Twitterが返信を購読するテストを開始

Twitterはここ数カ月、会話についていきやすく参加しやすく場合によってはブロックしやすくすることに力を入れてきた。8月9日のツイートで同社は、ユーザーが特に興味を持ったツイートに対する返信を購読して会話の流れを見られるようにするテストを実施すると公表した。「フォロー必須」のアカウントの動向を見逃さないようにする通知機能はすでにあるが、このテストはそれを補完するものだ。

注目しているアカウントが新規ツイートをしたときにプッシュ通知を受け取っているユーザーは、すでにたくさんいる。今回の新しいテストに参加すると、通知を受けた新規ツイートを直接表示し、返信の通知を受け取るオプションを有効にすることができるようになる。

この機能を利用すると、Twitterのモバイルアプリでツイートを見ているときに、画面の右上に通知を意味するベルのアイコンが表示される。

そのベルのアイコンをタップすると、「トップ」の返信を購読する、すべての返信を購読する、返信の通知をオフにする、の3つのオプションが表示される。

トップの返信には、元のツイートをした人、元のツイートをした人がメンションした人、自分がフォローしている人からの返信が含まれると、Twitterは説明している。

Twitterは以前にも、興味深い返信に注目する機能を実験していた。「オリジナルのツイートをした人」や「書いた人」のようなラベルを付けたり、7月の時点では文字列のラベルではなくアイコンを付けたりしていた。例えばあるテストでは、元のツイートをした人からのツイートの横にマイクのアイコンを表示して、その人からの返信が目立つようにしていた。

こうしたテストの大きな目的は、自分がフォローしている人の発言を表示してTwitterの会話に参加する体験をパーソナライズすることであり、元のツイートをした人とその人がメンションした人の発言をすぐに見て会話についていきやすくするということだ。

今回のテストでトップの返信を購読したり、あるいは必要に応じて返信をすべて購読したりすれば、前述の目的に近づく。

この新しいテストは、会話の健全性という大きな問題を解決する試みでもある。Twitterは、オンラインの悪用やハラスメントに関する厳しいルールの作成と適用を試行するだけでなく、7月にはカナダで正式に「返信を隠す」機能を導入し、元のツイートをした人が意味がないと感じた返信を会話内で表示されないようにした。この「返信を隠す」が今回の新しい返信の通知オプションとどのように連携するかはわからないが、おそらく自分がフォローしている人が返信すると、元のツイートをした人がその人からの返信を隠したとしても、通知されるのだろう。

Twitterは、この新しいテスト機能はiOSとAndroidで利用できると発表している。

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(翻訳:Kaori Koyama)

TwitterのQ2は広告好調で売上高18%増の914億円

Facebookが予想を上回る四半期決算規制にかかる混乱の真っただ中にあるにもかかわらずだ)を発表した2日後、FacebookのライバルであるTwitter(ツイッター)は今日、2四半期決算を発表した。総売上高は84100万ドル(約914億円)で前年同期比18%増だった。EPS1株あたりの純利益)は1.43ドル、純利益は11億ドルだった。一部の地域で繰延税金資産を計上したためにかなり所得税の負担が減り”EPSや純利益が大きくなった、としている。

そうした事情がなければ、non-GAAP会計基準ではEPS0.20ドル、純利益は15600万ドルだった。

Twitterの新メトリックである、収益につながるデイリーアクティブユーザー(mDAU13900万人で、この数字は1年前と比べて14%増えているとのことだ。

売上高やEPSの数字は予想を上回った。アナリストは売上高82900万ドル、EPS0.19ドルを予想していた。1年前は売上高71050万ドル、EPS0.17ドルで、直近の第1四半期では売上高78700万ドル、EPS0.25ドルとアナリストの予測を軽く上回った。

GAAP会計基準での四半期の営業利益は7600万ドルで、前年から8000万ドル減った。

Twitterは、同社にとっては米国が依然として主力マーケットだ、としている。米国の売上は45500万ドルと24%増だった一方で、世界の売上高は38600万ドルで12%増にとどまった。そして日本が変わらず2番目のマーケットで、売上高は前年比9%増の13300万ドルだった。

一方、広告は引き続きTwitterにとって最も重要な収入源だ(mDAUがメトリックとして好んで使われる理由の一つでもある)。第2四半期の広告収入は72700万ドルで、前年同期比21%増だった。TwitterVideo Website CardIn-Stream Video AdsFirst Viewなどを列挙して、ビデオ広告が引き続き強い成長を見せていると説明した。Twitterのビジネスモデルの別部門であるデータライセンスの売上高は11400万ドルで前年同期比4%の伸びにとどまった。

今回の決算で最も注目するに値する数字の一つが収益につながるデイリーアクティブユーザーと呼ばれる新しいメトリックだ。これは、Twitterが月間・デイリーアクティブユーザーに取って代えるために導入したものだ。Twitterによると、mDAUはログインしたか、広告を表示できるtwitter.comまたはTwitterアプリを通じてアクセスしたTwitterユーザーに基づいている。

広告は重要な部門だ。Twitterが以前使用し、他社が通常提供するMAUDAUの数字では、どのくらいのユーザーが広告を閲覧しているのか区別していなかった

そうしたことから、MAUDAUは事業の展望を示すものではなかった、というのがTwitterの主張だ。そして同社はしばらく前にこれらの数字の公表はやめ、mDAUを使うようになった。

それはそうと、MAUの数字がTwitterにとって問題だったのは記すに値する。直近の四半期ではTwitterMAU33000万人で、前年に比べて600万人減った。そして人々はその数字の緩やかな成長(ときに減少)をみて、Twitterが成長面で問題を抱えているかどうか判断していた。

mDAUへの移行は、そうした見方を抑制し、前向きな数字によりスポットライトを当てるための手法だ。そうした手法でみると、Twitterは広告ベースの数字を増やしている。だが、Twitterはこのメトリックが標準ではなく、Twitter内での使用に限定され、他との比較には使いづらい、ということを認識している。「mDAUの我々の計算は標準化された業界の方法論に基づいておらず、必ずしも他社が使用している同じやり方、あるいは似たような名称の手法では計算されていない」と株主への最近の手紙の中でTwitterは述べている。

Twitterは比較的まだ若い会社で、あちこちいじり回し続けている。そうした取り組みは大きなものだったり、小さいものだったりするが、いずれもバックエンドとユーザーインターフェースに関わるものだ。取り組みの一部は、人々が(往々にして批判的に)声を上げて指摘した、より大きな問題を解決するためのものだった。その取り組みとは、例えばハラスメント対処だったり、パワーのあるTwitterユーザーや新規利用者、そしてそのどちらでもない人にとってサイトをよりフレンドリーなものにするというものだ。別の取り組みとしては、広告やメディアのパートナーがTwitterを使用しやすいようにしてTwitterのビジネスを構築する、というものがある。

そうした変更の全てが必ずしもいつもポジティブなものではない。今月導入され、主要ニュースフィードの専用ページがかなり広くなったTwitterの新しいデスクトップデザインに関してはかなりの反動があった。私が推測するに、これは売上高を成長させ続けるのに貢献する、より大きなメディアファイルを扱うための基礎構築作業の一環だろう。実際、Twitterは今週オリンピックを中継する契約を発表した。これはTwitterユーザーにとってより快適な体験になるようにというNBCの取り組みによるものだが、必ずしもエンターテイメント性だけが目的だけではない。ニュースフィードが大きくなれば、Twitterはより多くの広告を売ることができる。この手法が効果的だったかどうかは今後の決算で明らかになる。

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(翻訳:Mizoguchi)

株取引アプリのロビンフッドがパスワードを平文で保存していた

米国時間7月24日、株取引アプリのRobinhood(ロビンフッド)が、一部のユーザーのパスワードを含む資格情報を社内システムに平文で保存していたことを明らかにした。これはきわめて深刻なセキュリティ上の誤りだが、同社はデータに不適切にアクセスされたことを示す証拠はないとしている。とはいえ、ユーザーが危険にさらされた恐れがある。念のため、今すぐパスワードを変更しよう。

パスワードや個人情報といった扱いに注意を要するデータは、通常、常に暗号化して保存される。最悪、侵入されてデータベースが流出したとしても、攻撃者にはわけのわからないデータだ。しかし残念ながら、このルールが守られていなかったようだ。

多くのユーザーがRobinhoodから次のようなメールを受け取った。CNETJustin Cauchon氏もそのひとりだ

お客様がRobinhoodのアカウントのパスワードを設定する際、弊社では業界標準のプロセスに従って、社内で誰もパスワードを閲覧できないようにしてきました。7月22日の夜、弊社は一部のお客様の資格情報が読める状態で社内システムに保存されていることを発見しました。その中にはお客様のパスワードも含まれていたことをお知らせします。

弊社はこの問題を解決しました。また徹底的に調査した結果、弊社対応チーム以外からのこの情報へのアクセスは認められませんでした。

本当に「業界標準」だったら、他社もパスワードを平文で保存していることになる。そう考えれば、GoogleFacebookTwitterなどにも最近同様の誤りがあったことの説明がつくかもしれない。

Robinhoodの担当者は、この問題に迅速に対応したことを強調した。しかし、問題が発見された経緯、平文で保存されていた期間、この問題の原因となった業界標準からの逸脱、影響を受けたユーザーの数はコメントしておらず、今後これらの点について回答するかどうかも明らかにしていない。同社は次の声明を出した。

我々は速やかにこの情報の記録の問題を解決した。徹底的に調査した結果、弊社対応チーム以外からのこの情報へのアクセスは認められなかった。念のために、我々は影響を受けた恐れのある顧客に通知し、パスワードをのリセットを促した。我々は顧客に対する責任を真摯に受けとめ、顧客の情報の安全に全力を尽くす。

もしあなたがRobinhoodからのメールを受け取ったらアンラッキーだ。パスワードを変更しよう。もし受け取らなかったら……。それでもパスワードを変更しよう。気をつけるに越したことはない。

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(翻訳:Kaori Koyama)

Twitterが隠れたツイートによる会話ギャップに対処へ

見たくないコンテンツ(ユーザーが投稿した多くのコンテンツを削除する傾向も強まっている)をブロックするTwitterのツールは、プラットフォーム上でのいくつかの会話をスライスチーズのようにみせる。そしてTwitter社は数週間以内に、会話中で非表示にされたコンテンツに「背景(コンテキスト)」をくわえ、少なくとも不可思議さを減らすべくギャップに対処するという。

偶然見つけた会話の中のツイートが見えないのにはいくつかの理由があり、例えば投稿者がプライベートのアカウントを持っている、ツイートがポリシー違反のために削除された、あるいは投稿に含まれる特定のキーワードがユーザーによってミュートされ削除されたなどだ。

Twitterのサポートアカウントによると、この修正ではとくに表示が頻出している場合に、会話中のツイートが非表示になっている通知とともにより詳細な背景を提供し、ユーザーを混乱さないようにするという。

昨年、Twitterは個別のツイートが削除された理由に背景と透明性をくわえる新たなプロセスを導入しており、Twitterの仕組みにあまり詳しくないユーザーにとっても、同プラットフォームでの会話をフォローしたりアクセスしたり、理解したりしやすくすることに関心があるようだ。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

Twitterが来週からカナダで「返信を隠す」機能のテストを開始

Twitterで自分から始まった会話にどのコメントが表示されるかを設定できるようになる。

Twitterは今年の前半からこの機能をテストし、説明してきた。来週、同社はカナダでこの機能をユーザーに対して実際に公開する。

以下のGIFに示されているように、自分のツイートへの返信に対し「返信を隠す」をタップすることができる。ただし「隠す」という呼び方の通り、ツイートが実際に削除されるわけではなく、デフォルトで表示されなくなるだけだ。誰でもグレーのアイコンをタップして隠した返信を表示することができる。

TwitterのMichelle Yasmeen Haq氏とBrittany Forks氏は、この機能について以下のように説明している

#MeTooや#BlackLivesMatterの問題から、#NBAFinalsや好きなテレビ番組に関する会話まで、Twitterでは毎日、人々が大切な話を交わしている。こうした会話によって人々はともに議論し、学び、笑い合う。そうした場では、話をそらすような関係のない返信や失礼な返信によって、議論が脱線してしまうことがある。我々は、会話を始めた人がある程度コントロールできるべきであると考えている。

TechCrunchのSarah Perezが以前に指摘したように、現在の実装には少なくとも2つの問題点がある。ひとつは、ユーザーが自分のツイートに対する批判的な視点や事実確認を隠してしまいかねないということ(おそらく引用ツイートを使えばいいということになるだろう)。もうひとつは、返信を隠すためには挑発的な、あるいは悪意に満ちたツイートを読まざるを得なくなるおそれがあるということだ。

Haq氏とForks氏は、Twitterはこの機能を改良するために検討を続けていると強調する。「この機能を世界中で公開する前に、1つの国でテストをしてフィードバックを集め、どうすればこのツールがよりよいものになるかを理解していきたい」。

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(翻訳:Kaori Koyama)

米連邦控訴裁、トランプ大統領はTwitterで批判者をブロックできないと判示

トランプ大統領とTwitterにおける批判者の法的闘争が新たな段階に進んだ。大統領のTwitterアカウントに対して批判を投稿していたユーザーをブロックしたことについて、ニューヨークを管轄する連邦控訴裁判所は「大統領はツイートをブロックしてその相手の閲覧を遮断することはできない」と判決した。

これは「大統領の意見あるいは政策に批判的な相手を大統領がブロックすることは合衆国憲法修正第1条に違反する」とした連邦地裁の判断を維持したものだ。 

この判決でBarrington D. Parker判事は以下のように述べた。

公職にある者が公の職務に関連してソーシャルメディアのアカウントを用いて発言した場合、これに対する批判は憲法修正第1条が保障する表現の自由であるから、アカウントの所有者は何人に対してもその閲覧ないし対話を妨げる措置を取ることは許されない。

Twitterのブロック問題は2017年にトランプ大統領のツイートに対して批判的なリプライを投稿した7人がブロックされたことを不当として訴えを起こしたことに端を発している。

簡単にいえば、大統領が公にしたツイートからは何人であれ排除されてはならいというのが裁判所の見解だ。

 

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滑川海彦@Facebook

TwitterとFacebookはホワイトハウスの「ソーシャルメディアサミット」に招待されてないかも

米国時間7月11日の木曜日に、ホワイトハウスは、著名な保守系のメディア批評家を招待してソーシャルメディアサミットを開催すると伝えられている。PragerUや、Turning Point USAのCharlie Kirk氏らは、このイベントに招待されたようだ。ところが、いくつかの重要な名前が招待者のリストから漏れているらしい。中でも、ソーシャルメディアの運営会社自体は含まれていないとされている。

トランプ政権下のホワイトハウスは今週、「今日のオンライン環境の機会と課題に関する率直な話し合い」と呼ぶものを主催することになる。しかしCNNの新しいレポートによると、FacebookもTwitterも「デジタル社会のリーダー」として認められていないのだという。どちらも、その会合に招待されていないからだ。

ホワイトハウスは、このイベントの招待者リストを公表していない。また、このCNNのレポートに対するコメントも発表していない。しかし、FacebookやTwitterといったサイトが標的にされるのは、ほぼ間違いない。というのも、トランプ大統領と保守派のお仲間達は、そうしたメディアが偏向しているという認識に基づいて話し合うことになるからだ。大統領は最近、Fox NewsのTucker Carlson氏とのインタビューで、彼らを「挑戦的」だと非難し、「彼らのやっていることは間違っているし、違法の可能性すらある」と述べている。

ここ数年、保守派はTwitter、Facebook、それにGoogleが、特定のユーザーに対して「シャドーバン(こっそりと禁止すること)」をしたり、侮辱的な扱いをしていると非難してきた。そして、リベラルと保守の双方からの批判の的となっていたTwitterは、同社のスピーチポリシーに違反した「役人」を対象として、「虐待的態度」を通告する方針を、今月初めに発表したばかりだ。

画像クレジット:SAUL LOEB、AFP

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(翻訳:Fumihiko Shibata)

Twitterがデスクトップ版の3コラムデザインをテスト中

Twitterが、よりシンプルにデザインし直されたデスクトップ版をリリースする予定だと発表したのは今年の1月だった。幸いなことに、それを今か今かと楽しみに待っていた人は、誰もいなかったようだ。それから6ヵ月後、Twitterがまだテスト中であることが確認できる。今だにTwitter.comのデスクトップ版の見た目をいじり続けているのだ。

最新のバージョンでは、Twitterのデスクトップは3分割されたコラムに表示され、トレンドは右側に、以前は上部にあったメニューとナビゲーション、それに自分のプロフィールへのリンクは、左側のコラムに配置されている。タイムラインは正面、真ん中のままだ。このような新バージョンは、今年のはじめにも限定的に公開されたらしいが、今ではより多くの人に展開されているようだ。ここここここに、カナダや、その他からスクリーンショットを送ってくれた人のツイートがある。

1月に限定公開されたバージョンは、2コラムのレイアウトだったが、範囲が限られていたため、多くの人は目にしていないはずだ。

Twitterの広報担当者は、Twitter.comに導入しようと考えている新たなインターフェースに対するフィードバックを得るために、現在、少人数のユーザーでテストしていることを認めた。それを、いつから広範囲に展開するかについては明らかにしてくれなかったが、「お楽しみに」ということだった。

スクリーンショットを見ればわかるように、現在テスト中の新しいインターフェースには、3つのコラムがある。この点はいつも不変だが、中央にはメインタイムラインが配置されている。その他の変更は、切り貼りして、その周囲に再配置したという感じだ。

今回、トレンドに関するすべてのアイテムは、以前の左側から右側に移動している。

そして「Home」、「Explore」、「Notifications」、「Messages」、「Bookmarks」、「Lists」、「Profile」、そしてもっと多くのオプションを表示する「More」が、1つのコラムにまとめられ、左側に配置された。

すでに数ヶ月前から、iOS版でも優先順位が下げられていた「Mentions」は、ここでも「More」の中に追いやられている。iOS版では、利用頻度が低いとして「Moments」の作成機能が削除された際に、Mentionsも目立たなくさせられていた。ここでMentionsの扱いを変える意味がわからないという人のために付け加えれば、Twitterの広報担当者は、それがなくなってしまうことはないと明言した。

その下には、プロモーションや広告、アナリティクス、TwitterのMedia Studio、設定とプライバシー、これまでのTwitterのインターフェースに戻す、といった機能へのリンクに加えて、ダークモードに切り替えるスイッチがある。

これまでのところ、この新しいデザインについて目にした反応には、あまり熱狂的なものは見当たらなかった。

「何が起きているんだ?という疑問に答えてもらいたい。この#NewTwitterのデザインについて!」と、ハッシュタグのコンセプトを創出したとされているプロダクトデザイナー、Chris Messina氏は書いている。そして「何だこれ?Google+なの?」と続けている。

「Twitter殿、私はこのウェブの新しい新しい新しい新しい新しい新しい新しい新しい新しい新しい新しいUIが好きではありません。元に戻してください」と書いているのは、Flipboardの編集者、Ken Yeung氏だ。

進行中のTwitterのテストモードは、プロトタイプのアプリtwttrによって、モバイルでも遂行されている。こうした動きは、Twitterを誰にでも使えるものにしようという大きな努力の一貫なのだ。少なくとも、より多くの人が、より多くの時間、Twitterを使ってくれるようにしようと考えている。

Twitterのユーザーインターフェースに関するさまざまな実験のポイントは、新しいユーザーにとってサイトを使いやすいものにすることが難しい、という長年の課題を解決することにある。もちろん、すでにユーザーとなっている人にとっても、より親しみやすいものにしなければならない。たとえば、スレッドまわりを改良して会話をたどりやすくするとか、ダークモードの導入に見られるように目に優しいものにするとか、荒らしに対処しやすくするとか、いろいろな方策が考えられる。

そうする理由は、単に使いやすいツールを提供するためだけではない。Twitterのさらなる成長を促すためだ。

Twitterの財務状況は、最近は割と好調だ。前四半期には収入も、1株当たり利益も、事前の予想を上回った。しかし、月間のアクティブユーザー数は減り続けている。これは同社にとって長年の課題となっている。しかし、他の指標に注目すると、収益化可能な日間のアクティブユーザー数は上昇している。これは一種の数字のマジックかもしれない。

今後のアップデートについてもフォローしていくつもりだが、読者の意見も聞いてみたいところだ。

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(翻訳:Fumihiko Shibata)

話題を集めた「Twitterアドベンチャーゲーム」にアップルも挑戦

【この翻訳記事は、英語版記事を抄訳、編集したものです】

Twitterアドベンチャーゲームは一発屋には終わらないようだ。アップルのソーシャルチームが、この形式を取り入れた。米国時間6月28日、@Apple TVのTwitterアカウントは、ユーザーがぴったりの映画を見つけるためのTwitterのスレッドを投稿した。ただしこの試みは今のところ、この形式のもとになったスレッドほどの話題にはなっていない。今月大きな話題を集めたオリジナルのTwitterアドベンチャーゲームは、ビヨンセの新人アシスタントとしてクビにされないように1日を過ごすというものだ。もしこの傑作を見ていないなら、挑戦してみてほしい。かなり楽しめる。

(ビヨンセのアシスタントの1日。クビにされないようにスレッドを進んでいこう)

TIMEの記事によれば、このスレッドのアイデアはロサンゼルス在住の19歳の学生、Landon Rivera氏によるものだという。

Twitterのスレッド表示を利用して、クイズと複数の選択肢が示されるゲームだ。ゲームはビヨンセの朝食を選ぶことから始まる。5つ星の朝食を注文するか、グラノーラとヨーグルトにするか? 正しい答えをクリックすれば次のタスクに進むことができる。誰とFaceTimeで話すか、ヘアメイクを待つ間はどうするか、とクイズは続いていくが、間違った答えを選択するとアシスタントをクビになってしまう。

このゲームは、Twitterのスレッドが縦につながって表示され、続きが非表示になることを利用している。自分が選んだ答えのツイートにある「このスレッドを表示」をクリックするとスレッドの続きが表示される。選んだ答えによって進むルートが変わる。このスレッドの最初のツイートは25万件以上の「いいね」を集め、10万回近くリツイートされている。

このビヨンセゲームが爆発的な人気を博した後、作者のRivera氏は「カーディ・Bのボディーガード」や「殺人からの逃亡」スレッドを開始した。しかしオリジナルのビヨンセのスレッドほどはまだ拡散していない。

アップルのソーシャルメディアチームがこのアイデアを真似たのは興味深いことだが、アップルのスレッドは短すぎる。アドベンチャーになっていない。

どんな映画を見たいかを2つのシナリオから選ぶと、そのジャンルに誘導され、お勧め映画が表示される。それだけだ。

アップルのゲームは、ビヨンセゲームが話題になった理由を見逃している。ビヨンセゲームは長く複雑で、分岐がたくさんあって、そして面白い。さまざまなスレッドに深く入っていき、クビになる。

ソーシャルメディアチームがこの形式を利用して成功しようと思うなら、直接何かに貢献するわけではない短いスレッドをいくつも作る必要があるだろう。巧妙な分岐のある物語の設計に真剣に取り組むか、いつも通りにただツイートするかの、どちらかだ。

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(抄訳、編集:Kaori Koyama)

ツイッター、ツイートから正確な位置タグを削除へ 利用頻度の少なさ理由に

米国時間6月18日、Twitter(ツイッター)社はツイートに正確な位置情報を追加するオプションを取り除くと、サポートアカウントにて発表した。なお、この機能はアップデートされたカメラによる画像投稿では引き続き利用できる。同社はこの変更について、「多くの人がツイートに正確な位置情報を含めないからだ」と説明している。

Twitterユーザーは「プライバシーと安全性」のメニューから、この位置情報の共有機能を利用するかどうかを選択できる。もし正確な位置情報を共有したくなければ、ツイッターのカメラ機能では利用しながら機能をオフにすることができる。

ウェブ版のツイートでの位置情報タグ機能

正確な位置情報の共有機能が削除された後、自分の位置情報を共有したいユーザーは、例えばFoursquare(フォースクエア)などのサービスで同じようなことができる。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

当日朝11時に雨予報ならタクシー料金最大4000円割引、東京と大阪でDiDi天気割が開始

大阪からエリアを拡大し、現在は東京都内、京都市周辺、神戸市周辺(兵庫県南東部)でタクシー配車サービスを展開しているDiDiモビリティジャパンは6月11日から、最大4000円割引となる「雨の日キャンペーン」を実施している。

東京と大阪の営業エリアに限られるが、同社の公式Twitterアカウント(@DidiJapan) | Twitter)から配信されるクーポンを先着100名にプレゼントするというもの。雨かどうかの判断は、気象庁が午前11時に発表する天気予報が基準となる。キャンペーンの終了期間は決まっていない。なお、取得したクーポンは、京都・神戸エリアなどほかのエリアでも使える。

なお、ほかのクーポンとは併用できない。複数のクーポンを所持している場合は、割引額が高いほう、同額であれば有効期限が近いほうが自動適用される。クーポンは1人1枚までの制限があり、使用期限は取得後1週間。

当日11時の時点の天気予報が雨の場合は、500円のクーポンコードがTwitterに投稿されるので、このコードをDiDiのアプリに入力することで取得が完了する。なお、前日も当日も連続して雨の場合はクーポンの金額が倍増され1000円になる、3日連続なら2000円、4日連続なら4000円だ。

一方、雨の日が連続しない場合は、雨晴雨曇や雨曇曇雨では500円、500円、雨晴雨雨なら500円、500円、1000円、雨雨晴雨なら500円、1000円、500円のクーポンコードが雨予報の日に投稿される。なお取得できるクーポンは1人1枚なので、雨の日になったら速攻で500円クーポンを獲りに行くか、週間天気予報を調べて雨が4日間続きそうな期間を狙って4日目に4000円割引クーポンを獲得するか悩ましいところだ。

DiDIでは現在、東京エリアで迎車料金が無料のキャンペーンを実施中だ。

関西では、大阪(土曜のみ)、京都(土日のみ)、神戸(金土のみ)の各エリアで初乗り料金無料のキャンペーンを実施中で、社用でも私用でもDiDi対応のタクシーは使いやすくなっている。

配車をキャンセルする際のUIがわかりにくいのが難点。「本当にキャンセルしますか?」の2者択一なので、「はい」「いいえ」、もしくは「OK」「キャンセル」すべきだ

インターフェースに若干難があるものの、ソフトバンクグループの強みを生かした還元攻勢で東京でもシェアを高めていきそうだ。

TwitterのDeveloper Labsは設計し直されたAPIへのベータアクセスを提供

ついにTwitterは、7年間も放置状態だったコアAPIをモダンなものにするために動き出した。デベロッパーからの早期のフィードバックを求めている。

米国時間の5月14日、Twitter Developer Labsを立ち上げたのもそのためだ。アプリのデベロッパーは、サインアップすることでプレリリース版のベータAPIを使った実験が可能となる。中でも真っ先に挙げられるのは、設計し直されたGET /TwittsとGET /UsersのAPIだ。

それに続くのが、初めての機能的な変更で、そこにはTwitter Firehoseへのリアルタイムのストリーミングアクセスも含まれている。以前には、高額なエンタープライズ向けのAPI契約によってのみ利用可能だったもので、ツイートのフィルタリングに加え、インプレッションとエンゲージメントの計測機能も備えている。また、Polls(投票)のような新しい機能も、APIとして追加される予定となっている。

APIの再設計に際して、デベロッパーに十分に長い準備期間と発言権を与えることで、より多くのアプリメーカーがTwitter社とプレミアムAPI(たった1つのAPIで月額339ドル=約3万7000円から2899ドル=約31万8000円)やエンタープライズ向けAPI(さらに高価)の契約を結んでくれるようになる可能性がある。

それはまた、デベロッパーの手による分析、計測、広告ビジネスの創設を刺激する可能性もある。そうなれば、さまざまなブランドがTwitterを利用したマーケティングにより積極的に出費しやすくなるだろう。今回のDevelper Labsプログラムと、APIエンドポイントの最初の変更は、今後数週間以内に公開される予定だ。

このプログラムに参加するには、デベロッパーアカウントにサインアップし、最新情報を受け取るためにDebeloper Labsサイトでメーリングリストに参加する。また、TwitterDevアカウントをフォローして、フィードバックを返すこともできる。

Twitterの、データおよびエンタープライズソリューション部門のプロダクトマネージャであるIan Cairns氏は、Twitterが過去にデベロッパーにひどい仕打ちをしてきたことを認めている。突然に方針を変更したり、デベロッパーのビジネスの持続性を阻害するようなレート制限をかけたりといったことだ。

例えば昨年には、APIの変更により、多くのサードパーティ製のTwitterクライアントアプリが動かなくなった。「ここ数年の間に、たしかに何度か、私たちがAPIを管理し、変更してきたことによって、デベロッパーに対して破壊的な影響を与えてしまったこともあるでしょう。私たちがTwitter Developer Labsプログラムでやろうとしているのは、信頼関係を築き、双方向の会話を実現するためのしくみを作ることです。私たちのプラットフォームをいちばん使ってくれているデベロッパーの声が、将来を動かすようにしたいのです」。

TwitterのメインAPIは、2012年8月にリリースされて以降、手が加えられていなかった。その間にも、エンタープライズ用と、広告用APIには、多くの進展があった。もちろん手が加わらなかったことによる利点はある。古いAPIは下位互換性を保つという点では優位性があった。デベロッパーは、頻繁にアップデートする必要もなく、古いユーティリティがずっと動作し続けるからだ。

しかし、例えば「投票」のように、新しい機能をAPIとして実現することを阻んできたのも確かだ。Twitterは、より規則的なバージョン付けができるシステムに移行しようと計画している。その際、何らかの破壊的な変更を伴う場合には、デベロッパーが適応できるよう、前もって通達できるようにするつもりだ。

比較的最近のことだが、TwitterはAPIの合理化を発表し、2017年には有料のAPIも制定した。しかし昨年になって、Twitterのクライアントアプリを動かなくしたり、デベロッパー用ツールFabricをGoogleに売却した。それもこれも、コスト削減の一環であり、過去にはVineを終焉に追いやった実績もある。

そして今年になって、Twitterはスパムを生み出すAPIの悪用と、フォロワーを購入するサービスを取り締まる動きに出た。その伏線となったのは、Cambridge Analyticaのスキャンダルがデベロッパー向けプラットフォームの信頼を揺るがせ、安全性とプライバシーを保護するために機能を制限することを、プラットフォームのオーナーに強いたことだ。

Developer Labsは、この3月にリリースされた新しいアプリ「twttr」のベータ版と同じような、マニアックな路線を行くものとして、返信やフィードの動作がどのように変わるのかをデベロッパーが試せる場になるだろう。Twitterは以下のように述べている。「私たちがDeveloper Labsで最初に注力するのは、対話的なデータを扱うデベロッパーです。そこにはTwitterで何が起きているのかを研究、調査している学者や研究者も含まれます。また、異なる分野のビジネス向けに、ソーシャルリスニングや分析機能を開発しているような会社も対象となります」。

Twitterとデベロッパーとの関係は、これまでずっと不安定なものだった。その大部分は、コミュニケーションの不足が原因だった。デベロッパーが何かを開発しても、TwitterがAPIを変更して動かなくしてしまったり、Twitter自身が同じような機能を開発したりすれば、膨大なエンジニアリングの労力が無駄になってしまう。もし、Developer Labsによってデベロッパーとの透明な対話の道が開かれれば、Twitterはデベロッパーを広報活動にとっての重荷どころか、味方につけることができるはずだ。

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(翻訳:Fumihiko Shibata)

Twitterがワクチンデマ拡散を防ぐ新検索機能をローンチ

米国や他の国ではしかの流行が悪化するなか、Twitterはユーザーがワクチンに関する信頼できる情報源を見つけるのに役立つ検索ツールを導入する。また、ワクチンに関する誤った情報へとユーザーを導く検索用語のオートサジェストも停止する。

TwitterでTrust and Safety部門のバイスプレジデントを務めるDel Harvey氏はブログ投稿にて、「Twitterは病気や予防におけるワクチンの重要性を理解しており、重要な公衆衛生の情報の普及におけるTwitterの役割を認識しています。私達は、健康とウェルビーイングを高める信頼できる情報を見つける手助けをすることが、重要だと考えています」

ユーザーがワクチンに関するキーワードを検索すると、Twitterのパートナーによるリソースに誘導する表示が登場する。米国では、合衆国保健福祉省のウェブサイトとなるVaccines.govだ。また、ピンどめされたTwitterのパートナーのツイートも表示される。

ワクチン情報は米国だけでなく、カナダや英国、ブラジル、韓国、日本、インドネシア、シンガポール、スペイン語圏のラテンアメリカ諸国において、TwitterのiOSとAndroidアプリ、モバイルサイトに登場する。

Harvey氏によれば、Twitterのワクチン情報ツールは、昨年同社がローンチした自殺・自傷防止防止ツールにも似ている。さらに同社は、数ヶ月以内に他の公衆衛生問題に関する同様の機能も提供する予定だ。

今週はじめの米疾病管理予防センターの発表によれば、米国でははしか患者が839人に増加した。さらに今年に入ると23州にて感染が報告されており、また患者の大半(約700人)はニューヨーク州で報告されている。

ソーシャルメディアはワクチンに関する誤った情報の拡散の防止に注力していないと批判されており、またはしかの感染が増加し始めているので、対策が始まった。たとえばYouTubeは今年はじめ、すべてのアンチワクチン動画を無効にすると発表しており、FacebookはアンチワクチンのコンテンツのNews Feedでのランクを下げ、Instagramでは隠し始めている。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

Twitterが一部のユーザーの位置情報がパートナーに共有されたバグを公表

米国時間5月13日、Twitterは特定の条件下でアカウントの位置情報が同社のパートナーに共有されたバグについて明らかにした。ユーザーが位置情報の共有に同意していない場合でも共有されていた。同社によれば、このバグはiOSでTwitterを利用している一部のユーザーに影響し、対象となるユーザーにはすでに通知したという。

影響を受けたのはiOS上で複数のTwitterアカウントを利用し、いずれかのアカウントでオプションの機能を使って正確な位置情報を共有することを選択していたユーザー。位置情報の共有に同意していないアカウントについても、同一のモバイルデバイス上の1つまたは複数のアカウントから誤って位置情報のデータが収集されたとみられると、Twitterは説明している。

誤って収集された情報はリアルタイムの入札プロセスにおいてTwitterのパートナー(非公表)に共有された。つまりパートナーは許可を得られていない位置情報データを受け取ったということだ。Twitterは、位置情報は郵便番号または市単位(5km四方)に「ぼかされた」もので「精密」ではないとしている。つまり「住所を特定したり行動を正確に追跡したりすることはできない」データだったと同社は述べている。

この問題の影響を受けて位置情報が知られてしまったのではないか、あるいは身元がわかってしまったのではないかという懸念に対し、位置情報データを受け取ったパートナーにTwitterのハンドルネームや固有のアカウント識別子は渡っていないことをTwitterは保証している。パートナーは影響を受けたユーザーの身元を特定することはできず、位置情報データを保持してもいないと同社は述べている。

Twitterは以下のように説明している。

弊社はパートナーに対し、位置情報のデータを保持していないことと、データはパートナーのシステムに短時間存在しただけでその後は通常のプロセスの一部として削除されたことを確認している。

弊社はこの問題を修正し、再発防止に取り組んでいる。影響を受けたアカウントのお客様にはバグがすでに修正されたことを伝えた。ユーザーの皆様には、プライバシーの設定で弊社と共有するデータを確認することをおすすめする。

位置情報がいつ、どの程度の間共有されていたかは現時点では不明で、Twitterはこの点についてバグを公表した記事の中で明らかにしていない。データを受け取ったパートナーの名前や、最初にどのようにバグが発生したかも説明していない。位置情報データの削除に失敗したとだけ述べている。

コメントを求めたが、TwitterはTechCrunchに対し、これらの情報はいずれも開示しない予定であると語った。

Twitterは、影響を受けたユーザーには通知済みで、疑問があればフォームから同社のデータ保護担当に問い合わせるように呼びかけている。詳細が不明であるため、このバグによってGDPRの罰金がどうなるかは現時点ではわからない。

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(翻訳:Kaori Koyama)

Twitterが政府からの情報開示要請について公表

Twitterが最新の透明性レポートを公表した。同社が2018年7月から12月に各国政府から受けたユーザーデータ提供の要請は、前期に比べ6%減少したという。

今回公表されたデータによると、Twitterは政府から1万1112アカウントに関して情報提供の要請を6904件受けた。要請の件数は前期とまったく同じだが、アカウント数は減っている。同社が何らかのデータを提供したのは、要請全体の半数強だという。

データ提供の要請が最も多かったのは米国政府で、3860アカウントに関して2092件を要請した。これは全世界の要請のおよそ3分の1にあたる。

TwitterはPeriscopeのビデオストリーミングに関しても、108アカウント、30件の要請を受けた。このうち何らかの情報を開示したのは40%だった。

Twitterは、2通の国家安全保障書簡(NSL、National Security Letter)を開示する許可を得ているとしている。NSLはFBIが司法の監視なしに発行する情報開示の命令書で、発表禁止となっていることが多い。同社は以前と異なり今回はNSLを公表していないが、影響を受けたユーザー2名には通知したという。

同社は、テロ活動に関連する16万6513アカウントを停止したことも発表した。これは前期より19%減少している。また、子どもの性的搾取に関するルールに違反した45万8989アカウントも停止した。

画像: Getty Images

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(翻訳:Kaori Koyama)

Twitterのリツイートに写真やビデオを追加可能に

Twitterのリツイートに、ついに新機能が追加された。ちょっとしたことだが便利な機能だ。これまでリツイートの際に追加できるのはテキストだけだったが、新たに写真、ビデオ、GIFも追加できるようになった。

この機能は米国時間5月6日に、iOS、Android、Twitterのモバイル用ウェブサイトで使えるようになった。ちょっとしたアップグレードのように見えるが、Twitterで共有されるメディアの量に大きな影響を与える可能性があるという意味で注目される。

ユーザーはよくコメントを付けてリツイートしている。そのため、リツイートでメディアをサポートすれば、Twitterのタイムラインをスクロールするときに目にするテキスト以外のコンテンツの量はかなり増えると考えられる。

Twitterのフォーマットにはさまざまな制限が伴うが、このアップデートはSMSに似たタイプの公開のプラットフォームを提供するというTwitterの当初の目的とは離れた方向へさらに進む一歩と見ることもできる。これまで、メディア、ユーザーからのライブストリーミングビデオメディアパートナーからのライブビデオオーディオのブロードキャスティングをサポートし、2017年には文字数制限をそれまでの2倍の280文字にした。現在は「twttr」と呼ばれているテストアプリで、会話をよりフォローしやすくために、返信をスレッド化する新しいユーザーインターフェイスのプロトタイプに取り組んでいる。

これらの変更を総合して考えると、Twitterは「テキストでステータスを更新するもの」という評価から離れ、もっとメディアリッチでエンゲージメントの高いプラットフォームの方向を目指していると言える。そうなればユーザーがTwitterに費やす時間が増え、広告収入の増加が期待される。

リツイート機能のアップデートは詳細ページのツイート、タイムライン、アクセシビリティ機能、Twitterクライアントに影響を与えるため、この変更には複数のチームのチームワークとコラボレーションが必要だったと同社は語っている。

Twitter Engineeringのアカウントは今回のアップデートについて「多くの人が望んでいた機能に取り組み、とてもエキサイティングだった。この機能をローンチできてうれしい。皆さんがこの機能を使うのを楽しみにしている」と書いている。

私たちが望む機能はほかにもあることを忘れないでいてくれるといいのだが。編集ボタンは作られないのかな……。

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(翻訳:Kaori Koyama)

Twitter CEOのジャック・ドーシーがホワイトハウスでトランプ大統領と会談

Twitterの共同ファウンダーでCEOのジャック・ドーシー氏は反ワクチン活動家と対談したり、ポッドキャストでTwitterの政治的立場を語るなどとかく賛否の議論を起こしてきた。米国時間4月23日、ヒゲ面のCEOはTwitterでいちばん目立つユーザーと対談した。トランプ大統領だ。

ジョー・ローガンのポッドキャストに出たときとは違い、ドーシー氏がホワイトハウスでトランプと会った30分間に何を話し合ったのかは秘密にされている。例によってトランプは会談をツイートしたが、その直前にMotherboardが記事を掲載している。

素晴らしいミーティングだった!午後、ホワイトハウスで@Twitterの@Jackと会った。話題はTwitterというプラットフォームからソーシャルメディア全般まで多岐にわたった。オープンな対話を続けられるものと期待している!

問題の2人が口を開かない限り、正確にどんな話だったかのは謎のままだが、推測はできる。Motherboardの記事によれば、「Twitterにおける公共問題の議論の現状」という件名のTwitterの部内メールが議題の第一だった可能性が高い。

最近Twitterは一部保守派からツイートを検閲していると非難されていた。その証拠は発見されなかったが、トランプ大統領はおそらくこの問題を蒸し返したのだろう。ドーシーCEOは 検閲を行っていないことを再度保証し、今後も多様な意見に耳を傾けていくなどと穏やかな表現で大統領をなだめ具体的な約束には踏み込まなかったのだろうと思われる。

ドーシー氏は大統領の招きを受け入れると決定したことについて部内メモでこう書いている。

大統領と会うことについて強く賛成する意見もあれば、そのような招待を受けるべきでないとする意見もあると思う。しかし私は一国の指導者の意見を聞き、Twitterの方針と理想を説明する機会を逃すべきでないと結論した。

画像:Cole Burston/Bloomberg via Getty Images / Getty Images

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(翻訳:滑川海彦@Facebook

Twitterが放棄したVineがByteとして復活、TikTokから市場を奪回できるか?

2016年に財政的に苦境にあったTwitterが6秒動画のVineを終了させて以後、ループする短い動画を共有する市場は中国のTikTokにさらわれた感があった。それから1年半経って、Vineの共同ファウンダーであるDom Hoffman(ドム・ホフマン)氏はVineの後継アプリのV2を開発していると発表した。このアプリがByteと改名され、このほど非公開ベータを開始した。

ホフマン氏は友だち100人をアプリに招待したという。ByteはVineによく似ており、縦位置撮影の短いスマートフォン動画を簡単にアップしてループ再生で共有するソーシャルプラットフォームだ。表示の順序はもっとも新しい投稿がトップとなるフィード方式だ。

すでに中国のTikTokが巨大なシェアを獲得しているためByteの前途にはかなり厳しい戦いが待っていそうだ。しかしByteが口パクやカラオケ、その他のティーンエージャーが喜ぶギミックに煩わされず、大人にとって有益な動画メディアとなることを目指すなら勝算はあるかもしれない。

ホフマン氏はTechCrunchに対して、ベータコミュニティーの即興性が高い気風に勇気づけられていると語った。クリエイティブで面白いコンテンツを大量に蓄積できる段階まで来ていないが、十分に説得力あるアプリに仕上がっていると同氏は確信している。第一に優先させるのは、たとえ他のサービスのほうがページビューを稼げるとしてもByteを試してみようとクリエーターが考える空気を、サービスの正式ローンチ前に作り上げることだという。

ホフマン氏は当面、このベータテストを続けながら、機能を追加したり削ったりしていく。こうした試行錯誤でビデオクリエーターは実際にどんな機能を必要としているのかを確かめていくという。現在のアプリは録画だけで別サービスへのアップロードはできない。ビデオクリップはニュースフィード方式で表示され、気に入ったら「いいね!」とコメント付けることができるだけで、まだアカウントのフォロー機能もない。ホフマン氏のもとに集まった7人の開発チームは、次のアップデートでアップロード機能とユーザープロフィールの表示機能を付け加える予定だ。

TikTokの大成功が「ループする短いビデオ」というマーケットを一変させた。まだこの市場が狭いニッチだった頃のVineを復活させるだけではメインストリームメディアの一角に食い込んだTikTokを倒せる見込みはなく、独自な要素が必要だとホフマン氏は気づいている。同氏は私のインタビューに対して「TikTokはVineを自然に発展させた素晴らしいサービスだと思っている」語った。ただしByteの目指すところはVineの発展形ではない。

TikTokがこれほど広く使われている状況で別のVine的なサービスが必要なのかどうかは興味ある問題だ。TikTokにはすでに5億人のユーザーがいるという。ホフマン氏はByteを近くこの市場に参戦させるという。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook

スパム防止にTwitterが1日の新規フォロー数を400件に制限、セキュリティー強化の一環

Twitterはスパマーをエコシステムから追い出すためにさらに大きな一歩を踏み出した。 ユーザーが1日に新しくフォローできるTwitterアカウント数の上限がこれまでの1000件から400件に大きく減らされた。スパマーはネットワークの規模を急激に拡大するために新しいアカウントを大量にフォローし、すぐにアンフォローするというテクニックを用いてきた。これは往々にしてTwitterの利用約款に違反する「不当ないし犯罪的方法」となっていた。

フォロー、アンフォロー、フォロー、アンフォロー。こういうことを繰り返すのはスパマーだ。そこでわれわれは1日にフォローできるアカウント数を1000から400に減らす。一般ユーザーには影響ないはず。ご安心あれ。.

こういうことをしていた多数のサービスがTwitterAPIの利用を禁止されている。簡単に大量のアカウントをフォローできるアプリが売られていた。こうしたツールがネットワークの規模拡大のツールとして便利だったのはフォローされると深く考えずにフォローバックしてしまうユーザーがいるためだ。実はフォローしてくるのは人間ではなくボットなのだが。

こうしたボットを売る会社は、すぐにフォローバックしてこないユーザーを自動的にアンフォローするツールも提供している。また不愉快なDMツイートをばらまくツールも多数販売されている。

今年に入ってTwitterはこうした「フォロー即アンフォロー」 ツールのTwitterへのアクセスを排除した。しかしローカルで作動するツールを排除してもスパムの自動化を提供するサービスを儲けさせるだけに終わっていた。

この種のスパム防止にはTwitterのAPIレベルでの本質的な対策が必要だった。しかし今回の対策ではまだ不十分だ、そもそも1日で400アカウントもフォローできるというのは手ぬるい、と考えると考えるセキュリティー専門家も多い。

言わせてもらうが、私の場合400人もフォローするのに7年かかっている。

中小ビジネスは一般の関心を惹くために「フォロー即アンフォロー」テクニックを使い続けるかもしれないが、規模は小さくなるだろう。

Twitterの広報担当者はTechCrunchの取材に対して、400件という数字の根拠をこう説明した。

われわれはしきい値をどこに設定するか各種検討した。その結果、大部分のスパムを防止できると同時に正当な利用に影響を及ぼさない値として1日あたり400件と決定した。

Twitterはまた報告ツールをアップデートし、Twitterアプリ内からユーザーがスマムやフェイクアカウントを通報できるようにした。またアカウントの本人確認やログイン認証にも新しいセキュリティー対策を導入している。昨年夏、Twitterはスパムアカウントを大量に削除したため、ユーザーのフォロワー数に大きな変動が生じたことがあった。(略)

こうした対策はスパマーにとってTwitterが住みにくいエコシステムとなることを狙っている。ただし短期的にはTwitterのユーザー数の伸びを低下させるかもしれない(Twitterは最近、この数字の公表を中止している)が、中長期的にはプラットフォームの健全性を維持するのに役立つだろう。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook

Twitterが会話をフォローしやすくするためのラベル表示をテスト中

Twitterはプラットフォーム上でのやり取りをフォローしやすくする試みを続けている。プロトタイプのアプリtwttrに加えて、最近“Original Tweeter”からのツイートをはっきりとさせるために返信にラベルをはる、というテストを行なった。このラベルつけは、いつ最初に投稿をツイートし、そしていつ会話のスレッド内で返信したのかを示すというものだった。そして今、Twitterはラベルシステムを再び変更しようとしている。

木曜日、Twitterは“Original Tweeter”を“Author”とラベル表示する新たな試みを展開すると発表した。Author”という言葉は“Original Tweeter”より少しだけ分かりやすいものだ。

“Original Tweeter”は“original poster”という一般的に使われている言葉とほぼ同等で、インターネット上のメッセージで会話を始めた人のことを指す。しかし、テックにさほど詳しくない人がTwitterを簡単に理解できるようにするというのが最終ゴールであるなら、“original tweeter”はそうした人にとってやや戸惑う言葉かもしれない。

Author”加えてTwitterは“Mentioned”そして“Following” という、会話スレッド内での他の重要なツイートにつけられる新たな2つのラベルも導入する。

“Mentioned”は、original tweeter…いやAuthorが最初のツイートで取り上げた人が投稿したツイートにはられる。一方、“Following” ラベルはあなたがフォローしているTwitterユーザーからのツイートにはられる。これは長いスレッドをスクロールするときに返信に気付きやすくするためだ。

奇妙なことに、Twitterがtwttrプロトタイプで同様に試しているものの中に同じ機能があるが、それは異なるやり方だ。招待制のテストアプリでは、オリジナル投稿者がツイートの横にグレー色のラインを使ってハイライトされ、その一方であなたがフォローしている人は明るい青色で表示される。

Twitterの大きな目標はアプリのデザインをより良くすることだ。しかしながらラベルはまた、ツイートへの返事に多くのパロディアカウントからの投稿を含むという特異な状況でも役立つ。しばしばパロディアカウントは、からかいの対象人物を真似るためにユーザーネームやプロフィール写真を取り入れている。それはときにユーザーを困惑させるものであり、図々しいトロルやスパムだったりする。

ラベル機能の有益性にもかかわらず、ユーザーの主な需要がいまだに編集ボタンであり、Twitterにとっては乱用やハラスメントへの対応が主要課題であるとき、こうした種のマイナーチェンジはTwitterにとって注目を集めるものとしては奇妙に映る。

乱用やハラスメントについていえば、Twitterは最近“Hide Tweet”機能に取り組んでいる。新しいラベルよりこちらの方が議論の的になり、Hide Tweetボタンは、投稿者が好まない返信を隠すなど、ユーザーの行動に影響をもたらす可能性がある。その結果、会話をフォローしている人は隠された返信を閲覧するためにボタンを押さなければならなくなるかもしれない。他のオンラインフォーラムでは、トロルや役に立たないコメントは反対にあったり、削除されたりすることが知られていて、これがユーザーの好ましくない行いをしつけたり、より良い会話を促進したりするのに役立ってきた。しかしながら、“Hide Tweet”機能は一部の人が好まない異議意見を黙らせるのに使われるかもしれない。

Twitterが編集ボタンを展開しなければ、プロダクト機能を通じたトロルに対処するための試みは、これまでにTwitterが少し仰々しくやってきたことよりもおそらく有効だろう。

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(翻訳:Mizoguchi)