レシピ動画のクラシルがクリエイターによるショート動画投稿サービスkurashiru shortsを開始

レシピ動画のクラシルがクリエイターによるショート動画投稿サービスkurashiru shortsを開始

レシピ動画サービス「クラシル」(Android版iOS版)を運営するdelyは10月18日、食・料理に関するショート動画の投稿サービス「kurashiru shorts」(クラシルショート)を開始した。投稿者(クリエイター)は、料理のレシピやテクニック・コツを15~60秒のショート動画にまとめて投稿し、クラシルのウェブサイト・アプリ上で配信できる。なお現在は招待制で投稿が可能となっており、年内には全ユーザーの投稿が可能になる予定。

またクラシルは、考案したレシピと調理のコツ・ポイントなどを紹介し、「作る楽しさ」を広く伝えたいクリエイターを募集している。飲食店のシェフや、「レシピ本を出してみたい」「食領域のインフルエンサーになりたい」方など、「食・料理」領域で、新たなファンを獲得したいクリエイターをkurashiru shortsがサポートするという。

クラシルは、「くらしをおいしく、あたたかく」をコンセプトに、管理栄養士が監修した「かんたんにおいしく作れるレシピ」を4万2000件以上提供するレシピ動画サービス。2021年10月、クラシルアプリの累計ダウンロード数は3200万を突破したという。

Netflixがトランスジェンダーの従業員によるストライキを計画した社員を解雇

Netflix(ネットフリックス)は、同社のトランスジェンダーの従業員リソースグループを率いて10月20日にストライキを計画していた社員を解雇したことを、事情を知るNetflixの現および元社員がTechCrunchに認めた。この解雇については、The Verge(ザ・ヴァージ)が最初に報じた

Netflixの従業員は、共同CEOであるTed Sarandos(テッド・サランドス)氏が、最近公開されたDave Chappelle(デイヴ・シャペル)の特別番組「The Closer(デイヴ・シャペルのこれでお開き)」について発言したことに抗議するため、ストライキを計画していた。Netflixは、この従業員を解雇したのは、内部情報を漏洩した疑いがあるからだと主張している。

「当社は、商業上の機密情報を社外に漏らした従業員を解雇しました」と、Netflixの担当者はTechCrunchに語った。「この社員の動機が、Netflixに対する失望と心の痛みであろうことは理解していますが、信頼と透明性の文化を維持することは当社の中核をなすものです」。

問題となっているリーク情報は、Bloomberg(ブルームバーグ)の記事に掲載された「The Closer」に関する内部指標のようだ。Netflixはこの一回限りのスペシャル番組のために2410万ドル(約27億5000万円)を費やしたと報じられている。これに対し、Bo Burnham(ボー・バーナム)が1人で制作した最近のコメディ特番「Inside(ボー・バーナムの明けても暮れても巣ごもり)」には390万ドル(約4億5000万円)、Netflix史上最高のヒット作となった「イカゲーム」は全9話分で2140万ドル(約24億5000万円)を投じたという。

今月初め、Netflixが「The Closer」の配信を準備していた際、従業員たちから番組中に有害な反トランスのジョークが含まれているのではないかという懸念が寄せられた。シャペル氏は、性別と生物学的な性を結びつけ、トランスジェンダーの権利を求める運動に反対する「Trans-Exclusionary Radical Feminists(超排他的急進フェミニスト)」を意味する「チームTERF」であると公言するほどだ。Netflixがとりあえず10月5日にこのスペシャル番組を配信したところ、社員やサービス加入者の中から、Netflixに対して怒りが噴出した。

このスペシャル番組が公開された翌日、NetflixのソフトウェアエンジニアでトランスジェンダーであるTerra Field(テラ・フィールド)氏は、反トランス的な表現の影響について、拡散された一連のスレッドをツイートした。「TERFのイデオロギーを促進することは(昨日、私たちがプラットフォームで行ったことですが)、トランスの人々を直接傷つけることであり、中立的な行為ではありません。これは二者択一の議論ではありません。生きていたいトランスの人々と、私たちに生きていてほしくない人々との議論なのです」と、フィールド氏は書いている。

その直後、Netflixは、招かれていない取締役レベルの会議に出席しようとしたとして、フィールド氏と他の2人の社員を停職処分にした。しかし、フィールド氏は、悪意を持って会議に出席しようとしたのではなく、実際には1人の取締役がリンクを共有していたため、会議に出席できると思い込んでいたことが判明し、翌日には復職させられた。

しかし、Netflixの社員の中にはうんざりしている人もいた。特に、共同CEOのテッド・サランドス氏が社員に宛てたメールの中で「スクリーン上のコンテンツが現実の害に直結するわけではない」と書いたからだ。サランドス氏は、続けて「私たちは「Sex Education(セックス・エデュケーション)」、「Orange Is the New Black(オレンジ・イズ・ニュー・ブラック)」、「Control Z(コントロールZ)」、Hannah Gadsby(ハンナ・ギャズビー)やデイヴ・シャペルの番組などを、すべてNetflixで配信しています。重要なのは、コンテンツチーム自体の多様性を高めることです」と書いている。

エミー賞を受賞したNetflixのスペシャル番組「Nanette(ナネット)」で有名なレズビアンのコメディアンであるハンナ・ギャズビーは、サランドス氏が自分をNetflixの性的少数者に対する包括性の象徴として描こうとしていることに反論した。

「テッド、あなたが認めようとしないヘイトスピーチの口笛がもたらす現実世界の影響に対処するために、私には十分な報酬が支払われていません」と彼女はInstagram(インスタグラム)に書いた。「あんたとあんたの道徳的アルゴリズム儀式なんかクソ喰らえ」。

Netflixがトランス系社員によるストライキの立案者を解雇して炎上を煽る中、同社に反感を抱く人たちの中には「cancelnetflix.com」というリンクを投稿し、Netflixの解約方法が書かれたヘルプページに人々を誘導しようとする動きが広まっている。

NetflixのLGBTQ+アカウントであるMostは「私たちはみなさんのコメントをすべて読み、より大きく、より良い、性的少数者の表現を提唱し続けるために活用しています」とツイートした。「OK、もう私たちに怒鳴るのに戻っていいですよ」。

画像クレジット:TechCrunch

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(文:Amanda Silberling、翻訳:Hirokazu Kusakabe)

PandoraがSoundCloudと提携し「明日のヒップホップスーパースター」を紹介する新番組を開始

SiriusXM(シリウスXM)傘下のPandora(パンドラ)は、SoundCloud(サウンドクラウド)と提携し「明日のヒップホップスーパースター」の音楽を紹介することを目的としたPandoraで利用可能な新ステーション「The Lookout by SoundCloud(ザ・ルックアウト・バイ・サウンドクラウド)」を起ち上げる。これは先日、Pandoraの親会社であるSiriusXMが、SoundCloudと提携し、Hip-Hop Nation(ヒップホップ・ネーション)チャンネルで同名の番組を開始したことを受けたものだ。2020年、SiriusXMはSoundCloudに7500万ドル(約85億8000万円)を出資していることもあり、同社がそのプロパティ全体でSoundCloudと手を組むことは意外ではない。

The Lookout by SoundCloudでは、Toosii(トゥーシー)、Sheff G(シェフG)、Metro Marrs(メトロ・マーズ)、Young Devyn(ヤング・デヴィン)、$NOT(スノット)、Dro Kenji(ドロ・ケンジ)、Cico P(シコP)、Flo Milli(フロー・ミリ)、Nevi(ネヴィ)、SoFaygo(ソー・ファイゴ)、Isaiah Rashad(イザヤ・ラシャド)、Sleepy Rose(スリーピー・ローズ)などの新しいアーティストを毎週紹介していく。このステーションでは、SiriusXMの同名の番組で聴かれる曲がフィーチャーされる。

「SiriusXMのHip-Hop Nationにおけるヒットを受け、今度はPandoraを新たなホームとするSoundCloudのトッププレイリスト『The Lookout』は、ファンが最高のヒップホップを発見するための最大のデジタルオーディオソースです」と、SoundCloudの音楽部門で暫定責任者を務めるR. Caiaffa(R.カイアッファ)氏は声明で述べている。「Pandoraと協力して『The Lookout by SoundCloud』を拡大することによって、新興ヒップホップ・アーティストのコミュニティを聞き、発見してもらうための役に立つという我々の共通の責務を強化することができます」。

この新しいステーションは、2019年に開始されたSoundCloudの最も人気の高いプレイリストの1つである「The Lookout」を起源とする。このプレイリストはその後、次世代のヒップホップの新星を発見できる場所として人気を博している。

SiriusXMは、The Lookoutがこれまでに、Pop Smoke(ポップ・スモーク)、Megan Thee Stallion(ミーガン・ジー・スタリオン)、Roddy Ricch(ロディ・リッチ)、Rod Wave(ロッド・ウェーブ)など、有名になる前の今日のヒップホップ界の大物アーティストにスポットライトを当ててきたことを強調している。

SiriusXMが、SoundCloudとさまざまな協業を行うことで、より若いリスナーを惹きつけようとしていることは明らかだ。さらに、SiriusXMは最近、TikTok(ティックトック)のクリエイターをチャンネルのホストとして起用した「TikTok Radio(ティックトック・ラジオ)」チャンネルを開設し、そちらでも若いリスナーの獲得に力を入れている。このチャンネルは、TikTokの「For You(おすすめ)」フィードのラジオ版のようにデザインされたものだ。

ここ数年、SiriusXMとPandoraは、音楽とポッドキャストの両方で競争力を高めるために、Simplecast(シンプルキャスト)やStitcher(ステッチャー)の買収も行ってきた。最近では、SiriusXMがオーディオエンターテインメント制作スタジオのAudio Up(オーディオアップ)と提携し、新しいオリジナル脚本のポッドキャストを開発している。

関連記事:デジタルラジオSiriusXMがAudio Upと提携してオリジナルポッドキャスト作品を開発

画像クレジット:TechCrunch

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(文:Aisha Malik、翻訳:Hirokazu Kusakabe)

結婚式に参加するパートナーを探す新機能「Plus One」をマッチングアプリTinderがリリース

Tinder(ティンダー)は米国時間10月14日、年末の結婚式シーズンに向けて、結婚式に参加するパートナーを探すための新しい方法を展開することを発表した。同日より、ユーザーはアプリ内の「Plus One」オプションに加入することで、結婚式に参加する相手を探す、またはその意思があることを示すことができるようになった。この新機能は、2021年9月にリリースされたTinderの「Explore」セクションからアクセスでき、興味のある分野などからマッチする相手を見つけることができる。

Tinderのプロダクト・イノベーション担当副社長であるKyle Miller(カイル・ミラー)氏は「多くの会員が次の結婚式のためにパートナーを探していることを知っているので、Tinderでまさにそれができる方法を提供できることに興奮しています」とブログで述べている。

Tinderは、ウェディングプランナーの会社であるWeddingWire(ウェディングワイヤー)と提携し、新しい結婚祝い金プレゼントを通じて、独身のゲストがウェディングシーズンの費用をまかなえるよう支援している。

また、対象となるTinderユーザーでPlus Oneに加入した最初の100名に旅行、ギフト、宿泊など、これから参加する結婚式にかかる費用をまかなうための460ドル(約5万2000円)をプレゼントする。WeddingWireの調べによると、ゲストが結婚式に出席するために費やす費用は平均460ドル(約5万2000円)とのことで、この金額がプレゼントに選ばれた理由だ。

画像クレジット:Tinder

Tinderによると、Tinderのプロフィールで「結婚式のパートナー」について言及している人が年初から45%増加していることから、ユーザーはすでに結婚式シーズンに向けて準備を進めているという。この最新機能により、Tinderのユーザーは、興味のない候補者を選別する必要がなくなり、結婚式へのデート相手を直接検索できるようになる。

今回の新機能は、Tinderがユーザーとの関係を強化し、デート相手を探したり、交流したりするための選択肢をより増やすための新機能を展開してきたことを受けてのものだ。例えば、前述の新しいExploreセクションでは、イベントや、関心事別にマッチする相手を発見する新しい方法を提供している。また、ユーザーは、マッチングが成立する前に相手と簡単な会話をすることもできる。

また、Tinderは先週、Lyft(リフト)と提携し、ユーザーがデート相手の乗車料金を支払うことができるようになった。この機能では、ユーザーが住所や場所を交換する必要はなく、代わりに車を予約する相手にクレジットを送ることで完結する。

これらのソーシャル機能に加えて、Tinderはユーザーのための安全ツールのリリースにも力を入れている。例えば、8月には、任意のID認証を全世界で提供する予定であることを発表した。また、6月には、ユーザーが自分の携帯電話の連絡先をアップロードして、アプリで見たくない特定の人をブロックできる機能をリリースしていた。

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画像クレジット:Tinder

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(文:Aisha Malik、翻訳:Akihito Mizukoshi)

グーグルの3D美術館「Pocket Gallery」がウェブからも楽しめる

GoogleのArts & Cultureチームは、2018年に「Pocket Gallery(ポケットギャラリー)」を提供開始し、史上初めてヨハネス・フェルメールなどの芸術家の作品、通常は公開されていなかった作品もAR対応のスマートフォンユーザーで鑑賞できるようにした。米国時間10月14位、同チームは、「ポケットギャラリーPocket Gallery

関連記事:Google、デジタルアート・ギャラリーにARを導入

Pocket Galleryの当初の目標は、これまで見たことのない展覧会をデジタル3D形式で提供することだった。そしてこの度のウェブ化によって、ギャラリーはデスクトップや、AR非対応のスマートフォンでも鑑賞できるようになり、デジタル展覧会はより観やすくなった。

「お気に入りのブラウザを開くだけで、Pocket Galleryのすべてを3Dで観ることができます。世界のアートツアーを音声付きで楽しみ、ショーヴェ洞窟で人類最古の絵画を鑑賞し、古代インドの細密画に驚嘆したり、Klimt vs. Klimtで矛盾を抱えた人間を発見したりすることができます」とGoogle Arts & CultureのアソシエイトプロダクトマネージャーであるJoe Shepherd(ジョー・シェパード)氏はブログで述べている。

一部の作品には歴史の解説があり、またいくつかの作品は近寄って細部を観ることができる。また一部のギャラリーでは、音声付きのツアーでこの展覧会の見どころを解説し、作品の歴史的な由来の解説などもある。

画像クレジット:Google

また、フランスのRéunion des musées nationauxの協力による特別展示もある。ユーザーはバーチャルガイド付きのツアーに参加して「maritime tales, stormy landscapes, and shores swathed in light(海の物語、嵐の風景、光に包まれた海岸)」の美術作品を鑑賞できる。この特別展示にはベルサイユ宮殿やルーブル美術館などヨーロッパ屈指の美術館が提供した、海の絵画の傑作40点がある。

「私たちの最新のギャラリーで、海の神秘を解き明かすことをお楽しみください。ウェブからご覧いただけるPocket Galleryで、新しい角度から集めた文化的名品の、充実したコレクションをご経験ください」とシェパード氏はいう。

Pocket Galleryの展覧会は、Google Arts & Cultureのウェブサイトや、AndroidiOSでダウンロードしたGoogle Arts & Cultureアプリで見学できる。

画像クレジット:Mitch Barrie/Flickr CC BY-SA 2.0のライセンスによる。

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(文:Aisha Malik、翻訳:Hiroshi Iwatani)

グーグルがモバイルアプリで検索結果の連続スクロール機能を導入、まずは米国で

米国時間10月14日、Google(グーグル)はモバイルデバイスでの検索の動作をまず米国で変更することを発表した。現在はスマートフォンで検索結果の最後までスクロールすると、タップして次のページを表示する必要がある。今後は検索結果の続きが自動で読み込まれ、下へスクロールしていけば他の情報を続けて見られるようになる。

この変更は当面、米国で英語で検索した際にモバイルのウェブで動作し、iOSとAndroidのGoogleアプリにも対応する。徐々に導入されるため、はじめのうちは検索結果が連続スクロールすることもあれば、しないこともあるようだ。

Googleによれば、多くの人は先頭のいくつかの検索結果から目的の情報を見つけるが、さらに情報を求める人は検索結果を4ページブラウズする傾向がある。そこで同社は変更を加えることにしたとTechCrunchに語った。多くの情報を求める人はページ下部の「もっと見る」をタップする必要がなくなり、これまでよりもシームレスにベージを行き来できる。

Googleは、単に答えを見つけるのではなく特定のトピックに関してアイデアやヒントを求めて検索する人にとって特に役に立つだろうと述べている。

この設計には、Googleが言及していない利点が他にもある。

まず、連続してスクロールするなら、検索のどこかの時点でストップしてからリンクをタップして移動する必要がなくなる。この動作はデスクトップ時代のウェブ検索の名残りだ。この「クリックして詳しく」というタイプの設計は、例えばFacebookのニュースフィードのようにアプリ内のフィードが延々スクロールして新しい情報が表示される世界では時代遅れだと感じる。また、連続スクロールによって、ユーザーはこれまでよりも長い時間アプリを見ることになり、広告が多く目に入るかもしれない。

連続スクロールにすれば、Googleは広告をこれまでより柔軟に配置できる可能性がある。検索結果ページの上部に限られていた広告を、下ヘスクロールするにつれて検索結果の途中に挿入することができるだろう。SNSのフィードの途中に広告が表示されるのと同様だ。

Googleは今回の変更にともなう広告の計画を詳しくは明らかにしなかったが、同社はTechCrunchに対し、米国(英語)のモバイルの検索結果でページの上部と下部の間に表示されるテキスト広告の数を再配置する予定だと語った。テキスト広告は2ページ目以降の上部に表示され、各ページの下部に表示されるテキスト広告は減る。しかし現時点では、ショッピングと近隣の広告の表示には変更はないものと思われる。

また、Google検索は情報のボックス、検索の提案、ショッピング「ビデオ」など他の分類へ移動するボタンなどでごちゃごちゃしてきたため、検索結果の中から適切な項目をタップして進むのが難しい。ユーザーの目を引いてタップさせようとするためにボタン類の色が暗くなるので、さらに難しくなっていた。

今回の変更は、2021年1月にモバイルの検索結果ページをモダンなデザインに変更すると発表したことに続くものだ。1月の変更の主眼は検索結果を見やすくすることで、そのために余白を増やして一部には色を付け、フォント(実はGoogle独自のフォント)を大きく太くし、丸くて影が付けられていたボックスをシンプルな直線にするなどの変更が加えられていた。

ただ、その時の変更は主に検索結果の表示に関することで、動作の変更ではなかった。

Googleによれば、連続スクロールは米国で公開が開始されている。

関連記事:グーグルがモバイル検索のデザインを変更、違いはわずかだがよりわかりやすくモダンに

画像クレジット:Google

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(文:Sarah Perez、翻訳:Kaori Koyama)

ツイッターが米国でAndroidユーザーに「チケット制スペース」の提供を開始

Twitter(ツイッター)は、有料のTicketed Spaces(チケット制スペース)を米国のAndroidユーザーが数日中に利用できるようになると発表した。Twitterのライブオーディオルーム機能であるスペースのホストは、チケット制スペースへのアクセスを販売できる。今回のAndroid版のリリースは、8月下旬にまずiOSユーザー向けに始まったチケット制スペースの展開に続くものだ。

関連記事:ツイッターが有料の「チケット制スペース」展開をiOSで開始

チケット制スペースは最初6月に、18歳以上で、過去30日以内に3つのスペースを開催したことがあり、1000人以上のフォロワーを持つiOSおよびAndroidユーザーを対象に、テスト参加の募集が始まっていた。Twitterは現在、Androidユーザーに対して、チケット制スペースの利用とこの新機能へのフィードバックを呼びかけている。

チケット制スペースがAndroidに提供されます!チケット購入オプションは、数日中に米国のすべての人に展開されます。

この機能は、公開される会話を主催したり司会したりするクリエイターの、時間と労力を支援する方法であると、Twitterは述べている。クリエイターはチケット制スペースを利用して、ワークショップやユーザーとの対話、ファンとの交流会などを開催することができる。この大手ソーシャルメディアは以前、クリエイターが得た収益の3%を手数料として徴収すると表明していた。

そのスペースがチケット制スペースである場合、ユーザーにはホストが設定した金額でチケットを購入するオプションが表示される。また、ユーザーはチケット制スペースの参加者から、リンク付きのDMでチケット購入の誘いを受けることもある。

チケット制スペースは、Twitterが競合するClubhouse(クラブハウス)やInstagram(インスタグラム)との差別化を図るのに役立つだろう。これらの2つのプラットフォームは、事前チケット販売の機能を導入していないからだ。

画像クレジット:Nina Riggio / Bloomberg / Getty Images

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(文:Aisha Malik、翻訳:Hirokazu Kusakabe)

Clubhouseに高音質のオーディオモードが登場

Clubhouse(クラブハウス)は10月11日の週に、ソーシャルオーディオを中心に据える方針を強化するものとして、新しい「ミュージックモード」を追加した。このミュージックモードにより、Clubhouse上でライブ演奏をするミュージシャンが音質を最適化するツールを使えるようになる。このモードはAndroidよりも先にiOSで提供される。

Clubhouseが今回の発表でオーディオマニアの世界に近づいていったわけではないが、この新機能によってユーザーは豊かなリスニング体験に必要な「高音質の優れたステレオサウンドでのブロードキャスト」をすることができると同社は述べている。同社によれば、ミュージックモードではミキシングボードやマイクなどプロレベルのオーディオ機材もClubhouseで利用できるという。

画像クレジット:Clubhouse

Clubhouseは2021年8月の終わりに空間オーディオにも対応していた。これはグループオーディオルームにいる複数の話者がそれぞれの場所から話しているように聞こえる機能だ。これにより、実際の場で会話をしているかのように感じられる。

話者がミュージックモードをオンにするには、右上にある3点のアイコンをタップし「Audio Quality」をタップして「Music」を選択する。リプレイ可能なクリップの録音も高品質オーディオに対応する。ミュージックモード以外の変更としては、検索バーがフィードの上部へ移動し、iOSで検索するとつながっている人と手を振って挨拶を交わせるようになった。

画像クレジット:NurPhoto / Contributor / Getty Images

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(文:Taylor Hatmaker、翻訳:Kaori Koyama)

目標達成を支援する営業予実管理クラウド「GRAPH」を手がけるグラフが2000万円の資金調達と正式ローンチ発表

目標達成を支援する営業予実管理クラウド「GRAPH」を手がけるグラフが2000万円の資金調達と正式ローンチ発表

グラフは10月15日、Coral Capitalおよび日本政策金融公庫から2000万円の資金調達を実施したと発表した。また、目標達成を支援する営業予実管理クラウド「GRAPH」(グラフ)を9月末に正式ローンチしたことを明らかにした。調達した資金は、GRAPHの新機能開発および人材採用への投資にあてる。

GRAPHは、営業組織の営業予実管理を「誰でも、すぐ、簡単に」実現できるツール。既存の導入ツールやリテラシーにかかわらず、導入初月から適切な営業予実管理やその先の目標達成を支援するという。

GRAPHの特徴

  • 導入初月からデータを見える化:GRAPHは導入初日から運用開始可能。また日々の入力は、数値のみで10項目程度となっており、営業担当者1人あたり1日2~3分の入力時間で、予実管理に必要十分なデータを管理可能
  • 適切な予実管理を実現するダッシュボード:GRAPHは、洗練されたビジネスチームのダッシュボードをプリセットしているという。営業日数に応じた独自の目標進捗率を管理し、最小限のデータ入力で蓋然性の高い予実管理が可能
  • 富なナレッジで安心のサポート:多業態での営業管理経験をもつエキスパートが導入から活用定着までを支援。営業マネジメントのエキスパート不在の組織においても、ツール・コンサルティングの両軸で支援する

同社は、追加予定の機能として「ビッグデータを活用した営業マネジメント支援」「アワード機能」「他社CRM連携」を挙げている。営業マネジメント支援では、蓄積されたデータの分析や、データに基づいた営業施策の提案をGRAPHが行うという。アワード機能では、GRAPHの実績データを基にメンバーを表彰。「当月売上No.1」「成長率No.1」など多種多様なアワードを設定し、トップ層に限らず幅広いメンバーのモチベーション向上につなげる。

また他社CRMとGRAPHを連携することで、導入済みツールを活かしつつ、日次での緻密な予実管理を行うことが可能となるという。

昨今、DXへの関心の高まりから、営業組織においてもCRMやSFAといった営業支援ツールの導入・活用例が見られるという。ただグラフによると、ツールを導入する企業の多くが、煩雑なツール運用を現場に浸透させつつ営業成果につなげることの難しさに直面しており、うまく活用しきれていない現状があるとしている。

慣れないシステム構成を1から設計し、ツールへのデータ入力業務を現場に浸透させることは容易ではなく、多くの工数をかけて入力したデータからネクストアクションが導き出せず、データが死蔵しているケースも多く存在する。

一方GRAPHでは、洗練・厳選した予実データを1日2~3分の入力でリアルタイムに見える化し、営業プロフェッショナルのサポートのもと、ネクストアクションに繋げられるとしている。

目標達成を支援する営業予実管理クラウド「GRAPH」を手がけるグラフが2000万円の資金調達と正式ローンチ発表

ソフトバンク出資のトラベルテックYanoljaが韓国のeコマースInterparkを買収

韓国のトラベルテック企業Yanolja(ヤノルジャ)は、同国の電子商取引のパイオニアで上場企業のInterpark(インターパーク)の株式の70%を約2億5000万ドル(約285億円)で取得した。

Yanoljaは、今回の買収を機に、海外旅行業界へのさらなる進出を目指す。Interparkは、韓国語、英語、中国語、日本語を話す顧客を対象に、230カ国以上でオンライン旅行予約サービスや国際配送サービスを提供している。

海外旅行業界は、国外のトラベルテックプラットフォームが主流となっているが、Yanoljaは、ホテルや車両の予約、旅行関連のなどの現行のサービスに加え、Interparkが長年培ってきたライフスタイルサービスをより多く取り入れて「スーパーアプリ」を構築し、規模を拡大して対抗したいと考えている。Interparkのサービスは、ショッピング、レストランの予約、旅行チケット、アトラクション、ライブパフォーマンスなどをカバーしているとYanoljaの広報担当者はTechCrunchに語った。

Yanoljaは2021年7月にソフトバンク・ビジョン・ファンド2から17億ドル(約1938億円)を調達していた。Yanoljaへの投資は、ソフトバンクが韓国企業に投じた資金としてはCoupang(クーパン)への投資に次ぐ規模だった。Coupangは上場前にソフトバンクから約30億ドル(約3420億円)の出資を受けた。

Yanoljaのバリュエーションは10兆ウォン(約9576億円)以上と推定される。報道によると、2023年頃には米国と韓国での重複上場を目指す予定だという。この20カ月間、旅行・観光業界には大きな雲がかかっていたが、同社はしっかりと成長した。2019年、Yanoljaは1億8000万ドル(約205億円)のシリーズDラウンドを終え、10億ドル(約1140億円)以上の評価を受けた。同社は、評価額やIPOの計画についてのコメントを控えた。

韓国最大のトラベルテック・スタートアップであるYanoljaは、CEOのSuJin Lee(スジン・リー)氏が2005年に創業した。同氏は以前、モーテルのマネージャーだった。

Yanoljaは、直近の調達資金を利用し、グローバルトラベルプラットフォーム(GTP)への投資や、人工知能による自動化ソリューションの強化を行っており、ユーザーのためにパーソナライズされたソリューションを提供する技術の開発を目指しているという。

同社は7月、新機能であるB2Bオペレーションソリューション「Yanolja Cloud」の提供を開始した。パンデミックにより非接触サービスの需要が高まるなか、デジタルトランスフォーメーションを強化する。Yanolja Cloudは、オンラインおよびオフラインのオペレーションを自動化し、ホテル経営者が低コストでゲストにパーソナライズされたサービスを提供し、より多くの収益を上げることを支援する。同社は、東南アジアやアフリカ全域を含む170カ国、約3万社の顧客に、60種類の言語でYanolja Cloudを提供しているという。

同社は10月14日、Yanolja Cloudが9月時点で米国、インドネシア、フィリピン、インド、アフリカなどの海外市場で前年比170%の売上高を計上したと発表した。

同社は規模拡大のために他にも買収を行っている。2019年には韓国のDailyhotelとインドの宿泊管理プラットフォームeZee Technosysを、2018年には東南アジアを拠点とするホテルチェーンZen Roomsを買収した。

画像クレジット:Yanolja

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(文:Kate Park、翻訳:Nariko Mizoguchi

Instagramがライブ動画に注力、クリエイター向けの配信スケジュール管理機能と「練習モード」を追加

米国時間10月13日、Instagramはライブ配信のクリエイターのためのツールを2つ発表した。今後のライブ配信を最長で90日前までにスケジュール予約して話題を盛り上げ、ニュースをInstagram全体で共有してファンに知らせることができる。また「Practice Mode(練習モード)」という機能を準備中で、クリエイターはライブ配信前にゲストを集めて接続や照明などをテストし、その他の事前準備を管理できる。

Instagramによると、練習モードは以前からクリエイターたちが要望していたという。

一方、Instagram Liveをスケジュール予約できる機能は、同サービスをYouTubeやTikTokだけでなく、Instagramの親会社Facebookにも負けないものにしてくれる。

YouTubeのライブ配信はかなり前からスケジュールツールがあり、クリエイターは事前に宣伝を始めることができる。2018年には機能を拡張して、クリエイターは以前録画した動画のリリースをプレミア機能でスケジュール予約できるようになった。これもやはり、スーパーチャットへのアクセスなど、似た機能を提供している。2020年はプレショー機能も加わった。

Facebook Liveはかなり前からクリエイターツールを提供しており、スケジューリングやマーケティングや放映前のロビーなどの機能がある。

一方、2021年のTikTokも一連のクリエイターツールを展開し、そこにはTikTok LIVEビデオのスケジューリング機能もある。同社はさらにライブ動画への注力している。

Instagramによると、Live Scheduling機能はグローバルで利用できる。今後のライブ動画をスケジュール予約したら、そのコンテンツをストーリーズやtoriesやフィードでの投稿でフォロワーと直接共有できる。

フォロワーはリマインダーをセットするツールを使って、好きなクリエイターのライブ動画を見逃さないようにできる。

画像クレジット:Instagram

今回のローンチは、ライブコンテンツの市場がホットになってきた時期のものだ。Instagramが大きな投資をしているリアルタイムのeコマースに加えて、Instagramの最大のライバルであるTikTokも、ライブコンテンツをユーザー体験の大きな部分にしようと努力している。TikTokが最近導入したのは、ユーザーがランダムにライブ動画を見つけるのではなく、ライブセクションの「検索&発見」ボタンを使ってライブ動画をカテゴリーで調べる機能だ。

一方、Instagramは、このところ動画戦略を練り直している。2021年10月、IGTVブランドを捨てて、代わりに長編動画をフィードの動画と一緒にする。これらの努力の一環としてIGTVアプリもブランドを変更しリールを除き、そしてLiveも含む、Instagramのすべての動画のホームになる。

リールは、依然としてInstagramアプリの主役の座にあり、センターボタンやユーザーのプロフィール、検索&発見、そして最近確認したところによると、ハッシュタグのページからでもアクセスできる。

Live Scheduling(ライブスケジューリング)は本日から、グローバルで利用できる。Practice Modeのは、同社によると「もうすぐ」だという。

関連記事:InstagramがIGTVブランドを廃止、リール以外のビデオを「Instagram Video」フォーマットに統一

画像クレジット:Instagram

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(文:Sarah Perez、翻訳:Hiroshi Iwatani)

マイクロソフトがLinkedInを中国市場から撤退

米国のテック巨人Microsoft(マイクロソフト)は米国時間10月14日、同社傘下のプロフェッショナル向けソーシャルネットワーク「LinkedIn(リンクトイン)」を年内に中国市場から撤退させると発表した。

Microsoftは2016年に260億ドル(約2兆9550億円)以上でLinkedInを買収した。

このニュースは、中国で規制の変更が相次ぎ、Microsoftと同国の間で緊張が高まっている中でのことだ。Microsoftは2週間前、中国で特定の米国人ジャーナリストのプロフィールをブロックするという決定を下したことで、厳しい批判を受けた。

中国政府の権威主義的な要求と自社のビジネス目標とのバランスを取るのが難しいと感じている米国企業は、Microsoftだけではない。Microsoftは、時間が経てば経つほど悪化する可能性の高い問題に対して、急激なアプローチを取った。中国国内のメディア環境を考えれば、ジャーナリストがブロックに悩まされるのは驚くべきことではない。同社は、中国政府が容認できないと判断した個人プロファイルへのアクセスを制限するという同国政府の要求に屈するか、あるいは撤退するかを選ぶことができた。

Microsoftは後者を選んだ。

LinkedInはこのニュースを取り上げたブログ記事の中で、同社が2014年に中国市場への参入を決定したことについて、それは「インターネットプラットフォームに関する中国政府の要求を遵守」しながらも、なおかつ「表現の自由を強く支持する」ことを意味していたと書いている。

しかしLinkedInは、現在「中国では、著しく困難な運営環境とより厳しいコンプライアンス要件に直面している」と書いている。このような市場環境の変化により、同社は「中国の人々がLinkedInのグローバル・ソーシャルメディア・プラットフォームにアクセスする手段である、現在のローカライズ版LinkedInの提供を年内に終了させるという決定を下した」としている。

Microsoftの株価は午前中の取引で約1.6%上昇しており、テクノロジーに特化したNASDAQ総合株価指数とほぼ同程度の上昇率となっている。投資家はこのニュースを肩をすくめ無視している、ということだ。

この決定が、Microsoftと中国の市場および国家との関係にどのような意味を持つかは、現時点では明らかではない。中国共産党は、例えば国内のクラウド市場において、外国企業の商業的な将来を制限するような変化をもたらしている。Microsoftの中国LinkedInの決定は、テック企業と中国のより長期的な分離の可能性というレンズを通して見ることができるかもしれない。

画像クレジット:TechCrunch

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(文:Alex Wilhelm、翻訳:Aya Nakazato)

ツイッターがユーザーにより多くの広告を見せるための方法を検討

Twitter(ツイッター)は、同社のプラットフォーム上で新しい広告フォーマットと配置をテストする予定だ。米国時間10月13日、同社の収益プロダクトリーダーであるBruce Falck(ブルース・ファルク)氏は、Twitterがモバイル端末向けに、会話のスレッド内で1、3、8回目の返信の後に広告を表示し始めると述べた。同社はこの変更が永続的なものになるかどうかは明言しなかったが、最も理に適った挿入ポイントとレイアウトを決定するために、この方式で実験を行うという。また、Twitterは、広告の表示をクリエイターに強制するのではなく、クリエイターが選択できるようにすることも検討していると述べている。その場合、クリエイターにも広告収益の一部が還元されることになるという。

Twitterはこれまで、ユーザー数を大幅に増やすことに苦労してきた。そのため、既存のユーザーから得られる収益を最大限にするために、よりクリエイティブにならざるを得なかった。この1年ほどの間に、オーディオチャットルーム、チケット制イベント、クリエイターツール、サブスクリプション、バーチャルチップなど、さまざまな新プロダクトが次々と登場した。Twitterは、2020年に37億ドル(約4200億円)だった収益を2023年には75億ドル(約8500億円)以上に倍増させ、収益化可能な1日のユーザー数を3億1500万人にするという投資家への約束を果たしたいと考えている。

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ほとんどのあららしいプロダクトが初期段階のテストではあるが、Twitterはまだ大ヒットを飛ばしていない。例えば、第三者機関のデータによると、最近のTwitterの新しいクリエイタープラットフォームSuper Follow(スーパーフォロー)は、米国とカナダで公開されてから2週間で約6000ドル(約68万円)、もしくはそれより少しの多い程度の収益しか得られていない。(他の分析によると9月の17日間で1万2400ドル[約140万円])。どちらの数字が真実に近いかは別にして、クリエイターのサブスクリプションに対する需要がまだ高まっていないことは明らかだ。

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一方、Twitterは、新しいプレミアム製品であるTwitter Blue(ツイッターブルー)サブスクリプションを、米国をはじめとする最大の市場にまだ投入していない。このプロダクトには、ユーザーが求める「ツイートの編集」ボタンに近い機能として、誤字脱字をすぐに取り消すことができる「アンドゥ」オプションが含まれている。

しかし、このような新機能が次々と追加されてはいても、Twitterの収益の大半は広告によってもたらされている。Twitterは7月、ウォール街の利益予想を上回る10億5000万ドル(約1190億円)の広告収益を上げた。これは、より良いターゲティングのために2500のトピックカテゴリーを新たに導入し、広告の効果が向上したためと考えられている。

同様に、Twitterは、会話中に表示される広告を、議論されている内容に関連したものにすることを計画している。

Twitterの発表によると、ファルク氏は「私たちは、クリエイターと広告主にとって価値を生み出し、インセンティブを一致させる広告サービスを構築する大きな機会を得たと考えています」と述べている。「今後数カ月間、このフォーマットを試していく中で、このフォーマットがどのように機能するのか、また人々や会話にどのような影響を与えるのかを理解することに集中します。さまざまな頻度、レイアウト、文脈に応じた広告、異なる挿入ポイントなどをテストします。そして、得られた結果を検証し、これを恒久的なものにするかどうかを考えます。私たちは、広告主のためにこの試みを行うことを楽しみにしていますし、Tweetのクリエーターに報酬を与える機会を増やす方法を模索したいと考えています」と付け加えた。

最後の部分は、コンテンツが広告掲載に適した長いスレッドにつながったクリエイターへの収益シェアの提案について言及している。ツイッターでは、ツイートが話題になると、ユーザーはよく画面をスクロールして他のユーザーの反応を読む。これにより、Twitterは、現在提案されているように、スレッドの先頭付近だけでなく、スレッドの下の方にも多くの広告を挿入することができる。しかし、このように話題のツイートをマネタイズすることは、Twitterのコンテンツや文化に影響を与える可能性がある。Twitterはすでに、悪口やジョーク、怒りのツイート、その他の感情的なコンテンツを投稿するような、ある種のパフォーマティブなタイプのユーザーが注目を集める傾向のある場所だ。ツイートの「話題性」をクリエイターの収益に結びつけることは、Twitterが提供したいと主張する、純粋で思慮深い会話からTwitterをさらに遠ざける可能性がある。

しかし、Twitterに多くの広告が表示されることで、それを嫌って広告なしの体験にお金を払う人たちに、Twitterは別のプロダクトを提供できるようになるかもしれない。現在、Twitter Blueは広告ブロック機能を提供していないが、アプリでは、ユーザーがお金を払うことで広告を表示しない方法を提供していることがよくある。この機能は、Twitter Blueにバンドルされるか、あるいは単独で購入できるようになるかもしれない。(念のためにいっておくと、Twitterはこれを検討しているとは述べていない。質問を受けた際、同社は現時点ではその計画の「一部ではない」と答えている)。

必要な場合もあるが、広告の表示は多くの人が好まず、敏感に反応する収益化ツールだ。Twitterは、四半期や年度末になると、タイムライン上に数ツイートごとに広告が表示されるようになり、ユーザーから不満の声があがる傾向にある。この新しい広告に対するユーザーからの激しい反発や、プラットフォーム上での消費者行動への悪影響があれば、Twitterがこのテストを再考する可能性はある。

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しかし、レイアウト、配置、コンテクストターゲティングの正しい方法が確立されれば、収益拡大を目指すTwitterが、この変更を展開していく可能性は高い。すでにTwitterは、広告を掲載するための新しいセクションを提供できるはずだった「stories(ストーリー)」を機能させることに失敗している。storiesは、継続的な投資に見合うだけのユーザーの支持を得られなかった。

そのためTwitterは、広告で収益を上げるための他の方法を模索している。そして、より多くの場所でより多くの広告を表示することが、現在の同社の答えのようだ。

画像クレジット:TechCrunch

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(文:Sarah Perez、翻訳:Yuta Kaminishi)

注文住宅の間取りをスマホで建築家に依頼できる「madree」を運営するスタジオアンビルトが1.3億円調達

注文住宅の間取りをスマホで建築家に依頼できる「madree」を運営するスタジオアンビルトが1.3億円調達

スマートフォンで建築家に注文住宅の間取りを依頼できる「madree」(マドリー)など運営するスタジオアンビルトは10月13日、第三者割当増資による総額1億3000万円の資金調達を実施したと発表した。引受先はUTEC(東京大学エッジキャピタルパートナーズ)、マネーフォワードベンチャーパートナーズのHirac Fund、ほか個人投資家。

調達した資金は、エンジニアなどの人材獲得やマーケティング費用にあて、既存事業の改善や蓄積された間取りデータを活用した新しいサービス開発を行なうとのこと。また、ハウスメーカーや住宅関連企業との連携強化していくという。

madreeは、自分の暮しに合った間取りをスマートフォンから登録建築家に作成してもらえるサービス。間取りを軸とした独自の注文住宅プラットフォームという。作成した間取りは、提携住宅会社での概算見積もりをサイト上から依頼可能。同じ間取りについて複数社から概算見積もりを取ることもできる。会員登録ユーザーは4万2000人、定型住宅会社は200社以上となっている。

2017年6月に設立されたスタジオアンビルトは、「日本でいちばん多くの建築デザインを届けるプラットフォームをつくる。」をビジョンに掲げる建築デザイン領域のスタートアップ。madreeのほか、建築設計の仕事をオンラインで全国の建築系デザイナー・エンジニアに依頼できる設計事務所や工務店向けサービス「STUDIO UNBUILT」(スタジオアンビルト)も運営している。7000名を超える建築設計関連の専門家が利用しているという。

注文住宅の間取りをスマホで建築家に依頼できる「madree」を運営するスタジオアンビルトが1.3億円調達

ウェブ制作や動画制作を相談できるB2Bマッチングのユーティルが2.4億円のシリーズA調達、開発・運営体制を強化

企業のDX支援プラットフォームを展開するユーティルは10月14日、シリーズAラウンドにおいて、第三者割当増資による2億4000万円の資金調達を発表した。引受先は日本ベンチャーキャピタル、コロプラネクスト、グリーベンチャーズ、岡三キャピタルパートナーズ、サイバーエージェント・キャピタル、basepartners 有限責任事業組合。

今回調達した資金により、事業拡大へ向け開発・運営体制の強化を図るとしている。また、AIやIoTなど取扱商材を拡大し、DXを併走するコンシェルジュとしてデジタル領域全体をカバーする相談カウンターサービスを提供する。

ユーティルは、「デジタル化をもっと簡単に」をミッションとして2015年4月に設立。企業のDX担当者向けにウェブ制作に関する相談カウンター「Web幹事」、動画制作に関する相談窓口「動画幹事」、システム・アプリ開発の「システム幹事」などを運営している。

旗艦サービスである「Web幹事」では、ウェブ制作の専門家が顧客に合った制作会社を無料でアドバイス。失敗しない制作会社選びを1つの窓口で行えるよう、専門家とともに5000社以上の制作会社データベースから比較検討できるという。

Google CloudがSparkのマネージドサービスを発表

Google(グーグル)は米国時間10月12日の同社Cloud Nextイベントで、フルマネージドサービスとして「Spark on Google Cloud」の提供を発表した。これにより、オープンソースの人気データプロセッシングエンジンをGoogle Cloud上のプレミアムなサービスとして利用できるようになる。

Googleのデータベース、アナリティクス、Looker担当バイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーのGerrit Kazmaier(ゲリット・カッツマイヤー)氏は次のように述べた。「このイノベーションで、Sparkがついにクラウドネイティブの世界にやってきます。データエンジニアやデータサイエンティストは、クラスタエンドの構成を心配することなくSparkを扱えるようになります。しかもGoogle Cloudのあらゆるデータサービスとも統合しました。そのため、BigQueryやVertex AI、Dataplexから直接Sparkを使い始めることができます。このようにSparkを簡単に利用でき、お客様は使い慣れたフレームワークやツールキットを使えます。データサイエンスのエクスペリエンスを、これからはクラウドネイティブで活用できるのです」。

Googleは「Google Cloudデータプラットフォーム向けとして世界初の、オートスケーリングでサーバーレスのSparkサービス」と説明している。しかしSparkの人気を考えれば、Sparkの実行や管理を提供する企業はたくさんある。SparkはDatabricksプラットフォームの中心でもあるが、DatabricksはSparkの開発者が創業し、十分な資金を調達しているスタートアップであることを考えれば当然だろう。

あなたはこんなふうにも思うかもしれない。「Google Cloudには、Dataprocの一部としてマネージドのSparkサービスがすでにあるんじゃないの?」(もちろん、あなたがGoogle、Amazon、Microsoftのクラウドのすべてのサービスを覚えている20%のうちの1人ならば、ということだが)

しかしカッツマイヤー氏は筆者に対し、異なる顧客をターゲットにした別のサービスであると説明した。すでにSparkやHadoop、あるいはMapReduceやPrestoなどのシステムを構成して利用しているなら、 Dataprocはこれらすべてをマネージドサービスとして今後提供する。しかし同氏としては、Google Cloudのデータサービスに関して開発しているものはすべてシンプルであることが大切で、特にデータのジャーニーを始めたばかりの企業が簡単に利用できることを重視しているという。

同氏はこう語った。「データチームを編成しているときに、データエンジニアを1人、データサイエンティストを1人雇いますか?最初に『これからストレージシステムを構築します。メタデータのシステムをゼロから作るんです』なんて言いたいでしょうか?もちろんそうではないですよね。しかし現状では、実際にそうせざるを得ません。これからはサーバーレスのSparkがあります。『さあ、やろう』というだけです」。

画像クレジット:Aki Ikonen / EyeEm / Getty Images

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(文:Frederic Lardinois、翻訳:Kaori Koyama)

データ資産管理支援SaaS開発運営・コンサルティングのMinittが6000万円のシード調達、開発部門・組織体制・マーケ強化

データ資産管理支援SaaS開発運営・コンサルティングのMinittが6000万円のシード調達、開発部門・組織体制・マーケ強化

データ資産管理をサポートするSaaS型クラウドサービスの開発・運営、およびコンサルティングを手がけるMinitt(ミニット)は10月14日、シードラウンドにおいて6000万円の資金調達を発表した。引受先は、Headline Asia(旧Infinity Ventures)が運営するLAUNCHPAD FUND、マネックスベンチャーズ、ビジョナルが運営するBizReach 創業者ファンド。調達した資金は、開発をはじめとする組織体制の強化、マーケティング活動にあてられる。

昨今、センシティブな情報の取り扱いについて慎重さが求められる一方で、データベースに存在するそれら情報を適切に管理・運用する余裕が企業になくなってきているという。また同社は、DXを推進する大手企業や顧客のセンシティブ情報を扱う企業の多くは、データを安全・柔軟・容易に引き出す仕組みを構築できずにおり、ビジネスを素早く拡張するための大きな阻害要因となっているとしている。

「プライバシー情報を持たずに活かせる未来を創る」をミッションに掲げるMinittは、企業が持つ顧客のセンシティブ情報などの適切な管理・取り扱いについて、運用面でサポート。情報取り扱いの責任とプレッシャーや硬直化した業務フローから現場を解放し、企業がビジネスの本質的な価値提供に集中できるプロダクトの開発を進めているという。

同事業領域は、今後日本でも大きなマーケットとなることを見据え、企業が抱える課題の解決に向けたプロダクト開発と事業展開を加速させたいとしている。

リモートでのコラボで活躍するブラウザベースのハードウェア設計ツールFlux、約13.6億円調達

世界がパンデミックで終わってしまわないように、みんながリモートコラボレーションで頑張ろうとしているが、これまでの1年半は疑いの余地なく、人間の労働について考え直す重要な契機になった。それはFluxがもっと前から考えていたものであり、2019年に開発を始めた同社は、AppleやFacebookやNASAなどで正社員として仕事をしている人たちの集まりだった。

同社は、電子回路の設計と工作をウェブ上のリアルタイムのコラボレーションで行なうツールを設計した。米国時間10月13日、FluxはOutsiders Fundがリードするシードラウンドで1200万ドル(約13億6000万円)を調達したことを発表した。これには、Bain Capital Venturesや8VC、そしてLiquid2 VCが参加した。資金の用途は、Fluxの開発チームの拡大と新たな機能を作るための研究開発、およびマーケティングの強化だ。

 

Fluxは、近年における同社の技術への関心の増加の原因として、リモートワーク長期化の見通しと、長く続くチップなどハードウェアの供給の逼迫を挙げる。

共同創業者でCEOのMatthias Wagner(マティアス・ワグナー)氏は、ニュースリリースで次のように述べている。「1970年代と80年代に商用チップの開発企業が初めて誕生して以来、世界は大きく変わりました。今日の半導体不足は、最新の変化の兆候にすぎません。現在、私たちが直面しているサプライチェーンの問題は、パンデミックだけのものではなく、過去何十年間も設計プロセスそのものに注意を向けなかったことの報いです。私たちがFluxを創ったのは、この問題に今になってやっと対応するためですが、今回は多くのすばらしい投資家たちが私たちのビジョンを共有していることがわかり、とても幸運です」。

画像クレジット:Flux

Fluxによれば、同社の技術は「すべてのモダンブラウザー」でサポートされており、ダウンロードは不要だという。システムには、シミュレーター、自動部品調達、バージョン管理などの機能がある。一方、Community Libraryでは、回路図やモデル、オープンソースの部品などにアクセスを提供している。これは、GitHubやMakerbotのThingiverseに似ている。

ワグナー氏がTechCrunchに語ったところによると、同社はGitHubのような収益化の方法を採りたい、という。

私たちはGitHubがその、再利用性のあるコードの、オープンでコミュニティ駆動のリポジトリにより、ソフトウェアのエコシステムを全面的に変えてしまったことを、大いに参考にしています。同様に私たちも、フリーミアムのSaaSモデルで、誰でも容易に取り組みを開始できるようにし、またチームと企業などの組織には、彼らが必要とするタイプの機能を提供しています。このモデルによってハードウェアのコミュニティが一堂に集まって、部品やシミュレーターのモデルや、フォークでき改良できる参照回路図などの再利用性のあるコンポーネントを構築し共有できます。もちろん、共有し公開するものはすべて常に、エンジニアがコントロールできます。私たち自身もエンジニアなので、これからもなるべく多くのエンジニアとチームを力を与えていきたいと考えています。

資金調達に加えて同社は、この機会を利用してベータでローンチしている。

画像クレジット:Flux

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(文:Brian Heater、翻訳:Hiroshi Iwatani)

Redditが「Predictions(予想)」機能を追加、投稿を気軽なものにしエンゲージメントの拡大を狙う

米国時間10月13日、Redditは「Predictions(予想)」という新しい投稿形式を立ち上げた。それは、人気のある「Reddit Polls(投票)」から独立したもので、例えば「明日はどっちが勝つだろう?」とか「次の回で死ぬのは誰だろう?」「月曜日にBitcoinの相場はどうなってるだろう」といったユーザーにとって今ホットな疑問への答えを当てる。

Redditが新しい投稿形式を導入するのは、ほぼ2年ぶりだ。同社によると目的は、もっと気楽に投稿できるようにして、エンゲージメントを増やすことだという。つまり公開される投稿をしたり、議論への参加をためらう人でも、投票に参加して予想をすることならできるだろう、というわけだ。

画像クレジット:Reddit

投票はRedditの小グループないしコミュニティである各Subredditの中で、モデレーターがまず「Predictions Tournament(予想トーナメント)」というものを作る。そこに一連の質問を用意して、ユーザーが答えを予想する。モデレーターは1つのトーナメントの中に質問をいくつ入れてもよいし、トーナメントが始まってから新しい質問を追加してもいい。

RedditのユーザーはPredictions Tournamentに参加するとき1000トークンをもらう。料金は発生しない。Redditのトークンを現金化する仕組みはないし、今後もない。しかし、最初の1000トークンを使い切ったら、それ以上はもらえない。そのため慎重に使わないと、今後の質問に答えられなくなる。

ユーザーは1つの質問に10から100までのトークンを払う。10未満でも101以上でもだめだ。

画像クレジット:Reddit

モデレーターは予想の正しい答えを選べるため、トーナメントの結果をコントロールすることができ、勝者を決められる。それはコミュニティのリーダーとしての権利だが、い金銭的報酬はない。またRedditによると、Prediction Tournamentsで使えるトークンは、トーナメント外では価値がない。

自分の答えが予想の結果と合っていると、最初に払ったトークンの額に応じてさらにトークンをもらえる。つまり、予想の名人ほどトークンを稼げる。そして今後の予想も投稿できるようになる。トークンを稼ぐと、Prediction Tournamentのスコアボードの上位に載るようになる。

Redditが今回の公式ローンチ前に行ったテストでは、Prediction Tournamentsの参加者は100万を超えた。特に人気が高かったのは、1r/moviesでのアカデミー賞予想で10万、r/formula1のアゼルバイジャングランプリ予想で20万、r/soccerのUEFA EURO 2020予想で30万だった。

画像クレジット:Reddit

予想を利用してユーザーのエンゲージメントを上げようとしたのは、Redditが初めてではない。

FacebookのR&D部門であるNPE Teamは2020年、同様の機能のあるForecastというアプリを立ち上げた。Forecastではユーザーが新型コロナウイルス(COVID-19)のような世界的な事件に対して予想を行い、議論に参加できた。その後、Facebookはファンタジーゲームへの参入を発表したが、オールスターのファンタジーゲームを作るのではなく、ユーザーがゲームそのものに関する単純な予想をするというものだ。またスポーツ以外のゲームもあり、たとえば「Survivor(サバイバー)」や「The Bachelorette」のようなテレビ番組の今後を予想するのもあった。

またApp Storeには、友だちと一緒に予想をするアプリがいろいろあり、特にスポーツに関するものが多い。またソーシャルメディアには、個人的な予想をするストーリー機能や、その他の予想ゲームもある。たとえばWishboneアプリのメーカーであるMammoth Mediaは2020年、Snapchatのユーザー向けに「Prediction Master」というSnapミニゲームをローンチした

Redditによると、この新機能は、職場で安全と評価されている1万人以上のメンバーがいるすべてのコミュニティで提供される予定だという。

画像クレジット:TechCrunch

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(文:Sarah Perez、翻訳:Hiroshi Iwatani)

メモ・ドキュメント・wiki・プロジェクト管理などオールインワンのワークスペース「Notion」が日本語ベータ版提供開始

メモ・ドキュメント・wiki・プロジェクト管理などオールインワンのワークスペース「Notion」が日本語ベータ版提供開始

メモ、ドキュメント、wiki、タスク管理、プロジェクト管理などの作業を統合したオールインワンのソフトウエア「Notion」(ノーション)の日本語ベータ版が、10月13日にリリースされた。サンフランシスコを拠点とするNotion Labsが2018年に公式リリースした製品だが、全世界で利用され、日本でもすでに大手企業の他、1000社以上のスタートアップが導入している。日本語化によって、日本のユーザーサポートを強化されるという。

Notionは、さまざまな機能の組合せをカスタマイズして、企業などのチームのワークフローに即した環境を構築できる。「すべての情報や知識を一箇所に集約することで、より効果的なチーム連携を可能にします」とNotion Labsでは話している。

日本語化されるのは、ホームページ、ブラウザー利用、デスクトップアプリ、モバイルアプリ、ヘルプページ、ガイド、テンプレート、サポートとなっている。デスクトップアプリとモバイルアプリの日本語化は、今後数週間で順次展開される予定。

現在、Notionは、約80%が米国外のユーザーに利用されている。2020年8月から2021年8月までの1年間で、日本を含む世界中でデイリーユーザー数は4倍に増えた。また日本国内には6つの地域コミュニティーがあり、1200人以上が参加しているという。

ちなみに、Notion Labs共同創業者のアイバン・ザオ氏(CEO)とサイモン・ラスト氏は、このソフトを開発中に京都に滞在したことがある。そこで、「職人の細部へのこだわりや日本のホスピタリティー」に感銘を受けた。Notionの製品とサービスには、京都で得たインスピレーションが活かされているとのことだ。