Google Kubernetesがバージョンアップ: 複数のクラスター、ゾーン、クラウドにまたがるなどプロダクション対応を強化

A warm glow highlights the ship's wheel on board the sailing yacht "Sincerity" as sunset approaches.

Googleが、同社のオープンソースのコンテナオーケストレーションサービスKubernetesのニューバージョンバージョン1.3を発表した。

1.3は、プロダクション(本番稼働)におけるコンテナを管理するための、よりスケーラブルでロバストなシステムをユーザーに提供することに焦点が当てられている。また、今度のKubernetesは、CoreOSのrktやOpen Container Initiative (OCI)、Container Network Interface(CNI)などが提起している新しい規格もサポートしている。

GoogleのプロマネAparna Sinhaが、今日(米国時間7/6)の発表声明でこう書いている: “ユーザーが自分たちのプロダクションのデプロイをスケールしていくに伴い、サービスを複数のクラスターやゾーン、あるいはクラウドの境界にまたがって利用したい、という声が大きくなっている。また、ステートフルなサービスなど、もっと多くのワークロードをコンテナ化したい、という要望もある。今回のリリースでは、これら二つの問題への対応にとくに力を入れた。また、新しいデベロッパーやエンタープライズがより容易にKubernetesを利用でき、彼らが大小さまざまなスケールで分散システムを管理できるよう心がけた”。

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今回のアップデートでユーザーは、複数のクラスターから成るサービスをセットアップでき、しかもそれらは複数のクラウドからホストされていてもよい。Googleによると、これによってハイブリッドでマルチクラウドなシナリオにも対応でき、停電などの事故にも強い高可用性のクラスターを作れるようになる。

ニューバージョンのKubernetesは、データベースのようなステートフルなアプリケーションをコンテナで動かしたい、という多くのデベロッパーの要望にも応えている。関連して、オートスケーリングのサポートも改良され、“これからの顧客はクラスターのサイズを気にする必要がなく、デベロッパーは、クラスター自身が需要の変化に対応できる、と期待してよい”、とGoogleは言っている。

Dockerのランタイムに対する代替的なコンテナランタイムとしてrtkのサポートが加わったことは、それほど意外ではない。GoogleはKubernetesが、拡張性のあるオープンなプラットホームであることを望んでおり、コンテナへのニーズも多様であることを知っている。Dockerの、自由でプラッガブルな性質はもともとKubernetesにも合っているが、それにもかかわらず、あえてユーザーに、自分の好きなパーツの利用を許そう、というのだ。

Kubernetes 1.3はGoogleの、このところ人気が盛り上がっているContainer Engineサービスにも展開される。これは基本的には、Googleのクラウドプラットホーム上の完全な管理を伴うKubernetesサービスだ。Googleによると、Container Engineのユーザーは90日ごとに倍増しており、また今回のKubernetesのニューバージョンにより、ユーザーはひとつのクラスタでこれまでの倍のノード(最大2000まで)動かせる。そしてサービスは、複数の可用性ゾーンにまたがって利用できる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Kubernetes/Docker Swarm両方をサポートするコンテナ管理プラットホームRancher LabsがシリーズBで$20Mを調達

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KubernetesとDocker Swarmの両方をサポートするコンテナ管理プラットホームRancher Labsが今日(米国時間5/9)、シリーズBで2000万ドルを調達したことを発表した。このラウンドをリードした同社の新しい投資家は、中国の投資企業GRC SinoGreenで、既存の投資家MayfieldとNexus Venture Partnersも参加した。これで同社の資金調達総額は3000万ドルになる

新たな資金は、営業とマーケティングの強化および、ユーザーの要望に合わせての製品の改良に充てられる、という。

Rancher LabsのCEO Sheng Liangは今日の発表声明の中でこう述べている: “コンテナ化によって企業は、アプリケーションのパフォーマンスと可利用性とコストを改良するための、すばらしいことがいろいろできるようになった。このパズルの次のピースはコンテナ技術の完成に貢献するものであり、それはコンテナの管理に関連するツールだ。ユーザーがコンテナ技術をフルに利用して、コンテナが約束する財務的および組織的な利益を得ていけるための、正しいツールを提供していくことが、弊社の目標である。弊社が今後もこの目標追求のための努力を継続できることは、きわめて喜ばしい”。

コンテナプラットホームの市場はやや混み合ってきたが、Rancher Labsによれば、KubernetesとDocker Swarmの両方をサポートしているために、Rancherはエンタープライズのコンテナ展開のための正しいツールになっている。しかしおそらくさらに重要なのは、 それが、使用するクラウドを特定しないこと、およびエンタープライズがパブリックとプライベート両方のクラウドと、さらに従来からのデータセンターで、コンテナを使えることだ。

なお、Rancherはマルチテナントプラットホームなので、各チームが自分たちのニーズに即したやり方で自分のクラスタを管理できる。この方式では、たとえば、Kubernetesのクラスタのセットアップがわずか5分でできる。(ただしクラスタのデプロイを初めてやる方は、もっとかかるかもしれない。)

コンテナのデプロイを容易にするために同社は、アプリケーションカタログを提供している。それを利用すると、かなり複雑なアプリケーションのデプロイでも、わずか数クリックで簡単に構成できる。

投資をリードしたGRC SinoGreenのパートナーDr. James Zhangは発表声明の中でこう語る: “コンテナはソフトウェアの開発とITのオペレーションを急速にディスラプトしつつある。Rancher Labsはそのすばらしいオープンソース技術によって、ソフトウェア開発の加速化のためにはコンテナ管理が重要であることを企業に示し、同じく適正なコンテナ管理によってアプリケーションをプロダクション(本番稼働)における高い信頼性と効率で動かせることを、示してきた”。

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CoreOSのStackanetesを使えばOpenStackのコンテナをKubernetesで管理運用できる

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オースチンで行われているOpenStack Summitで今日(米国時間4/26)CoreOSが、OpenStackと、Googleのコンテナ管理サービスKubernetesを共用できるシステムStackanetesを発表した。OpenStackとKubernetesはともにオープンソースのソフトウェアで、前者OpenStackは、企業がそれを使ってAWS的なクラウドコンピューティングサービスを自己のプライベートな、あるいはパブリックなクラウドで運用できる。Stackanetes(そう、あまり良い名前ではないかもしれない*)を利用すると、Kubernetesで管理されるOpenStackソリューションを、Kubernetes単独、またはCoreOSのTectonicプラットホーム上で動かせる。〔*: Stackanetesの’netes’はたぶん、Kubernetesの’netes’。〕

OpenStackプロジェクトは、Dockerの成功でコンテナの人気が盛り上がるよりも以前にスタートした。最初、OpenStackとコンテナという二つの技術は同じ市場を争う、と思われていたが、しかし実際には両者は相補的な関係にあることが分かってきた。CoreOSは最初、コンテナを作って動かすことを主眼とする同社の軽量Linuxディストリビューション(CoreOS)に力を入れてきたが、その後、同社独自のコンテナ管理プラットホームTectonicを立ち上げた。

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そしてこれからは、Tectonicの上でOpenStackのクラウドを運用し管理することができる。CoreOSの仕事はすべてGitHubのレポジトリにあるので、CoreOSのユーザーであれば誰でもTectonicを使える。特別の会員登録などは、要らない。Tectonicを介さずに直接Kubernetes + OpenStackを使うこともできるが、その場合は、今日のデモで示されたように、コマンドラインからの操作になる。

Kubernetes自身がいわゆる自然治癒(self-healing)のためのツールセットを提供しているから、そこからOpenStackのHorizonダッシュボードを自動的にリスタートしたり、そのほかのダウンしたOpenStackコンポーネントを再起動したりできる。またもちろん、デプロイメントのスケールアップ/ダウンもできる。

CoreOSの協同ファウンダーでCEOのAlex Polviによると、重要なのはOpenStackが単なるソフトウェアである、という認識だ。同社のチームは3週間でこのサービスを構築し、今日それをGitHub上でリリースする。このやり方でOpenStackをデプロイすれば、OpenStackのサービスのライフサイクル管理が容易になり、OpenStackとコンテナの両者をデプロイするための単一のプラットホームが提供される、とCoreOSは主張する。そして、この構造の中でいつでも、OpenStackの上にKubernetesをデプロイできる。

Polviによると、結局のところ今回の仕事(Stackanetes)も、CoreOSの全体的なミッションの一環だ。すなわち、インターネットの安全を確保し、そしてGoogleのインフラストラクチャ(Polviの造語ではGIFEE)を誰もが利用できるようにすることだ。

OpenStack FoundationのCOO Mark Collierはこう語る: “Kubernetesの実力は、OpenStackコミュニティの一員として体験的によく知っている。最近行ったユーザー調査でも、KubernetesはOpenStackのクラウド上でアプリケーションを管理する方法として人気がある。今回CoreOSがKubernetesとOpenStackの両コミュニティを結びつけ、同社の広範なコンテナ専門技術/知識を寄与貢献してくれることは、非常に喜ばしい”。

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Googleが主力のコンテナサービスContainer RegistryとContainer Engineをアップデート…Kubernetesを統合など

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今年GoogleはContainer RegistryContainer Engineなどにより、同社のCloud Platform(IaaS)のコンテナ対応化にますます力を入れてきた。そして今日(米国時間11/10)は、この二つのサービス(ないしツール)のアップデートが発表された。

Container Engineは、クラスタの管理を自動化しコンテナの展開をオーケストレーションするGoogleのサービスだが、今回のアップデートでKubernetesの最新バージョン(version 1.1)をサポートすることになった。ニューバージョンでは随所にパフォーマンスの改良が行われ、そしてそれがContainer Engineのユーザにも可利用になった。

これによりContainer Engineでは、ポッド(pod, ノードの集合)の水平的スケーリング(クラスタへのサービスの追加)を自動的に行えるようになり、またHTTPのロードバランサも可能になる。後者では、トラフィックがその量に応じて別のKubernetesサービスへルートされる。

また、ネットワークのスピードも向上した。それにはContainer EngineにネイティブIPテーブルを導入し、CPUのオーバヘッドをほとんどなくし、信頼性を向上させたことなどが含まれる。

Container Registry(Dockerイメージのストレージ)の方も、今日同様のアップデートが行われた。それらはAPIのv2、パフォーマンスを40%アップ、高度な認証のサポートなどだ。高度な認証により、CodeshipやCircleCI、Drone、Jenkins、Shippable、Werckerなどの継続的なデリバリシステムを容易に統合できるので、デベロッパの仕事が相当楽になるはずだ。

Googleはまた、TwistLockとパートナーして、コンテナのためのセキュリティサービスを導入した。たとえばContainer Registryのユーザは、その上のコンテナへのアクセスポリシーを、設定できる。

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Kubernetesがv.1.0に到達、Googleは新組織Cloud Native Computing Foundationに技術を寄贈

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Googleが昨年の2月にローンチしたオープンソースのコンテナ管理ツールKubernetesが今日(米国時間7/21)、バージョン1.0を迎えた。このアップデートによりGoogleは、Kubernetesの一般公開を検討している。また、さらに重要なこととして、GoogleはKubernetesを、Linux Foundationの傘下に新たに作られた組織Cloud Native Computing Foundation(CNCF)に寄贈し、Kubernetesのコントロールをそちらへ委譲する。この機関のパートナーはGoogleのほかに、AT&T、Box、Cisco、Cloud Foundry Foundation、CoreOS、Cycle Computing、Docker、eBay、Goldman Sachs、Huawei、IBM、Intel、Joyent、Kismatic、Mesosphere、Red Hat、Switch SUPERNAP、Twitter、Univa、VMware、そしてWeaveworksなどだ。

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この新しい組織のミッションは、“クラウドネイティブなアプリケーションとサービスをデプロイするための共通技術に関して、デベロッパとオペレーターのコラボレーションの便宜を図ること”だ。Linux Foundationの事務局長Jim Zemlinが、今日の発表声明の中でこう書いている。

なんだか前にも聞いたような話だ、とお思いの方も多いと思われるが、それは実は数週間前に、やはり同じような企業、DockerやGoogle、IBM、Intel、Mesosphere、VMwareなどコンテナのエコシステムを支える面々が共同で、Open Container Projectをローンチしたからだ。こちらもLinux Foundationが管理するプロジェクトだが、コンテナ技術のスタンダードを作っていくことが目的だ。CNCFと違ってこのグループにはGoogleのライバルであるMicrosoftやAmazonもおり、逆にCNCFはこの二社がいないことが、顕著に目立つ。

GoogleのシニアプロダクトマネージャCraig McLuckieによると、Kubernetesは一般公開にこぎつけたことを契機に、Googleという一私企業の手を離れて新しい家を見つけることになった。Kubernetesの開発のコントロールを手放すGoogleの基本的な動機は、McLuckieによると、“それをできるかぎり偏在的な(ユビキタス)なものにするためだ。うちとしては、誰もがクラウドを使えるようになってほしい。今うちの顧客の大半がハイブリッドクラウドのユーザだが、そういう方々にも、クラウドネイティブのコンピューティングパラダイムの利点を享受していただきたい”。

彼によると、Googleが今後もKubernetesに関してアクティブであることは変わらない。そして、Googleも新しい組織の成功を期待している。しかもGoogleは、KubernetesがコンテナのためにGoogleが作った、そのほかの社内的なツールの欠陥を克服したものに育ってほしい、と期待している。

McLuckieがとくに指摘するのは、今日のKubernetesが、ノード数が数百ぐらいの小さなクラスタで有効に利用できること。しかし今では、多くの顧客が何千というオーダーのノードを管理したいと願っていることだ。またGoogleのチームは、バッチ処理のような別の種類のワークロードをさらに効果的に統合できることを、期待している。

なお、CNCFの管理下に置かれるのは、初めてのプロダクトであるKubernetesだけではない。同団体の視野はもっと大きくて、Kubernetesの管理だけが目的ではない。むしろ、JoyentのCTO Bryan Cantrillが今日述べているように、CNCFの真のミッションは、“現代的なエラスティックなコンピューティングを構成する重要なオープンソース技術の数々を前進させること”なのだ。

CNCFの統治方式は、まだ細部の煮詰めが必要なようだ。Linux Foundationの理事長Jim Zemlinによると、この組織はサービスを有料で提供することはせず、誰もが参加できる(Linux Foundation傘下のプロジェクトのほとんどが、そうであるように)。基本的な考え方としては、重要な技術を寄与貢献したところが、今後の意思決定にも参加できるようにする。“その席に座る者が、個人の優れたデベロッパであってもかまわない”、とZemlinは述べる。“重要なのは、コアデベロッパの存在だ”。

コンテナエコシステムの一部の大型選手(Microsoft、Amazon、Pivotalなど)がまだ参加していないが、Zemlinは、はぐれ鳥たちもその多くがいずれは参加する、と信じている。“この組織をベースにして作られていく標準クラウド技術は、誰にも拒否できないものになるだろう。今参加していない人たちも、後日、考えが変わるはずだ”、と彼は語る。

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MesosphereがGoogleのKubernetesを“データセンターのためのオペレーティングシステム”に導入

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Googleは同社製のKubernetesを、大きなクラスタ集合やコンテナ集合を管理するための標準技術にしたいようだ。同じくコンテナに注力している、データセンターのためのオペレーティングシステムを自称するMesosphereも、クラスタ集合の一元管理のデフォルトの座をねらっている。だから両者は一見すると競合するようだが、しかし今日(米国時間4/22)のGoogleとMesosphereの発表によると、Mesosphereがこれからは、同社のDatacenter Operating System(DCOS)にKubernetesを統合する。

Google自身はデータセンターのクラスタ管理に同社製のBorgを使っている。GoogleがBorgの名を表に出したのはほんの数年前だが、最近では、KubernetesはBorgを大いに参考にしている、とおおっぴらに公言している。

GoogleのプロダクトマネージャCraig McLuckieはこう述べる: “Kubernetesは最初からこれらの機能を誰もが使えるために設計され、社内でBorgという名前で知られているシステムを作った技術者たちが、その開発を担当した”。

そしてこのたび両社のコラボレーションにより、KubernetesとMesosphereのそれぞれ良い点を合体させてデベロッパに提供できる。ターゲットは主に、企業だ。

かねてからMesosphereの売りは、どんなに大きなデータセンターでもまるで一台のコンピュータのように操作/管理できることにある。 MesosphereのベースになっているオープンソースのプロジェクトApache Mesosは、複数のマシンにわたるジョブ分散とジョブスケジューリングを担当し、リソース利用の最適化を図る。

このたびのMesosphereとKubernetesの統合により、デベロッパはMesosphereのDCOSのインタフェイスからKubernetesのクラスタを管理でき、KubernetesにはなかったMesosphereの高度な機能のすべてにアクセスできる(高い可利用性や高度なスケジューリングなど)。DCOSを使うと数千ものノードにわたってKubernetesをデプロイでき、それらのノードは、ベアメタルでも仮想マシンでも、あるいはオンプレミスでもクラウドでも、どこにあってもよい。

また、KubernetesとMesosphereの統合により、Kubernetesのアプリケーションはそのほかのデータセンターサービス(Hadoop、Cassandraなどなど)とクラスタをシェアできるので、企業としてはアプリケーションが複数あっても同じクラスタを複数設ける必要がなくなる。

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MesosphereのCEOで協同ファウンダのFlorian Leibertはこう述べる: “Googleとの協働により、クラウド起源のアプリケーションをどこででも動かすための、堅牢な共通スタックをパッケージできた。MesosphereのEnterprise KubernetesをMesosphere DCOSに統合したことにより、企業はクラウド起源のアプリケーションをSparkやHadoopなどを含む、リッチなマルチサービスの環境で、しかも、高い信頼性とセキュリティとエラスティックなやり方で動かせるためのアーキテクチャを、初めて持つことになる”。

Mesosphereは今後、Kubernetesに関しても企業向けサポートを提供して行く。この件でGoogleは、対顧客サポートを担当しない。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

CoreOS、Google Ventures等から1200万ドルを調達―Docker管理ツールKubernetesをエンタープライズへ

CoreOSはDockerに特化したLinuxディストリビューションで、主なターゲットは大規模なサーバー群だ。同社は今日(米国時間4/6)、 Google Venturesがリードし、Kleiner Perkins Caufield & Byers、Fuel Capital、Accel Partnersが参加したラウンドで1200万ドルの資金を調達したことを発表した。これでCoreOSの調達資金総額は2000万ドルになる。

これと同時にCoreOSはTectonicをローンチした。これはCoreOSにGoogleのオープンソースのコンテナ管理と統合運用のツールKubernetesを加えた商用ディストリビューションだ。

〔KubernetesはMicrosoft、IBMなどもサポートし、昨年Azureにも組み込んでいる。〕これによりCoreOSはエンタープライズ版Kubernetesをフルサポートした初のOSとなる。この新しいディストリビューションは現在、限定ベータテスト中だが、大企業がコンテナ・ベースの分散インフラに移行するのを容易にすることを目的としている。

CoreOSのCEO、Alex Polviはプレスリリースで「われわれがCoreOSをスタートさせたのはGoogleのインフラを万人に提供したかったからだ。今日発表したTectonicによってそれが実現した。世界中のエンタープライズはGoogleのインフラと本質的に同等の安全、確実な分散コンテナ・インフラを構築し、運用することができるようになる」と述べた。

GoogleのKubernetesのプロダクト責任者、Craig McLuckieは「Googleの顧客はCoreOSを利用すればインフラの構築にあたって、特定のプロバイダにロックインされることなく、相対的なメリットの比較によって自由にクラウド・プロバイダを選択することができるようになる」と述べた。

GoogleはCompute Engineサービスで、CoreOSを1年前からサポートしている。Googleは最近、クラウド・プラットフォームにおけるコンテナの利用に力を入れており、CoreOSとの提携(および同社への投資)は、AmazonやMicrosoftと競争して進取的な大企業をGoogleクラウドに惹きつけるために大いに理にかなった戦略というべきだろう。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

MirantisとGoogleがパートナーしてKubernetesをOpenStackでサポート

OpenStackのエコシステムでメジャーになったMirantisが今日(米国時間2/24)、GoogleとパートナーしてKubernetesをOpenStackのプロジェクトでサポートする、と発表した。Kubernetesは、コンテナ化したアプリケーションを管理するためのオープンソースのツールだ。このサポートでは、OpenStackのアプリケーションカタログMuranoを使って、KubernetesベースのクラスタとそれらのDockerコンテナの展開と構成が容易にできるようにしている。

OpenStackのアドミンがMuranoを使うと、ほんの数クリックでKubernetesを展開できる。Mirantisによると、この新しい機能によりOpenStackで開発をするデベロッパは、自分のワークロードをOpenStackとそのほかのクラウドコンピューティングサービス(GoogleのCloud Platformなど)とのあいだで移動できる。Googleはこの点について、顧客には自分のアプリケーションをオンプレミスと公開クラウドのハイブリッドにするための、多様なオプションが可能になる、と言っている。

OpenStackとMuranoと、OpenStackのオーケストレーションサービスHeatにより、Kubernetesのクラスタに必要なすべてのリソースの配備が自動的に行われる。クラスタのスケールアップ/ダウンも容易になる。そのため、クラスタをOpenStack内蔵のファイヤーウォールやロードバランシング、モニタリングなどのツールと良好に統合できる。

今日の発表は、GoogleのKubernetesの普及と浸透が非常に広範囲であることを示す一つの例だ。しかしそれはまた同時に、OpenStackのエコシステムの成長が急速であることも物語っている。そのオープンソースのモデルによりデベロッパは、プロジェクトを変化するニーズに柔軟に適応させられる。ソースがオープンでなければ、それは難しい。

OpenStackのMark Collierが、ぼく宛のメールで次のように言っている: “OpenStackが急速にエンタプライズクラウドのスタンダードになった理由の一つは、それがオープンでプラッガブル(いろんなモジュールを自由に差し込み差し替え…着脱…可能)な設計だからだ。だからDockerやKubernetesのような新しい技術が登場しても、それらの統合を素早くできる。今回のKubernetesの統合によって、Googleのすでに実証済みのコンテナスケーリングエンジンが持つ利点を、OpenStackのコンピューティングとストレージとネットワーキングのオーケストレーションに持ち込むことができる。OpenStackはすでに、Walmartなどの企業が、Cyber Mondayのような大きなイベントで頼りにしている”。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


MicrosoftのAzureがDockerコンテナを管理するGoogleのツールKubernetesをサポート

6月にMicrosoftは、GoogleのオープンソースツールKubernetesによるDockerコンテナの管理機能をAzure導入すると発表したが、今日(米国時間8/28)ついにその約束が果たされる。この統合化の作業をやったのは主に、同社の子会社Microsoft Open Technologiesで、ここはいわばMicrosoftのオープンソース技術部門、そしてオープンソースコミュニティへのインタフェイスだ。

MicrosoftのKubernetesサポートでクールなのは、Kubernetesのセットアップを視覚化できるダッシュボードをAzureのチームが作ってくれたことだ。そのAzure Kubernetes Visualizerというすばらしい名前のダッシュボードは、Microsoftによると、“これによってAzure上のKubernetesを実験したり学んだりするのがすごく容易になる”、という。実はこのVisualizerは元々、Microsoftが先月初めて全社的に行ったハッカソン成果の一つなのだ。

AzureにDockerとKubernetesがあれば、デベロッパは自分のコンテナを作ってそれらをAzureのストレージデバイスにパブリッシュしたり、Azureに保存している、あるいはメインのDocker Hub上でホストされているコンテナイメージを使ってAzureのクラスタを展開したり、さらにクラスタの構成、アップデート、それに削除もできるようになる。

ということはつまり、これからはAzure上でGoogle Compute Engineなんかと同じツールを使ってDockerコンテナの管理ができるのだ。Microsoftのプレスリリースもそう書いているから、ちょっとへんな気分になる。でもDocker、あるいはそれに代表される新しいコンテナ技術は急速に人気を増し、今や誰もが先を争ってその技術身につけようとがんばっている。その“誰もが”に、ついにVMwareまで仲間入りしたのは、Dockerが今では真の脅威になってきたからだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Microsoft、Red Hat、IBM等がGoogleのDockerコンテナ管理ツール、Kubernetesサポートで団結

今日(米国時間7/10)、MicrosoftRed HatIBMDockerMesosphere、 CoreOS、 SaltStackの各社はGoogleが開発したDockerコンテナのオープンソース管理ツール、Kubernetes プロジェクトに対する支持を発表した。

Dockerコンテナは最近、分散アプリケーションの開発と運営における標準的なテクノロジーになってきた。ここ数ヶ月で有力なクラウド・ベンダーがこぞってDockerをサポートしている。Docker.io自身もシリーズBのラウンドで1500万ドルを調達し、Dockerプラットフォームの拡充に務めている。

それでもDockerコンテナの利用にはかなりの困難が伴う場合がある。そこで1ヶ月前にGoogleはその巨大データセンターのインフラ上でDockerコンテナをサポートするKubernetesプロジェクトをローンチした。今日の発表に加わった各社は、それぞれ得意分野のテクノロジーでこのプロジェクトに貢献することを約束した。

「各社はそれぞれユニークなテクノロジー上の強みを持っている。Kubernetesが強力なオープンソースのコンテナ管理フレームワークになり、どんなクラウドでも、あるいはプライベート・クラウドやハイブリッド・クラウドでも作動するようわれわれは協力していく」とGoogle上級副社長、ウルス・ヘルツルは今日の発表で述べた。

コンテナはデベロッパーがさまざまな異なる環境のサーバや異なるクラウドににアプリケーションをインストールし、運用することを容易にするためのテクノロジーだ。そこでMicrosoftは、正確には、 Microsoft Open TechnologiesはLinux版KubernetesをAzureプラットフォームで提供していくことを約束した。Microsoftはまた別のDockerプロジェクトであるlibswarmもAzureでサポートする。

Red HatはKubernetesを自社のハイブリッド・クラウドでサポートする。IBMはコードを提供する他、Dockerエコシステム全般を支援し、「こうしたコンテナがエンタープライズ・レベルの適合性を持つことを確認し、Dockerコミュニティーがオープンな組織として機能することを助ける」という。

MesoSphere、CoreOS、SaltStackはそれぞれ自社のテクノロジーにKubernetesを組み込む。MesoSphereは昨年末にDockerのサポートを開始しているが、そのスケジューリングと管理機能をKubernetesのユーザーにも提供していく。私の取材に対してCoreOSチームが答えたところによれば、KubernetesにすでにはCoreOSのクラスタのバックボーンとなるetcdキーバリューストアが用いられているという。

全体として今回の発表はDockerプロジェクトにはこの上ない朗報となった。参加した各企業はすでに何らかの形でKubernetesを支援していたが、こうした形で公式にグループが結成され、エコシステムの構築に向けて協力が約束されたことはDockerの普及に大きな弾みをつけることになるだろう(同時にライバルのバーチャル化テクノロジーにとっては手強いライバルの出現を意味する)。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+