ビッグユニコーングループの最後、民泊仲介のAirbnbが2020年のIPOを発表

Airbnbは2020年にIPO(新規株式公開)を実施すると発表した。同社は、おおよそ10年前に創業されたUber、Lyft、The We Company、そしてPostmatesが含まれるビッグユニコーングループの中でIPOの意思を表明した最後の企業だ。

米国時間9月18日の夜にAirbnbは2019年第2四半期の売上高が10億ドル(約1080億円)に達したことを明らかにした。発表文によると、同社の売上高が10億ドルを超えたのは2回目となる。

Airbnbはまた、同社立ち上げから2019年9月15日までの間に、自宅や部屋を同社のマーケットプレイスのリストに掲載したホストが800億ドル(約8兆6400億円)を得たことも明らかにした。収入が十分でない教師だけとってみてもAirbnbによる副収入が1億6000万ドル(約170億円)となり、同社が調査した人のおおよそ51%が、部屋の貸し出しが家計を助けていると答えた。

加えて同社は、世界10万都市で取り扱っている物件の数は700万件にのぼるとも語った。1000都市で取扱件数は1000件を超えている。ちなみに8年前は12都市のみだった。

民泊だけでなくなくAirbnbは観光事業でも収益を上げている。4万件以上のツアーや体験が1000都市超で予約された。こうした旅行は、30カ国で合わせて1000億ドル(約10兆8000億円)超の経済効果につながった、としている。

ただ、Airbnbの成長には議論がつきまとっていて、Airbnbが成功するかどうかは政府による規制との間で妥協点を見い出せるかにかかっている。規制は、Airbnbの影響を受けている家賃、そしてAirbnbの物件リストを増やす投資不動産となっている空きアパートや空き家についてのものだ。

間もなく行われるAirbnbのIPOはAndreessen Horowitz、Manhattan Venture Partners、Sequoia Capital、TCV、Firstmark、そしてAltimeter Capitalといった投資家にとっては吉報だ。Crunchbaseによると、これら企業は合わせて約44億ドル(約4750億円)をAirbnbに投じている。

画像クレジット: Carl Court / Staff

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(翻訳:Mizoguchi)

フードデリバリーのDoorDashが「チップ未払金問題は存在しない」と主張

オンデマンドフードデリバリーのDoorDash(ドアダッシュ)が先月、チップの配分方法を変更すると発表したのは間違いなく正しい一歩だった。しかし、一部の労働者はそれだけでは不十分だと主張している。公正な賃金に加えて、彼らは過去のチップの未払金返還も求めている。

DoorDashの発表を受けて、労働団体のWorking Washingtonは重要な質問が残っていると述べた。「2017年以降に会社が不当に受け取った顧客からのチップを、会社は労働者に返還するのか?」。

「過去のチップの未払金問題というものは存在しない。すべてのチップが配達員に支払われてきたし、これからもそうするからだ」。TechCrunchが、DoorDashは過去の未払金を配達員に返還するのかと質問すると、DoorDashの広報担当者は電子メールでそのように答えた。

今年初め、Instacartは従来のチップ配分方法を変更した。Instacartがショッパー(スーパーなどで買い物を代行して対価を得る人)に支払う最低額にチップが含まれていた場合、過去に遡ってショッパーに補償した。一方、DoorDashは、過去のチップの未払金について返還の必要性を認めていない。

「当社がウェブサイトおよびアプリで説明したとおり、配達員が支払いを受けたことを独立した第三者調査機関が確認した。配達員はDoorDashから最低基本賃金と顧客が払うチップの100%を受け取り、それでもなおDoorDashが保証する最低金額に届かない場合は追加の支払いを受け取っている」と広報担当者は答えた。「従来、顧客がチップをほとんどまたはまったく払わない場合、DoorDashが賃金を通じて補填していた。補填は配達員を支援する意図だったが、意図しない結果を招いた。顧客によっては、チップを払おうが払うまいが配達員の収入が変わらないなら、チップを払っても意味がないと感じたようだ。新しい方法では、顧客が払うチップはすべて追加の収入として配達員のポケットに入る」。

さらにDoorDashは、平均すれば、基本賃金と賞与によって配達員が受け取る金額は増えると言う。理想的には、配達員の収入はチップを含めた金額でも増える。

「新しい方法を必ず実行することが極めて重要だと考えている。そのため、同じ独立第三者機関と再び協力して、新しい方法の下で配達員の収入が間違いなく増えるようにする」と広報担当者は述べた。

DoorDashが以前発表したように、新しい支払方針は現在試行中で、フィードバックを受けた後、今月発効する。しかし、DoorDashは新方針発表以来、2020年の住民投票に向けて3000万ドル(約32億円)をロビー活動に投入した。住民投票の内容として想定されるのは、企業が労働者(配達員)に福利厚生を提供し、賃金を保証し、柔軟性を提供するものの、正社員の地位は与えない、というものだ。LyftとUberもそれぞれ3000万ドルを同じロビー活動に投入した。これは、カリフォルニア州でギグワーカー(独立契約者)保護法案AB-5が可決されたことを受けた動きだ。

法案は雇用主にABCテストの適用を義務付け、ギグエコノミーの労働者が最低賃金、労災保険その他の給付を受ける権利を確保する内容だ。この法案は2018年12月に最初に導入され、Dynamex Operations Westとカリフォルニア州最高裁が争った裁判における判決を成文化したものだ。この判例で裁判所はABCテストを適用し、Dynamexが労働者を独立契約者に分類したのは誤りだった判断した。

ABCテストによれば、雇用主が労働者を独立契約者として合法的に分類するには、A. 労働者が雇用主の管理と指示から自由であること、B. 労働者が雇用主の事業の範囲外の仕事を行っていること、C. 雇用主に対して提供した労務と同じ性質の仕事(貿易、職業、ビジネス)に定期的に従事していること、の3点すべてを雇用主が証明しなければならない。

法案はまだ署名・施行されていないが、Gavin Newsom(ガビン・ニューサム)知事は署名するとみられている。今後、DoorDashは独立契約者モデルを強く擁護し続けるはずだ。一方、労働団体のWorking Washingtonはより良い賃金と労働者の保護を主張し続けることが予想される。

画像クレジット:Photo by Tibrina Hobson/Getty Images for Los Angeles Times Food Bowl / Getty Images

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(翻訳:Mizoguchi)

ギグワーカーの権利を護る法案がカリフォルニア州上院を通過

UberやLyft、DoorDashなどが反対していたギグワーカーのための法案、カリフォルニア州下院法案5(Assembly Bill 5、AB5)が州上院を通過した。その直前にはGavin Newsom(ギャビン・ニューサム)州知事がこの法案を公式に支持すると署名入り記事で述べていた。

AB5はギグエコノミーの労働者に最低賃金と、労災保険などの福利厚生を確保する。

州上院はこの法案を米国時間9月10日夕方、29対11の票決で通した。すでにこの法案を承認していた下院は今後、法案の修正に関して票決する。そして法案が下院を通れば、支持を表明しているニューサム知事のところへ行く。

労働者団体Gig Workers RisingのメンバーでドライバーのEdan Alva(エダン・アルヴァ)氏は声明で「AB5は始まりにすぎない。毎日のように、変化を求めるドライバーたちの声を聞くが彼らは恐れている。自分の唯一の収入源を失いたくないからだ。でも、仕事がどうしても必要であることは、彼らの労働者としての権利が踏みにじられてもよいことではない。だからこそ団結は重要だ。それがなければ、何も実現しなかっただろう」とコメントしている。

法案は2018年12月に提出され、ロサンゼルスの高等裁判所でDynamex Operations West社に対して下された裁定を法文化することを狙っていた。その訴訟では裁判所は被雇用者かそうでないかを判定するためのABCテストを使って、Dynamexが同社の労働者たちを不正に独立の契約労働者と分類していたと判決した。裁判官は「雇用者のためにサービスを実行する労働者は被雇用者であり、賃金や福利厚生に関し主張しうる」と述べた。

契約労働者として働く1099名の労働者は自分でスケジュールを決め、いつどこでどれだか働くかを決められる。雇用主にとっては、1099名を契約労働者として雇用すれば、給与税や時間外給与、労災保険などの福利厚生を払わずにすむ。

そのABCテストでは、雇用者が労働者を合法的に契約労働者と分類できるためには、労働者がコントロールされないこと、雇用者から指示されないこと、一定範囲以外の仕事をさせられないこと、そして頻繁に「その仕事と同質の仕事や職業や事業に関与している」こと(フリーの専門職)を証明しなければならない。

この法案の主なターゲットに属するUberとLyftは猛烈に反対した。先月、UberとLyftとDoorDashは、この法案が成立しないためなら何でもすると言い出した。ドライバーが被雇用者なら、企業の営業コストが増えるからだ。

Lyftのスポークスパーソンはメールでこう声明した。「本日我々の州の政治のリーダーたちは、圧倒的多数のライドシェアドライバーたちを支援する重要な機会を逃した。彼ら圧倒的多数は、収入のスタンダードと福利厚生を柔軟に均衡させる思慮あるソリューションを求めている。AB5の起草に50以上もの業界が関わったことは、きわめて示唆的である。この問題をカリフォルニアの州民投票にかけて、ドライバーとライダーが望み必要とする自由が保全されることを、心から切望する」。

UberとLyftとDoorDashはそれぞれ3000万ドルずつ資金を拠出して、2020年に州民投票を行い、ドライバーをあくまでも独立の契約労働者として位置づけるつもりだ。

ニューサム知事が署名すれば、この法案は2020年1月1日に法として発効する。

AB5が上院を通過した。LorenaAD80の尽力に感謝したい。組織づくりに何年も費やした全州のドライバーたちと共に祝福したい。次は、本物のドライバー組合づくりだ!

【訂正】AB5は上院による修正を票決するため下院に戻される。TechCrunchはこのことを表すために見出しと記事を修正した。

画像クレジッ:TechCrunch/MRD

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

Uberがエンジニアリングおよび製品チーム全体で435人を解雇

Uber(ウーバー)は米国時間9月10日、製品およびエンジニアリングチーム全体で435人の従業員を解雇したと発表した。合わせると、レイオフは両チームの約8%を占めることになるが、170人が製品チームを去り、265人がエンジニアリングチームを去る。

内情に詳しい情報筋によると今回のレイオフは、Uberの稼ぎ頭であるEatsや、Freightには影響しないという。一方、情報筋によれば、同社は8月初旬から実施されていた製品およびエンジニアリングチームの雇用凍結を解除している。

「今回の変化で私たちが望んでいるのは、日々の仕事をリセットし改善することです。ためらわずに優先度を決め、常にパフォーマンスと俊敏性の高い目標に対して責任を負います」とUberの広報担当者はTechCrunchに対して語った。「現時点では、特に直接影響を受けた人たちは、確かに痛みを感じていますが、これにより技術組織がより強力になり、今後も世界中で最高の人材を採用していけると信じています」。

情報筋によればレイオフの内訳は、85%以上が米国から、10%がアジア太平洋地域から、そして5%がヨーロッパ、中東、アフリカからのものだという。

レイオフは、Uber CEOのDara Khosrowshahi(ダラ・コスロシャヒ)氏が、経営幹部チームのすべてのメンバーに、もしゼロから始められたとしたら、それぞれの組織は現在のように見えているかどうかと尋ねたことに端を発した。

「慎重に検討した後、エンジニアリングおよび製品のリーダーたちは、多くの点でこの質問に対する答えがノーであるという結論になりました」と広報担当者は述べる。

この結論を下したリーダーたちは、最高製品責任者のManik Gupta(マニック・グプタ)氏とCTOのThuan Pham(トゥアン・ファム)氏だ。彼らはチームの規模を見直し、個々人のパフォーマンスだけでなく、重複する役割や仕事を特定し、レイオフされるべき人物を決定した。それが、彼らが製品側では。デザインチームと研究チームにもっと焦点を当てるようになった経緯だ。

「以前は、急速に成長するスタートアップの要求を満たすために、急速かつ分散型のやり方で雇用を行いました」と、広報担当者は語る。「これはこれまでのUberではうまく行っていましたが、現在では2万7000人を超える従業員を世界中の都市に抱えています。私たちは組織のデザイン方法を変える必要があるのです。明確な権限と競合よりも迅速に行動できる能力を備えた、身軽で非常に高いパフォーマンスチームになる必要があります」。

これらのレイオフは、Uberがマーケティングチームから400人を解雇した直後に行われた。2019年第2四半期には、Uberは50億ドル(約5388億円)以上を失った。これは、これまでで最大の四半期損失だ。とはいえ、この損失の多くの部分は5月のIPOによって発生した従業員への株式報酬費用である。今回のレイオフはこの四半期損失に対応しているように見えるかもしれないが、Uberは対話は続いていると述べている。

UberはW-2の従業員をレイオフすると同時に、1099独立請負業者がそのクラスに分類され続けることを確かにするための投資を行っている(ざっくり言えば W-2 が「社員」、1099 が「外注」に相当する)。ギグ労働者保護法案AB-5の審議がカリフォルニア州議会を通過しそうなことを考慮して、Uberは、LyftやDoorDashと並んで、運転手を独立請負業者として扱い続けることを目指す2020年の住民投票への運動に向けて、3000万ドル(約32億円)を投じた。もしAB-5が通過した場合、Uberはコストの大幅な増加を見込むことになる。

Uberは現在、1株当たり33.14ドルで取引されており、IPO時点の価格である45ドルを大きく下回っている。

Uberからの完全な声明は次のとおりだ。

CEOは、経営陣の全員にシンプルだが重要な質問をしました。もしゼロから始めるならば、私たちの組織を現在のようなものとしてデザインしますか?と。慎重に検討した結果、エンジニアリングおよび製品のリーダーたちは、多くの点でこの質問に対する答えは「いいえ」であると結論付けました。以前は、急速に成長するスタートアップの要求を満たすために、私たちは迅速かつ分散型のやり方で雇用を行いました。

これはこれまでのUberではうまく行っていましたが、現在では2万7000人を超える従業員を世界中の都市に抱えています。私たちは組織のデザイン方法を変える必要があるのです。明確な権限と競合よりも迅速に行動できる能力を備えた、身軽で非常に高いパフォーマンスチームになる必要があります

本日私たちは、本来の軌道へと立ち返るための変更をいくつか行いました。その中には、私たちの優先度に応じてスタッフを適切に配置できるできるように、いくつかのチームサイズの縮小を行うことも含まれています。これらは非常に困難な決定でした。なぜならそれは私たちの従業員の一部に、もはや役割を与えることができないということを意味していたからです。特に製品グループで約170人、エンジニアリングで約265人、2つの組織を合わせた約8%がそれに相当しました。

今回の変化で私たちが望んでいるのは、日々の仕事をリセットし改善することです。ためらわずに優先度を決め、常にパフォーマンスと俊敏性の高い目標に対して責任を負います。現時点では、特に直接影響を受けた人たちは、確かに痛みを感じていますが、これにより技術組織がより強力になり、今後も世界中で最高の人材を採用していけると信じています」。

【Japan編集部注]この記事が出た半日後にカリフォルニア州議会上院でAB5法案が可決された。

関連記事:Gig worker bill, AB5, passes California State Senate (未訳)

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(翻訳:sako)

タクシー相乗りアプリのNearMeが3億円調達、相乗りシャトルなどのサービス認知向上を進める

タクシー相乗りアプリ「nearMe.」(ニアミー)を提供する社Near Meは9月11日、プレシリーズAで3億円の資金調達を発表した、調達方法は、ニッセイ・キャピタル、DBJキャピタル、東急不動産ホールディングス(TFHD Open Innovation Program)、SMBCベンチャーキャピタルの計4社を引き受け先とする第三者割当増資。今回調達した資金は、人材の採用、事業会社との連携、nearMe.やスマートシャトルの認知向上などに投下される。

nearMe.は、同じ方向のタクシーを利用する人々をマッチングして相乗りを実現するサービス。道路運送法では、タクシーは1回の運送につき1つの運送契約という決まりがあり、原則として相乗りは禁止されている。しかしnearMe.では、最後までタクシーに乗る利用者がすべてのタクシー料金を支払うので、タクシー会社側からすると1つの運送契約と見なされるため合法となる。

相乗りした乗客は、nearMe.アプリに登録したクレジットカード経由で、最後までタクシーに乗車している利用者にキャッシュレスで料金を支払う仕組みだ。女性同士や顔見知りだけなど、相乗り相手を選ぶこともできる。

距離や人数によって異なるが、一人でタクシーに乗るよりもタクシー料金が20~40%程度安くなる。nearMe.側はマッチングした複数の利用者の合計金額から手数料を取ることでマネタイズする。

8月にはJapanTaxiと提携したことで、nearMe.アプリからJapanTaxiのアプリを呼び出して、その場でタクシーを配車することも可能になった。そのほか同社は、地方のハイヤー会社と組んだ実証実験も進めている。

関連記事:タクシー相乗りアプリのnearMe.でJapanTaxiの配車が可能に

8月下旬からは、nearMe.のテクノロジーを活用して、東京都区内から成田空港までの相乗りシャトルバスサービスも開始。乗車地は、新宿区、渋谷区、世田谷区、港区、台東区、墨田区、千代田区、中央区、文京区に限られるが、料金は成田空港までの距離に関係なく一律3980円となる。

関連記事:都内から成田空港まで一律4000円弱、NearMeの相乗りシャトルバスが運行開始

手荷物預かりのecboが地域の輪を広げ再配達なくす新構想「ecbo pickup」を発表

ecboは9月10日、50業種以上の店舗で宅配便の荷物を受け取ることができる「ecbo pickup」(エクボピックアップ)のサービスを発表した。現時点でサービスは開始しておらず、開始時期については追って発表するとしている。同社は、鉄道駅の構内、周辺の飲食店や美容院の空きスペースを活用して、スーツケースなどの手荷物を預けられるサービス「ecbo cloak」を展開する、2015年6月設立のスタートアップ。現在は首都圏はもちろん、47都道府県でサービスを展開している。

関連記事:荷物預かりサービスのecbo cloakが京都へ重点進出、京阪電車とJR西日本とタッグ

ecbo pickupは、ecbo cloakの対応店舗を中心にチルドや冷凍を除く宅配便の一時預かり先として指定できるサービス。ecbo cloakと同様に、利用者、店舗側もスマートフォンとecboのアプリを用意(店舗側はオーナーアプリ)するだけで、すぐにサービスを利用できるのが特徴だ。

宅配便の一時預かり先としては24時間営業のコンビニエンスストアが知られているが、ecbo代表の工藤慎一氏によると「現在、コンビニエンスストアストアでは1店舗平均で毎日40個ほどの荷物を預かっており、業務負荷が高まっている」とのこと。ecboでは、コンビニエンスストア以外の地元や勤務先の周辺にある店舗を一時預かり先として選べる環境を整え「これまで行ったことはないが気になっている店を預かり先に指定することで、来店動機を高めるのが狙い」と話す。

eコマースの発達により再配達問題は近年社会問題として注目されており、ヤマト運輸などの大手配送業者は、配達される荷物の時間や配達先の変更をスマートフォンのアプリやLINEのボット相手に操作できる環境を整えている。Amazonなどの大手eコマース業者は、注文した商品の配達時間を細かく指定、配達先をコンビニや宅配ロッカーに変更するといったオプションを用意。宅配ロッカーについては、駅前やスーパーマーケットやドラッグストアの店先にPUDO(プドー)などを設置するケースも増えてきた。

このように再配達問題については業界全体で取り組んでいるものの、eコマースの商品流通量の増大に対応しきれてないのが現状だ。また特に住宅が密集している都市部では、配達先をコンビニや宅配ロッカーに変更した場合、その地域を担当する宅配業者の営業エリア外になることもあり、受け取りが1日もしくは2日遅れることもある。しかも、宅配ロッカーについては設置場所の確保や設置コストも考えなければならない。

こういった再配達問題に立ち向かうスタートアップとしてはecboのほかにYper(イーパー)がある。同社はOKIPPAという鍵付きの置き配バッグと、置き配を可能にするスマートフォンアプリを開発しており、現在は日本郵政などと組んで10万個の置き配バックを無料配布を実施している。不動産業者と組んで、オートロックのマンションでの置き配バックの実験も進めている。

関連記事:日本郵便が置き配バッグ「OKIPPA」を10万個無料配布へ

ecboはecbo pickup構想により、既存の遊休スペースを活用した導入コストゼロの一時預かり所を増やし、居住地や勤務先により近い場所で受け取りを実現する。店舗側としては、新しい顧客を獲得できる手段が1つ増えることになる。なお同社ではecbo pickuのサービス開始に先立って、受け取り店に興味のある店舗を募集している。

Uberがドライバーの最低時間給を21ドルとする方針を提示

サンフランシスコにあるUber本社の外で、ギグワーカー保護の制定(議会法案第5号を介して)の支持を表明し、また労働組合を求めてドライバーが中心となって行った抗議を受け、Uberは人々にカリフォルニアにおけるライドシェアを守るように促す請願を回している。請願では、ドライバーに最低時間給21ドルと有給、病気休暇、運転中に怪我をした場合の補償、発言権、業務についての決定に対する影響力をドライバーに示すことを提案している。

Uberはまた、独立した請負業者のままでいたいドライバーの話を紹介する「Independent Driver」という新たなウェブサイトを立ち上げた。同じようにLyftも、議会法案第5号(Assembly Bill 5、AB5)の修正を求めるために人々に請願を回している

「我々は労働者を保護するという法案の目的に賛同する。しかし、この保護を得るのに、ドライバーが収入を補うため、家族を養うため、自分でスケジュールを管理するために不可欠なフレキシビリティを犠牲にすることには反対する」とLyftは請願に書いている。「何千人ものカリフォルニアのドライバーと話をし、そして労働法の専門家に話を聞き、我々はドライバーの収入と、ドライバーがいつどのように稼ぐかという点におけるフレキシビリティを守る改訂を提案している。我々の提案にはドライバーのための追加の職場保護と最低所得限度が含まれる」。

私は、ドライバーに議会法案第5号の支持を呼びかけ、労働組合を結成する権利を要求している主な団体の1つであるGig Workers Risingにコメントを求めている。返事があり次第、アップデートする。しかし、Gig Workers Risingの最近のツイートからするに、Uberが提案していることは十分ではない。

「時間給21ドルというのは、1人暮らし、または大人のパートナーと一緒暮らしている人を除き、サンフランシスコのメトロエリアのあらゆる業種の労働者にとって生活ができる額ではない」とGig Workers Risingはツイートした。「彼らが提供しようとしているのは最低限度であり、賃金アップと労働組合の結成に向けた努力を狙い打ちにしようと考えている」。

こうした請願は、Dynamex Operations Westとロサンゼルス高等裁判所の争いで決定されたことの法律化を模索しているAB-5を阻むための、LyftとUberによる一か八か的なものだ。この争いでは、裁判所がABCテストを課すことを決定し、Dynamexが「雇用主のためにサービスを提供する労働者は賃金や福利厚生を要求できる従業員である」ということを曲解して労働者を誤って独立請負業者として分類していた、と判断した。

ABCテストによると、労働者を独立請負業者として合法的に分類して雇用するには、労働者が雇用する会社のコントロールや方針から自由であること、労働者が雇用企業の外で働くこと、独立した商売、職業、事業に定期的に従事していることを証明しなければならない。

要するに、AB-5はカリフォルニア州議会ですでに可決されていて、ギグエコノミーワーカーに最低賃金と補償、福利厚生を保証することになる。

画像クレジット: TC/MRD

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(翻訳:Mizoguchi)

Uber Eatsがローソンと提携、都内4店舗でビールやストロング系、からあげクンを宅配可能に

Uber Eatsは8月29日から、ローソンと提携した配達実験を開始することを発表した。ローソンが扱うウエットティッシュなどの日用品はもろろん、ローソンオリジナルのサラダチキン、レジ奥などで調理するからあげクンをはじめとするホットスナックも宅配してくれる。配達可能な商品は約100種類。

もちろん、Uber Eatsのアプリを利用してオーダーできる。対象店舗は、ゲートシティ大崎アトリウム、代々木八幡駅北、新宿靖国通 、新宿若松町の4店舗。その後、都内13店舗に拡大を予定しているとのこと。

主な取り扱い商品は、ペットボトルのドリンク、ビールやチューハイ、ハイボールなどのアルコール缶、オールフリーやアサヒドライゼロなどのノンアルコールビール系飲料缶、カップヌードルなどの即席麺、紙コップや紙皿、バンドエイド、クレラップ、ウエットティッシュ、安全カミソリ、じゃがりこやポテトチップスなどのスナック菓子など。もちろん、チルドの麺類や弁当類、サンドウィッチ、おにぎりなども宅配可能だ。

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京急が品川駅高輪口にシェアリングサービス集約拠点「KEIKYU SHARING STATION」を設置

京浜急行は8月27日、複数のシェアリングサービスを利用可能な施設「KEIKYU SHARING STATION」の第1弾として、JR・京急品川駅高輪口にあるSHINAGAWA GOOSに設置することを発表した。SHINAGAWA GOOSは、京急が保有するビジネスホテルを核テナントとした複合商業施設。

SHINAGAWA GOOSで提供されるシェアリングサービスは、傘の「アイカサ」、モバイルバッテリーの「充レン」、自動車の「タイムズカーシェア」の3サービス。これらのサービスは24時間いつでも利用可能だ。

アイカサは、傘を1本70円、月額最大420円でレンタルできるサービス。充レンは、1日324円でモバイルバッテリーをレンタルできる。タイムズカーシェアは、オンラインでクルマをレンタル予約できるサービス。ガソリン代込みで15分206円から利用できる。

1日70円、1カ月最大でも420円で傘を使い放題になるサービス。LINEプラットフォームを利用しており、アイカサを友だちに追加するだけですぐに利用できる

メールアドレスをクレジットカードがあれば利用可能。充電ケーブルは、Lightning、USB-micro B、USB-Cを選べる。1泊2日のレンタルで324円。1泊追加するごとに324円の追加料金がかかる

スマホで予約して、キーレスでクルマを15分単位で利用できるカーシェアリングサービス。ベーシッククラスの車種は15分206円、プレミアムクラスの車種は15分416円でクルマを借りられる。このほか、入会金1550円、月額基本料金1030円がかかる

同社はSHINAGAWA GOOSを皮切りに、これらのシェアリングサービスを駅周辺施設へ順次導入していく予定だ。

月4万円からの定額住み放題「ADDress」が京都進出、築60年の伏見区のアパートをフルリノベ

月額4万円からの住み放題(多拠点コリビング)サービス「ADDress」を展開するアドレスは8月20日、関西初の拠点を京都市伏見区にオープンした。アドレスは、空き家問題や人口減少による都市部への一極集中といった社会問題解決を目指す、2018年11月設立のスタートアップ。

京都市伏見区の築60年のアパートをフルリノベーションしたADDress初の関西拠点

同社が提供するADDressは、登録拠点ならどこでも住み放題になるサブスクリプション型の多拠点居住のシェアサービス。各拠点ともユーザーごとに個室を利用でき、リビングやキッチンを共用するシェアハウスのような利用が可能だ。住居は、空き家や別荘を活用し、一部はリノベーションすることでコストを圧縮している。

利用料金は、年払い会費が48万円(ひと月あたり4万円)、月払い会費が5万円、法人月払い会費が8万円からとなっている。1個室の連続予約は1週間まで、法人の場合は1アカウントの同時利用は不可。また、一部地域物件は光熱費が別途かかる。そのほか、月額料金に加えて月額2万円を追加することで、パートナーや家族と個室に2人で住めるカップルプランも用意されている。

写真左から共同家守の石井氏と高山氏

今回の京都の拠点は、京都高度技術研究所・京都市ソーシャルイノベーション研究所(SILK)との連携によって実現。築60年の「もゝ山荘」をフルリノベーションして新たな拠点とした。もゝ山荘は学生寮としても使われていたアパートだったが最近は空室が増え、今後の運営を模索していたもゝ山荘の家主とADDressのミッションが合致し、今回の拠点開設に至ったという。8月1日に宮崎県日南市油津商店街にあった空き店舗に続き、同社主導で実施されたフルリノベーション第2弾の拠点となる。

フルリノベーション第1弾となった宮崎の拠点

今回の拠点は、京都高度技術研究所に在籍するイノベーションコーディネーターと、もゝ山荘の住人だったADDressの事業開発エバンジェリストが「共同家守」という体制で運営。住人と地域の繋がりを推進していくという。

今夏から今秋にかけては、以下の6拠点もオープン予定だ。

  • 平井(東京都)
  • 茅ヶ崎(神奈川県)
  • 佐倉(千葉県)
  • 大津(滋賀県)
  • 伊那(長野県)
  • 倉敷(岡山県)

アマゾンはサードパーティの売れ残りをチャリティに寄付するプログラムを開始

Amazon(アマゾン)は、サードパーティの販売者の商品で、不要になった過剰在庫や返品されたものを、返送したり破棄するのではなく、より簡単かつ安価に寄付できるようにする。同社は米国時間8月14日に、新たなプログラム「Fulfillment by Amazon(FBA)Donations」の開始を発表した。過剰在庫や返品された商品を慈善団体に分配するものだ。

このニュースを最初に報じたCNBCは、Amazonのブログに投稿された短い記事でも確認を取っている

このプログラムは、今年初めごろにあった一連のニュース報道を受けたもの。それによると、Amazonの倉庫では、日常的に何百万点もの売れ残り商品を処分しているということだった。フランスにある、どちらかというと小規模な倉庫でさえ、9か月の間に29万3000点の商品を、地元のゴミ集積場に送っていた。フランスのテレビのドキュメンタリー番組は、昨年だけで、Amazonは300万点以上の商品を破棄したと断言している。

そのドキュメンタリーでは、Amazonの作業員が、新品のおもちゃ、キッチン用品、薄型テレビなどを、ゴミ集積場に送るために運び出している様子を密かに撮影していたと報道されている。

過剰となったり不要になった在庫や、返品された商品を破棄するのは、残念ながら小売業にとっては一般的な行為だが、特に高級なアパレル関連では珍しくもない。しかし、それをAmazonのように大規模に行うと、問題が複雑になる。さらに、破壊されてしまった商品は、人々の生活に役立てることができるものだった可能性も高い。

Amazonは、チャリティーパートナーの協力も得て、9月から米国と英国で、サードパーティの販売者の商品の寄付を開始すると述べている。米国では、Good360という組織と協力して進めることになる。その組織は、小売業者や消費財メーカーと提携し、さまざまな非営利団体のネットワークを通じて、本当に必要とされている商品を調達して配布する。英国のAmazonは、Newlife救世軍Barnardoなどと協力する。

販売業者がCNBCに語ったところによれば、商品を廃棄したり、返送を依頼するよりも、寄付するほうが安くつくという。なぜならAmazonは、廃棄、返送には50セント(約53円)、寄付なら15セント(約16円)を請求するからだ。このプログラムが、販売業者にとっての新たなデフォルトとなるが、望めばオプトアウトを選択することも可能となっている。

「必要としている人の手に商品を渡すことで、生活を変え、地域のコミュニティを強化できることを理解しています」と、Amazon in the Communityの責任者、アリス・ショーベ(Alice Shobe)氏は、このプログラムの開始に寄せた声明で述べている。「わが社のフルフィルメントサービスを利用する販売業者が、このプログラムを利用できるようになることを嬉しく思っています」。

また、同社がCNBCに対して述べたところによれば、破棄する商品の数をゼロにするよう取り組んでおり、返品された商品の「大部分」は、状態に応じて、別の顧客に再度販売されたり、清算業者に渡したり、サプライヤーに返品したり、あるいは慈善団体に寄付したりした、ということだ。

画像クレジット:Richard Lautens/Toronto Star/Getty Images

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(翻訳:Fumihiko Shibata)

オンデマンド配達のPostmatesが来月にもIPO書類を提出

TechCrunchが把握したところでは、Postmatesは9月にIPO書類を公開する。オンデマンド配達のこの会社がM&Aエグジットを模索しているとの報道が以前あったが、この件に詳しい情報筋はPostmatesが今年のIPO完了に向けて順調に準備を進めている、と話す。

9月にS-1書類を提出してPostmatesは2019年第3四半期末までに上場することが予想される。Bloomberg(ブルームバーグ)が以前報じたところによると、幹事証券会社はJPモルガンチェイスとバンク・オブ・アメリカだが、規模や価格レンジなどその他の詳細についてはまだ流動的で、今後発表される。

Postmatesの広報は「IPOプロセスについてコメントできず、噂や推測についてはコメントしない」とTechCrunchに語った。

2月、Postmatesは米国証券取引委員会にIPOについての書類を非公開で提出した。その直後、この件に詳しい人によると、Postmatesは他のフードデリバリーユニコーンのDoorDashとM&Aについての話し合いを行ったが、合意に至らなかった。DoorDashはこの件についてコメントを却下した。

Postmatesは企業価値18億5000万ドルに達した今年初めのラウンドを含め、これまでに6億8100万ドルを調達した。一方のDoorDashはシリーズGで6億ドルを調達し、5月に企業価値が126億ドルに達した。

PostmatesがIPOの準備を進めるにつれ、フードデリバリー事業は強固なものになり続けている。先週DoorDashは他のフードデリバリー会社のCaviarをSquareから4億1000万ドルで買収した。Bloombergによると、少なくとも2016年から買い手を探していたCaviarの買収については、Uberも検討していたとされている。

DoorDashはドライバーへの支払いが遅いことについて厳しい調査を受けている。2月にTechCrunchは、DoorDashがドライバーに払うべき顧客からのチップをいかに差し引いていたかを報じた。かなりの批判を受けてDoorDashはようやくポリシーを変えると発表した。しかし新たなポリシーはまだ実施されていない。

Postmatesが上場企業としていかにうまくやっていくかは議論の余地がある。というのもUberやGrubhubといった手強いライバルを含む同業他社と競争を展開することになるからだ。

Uberは先週、厳しい内容の第2四半期決算を発表した。しかし同社のフードデリバリー部門のUberEatsは驚くべきスピードで成長を続けている。第2四半期の受注額は33億9000万ドルで、月間アクティブプラットフォーム消費者(MAPCs)は前年同期比140%の伸びだった。それでもUberEatsの黒字化はまだ先だとUberのCEOであるDara Khosrowshahi(ダラ・コスロシャヒ)氏は8月8日にCNBCに語った。

Postmatesの今回の最新IPO計画の前には、WeWorkが来週にも上場趣意書を提出するかもしれないとBloombergが報じている。上場を控えた企業として、35億ドル超の調達を期待しているWeWorkとPostmatesに今後注目が集まる。

今年はUberやLyft、Pinterest、その他シリコンバレーの最も名の知れたユニコーン企業が上場し、Postmatesはこれらに続くことになる。

2011年にBastian Lehmann(バスティアン・レイマン)氏が創業したPostmatesにはSpark Capital、Founders Fund、Uncork Capital、Slow Ventures、Tiger Global、Blackrockなどが出資している。

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(翻訳:Mizoguchi)

Uberの第2四半期は5500億円超の赤字、収入も予測に届かず

米国時間8月8日、Uberは4月から6月にかけての四半期決算を発表した。株式を上場してから2回目の四半期決算報告だが、31.6億ドル(約3343億円)の収入に対して52億ドル(約5500億円)の損失を計上した。

Uber(NYSE: UBER)の株価は、決算発表直前には9%アップして42.98ドルで引け、45ドルという上場時の目標価格にかなり近づいた。しかし第2四半期の巨額の赤字が発表されると時間外取引で11%急落している。

52億ドルの純損失というのはUberの四半期赤字額の新記録だ。収入は対前年同期比で14%しかアップしていない。これが成長の遅さという懸念を再燃させている。Uberでは第2四半期の損失の大部分は上場にともなう株式による報酬支払によるものと説明している。4月の上場に際し社員報酬を株式で支払ったことが原因だという。しかし報酬分を別にしても同社は13億ドルの損失を出しており、第1四半期の損失より30%アップしている。

アナリストは1株あたり3.12ドルの損失と予想していたが、発表は4.72ドルとこれを大きく上回った。 CNBCによれば、アナリストは収入を33.6億ドルと予測していた。これも実際の額は2億ドル少なかった。

Uberの最高財務責任者であるNelson Chai(ネルソン・チャイ)氏は四半期発表の文書中で「我々は引き続き全力で成長に向けて投資していくが、 同時に成長の健全性も追求する。今四半期、我々はこの方向に向けて大きく前進することができた」と述べている。

Uberは4月の上場以後、波乱の道を歩んできた。ビジネスモデルを確立できないため株価は低迷し、同社は経費節減と効率化のために1200人のマーケティング部門の人員の3分の1にあたる400人のレイオフ実施せざるを得なかった。

Uberの赤字が累積していく中、米国における強力なライバルのLyftが四半期決算を発表、 8億6700万ドル(約917億円)の収入に対して6億4400万ドル(約680億円)の純損を計上した。収入は昨年の第2四半期の 5億500万ドルから大きくアップし、アナリストの予想を超えた。昨年動機の純損は1億7900万ドルだったのでこちらも大幅に拡大している。決算発表後、Lyftは3%のアップの62ドルで引けた。しかし同社が「上場にともなうインサイダーの株式売買禁止は1月以上早く解除される」というニュースを発表した後、時間外取引で値を下げた。

UberによればUber EatsのMAPC(月間アクティブ・プラットフォーム・クライアント)数は前年同期比で140%成長したという。実数ではUberを利用するレストランの実数は32万店舗となった。収益については、72%増加して5億9500万ドル(約630億円)に達した。

Uberの2019年Q2の収益報告書はこちらで確認できる。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook

タクシー相乗りアプリのNearMeでJapan Taxiの配車が可能に

タクシー利用者同士をマッチングするサービスを提供中のNearMeが公開している同名のマッチングアプリ「NearMe」で、「Japan Taxi」アプリを呼び出せるようになっている。

道路運送法では、タクシーは1回の運送につき1つの運送契約という決まりがあり、原則として相乗りは禁止されている。しかしNearMeでは、最後までタクシーに乗る利用者がすべてのタクシー料金を支払うため、タクシー会社側からすると1つの運送契約と見なされるため合法。相乗りした乗客は、NearMeアプリに登録したクレジットカード経由で、最後までタクシーに乗車している利用者にキャッシュレスで料金を支払う仕組みだ。女性同士や顔見知りだけなど、相乗り相手を選ぶこともできる。

距離や人数によって異なるが、一人でタクシーに乗るよりもタクシー料金が20〜40%程度安くなる。NearMe側はマッチングした複数の利用者の合計金額から手数料を取ることでマネタイズする。

NearMeが利用できるのは、東京都、神奈川県、埼玉、新潟県長岡市の一部エリアから目的地に向けて発車するタクシー。NearMeが開発したアルゴリズムにより、マッチング時に複数の降車地を経由する最適なルートや各自が支払う料金が計算される。利用エリアについては順次拡大予定とのこと。

これまでは、NearMeでマッチングに成功したあと、最初に乗る人が自分で手を挙げるか配車アプリを使ってタクシーを呼ぶ必要があったが、今回の連携によりNearMeアプリからJapan Taxiアプリを呼び出しての配車が可能になる。特に流しのタクシーがなかなかつかまらない郊外などではアプリによる配車は重宝するはずだ。

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政府は2019年度中に合法的な相乗りタクシーを解禁する予定で、すでに数回の実証実験を済ませている。もちろんNearMeは、相乗りタクシーの解禁後でも利用できるうえ、マッチング相手を選ぶことも可能だ。

ヘリコプターシェアのAirXが約1.3億円調達、近畿圏の中距離空移動の活性化進める

ヘリコプターのシェアリングサービスを開発・運営するAirXは8月7日、総額約1.3億円の資金調達を発表した。近鉄ベンチャーパートナーズ、マネックスベンチャーズなどを引受先とした、シリーズAラウンドの第三者割当増資となる。

同社は、貸し切りヘリコプターをネットでオーダーできる「AIROS」、ヘリコプターの遊覧プランを予約できる「AIROS Skyview」、ヘリコプターの座席を1席ずつ予約できるシェアリングサービス「CodeShare」などのサービスを手がけている2015年2月設立のスタートアップ。使用頻度が低いヘリコプターや軽飛行機などの小型航空機を、シェアリングや時間貸しにより有効活用し、主に中距離(50km〜500km)の空移動の低価格化を実現する。

今回の第三者割当増資の引き受け先となる、近鉄ベンチャーパートナーズとは事業連携を予定している。近鉄グループが関⻄に所有する交通基盤にヘリポートを設置し、近畿日本鉄道が営業エリアとする伊勢志摩などの観光地に航路を拡大するとのこと。

代表取締役の手塚 究氏は今回の調達額について「現在は資金を突っ込んでいくタイミングではなく、次世代交通の登場を見据えてしっかりと根を張っていく時期だと考えている」とのこと。そのうえで、「まずは都市部から観光地への送客を中心に航路を開発していく」とコメント。

関西には現在、USJ近くの舞洲ヘリポート、八尾空港、京都伏見にあるJPD京都ヘリポートの3拠点があり、近鉄グループやその他の出資元との協業により、伊勢志摩や吉野、高野山、城崎などへの新たな移動手段として活用する計画だ。現在、同社のサービスに登録しているユーザーは4000人ほどで、富裕層が多いとのこと。最近では訪日観光客の需要も高まっているそうだ。

ヘリコプターの時速は100〜200km、高性能なものでも300km程度なので、前述のように航路としては都市部から200km〜300km離れた中距離に位置する観光地が候補になる。ちみに首都圏では、西武ホールディングスとの協業により夏季限定で下田や箱根の航路を運行している。

現在東京には新木場の東京ヘリポートしか拠点がない点については、「赤坂のアークヒルズ屋上にあるヘリポートも利用できないこともないが、着陸料が高く、着陸できる機体にも制限があるので定期運行は難しい」とのこと。都内にある小型飛行場での離着陸についても、騒音などの問題でやはり定期運行実現のハードルは高いそうだ。

その一方で、「現在のヘリコプターが出す騒音は80デシベル以上ですが、静音仕様の機体の開発も進んでいます。今後、自動車並みの騒音レベルである60デシベル程度まで下がってくれば、都市部での稼働も現実味を増す」と手塚氏。墜落などのリスクがあるので周辺住民との協議は必要だが、現在は災害時用に設置されている高層ビルのヘリポートを将来的には普段使いできるかもしれない。手塚氏によると「今後はビジネスジェットやセスナ機のシェアリングも手がけていきたい」とのことだ。

 

ソフトバンクが出資する自動車サブスクのFairが国際派人材を獲得して業務拡大へ

ソフトバンクが出資し、Uberと密接な関係を持つ自動車サブスクリプションのスタートアップであるFairは、ビジネスの重要部門をリードする人材をスカウトしたことを発表した。

今回テクノロジー、ベンチャーキャピタル、自動車業界出身の新しいトップが就任したのはサブスクリプションアプリ、財務、Uberとのリース契約を担当する部門だ。Fairはこれにより、Uberとの提携を進化させ、北米以外にもネットワークを広げようとしている。

Jay Trinidad(ジャイ・トリニダッド)氏は、Google、Discoveryなどで幹部を務めた経験があり、最高プロダクト責任者となった。同氏はアプリ開発をはじめとしてテクノロジーと業務開発全般を指揮する。
TrueCarの前・最高財務責任者であるJohn Pierantoni(ジョン・ピエラントーニ)氏は財務および財務リスク担当の上級副社長に就任した。

Uber関連事業を担当することとなったPat Wilkison(パット・ウィルキンソン)氏はベンチャーキャピタルであるExponential Partnersのジェネラルパートナーで、ExponentialはFairの最初期からの投資家だ。

3人のエグゼクティブのスカウトに成功したこと創立後3年となるスタートアップにとって大きな意味がある。これにより同社はCaaS(カーアズアサービス)というコンセプトを消費者に納得させるための大きな一歩を踏み出した。自動車といえば消費者はローカルの自動車ディーラーから購入するかリースすることが普通だった。これに対してFairは、15億ドルという巨額の資金に加えて、サービスのプラットフォームだという点がセールスポイントだ。

ファウンダーでCEOのScott Painter(スコット・ペインター)氏はTrueCarのファウンダーで前CEO、自動車リースの専門家だ。他の共同ファウンダーも通販、金融などの専門家だ。同社は現在大きく普及したギグ・エコノミーの考え方をベースに自家用車の柔軟な利用方法を提案しようとしている。

Fairは伝統的なリース形式を革新してユーザーにさらに広い選択肢を提供することを目標としている。法的にはリースの一種だが、ユーザーは自由に自動車をチェンジできるなど自由度の高いサブスクリプション契約を結ぶ。

この事業をスケールさせるには巨額の資金を短時間で投資することが必要であり、「スカウトした3人はこれを実行するのにうってつけの人材だ」とペインター氏は考えている。

ユーザーがFairを利用する上でCaaSインフラそのものに加えて、決済方法、資金プランニングの構築が必須となる。各部門のトップに迎えた人材はアメリカ国内はもちろん世界を舞台にアグレッシブに活動し消費者の自動車所有のコンセプトを変えていくという。

今回の採用は我々も報じた3億8500万ドル(約410億円)という超大型の資金調達に引き続くものだ。このシリーズBはソフトバンクがリードし、Exponential Ventures、Munich Re VentureのERGO Fund、 G Squared、CreditEaseなどの投資家が参加している。

ペインター氏は声明で次のように述べている。

3億8500万ドルのシリーズBを完了したことで、我々は自動車などの資産を購入すると同時に優秀な人材をスカウトし、市場に対する洞察を深め、リーダーシップを強化することができるようになった。ジャイは豊富な経験により実施面でのリスクを最小化し、事業運営の戦略を立てる。パットは投資家だが、今回我々の十字軍に参加してくれた。ジョンは世界でもトップクラスの財務会計の専門家であり、我々のサブスクリプションと自動車損害保険のシステムを堅実な基盤の上に構築してくれるものと信じている。

Fairは2018年1月に、Xchange Leasingの契約中のリース資産とサービスを買収した。このスタートアップはUberが2015年に設立したもので、自分車を所有していないドライバーがUberに参加しようとするとき新車ないし新車に準ずる中古車をリースすることが目的だった。

このXchangeのリース部門はFairの事業の基礎をなすといってもいい大きな意味がある買収だった。現在Fairが保有する自動車の45%はUberのドライバーが使用しているという。

Fairは事業の国際展開にも強く期待しており、新しい最高プロダクト責任者のトリニダッド氏はTechCrunchのインタビューに対し、「来年は海外への事業拡大に力を入れていく」と語った。Fairはまだ具体的にどの国か明らかにしていないが、トリニダッド氏はGoogleやディスカバリーチャンネルなどで海外に長く駐在し国際経験が豊富だ。こうした経歴を考えるとFairの国際展開のターゲットはまずアジアとヨーロッパになるだろう。

トリニダッド氏は「全力でビジネスを拡大する。近くもっと大きなオフィスに移る予定だ」と述べ、またビジョンを次のように語った。

ロサンゼルスとサンフランシスコでは1年以内に「自動車がいるなFairからサブスクリプションすればいいじゃないか」と人々が言うようになるはずだ。われわれはサブスクリプションが購入、リースに次ぐ第3のオプションになるものと期待している。

画像: Justin Sullivan / Getty Images

【Japan編集部追加】 LinkedInによれば、Jay Trinidad(ジャイ・トリニダッド)氏はGoogle Asia Pacific、日本マクドナルド、Square、翻訳スタートアップのGengo、Discoveryなどの幹部として長く東京に駐在している。このことから考えるとFairはまず日本に進出する可能性がある。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook

Optimus Rideの自動運転シャトルが今週ブルックリンで運用開始

自動運転スタートアップのOptimus Rideは、ニューヨーク州ブルックリンで商用自動運転サービスを運営する初めての企業となる。しかし、これは世界一混在したニューヨークの道路で歩行者や自転車、タクシー、そして車と競合するものではない。そのかわり、300エーカーの面積となるブルックリン海軍施設内でシャトルサービスを提供する。

Optimus Rideの自動運転車両は3列6席を備え、少なくとも現在は安全のためのドライバーとスタッフが常時乗車しながら、複合施設全体をカバーするサービスを週7日間無料で提供する。これには新しい発着地点も含まれるので、多くの乗客は簡単に座席を確保できるはずだ。

Optimus Rideのシャトルバスは、ボストン、ヴァージニア、カリフォルニア、マサチューセッツなど、全米各地で運行されている。

ブルックリンの海軍施設には約1万人が勤務しており、さらに完全な私道となるので、このサービスには最高の環境となる。つまり、Optimus Rideは商用自動運転サービスを展開するのにあたり、公道のルールや規制に注意する必要がないのだ。

Ann Arborを拠点とするスタートアップのMay Mobilityは、低速の自動走行シャトルに注力しており、いくつかの小さな都市と提携してバス路線を展開している。両社のアプローチは似ており、交通や歩行者のパターンが予測しやすい地域にて、比較的シンプルな車両で少人数の乗車サービスを提供する。

商業的に実現可能な完全自動運転のロボットタクシーサービスは、密集した都市部ではまだまだ先の話で、短期的にはスタートアップや小規模な企業には手が届かない。コントロール可能な観葉での商用サービスに小さな規模で取り組むことは収益をもたらし、また同時に優良顧客に実際の価値を提供しながらビジネスを構築するための優れた方法だ。

[原文へ]

(翻訳:塚本直樹 Twitter

Uber Eatsの営業エリアに町田と八王子が加わる、千葉のエリア拡大も

Uber Japanは8月6日、八王子と町田の一部地域でUber Eatsが利用可能になったことを発表した。東京都内で23区と隣接しない区域が営業エリアになるのは初だ。

八王子と町田の営業エリア(Uber Eatsアプリの地図から抜粋)

Uber Eatsは首都圏ではこれまで、横浜・川崎エリアを除くと、東京23区を中心の営業エリアを広げ、その周辺地域に拡大してきた。具体的には北区に隣接する埼玉県戸田市や川口市、その北のさいたま市、江戸川区に隣接する市川市、その東にある船橋市、そして世田谷区や杉並区、練馬区に隣接する西東京エリア(武蔵野市・調布市・三鷹市・狛江市・西東京市・小金井市・府中市の一部地域)など。

東京23区周辺の営業エリア(Uber Eatsアプリの地図から抜粋)

ちなみに今回は、八王子と町田の一部地域だけでなく、浦安市・習志野市・千葉市(美浜区・花見川区・稲毛区・中央区)へもエリアを拡大している。今回のエリア拡大を記念して、町田、八王子、浦安市・習志野市・千葉市のエリアでは9月16日まで、初回注文の最大1000円引きや配送手数料が何度も無料なるクーポンを配布中だ。

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    横浜市・川崎市の営業エリア(Uber Eatsアプリの地図から抜粋)
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    大阪市の営業エリア(Uber Eatsアプリの地図から抜粋)
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    兵庫県の営業エリア(Uber Eatsアプリの地図から抜粋)
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    京都市の営業エリア(Uber Eatsアプリの地図から抜粋)
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    名古屋市の営業エリア(Uber Eatsアプリの地図から抜粋)
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    福岡市の営業エリア(Uber Eatsアプリの地図から抜粋)

そのほかの営業エリアは、神奈川県では横浜市や川崎市の一部、大阪府では大阪市の一部、兵庫県では尼崎市と西宮市、芦屋市、神戸市の一部、京都府では京都市の一部、愛知県では名古屋市の一部、福岡県では福岡市の一部(博多区、中央区、南区、城南区、早良区)などとなっている。

Airbnbが法人向け長期滞在プラットフォームのUrbandoorを買収、ビジネス客取り込みへ

Airbnbは米国時間8月5日、法人クライアントに長期滞在を提供するプラットフォームのUrbandoorの買収を発表した。買収の詳細は明らかにされていない。

Crunchbaseによると、Urbandoorは2015年に設立された。UrbandoorがAirbnbと異なる大きな点は、ビジネス客や配置転換に特化しているということだけでなく、Urbandoorが借り手とではなく複数家族のオーナーと直接交渉してきたということだ。

言い換えれば、 UrbandoorはGreystarなどの大手不動産会社や長期滞在レンタルが有益なものであると確信しているビルのオーナーと競合していた。Urbandoorの財務状況は明らかではないが、実際、GreystarはUrbandoorに出資していた。

今回の買収で、Airbnbの目標は2つある。

1つ目は、急成長中を続けているビジネス客向けAirbnb for Workへの物件の供給を増やすことだ。もともとは、プラットフォームの全予約の15%を占めるAirbnbの法人部門Airbnb for Businessとして立ち上げられ、2015年から2016年にかけては3倍に成長し、そして2016年から2017年にかけても同じ成長を示した。Airbnbによると、企業50万社が出張の手配で同社のサービスを活用している。

Airbnbの不動産に対するクライアントの需要は十分あるようだが供給が問題だ。法人クライアントは平均的なAirbnb物件ではなく、ドアマンがいたりジムを備えているなどアメニティが充実した物件を求めている。これは長期滞在についても然りだ。

Urbandoorは供給面で物件の増加に寄与する。Urbandoorの物件は世界60カ国1500都市超にまたがる。

Airbnbにとって2つ目のゴールは、やや込み入ったものだ。貸し手はプラットフォームを通じて臨時収入を得ている一方で、企業価値350億ドルのこの企業はビルオーナーとのビジネスでは問題を抱えている。

Urbandoorは長期滞在でそうした複数家族のオーナーと関係を築いてきた。買収により、Airbnbはこうしたオーナーに、短期滞在はさておき、価値について再考を促すことができ、またいくつかのケースでは貸し手を迂回することができるかもしれない。

Urbandoorの共同創業者Erik Eccles(エリック・エクルズ)氏は声明文で以下のように述べている。

出張したり異動する人たちに、毎回どこにおいても適切なアパートを提供したくてUrbandoorを始めた。Airbnb傘下になることで、Airbnb旅行客にさらに素敵な滞在場所を提供すべく、複数家族のオーナーや法人住宅のパートナーとともに取り組みを拡大することができる。

今回の買収で、UrbandoorのチームはAirbnbに移る。Urbandoorブランドをなくす予定は今のところない。

[原文へ]

(翻訳:Mizoguchi)

荷物の多いレイヤーに今年も朗報、世界コスプレサミット2019の開催地でecboにスーツケースを預けられる

荷物の一時預かりサービス「ecbo cloak」(エクボクローク)を大都市圏を中心に展開しているecboは7月31日、WCSが運営する「世界コスプレサミット2019」での荷物預かりサービスを提供することを発表した。自社運営による臨時ブースを開設して、衣装やカツラ、メイク道具など持ち運ぶ荷物が多いレイヤー(コスプレイヤー)を強力にサポートする。

同サミットの参加者は毎年増加傾向で、WCSによると現在では42の国や地域からおよそ30万人を動員するイベントになっているという。ecboは昨年に引き続きコスプレサミットでサービスを臨時展開する。なお、昨年はWCSが用意した荷物預かりブースだったが、今年はecbo独自の預かりブースを開設する。概要は以下のとおり。

  • スペース名:ecbo cloakブース@世界コスプレサミット2019
  • 預かり場所:アーバンガーデン久屋大通
  • 預かり期間:8月3日、8月4日(日)
  • 預かり時間:10:00〜20:00
  • 料金:荷物のサイズ問わず1個あたり1日800円
  • 複数日預かり:NG
  • 当日予約:OK

ecbo cloakのアプリのUIは英語表示に対応しており決済もクレジットカードを使うので、日本語が苦手な海外から参加するレイヤーも気軽に利用できる。