかを確認するには:
    ここでご紹介したツールやガイドは現在のところ英語のみとなりますが、今後数週間で多くの言語でご利用いただけるようになります。

    Google ではこのラベルを、モバイル ユーザーにさらに優れたモバイル ウェブ エクスペリエンスを提供するための第一歩と考えています。また、このモバイル フレンドリーの条件をランキング要素として使用することも実験中です。

    ご不明な点やご質問がありましたら、ウェブマスター ヘルプ フォーラムまでお寄せください。Google の願いは、モバイル フレンドリー サイトが今後ますます増えていくことです。すべてのユーザーが快適に利用できるウェブを作り上げていきましょう!

    コンテンツSEOの意味と戦略・そして達成目標


    コンテンツSEO

    この言葉がめちゃくちゃ流行っている。
    でもこれほど不明瞭な言葉も珍しい。

    Web2.0という言葉がその昔流行したが、その解釈は人それぞれ違っており、本来の意味から離れて単に

    「新しいインターネットのあり方」

    といったような意味で用いられていたように思う。

    「コンテンツSEO」という言葉もこれに似ている。

    これまで被リンク一辺倒だったSEO業者がこの言葉を盛んに使っているのを見聞きするたび、これってどうなんだよ?
    って思うのである。
    まあ、リンクでは思うように順位が上がらなくなってきたから、

    「しょうがない、コンテンツでも売るかぁ」

    というのが流行の理由だと私は思っているのである。

    そもそも論で言うなればコンテンツSEOというものは当たり前なのである。

    コンテンツなくしてWebサイトは存在しない。
    コンテンツとはWebサイトそのものだ。
    Webサイトの価値を機械的に計測して順位計算するのが検索エンジンである。
    言い換えれば、コンテンツの価値を計算するのが順位計算と言える。

    そうなので、コンテンツSEOというのは余りにも当然すぎるほど当然だ。
    SEO業者が、

    「当社はコンテンツSEOを提供します。」

    というのは、飲食店が、

    「うちの店では食べるものを提供します。」

    というのとほぼ同義である。
    しかしながら、今までのSEO業者はこれを提供してこなかった。

    コンテンツを良くすることなく、順位だけを上げるといった手法は本来のあるべき対応ではない。

    空腹を満たすことを目的として飲食店に入って、

    「このサプリメントを飲むとたちどころに空腹を忘れます。食事に比べたらずっと安いですよ。」

    って言われるようなものだ。
    まあ、確かに空腹であるという状態を解消するのであるから、目的は達成しているものの根本が違う。
    本来のお客が求めているものとかい離があるのだ。

    人工リンクによるSEOのサービスはこれに似ている。

    確かに検索経由での集客を増やすことができるので、目標は達成できているのだが、手段が根本的にずれているのである。

    お客もこれが常識になってしまっていて、食事をするのではなくサプリメントを飲むのが当たり前だと思っているのが現状であろう。
    普通に食事を提供しようとすると、「時間かかりすぎだし、高えよ」って文句を言われるというのが今の状況かと。


    本来SEOというものはコンテンツの価値を高める、あるいはコンテンツを正しく認識させることで、検索経由での集客力を増やすことを指す。
    人工リンクはSEOではない。

    コンテンツSEOというのは、ごくごく普通のSEOに過ぎないのだ。

    それをことさらに強調するというのは、

    「うちの食堂ではサプリメントじゃなくって食べ物を提供しますよ。」

    ということを強調されているぐらいの違和感がある。
    まあ、今までのSEO業者は飲食店で言えば食べ物を提供してこなかったし、提供する技術もなかったのだから「まし」になったとは言えよう。
    あくまで「ましになった」あるいは普通になったということである。

    では、そのコンテンツSEOとは何か?

    である。

    コンテンツとはWebサイトそのものだ。
    コンテンツを作ってSEOするというのは、それだけでは何も語っていないに等しい。

    「Webサイトを良くする取り組みをしますよ。」

    というあまりにも曖昧模糊とした言葉である。
    Web2.0という言葉が、人によって解釈が様々に分かれたように、コンテンツSEOという言葉も人によって解釈が異なる。

    「コンテンツを作ることでSEOすることでしょ?解釈ずれないよ。」

    と言われるかもしれない。
    でも大違いなのだ。

    コンテンツを作るのは

    誰に対して何を作るのか?

    という根本が問われなければならない。
    多くの人はまだコンテンツを被リンクの代わりだとして捉えている。

    無理な外部施策で上がらなくなったから、コンテンツを作ろうというのであればそれは人工リンクと変わらない。
    これはスパムであり、いわゆるコンテンツミルってやつだ。

    人間のためにコンテンツを作るのが前提だ。

    その上で、どんな人に対して読ませたいものを作るのか?

    • その商品なりサービスなりを今、欲している人に対して訴求する。
      これはコンテンツではなくセリングと言うべきなのかも知れない。
    • 潜在的ニーズを掘り起こす。
      このような商品を買おうという気がなかった人に対して、気付きを与えるようなページを作ること。これもコンテンツではなくセリングに分類されるだろう。
      これらはSEOを考慮しなくても、コンバージョンを取るためにやるべきである。
    • 知りたいというニーズに応えるページを作る。
      これがいわゆるコンテンツによるSEOというものだ。
      今すぐ客ではなくても、いずれ顧客となりうる可能性がある人を集めるという考え方だ。
      結果としてコンバージョンとして刈り取るのは、リマーケティング広告、ブックマークなどによる再訪問といった経路である可能性が高い。
      直接はコンバージョンを生むことは少ないだろう。
      直接的な成果のみを追うのであれば、コンテンツSEOに取り組むと失望することになろう。
    • リンクを得ること。
      これもコンテンツSEOと言える。
      ソーシャルメディアを一緒に運用することがほぼ必須である。継続すれば大きくバズを取れる言うなればホームラン的記事をたまに書けることもある。

      ソーシャルメディアで交流を続けることで、単なる文字情報を超えた人と人とのつながりを作ることができ、その心のつながりはコンテンツを介してリンクとして結実する。
      コンテンツの中身もさることながら、この人が書いているからといった状況に意味があるといった状況だ。

      私が書いたら別にどうってことのないことでも、辻氏が書いたら、

      「うーん、すごいわ」

      て思われるかも知れない。
      まあ、そういったことも含めてコンテンツを作っていくことだ。

      このレベルは通常はSEO業者には無理である。

      たかぽん氏の記事「3年後に生き残るアフィリサイトを考えてみた①」が詳しくとても良記事だったので、是非ご覧いただきたい。

    何を狙っていくのか?
    それが曖昧模糊とした状態でコンテンツSEOという言葉でわかったような気になるからうまくいかないのだ。

    それは、何の戦略もないWebサイトを作るとうまくいかないということとほぼ同義である。

    コンバージョン最適化の予算を上司に承認してもらう方法

    今週はコンバージョン祭ウィーク、ということで、LPO関連の記事を多目に配信していきます。A/Bテストを始め、コンバージョン改善への注目度が集まりつつある日本のウェブマーケティング業界ですが、そのために特別な予算を割いて取り組んでいる企業はまだまだ数少ないのが実情ではないでしょうか。そしてそんな状況で常に課題となるのが、上司や会社にコンバージョン最適化の予算を認めてもらうこと。今回はそんな悩めるウェブマーケッターへのアドバイス記事を。 — SEO Japan

    How To Sell Conversion Rate Optimization To Your Boss

    大きな企業で働いている方が聞いたら「当たり前だ!」と怒られてしまうかもしれないが、コンバージョンの最適化、および、テストに誰もが賛成してくれるわけではない。

    理想としては、データドリブンのアプローチ & コンバージョンの最適化を初日から組織に浸透させたいものだ。

    しかし、現実は甘くはない。

    組織には、エゴ、反対意見、縦割り主義、そして、自分が誤っている可能性がほんの少しでもあると極度に怯えてしまう経営陣が存在する。

    縦割りが浸透している企業– つまり、デザイナーはここに集まれ、マーケッターはここで仕事をしろ、ITはこの物置で働け、等の風習が染みついている企業 — の場合、部門をまたいだコンバージョンチームを結成すると言うアイデアを伝えるだけで、笑われてしまう(もしくは、却下されてしまう)。

    ConversionXL コンバージョンコースの生徒の中にも、この状況に遭遇し、次の疑問を持った方がいた:

    「リサーチ & データドリブンの仮説をテストする試みを承認してもらうには、どうすればいいのだろうか?

    コンバージョン率の最適化(CRO)は、理解するには時間、労力、そして、経験が求められる特殊な分野であることを説得する必要がある。そして、自分達で勝手に決めるのではなく、CROを信頼してもらわなければならない。

    私の会社では、ウェブデザインやUXは、そこら辺の人がGoogleでちょっと検索を行えばマスターすることが出来ると考える人達がゴロゴロいるが、コンバージョン率の最適化に対しても、全く同じ考えを持っている気がする。」

    最適化を実施している会社を探す

    これは今まで遭遇したことがない大きな問題であったため、私はTwitterで質問を投げ掛けた:

    CROを社内に浸透させる取り組みに関する記事で、大企業で従業員として最適化を担当するスタッフを探しています。ご存知の方いませんか?

    この情報提供には、以下の基準を設けていた:

    1. 社員が100名以上在籍する
    2. コンバージョンのテストを頻繁に行っている
    3. 以前、結果を出し、取り組みを拡大する計画を持っている

    反響は大きかったものの、時間を割いて、コンバージョンのテストを始める試みを理解する上で支援してくれた会社はたった2社であった。

    航空会社にCROを浸透させた経緯

    Adria Airways

    同じような経験をしたことがある方もいるのではないだろうか?

    マーケティング部門は、Eコマースを「担当」していたが、Eコマースの売り上げは芳しくなかった。

    マーケティング部門は、自分達のやり方でEコマースを運営しようとしている。ITは聞く耳を持たず、対立は深まるばかりであり、何も対策が行われずに時間ばかりが過ぎていった。

    045ff13これは、アドリア航空で、現在、IT & マーケティングディレクターを務めるイズトク・フランコが、社内で「コンバージョン率の最適化」のアイデアが浮かぶ前に直面していた状況であった。

    アドリア航空のEコマースのコンバージョン率を改善する方法を見つけ出すため、イズトク・フランコは検索を行い、最終的に私が綴った本「How To Build Websites That Sell: The Scientific Approach To Websites」を発見した。

    フランコは、この本、そして、CROの概念をすぐに気に入った。具体的で、計測可能で、結果をベースにしているためだ。

    当時、アドリア航空は、単純な公式でEコマースをまとめていた:

    ビジター *コンバージョン率 *平均の発注規模 = 収益

    当初、社内のスタッフの反応を尋ねたところ、フランコは次の画像を送ってくれた:

    Dilbert

    「広告キャンペーンは大成功だったよ」
    「大成功って、具体的に言うと何?売り上げはどれだけ増えたの?」
    「計測してないよ」
    「でも、今回のキャンペーンは大きな話題になったよ。翌日Eメールが大量に届いたんだ。」
    「何本届いたんだい?」
    「6本だよ。でも、トピックは1つだったんだよ。6本で十分多いうちに入るでしょ。」
    「6本のうち従業員から届いたメールは何本だった?」
    「エンジニアを招待したのはどこのどいつだ!」
    「あなたと同じ意見だと思ったんだけどね」

    CEOを説得

    意外にも、CEOはすんなりと納得してくれた。

    イズトク・フランコ曰く、「コンバージョン率の改善はセールスを増やすことを確約した。まず、簡単に得られる利益を与え、テスト中毒になるほど分析をプッシュした」ようだ。

    私達はCROが単なる流行りの業界用語ではなく、Eコマースビジネスを運営する手段の一つだと説明した。その後は、雪ダルマ式に展開していった。CEOは、初期の結果、そして、「数字に基づく」構造化されたアプローチに満足し、後押ししてくれた。

    幾つか利益を実際に出すことで、インハウスのCROがまぐれ当たりではないことを証明したフランコは、「セールス & コンバージョンを改善する」と言うモットーを掲げ、IT、Eコマース & マーケティングを単一の組織にまとめた。

    EコマースをマーケティングとITの焦点として議題に上げることで、組織の焦点を再び明確に示し、一つの目標に統一することで、前途有望な成長(倍増)がもたらされた、とフランコは語っていた。

    効果のあった取り組み: 有望な結果を見せた

    イズトク・フランコは、CROが組織全体で時間をかけて取り組む価値があることを経営陣に納得してもらうために、小さな利益を探し求めた。また、既得権益を守るための意固地な討論を行うのではなく、実際のデータを用いて、考えを裏付けていった。

    Avvoがコンバージョン率の最適化を導入した経緯

    Avvo.com

    Avvo – 法律分野のディレクトリ、無料の法律アドバイス、弁護士によるQ&Aプラットフォーム – は、製品/マーケットを適合させて、良質な製品を作り、自然に成長していく段階からステップアップしようとしていた。そこで、CROに力を入れるようになった。

    2abe228Avvoのセンディ・ウィジャヤは、ページのタイプによって、広告クリックのコンバージョンに違いがある点に気づき、CROを提案した。

    例えば、一部のディレクトリページは、アドバイスのページよりも、広告のコンバージョンが高かった。

     

     

    Real Estate Lawyers量的なデータによって、この事実が裏付けられただけでなく、質的な根拠によっても説明することが出来た。

    法律のアドバイスを求める顧客は、通常、情報を検索し、一方、特定の地域や分野で弁護士を検索する顧客は、取引の検索を行う可能性が高い。

    CEOを説得

    Avvoは、スタートアップの段階であり、あらゆる手段を用いてトラフィックを増やすことに力を入れていた。しかし、闇雲にトラフィックを増やそうとした結果、実際には、最適化を通じて実現することが可能であったコンバージョンを失ってしまっていた。

    関係者全員を味方につける際に大活躍したのは、ページのタイプごとに絞り込んだ既存のコンバージョンのデータであった。

    実際にコンバージョン率を目にすることで、デザイン、コンテンツ、そして、最適化への投資のROIを推測することが可能になった。

    Landing Pages

     

    CROは完全に浸透したため、Avvoは、もっとコンバートさせることが出来ると考えていたランディングページの最適化に取り掛かるようになった。

    効果のあった取り組み: ROIに賢く対処した

    Avvoは、割と正攻法なやり方で、コンバージョンのテストを採用した。既存のデータを使って、同社は次の分析を行った:

    • 現状
    • 理想
    • 理想に辿り着くための計画
    • 関係者
    • コスト
    • 目標達成時のROI

    また、Avvoが、コンバージョンだけではなく、ユーザー体験全体を重視していた点も注目に値する。

    複数の部署からスタッフに参加させることで、「正解」が存在しないものの、誰もが成功の当事者意識を持つようになり、Avvoの強さを増す上で貢献した。その結果、適切だと思える場合、仮説をテストするアプローチが浸透していった。

    photo「個人的には、コンバージョン率の最適化は、有益なスキルであり、企業は採用するべきだと思う。CROを支援してもらうことで、プロジェクトマネージャーは、ディレクトリページに用いた反復的な手法を、ビジターを魅了し、トラフィックをコンバートさせることを意図した新しいタイプのページに適用することが可能になった。」– シャオハン・ザン SEO/CRO @ Avvo

    エキスパートの意見

    CROに対する支持を社内で得る点に関して、エージェンシー、とりわけ、もともと社内で経験を積んだことがある人物の意見を聞きたくなった。

    アンジー・ショットミュラー — Three Deep Marketingの見解

    Angie Schottmuller

    「私はITアプリケーションディベロッパーとしてキャリアを始め、その後、オンラインマーケッターに転身した。この2つの職種を経験した結果、コミュニケーションにおけるギャップを認識し、マーケティング部門と技術部門に理解してもらうため、そして、効果的に利用するために、情報をリクエストし、提示する方法を個別に指導することが出来るようになった。

    経験上、インハウスのCROは、複数のサイトを運営するオンラインマーケティング部門、あるいは、Eコマース部門から提案されることが多い。また、分析チーム、または、計測チームを持つ会社が、テスト/最適化のストラテジスト、または、ディレクターの役割を導入するケースも増えてきている。

    リサーチ & データドリブンの仮説をテストする取り組みを支持してもらうには

    主要なスペース、ページのレイアウト、コピー、画像を巡る争いは絶えず行われており、複数の部門で構成されたチームのパフォーマンスとメンバー間の関係に負の影響を与えてしまうことが多い。

    CROのコンセプトを導入するには、とりあえずテストすることを提唱して、主観性を除去するアプローチが最も効果が高い。

    大半の従業員は、このアプローチを支持し、データを使って判断を下す方針に魅力を感じる。テストを行い、注目に値する結果が出ると、経営陣はすぐに興味を示し、さらにテストを要求する声が必ず上がるようになる。テストの対象は広範にわたるため、次のステップに賢くアプローチする必要がある。

    Image-43

    画像ソース

    次の2つの原則が当てはまることに私は気づいた:

    1. 最適化テストの主な目標が、学ぶことになるように調整する。
    2. 改善における最高の機会を与えてくれる可能性がある学習計画を戦略的に立案する。

    私はこの取り組みを実施する全ての方法を完全に伝えている。厳密に言うと、自分達だけで情報を使って、計画を立てることは不可能ではない。しかし、吸収するべき新しい展開は多く、また、あまりのデータの多さに困惑してしまうこともある。自分達だけで試みるよりも、私に尋ねた方が無難なケースもある。

    CROの未経験者は、ヒートマップに感心することが多い。しかし、ヒートマップは複雑であり、理解するのは、X線を読むのと同じぐらい難しい。また、視覚要素を見て、色や細部に興味をそそられる人もいるが、その意味を全く理解していない。heatmap-16

    知識と見解を分かち合うことで、CROが非常に専門的なスキルである点を分かってもらえるようにしている。CROのエキスパートは、事実上、マーケティングサイエンスのエキスパートだと言えるだろう。

    Peep Laja

    Peep Laja

    ピープ・ラジャがMarkitektのクライアントの仕事を通して得た教訓

    まずは、テストを知らないだけなのか、あるいは、テストに対して反対しているのか特定する必要がある。

    最適化に苦戦している企業は、2つのタイプのいずれかの問題を抱えている — それが、無知と反対だ。そのため、まずは、どちらの問題に対処するべきなのか特定しなければならない。特定後、正しいアプローチを選択することが出来るようになる。

    無知の方が、対策が取りやすい。つまり、CEOをはじめとする経営陣は、最適化に反対しているのではなく、最適化に関する知識がない、もしくは、誤った考えを持っているケースである。

    大きな銀行をクライアントに抱える最適化のエキスパートに聞いた話だが、この銀行のCEOは「テスト文化」ではなく、「最適化文化」を浸透させたいと主張していたようだ。

    どんな違いがあるのだろうか?CEO曰く、何でもテストするのではなく、最適化を通して、サイトを改善するアプローチが適切だそうだ。これは、無知の典型的な例である。悪気はないのだが、何も分かっていない。

    無知が問題なら、教育が解決策となる。 <- ツイートで拡散しよう

    このケースでは、CEO、または、マーケティングの責任者を賢い人物(彼らが効く耳を持つ人物 — 部下ではなく、社外のコンサルタントが該当することが多い)、鋭い見解が綴られた本、あるいは、質の高いカンファレンスに接してもらう必要がある。適切な方向に無理やり動かしてでも、最適化を理解するチャンスを与えるべきだ。

    格言にもあるように、誰が功績を認められるのか気にしなければ、多くの偉業を成し遂げることが出来るのである。

    データと感情面での手腕を組み合わせて反対に対処する

    テストに反対する姿勢が問題なら、苦労する。これは難問である。考え方を変えるのは容易ではない。感情的な理由やエゴが絡んでくることが多い。不可能ではなくても、感情的な考え方を変化させるのは至難の技である。

    重役から支持を得るためのアドバイスを幾つか提供する:

    • うまくいくことを証明する証拠を見せる。セールスが漏れている最大の穴を見つけ、穴を埋める努力をするべきだ。その際、テストする(理想 — しかし、テストツールを購入する予算が与えられない可能性がある。ただし、Google アナリティクスのウェブテストは無料で利用可能)、もしくは、穴を閉じてくれる可能性がある取り組みを実施することになる。うまくいったら(そして、仮説に対して自信が持てるように多くのデータを集める必要がある)、分かったことを、考案した解決策を、そして、有望な結果を上司に伝えよう。改善されたコンバージョン率ではなく、常に収益が増加した額を示してもらいたい
    • ケーススタディを紹介する。 データを持っていない場合は、コンバージョンの最適化を実施して素晴らしい成果を上げた同様の会社のケーススタディを紹介すると良い。ただし、非現実的な期待をさせて、求めた結果が得られない場合、コンバージョンの取り組みの閉鎖を命じられる可能性があるので、十分に注意してもらいたい。
    • 競合者がCROを実施している点を伝える。経営陣は、競合者に懸念を持っている。競合者がCROを実施している点を証明することが出来れば — Optimizelyのコードがウェブサイトに埋め込まれている、もしくは、プレスリリースでCROが話題に上がっている等 — 大いに役立つ。置き去りにはされたくないはずだ。「競合者は、顧客獲得コストを下げ、コンバージョンを改善しています。このままでは負けてしまいます」と言うセリフは、抜群の効果を発揮する。
    • いつでも正しい判断をする上司を知っているなら、その仮説をテストし、結果を公表する。何がうまくいくのか必ず言い当てる上司がいるなら、上司のアイデアを基にした対策を立て、テストを行い、現在のアイデアと比較しよう。適切にテストを行い、上司の仮説が3-5回連続で外れたら、データで裏付けた仮説の実施を認めるようになるだろう。その際は、堅実な仮説を立てる必要がある。「だから言っただろ」と言うセリフは聞きたくないはずだ。テストすることに同意してもらえない場合は、隠れてテストを実施しよう。その後、上司の意見を採用した結果と証拠を基に確立した仮説の結果を比較すると良い。

    駄目な時もある

    「社内をブラブラ歩き回って会社を経営する」タイプのCEOもいる。CEOが、最適化に関するミーティングに飛び入り参加し、自分の意見をごり押しする。このタイプのCEOは、自尊心が強く、何が最適なのか常に分かっている(と思っている)。反対すると、解雇につながる、または、聞き流されてしまうだろう。残念ながら、このタイプの上司を持つと、仕事が全く捗らない。 とりわけ、CEOが設立者の場合、会社を去る可能性がないため、大いに苦労する。

    このようなケースは珍しくはない。

    あるクライアント(年間の売上が3000万ドルのソフトウェア会社)のケースを紹介する。この会社のホームページの直帰率は、とにかくひどかった(85%前後)。そのため、サイトを分析し、(ブランドのガイドラインを参考にして)デザインを変更したところ、あらゆる基準において、現行のホームページを30-40%上回った。大成功だ。

    しかし、その頃、この会社は非公開株式会社に買収され、新たなCEOが就任した。このCEOは、新しいホームページのデザインを気に入らなかった。その後、社内のデザイナーに新たにホームページをデザインさせた(会社のガイドラインは全く無視したデザインであった)。そして、私達はいつの間にか解雇されていた。

    続いて、年間の売り上げが2億ドルに達する洋服販売サイトのケースを紹介する。この会社を作ったのはCEOであった。ホームページには画像スライダーが掲載されていた。データを見る限り、明らかにこのアイテムは効果を上げていなかった。しかし、CEOの妻がスライダーを気に入っていた。夫婦間の争いを恐れているため、CEOは、スライダーの削除には動かない。つまり、何をしたところで、CEOを動かすことは出来ない。以上。

    どうしても分かってもらえない時はどうすればいいのだろうか?

    馬鹿を相手にしていると、人生はあっと言う間に終わってしまう。そのスキルを評価しているところで仕事をするべきだ。

    結論 — 最初はデータから & 少しづつ

    まずは、持っているデータを活用し、従業員がテストに関心を持つように、小さな利益を証明する取り組みを行う点に関しては、意見はほぼ一致していたようだ。小規模なテストを実施し、小さな利益を証明することが出来るなら、社内のCROにさらに投資してもらえるようになる。

    最後に読者の方々に問いたい。社内でCROを支持してもらう際に、どんな困難に直面したことがあるだろうか?

    実際に、コンバージョンテストを実施することに同意してもらった経験があるなら、各種の部門をまたいで支持を得る上で、どんな取り組みが役に立ったのか教えてもらいたい。


    この記事は、How To Sell Conversion Rate Optimization To Your Boss」を翻訳した内容です。

    事例が豊富で中々のお役立ち記事でしたね。基本的にはデータで攻めるべきと思いますし、SEOなどに比べてもはるかに論理的に説明しやすいはずなのですが、これまで中々コンバージョン改善が導入されてこなかった背景を見ても、データだけで納得はしても予算承認してもらえるかまでは何とも言えない点があるのも悩ましいですけどね。。。その意味では、日本であれば今後は「コンバージョン改善のイベントで3日で400人以上も人が集まったそうです。今ちゃんと始めないと乗り遅れます!」と煽っていただくのも良いかもしれません・・・? — SEO Japan

    「Search Summit 2014」 SEOセッションにパネラーとして参加してきました

    土居です。Search Summit 2014というサーチマーケティングイベントが11月11日に開催され、2回目は会場規模からセッション数、時間など全体的に拡張されまして、300人を超える来場者で全体的には大変賑わってお […]

    マーケティングの未来を考える

    今週、LPOやコンバージョン改善記事を連投する予定ですが、あくまでマーケティングプロセスの一環ということで、あえて最初により大きな枠で考えてみたいとも思います。米国トップマーケッターの一人がマーケティングについて語った記事、理想論ながら常に念頭においておきたいメッセージが含まれています。翻訳記事につき、読みにくさはご了承ください>< — SEO Japan

    Why The Future Of Marketing Is Less About Social Than You Think - Brass Tack Thinking

    ここ数年間、マーケティングの未来について、私は多くの時間を割いて、議論を重ねてきた。

    昨日、inbound.orgで短時間の「何でも聞いて」チャットを開催した。この質疑応答セッションでは、多くの質問が、「どのツールを使えばいいのか?」、「どの戦略が確実に有効か?」、「製品を利用してもらうために、関心を持ってもらうにはどうすればいいのか?」等、ソーシャルメディアに関するものであった。

    私はこのような質問に丁寧に答えた(順番に、「事業の目標を達成する上でプラスに働くものなら何でも良い」、「そんなものは存在しない」、「参加してもらう」)。

    しかし、マーケティングの未来の核心は、皆さんが思っているほど、華やかなものではないかもしれない。

    ソーシャルは、7、8年前に、この業界に貢献者の有望株として颯爽と登場した。それ以来、私達は、どのチャンネルの効果が最も高いのか?Facebookでページを作るべきかどうか?どうすれば「優れたコンテンツ」を作ることが出来るのか?を(まるで、そうしろとでも言われているかのように)解明しようとして、空回りを続けている。

    しかし、現代のビジネスにおけるマーケティングの本当の役割に比べれば、このような疑問は、さほど重要ではない。

    現代の優秀なマーケッターは、時間を割いて、ビジネス全体でまとまり、そして、結束を作り出し、会社の目標と一致する顧客体験を生み出している。

    シンプルだが、実現するのは容易ではない。

    ソーシャルのテクノロジー、そして、その力は、変化のきっかけであり、問題の解決策ではないことを肝に銘じておく必要がある。ソーシャルの力は、ビジネスとしての弱点、つまり、嘘っぽいブランド、そして、顧客のブランドに対する期待の間のずれを浮き彫りにする。また、抑圧された、プロセス主体の情報の流れが、会社の従業員同士、そして、会社と顧客とのコミュニケーションを改善する試みを邪魔している。

    ソーシャル関連の取り組みは、全体的なソリューションの一部にはなり得るものの、「答え」ではない。本当の答えは、遥かに範囲が広く、複雑である。

    ビッグデータが、救済策だと言う考えに執着し、時間と労力を誤った分析データを追う試みに費やすことなく、データを理解しなければならない。

    一貫した顧客体験を形成し、会社の取り組みに対して発言する権利を与えつつ、この試みを、必ずしも全体像が明らかになっているとは限らない事業戦略とマッチさせ、ビジネスにとって適切な顧客に狙いを定める必要がある。

    マーケッターは、内部のコミュニティ、そして、コミュニケーションを解き放ち、とりわけ効率に影響を与える産業時代の足枷を振り払うべきである。代わりに、会社をモジュール化し、社員を解放して、共同、イノベーション、迅速な意思決定、そして、変わり続ける市場に合わせた行動を可能にしなければならない。。

    この全てを求める文化を社内で導き、ドアを開いた状態で、アイデアの循環と変化を受け入れながら、リスク管理とオープンなイノベーションの間の溝を橋渡しする役目を担っているのがマーケッターである。

    コンテンツがノイズと化し、ソーシャルネットワークが浸透し、会話が分割されたこの世界では、のマーケティングのアドバンテージは、「人」への対応、そして、圧倒的な顧客体験を作り出す取り組みへの本気度に左右される。

    もっと話を続けることも出来るが、要は…

    マーケティングの未来は、ネイティブ広告の効果を高めることではなく、もっと広い視野で考える必要があるのだ。

    マーケッターは、変化をもたらす主体として、最も有能で、最も良い位置につけていると言える。

    (ちなみに、今年の秋にボストンで開催されるMarketingProfs B2B フォーラムで、このトピックを取り上げるので、是非、会場に足を運んでもらいたい。さらに詳しく議論するつもりだ)。

    私達は、組織内で、連動し、力を合わせる方法を忘れてしまった社内の分野を接合する役目を果たす。ストーリーを巧みに形に変え、今まで以上に効率良く伝えるスキルをマーケッターは持ち合わせている。さらに、今までは不可能であった仕組みで、大事な関係者(顧客と従業員)との会話や議論のきっかけを作ることも出来る。

    そこで、まずは、今週、Twitterに何を投稿するべきか少し時間を割いて、考えてみよう。

    その作業が終わったら、今度は、現代のデジタル世界を代表する先進的な、アジャイルな会社の価値を提示するビジネス、チーム、あるいは、プロジェクトをどのように形成すればいいのか真剣に検討しよう。

    ROIを改善したいなら、まずは、そこから始めるべきだ。


    この記事は、brass tack THINKINGに掲載された「Why The Future of Marketing Is Less About Social Than You Think」を翻訳した内容です。

    もちろん全ての米国企業がマーケティングが企業活動全体で重要視し、マーケッターの考えを理解し実践していこうと思っているわけではないと思いますが、比率としては日本よりは高いのですかね。日本でも、定期的に特定のマーケティング手法がブームになりますが、話題になっているのはその界隈のみで、ビジネス全体で見ると誰も気にしてない、、、なんてことは良くあるような気はします。だからダメ、というわけではないでしょうが、今日の複雑な時代、これからの企業の成功にマーケティング的要素は広告宣伝のみならず、商品開発から営業まで必須と思いますし、マーケッター自身も、例え一塊のウェブマーケッターであっても、志は大きく視点は高く持って日々努力していきたいものです。 — SEO Japan

    Googleが進化すると、検索経由のアクセスが激減する?

    Googleのデータ構造化活用が進んでいますが、その結果、Googleが検索結果ページに取得したデータを積極的に表示し、その結果、検索結果ページから外部URLリソースへの誘導が減るのでは、という懸念が広がっているようです。それに対するSEOの専門家の見解を紹介する記事をサーチエンジンランドから。 — SEO Japan

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    最近、Googleは、Structured Snippets(構造化スニペット)を導入したと発表した。構造化スニペットとは、関連するデータを直接検索結果に表示する取り組みである。

    Googleによると、表示されるコンテンツは、ナレッジグラフ、そして、その他のデータソースから抽出されるようだ。

    Search Engine Landのニュース編集者、バリー・シュワルツは、記事「Googleの構造化スニペットが見つかる場所」の中で、Googleが、ウェブサイトのコンテンツを直接検索結果に表示する姿勢を強化することで、サイトのビジターが減ると懸念していた。

    Googleが、検索結果の表示に関する決断を下した後では、何を言っても後の祭りだが、構造化スニペット、そして、Googleが所有権を持たないウェブサイトのコンテンツを引き続き抽出する行為に関して、5名のSEOのエキスパートに意見を聞くことにした。

    それでは、一流のエキスパートによる見解を、早速、紹介していこう:

    構造化スニペットに対するSEO業界のリアクション

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    アン・スマーティー

    構造化スニペットに対して、懸念を持っていますか?

    スマーティー: 今のところ、懸念を持つような状況には遭遇していません。

    経験上、構造化スニペットの情報は、十分とは言えず、サイト内部にもっと情報があることをユーザーに伝える効果があります。構造化スニペットは、リスティングを目立たせ、好奇心を刺激するように思えます。

    そのため、私は心配していません。

    Googleによる、ウェブページから答えを抽出し、直接検索結果に表示する継続的な取り組みに対して、どの程度懸念を持っていますか?

    Googleが、検索エンジンではなく、パブリッシャーのような役割を果たそうとしている点に関しては、懸念を抱いています。しかし、今回の件に関しては、情報を把握する試みをウェブマスターに押し付けるのではなく、自力で解決しているため、満足しています。

    今回に関しては、Googleは「このコードを使いなさい。時間を割いてウェブページをコーディングをやり直せば良いことが起きるかもしれません。数年後にこの実験を中止する可能性はありますが…」と言っているわけではないのです。

    今回、Googleは、既存のコードと情報を活用しているだけであり、今後の展開を楽しみにしています。

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    エリック・エンゲ

    Googleの構造化スニペットに関する意見を聞かせて下さい。

    エリック・エンゲ: Googleのこのタイプのスニペットには、大勢の人達が懸念を持つようになると思います。当然です。それは致し方ないでしょう。

    以下のSupermanの例を見れば分かるように、データはimore.comのウェブサイトから抽出され、SERPに表示されています。

    Eric Enge structured snippets image

    ここで2つの興味深い疑問が浮かびます:

    1. Googleが表示する情報はパブリックドメインに該当するのか?

    私は法律の専門家ではありませんが、妥当な情報だと思えるパブリックドメインの情報なら自由に利用することが出来ると確信しています。著作権の対象にならないからです。

    例えば、オリンピアはワシントン州の州都です。この情報を個人のウェブサイトから学んだとしても、関連しているなら、利用することが出来ます。つまり、パブリックドメインの情報を基にパブリッシングのビジネスを構築するのは得策とは言えません。

    2. 米著作権局が定義するフェアユースに該当するのか?

    該当するなら問題はありません。フェアユース(公正利用)の概念は複雑であり、許容範囲は曖昧です。第三者のサイトから得るコンテンツの量が鍵を握ると思います。

    別のサイトを引用する人達、あるいは、第三者の著作権保護された作品のフェアユースの利用を試みる人達の間では、ソースを明らかにする行為は常識です。しかし、アメリカの著作権局は、「著作権のある作品のソースを示す行為は、許可を得る行為の代わりにはならない」と指摘しており、これだけでは十分ではない可能性があります。

    フェアユースの議論は、米国に限られ、法律は国によって異なる点を忘れるべきではありません。Googleは、この件に関して、いずれ説明を求められるでしょう。

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    シャリ・サロー

    構造化スニペットに関して、懸念を持っていますか?

    シャリ・サロー: はい。しかし、大勢のSEOのエキスパートとは異なる懸念を持っていると思います。

    Googleの経営陣が、簡単なクエリに対して答えを与えて、UXを良くしたいと望む理由は理解しています。

    私の懸念は、Googleがウェブサイトからトラフィックを「盗む」ことではありません。むしろ、Googleが推奨する方法で、多くのサイトが、単純な情報を知るためのクエリに対する答えをフォーマット化したため、Googleが誤って答えを提供してしまうことの方が怖いのです。

    どのようにコーディングしようが、どのような形式を用いようが、質の低いコンテンツは、質の低いコンテンツです。

    例えば、WikipediaのSEOの定義をチェックして下さい。この定義には私は納得できません。構造化スニペットによって、この定義は受け入れられてしまうのでしょうか?その可能性はあります。

    それが私の懸念です。提供する情報が事実に基づいている点を証明するために、Google、あるいは、他のサービスの好むフォーマットに合わせなければいけない状況は好ましくありません。

    Googleは、どのようにこの問題を解決すると思いますか?

    シャリ・サロー: 適切な引用に関して積極的に関与するなら、ナレッジグラフに対する引用が、100%疑う余地がない点をGoogleは裏付ける必要があります。つまり、何もかも明らかにしなければならないのです。

    Googleが、ウェブページから答えを抽出し、直接、検索結果に表示するアプローチを強化している点に関して、どの程度懸念を持っていますか?

    シャリ・サロー: 検索結果のリスティングのために、コンテンツを取り出す行為ですか?正直に言うと、Googleが登場する前から、検索エンジンは、ウェブページから一部を抽出してきました。.

    価値の判断は、厄介な問題です。現在、Googleの言うことは何でも真に受ける状態になっています。Googleが上位に格付けした文書は、「正しい」答え、もしくは、「最善」の答えだと心から信じているのです。

    私達の社会では、検索結果を批判的に評価する方法も、クエリを形成する方法も教えていません。

    私はテクノロジーに偏ったデザインは好きではありません。Googleはこの傾向を強めており、私が懸念を抱いているのは、まさにこの点です。

    この問題に関して、何か特別なことをしていますか?

    シャリ・サロー: 当然です。現在、Googleでテストを行っています。そのうち結果を発表する予定です。

    AJ Kohn headshot

    AJ コーン

    Googleが検索結果にコンテンツを直接する方針を推進している件を問題視していますか?

    AJ コーン: Googleの構造化スニペットに関しても、Googleがウェブページから答えを取り出し、検索結果に表示する取り組みに関しても、特に心配していません。

    「ザック・エフロン 年齢」、「アルフ 声優」等の問いに対する答えを提供する取り組みに収益を依存してきたのなら、今まで運が良過ぎたのです。

    このようなクエリの裏側にある隠れた意図を理解し、答えに関する豊かなUXを提供することが出来るかどうかが、勝者と敗者を分けるでしょう。

    Derek Edmond headshot

    デレク・エドモンド

    ウェブページから答えを抽出し、直接検索結果に表示する取り組みをGoogleが推進している点に関して、懸念を持っていますか?

    デレク・エドモンド: 広告収益を引き続き得るために、ユーザーをGoogleに留める必要がある事実に関しては、理解しています。また、大方、構造化スニペットを表示するサイトにメリットを与えるように情報を提示しているような気がします。

    私達に出来ることはほとんどないため、特に懸念は持っていません。

    ウェブサイトのパブリッシャーには、お馴染みのことですが、結局、私達ユーザーは力不足なのです。Googleの要求に応えざるを得ないのです。今回の件からも分かるように、オンラインビジネスを運営しているなら、自分でオーディエンスとネットワークを構築することが、何よりも重要だと言えるでしょう。

    Googleは、営利団体であり、時代の最前線を進み、利益を得るためには、ルールの範囲内でなら、何をしても許されるのです。

    とは言いましたが、Googleの成功は、文字通り、第三者のソースから情報をキュレートする能力にかかっています。Googleの取り組み、そして、(参照情報、そして、リンクに対する一連の基準に関して)第三者に強制する取り組みとの間には、笑ってしまうほど、皮肉としか言えない矛盾があります。

    この新しい方針により、仕事のアプローチを変更、もしくは、修正しましたか?

    デレク・エドモンド: いいえ、全く変えていません。

    個人的な意見ですが、検索エンジンの結果で上位にランクインすることで得られる見返りは、Googleが、情報に基づいて構造化スニペットを表示したために少量のトラフィックを失うリスクよりも重要だと思います。

    そもそも、Googleが、私達(もしくはクライアント)の情報に基づいて、構造化スニペットを表示するなら、それは信頼、そして、ブランド構築、そして、マーケティング戦略を認証した証だと考えています。


    この記事は、Search Engine Landに掲載された「Reaction: What SEOs Think About Facts & Answers Showing In Google Search Results」を翻訳した内容です。

    色々な意見はあるようですが、この傾向が進んでいけば、多少のトラフィックは減るでしょうね。そもそもバーティカルサイトなどは既にGoogleのユニバーサル化で、相当トラフィックを落としているわけですし。極端な話、将来的にはGoogleが勝手にウェブページの情報を集約して全てGoogle Glassやスマホの音声上で、大半の情報収集は解決してしまう、なんてことも十分ありえるわけですし。ソーシャルメディアやアプリの普及で、ウェブサイトやウェブページの意味や意義が問われている今日ですが、10年後、というか、5年後でも相当変わっていそうですし、ウェブ集客の概念自体が全く違うものになっているかもしれません。

    記事にあった「ザック・エフロン 年齢」、「アルフ 声優」のSEOが運が良すぎた、というコメントには笑ってしまいましたが、Google自身がキーワードを意識したSEOを推奨していませんし、ロングテールのワードにニッチに対応するSEO自体が既に終焉を向いつつあります。SEOのみでトラフィックを意図的に増やすことは以前と比べ格段に難しくなってきているのは事実ですし、SEOを意識しつつコンテンツマーケティングなりソーシャルなりに他面的に取り組むのが重要になっていくのでしょう。SEO一本で勝負してきた専門家には辛いところもあるかもしれませんが、、、それがウェブの進化でありそこで働く者の宿命でしょうか。 — SEO Japan

    ランディングページ最適化/LPOを理解する11ステップ

    いよいよ今週末、コンバージョン祭が開催される、とのことで、今週はコンバージョン最適化に関する記事を多く発信していきたいと思います。まず最初はコンバージョン最適化に関するベストブログの1つといってもいい、ConversionXLからランディングページ最適化の基本を説く記事を。リソース記事なのですが、記事自体にも有益な内容が多く含まれているのが軽く一読を是非。 — SEO Japan

    The Landing Page Optimization Guide You Wish You’ve Always Had

    今回の投稿では、ランディングページの最適化に応用することが可能な、当サイト — ConversionXL — そして、その他の優れたサイトで見つけたリソースをまとめて紹介する。

    最初のクリックから、最後のコンバージョンに至るまで、ランディングページでのビジターの体験をシミュレーションするアイテムをかき集めた。

    このガイドを有効的に活用するため、各リソースを、一度にランディングページのUXの一つの領域に絞って、利用することを薦める。このガイドは、次に何をテストするべきか迷っている際に、絶対に役に立つ。

    まずは、このページをブックマークして、新たにランディングページを作る際に参考にしてもらいたい。

    ステップ 0 — ターゲットのマーケットを正確に理解せよ

     

    Customer Survey

    メソッド: マーケットを把握する必要がある。調査 & インタビューを実行して、顧客が抱えている問題を理解しよう。もう一歩踏み込みたいなら、ビジターがアクセスするウェブサイトをリストアップし、ビジターの「典型的」なUXを視覚的にとらえると良い。

    次のような問いを用意すると良いだろう:

    • お客様のことを教えてください — 年齢、仕事、役職等。
    • 弊社の製品を何のためにお使いですか?
    • 製品のおかげで、状況はどのように改善されましたか?
    • 代わりの製品を検討されていますか?その理由を教えてください。

    注記: スタートアップの場合は、今後獲得するビジターの共感を得られるような顧客獲得の問いを用意するべきである)。

    この類の質問は、マーケット内のトレンドを見つけ出し、分析データだけでは得られない情報を掘り起こすことが出来る。これは、ターゲットのマーケットの期待に一致するランディングページのデザインを手掛けるための取り組みであり、コンバートする際の抵抗を軽減する上で大きな役割を果たす。

    ランディングページのデザイン & 最適化において、ビジターのこと、そして、ビジターのウェブの利用レベルを理解していない状況は、致命的である。

    Ask MetaFilter

    例えば、FacebookとMetafilterをたまにチェックする、5人の子供も持つ54歳の母親が「魅力を感じる」ものと、Google Glassを装着し、聞いたこともないようなソーシャルネットワークを頻繁に利用する27歳の若者が魅了されるものとの間には、大きな違いがある。

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    ランディングページのデザインは、デザインのテクニックを見せびらかす場所ではない。

    ビジターとのつながりを持ち、メリットを出来るだけ早く伝える必要がある。自分ではなく、相手が望む通りにこのつながりを受け入れることが出来れば、ページは改善されていく。

    参考になる記事:

    ステップ 1 — 実用的な分析を設定せよ

     

    メソッド: Google アナリティクスでコンバージョンの目標を設定する。

    分析について問われたら、私は決まって次のように答える:

    「メトリクス(計測基準、目安)は、実用的な見解を与えてくれる。メトリクスを見て、「それなら、どうすればいいのか?」と問い、答えを得る必要がある。」

    「サイト上部のAdwordsのコンバージョン率が圧倒的に高いようだ。「それなら、どうすればいいのか?」– Adwordsの予算を増やせばよい」

    このように、単純なコンセプトではあるものの、実際には、多くのサイトが「コンバージョン」分析を難解なプロセスと考え、このステップを飛ばして、収益の獲得に進んでしまう。

    その考えは捨てて、分析に取り掛かろう。

    実用的な分析データを持っていない状態では、結局、資金を無駄に使い、次に行う取り組みを当てずっぽうで推測するしかなくなる。

    時間を割き、分析データを理解する方法を習得し、データを有効に活用してもらいたい。すると、マーケティングの予算を有効に活用することが出来るはずだ。

    参考になる記事:

    ga2

    画像ソース

    ステップ 2 — 広告のメッセージをランディングページとマッチさせよ

     

    scent

    画像ソース

    メソッド: まずは、セールスを増やしたいランディングページの直帰率をチェックしよう。直帰率が非常に高く、コンバージョン率が低いなら、メッセージのマッチングにおいて問題が起きている可能性がある。

    クリックスルー率が最も高いページに向かう広告をチェックしてもらいたい。

    そのページは、広告と同様のメッセージを提供しているだろうか?ディスプレイ広告の画像は、ランディングページでも掲載されているだろうか?

    この2つの問いに「はい」と答えられないなら、ランディングページはもともと失敗する運命にあったと言わざるを得ない。

    その理由を説明しよう。

    事実として、広告内のメッセージは、ページ上のメッセージに反映されていないことが多い。

    広告の画像は、ランディングページの主要な画像と異なることが多い。広告のヘッドラインが、ランディングページのヘッドラインと一致しない場合、広告をクリックした際に期待したページとは違うページが表示された、とビジターは考える。

    ビジターは、ランディングページに到着すると、宙に浮いたような感覚を味わう。注目を掴んだヘッドラインはどこに行ってしまったのか?少なくとも、ページの見やすい場所に、ビジターが検索したキーワードを盛り込んでいるだろうか?

    この問いに対する答えが「いいえ」なら、コンバージョンの最適化を十分に行っているとは言い難い。

    1つのページを作り、複数の漠然とターゲットを絞った広告を放り込むのではなく、一連のキーワードに固執した、徹底的にターゲットを絞った広告を幾つか作る方が効果は高い。予算に余裕があるなら、動的にキーワードを挿入するプラットフォームを試し、ランディングページに自動的にキーワードを挿入するアプローチを検討しよう。

    参考になる記事:

    ステップ 3 — ランディングページの第一印象を評価せよ

     

    2-emotional-design-how-to-make-things-work-better

    メソッド: ランディングページの主なキーワードを検索し、ラバイルが作成したページをクリックする。

    と言っても、目的は、ライバルの取り組み(ライバルも理解していないため)をコピーすることではなく、第一印象を把握するためだ。

    事実、イメージを特定するまでにかかる時間は、たった0.013秒であり、ビジターがランディングページに関する意見を頭の中でまとめるまでの時間は、たった0.05秒である。

    0.013秒から0.05秒の間に無意識のうちに作る評価は、ページに滞在する間に下す決定の全てに影響を与える。

    メッセージを緊密にマッチさせる必要があるのは、この第一印象を良くするためだ。また、ある程度、親しみを感じるようなページをデザインするのも、良い第一印象を持ってもらうためだ。

    ユーザーが直感で分かるような配置を心掛けているだろうか?製品の写真の質は、ターゲットのオーディエンスが、ウェブを閲覧する際の基準に達しているだろうか?

    脳は、ユーザーが感じるよりも早く情報をインプットするため、ページの要素がたとえ少しであっても「外れている」なら、コンバージョンまでの道は険しいと言わざるを得ない。

    だからこそ、闇雲に問いに答えなくて済むように、ステップ 0でウェブサイトのリストを作ったのだ。

    参考になる記事:

    良い第一印象を残すページの例:

    First Impression

    画像ソース

    First Impression 2

    画像ソース

    First Impression 3

    画像ソース

    ステップ 4 — 感情面での共感を得られるデザインを実現せよ

     



    メソッド: この記事で紹介されている顧客獲得の手法を用いて、理想的なバイヤーペルソナのプロフィールを作成しよう。

    このステップでは、ページのビジターの大半が共感する感情面の誘因を特定するための手掛かりを探す。

    この試みは、第一印象と密接に関連しているが、両者を混合しないように注意してもらいたい。

    全ての要素を見慣れた場所に配置して、第一印象を与えたら、要素を補強し、ムードを作り出して、ビジターを魅了し、ページの奥深くに引き込む — これが感情面での共感に該当する。

    喜び、楽しさ、ショック、怖さ、期待感、近寄り難さ、驚き等の感情は、デザインの目的の一部に過ぎない。

    ページのムードを選んでから、色、フォント、写真 & 動画を確認していく必要がある。

    要素の間のバランスを取り、ランディングページのムードを支えるにはどうすればいいのか、考えてもらいたい。特定の感情を引き込むために、適当に色とフォントを選べばいいわけではない。青と信頼を機械的に結びつけるべきではなく、また、赤が必ずしも怒りを表すわけでもない。

    各要素がどのように連動し、補い合うのかが、ページの総合的なムードを特定する決め手となる。

    参考になる記事:

    • ウェブサイトに感情を盛り込むには
    • セールスを増やす上で感情は必要なのか?
    • エモーショナルデザイン: 見慣れた物事が好き(嫌い)な理由
    • マーケティング & ブランディングにおける色の心理学
    • Emotional Resonance1

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      6-emotional-design-how-to-make-things-work-better

      ステップ 5 — 明確で説得力のあるバリュープロポジションを作れ

       

      メソッド: バリュープロポジション(提案するメリット/価値)に関して、次の問いを投げ掛けてもらいたい —

      1. 誰が顧客に該当するのか直接特定しているか(Stripe = Payments for developers)

      stripe

      2. 製品の機能を明記しているか(Markitekt = We make websites sell

      markitekt

      3. 他社の製品との違いを伝えているか(Meetingburner = Webinars and Screen Sharing Made Awesome — No instillation required)

      Meeting Burner

      4. 最終的なメリットを提示しているか(Airbnb = Find a place to stay)

      AirBnB

      ページが読み込まれ、第一印象が形成されたら、ビジターは、読む価値があるかどうかを無意識のうちに判断する。

      「戻る」ボタンをクリックしなかった場合、視線追跡調査によると、ビジターは、最も重要なヘッドラインを探す(バリュープロポジション)。

      この時点で、ビジターが唯一判断するのは、「このサイトは、私が必要としているものを提供しているかどうか?」、あるいは、「他の場所を探すべきかどうか?」のみである。既に批判はかわしているため、最初の判断が正しかったことを裏付けるだけで良い。

      バリュープロポジションが、上の全ての問いに答え、当該のページが、探していたページであったかどうかをすぐに判断する上で貢献していると、ページの残りにおいても、注目を維持することが出来る確率は高くなる。

      一方、上の問いへの答えを与えられない場合、コンバージョンは遥かに難しくなってしまう。

      参考になる記事:

      直接関係はないものの読んでもらいたい記事: バイラルなローンチ予告ページの要素とは?

      ステップ 6 — メッセージを補う画像を利用せよ

       

      Soundcloud Homepage

      メソッド: ページのムードを補強し、ターゲットのマーケットに直接語り掛ける画像を選択、デザイン、あるいは、手に入れる。

      上のSoundcloudのページを見てもらいたい。このサイトが10代後半/20代前半の、流行に敏感な音楽好き & サウンドマニアを対象としていることがよく分かる。

      Alexaのデータがこの主張を裏付けている。SoundCloudの主なオーディエンスは:

      • 男性
      • 大学で教育を受けている
      • 学校からサイトにアクセスすることが多い

      Soundcloud.com Site Info

      リファラーのサイトとリンクを張るサイトの上位を見ると、SoundCloudsのコアのオーディエンスが、流行に敏感で、トレンドの最先端を行くタイプであることが分かる。

      ターゲットのマーケットを代表する画像をランディングページに用意する努力をしてもらいたい。しかし、それ以上に、コンバージョン後の製品やサービスの感情面での価値をアピールする必要がある。

      画像は、自然な閲覧パターンを「ハック」して、シンプルな構図のルールに従い、次に見るべき場所を導くために用いることが出来る。

      先程のセクションで、ページが読み込まれた際に、ビジターは、メインのヘッドラインを探す習性があると指摘した。この習性は、実際の人物、または、「人間型ロボット」を投じた瞬間に破棄される。

      eyetracking

      画像ソース

      予算があるなら、視覚要素の作成は、プロと共同で行うべきであり、ストック写真の利用は避けた方が無難だ。

      しかし、自分で画像を用意しなければならないなら、あるいは、ストック写真を使わなければならないなら、Practical E-Commerceが提供するこのチュートリアルに従い、このページにリストアップされているストック写真を活用しよう。

      参考になる記事:

      ウェブの閲覧パターンに影響を与える画像のお手本

      37-signals

      画像ソース

      Ua02c

      画像ソース

      Brian Massey

      画像ソース

      ステップ 7 — エクスプレイナー動画を作成するべきかどうか判断せよ

       

      メソッド: 製品やサービスが、動きのないテキストと画像では伝えることが出来ない、独特な魅力を持っているかどうか考えてみよう。

      ストリーミングサービスのSpotifyにとって、オーディオ/視覚要素を盛り込み、バリュープロポジションに肉付けを行うアプローチは、理にかなっていた。

      一方、シニア世代向けのコミュニティサイト、Brookdaleの場合、動画に固執していたら、10万8000ドルの収益を失っていた

      Brookdale-WithVideo

      スタッツを見ると、動画のおかげでビジターが製品を購入する確率は64-85%増すものの、幾つか考えなければならない点がある。

      ターゲットのマーケットは動画を見るのか?

      顧客候補の現時点での環境によっては、動画がコミュニケーションのメソッドとして最適とは言えない可能性がある。

      例えば、静かなオフィスで働いている場合、あるいは、周りで子供が騒いでいる場合、動画の視聴は禁じられる、もしくは、視聴が難しいかもしれない。

      年齢、インターネットの接続環境が劣悪、もしくは、コンピュータのハードウェアの古さも、ビジターが動画を再生するかどうかに影響を与える。

      エクスプレイナー動画は宣伝祭ではない

      次のフレーズを繰り返して読もう。「オンライン動画はテレビのCMとは異なる」。

      テレビのCMは、注目を掴み、チャンネルを変えさせないことを意図している。

      エクスプレイナー動画では、ビジターはそのチャンネルを既に選択している。もっと見たいから「再生」ボタンを押す。そのため、スタイリッシュな動画を作ってもらいたい。宣伝攻めは薦められない。

      動画はビジターの体験をどのように高めるのか?

      ここで、先程の問いに再び注目してもらいたい — テキストと画像には出来ないものの、動画には出来ることとは何か?

      この問いに答えることが出来ないなら、動画の作成に取り掛かるべきではない。

      Dollar Shave Clubのような会社は、「1ドル/月で剃刀の刃を配送する」と言う、つまらない設定に対して、動画を介して、ユーモアを交えてビジターを魅了している。

      一方、Unbounceは、動画でKissMetricsのグロースハッキングを統括するネモ・チューをクローズアップし、エクスプレイナーと動画証言広告を組み合わせている。

      製品のコアの機能を説明する場面で、Unbounceに対するネモ・チューの熱意が存分に伝わってくる。また、Unbounceによって、2-3倍のグロース(成長)を達成したと示唆しており、「グロース」の職務を担当し、月々の料金を支払う価値を証明しなければならない顧客候補にとって、これ以上ないメッセージを送っている。

      理解しにくい製品を販売しているなら、実際に見せる必要があるなら、あるいは、ターゲットのマーケットが「会得」する上でもうひと押しを必要としているなら、動画の提供を検討する価値はあると言える。

      また、動画に関しては、必ずプロに製作を依頼してもらいたい。(興味があるなら)Startup-Videos.comにアクセスすれば、優れたエクスプレイナー動画のクリエイターを見つけることが出来るだろう。

      参考になる記事:

      素晴らしいエクスプレイナー動画の例:

      ステップ 8 — 社会的証明、オーソリティ、推薦の重要性を理解せよ

       

      examples-social-proof1

      メソッド: ソーシャルメディアの情報収集ダッシュボードを作って、ソーシャルウェブ全体でのブランドの言及を追跡しよう。

      続いて、Open Site Explorerを使って、リンクを張っているサイトの中で、オーソリティの高いサイトを探し出す。

      Coming From Unbounce

      ここから、ターゲットのマーケットに最も近い顧客 & オーソリティの高いサイトとターゲットのマーケットに見られているウェブサイトに接触していく。

      この取り組みは非常に重要度が高い。潜在エゴイズムと呼ばれる心理学的な現象が存在する。要するに、人間は、好きな自分自身が反映されている人物、場所、物事に引き寄せられる。

      レビューやオーソリティサイトにおいて「自分自身」を見出すと、ページを受け入れるようになる。

      image02

      Eメールを送信して、ランディングページの推奨メッセージの隣に画像やロゴを掲載しても良いか尋ねると良い。

      なぜ、このような面倒な作業を実施する必要があるのだろうか?

      あるリサーチによると、推奨意見広告を12%増やしたブランドは、平均で収益が2倍に増えたようだ。

      また、消費者の63%は、製品の評価とレビューを提供するサイトから購入する可能性が高いと示唆している。

      フィルターを幾つか設定し、Eメールを数本送るだけで得られる収益としては、破格だと言える。

      参考になる記事:

      社会的証明のお手本:

      Muck-Rack-Social-Proof

       

      Muckrack.com

      Sprout-Social-Social-Proof

       

      SproutSocial.com

      ステップ 9 — もっと読みたくなるコピーライティングを作成せよ

       

      B2B-Copywriting-Sweet-Spot画像ソース

      メソッド: 4-6名の仲間を集めて、ランディングページのヘッドラインと導入部の相互評価を行う。

      「もっと読みたくなるか?」と問い、感覚的なレベルで1(低)- 4(高)段階で評価しよう。平均のスコアが、3.2を下回るなら、何を変えるべきか具体的な意見を求めるべきだ。このプロセスの詳細に興味がある方は、このページにアクセスしよう。

      ビジターが、ランディングページに到着してから既に0.5秒間が経過しており、視覚要素を処理し、信頼に値するかどうかの判断を行っている。

      この時点で、意識が働き、ランディングページのコピーを消化していく。

      コピーを介してメリットを伝えたいはずだが、ビジターに完全に食いついてもらいたいなら、ランディングページの視覚要素によって確立されたトーンを補強するべきである。ビジターが味わえるように共感を誘おう。

      なぜなら、科学によって証明されているように、感覚を刺激する言葉を用いると、脳の感覚の中枢を活性化させることが出来るためだ。

      ランニングシューズを売りたいなら…

      汗が目にしみる。心臓がバクバクして、グランドを駆ける足音、そして、「ゴールはもうすぐ」と自分自身に呟く声以外何も聞こえない。

      参考になる記事:

      Leo Burnett Quote

      画像ソース

      ステップ 10 — 明確にメッセージを伝えるコールトゥアクションを提供せよ

       

      vimepro

      メソッド: コールトゥアクション(とその周り)が、どんな結果をもたらすのかを明確に伝え、反応を誘発し、サイトの残りと比べて目立っているかどうかを見直そう。

      ランディングページの総合的な体験は、ビジターとの双方向的な大きなストーリーに過ぎないと私は思う。ビジターは、問題を抱え、検索し、クリックし、読み、そして、判断する。

      ストーリーの細部にまで力を入れると、コールトゥアクションは、次の章への単なる入り口となってしまう。しかも、その章にはビジターが抱えていた問題はもう存在しない。

      参考になる記事:

      お手本:

      resumatorlogbook

       

      downloadbutton

      ステップ 11 — A/Bテストを始めよ

       

      three_screens

      image source

      メソッド: コピー、デザイン、画像等に対する代案を文書に全てまとめ、その案がうまくいく可能性がある理由に関して仮説を立てる。

      ランディングページを初めて作成する場合、次の2つのオプションから適切なものを選択すると良い:

      1. 既存のコンバージョン率が低いページに挑むページを1つ作り、テストし、データを集め、テストの終了後に所望する数値を改善する仕組みに関して仮説を立てる。
      2. 同じキーワードをターゲットにする同じぐらい強力な2つのページを作り、どちらも実施し、パフォーマンスを比較し、パフォーマンスの優れていたランディングページを最適化していく。

      どちらのシナリオでも、ターゲットのマーケットに関する仮説を立証する上で十分な量のデータを集め、目的、目標、そして、今後のテストのためのパフォーマンスの目安を策定する試みを行う。

      例:

      目的: 「ソフトウェアを購入してもらう顧客を増やす」

      目標: X(より分かりやすいコピーを挿入)を実施してY(「今すぐ購入」のクリック)を増やし & Z(買い物かごの放棄)を減らす。

      アイデアを文書に残すのは、効果のあったアイデアは何か & 何を増加させたのかを記録するためだ。アイデアの大半は、失敗 & 却下されることになるものの、収益を増やす可能性を持つ良いアイデアを忘れてしまうよりはまだ良い。

      参考になる記事:

      Screen-Shot-2012-10-22-at-15.35.09

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      test2

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      結論

      ビジターのランディングページの体験のほとんどは、1秒以内に発生し、ランディングページの多くがこの体験の誤った面に力を入れている。

      ランディングページを顧客候補の問題を解決するための手段と考え、テキストと画像を脳が処理する仕組みに関する知識を活用すれば、ビジターがさらに情報を欲しくなる「仕掛け」を作ることが出来るようになる。

      そう考えると、ランディングページの最適化は、話す度にストーリーを良くするための一つの手段でしかないと言える。


      この記事は、ConversionXLに掲載された「The Landing Page Optimization Guide You Wish You’ve Always Had」を翻訳した内容です。

      単なるリスト記事に終わっていない、記事自体も読みごたえ十分なのが、流石ConversionXLでした。LPOには長年関わってきた私ですが、改めて気づきがあった気もします。 — SEO Japan