ポケモンGO、プレイヤーを呼び戻すべく「デイリーボーナス」を導入

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あの常軌を逸したどこへ行ってもポケモンGOという騒動が鎮まりつつある今、Nianticはスタートアップの古典的難題に直面している:どうすれば人々を呼び戻せるのか?

新しい世代のポケモンを導入して、すでに全部捕り尽した人たちをなだめることもできるが、それは本質的に効果の限られたやり方だ。数週間もすれば、第3世代を求める声が同じくらい大きくなる。Nianticは、新しいコンテンツを提供し続けることなく、人々にアプリを開かせ続ける方法を考えなくてはならない。

この問題を乗り越えるべく、Nianticは最初の一歩を踏みだそうとしている。デイリーボーナスだ。頻繁にプレイすればするほど特典がもらえる。

しくみはこうだ:

  • その日初めてポケストップに行ったり、ポケモンを捕まえると小さなボーナスをもらえる ― ポケストップでは追加アイテムと500 XP、ポケモンでは「ほしのすな」と500 XP。
  • 一週間続けてポケストップを訪れると〈大型ボーナス〉になる ― 追加アイテムと「ほしのすな」が増えた上に〈2000〉 XPをもらえる。

これはまだファンになっていない人を取り込む類の変更ではないが、この手のボーナスには間違いなく現在のファンを呼び戻す効果がある(大きな収益アップをもたらしたハロウィンイベントが証明している)。次に来そうなデイリーイベントとしては、「24時間以内にファイアポケモンを捕えて新しいハットをもらおう!」などが考えられるが、まずはシンプルに、ポケモンを捕えればどのポケモンでもハッピーになれるようにした。

残念ながらデイリーボーナス機能は〈まだ〉公開されていない ― しかし開発チームはもうすぐだと言っていた。

あとは追跡機能を直してくれたら・・・

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

粘土おもちゃのPlay-Doh がデジタルに進出

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Play-Dohから楽しい製品が出た。40ドルのTouch Shape to Life Studioは、デジタル世界にちょっとした触感をもたらしてくれる。Play-Doh 7缶、抜き型15種類、スタンプ10種類のセットでまず粘土像を作る。完成したら作品をプラスチック製の星型スタジオプラットフォームに載せ、iPadまたはiPhoneで撮影する。

Play-Doh Touchアプリが、作品のデジタルバージョンを作ってゲームに組み入れる。アプリはスタンプの型と色を認識し、それに基づいて体験をカスタマイズする。組み合わせによって様々な体験が作られる。

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これはごく基本的なシステムだ。簡単なストップモーションやコンピューターモデリングを作れる可能性もあるだろうが、長年愛されてきたブランドを絶やすことなく21世紀に持ち込んだHasbroの楽しい試みだと言えよう。

このTouch Shape to Life Studioという長々しい名前の商品は、Appleが独占販売し、今日からApple.comおよび一部のApple Store店舗で購入できる。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Sudoアプリでオンラインアイデンティティの変更が簡単に

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読者の方の中には、私のように1、2回しか買い物をしていないサイトから送られてくる何百通ものメール広告が、受信箱に溜まっている人がいるだろう。一旦そのようなサイトにメールアドレスを登録してしまうと、際限なく毎週(または毎日!)メールが送られてきてしまう。

携帯電話の番号を登録する場合は、購読解除のやり方が複雑なために事態が悪化する。さらに、月額制と知らずに何かを購入した際に、クレジットカードの情報が登録され、毎月勝手に料金がとられてしまったような場合は最悪だ。

ここから分かるのが、オンラインショッピングをする際に、積極的に使い捨てのメールアドレスやデビットカードを使わない限り、いつかユーザーは問題に直面することになるということだ。しかし言うは易しで、平均的な消費者がこれを実行するには、ほとんどの場合かなりの手間がかかり、テクニカルな知識も必要になってくる。

SudoAppとSudoPayがそんな消費者の悩みを解決してくれる。Anonyome Labsが開発したこのふたつのアプリを使えば、ユーザーは一時的(もしくは永続的)なオンラインアイデンティティを作成・削除できる。そしてそれぞれの仮想ユーザーに、カスタマイズ可能な氏名とメールアドレス、電話番号が付いてくるのだ。

全てのやりとりはSudoApp上で完結し、それぞれの仮想ユーザーには、普段使っているようなメールの受信箱やスレッド式のSMSが割り当てられる。

このアプリには、広告ブロッカー付きのウェブブラウザも標準装備されており、さらなる対策を講じたい人向けに、匿名でのブラウジング機能も搭載されている。

また、クレジッドカード詐欺を心配しているユーザーは、ふたつめのアプリであるSudoPayを利用することで、どの仮想ユーザーでも使える、一回もしくは複数回限りのプリペイドクレジットカードを作成できる。SudoPayの仮想カードではApple Payも利用できるため、実在するクレジットカードを全く連携させないでプリペイドカードを利用することも可能だ。

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Sudoのファウンダー兼CEOであるSteve Shillingfordは、SudoAppが主に2種類のユーザーをターゲットにしていると説明する。1種類目は想像できる通り、テクノロジーにとても興味を持っていてプライバシー保護に関心のある人たちだ。この中には、これまでに使い捨てのメールアドレスや電話番号を使ったことがあるが、SudoApp上での仮想ユーザー作成・管理の簡単さにひかれたという人もいるだろう。

そしてもう1種類のターゲットがなかなか面白い。Shillingfordは、”最高家庭責任者(Chief Household Officer)”、つまりさまざまな人生の側面を別けて管理しなければならない親を、もう一方のターゲットに挙げていた。彼らはサッカーチームや仕事、学校のメーリングリストなど、目的に応じて仮想ユーザーを作る(全て実名を使って、メールアドレスや電話番号だけ新しいものを作成する)必要があるのだ。

前述の通り、使い捨てのメールアドレスや電話番号、プリペイドクレジットカードはこれまでにも存在した。しかしSudoの功績は、その全てを組合せてふたつの使いやすいアプリの形にまとめたことにある。

さらに利用料も安い。ユーザーは9種類までであれば、無料で無制限の電話・SMSと1GB分のメール受信箱が付いた仮想ユーザーを作成できる。プリペイドカードについては、仮想カードの残高を補充するたびに、その額に応じて1ドルの手数料がとられる。

これまでSudoは外部からの資金調達を行っていないが、Shillingfordは、恐らく2017年中に初めての外部資金調達を行うことになると考えている。

SudoAppSudoPay共に、現在iOS向けアプリが公開中だ。

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(翻訳:Atsushi Yukutake/ Twitter

Microsoft、Teamsを発表―Slackの強力なライバルはスレッド化できる企業向けチャット・ツール

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今年はMicrosoftにとって忙しい秋だった。1週間前に大掛かりなWindows Surfaceのお披露目イベントを実施したばかりだが、今日(米国時間11/2)はニューヨークでまた大きなニュースを発表した。MicrosoftはOffice 365への新メンバー追加がひどく自慢だったらしく、公式のイベントの開始に先立って紹介ビデオを公開していた。

今日のイベントもまずはこのビデオからはじまった。「われわれは先週も何かやったような気がするが」といったジョークの後、CEOのサティア・ナデラはステージで新しい共同作業ツールについて紹介を始めた。同社によればこれは「チーム・アート」だという。つまり異なるやり方をする異なるグループがオーケストラのように共同して優れたチームワークを発揮するプラットフォームになるということらしい。

ナデラはTeamsを「チャットをベースにしたワークスペースであり…リアルタイムの共同作業を助けつつ、知識を共有するチームが組織されるようデザインされたツール」と説明した。Teamsアプリは会議、打ち合わせ、記録、計画、そしてもちろんチャットといったさまざまな組織的活動をひとつのプラットフォーム上から実行できるよう工夫されている。

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予想どおり、Microsoftのアプリはチャットのスレッド化をサポートしていた。これによりチャットは話題ごとに自動的にグループ化される。またSkypeと密接に統合されており、Teamsアプリ内から音声、ビデオによる通話が可能になっている。.当然ながら、Microsoftの多数の生産性ツール、Word、Excel、PowerPoint、OneNoteがTeansと連携する。Office 365 Groupsがアプリ利用のベースとなり、ユーザーはMicrosoftのすべてのアプリの情報を共有できる。

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また高度なカスタマイズができることも大きなセールスポイントだ。ユーザーは自分の使い方に従ってタブ上のクラウド・サービスをデザインできる。またMicrosoft
Botを連携させることができる。もちろんTeamsはMicrosoftの生産性ツールの一環だが、ミレニアル世代といわれるような若いユーザーにうけるような機能を盛り込まなければSlackのような先行ライベルと競争はできない。当然、絵文字、スタンプ、GIF、独自のミームなどによる賑やかなカスタマイズが可能だ。

チャット関連以外の機能は画面上部のダッシュボードの一連のタブに集約されている。OneNoteで書かれたメモだろうとウェブサイトにあったグラフだろうと、ユーザーは簡単に異なる種類の情報を引き出すことができる。多種多様な情報を一箇所に集約し、しかも画面をごたつかせユーザーを混乱に陥れないために優れたデザインだろう。

Microsoftは新しいボット・サービスも導入している。その中にはT-Botと呼ばれる集中ヘルプシステムがある。ボットは情報をクロールしてインデックス化し、さまざまな質問に答えるべく準備している。同様にWhoBotは登録メンバーの情報を管理しており、現実の文脈中で生じた疑問について誰に質問したらいいかユーザーに教えてくれる。

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Teamsは広い範囲のモバイル・デバイスをサポートする。MicrosoftはiOS、Android、それにWindows Phoneのアプリを発表した。デモで見た限りではモバイル版やデスクトップ版を小型化したもののように思えた。

デスクトップ版、モバイル版ともにセキュリティーは重視されている。データの暗号化をサポートし、 EUモデル条項、ISO 27001、SOC 2、HIPAAなどの条項に準拠している。「Microsoftの他の商用サービスと同様、われわれは透明性の高い運用モデルを構築しており、われわれが顧客データに継続的にアクセスすることはまったくない」と発表イベントでMicrosoftは述べた。

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現在Teamsアプリはプレビュー版という位置づけで181ヶ国で利用可能になる。正式な一般公開は来年の第1四半期を予定している。また今日からMicrosoftはサードパーティーのデベロッパーに対してこのアプリを公開した。

製品のローンチと同時にAsana、 Hootsuite、Zendeskなど多数の有名企業がユーザーに名を連ねている。またTeamsはTwitterやGitHubといったポピュラーなサービスからの通知を受け取るように設定できる。

〔日本版〕Teamsはプレビュー版。日本のMicrosoftのページには紹介がまだ見当たらないが、Microsoftブログにプレビュー版を利用可能なユーザー、ダウンロード方法などの紹介がある。 

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Instagramが写真投稿から買い物ができるタグ機能の検証を開始

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Instagramは、ユーザーが商品を見るために毎回ブラウザに移行しなくても、アプリ内で買い物をできるようにする。今回InstagramはKate SpadeやJackThreadsといった20の小売ブランドと協力し、写真投稿にショピングのためのタグ機能の提供を開始する。まずはアメリカ国内のiOSユーザーが利用できる。

小売ブランドはプロダクトの写真にタグをつけることができるようになる。「タップしてプロダクトを見る」ボタンをタップすると表示される機能だ。ユーザーが気になるプロダクトを選択すると詳細ページを見ることができる。そこには価格、説明、プロダクトの別の写真、ウェブで購入するための「いますぐ購入」ボタンがある。

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このショッピングと連携する投稿はFacebookのインスタント記事の商品版といった印象だ。Instagram内でプロダクトページをロードし、ブラウザに遷移するよりも早く情報を見ることができる。購入が決まらないようなら、ユーザーはすぐにタップして元のフィードに戻ることができる。

Instagramは、アプリ内で販売した商品毎に手数料を得るモデルにはしない。その代り、ブランドがフォローしていない人たちにもショッピングと連動する投稿を見せるための広告を販売することでマネタイズを図るとInstagramのマネタイズ部門のVPを務めるJames Quarlesは話す。Instagramはすでに50万の広告主を獲得し、Facebookが10億ドル近い価格でInstagramを買収してから4年経った今、ようやく十分な収益を得るようになった。

Facebookがチャットボットで行っている施策のように、Instagram内で商品の購入が完結できる仕組みの開発はまだ行っていないという。Pinterestではすでに購入可能なピン(Buyable Pins)を検証していて、決済機能もつけているので、この点に関しては少し出遅れていると言える。ただ、どちらのサービスもまだ何がほしいか決まってなく、そのためAmazonで特定の商品を探せないユーザーが目当ての商品を見つける強力なツールになりつつある。

最終的にInstagramは「保存」機能をつけ、フィードを見ている途中でもプロダクトの投稿をブックマークし、後で確認できるようにする予定だ。ユーザーがいつも衝動買いするとは限らない。Instagramの既存の広告は決済サイトにすぐ飛ぶ仕組みだが、これらのショッピングと連携するプロダクトの写真投稿は、例えば違う色の商品や価格の違う商品と比べる時間の余裕をユーザーに与えることができ、本当に購入したい時に購入できるようになる仕組みだ。

FacebookのマネタイズVP、James Quarlesはショッピングと連携するタグは将来的に動画投稿、カルーセル写真にも実装し、他の国にも展開する予定という。Instagramはより多くのブランドのプロダクトがこの機能を利用できるようにするという。また、現在はInstagramのチームが素材を受け取り個々のブランドのプロダクトページを手作業で制作しているが、将来的にはブランド自身がプロダクトページを作成できるようになるという。

ショッピング連携タグのおかげで、ブランドは「プロフィールのリンクをチェック」という分かりづらいキャプションを写真に付けなくてもすむようになる。Instagramは、投稿そのものにリンクを付けることを許可していない。また、プロフィールには1つしかURLを設定できないために、これまではこのようなやり方を取るしかなかった。この機能のローンチ・パートナーは以下の通りだ。Abercombie&Fitch、BaubleBar、Coach、Hollister、 JackThreads、J.Crew、Kate Spade、Levi’s Brand、Lulus、 Macy’s、Michael Kors、MVMT Watches、Tory Burch、Warby Parker、Shopbop.

[更新情報:今朝Instagramが落ち 、サービスが一時的に利用できなくなったことをこれらのブランドは良く思わないだろう。Instagramの信頼性に対していくらか不満を持つかもしれない。]

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ショッピングができる投稿は、邪魔にならないのがいいところだ。プロダクトタグが最初に目に入ることはなく、小さなタグのボタンをタップした時に現れる。そのため投稿された写真の美しさを損なうことはない。FacebookやTwitterが試している購入ボタンほど押し付けがましくもない。この機能は、セレブが持っている商品にスポンサーがタグ付けする行動が元になっている。

ショッピングと連携する投稿は、ユーザー行動とも合致する。Instagramの調査によると、インスタグラマーの60%はアプリでプロダクトやサービスについて知るという。また、Instagramの投稿を見て75%がそれらのサイトを訪問したり、検索したり、友人にそれを話したりとした行動を取っているそうだ。

今回の機能でアプリを閉じてブラウザを開き、プロダクトの詳細を探す手間がなくなる。Instagramはロサンゼルスとシカゴでフォーカスグループによる検証を行った時、Instagramで買い物したいユーザーの多くは「プロダクトについてもっと知りたいが、別アプリを開いてウェブで商品情報を検索するのが難しい。プロダクトの詳細を見つけられない」と不満を持っていたという。

Instagramのユーザーに買い物の付加価値を提供することで、このアプリがユーザーのホームスクリーンにあり続けることになるかもしれません。また、ブランド側はショッピングと連携する写真投稿をより多くのユーザーに見せるために多くお金を払ったり、フィードでオーガニックにプロダクトの写真を見るフォロワーを獲得するために広告を購入するようになるだろう。しばらく前からInstagramはショッピング体験の構築に取り組んできた。Instagramはコミュニティーの成長を維持するため、整ったユーザー体験を最優先していることが分かる機能の内容だった。

Google、Play Storeでチャートのランク上昇を狙うインチキ・アプリ退治フィルターを強化

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今日(米国時間10/31)、GoogleはPlay Storeに新しいアプリの検知・削除システムをロールアウトしたと発表した。このフィルターは、不正な手段でチャートにおけるアプリのランキングをアップさせようとするデベロッパー対策だ。

Googleは従来からこの種の不法行為を探知するテクノロジーをPlay Storeで利用してきたが、 新システムは正確性がさらに一歩強化されているという。アプリの順位が上昇した場合、Googleは不当な手段によるものではないかどうかチェックし、不当な手段を発見した場合、新システムはこれをフィルターする。またデベロッパーが繰り返しこうした手段を取る場合は、アプリ自体をGoogle Playから抹消する。

Googleもブログで説明しているとおり、こうした不当な行為はGoogle Play デベロッパー・ポリシーに違反するだけでなく、Androidコミュニティー全体に損害をもたらすものだ。アプリが不当に順位を上げると、正当な順位に表示されるはずだったアプリ開発者には不利益になるし、消費者はアプリを選択する上で誤った情報を見ることになる。

アプリの表示に関して詐害的行為が監視されているのはGoogle Plaだけではない。Appleも iTunes App Storeで同様の問題に直面してきた。デベロッパーはストア内の表示順位をアップするためにダウロード数を「買う」、つまり専門業者にダウンロードとインストールを依頼することがある。

この間、われわれは自動ダウンロード・ボットからアプリの強制インストールを企むインチキ広告正真正銘の詐欺評価の偽装までさまざまな怪しげな試みを報じてきた。こうした不当行為は一部のデベロッパーのアプリを本来あるべきランク以上に位置づけてきた。

もっともGoogle Playではユーザーがこれまでどんなアプリをインストールしたかという履歴に基づいてカスタマイズされた推薦によってアプリの発見が行われている。つまりiTune App Storeの場合ほどトップ・チャートの役割は大きくない(ランキングのチャートは別のタブ内にある)。

Googleによれば、新システムは今日から稼働するという。デベロッパーがサードパーティーのマーケティング・サービスを利用する際は、合法的な手段のみ利用するものであるかどうか確かめるようGoogleでは勧めている。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Facebook、NaverのSnapchatクローン、Snowの買収を試みるも失敗していた

BERLIN, GERMANY - FEBRUARY 24:  The Facebook logo is displayed at the Facebook Innovation Hub on February 24, 2016 in Berlin, Germany. The Facebook Innovation Hub is a temporary exhibition space where the company is showcasing some of its newest technologies and projects.  (Photo by Sean Gallup/Getty Images)

FacebookはSnapchatのように動き、臭い、似ている存在はすべて買収しようとしているという噂の火に油を注ぐような出来事があったもようだ。事情に通じた情報源がTechCrunchに語ったところによると、この夏FacebookはSnowの買収を試みたが不成功に終わったという。このサービスはSnapchatによく似ており、運営しているNaverは時価総額250億ドルの巨大韓国企業で、有名なチャット・アプリ、Lineの背後の存在でもある。

われわれが接触した情報源によれば、Snowにはすでに8000万のダウンロードがあり、さらに毎月1000万ずつダウンロードを増やしているという。この急成長ぶりにひかれたのはFacebookだけではなく、Tencent(巨大チャット・アプリWeChatを運営)やAlibabaも買収を試みたことをTechCrunchはつかんでいる。

Naverはわれわれに対し「Snowが多数の企業からラブコールを受けたのは事実だ」と声明を送ってきた。ただしSnowが買収攻勢を受けたことは確認したものの、買収を試みた会社について具体的な社名は明かさなかった。

Facebookにはコメントを求めたが回答はなかった。

Snowはこの夏、韓国、日本、中国でAndroid、iOS双方のアプリがそれぞれの公式ストアでランキング入りし、合計3000万ダウンロードを集めたときにときにまず注目を集めた。7月にはNew York Timesに長文記事が掲載され、Snow(とNaver)はSnapchatがアジア市場への関心が低いことを好機としていると説明された。これも結果としてSnowへの関心を高めた。

この記事が出た後、Facebookのファウンダー、CEOのマーク・ザッカーバーグがSnowの存在に気づき、Naverのファウンダー、会長のHae-Jin Lee(イ・ヘジン)に電話して買収の希望を伝えた。Naverは7月にLineを日米で同時に上場させ、10億ドル以上の資金を得ることに成功している。しかしイ会長はSnowにはLineなみの将来性があると信じていたためFacebookの申し出を断った。

実際、9月に入ってLineが4500万ドルをSnowに投資するなどしてLineとSnowの連携は強化されている。この際のSnowの会社評価額は1億8000万ドルだったが、誕生わずか1年後の企業にしては悪くない額だ。Lineは日本、タイ、台湾という主要市場以外でのユーザー獲得に苦労している。そこでSnowとの連携が海外市場でのLineの事業拡張に有益だと考えられたのだろう。

SnowにはSnapchatクローン的な性格があるものの、内容には異なる点も多い。

まず第一に、Naverは各地域でサービスのローカライズに真剣に取り組んでいる。これは2011年から2012年にかけてLineが実行した戦略で、このときは韓国と日本でセレブを動員してサービス内に目立つように記事を載せることでサービスの立ち上げに役立てた。【略】

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Snapchat — 現在は‘Snap’に改名 —は来年の株式上場に向けて準備中だと広く報じられている。上場されれば同社の時価総額は250億ドル前後になり、40億ドルの資金を調達できるものとみられている。

こうした数字は3年前にFacebookからの30億ドルでの買収の申し出を断ったCEOのEvan Spiegelの決定を強く支持するものになりそうだ。 当時、この決定は間違いだと強く批判されたものだが。

Snowは誕生後、日が浅いため、Facebookが買収失敗を悔やむような巨大な存在に成長するかどうかはまだ不明だ。

現在のところFacebookは自社サービスにリアルタイム・チャット的性格を盛り込むために全力を挙げている。これにはSnapchatからの「インスピレーション」が多数含まれているという。

具体的に見ていくと、Instagram StoriesはFacebook自身がSnapchatの影響を認めている。Facebookのこのサービスは2ヶ月で1億人のユーザーを獲得するという成績を挙げた。これより規模は小さいがFacebookからはティーンエージャー向けのビデオ・アプリSnapchat風のカメラ機能、ポーランドでテストされた MessengerのSnapchatクローン的機能なども出ている。

〔日本版〕Naver会長Hae-Jin Leeに関する日本語記事では「李海珍」という漢字表記がある。ただし本人に対する直接インタビューの記事では「李ヘジン」の表記だった。この記事では姓名ともカタカナ表記にとどめた。

画像: Sean Gallup/Getty Images

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

PrismaがFacebookライブビデオで動作するアートフィルターをデモ

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昨日Facebookは、スタイル付フィルター機能のデモを行った、同社によれば程なくライブビデオ配信機能のリアルタイム処理オプションとして提供される。

これに負けじと、Prismaこの夏にローンチされると同時に、アートフィルターブームを広め、10月までに7000万ダウンロードを数えたアプリ)も、昨日独自のデモを開催した。

共同創業者のAlexey Moiseenkovは、Prismaのリアルタイムに働くスタイル変換テクノロジーのデモを、Facebookのライブプラットフォームを経由してブロードキャストで行い、視聴者とQ&Aセッションを行う機会として利用した(完全なビデオは下に示した)。

「マーク(ザッカーバーグ)と彼のビデオに挨拶したいね」と、Moiseenkovはその約30分に及んだPrismaフィルターを通したFacebookライブ配信の中で口にした。「これはもちろんデバイスからのライブだよ、あとインターネットだね ‐ マークありがとう、このビデオをシェアさせてくれるライブAPIを提供してくれて」。

段々調子が出てきて英語とロシア語で質問に答え始める前には、「誰かが視ててくれているといいな」とも付け加えていた。

彼はまた、途中フィルターを何度も切り替えながら、モスクワの自宅の中を写してみせた。「犬は飼っていないけど、冷蔵庫はあるよ」と彼は冗談を言った ‐ ザッカーバーグがペットの犬をFacebookのスタイル変換デモに使ったことを意識しながらのことだ。

Facebookは、AIを使ったアートフィルタリングに取り組んでいる唯一のハイテク巨人ではない。昨日にはGoogleが、ブログ上で「スーパーチャージスタイル変換」というタイトルの記事を公開している。記事中ではある特殊なニューラルネットに関する作業が取り上げられていて、そのニューラルネットを使えば利用者は異なる複数の入力スタイルを混ぜ合わせて1つのイメージを生成できるようになる。このため、勇敢な小さなスタートアップとしてのPrismaにとっての競争は、これ以上にはなりえないほど大きなものになっている。

ライブ配信中に出た、競争についての質問に答えてMoiseenkovは「GoogleとFacebookがこいつをコピーしようとしていることは本当にクールだけど、そのことはスタイル変換とオンデバイスのディープラーニング手法が、世界中のどの大企業にとっても、とっても気になる代物だっていう証拠だと思うね」と付け加えた。

初期の憶測にはPrismaチームが買収されるのではというものもあった。結局、彼らの製品の強みを複製しようと試みるプラットフォームの巨人たちの目の前で、彼らは自分たちのツールの機能セットの開発を続けてきた。

Prismaは今月の初めにそのビデオ機能を立ち上げたばかりである。これはPrismaの機能をクローンしてアートフィルターの流行りに素早く飛び乗ったPicsArtのようなライバルアプリの後塵を拝している状況だ。しかし、元々は写真フィルターアプリとして成功し、ユーザーにInstagramのフィードを簡単に飾り立てる方法を提供してきたにもかかわらず、チームは明らかにビデオをPrismaの中心命題として捉えている。

「私たちはビデオという手段で自己表現をする究極の方法を提供したいんだ、そして拡張現実やこうしたこと全てをね ‐ これはとんでもないことだ、なにしろそれは感情的な体験を変えてしまったのだから」と、Moiseenkovは付け加えた。

フィルターによって変換されたビデオの最も明白な利点は、スタイル付のマスクを見ているものに効果的に適用できれば、より多くの人びとにビデオコンテンツを作りシェアすることを促すことになるということだ ‐ またそれによって、1部のユーザーに共有を躊躇わせるかもしれない、機密保持(あるいは個人情報保護)の懸念に対する、スマートな解決手段の1つを提供することができる。それは多くの人の支持をすぐに得ることができる、「拡張現実」のようなものに見える。

だから、Facebookが可能な限り迅速に独自のスタイル変換フィルタをローンチしようとしている理由も、理解することは容易である。(「これが皆さんの手に届くことを楽しみにしています!」と、昨日のFacebookのプロトタイプのデモ後、CEOのマーク・ザッカーバーグは語った)。要するにテクノロジーの巨人は、利用者たちに落ち込みの傾向に逆らって、もっと沢山の個人的でオリジナルなストーリーを共有してもらう手段を探しているのだ。

Prismaの場合、Moiseenkovはおそらくあと数日で(恐らく今週の後半には)ライブ機能がリリースされると語った。まずiOSアプリにこの新しい機能が搭載される。Androidユーザーへは、機能の取り込みは約束されているものの、その提供時期に関しては明らかにされていない。

Moiseenkovはまた、処理が手元のデバイス上でローカルに行われることも約束した、もちろんFacebookのライブプラットフォームを使って配信するためには、インターネットへの接続が必要だ。

「このテクノロジーには全く限界がないと思っている…単に時間の問題だよ」と、彼は付け加えた。

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(翻訳:Sako)

Vine創業者、サービス停止の報を受け「会社は売っちゃいけない!」とツイート

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Vineの創業者であるRus Yusupovが、Vineのシャットダウンについてごく短いツイートを行い、それに対して大量の反応が生じている。そのツイートとは「自分の会社は売るもんじゃない」(Don’t sell your company!)というものだ。TechCrunchが取材を申し込むまで、YusupovもVineのサービス停止を知らなかったそうだ。

ちなみにRusは、1年前にTwitterをレイオフされている。彼がDom HofmannおよびColin KrollとVineを立ち上げたのは、2012年6月のことだった。そして10月にはサービスをTwitterに売却している。価格は3000万ドルだったと報じられている。ライバルと目されるInstagramに対して、2014年末にCiti Groupが3500万ドルのバリュエーションを行なっているのをみて、Rusとしては売ってしまうよりも運営を続けた方が良かったのではないかと思っていたことだろう。

Twitterは2013年1月にVineのサービスを開始したが、さほど積極的ではなかったようにも見える。一部で強い支持を受けたサービスを手元におき、デザインや制作ツールなどの改善を行い、さらにバイラルにも活用してきた。しかしついにはTwitterとの積極的な統合は行われず、より一層の進化を目指すという方向性は見えていなかった。

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(翻訳:Maeda, H

Appleは、一番安いノートパソコンを葬った

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今日(米国時間10/27)のMacBook Pro発表の後、Appleは11インチMacBook Airをオンラインストアから完全に消し去った。これでMacBook Air 11インチの死は正式になった。

イベントの壇上、Appleは新型ノートパソコンのラインアップを披露し、その中には薄くて軽くなった13インチMacBook Proもあった ― ハイエンドモデルと異なり、タッチパッドではなくまだファンクションキーが付いている。Appleは、これと13インチMacBook Airとを時間をかけて比較してみせたが、11インチモデルには一切触れなかった。

どうやらAppleはこのモデルと訣別する決断を下したようだ。これまで899ドルからだったローエンドのMacBook Airは、999ドルの13インチモデルとなった。12インチのMacBookは1299ドルだ。タッチパッドのない低価格のMacBook Proは1499ドルから。

MacBook AirはAppleに新しい時代をもたらした。薄い筐体と長いバッテリー寿命で、古くて無骨なMacBook Proとは対照的な軽量ノートパソコン体験を提供した。しかもMacBook Airの価格は驚くほど安く、入門機として最適で、特に11インチモデルは1000ドルの壁を100ドルも下回った。AppleはAirのモデルチェンジを繰り返してきたが、どうやらスポットライトを新しい機種へと移動するようだ。

実際Appleは、13インチMacBook Proのスペックを13インチMacBook Airと比較し ― 高性能だけでなく ― 薄くて軽いことを強調していたが、価格はずっと高い。Appleは、MacBook Airが培った高速ストレージと長寿命バッテリーの印象を維持しようとしていたように感じた(このMBPのバッテリー寿命は10時間)。今やデザインスタンダードは12インチMacBookとなり、歳を経たモデルは消えゆく時を迎えているようだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Twitter、短いビデオ共有サービス、Vineを閉鎖へ

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Twitterの買収を考えていた相手が撤退して以降、このソーシャルメディアの将来には不確定な要素が増している。Twiterは最近、社員の9%をレイオフするとしているが、今日(米国時間10/27)、スタンドアロンのビデオ共有アプリ、Vineを閉鎖することを発表した。

公式ブログによれば当面サービスに変化はないという。ウェブサイトもアプリも運営が続けられる。ユーザーはこの間、Vineの閉鎖に先立ってビデオをダウンロードしておくことができる。今回の発表では決定の理由は説明はなされていない。【略】

ただしTwitterではアプリは停止するものの、Vineのウェブサイトは運営を続けるとしている。「これまでにアップロードされた数々の素晴らしいVineビデオが見られるようにしておくのは重要」と考えからだという。しかしウェブサイトがいつまでオープンされているのかは不明だ。

最近Twitterはループする短いビデオを共有するVineよりもライブ・ストリーミングのPeriscopeに力を入れていた。Perisocopeはすでに多数のビデオ・クリエーターを引きつけている。またPerisocpeをTwitter本体と連携させ、フォローしている相手がライブでストリーミングを開始すると、そのことが通知されるようにしていた。またNFLやBloombergなどと提携し、提携してコンテンツをライブ配信することにも大いに力を入れている。

Vineチームは3人の共同ファウンダー全員を含めすでに大部分がTwitterを離れている。Vineチームは現在でもTwitterのVineの扱いに不満を抱いているようだ。

Vineの共同ファウンダーの一人、Rus Yusupovはさきほど「会社を売るな」とツイートしている。

2012年にTwitterに買収された当初、Vineは好調だった。Twitter傘下に入って6ヶ月後にiTunes App Storeで無料アプリの1位となったこともある。ある時点でVine は2億人のアクティブ・ユーザーを数えていた。しかしその好調を維持することができず、最近数ヶ月、人気は下降線だった。

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Instagram、Snapchat、YouTubeという強力なライバルと太刀打ちするのは容易なことではない。App Annieのデータによると、App Storeの無料iOSアプリのランクでVineは 284位に低迷している(今年の初めには100位代の下位だった)。 【略】

最近リングにタオルを投げ入れたソーシャルメディア・アプリはVine以外にも多い。セルフィー・アプリのShotsは最近Shots Studiosに改名した。以前Vineなどに投稿していたソーシャルメディアの有名ビデオ・クリエーターを取り込んでYouTube的ビデオ共有プラットフォームへの変身を図っている。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Appleの第4四半期決算、ホリデーシーズンを前に売上成長復活の兆し

SAN FRANCISCO, CA - OCTOBER 22:  Apple CEO Tim Cook speaks during an Apple announcement at the Yerba Buena Center for the Arts on October 22, 2013 in San Francisco, California.  The tech giant announced its new iPad Air, a new iPad mini with Retina display, OS X Mavericks and highlighted its Mac Pro.  (Photo by Justin Sullivan/Getty Images)

世界中がAppleのホリデーシーズンに注目している。

クリスマスセール期間を前にAppleは第4四半期の決算を発表し、その内容はウォール街の予測と一致していた。同社は基本的に待機体制をとる中、ほぼすべてが予測通りの結果で、次世代iPhoneのホリデーシーズン売上が反映される次の四半期を待っている。大きな驚きではないが、過去2期続けてジェットコースターのような体験をしてきた同社にとっては、新鮮な息吹きだったに違いない。

Appleの売上は469億ドル、1株当たり利益は1.67ドルだった。同社はiPhoneを4550万台、iPadを930万台、Macを490万台出荷した。ウォール街の予測は、売上469億ドル、1株当たり利益 1.65ドル、iPhoneの出荷が4500万台、iPadが910万台だった。

今、誰もが次の四半期に注目している。Appleの売上予測は760~780億ドル ― ほぼウォール街予測と一致している。昨年Appleは売上759億ドルで記録を更新しており、この予測はここ数四半期同社を悩ませた売上ダウンから復活する可能性を示している。増加の幅はわずかだが、スマートフォン市場が大幅に飽和し、ローエンド分野での競争が激化している状況を踏まえると、Appleにとって良い兆候だ。

Appleにはひとつ大きな課題がある。十分な数の端末を顧客に届けることだ。今iPhone 7 Plusを買おうとすると、出荷日まで数週間待つことになる。Galaxy Note 7騒動の中、Appleはライバルを出し抜くこの機会を十分に生かす必要があり、そのためには気まぐれで買えるだけの数の商品を準備する必要があることを意味している。

決算報告書で注目すべきことの一つは、iPhoneの平均販売価格 ― 基本的に、人々がAppleの最高機種、ハイエンド機を買っているかどうかを決める指標 ― がウォール街予測を下回ったことだ。低価格機がAppleの高級機を食っているという懸念は常に持ち上がっているが、高価なPlusモデルについては特にそうだ。Appleが今年発売した小型のiPhone SEは、その対策だった。

全くの予想通りという感嘆の中、Apple株は時間外取引で約2%下落したが、今年の第2、第3四半期決算後の株価は激しく変動した。

各種データは以下の通り。

  • 1株当たり利益:1.67ドル、ウォール街予測 1.65ドル
  • 売上:469億ドル、ウォール街予測と同じ、前年同期515億ドルから減少
  • 総利益率:38%
  • iPhone販売台数:4550万台、ウォール街予測 4500万台
  • Mac販売台数:490万台
  • iPad販売台数:930万台

Appleの過去2回の四半期は、基本的にスマートフォン事業が減速し始めたことを表していた。新たに発売されたiPhone 7とiPhone 7 Plusは、今期の売上には明確な影響を与えていない。iPhoneの販売は予想通り今期も減少した(前年同期は4810万台)。今年初めにAppleは、iPhone販売台数の連続増加記録が途切れ、その後も傾向が続いていた。

第4四半期、Appleには思いがけない追い風が吹いた。Galaxy Note 7の大失敗だ。Note 7が爆発を引き起こしやすいことが一連の調査で示された後、SamsungはNote 7を市場から引き上げた ― Note 7はiPhone 7 Plusに大きな影響を与える可能性のある、数少ない製品の一つだった。

このことはAppleにとってゆくゆく極めて重要になるだろう。現状維持を続ける中、同社はまだどんな力でも借りたい状況にある。Apple株はこの一年間ほぼ変化が見られず、過去2年間でもわずか12%ほど上昇しただけだ。

Appleは新製品の発売を続けてはいるものの、スマートフォンの飽和と共に市場は減速し始めた。今後は新製品の販売に際して、同社のエコスシテムへの依存度を高め、他製品の追加購入を促進するような方法を考えていく必要があるだろう。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

ポケモンGO、ハロウィンに初のゲーム内イベントを実施。アメがたくさんもらえるぞ

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今年のハロウィンで、ポケモンGOプレーヤーは初のゲーム内イベントに参加できる。期間は10月26日(水)から11月1日まで。このイベントでは、ズバット、ゴルバット、ゴース、ゴースト、ゲンガー、スリープ、スリーパー等、薄気味悪いポケモンの出現率が高くなり、トレーナーは、ポケモンの捕獲や、孵化や、博士に送った時にもらえるアメが多くなる。

イベントは世界中のプレーヤーが対象で、最大の魅力はおそらくアメのボーナスだ。幽霊やハロウィンをテーマにしたポケモンが既に大量にいる地域(ここトロントのように)では特にそうだろう。現在アメをもらえる各動作の報酬が増えることになり、捕獲で最大6個、博士に送って2個、バディーのレベルアップに成功すると4個追加される。イベント期間中最大のリターンを追求する世界中のGOプレーヤーの歩数が急増することは間違いない。


ゲーム内イベントは、ポケモンGOのすばらしいアイデアだ。現実世界でのプレイやプレーヤー同志の関わりを促進することで、スタート当初の勢いを少しでも取り戻したいところだ。ホリデーシーズンに合わせたイベントは容易に実施できると思われるので、今後も様々なゲームプレイを盛り込んだユニークなイベントの登場が期待される。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Facebook Live、5月以来の利用者は4倍増。テレビCMと屋外広告を展開

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Facebookは、ライブ動画がセレブだけのものではないことを、みんなに伝えたがっている。Facebookは、米国および英国で、テレビ、ウェブ、街頭、バス、バケッジクレーム等に新たな広告を掲載、何かいい物を見たり、自慢したり、大切なことを言いたい時にライブ中継することを推奨している。

このキャンペーンは、5月以来あらゆる時間帯で利用者が4倍以上に増えているライブ動画の勢いを、さらに加速するかもしれない。ビデオストリームは7大陸に加えて宇宙からも発信され、ユーザーは通常のビデオの10倍コメントを付け、視聴時間はライブ以外のコンテンツの3倍に上る。多くの視聴者が集まるのは著名人のものだが、ほとんどのライブ中継は一般ユーザーによるものだ。

Facebookは、YouTube LiveやTwitterのPeriscopeと、ライブ発信者や視聴者の獲得を争っている。一連の広告で支持者を増やしたいところだ。

ビデオCMをまとめた動画を下に貼った。

Facebookといえば、2012年にユーザー10億人達成を祝った、意味不明で仰々しい「Facebookは椅子のようなもの」というのテレビCMを思いだす。そう、誰の暮らしの中にも存在する、という意味らしい。

新しいキャンペーンは、ずっと直接的で包括的で真っ当だ。どのCMも、ユーザーがライブ中継できるものの例を挙げている。FacebookのCMO、 Gary Briggsによると、「CMのコンテンツはすべて ― どのビデオも写真も ― スマートフォンのFacebook Liveで撮ったもの」だそうだ。通常Facebookは、失敗した製品は放置してリソースを注ぎ込まないので、Liveには大きな可能性を期待しているのだろう。

新広告キャンペーンのキャッチフレーズと場所は以下の通り。

  • テレビ/ウェブの30秒スポット:隠れた才能の持ち主が、隠しておかなくてもよくなった時、ライブ中継するには― 「うまくいってる。もしそうでなくても友達はきっと君のことをすごいと思うよ」。
  • テレビ/ウェブの30秒スポット:何か言いたいことがあって、あとは声に出して言うだけという時、ライブ中継するには ― 「もう一人じゃない。聞いてくれる友達がいる」
  • 15秒スポット:髪を切る直前の子供
  • 15秒スポット:激しい雷雨をビデオに撮っている男
  • 15秒スポット:小さな女の子がギターを弾きながら歌っている
  • 15秒スポット:テディベアの扮装をした犬
  • 15秒スポット:波打ち際を歩いている男
  • バス広告:このすばらしいバスツアーに参加していなくても、すばらしいツアーを案内したい時、ライブ中継するには
  • バス待合所:犬以外の動物を散歩させている人を見た時、ライブ中継するには
  • バス待合所:友達とただ出かけたりした時、ライブ中継するには
  • バス待合所:町で一番のギロピタを買った時、ライブ中継するには
  • バゲッジクレーム:最初のスーツケースが落ちてくるのを全員が待っている時、ライブ中継するには
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    Blank outdoor bus advertising shelter ; Shutterstock ID 426533326
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    Blank outdoor advertising shelter ; Shutterstock ID 372970987
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    Outdoor advertising bus shelter ; Shutterstock ID 323731910

FacebookはこれまでにもFacebook Liveのプロモーションに力を入れており、140以上のニュースサイトやインフルエンサーに対して500億ドル以上を使ってきた。その結果Facebookでライブストリーミングをするコンセプトは浸透したが、今度はユーザーが実際に使うよう仕向けなくてはならない。

YouTubeが自らをウェブ有名人の発表の場と位置づけ、Periscopeが市民ジャーナリズムと専門家のQ&Aに焦点を絞る中、Facebook Liveの広告は、一般人の発信ツールとして位置づけている。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

SoundShareの新しいiMessageアプリで、曲全体をメッセージで共有しやすくなった

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音楽に焦点を当てたソーシャルネットワークSoundShareからの新しいiMessageアプリは、テキストメッセージング(SMS)上で曲全体を共有することを可能にする。もちろん、iMessage App Storeが始まったおかげで、好きな曲を友人にテキストで送信する方法は既に沢山存在している。たとえばApple MusicはiMessageを内蔵しているし、そしてPandoraも今月の初めに独自のアプリをリリースした。とはいえ、これらのアプリには限界がある。なぜならそうしたサービスは既に対応するサービスを利用しているか、適切なアプリをインストールしている人に対して、最高の働きをするようになっているからだ。

例えばPandoraのiMessageがアプリは、もし受信者のデバイスにアプリがインストールされていない場合には、それをダウンロードさせるためにApp Storeへと誘導する。そして、それは音楽ラジオサービスなので、友人があなたの送った曲をタップしても、30秒のサンプルが再生されるだけだ。

そして、もしさらにその曲を聴きたいならば、タップしてPandoraのアーティストステーションを開始することになる。この方法は、あなたの友人にその曲全体を聴いて欲しいと考えた時の、理想的な共有方法ではない。

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SoundShareのアプリは、異なるミュージックサービスを使う友人たちに、どのサービスでその曲を聴きたいかのオプションを示すことによって、上記のような問題を回避しようとしている。

デフォルトでは、受信者には以下のような選択肢から選ぶことができる、YouTubeのビデオ;Apple Musicからのストリーミング(もしサブスクライバーなら);あるいはiTuneを起動しての視聴、そしてその曲やアルバムを購入するというオプションも。

残念ながら、SoundShareアプリ自身はSpotify(Premium)やDeezerと提携しているにも関わらず、SoundShare iMessageアプリの中にはそのオプションが存在しない ‐ SoundShareアプリ本体で既にSpotifyもしくはDeezerと接続しているならばSoundShareを使って全曲をストリーミングすることができる。

新しいiMessageアプリは、最近アップデートされたSoundShareのiOSアプリ本体とともに追加された。主となるiOSアプリは一緒の音楽ソーシャルネットワークを提供し、他のユーザーを見つけてフォローしたり、協力してプレイリストを作ったり、そして「友人の」プレイリストを眺めたりすることができる、たとえ彼らがどのようなミュージックサービスを使っていたとしても。

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しかし、iMessageがアプリは、SoundShareアプリをインストールする価値を本当に高めてくれる。多くの人たちが、音楽をテキストメッセージで共有する際にやっている、単にYouTubeのリンクをテキストメッセージで送る方法よりも、優れた体験を提供してくれる。

一度インストールすれば、iMessageのアプリの画面からSoundShareにアクセスすることができる。インターフェイスは、現在ソーシャルネットワークでのトップ100を教えてくれるので、もしどんな曲が勢いがあって流行っているのかを知りたいときには便利だ。とはいえ、ジャンル別あるいは新曲を集めた独立したセクションは提供されていない。その代わりに、検索バーを使って探している曲の名前を打ち込み、結果をタップして友人に送ることができる。

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結果は、受け手にとって単にYouTubeのリンクを受け取るよりもはるかに良いものだ。SaoundShareは全てのストリーミングオプションを提供するリンクとともに、サムネイルを表示してくれるのだから。

SoundShareの新しいiMessageがアプリはiTunes App Storeから無料でダウンロードすることができ、iOS10以降で動作する。

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(翻訳:Sako)

突如ブレークしたビデオトランシーバーアプリMarco Poloの噂でシリコンバレーはもちきり

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ベンチャーコミュニティで私たちの耳に段々大きく聞こえてくる噂があった、それがこのビデオトランシーバーアプリMarco Poloだ。

投資家たちは突然、このアプリに高い興味を興味を持ち始めた ‐ と私たちは聞いている ‐ 若者たちの間で人気が高まっているようなのだ。私たちはこれまでにも、こうしたストーリーを知っている。最近ではmusical.lyで目にした。アプリもリリースされてしばらく時間が経っていたのだが、ここに来て突如として爆発的に広がった。そのことにより、その開発会社は5億ドルの評価の下に、GGVやGreylockといった企業から1億ドルを調達した。

こういうことだ ‐ アプリケーションはリリースされて1年以上経過していたようだ、そして長い間注目されていなかった。それが、突如ブーン!:

マルコ・ポーロ

そして、Android上では、それはさらにクレイジーだ:

Screen Shot 2016-08-25 at 1.53.58 PM

おそらくここには、グロースハッキングの仕掛けが潜んでいるのだろう、あるRedditユーザーはこのアプリが、連絡先のすべてに大量のテキストメッセージを送ったことを指摘ししている。Twitterでも、いくつか苦情が出ているように見える。そして連絡先に対してスパムのような動作をすることに言及して、複数のネガティブなレビューがApp Storeに載せられていたりもする。しかし、いずれにせよ、シリコンバレーはそれについて喧しく噂をしている最中だ。

現時点で私たちが言えることは、Marco Poloは、TapstackとミックスしたようなSnapchat的雰囲気を持っているように見えるということだ(とはいえApp Storeページによれば、メッセージは消滅しない)。ビデオ会話を開始するには、ユーザーは友人の顔をタップすれば良い。そしてビデオクリップが相手に送られるので、相手はすぐに反応することもできれば、空き時間にそれを開くこともできる。こうして、ビデオをお互いにずっとやり取りし続けることができる。もちろん当然だが、画像加工のフィルターもある。

これは無名だったと言ったが、それは本当にそうだったのだ。ざっとGoogle検索をしてみても、このアプリを取り上げたものはほとんどない(CNETのホットアプリチャートで取り上げられたものと、YouTube上のいくつかの動画ブログを除いては)。このアプリの生涯を簡単に知ることができるようなものは、本当に存在していない。それなのに、このアプリは、App Store上で★4.5のレーティングと1万件のレビューを持ち、コンスタントに追加も受けている。Androidでは、やはり★4.5のレーティングと、なんと5万以上のレビューが付いているのだ。

marcopolo2アプリは2012年に設立されたJoya Communicationsという会社のフラッグシップアプリのようである。またJoyaは昨年、Battery VenturesとAltos Venturesから、500万ドルを調達したようだ

投資家のコミュニティで話し始めれば、どこかの時点で、このアプリの話が会話の中に現れるだろう。それはおそらく「ああ、あそこは上手くやってるって聞いてるよ」とか「いったいこれはどこから来たんだ」といったようなものになるだろう。実際のところ、私たちにもよくわからないのだ、しかしそれは目の前にあって、勢いを増しているようだ。

しかし、このアプリに関する人びととの会話を通して、私たちは他のちょっとした噂話を聞いた:初期のUber投資家とBenchmarkのパートナーBill Gurleyが資金を入れているというものだ。ということで、明らかに、私たちが見ていない、大きなものとなる可能性かビジネスモデルが動いているに違いない(もちろん、何かが変わったり、私たちがそれを聞いてから何の進展もなかったりする可能性もある。現時点で、Gurleyはコメント要求に対してまだ回答を返してきていない、そしてJoya Communicationsもウェブサイトを通した問い合わせに反応していない)。

ともあれ、私たちはこの件に関して沢山の人と話を重ねており、ここで起きていることにとても興味をそそられている。もし読者が、このアプリに関する情報を耳にすることがあれば、lynley@techcrunch.com宛にタレコミをお願いしたい(どさくさ紛れに、Marco Poloの代替アプリの売り込みには使わないように)。皆さんよろしく。

名前のありません

[ 原文へ ]
(翻訳:Sako)

Facebook、現実のユーティリティーへ―料理配達、チケット購入などが簡単に

2016-10-20-facebook-utility

今日(米国時間10/19)、Facebookはいくつかの新機能を発表した。Facebookはユーザーが単にテキストや写真を投稿するだけでなく、現実の場面でもこのソーシャルメディアを使ってもらいたいようだ。Facebookページでは、ユーザーはDelivery.comとSliceを通じて宅配で料理注文することができる。また MyTimeを通じて専門的サービスの見積もりを取ったり、 Facebookを離れることなくTicketmasterとEventBriteで映画やコンサートのチケットを購入したりできる。

Facebookはイェローページの復活に向けて努力をしているが、これらの新機能はその最新の成果といえるだろう。特に月間で6億5000万人がFacebookのイベント機能を利用していることを考えるとFacebook内からチケット購入ができるようになることの影響は大きい。現在はFacebookでイベントを知っても実際に参加するためには別のサービスにログインしてチケットを買う必要があった。このフリクションを取り除くことができれば、Facebookのイベント機能は各種イベントの主催者にとって対話性の高い広告媒体としての魅力を大きく増すことになる。

tickets-and-requests

友達があなたの知っている都市や地域を旅行している場合、新しいRecommendations(お勧め)機能を利用して何をしたらいいか提案することができる。ユーザーが不案内な町にやって来て「私は何をしたらいい?」と投稿するとFacebookの人工知能が自動的にそのことを探知する。ユーザーがRecommendations機能をオンにしている場合、友達の「お勧め提案を求む」という投稿がニュースフィードに目立つように表示される。この投稿への友達のコメントには地図が含まれ、後で利用するのが簡単なようにブックマークもできる。つまり「東京に来たけど寿司はどこで食べたらいい?」とか「サンフランシスコでブリトーがおいしいのはどこ?」といった質問に答える(そして提案を利用する)のが大幅に簡単になる。

rex-all-phones

Facebookは今月、スタンドアローのイベント・アプリをリリースしたが、このアプリの優れた機能を本体アプリのイベント・タブにも移植した。ユーザーはデフォールトで友達からのRSVP(参加の可否連絡待つ)を含めてイベント発見のためのフィードを見ることができる。このフィードでは今日、明日、あるいは今週末にどんなイベントがあったかを簡単に調べることができる。もっと詳しく日程を知りたい場合は伝統的なカレンダー表示に切り替えることができる。ユーザーは新しいイベント機能を利用することで、地域のパーティー、展覧会、コンサート、カンファレンス、飲み会などの情報を最大漏らさず知ることができる。

eventsdiscovery

これらの新機能は当面アメリカを対象として今日から公開が始まる。反応が良ければ他の地域にも拡張される可能性がある。

FacebookはGoogle、Yelp、Fandango、ローカル情報サイト、料理宅配アプリなどに流れているトラフィックの一部を自サービス内に取り込もうとしているようだ。Facebookのタイムランはユーザーが慣れており、UIとしても使いやすい。ここに友達からの提案が表示されるのはユーザーにとって便利であり、使いにくく、身元不明の記事が多数ヒットするモバイル検索に十分勝てるとFacebookでは考えている。

ユーザーの習慣は一朝一夕に変わるものではないからモバイル・トラフィックに大きな影響を与えるような変化がすぐに起きるかどうかは分からない。しかしFacebookがユーザーが何をどこで買うのかについて今より豊富な情報を入手できるようになるのは間違いなさそうだ。ユーザーが特定のコンサート会場によく行く、あるいはタイ料理をよく注文するなどの情報が得られば、ターゲット広告の精度を改善するために役立つのはもちろんだ。

ユーザーがFacebook上で、友達だけでなく各種のビジネスとも相互作用をするチャンスが増えれば、ビジネス側でもFacebookにおける自社の露出を重視せざるを得ない。広告予算をFacebookにさらに振り向けることが必要になるわけだ。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Facebook、現実のユーティリティーへ―料理配達、チケット購入などが簡単に

2016-10-20-facebook-utility

今日(米国時間10/19)、Facebookはいくつかの新機能を発表した。Facebookはユーザーが単にテキストや写真を投稿するだけでなく、現実の場面でもこのソーシャルメディアを使ってもらいたいようだ。Facebookページでは、ユーザーはDelivery.comとSliceを通じて宅配で料理注文することができる。また MyTimeを通じて専門的サービスの見積もりを取ったり、 Facebookを離れることなくTicketmasterとEventBriteで映画やコンサートのチケットを購入したりできる。

Facebookはイェローページの復活に向けて努力をしているが、これらの新機能はその最新の成果といえるだろう。特に月間で6億5000万人がFacebookのイベント機能を利用していることを考えるとFacebook内からチケット購入ができるようになることの影響は大きい。現在はFacebookでイベントを知っても実際に参加するためには別のサービスにログインしてチケットを買う必要があった。このフリクションを取り除くことができれば、Facebookのイベント機能は各種イベントの主催者にとって対話性の高い広告媒体としての魅力を大きく増すことになる。

tickets-and-requests

友達があなたの知っている都市や地域を旅行している場合、新しいRecommendations(お勧め)機能を利用して何をしたらいいか提案することができる。ユーザーが不案内な町にやって来て「私は何をしたらいい?」と投稿するとFacebookの人工知能が自動的にそのことを探知する。ユーザーがRecommendations機能をオンにしている場合、友達の「お勧め提案を求む」という投稿がニュースフィードに目立つように表示される。この投稿への友達のコメントには地図が含まれ、後で利用するのが簡単なようにブックマークもできる。つまり「東京に来たけど寿司はどこで食べたらいい?」とか「サンフランシスコでブリトーがおいしいのはどこ?」といった質問に答える(そして提案を利用する)のが大幅に簡単になる。

rex-all-phones

Facebookは今月、スタンドアローのイベント・アプリをリリースしたが、このアプリの優れた機能を本体アプリのイベント・タブにも移植した。ユーザーはデフォールトで友達からのRSVP(参加の可否連絡待つ)を含めてイベント発見のためのフィードを見ることができる。このフィードでは今日、明日、あるいは今週末にどんなイベントがあったかを簡単に調べることができる。もっと詳しく日程を知りたい場合は伝統的なカレンダー表示に切り替えることができる。ユーザーは新しいイベント機能を利用することで、地域のパーティー、展覧会、コンサート、カンファレンス、飲み会などの情報を最大漏らさず知ることができる。

eventsdiscovery

これらの新機能は当面アメリカを対象として今日から公開が始まる。反応が良ければ他の地域にも拡張される可能性がある。

FacebookはGoogle、Yelp、Fandango、ローカル情報サイト、料理宅配アプリなどに流れているトラフィックの一部を自サービス内に取り込もうとしているようだ。Facebookのタイムランはユーザーが慣れており、UIとしても使いやすい。ここに友達からの提案が表示されるのはユーザーにとって便利であり、使いにくく、身元不明の記事が多数ヒットするモバイル検索に十分勝てるとFacebookでは考えている。

ユーザーの習慣は一朝一夕に変わるものではないからモバイル・トラフィックに大きな影響を与えるような変化がすぐに起きるかどうかは分からない。しかしFacebookがユーザーが何をどこで買うのかについて今より豊富な情報を入手できるようになるのは間違いなさそうだ。ユーザーが特定のコンサート会場によく行く、あるいはタイ料理をよく注文するなどの情報が得られば、ターゲット広告の精度を改善するために役立つのはもちろんだ。

ユーザーがFacebook上で、友達だけでなく各種のビジネスとも相互作用をするチャンスが増えれば、ビジネス側でもFacebookにおける自社の露出を重視せざるを得ない。広告予算をFacebookにさらに振り向けることが必要になるわけだ。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Facebook Messengerの新機能は友達の動静を表示―「会話の話題」が発見される

facebook-messenger

Facebook Messengerは昨年夏にすでに10億人のユーザーを得ているが、Facebookはユーザーのエンゲージメントを増やすために新機能追加の手を緩めていないようだ。

最新の機能は「会話の話題(Conversation Topics)」の提供だ。これはMessengerで友達と話すときに会話のきっかけを提供するものだ。MessengerはFacebookの傘下にあることを利してソーシャルメディアの本体から会話のテーマを収集してくる。つまり、Facebook投稿から、友達が最近どこに行ったか、何を計画しているか、どんな音楽を聞いているか、などの動静を収集して知らせてくれる。

iOSアプリを使うChris Messinaが先週末、この機能を最初に発見し、Twitterに投稿した

この機能は正式なものではなく、Facebookが実施中のテストの一環なのだろう。そのため新機能は一部のユーザーにしか発見されていない。

「会話の話題」はスクリーンショットでもわかるとおり、Messengerのスクリーン上で独自のセクションが用意されている。

「会話の話題」セクションでは友達の名前の下にその人物に関係する話題、右端には相手がオンラインであるか、あるいは最後にオンラインだったのがいつかが表示される。

上の例では Messengerは友達が最近グランドキャニオンを訪れたことが表示されている。

別のサンプルでは友達が最近音楽ストリーミング・サービスで聞いた曲、Facebook Eventsで興味を示したイベントが表示されている。

「話題の候補」機能の考え方は単純だ。ユーザーがFacebookの新しい友達(それともここしばらく接触がなかった古い友達)と会話を始める場合には、きっかけとなる話題を探しているはずだというものだ。そこでMessangegerがその話題を提供するわけだ。

それに加えて、新機能はある種の簡単なニュースフィードとしても役立つというメリットもある。Faceboook本体をスクロールしたり検索したりしなくても友達の最近の動静が即座に分かる。Facebookページや「いいね!」した広告やその他ごたごたしたリンクを追うなどの手間が省けるのは便利だ。

また友達の動静を伝える「会話の話題」はFacebookがMessengerの価値をアップさせるために行っている努力の一つに過ぎない。今回新機能を発見したChris Messinaは9月にはMessengerのソースコードに埋め込まれたRoomsという機能を発見している。

RoomsはどうやらMessengerのプラットフォームを利用した公開チャットルームのようだ。ユーザーは共通の話題、関心を持つ相手とここでチャットができる。以前、FacebookはRoomsというプロジェクトでFacebookのユーザー同士が匿名でチャットできるような仕組みを実験したことがあるが、現在は終了している。新しいRoomsはこれに関連があるかもしれない。

今回発見された「会話の話題」がMessengerに(今のところ)隠された公開チャットルーム機能と関係があるのかどうかはまだ不明だ。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Evernote Mac版で添付データが消えてしまうトラブル発生

evernote_top

Mac版Evernoteの特定バージョンを使っている人に対し、データが消えてしまうか可能性がある旨のメールが送られた。すべてのMac版で問題があるわけではないのだが、メール受信者に対しては、直ちにEvernoteのアップデートを行うように促している。

メールによると、消える可能性があるのは画像などの添付データであるようだ。Evernote for Macの特定バージョンを使っていて、特定の条件が重なってしまったときに、データが消えてしまうことがあるそうだ。Evernoteによれば、影響を受けるのは「少数の人」であるとのこと。問題があるのは主に9月にリリースしたバージョンで、6月から9月のリリースにも何件のトラブルが確認されているらしい。

それらのリリースを使っていて、いくつかの条件が重なった際に、画像などの添付したデータが消えてしまう現象が報告されている。本文の方には問題はないとのこと。大量のノートを高速に閲覧しているようなときに、問題が発生することがあるそうだ。

問題を確認してからプログラム本体を書き換え、また失われたデータをリカバーしようと努力を重ねたのだとのこと。

状況についてはEvernoteサイトのForumsにて今月初頭から議論されている。

利用頻度の高い人ほど大きな影響を受けた可能性がある。フォーラムに投稿したある利用者によれば、博士論文のために2万件以上のデータをEvernoteに保存していたが、数百(ないし数千)のデータが壊れてしまっているようだとしている。

データが消えてしまった一部の利用者については、サーバー側の処理によるデータ復旧が行えなかったとのこと。リカバリーのためにEvernoteのPremium版にあるヒストリー機能を試してみるようにとのアドバイスも投稿されている。

もちろん、影響を受けた利用者の全員が有料版を使っているわけではない。バグの影響を受けた利用者に対しては、1年間無料でEvernote Premiumを提供するオファーも行なっている様子。もちろんメールやチャットによっても優先的にサポートを受けることができるそうだ(既に有料版を利用している人に対しては、期限を1年延長するためのパスコードが提供されている)。

evernote

10月2日には、Evernoteの社員よりヒストリー機能を試してみて欲しい旨の投稿がフォーラムにあった。その時点ではPremium版を利用する提案を行なっていなかったので、ヒストリー機能を使えるようにするための仕組みを提示していたようだ。

影響範囲はかなり大きいようで、データをMicrosoft OneNoteなどの競合サービスに持ち出す人も出てくることだろう。

現行バージョン(6.9.1)では問題は解決されているとのことだ。

最新版にアップデートするには「Help -> Check for Updates」を選ぶ。あるいはMac App StoreEvernoteのサイトからもアップデートすることもできる。

このような問題が起こると、どうしてもEvernoteのさまざまな動きと絡めてみてしまう人も多いだろう。

1年前にはCEOがPhil LibinからGoogle出身のChris O’Neillに替わったし、エグゼクティブ数名も社を去った不採算部門の切り捨ても行ったし、有料版の値上げもした。さらにインフラコストの削減と、データ処理の高速化および安定性向上を目指すとして、データの保管場所をGoogleのクラウドに移項してもいる。Evernoteによれば、今回の問題はデータの移項とは関係がないそうだ。むしろこうした問題が起こらないようにするためにも、データの移行を行なっているのだと主張している。

Evernoteによれば、バグの影響が考えられるのはビルド番号453991(Evernoteのサイトからダウンロードされたもの)および454042(Mac App Store経由)であるそうだ。最新版(6.9.2で、ビルド番号はEvernoteのサイトよりダウンロードした場合が454158でApp Store経由が454159)にアップデートすることで、トラブルは発生しなくなるとのこと。影響を受けたのは「アクティブなMac版利用者のうち1%未満」であるとのことだ。

今回のトラブルの影響を受けたユーザーに向けて発送されたメールを以下に転記しておこう(英文ママ)。見出しを検索する人のために記しておけば、タイトルは「We’re sorry. Please update Evernote for Mac.」だ。

We have identified a bug in some versions of Evernote for Mac that can cause images and other attachments to be deleted from a note under specific conditions. We believe you are one of a small number of people impacted by this bug.

Please update Evernote on your Mac to the latest version as soon as possible:
•From the menu, go to Help > Check For Updates…
•If you do not see this menu option, update through the Mac App Store or from our website
The bug can occur in the version of Evernote for Mac released in September, and less frequently in versions released since June. In these versions, certain sequences of events, such as skimming quickly through a large number of notes, can cause an image or other attachments to be deleted from a note without warning. Text in notes is not affected.

Once we identified the problem, we worked quickly to implement a solution and attempted to restore all lost data. Unfortunately, some of your attachments couldn’t be automatically restored. However, you may be able to recover your attachments using Evernote’s note history feature available through Evernote Premium.

We are giving your account one free year of Evernote Premium to make amends and give you access to priority customer support via chat or email. If you already have Premium, the gift code can be used to extend your subscription for one additional year, or banked as Points to use for later.
If you run into any difficulties redeeming your code, follow ….

We understand how important your notes and attachments are, and we apologize. Again, please update your app as soon as possible to prevent any further loss of data.

The Evernote Team

原文へ

(翻訳:Maeda, H